LGBT運動に慎重な日本

先ずはのっけから良いニュース。

経産省トイレ制限訴訟 性同一性障害の原告が逆転敗訴 東京高裁

毎日新聞 2021/5/27 16:07(最終更新 5/27 21:49) 199文字

 戸籍上は男性で、女性として生きる性同一性障害の経済産業省の50代職員が、女性トイレの利用を不当に制限されたとして、国に処遇改善などを求めた訴訟の控訴審判決で、東京高裁(北沢純一裁判長)は27日、利用制限を違法とした1審・東京地裁判決(2019年12月)を変更し、制限の撤廃を求めた原告側の請求を棄却した。北沢裁判長は「国の対応は不合理とは言えない」と述べた。原告側の逆転敗訴となった。【遠山和宏】

何かとLGBTの要求にはすぐ折れてしまう欧米のふがいない法廷と違って、少なくともまだ日本には常識ある法廷があったようで、ひとまずは安心した。無論まだまだ油断大敵。

先日もちょっとお話した今国会で審議中の「自民党案のLGBT理解増進法、野党案のLGBT差別解消法、そして性同一性障害特例法の見直し」に関して、ヒューマンライツウォッチャー(HRC)という国際人権団体が日本にトランスフォブ金賞を与えたという話をきいた。HRCとは私も拙ブログで何度もご紹介した極左翼市民団体なので、この団体から「差別者」の汚名を着せられたら、勲章をもらったと誇りに思っていい。差別が何なのかもはっきりしないうちに、安易な法律など通してはならないという慎重な姿勢は誇りにこそなれ決して恥じることではない。

実は拙ブログで2019年の終わりにトランス活動には人々が気づかないうちにこっそり差別禁止法をなる性自認のみ異性(特に自称女性)が女性として扱われると言う法律を通してしまおうという動きが世界中にあり、それにはマニュアルもあるというお話をした。極少数派のトランス活動家が欧米各地の政策に多大なる影響を与える秘訣を発見 – Scarecrow in the Strawberry Field (biglizards.net)

そのマニュアル通りにトランスジェンダー法が通ってしまったノルウェーでの実態を日本語訳してくれた人が居たのでこちらでも紹介しておきたい。『女』へ仕掛けられた戦争について 〜ノルウェーからの報告|トランスジェンダリズム海外情報|note。まず活動家はどんな方法で反トランス差別法を通したのかを挙げてみよう。1.

  • IGLYOのロビー活動マニュアルには、ノルウェーを『最も良き実践国』と、記載してある。トランスロビー活動目標の1つは、できるだけ早く子供を『トランス』させること。彼らはなんと6歳以下を標的にしていた。
  • セルフIDについては知識のない人が多く、内容を知れば賛同は得られないため、人気のある同性結婚などの法案を隠れ蓑として性自認法を忍び込ませた
  • セルフID法は、可能な限りの短時間で急いで可決された
  • 健康問題の解決策として促進されたため、女性団体からの意見は取り上げられなかった。北欧で最も古い性同一性障害者のための団体である▶️Harry Benjamin Ressurssenter・http://www.hbrs.no/でさえ、この法律を支持していなかった。
  •  2016年に『性自認法(セルフID制度)』が施行されてから数週間も経たないうちに、とある女性が生物学的男性に対して『公共プールの女性用更衣室』から出て行くよう依頼したことが理由で、その女性は『差別』の容疑で警察に通報された。 

この女子更衣室に入ってきた男を注意した女性が反対に通報されたというところが非常に恐ろしい。先日から松浦大悟氏が何度も差別禁止法を作る前に、何が差別とされるのかを具体的にはっきりとさせておかなければならないと何度も指摘しているのはこういうことなのだ。

アイルランド住まいのツイッタラーさんによれば、アイルランドでもこの法律がいつの間にか通ってしまい、一般女性はまるで知らずにいたが、ある日突然女子トイレが男女共用になって大ショックを受けるといった状況になっているという。

さて、このなかでも特に悪質なのが「ジェンダーエクスプレッション」の擁護という点である。ジェンダーエクスプレッションの定義は下記の通り。

🤖 ▶️GENDER EXPRESSION 
ジェンダー表現とは、人が『gender (社会的性役割における性別)』を公に表現または提示する方法です。これには、服装、髪、化粧、所作、声などの行動や外観が含まれます。とある個人の選択した名前(name)と代名詞(He/She/They)も、性別(gender)を表現する一般的な方法です。これらの属性を通して、私達は相手の性別(gender)を知覚します。(オンタリオ人権委員会)
*2020年10月現在、Gender Expression は、学術会議の提言書中で『性表現』と翻訳されている。▶︎http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-24-t297-4.pdf

なんのことはない、単なるステレオタイプのことである。我々の性別は性表現によって決まるのではない。我々がどちらの性に属するかは遺伝子が決めるのであり、性の違いは生殖機能で顕著に表れる。外から見て女性か男性かの区別がすぐにつくのは、その人の性表現などではなく、遺伝子によって作られた骨格や肌の質や脂肪の付き具合などによるものだ。だから普通の女性がどれほど男性っぽい恰好をしてもすぐに女性だとわかるし、その逆も然りなのである。

何故トランス活動家がこのステレオタイプにこだわるのかと言えば、性の違いは単なる表現の違いだとして、生得的性の存在を抹消することが彼らの目的だからだ。このエッセーの著者はその危険性をこう指摘する。

以上を鑑みると『ジェンダー表現』が法的に『ヘイトスピーチ』から保護される様を見せ付けられる事が、女性に対する侮辱にならないだなんて、そんな事があってたまるか!全女性にとって『ジェンダーの固定概念』は正に憎まれ、戦い、そして破棄されるべきモノじゃないか! (略)

『ジェンダー表現』への批判は犯罪行為となり、最高3年の禁固刑に処せられることになる。もちろん『性自認法』を批判することも同様に、犯罪扱いされてしまう。
何故だ?

