ゲイマーゲート2? スィートベイビーIncの陰謀が暴露される

最近ゲイマーの間でスイートベイビーIncという会社の名前をよく耳にするようになった。私はコンピューターゲームは全然やらないのだが、ゲイマー関連のユーチューブチャンネルを観るのが結構好きでよく見ている。のだそうだ。

拙ブログでもハリウッド映画のWOKE(ウォーク)と呼ばれるお目覚め主義や、アニメのローカライザーによる吹き替えポリコレ化について以前からちょくちょく書いてきたが、実はゲームの世界でもこれはもう10年以上前から色々と問題になっている。

10年前にフェミニスト達がコンピューターゲームの内容が男尊女卑だとか、もっと女性のキャラを増やせとか言ってゲームの内容を干渉する動きがあり、主に若い男性が多いゲイマーの間から猛烈な反撃が起きるという、いわゆるゲイマーゲートという事件があった。

しかし今、スイートベイビーにまつわる話は第二のゲイマーゲートではないかと言われている。

スイートベイビー(以後SBI)社とは小規模なDEIコンサルティング会社。DEIとは何度も書いているように多様・平等・包括という例のあれである。要するにゲームの内容が十分に女性や有色人種(黒人)やLGBTQ+に気を使っているかどうかアドバイスをする会社である。聞こえはいいが、実際にやっていることは完全なる白人男差別及び保守的考えの弾圧である。悪役は常に白人男性で右翼保守のステレオタイプだったり、白人男の英雄が次々に意味のない死に方をして有色人種や女性に挿げ替えられたりといった内容を推している。しかし欧米ゲイマーの大半は白人男だし、そうでなくてもブス女の活躍なんか観たくない人は大勢いる。それでやたら左翼ポリコレに染まったゲームは往々にして人気が出ない。

最近公開されたいくつかのゲームの内容がつまらないだけでなく、ゲイマー達が慣れ親しんできた白人男性キャラがどんどん変な死に方をしたり、美人キャラがどんどん不細工になったり、既存のキャラが突然同性愛者になったりしている裏にはSBIの策略があるのだ。

ではこのSBIの活動についてThe Radical Wokeness Of The Video Game Industry | The Daily Wireデイリーワイヤーのマット・ウォルシが説明してくれているのでちょっと引用する。

SBIは自らのウエッブサイトでいかにして多様性をゲームに組み入れていくかという話をしている。SBIの共同創設者のキム・ベルエアー(黒人女性)は最近ゲーム開発者たちを相手にSBIが決めたDEIを起用しない会社は脅迫して従わせるべきだと演説した。

あなたがシスヘテロ白人男性もしくはその仲間であるなら、作品が出来上がるのを待ってからマイノリティーの人を呼んで「あの、私たちがやった人種差別的なことは人種差別になるでしょうか、この非情に侮辱的な表現は侮辱的でしょうか、あなたはそれによって傷つきましたか」と聞くのではなく、彼等に何をみたいか最初に聞きなさい。何が彼等に喜びをもたらすか聞きなさい。もしチームリードが居るなら、その人に早い時期にリクエストを提出しなさい。もし上部がリクエストを受け入れない場合は、マーケティングチームの誰かをコーヒーに誘い、あなたの要請を聞き入れない場合にはどういうことになるか脅しなさい。

恐ろしい~!表現の自由とかどうなっちゃうんだこれは?ベルエアーは別の場でも多様性の表現を作り出すのは重要だとし、たとえそれが第一次世界大戦の最前線の戦闘シーンでも女性を入れるべきなどとアホなことを言っている。マイノリティーが登場しえない状況に無理矢理そういう役柄を押し込むというだけでも問題なのに、ゲーム開発者のなかには積極的に白人男性を締め出す傾向もある。

ゲーム開発のスタートアップ会社EAで働く元SBI社員のDani Lalonders(黒人女性)は、今20人以上いる開発チームのチームリーダーだが、彼女は意図的に白人を雇わないと公言している。それというのも白人によるマイクロアグレッションによって非白人たちの安全が脅かされるからだと言っている。こういう黒人女性のいう「マイノリティー」とか「有色人種」というのは常に黒人であり、東洋人は無論含まれない。彼女はそう言っていないが、チームメンバーは自分と同じ容貌の人だけにしてると言っていることからこれは明白。これはあきらかな人種差別でありアメリカでは違法である。だが黒人がこういうことを言っても何も起きないのがアメリカ。

しかしこういう人たちの作ったゲームは売れてない。ゲイミング産業も金儲けが目当てのはず。なのになぜ自分らの作品を破壊するような人たちのいうことを聞くのだろうか?

ゲーミング産業というのは今や音楽や映画産業を超える大ビジネスで、毎年10兆ドルを超す収益を得ている。ゲーム開発にはお金がかかる。だから投資を得るためには色々と条件を満たさなければならない。ここでESG投資というものが出て来る。

環境・社会・ガバナンス(ESG)投資とは、社会的意識の高い投資家が投資候補を選別するために用いる、企業の行動に関する一連の基準を指す。

最近ビール会社や下着会社がやたらと虹色宣伝に力を入れていると感じるのはこのESGが原因である。つまりゲーミング会社はESG投資を得るためにSBIのような会社を雇い、ポリコレ検閲をさせているというわけだ。

さてこのような裏事情が公になってきたため、TEAM Curatorグループという色々なゲームへのアクセス提供をしているサイトが、SBIが関係しているゲームのデータベースを公開した。彼等はSBI自身のウエッブサイトからこの情報を調達したと言っている。

しかしこれに発狂したのがSBIの社員クリス・キンドレッドがXでこのグループをハラスメントで非難し、クリエイターとSteamをタグ付けし「差別的な言葉をファイルオフしても、グループ自体はまだ行動規範に違反している 」と述べた。そしてキンドレッドは自分のフォロワーにSTEAMを集団通報してアカウントを凍結させようと呼びかけた。(居るよな、そういう奴)しかし反対にキンドレッドは標的型嫌がらせをしたとして数日間謹慎処分になった。(へえ~、そんなのあるんだ。今度やられたら通報しよう)

またSBIの別フェリクス・マヤ・クレーマーは、STEAMではSBIと関係ないゲームでも適当に不買リストに入れる可能性があるとXに書いたが、すぐにコミュニティーノートでSTEAMはきちんと情報元のリンクを貼っており、またリストのゲームを買うなとな言っていないと訂正されてしまった。

最近発売された中でも一番不人気のSuicide Squad: Kill the Justice Leagueでは最後に人々が愛するあのキャラを非常に不敬なやり方で殺害したとして、返品騒ぎが起きているくらいだ。ゲイマーゲート2は当分終わりそうにない。


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WPATHファイルスへの反論、トランスジェンダーが幸せじゃ悪いか?

本日は先日発表されたWPATHファイルスへのエリン・リードによる反論。彼は自らも男から女の結構有名なトランスジェンダー活動家で、TRAやアライたちは、これでWPATHファイルスがデマであることが完全暴露されたと喜んでいる。自分の息子をトランスに仕立て上げようと洗脳しているこのえらErrurって人もこんなことを言ってる。

反トランスの人たちの間では未だに@MojaMojappa (中野さんですかね)が流すWPATHファイルを信じている方達がいる様ですが、ファイルの中身は既に反証され済みのデマです。えらErrurトランスの子の育児と理解の会@TakInce1

リードの記事を読む前に、ひとこと。私はこれまでも子供の性転換治療は児童虐待だと言って来たが、この人のように自分の子供をトランスさせようという親は悪魔だと思う。このえらって人はトランスジェンダー活動家であり、思春期ブロッカーや異性ホルモンの悪影響について全くしらないナイーブな母親ではないからだ。10代の子供が突然自分はトランスだと言い出して狼狽えた親が「専門家」とされる医者に相談に行くのとは違って、4~5歳の子供が異性のような行動を取ったからトランスに違いないと決めつける親は意図的に子供をトランスにしようとしている。こういうことをする親は、結構トランスジェンダリズムについて詳しく知っている。にもかかわらず子供をその道に追い込もうというのだから残酷である。

さて、では本題。リードはすでにWPATHファイルのファクトチェック(fact-check)とやらをやって、216か所で間違いや歪曲があると指摘しているが、それを読むのはまた今度にして、今日はトランスした人たちの満足度及び後悔率について読んでみよう。

WPATHファイルは掲示板で色々とメンバーたちの体験談や相談を集めたものだが、そのなかでマーシー・ブラウン会長が、後悔する人は非常に少ないと語り、また他のメンバーも25年間で600人の患者を診て来たが脱トランスしたのはたったの4人だったという話をしていることに関して、ファイルではこの少ない数はかなり疑わしいとしていることにリードは作為を感じる。リードはファイルのこの部分を引用。

