親女性を反トランスと言うことはトランスにとって逆効果なのでは?

イギリスの女性人権家ポージー・パーカー女史の「女にも言わせろ!」ニュージーランドツアーが、あまりにも暴力的なトランス活動家(TRA)の妨害にあって中止に追い込まれた。昨日野外スピーチのイベントに集まった女性達が暴力的なTRAに囲まれ、ポージーに中身不明の液体がかけられ、暴徒に囲まれもみくちゃにされながら、パーカーは数人の警察官によって救出された。

こちらガーディアンの記事。「騒然たる抗議の後、反トランス活動家ポージーパーカー、ニュージーランドツアーを終える」Anti-trans activist Posie Parker ends New Zealand tour after chaotic protests at event | New Zealand | The Guardian 強調はカカシ。

ポージー・パーカー(Posie Parker)として知られる反トランス活動家は、オークランドで予定されていた講演が混乱し、時には暴力的な抗議活動によって終了したため、今後のイベントをキャンセルし、ニュージーランドを離れたと報じられている。

ポージー・パーカーの名で知られるケリー=ジェイ・キーン=ミンシャルは、土曜日の午前中にオークランドで講演する予定だった。物議を醸した英国のジェンダー活動家は、数千人と推定されるトランス権利推進派の群衆に囲まれ、講演者の支持者を大幅に上回った。彼女は、ブーイングや罵声を浴びせられ、トマトジュースをかけられた後、発言する前にイベントを去った。

キーン=ミンシャルのニュージーランドでの講演は、到着前から大きな物議を醸していた。それ以前にオーストラリアで行われたイベントには、白人至上主義団体が参加・支援し、ナチスの敬礼を繰り返しながら街頭行進を行った

また、多くのLGBTQ+の権利団体が、彼女が公の秩序を脅かすという理由で、ニュージーランドの入国管理当局に彼女の入国を拒否するように働きかけていた。金曜日、ニュージーランドの高等裁判所は、キーン=ミンシュルの入国を許可した決定は合法であるとの判決を下した。

マイケル・ウッド移民相は金曜日の声明で次のように述べた: 「多くのニュージーランド人と同様、私もケリー=ジェイ・キーン=ミンシャルがニュージーランドに足を踏み入れないことを望んでいる。また、白人至上主義者を含む、最も卑劣な人々やグループと接触していることに懸念を抱いています。」

www.DeepL.com/Translator(無料版)で翻訳しました。

読者諸氏もお気づきのように、この記事では何度となくパーカーのことを「反トランス」とか「白人至上主義」とか言っているが、彼女は反トランスでも白人至上主義でもない。オーストラリアでニオナチが登場したのも、彼女のイベントに招待されて参加したわけではなく、TRAが抗議のためにやってきたのと同じようにニオナチもこの場を使ってTRA攻撃をしようとやってきただけで、イベント主催側とは無関係である。ニオナチを惹きつけたのはパーカー達ではなくTRAの方なのだ。

ニュージーランドは移民相の発言でもわかるようにパーカー達のことを最初から快く思っていなかった。彼女が到着する数日前からメディアも彼女がいかに危険人物であるか、白人至上主義であるかを宣伝し、イベントでの暴力を煽っていたのである。そうしておいて彼女のイベントでは暴力沙汰が起きるから歓迎できないとかやるのは、左翼の常套手段だ。

アメリカでも保守派の講演者が大学キャンパスなどで講演をしようとすると、講演者を黙らせようと非常に暴力的な抗議者たちがあつまる。それで大学側は「あなたの講演には警備のお金がかかるのでお断りします」という口実で保守派講演者に話をさせないことが多々起きる。もし大学側が当初からどんな講演者に対しても抗議活動をやった学生はその場で一学期間の停学処分に処すくらいの強気な態度をとっていればこんなことは起こりようがない。だが大学側も保守派講演者に少なからぬ敵意をもっているため、わざと過激派学生たちを煽る行為を取るのである。

本来であれば、ニュージーランドのメディアはテレビ番組にパーカーを招待し、彼女のやっているツアーの主旨について色々質問し、白人至上主義団体に関しても彼女の口から説明させるべきなのだ。しかしNZのメディアがそれをしないのは、彼等も100%TRAの味方だからだ。

しかし、このようにパーカーを反トランス扱いすることはトランス活動家にとって良いことなのだろうか?

私は当初パーカーの「女にしゃべらせろ」ツアーには批判的な考えを持っていた。それは、こんなことをやってもトランス活動家の横暴に虐待されている女性の声を広めることには効果がないと思ったからだ。パーカーの集会に集まる女性達の数はせいぜい数百人。しかも公民館のような場所を借りずに野外広場などでの集会ばかりである。ちょっと有名なユーチューバーのオフ会のほうがよっぽども人が集まる。こんなことをやって何の役に立つのだろうか?

そして何故TRAはパーカーを無視しないのだろうか?彼女のユーチューブチャンネルには多くの視聴者がいるかもしれないが、こんな集会放っておいてもどうということはない。TRAが騒がなければ彼女がNZに来たことさえ話題にもならなかっただろう。それなのに何故千人ちかい数で集まって、女性達に暴力を振るわなければならないのだろうか?

考えてみれば、NZメディアも馬鹿である。パーカーを何か非常な危険人物かのように悪者扱いして、TRAの暴徒を焚きつけることにより、パーカーよりもTRAのほうが過激で乱暴な活動であることを証明してしまい、かえってTRAのイメージが悪くなるような気がする。TRAの狙いは誰も気が付かないうちに自分らの好き勝手な法律を通してしまうことにあるはずで、たかが一人のイギリス人女性が来たからと言って大騒ぎしてみてもまるで意味がないと思う。

もっともNZはすでに十分TRAの支配下にあるので、その権力を誇示するためにTRAに立ち向かう生意気な女たちはこうなるのだという見せしめをしているのかもしれない。


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始まった、トランプ対ディサンティスの戦い

ずっと選挙の話をしてこなかったので、そろそろその話をすべきだろう。今共和党のトップランナーはトランプ、そしてディサンティスが次点だ。しかしトランプ対ディサンティスになると二人とも五分五分。どっちが勝っても不思議ではない状況である。私の正直な見解を申し上げると、私はディサンティス推しである。

その理由をいくつか挙げてみよう。

先ずロン・ディサンティスは若い。彼はまだ44歳。健康そうだしはつらつとしている。今後8年間やってもらうのだからこれは非常に大事。ドナルド・トランプは年の割には健康だし非常にエネルギッシュな人間ではあるが、誰でも年には叶わない。もちろんバイデンと比べても意味はないが、高齢者は突然老けるのでそれが心配。

ディサンティスのコロナ禍での行動。カリフォルニアのギャブン・ニューサム知事が自分は高級レストランでマスク無のパーティーをやりながら、ぐずぐずとロックダウンを続けていたなか、ディサンティスは早急にロックダウンを切り上げ地元のビジネスを救った。ワクチン配布も能率よく速やかにおこなった。

ディサンティスは以前はトランプが立候補するなら自分はしないと言っていたが、フロリダ知事の任期が今期が最後。何らかの形で政治に関与していないと人々の記憶から失せてしまう可能性があるので、タイミング的に今回の出馬は必要かもしれない。

また教育の面でもポリコレに屈せずにどんどん超左翼リベラルな教育委員会やWOKEな教師たちにも挑戦し親たちの権利を取り戻している。義務教育での行き過ぎたLGBT教育の制限、親の許可なく子供の社会的性移行を禁止するなど真っ先に行った知事でもある。ポリコレを巡って天下のディズニーに喧嘩を売って勝利しつつある。なんとも度胸の座った男である。

