ミスター苺、銃規制派の屁理屈を論破する

ミスター苺著
ここで俺は銃所持の自由について語るつもりはない。ただ頭の良い人間の義務として理屈、論理、及び道理性について語りたいと思う。
デイリーショー(テレビトーク番組)の司会者で、奇才的な論理者と自負するジョン・スチュワートは、基本的な自由否定に基づく銃規制支持派として、銃規制反対派の反銃砲保持禁止及び反銃砲没収論を完全に論破したと思っているらしい。 よし、では本当に奴の論破なるものが看板通りのものなのか、吟味してみようじゃないか。
下記に上げたのは不死身のスチュワートが論破したという五つの反銃規制論である。つまりこれが俺様によるスチュワートの論破を論破するという論破²ってとこだ。

銃規制反論 #1 – 酔っぱらい運転があるからといって運転を違法にしたりしない。

スチュワートの「論破」: 酔っぱらい運転を減らすために多くの法律が通された。「車は違法ではない。だが常識的な規制は通った。」
論破²: 通された法律は車の危険な誤った使用方である。 –たとえば、アルコールや麻薬の影響下での運転などがそれだ。銃所持権利支持者のなかで危険で誤った銃の使いかたを同様に規制にすることを反対する人はないだろう。(たとえば混み合った町中で祝いの際に空に銃を発砲する等がそれ。)
だが、スチュワートが支持する銃規制法はれっきとした正当な銃の使用を規制するだけでなく銃を所持する権利すら侵害するのである。カリフォルニア代表ダイアン・ファインスタイン(民主90%)上院議員が提案した法案では、銃及び銃弾所持の禁止が含まれている。スチュワート氏には酔っぱらい運転に関連したとして所持や販売が禁止された車種のひとつでもあるというなら見せてもらいたいものだ。それができるってんなら論点は認めてもいいけどね。
ま、がんばってよね、スチュワート君。

銃規制反論 #2 – どんな銃規制も完璧ではない

スチュワートの「論破」: 一歩づつでも継続して歩んで行くことが必要なのである。一歩づつでも続けて進んで行けば、いずれ状況は向上する。
論破²: これはまるで藁人形論。レイ・ボルジャー(映画オズの魔法使いで藁人形を演じた役者)にでも言わせるべき論理。
もっとも粗っぽい無政府主義者ですら法律のすべてが完璧ではないから法律など全く要らないなんてことは言わんだろう。(例え自身がすべての法律に反対だとしても、もうちっとましな議論をもちだすはず。)
ではスチュワートがおちょくってる本当の議論は何なのか? 本当の論点は「どんな銃規制法も完璧ではない」ではなく、ここで提案された銃規制がまったく道理にかなってないということにある。「軍隊風のアサルトウエポン」のリストにライフルやピストルが加えられたのは全く独断的で、きまぐれで、見かけだけの理由からだ。
銃所持権利支持者たちの言い分は、銃規制の根本的な前提が間違っているというもの。なぜなら傷害や強姦や殺人すらもいとわない犯罪者が銃規制法を犯すことだけには恐れおののくなんてことは有り得ないからだ。

銃規制反論 #3 – 解決法はもっと銃を増やす事

(これは銃を持った悪い奴を止めるのは銃を持った善人だという理論をさす)
スチュワートの「論破」: 多くの犯罪者は鎧を着てアサルトウエポンを持っている。(ここでもアサルトウエポンの定義は曖昧)
論破²: よし、だったら解決法は善人がもっと強力な銃を持てばいいってことじゃんか! 学校の警備員を.22口径ピストルなんかで武装するなよ。もっとましな銃を与えろよ。もっとも軍隊風のセミオートだってガードマン一人雇うより安いだろうが、だったら徹底的に武装させろよ。 学校に武器庫を設置するくらいしろよ。

銃規制反論 #4 – 憲法修正条項第2条が銃規制を禁じている。

スチュワートの「論破」: 「スチュワート異議あり。第二条は『充分に規律ある民兵』にのみ銃所持を認めている。」
論破² 1: この解釈は大昔にその間違いが正されている。修正条項第二条の文法的な構成では『充分に規律ある民兵』は主語ではなく副節に置かれている。この節の位地が何故この節が加えられたのかをはっきりさせている。つまりこの節は説明であって制限ではないのである。(修正条項第二条では「規律ある民兵は、自由な国家の安全にとって必要であるから、人民が武器を保有し、また携帯する権利は、これを侵してはならない。」とある。)
スチュワートの もうひとつの「論破」: 「多くの武器所持がすでに禁止されている」
論破² 2: だから武器所持を禁止するのが憲法に沿っているっていうのか?じゃあ俺の市がオキュパイヤーたちの演説を禁じたら、禁止した事実がオキュパイヤー達への言論規制が憲法 に従っているという証拠になるのか?
法廷はマーブリー対マディソンの裁判以来、違憲を理由に毎年無数の法律を撤廃している。それが最高裁及び下級裁判所の義務なのだ。たとえば先日D.C. 法廷はバラク(休廷中)オバマによる議会と議会の合間での労働省(the National Labor Relations Board)の局長任命は違憲だと裁断した。「すでに多くの武器が禁止されている」ことは正式に禁止されたという意味ではない。いずれその合法性は法廷が判断することになるのだ。

