護衛艦フィッツジェラルドについてAISの利益と弊害

護衛艦フィッツジェラルド(FTZ)とACXクリスタルとの衝突事故については事故直後にもちょっと書いたがよもぎねこさんが事故はイージス艦の方に責任があると書いていて、ぶつけられた方に責任があるというのも酷な言い方だなと思ってしまった。無論よもぎねこさんがおっしゃることももっともで、最終的にクリスタルを避ける責任はフィッツジェラルドの方にあったのだから、それをしなかったことは言い訳のしようがない。
しかし、あれだけ高性能のレーダーを備えているイージス艦が、どうしてオープンオーシャンで追突事故を防げなかったのか。コンテナ船のほうも、どうして前を横切るイージス艦に手遅れになるまで気が付かなかったのかという疑問は残る。
実はFIZ にもACXの方にも衝突を避けるためのAISという設備が整っていた。

AIS(Automatic Identification System船舶自動識別装置)とは、一般にエーアイエスと呼ばれており、洋上を航行する船舶同士が安全に航行するよう、航行情報を相互に交換するための装置です。衝突予防と人命安全という観点から、船舶への搭載が義務化されました。運用の目的は、(1)船舶を識別すること、(2)目標物の追跡を支援すること、(3)航海情報の交換を容易にすること、(4)衝突防止に役立つ情報を提供すること、(5)無線電話による船舶通報を減らすことです。
このため、AIS装置は常に電源をオンにしておく必要があり、停船中であっても、自船の船舶情報を発信し続けることで、どこから眺めても当該船の居場所がクリアにわかるシステムになっています

問題なのはFTZのAISはオフになっていた。FTZは軍事艦なので、自分の位置を世界中に公表したりはしない。護衛艦が何時どこで何をしているかは機密情報だからである。だから軍事艦は地元湾岸警備の管轄内を出た時点でAISをオフにするのは普通らしい。
ということは、AISにだけ頼っていると見えない船が結構いるということになる。また、AISをオフにしておくと、AIS上において自分が他人から見えないだけでなく、自分も他人が見えなくなってしまう。お互いのAISがオンになっていれば、衝突警報が鳴るのだが、どちらかのAISがオフだと警報がならないのだ。
以下arsTechinica掲載のショーン・ギャラガー氏の記事から引用
時事プレスによると、クリスタルの船長はクリスタルとFIZは同じ方向に平行線で走行していたが、クリスタルが進行方向を調節した時点で左に行きすぎFIZとの衝突コースに進んでしまったと証言している。通常、左側の船が右側の船に道を譲ることになっているので、この場合はFTZに道を譲る義務があった。しかし、FTZの操縦士はクリスタルの方角変更に気が付かなかったか、もしくは速度を見誤りFTZはクリスタルの前を十分に通り過ぎる時間があると勘違いして、衝突を予期できなかったものと思われる。この場合にAISがオンになっていればFTZの見落としや計算違いが是正されていたはず。
ただAISが普及したのは1990年代のことなので、それ以前にはAISなしで操縦は普通だったし、軍事艦は今でも湾外でのAIS使用は禁止されているのだから、これは全く言い訳にならない。
ギャラガーによると、事故のあった相模湾のあのあたりはものすごく混雑するんだそうだ。彼も含め、イージス艦や他の軍艦の操縦経験のある人たちの話をいくつか読んだが、みな口をそろえて、あそこは運転が大変な場所だという。色々なライトが点滅しているし、レーダーがあってもそうそう簡単に自船に向かってくる船を識別することはできない。無論、それが出来なければ操縦士としての資格はないわけだが。
ブリッジの見張りは「何時間もの退屈が時々恐怖による瞬間で区切られている。」と言われるそうだ。確かにね、何もないと本当に退屈だが、ちょっと目を離した隙に起きる恐ろしい出来事。つくづく操縦士たちの仕事は大変だなと思う。


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男女の差を認めないことは女性差別につながる

先日、往年のテニスプロ、ジョン・マッケンローは、その何気ない発言でJohn ちょっとしたトラブルに巻き込まれた。マッケンローは女性テニス選手としては最高の天才とされるセリーナ・ウィりアムスも男女混合のランキングでは700位くらいになるだろうと語ったことが女性蔑視として批判されたのである。マッケンローはNPRというラジオ局でのインタビューでウィリアムスの才能について語っていたのだが、下記の部分が問題にされた。

司会:男性選手について話してきましたが、もちろん女性にもすばらしい選手がいますよね。セリーナ・ウイリアムスさんについてお話しましょう。マッケンローさんは彼女は女性選手のなかで最強だとご自分の本に書いてらっしゃいますね。

マッケンロー:女性の中で最高です、間違いなく。
司会:なぜ女性と限定するのですか、世界的にも最高の選手とはいえませんか?
マッケンロー:え、いや、、それは違います。世界中の選手のなかでですか?
司会:は、世界中のテニス選手のなかでも最高でしょう。なぜ女性選手と限定するのですか?
マッケンロー:いや、それはもし彼女が男性選手権で戦えば多分世界で700位くらいに位置すると思われるからです。

