保守派消費者にも力がある。バドライトのボイコットとターゲット批判の成功に発狂する左翼リベラル

先日からお話しているように、アメリカではバドライトのボイコットと、ターゲットへのバックラッシュが続いており両者の株価は下がる一方である。プライド月間を目の前に虹色キャンペーンを計画していた企業はみな明日は我が身と戦々恐々としている。

Well…GOOD!

我々保守派及び一般市民は、もう何年も左翼リベラルによる企業を通したポリコレ押し付けを我慢してきた。ここ数年右も左も虹色一色に染まり、ことあるごとにけばけばしい化粧姿の女装男が裸同然の姿で子供たちの前で腰を振り、愛用していた店や洋服ブランドやビールまでもがトランスジェンダリズムの虹色に冒されていくのを指をくわえて見ているしかなかった。なぜなら少しでも苦情を述べようものならすぐにトランスフォーブだ差別者だターフだと言って叩かれ、地位や名声も一瞬にして奪われるという憂き目にあってきたからである。

そうやって我々が耐えているのをいいことに、左翼リベラルの活動はどんどん過激になった。数年前までは一年に数日ゲイプライドマーチがあった程度だったのに、いつの間にかそれが6月一杯続くようになり、小中学校で同性愛セックスの指南を始めたり、子供向けにペドフィリア登録者のドラアグクィーンのショーを開催したり、危険なホルモン治療を子供に施したり、親に内緒で子供を社会的に性転換されるなど、もう見て見ぬふりをしていられる時期はとっくに過ぎてしまったのである。

それでも普通の客は、ターゲットの一角に虹色コーナーがある程度のことなら、忌々しいとは思っても、いつものことだと無視していたに違いない。しかし左翼はいつもやり過ぎるのだ。

バドライトに関してはディラン・モルベイニーという目障りな女装キャラが一年以上にわたってメディアでもてはやされてきたことを女性達は文句を言いながらも、彼が宣伝しているタンポンやスポーツブラに対するボイコットはお粗末なもので、あまり効き目がなかった。それが一気に効き目を及ぼしたのはバドライトが男らし男たちの飲み物だったことだ。こう言っちゃなんだが、男が腰を上げると何もかも一気に変わる。

バドライトのことがあったばかりなので、企業も気を付けるかと思いきや、ターゲットやノースフェイスはトランスジェンダリズムにフルギアで挑んだ。だからターゲットが批判の標的(ターゲット)にされたとしても自業自得である。

さて、これまでTRAの横暴に一般消費者は注意を払って来なかった。しかし彼等が突然目を覚ましたかのようにターゲットを批判し始めたというのも、そのマーケティングが子どもたちに向けてされていることが一番の理由だろう。

これについてワシントンポストのモニカ・へセ(Monica Hesse)は、ターゲットへの批判はお門違いだという記事を書いている

今回ターゲットが炎上しているきっかけとなったのは、ターゲットで買い物をしていた若い母親が子供向けの水着に男性器を隠すような所謂タック用ポケットがあるとソーシャルメディアで動画を挙げたことがきっかけだ。しかし後になって、ターゲットはタック付きの水着は子供用ではなく大人向けだけだったと主張し、実際子供向けにそんな水着があったのかどうかは不明である。

[数日前、私はTargetのウェブサイトにログインし、現在右翼の憤慨と店舗の大規模なボイコットを引き起こしている2つの商品をこの目で確かめた。その結果、その商品(「幼児用」のタック入り水着)が実在しないことがわかった。少なくとも、マット・ウォルシュのような怒れるネット上のインフルエンサーが主張するようなものではなかった。

AP通信に引用されたターゲットの広報担当者によると、水着自体は本物で、カラーブロックのワンピースや黒のハイウエストボトムにスポーツブラのトップスを合わせたものだったそうだ。(略)

憂慮する人たちが言うように、水着は「猥褻」でも「性的」でも「グルーミング」でもなく、極めて控えめなものだった。水着は、水着であるだけで「猥褻」でも「性的」でもない。水中で泳ぐための実用品だ。露出度が高いという点では、安心されたし、オリンピックの男子ダイビングチームには、このターゲットのスーツで見るよりも露骨な膨らみがある。ウェブサイト上でこれを着たフレッシュな顔のモデルたちは、まるでプールパーティにポテトサラダを運ぶ準備をしているように見えた。]

ただその乳児や幼児用の虹色水着にはLGBT奨励メッセージが書かれているということはモニカ記者は無視している。乳児服に「プライド」なんて書く必要がどこにある?しかもプライド売り場には悪魔崇拝主義者のデザイナーによる商品も売られているということに関しては何も言うことがないのかな?

しかし記事のこの部分は実は記者自身は気づいていないが非常に良い点をついている。記事では今企業経営者はこの一連のバックラッシュにどのように対応すべきなのかという点について、ターゲットもアナハイザーブッシュもすでに「子供の性的描写」を避けているとし、ターゲットで売られている水着や服は之と言って性的でもなんでもなく、子供を洗脳するようなものでもない、バドライトに至ってはビールは大人向けであり子供は関係ないと言う。(強調はカカシ)

「もしあなたが企業経営者なら、自社の利益を守るために反発を避けるためには、トランスジェンダーをまったく認めないという選択肢しかなかったということに気がつくかもしれない。

彼らがビーチに行きたいと思っていて、そのために適切な服装が必要であることを認めないようにする必要があっただろうし、彼らがビールを飲むことを認めないようにする必要があっただろう。簡単に言えば、彼らが存在することを認めないようにする必要があったのだ。(実際、多くの怒りを買ったターゲットのTシャツには、「Trans people will always exist」とだけ書かれていた)。」

もし記者が言うように、大企業が、子供向けであるとなかろうと、トランスジェンダリズムに関する広告をすること自体が商売にとっては非常に有害であるという教訓を得たというならそれは非常にすばらしいことだ。モニカは驚くかもしれないが、もしもトランスジェンダリズムの押し付けを拒否するということが「トランスジェンダーを全く認めない」という解釈になるというなら、私個人としては全くそれでいいと思う。私はハナからトランスジェンダーなんてものは存在していないと考えているから。

説明するまでもないが、ここでいうトランスジェンダーとは異性の振りをしているだけの政治活動家たちのことであって、実際性違和があって異性装をしているGID当事者のことを指すのではない。

モニカ記者はボイコットをしている人々は建前上は子供を守るためだとかきれいごとを言っているが実際は自分が理解できないトランスジェンダーというものを見たくないだけなんだろうという。そう、その通り。日用品や服を買う場所で、これでもかというほどトランスジェンダーに関する情報など見たくない。まだ心の準備も出来ていない子供に向かって大人ですら訳の分からない人たちの存在についていちいち説明などしたくない。

トランスジェンダー用の水着でも洋服でも需要があるというなら、それ専門の店なりネットビジネスなり始めればいい。いや、すでにそういうビジネスは存在している。なにもターゲットのようなファミリーフレンドリーな大型小売店で大々的に売り場まで作って売る必要はないはずだ。

ターゲットの損失によって他の企業もトランスジェンダリズムに迎合することの危険性を学んでくれるならそれに越したことはない。マット・ウォルシも言っているように、トランスジェンダリズムは商売にとって非常に有害な概念なのだということを国中に広めよう。


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イギリスサイクリング協会、トランス自認男子の女子競技参加を禁止、トランスはオープンカテゴリーへ

