グーグルAIジェムナイの酷い白人差別!

昨日Googleが発表した新アプリAIのGemini(ジェムナイ)が、あまりにも白人を差別しているとして苦情が殺到し、一旦取り下げるという事件が起きた。

ジェムナイは使用者の色々な要請によってそれに合ったイメージを描くアプリなのだが、どんなイメージを要請しても白人が出てこないというおかしな状況が目立ったのだ。例えば下記、アメリカの創設の父たち、バイキング、そしてローマ法王の映像を要請すると、、

なんとインディアン、黒人、東洋人、といった訳の分からない絵が描かれた。アメリカの創設の父たちもローマ法王も実存した人々であり歴史上の人物たちである。彼等の肖像画はいくらも残っているので、情報がきちんと入力されていれば、こんな間違いが起きるはずはない。またバイキングといえばアイスランドなど北欧で典型的な容貌は金髪に碧目。バイキングの時代に黒人などいるはずがない。いや、例え居たとしても典型的ではない。

それで面白がって色々な人が試してみたのだが、下記は1850年代のスコットランドのカップルという要請。

おいおい、なんで1850年代のスコットランドにアメリカ先住民やアフリカ系黒人がいるのだ?いやもし少数民族が居たとしても異人種間の結婚なんて先ず考えられない。

なにをどうやっても白人がなかなか出てこないので、或る人が「白人の家族」で画像を要請してみたところ、ジェムナイはリクエストを拒否。その理由というのが

人種に基づく人々に対する有害なステレオタイプや一般化を強化するものである。すべての人種の人々が、ユニークな経験と視点を持つ個人であることを忘れてはならない。肌の色に基づく単一のイメージに彼らを還元することは不正確であり、不公平である。

というのだ。しかし逆に「黒人の家族」とか「東洋人の家族」とか要請するときちんと出て来る。それで誰かが冗談で「1943年のドイツ兵」と要請してみると、こんなのが出て来たそうだ。

ai generate image of nazis according to gemini

若干一名白人男性の絵があるが、右は北朝鮮の女兵士、左下は黒人、右下は白人に見えなくもない女性。ナチスドイツは人種差別最たる政権だ。異人種が居るわけないし、女性戦闘員など居なかったからヘルメット姿の兵士もおかしい。

というわけで明らかにジェムナイは白人を描くことを避けている。ソーシャルメディアで大評判になってしまったので、ジェムナイ・エクスペリエンスのプロダクト・マネジメント担当シニア・ディレクターであるジャック・クラウチクは、フォックスニュースに寄せた声明文で、

私たちは、この種の描写をすぐに改善できるよう取り組んでいます。ジェムナイのAI画像生成は、さまざまな人物を生成します。そして、それは世界中の人々がそれを使用しているので、一般的には良いことです。しかし、今回は的外れでした。

と謝罪した。しかしこのクラウチク氏というのはかなりのお目覚め主義者らしいので、このプログラムには彼の偏見がかなり入っていると思われる。よく言う”Garbage in garbage out”という奴で、どれだけプログラムが良くてもクズを入力すればクズが出力されるということ。歴史的事実よりも多様性の考えのほうが大事だと入力してあれば、こういう結果が出て来るのも当然だ。

クラウチク氏はバグを修正してもう一度やり直すと言っているが、表面上だけ直してもあまり意味があるとは思えない。というよりちょっと目にわからない偏見を入れ込む方がずっと危険だ。もし多くの若い人たちが、情報検索をする時に偏見だらけのAIが答えを出した場合、それが間違いだとは気づかずに本当にそういうもんなんだと思い込んでしまったら人々を容易に操ることが出来るようになる。

AIは便利だし、今後もどんどん使われていくことだろう。しかしどんな内容が入り込んでいくのか気を付けてみていないと大変なことになるかもしれない。


View comments (2)

J.K.ローリングは本当にトランスフォーブなのか?教授との会話で考えを変えた学生

これは今ネットでちょっと話題になっているビデオなのだが、とある大学教授と学生がJ.K.ローリングのトランスフォーブと言われるツイートに関して、実際にそれが本当にトランスフォーブなのか分析するという会話である。私はこれを最初に観た時、多分やらせだろうと思ったのだが、実際はそうでもないらしく、本当の教授と学生の会話らしい。

ではその内容を紹介しよう。XでMoja Mojappa@MojaMojappaさんが日本語訳を載せてくれているのでそちらも参考にしながら私なりに訳してみた。

教授:この人たちはJKローリングについて話したがっている。どうなの?何が知りたいの?

学生:えっと~、彼女はかなり物議をかもした過去がありますが、それについて教授はどうお考えですか?教授は彼女の作品を今でもお好きですか、彼女の偏見に満ちた意見にも拘わらず、、

教授:具体的に「偏見に満ちた意見」とやらを定義してみようか。どの意見が偏見に満ちているのかな?これを思想実験として扱ってみよう。私は何が正しいとか、間違っているとか、何を考えるべきかなどをいうつもりはない。重要なのは何を考えるかではなく、どう考えるかを学ぶことだ。

学生:はい

教授:君が偏見に満ちていると言う時、君は彼女の意見が偏見に満ちているという結論から出発している。まず、彼女は偏見に満ちた意見をもっているのか、というところから始めてみよう。君が偏見に満ちた意見というのは、、

学生:彼女は非常にトランスフォビア的な経歴があると聞いています。

教授:君が聞いた?例を挙げてみてくれる?

学生:えっと~、彼女のTwitterを見ればわかるとおもうんですけど、、よろしければ何か探してみましょうか?

教授:探してみてくれる?

数分後

学生:彼女が2019年に公表したツイートのひとつはこうです。「みんな、好きな服をまとい、好きなように名乗り、好き逢う大人同士で共に寝て、平和と安定のうちに最高の人生を送ればいい。とはいえ、『性別は現実だ』と主張しただけの女から仕事を奪うの?」

教授:で、君はそれが偏見だとおもうの?どこが偏見だと思うわけ?

学生:みんなにトランスフォビアだと判断されたんです。僕もそう思います。僕自身も。

教授:君自身もそれがトランスフォビアだと思うわけ?