銃規制反論 #5 – どんな銃規制もすべての銃が取り上げられる独裁政権へとつながる。

スチュワートの「論破」: 表立って銃没収を唱える政治家なんかひとりもいない。 [そういう奴は結構いるぜ。ま、いいや、続けよう]; 銃の完全没収を恐れるのは被害妄想だ。
論破²: 一言。 英国.
弁護側、証拠提示終了


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米軍、女性戦闘員を認める!

オバマ王政権の政策にはほぼ全て反対なカカシだが、軍隊への同性愛者入隊の公認は、そのなかでは稀なケースだった。そして今回は女性戦闘員を公式に認めることが発表され、同性愛者同様、軍隊での男女平等を唱えて来たカカシとしては非常に喜ばしいことである。壊れた時計も一日に二回は正しいというからな。

(CNN) 米軍は女性兵士を戦闘任務に就かせないと定めた方針を撤回し、戦闘任務や戦闘部隊にも女性を配属する方針を決めた。複数の当局者が23日にCNNに明らかにした。パネッタ国防長官が24日に正式発表する。

ただし24日から全面解禁に踏み切るわけではなく、まず評価段階として、各支部に現在女性が配属されていない任務や部隊の現状を調べた上で、配属のスケジュールを作成する。
特に陸軍と海兵隊は、身体基準や性別を特定しない宿舎の状況について調べ、90日ごとに進捗状況を報告する。
国防高官は「年内に開放できる任務もあるだろうし、特殊部隊や歩兵部隊などはもっと時間がかかるかもしれない」と説明する。パネッタ長官は、2016年1月までに調査を完了し、女性兵の配属をできるだけ進める方針。
しかし調査の結果、女性に開放すべきでないと判断した任務や部隊については、例外扱いを求める可能性もあるという。
女性の配属をめぐっては、人権団体の米自由人権協会が国防総省を相手取って訴訟を起こし、女性が戦闘任務から除外されているのは公平を欠き、時代遅れだと主張していた。原告団には名誉戦傷章を受章した女性も加わり、戦闘任務からの除外は昇進にとって不利になると訴えていた。

守派を自負しているカカシではあるが、同性愛者の軍隊公式入隊や女性戦闘員に関してはリベラル派と言えるのかもしれない。というより私は個人主義者なので個人をその個人が所属する団体によって判断されるのが嫌いなだけである。
同性愛者でも女性でも個人的に才能のある人であれば軍隊で生かされないというはおかしい。せっかくの人材をそういう意味のないことで差別するのはもったいないことだ。
女性はすでに危ない前線で働いていることでもあるし、この際公式にその存在を認めるのは当然。オバマ政権にしては珍しく良い政策をとったと思う。


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オクラホマとテキサス、この週末銃による正当防衛で阻止された犯罪四件

というわけで、今週もまたまた銃によって阻止された犯罪について情報を得た順に紹介しておこう。
オクラホマ州オクラホマシティ市:五人の男が女性の家主と男友達が在宅中の家に押し入った。女性と友達は女性の銃を使って男達に発砲。男達は別の家に逃げ来んだ。撃たれた一人の男は重傷。女性と友達には怪我はなかった。
テキサス州サンアントニオ市:何の警告もなく突然家のドアを蹴破ってはいってきた男。家にいた母親はすぐに警察に電話で通報。その間に息子は自分の銃で侵入者に発砲.男は逃げる際に自分の銃を発砲したが母親にも息子にも怪我はなかった。警察は犯人の行方を追っている。
テキサス州サンアントニオ市:同じくテキサスのサンアントニオ市で、二人の男がコンビニからビールケースを盗もうとするのをその場にいた別のお客さんが自分の銃を使って阻止した。犯人たちは驚いて何も盗らずに逃げた。このお客さんは合法な銃携帯許可書を持っており、警察は起訴しないとしている。
テキサス州キャニオンレイク市:この男性は外でガラスが割れる音をきき何が起きたのか外に出てみると、隣のトレーラーに野球バットを持った男が押し入ろうとしているのを目撃。隣人の男性は自分のショットガンを男に向け何度も止まれと警告したにもかかわらず、男はバットを振りかざして隣人に接近してきた。隣人は正当防衛のため男に発砲せざるおえなかった。記事には書かれていないが、ショットガンで至近距離で撃たれたら完全にお陀仏だ。
ところで、ここでいうトレーラーというのは移動可能なプレハブのような家のことで、トレーラーパークと呼ばれる指定された場所に土地を賃貸して置かれている。
この男は11月にトレーラーの持ち主の女性の家から追い出された女性の元彼。男は追い出された後もしつこく女性につきまとっていた。男は先週も何度か女性のトレーラーにやってきて一度は女性に銃を突きつけたりしていた。女性は男を恐れて自分もトレーラーから出て事件の当日には家にいなかった。
トレーラーパークの持ち主のウォールター・チャプマン氏は女性が在宅でなく隣人が銃をもっていて良かったとほっとしている。

