左翼リベラルの言う「嘘」とは自分らに都合の悪い真実という意味

一昨晩、共和党副大統領指名の受任演説を行ったポール・ライアン。非常に感動的な演説ですばらしかったと思う。特にオバマ王に関する話題では、現大統領を批判しながらも、卑屈にならず意地悪な攻撃でもなく、我々は違う、我々はアメリカをもっと良い国にする計画がある、とオバマの批判に終始しない楽観的なもので、聴いていて非常に気持ちがよかった。

20を越した大卒の20代の若者が自分の子供部屋に未だに住んで、色あせたオバマのポスターなんぞを見つめながら,いつになったら独立して自分の生活を築くことが出来るんだろうなんて、思っているべきではない。(略)

すべてはあの輝かしい演説で始まった。ギリシャの柱、新しいことへのスリル。だがいまや、残ったのは漂流する大統領の座、逃した時機に必死につかまろうとする疲れ切ったスローガンのみ。これはまるで昨日の風に乗って進もうとする舟のようなものだ。

こんなすばらしい演説を放っておく訳にはいかないのが左翼リベラルメディア。一斉にライアンの演説は嘘だらけだという記事があちこちで発生した。
特にこのアソシエイトプレスの批評なんかが典型だろう。
1)オバマケア(オバマ発案の国民皆保険制度)は七千百六十億ドルをメディケア(シニアシチズン専門の保険制度)から取り上げてオバマケアにあてがうというものだというライアンの主張に対し、APはライアンが発案した予算案こそメディケア予算を削減するものだと主張。
確かにライアンはメディケアの改革を提案しているが、それは単なる予算削減ではなく、破産状態にあるメディケア救済のために、税金だけに頼るメディケアの性質を民営の保険でも賄えるように変革していこうというもの。APはライアンが指摘した、メディケア予算を略奪しその埋め合わせを全くせずにメディケア完全崩壊につながるオバマ政策は否定せず、ライアンの法案批判に話をすり替えている。
2)オバマの経済活性案は単にオバマ支持の企業への予算横流しに過ぎず、一般市民はその恩恵に全く授からなかったというライアンの主張に対し、ライアン自身、議会が活性案を可決した後ウィスコンシン州の省エネ企業への配給を申し込んでいると批判。
活性案が可決された以上、それがより地元で有効に活用されるように勤めるのが地方代表の政治家の仕事だ。だが、それ自体は大統領が独断で自分に政治献金をより多くしたというだけの、後に倒産したソリンドラのような似非企業に莫大な金額を投資して税金を無駄遣いした事実を否定するものではない。左翼リベラルの言い分は、お前だって活性案で得したくせにオバマの政策を否定するのは偽善だ、というものだが、例えそれが事実でも、ライアンが嘘をついたということにはならない。
3)ライアンはウィスコンシン州のジェネラルモータースでオバマ候補が演説したとき、自分が大統領になった暁には、この工場は永遠に潰さないと公約しておきながら、オバマ就任後の数ヶ月後に工場は閉鎖されたと語った。
これに対してAPは、向上がつぶれたのは2008年で、オバマ就任の前のことだったと書いている。しかしAPの言う「事実」とは裏腹に、真実は、この工場は2008年でSUV生産は取りやめていたが、他の軽自動車の生産は続行しており、最終的に閉鎖したのは2009年4月のことだった。これは完全にAPの嘘だね。
4)ライアンはオバマ王が両党共同の負債救委員会の推薦を無視して何もしなかったと指摘した。これに対してAPは、ライアンも委員会の提案には反対だったしている。ライアンが委員会の具体的な推薦や提案に反対したということと、オバマ王が推薦を無視して何もしなかったということとどういう関係があるのだ? ライアンが委員会の推薦に賛成しようと反対しようとオバマが推薦を無視した事実は変わらない。ライアンが嘘をついているという理屈は成り立たない。
まあ、その他にも色々あるが、これだけ読んでも解るように、APによるライアンの嘘というのは、自分らの事実誤認か、もしくは「お前だってやってるじゃないか」風のこじつけだけで、実際にライアンの指摘が「嘘」だという証明は全くされていない。
自分のことは棚にあげてよく言うよ、という批判なら、まあまだしもなのだが、相手の言ってることが嘘だと主張するからには事実をきちんと調べてから書いてほしいものだ。
ところで、今回の大会で演説者の多くが「それはあなたが建てたのだ」という言い方を何度もしたが、これはオバマ王が以前に企業を立ち上げて成功した人々に向って、あなたがたの成功はあなたが建てたものではない、”you did not build that”、という言った失言を多いに活用したものだった。保守派はオバマのこの発言は、個人の成功は個人の独自の努力や才能の成果ではなく政府の援助があってこそ成り立つのだという、オバマの社会主義的な思想を表すものだとして批判した。
無論オバマ支持の左翼リベラルは、保守派がオバマの発言を歪曲していると文句を言っており、オバマが個人の努力や才能を卑下したという共和党の言い分は嘘偽りであるとがなり立てている。
しかし、オバマの発言は、人は大きな政府の力があってこそ成功するのだという民主党の思想に乗っ取ったものであり、だからこそ大企業はより多くの税金を払うべきなのであるという民主党の政策にぴったり沿っている。その本音を表明したオバマの発言を共和党の「嘘」だと主張しなければならない民主党にこそ問題があるといえる。