しかし問題なのはディサンティスはトランプと違って資金源が乏しい。選挙には金がかかる。資金集めで色々な企業から献金があれば、それなりの見返りを期待される。個人的に裕福なトランプと比べるとこの点が不利である。

またディサンティスはカリスマの面でトランプに負けている。トランプには何故か普通の人を惹きつける魅力があるがディサンティスにはそれがない。それにディサンティスはこれまでにも多くいた普通の常識的な政治家というイメージなので、保守派の共和党支持からは支持されるだろうが、無所属の特に黒人やラテン系票を取れるかどうかと言われると自信がない。知名度の面でもトランスのほうが圧倒的に有名だし。

一方トランプの方はというと、未だに大人気で全国各地でラリーを行う度に何万という人が集めている。

私がトランプを評価している理由は、トランプが精力的に公約を守ったことだ。

外交面で素人といわれていたのに、イスラエルの首都をエルサレムだと公式に認め、イスラエルとカタールやUAEの外交関係を達成させた。サウジでさえもあからさまなイスラエル叩きはしなくなった。それまで続いていたパレスチナからのイスラエル攻撃も牽制した。(バイデンになって再び激化したのは言うまでもない)

中国との不公平な貿易関係を是正。無制御に入ってくる違法移民を止めるために壁建設に取り組んだ。経済も好景気が株市場は上がり、黒人層の就職率も史上最高となった。製薬会社に圧力をかけて処方薬の値段を下げ、持病持ちや高齢者の生活を助けた。

公約通り、一度も戦争を始めなかったが、すでにアメリカがかかわっていた戦争では敵を容赦しなかった。プーチンや習近平が大人しかったのも、やたらに手を出せばトランプがどう出てくるか予想できなかったからだろう。

そしてなんといっても資源の面でアメリカはなんと原油を他国に頼ることない自立を達成、外国へ輸出するまでになったのだ。

大統領として、たったの四年間でここまで成し遂げた人がロナルド・レーガン以来、過去に居ただろうか?

トランプの問題点はそのカリスマさゆえにパーソナリティーカルトになってしまうこと。そしてすぐ感情的になり、しなくてもいい個人攻撃を始めてしまうところにある。政治上のライバルである人々の政策を批判するのはいいとしても、個人的にあまり関係のないところでおかしなあだ名をつけてけなしたりするのはどうも私は好きになれない。このあたりディサンティスはうまくかわしていたが。

それとトランプは変なひとたちを周りに置いてしまい、信用すべきでな人間を信用してしまうきらいがある。トランプは政治の世界では素人だったので、周りを専門家で固める必要があった。何と言ってもトランプの大失態はアンソニー・ファウチを信用したことだ。ファウチがロックダウンを言い出した時にさっさと首にすべきだった。

考えてみればあのパンデミックがなかったら、トランプがバイデンに負けるなんてことはあり得なかっただろう。

次の大統領選はなんとしてでも勝たねばならない。そのためにはバイデンを打倒できる候補者を選ぶ必要がある。ディサンティスでもトランプでもバイデンを倒せるならそれでいい。共和党は下院も上院も気を引き締めて、民主党の不正と戦ってほしい。引退後をバイデンのアメリカで過ごすなど御免被りたいものだ。


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役者の人種はどうでもいい、でも筋を通して欲しい

最近ディズニーのリトルマーメイドの新しい予告編が発表されたこともあり、再びアリエルを演じる女優の人種が取りざたされているが、この映画の問題点は主役が黒人になった程度のことではないと思う。しかし今日はその話ではなく、人々が慣れ親しんでいる役を異人種が演じるのはどうなのかという話をしたい。

結論からいえばそれは別にいいと思う。ただし、その映画やお芝居の中でそういう人種の人が出て来てもおかしくない設定になっていればという条件付きではある。

私は昔からお芝居や映画が好きである。特に中学生くらいから生で舞台を見るのが大好きで、一人で歌舞伎座へ行って一幕見をしたり宝塚や劇団四季のミュージカルをみたり、明治座や芸術座なども良く通った。今でも生のお芝居を見るのが大好きなので、地元の地方劇団のシーズンチケットをずっと買い続け、かれこれ30年になる。

この劇団は色々な芝居を手掛けるが、なんといっても一番人気はシェークスピアだ。先日もMuch Ado About Nothing(邦題:空騒ぎ)という私の大好きな題目で非常によかった。

A woman in a bridal veil and man in soldier's uniform face each other in front of a stained-glass window.

↑地方劇団の「空騒ぎ」のシーン。

この劇団に限らず、私はシェークスピアが好きなので色々な劇団やプロダクションでシェークスピアを観ている。同じ題目のものも色々な舞台で観た。「空騒ぎ」もケニス・ブラノフの映画を含めると四度目だ。私は色々な劇場でシェークスピアを観ているが、イギリスのシェークスピア劇場で観たテンペストも含めて、話の設定が中世のイギリスであることは非常に稀であり、台詞はそのままだが舞台は色々な時代や場所に移されていることが多い。

例えば今回の「空騒ぎ」も舞台は1940年代の中南米だったし、以前に見た12夜は1960年代風のカリブ海周辺のどこかだった。21世紀を舞台にしたロミオとジュリエットもあるし、1930年代を舞台にしたリチャード三世なんてのもあった。黒澤明のマクベス(蜘蛛の巣城)やリア王(乱)も有名だ。

このように舞台や設定を変えてしまえば、登場人物の人種や民族が白人のイギリス人である必要はまったくないし、黒人が出て来ようがラテン系が出て来ようが日本人だろうが全く問題はない。

ヒーローものを女性にやらせるにしてもそうだ。例えばワンダーウーマンのように元々女性のキャラで作られたものなら問題はないが、元々男性キャラなのを無理やり女性に変えるのは勘弁してほしい。

私の大好きなSF長寿番組ドクターWHOが女性に生まれ変わった時も思ったのだが、女性にやらせるなら女性特有のキャラクターにしてほしかった。それが男優用に書かれた台本を単に女優にやらせているという怠慢さがにじみ出て、見てる方は完全に白けた

同じドクターWHOでも、以前にドクターの宿敵マスターが女性に生まれ変わりミッシーとなった時、彼女は正確も素振りも確かにマスターの生まれ変わりであったが、19世紀の貴婦人の服を着こなす高貴な女性で、お色気もあったし茶目っ気もある素晴らしいキャラクターだった。私はドクターWHOの女性版にもそういうキャラを期待していたのだが、完全に裏切られた。このシリーズは視聴率最低だったらしい。さもあらん。

結論を言うと、人々が慣れ親しんできたキャラクターの人種や性別を変えようというなら、その変更が人々の納得のいくような筋の通ったものにしてほしいということ。

リトルマーメードなら舞台をカリブ海付近に移して登場人物はすべて黒人にするとか、ピーターパンも舞台を別の国に移すとかして、ピーターパンが東洋人でもティンクが黒人でも違和感のない設定にしてほしかった。しかしディズニーはともかく多様な人種を使うということにだけ気を使って、物語の脚色にも筋にも全く力を入れない怠慢さ。

これらの映画が不人気なのは配役に非白人を起用したことにあるのではなく、オリジナルの設定や脚色をした映画を作るという努力を怠ったその怠慢さが原因なのだ。


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世界陸連、トランス選手の女子競技参加を禁止

本日は非常に良いニュースがある。

【3月24日 AFP】ワールドアスレティックス(World Athletics、世界陸連)は23日の意志決定会議で、思春期を男性として過ごしたトランスジェンダー選手について、男性ホルモンのテストステロン値にかかわらず、女子陸上競技への参加を禁ずることを決めた。セバスチャン・コー(Sebastian Coe)会長が発表した。