後悔を認めたがらないのは、[トランスジェンダー]自身の選択の結果に直面したくないという気持ちからきているのかもしれない……オランダが性形質転換の介入を提供し始めてから約15年後に行われた、当時トランスセクシャルと呼ばれていた患者を対象とした最初の追跡調査では、研究者たちが 「実際の生活状況(の改善)は必ずしも観察されなかった」と指摘しているにもかかわらず、参加者の大多数が幸せで後悔を感じていないと報告している。……性形質転換手術が性別による苦痛の治療法であるという証拠というよりも、このような後悔率の低さは調査すべき原因である。

しかしリードはこの調査結果の調査者Kuiper, B., & Cohen-Kettenis, P. ((1988). Sex reassignment surgery: a study of 141 Dutch transsexuals. Arch Sex Behav, 17(5), 439-457.)は「性転換手術の治療効果を疑う理由はない」としていると指摘する。

トランスジェンダーの人は多々の差別を受け、時代によっては出来る仕事と言えば「セックスワーク」(売春)だけで、多くのトランスがエイズに罹った。にもかかわらず1988年の調査でも、そして最近でもトランスへの満足度は後悔を大きく上回る。にもかかわらずファイルは「なんで不幸でいられないんだよ」と問い詰める、とリードは言う。

リード自身、トランスしたことで家族を失い色々な嫌がらせも受け、経済的にも苦労はしたが、それでも自分は満足していると語る。

そこでリードは多くのアンケート調査を提示。コーネル大学の調査では後悔率は0.3~3.8%、2024年2月に行われた9万人を対象にしたアンケート調査を提示し、後悔を訴えたのはたったの3%だったとしている。

私はこの9万人という数はかなり多いなと感じる。そんなに多くの人が性違和を持っているというのは信じがたい。この調査のページに行ってみたが、メソドロジーの部分が曖昧で、きちんとした調査方法はダウンロードしないと読めない。ただ対象が16歳以上のアメリカ人及び中南米の人を英語とスペイン語でネットでアンケートを取ったもの。また、これは性適合手術を受けた人だけではなく、自分をトランスやノンバイナリーと思ってホルモン治療を受けている人たちを多く対象にしている。

こういうアンケートはホルモン治療をどのくらいの期間うけているかということが非常に大事なので、調査対象の年齢が若すぎると、明らかに治療期間が短かすぎて後悔度を調べるには意味がない。調査は年齢とホルモン接種の期間、生得的性別などで分けて報告すべきなのだが、リードはそれをしていない。

それから、これは回答者バイアスを考慮していない。

昨日私がXで、ホルモン治療を受けて悪影響があったと言う人の話をよく聞くという話をしたら、それは私がそういう例ばかりを集めているからだと言われた。しかしそれならホルモン治療をして満足をしているかというLGBTQ+活動家が主催するアンケート調査にはどんな人が参加すると思うのだろうか?

昨日西瓜アンチという人が読めといって送ってきた調査がこれEffects of Medical Interventions on Gender Dysphoria and Bod… : Psychosomatic Medicine (lww.com)この調査は治療後4~6年の546人を招待してのアンケート調査なのだが、調査に参加したのはたったの201人(37%)とあった。

脱トランスの人たちの話を聞くと、彼等はすでに元の医療クリニックには通っていないという。トランス時にはしつこいくらい熱心でも、一旦後悔して脱トランスを表明すると、これらのクリニックは手のひらを返したように冷酷になり、カウンセラーなども脱トランスの悩みを親身には聞いてくれなくなり、脱トランスに必要な医療を提供することもしない。こういう脱トランス者たちがトランスした満足度を調べるアンケート調査に積極的に参加するとは考え難い。

リードはファイルはトランスジェンダーが満足しているということを認めなくないため調査結果を疑うのだと言う。彼は自分が出会う若いトランスの親たちは口を揃えて「鬱だった息子が幸せな娘になった」と答えているという。そりゃあそうだろう。トランス活動家のリードと話す親たちは、あきらかにトランスアライなわけで、トランスしたおかげで酷い目にあったなんて話をリードにするわけがない。そういう人たちはビルボードクリスやマット・ウォルシやアビゲイル・シュライヤーと話をしているからだ。

この記事はおもったより中身のないものだった。2024年の調査結果をもっと掘り下げて報告してくれていたら話は違うのだが、これでは満足度が後悔度を大幅に上回るという証明にはなっていない。


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フィットネスジムの女子更衣室に居た自称トランス男について苦情を述べた女性が会員権を奪われる(アップデートあり!)

アップデート:2024年3月14日現在

このオリジナルのエントリーは2015年に書いたものなのだが、な、な、なんと9年後の同時期に再び同じ事件が起きた!

先日(2024年3月)アラスカのプラネットフィットネスの女子更衣室で、男が髭を剃っているのを見つけた女性がいた。その更衣室には12歳くらいの女の子がタオルにくるまって恐怖におびえていたという。


そして本日、この女性はプラネットフィットネスから会員権を剥奪されたという。まったく2015年の時と同じシナリオだ。

LibsofTikTokがこれについてプラネットフィットネスに問い合わせたところ、PFでは自認する方の更衣室を使えるようになっていると返答があったそう。

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2015年3月8日付け

プラネットフィットネスの女子更衣室で、自称女性のトランス男が自分の隣で着替え始めたのを見た女性メンバーが、女子更衣室に男性がいるとフロントデスクに苦情を述べたところ、同ジムではトランスの人が自分が同一視する性の更衣室を使っていいことになっていると説明した。納得のいかなかったこの女性はジムの本社にも苦情を述べたが、答えは同様。それで女性はジムに出かけていって他の女性メンバーらに、「このジムでは男性に女性更衣室を使わせている。そのことを入会時に明らかにしなかった」と話たところ、トランスのメンバーに恐怖感を与える態度に出たとして会員権を奪われた。

このジムではメンバーが他のメンバーから恐怖感を与えられないよう保証する主義があるのだとか。だったら女子更衣室で男性に見られることで恐怖感を持つ女性たちの権利はどうなるんだ、と聞きたいね。

苦情を述べた女性はイベット・コーミアーさん。彼女の隣で着替えていた人物は同見ても男にしか見えなかったとイベットさんは言う。

「私はびっくりしてショックを受けました。彼は男に見えました。彼は全く女には見えませんでした。これはとってもプロフェッショナルとはいえません。とても恐ろしいことです。」
トランスが自分の性別に一致すると「感じる」方の更衣室だのシャワールームだのトイレを使えるという規則は、女性にとって非常に危険なものだ。テレビなどでよく出てくるニューハーフのような綺麗どこなら別だがイベットさんが遭遇したようなどう見ても男にしか見えない人間だった場合、この男が本当にトランスなのか単に女性の裸を観たいだけの痴漢なのか区別がつかない。今や携帯などのカメラでいくらも隠し撮りが可能な時代。脱衣場で裸の女性の写真を取り捲ったり、一人で着替えている女性に襲い掛かるけしからん奴が出てくるのは時間の問題。

そうでないとしても、女性として、男性の前で着替えたり、シャワーを浴びたり、トイレに行ったりするのは不愉快この上ない。相手がトランスだろうと誰だろうと決して安全な気持ちになれない。そのようなことをメンバーに強制する規則は、それこそメンバーに恐怖感を与えないというジムの精神に反するではないか?何故一握りの変態の気持ちを大事にして圧倒的多数の女性の気持ちを侵害することが許されるのだ?

トランス男が男性の更衣室で着替えるのが恥かしいというなら、トイレの個室に入って着替えればいい。それがいやなら着替えはうちに帰ってからすればいいだろう。

実はカカシはもうずいぶん前になるが、ホリデースパという今はないジムに通っていたことがある。このジムは設立当初、更衣室だけでなく、運動の場所も男女区別をしていた。男性の前でエアロビとか筋トレをするのが恥かしいと感じた女性たちのことを思ってのことだったのだろう。ある時、このジムの女性用エアロバイクを漕いでいると、その前にあったバイクに後ろ姿がどう見ても男性と見える人物が乗りバイクを漕ぎ始めた。その人の肩幅は私の1.5倍くらいはあり、太ももの太さは二倍以上はあった。しかも単に太いだけでなく、ものすごい筋肉質。女性だったらプロレスの選手でもあんな脚はしていない。

私はもう少しで、「すいません、ここは女性専門の部屋ですけど」と言うところだったのだが、その人がバイクから降りたとき、長めの髪の毛を後ろに振ったしぐさが非常にわざとらしく女性っぽかったことと、胸が大きかったことから、「なんと醜い女だ、、」と思って口ごもったことがある。

後でよくよく考えてみたら、あの人はトランスだったんだろうなと思う。

あの人は少なくとも女性に見える努力はしていたので、私は何も言わなかったのだが、あれがひげ面のおっちゃんだったらフロントに文句を言っていた。しかし現在のトイレ法などでは、外見がどうあれ自分が女性だと思う人間は女性のシャワー室に入れるのだ。これは痴漢を大歓迎しているのと全く同じだ。

ちょっと余談だが、この間空港で機長の制服を着た背の高い男性がコーヒーを買っているのを観た。この人が目に止まったのは、彼が機長には不似合いな長髪だったことと、耳にダイヤのイヤリングをしていたことだ。変な格好の人だなとおもってしげしげと見つめてしまったら、なんと化粧をしてるし胸も出ている。