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成功を恥じない国、アメリカンドリームを復活させる共和党の新世代

昨晩で四日間続いた共和党大会が終了した。全体的にアップビートで未来への楽観的なムードが漂う非常に気持ちのいい大会だった。数々の演説の中で共通していた点は、アメリカは特別な国だ、成功者は讃えられるべきで責められるべきではない、家族愛の大切さ、アメリカは生まれは貧しくても努力と才能で成功が可能な国、アメリカンドリームは今でも可能だというもの。
オバマ現大統領への批判もあったが、ほとんどの演説者は4年前に有権者がオバマに夢を託したかった理由は多いに理解できるとして、オバマは公約をすべて破り国民を落胆させた、オバマが大変な経済を受け継いだことは確かだが、四年近くも経って今だに他人のせいにしてばかりで、状況やよくなるどころか悪くなるばかり、このままオバマにアメリカの未来は任せられない、と無所属への呼びかけが目立った。
特にこの大会で気がついた事は、共和党がこれまでのような高年のふんぞり返った政治家の集まりではなく、斬新で新鮮な若手の活躍が目立ったことである。しかも大会で演説をした若手の政治家達の多くが、すでにここ数年色々な活躍をして名前の知られた人たちだった。
民主党やリベラルメディアがかもし出す共和党のステレオタイプとは異なり、これらの共和党政治家たちは様々な民族的背景を持つ人々である。
クリス・クリスティー(49歳):大会でキーノートスピーカーを演じた。75%が民主党支持というニュージャージー州で共和党知事としてがんばる体当たり知事。元検察官。父親はスコットランド系移民、母親はアイルランド系移民。座依存するお役所仕事を根底から覆して破産寸前の州財政を建て直した男。組合などへの攻撃もすさまじく、その強行なやり方に敵も多い。歯に衣を着せないすぱっとした性格が有名。
マルコ・ルビオ(41歳):フロリダ代表上院議員。キューバ移民二世。大会ではロムニーの紹介役を演じた。フロリダの税金システムの大改革を唱える期待の若手。
スザンナ・マティーネズ(53歳):ニューメキシコで初めての女性州知事、合衆国初めてのラテン系知事でテキサス出身。2011年に知事になったばかり。元検察官助手。
スコット・ウォーカー (44歳):言わずと知れた組合潰しのウィスコンシン知事。コロラド出身でバプティスト牧師の息子。組合が始めた弾劾選挙で圧勝したことでも有名。低迷するウィスコンシンの経済を組合の執拗な妨害にも関わらず好転させたやり手知事。
そしてもちろん若手スターナンバーワンと言えば、副大統領候補のポール・ライアン(42歳)。大統領候補のミット・ロムニーとは25歳も年が違うということで、文字通り次の世代。
副大統領任命受任の挨拶でも、ミット・ロムニーのipodの曲名はエレベーターミュージックみたいだったとその古さをおちょくったりした。体脂肪率7%とかいうアスレートで、プロのスキー選手を真剣に考えたことがあるとかいうスポーツマン。若い頃はフィットネストレーナーのバイトをしていたこともある。
ライアンは若いとは言え下院予算委員会の委員長として活躍しており、彼の提案した予算削減案は斬新なものとして評判を得ている。よって当然ながら民主党からは忌み嫌われている。
共和党が若返ったことの理由のなかで特に大事なのがティーパーティーの存在だろう。ティーパーティーは社会面では保守派だが、経済面では本当の意味での改革を求めている。これは左翼リベラルが歪曲した『革新』とか『革命』といった言葉とは全く別物で、政府による個人への生活の介入を極度に嫌うもの。はっきり言って代表のない課税反対というアメリカ革命の本質に乗っ取った思想。まさしくボストンティーパーティーの名を継ぐにふさわしい市民運動である。
ティーパーティーは左翼リベラルのジョージ・ソロなどという黒幕が高予算で主催するような人工芝運動とは違って、高課税の割には不景気が悪くなるばかりの社会に不満を持った市民達の間で起きた本当の意味での草の根運動。だからティーパーティーにはこれといったリーダーは居ない。
彼らは共和党と深いつながりがあるとはいうものの、共和党だからというだけで盲目的な支持はしない。共和党でも長年大きな政府にどっぷり浸かり、市民の苦労もよそに自分だけ私腹を肥やして腐敗に満ちているような政治家は見放される。
四年前、ジョン・マケインを候補に選んだ共和党は、それまで通りの年功序列主義の党だった。党大会でも何かエネルギーが欠けていたように思う。だが、今回の共和党は違う。ティーパーティーによって息を吹き返したような熱力を感じる。
若返った共和党、ミット・ロムニーを筆頭にアメリカンドリームの息を吹き返らせてくれ!