「あの人が銃をもっててくれてよかったですよ。銃をもってなかったら何がおきていたかわかったもんじゃない。」とチャプマン氏

まったくその通り。今日ご紹介したすべての件でそれは言える。


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57%のアメリカ市民が新らしい銃規性より既存の法律施行を望んでいる

先日発表されたラスマスン世論調査によると、アメリカ市民の57%が新しい銃規制法を通すよりも、現在既存している法律の厳しい施行を望んでいることが解った。
この世論調査は1000人の大人を対象に2013年1月16−17日にかけて電話によっておこなわれた。これによると、新規制を作るほうが重要だと答えたひとはわずか32%に留まり、57%の回答者が新規性よりも既存の法律を厳しく施行する方が重要だと答え、わからないと答えた人は11%だった。
銃犯罪対策任務を請け負ったジョー・バイデン副大統領は、先日行われた全米ライフル協会との会合で新しく厳しい身元調査を強制する規制案を出しておきながら、既存する規制については、「身元記載で嘘をつく銃購入者をいちいち起訴している余裕がない」と語り、既存法すら施行できないのに何故新規性を作る必要があるのだという批判の声が上がったばかり。
また、政府が囮作戦として始め完全にコントロールを失い、メキシコの麻薬暴力団に無数の銃砲が無制限に渡ってしまった「迅速且つ猛烈作戦」の大失敗について大統領も副大統領も全く沈黙を守っている。また、この大失態を起こした司法省のエリック・ホールダー局長は、オバマの第二期もそのまま続いて局長を勤める。
まったくオバマ王政権の偽善には開いた口が塞がらない。自分らが無制限に横流しした銃砲がメキシコ国内で何千という人々の命を奪い、その暴力が国境を超えて少なくとも二人のアメリカ国境警備員の死につながっているという事実は完全無視。オバマ政権のホールダー局長が提供した銃砲で国境沿いのメキシコ人及びアメリカ人が銃犯罪の犠牲になっていることには完全な黙りを守り、突発的な乱射事件だけに注目して人々から自由を奪うことに悪用している。
本日はオバマ大統領二期目の就任式だった。こんな男がまた四年も政権を握るのかと思うとぞっとする。


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全米で厳しい銃規制に抗議デモ、各地で数千人の群衆が集まる

1月19日土曜日、サウスダコタ州の数十人からはじまって、ニューヨークの2千人、コネチカット、テネシー、テキサス、アリゾナ、オレゴンなど全米各地でオバマ政権がうちだした銃規制強化に反対する抗議デモには各地それぞれ数千人の群衆が集まった。
重ねて言うが、このデモは銃規制強化を求めるデモではなく、銃規制強化に反対する、厳しい銃規制への抗議デモである。
参加者はライフルやピストルを掲げた人や手書きの看板を抱えた人など色々だったが、それぞれ市民による銃所持権利を主張して大声を張り上げて抗議した。ケンタッキー州の首都フランクフォートでは、特に女性の銃携帯者に敬意を表明した。
この集まりは銃所持権利確保の活動家達によって主催されたもので、ソーシャルメディア通じて「ガンアクロスアメリカ “Guns Across America”」と銘打って口伝えで広まった。
テキサス州のオースティンには800人近い人々が集まった。演説者たちは「独立」と書かれた大きなテキサス州の旗の下で演説。人々が持ち寄った手書きの看板には「武装した社会は礼節ある社会」とか「おい、オバマ王、俺は銃も宗教も守るぜ」などと書かれていた。
演説者の一人は「大統領は子供達をリベラルアジェンダを促進するための人間の盾につかっている」などと批判。テキサスの集会はヒューストン地区の旅客機機長のエリック・リード氏が主催した。氏は去年の11月に「モアガンコントロール、モアクライム(銃規制が増えれば犯罪が増える)」という団体を創設し、そのフェイスブックページには瞬く間に17000年「いいね」クリックが集まったという。
ニューヨーク州の首都アルバニー市では、この寒いなか約2000人が集まり、「我々、市民」「USA」「自由」と口々に唱え星条旗や独立戦争の旗「”Don’t Tread On Me”」を翻した。
日本の皆さんは、銃規制のデモと聞くと、一般市民の銃所持反対、銃規制強化、といったことを求めての抗議デモを想像する人が多いかと思うが、アメリカ人は政府が市民の銃を取り上げようとする行為に非常に神経質に反応する。
この間紹介したベン・シャピーロが、政府の独裁に立ち向かうために銃は必要なのだという話をした時、イギリス人のピアース・モーガンが独裁政権が国民の人権を脅かすなどと本気で言う人の神経が信じられないという顔をしていた。だが、銃所持権利を主張する人々は、オバマ政権の打ち出した厳しい銃規制法案を観て、まさしくこれこそ国民が銃所持権利を守らねばならない理由だと改めて確認したに違いない。
このまま人々が黙っていれば、次の政権もオバマのような人間が握り、次期議会が上院下院ともに民主党になれば、一気に国民の権利が奪われ人々の家から強制的に銃が没収される可能性がある。リベラルが権力を得るとすぐに国民から銃を奪おうとするのであれば、銃所持派が政府による独裁を恐れるのは被害妄想でもなんでもない。
それが今回のオバマ政権の行動によってはっきり証明されたのである。
NRAロビーがあるなしに拘らず、アメリカ市民は戦いなくして黙って自分らの銃を諦めるようなことはしない。国民の過半数が銃所持権利を主張する国で、どうやって国民の銃所持を禁止するのだ?
オバマ王よ、アメリカ市民の声を無視するな!
アップデート:ブレーズに各地のラリーの写真がたくさん掲載されているのでリンクをはっておく。