この発言のどこに問題があるというのか。女性の中では世界最強な女性でも男性と比べたらずっと劣るというのは生物学的な事実であり、フェミニストが好き勝手に書き換えられることではないのだ。
女性と男性の能力が全く同等であるという考えは決して女性にとて良い結果を生まない。かえって女性を危険にさらす。スポーツひとつとってみても、上記のフェミニストの言う通り男女混合で競争すれば、ほとんどの競技で女性が日の目を見ることがなくなる。格闘技なら女性が死傷する危険も生まれる。
私はアメリカ版サスケ、アメリカン忍者ウォーリーアが大好きで毎年観ている。もうこのシリーズはかれこれ8年目になる。最初の頃は圧倒的に男性のみの競技で、女性が予選を通過することは先ずありえなかった。しかし最近になって女性でも第一コースを完走する人が出てきて話題になっている。
三年前、女性で初めて地区予選第一コースを完走したケイシー・カタンザロは、翌朝のテレビ番組でインタビューを受けたりあちこちのテレビ番組でひっぱりだこになった。二年後にベガス決勝戦で第一コースを完走して女性初の第二コース進出を果たしたジェシー・グラシアなんか本当のワンダーウーマンと評判である。
なぜ彼女たちがこんなにもちやほやされるのかといえば、彼女たちが女性なのにほとんどの男性が失敗する競技で堂々と競争しているからである。彼女たちが男性なら、それなりに人気はあっても、これまで決勝進出を果たしたほかの何百人の男性たちと同じだ。
サスケにおける女性勝者の割を観ればわかるように、すべての競技が男女混合なら、ほんの一握りの天才的ワンダーウーマン以外はスポーツ競技で活躍できないということになる。
男女の生物学的違いを認めなければ、言わずと知れたトランスジェンダーを名乗る女装男らによる女性スポーツ制覇につながる。今はまだほんの数人の女装男が地方の陸上競技でちまちま競争しているだけだが、そのうちにどうみても女性には見えない手術もしてないホルモンも摂取していない完全な男が女を装って女性スポーツに侵略してくること間違いなしである。そうなって損害を受けるのは無論、女性だ。
こうしたことはスポーツ以外の場所でも当てはまる。それについては回を改めて書くことにしよう。


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イスラムの女性虐待についてフェミニストからは質問なし

先日の25日(6/25/17)、シカゴで行われたゲイプライドの一部である毎年恒例ダイクマーチ(女性同性愛者行進)でユダヤの象徴である「デイビッドの星」旗を掲げていた三人の参加者が退場を求められるという事件が起きた。主催者によると行進は親パレスチナおよび反シオニストの行進であるため、イスラエル国旗に記されているユダヤの象徴を掲げることは参加者の安全を損ない不安にさせるものであるということであった。他にもアメリカの星条旗を掲げていた女性が退場をもとめられるという場面もあった。何故ダイクマーチが特定の民族を守り、特定の民族を迫害する行進になってしまったのか、参加者のなかにも疑問を投げかける人々もいた。
皮肉なのは、同性結婚を認めているアメリカや中東で唯一同性愛者の人権を認めているイスラエル国の旗を阻害する行為だ。パレスチナがメンバーのイスラム圏の国々では同性愛行為そのものが違法であり、多くの同性愛者が極刑を含めひどい迫害を受けているという事実をこのダイクマーチの女たちは完全無視している。
欧米のフェミニストたちがイスラム教による女性や同性愛者弾圧に無関心なのは今に始まったことではないが、先日もアメリカの議会公聴会でリベラルと称するフェミニスト議員たちがいかにイスラムの女性虐待に興味がないかを象徴する出来事があった。
去る6月22日、アヤーン・ハーシ・アリとアスラ・Q・ノマンジューン(AYAAN HIRSI ALI and ASRA Q. NOMANIJUNE )という二人の元イスラム教徒がアメリカ議会の前でモスレム社会による女性虐待の実態について証言したが、常に女性の味方を装っている民主党女性議員の間からは何の質問もないという不思議な現象が起きた。(アリ女史についてはよもぎねこさんが詳しい紹介をしてくれているので是非参照のこと。)
それについて二人の女性はこの不思議な体験を語っている。

アリ女史とノマンジューン女史が証言をする一週間前、カリフォルニア代表民主党上院議員のカマラ・ハリス女史は共和党上院議員が、ハリス議員によるジェフ・セッション司法局長への尋問を途中で妨げたことで、議会はいまだに男女差別の文化があると大騒ぎをした。しかしその一週間後に、同じハリス議員は国土安全保障に関する公聴会でイスラム教による極悪な女性虐待について証言した二人の女性の証言を完全無視した。
二人の女性は国会での公聴会ということで非常に緊張していたのだが、ハリスを含め他三人の民主党女性議員からの質問は全くなかったと語る。

これは単なる落ち度では済まされない。マッククリスタル上院議員(女性)は一時、公聴会のテーマそのものに疑問を覚えると語った。「特定の宗教を歪曲し悪と偏向するのは異例だ。」と彼女は「宗教に固執すべきでは」なく「心配だ」だと付け加えた。

結局質問は二人の女性を招待した共和党のウィスコンシン州代表ロイ・ジョンソン議員とモンタナ州代表スティーブ・ダニエル議員によるものに留まった。

聖廟の司教者たちの前で我々が透明であると同じように民主党女性上院議員の前でも私たちは透明なのだ。

ハリス議員やその他の民主党女性議員たちのこれまでの言動から、彼女たちが女性問題について無関心であるとは誰も思わない。ではなぜイスラム教による女性虐待に関してだけは無関心で居られるのだろうか?いや、無関心どころの騒ぎではない。彼女たちの行為は積極的な隠蔽だ言論弾圧だ。
なぜ自称革新派の女性たちはイスラム教による明らかな女性虐待に目をつむるのだ? 他宗教や文化によるものであれば絶対に許されない女性虐待をなぜイスラム教にだけは許すのだ?イスラム圏に住む女性の身などどうでもいいというのか?それこそ人種差別ではないのか?