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少数派共和党の存在は無視、ロムニー支持は白人男性ばかりという神話を保ちたい民主党

「たのむよ(ハリケーン)アイゼック、共和党大会に集まった、プロライフ(人工中絶反対主義)で反教育で反女性で白人崇拝主義で同性愛迫害の人種差別者のボケたちを海に洗い流してくれよ。」

というのは、どっかのアホ女優が自分に送られて来たツイートをリツイートしたもの。
左翼リベラルの無知な女優は、民主党による共和党は差別者の集まりだというプロパガンダを完全に信じ込んでいるらしい。ま、主流メディアがその神話を強調するような報道を繰り返しているから、馬鹿女優がそう思い込むのも仕方ないといえば仕方ない。
この月曜日からフロリダで公式に大統領候補を指名する共和党大会が開かれている。あいにくハリケーンアイゼックが近づいているため、月曜日のイベントは見送られ、本格的な大会は昨日から始まった。
昨日のイベントではロムニーのアン夫人や、ウィスコンシン州のウォーカーやニュージャージー州のクリスティーといった人気知事らの演説があった。しかし、大会の模様を生中継で報道したMSNBCは、他にもあった非常に印象的ないくつかの演説を完全無視して、代わりにリベラルホストたちの反共和党解説を流した。演説がカットされた人々の共通点はひとつ、誰一人白人ではないことだった。
この間も、共和党上院議員で前回の大統領候補だったジョン・マケインの娘で、テレビ番組の司会をしているメーガン・マケインが(彼女は父親とは違ってバリバリの左翼)、共和党はもっと少数派を寛容に受け入れるべきだと批判していた。自分らでいくらも存在する共和党支持の少数民族を完全無視しておきながら、共和党支持者は白人男性だけのような報道をするリベラルメディアのあからさまな民主党支持は、今更ながらあきれかえる。
演説を無視されたのは、ティー・パーティが押しているテキサス州代表上院議員候補のテッド・クルーズ(ラテン系)は元民主党議員でオバマの熱心な応援者だったが、オバマに失望して現在は移籍して共和党になったアートア・デイビス(黒人)。ユタ州代表下院候補のミア・ラブ(黒人女性)、ネバダ州のブライアン・サンドバル(ラテン?)。 
プエルトリコのルイス・フォートゥノのルースベラ夫人(ラテン系)の演説中はホストのレイチェル・マッドカウならぬマードウとクリス・マシューがしゃべりまくって邪魔した。
少数派を無視して白人の演説ばっかり報道するのは人種差別じゃないんですかね?
今夜はプエルトリコのフォートゥナ知事と前国務長官で黒人女性のコンデリーザ・ライス女史が演説した。フォックスニュースでは報道したが、MSNBCは報道したのかな?