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アフリカ、お腐乱西(ふらんす)の対アルカイダ戦争に沈黙のアメリカ

フランス軍が日曜日にアフリカのマリにあるアルカイダのアジトを空爆したという話を聞いた。

フランス空軍は、西アフリカのマリでイスラム過激派武装勢力に対する空爆を拡大しています。

 AP通信によりますと、フランス空軍の戦闘機は13日、マリ東部の街ガオを空爆しました。ガオはマリ北部を支配しているイスラム過激派武装勢力の拠点の一つで、訓練キャンプや空港を標的にしたということです。また、11日から空爆が始まった中部の街コンナでは、市民10人が巻き添えになって死亡したとの情報もあります。
 フランスのファビウス外相は「武装勢力の進軍を食い止めることができた」と自国の軍事介入を評価、作戦の継続を明言しました。また、アメリカとイギリスから後方支援の申し出があったことも明らかにしています。
 マリ北部では去年3月、首都バマコで起きたクーデターの後、権力の空白をついてイスラム過激派の武装勢力が支配権を握りました。武装勢力はテロ組織「マグレブ諸国のアルカイダ」とのつながりが指摘されているため、この地域がテロの温床になることを恐れた国際社会は国連安保理決議などで軍事作戦を容認。ただ、西アフリカ諸国で構成される軍が実際に作戦を開始できるのは今年後半になるとみられていました。
 武装勢力は今月に入って中部まで進軍し、放置すればバマコも危ないとみたフランスが11日、軍事介入を始めました。フランスのオランド大統領は軍事介入について「安保理決議の枠内」と強調しています。
 一方、マリやニジェールなどでは、イスラム過激派の武装勢力によって、フランス人が複数、拉致されたままになっていて、今回の軍事介入で安否がさらに気遣われます。(14日07:13)

またまたオバマが後方から指揮を取るという戦いかたをするらしいという話をしようと思っていたら、フランスの対アルカイダ戦争への支持を示したアルジェリアのガス関連施設に勤める日本人やアメリカ人を含む何十人という外国人従業員がアルカイダのテロリストに拉致されたという話を聞いてびっくり。その話をする暇もあらばこそ、今度はアルジェリアの特別部隊が強行救出作戦をして人質を含む30数人が殺されたという話をきいてまたまたびっくり。

アルジェリアのガス関連施設で、イスラム武装勢力が外国人を人質にとっている事件で、アルジェリアのヘリコプターが人質を解放するために攻撃し、人質35人と武装勢力15人が死亡した。モーリタニアの通信社ANIが、武装勢力の情報を引用して伝えた。
伝えられたところによると、攻撃により、武装勢力のリーダー、アブ・バラアが死亡したという。武装勢力は、アルジェリア軍が施設に近づいた場合、人質と一緒に爆破すると伝えている。 これより先、アルジェリア特殊部隊の情報として、人質25人が解放されたと報じられた。