本日、5/26/2023、イギリスサイクリング協会、British Cyclingがトランスジェンダー及びノンバイナリーの選手に関する新しい規則を発表した。Update: Transgender and Non-Binary Participation policies (britishcycling.org.uk)

これによるとイギリス国内のサイクリング競技において、既存の女子枠は従来通り生得的女子と男性ホルモン治療を始めていない自認男性の女子のみ参加が許可される。既存の男子枠はオープン枠に変更され、女性自認やノンバイナリー自認の生得的男子の参加が許可される。

トランスジェンダーによって持たれている記録は、この規則が正式に施行されるまで公式記録として残される。

国際大会がイギリスで開催された場合は、UCIの規則が優先される。

イギリス国内のエリート競技はこれでいいが、まだまだ問題は残っている。競技ではない趣味の会のようなものだとこれまで通り女性自認男子の女子大会参加が許可される。また、女性自認男子が女子と同じ更衣室やシャワー室を使うことも可能である。

まだまだ問題点はあるものの、一応正しい方向へ一歩踏み出したと言えるだろう。

付けたし:イギリスで最強の女性自認男子サイクリスト、エミリー・ブリジスは男子を女子競技に参加させない新規則(実は昔の正常な状態にもどっただけ)について「暴力的な行為」だと批判した。

ブリジスは自分のソーシャルメディアにこの新規則を暴力的な行為とした後、協会はアメリカの大統領候補者の一人であるロン・ディサンティスに影響をうけているとつづけ、アメリアを見よ、スポーツから我々を排除することからはじまって若者への医療やトイレ使用などを通じてジェノサイドは進むのだ。文字通りナチスや陰謀論者がトランスを駆除しようとしている側に協会は立つのか、と怒り心頭といったところだ。

まったくTRAというのはやたらに「ナチス」だの「ジェノサイド」だのという言葉を振り回すが、自分らのような男性体の人間が女子競技に参加することによって、女子スポーツが破壊されることなどさらさら興味がないのである。いや、女子競技を破壊することこそ彼等の目的なのだといっても過言ではないだろう。

このエミリー・ブリジスという男は実は結構才能ある男子サイクリストであり、まじめに男子として男子枠に参加しても悠々上位に進出できるだけの腕があるのだ。彼は一年前まで現役大学選手で、イギリス男子大学生記録まで出しているような男なのだ。無論全イギリスおよび全世界となれば、彼並の選手はたくさんいる。だから彼には優勝の可能性はあるとはいえ、保証されているわけではない。しかし女子枠なら彼の支配は間違いない。だから彼は女性の上に君臨したいのだろう。本当になんとも情けない男である。


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アメリカ陸軍、志願兵激減の危機

本日アメリカ陸軍は史上最悪の志願兵不足に危機的状況であるという記事を読んだ。Army recruiting crisis: shortage of soldiers despite record bonuses (usatoday.com)

このUSATodayの記事によると、米陸軍は1973年に志願兵のみの軍隊に変わって以来史上最悪の志願数という危機状態だという。

好景気の時は軍隊への志願数が減るというのはよくあることで、今年は失業率が3.6%という50年以来の低さが原因ではないかと同記事は分析しているが、コロナ禍で若者の間で生まれた新しい生活習慣も影響があるのではないかとしている。

ペンタゴンはヨーロッパ駐留軍に2万人を追加し10万人に増やしたばかりだ。この状態で兵士が足りなくなるというのはかなりの問題だ。(翻訳DeepL)

  • 魅力的な民間雇用市場と有能な候補者の減少により、陸軍は隊員の補充と重要な任務の遂行に必要な若者の数が決定的に不足している。
  • 4月までに陸軍が採用した兵士の数は目標の68%で、目標より8,282人少なかった。海軍は1,473人の水兵が不足し、目標に8%届かなかった。空軍、海兵隊、宇宙軍はいずれも目標を達成または上回っていた。
  • 陸軍は、6年間の入隊を約束した新兵に対して、過去最高額の5万ドルのボーナスを支給することになりました。陸軍は6月の1週間、新兵に高校卒業資格かそれに相当するものを与えるという条件を取り消した。
  • 水曜、陸軍幹部は、陸軍を理解し、兵士としての生活を思い描くことができず、軍を含む米国の制度に対する信頼と信用を失いつつある米国人が少ないことを指摘し、募集の問題についてのメモを発表した。

クリスティン・ウォーマス陸軍長官とジェームス・マクコンビル(将軍)陸軍参謀長は志願兵を46万6千人に増やすべく新方針を発表した。なにしろこのままだと今年度末の9月30日までに44万5千人程度しか集まらない見通しだからである。

陸軍当局によると、軍人年齢の17歳から24歳のアメリカ人で軍人にふさわしい精神的肉体的なレベルの若者はおよそ23%程度だという。コロナ禍で在宅勤務に慣れた若者の生活スタイルは軍隊とは対照的だ。才能ある若者の軍隊離れは深刻である。

しかし原因はそこにあるのだろうか? この記事には書かれていないが、米軍への入隊希望者が減っているとしたら、それは今の軍隊の姿勢に大きな問題があると私は考える。だいたい最近の軍隊のリクルートコマーシャルでレズビアンカップルに育てられた女性の話を起用したり、トランプ大統領が禁止していたトランスジェンダーの入隊許可が始まって以来、ネットでは化粧した男子兵士の動画だの訳の分からないWOKEな軍人の動画で溢れかえっている。

陸軍リクルートコマーシャル

それに加えてアフガニスタン撤退の無様ぶりも記憶に新しい。こんな虹色に染まったアメリカ軍にいったいどういう若者が志願するというのだ?

アメリカ軍が全志願兵制度になってから、軍隊に志願する若者には特徴がある。これは家族の経済状況や人種や階級よりも地域的なものなのである。ちらのサイトに詳しい統計が掲載されている絶対数から言えば志願兵が一番多いのは人口の多いカリフォルニアやテキサスなのだが、人口の割合からいうと上位10州は、1サウスダコタ、2ハワイ、3アラスカ、4フロリダ、5ジョージア、6コロラド、7アラバマ、8テキサス、9ノースカロライナ、10ネバダの順である。

Joining the Military photo

伝統的にこうした州からの志願兵が多いというのも、軍隊に志願しようと思う若者の多くが家族に軍隊経験者がいる。2019年の統計によれば、ほぼ8割がたの志願兵が家族に少なくとも一人軍隊経験者がおり、なんと25%が親が軍人の家庭だ。親や親せきから過去の武勇伝を聞かされたり、軍隊で勤めることは愛国者としての義務だと聞か割れて育てば、そりゃあ自分も軍隊に入ろうという気にもなるだろう。

しかし愛国心溢れ冒険を求める若者にとって、今の軍隊は魅力的な場所だろうか?

だいたい軍隊に憧れる若者が求める者とは何か?すでに銃を持って狩りをやってるようなアウトドアな若者たちが軍隊で何をしたいと思うだろうか?