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性懲りもなく「共和党による対女性戦争」に固執する民主党

このあいだミズーリ州の共和党上院議員候補のトッド・アルキン氏が、強姦された女性の身体は遮断する、とか言って、きちんとした強姦の場合は女性は妊娠しない、なんぞとアホな発言をした。ミズーリは共和党確実と思われていたが、アルキンの失言によりずっと遅れを取っていた民主党候補の支持率がぐっと上がってしまった。
最近ミット・ロムニーとポール・ライアン(大統領/副大統領候補)の人気に押され気味の民主党はここぞとばかりにこの失言を取り上げ、ほれみろ、共和党は強姦を容認しているとか、共和党は強姦による妊娠の場合ですらも人口中絶を違法にするつもりだとか、大喜びである。
そこで民主党はまたぞろ「共和党による対女性戦争」論を持ち出し、長年の共和党支持とかいう女性たちを使って「共和党女性は民主党に投票すべき」などというテレビコマーシャルを早速制作。なんとしてでも今回の選挙を共和党による女性への攻撃として進めて行きたいらしい。
しかしこの作戦はうまくいかないだろうと私は思う。共和党の女性達は民主党が思うほどアホではない。共和党はロムニーを始めライアンも共和党議員たちもアルキンの発言は容認できないとすぐに批判したし、共和党議会はアルキンに候補を降りるべきだとすら言っている。本人のアルキンも、候補は降りないと言っているものの、発言に関しては大変申し訳ないことを言ってしまった、誤った医学的知識を信じて無知な発言であったと、かなり恐縮して謝っている。
民主党がアルキン発言を共和党の顔にしようとしても、共和党はこぞって氏の発言を即座に糾弾しているので、あまり説得力がない。
それに、どんな場合でも人口中絶は好ましくないという考えは共和党の中ではごく普通なので、確かにアルキン氏の「きちんとした強姦」発言は過激だったとしても、氏の人工中絶に関する考えそのものは民主党が考えるほど過激なものではない。人口中絶が違法になることを極度に恐れている女性たちはすでに民主党支持だし、多くの共和党支持の女性たちはプロライフと言い人工中絶にはもともと反対なので、共和党が政権を握ったら人工中絶は違法になる、なんぞと言われても、それを歓迎しこそすれ脅しになどならない。
となると、民主党が共和党から引き裂こうしている女性達とは普段こういう問題にはあまり興味を持っていない中庸の女性達ということになるが、そういう女性達は妊娠中絶云々なんてことより経済問題により関心を持っている。
女性に対する戦争というなら、主婦業や子育てに専念したい女性達が、この不況で夫が失業したり減俸されたりして自らパートに出ることを強いられていることや、育ち盛りの子供たちに必要な食品の値段が買い物に行く度に値上がりしていることや、子供たちをあちこちに連れて行くために必要不可欠な車のガソリンの値段が入れる度に高騰していることなどのほうが、よっぽども女性に対する戦争ではないか? そうやって家庭のやりくりに四苦八苦している女性たちに、リベラルな未婚女性が妊娠を心配せずに遊びほうけることが出来るように彼女らの避妊費を負担しろということのほうが、よっぽども主婦や母親たちへの攻撃である。
その戦争を女性達に射かけているのは誰あろう民主党及びオバマ政権ではないか!
今アメリカで一番大事な問題は経済であり、核兵器装備間近のイランや北朝鮮や、シリアやエジプトなどアラブ諸国の過激化である。ロシアや中国も油断がならない。
そんな時に妊娠人工中絶の話なんて、はっきり言ってどうでもいいことのはず。
月曜日からフロリダで開催される共和党大会においては、共和党はこの話は無視して経済と防衛に関してロムニー政権がいかにオバマ政権とは違った政策を取り、アメリカをこの屈況から救う計画があるかに焦点を当てるべきだ。
民主党が民主党大会をすべて中絶に焦点をあて、性懲りもなく対女性戦争に執着しようというなら勝手にやらせておけばいい。そんな話題で民主党を支持するような女性達はすでに民主党支持であり、中庸や無所属の人々の関心は別のところにあるはずだ。共和党はその関心を集めればいい。
明日のフロリダは嵐らしい。


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反オバマ映画『2016年オバマのアメリカ』が意外な反響を呼ぶ