殺された人質のなかにアメリカ人や日本人が含まれていたのかは不明。何人かの日本人の無事な消息は解ったようだが、殺されたひとたちの身元確認はまだされていないようだ。
アルジェリアには日本の高校時代の友達のお父さんがよく単身赴任で行っていた。彼(日本人)はエンジニアで、一年の大半をアルジェリアで過ごしていた。今も日本企業はアルジェリアに資本を出していると見える。
これだけの大ニュースなのに、何故かアメリカのテレビニュースや主流メディアはこの事件を第一面で取り扱っていない。聞こえて来るのはオバマ王の違憲な国民の権利剥奪である銃規制やランス・アームストロングのドーピング告白の話ばかりである。(アームストロングには失望したね、まったく、、まそれはおいといて、、、)
日本経済新聞では北欧のメディアがアルジェリアの強行な手段に批判的だと述べているが、それはイギリスやフランスやオーストリアのメディアのことで、アメリカのメディアのことではない。
ウォールストリートジャーナルが大きく取り上げたらしいが、ウォール、、は他の新聞と比べてかなり高度。それに多くのアメリカ人はニュースをテレビで観るが、ABC, CBS, NBCの主流ネットワークテレビニュースではアルジェリアの事件はトップで取り上げていない。ちなみに本日のトップストーリーは、、
ABC: マンティ・ティオ(フットボール選手)の瀕死の恋人の話は嘘だったとかいう話。アルジェリアの記事は三番目で地下鉄駅で女性が路線に放り込まれたという社会記事と同列。
CBS : ランス・アームストロングのドーピング告白、一面にアルジェリアのアの字もなし。
NBC: インフルエンザ蔓延の記事、となりは銃販売店の在庫がなくなっているという話。アルジェリアの話は国際記事のまんなかへんに埋まっている。
では有線放送ではどうかというと
CNN: ランス・アームストロングの記事。アルジェリアの記事は一応第一面で写真入り。ただしアームストロングとオプラの写真の方が断然おおきい。
FOX: オバマの銃規制の記事がトップ。アルジェリアは二番目の記事で第一面。
NPR公共ラジオ、老いたチンパンジーをどうするか、、???なんだこれ?
というわけで、どうやらアメリカの主流メディアはアフリカで起きているアルカイダ問題について取り扱いたくない様子。それにしても、アメリカの対イスラム過激派戦争に批判的だったお腐乱西がアルカイダと戦争をするハメになるとは、皮肉である。
仏政府はマリでの攻撃は国連安保理条約には違反しないと必死に言い訳している。


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オクラホマ州の主婦、ピストルで強盗を牽制

毎日のように普通の市民が合法に所持している銃によって自分や家族の身を守るという事件が耳にするので、もういちいち書くのもなんだなという気もするのだが、日本の皆さんはこういう話を他では聞かないだろうから、しつこくても耳にする度に紹介しておく。今回の事件で注目すべきなのは、被害者の女性が銃を発砲しないまま犯罪を未然に防いだということ。実際にアメリカで銃が正当防衛に使われた場合、多くの場合銃の発砲がされないまま、つまり犯罪がおきないままで事が収まることが多いので、それは犯罪として扱われないから統計に乗らないことが多い。それで銃がいったどれだけの割で正当防衛に使われたのかを正確に把握するのは難しい。
オクラホマ州、シャウニー市で起きこの事件はPam Loman of Shawnee, Oklahoma 真っ昼間に起きた。
先日の金曜日、主婦のパム・ローマンさんが家の中で掃除をしていると、正面玄関でノックの男がした。パムさんが表を除くと男が一人玄関のドアを叩いている、そして二人の男が家の前にとめた車の中にいるのを見た。
ローマンさんがノックに答えないと、男はドアをさらに強く叩き始めた。とっさに危険を感じたローマンさんは銃を取りに行った。
「本能的に、銃をもってこなくてはと思いました。なぜかわかりません、あんなふうに銃が必要だなどと感じたことは生まれてこのかたありませんでした。」
ローマンさんは.32口径のピストルを構えて正面玄関の前に立った。ドアを叩いていた男は今度は脚を使ってドアを一気に蹴破った。
「とつぜん、一回のキックでドアは完全に蹴破られてしまいました。枠が飛び散って、なにもかもが飛び散りました。そして男は私が持っていた銃をみて、ドアのノブを轢いてドアを強くしめました。」
自分で蹴破っておいてドアを閉めて遁走したというのも、ドアを盾にして弾から逃れるためだろう。ローマンさんはもし男がそのまま押し入って来たら撃つつもりだったと話している。
男がドアを最初にノックしたのは家に誰かが居るかどうかを確かめるためだったと思われる。ドアを強く何度も叩いたのに誰も出て来ないので留守だと思ってドアを蹴破ったのだろう。そうしたら奥さんが銃を構えていたというわけ。家主のいない空き巣が目的の泥棒なら、家主と撃ち合いなどしたくないから逃げるのは当たり前。
ところで、この間から自宅に侵入しようとした泥棒事件の記事を読むにつけ、こういう犯罪は結構真っ昼間に起きるものなのだなと実感した。確か日本でも昼間は男性が家におらず,主婦と幼い子供だけという家が多いことから、泥棒のみならずもっとけしからん目的で女子供だけの家を狙う奴が多いという話をきいたことがある。
アメリカの場合は女性が働いていることが多いので、昼間は留守の家が多いことから、空き巣狙いが多いのだそうだ。アメリカではローマンさんみたいに家主が銃を構えてることが多いので、家主が家に居るうちは泥棒が敬遠するからである。