その理由は、『ジェンダー表現』という概念の核心には『トランス女性は女性です(#TWAW )』という教義(dogma)があるからだ。これこそが新ヘイト・スピーチ規制法の全容なのだ。そのヘイトスピーチ規制法とは、心が女性であると感じている男性を「ミスジェンダリング(性別誤認)」しないようにするためのもの。
TRAによると、ミスジェンダリング以上に『憎悪』すべきものは無いのだそうだ。事実、『トランス女性は女性です』という教義は、トランスの権利(trans rights)と銘打たれた全ての法律とインフラ整備の中核を成している。

したがって、国会が実際にヘイトスピーチ規制法へ『ジェンダー表現』を盛り込んだならば、そのこと自体が『女性(women)は、人間の大人の女性(female=生物学的女性)である』と主張する権利に、最期のトドメを刺すこととなるだろう。

そうなれば、新しい『トランスの権利』と、『女性の生物学的性別に基づく権利(ノルウェー批准の女性差別撤廃条約に記載)』との間の紛争についての論争は、犯罪となる可能性が出てきた。

こうしてみていると、トランスジェンダリズムというのは究極の男尊女卑である。伝統的な男尊女卑は女性は男性よりも劣るという考えだったが、トランスジェンダリズムは女性の存在を抹消する思想だ。

日本の国会が慎重にこの問題に取り組んでいることは非常に賢明だ。また同性婚の隠れ蓑にかくれてこっそり早急に法案を通してしまうようなことをしていないのも良いことだ。松浦氏は自分に出来ることは物を書くことだけだと言っていたが、より多くの人々にこの恐ろしい陰謀を理解してもらうことが何よりも一番大切なことだ。

このマニュアルにもあるように、彼らが一番恐れるのは彼らの目的が公に知られてしまうことにある。なるべく誰もしらないうちにこっそり法律を通してしまい、人々をコントロールすることこそが彼らの目的。日本は決して欧米の二の舞を踏まないでほしい。

追記:私はだいぶ前から女装してまで女子施設に入ろうとする男は普通の男よりも危険だと言ってきた。本当に性同一性障害に悩む人は、自分の男性体に非常な嫌悪感を持っているので積極的に去勢手術を受けようとする。しかしセルフIDを強調する人たちは性転換手術を最初から受ける気がない。ツイッターで、逆戻りできない手術を強要するのは非人道的だと言っている人が居たが、男に戻りたくなるかもしれないから性器は残しておきたいと言うなら、そんなの性同一性障害でもなんでもないではないか。それはただの女装癖だ。なんでそんなことに一般女性が自らの危険をおかしてまで付き合う必要があるのだ?

だいたい何故彼らはそんなに執拗に女性施設に入って来ようとするのだろうか?女性は女子施設を使うから女性なのではなく、女性だから女子施設を使っていると言うだけの話だ。だから本気で自分は女性だと思い込んでる人なら男子トイレを使ったからと言って、ああやっぱり自分は男だと自覚するわけでもあるまい。だとしたら便宜上男子施設を使ったとして何の不自由があるというのだろう?なぜわざわざ女子施設に入ってくる必要性を感じるのだろう?

多くの自称トランスジェンダーは異性愛者である。つまり自分の生得的性の異性を性対象と見ている。つまり、私から言わせたら単なる女装癖のある異性愛者なのだ。そういう人たちが執拗に女性施設への立ち入りを要求するというのは、やはり自分が女だと思うからというより、そういう場で女性を見たいという男特有の性本能から来るものだとするのが妥当だろう。

だからそんなことまでして女子施設に入ってこようとする男は、普通の男よりずっと危険なのである。


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民主党が好んで使う「大きな嘘」はヒットラーがユダヤ人虐待に使った言葉だった

極左翼と化した民主党は、なにかとトランプ大統領をヒットラーになぞらえて独裁者だのナチスだのと罵っていた。しかし実際にナチス党のやったことを実現しているのは民主党の方だ。しかも、政権をとってほんの数日だというのに、ものすごいスピードで次々にバイデンフューラー(Führer)は大統領命令というペン一本でどんどん独裁的な政策を進めている。特にひどいのは、キーストンパイプライン建設の中止、フラッキング禁止、女装男の女子スポーツ参加許容、などがある。バイデンを支持したパイプライン建設業の労働組合は、裏切られたと怒っているが、バイデンは最初から何をするかを話していたので、それを知らなかったとしたら自分が悪い。トランプが嫌いだというだけでバイデンを支持したりするから、こういうことになるのだ。

さて、それはともかく、最近民主党は共和党やトランプ支持の人々に対して「ビッグライ・大きな嘘」という言葉を使って攻撃するようになった。つまり、先の選挙で不正があった、バイデンは不正によって大統領になった、という説は「大きな嘘」だというわけである。こちらナショナルポルスの記事から

  • ジョー・バイデンはトランプ大統領やテッド・クルーズ及びジョシュ・ハウリー上院議員が「大きな嘘」をついていると責めた。
  • ハワイ代表マージ―・ヒロノ下院議員はアンダーソン・クーバーのテレビ番組で共和党議員たちは「大きな嘘」をついていると責めた。
  • ドミニオン社はルーディー・ジュリアーニを訴え、その訴訟のなかに同弁護士が「大きな嘘」をついていると記載。
  • ジェイク・タッパー(CNNの司会者)はツイッターでなんども不正選挙説は「大きな嘘」だとツイート。