 禁止措置は今月31日以降の国際大会が対象となる。コー氏は、この問題について国際オリンピック委員会(IOC)や各国の連盟を含む関係機関と協議した結果、トランスジェンダー選手は女子競技に参加すべきではないとの意見が大半だったと説明。

一方で、禁止措置は「恒久的なものではない」とし、トランスジェンダー当事者が率いる作業部会を設立し、トランスジェンダー選手が持ちうる身体的優位性に関する科学研究の進展を監視していく意向を示した。(c)AFP

またDSD(所謂インターセックスで外見は女性だがDNAがXYで生まれた人)のテスタストロンのレベルも5ナノモールから2.5ナノモールに引き下げることになった。

これは恒久的なものではないとされているが、今後これが覆される可能性よりも、もっと厳しくなる可能性のほうが強いのではないかと私は思っている。それというのも毎日のように男子による女子競技侵略が報道され、多くの人びとがこれが如何に不公平であるかを身近に感じるようになっているからだ。

実は私は知らなかったのだが、2016年オリンピック女子陸上800メートル走で上位三位までを取ったのがなんと全員生物学的な男性だったというのだ。本来ならば金メダルを取るはずだったカナダ人女子選手のコーチは大会に抗議したが、IOCに歯向かったら今後一生スポーツから追放されると脅かされて声を上げることが出来なかったという。

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四位になったカナダ代表の生物学的女子メリッサ・ビショップ、Melissa Bishop Canada

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上位三位は全員生物学的男性

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何故こんな大ニュースが当時私の耳に入ってこなかったのか非常に不思議だ。

ともかく、これからは他の競技もどんどん同じような規則を通して欲しい。

アップデート:このエントリーを書いた後、この上位三人はトランスジェンダーではなく、DSDと言われる所謂インターセックスの人びとであることがわかった。彼等は身体の遺伝子ほとんどがXYなので、本来なら男性としてみなされるべきであるが、外性器が男性器のそれと異なるため出生時に女子とみなされ、ずっと女子として育った選手たちである。

問題なのは彼等は生物学的には男性であるにもかかわらず、医学の発達していないアフリカ圏出身であることから、彼等の生物学的性別がエリートスポーツ選手になるまで発見できなかったという悲劇である。こういう人たちはシステムを悪用して女子競技で勝とうとしている女性成り済ましの奴らとは違って、本人も周りもずっと自分は女子であると信じてきたわけだから気の毒ではある。

私は以前にセメニヤ選手に関して、彼女が生物学的女性であるにも関わらず、異常に高い値の男性ホルモンを分泌する人であるというのであれば、それは背が高いとか足が長いのと同じように女性として扱うべきだと言った。しかしそれは、同選手がインターセックスだということを知らなかったからだ。この人が生物学上は男性であると確認できる以上、お気の毒だが女子競技参加は諦めてもらうしかない。その代わり男子競技への参加は許可されるべきだ。

今後のオリンピックだが、テスタストロン値など関係なく遺伝子だけで判断すべきだと思う。オリンピック協会は昔からあったセックスチェックに遺伝子項目を加え、XYによってのみ男女の判断をすべきであり、その選手の出生届やそれまでの性別は拒否すべきだ。そうすればエリート選手を育てる団体はすべてお金をかけてでも選手の性別をあらかじめ調べるようになるだろう。その方が本人のためにもよいと思う。

一生懸命がんばってきて最後の最後で実は自分は男だったと知らされる人の気持ちも考えてほしいものだ。


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トランスジェンダーの子供を持つ二人の親の対照的な意見

今日は、トランスジェンダーの子供を持つという親ふたりの話を紹介しよう。二人の共通点はトランスジェンダーを自認する子供を持つということだけで、それに対する二人の感情は全く対照的である。

最近保守派の州で、未成年の子供の性転換治療をすることを禁止する法律が通りはじめている。其れに関してトランスジェンダーの子供を持つというある母親の意見から紹介しよう。

母親の名前はジェニファー・コスロー。(Opinion by Jennifer Koslow)この母親はフロリダで通った法案HB1421とSB254について書いている。彼女はこの法令のなかに「 立法府は、未成年の子供の養育、教育、世話を指示することは、両親の基本的権利であることを認める。」とあるが、ではトランスジェンダーの子供に性別肯定治療をうけさせたいと思っている親の権利はどうなるのだと訴える。

私はトランスジェンダーの子どもの親です。私は、我が子の健康や教育にとって何が最善かを判断する基本的な権利を持つべきです。未成年の性別適合医療を禁止し、成人の医療に条件をつけるこれらの法案、そして教育機関や指導要件に関連する法律を拡大する法案は、すべて同じ影響を与えるでしょう。私の親権を弱体化させるものです。

この母親は自分や自分のようにトランスの子供を持つ親たちは常に専門医の助言を考慮にいれており、自分らだけで勝手な判断を下しているわけではないという。そして性同一性失陥は子供が自分の心と身体の不一致について単に「混乱」しているのではないという。

彼女は何十年にもわたるデータにより思春期ブロッカーは安全であり、思春期を一時的に停止させるものであるという。子供たちが思春期を迎えるにあたり、性別肯定ホルモンを与えるのは彼等に十分なj方法を与え親と相談のうえでの決断であるが、HB1421とSB254は親たちのそうした基本的な権利を奪うものだという。

ここまで読んで私はこの母親の無知さに呆れている。性転換治療のために子供に思春期ブロッカーを投与し始めたのはほんのここ10年くらいのことであり、しかもそのような治療を受けた子どもたちは非常に少ない。だから彼女のいうような「何十年にもわたるデータ」などというものは存在しない。それに思春期ブロッカーは思春期を一時的に停止させるものなどではない。一旦この薬を摂取したら子供たちはそのまま普通の大人としての成長を永久的に阻まれるのである。

また性転換のために思春期ブロッカーを摂取したこどもは、誰一人として気が変わって元の性で生きていこうとしない。思春期ブロッカーと異性ホルモン治療はセットになっており、一時停止どころか性転換の道まっしぐらの選択肢しかないのである。もしこの母親が思春期ブロッカーを摂取した子供の気が変わって生まれた性で生きる選択をすることができると医者から言われたのだとしたら、彼女はきちんとした情報を得たうえで同意(Infomrmed Consent)したとは到底言えないのだ。

トランスジェンダークリニックでは、患者が自分はトランスジェンダーかもしれないと言ったら最後、医者にもカウンセラーにもそれに挑戦する権限はない。

それどころか最近は、他の精神疾患で精神カウンセラーに相談に行っても、すぐに性違和だと言われジェンダー専門家に紹介され、あれよあれよという間にトランスジェンダーだからホルモン治療しろ整形手術しろ、さもないとお前の子供は自殺してしまうぞと親を脅迫する「専門家」が後を絶たない。ツイッターなどでも子供たち自身、性違和などないのにカウンセラーから性転換しないとお前は自殺する可能性があると脅迫されたという体験談も色々聞くほどだ。

こんななか、トランスジェンダーと診断された子供や親たちのどれほどがきちんとした情報を元に性転換に同意しているのか、はなはだ疑わしいと言わざる負えない。

これまでも、そしてこれからも、子どもを含むトランスジェンダーは存在する。彼らの個別のケアに関する決定は、彼らの親が行うのがベストではないでしょうか?

ただし、親がきちんとした情報の元で判断していない場合は別である。この間も触れたように、思春期前の子供の性違和は思春期を超えると80%失くなってしまうという調査結果がある。例えこの調査結果が間違っていたとしても、これは単に18歳まではホルモンや整形手術をせずに待とうという提案であり、もしその調査結果が間違っていたとしても子供に危害を加えるものではない。

だがもし自分や医者の判断が間違っていたらどうなるのか?異性になりたくない子供の将来を不可逆的に台無しにしてしまう可能性があるのに、あえて決行するのか?