今回は、ブログカテゴリーの映画と独裁者オバマの陰謀の両方に該当するトピックである。保守派作家のデニーシュ・デスーザ制作の反オバマ記録映画『2016年、オバマのアメリカ』が、限られた映画館で封切になったにも関わらず、金曜日の売り上げは全国一位になるという意外な人気を呼んでいる。
映画はドキュメンタリー風で、オバマやデスーザが若い頃の出来事を多少ドキュドラマ風にとらえ、母親違いの弟を含むオバマの昔の知り合いなどのインタビューとデスーザのナレーションで構成されている。オバマという政治家を批判する映画ということで、マイケル・ムーアの突撃取材映画を思わせるが、ムーアと違ってデスーザは政治学者なので、ムーアの意地の悪い嘘だらけの反保守映画と違って、論理建ててオバマを批判していて興味深い。
デスーザのオバマ論は、オバマ思想は国粋主義のファシズムでもなければヨーロッパ風の社会主義でもない。オバマの思想は反植民地主義であるというもの。そしてその根本はオバマが生き別れになったケニアの革命活動家の実父の思想にあるというのである。
映画はそのデスーザの説を裏付けるために、オバマの生い立ちを追い、オバマの実父の出身地ケニアやオバマが実母とその再婚の相手と暮らしたインドネシアに出かけて行く。
デスーザはインド出身でオバマとは同じ年。オバマ同様第三国家で育ったことから、幼少時代をインドネシアで過ごしたオバマの体験がよく理解出来ると言う。だが、インドという発展途上国の古いしきたりが嫌いでアメリカに移住したデスーザと違って、オバマは元植民地の革命精神に同調し、植民地主義を取って来たヨーロッパ諸国を忌み嫌っているという。
反植民地主義といえば、アメリカこそ、その最たるもののはずだ。アメリカは元々イギリスの植民地として作られ、イギリスから革命によって自由を勝ち取った国で、アメリカ自らは一度も植民地主義を持った事がない。だが、経済面でも軍事面でも、そして特に文化の面で、世界的に影響を及ぼす国ということでアメリカを帝国と批判する人は多い。特に少数民族の元植民地の人々はアメリカを白人の国と思い込み、イギリスやフランスと一緒くたにして憎んだりする。デスーザ自身、アメリカの大学へ行く事になった時、家族から「アメリカは白人ばっかだぞ」と脅されたと言う。
オバマは実の父に一度しか会ったことがない。にも関わらずオバマは革命家だった父の理想像を持ち続け、ずっと父に憧れていた。オバマの自叙伝の題名は「ドーリム・フロム・マイファザー」で『我が父からの夢』というもの。白人でアメリカ人の実母はバリバリの左翼革命主義者だった、そして自分と乳飲み子を捨てた夫を憎むどころか、その革命精神のすばらしさを常にバラクに教えていた。イスラム教徒のインドネシア人と再婚した母はバラクを連れてインドネシアに住むが、再婚相手が妻子を養うためにオランダ企業と契約し商売を始めたことで夫婦間に亀裂が生まれ、バラクはハワイの実家に戻され白人でバリバリ左翼の祖父母に育てられる。革命主義の実母は再婚相手が資本主義になったことが許せなかったのだ。
デスーザはオバマの青年時代に多いに影響を及ぼした革命家や、反アメリカ黒人牧師のジェラマイヤー・ライトなどについても述べ,いかにバラク・オバマが第三国家の虐げる帝国としてアメリカの自由主義を憎んでいるかを証明する。
私はこれまでにもオバマほどアメリカ嫌いのアメリカ大統領は初めてだと思っていたが、デスーザの映画を観ていて、なるほどそういうわけだったのか、と納得がいった。
デスーザは2008年のアメリカはバラク・オバマがどういう男か知らずに希望と変革という言葉に夢を託してオバマを選んでしまった。だが、今やアメリカはオバマの政策によってどれだけアメリカが傷ついたかを学んだはずだという。
オバマが再選されたら2016年にはどんなひどいことになっているか、アメリカ市民は今度の選挙で正しい選択をするだろうか?
デスーザの映画はその問いかけで幕を閉じる。


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パンセクシュアルってなによ

テキサスで始めてオープンなレズビアンとして下院議員に選ばれたマリー・ゴンザラス議員(民主)は、先日実は自分はパンセクシュアルであると発表した
ゴンザラス議員はレズビアンというよりバイセクシャルとして知られているが、彼女はバイというジェンダー二進法は信じないという。彼女は21歳の時にバイとしてカムアウトしたが、女性だけでなく、トランスジェンダーや「ジェンダークィアー」と呼ばれる人とも交際したことがあると語る。
そういう色々なセクシュアリティー全部を含む言葉をこれまで探して来たという彼女は、すべてをひっくるめるという意味のパンが適切だと考えたと言う。
はあそうですか、って感じなのだが、で、何故そんなことを我々が知る必要があるのかと言う疑問が当然生まれる。ゴンザラスの仕事は下院議員としてテキサス州を代表することにあるわけで、彼女が誰と床を共にしようとどうでもいいことのはず。テキサス州のソドミー法は、かなり最近とはいえ撤廃されているのだから。
私が何時も不思議に思うのは、左翼リベラル連中は自分らのセックスについてやたらに公に話し過ぎる。それでいて我々がそれについて苦情を述べると「保守派は常に我々の寝室に乗り込んで来る」と言い張る。自分らでこっちが聞きたくもない性嗜好の話をしておいて、それに異論を唱える事を干渉だというのである。
はっきり言って彼女が誰と寝ようと相手が大人の人間である限り私には興味がない。
しかし、ゲイアンドレズビアンビクトリーファンドという基金運動の会長は、テキサスのLGBTが本物によって代表されているのはすばらしいことだ、公平と自由のために立ち上がり発言してくれる人がいるのは誇らしい、てなことを言っている。また同基金のスポークスマン、、おっとスポークスパーソンは、バイの下院議員は数人いるが、彼らが自分らの好む表現をメディアに伝えるのはいいことだという。
「そういう教育はいいことですよ。」
何がいいんだかさっぱりわからん。