学生:う~ん、僕は特に意見はなくて、、ただ他の多くの人が言ってることに従ってるだけで、、

教授:じゃ、ちょっと立ち止まって、他の人が言ってることに流されないようにしよう、そして批判的に考える方法を学ぼう。我々自身でこのツイートを分析してみようか。それでその発言、君自身は何か問題があると思うかね、他の人の意見は無視して、

学生:えっと~、彼女は、、ある特定の集団に、、何かを、、なすりつけようとしました。

教授:どこにそんなことが書いてあるんだい?読んでみてくれる?

学生:でも「性別は現実だ」と主張した女性を仕事から強制的に追い出すという部分。

教授:私の解釈としては、女性が「男と女には違いがある」と言えばトランスフォビアだと攻撃されるという意味だと聞こえるが、そこが彼女の言いたいことだと思うよ。「性別は現実だ」と主張した人を攻撃する者がいる、、と

学生:まさにそれが彼女の言っていることです。

教授:それはトランスフォビアなのか?

学生:え~~と~~

この後、学生はローリング女史が謝罪ツイートを出していると言って別のツイートを引用するが、それは単に先のツイートを別な言葉で説明したもので謝罪でも何でもない。そこでもこの学生はトランスフォビアだと思われる発言を見つけることができなかった。

それで教授は、どうやら彼女の言っていることご学生の考えとは特に違いはないということが解った今、彼女が大勢から攻撃される現状は公平だと思うかと学生に聞く。

教授:この会話の冒頭で、JKローリングがトランス差別者であるという前提を踏まえて、ハリー・ポッターについてどう思うかという質問を振り返ってみて、その言い方は最適だったと思うかね?

学生:いいえ、なんか馬鹿みたいな気がします。はは、、

教授:いいのさ、だからこそ我々は考え方を学ぶためにこうしてるんだから、、

実際にJKローリングをトランスフォーブだと批判している多くの人がこの学生のように、実際に彼女が何を言ったのか全く知らないか、歪曲したバージョンを信じ切っている。酷いのになると、ローリング女史が女性のことを「生理のある人」と言ったというデマを未だに信じている人がいる。真実はその真逆で、女史は女性を生理のある人と表現した新聞記事の見出しに対して「生理のあるひと?他になにか言葉があったはずよね」という皮肉っぽい言い方をして批判したのである。

トランスジェンダー活動家たちはローリング女史が彼等の言うような「トランス女性は女性です」という意見を全く受け入れていないことが気に入らないのだ。女史がどれだけトランスジェンダーの人に理解を示そうと、男を女と認めないことで彼女をトランスフォーブ扱いしている。それで何回も何年も彼女はトランスフォーブだと言い続けることによって、事実を知らないこの学生のような愚か者が本当にローリング女史はトランスフォーブだという前提を受け入れてしまっているのだ。

それにしてもどうしてこの偏見を人々は素直に受け入れるのだろうか?私が特に不思議なのは、ハリーポッターのファンたちまで自分らで確かめもせずにこのあからさまな中傷誹謗を頭から信じてしまっていると言う点だ。自分が好きな作家なら、酷い噂を聞いたら、彼女が実際何を言ったのかしろうとするはずだと思うのだが。

ともかく、このビデオのおかげでローリング女史が何を言ったのかより多くの人が知ってくれることになるなら、このビデオがやらせでもなんでも構わないと思う。ビデオの全編は先のリンク先でご参照のこと。日本語字幕があるので解りやすい。


View comments (2)

911陰謀論の繰り返し、10月7日にハマスの奇襲はなかった、すべてイスラエルによるやらせだった、という嘘色々を吟味してみる

Xでイスラエルとハマスについて書いていると、必ず10月7日の攻撃に関するおかしな陰謀論を書いてくる人がいる。あの奇襲攻撃はハマスによるものではなくイスラエル軍によるやらせだったとか、老若男女が無差別に口に出来ない残虐な方法で拷問の末虐殺されたという話も全て嘘だとか、酷い人になると10月7日は起きていない、すべてイスラエルのプロパガンダだとまでいう人がいる。一体この人たちのおつむはどこを向いているのだろう?

10月7日はハマス自身が「10月7日の洪水」と言って自慢している

10月7日がイスラエルのやらせだの捏造だの言う人は、ハマスのリーダーたちが何を言っているかに一度耳を傾けてはどうだろうか?我々文明人の感覚ではあのような大規模な虐殺は忘れ去られたい汚点かもしれない。ナチスドイツですらユダヤ人の民族浄化は秘密裡に行っていた。なぜなら文明社会には罪のない民間人を大量に殺害するという行為は悪であるという共通の概念が存在するからである。

しかしハマスやハマス支持パレスチナ人にはそういう道徳観念はない。彼等にとって宿敵であるイスラエル(ユダヤ人)を大量に拷問し殺害することは誇らしい行為であり祝福に価する。だから彼等はその事実を隠すどころか誇らしげにひけらかすのである。こちらビジネスインサイダーの記事

ハマスの指導者たちは、10月7日の攻撃後も後悔はしておらず、目的は現状を『転覆』させることだったと語っている。

しかし、ハマスの幹部は、何千人もの子どもを含むと思われる死者の数が増えても、イスラエル当局が1400人を殺害したと発表したイスラエル南部での行動を後悔するような事態にはなっていないと言う。

実際、ハマスの指導者たちは、彼らの目的はまさにこのような反応を引き起こすことであり、今もなおより大きな戦争を望んでいると言う。イスラエルと地域の大国、つまりサウジアラビアとの関係正常化をめぐる話し合いを頓挫させ、パレスチナの大義に世界の注目を集めるための戦略の一環だと彼らは言う。

ハマスの関心は、イスラエルの砲撃下でパレスチナ人が直面している一時的な苦難よりも、イスラエルの破壊にあるという。

私は10月7日当日のX上で何が起きたかを覚えているが、最初に入ってきた情報はノヴァの音楽祭が襲撃されて人々が逃げ惑っているという映像。そして次々にハマスが人々を拉致している動画や、ガザで半裸の女性の遺体がトラックの荷台に積まれて引き回されているのをガザ民が叩いたり唾をかけたりしている動画が公開された。世界中の人びとがハマスの奇襲攻撃をほぼリアルタイムで目撃したのに、あの事件が起きてないとか、自分達が眠っていて何も見ていなかったからといって、よくもそんなバカげたことが言えるもんだと思う。