私なら80%のチャンスに賭けるね。

さて、では対照的に子供をトランスジェンダリズムに奪われたという父親の話を紹介しよう。彼は匿名の父親である。

19歳の息子がプランドペアレントフッドで、説明を受けた上での同意をしたとしてHRT薬を受け取ってから2年が経つ。彼の母親と私は、若くして人生を左右するような決断をしないよう、彼に懇願した。しかし、息子は理性に耳を傾けず、心理学的な評価や監督もなく、医学的な監督もほとんどないまま、この薬を受け取ってしまった。

その時以来、私は激しい怒りの発作を経験し、それが私の精神的な健康を低下させる原因となった。1年近く午前2時に目が覚め、今でも定期的に午前4時に目が覚めるような怒りだ。そのせいで、身体も心も気分も悪くなってしまいまった。うつ状態や無気力状態になることが多くなった。かつては楽しんでいた趣味も、ほとんど楽しめなくなった。日常生活で必要なことをこなすだけで、それ以外のことはあまりしない。

正直なところ、これほどまでに精神的な苦痛を感じることができるとは思っていなかった。

私は何に怒っているのかって?

ファンタジーに見せかけた自傷行為というカルトを社会が許していることだ。私が「トランスフォビック」だといって社会が私を問題視していることにも激怒している。

医療機関が、10代の若者の体を切り刻むことを婉曲に表現し、それを「性別肯定医療」と呼び、小銭稼ぎをしていること。

息子の精神的、肉体的健康が明らかに低下しているにもかかわらず、間違った性ホルモンを投与し続ける医療スタッフ。息子は19歳のときは痩せていたのに、21歳のときは肥満の域に達してる。また、彼は毎日泣いていると報告している。それなのに、この害の元凶である薬の服用をやめようとはしないのだ。

民主党(私はかつて支持していた)とバイデンは、いかにしてこの社会的伝染を可能にしているのか。バイデンは、「女性」という言葉の定義を拒否したジャクソン判事をどのように指名したのだろう。そして、レイチェル(リチャード)・レヴィンが、移行前に子供ができてよかったと言いながら、同時に若い人たちに生殖機能を破壊する治療を勧めているのを見て、怒りを感じている。

自分が女性だと主張するだけで、性犯罪者が女性のスペースにアクセスできるようにする男尊女卑運動。

女性を去勢された男性と見なし、世界に新しい生命をもたらす女性の能力に価値を見出さない女性嫌悪の運動。そして、男性が女性のスポーツに参入して支配したり(例:リア・トーマス)、女性に怪我をさせたり(例:ファロン・フォックスがタミッカ・ブレンツの頭蓋骨を骨折させた)することを許している。

メディアは、捕食者の存在を否定し(例:Wi Spa)、生後間もない女性に起こる身体的被害を報道しないか、報道しても「彼女はペニスで彼女をレイプした」のように、言葉のサラダや意図的に混乱させるような表現を使う。(後略)

この男性は自分は自分の子供たちをきちんと育てたという満足感にひたりながら年を取りたいと思っていた。ところと息子は自分からその喜びを奪ってしまったと彼は嘆く。自分が愛を注ぎいつくしんで育てた子供にすべてを奪われてしまったと。

二年間にわたり彼は息子に辞めてくれと嘆願した。しかしその度に息子は彼と母親を「トランスフォビックと呼んだ」。

彼はもう二度と民主党には投票しないという。ここ一年半ほどセラピストにも通ったが、息子をあんなふうにしたのもセラピストだと思うと正直に自分の心を打ち明けることができなかったという。

週になんどか数分間に渡って泣き続けることがある。妻に心配をかけないように妻が犬の散歩に出かけている時に泣くのだ。もし私が息子を愛していなければこれはもっと簡単だっただろう。でも私は息子を愛している。そしてその愛がその怒りの糧となる悲しみを引き起こしているのだ。

トランスジェンダー自認の人びとは、常に自分がどれほど苦しんでいるかという話ばかりする。だが突然自分がトランスだと言い始めたことによる家族たちの苦しみを彼等は一秒でも考えたことがあるのか?

レイチェル・レビンのように結婚して子供までもうけた中高年男性が突然女装して自分は女だと言い始めた時の、奥さんや子供たの苦しみはどれほどだったことだろう。私なら耐えられない。

夫なら離婚すればいい。でも息子や娘だったらどうする。親だったらどうするのだ?

トランスジェンダリズムは本当に社会を破壊する恐ろしいカルト思想である。


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東洋人の命はどうでもいいのか?無視される黒人による東洋人差別と暴力

先日、サンフランシスコの町を歩いていた若い女性が突然男に襲われ、男は小柄な女性を持ち上げてコンクリートの路面に叩きつけ、女性の所持金を奪って逃げた。女性は重症を負い、下半身不随になる危険性があるという。この全貌が監視カメラに写っており、その動画がソーシャルメディアで拡散されている(観閲注意。非常に暴力的な映像あり)。被害者の女性は東洋人、そして加害者の男は黒人だ。悲しいことにこういうビデオを見ることがあまりにも頻繁になりすぎて、我々はもう、ああ、またかと驚きもしない。

2020年、BLM暴動の真っ最中、東洋人への暴力が頻発するようになって、そのことを指摘しようと誰かが「アジア人の命も大事」という意味で「ALB」運動を始めようと言い出した。ところがすぐに黒人活動家からそういう言い方は黒人だけに許されるものでアジア人は使うなとクレームがついた。そして情けないことにアジア人界隈は「アジア人へのヘイトを止めよう」という意味のStop Asian Hateと名前に変えてしまった。名前くらいどうでもいいだろうと思うかもしれないがそうではない。これこそまさに黒人と東洋人の不均衡な力関係を象徴する出来事だったのだ。

黒人は今やアメリカ社会でどんなことも許される絶大な政治力をもつ。黒人が大手小売店を略奪してもその小売店の親会社はBLMに何億という寄付をする。黒人は人殺しをしても保釈金も無しに即日釈放される。それでも非黒人が黒人に関してひとことでも批判的なことを言えば、この間の漫画家スコット・アダムスのようにすぐさま社会的に抹殺されてしまう。

だが黒人は非黒人に対してどんな差別的なことを言おうと、暴力を煽ろうと、いや実際に癇癪を起して人を殴ったり蹴ったり他人の物を壊したりしても何の罰も受けない。特に被害者が東洋人の場合はメディアも完全無視である。当の東洋人政治家ですら批判を恐れて沈黙している情けなさ。

いや、カカシ姐さん、黒人だって善い人も悪い人もいるでしょ、東洋人だって黒人への差別心を持ってるしお互い様じゃありませんか、黒人による暴力ばかりに注目するのこそ人種差別ですよ、とおっしゃるかもしれない。だが単に多人種に対して差別意識を持っているのと、その対象を迫害し常に暴力を振るう行為は全く同列に並べることは出来ない。もしも黒人による暴力と同じように東洋人による黒人への暴力が頻発しているなら、そんなビデオはネット中で拡散しているはずだ。だがそんなビデオはとんとみかけない。

読者諸氏は1991年代に起きた韓国人コンビニ店主による黒人少女射殺事件をご存じだろうか?