でも骨格はどうみても男性。コーヒーを注文した声も完全に男性。これが俗に言うトランスなんだな、と感心してしまった。それにしても男性のままで居ればかなり格好いいのに、どうして醜い女性になりたいんだろう、と非常に不思議に思ってしまったのだった。


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増える白人への暴力、多様性教育の悪影響

先日Xで上がってきた非常に暴力的なビデオがある。ミズーリ州のセントルイス市にある高校で、数人の男女が喧嘩をしているのだが、痩せた白人の女子生徒を一回りは大きい太った黒人の女子生徒が取っ組み合いの末、黒人生徒が白人生徒を地面になぎ倒した後、白人生徒の肩を掴んで後頭部を何度も何度もコンクリートに叩きつけたのである。白人生徒は最初の一撃ですでに意識不明、最後は痙攣をおこしていた。

白人生徒は病院へ運ばれたが意識不明で危篤状態。例え生きながらえたとしても、あのような重症を負ったならひどい後遺症が残ることは間違いない。犯人の女子生徒は逮捕されたが、15歳という未成年であることもあり、大人として裁かれるかどうか検討されているようだ。。

残念ながらこのような動画を観るのは珍しいことではない。TikTokなどのソーシャルメディアでは、若い黒人による白人や東洋人への暴力動画がいくつも上がっている。最近聞いた話では黒人女性の暴力犯罪は白人や他の人種の男性よりも多いのだそうだ。この事件の起きた高校について、LibsofTikTokが色々と調べてくれているので、そちらを読んでいこう。リンク先でこの暴力行為のビデオを観ることはできるが、非常に暴力的なのでご覧の際は十分ご注意願いたい。

この高校はヘイズルウッド東高校といい、過去にも何度も白人生徒への暴力行為が起きている学校である。この喧嘩が起きた近所の人の話によると、このような喧嘩は日常茶飯事だという。学校の人種配分も90%以上が黒人で白人は数パーセント。

2022年にヘイズルウッド東高校は学校区から多様性・均衡性・包括性(DEI)リーダーシップ賞を受賞している。しかし生徒で数学の学年基準に達しているのはたった5%、読解力も21%である。いったいこの学校は学問のかわりに何を教えているのか?

LibsofTikTokに寄せられた同高校の卒業生や元従業員の話によると、この学校での白人差別はもう20年以上前から続いているという。20年前に同高校を卒業したというある男性は、白人だというだけで黒人生徒に喧嘩を吹っ掛けられたと話す。また2017年に降格された白人従業員が降格されたのは白人差別だとして学校相手に訴訟を起こしている。

同学校は2021年に学校警備に配属されていた警察官をすべて首にしている。それというのも警官たちがDEI訓練を受けるのを拒否したからである。同高校には今ひとりも警備員が配置されておらず、信じられないような喧嘩が毎日のように起きているという。また生徒を罰する際にも生徒の人種を基準に行っている。

実はヘイズルウッド東のように教育の現場でDEIと称して白人差別を教えているところは非常に多い。BLM暴動以来、黒人による犯罪行為が激増している。それまでにも黒人の犯罪率は他の人種よりずっと高かったのだが、BLMの騒ぎ以来警察の予算が削られ、加害者が黒人だとお咎めなしの状態が続いている。特にセントルイスはBLMの活動家コーリー・ブッシュが下院議員として選ばれた地域である。これでは黒人が暴走するのは当然だろう。

アリゾナ大学では、白人の学生に、自分たちは肌の色のせいで暴力的な抑圧者だと教えているという。白人で、ストレートで、男性なら、特権的な抑圧者であるとし、白人であることが暴力的であり、白人特権とシス特権を含む「キリアーキー」と呼ばれる巨大な社会的権力システムが存在すると教えている。これでは他の人種が白人を憎むようになって当然ではないか?

こちらは2023年におきた異人種間で起きた殺人事件をまとめたサイトだ。Interracial homicides 2023 (national-conservative.com)、2023年1月の数を見て見よう。左側が加害者で右側が被害者の人種。

January 合計数109件

黒人→白人: 55
黒人→中南米: 9
黒人→中央アジア: 4
黒人→中東: 1
黒人→東アジア: 2
黒人→アメリカ先住民: 1
中南米→白人: 10
中南米→黒人: 7
中南米→東アジア: 1
先住民→白人: 1
先住民→黒人: 1
東アジア→ラテン系: 3
東アジア→白人: 3
中央アジア→黒人: 1
白人→黒人: 7
白人→中南米: 3

2023年を通じて毎月の殺人件数はだいたい110件くらいで、ほぼその半数は黒人による白人殺害である。そしてこの月で異人種間ではなんと63%の殺人被害者が白人だ。一年間を通してみていても、アジア人が白人に殺される割合は極めて少ないが、黒人による被害はずっと高い。アメリカ人口の役13%が黒人というから、黒人が多人種(特に白人)にとってどれだけ危険な存在であるかがわかるというものだ。

実はこの白人差別については、この間から問題になっているゲイミングの世界で顕著なので、その話も次回したいと思う。

私はこういう記事を目の当たりにすると、数年前に南アフリカの白人教授が言っていた言葉を思い出す。南アフリカはアパルトヘイト制度が崩壊してから、復讐心に燃えた黒人権力者による白人差別が横行している。組織的な白人差別だけでなく、ハマスも真っ青な恐ろしい虐殺事件も頻発している。この教授が言ったのは、『南アフリカは言ってみれば鉱山のカナリアだ。南アで起きてることはあなたの国でも必ず起きる。対岸の火事だと思って油断していると大変なことになる』というものだった。記憶に頼っているから文字通りではないが、そういう内容だった。

今のアメリカおよび欧州でのアフリカ系及びアラブ系の移民による暴走を見ていると、あの教授の言っていたことは現実になっていると思わざる負えない。


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希望の光が見える脱トランスジェンダリズム

私が子どものトランスジェンダーを批判するエントリーを最初に書いたのは2012年のことである。信じられない、子供の性転換増える! – Scarecrow in the Strawberry Field (biglizards.net)2012年2月22日付け。ジェンダーフリーという概念についても含めるならもう私のジェンダー論批判(GC)歴は20年近い。そのなかでずっと終わりが見えなかったこの戦いに、やっと希望光が見え始めた。ここ2~3年、真っ先にトランスジェンダー活動(TRA)が始まった欧州で、どんどん方針転換が観られるようになってきたが、アメリカ各地で起きている子供のトランスジェンダー治療廃止運動や、WPATHファイルによる内部暴露や、そして先日のイギリス保健省のトランス治療としての思春期ブロッカー使用禁止方針など、ここ数日トランス関係ではバタバタと進展があった。私の長年にわたるGC歴のなかで、こんなにも希望が持てる状態を見たのは初めてである。

ここで私は大胆な予言をしたい。

トランスジェンダリズムは3年以内に終わる。

いや、終わると言ってもカカシさん、どういう状態が終りということになるんですか、と読者諸氏は思われるかもしれない。それで私が予測する終結条件いくつかを挙げて行こう。

  • 欧米で未成年のトランスジェンダー治療が全面的に廃止される。
  • 米国全土の小中高におけるLGBTQ+教育が廃止される。現在フロリダ州にあるような法律が全国で普通になる。
  • トランス自認男子の女子スポーツ参加が全面的に廃止される。
  • トランス自認の大人たちが極端に減り、脱トランス者が激増する。
  • 大人のトランス治療は禁止とまで行かなくても後悔した患者からの訴訟が激増し事実上消えてしまう。
  • アライを気取ってた人たちが、あたかも自分はそんな概念を奨励したことがなかったかのようにふるまいはじめる。
  • トランス自認のインフルエンサー達が消える。

皮肉なことではあるが、TRA達がトランスジェンダリズムを主流化したことが、かえってこの概念の問題点が表面化される原因となった。例えば治療自体の問題点に関して私が拙ブログで取り上げたのはたかだか10年くらい前だが、実はそのずっと以前から手術を後悔して苦しんでいる人は存在していた。我々がそれに気づかなかったのは、真に性同一性障害を病む人の率は全人口の0.01%にも満たないといわれており、手術まで受けようなどという人の数は本当に少なかった。だから我々はトランスジェンダー医療というものがどんなものだったのか全く知らなかったのだ。

ところがここ20年くらい、これまでにない数のトランス自認患者が増え、それに伴ってホルモン治療や手術を受ける患者も激増した。数が増えればこれまで社会の片隅に隠れていた問題も浮き彫りにされることとなったのだ。特に10年前ぐらいから激増している若い女性の間ではじまった所謂ROGD急性性違和症候群のせいで、女子から男子へのトランスが激増。異性ホルモンは男子にも決して良い薬品ではないが、女子が男性ホルモンを長期摂取することは男子の場合よりもずっと危険であることが解ってきた。WPATHファイルによれば、トランスが性転換を後悔しはじめる平均年月は術後7年である。つまり、ROGDの後遺症が今になって表れて来たということだ。