LGBTQ+αに染まった軍隊が彼等を惹きつけることができると思う方がおかしいのだ。

ここでアメリカ軍がイラクで苦戦していた2007年頃のリクルートの状況を書いた拙ブログのエントリーを張っておこう。当時アメリカ軍は長年の泥沼状態からはい出しつつあった頃であり、戦死者や負傷者の数もかなり多かった。しかし一番最前線に送り込まれる可能性の高い海兵隊は志願兵が減っていなかったという内容だ。米軍隊志願兵が減っているという嘘 – Scarecrow in the Strawberry Field (biglizards.net)

イラク戦争が不人気なため志願者の数が減っているというのが本当だったとしたら、戦場へかり出される可能性が一番高い隊が一番不人気になるはずであるが、実際はその逆である。

戦争において一番危ない戦場へ送り込まれるのは誰かといえば、それは圧倒的に海兵隊だろう。その次が陸軍でむろん空軍は常に危険な空を飛ぶことになる。海軍は比較的安全だが、それでも中東で戦争が起きていれば長期にわたる出動が期待される。また正規軍と比べて予備軍や州兵隊は後方の援護が主な任務であり最前線にいく可能性は低い。それを考えると現在軍隊に志願した若者の傾向は実際に戦場へいく可能性の高い部署ほど人気があるということになる。

それでは最後にロシア軍のリクルートコマーシャルを掲げておこう。君が男ならどっちの軍隊に入りたいかな?


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プライド月間間近、バドライトの二の舞を恐れてターゲットが緊急会議

Target holds ’emergency’ meeting over LGBTQ merchandise in some stores to avoid ‘Bud Light situation’ | Fox News By Brian Flood | Fox News

先日、アメリカの大型小売店ターゲットが6月のLGBTQ+αプライド月間に備えて、正面玄関のど真ん中にプライド商品売り場を設けLGBT関係の商品を並べているという話をしたばかりだが、すでにネットでは、あちこちのターゲット支点でこれらのプライド売り場に関する動画がたくさんあがり話題になっている。

ターゲットはアメリカ全国あちこちにあり、どこの州でもプライド売り場が歓迎されているわけではない。場所によって客が売り場の係員にクレームをつける可能性もあり、現場の店員たちは衝突を恐れてびくびくしている状況だったという。

Foxニュースによると、ターゲット本部からの命令で南部のターゲット店舗数軒において、プライド製品を正面からどかせ、奥の目立たないところに移し、その規模も半減させ、店からプライド関係のポスターなどを全部外すことが支持された。

ターゲットは毎年6月になるとプライド関係の飾りを店中ですることで有名だが、最近保守派の顧客のあいだから、ターゲットのやりすぎなプライド商品には批判が集まっていた。とくに子供向けの男児用女児水着などかなりの不評である。

あるターゲット内部の人間によると、南部の地方の店舗ではプライド売り場があることでバドライトのようなバックラッシュが起きるのを避けるために売り場を移すなどしているという。

Target in Palmdale, California

内部通報者によればターゲットは先週の土曜日に緊急会議を開き、地区の幹部らが集められプライド売り場を目立たなくするよう即対処せよと支持を受けたという。

「36時間以内に、プライド商品を、それまでの1/3に減らして店の正面から奥の方に移すように言われました。マネキンにも(プライド関係の服)を着せないように、大きなサインなどもすべて取り除くように言われました。」

今年は何故か客からの苦情がこれまでの何十倍も増えているとある店員は言う。「バドライトの状況を考えると経営側は恐怖に震えているようです。」

ターゲットで20年近く勤務しているという従業員は、ターゲットがこのような早急な決断を下すのは非常に珍しいという。この電話会議はほんの15分間で終わり、最初の10分間は、どのように店員の安全を守るかに終始したという。それというのもプライド商品への顧客の怒りは相当なものらしく、経営者側は客と店員との間でいざこざが起きるのを恐れ警備を強化しているのだという。この会議では会社側の警備チームまでもが出席していたという。

Pride swimsuit

男児の男性器を隠すタック用ポケットのある水着。

TARGET-PRIDE-COLLECTION-TAG

この突然の方針変更に店員たちは肩をなでおろしているという。「よかった、なにしろ私たちが最前線で対処するわけですから」と店員の一人は言った。

バドライトのボイコットが成功するまで、多くの人びとは自分ら一人が苦情を述べたからと言って何が変わるんだという気持ちだったと思う。だが、ボイコットが成功して我々は学んだ。我々にも力はある。バドライトのボイコットのおかげで、LGBT三昧の売り場や学校やメディアにいい加減嫌気がさしてきている我々一般市民は、実は我々にもできることがあるのだということを知った。だから、これまで忌々しく思いながらも沈黙していた消費者たちがターゲットに苦情を言えるだけの勇気を持ったのだろう。そしてそれをターゲット自身が感じているのである。

プライドの虹色一色にすることが商売にはよくないということを大企業が学べば、この狂気から我々は抜け出すことが出来る。大事なのは企業のボトムラインを責めること。苦情を言いながらも便利だから安いからという理由でターゲットを愛用していては駄目である。

この戦いに勝つためには今が正念場だ。


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黒人差別と女性自認男性の女子空間立ち入り禁止を混合させる悪質さ

何かとトランスジェンダー活動家(TRA)は女性自認の男子が女子空間に入れないのは、昔黒人が白人施設に入れなかったのと同じで差別だというが、公民権法が通った1964年前のアメリカ南部での組織的な黒人差別は、今「トランスジェンダー」と言われる人々が受けているような「差別」とは質も程度も全く違うものである。だが、どこがどう違うのかを知るためには、昔のアメリカの黒人差別がどんなものであったのかを知る必要がある。

日本の皆さまは、アメリカでは黒人差別があったということはご存じでも、それがどのようなものだったのかということについてはよくご存じないだろう。いや、それを言うならアメリカ人ですら、実際の黒人差別とはどういうものだったのか知らない人が多い。

私が前々から言っているように、現在のテレビドラマや映画で時代ものをやる時に、当時の人種差別感覚及び法律から言ってあり得ない設定が多すぎることが、現代人の人種差別知識を歪めている。人種差別は現在でも存在する。それは確かだ。しかし公民権運動前のアメリカと今のアメリカではその度合いは全く違うのだ。先ずそれを理解できないと現代の差別も正しく理解することは出来ない。

組織的な人種差別

よく人権屋が口にするこの「組織的な人種差別 (systemic racism)」だが、いったいこれは何を意味するのか。これは法律などで強制される差別のことである。つまり、ジム・クロー法のあった南部では、黒人と白人が特定の施設を共用出来ないことがその一つ。これは法律が積極的に黒人を差別しなければいけないとしていた法律なのだ。例えば、

  • 黒人は白人専用のトイレや水飲み場を使ってはいけない
  • 黒人と白人は同じ学校に通ってはいけない。
  • 黒人は白人専用のホテルに泊まってはいけない。
  • 黒人は白人専用のレストランに入ってはいけない。
  • 軍隊は黒人と白人の部隊を分けなければいけない。

といったものがあった。ここではっきりさせなければならないことは、これは強制的な分離であり、施設の運営者や経営者が個人的にどう思っているかとは関係なかった。よしんばホテルのオーナーが黒人も泊めてもいいと思ったとしても、彼の一存でそれを決めることは出来なかったのである。

このような分離をしていたにもかかわらず、南部ではこれは黒人差別だとは思われていなかった。「分離した平等」というのが彼等の口実だった。しかし現実は全く平等ではなかった。

例えば白人用のトイレは清潔で安全であっても、黒人用トイレは数も少なく掃除も警備も行き届いていないとか、学校も白人用の学校は水泳プールがあったり施設も新しく設備も整っているが、黒人用のほうには碌な教材もないなど、その格差は酷いものだったのだ。