10月7日の攻撃はイスラエル軍がやったものという嘘

「10月7日の攻撃はハマスではなく、イスラエル軍が行ったと言われてますよ。証拠も出ているし、実際イスラエル兵がニュースで自ら話してます」

昨晩もこんなポストをした人が居た。私がバカバカしいと一笑に付すと、まあ次から次へと「証拠」とされる記事を張り付ける人がいて閉口した。典型的なのが下記のようなポスト。

それで私は今朝色々と調べてみた。上記のポストには二つのクレームがある。1)ノヴァ音楽祭でイスラエルのヘリコプターがテロリストと一緒に逃げ惑うイスラエル人を射殺した。2)キブツにイスラエルの戦車隊が出動しイスラエル人が中にいるにも拘わらず民家を破壊したというもの。言うまでもないがこれら二つは真っ赤な嘘である。

1)イスラエル軍のヘリコプターはノヴァ音楽祭上空に出動していない。下記はその事実を説明するフランセ2の報道である。

Xで引用された左側の動画は本物であるが、これは10月9日にIDFが自らのアカウントで公開したものである(上記のビデオ2:00くらいから始まる)。これはイスラエル軍がガザ内で行った攻撃のビデオでありハマス連中が越境してイスラエル攻撃をするのを阻止した時のものだとIDFは説明している。そしてこの攻撃はノヴァ音楽祭とは北東10キロも離れた場所での攻撃であったこと2:58から3:11あたりで示されている。

アップデート:イスラエル空軍のヘリコプターが誤ってイスラエル人を撃ち殺してしまったとハアレツ紙が報道したとされているが、ハアレツ紙自身がそれは偽情報であると否定している。

ハアレッツは、10月7日の大虐殺のさなか、ハマスのテロリストに発砲したイスラエル国防軍が、殺傷は確認されなかったが、市民にも命中した可能性があると、情報筋が記者団に語った2つの事例を報じている。

悪意ある陰謀論者は、何の脈絡もなく発表されたこの報道を悪用し、意図的に文脈を変え、ハアレツがIDFが自国民の大量殺戮を行ったという誤った説を裏付けたと偽っている。この偽情報はその後、他の人々によって共有され、その中には善意で行動している者もいたかもしれないが、それにもかかわらず誤った情報を作り出していた。Haaretz.com@haaretzcom

2)イスラエルの戦車はイスラエル市民に向けて発砲していない

引用したXポストの右側の動画は、11月26日にインスタグラムで公開されたものだが、キブツと呼ばれる住宅区域のひとつにイスラエルの女性戦車部隊が出動した、このビデオでは現場に居た女性兵士のインタビューが収録されているが、反イスラエルに都合よく切り刻まれて編集されており、あたかもこの女性兵士は自分らがイスラエルの民間人に無差別に発砲したと語っているような印象操作がされている。

しかし英語の字幕をよむ限り、彼女たちの誰も民間人に発砲したなどとは言ってない。いや、それどころか、民間人が居るかもしれないので発砲をやめたとさえ言っている。インスタグラムに付けられた注釈とは真逆のことを彼女は言っているである。

またイスラエル軍の戦車がイスラエル民家を破壊したということに関しては、12月6日に公開されたTikTokが元だが、10月14日に行われたIDFのヴァッファ(Vach)司令官によるホリット・キブツでの記者会見の模様が歪曲して報道されたのが原因だ。TikTokではイスラエル軍が民家にイスラエル民間人が閉じ込められていたにも関わらず民家を戦車で破壊したと認めたと嘘の情報が流された。

だが現実の記者会見の動画を観てみるとヴァッファ司令官は、彼等の部隊が駆け付けた時、その民家の前で四人、家のなかには8人の赤ん坊を含む15人の焼死体が発見されたと語った。どうやらテロリストは人々を集めて火をつけたものと思われる。生存者はあったのかと聞かれると、生存者は居なかったと答えた。(Role of Israeli tanks in deaths of Israeli civilians back in spotlight (aa.com.tr))

夫婦2組、男2人、女2人が手錠をかけられていました。この家の中にはさらに15人が焼かれ、そのうち赤ん坊が8人いました。この隅にね。ハマスは人々を集めて、殺し、燃やしたのです。

ヴァッファ司令官はIDFは遺体を民家から運び出した後で民家を戦車で破壊したと語った。何故民家を破壊したのかと聞かれると、その理由は家々がハマスに乗っ取られていたため家を破壊せずにはハマス退治が出来なかったからだと語った。

つまり、イスラエルの戦車隊がホリット・キブツに出動したことも、イスラエルの民家を破壊したことも事実だが、それによってイスラエル人が殺されたという事実は全く根拠のないデマであり、それをイスラエル兵も認めているというのは全くの嘘である。

すくなくとも陰謀論者が証拠として提示しているビデオにはそのような状況は全く映っていない。

道徳概念がありながらイスラエルへの憎しみを乗り越えられない陰謀論者

陰謀論を唱える人々には文明人としての道徳概念がある。彼等は多分本来は善人なのだろう。なぜなら、もし彼等の道徳感がハマスと同じだったら、10月7日を否定する必要は全くない。ガザ民と一緒になってハマスの功績を讃えればいいだけの話だ。しかしこれらの陰謀論者たちは知っている。ハマスがやったとされることは稀に見る許されない悪事であり、もしそれが事実だったと認めた場合にはハマスは悪逆非道なテロ組織でありイスラエルはその犠牲者なのだと認めなければならない。そして10月7日がハマスの仕業ならイスラエルの国防戦争も正当だと認めなければならない。だがイスラエル(ユダヤ人)を心から憎む彼等にそのようなことは絶対に出来ないのだ。

イスラエルのやっていることは正しい?そんなことがあるはずない!イスラエルは抑圧者だ、彼らのやることに正義はない!

だとしたら答えはただ一つ。10月7日はハマスの仕業ではない、イスラエルが捏造したのだ、すべてイスラエルのプロパガンダなのだあ~!

となるわけだ。感情だけで事実を見つめる目が曇っているひとというのは本当に手に負えないものだ。


View comments (3)

なんとこの私がヒラリー・クリントンに100%同意する日が来るとは!