「男女賃金不均衡や妊娠人工中絶医療機関や職場での男女差別に関しては色々言うことのある人々からは、未だに名誉殺人や幼女結婚や一夫多妻制や性奴隷や女児性器切除といった虐待に対する発言がない。」

議会で証言したのは民主党が好む有色人種のアフリカ人とインド人女性。元イスラム教徒としてイスラム社会を非常に理解している体験者である。彼女たちの証言は実際の体験談であり、誰かによる推論や他人の受け売りではないのである。にもかかわらず、いや、だからこそ、民主党フェミニストたちは彼女たちの証言を聞きたくなかったのだ。
その答えは簡単だろう。もし彼女たちが本気で過激派イスラム教思想の真実を認めたなら、ランプ大統領による過激派イスラム圏諸国からの移民規制に対する批判が成り立たなくなる。元モスレムの女性たちの証言が事実であったならば、イスラムは平和な宗教だという民主党によるプロパガンダが崩れてしまうからだ。
後退派左翼にとって、本当の意味での女性人権などどうでもいいのだ。イスラム教に同調することで自分らの政治権力を強めることが出来さえすれば、女性人権など地に落ちろである。彼・彼女たちにとって女性の安全など最初から問題ではないのである。フェミニストなどという言葉は最初から無意味なのだ。
後退派左翼のアジェンダが実を結ぶに至っては、常に犠牲になるのが女子供という弱者であることを我々は肝に銘じておくことが必要だ。


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恥さらし、ピアース・モーガンのインタビューと称したトミー・ロビンソン攻撃

昨日、トミー・ロビンソンがイギリスの人気朝番組、グッドモーニングブリテンにゲスト出演したいう話はしたが、私はその18分19秒に渡るビデオを全部観て、ものすごく胸糞が悪くなった。はっきり言って半分くらいのところで挫折しそうになったのだが、ちょっと休憩を入れてなんとか全部見終わった。
私はもともとピアース・モーガンは好きではない。これまでにもモーガンの卑怯なインタビューのやり方については書いてきた。モーガンは最近はトランプの移民政策やロンドンのイスラムテロについても多少はましなことを言っているように思えたが、やはり根底にあるリベラル左翼の気性は変えられないようだ。
先ずモーガンとその手下(基、アシの女)は、ロビンソンがフィンスブリーパークで起きた白人男によるモスレム参詣者攻撃直後、ロビンソンがフィンスブリーパーク聖廟は過去に過激派聖戦を主張し暴力をあおる説教をしていたとツイートしたことに関し、死傷者へのお見舞いの言葉もそこそこにイスラム批判をするのは不謹慎ではないのかと責めた。
ロビンソンは、当日自分はいくつかのツイートをしており、最初のツイートで同攻撃を糾弾する声明文を発表したとしたうえで、こういう暴力が起きる歴史的背景についていくつかツイートしたにすぎず、その内容はモーガンが働く新聞社も同日おなじような記事を掲載していると答えた。
しかし、モーガンは新聞記事がどうのこうのではなく、テロ直後に犠牲者に責任があったかのようなツイートをするロビンソンの思考回路はどうなっているのかが聞きたいのだと責め立てた。
ロビンソンが白人による攻撃が起きる背景にはイスラム聖廟の過激な説教があり、それを説明しなければ今回のテロの原因を究明することはできない。という内容のことを話そうと、用意してきた各聖廟で配られている暴力的な過激なビラの内容を紹介しようとしたり、色々持ってきた資料からどれだけのテロリストが聖廟で過激化されているかという統計を述べようとしたが、ロビンソンの発言はことあるごとにモーガンとアシ女の切り目のない怒鳴り声にかき消されてしまった。
明らかにモーガンはロビンソンの発言になど興味がない。ロビンソンを招待してインタビューするという形をとって、いかに自分が公平で均衡のとれたジャーナリストであるかを象徴しようとしたのかもしれないが、こんなのはインタビューでも何でもない。単なる個人攻撃だ。
イギリスの番組を観ていると感じるのは、イギリスはいまだに昔ながらの階級制度意識から抜けていないということだ。エリート大学を出て上流階級のアクセントを身に付けたモーガンのような男は、アクセントが上流だから頭脳も上流だと自分勝手に思い込んでいる馬鹿である。それでロビンソンのように労働者階級のアクセントで話す男を最初から完全に見下している。
これとは対照的に、ダグラス・マレーやマイロ・ヤナポリスらがイギリスの政治討論番組に出演する際の司会者の態度は礼儀正しい。これはマレーやヤナポリスが上流階級のアクセントやそのしぐさを完全に身に付けているからで、二人ともイギリスのエリート大学で教育を受けたことはその話し方で明白。(マイロは大学中退だけど、、)マレーもヤナポリスもモスレム移民についてはロビンソンと変わらない意見を持っているのに、彼らに対しては司会者は頭ごなしに馬鹿にした態度は絶対に取らない。私はモーガンがこの二人をインタビューするのをみたことはないが、多分彼らに対するモーガンの態度はロビンソンを扱う時とは違うだろうと察する。
今回のテロとは全く無関係なのに、モーガンは現在34歳のロビンソンが10代の頃にサッカーフーリガンとして警官に襲い掛かり怪我をさせたことや、本名はトミー・ロビンソンではなく、EDLという過激派保守派団体を創設した頃に改名したことなどを持ち出した。(ロビンソンは数年前にEDLからは脱退している)あたかも「お前なんか下町の下層階級のチンピラだ、お前の言うことなど聞く価値はない」とでも言いたげだ。
しかしこの攻撃は逆効果だった。ロビンソンの育ったルートン市は貧しい下町。もともと貧しい市ではあったが、ここ10数年、大量のモスレム移民によってどんどん治安が悪化している。地元の白人とモスレム移民との間でギャング紛争が絶えない場所でもある。腕っぷしが強くなければ生き残れない場所なのだ。そういう厳しい環境で育ったことで、ロビンソンはモスレム移民がイギリスに及ぼす危険を身に染みて知っている。モーガンはロビンソンの優等生ではない過去を持ち出すことで彼の信用度を落とそうとしたのだろうが、かえってエリートによる平民を見下した鼻持ちならない自分の本性を暴露してしまった。
モーガンはロビンソンがEDL時代に街頭演説をしているビデオを持ち出し、そのなかの一部を繰り返し、いかにロビンソンが過激派右翼であるかを印象付けようとした。ロビンソンはモーガンはその演説の前後の関係を無視して自分が言わんとしていることを歪曲していると抗議したが、モーガンはそれを聞こうとはしなかった。
しかし、いつまでたってもロビンソンが自分のツイッターの内容を反省する気配がないので、最後にはモーガンとアシ女は「あなたはイスラモフォビアですか」と聞くに至った。ロビンソンがこのバカげた質問に戸惑って「何それ?」という顔をすると、両者は大声で「あなたはイスラモフォブだ!」と喚き散らした。
やっと気を落ち着けたロビンソンは「イスラモフォビアなどというものは存在しない」「フォビアとは理不尽な恐怖のことだ。実際にある脅威を恐れることはフォビアとは言わない」と説明した。はっきり言ってこれがロビンソンの発言のなかで一番光っていた。
ロビンソンはコーランを手に掲げ、「この本の中に暴力を扇動する文章が100箇所以上に渡って書かれている」と言うと、モーガンは「本を下ろせ」「宗教に敬意を示せ」と怒鳴った。「敬意?我々を殺せと書いている本に、なぜ私が敬意を示さなければならないのだ?」怒ったモーガンはロビンソンに「あなたは偏狭な気違いだ!」と怒鳴りつけて締めくくった。
この『インタビュー』の目的がロビンソンの評判を落とすことにあったなら、それは成功しなかった。もともとロビンソンを嫌いだった人の意見が変わったとは思わない。だが、この番組を見るまでロビンソンのような男が居るということを知らなかった一般のイギリス市民はどう思っただろうか? イギリスにも台頭するモスレム勢力を苦々しく思っている一般庶民はいるはず。自分と同じようなアクセントで庶民の味方をしているロビンソンに対し、エリート意識丸出しの馬鹿に仕切ったモーガンによるこの攻撃は、もしかすると完全に裏目に出たかもしれない。