当時15歳だった黒人少女ラターシャ・ハーリンは韓国人経営のコンビニでオレンジジュースを買おうとしていたが、レジをしていた韓国人女性スーン・ジャ・ドゥーは、ラターシャのバックパックから突き出ていたオレンジジュースを見てラターシャが万引きをしようとしていると勘違いをし、ラターシャに何かどなり、彼女のバックパックを取り上げようとして二人は揉め始める。ラターシャが怒ってスーンジャの顔を殴った途端、スーンジャは机から銃を取り出しラターシャに発砲。ラターシャはその場で即死した。スーンジャは起訴されたが執行猶予の判決が降りた。

この事件には色々事情があるが、詳細はともかく、いまだに黒人界隈では東洋人による黒人差別の例として持ち出される事件であり、映画にもなったほどだ。

な~んだ、姐さん、やっぱり東洋人だって黒人に暴力を振るってるじゃあありませんか、という前に考えてみてほしい。この事件が起きたのは32年前だ。なんでそんな事件が未だに語り継がれるのだ?もしも東洋人が日常的に黒人に暴力を振るっていたとしたら、そんな昔の話など持ち出さなくとも、つい先週起きた殺人事件でも持ち出せばよいではないか?その方がみんなの記憶に新しいし、東洋人による黒人差別を示すには効果があるはず。

しかしそんなビデオは存在しない。なぜならそんな事件はしょっちゅう起きていないからだ。黒人と東洋人との暴力沙汰は、圧倒的に黒人が加害者で東洋人が被害者なのだ。

ではいったいどうすればいい?我々東洋人は常に黒人の暴力を甘んじなければならないのか?このあからさまな東洋人差別と虐待に我々はどう対応すればいいのだ?

まずアメリカは黒人至上主義をやめるべきだ。どんな人種も他の人種より優遇されたり冷遇されたりしてはいけない。それにはまず学校教育から始めなければならない。批判的人種理論は先ずやめること。学校内にあるBLMポスターなどは全部取り除くこと。人種差別は白人特有のものではなく、誰が誰にしてもわるいことなのだと徹底的に子供たちに教えること。そして加害者が黒人だろうと何人だろうと、他人に暴行を加えた人間は同じように厳しく罰することが大切だ。黒人を優遇することで人種間の関係はよくならない。それどころか、黒人はより傲慢になり、被害者の多人種はどんどん黒人への敵意を高めてしまう。そうなったら、いつまでも非黒人が大人しく殴られたままでいるとは思えない。

このまま悪いのはすべて白人で、黒人は常に被害者だから何をしても許されるという傾向が続けば、人種間の関係は悪化の一途をたどるだろう。それでいったい誰が得をするのだ?

だが地方の民主党議会はこうした状況に全く興味がない。地元の東洋人人権団体ですら何もしていない。その間に多くの東洋人老人や女子供がどんな酷い目にあっているというのに。

もうこうなったら中国人ギャングでも日本人やくざでもいいから団結して黒人ギャングたちを駆除して欲しいとさえ思う。だがそんなことになったら、都市部では暴力団同士の戦争になってしまうだろう。


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子供のトランス、思春期を越せば80%が普通に育つというのは神話なのか?

本日見つけたこのエッセー。子供のトランスジェンダーは放っておいても思春期を超えれば普通に正常な大人に育つという調査結果は神話だという話。著者はエリン・リード。見た目からして多分女性自認の男性だ。面白そうなので読んでみよう。

カカシ注:さっきこのエントリーを全部書いてから、少し付け足したいことがあるのでここに書いておく。子供のトランスジェンダーは思春期を越せば80%が普通に育つという話が神話だったとしても、だからといって子供の性違和を肯定し思春期ブロッカーや異性ホルモンを投与し挙句の果てには不可逆的な性器摘出手術をすることが性同一性失陥症の一番効果的な治療法であるという証明をしたことにはならない。何故何もせずに子供の性違和が失くなるのを待とうではなく、なんとしてでも子供の性転換をしなければならないのか、何故性違和以外の精神疾患の可能性を検査しないで性転換まっしぐらなのか、そうすることによって何もしないでいるよりも子供が幸せになれるという根拠は何なのか?性転換推進派はその説明を全くしていない。

では本題に戻ろう。

エリン・リード

この80%以上の子供のトランスジェンダーが放っておけば正常に育つという話は1995年に発行されたケン・ザッカ―(Ken J. Zacker)とスーザン・ブラドリー(Susan J. Bradley)共著のGender Identity Disorder and Psychosexual Problems in Children and Adolescentsと、2011年と2013年に行われたトーマス・スティーンズマ(Thomas Steensma)による調査結果が元になっている。

リードはこれらの調査に関する問題点をいくつか挙げている。

  • 当時は性違和のことを性同一性障害(disorder)と呼んでおり(今はでdysphoria、失陥症)、その診察に必要な条件が今よりも緩かったため、性同一性障害であると誤診された子供が多かった。
  • 対象となった数が少なすぎる。
  • 多くの対象者が途中で抜けている。
  • 子供のトランスが不可能だった頃の古いデータ
  • トランスを「直す」ためのコンバージョンセラピーが行われていた

それでは1994-2013年までのDSM-IVと呼ばれる性同一性障害の必要条件と2013年以降のDSM-5性同一性失陥症を比べてみよう。

DSM-IV 1994-2013は、次の5つの内4つの症状があることが条件になっていた。太字は必須。

  1. 異性である、もしくはありたいと主張すること
  2. 異性装を好む
  3. 異性の振りをして遊ぶ
  4. 異性の友達を好む
  5. 生まれた時に割り当てられた性別に違和感がある。

DSM-5 2013 – 現在は1番が必要条件に変わり、さらに次の三つの項目が加わわり、そのうちの5つの症状が必要とされる。

  • 割り当てられた性別特有の遊びや行動の拒否
  • 自身の性器への嫌悪感
  • 自分が体験した性別と合った方の性でありたいと願う

ケン・ザッカ―医師はトランスジェンダーの子供を「シス」ジェンダーに直そうという治療を試みていたが、2015年カナダの法律でコンバージョンセラピーが違法となり、ザッカ―医師のクリニックは閉鎖されてしまった。

ザッカ―医師の話は拙ブログでも2016年2月に取り上げている。幼児の性同一性障害治療を巡って首になった小児精神科医にみる政治と科学 – Scarecrow in the Strawberry Field (biglizards.net).。リードの偏見に満ちた説明を読む前に先ずそちらの方をおさらいしておこう。

幼児の性同一性障害を専門に治療してきた精神科医ドクター・ケニス・ザッカー医師はこの道では有名な研究家である。現在65歳(2016年当時)のザッカー医師はカナダのトロント市の病院で何十年も幼児期の性同一性障害の治療と研究にあたっており、何冊も研究書を発表している。そのザッカー医師が突然にして彼が勤める(幼児及び少年と家族の性同一性クリニック) the Child Youth and Family Gender Identity Clinic (GIC), を解雇された。その理由というのも、医師の幼児の性同一性障害は子供の成長に任せてなるべく異性変更への道を強制しないという姿勢がトランス運動家らの怒りを買ったからである。

ザッカー医師は決して性同一性障害が存在しないと主張しているわけでも、思春期を越した青少年が性転換に進むことを拒絶しているわけでもない。同医師の治療法は、思春期前の幼児の性同一性に関する混乱は幼児期だけに起きる一時的なものであったり、周りの環境に左右されたりするもので、本当の意味での性同一性障害とは判断できない場合が多いため、あえて早急に異性への変更に取り組むべきではないという常識的な考えに基づいている。

それをトランス運動家たちは、ザッカー医師がトランスの子供たちを無理やり普通の子供に戻そうと野蛮な治療を行なっているかのように訴え、その政治力で医師をの解雇を実現させてしまった。これは本当に性同一性障害やその他の精神病に悩む幼児に対して非常な悪影響を及ぼすものだ。