昨日ヒラリー・クリントンが超左翼リベラル朝番組のThe Viewにゲスト出演し、今のイスラエル・ハマス戦争について語っていた。驚いたのはヒラリーの言っていることは100%正しく、私が完全に同意したということ。以前にヒラリーのユダヤ人嫌いは有名だとか書いたが、彼女の発言は私情を挟まない客観的なものだった。

ヒラリーの夫ビル・クリントンが大統領だった頃、キャンプデイビッドでクリントン大統領はイスラエルとPLOの仲介となり和平条約を結ばせようとした。しかし時のPLO代表のアラファトはすべての条件を拒否、話し合いは決裂した。後にヒラリーが国務長官だった頃もオバマ大統領がイスラエルとPLOの和平に務めたが全く話は進まなかった。だからヒラリーはいかにパレスチナが独立圏となるチャンスを自ら放ってきたかを良く知っているわけである。

「覚えてますか?10月6日まで停戦中だったのです。それをハマスが破ったのです。彼等の野蛮な攻撃によって。平和的な民間人を誘拐し殺害し斬首するという非人道的な野蛮さで。停戦中だったのです。それは保たれなかった。なぜならハマスがそれを破る選択をしたからです。」

全くその通りである。今停戦をがなり立てている連中は、中途半端なところで停戦をやればハマスはその時間を使って再編成し、再びイスラエルに攻め入るということを理解していない。停戦は終戦ではないのだ。ハマスが残っている限りこの戦争は永久に続くのである。ハマスは何度でも10月7日のような攻撃をするとはっきり宣言している。

ヒラリーはこれまで如何にハマスが何度も停戦条約を破ってきたか、ガザの地下にトンネルを掘って武器を貯蓄していたかについて語った。そして時期尚早の停戦は危険であると主張した。完璧な発言だ。火の打ちようがない。

TheViewの司会者女性達は皆左翼リベラルで、特にヒラリーに質問を投げかけていた黒人女性はパレスチナ側に居ることは間違いない。ただ、ヒラリーは通常であればこれらの女性達から神を崇めたてられるほど尊敬されている存在である。だから彼女が断固としてイスラエルは国の存続のために戦う権利があると言っているのには重みがある。

ところで人道的支援のために一時休戦すべきではないかという話についても、イスラエル軍は自らの命を危険にさらしながらガザ市民を比較的安全な場所へ誘導している。この間イスラエル軍は戦闘を中断しているのだ。また避難場所にたどり着いた人々に水やその他を供給しているビデオも観た。国際社会はハマスがは発表する出鱈目な犠牲者数をそのまま報道し、パリウッドと呼ばれているパレスチナによるプロパガンダ映像をそのまま流し、あたかも本当の犠牲者であるかのように見せて世論を煽っている。

避難しようとしているガザ市民を狙撃して避難を阻止しようとしているのはハマスの方なのだが、主流メディアはそういうことは完全無視だ。

駐日パレスチナ領事の不思議なツイート

さて、今日はまだ時間があるのでもう一つの話題。(ってビデオ発信じゃないよ)

最近駐日パレスチナの常駐総代表部というアカウントからハマス擁護のデマ発信が相次いでいる。これには公式アカウント特有の青いマークがないので本当にパレスチナ領事のアカウントなのかどうかかなり疑わしいのだが、今日もこんなことをつぶやいていた。

駐日パレスチナ常駐総代表部@PalestineEmb

イスラエルは病院からトンネルも武器も見つけられず、人質は病院の地下にいたという嘘を捏造した。 同軍の兵士はランティシ病院のカレンダーを指差して「テロリストの名前」が書かれた「人質リスト」の「証拠」と言ったが、文字通り土曜日から金曜日までの曜日がアラビア語で書いてあるだけだった。

昨日IDFはIDFが占拠した病院の地下に武器庫があり、地下には人質が一時的に拘留されていた形跡があるというビデオを発表したのだが、このツイートはそれについての話である。これは全く事実無根の内容なのだが、駐日パが引用した元ツイートはこちら。

イスラエルは病院からトンネルも武器も見つけられなかったので、「病院の地下に人質が保管されていた」という新たな嘘をでっち上げた。IDFスポークスマンは、「テロリストの名前」が書かれた「人質リスト」の「証拠」として、ランティシ病院にあったランダムなカレンダーを指摘している。しかし、その「リスト」に書かれているのは、文字通り土曜日から金曜日までの曜日だけである。@Megatron_ron

私は昨日IDF軍が発表したビデオ全編を観たので、このツイートが嘘であることはすぐに解った。先ず編集されていない元ビデオではIDF軍の報道官が病院の地下へ続くトンネルを指摘。地下で見つかった武器弾薬や自爆テロ用のベストやRPGなどを見せていた。そして別の部屋にトイレや台所やソファなどがあるのを指摘。椅子には足元に足かせとなったであろう輪になったロープ。椅子の上には女性の服が置かれていた。また国連からの救援物資の箱の上に哺乳瓶が置かれており下には紙おむつまであり、明らかに人質が居た形跡があった。このツイートは出鱈目ばかりなのだが、今引用しようとしたら早速コミュニティーノートが付けられていた。

発見された手書きの日数表は、病院で使用するカレンダーと異なり、上の部分にアラビア語で「アル・アクサ洪水の戦い23年10月7日」とハマスのテロ実行日とその作戦名が手書きで記されています 参照 x.com/ryan_stracks/s… x.com/idf/status/172… twitter.com/AndreasShrugge…

(日本語) また切り取られていない元の動画では、ハマス幹部の隠れ家が学校の隣にある様子や、病院地下のハマスの部屋、病院の隣に防爆ドアの付いた地下20mのトンネルと病院屋上の太陽光パネルから電線が引き込まれている様子を紹介しています 参照 元のイスラエル軍の動画 x.com/idfonline/stat… 動画の持ち主に事実関係を確認しない引用は、デマの発信元になるため注意が必要です

元ツイ主はわざと動画を切り取っているので確信犯だが、駐日パのアカウント主は事実確認もせずにこんなことをリツイートするのは無責任じゃないか。本当にパレスチナ領事の公式アカウントなのか、かなり疑わしい。

こちらが元の動画。

それと私は不思議なのだが、ハマスはガザ地下に長距離に渡ってトンネルを掘っていた事実を否定していない。それどころかロシアのメディアを招待して動画を撮り、全世界に宣伝しているくらいだ。エジプトでのインタビューでハマスの親玉はガザのトンネルはハマス戦闘員のためにあるとはっきり証言している。それなのに何故トンネルが発見された動画が出てくると、これはデマだのやらせだのと言い訳するのだろうか?ご自慢のトンネルではないのか?