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ワンダーウーマンはフェミニストじゃない、左翼メディアからの不思議な攻撃

今年はどの映画も全く不入りで悩んでいるハリウッドだが、その中で一つだけ興行成績ダントツの大人気映画ワンダーウーマン(日本語公式サイト)を観てきた。
これは人気があれば三部作になるらしい話の第一部。ワンダーウーマンの出生物語。舞台は第一次世界大戦の真っ最中。女性戦士のアマゾン族のお姫様として、ダイアナは外世界からは完全に隔離された女性だけの住む離島で育った。そこへアメリカ軍のパイロットスティーブ・トラバーの乗った戦闘機が海に墜落。それを目撃したダイアナはスティーブを海から救出するが、スティーブの後を追ってきたドイツ軍により島は襲撃を受ける。多数の犠牲者をだしながらも、何とか外敵を撃墜したアマゾン族は、スティーブからオトマン帝国とドイツが共謀して化学兵器を開発している事実を学ぶ。世界中の人々がオトマンおよびドイツによって脅威にさらされていると知ったダイアナは、これはゼウスの息子で戦いの神であるアレスの仕業に違いないと確信。人々をアレスの魔力から救出すべき使命に燃えたダイアナはスティーブと共に現実社会へと旅立つ。
ダイアナは当初、闘いの神であるアレスを倒しさえすれば戦争は収まるものと非常にナイーブな気持ちで挑むのだが、現実はそんな単純なものではない。アレスは人々の戦闘心や他人を服従させ支配したいという野心に拍車をかけるだけであり、戦う戦わないは人間の自由意志によるものだ。ダイアナはスティーブの援助でそのことを少しづつ学んでいく。この映画の一番大事な点は個人の「自由意志」だ。悪を選ぶも善を選ぶも個人の自由意志なのだ。そんな人間を超人ワンダーウーマンが救う価値があるのだろうか?
常にスーパーヒーローが男ばっかりだと文句を言っている左翼フェミニストたちにとってワンダーウーマンは歓迎すべきヒロインであるはずだが、なぜか彼女たちの批評は冷ややかである。
左翼雑誌のスレートは、ワンダーウーマンの美しさが許せないようだ。主演のガル・ガドットがあまりにも美しく、ダイアナが絶世の美女であることが映画のあちこちで強調され、彼女が登場する場面ですべての男性の目が彼女の美しさに魅せられてしまうことが気に入らないというのだ。登場人物の一人が「恐怖を感じると共に性的興奮にかられる」と語るシーンが観客の笑いを誘うことにこの批評家は怒りを隠せない
そして主演のガドットがイスラエル国民であり、イスラエル軍で戦ったこともある元兵士であるということも左翼連中には気に入らないらしい。彼女がイスラエル人であることが原因でモスレム圏では上映が禁止された国もある。
同じく左翼雑誌のサローンも、ガドットがイスラエル人であることが気に入らないなかのひとつ。
ガドットがパレスチナ人の悪行を自分のツイッターで批判していたことを指して、イスラエルがパレスチナに対してしている悪行について書かないのは片手落ちだと批判。はっきり言って戦争している敵を批判するのは戦士として当然のことだろう。なんで他国による自国の批判までツイートしなければならないのか?彼女にそんな義理はない。第一、それと映画と何の関係があるのだ?
同じくサローンの別の記事では、スーパーヒーローは個人の強さを美化する傾向があり、政府設立の階級制エリート意識丸出しで平等とは程遠いと語る。これははっきり言って矛盾している。政府設立の階級制度では個人主義は奨励されない。なぜなら生まれが高階級の人間は個人的に能力があるなしにかかわらず権限が高いからだ。この批評家はわざと階級制度を持ち出すことによってスーパーヒーローの個人主義を批判している。彼女にとっての平等とは誰もが平等に力のない状態を指すのだろう。
特に馬鹿馬鹿しいのがMSマガジンのこれ、なぜワンダーウーマンは太った有色人種ではないのかという批判。そんなこといちいち説明する必要があるのか?