以前に観た1950年代を舞台にした「ドライビング・ミス・デイジー」という映画(芝居)のなかで、デイジーの運転手の黒人男性が運転途中にトイレに行きたいので車を止めると言った時、ミス・デイジーが「なんで、さっきホテルで止った時に行かなかったの?」と聞く場面があった。「あんなところで黒人がトイレに入れるわけないでしょ」と運転手が答えるとミス・デイジーはハッとした顔をする。彼女は決して人種差別者ではなかったが、差別されている黒人がどんな生活をしているかに全く興味もなかったし無知だったのである。

1940年代のビッグバンドでも、もしバンドメンバーに黒人と白人が混じっていたら、バンドマスターがいくら望んでもメンバーたちが同じホテルに泊まることは出来なかった。演奏以外はいちいち別行動を強いられるため、移動の多いバンドは人種混合を好まなかった。しかも理不尽だったのは、ホテルやナイトクラブでエンターテイナーとして歌ったり演奏したりする黒人ミュージシャンたちは、自分らが演奏する施設を客として使うことが出来なかった。もし、ホテル側が特別配慮で黒人エンターテイナーを宿泊させたとしても、他の白人客と鉢合わせしないように業務用エレベーターや非常階段使用を強要されるなどといった屈辱的な扱いを受けた。

だから現在のように黒人や白人が同じレストランで肩を並べて食事をするとか、同じホテルに泊まるとか、同じ舞台で演技をするとか先ずあり得ないことだったのだ。ただし、白人が黒人専用のナイトクラブへ行くのは許されていたので、ハーレムのクラブなど白人客も多かった。この反対はあり得なかったわけだから、これも不平等であった。

1964年に公民権法が通り、法律による人種差別は廃止され、上記のような組織的差別は失くなった。もちろん法律で差別しなくなったからといって長年にわたる人々の差別意識が失くなったわけではない。しかし組織的差別廃止のおかげで、アメリカの人種間関係は急速に良好化したのである。

黒人差別と身体性別の区別は同じではない

さてここで何をもってしてトランスジェンダー差別というのか、それを黒人差別を例にして考えてみよう。前述のようにジム・クロー時代の黒人は白人と比べて劣悪な環境の施設の使用を余儀なくされ、どれだけお金を持っていようと白人が使う高級施設を使うことは出来なかった。同じ仕事をしても黒人の賃金は安く同じ待遇では扱われなかった。単に白人と黒人は分離されていただけでなく、その待遇には雲泥の差があったのである。

これと同じことがトランスジェンダー(TG)と言われるひとたちにも言えるだろうか?

異性を自認したからと言って、泊まれないホテルや入れないレストランがあるわけではない。スポーツにしろ何にしろ自分の身体の性に合った方に参加しさえすれば、他の人たちと全く違う扱いをされることはない。

昔タイではオネエだらけの男子バレーチームがあり、彼等も男子として普通に試合に参加したという例がある。化粧をしていようが髪の毛を伸ばしていようが男子である以上男子としての参加は許可されているのだ。これのどこが差別なのだろうか?

TRAは女性自認男子が女子トイレや更衣室に入れないのは差別だという。だが、黒人と白人の分離と違って、男子トイレや更衣室が女性のそれより劣るというわけでもなければ数が足りないというわけでもない。特に女性自認男性が男子施設で危険にさらされるという根拠もない。しかも、多くの施設ではトランスジェンダーに気を使ってユニセックスの個室があったり、誰でもトイレを増設したりしている。こんなに色々と気を使ってもらえる差別があるだろうか?

異性を自認する人に許されていないのは、自分の身体と違う性別専用の施設や活動に参加することだけだ。その程度のことは異性を自認するという異常な生き方を選んだ以上、本人が責任を持つべきだと思うが、どうだろうか?


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反トランスが使うというレトリックの解説、トランスジェンダリズムは陰謀論なのか、その2

この第二部はトランス批判派(GC)がどのような詭弁を使っているかという例が箇条書きにされているのだが、敵もさるもの引っ搔くものというか、結構彼等も我々の論説を勉強しているようである。しかし、あまりにも我々の言い分を誠実に再現してしまったため、それに対する反論がいい加減なので、かえって自分らの主張を弱めてしまっているように思える。

記事はトランス批判派が使い古されたレトリックで話をすり替えていると語る。で、そのレトリックとは何かというと、「言語的な技巧のことです。詭弁のような論法であり、誤謬(ごびゆう)とも言えます」だそうで下記を羅列する。

  1. すべり坂論法
  2. 藁人形論法
  3. 極端な訴え(極論)
  4. フィアモンガリング
  5. 前後即因果の誤謬
  6. 自然に訴える論証
  7. 権威に訴える論証
  8. 無知に訴える論証
  9. 純粋さに訴える論証
  10. 燻製ニシンの虚偽
  11. トーンポリシング
  12. ホワットアバウティズム
  13. 誤った二分法
  14. 完璧主義者の誤謬(ニルヴァーナの詭弁)
  15. 事実誤認(早まった一般化)
  16. 擬似相関
  17. 多重質問の誤謬
  18. 思考を終わらせる常套句

下記の説明を読むと解るが、彼等がFallacy(誤謬)だとするその例が実はすべて正しい。例えば1番の滑り坂論法。「これは『Aをしてしまえば、次はBが起こるに違いない。だからAはするべきではない』というもので、実際はAとBに因果関係はありません。」と言いながら、その例として「ジェンダー・アイデンティティに基づくトイレ利用を認めれば、犯罪者が女性トイレに入ってくるに違いない。だからジェンダー・アイデンティティに基づくトイレ利用は認めてはいけない」が挙げられているのだが、実際にもうすでに性自認を認めた諸外国でそれが起きている。実際に起きていることを述べているのだから誤謬とはいえない。

いちいち反論も面倒くさいのでいくつかかいつまんでご紹介しよう。

2.藁人形論法:例 「トランスジェンダリズム活動家(TRA)は、ペニスのついた人でも女風呂に入れることが平等だと言っている。そんなのおかしいことです!」

(カカシ:ペニス付の男性が女子風呂に入れないのはトランス排除だと言ってるのは君たちだろ)

3.極端な訴え:例 「腕が2本の人が“私は腕が1本がいいから手術させてくれ”と言ってきたら医者のあなたは手術しますか? 性別適合手術もそれと同じく倫理に反しているでしょう?」

(健康な乳房や子宮や睾丸を切除する行為は極端な例ではないのか?)

4.フィアモンガリング(Fearmongering):例 「このままトランスジェンダリズムの好き勝手にさせてしまえば、女性やレズビアンの存在が滅ぼされてしまいます!」

(子供が性転換治療を受けないと自殺してしまうというのは恐怖を煽る行為ではないのか?)

6.権威に訴える検証:これは「権威によって裏付けられたものは、とにかく正しいに違いない」というものです。

(君らがやたらにWHOを持ち出すように?)

11.トーンポリシング:これは「何か声を上げた相手に対し、主張内容ではなく、相手の話し方、言葉づかい、態度、感情を批判することで、論点をずらす」というものです。

(トランスジェンダリズムを批判する人々を差別者だTERFだと言うように?)