View comment

X(Twitter)から永久凍結くらいました!

昨晩おそくまでツイッターでBlahさんとKwさんのスペースでカナダ人ニュースさんをゲストに色々とお話して楽しい時をすごして寝たのですが、今朝起きてみたらツイッターが完全凍結状態。アピールしてみましたが駄目でした。

理由というのがすごくくだらなくて、誰か特定の人に送ったツイートではなく、環境団体のアホどもが高速道路を封鎖しているビデオに「轢いちまえ」と英語で書いてリツートしたのが駄目だったとのこと。10年以上やっててこれまで色々問題発言をしてきたはずなのに、凍結の理由がこんなくだらないこととは驚き。しかも新しいアカウントを作ることも出来ないんだそう。一応読むことはできる。

色々トリックはあるらしいけど、今は身体の調子が悪いのでしばらくTwitterはお休みして今後どうするか考えよう。

ツイッター上でしか連絡を取ってこなかった人たちにはお知らせの方法がないので、まあ多分私のアカウントが凍結してることは他の人からは見えるのだと思うから、もしこのブログエントリーに気付いてくれたらGmailのほうに連絡してくれるとうれしいな。

ichigobatakekakashi@gmail.com

では久しぶりにツイッターに張り付かない一日を過ごしてみよう。


View comments (4)

“The lady doth protest too much, methinks”女性自認男が女湯に入ってくるなんて話はデマだと躍起になる活動家達

“The lady doth protest too much, methinks”とはシェークスピア戯曲ハムレットの中で、ハムレットの母ガートルード王妃がハムレットが仕掛けたお芝居を観た時に放つセリフである。これは誰かが何かを不自然に強調しすぎてかえって信用できない時に比喩としてよく使われる。最近の日本のトランスジェンダー活動家達が、理解増進法や差別禁止法が通ったからといって、女性を自認する男性が女湯にはいってくるなどというのは反対派が広めたデマだ!と叫ぶのを聴いていると、どうしてもこのセリフがあたまに浮かんでしまうのだ。

先ずはツイッターで上がってきた朝日新聞の記事から引用。強調はカカシ。

SNSを中心にトランスジェンダー女性を排斥する発言が広がっているとして、全国の当事者団体でつくる「LGBT法連合会」が16日、東京都内で記者会見を開き、「デマや中傷が当事者の生活を脅かしている。差別を禁止する法制度が必要だ」などと訴えた。

 元首相秘書官による差別発言をきっかけに、一昨年棚上げとなった「LGBT理解増進法」の検討が再び進んでいる。そうした中で、「男性が『心は女だ』と言えば女湯に入れるようになり、これを拒むと差別になるらしい」などという言説が広がり、当事者らが苦しんでいる

「もめ事は非常に少ない」

 会見では立石結夏弁護士が「公衆浴場は(厚生労働省による)管理要領で『男女を区別し』と定められている。この場合の『男女』は身体の特徴に基づく性別。全裸の時の外見から判断される性別と自認する性別が一見して異なる場合、施設管理者との調整が必要となる。男性的な身体に見える人が『心が女性』と言って女湯に入れるというのは誤り」と解説。現状で「公衆浴場やトイレについてもめ事になるケースは非常に少ない」と強調した

最近は市井の女性達もこの問題について色々考えるようになり、諸外国で起きている多々の問題もソーシャルメディアなどを通じて学ぶことが出来るようになった。当然日本でも同じことが起きるのではないかという懸念が生まれた。しかし新法推進者やTRA活動家たちは、こうした一般の人びとの不安を拭うような誠意のある説明を全くしない。それどころか私たちの掲げる不安や懸念に対しては、ヘイトだ!差別だ!デマだ!とがなりたてるだけだ。ツイッターで見かけたいくつかの例を上げてみよう。強調はカカシ。

トランスジェンダーやジェンダー自認に関する議論が、日本ではひたすらトイレや風呂場の話に終始してるの、意味分からないし、むしろ滑稽に感じる。全く論点がズレている。ー @yukoasanuma

「トランスジェンダー女性が女性用スペース(トイレや更衣室や風呂)を脅かす」といった話題で人々の怒りや共感を狙う話が拡散していますが、みんな悪質なデマです。 善意や共感でデマ拡散に加担しないようご注意を。-星 暁雄 (ITと人権)@AkioHoshi (自称ジャーナリスト)

「LGBT法案ができたら、男性が『心は女だ』と言えば女湯に入れるようになり、これを拒むと差別になる」というデマで、トランス女性が苦しめられている現状に対する記者会見。時枝さん「社会の中で自分はどんな性別に見られるのだろうかと人目を気にしながら暮らしている」ー松岡宗嗣(LGBT活動家弁護士)

「トランスジェンダーの権利を認めると女性を装った男性がトイレに入りやすくなり性犯罪が増える」などといった偏見や誹謗ひぼう中傷が交流サイト(SNS)を中心に拡散し苦しむ当事者も少なくない ー @mayan48181

実際にデマに苦しんでいる方々がいます。 LGBT理解増進法を作り、社会の理解を進め、当事者もそうでない人たちも納得できる、適切なルールを作るべきです。ー 稲田朋美 (衆議院議員)

これらのツイートに共通している点は、我々の懸念はデマであること、そのデマによってトランス当事者が苦しんでいるということだが、何がどうデマで、我々の懸念のどこが単なる取り越し苦労であるかという説明は一切ないことだ。

私はアメリカのLGBTQ+α活動をずっと観察してきているので、彼等の言ってることは英語でいうところの牛の糞(bull shit)であることがすぐわかる。拙ブログの2015年くらいの過去ログをお読みいただければ明白だが、アメリカでも『トランス許容トイレや施設が出来ても痴漢が増えるなどといった問題は起きない心配するな』と活動家は言っていた。しかしそれがどうなったかは読者諸氏はよくご存じの通りである。

TRAは常に行き当たりばったりの嘘ばかりつくので、話の辻褄が合わなくなり矛盾だらけになっているのだが、彼等はそんなことは全くお構いなしである。松岡などはこの間まで人々は自分が自認する方の施設を使えるべきだと言っていたし、2018年には別府の温泉でこんなLGBT混浴イベントが開かれていたのをNHKが報道していたほどだ。

では何故今になって、「女性自認男たちが女湯に入ってくるなんてデマだ」と言い始めたのだろうか?