なぜワンダーウーマンは有色人種ではないの?ガドットがワンダーウーマンを演じると決まった時、観衆は彼女の貧乳を批判し恥をかかせた。もし主役を黒人女性が演じるとなったら白人至上主義者たちが何と言ったか想像がつく。(アマゾン族の住む)パラダイス島には白人と共に黒人戦士もいる。これは良い傾向だ。だが他の人種が見あたらない。

アマゾン族の島はギリシャにあるのだ。ギリシャにそうそういろんな人種が集まるわけはない。だいたい一つの種族で成り立っているのに、人種がまちまちだったらそれこそ変である。
あ、それともうひとつ。主演のガル・ガドットはユダヤ人で白人ではない。アラブ人と同様セマイト人種である。

また、女戦士たちは皆強く勇敢だが、誰もが背が高く細身ですぐにもファッションモデルをやれそうだ。(略)なぜ戦士のなかには太目のがっちりした背の低いタイプがいないのか?

確かに戦士がファッションモデルみたいに痩せ痩せで筋肉がない女ばかりだったら問題ではあるが、私の見た限り、かなりがっしりした女優も居た。アマゾン族は高度な技術のあるエリート戦士の集まりだから、必然的に戦闘に有利な体系の人間を集める。太って動きの鈍い人間じゃ役に立たない。これ、常識。

もうひとつの問題は明らかな同性愛描写が両性愛の普通化によって隠されてしまうことだ

女ばかりの種族ならダイアナもレズビアンであるべきなのに、男性のスティーブに恋をするのはおかしいということらしい。なぜダイアナをレズビアンで通さずヘテロセクシャルにしたのかという批判だ。ダイアナは自分の出生を選んだわけではないので、周りに男が居ないから男の必要性に気が付かなかっただけ。彼女が男性に魅かれても不思議でもなんでもない。それにワンダーウーマンがレズビアンだったという描写は原作にもないので、観客は彼女と男性とのロマンスを期待しているだろうし、これは商業映画として当たり前の決断だと思うけどね。
な~んかこれら左翼の批評は映画とは無関係のところでされているように思える。強い女ワンダーウーマンをフェミニズムの象徴として素直に喜べないフェミニストたちって、いったいどういう神経してるんだろう?
主な配役:
ダイアナ・プリンス / ワンダーウーマン、演 – ガル・ガドット
スティーブ・トレバー、演 – クリス・パイン アメリカ陸軍航空部隊長。
ヒッポリタ女王、演 – コニー・ニールセン セミスキラを治める女王でありダイアナの母。
アンティオペ将軍 演 – ロビン・ライト ヒッポリタ女王の妹でありダイアナの叔母。
エッタ・キャンディ 演 – ルーシー・デイヴィス スティーブ・トレバーの秘書。
サムイール 演 – サイード・タグマウイ
ドクター・ポイズン、演 – エレナ・アナヤ 毒物の専門家であり気違い科学者。
サー・パトリック・モーガン  演 – デヴィッド・シューリス


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米最高裁、侮蔑語をトレードマークにすることは言論の自由が保証している

アメリカに東洋人だけのザ・スランツ(釣り目)というロックバンド(ミュージックビデオ)がある。彼らがこの名前をバンド名にすべくトレードマーク商標申請をしたところ、スランツというのは東洋人に対する侮蔑語であるため認可しないという判定が出た(バンドリーダー、サイモン・タムのインタビュービデオ)。それを不服としたバンドは政府相手に訴訟を起こしていたのだが、先日最高裁はトレードマークにはヘイトスピーチを例外とすることはできないという判定を下した。つまり、侮蔑語であろうがなんであろうがトレードマークに出来るということである。これは小さなことのようで非常に重要な判決だ。
実はアメリカでは言われた本人は何とも思ってないのに、なぜか周りの後退派左翼が「それは侮蔑語だ」と言い張る傾向がある。このザ・スランツのリーダーのサイモン・ダムも、「東洋人への侮蔑って、、特許庁は俺たちが東洋人だけのバンドだってこと知らないのかね?」と不思議に思ったと言っている。
例えば、なぜかアメリカでは東洋人を意味する「オリエンタル」という言葉が侮蔑語だと主張する人がおり、アジア人という意味の「エージャン」と呼ぶべきとよく注意される。私が何かと「オリエンタル」という言葉を使うので白人の同僚や友達からしょっちゅう注意されている。私から言わせるとエージャンて風疹の一種みたいに聞こえるんだけどね。ちなみにイギリスではオリエンタルは侮蔑語ではない。あちゃらではアジア人というと中東から来たアラブ人を指す。中国人や韓国人や日本人のことはオリエンタルでいいらしい。同じ英語でも非常に難しいところだな。
さて、アメリカのフットボールとか野球の球団名にはアメリカインディアンの部族の名前が使われていることが多いのだが、アメフトのチームにレッドスキンズというチームがある。レッドスキンというのはインディアンの肌が白人に比べて赤いということから大昔にインディアンを侮蔑する意味でつかわれた言葉だ。しかし当のインディアンたちはこれを誇りとし、自分らをレッドスキンと呼ぶようになった。だからチーム名もインディアンの勇敢さを称える意味こそあれ、侮蔑の意味はまるでないのだ。
ところがこれもインディアンではなく左翼の白人どもから名前は侮蔑的だというクレームがついた。インディアンたちの大多数がこの名前を好んでいるにも関わらずである。しかしザ・スランツが認められるならレッドスキンズも同じ理論だ。こちらも最高裁へ行くことになっているから同じ結果が出るものと思われる。
こういうことが起きてつくづくアメリカってのはいい国だなとカカシは思う。アメリカ憲法を作った創設の父たちの聡明さに感心する。
アメリカには本当の意味での言論の自由が保証されている。日本も含め欧州では、たとえそれが憲法に書かれていても、その内容をどう解釈するかは時代の政治家たちによって変更させられてしまう。だが、アメリカでは言論の自由を保証する憲法補正案第一条を揺るがすことはできないのである。
私は日本で人権擁護法だのヘイトスピーチ法だのが通ったことは非常に嘆かわしいことだと思っている。これを理由に言論弾圧が起きるのは火を見るよりも明らかだからだ。