もう一つの問題点は社会面での圧力である。昔、トランスセクシュアルと呼ばれていた人々は自分らが超少数派であることを理解していた。彼等は目立たずに社会に埋没していたいと願っていた。だから我々一般人は、道を歩いていてそうと解るひとと遭遇することは先ずなかったし、会ったとしても、見て見ない振りをして通り過ぎたものである。トランスたちも本当の意味で弁えていて、周りが不愉快になるような目立ったことはしなかった。

しかし今や、どう見ても男に見える女装男がピエロのような恰好で街を歩き回り、商店やレストランの店員に男性敬称の「サー」を使われたと言って癇癪を起してそれをビデオにとってTikTokに上げるなどというはた迷惑な行為を公然とやるようになった。ノンバイナリーなどといって髭面の男が女子更衣室やトイレに平然と入ってきたり、男性器付きの男が女子風呂に勃起したまま入ってきても誰も苦情を言えなくなったりした。昔は大人のエンターテイメントとしてナイトクラブだけで披露されていたドラアグショーが昼間の子供向けの本読み聞かせ会やファミリーフレンドリーといって子供向けに披露されるようになった。

本来なら社会の片隅で存在していたはずのトランスジェンダー達が白昼どうどうと我々の前に現れ、彼等への理不尽な絶対服従を求めるようになったのである。このようなことをして反感を持たれない方がおかしい。

そして極め付きは、女性を名乗る男たちが女子スポーツを荒らし始めたり、性犯罪を犯した男性が女子刑務所に入れられるといった、女性の尊厳と安全を脅かすことが普通となり、それに抗議する人たちは例え大ベストセラーの著者であっても社会的制裁を加えらえるほどとなったことだ。

人口の大半が同意できないことを、そういつまでも続けることはできない。この狂気はいずれ終わる運命にあったのだ。

以前に私は大昔の魔女狩りはどのようにして起きたのだろうかと思っていた。中世の人びとも馬鹿ではない。今とは違う価値観を持っていたとしても、真に魔女の存在を信じていた人たちはそれほど多くなかったはずだ。ましてや自分たちとずっと一緒に暮らして来た近所の女達が魔女でなどあるはずがないとほとんどの人は思っていたはずである。にもかかわらず人々は声をあげなかった。何故なのか?それは権威ある教会や政府が強制したからである。もし魔女とされた人を弁護しようものなら、今度は自分が魔女扱いされてしまうという恐怖があった。権力者はその恐怖を使って人々を弾圧したのである。

トランスジェンダリズムは現代の魔女狩りだ。ほとんどの人はこれが間違っていることを知っている。誰も本気で男が女に女が男になどなれるとは思っていない。なのに声に出してそれをいう勇気のある人は多くない。

だが遂に、人々は声を上げ始めた。アスリートの女たちが、トランス医療の犠牲となった若い脱トランスたちが、子供を持つ親たちが、トランス医療に疑問を抱いた医師たちが、カウンセラーたちが、どんどんと声を上げるようになったのだ。

私はこの件で今ほど希望を持ったことがない。私たちは勝ちつつある。我々はすでに折り返し点を過ぎたのだ。まだまだ油断はできないし、これからも険しい道が残っている。だが我々は勝つ。トランスジェンダリズムはあと3年と持たない。私はそう約束する。


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朗報!イギリスの国民保健省NHSがジェンダークリニックにて子供の思春期ブロッカー処方を禁止すると発表!

見出しの通り良いニュースが舞い込んできた!こちらスカイニュースの記事より

NHSイングランドが、子どもたちに思春期ブロッカーを処方しないことを確認した。

この決定は、18歳未満の子ども向けサービスの独立機関による見直しと、3月末で閉鎖されるタヴィストック&ポートマンNHS財団トラストが運営する性同一性発達サービスへの紹介が急増したことを受けて下された。

思春期ブロッカーは、乳房の発達や顔の毛といった思春期の身体的変化を一時停止させるものであるが、今後は臨床研究試験の一環としてのみ小児に使用可能となる。

長い道のりだった。多くの犠牲者を出してしまったが、イギリスは良い方向へ向かっている。この次は未成年への異性ホルモン処方も禁止にしてもらいたい。

ところでトランスジェンダー関係で、本日もうひとつ良いニュースをXで見つけた。こちらテレグラフの記事

キーア・スターマー氏、トランスジェンダー選手の女子出場禁止を支持:「常識が優先されるべき
労働党党首は、これまでこの問題に関して立場を取ることを拒否していたトランスジェンダー女性を禁止する運営団体の行動を支持すると述べた。

労働党はけっこうこれまでトランスジェンダリズムを推して来た党なので、これはかなりの方向転換。そういえば結構リベラルなアイルランドでも先日「母親」の定義を書き換えようという動きがアイルランド市民の圧倒的不支持のもとに否決された。Irish voters reject constitutional amendment about women’s role in home | AP News

アイルランド首相、家族と女性に関する憲法改正案の採決で敗北を認める

ダブリン(AP通信) – アイルランドのレオ・バラドカル首相は土曜日、家族の定義を広げ、家庭における女性の役割に関する文言を削除する2つの憲法改正案を支持したが、否決されたため、敗北を認めた。

ヴァラドカル氏は、「非常に古風な言葉」を削除することで憲法に男女平等を明記し、現代の家族生活の現実を認識しようと投票を推し進めたが、有権者は政府に「2つの衝撃」を与えたと述べた。

「明らかに我々は間違っていた。「成功には多くの父がいて、失敗は孤児であるという古い格言があるが、このような大差で負けた以上、多くの人々がこのことを間違えていたと思う。私もそのひとりだ。」

反対派は修正案の表現が稚拙だと主張し、有権者は意図しない結果を招くのではないかと危惧する選択肢に戸惑ったと語った。

これは一見男女平等をうたう改正案のように見えるが、実際は家族制度を破壊するもので、母親という言葉を書き換え女性を消そうとしていると反対派は唱えていた。そして明らかにアイリッシュ市民たちはそれに同意したのである。

イギリス(UK)はかなり左に振り子が降られてしまったので、その振り子が戻りつつあるように思える。WPATHの実態が明るみに出た以上、アメリカでも子供の性転換治療が全国的に禁止される日は近いと思う。どれだけ叩かれても脅迫に負けずに間違ったことは間違っていると言い続けてくれた人たちのおかげだ。


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日本勢大健闘、アカデミー賞授賞式でおきた様々なドラマ

私は映画ファンで地元映画館チェーンのメンバーでもあるのだが、それでもアカデミー賞(以後オスカー)には全然興味がない。それというのも最近のオスカーはポリコレに染まりすぎていて、全然映画の良し悪しや興行成績とは無関係になってきているからだ。とはいうものの、今回は日本勢が大健闘したこと、と東洋人への人種差別がどうのこうのという話が上がってきたので、それについてもお話しよう。

しかしその前に、日本人の功績と言う点で、海外でも広く愛されている偉大なる漫画家の鳥山明さんが亡くなったニュースについて触れておこう。私の年代ではドラゴンボールは観ていないのだが、私が好きだったのはドクタースランプのあられちゃんである。しかし今や世界中でドラゴンボールを知らない人はいないだろう。それで漫画ファンやアニメファンの間ではアメリカでも彼の死は非常に悲しまれている。まだ68歳ということで、お若いのに、本当に残念だ。御冥福をお祈りする。

それでは昨晩のオスカーの結果。

 ◇第96回アカデミー賞授賞式(2024年3月10日 ロサンゼルス・ドルビーシアター)

 米映画界最大の祭典、第96回アカデミー賞の授賞式が10日(日本時間11日)、ロサンゼルス・ハリウッドのドルビーシアターで行われ、「オッペンハイマー」が作品賞、監督賞、主演男優賞、助演男優賞、編集賞、撮影賞、作曲賞の7部門で受賞した。

 日本作品は、宮崎駿監督(83)の10年ぶりの監督作品「君たちはどう生きるか」は長編アニメーション映画部門賞、山崎貴監督の「ゴジラ―1・0」が視覚効果部門賞に輝いた。国際長編映画賞(旧外国語映画賞)にノミネートされていた役所広司(68)の主演映画「PERFECT DAYS」(ヴィム・ヴェンダース監督)の受賞はならなかった

私はゴジラは観ていないのだが、「君たちは、、」の方は観た。私は宮崎氏の作品はヒット&ミスがあって、この映画はあまり好きになれなかった。宮崎氏は二度目の受賞ということだが、視覚効果部門で日本映画が受賞したのは初めてだそうだ。最近のハリウッド映画は不発が多いなか、予算が断然低い日本映画が二つとも大人気だったことは喜ばしいことだ。

ロバート・ダウニーJr.とエマ・ストーンはアジア人差別をしたのか?