何度も指摘しているように、LGBT活動家界隈の強みは人々の無知にある。特に日本ではまだ諸外国のように界隈の活動がよく知られていない。活動家たちが大した議論もせずに性自認法を早急に通してしまおうとしているのは、その内容を人々が知ったら絶対に反対されることを知っているからなのだ。スコットランドでもアイルランドでもオーストラリアでもカナダでも、そして無論アメリカ各地の州でも、性自認法が通った時一般の人びとはそんなものが通ったということさえ知らなかった。アメリカは別だが、UKや豪州では同性婚という誰もがほぼ同意できる法律の中に、トランスジェンダーの性自認法がこっそりと含まれていたことを人々は知らされていなかった。カリフォルニアの性自認法も州民の投票で決まったのではなく、民主党が多数議席を占める州議会が勝手に決めて通してしまったのだ。反対派による署名運動も署名数が集まったにもかかわらず、署名に不正があったとかいういちゃもんを付けられて認められなかった。この問題については関心のあった私ですら、女性自認の囚人が女子刑務所に移転される法律が通ったことを知らなかったくらいなのだ。

日本ではまだ、この法律に関して人々が関心を示しているだけ希望が持てる。

だが活動家にとって人々が関心を示すことこそが不都合なのだ。彼等は口では勉強しろだの理解を仰ぐだの言っているが、実際にTRAの本当の目的など理解してもらいたくないのだ。彼等の本音を知れば一般市民の理解など絶対に受けられないということを知っているからだ。

彼等の目的は少数派のLGBTQ+α(特にトランスジェンダー)による独裁である。女子供がその犠牲になるのは単なる副作用ではなくその目的の一つなのである。

良い見方をすれば、活動家たちが我々の懸念をデマだと騒ぐようになったということは、彼等も必死なのだと解釈出来る。つまり彼らはこれまでほど自分らの活動に自信がない。だからなんとか反対派の声をデマだヘイトだで沈黙させようとしているのだ。別の言い方をすれば、我々市井の人びとの声は彼等を困惑に陥らせる効果があるということだ。だから彼らは何もかも自分らの言い分を通せという高飛車な攻撃的姿勢から守りの姿勢に入ったのである。

我々正常な意識を持つ市民にとって今が肝心なのだ!今が正念場なのだ!

法律というものは一旦通ってしまうと覆すのは難しい。何年もお金と時間と労力をかけて闘わなければならなくなる。だからこのような悪法が通る前に、我々良識ある市民は声を大にして叫ばなければならない。

絶対に性自認法(別名が何であれ)を通してはならないのだ!


Comment

カカシがリアリティショーが嫌いな訳

私は昔からリアリティショーが嫌いだ。他人の私生活を観るのなんて除きみたいで趣味が悪い。それに出演している人達は往々にして品が悪く素行も決していいとはいえない。アメリカで有名なリアリティ家族といえばカダシアン一家。彼らはお母さんがプロデューサーでこの番組のおかげで大金持ちになった。たしかに彼女たちは美人だが、何の芸もないのにパーソナリティーだけで有名になった家族のことなんて私は全然興味がない。

だがそれよりも、私が一番嫌いなのは気に入らないメンバーを毎週事に追い出していくサバイバーやビッグブラザーみたいなショーだ。出演者のパーソナリティーがぶつかり合い、しかもお互いライバル意識丸出しで相手を蹴落とそうという企てが常に行われているのが醜くていやだ。

ただリアリティーショーの枠には入ってはいるが、昔やっていたダックダイナスティーやアメリカンチョッパーや故スティーブ・アーウィンのクロカダイルハンターなんかは面白かった。これらはリアリティーショーというよりドキュメンタリーと言った感じだったし、私が好きだったのは、これらの番組は自分らの変わった職業を題材にして、いかに仕事を完成させるかということに重点が置かれていたからだと思う。

さて、それで今回日本のリアリティショーに出演していた女子プロレスラーの若い女性が自殺をしたという話だが、SNSでの攻撃に耐えきれず追い詰められてしまったようという説が有力のようだ。番組の編集のしかたにも問題があり、彼女への悪意を煽ったのではないかと言う批判もある。

これは決して彼女個人への攻撃ではない。だが一般的に個人攻撃をされたくないならタレントとしての外面と個人としての内面の境界線がぼやけてしまうような番組には出演すべきではない。

私は好きな俳優/歌手のフェイスブックを追っているが、彼らの投稿はコンサートやドラマの宣伝がほとんどで、私生活については結構おざなりなことしか書かれていない。今日は家族のためにこんな料理したとか、犬が可愛いとか。芸能人のSNSなんてそのくらいにしておくべきだと思うね。

私が疑問に思うのは、亡くなった女性はレスラーとしても悪役を演じていたらしいし、テレビでも悪役を演じているのだという意識はなかったのだろうかということだ。アンチによる叩きは自分個人についたものではなく、悪役レスラーというキャラクターについたものなのだと割り切ることは出来なかったのだろうか?そう割り切るには22歳なんてまだ若すぎたのかもしれない。お気の毒なことだ。ご冥福をお祈りする。

言ってみれば、ユーチューブなどはリアリティーショーの最たるものともいえる。なにせ個人で自分をさらけ出してやっているわけだから。最近は若い人が安易にユーチューブで動画を出しているが、こういう人達は将来のことも考えて、かなり慎重になる必要があると思う。特に顔を出してやっている人達は、どこのだれかすぐに特定されてしまうし、家の様子とかを写すと住所が指定されてストーカーに狙われる可能性も大きい。子供を出汁にしてユーチューブを上げてる人も結構いるが、あれも気を付けた方がいいのではないかと思う。(でもすごい金儲けしてる子供チャンネルもあるらしいから誘惑はかなり大きい)