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アラバマ州、自分と娘二人を守って強盗に発砲した若い母親

またまた一般市民が銃によって悪者から自分と家族の身の安全を守るという事件が起きた。今度はアラバマ州で起きた主婦による正当防衛

アラバマ州ドーラ市在住のマーサ・ルイスさんは、先週火曜日の午前3時頃、誰かが勝手口を蹴破ろうとしていいる大きな音を聞いた。ルイスさんは即座に警察に電話し、小銃を掴むと二階の娘達の部屋へ行き、娘達に護身用に武器を持つように支持した。娘達は斧と出刃包丁で武装した。

三人は階段の上から男が勝手口から入って来るのを見た。
「男が足を踏み入れたら撃たなければならないと思いました。」とルイスさんはテレビのインタビューで語った。「男は階段を登り始め『俺を撃つつもりなのかよ』と言いました。それで私は『撃ちたくないけど撃つわよ』と答えました。」
男はルイスさんの警告を無視してどんどん近づいて来たため、ルイスさんは男に向って発砲した。
「引き金を引けるだろうか、なんてものではなく、何時撃つべきだろうかという感じでした。どのくらい近寄れば撃っても撃ち逃さないだろうか、それだけを考えていました。」

銃を向けられているのに無視して階段を上がって来た馬鹿な強盗は25歳の男で、撃たれてから慌てて階段を転げ落ちるようにして外に逃げたところを駆けつけた警察官に取り押さえられた。残念なことに命に別状は無かった。
添付した記事にルイスさんの写真が載っているが、とっても可愛い女性で悪者に向って引き金を引けるようには見えない。それで強盗も油断したのかもしれない。捜査に当たった警官は、もしもルイスさんが銃を持っていなかったら、全く違う結末になっていただろうと語っている。
銃砲所持完全撤廃を唱える輩は、こういう事件をもっと勉強してほしいものだ。


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共和党副大統領候補はウィスコンシン代表ポール・ライアン下院議員に決定

昨日友達から電話がかかってきて、「USSウィスコンシン艦はどこの港に居るの?」と聞かれた。ウィスコンシンって現役じゃないでしょう、今や博物館になっているのでは、と思ったのだが、「確かバージニア州のノーフォークにあるはず。でもどうして?」と言うと友達は「明日ミット・ロムニー(共和党大統領候補)がラニングメート(一緒に選挙に出る人と言う意味で、副大統領の意)の名前を艦上で発表するって噂だよ。」と言われた。
案の定、今朝発表された副大統領候補はウィスコンシン州代表の下院議員で斬新な経済政策を出して人気のある若手のポール・ライアン議員。なるほど〜、それでウィスコンシンを選んだのかな? 今週ノーフォークに出張した同僚は市内のホテルはどこも一杯で入れなかったと言っていたが、これが原因だったのかも。以下NHKより。

アメリカ大統領選挙で、野党・共和党の大統領候補に指名されるロムニー前マサチューセッツ州知事は、日本時間の11日夜、支持者を前に演説し、副大統領候補にポール・ライアン下院議員を選んだと発表しました。

ロムニー氏は11日、南部バージニア州のノーフォークで支持者を前に演説を行いました。
冒頭でロムニー氏は「ライアン氏を副大統領候補に指名できることを誇りに思う」と述べ、ともに大統領選挙を戦う副大統領候補に、下院の予算委員長を務めるライアン下院議員を選んだと発表しました。
ライアン氏は42歳。
中西部ウィスコンシン州選出の連邦下院議員を現在まで7期務めています。政府の歳出削減を強く訴える保守派の論客として知られ、同じく歳出削減を求める保守派の市民運動「ティーパーティー」から熱烈な支持を受けています。
共和党の中で穏健派のロムニー氏は、保守派の支持を固めきれておらず、ライアン氏の指名の背景には、副大統領候補に保守派の人物を選ぶ必要があったためとみられています。
また、ロムニー氏は、各種の世論調査でこのところオバマ大統領にリードされており、若く、人気を集めるライアン氏を副大統領候補に指名することで、党内の保守派からの支持を確かなものにするとともに、支持率浮上のきっかけとしたい考えです。