「大きな嘘もつき続ければいずれ人々は信じるようになる」というのはナチス党の参謀ヨセフ・ゲイブルが言ったとされているが、実はその根拠となるものはない。にも拘わらず、民主党は相手をナチスとなぞらえるために「大きな嘘」を間違った意味で使っている。だが皮肉なことに彼らのやっていること自体が、実はヒットラーのやり方そのものなのである。

「大きな嘘」という言葉はヒットラー自身が自著のMein Kampfの中でユダヤ人弾圧の口実に使っている。そのなかでヒットラーはユダヤ人は「大きな嘘」をついて社会を不穏に導いているとし、ユダヤ人弾圧を正当化したのである。

民主党が共和党やトランプ支持者たちが「大きな嘘」をついているとして、沈黙させようとしているやり方は、まさにヒットラーが使った手段そのものである。

民主党がやたらとナチスドイツを引き合いにだすのは、かえって自分たちの正体を晒すことになり、逆効果なのではないだろうか?


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遅まきながらパニック状態のアメリカ主要都市、病気より怖い治療

本日になってアメリカの主要都市各地で封鎖命令が出ている。といっても武漢やミラノのような極端なやり方ではないとはいえ、中小企業の経営者にとっては非常に恐ろしい状況となっている。

ニューヨーク市

ビル・デブラジオ市長は市民に自宅謹慎を呼び掛けている。これは隔離と違って自主的に自宅にこもり、必要最低限以外の外出を控えろという意味らしい。外出を許されるのは警官や消防士と言った公共サービスの人々のみ。しかしながら、こういう法令は市だけでは出来ないとのことで、ニューヨーク州のコモ知事は、州全体で自宅禁止法を施行する計画は今はないと話している。デブラジオ市長はいちにち5000人の市民を検査することが出来ると言っている。

サンフランシスコ・ロサンゼルス

サンフランシスコが真っ先に自宅謹慎法を施行したが、それに次いで湾岸沿いのサンマテオ、サンタ・クラーラ、サンホセ、なども続いた。これにはシリコンバレーも含まれる。

南カリフォルニアでもロサンゼルスが二日くらい前に同じ規制を施行し始めた。食料買い出しなどは許可されているが、病院に行くなど必要最低限の外出は禁止。誰かと接しなければならない場合でも6フィート離れて行うようになどと行ってる。都会でそんなことが出来るとも思えないが。ジムやバーは閉店。レストランでも持ち帰りと出前のみ許可。

経済への影響

どんなビジネスでも何週間も閉鎖されたらやっていけなくなる。それでも私の仕事のようにテレワークが可能な分野はまだいいとして、レストラン・バーやジムなど客が来なければ話にならないビジネスは何週間も閉店させられたら商売あがったりだ。小さなマムアンドパップ(母ちゃん父ちゃん)経営の店はつぶれてしまう。個人営業のタクシーやリムジンなども困るし、工場などの操業が止まれてば商品の生産にも影響が出てくる。これだけの影響を出してまで人々を家に閉じ込めておく価値はあるのだろうか?

ところでイギリスでは諸外国とは全く違うアプローチで、一番病気に弱いとされるお年寄りの外出だけを禁じ、若者や中年はこれまで通り普通の生活をするようにするという。若者とお年寄りの直接の接触を避ければ、若者たちの間で感染が広まっても個人の抗生でなんとかなるというわけである。

しかしこれにも問題はある。自分ひとりで起き上がれない老人や介護の必要な自宅住まいの老人はどうなるのか?養老院などの職員はどうするのか?

個人的には私はイギリスのやり方に賛成だ。しかしこんなパンデミックは近年稀な状況だ。誰も正しい答えなど持ち合わせていない。都市閉鎖が正しいのか、イギリス風老人謹慎のみが正しいのか、もう少し時間がたたないと解らない。だが中小企業にとってはそんな呑気なことは言っていられない状況だ。


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言論と暴力を混同すると、かえって暴力を煽ることになる

最近アメリカでも日本でも「言葉の暴力」といった概念が後退派左翼の間で流行って。ごく普通のことを言っただけで、「それは差別だ!ご暴力だ!」と言い出す輩がやたら多い。ある人などは「言葉で人は死にます」とまで言い張った。いったい私がどんな呪文を唱えればそういう奴を殺すことが出来るのか、是非とも教えてほしいものだ。

聡明な読者諸氏はもうすでにご承知のことと思うが、そうやって相手の言論を暴力だとか暴力を煽る行為だとか言う奴らに限って自分たちは平気で暴力を振るう。平和平和とがなり立てながら、辺野古基地前で基地に出入りする人々の車を囲って車を叩いてる奴らなんぞは、その典型である。

先日も極左翼で悪名高いカリフォルニアのUCバークレー大学で、保守派活動家が左翼暴徒に殴られるという事件が起きた。上記はその時の模様。被害者はハイデン・ウイリアムスという男性でターニングポイントUSAという保守派団体への勧誘活動を手伝っていた。ブースには「ヘイトクライムのやらせは真の犠牲者を傷つける」 ( “Hate Crime Hoaxes Hurt Real Victims”)といったサインが掲げられていたという。これは先日二人の保守派白人に襲われたという自作自演の犯罪を訴えて問題になっている黒人俳優のことを比喩している。

さて、このサインに怒った二人の男がウィリアムスに近づきウィリアムスに罵声を浴びせかけた。ウィリアムスによると男たちはウィリアムスを「レイシスト」と呼び「撃ってやる!」といって脅したという。私が見たビデオの中でも黒い服を来た男が「お前は暴力を煽っている」と言いながらウィリアムスを殴っている姿が写っている。