さて、もうひとつ東洋人関係で話題になったのは、最優秀助演男優賞と主演女優賞をそれぞれ受賞したロバート・ダウニーJr.とエマ・ストーンがプレゼンターのアジア人俳優・女優たちを無視したのは人種差別なのでは、ということ。

オスカーは前年の受賞者が今年の受賞者にオスカー像を手渡すことになっているが、ダウニーにしてもストーンにしても授与者に対してほぼ一瞥もくれず握手もハグもない。すぐ隣にいる他の男優や女優に対する仕草とは全く対照的である。

これについて多くの人からダウニーたちがアジア人差別を行ったと批判する声が上がっている。このビデオだけを観ていてそういう結論付けるのはちょっと乱暴な気もするが、多くの東洋人が自分も透明人間のように扱われたという印象を持っており、ダウニーもストーンも意図的に差別をしたというより、東洋人を使用人かなにかのように扱って同等とみていない本心が出てしまったのではないかという意見もある。

個人的には、像を受け取ってからクォンを無視してるダウニーよりも、像を渡そうとしているミッシェル・ヨーを無視して隣の女優と話をしていて最終的にその女優から像を受け取ったストーンの方がずっと失礼に見えた。

私はこれまでにも何度も言ってるように、40余年もアメリカに住んでいながら、日本人だとか東洋人だとか言う理由で差別されたことはほとんどない。しかし東洋人への差別というのは昔、組織的に黒人が差別されてきたのとは違って、かなり微妙なものであることが多い。だからもしかしたら私などは差別されていることにも気が付いていなかっただけなのかもしれない。ただ、差別されてる方がされてることに気付かないくらいのものであるなら、私はそんなの無視していいという考えなので、やたらに腹を立てたりはしない。

しかし今回のことで腹を立てている東洋人が共通して述べていることは、白人は東洋人に対してあからさまな差別は行わないが、まるでそこに居ないかのように透明人間扱いすることはよくあるということだ。ちょっとその感想を集めてみよう。

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アカデミー授賞式での件、とても悶々とする。 あれは本当にアジア人差別の典型的な事例が公の場で露呈してる。 そんなことなくない?と言ってる人は現地であの「空気のように扱われる」感覚を味わったことのない人だと思う。

Ke Huy Quan の件もMichelle Yeohの件も見てて思うけど、アジア人差別って、しれっとしたマイクロアグレッションなものが多い。 そして指摘すると、必ず白人からは考えすぎだと言われる。 個人的な経験から言うと、私が受けた人種差別って、上記の様に自分を存在しないものとして扱われたものが殆ど。 無視されるって、1番堪えるよ。 ニーハオって言われる方が、存在を認識されてるだけまだマシかもしれないとさえ思う.

アジア人の透明化。意思も悪意もなき差別。ロバート・ダウニーJr.もエマ・ストーンも大好きな俳優で受賞を素直に祝いたいのに…..。オスカー像を渡してくれる昨年受賞者に敬意を払えないのは、少なくとも好印象ではないな。

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実はその場に居るのに無視されたという体験は私もしたことがある。しかしその時は人種差別だとは思わなかったし、実際そうだったのかどうかちょっと解らない。

これは10年くらい前に外部の会議に参加した時のこと。参加者は色々な企業から集まってきた人たちばかり。それで会議が始まる前にそれぞれの自己紹介をした。Uの字になった席で真ん中に司会者が居た。私は司会者の左横で一番端だったため、右から始まった自己紹介では一番最後の番だった。ところが全員の自己紹介が終った後、司会者は私を飛ばして会議を始めてしまったのだ!

私は一瞬戸惑ったが、すでに会議は始まっており、私が咳払いをして話を止めるのも変な感じだったので不満はあったが何も言わなかった、これが大間違いだった。参加者の中で女性は私一人だったし、私が司会者のすぐ横にいたことから、彼は私をスタッフか何かと間違えたのかもしれないと思った。それでも挨拶くらいはさせるべきだったのではないかと思うが、その時参加者の中で東洋人は私一人であったということには今の今まで忘れていた(笑)。

この会議の主賓は外国軍の重要人物数人で、アメリカ側の会議参加者はそのお客人たちに対してアメリカ側の研究成果を色々報告をするのが目的で集まっていたのだ。

これは私の落ち度でもあるのだが、私はプレゼンターでもなく会議の始まりで自己紹介をしなかったせいで、会議が終ってからのサイドバーでのおしゃべりの時にも私は完全無視されてしまった。何故なら参加者にとって私は重要な存在ではなく参考になる情報など持っていないと思われたからである。最初に順番を飛ばされた時に、きちんと主張しておけば、後々こんなことにはならなかっただろうと、自分の愚かさを反省した。外国のVIPたちも、女が重要な立場にあるとは思っていなかったらしく、彼等も私を完全無視した。

私はこのことを自分がてっきり自分が女だから無視されたと今の今まで思っていたのだが、もしかしたら私が東洋人だったから無視されたのかもしれない。今となってはしるよしもないが。こういう微妙な差別は結構起きるが、あまりにも微妙すぎてなかなか気が付かないというのも事実だ。

まあ私がおめでたい人間だからなのかもしれないが、もしかすると私は40年以上もそういう差別に気付かないまま生きて来たのかもしれない。


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WPATHファイル徹底解説その5:最終回ノンバイナリーから宦官へ

前回はWPATHが精神障害を持っている人たちががきちんと理解していないのに性転換治療に同意させているという話をしたが、何故精神障害を持っている人たちは性転換治療に魅かれるのだろうか。

脱トランスをした人たちの証言を聞いていると、精神的に悩んでいるひとたちは性転換治療が奇跡の薬だと思い込んでしまう傾向があるようだ。そしてWPATHのメンバー達はそれを利用して、故意に患者に誤った希望を持たせてしまっている。

ホームレスの男性の睾丸摘出手術に携わった看護師はホルモン治療は精神健康に非常に効果があると主張している。

WPATHのSOC8はトランスジェンダーや多様ジェンダーを持つ人たちの精神的健康はホルモンによって向上するという調査結果があるとしている。そして鬱病やPTSDや精神分裂症などにも効果があるとしている。ファイルはこれでは整形外科が鼻の整形が鬱に聞くとか、補強手術が躁鬱病を治せるとか言っているのと同じだ。

しかしそのような嘘の約束をされた患者たちは性転換治療に非現実的な期待をしてしまう。それで患者たちは性転換治療さえ受けられれば今の自分の苦しみから解放されると思い込んで治療に挑んでしまう。

しかし実際には自分の思ったような結果を得ることができず、手術をしても真実の自分を感じることができない。単に違う身体の不確かな自分になっただけ。手術前と後の患者を集めた合同セラピーグループを主催するアズ・ハキーム医師によると、術後患者がそこに達するまでには平均7年くらいかかるという。

7年も経ってから後悔するのでは術後数か月の満足度調査はあまり意味がないと言うことが解る。ハキーム医師の術前患者の多くは術後患者の体験談を聞いて、手術をしない決心をする人が多いという。

しかしWPATHはこういう事実を患者たちに十分に解るように説明しない。

ノンバイナリーから宦官

ところで、最近はかなりの確率で自分はノンバイナリーだと言い出す人が増えた。WPATHは現在こういう人たちにも性器整形手術を奨励している。正直私にはノンバイナリーを自認する人にホルモン治療や整形手術が必要だとは思えない。

WPATHのSOC8のノンバイナリーの章で性別無効化手術は「外見上の第一次性徴の欠如をもたらす手術」とされ、陰茎を切断することなく疑似的な膣を作る手術など」とある。

WPATHのSOC8には、過激な身体改造のショッピングリストがある。これらの手術は、実験的手術の定義にさえ当てはまらない。これらの手術は、管理された方法で研究されていないため、実験的手術の定義さえ満たしていない。

にもかかわらず、これらの手術を求める患者が後を絶たない。この規格外での手術に懸念を示す医者もいる。カリフォルニアのトーマス・サタ―ホワイト外科医は乳首を残さない乳房除去手術や陰茎を保存したままの膣形成といった規格外の手術はどうなのかと相談している。

それに関してあるメンバーは、ジェンダーを二元性でみるべきではない。もし大人が身体的自立性を持っているなら、乳房除去で乳首がなくなっても構わないのだと主張する。

さらにSOC8には宦官に関する章がある。モントリオールで開催されたWPATH2022国際シンポジウムで、SOC8宦官の章の共著者が、彼が初めて診察した「宦官と認められた」患者について語った。19歳の男性で、実家の地下室に住んでいた。自閉症アスペルガースペクトラムであったかもしれないその青年は、自分が思春期前の状態に戻りたいと望んでいた。青年は、宦官であることを明確には認識していなかった。しかしWPATHの専門家は宦官というレッテルを貼った。つまり、WPATHの専門家はこの患者を、深い精神療法的支援を必要とする問題を抱えた患者と見るのではなく宦官であり、性別を確認する外科手術が必要な人物であると決めつけたのである。