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右翼に発言させるな!トミー・ロビンソンのテレビインタビューに怒る英左翼コラムニスト

ハッフィングトンポストイギリス版のコラムニスト、サビー・ダール(Sabby Dhalu)は怒っている。 右翼保守のトミー・ロビンソンがおなじみのピアース・モーガン司会のイギリス人気朝番組「グッドーモーニングブリテン」に出演したからだ。
ダールは怒っている。ダレン・オズボーンという白人男が聖廟前でモスレム参詣者の群れに車で突っ込んで一人を殺し数人を怪我させた事件から24時間とたたないうちに、あの憎しみに満ちた人種差別者のナチス男であるロビンソンが、マンチェスターで6月11日に暴力的な人種差別行進を扇動したあのロビンソンがなんでテレビ出演なんかしてるんだ、と。

(行進では)モスレムを怒らせ挑発するための豚の生首やガラス瓶がロビンソンの暴徒たちによってアンティファに投げつけられた。EDLは行進前の早朝、マンチェスターの聖廟を攻撃し、参詣者を威嚇した。マンチェスターでのテロ攻撃を悪用し人種差別およびイスラモフォビアのヘイト思想をイギリスに広めようという汚い運動だ。

*EDLというのはロビンソンが創設した右翼市民運動団体だが、ロビンソン自身はその活動があまりにも過激化したとして3年位前に辞任している。
この行進は「ヘイトに反対する行進」と銘打ってトミー・ロビンソンがカナダの保守派メディア、ザ・レベルとの協賛で催したもの。豚の首は別として、ガラス瓶が投げられたとしたら、それは行進参加者の方からではなくアンティファ連中の方から投げられたもので、行進者から瓶が飛んだとすれば、それはアンティファから投げられた瓶を投げ返したものと思われる。なぜそう思うのかと言えば、アンティファ自体が暴力的な左翼団体なのは誰もが知ることであるという他に、ロビンソンたちは行進数日前にマンチェスター市に行進の計画を報告し市警察にも5000人程度の人でが予測されるので警備をよろしくと要請していたからである。暴力的なデモを予定していたなら、なぜわざわざ警察の警備など要請するのだ?ロビンソンが警察と馬が合わないのは周知の事実。 それについて警察がどういう応対をしたかについては色々言いたいこともあるのだが、まずそれは置いといて、、

こういう背景があるなか、ロビンソンのインタビューは、イスラム国風テロ攻撃の場合と右翼ファシストテロ攻撃とでは、その扱いにダブルスタンダードがあることを象徴する。当然のことながら、グッドーモーニングブリテンは先日のロンドン橋事件直後にイスラム国支持者を招待するようなことはしなかった。だが残念ながらフィンスブリーパーク攻撃については同じ扱いがされなかった。

イスラム国とロビンソンを同等扱いするなど馬鹿げている。イギリスメディアにダブルスタンダードが存在するとすれば、それは圧倒的に親モスレム的報道だ。イギリス主流メディアはモスレムテロが起きるたびに翌日には「穏健派モスレム」なるゲストを招きテロの正当性を語るのに余念がない。モスレムのゲストは「テロ行為は一匹狼の仕業だった。」「イスラムとは関係ない」「イスラムは平和の宗教だ」「イギリス政府のシリア政策のせいだ」といつも通りの言い訳をし、挙句の果てにこういうことが起きるのもすべて「イスラモフォビアのせいだ」となり、「我々はバックラッシュが恐ろしい」で締めくくられるのだ。
ダールはロビンソンはファシストでヘイトを扇動しており、言論の場など与えられるべきではないと主張する。彼女はロビンソンが番組で語ったような、暴力を扇動するような文章がコーラン中にちりばめられているなどという事実は全くないと言い張る。

(ロビンソン)は警察に尋問されるべきで主流メディアでインタビューなどされるべきではない。

ロビンソンは過去数年に渡って警察の捜査対象になってきた。警察のでっちあげた罪で何度も逮捕され禁固刑を受けたことすらある。その執拗なまでの嫌がらせにも関わらず、イギリス政府は一度でもロビンソンが右翼テロ陰謀にかかわったと証明することができないでいる。そのことをダールが知らないとはとても信じられない。
ダールは大事なのはことの原因を追究することにあるという。それ自体にはカカシも異論はない。

イスラム国風のテロが起きる時、当然ながらコメンテーターはこのような恐ろしいことをした怪物はどのように過激化したのかと問いかける。フィンスブリーパークのテロでも同じ質問がされるべきだ。ダレン・オズボーンがこのような憎むべき犯罪を犯し、すべてのモスレムを殺したいと思うようになった理由を何なのかと。

対テロ警察は極右翼やファシスト団体を取り調べるべきだ。だが極右翼やファシストを取り調べるだけでは不十分だ。こうした団体や主な指導者たちも取り調べるべきだ。これらの団体は真空の中から生まれたのではない。彼らはモスレムへの反感が最近とみに高まっている背景から生まれたのだ。