最近の大学キャンパスは保守派にとって非常に危険な場所になっている。とターニングポイントUSAの創設者、チャーリー・カーク氏はいう。保守派は単に意見が違うというだけで罵倒され暴力を振るわれるのが普通になっている。もしこれが反対にマガハット(トランプ支持の象徴)を被った保守派学生による暴行であったら、メディアは「ヘイトクライム」だと言って大騒ぎしたに違いない。なにせマガハットをかぶって微笑んでいただけの高校生をあれだけ吊し上げたメディアであるから。

なぜ左翼連中は保守派というだけで殴ってもいいと思うのか。それは「言論は暴力だ」という危険な思想を信じ込んでいるからだ。言論は言論だ、言論で誰も怪我をさせることなど出来ない。だがそれを「暴力だ」と言ってしまえばどうなるか。暴力なら暴力で応戦しなければならないという理屈になる。だから後退派左翼にとって保守派の言論は暴力なのであり、暴力によって対抗するのは正当防衛なのだという考えなのである。私が口を酸っぱくして言論と暴力を混同してはいけないと言っているのはこれが理由だ。

そしてこれはヘイトスピーチは暴力だとするならば、政府による暴力で弾圧されて当然という理屈になる。

先日イギリスでは38歳の母親がフェイスブックで「トランス女性は男だ」と書いただけで警察に連行されて何時間も拘束されるという事件が起きた。イギリスではこういうことがもうすでに何度も起きている。その話を上記のようにツイッターでしたら、「ミスジェンダーはヘイトスピーチだから規制されて当然」と答えて来た人が居た。

この人は自分が言っていることがどれほど恐ろしい言論弾圧であるかわかっているのだろうか?SNSで何気なしに言ったこと、しかもトランス女は男だ、などという明確な事実を言っただけで逮捕されるような世の中に本当に生きたいと思っているのだろうか?こういう人は自分は常に権力者側に居ると錯覚している。自分の意見が多数派だから自分は安全だと思っているのだろう。だが、ほんの10年くらい前ですら、男を男と呼んだらヘイトだと言われる時代が来るなんて、誰が予測しただろう?ということはいつ何時、今はポリコレな言論が明日はヘイトになるか解らないのだ。ずっとリベラル派だといってバージニア州の知事にまでなった人が30年以上も前に冗談でやった黒塗りで辞任を迫られるなんて世の中だからね。

余談だが、バージニア州の知事の黒塗り写真を検索していたら下記のようなツイートを見つけてしまった。ここまで来ると黒塗りというより変装だね。


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どんなに理解を示しても、トランスを女子トイレに入れたくない人は差別者にされる絶対服従の掟

最近ちょっとツイッターではかなり危険区域とされているトランスジェンダーについて色々な人と議論しているのだが、その流れで下記のような発言を目にした。この特定の会話には私自身は参加していない。著者はなんと私の昔馴染み、基(もとい)、宿敵(?)の小山のエミちゃん。

エミちゃんはトランス女性を女性だと認めるなら女子トイレに入っても良いことにすべきであり、変態女装男と見分けがつかないからトランスも入ってくるなというのはトランスをセカンドクラスシチズンとして扱うことになり、全くの偽善だと言っている。これは「トランスが性犯罪を犯すと言っているのではない。ただトランスを装った痴漢が立ち入ることを防げなくなるからトランスの立ち入りも禁じなければならないのだ」という議論への反論だ。

確かに、もしトランス女性が本当の女性なら女子施設から排除されるのはおかしい。本当の女性ならどれほどごつい人でも女子施設入室は許可されなければならない。

私のように最初からトランス女性などというものは存在しないと思ってる人間には全く無関係な討論だが、トランス女に対しても同情的であり、理解を示そうと考えている女性たちが、それでも男子が女子施設に入ってくるのは抵抗がある、怖い、と思う気持ちを、こうやって差別者だと言って責め立てるのは如何なものだろうか?

こういう意見を読むと、結局トランス活動家の本当の目的は自分たちが安心して使える施設に入りたいということではなく、女性を恐怖に陥れて弾圧するという、女性の完全服従が目的なんだなとあらためて感じさせられる。


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旭日旗恐怖症のポリコレ圧力に屈するな、たまにはロサンゼルスタイムスがましに見える記事

ついこの間、アノニマスポストに載った記事で、カカシの地元のロサンゼルス学校区の壁画が旭日旗だから塗りつぶせといちゃもんを付けた韓国人活動家の話があった。

この壁画は「マイアミ在住の新進気鋭画家、ビュー・スタットン氏(32)がロサンゼルス市内のロバート・F・ケネディ公立学校のジムの外装に描いた巨大な壁画。」であり、モデルは往年の女優エバ・ガードナー。当たり前ながら旭日旗とは無関係。

にも拘わらず、「Wishire Community Coaltion」(WCC)ウェルシェア・コミュニティ連合会)という地元韓国人団体が、「この壁画の太陽は日本帝国主義のシンボルである旭日旗を思い起こさせる」とか「旭日旗はアジア全土を侵略し、アジア人民を弾圧し隷従させた人類に対する犯罪を象徴したものだ」とかいちゃもんを付けたことで、学校区はしりませんでした、ごめんなさい、すぐ塗りつぶしますと、すぐ折れてしまった。