確かにロムニー氏はオバマ王にリードされているが、今の段階ではそれは普通。現役大統領は誰もが知っているが、挑戦者については普通の有権者はまだよく知らない。共和党大会があるまではロムニーもやたらに選挙資金を使って宣伝できないので、オリンピック中継の間何度も政治コマーシャルを入れていたオバマ王の方が今のところ人気があるのは当たり前だ。
ポール・ライアンを選んだということは、保守派を選んだというよりも、ロムニーが長期的な経済政策に力を入れるという意図を示唆する。ライアンがティーパーティーに人気があるのも、増税ではなく予算削減によって経済立て直しを唱える政治家だからだ。
私としてはライアン氏には下院に残ってもらって頑張ってほしかったのだが、ロムニーの片腕としては申し分ない人選だと思う。


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同性の両親に育てられた子供達は成人になってから苦労する

前回ちょっとお話したマーク・レグネラス(Mark Regnerus)教授の研究だが、教授自身による説明エッセーがスレート誌に載っているので紹介しよう。

レブネラス教授は、同性両親に育てられた子供達が成人した時、異性両親の家庭で育った子供に比べ悪影響があるなどということは全くなく、子供の成長ぶりは異性両親と全く変りがないか、かえって良い結果を生むことが多いという学説は正しくないという結果を発表した。

同教授は、これまでの同性両親の子供に関する研究は対象となる家族の数が極端に少なかったことと、対象となった人々が自分らが調査対象になっていることの政治的意味を意識していたことで、その回答が影響を受けていたことから、調査としては不十分であったと語る。

だが、教授と調査団の今回のSocial Science Research社会学雑誌で発表されたthe New Family Structures Study (NFSS)という研究においては、18歳から39歳までのアメリカ人1万5千人を無差別に選び、彼らの実の母や父が同性と恋愛関係にあったことがあるかという質問をした。そのうち175人が母親が73人が父親にそのような関係があったと答えた。

母親が女性と恋愛関係を持ったことがあると答えた人たちの生活は、実の両親にずっと育てられた人たちとはずいぶん違いがあり、どちらかというと片親や離婚して再婚した両親に育てられた人たちの結果と似ていた。
同性の両親に育てられた子供たちは、異性両親に育てられた子供よりも、大人になってから失業している、不健康、鬱気味、浮気、マリワナを吸う、違法行為をする、多くのセックスパートナーが居る、性犯罪の犠牲者になりやすい、といった事実を報告している。

教授は、これについて、同性カップルは異性夫婦に比べて安定性に欠けることが原因ではないかという。父親が同性愛関係を持っている子供たちは何故か女性の両親の場合よりは多少ましだが、それでも父親とながく一緒に暮らしているケースは稀で、それが父親のパートナーとなると、同じパートナーと三年以上暮らしたという例はひとつもなかった。

例えば、親が女性同士の恋愛関係があった成人した子供の28%が失業中であり、結婚している男女の両親を持つ人の8%を大きく上回っている。また前者の40%が結婚中もしくは同棲中に浮気をした経験を認めており、これも後者の13%を大幅に上回る。また精神科の世話になったことがあると答えた人も前者は19%、後者は8%。他にも25項目において、同性両親を持つ大人と異性両親を持つ大人とでは極めて大きな違いが見られたという。

また子育てにおいても、同性カップルは異性夫婦に比べて安定性が著しく欠ける。特に女性同士のレズビアンカップルの場合、14%の子供が里親に出されており(異性両親の子供は2%)、何と40%の子供が祖父母に預けられている(異性両親の場合は10%)。そして19%の子供が18歳を待たずに独立している。母親が女性と関係があったと答えた回答者のうち18歳になるまで母親が同じパートナーと一緒に住んでいた例はたったの2%にも満たなかった。

レブネラス教授は、対象となった数が少ないので、理想的な調査だったとはいえないと書いているが、教授が希望したほどのサンプルが見つからなかったということは、それだけ子育てをしようなどという同性カップルが少ない、つまり結婚などといった長期にわたる関係を求めている同性愛者はごく僅かしかいないということだ。

この調査でも明らかなように、同性カップルは結婚というコミットメント(commitment長期に渡る誓約)には向いていない。それでも単に自分らだけの間ならさほど問題はないが、それに子育てが加わると話は別だ。特に子供の将来に悪影響を与えるとなればなおさらだ。もし上記の調査結果が正しく同性両親を持った成人した子供の生活を表しているとしたら、これだけでも同性婚など認めるべきではない。