14.完璧主義者の誤謬(Nirvana fallacy)」:これは「実際の物事を非現実的で理想化された選択肢と比べてしまう」というもので、この誤謬に陥った人は、どんな対案にも反発し、現実的な解決策を評価しません。

(女子トイレから男性を排除しても女子トイレでの犯罪を撲滅できるわけではない、と君らは何時も行ってるけどね。)

16.擬似相関(Spurious relationship):例 「性的暴行の加害者のほぼ99%は男性。トランスジェンダー女性は元は男性。つまりトランスジェンダー女性を性的暴行の加害者として想定するのは当然だ」

(性自認が女性の男性の性犯罪率が普通の男性より低いという根拠がない)

まあこんな調子である。やたらと英語圏のTRAが使うカタカナ英語が出てくることから考えて、この記事は英語で書かれたマニュアルの翻訳であると考えられる。それというのも日本人が聞いたこともないトーンポリシングだのホワットアバウティズムだの訳の分からないカタカナ英語が飛び交っているからだ。

さて、では彼等がこの「陰謀論」とやらを誰が広めていると思っているのかといえば、無論『「極右」「保守的な政治思想」「宗教右派」』が最前線だという。ま、彼等が我々保守派にその功績を与えようと言うなら異議は唱えないが、TRAに批判的なのは何も極右翼だけではない。もっともそれについては彼等も理解している。記事はイギリスではフェミニストが主体になってメディアで誤情報を流しているとし、TQ以外のLGB当事者ですら反トランス論者になっているとまるで四面楚歌という被害妄想を繰り広げている。

結局のところ、反トランスの論者や団体は、「極右」「保守的な政治思想」「宗教右派」「左派・リベラル」「包括性を支持しないフェミニズム団体・個人」「排外主義的な性的少数者団体・個人」「ちょっと面白そうかもと安易に手を出している人」などの極めて広範な連合体によって支えられており、これらは直接的に結束はしないのですが、陰謀論がこれらを緩く結合するのに一役買ってしまっている状態です。

こうした陰謀論的な勢力が、性犯罪などに不安を持っている真っ当な人たちさえも抱え込んで利用してしまう構図です。一部の「“トランスジェンダリズム”」危険主張はそうやってときに正当的に見せかけ、社会的地位を得ようとしています。

これだけ多種多様な人々が口々にトランスジェンダリズムが危険な概念であることを訴え始めたということは、これらの人びとがすべて陰謀論に惑わされたと考えるより、人々がトランスジェンダリズムの真実を知れば知るほど危険であることに気が付いたと考えるべきではないだろうか?

最後に私はこの記事に全面的に同意できるところがある。それは、

トランスジェンダーについて正しい情報を学びましょう。学び続けましょう。


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トランスジェンダリズムを性自認至上主義とするのは単なる陰謀論なのか?

依田花蓮 (よだかれん)氏がツイッターで紹介していた『トランスジェンダーと陰謀論』というのがあったので、読んでみようと思う。記事自体は長くいくつかに別れているので、私もそれに合わせようと思う。

トランスジェンダー活動家(TRA)はやたらとTRA批評家たち(英語ではGender critical =GC)のことを陰謀論者だと否定するが、我々が、TRAの言う通りにしたら○○ということが起きる、と予言してきたことが常に現実となっている以上、彼等のいう陰謀論など全く意味がないとは思うのだが、まあ一応読むだけは読んでみよう。

この記事は全くトランスジェンダーについて無知な人たちのために書かれているため、知識溢れる拙ブログの読者諸氏にはたいくつな話が多い。なののでその部分は飛ばした。ただやたらと持って生まれた性のことを「出生時に割り当てられた性」と言ってみたり『性別(sex)』と『ジェンダー(gender)』は異なる概念ながらも複雑な相互作用の関係にある」(強調は原文のまま)などと言ってるのでまあ、後に何が続くのかは追って知るべしといったところだ。一応彼等のいうトランスジェンダーの定義は提示しておこう。

「トランスジェンダー」とは出生時に割り当てられた性別と自分のジェンダー・アイデンティティが異なる人のことです。逆に、出生時に割り当てられた性別と自分のジェンダー・アイデンティティが一致するなら「シスジェンダー」と呼びます。

トランスジェンダリズムは差別用語?

さて、この記事が問題にしているのは「トランスジェンダリズム」という概念だ。ちょっと前保守派ポッドキャスターのマイケル・ノールズが「トランスジェンダリズムは駆除されなければならない」と語ったことを「トランスジェンダージェノサイド」を訴えていると散々批判したTRAが居た。しかし概念を批判することと属性を批判することとは違う。

しかしこの記事では、トランスジェンダーという人々と概念とを区別するというのは単なる口実であって、トランスジェンダーの人びとをトランスジェンダリズムとすることで、トランスジェンダー全般を批判する口実に使われるようになったという。つまり「差別主義者の愛用ワード」になったと主張するのだ。

いやいや、それは話が逆だ。これは左翼リベラルの常套手段だが、彼等は自分勝手な言葉を作り出し、人々が良く分からないうちにその言葉が普通であるかのように広めてしまう。ところがその言葉が実際どういう意味を持つのかということを人々が理解し始め、その奥にある悪質な要素に気付き始めると「差別用語だから使うな」と言ってまた新しい言葉を使い始めるのだ。もしトランスジェンダリズムという言葉が腐敗してしまったとしたら、それをやったのはTRA当人たちである。

日本でも反トランス論者や団体の間で「“トランスジェンダリズム”」という言葉は用いられ、「性自認至上主義」という訳語をあてることもあります。それに、反トランス論者は「“トランスジェンダリズム”」を主張するトランスジェンダー権利運動支持者のことを「TRA」(「Transgender Rights Activist」の頭文字)と呼んで冷笑することがあります(強調は原文のまま)

これにも笑ってしまう。TRAとは単に「トランスジェンダー権利運動支持者」という意味であり、それが嘲笑されているとしたら、その種にされるような行動をしてきた方に責任があるのであって、嘲笑する側に責任を押し付けるのは話が逆さまである。また性自認至上主義はトランスジェンダリズムの訳語ではなく、TGイズムの性質を表現したにすぎない。そういう表現になったというのもTRA達が現実の身体性別ではなく性自認を常に優先する姿勢が顕著になってきたからだ。これも我々批評家が始めたことではなく、TRA自身が始めたことなのである。

記事ではその他にトランス批判派が使う「トランスセクシュアル」という言葉や、トランスジェンダーが性同一性障害を持っていないということをトランス批判派は武器に使っていると語る。

他にも日本では「自称にすぎない“性自認”は問題で、医者の診断である“性同一性”が望ましい」というような論調を反トランス論者が展開することがあります(松岡宗嗣;前述したとおり、「性自認」も「性同一性」もどちらも「gender identity」の訳語で意味は同じです)。言葉の意味を反トランス側に都合よく変容させて主導権を握り、トランスジェンダーを病気(精神障害)扱いに留まらせようという狙いが透けています。

この「『性自認』も『性同一性』もどちらも『gender identity』の訳語で意味は同じ」というのは嘘である。性自認は英語ではSelf ID(セルフID)と呼ばれており、性同一性違和はGIDとして区別されている。なぜなら前者は本人が自分をどう思っているかということだけだが、GIDというのは精神疾患の病名だからだ。我々がトランスセクシュアルとトランスジェンダーを分けるべきだと考える理由は片や性同一性障害という精神疾患に病む人と、片や単に自分は異性だと主張しているだけで身体違和など全く持っていない人たちとを同じように扱うのはおかしいからである。

もちろんそれをいうと世界保健機関(WHO)もGIDは病理枠から外しているとTRAたちは主張する。しかし、WHOがGIDを精神障害ではないとしたのは、GIDについて新しい医学的な発見があったからではなく、単に国際的なTRAの政治力に迎合しただけの話であり、実際に性同一性障害を持っている人々の精神状態が変わったわけではないのだ。

病気とただの概念を故意に混同させることにより、TSもTGも同じだとして常にGID当事者を表に立たせて「かわいそうな病人をいじめるな」とやるのが彼等の作戦なのだ。

「性自認の主張さえあれば女性スペースに入り放題」はデマなのか?