宦官に関する議論の後、サタ―ホワイト医師は「このようなセッションを重ねれば重ねるほど、人々はより多くのことを学ぶようになる。このようなセッションを重ねれば重ねるほど、人々は教養を身につけ、あなたのようなあなたのような人がもっと増えるでしょう」とSOC8の宦官章共著者のマイケル・アーウィグ医師に語った。

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WPATHは医学に基づく医療アドバイスの組織ではない。彼等は異常な性癖を持つ活動家の集まりである。彼等のつくったスタンダードオブケアは医学的基準ではない、ただの法文書だ。そしてそれさえも彼等は守らない。こんなイカサマ組織がこれまで権威ある医学的組織として世界中の医師らから仰がれてきたと言うこと自体狂気の沙汰だ。

どうかこのファイルの漏洩を元に、人々が目を覚ましてくれることを祈る。もう一人たりともこの野蛮な措置の犠牲になってほしくない。特に子供たちを救うためにも、早急に「トランス自認肯定治療」というインチキ医療を廃止してもらいたい。


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WPATHファイル徹底解説その4:未成年や精神病患者からは理解ある同意は得られない

このファイルを読み始めた時に、ファイルは241ページもあると書いたが、論文自体は71ぺージまでで、あとは同ファイルが入手した資料である。最終章のまとめを除くとこの論文の最後はこの「WPATH は医学倫理を尊重していない」という章になる。この章の前半は再びInformed Consentという「理解ある同意」に重点が置かれている。特に未成年や精神疾患を抱かえる患者からWPATHがどのように「理解ある同意」を得ているのかという話である。(37-47ページ)

理解ある同意の倫理

一般に理解ある同意というのは、医療提供者が先ず患者の患っている病気の状態を正確に説明をし、その治療に一番適するいくつかの選択肢を提示し、最適と思われるものを推薦する。そして治療にはどのような利益がありどのようなリスクを伴うかを十分に説明し、治療段階でどのような決断をしなければならないか、患者や保護者がそれを十分に理解して納得したうえでこそ成り立つのである。

未成年は性転換治療に同意できない

ところがWPATHはまだ精神的に未熟である未成年に人生を変えてしまう重大な決断を課すのである。同ファイルでは13歳の少女にテストストロン治療を始めたり10歳の少女に思春期ブロッカーを与えたりした例が示されている。

実は先日同ファイルとは別にカナダのケベックで放送されたラジオカナダのドキュメンタリーを観たのだが、偶然にもその内容がこの章と被っていた。

この番組では14~16歳の少女たちがどのように簡単に性転換治療を受けられたかという話をしていたのだが、最後のほうの覆面捜査で、16歳を名乗る少女が一人でクリニックに訪れる。一応親とは相談したと口では言うがカウンセラーがそれを信用したかどうかは分からない。

ホルモン接種にあたり少女は7ページにわたる書類を渡される。しかしカウンセラーはその内容について特に説明せずホルモンを始めたいなら署名しろというだけ。少女が署名すると、さっそくホルモン処方箋が出され、即乳房切除の話が始まった。何と少女が診療所の門をくぐってからたった6分後のことである。こんなんで理解ある同意など出来るわけがない!

誤った情報を得た親は理解ある同意はできない

これはカナダの話だが、アメリカでは法律上未成年の場合は保護者が治療に同意しなければならない。しかし大人だからといって医師の言っていることがすべて理解できるとは限らないし、第一保護者が誤った情報を与えられたら正しい判断などできるはずはない。

よく子供の名前を異性に変えたり異性の代名詞を使ったりすることが子どものストレスを緩和する最初のステップだと言われる。親たちは、名前や代名詞なんていつでも好きな時に元に戻せる、このようなステップは完全に無害だと説得される。しかしこの社交的移行というのが曲者で、これは子供の性自認を固める役目を果たし後に抵抗しにくくする非常に効果的な洗脳行為なのである。子供を社交的に性移行させたりしなければ子供は思春期を過ぎると自然と性違和を失くし、自分の性を受け入れるようになる。そして多くが同性愛者の大人となるのだ。

イギリスの若者ジェンダーサービスを研究したヒラリー・ケース医師によると、社交的性移行は「中立的な行動」ではないという。むしろ積極的な介入である。なぜなら子供や若者の精神機能に大きく影響を与えるからである。

しかしWPATHは思春期前に社交的性移行をした子供の97.5%が5年経ってもまだ性違和を確信していたという2022年7月にAmerican Academy of Pediatrics、クリスティナ・R・オルソン他、が発表した調査結果をもとに、思春期を過ぎれば子供の性違和が自然に消失するという説は間違っていると主張する。しかしこれは社交的性移行による洗脳成果を証明するに他ならない。

自殺願望の神話

ジェンダークリニックで親たちが何度となくされるのが「死んだ息子(娘)と生きてる娘(息子)のどちらが欲しいか」という脅迫じみた質問である。これは性違和を持っている子供は早急に性転換治療にはいらないと自殺の危険が増すという神話を元にされる質問だ。

しかし性違和患者が特に自殺願望が高いという根拠は全くない。ましてや性転換治療が自殺願望を緩和するという根拠などどこにもないのである。

性違和を持つ子供の間では精神的に健康な子供たちに比べると自殺願望者が多いというのは事実だが、それは性違和が原因なのか、それともすでに他の精神障害を患っていたことが原因で性違和を言い出したからなのかはっきりしない。実際に自殺を遂げた若者の間で、他の精神病患者と性違和患者の自殺率を比べてみると、さほどの違いは見られなかった。

そして自殺願望のある性違和患者は性転換治療のどの過程でも願望が消えることはない。二年間にわたるthe National Institutes of Health (NIH)による研究で315人の性自認肯定ホルモンセラピーを受けたアメリカの若者315人を対象にした調査では、二人は実際に自殺を遂行、11人が自殺願望があった。つまりこの13人は二年間もホルモン治療をしていたにもかかわらず、自殺願望は消えなかったのである。

私の記憶が正しければ、たしか20年くらい前にスエーデンでも同じような調査がされ、性適合手術を受けた大人の自殺願望率は性違和を持って手術を受けていない人たちと変わらなかったというものがあった。少なくともSRSや他の性自認肯定治療は自殺願望の緩和には何の役にも立っていないという証拠である。

また思春期の性違和は境界性人格障害(BPD)と混乱されることが多い。BPDには「自認障害」という症状があり、繰り返し自殺願望の行動をしたり身振りをしたり、脅迫したり、自傷したりする傾向がある。そして思春期に起きるBPDは女子のハッセ率が男子よりも3倍も多く、2~3%の人口に起きる病気である。BPDの自認障害は性違和と間違われることが多いため、BPD患者の数が実際の性違和患者の数を大幅に水増ししてしまっていることは考えられる。

このような病気を持っている子供にテストストロンのような強力な薬品を投与したら、かえって彼女達の自殺願望を悪化させかねない。事実、先に紹介したカナダのドキュメンタリーでも、自殺願望のある娘はBPDなのではないかと親が疑っているのに、ジェンダークリニックの医師に「BPDなんてものは存在しない」と一笑に付しホルモン治療を開始してしまい、実際娘は自殺未遂で救急病院に運ばれてしまったというケースが紹介されていた(彼女は助かった)。

同ファイルでもカナダの調査が紹介されている。28人の脱トランスのうち二人にBPDと診断された。うちひとりの女性は両乳房除去後に精神状態が悪化してからBPDと診断されたことに憤りを感じていた。別の脱トランスのカナダ女性は、ホルモン治療と整形手術を受けた数年後になってBPDが発覚したとして、医療チームを相手どって誤診を理由に訴訟を起こしている。

フィンランドの小児ジェンダー医療専門家が言うには性違和の自殺願望論は「意図的な偽情報」なのである。

深刻な精神病患者に人生を変える医療決断はできない

同ファイルの中で取り上げられる患者のなかには、どう考えてもまともなな精神状態ではない患者が多くいる。

WPATHの掲示板討論でハリファックスの看護師がPTSDや大鬱病障害(MDD)や精神分裂といった、とても複雑な精神病を抱えている患者がホルモン治療を始めたがっているが、彼女の精神科医は阻止していると書く。「私はきちんと理解ある同意を得たうえで治療する方針ですが、この場合何が正しいことなのでしょうか」という質問。

WPATHのSOC8で精神健康担当のカリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)のダン・カラスィック医師は「何故あなたが迷っているのかわからない。精神病があるというだけで本人のホルモン治療を始めなくするべきではない。もし本人が強い性違和を持っており同意する能力があり、ホルモン治療で得られる理益がリスクより高いのであれば」と答えた。

いや、しかしこのような複雑な精神状態の人間に、ホルモンがもたらす長期的な副作用についてなどはっきりと理解できるだろうか?