ダールの言う通り、これらの団体や指導者たちは何もないところから生まれたのではない。しかし我々がことの原因を追究するのであれば、いったい何が彼らのような個人や団体を生み出したのか正直に吟味する必要がある。オズボーンが攻撃した聖廟は長年にわたって反イギリスのヘイト思想を説教してきた。この聖廟やそれと似たような過激思想聖廟がイギリスモスレム信者たちを過激化させてきたのだ。マンチェスター攻撃の犯人もこういう聖廟で過激化されたのだ。だがそれに関して警察当局は何もしてこなかった。警察はロビンソンにしたように明け方に聖廟や関係者の家に家宅捜査に行ったりコンピューターを没収したりテロ先導者と思われる容疑者を逮捕したりしたか?イギリス国民は政府が自国民を守るために何もしてないと感じている。これだけの攻撃を受けながら国が守ってくれないなら、自分たちの手で守らなければならないと思う人間が出てきても不思議ではない。いずれはこういうことが起きるのは予期できたことだ。トミー・ロビンソンはまさしくその危険性について長年警鐘を鳴らしてきたのだ。
だが、ダールは今回の事件は右翼による反モスレム発言や右翼雑誌記事の見出しが原因だという。彼女はオズボーンを過激化させたのは右翼の扇動だと言い張るのだ。
私は先日ダグラス・マレーの数年前のスピーチを聞いていた。ちょうどトミー・ロビンソンが何回目かの逮捕によって不動産詐欺の疑いで有罪になったころの話だ。マレーはトミー・ロビンソンを右翼過激派などといって一笑に付すのではなく、なぜロビンソンのような人間が登場したのかを考えるべきだと語っている。マレー自身、ロビンソンのファンではない。少なくとも当時は。しかしロビンソンは何かに反抗して生まれたものだ。彼が反抗したもともとの原因が何なのか、その根本を追究せずにロビンソンだけを責めるのはお門違いなのである。
だがダールは右翼テロの原因は単なる反モスレムの人種差別にあるという。

対テロに深刻に取り組むには反人種差別やイスラモフォビアへの挑戦が含まれなければならない。すべての人々が宗教や文化や信念を他人の権利を脅かさない限り自由に表現できる権利を守る必要がある。このやり方こそが人種差別やファシストグループを阻止し、イギリスによる対モスレム人種差別で奮起するイスラム国の邪魔をすることが出来るのである。(強調はカカシ)

この結論はこのコラムの中でも一番不誠実な部分だ。世界中で一番他人の宗教や文化信念に不寛容なのは誰だ?マンチェスターやロンドン橋攻撃のあとでさえ、ダールは右翼によるモスレム攻撃にイスラモフォビアをもちだしてくる。
イスラム教が危険な思想だということを知るために、トミー・ロビンソンやいわゆる極右翼の手助けなど必要ない。オズボーンが過激化するのに右翼団体やその指導者の助けなど必要なかった。彼は自分の目の前で何が起きているのかはっきり見えていたからだ。もし誰かが彼の過激化に責任があるとしたら、それはモスレムテロリストとその攻撃から自国民を守ることに全く不能なイギリス政府だろう。
最後に、イスラム国がイギリス人による人種差別になど多少でも興味があると言えるダールの浅はかな考えには失笑する。
ダールの本当の怒りはトミー・ロビンソンのような人間によって、悪の根源がイギリス人による人種差別ではなく、イスラム聖戦思想とイギリス政府の不能にあることを指摘されることにあるのだ。だから真実を語る使者の口をふさぎたいのだ。
下記はトミー・ロビンソンがザ・レベルと協賛で主催した「憎しみに反対する行進」”march against hate”当日の警察の対応についての記事より抜粋。


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米護衛艦フィッツジェラルドに貨物船激突、テロの疑いも

先週の日本時間日曜日午前二時半ごろ、横須賀から南西に56海里ほど離れた沖合でフィリピン籍の貨物船がアメリカの護衛艦USSフィッツジェラルドに激突。米水兵7人が死亡、館長を含む三人が軽傷を負うという惨事が発生した。
何故イージス艦のような高性能な船が大型タンカーが全速力で突っ込んでくるのに気が付かなかったのか非常に不思議ではあるが、これが実際に「事故」として片づけられるのかどうか、かなり怪しい点が浮き彫りになってきている
添付したサイトに地図が載っているが、激突したACSクリスタル号は追突の25分ほど前にいったんは通り越していたフィッツジェラルドめがけてUターンをした記録がある。しかもクリスタルがつっこんだ場所はちょうど艦長の部屋があるところで、その下のデッキには水兵100人以上が寝ている部屋があった。もし、艦に最大限のダメージを与えようというのであれば格好の位置である。
追突によってフィッツジェラルドの壁が破壊され水面下の部屋に多大なる海水が流入。船の損傷により閉じ込められた水兵たちは7人は皆溺死した。
米海軍当局はこの追突は故意である可能性もあるとして、テロ事件との見方も強めている。
米兵7人のご冥福お祈りする。


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右翼が左翼の手段を使う時、左翼メディアのダブルスタンダード