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薬剤師、強盗と撃ち合い、自分と母親の命を守る

カリフォルニア、マデラ市。昨晩閉店間際に薬局に覆面姿で押し入った強盗と薬剤師が撃ち合いになり、薬剤師と母親の二人が怪我をし、犯人の一人が逮捕されるという事件があった。
薬剤師のブライアン・リーさんの話によると、最後のお客さんが帰った閉店間際、二人の覆面姿の男達が店の裏口から押し入り即座に撃ち始め、リーさんの母親の脚が撃たれた。
「泥棒というより処刑でした。計画的な暗殺です。奴らは何の要求もせず単に押し入り私たちの頭の後ろから撃って来たんです。私は砲弾の穴にかこまれてしまいました。」
りーさんは即座に自分の銃を取り出し撃ち返し、犯人のひとりの顔と胴と脚を撃った。犯人は重傷を負いながらも徒歩で逃走。しかし致命傷を負っていた男は途中で倒れ、駆けつけた警察により病院に運ばれたが死亡した。
死亡した犯人はアクイラ・ベイリー31歳。共犯者の男は逃走しまだ捕まっていない。
リーさんはこの場所で薬局を開いて15年になるが、銃を使って店を守ったのはこれが最初ではないという。過去に二回ほど強盗を阻止したことがあったそうだ。
「でも今度ばかりは私たちはこれでおしまいかと思いました。そうならなくて幸運でした。」
とリーさん。リーさんが銃で武装していて本当によかった。


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『何故一般市民にアサルトウエポンなんか必要なんだ?』って、余計なお世話だ!

この間からアメリカの銃規制を厳しくしろと自分のテレビ番組で何度も繰り返しているイギリス人のピアース・モーガンが、今度は保守派の著者でブレイトバートニュースの編集者でもあるベン・シャピーロをゲストに迎え、アメリカ合衆国憲法 修正条項第2条の大切さについて討論を行った。
先日モーガンはやはり第二条保持活動家のアレックス・ジョーンズなるラジオDJを招いて、ジョーンズを煽って感情的な振る舞いをさせ、いかに第二条保持者の立場が過激なものであるかを示すことに成功したので、今回もシャピーロをけしかけて過激な意見を披露さえようと手ぐすねひいていた。
しかし、が鳴るだけで自分の立場をきちんと説明できずにアホをさらしたジョーンズと違って、シャピーロは教養ある著者である。彼はモーガンのくだらない小細工には全く乗らず、反対にモーガンが『サンディフックで殺された子供達の墓に立ちはだかって、反対意見を持つ人を子供達のことをきにかけていない冷血漢だとかいって悪者扱いしている。』と指摘。怒ったモーガンが感情的に「よくも、よくも、そんなことを!」と繰り返すに至った。
はっきり言ってモーガンは思ったよりインタビューがうまくない。完全にシャピーロの手玉に取られていて、いったいどちらが司会者なのか解らない状態になった。ま、それもそのはず、シャピーロは著者であるだけでなく保守派突撃ジャーナリスト故ブレイトバートが発足したニュースサイトの編集員でもあるし、カカシが聴いてる地方局の保守派ラジオトークショーでハイディ・ハリスのアシスタントホストとしても活躍している人間。リベラルとの討論には完全に慣れている。リベラル司会者の手口など見過ぎるほど見て来た人間。下手な小細工など通用しないのである。
シャピーロはモーガンが第二条を尊重しているといいながら、厳しい銃規制を推進していることを取り上げ、特にアサルトウエポンの規制についてモーガンに質問した。

シャピーロ:聞きたかったんですが、ピアース。あなたはアサルトウエポンについてよく話ますが、そしてマーク・ケリーがアサルトウエポンについて語るのを何度もみました。でも我が国で起きるほとんどの殺人は拳銃が使われています。アサルトウエポンではありません。あなたは我が国で拳銃所持を禁止するつもりなのですか?

モーガン: いいえ、それは主張していません。
シャピーロ:なぜです?あなたはシカゴで殺されている子供達のことはサンディフックのこどもたちのように気にしていないのですか?