ザッカ―医師のクリニック閉鎖にあたり、カナダのGICが行った調査結果報告書には閉鎖の理由を次のように記載されている。

  1. 保護者は、青少年に出生時に割り当てられた性別以外の服を着せることを「譲らないように」勧められたと述べた。
  2. 間違った性別の玩具を避けるように言われた。
  3. 保護者は、自分の子供が生まれたときに割り当てられた性別の子供と遊ぶようにと言われたと述べている。
  4. 患者は、9歳という早い時期に、自分の性的指向について押しつけがましい質問をされたと述べた。
  5. トランスジェンダーの若者は病的に扱われ、相関する精神衛生上の問題が原因であると解釈された。
  6. 一部の患者は、携帯電話を使って同意なしに自分の写真を撮られたと報告している。
  7. 親がトランスジェンダーを受け入れず、シスジェンダーであることを望むことが治療の指針になった。

カナダ政府は昔から狂っているとは思っていたが、こんな常識的な精神治療をコンバージョンセラピーなどといって違法にするとは本当に狂っている。先ず1番から3番までは子供が異性だと言い張っている場合でも、大人がその子の性別にあった行動を躾るという意味で別に悪いことであるとは思えない。子供がどうしても嫌がった場合は別だが、特に子供が抵抗していないならそれでいいではないか?それでも子供が断固嫌がった場合には、その子は本当に性違和があると判断できるわけだから。

4番については、何かと子供にLGBTQ思想を押し付けようとしている現在の活動家の行動を考えると、ザッカ―医師を批判できるとは思えないが、彼は単に子供が同性愛の傾向があるかどうかを知りたかったのだろう。5番に関しては現在でもトランスジェンダーを自認する患者の多くが自閉症など別の精神疾患を持っていることが発見されており、ザッカ―医師が他の病気と性違和とを混乱しないように、より厳しい検査をしたというなら誤診を防ぐ意味でよいことだったのではないか?

6番に関してはもし本当であればあってはならないことだろう。

7番は、性同一性障害が病気であるとされていた時代だから(いまでもそうであるべきだが)、病気なら直すべきという考えで治療を行うのは当然の話だ。

リードはスティーズマの二回にわたる調査は、ある意味ザッカ―医師の調査よりも杜撰であったという。それというのも元々それぞれ53人と127人という少数のサンプルであったこと、クリニックへの通院を途中で止めてしまった人まで性違和が失った、もしくは脱トランスしたとして数えられていたことを指摘している。

確かに同クリニックに来なくなったからトランスジェンダーではなくなったと決めつけるのはおかしい。特に当時子供のトランスなど考えられない時代だったので、大人になってからトランスした可能性はある。

リードはもっと最近の正確な調査があるとして二つの調査結果を紹介しているが最初のは子供を対象にしたものではないので、ここでは省く。

二つ目の調査は子供のトランスを対象としたものなので意味はあるように思えるが、問題なのは、これは8歳から5年間にわたる調査だということだ。8歳から13歳ではまだきちんと思春期を終えていない。これでは子供たちが思春期を超えたら正常な大人になるかどうか未だ分からないではないか?特に13歳なんて思春期真っただ中。一番精神が揺れ動く時である。

悪いがこの二つの調査はザッカ―医師の調査を覆す根拠にはならない。

今現在、トランスジェンダーと言われる子供たちの年齢は年々若くなっていて、言葉も碌に話せない2歳児くらいから自分の子供はトランスだと言い張る母親が多くいる。ザッカ―医師のコンバージョンセラピーが悪い治療だと言っているトランス活動家は、これらの親たちによるトランス洗脳教育については何も言うことはないのか?

2歳児の子供がトランスだと言い張る親は、もうすでに自分の偏見で子供の洗脳を始めている。そしてジェンダークリニックのカウンセラーたちも性別肯定治療とやらで、患者が別の精神疾患を病んでいるかどうかという検査すらしない。子供がそう言ったからと即異性の恰好をさせ異性の名前で呼び異性のように扱う。

2歳児の時から毎日のように「あなたは女(男)の子なのよ」と洗脳された子供が10歳になって大人が強く薦める思春期ブロッカーを拒否することなどできるはずがない。この子たちには普通の大人になる選択肢が与えられていないのである。

考えても見てほしい。思春期ブロッカーや異性ホルモン投与が子供たちの身体に与える悪影響は計り知れない。これは不可逆的なものであり一生不能になるかもしれない危険な治療なのだ。もしザッカ―医師やスティーズマ医師の調査結果が間違っていたとしても、彼等の措置で子供たちが傷つけられることはないのだ。なぜなら両医師たちの治療法は、単に何もせずに子供が成長するのを待つというもので、危険な薬品を投与することではないからである。

だが、もしリードのような活動家たちが間違っていたらどうなるのか?本来なら健康に育つはずだった子供たちを一生薬漬けにする難病患者にしてしまうのだ。これが子供たちにとって良いことだなどと誰が考えることが出来るのか?

そしてこれが非常に大事なことなのだが、性違和のある子どもたちの治療が何故コンバージョンセラピーではいけないのだろうか?私がここでいうセラピーは昔同性愛者を異性愛者にしようとして電気ショックだの氷漬けだのといった拷問の話をしているのではない。子供たちに持って生まれた性を受け入れるように説得すること、性違和を失くすように治療することの何がいけないのだろうか?何故性違和を持つ人間の治療は患者を薬漬けにしたり身体を切り刻む整形手術でなくてはいけないのだ?

先ずそこから考え直すべきだろう。

アップデート:ツイッターで拾ったニュース。詳細はコメント欄参照のこと。

『脱トランス者のコミュニティ、10ヶ月たって45300人になっていた。そしていよいよ本場米国で訴訟が始まるというニュース。未成年トランス医療の医学的根拠をLGBTQ 活動家の介入を阻んで、客観的に検証した国はすべて中止しているのでそれが答え。』


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“The lady doth protest too much, methinks”女性自認男が女湯に入ってくるなんて話はデマだと躍起になる活動家達

“The lady doth protest too much, methinks”とはシェークスピア戯曲ハムレットの中で、ハムレットの母ガートルード王妃がハムレットが仕掛けたお芝居を観た時に放つセリフである。これは誰かが何かを不自然に強調しすぎてかえって信用できない時に比喩としてよく使われる。最近の日本のトランスジェンダー活動家達が、理解増進法や差別禁止法が通ったからといって、女性を自認する男性が女湯にはいってくるなどというのは反対派が広めたデマだ!と叫ぶのを聴いていると、どうしてもこのセリフがあたまに浮かんでしまうのだ。

先ずはツイッターで上がってきた朝日新聞の記事から引用。強調はカカシ。

SNSを中心にトランスジェンダー女性を排斥する発言が広がっているとして、全国の当事者団体でつくる「LGBT法連合会」が16日、東京都内で記者会見を開き、「デマや中傷が当事者の生活を脅かしている。差別を禁止する法制度が必要だ」などと訴えた。

 元首相秘書官による差別発言をきっかけに、一昨年棚上げとなった「LGBT理解増進法」の検討が再び進んでいる。そうした中で、「男性が『心は女だ』と言えば女湯に入れるようになり、これを拒むと差別になるらしい」などという言説が広がり、当事者らが苦しんでいる

「もめ事は非常に少ない」

 会見では立石結夏弁護士が「公衆浴場は(厚生労働省による)管理要領で『男女を区別し』と定められている。この場合の『男女』は身体の特徴に基づく性別。全裸の時の外見から判断される性別と自認する性別が一見して異なる場合、施設管理者との調整が必要となる。男性的な身体に見える人が『心が女性』と言って女湯に入れるというのは誤り」と解説。現状で「公衆浴場やトイレについてもめ事になるケースは非常に少ない」と強調した