ユーチューバーの話がでたので

今日はどうでもいい話を書いているので、ついでに私が最近嵌ってるユーチューバーの話でもしよう。

私は昔から旅行記が好きだ。大昔子供だったころに兼高かおるさんの世界の旅を毎週日曜日家族と一緒に観ていて、大人になったら絶対に外国に行きたいと思っていた。当時は外国旅行は珍しかったので。元モンティーパイソンのメンバーのマイケル・ペイリンの80日間世界の旅なんてのは凄く良かった。

というわけで私はJブロガーと呼ばれる在日外国人ブロガーの一人、クリス・ブロードのAbroad in Japanというチャンネルが好きだ。クリスはイギリス人ですでに在日8年目くらい。岩手県を拠点に主に北陸や東北地方をめぐる旅行記を製作しているが、時々日本縦断サイクリングツアーなどもやって2018年には岩手から鹿児島まで2000kmに及ぶサイクリングの旅を一か月以上かけてやったこともある。リアリティショーでもこういうのは楽しくていいな。旅行好きな人や日本に興味のある人にはお薦めである。


Comment

若者のテレビ離れに焦るテレビネットワーク

ここ数年、エンターテイメントがすべてスマホで出来るようになってからというもの、若者のテレビ離れが目立つようになった
アメリカのテレビ番組は一年に2シーズンがあって、シーズンの終わりにはシーズン最終回を放映する。シリーズが人気があれば次期シーズに継続されるので、ファンならこのシーズン最終回は見逃せない。ところが、先月多くの連載番組のシーズンフィナーレエピソードの生視聴率がどこのネットーワークも去年に比べて30から40%も減った。
実は格いうカカシもテレビは昨今あんまり観なくなった。リアルタイムで観るテレビ番組としては芸能人とプロダンサーが組んで社交ダンスを競い合うダンシングウィズスターズ(スターと踊ろう)とか究極の障害物競走アメリカン忍者ウォーリアーとか、素人名人芸のアメリカズガットタレントくらいかな。どれも選手権なのでニュースとかで結果を知りたくないという理由から一応リアルタイムで観てるだけ。
その点、生で観る意味が特にないドラマやコメディーは全く観ないし、テレビニュースなんて地方局にしろ全国ネットにしろ出張先のホテルで観る以外は先ず観ない。ニュースも天気予報も交通情報もすべてスマホで観られる時代、テレビをつける必要がない。それでうちのテレビはもっぱらDVDで映画を観るためのモニターとして使われている。
中高年のカカシですらこうなのだから、若い人たちのテレビ離れは相当なもんだろう。それでテレビネットワークは新番組の最初のいくつかのエピソードをアプリなどを使ってネットで公開するようになった。ネットで無料公開することによって、最初の数エピソードは前宣伝の役割を果たす。こうやって番組のファンを増やしてテレビに帰ってきてもらおうということらしい。
ところでナスタチウムさんが日本も含み受信料を強制的に国民から徴収している国について紹介してくれている。他の国と違って、日本のNHKの場合はテレビを持っていなければ受信料を取り立てることはできないので、スマホ普及でますますNHKの受信料は減るのではないかな。


Comment

ユーチューブでみつけた面白いサイト色々

この間もちょっとお話したのだが病気で静養中に日本やアメリカのユーチューバーのチャンネルを色々観てて面白いなと思ったことをちょっと書こうと思う。
韓国でおきた僕の最初の人種差別体験 -TerryTV(英語)
テリーは韓国人とアメリカ人の混血。最近韓国で英語教師を始めた。いろいろ期待して韓国へ行ったのだが、始めた学校での待遇があまりにもひどい。とにかくこき使われ過ぎるうえに彼のやることなすこと事務局長の女性が文句たらたら。そんな状況が二か月くらい続いたので、ついにテリーはこんな状況では働けないと苦情を述べたところ事務局長は「辞めたいなら辞めてくれていい」と極めてあっさり言ったのだという。それでテリーは一体自分に何の落ち度があるというのか、どうして他の教師よりも冷遇されるのか、と色々聞いてみると、女局長は初めて正直にその理由を話した。
この英語学校は子女に高度な英語教育を受けさせようと両親が多額の授業料を払って入学させている。親たちは本物の英語を子供たちに習わせたいと思っているため、英語教師らはこの親たちのイメージする理想な英語教師像を醸し出す必要があるというのだ。平たく言えば、英語教師は西洋人に見えなければならないということ。正直なところカカシから見るとテリーは韓国で居そうなイケメン男優かアイドルかというくらい美形で格好いい。実を言うと私はテリーのブログは彼が韓国へ行く前から観ているが、彼は韓国系アメリカ人だと思っており、ハーフだとは言われるまで気が付かなかった。それがいけなかったらしい。つまり、テリーは女事務局長が期待していたほど白人に見えない、いや、それどころか東洋人、特に韓国人に見せすぎるのだ!それで前々から辞めてほしかったけど、まさか白人に見えないから辞めてくれとも言えず、意地悪していびり出そうと思っていたらしい。
韓国に居て韓国人に見えすぎることで人種差別をされたという不思議な話であった。
在日外国人が発信するユーチューブ、J-Blog
韓国の英語学校における外国人への対応の悪さもそうだが、日本にも無知な外国人を悪用する悪徳業者はたくさんある。それについて色々紹介している外国人のブロガーも結構いる。日本在住の外国人が日本語もしくは自分らの母国語で日本での生活についてアップしている動画サイトのことはJブログと呼ばれ、やってるブロガーたちはJブロガーと呼ばれる。最近発見した二つの対照的なサイトをちょっと紹介。二つとも英語サイト。
GivemmeaflakemanのビクターとRyan Boundlessライアン・バウンドレス。
どちらも日本生活歴が長く、ビクターはもう20年以上、ライアンは10数年。二人に共通していることは日本で長年英語を教えているということ。だが、対照的なのはビクターは日本での生活をエンジョイして完全に日本に融和しているのに対し、ライアンは日本が嫌いで何かについて日本の悪口を言い、日本で暮らしている自分がいかに惨めであるかを常に語っている。はっきり言ってライアンのブログは気が滅入るからちゃんと見たことはない。ビクターは楽観的だが話がまとまらずに長ったらしいので好きではないが、一緒に飲んだら面白いおっさんかもしれないという気がする。友達になるなら絶対にビクターの方だね。
外国人が日本で仕事をするのであれば、やはり下調べは必要不可欠だ。相手が外国人だと思って足元を見る悪徳日本業者はいくらもいる。そういう意味で今日本に暮らし、嫌な体験もしているほかの外国人の話をユーチュブのブログを通じて聞くことが出来るというのはこれから日本へ行こうという外国人にとっては非常に助かることだろう。ところで外国人英語教師の最低月収は25万円(手取りではない)だったそうだが、最近は法律が変わってそれ以下のところもあるとか。これは1980年代から全然変わっていない。いくらデフレといっても、これはかなり低いのではないかと思う。
カカシが好きな日本語ユーチューバー
最後にカカシが好きな日本語のユーチューブチャンネルを二つ紹介しよう。一人はカカシがもう数年前から登録しているKAZUYAチャンネル。もうひとつはPDRさん
カズヤ君は保守的な政治に関する話をしており、カカシは慰安婦問題の件で4~5年前に知った。まだ20代で高卒だというが、アメリカの名門大学に行ってる学生なんかよりずっと博学。大学なんか行かなくても教養は身につくという例だね。最近では本を出したり政治雑誌にコラムがあるなど結構な活躍ぶり。声も声優並みで上品。
「PDRさん」のダンカンはイギリス人と日本人のハーフで30歳前半。15歳までイギリスで育ったがその後は日本住まい。彼は時々英語のブログもアップしているが日本語の方がメインなようだ。ヒューモアがイギリス風な皮肉っぽいものなので日本人には通用しないとか言ってるが、結構人気があるので通じてるのではないかと思う。彼は若いころコンビニに9年も働いていたとかで、「コンビニにくるうざい客」シリーズは面白い。彼の奥さんのメイミーさん(英語と日本語)もJブロガーとして日本に興味のある外国人からも人気がある。