ピアースはもちろん自分は気にしていると答えたあとで、ではなぜ拳銃禁止を唱えないのかというシャピーロの質問に、サンディフックやオーロラ映画館で起きた乱射事件で使われたのはどの武器だったかとひとつひとつシャピーロに質問した。無論モーガンは大量乱射事件には常にアサルトウエポンが使われると言いたかったのである。

モーガン: それが理由ですよ、シャピーロさん。にやにやしたり、私を笑ったりするのは勝手ですが、

シャピーロ:にやにやしたりなんかしてません。
モーガン: — そして私が死んだ子供達の墓の上に立っていると責めたり、、
シャピーロ:いじめっ子です、そうです。

モーガンは自分の「落ち度のない理屈」に何故か全く怯まず、にこにこしているシャピーロにかなり苛立ちを感じたようだ。モーガンがさらに大量殺人者が好んで使うアサルトウエポンの廃止を支持出来ないのは理解できないと、またぞろ自分と同意しない人間の常識を疑うような発言をはじめると、シャピーロはそれを遮って事の根本について突き詰め始めた。

シャピーロ: 私は信念として一貫させるべきだと言っているのです。本当に若い殺人鬼の手から殺人の道具を奪いたいというなら、銃の完全廃止をとなえるべきなんです。それが左翼が本当にやりたいことなんですよ。あなたは第二条を尊重するといいますが、
モーガン:どうして右とか左ということになるんですか?(略)
シャピーロ:(前略)右と左になるのは、右側は基本的に第二条の基盤を信じているのです。第二条の基盤は自衛や狩猟ではありません。それは政府の独裁に対する抵抗にあるのです。それが建国者が言った事であり、我が国の右翼はそれを信じているのです。
モーガン: どの独裁をあなた自身は恐れているのですか?
シャピーロ:私は独裁が将来50年100年のうちに起きる事を恐れています。いいですか、ピアース。私の祖父や曾祖父がそれを恐れなかったがために彼らはヨーロッパの灰と化したのです。左翼がいうように民主主義社会が簒奪(さんだつ)されたり、独裁化する恐れがないなどという歴史の書き換えは架空のものです。

シャピーロの話すヨーロッパの独裁とは無論ナチスドイツのことである。シャピーロとはユダヤ系の名前であり、シャピーロはヨーロッパで完全に同化していたユダヤ人たちが、ナチスドイツの独裁政権台頭に気がつかなかったことが彼のおじいさんやひいおじいさんがナチスの手にかかって殺される結果となったのだということを言っているのだ。それでモーガンはまたまたずる賢い手口に出た。

モーガン: あなたの立場を明確にすると、サンディフックやオーロラやガブリエル・ギフォードやバージニア工科大学への答えは、何もしないということなのですね。それがあなたの立場なのですね。

ほらね、これがシャピーロのいういじめっ子戦略なのだ。大量乱射事件の解決には自分の提案するアサルトウエポン廃止以外には有り得ない、それに賛成しない人間は乱射事件解決に無関心なのだという決め付けである。
シャピーロのような第二条保持派は、国民から銃を取り上げることが最終目的で実際に銃犯罪を減らすことになど興味がない左翼とは違って、現実的に犯罪を減らす方法を常に色々考えている。であるからシャピーロはこの質問に待ってましたとばかりに、銃購入者の身元調査や精神鑑定などについて羅列しはじめた。
この作戦もうまくいかなかったモーガンはとっさに右翼が神と崇める亡きロナルド・レーガン大統領を持ち出した。モーガンは1994年にレーガン前大統領が時の議会に向けて書いた手紙を持ち出し、右翼のレーガンですらアサルトウエポン廃止を支持していたと追求。常に右とか左に拘るシャピーロが何故レーガンの政策を支持できないのかと問いつめた。
シャピーロは自分がレーガンに常に同意しなければならないわけではない、レーガンは神ではないと答えた。これは悪い回答ではない。が、私はここでシャピーロはアサルトウエポン廃止の反論の良い機会を失ったと思う。レーガンが廃止政策を支持したのは1994年。まだ廃止前の時期だ。その後アサルトウエポン禁止法は10年間施行され、その間に銃犯罪は全く減少しないまま期限切れになった。シャピーロはそれを利用してこんなふうに答えることが出来たはず。

「レーガン大統領は間違っていた。とはいえ当時のレーガン大統領は法律がどのような結果を生むか知る由もなかった。だが我々は10年間の施行の結果、アサルトウエポン禁止法が全く効果がなかったことを、はっきり見る事が出来る。」

ベストアンサーではなかったとはいえ、モーガンのこの質問もシャピーロにかわされてしまったので、モーガンは最後の追い込みに出た。

モーガン: ではもう一度聞きますが、市民がAR-15アサルトウエポンを持つ理由はなんですか? (略)平均的な市民に、、なぜ必要なのですか?