最近は市井の女性達もこの問題について色々考えるようになり、諸外国で起きている多々の問題もソーシャルメディアなどを通じて学ぶことが出来るようになった。当然日本でも同じことが起きるのではないかという懸念が生まれた。しかし新法推進者やTRA活動家たちは、こうした一般の人びとの不安を拭うような誠意のある説明を全くしない。それどころか私たちの掲げる不安や懸念に対しては、ヘイトだ!差別だ!デマだ!とがなりたてるだけだ。ツイッターで見かけたいくつかの例を上げてみよう。強調はカカシ。

トランスジェンダーやジェンダー自認に関する議論が、日本ではひたすらトイレや風呂場の話に終始してるの、意味分からないし、むしろ滑稽に感じる。全く論点がズレている。ー @yukoasanuma

「トランスジェンダー女性が女性用スペース(トイレや更衣室や風呂)を脅かす」といった話題で人々の怒りや共感を狙う話が拡散していますが、みんな悪質なデマです。 善意や共感でデマ拡散に加担しないようご注意を。-星 暁雄 (ITと人権)@AkioHoshi (自称ジャーナリスト)

「LGBT法案ができたら、男性が『心は女だ』と言えば女湯に入れるようになり、これを拒むと差別になる」というデマで、トランス女性が苦しめられている現状に対する記者会見。時枝さん「社会の中で自分はどんな性別に見られるのだろうかと人目を気にしながら暮らしている」ー松岡宗嗣(LGBT活動家弁護士)

「トランスジェンダーの権利を認めると女性を装った男性がトイレに入りやすくなり性犯罪が増える」などといった偏見や誹謗ひぼう中傷が交流サイト(SNS)を中心に拡散し苦しむ当事者も少なくない ー @mayan48181

実際にデマに苦しんでいる方々がいます。 LGBT理解増進法を作り、社会の理解を進め、当事者もそうでない人たちも納得できる、適切なルールを作るべきです。ー 稲田朋美 (衆議院議員)

これらのツイートに共通している点は、我々の懸念はデマであること、そのデマによってトランス当事者が苦しんでいるということだが、何がどうデマで、我々の懸念のどこが単なる取り越し苦労であるかという説明は一切ないことだ。

私はアメリカのLGBTQ+α活動をずっと観察してきているので、彼等の言ってることは英語でいうところの牛の糞(bull shit)であることがすぐわかる。拙ブログの2015年くらいの過去ログをお読みいただければ明白だが、アメリカでも『トランス許容トイレや施設が出来ても痴漢が増えるなどといった問題は起きない心配するな』と活動家は言っていた。しかしそれがどうなったかは読者諸氏はよくご存じの通りである。

TRAは常に行き当たりばったりの嘘ばかりつくので、話の辻褄が合わなくなり矛盾だらけになっているのだが、彼等はそんなことは全くお構いなしである。松岡などはこの間まで人々は自分が自認する方の施設を使えるべきだと言っていたし、2018年には別府の温泉でこんなLGBT混浴イベントが開かれていたのをNHKが報道していたほどだ。

では何故今になって、「女性自認男たちが女湯に入ってくるなんてデマだ」と言い始めたのだろうか?

何度も指摘しているように、LGBT活動家界隈の強みは人々の無知にある。特に日本ではまだ諸外国のように界隈の活動がよく知られていない。活動家たちが大した議論もせずに性自認法を早急に通してしまおうとしているのは、その内容を人々が知ったら絶対に反対されることを知っているからなのだ。スコットランドでもアイルランドでもオーストラリアでもカナダでも、そして無論アメリカ各地の州でも、性自認法が通った時一般の人びとはそんなものが通ったということさえ知らなかった。アメリカは別だが、UKや豪州では同性婚という誰もがほぼ同意できる法律の中に、トランスジェンダーの性自認法がこっそりと含まれていたことを人々は知らされていなかった。カリフォルニアの性自認法も州民の投票で決まったのではなく、民主党が多数議席を占める州議会が勝手に決めて通してしまったのだ。反対派による署名運動も署名数が集まったにもかかわらず、署名に不正があったとかいういちゃもんを付けられて認められなかった。この問題については関心のあった私ですら、女性自認の囚人が女子刑務所に移転される法律が通ったことを知らなかったくらいなのだ。

日本ではまだ、この法律に関して人々が関心を示しているだけ希望が持てる。

だが活動家にとって人々が関心を示すことこそが不都合なのだ。彼等は口では勉強しろだの理解を仰ぐだの言っているが、実際にTRAの本当の目的など理解してもらいたくないのだ。彼等の本音を知れば一般市民の理解など絶対に受けられないということを知っているからだ。

彼等の目的は少数派のLGBTQ+α(特にトランスジェンダー)による独裁である。女子供がその犠牲になるのは単なる副作用ではなくその目的の一つなのである。

良い見方をすれば、活動家たちが我々の懸念をデマだと騒ぐようになったということは、彼等も必死なのだと解釈出来る。つまり彼らはこれまでほど自分らの活動に自信がない。だからなんとか反対派の声をデマだヘイトだで沈黙させようとしているのだ。別の言い方をすれば、我々市井の人びとの声は彼等を困惑に陥らせる効果があるということだ。だから彼らは何もかも自分らの言い分を通せという高飛車な攻撃的姿勢から守りの姿勢に入ったのである。

我々正常な意識を持つ市民にとって今が肝心なのだ!今が正念場なのだ!

法律というものは一旦通ってしまうと覆すのは難しい。何年もお金と時間と労力をかけて闘わなければならなくなる。だからこのような悪法が通る前に、我々良識ある市民は声を大にして叫ばなければならない。

絶対に性自認法(別名が何であれ)を通してはならないのだ!


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BLMなんと830億ドル近くの寄付金を集める!人権運動って儲かるよなあ

以前からBLMが巨額の寄付金を集めているという話はしているが、昨日読んだこの記事には本当に驚いた。以下ブレイトバートの記事から引用、翻訳はDeepL。

ブラック・ライブズ・マター(BLM)運動とその関連団体が、企業から829億ドルという驚くべき資金を受け取っていたことが、クレアモント研究所の新しい資金提供データベースで明らかになった。

クレアモント研究所のアメリカン・ウェイ・オブ・ライフ・センターは、ニューズウィーク誌に掲載された記事の中で、この報告の必要性を説明し、同センターは2020年のBLM運動は単なる「暴動と破壊」以上のものであると主張している。

同センターは、”BLMの圧力キャンペーン、嫌がらせ、道徳的な恐喝は、おそらくアメリカ企業の歴史上最も有利な揺さぶりにも相当する “と説明している。

「参考までに、829億ドルは、アフリカ46カ国のGDPを上回る額です。2022年、フォード・モーター・カンパニーの利益は230億ドルでした」とも指摘されている。829億ドルという金額には、「BLMの親組織に直接1億2300万ドル以上」、さらにBLMのアジェンダを支援する他の組織にも多くの金額が含まれている。

いやあ、BLMが儲けているのは知っていたが、ここまでやっているとは驚きだ。BLMへの寄付金は個人からのものもあるが、圧倒的に大企業からの多額な寄付金が多い。そのリストを箇条書きにしてみよう。

  • ウォールマート 1億ドル。WMはBLM暴動で度々略奪され酷い目にあったというのに、これは多分金を出さなければBLM暴徒を煽ってもっと略奪させるぞとでも恐喝された結果だろう。先日もWMはあまりにも万引きが多いためサンフランシスコから完全撤退したばかりだ。
  • アマゾン 1億7千万ドル。
  • 製薬会社のアッヴィ(Abbvie)6200万ドル
  • 保険会社のオールステート 770万ドル。
  • アメリカンエキスプレス 5000万ドル
  • アップル 一億ドル
  • 電話会社のAT&T 2150万ドル
  • NIKE 9000万ドル
  • ユナイテッド航空、サウスウエスト航空、デルタ航空 (金額不明)
  • バンクオブアメリカ 1825万ドル
  • ウェルズ・ファーゴ銀行 2億1千万ドル
  • デロイト銀行 9000万ドル
  • 資金運用の巨人ブラックロック 8億1千万ドル
  • キャピタルワンファイナンシャル 1千万ドル
  • モーガンスタンレー 3千万ドル
  • USバンク 1億6万ドル
  • ゴールドマンサックス 1千百万ドル
  • プルデンシャル・ファイナンシャル社は、4億5千万ドル
  • マスターカード 5億ドル
  • ボーイング社 1千560万ドル
  • ノースロップグラマン 200万ドル
  • レイセオン2500万ドル
  • ディズニー 880万ドル
  • ポケモン 20万ドル