カラスィック医師の意見は他のWPATHの医師たちからも大いなる賛同を得た。

カリフォルニアのセラピストは、解離性同一性障害(DID)、MDD、双極性障害、統合失調症の患者がホルモン治療を受けて良好だと報告。睾丸摘出をうけたホームレスの男性はの生活には手術が「大きな違い」をもたらしたと書く。しかし長期的フォローアップがされていないので、このホームレス男性が後にどうなったのかは不明である。

このDIDというのはいわゆる多重人格のことだ。多重人格は精神病としてはすでに認められていないはずだが、最近若者の間でDIDを自称する子が増えている。2017年カラスィック医師はWPATHのアメリカ支部の会合で複数の自認を肯定することの大切さを説いた。

しかしもし多重人格のそれぞれが別の性を名乗りだしたらどうするんだ?一人に合わせて手術などしたら別の人格からクレームがつくのではないか?

このあたりからWPATHの方針んがハチャメチャになっていく。読んでる私(カカシ)の方が頭がおかしくなってしまう。

例えばノンバイナリーを名乗る患者は男とも女とも見えない身体を欲し、性器を取り除いて平な外見にしてくれといった。躁鬱病とアルコール依存症の患者で多々の精神疾患のある患者にはspironolactoneというホルモン剤が処方された。この男性は7人の人格があり二人は無性別で全員が手術に賛成しているという。

同ファイルでは他にも何人か多重人格を名乗る患者の性転換が紹介されているが、結論としてWPATHは患者にどのような精神疾患があろうとも、継続的な性違和がある限り性転換治療は効果があるということで意見が一致している。

私には昔極度の精神分裂を病む知り合いがいたが、彼は18歳の頃、自分は飛べると信じて高いビルから飛び降りて死んでしまった。そんな人間に性転換治療の何が理解できるというのだろうか?

患者の治療後ストレスはトランスフォビアが原因?

マイノリティーストレスというものがある。これは性違和患者が治療を受けた後も精神状態が向上しなかったり自殺願望が失くならない理由は世間一般にあるトランスジェンダーへの偏見、つまりトランスフォビアが原因だと言うものだ。

しかしもしそれが本当ならスエーデンのようにいち早くトランスジェンダリズムを受け入れトランスに多大なる理解のある国では、マイノリティーストレスを感じる患者は極端に少ないはず。ところが実際はその反対。前述のスエーデンで行われた長期の術後トランスジェンダーの大人の間では自殺願望や自殺率が非常に高いという結果が出ている。

どれほど治療が良い結果を産まなくても、なにもかも社会の偏見やトランスフォビアに出来るというのは全く便利なものである。

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この章は一つの回にまとめようかと思ったが、話題が二つに分かれている気がするので、今回はいかにしてWPATHが理解ある同意をいい加減に扱っているかという話だけで一旦終わりにしよう。

私は20数年前までは、性違和の診断というのはもっとまともに行われているものと思っていた。性違和を言い出した患者は先ずは精神科で一年くらいのカウンセリングを受け、それでも性違和が抜けない人のみが、今度は異性として暮らしてみて、それが実際に自分の進みたい道だと確信を持った人のみがホルモン治療の上で手術に及ぶものだと思っていた。

しかし現実は全然そんなものではなかった。私はこのファイルを読んでいて、本当に性同一性障害なんてものは存在するのだろうかとすら疑い始めている。少なくとも現在性違和と診断された多くの人たちはそんなものを持ち合わせていない。

WPATHは性違和の診断の基準を定めていると言いながら、実際には何の基準もない。なんのガイダンスもない。ただただ本人がそういえばそれでいいという考えられない診断を下しているのだ。



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WPATHファイル徹底解説その3:WPATHは医学/科学組織ではない

WPATHファイルの第三段を書こうと思ってた矢先、Xでこんな記事が上がってきた。これは23歳のヤーデン・スィルベイラさんという男性が、男性から女性への性適合手術(SRS)を受けたあと合併症が発生し、その治療を元の外科医に求めたが助けてもらえず、他の医者にも色々あたったが誰も助けてくれず、脱トランスしようとしたが取り合ってくれる医者がみつからず、結局合併症で亡くなってしまったというかなしい話だ。この男性は亡くなる2週間前にSRSを行った医師のカスタマーレビューに恨みつらみを残していた。この話はWomen Are RealというグループがWPATHに名前を連ねる医師たちについて色々調べているときに発見したのだそうだ。

以前にも書いたように、私は数年前まで男から女へのSRSは1960年以来60年以上もの歴史があるので、てっきり完璧化されて合併症などの問題も最低限に抑えられるように進歩しているものと思っていた。ところがヤーデンのように合併症で苦しむ患者は非常に多いということを知って、実はSRSは全く医学的な進歩を遂げていないのだと言うことを悟ったのだ。

WPATHファイルでもトランスジェンダー治療は普通の科学的な審査では絶対に通らないような、安全性がまるで証明されていない人体実験なのだとある。WPATHが発表するスタンダードオブケア(SOC)は全く科学に基づいたものではない。同ファイル曰く、SOCは医学書ではなく法文書だという。これは医者が患者から訴えられないようにするための保証であり指南書でしかないのだ。

男性の場合、SRSが失敗して手術中に亡くなる率はなんと2%。ヤードンのように術後の合併症が理由で亡くなる人や、術後の経過が悪すぎて自殺した人たちの数などを合わせたらかなりの率の人がSRSのせいで亡くなっていることになる。

もしこれが普通の手術だったら、こんな高い死亡率の手術はすぐに取りやめになり見直しされるはずである。こんなリスクの高い手術が許されるのは放っておけば確実に亡くなると解っている不治の病の患者の場合だけである。

身体に有毒な薬品を使うことと身体の一部を削除すると言う点で共通しているものに癌治療がある。しかし誰もが知っているように癌は放っておいて治る病気ではない。ところが性違和の場合、特に子供は放っておけば思春期を超すと70~90%の患者が性違和が無くなるというデータもある。これが他の病気で放っておいても命に危険はなく、70~90%の人が自然に治るとなったら、どんな医者が致死率2%以上もある危険な手術をするだろうか?そんなこと誰が許すだろうか?

手術にまで至らなくても思春期ブロッカーや異性ホルモンの危険性や影響についても十分な調査がされていない。にもかかわらずWPATHは年端もいかない子供たちにこの危険な薬品の処方を推進しているのである。

WPATHの掲示板での討論でも異性ホルモンによって性的快感を得ることが出来なくなる可能性についてよく議論されている。

例えば長期にわたって男性ホルモンを摂取している女性が、骨盤内炎症性疾患(PID)を起こし黄色いおりものが持続していると、ある看護婦は書いている。女性はエストロゲンが少なくなると膣が委縮し膣の壁が薄くなり乾燥し炎症を起こすことがある。これは閉経後の女性にもよく起きる症状だ。これは性交が苦痛になるだけなく、苦痛を伴う排尿症状にもつながる。

PIDは非常に深刻な病気で放置しておくと命に係わる。死なないまでも長期にわたり後遺症が残る可能性がある。無論生殖機能にも悪影響を及ぼす。

この掲示板でも何年も男性ホルモンを摂取している女性達から同じような体験談がいくつか寄せられた。

また男性の場合でも別の問題が生じる。女性ホルモンを摂取している男性は勃起時に酷い苦痛を伴うことがある。あるMtFのカウンセラーは勃起すると苦痛なのでなるべく勃起しないようにしていると語った。女性ホルモン接種中の患者を診ているという看護師は患者が勃起のことを割れたガラスのような感じだと表現したと書いている。

掲示板でこのような議論がされているということは、ジェンダー医療関係者はこの副作用を知ったうえで患者にこの危険な薬品を処方しているということになる。そしてWPATHはこのような恐ろしい処方を思春期の子供に勧めているのである。まだ性欲もなく性志向や性的アイデンティティーも確率していない子供達には、これらの薬品が引き起こす悪影響など充分に理解できるはずがない。

異性ホルモンの悪影響について、掲示板上で、とある医師は2021年の12月、16歳の女子患者が生理を阻止するホルモン剤を一年間摂取したところ、肝臓に大きな腫瘍が出来た話をする。

「患者からは11x11cmと7x7cmの2つの肝臓腫瘤(肝腺腫)が見つかった。
腫瘍内科医も外科医も、原因物質がホルモンである可能性が高いと指摘した」

これに関して他の医者が8~10年テスタストロンを摂取している自分の女性同僚も肝臓癌(hepatocarcinomas)になったと証言。「私の知る限り、これは彼のホルモン治療と関係があると思います。」不幸なことにこの女性同僚の癌はかなり進んでおり、彼女は発見の2か月後に亡くなったという。

女性への男性ホルモン投与の危険性は他でも記録されている。2020年ランセットが発表した調査では、17歳のトランス自認女子にhepatocellular
carcinoma (HCC)という肝臓癌が発生した。これはB型及びC型肝炎 Cの炎症によってよく起きる癌である。17歳の少女はテスタストロンを摂取して14か月だった。それで少女の医療チームは癌に影響を与えるとしてテストストロン摂取を中止した。その後彼女がどうなったのか明らかではない。しかし個別調査の結論は「思春期のトランスジェンダー患者への男性ホルモンとHCC進行の関係性は不明」というものだった。