普段なら左翼活動家のクレームがつくと何でも言いなりになっていたアメリカ左翼も、今回はちょっと行きすぎだと思ったようだ。


ところがこの完全謝罪に真っ向から異議を申し立てのは画家のスタットン氏だけではない。
 「教育・言論の自由」「自由人権」では他の追従を許さぬ2つの団体が前面に出てきたのだ。
 1つは「American Civil Liberties Union」(ACLU=アメリカ市民自由連合)。ヘレン・ケラーさんらが創設した全米で最も影響力のあるNGO団体。会員は1万5000人。
 もう1つは全米の学校長らが名を連ねている「American Association of School Administrators」(AASA=アメリカ学校教育責任者協会)。会員数は50万人。
 2団体の主張はこうだ。
 「この壁画を撤去することは、学校で学ぶ生徒たちが多様な考え方や見解に接するアクセスを一方的に査定し、許可不許可を決める公共の圧力に屈する危険な前例を作りかねない」

これに関して普段はバリバリ左翼のロサンゼルスタイムスでさえも、ロサンゼルス学校区の態度は無責任であり支持できないと批判している。


先月、扇動的な16ページにわたるロサンゼルス学校区に充てた手紙は壁画を破壊するという不当な結論を招いた。ウィルシャーコミュニティー連合会(WCC)の会長、チャン・ヨン・ジェイク・ジェオンはこの長ったらしい偽りの非難をこう始める。彼によれば、この壁画は「第二次世界大戦の日本帝国の旭日旗を模ったものだ」と最初の一小節から言う。あの悪名高き旗を「なんとなく思わせる」でも「似ている」でも「そんな気にさせる」でもなく「模っている」なのだ。無論そうではない。

LAタイムスは左翼新聞なので、旭日旗は「悪名高い」と決めつけているところは問題だが、ジェオンの言ってることは言いがかりだと指摘しているところは評価すべきだろう。この記事の著者クリストファー・ナイトによると、ジェオンの手紙には何度も何度もこの壁画は旭日旗を描いたものだという嘘が出てくるのだそうだ。ジェオンは地元弁護士で、この壁画を今すぐ撤去しなければ訴訟を起こすと学校区を脅した。それで学校区は即座に屈してしまったのだ。

しかしナイトは太陽光線をモチーフにしたデザインはロサンゼルス各地の建物に見られるもので、歴史的にも1920年代や30年代に建てられたものが多く、第二次世界大戦とは無関係だという。太陽光線が出ているデザインが日本の旭日旗だと言い始めたらきりがない、ばかばかしいにもほどがある、とナイトは言う。例えば、ウエストハリウッドの図書館の壁画なんかも危ない。

Shepard Fairey, "Peace Elephant," 2011, West Hollywood Library

ジェオンの手紙には学校の壁画を描いた画家が意図的に地元韓国人に脅威を及ぼそうとしたとまで書かれているという。実は、この言いがかりには裏がある。

この壁画が完成したのは2016年なのに、苦情の手紙が届いたのはその18か月後のことだ。これはロサンゼルス市長がホームレスシェルターをコリアタウン付近に建てる計画に本格的に取り組み始めた時期と一致する。シェルター建設に大反対のWCCは地元市民からの支持を得るため学校区に言いがかりをつけて勝つことにより、団体に箔を付けようとしたのだ。

ナイト曰く、なんと汚いやり方だろう。自分らの団体の政治権力を高めるための言論弾圧なのである。

実を言うと、私はずっと韓国人によるこの馬鹿馬鹿しい活動は、どんどんやらせておけばいいのではないかと思っていた。いや、旭日旗が戦犯旗だなどという偏見を世界中に広めさせていいと言う意味ではない。旭日旗がナチスのスワスティカと同じだという誤解は我々がその都度解いていかなければならないが、こういうふうに無関係なデザインまで「旭日旗だ!とりのぞけ!」と騒ぐ韓国人が増えれば増えるほど、多くの外国人が「また韓国人の馬鹿ないいがかりが始まったよ」と言って呆れのではないかと思うのだ。

今回の件にしても、普段なら左翼のACLUやLAタイムスですらも、「韓国人、いい加減にしろよ」と言ってるくらいだから。学校区はすでに壁画を塗りつぶすと決めてしまったようだが、他の団体からの反対も起きているので、どうなることか見守る価値はあるだろう。


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ドイツ東部、ナンミンによる男性殺害に立ち上がった一般市民を「極右翼」や「ネオナチ」と報道する世界のフェイクニュース

もう一週間くらい前になるが、ドイツ東部のケメネッツという町で35歳のドイツ人男性がシリア人とイラク人の二人組に殺害されるという事件が起きた。これに対して地元市民が追悼の意味も込めて最初は100人ぐらいが集まって集会を開いていたが、翌日になるとその数は数百になり、日を重ねるにつれて数千人に膨れ上がり、一週間後の昨日はすでに一万人の抗議者が集まりデモ行進は止む気配をみせない。

これに対してカウンターデモと称し、いつも通り左翼ファシスト暴力団「アンティファ」の連中が数百人やってきて小競り合いが起き負傷者や逮捕者が数人出た。「アンティファ」はドイツで生まれた極左翼ファシスト暴力団で、奴らの手口はそれこそナチスのブラウンシャツと同じで、アメリカ支部よりずっと暴力的である。

地元民は似非ナンミンによる度重なる犯罪に堪忍袋の緒が切れたという状態で集まっているのだが、ドイツのメディアは定番通り、デモをやっているのは「極右翼」や「ネオナチ」だと言い張る。日本のメディアも自分らで取材もせず、現場に行って市民の声を聴くでもなく、ドイツ大本営放送の受け売りを報道している。

「難民が独男性を刺殺 ネオナチデモが激化」--毎日新聞
「ドイツ東部で極右デモ激化、移民めぐる緊張浮彫り、メルケル首相決断から3年」ーー産経ニュース
「ドイツで極右が大規模集会、『カウンター』とにらみ合い殺人事件に反発」--ライブドア
毎日新聞の記事から読んでみよう。