この記事には書かれていないが、カナダ人ニュースさんによると、先日倒産したシリコンバレー銀行もBLMに多額(7300万ドル)の寄付をしていたそうだ。

ではこれらの資金をBLMはどんなことに使っていたのかというと、クレアモント研究所のアメリカン・ウェイ・オブ・ライフ・センターはこう説明する。

「グローバルネットワーク」は、将来の運営を支えるために数千万ドルを投資し、高級不動産を購入し、縁故主義を行い、数十のBLM支部や革命組織に助成金を払い、「黒人解放のために戦う進歩的なコミュニティリーダー、活動家、労働階級の候補者を選ぶ 」というPACを運用しています。

一方、「地元のBLM支部は、活動や警察署を廃止する取り組みに数百万ドルを費やしている」「BLM At Schoolは、全国の子どもたちに批判的人種論やクィア理論を教え込み、自分自身や仲間、そして国を憎むように教えている」とも述べています。

「左翼のNPOは、通常の立法手段では不可能なほど急進的な社会変革を実現し、シャドウガバナンスを構成している」と彼らは続けている。

その一方で、「企業は、暴力的な暴徒や犯罪者を街に放つ左翼的な保釈基金に資金を提供し、人種差別や反実力主義の雇用制度を共同で作り上げている」と指摘するのです。

このゆすりは、「アメリカ国家と生活様式の敵を自認する人々への賠償の一形態と見ることもできる」と彼らは付け加えた。

www.DeepL.com/Translator(無料版)で翻訳しました。

これらの企業はBLMに十分な寄付をしないと黒人差別者の汚名を着せられ評判が下がることを恐れたのだろうが、それにしてもあまりにもひどくないか?これだけのお金があるなら、人種差別で訴えられてもどんどん法廷で戦った方が長い目でみて得なのではないだろうか?それともこうした大企業のなかにもWOKEな従業員が多くいるのだろうか?

こうしてみるとBLMは市民運動などではない。完全にファシスト軍団である。BLMの暴動が非常に組織的であり、コーディネートがうまいことから考えて、背後で金を出しているのは誰なんだろうと思っていたが、こういうからくりだったわけである。道理で何かあるとすぐに人が集まり、非常に能率的な暴動が起きていたわけである。

ところでBLMの創設者がレズビアンで、彼女の愛人が女性から男性へのトランスジェンダーであることは以前にも紹介した。この愛人が運営するトランスジェンダー関係の団体にも巨額な金が動いていることは言うまでもない。批判的人種理論と共にクィア理論などという出鱈目な概念が学校などで教えられているのも、こうしたことが背景にあるのだ。


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老後は日本で過ごすべきかな

先日Twitter仲間のBlahさんのスペースに参加させてもらった時、私が自分のことを「わたくし」と言うことを2~3人の方からご指摘を受けた。実はワタクシは自分でそういう言葉使いをしているという自覚がなかった。

「カカシさんて、いつも自分のこと『ワタクシ』って言うんですか?」

と自分に聞いてみた。ん?え?そうだったかしらん?と考えてみて、はっとした。私は普段日本語を話していない!

そうなのだ、ここはアメリカだし、家族は日本語が話せないし、職場にも日本人は一人もいない。日本語でおしゃべりできる日本人の女友達も近所にいない。せいぜい実家の母と一か月に一度電話で話す程度。つまり、私は家でも職場でも日常的に日本語を話す機会がほとんどないのだ。だから自分が日本語を話す時にどんな癖があるかなんて自分でも全然知らなかったというわけ。

ところで、普通アメリカ在住の日本人には日本人の友達が結構いるものだ。人に寄ってはアメリカ住まいなのに日本人以外とは付き合いが無いという人さえいる。それがどうして私には日本人の友達がいないのかというと、私の友達はみんな日本に帰ってしまったからなのだ。

実はつい2~3日前も、ハワイに住んでいた友人がアメリカ人の旦那さんと一緒に日本へ移住した。そのまま老後は日本で過ごすことにしたそうだ。これでアメリカ在住の私の友人は全員日本に帰ってしまったことになる。もっとも彼女は住んでた州が違うので、そんなに頻繁に会っていたわけではないが。彼女曰く、ハワイの物価は高すぎて引退者にはキツイ。物価が安くて治安もよく暮らしやすい日本に帰ることにしたのだそうだ。アメリカ人の旦那さんも自分の出身地の気候と似ている日本の地方が気に入っているとのこと。

確かに最近のアメリカの物価高にはうんざりする。私も引退間近だし、このままカリフォルニアで暮らしていけるのかどうか心配である。そういえばニューヨークに住む60代の女性ユーチューバーも引退したら日本に帰ると言っていた。(アメリカに定年はないが、大抵の人は65歳で引退する。)その人の旦那さんは日本人だが旦那さんはNYが好きなので熟年別居になるらしい。ちょっと前までは、そこまでして日本に帰りたいかなあと他人事のように思っていたけれど、今となっては身につまされる思いである。

私がアメリカに移住した1980年代は日本の景気がすこぶるよく、日系企業がアメリカにどんどん進出している時代だった。だから南カリフォルニアのガーディナやトーレンスなど日系企業で働く駐在員やその家族、地元雇用の従業員、学生などなど日本人がわんさか居たのだ。ガーディナあたりに住んでいれば、英語なんて話せなくてもなんでも事足りた。なにせレストランやスーパーだけでなく、銀行でも不動産屋でも日本語が通じるし、医者でも弁護士も会計士も全員日本人。殿方用のバーやキャバレーも普通にあった。レストランもただの日本食ではなく、寿司屋はもちろん、うどん屋、居酒屋、カレー専門店などなど、まるで日本みたいにバラエティーに富んでいた。あそこはまるで日本だった!

格いう私も当時は日系企業に勤め、友達も日本人がほとんどで、職場でも日常生活でも日本語で話す方が多かった。その事情が変わったのが1990年代初期、日本のバブル崩壊である。当時私はとある証券会社に勤めていたが、そこへは毎日のようにロサンゼルスを撤退することになったという日本企業のお得意さんたちからの手紙が来ており、じきじきにさよならの挨拶に来る人もいた。就労ビサだけで永住権の無かった友達がこの時ごっそり帰国した。仲良くしていた友達の日本人夫婦もカリフォルニアを見限って他所の州に越してしまい、その後音信不通である。

この頃私も個人的に色々とごたごたしており、実家の母からも「帰っておいで」と何度もいわれていた。今考えると、あの時帰っていたら人生が随分変わっていただろうなと思う。でも当時は日本へ帰るなんて考えもしなかった。大変でもアメリカでずっと暮らしていたいと思っていたから。

でも最近だいぶ気持ちが変わってきた。それというのもバイデン政権になって本当にアメリカは暮らしにくくなったのだ。特に民主党が牛耳るカリフォルニアのような州は物価も高いしかなり大変。年金だけでひいこらいいながら頑張るより、実家の家を引き継いで静かに老後を過ごすのも悪くないかも(家賃もいらないし)な~んて現金なことを考えている今日この頃である。


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