反トランス論者や団体は「性自認が女だと言えば、その人は女性スペースに入れてしまう。たとえ男性器を有している人でも!」と主張し、「“トランスジェンダリズム”」はそういう事態を引き起こす危険性があると語っています。

あまり知識が無い人であれば「そういうものなのか!」と不安に駆られそうな、いかにも絶妙に恐怖を煽りたてる主張なのですが、これは専門家や弁護士が説明しているとおり、事実ではありません立石結夏松岡宗嗣)。

と言いながら、なんとこの記事ではすでに現状でもトイレはきちんと身体の性別で分けられているのではないと主張する。

現状は違います。あなたはトイレに入るとき、出生時に割り当てられた性別をチェックされたことはありますか? 性別の記載のある身分証明書の提示を求められたり、ボディチェックされたりしましたか? ないはずです。

この間も依田花蓮氏がツイッターで、もうすでにあなたの隣でもトランスジェンダーの人がトイレを使っているかもしれませんよと言っていて、私はそれって脅迫に聞こえますけど、と答えたばかりだ。

現在トイレは身体の性別で分けられているというのが原則であり、その規則に違反してもばれていない人がいるからトイレは事実上男女共同なのだなどという理屈が何故通ると思うのか?こんなことを言うから実際に性別適合手術を受けて女性として埋没しているGID当事者までもが批判のやり玉に挙げられてしまうのだ。当事者が生きにくくなるようにしているのは誰なのだと聞きたい。

記事ではすでに女装男がの女子トイレ使用は行われているので、差別禁止法が通ったからといって「この既存のトイレの運用に変化はありません」などと言っている。もしそれが本当なら既存のトイレの運用には大問題があるのであり、これを是正すべきだという動きがさらに強くなるのではないか?

それからお風呂についても、「公衆浴場は日本の場合は身体的な特徴で区分することになっています」という、またまた彼等の常套手段であるお惚け理論が繰り広げられる。我々は現在の法律上どうなっているかなどということは語っていない。もし性別が性自認で決められるということになったら、こんな規則は全く意味がなくなると言っているのだ。記事ではリベラルな埼玉県の条令ですらも風呂は戸籍上の男女で分けていると主張するが、その戸籍上の男女ですら性自認のみで変えられるようにしようと運動しているのがTRAではないか?全く彼等のいうことは不誠実このうえない。

「性犯罪者が“自分はトランスジェンダーだ”と主張すれば罪に問えない」というのは嘘なのか?

性犯罪者が「自分はトランスジェンダーだ」と主張すれば罪に問えない…ということもありません。なぜなら性別やジェンダーに限らず、性犯罪行為をしたらそれはもう性犯罪だからです。性犯罪の判断は性別やジェンダーで決まりません。性犯罪目的でトイレに侵入した時点で、誰であろうとそれは性犯罪です。

これも言い尽くされた詭弁だな。今現在は異性施設に入ること自体が犯罪と見なされている。日本では異性施設に入ること自体は性犯罪ではないが、覗きや露出は犯罪である。だが性自認で異性施設に入ることが合法になれば、髭ずら胸毛男が女児の前で勃起した一物を見せつけても犯罪と見なされないのだ。つまり覗き魔や露出狂が「『自分はトランスジェンダーだ』と主張すれば罪に問えない」のである。

そして記事はアメリカの黒人と白人のトイレが分かれていた制度を持ち出し、女子供を守るためというのは差別者が好んで使う口実であり、実際に起こり得る(いや、すでに起きている)トランスジェンダリズムの弊害を指摘することは、「むやみやたらに恐怖を煽る」行為であり「脆弱な被害者の心に付け入る」行為であり「虐待的な行為に他ならない」と締めくくる。

トランスジェンダリズムの狂気とその害毒はすでに顕著になっており、それを指摘することは陰謀論でも何でもなく、社会の秩序を守りたいと思う我々一人ひとりの責任である。

第二部へ続く。


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大悪評の歌舞伎町タワー男女共同トイレ、苦情殺到で遂に男女別に改装へ!だから言ったじゃないの!

いやあ爽快な記事を読んでしまった。

歌舞伎町タワーのジェンダーレストイレ、ついに改修へ 暫定的に女性用に仕切りも設置

5/19(金) 18:34配信82

施設のジェンダーレストイレ

 東京・新宿の複合高層ビル「東急歌舞伎町タワー」で物議を醸したジェンダーレストイレについて、施設側は、一部を女性用トイレに振り分けていたが、元々の女性用と合わせてトイレに暫定的な仕切りを設置したことが分かった。 【写真】結局、仕切りで女性用が分けられた  

トイレを巡っては、使いづらいとの声が相次いでおり、施設側は、そのことに配慮したと取材に説明している。そのうえで、「更にお客様に安心してご利用頂けるトイレを目指し、今後改修工事を実施する予定」であることを明らかにした。

■仕切りには、「仮設のパーテーション」と表示  歌舞伎町タワーは、2023年4月14日にオープンし、2階には、性別に関係なく利用できるジェンダーレストイレの個室が5基設置された。  同じ空間には、ジェンダーレストイレに向かって右側に女性用トイレが5基、左側に男性用トイレが2基あり、手洗い場も共用とされた。さらに、多目的トイレが1基あるほか、男性用の小便器は別の空間に配置されていた。  

しかし、ネット上では、数種類のトイレが同じ空間にあって使いづらいとの声が相次いだほか、性犯罪などの危険を指摘する声も出ていた。特に、女性からは、トイレは別の空間にしてほしいとの声が強かった。  これに対し、案内のために警備員が配置されたとネット上で報告され、施設もそれを認めた。そして、施設では5月初めごろ、ジェンダーレストイレの3基を女性用に振り分ける措置を取ったことが新たに分かった。また、フロアガイドに書かれたジェンダーレストイレが単純な「トイレ」に表記変更されているとの情報もあった。  

その後、5月16日になって、ジェンダーレストイレの前付近に仕切りが設けられ、右側の女性用を分けていたとして、ツイッター上に写真が投稿された。それを見ると、仕切りには、「仮設のパーテーション」と表示されていた。  この投稿は、1万4000件以上「いいね」が付けられており、様々なリプライが寄せられている。

「安心してご利用頂けるトイレを目指し、今後改修工事を実施」

 「これは良い試み」と評価する声が出る一方、「これでも万全とは言えない」「もう作り直せば?既存の男性用と女性用にして」といった意見も相次いでいる。  今回の仕切りについて、施設側は5月19日、J-CASTニュースの取材に対し、トイレについて改善を何度か重ねたとし、「お客様からの多くのご意見を踏まえ、女性トイレ利用エリアを、暫定的にパーティションで区画することにいたしました」とメールで説明した。  男性用トイレと同じ空間にあるジェンダーレストイレの2基については、そのまま残したことも明らかにした。  仮設のパーテーションではなく、トイレを改装して男女別に壁を作るべきとの声も、ネット上では多い。  この点について取材すると、具体的な内容は分からなかったものの、「更にお客様に安心してご利用頂けるトイレを目指し、今後改修工事を実施する予定でございます」と明らかにした。

要するにこのジェンダーレストイレの試みは大失敗に終わり、従来通り男女別トイレに改装されることになったというわけ?