事件は8月26日午前3時ごろ、ケムニッツ繁華街で発生。家具職人のキューバ系ドイツ人男性(35)が男2人組と口論となった末、刃物で刺された。男性は搬送先の病院で死亡、一緒にいた友人2人も負傷した。 地元警察はイラク人の男(22)とシリア人の男(23)を拘束。独紙ビルトによると、イラク人は2016年、難民申請をしたブルガリアに強制送還されることになったが、実施されずに、ドイツ国内で傷害や覚醒剤所持事件も起こしていた。 ケムニッツがある東部ザクセン州は移民受け入れの経験がほとんどない旧東独州で、ネオナチや反イスラム運動の拠点として知られている。事件後、数千人規模のネオナチ支持者が集まり「(難民でなく)我々が国民だ」などと叫び、法律で禁止されているナチス式敬礼を繰り返した。 事件翌日の27日には暴徒化した一部デモ隊が外国人を暴行する事件も発生。国政最大野党で反イスラムを掲げる「ドイツのための選択肢」(AfD)のガウラント党首は独公共放送で「ナチ式敬礼は正しくないが、人々が怒るのは当然」と述べ、メルケル首相の難民受け入れ政策を事件と関連付けて批判した。

私が観た多くの映像では、抗議者たちがナチス敬礼をしているものなど一つもなかった。無論ビデオはどうにでも編集できるのでビデオ掲載者が敬礼部分を削除した可能性はある。だが、左翼メディアにそんなアジェンダはない。もし人々が本当にそんなことを繰り返していたのなら、何故フェイクニュースはその場面を大々的に第一面の写真で公開しないのだ?私が観た写真のなかで白人男性が片腕を振り上げているものはあったが、それは単にこぶしを振り上げていたのであり、およそナチス敬礼の手を伸ばすものではなかった。

ドイツ在住のフリージャーナリストという熊谷徹(@ToruKumagai)のこのツイートは非常に面白い。強調はカカシ。

ケムニッツ事件で驚かされるのは、ネオナチの動員力。警察はネオナチが千人しか集まらないと見て、警察官を600人しか投入しなかった。ところがネオナチはツイッターで他の町からも同志を招集。6000人の極右がケムニッツで行進し、一部が外国人狩りを行った。

集まった人間がすべてネオナチだと思うからこういう不思議な感想が出てくるのだ。ドイツ在住でも地元民に直接インタビューにも出向かないで、ドイツ大本営放送のプロパガンダをそのままツイートしているなんて、よくもそれで恥かしくもなくジャーナリストだなどと名乗れるものだ。

この市はドイツでも保守派が多く先の選挙でも25%がメルケルの無制限移民政策に反対しているドイツの選択肢党AfDを支持したという。AfDはネオナチではない。私が観た限り、ごく普通の人たちがナンミンに殺された被害者の写真を掲げて行進していたり、嘘ばかり報道するリポーターの回りを囲んで何故真実を報道しないんだと詰め寄ったりしているものだった。下記はイギリスの体当たりジャーナリスト、ケイティ・ホプキンスのツイッターより。

これがネオナチの集まりに見えるかどうかは、読者諸氏の判断に任せよう。


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フェミニスト「トランスジェンダーのために女性の人権を犠牲にするな!」

私は以前から生粋のフェミニストたちの間で、トランスジェンダー優先の動きに懸念を示す人々が増えているという話をしてきたが、今回もトランスの人権を優先するあまりに、女性が長年かけてかろうじて得たもろい人権が脅かされつつあると主張する記事を見つけた。

ザ・エコノミストに載ったTrans rights should not come at the cost of women’s fragile gainsというのがそれ。著者はサラ・ディタム(

最近イギリスの癌センターで子宮癌についてのパンフレットに「子宮頸部(しきゅうけいぶ)のある人のために」という言葉使いを見つけディタムはその不自然さを感じた。なぜ単に「女性のために」と言わずに「子宮頚部のある人のために」というおかしな言葉使いがされているのかと言えば、MtFのように生物学的には男性なのに女性だと思ってる人間には子宮がないから、すべての「女性」に子宮があるとは限らないというのがその理由。同じ理屈で難民センターにいる女性たちのために生理用のナプキンやタンポンの支給をするにあたっても、女性用とせずに「生理のある人」用といって支給されたのだそうだ。イギリスのグリーン党では有権者の女性を対象にする際も女性と言わずに「男ではない人」と表現している。あたかもトランスジェンダーの台頭によって「女性」が消えてしまったかのようだ。

ディタム自身も左翼であることから、トランスジェンダーに対する虐待や医学界における無理解さには十分同情を示している。しかしながら、なぜかトランスの矛先は圧倒的にフェミニストに向けられ女性の空間や女性のためのサービスがその攻撃対象となり女性という言葉の意味すら変えられつつあるとディタムは憂う。

例えば、同じ癌でも男性のみに起きる前立腺癌の場合は医学界でも「男性のため」と表現されており「前立腺のある人」という言葉使いはされていない。何故男は男のままなのに女を女と呼んではいけないのか。

職場における男女格差は深刻な問題であり、妊娠が女性の出世の妨げになるといった問題を言及するにあたり、妊娠及び育児を女性と結びつけずに男女格差をどのように語れるというのか?トイレや更衣室と言った場所に関しても、男子トイレはそのままで女子トイレだけが多目的になったり医学的な男子であるMtFが女子スポーツに参加して女子選手を圧倒するなど、なぜ犠牲になるのは常に女性なのか? なぜ中性主義というと必ず女性が犠牲になるのか、とディタムは問う。