調査団は別のトランス自認女性におきた珍しい肝臓癌について記載している。彼女は診断当時47歳でcholangiocarcinoma胆管癌という珍しい癌になっていた。これは普通もっと高齢の人に起きる病気である。

この二つの患者のケースはそれぞれ若い年齢にそぐわない癌になっていたことが特徴でこれはテストストロン(exogenous testosterone)と肝臓癌との関係を示唆するものである。しかし組織的調査は例が少ないため不可能である。

ちょっとここで私(カカシ)の疑問を述べさせてもらうと、確かにトランス治療としての男性ホルモン接種はまだ歴史が浅いが、スポーツ選手による男性ホルモン接種は今に始まったことではない。1980年代、東欧の女子オリンピック選手など普通に薬物を使っていた。そしてこうした元アスリートたちが随分後遺症に苦しんだという話を聞いたことがある。だから女性の身体と男性ホルモンの関係性についてはもっと色々なデータがありそうなものだ。

テストストロンが女体に与える悪影響は肝臓癌だけではない。2022年、テストストロンを摂取している女性達の間で以上な兆候が子宮癌テストに現れたという調査結果がある。調査団によると男性ホルモンは扁平上皮細胞の変化と膣内細菌叢の変化を引き起こすようだ。 また他の調査ではテストストロンにより心臓麻痺の危険性が高まるというものもある。

また2018年、カイザーパーマネンテ(健康保険会社)の行った調査によると、男性が女性ホルモンのエストロゲンを摂取した場合、血栓が肺や足に出来、心臓麻痺や脳梗塞の危険性が4年で5.2%も上がるという結果が出た。そしてホルモン接種の期間が長くなればなるほどこの危険性は上がることが解っている。

2020年、コカレンライブラリー(Cochrane Library)が、男性への異性ホルモン治療の安全性について書かれた数々の論文を調査したところ、どれも非常に低い基準にすら達していないと結論付けた。「40年以上も男性の性転換にホルモン治療がされてきたにもかかわらず、RCTもなくホルモン治療の倫理性や安全性を示す研究が全くされていない」とし「現在の医学調査と治療には大きな溝がある」と結論づけている。

実は私(カカシ)もずっとこれが疑問だったのだ。MtFのための女性ホルモン治療はすでに40年以上も行われているのだから、女性ホルモン接種の効果とその安全性・危険性についての調査は可能なはずである。にもかかわらずそのような調査は全くされていないのだ。ここに私はWPATHの悪意を感じる。彼等がホルモン治療を促進したいなら、科学的にその効果を裏付けすることは彼等にとっても有益なはずである。あえてそれをしないのは、彼等はこの治療の安全性に興味がないのか、もしくは危険であることを発見したくないからのどちらかなのではないだろうか?

ファイルによると、WPATHは行き当たりばったりの実験を患者に行っているという。男女ともに異性ホルモンによって生殖器の苦痛を訴える患者に対して、医師たちによる診療は憶測でしかない。

例えばPIDになった患者が救急病院へ運ばれた例でも、エストロゲンクリームの効力がなくなったので、エストレース錠剤を使うべきだろうかという看護婦の質問に対して、医師たちの回答はかなりあやふやな実体験によるものだけで、FtMの医師が自分で試して効果のあったものを試してみてはどうかという程度のものだった。しかしこれは科学に基づく治療ではない。

女性へのテストストロン治療は歴史が浅く、あまり色々なことは解っていないとWPATHは言いながらも、すでにテストストロンによって閉経後の女性が体験するような症状が出ることは解っている。

膣の壁が薄くなっているため、性行為をするのが非常に苦痛であると訴える患者は多い。しかも男性ホルモンのために女性は強い性欲を抱くが、性行為が苦痛なため満足のいく性生活を送ることが出来ない。若い女性にとってこれは非常な問題である。

また男性が勃起した時に異常な苦痛を感じることに関して、SRS後もオルガズムに達した時に苦痛を伴うようになるのかという質問に関しても、きちんと答えられる医師はいなかった。

このようにWPATHの掲示板での質疑応答では、医師や看護師らがそれぞれ実体験や想像で話をしており、まるで患者を相手に人体実験をしているとしか思えない会話が繰り広げられている。どの治療方法に関しても確たる科学的な根拠がないのである。前述のメツガー医師などは、ホルモンの量を患者の気分で調整しているという。

にもかかわらずWPATHはSOC8でホルモン治療が身体に与える影響についてきちんとした根拠がないことは認めながらも「実験的な治療」という言葉は故意に避けている。それというのも実験的な治療は健康保険が効かないからである。WPATHの目標は安全な治療をすることではなく、より多くの患者を増やすことにあるので、保険が効くことは必用不可欠なことなのだ。

男性のSRSの失敗率にも私は驚かされている。この去勢したペニスの皮を裏返して故意にあけた穴に挿入して偽膣を作るやり方が一番よくされる手術だが、2021年の調査によるとマウントサイナイ病院でこの手術を受けた15%が再度、再再度の修正手術を必要とした。また73.5%の患者が穴に棒を挿入して穴が塞がらないようにするダイレーションが苦痛で定期的に行うことが出来なかったという。このダイレーションは術直後数週間毎日数回合計2時間以上やらなければならない行為だ。ただでさえ術後で苦痛を持っているときに、こんなことを定期的に出来る人はそう多くないだろう。

事情は全然違うが私も開胸手術の後に肺活量を復活させるために毎日肺活運動を命じられたが、咳もひどかったし苦しかったので誰かに言われないときちんとできない状態が続いた。話を聞く限り、このダイレーションは私の肺活運動なんかよりずっと大変らしいから、気持ちはとってもよく分かる。

この手術の問題点はダイレーションだけではなく、腸汁が偽膣から漏れたり、排尿機能がきちんと働かなくなったりして尿漏れが起きることも知られている。すでに大人の男性の間でこのような問題が起きているにもかかわらず、これを思春期直後の少年に試そうなどと、どんなサイコパスならそんなことが出来るのだろうか?だが、WPATHは男子のSRSを行う理想的な時期は高校三年生の夏だと主張する。

さらにWPATHは患者に精神病がある場合や、他の病気がある場合、または超肥満体の患者などへの規制さえ無視する傾向がある。

2022年Sidhbh Gallagher医師はBMI65もあるような超肥満女性の乳房除去を行ったことをTikTokで自慢したところ、彼女によって手術された数人の肥満女性達から術後の合併症を訴える批判が殺到した。

WPATHはさらにSOC5で推薦していた二人の精神科医の診断証が必要という基準すら撤廃しようとしている。すでにSOC6でこの診断証はひとつでいいことになっているが、今はそれすらも廃止しようとしている。

それでいてWPATHのバワーズ会長は脱トランスを希望する若者に対して、彼等自身が性転換を望んだのだから、彼等もその決断に責任を負うべきだとして取り合わない。いや、子供に理解できないような治療を周りがやいのやいの言って薦めたんだろうが!後悔したら子供の責任?いい加減にしろ!

バワーズはすべての医学治療には後悔がつきものだと言う。それに比べたら性転換治療を後悔する人の率は非常に低いというのである。彼等が良く使う後悔率は乳房除去及び偽ペニス手術をした女子の1%、去勢+偽膣手術をした男子の2%というのがそれだ。

しかしながらこれらの調査は術後短期間であったり、長期の場合連絡不可能になる患者が多いことから信ぴょう性に欠ける。

早期に思春期ブロッカーを使い始めたオランダの例が解りやすい。この調査では現在35歳の生得的女子の満足度を調べたもので、彼女たちはホルモン治療を後悔してはいないものの、性器の外見に非常な羞恥心を持っており、深刻な鬱病に悩み、パートナーとの長期の交際が難しいと答えた。しかし同じグループの手術2年後に行われた調査で平均年齢が20歳の頃は、テストストロンによって肥大したクリトリスに関する満足度も高かった。

このようなアンケート調査の問題点は、答える側にもアジェンダがあるということだ。何年も心身共に犠牲を払い副作用にも耐えて多額のお金も使った後、結局これは間違っていたなどと認められる人がどれだけ居るだろうか?それに本当に後悔してる人たちはこんなアンケートに参加すらしないだろう。

性転換を希望する若者は子供の頃に性暴力の被害にあっていることが多い。そのトラウマから自分の性器や自分の性を毛嫌いする人も多いのだ。だがそういうことは一回や二回の短い問診で解ることではない。子供の頃のトラウマで自分はトランスジェンダーだと思い込んでいる人たちの治療は急いでホルモン接種したり手術したりすることではないはずである。

WPATHは信頼の鎖を絶ったと同ファイルは言う。医師は自分が受けた教育が患者を治療することに役立つと信じている。そして医師が教えを仰ぐ専門家組織は医師たちに適切なアドバイスをくれるものと信頼されている。

にも拘わらず、WPATHは何の科学的医学的根拠もないままに医療基準を適当に作り上げ、完全に実験の段階で確たる検証もされないまま危険な医療を医療関係者たちに教授してきたのである。そしてそのツケを払わされているのが、年端もいかない子供たちなのだ。


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