いったい誰の素晴らしいアイディアだったんだよこれは?Whose bright idea was this?

こうなることは作る前からわかりきっていたことではないか。最初から女性達は共同便所なんか求めていなかったし、普通の男性達も女子と共同なんて嫌だと思っていた。喜んでいたのは痴漢や売春目当ての売春婦やその客たちくらいだろう。

正直言って今度のことは話題になったおかげで男女共同便所が如何に時代遅れでバカげた考えであるかがはっきりした。そういう意味では少なくとも試すだけの甲斐はあったのかもしれない。私は何度も繰り返し言っているのだが、既存のやり方を変えようとする前に、そもそもどうしてそういうやり方が導入されたのかということをよくよく吟味してから考えてほしい。東急はこんなことに経費を浪費したことを十分に反省してもらいたい。


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大企業のお目覚めキャンペーンにうんざりの消費者たち

ミラーライトビールもやっていたお目覚めコマーシャル

もう一か月近くに渡って、女の子何日目キャラ男のディラン・モルベイニーと提携したバドライトビールのボイコットが続いており、その勢いは収まりそうにない。しかしそんな中、バドライトのボイコットで漁夫の利を得ている競争相手ミラーライトも実は3月にバリバリのお目覚め主義フェミニストCMを作っていたことが発覚さらにミラーライトの親会社クアーズ社は、このCMをどさくさに紛れてこっそり消していたことが判明し話題を呼んでいる。

このCMは特に綺麗でもない女性コメディアンがビール醸造の歴史には女性が深くかかわってきたに関わらず、ビール産業は常にCMにビキニ姿の女性を起用して女性をバカにしてきた。女性農家を助けるために古いポスターなどを肥料に回すので寄付してくれといった内容で。なんども肥料と言う意味で「糞」「糞」と連発する気持ちの悪いものだった。

ビールのコマーシャルにビキニ姿の美女が起用されるのは、ミラーライトのような安くてがば飲み専用の低級ビールを飲むのは主に労働階級の男性だからであり、男性が観たいと思うCMでビールを売るというマーケティングは当たり前の行為である。ミラーライトもバドライトと同じで自分らの顧客層を完全に侮辱するコマーシャルを作っていたというわけだ。

もしバドライトの炎上が無ければ、ミラーライトのこのCMは多分誰も気が付かないうちに消えてしまっていただろうが、バドライトの影響でこちらの糞CMも当てられなくてもいい注目を浴びてしまったというわけだ。

バドライトをボイコットした人たちがミラーライトもボイコットするかどうかは不明だが、バドにしろミラーにしろ、代わりはいくらもあるので、消費者たちがボイコットしようと思えば簡単にできるだろう。

アディダス女性用水着のモデルはもっこり男子

6月はプライド月間ということで大企業はこぞってプライド関係の商品を売り始めたが、はっきり言って今年ほどそれが顕著に表れた年もない。スポーツ商品のアディダスは何と女性用水着のモデルに胸毛に股間もっこりの痩せた醜い黒人男性を起用。何故女性用水着を明らかな男に着せるのだと苦情が殺到している。

女性用水着を着る股間もっこりのモデル

この話を誰かとしていて、プライド月間というのはLGBTQ+αなのだからモデルはレズビアン女性でもよかったはず、どうしてわざわざ男に女性用水着を着せる必要があるのかという話になった。プライド月間にはL=レズビアンは含まれないようだ。

これにたいして元大学女子水泳チャンピオンのライリー・ゲインズは、

なぜ企業は自らこんなことをするのか分からない。少なくとも水着はユニセックスだということも出来たはずなのに、そうしないのは女性を抹消することに意味があるからだ。でもなぜその逆はないのだろうか?

女性用水着はもっこりのアクセサリーじゃない。

ターゲットの子供用トランスジェンダー水着

なんといってもこれが一番唾棄すべき話だが、大型小売店のターゲットはこれまでもユニセックス更衣室だのトイレだのを早々に導入したことで悪名高いが、今年はわざわざ店の真ん中にプライドコーナーを設け、そこで子供用のトランスジェンダー水着や下着が売られているという。

まず男児のトランスジェンダー用に、女の子用デザインの水着におちんちんを隠すポケット付きのものがあるんだそうだ。思春期の少女のためには乳房を押しつぶすバインダーも売られている。

なんでこした大企業は子供を洗脳するのに必死なのだろうか?

モルベイニーのとばっちりで仕事依頼が減るトランスジェンダー活動家

モルベイニーのせいでボイコットされているバドライトのあおりを食らったのかどうかわからないが、プライド月間における仕事の依頼がめっきり減ったと嘆くドラアグクィーンがいる。ローズ・モントヤという自認女性の男性パフォーマーは毎年この季節になると何十件という案件のオファーが来るのだそうだ。ところが今年は5月ももう半分を過ぎたというのに依頼は1ダースにも満たないという。

企業がプライド月間に力を入れるのは、どれだけ自分らがWOKE(お目覚め主義)であるかをアピールして商品の宣伝に使うことが理由だが、それがバドライトのような逆効果になってしまう例もある。それに気づいた中小企業はもしかすると、あまりにもトランスジェンダーに入れ込むのはいい商売ではないと気が付き始めたのかもしれない。

アップデート:6/13/23 この男は昨日ホワイトハウスのプライド祭りイベントに参加し、上半身裸になって胸を揉みしだく仕草をして自分のTikTokにアップした。ホワイトハウスはこれは不適切な行為としてモントやら数人のトランス参加者をホワイトハウスから出禁にした。ホワイトハウスは何を今更驚いているのだ?保守派の我々はプライドの集まりでは必ずこういうことが起きるから、子供がいる場所でのプライドイベントは違法にすべきだと言って来たのだ。バイデン政権は自分らがなにを支持しているのか少しはわかったのだろうか?