カカシは左翼フェミニストではないがディタムの言い分はもっともだと思う。

偶然だが、先日ロンドンで行われたゲイプライド行進では、少数とはいえフェミニストによるトランスへの抗議デモが行われた

この「Lを除け」(Get the L Out)という運動を率先しているのは、医学的性と自意識が一致している普通の女性であるレズビアン団体でトランス主催のゲイプライド運動に抗議する女性たちである。ゲイプライド行進を主催したゲイたちからすれば、彼女たちの行動は「衝撃的で忌まわしい差別主義で無知蒙昧な許しがたき行為」ということだ。トランスの間ではトランスの存在に否定的なレズビアンのことを*TERFなどと言って侮っている。これについては拙ブログの過去エントリーで説明している。TERF/ターフtrans-exclusionary radical feminist. トランス阻害過激派フェミニストという意味のトランスによる造語。

添付先の記事は後退派左翼のサイトからの引用だが、彼らは一部のレズビアンが主張するような、トランス運動がレズビアン運動を脅かしているという考えは神話だと主張する。「自称レズビアン」による「女装男は強姦魔だ!」とする考えは医学的な女性以外はレズビアンにはなりえないというレズビアンによるトランス女への偏見であるというのである。
医学的な男が医学的な女性に性的魅力を感じるならば、彼がドレスを着ていようとどうしようと、彼はレズビアンではなく単に女装趣味の異性愛男性である。
ところでこのエントリーを書いている途中に、イギリスの女性歌手アリソン・モエットが 自分のツイッターに「私は誰もが自分が好む代名詞を使う権利を尊重し弁護もするが、私の代名詞は⋆シスではない…私のような人間が『女性』というタイトルを得るためには長い苦労があった。女性で十分だ。」と書き込んだところ、トランス連中からひどい誹謗中傷の攻撃があった。そのあまりのすさまじさに、彼女は一応謝罪表明をし一か月間ツイッターを自主謹慎すると発表した。(*カカシ注:シスというのはトランス連中が作り出した造語のひとつで、生物学的な性と自意識が一致している正常な人間のことを指す。)
まったくトランス過激派ってのはどれだけ女性を虐待すれば気が済むのだろう?奴らは自身が女性どころか女性の存在そのものを否定する男尊女卑者だと添付先の記事の著者ブランドン・オニールは言う。(Brendan O’Neill)
「(トランス及びその仲間たち)君らが女性が自分を女性と呼ぶことを侮辱するなら、君らの陰謀は失敗した。君らは自分たちを革新派だと言う権利を失った。」

 

 

 

 


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BBCドキュメンタリー「日本の秘められた恥」の疑問点

伊藤詩織さんが元TBSワシントン支局長である山口敬之氏に強姦されたとして訴えた事件について、日本の秘められた恥と題して、イギリスの国営局BBCが一時間に渡るドキュメンタリーを放映した。全編は添付先で観ることが出来るが、ほぼ全面的に英語なのであしからず。後で字幕のあるものがあったら紹介する。

正直な話、このドキュメンタリーを観るにあたり、私にはかなりの偏見があった。そして番組をきちんと観た後もその偏見をぬぐうことはできない。もし詩織さんが彼女の言う通りに強姦の被害者であるのなら、私は彼女に全面的に同情するし、彼女の受けた仕打ちは本当にひどいと思う。だが、密室で起きた出来事ではどちらの言い分が正しいのか部外者の我々に判断することは出来ない。詩織さんが強姦対策が進んでいるとするアメリカにおいて、多くの大学では合意の上での性交渉が後に女生徒からの根拠のない訴えで学校を退学させられる男子生徒が多く出ている。こうして無実の罪で学校を追われた男子生徒が就職にも支障を来し、大変な被害をこおむったとして大学側を訴えるケースも後を絶たない。

私も一人の性犯罪サバイバーとして自然に詩織さんにはものすごく同情したくなる。だが、同時に保守派として、彼女が自分の被害を安部政権バッシングに利用している、もしくは政治的な下心のある人たちに利用されていることで、彼女の証言が100%真実であるのかどうか懸念せざる負えないのだ。そして特に腹が立つのは、BBCが自国の恥である何千人という被害者を出し、今も出している、イスラム移民白人少女強姦組織について何十年も長年沈黙を守って来たにも関わらず、日本だけが性犯罪を隠ぺいする社会かのように報道することに激しい憤りを感じるのだ。

この番組は完全に詩織さん側に立ってのドキュメンタリーになっており、反論を述べているのは国会議員の杉田水脈女史のみで、「酔っぱらって男の部屋についていくなど、すべては詩織さんに責任がある」と言っているかのような写し方になっていた。杉田女史によると、日本におけるセクハラ問題についてインタビューしたいというBBCの二時間にわたるインタビューには応じたが、それが詩織さんドキュメンタリーの中でほんの数分文脈を無視した切り貼りでつかわれるとは思っていなかったという。

この事件の真相はわからないのでなんとも言えないが、番組の中で言われていることでちょっと合点がいかない点を二つ挙げてみると、

  1. ホテルの監視カメラにひとりで立てない詩織さんを山口氏が壁に立てかけるようにしているビデオがあるというナレーションが入っているにも関わらず、そのビデオが番組中で使われていない。
  2. 番組では山口氏は事件直後に詩織さんからメールでビサに関する質問を受けたと証言していることに関して、詩織さんはそれが強姦のなかった証拠にはならないと言っているにも関わらず、そのやり取りがどういう内容だったかを紹介していない。(後に詩織さんが山口さんに送った、強姦を責めるメールのやりとりは番組の冒頭で詳細に紹介されているにも関わらずである。)