それにしても同性愛者たちは本当にそんなに結婚したいと思っているのだろうか?この調査結果を見る限り、そんなふうには見えないのだが、、、


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同性婚、左翼リベラルの行き過ぎが再び裏目にでるかも

昨日の「チックフィルエで同性同士がキッスをする日」は完全な大失敗に終わった。全国各地のチックフィルエーには特にこれといった抗議者は集まらず、主流メディアが前日から煽って宣伝したにも関わらず、メディアが完全無視した水曜日の感謝する日が大盛況だったのに対し、ほとんどのお店で抗議者の数はゼロだった。テキサスのチックフィルエーでは抗議者だけでなく、メディアが騒いだせいで普通のお客さんも敬遠して行かなかったらしく閑古鳥が鳴いていた。ま、いくつかのチックフィルエ支店では多少の営業妨害にはなったかもしれないが、大抵の店は特に「〜の日」という影響は受けなかったようだ。
ただハリウッドの支店だけは、ウエストハリウッドがゲイのメッカということもあり、10数人の変態が集まってえげつないことを書いた看板を掲げたり、醜い中年の男達が抱き合ってキッスしたりする気持ち悪いシーンが繰り広げられた。また、カリフォルニアのトーレンス支店では、なにものかが店の壁に落書きするなどといったことも起きた。
感謝の日に集まった保守派たちは、一時間以上もおとなしく列に並んでサンドイッチを買って帰っただけだったのに、どうして左翼リベラルが集まると、こうも醜い騒ぎになってしまうのだろう。
以前にミスカリフォルニアのキャリー・ペリジャンが結婚は一夫一婦制でしかるべきと語りミスカリフォルニアの座から引き下ろされた事件の時もそうだったが、メディアは一夫一婦制を信じることが問題な思想と表現する。一夫一婦制を確認する憲法改正案や州法を国民投票にかけた州では、一度もその法案が負けたことはないのだ。つまり、アメリカ全国各地の有権者はその清き一票によって同性結婚を拒否し伝統的な結婚制度を守り続けているのである。リベラルと言われるカリフォルニア州ですらそうなのである。
アメリカ人の大多数が同性結婚を支持していないのに、それを表現する発言が何故「問題な発言」だとされ、憎しみだとか、同性愛者恐怖症だとか、人権侵害だとか言われてさげすまれなければならないのだ?
左翼リベラルのやり方はいわゆる「いじめ」だ。自分の気に入らない意見は邪悪な思想だと決めつける。左翼リベラルが権力を握ると、奴らは自分らの権力を使って違う意見を弾圧する。
今年の6月、同性の両親に育てられた子供たちは成人してから必ずしも良い結果を生まないという研究を発表したテキサス大学のマーク・レグネラス教授などは左翼リベラルから猛攻撃を受けている
奴らは教授の研究内容を議論するのではなく、教授個人の信頼性を攻撃し、教授のキャリアを潰しにかかった。批評家の一人Scott Rosensweigという男は、教授は「科学的に学術的に悪行をおこなった。」と攻撃し、教授の信用を落とし黙らせようと必死である。この男に煽動された200人あまりの学者達が、レグネラス教授の論文を掲載したソーシャルサイエンスリサーチに対し、何故あのような論文を掲載したのだ、と苦情の手紙を送った。ソーシャル、、誌批評家が言うような掲載に関する問題は全くないと語っている。
もし、今回のことで同性愛運動家たちが、同性結婚の実現に一歩でも近づいたと思っているなら、それは大きな計算違いだ。私は以前に同性婚支持者たちの行き過ぎな行為は、かえって一般人からの反感を買い、彼らの立場はより悪いものになると書いた事がある。

同性愛者たちは、自分らが非常な少数派であるということを忘れている。同性愛者が安心して生存できるのは、一般市民の寛容心があるからである。ほとんどの異性愛者は同性愛は変態だと思っている。しかし、自分らの生活に直接邪魔にならないのであれば、その存在は許容するという考えだ。それが、自分らの道徳観念の根本を覆すような法律を自分らの意志に反して強制的におしつけられるとなれば、これまでのような寛容心はふっとんでしまうだろう。

左翼リベラルが同性婚を我々に押し付ければ押し付けるほど、我々の心は彼らから離れてしまうのだ。そうなって一番困るのは自分達だということに彼らはまだ気がつかないでいる。


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