人々の反感を感じ始めたトランス活動家たち

最後に、LGBTQ+αへの暴力が激化しているという記事を紹介しておこう。私は彼等への暴力など起きていないと思っている。トランスジェンダリズムに関する保守派の集会や女性空間を守ろうと訴える女性達の集会に、徒党を組んで武装して集まり、集会を阻止しようと暴力を振るうのは常にトランスジェンダー活動家とそのアライ達であり、その反対は先ず聞いたことがない。しかしLGBTQ+αべったりのバイデン政権国土安全保障省によると、LGBTQ+α界隈を標的とした暴力が増加しているので警戒するようにと警告している。

ま、今アメリカで一番危険なテロ集団は白人至上主義だなどとアホなことを言っているバイデン政権の言うことなので全く信用はできない。

LGBTQ+α界隈らのいう「暴力」とか「暴力の扇動」というのは、実際の暴力ではなく、アメリカ各地の州で次々に通っている反LGBTQ+α法律のことであり、その内容は教育の場における子供たちへの洗脳、子供対象の性転換医療措置や子供対象の性的なドラアグショーの禁止と言ったものである。これらの法律は決してLGBTQ+α当事者への暴力を扇動するものではない。

しかし活動家たちがヒステリックに騒ぎ立てるのは、彼等も一般市民からの反感を肌で感じているからではないかと思う。これまでのように自分らの勝手な言い分が何の抵抗もなく通ってきた時代は終わったのだ。


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LGBとTQ+は離婚すべき、保守派の作戦が成功している

LGBT理解増進法が通りそうな日本でも、LGBTへの風あたりが強くなっていることから活動家たちのプロパガンダ戦略も激しくなっている。そこで私が見つけたこの記事。LGBT活動家たちは、保守派がLGBとTを分裂させ制覇しようという、所謂”divide and conquer”作戦を取っているという内容である。題して「LGBT迫害から立ち上がる シドニーで見た歴史への敬意 李琴峰著」この記事は先日拙ブログで紹介したCNNの内容と酷似している。活動家たちはどっかの司令部からこういうやり方で反対派と戦えという命令を受けているとしか思えない。

先ず李はオーストラリアの1970年代における同性愛者弾圧の歴史からはじめ、今や全く同じやり方で今度はトランスジェンダーを「てこの支点」として反対派はLGBT運動を進めていると結論付ける。その部分を読みながら私の感想を加えて行こう。

てこの支点」にされるトランス

 アメリカ全土で同性婚が認められた15年以降、反LGBT運動の標的は同性愛者からトランスに移った。17年、ワシントンDCで開かれた保守・宗教右派の集会で、ある活動家はこう語った。

 「LGBTの連帯は実際はもろい」「トランスと性自認(ジェンダー・アイデンティティー)は世間に受け入れられにくいから、分断し制圧するためには、性自認に焦点を絞ろう」「Tを切り離せば、私たちはもっと成功するはずだ」

TRAは版で押したように同じことを言う。これは話が逆。同性婚が合法化され、アメリカ国内では同性愛者に対する偏見も差別もほぼなくなってしまったので活動家はすることがなくなった。誰かが差別されていることにしておかないと仕事がなくなるので(人権活動は非常に儲かる商売だから)新しい被差別者として元LGB活動家がTを加えて活動を始めたに過ぎない。保守派たちは単にこの新しい作戦に反応しただけである。

この計略は成功した。10年代後半から、「性自認」の概念を疑問視し、トランスを攻撃する言説は世界的に広がった。攻撃者は「LGBとTは違う」「Tは女性の安全を害する」「性犯罪を助長する」と主張する。トランスはいわばてこの支点となり、攻撃者はトランスをやり玉にあげ、LGBT全体の権利を否定しようとしている。LGBTが一緒くたに迫害され、そして連帯して戦ってきた歴史を抹消し、分裂を狙っている。

実はLGB当事者たちの間からも、LGBとTQ+以降は分けて考えるべきだと言う主張が多く聞かれるようになった。欧米社会で同性愛者への偏見が酷かった頃、反同性愛者たちの懸念は同性愛者による子供の腐敗がもっともよく挙げられた。以前にも書いた通り、同性愛者(特に男性同士のゲイ)達はこの悪いイメージと長年戦って来た。そして2020年代にもなれば同性愛者が子供を腐敗させるなどと考えるひとはほぼいなくなっていた。そのイメージが再び変わってしまったのは一体誰の責任だと李は考えるのだろうか? 

日本も例外ではない。「LGBT法=男の女湯利用公認」と言う人がいる。「自称女性の男性が女性と同性婚すると、法的に女性と認めなければならなくなる」と言う人がいる。さらには、「Tは女性と子どもの安全を脅かす」――。これらの言説が広まっている状況は、一体何を意味するのか。

 70年代のアメリカで、史上最も有名な反同性愛の活動家、アニタ・ブライアントは「子どもを救おう」という標語を掲げて、同性愛者の教職追放を訴えていた。00年代の日本で、保守派は「男女共同参画=男女の風呂共用」と扇動し、男女共同参画に反対していた。過去の言説の二番煎じが、いまLGBT、とりわけTに向けられている。

李自信は保守派の「計略」が何故「成功した」のか考えてみたのだろうか?もし保守派がいう「男の女湯利用公認」や「自称女性の男性が女性と同性婚する」などという懸念がすべて嘘やデマであるなら、活動家による「それはデマです」でことは足りるのでは?しかし実際には地方自治体ですでに同様の法律を通してしまったところで、反対派の心配した状況が現実となっている。

先日埼玉県では介護施設で従業員の更衣室を突然男女共同にしろと知事からの鶴の一声で、従業員の意見も聞かずに強行した施設があったとツイッターで当の施設に勤める介護師からの告発があった。そして抵抗した介護師ら5人が解雇されたというのである!埼玉県はLGBT差別禁止法を積極的に実施。県民80%の反対意見を無視して無理やり通してしまった県だ。そしてその直後に反対派が懸念した通りのことが起きたのだ。これは主流新聞で大々的に取り上げられるべき大ニュースだと思う。

何が有効な議論で、何がただの差別・恐怖扇動なのか。様々な「正しさ」がせめぎ合う現代において、全てが等価であり、ゆえに無価値に感じる瞬間もあるかもしれない。そんな時、歴史は一つの指針になる。LGBTがどんな差別にさらされ、どのように共闘してきたか。歴史の鏡を眺めれば、おのずと答えは浮かび上がるだろう。

 かなうものなら、「#日本を滅ぼすLGBT法案」を投稿した人たちに、私はマルディ・グラの景色を見せてあげたかった。LGBTの人権が日本よりずっと進んでいるオーストラリアは、何も滅びていない。シドニーの晴れ空の下で開催される虹の祭典、そこにあふれんばかりの笑顔を、ほんとに、見せてあげたかった。そしてこうも思う。この景色を、「遠い外国のこと」にしたくない。そのためには、歴史を学び、繰り返し伝え、記憶し続けなければならない。

よくもまあ、こんなすっ惚けたことが言えるものだ。「LGBTの人権が日本よりずっと進んでいるオーストラリア」では、教育者が親に内緒で子供の性転換を推し進め、親がそれに抵抗すれば親権を失うのだ。手術はおろかホルモン治療すらしていない男ライリー・デニスが女子サッカーに参加して相手チームの女子をことごとく負傷させ、それを報道したリポーターにデニスへの接近禁止令を出され、これに関する報道はオーストラリアの法律で禁止されているとして、オーストラリアではこれに関するツイートは一切掲載されていないのだ。李は日本にそんな「ずっと進んでいる」国の真似をさせたいのか?

記念碑の名は、「Rise」――蜂起する、立ち上がる、の意だ。LGBTは人間の歴史を通して一緒くたにされて迫害を受け、それでも何度も強く立ち上がって闘ってきた。これからも連帯のために手を携えて生きていくだろう。私はそう信じている。

もしTQ+以降のひとたちと一緒くたにされて子供虐待や女性抹消の汚名を着たくないなら、LGB当事者の人たちは積極的にTQ+と別離し他の常識人たちと一緒にTQ+活動家たちの悪質な活動を撲滅するよう共闘すべきである。すでにその兆候は見えな始めている。

我々常識人はこの攻撃を緩めてはいけない。なぜなら李も認めている通り、トランスジェンダーを「てこの支点」とした抵抗運動は成功しつつあるのだから。


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