Comment

日本でフェイスブックが普及しないのは何故?

今朝、フェイスブックでハワイの友達とチャットをしようとして「お早う!」と始めたら、相手が「今からサンディエゴまで運転していくんだ。」というので、どうやってハワイからサンディエゴまでドライブ出来るのかと思って「え〜あんた今何処?」と聞いてから気がついた。ハワイの友人とチャットするつもりで、ロサンゼルスの会社の先輩に話しかけてしまったのだ。
幸いにして、「今なにしてるの?」と聞かれて「出張中の経費報告書いてるところ」と日曜日なのにちゃんと仕事してる話をしたので助かったのだが、これで「日曜日なのに仕事させるんだから、まったくまいるよ、うちの上司は」とかなんとか書いてたらまずいことになるところだった。
さて、このフェイスブック欧米では利用者5億人とかでダントツに人気のあるソーシャルネットワークなのだが、何故か2008年に日本にも紹介されて以来、その普及度はかなり伸び悩んでいるという。その理由について私は以前にこんなことを書いた

私が思うに日本人はPCより携帯でネット参加する人が多いから、短い文章で色々かける手軽なツイッターが人気を呼ぶのではないだろうか。

ただ、フェイスブックは実名登録だが、ツイッターは匿名も可能。ネットで実名が暴露された事件が続発して日本では実名登録が嫌煙されているという理由もあるらしい。

日本人は欧米の人たちより携帯によるネットアクセスが多いので、携帯フレンドリーでないサイトは人気が出にくい。フェイスブックは携帯からもアクセス可能ではあるが、画面が携帯用にデザインされていないので非常に見にくい。特に日本語が直訳で普通の日本語になってないから意味が解りにくい。
だが、それ以外にも日本人特有の内向きのネット使用方法がフェイスブックの普及を妨げているのではと、J-Cast Newsにある。

英調査会社TNSによると、世界46か国のSNS利用実態調査で、SNS(ソーシャルネットワーク)での友だちの数が世界でも少ないのが日本だという。モバイルSNSでは、友人との交流よりもゲームを楽しむユーザーが多いとのデータも出た。「内向き」傾向にある日本人を会員に引き込むには、欧米とは違った独自のアプローチが必要かもしれない。

へえ、そんなんだ。私はミクシーなどの人気からしても、日本でもネットにおける友達作りは盛んなのだと思っていたのだが。
それともうひとつ、日本人はネットでのマナーが海外の人たちよりも悪いという警戒心があるらしい。確かに匿名の掲示板などではかなりひどいことを言う人がいるが、ネット上での行儀など日本でもアメリカでもそれほど違いはないと思う。
実名で顔まで出したら、ああは意地悪なことは言えないだろうし、知り合いにも自分の言ってることがばれるから多少は言うまえに考えてから言うようになるのではないだろうか、と普通は思うが、意外とこれが脇の甘いひとが多いのだ。
以前にも上司をフレンド登録していることを忘れて散々上司の悪口を書いて首になった女性の話を読んだ事がある。また、夫と浮気しているらしい相手の名前をフェイスブックで探し当て、夫と二人で「ハネムーン」に出向いた愛人の写真を目の当たりにして激怒した妻の話とか、私の職場の男性も奥さんじゃない女性と旅行した写真をべたべた張り出して完全に浮気がばれた話とか色々ある。
最近では、ルームメイトに男性とセックスしている場面を隠し撮りされた男子大学生が、その動画をフェイスブックで公表されて恥じかしさのあまり投身自殺するという悲劇さえ生まれている。
またティーンエージャーの女の子同士でもフェィスブックでひどいいじめをしただけでなく、よってたかって一人の女の子を袋だたきにしている様子をビデオにとって公開するなんて信じられないことをする人たちもいた。顔も名前も出てるわけだから、加害者は皆逮捕されたのだが、どうもネットというのはプライバシーという観念を忘れてしまう不思議な力があるらしい。
しかしだ、匿名だからといって本当にプライバシーが守られるのかと言えば、これが非常に怪しいもので、私も以前に書いた通り、匿名の掲示板で実名を出されて散々セクハラ(女性からだが)されたことがあるので、かえって匿名だと思って安心しているとひどい目にあうこともある。
はっきり言って、他人に知られてまずいことは匿名であれ実名であれ、ネットで公開するべきではない。一旦にネットに載ってしまうと、どこかで誰かが見ているもの。
友達同士で酔っぱらって撮った裸踊りの写真が、ネットで出回って近所の笑い者になる、なんてことがないように、我々も注意が必要だろう。
友達の友達は皆友達だからね、フェイスブックでは、、、


View comment