ここ数日、イギリスでもアメリカでも通常のテロリストや左翼暴徒ではない人々による過激な行動があった。イギリスではイギリス人の男がイスラム教聖廟のお祈りから出てくる教徒らの中にミニバンを突っ込んで一人を轢殺、数人に怪我を負わす事件。アメリカではトランプをジュリアス・シーザーに仕立てて暗殺する野外劇の最中に右翼ジャーナリストが三日間連続で乱入するという事件があった。
イギリスの件については、常識ある右翼保守の面々は恐ろしい事件だとして糾弾している。モスレムテロの後のようにお祭り騒ぎをやってる人間はいない。だが、左翼連中はモスレムテロの後にはテロリストとの関係はわからないとか動機不明とか、なかなかモスレムとの関連性を認めようとしないのに対し、白人がテロ行為をするとモスレム批判をしていたトミー・ロビンソンやケイティ・ホプキンスやダグラス・マレーのせいだとか、彼らを逮捕しろとか訳の解らないことを言い出す。ロビンソンはフェイスブックやツイッターで今回の事件は彼のせいだと、どれだけの脅迫状が届いたかわからないという。モスレム移民が十数年に渡ってしてきた婦女暴行や殺人や麻薬取引や最近の爆破やトラック暴走などのテロ行為に関しては、団結してこれまで通りの生活を守っていこうとか言ってたやつらが、いったん被害者がモスレムとなったら法律を変えろだの右翼団体に手入れをしろだのとうるさく喚きだす。それをモスレム連中がやるというならまだわかる。だが普通のイギリス人がこういうことを言い出すんだから全くどうしようもない。
お前ら一国民心中したいのかよ?
ロビンソンやホピキンスやダグラスといった人々は単なる使者に過ぎない。彼らは真実を人々に訴えて、このまま何もしなければ大変なことになると人々に警告してきただけなのだ。自国政府が国民を守ることが出来なければ、国民は自分らの手で自分らを守らなければならなくなる。そうなれば警察がするような令状をもって家宅捜査だの逮捕だの裁判だのといった正式な手続きは無視され、無関係な人々まで巻き込まれてイギリスは内乱状態になってしまうだろう。そうなる前に何とかしろ、というのが保守派たちの訴えなのだ。政府がそういう基本的な責任を果たしてこなかったから、今回のような事件が起きてしまったのだ。
そしてこういう事件は、これが最後ではないだろう。
さて、アメリカで起きた事件はこんな乱暴なことではないが、先週の金曜日、ニューヨークの野外劇場で上演されていたジュリアス・シーザーの舞台に右翼ジャーナリストのローラ・ルーマーが上演中の舞台に乗りあがり「右翼に対する暴力を普通にするな、これは受け入れられない。ドナルド・トランプに対する暴力を奨励するな。暴力を止めろ!ニューヨーク公共劇場はイスラム国だ!」と怒鳴り散らした。ルーマーはその場で逮捕され、その日のうちに釈放された。しかし日曜と月曜にも別の二人の男が舞台になだれ込みルーマーと同じように劇を批判して取り押さえられた。
これに対して保守派トークショーホストで自分の講演が暴力的な後退派左翼に何度も妨害された経験のあるベン・シャピーロは、左翼が右翼の言論の自由を阻止することが悪であるなら、左翼の言論を右翼が妨害するのも悪だと三人の行動を強く非難した。カカシ自身も全く同じ意見だ。聞くに堪えない言論の自由を保証してこそ本当の意味での言論の自由が保たれるのだ。
カカシが右翼抗議者たちの野蛮な行為は文明社会人として感心できないとミスター苺に言ったところ、ミスター苺から意外な反応が返ってきた。
「現役の大統領を暗殺、しかも数人で大統領を滅多刺しにするような野蛮な演出をしておいて、他人の行為が野蛮などどと言えた義理じゃないだろう。相手が文明社会人としての礼儀を全く守らないのに、こっちばかりが守っていては相手の思うツボだ。たまには相手のやり方でやり返すことも必要だ。」と言うのだ。
ふ~む、正義感の強いミスター苺にここまで言わせてしまう後退派左翼。もしかすると、後退派左翼たちの行為がいかに破壊的であるかを知らしめるためには、右翼によるこうした過激行為も必要なのかもしれない。
考えさせられる。


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後退派左翼に扇動された男、共和党議員たちに乱射

本日14日、アメリカの首都・ワシントン近郊で、共和党の下院議員らに向けて男が銃を乱射し、幹部が重症を負うという事件が起きた。先ずはこの記事より

現地メディアなどによると、バージニア州にある公園で14日朝、野球の練習をしていた下院議員らに向けて、白人の男(66)が突然、銃を乱射した。下院の幹部、スティーブ・スカリス院内幹事が撃たれて重体のほか、4人がケガをした。男は警官との銃撃戦の末に死亡した。(略)
男は過去、フェイスブックに「民主主義を破壊したトランプと、その仲間たちに報復する時だ」と書き込んでいた。

犯人の男の名前はジェームス・T・ホッジキンソン66歳。ホッジキンソンは今年三月にChange.org の署名サイトに「トランプは裏切り者だ。トランプは我らの民主主義を破壊した。今こそトランプとその仲間たちを破壊する時だ」と書き込んでいたという。彼のフェイスブックページには社会主義者のバーニー・サンダースの写真が何枚も掲載されており、2016年の大統領選でサンダースを候補にすべくサンダースの選挙運動でボランティアをしていたという。
またホッジキンソンは多くの左翼団体のメンバーで、特にMSNBCのレズビアンの極左翼トークショーホスト、レイチェル・マドウを2020年の大統領にという団体にも所属していた。
ここまでバリバリ左翼では、さすがにメディアも「白人至上主義者の仕業」などとは言えなくなってしまった。
しかし、この事件は起こるべくして起きたと言える。トランプが大統領になってからというもの、後退派左翼による暴力を扇動する言動が目に余るようになっていた。例えば左翼連中は右翼や保守派の言うことはすべて「ヘイトスピーチ」だと言い張る。右翼保守の言動は暴力と同じだとか、共和党はすべてナチスだとか、ナチスは殴ってもいいのだとか、、、
コメディアンがトランプに似せた血みどろの人形の首を手につかんで写真を撮ってみたり、トランプ暗殺劇が上演されたり、あたかもトランプを暗殺しさえすれば政権が民主党に戻るとでも言わんばかりの過激な発言が目立っていた。
無論自称反ファシズムだが実はファシストの「アンティファ」連中の暴力行為についてはカカシは何度も指摘してきた。
こういうことがエスカレートすれば、後退派馬鹿左翼がいずれはこういう暴力行為に及ぶだろうことは予想できていたことだ。トランプのことをヘイトだとか不寛容だとか言いながら、結局自分たちは暴力で相手を黙らせるしか手立てがないのだ。
さて、この事件について後退派左翼のツイッターは被害者に対するねぎらいの念を示すどころか、共和党議員なんか撃たれて当然という意見が殺到。いかに後退派左翼が憎しみに満ちた思想であるかがわかる。
特にひとつのツイッターなどは、(重症を負ったスティーブ・スカリース議員は)「白人至上主義と言われていた男だ」などと言い、だから撃たれても同情の余地などないのだと言い放った。しかしスカリース議員が白人至上主義者だとは誰が言ったのだ?どうせ左翼ヘイトグループのSPLCか何かだろう。それに白人至上主義者だから殺してもいいというのはどういう理屈だ?
本当のヘイトグループは民主党とそれに常に迎合している左翼メディアだ。本日のことで多くの国民がそのことに気づいてくれればいいのだが、そうでないとこういうことは今後も多く起きるだろう。


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