シャピーロ:起きうる可能性のある政府による独裁に立ち向うためです。それが第二条の元々の目的なのです。そしてその目的は今も同じです。それをあたかも政府が民主主義を簒奪したことなどないと振る舞うのは 、、、

モーガンは何度も同じ質問をして、シャピーロがアメリカ政府が突然独裁政権に変わって人々を弾圧し始めると本気で信じている馬鹿なのだという印象を視聴者に与えようとした。だが、シャピーロはその度に、過去に何度も民主主義にみえた政府が独裁政権に成り代わってしまった歴史的事実をかかげ、全く有り得ないことではないと主張した。
ここでも私はシャピーロの回答は良い回答だと思う。彼は第二条の信念に基づいて答えている。だが、モーガンの「何故、一般市民にアサルトウエポンが必要なのか?」という質問こそがモーガンが持つ左翼的思考の根本を顕著に表すものだ。
アメリカは自由社会である。アメリカの法律は国民に何が必要かとに基づいて施行されるべきものではない。自由社会の政府には国民に何が必要かを決める権限などないのである!アメリカ憲法は国民の必要に応じて適用されるものではないのだ!
ポルノや暴力的なビデオゲームなど我々の日常生活に必要はない。だがこれらはアメリカの言論の自由という憲法修正条項第1条によって守られている。シャピーロも指摘しているが、もしも誰かが『暴力ビデオゲームが少年を狂気に追いやり乱射事件をおこさせた、ビデオゲームは一切廃止すべきだ、だいたい一般市民がビデオゲームを持つ必要がどこにある?』などと言い出したら、左翼市民団体のACLUなんかが「違憲だ!言論弾圧だ!」といって騒ぎ立てるのは必定だ。
アサルトウエポンが実際に市民に必要かどうかなどということは問題外である。第二条は責任ある国民による銃所持を保証しているのであり、憲法のどこにも必要に応じて規制してよいなどとは書かれていない。
自由社会において一市民が必要とするものが何かは、市民一人一人が個人で決めることであり、政府が決めることではない。私が100足の靴を持っていようと、モーガンが100のネクタイを持っていようと、それは我々の自由だ。政府にとやかく言われる筋合いはないのだ。
その根本的な市民の権利を政府の独裁から守るもの、それがアメリカ合衆国憲法 修正条項第2条なのである。
モーガンはシャピーロから渡された憲法の小册を掲げて、「このちっぽけな本」となじった。シャピーロは「そのちっぽけな本はアメリカの憲法ですよ。」と答えた。

シャピーロ: 私のちっぽけな本? それは合衆国憲法です。我が国の創設書類です。ピアース。

モーガン: あなたがたの憲法は知っています。
シャピーロ: 本当に?
モーガン: これについては長年討論してきましたから。
シャピーロ:ではもう一度第二条を読むことをおすすめします。

モーガンに字は読めても、アメリカの根本にある革命精神を理解することはできないだろう。ましてや左翼でソーシャリストのモーガンに自由社会が保証する国民の根本的な権利など彼の理解力を枠内を完全に超えている。
なんにしてもシャピーロのような若手の保守が理論だてて第二条の大切さを語ってくれるというのは聞いていて気持ちがよかった。


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15歳の少年、セミオートライフルで自分と妹の命を守る

さてみなさん、リベラルが「アサルトウエポン」といって「正当防衛には必要ない」と主張しているセミオートライフルを使って15歳の少年が自分の命と12歳の妹の命を家宅侵入強盗から守るという事件が起きた。
事件が起きたのはテキサス州はヒューストン市。昨日昼過ぎ午後2時30分ごろ、二人の男が自宅の正面玄関と勝手口から侵入しようとした。それを見た15歳の少年は父親のセミオートライフルAR-15を掴み二人に発砲。二人の男はその場は逃げたが、後にトムボール病院に撃たれた傷の手当に現れた。一人は三カ所撃たれて重傷。ヘリコプターでメモリアルハーマン病院に運ばれた。一緒に居た未成年の少年は犯行現場に事情聴取のため警察に引き戻された。
強盗に発砲した少年の父親は実はハリス郡の副保安官。普段から子供に銃に安全な取り扱いを教えていたという。
「私たちは法施行について子供たちに隠さないようにしています。」とジェフェリー・ストーバー警部はいう。「あの若者は妹の命を守ろうとした。彼は自分たちの命に危険を感じていたのです。」
ダイアン・ファインスタイン上院議員の提案するアサルトウエポン禁止条例が施行されていたら、この少年と妹の命はなかったかもしれない。アサルトウエポンによって殺された無実の人々の命が大切だというなら、アサルトウエポンによって守られた無実の命の大切さも考えるべき。


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