この二つの点は実際に性交渉に同意があったかないかを判断するうえで非常に大切なことだと思う。彼女がすすんで山口氏のホテルに行ったのであれば、性交渉は同意の上だったとする山口氏の言い分を裏付ける有力なてがかりとなるし、よしんばホテルには行ったが性交渉を同意したわけではないとしても、もし事件後に詩織さんが送ったメールが友好的なものであれば、やはり交渉は同意のうえだったと判断することも出来る。アメリカでも強姦で冤罪を受け有罪になった男性が、後日女性からもらったラブレターメールを提出することで冤罪が晴れた例もある。

それとこの番組の「日本は性犯罪を隠したがる」「日本のメディアは性犯罪について報道しない」ので詩織さんの件もメディアに無視されたという主張にもちょっと疑問を覚えるのだ。番組のなかで日本のテレビ映像がいくつか紹介されているが、詩織さんの記者会見の模様や、それに関するいくつかのニュースはすべて主流メディアのテレビニュースのものだった。この番組ではなかったが、この他にも私は普通のラジオ番組で詩織さんをゲストに招いた詩織さん側に同情的な番組を一部聴いたこともある。日本の主流メディアは詩織さんの件を無視したどころか圧倒的に詩織さんに同情的な立場で報道していたことが、この番組を観るだけでも明らかだ。これに対して、詩織さんに対して批判的な報道をしたとして紹介されたのは、ユーチューブで個人的な配信をしている聞いたこともない保守系ユーチューバーや、ネット放映の右翼保守番組のみ。山口氏は保守派のネット番組でしかインタビューに受けていないというが、それはいかに主流メディアが山口氏に非同情的であるかを示すものだ。同情的なインタビューなら彼も承諾していただろうから。

この番組は日本で性産業が盛んなことや、どこもかしこも萌えといわれる顔は子供で体は大人の嫌らしいアニメ風映像があふれかえっており、女性は常に性の対象になっているが、女性は性被害について声をあげることが出来ない社会でもあるというイメージを全面的に押し出している。番組後半で詩織さんが大学生相手に電車で痴漢にあっても女子高生は声も上げられないとか痴漢を目前で目撃した男子生徒も声をあげられなかったなどという話を聞いて、これが本当なら確かにひどいと思ったが、女性専用電車が設置されたり、痴漢冤罪で逮捕される男性が多いことなどから考えて、日本の女性たちがそこまでか弱いとはどうも信じられない。私の頃でも勇敢に声をあげる人は結構いたからねえ。(私も含めて)

町中に卑猥な映像があふれているという点では日本だけでなく欧州でも普通にある。昔フィンランドに留学していた友達から聞いたが、家族連れが歩くショッピングモールのビルの外壁いっぱいに全裸女性が描かれていたなど普通だったと言っていた。またフランスでも街中の売店で大股開きのエロ本が普通に売られているといって写真をアップした人もいた(ツイッターでは局部は隠してあった)。つまり、卑猥な映像が町にあふれかえっているのは何も日本だけではないということだ。それに卑猥な映像があふれていることと女性への性犯罪が多いこととは直接関係はない。そういう映像を厳しく規制しているイスラム圏では女性への強姦など日常茶飯事であることからもうかがわれる。

詩織さんが事件後に受けた警察での事情聴取の無神経さや、日本の性犯罪法が110年も全く改正されなかったことや、強姦被害相談施設が全国に数えるほどしかないことや、警察に届けなければレイプキットのある病院を紹介してもらえないとか、日本には性犯罪被害者への対策が不十分であるということは事実である。もし、詩織さんが日本のそうした体制を改善したいと思って勇気をもって自分の体験を語ろうというのであれば、それは賞賛されるべき行動である。だがもし、自分の体験を相手の男性に復讐するとか、左翼政治のために利用しよというのであれば、これはとても感心できる行為ではない。

そのことについてはもっと書きたいことがあるので回を改めて書こう。

 


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ニューヨークタイムス、「いかにして保守派が言論の自由を武器と化したか?」

先日ニューヨークタイムスは「いかにして保守派が言論の自由を武器と化したか」という驚くべき記事を掲載した。ここ十年来、後退派左翼による保守言論弾圧は頓にひどくなっているが、それでもつい最近までは後退派左翼も表向きは言論の自由は大切であるという姿勢を取ってきた。ところがここ1~2年、特にトランプが大統領になってからは、彼らは言論の自由を守るべきという姿勢すら崩しつつある。このNYTの記事はまさに後退派左翼がもはや言論の自由を信じていないと全面的に認めるという驚くべき内容なのだ。

何故、言論の自由の守護神のごとくふるまってきた後退派左翼が今になってアメリカ憲法補正案第一条である言論の自由に懸念を抱き始めたのかと言えば、彼らに言わせると言論の自由は最近、保守派の思想を広めることに「悪用」され始めたからだという。

NYT曰く、最高裁判所審査最終日、リベラル派裁判官エレーン・ケーガン女史は5人の保守派裁判官が多数権を握る最高裁判所は補正案第一条を使って公務員労働組合に多大なる打撃を与えたと警鐘を鳴らした。その前日にも最高裁は宗教関係の妊娠相談所にて中絶に関する情報を与えることを義務化しているカリフォルニア州の法律は補正案第一条に反し違憲であると判断した。ケーガン裁判官は最高裁は「補正案第一条を武器と化している」と語った。

この他にも同性婚ウエディングケーキ製作を拒否したキリスト教徒のケーキ屋に関する訴訟や銃砲所持権利や限度なしの選挙運動資金などに関しても、最高裁は補正案第一条の宗教と言論及び表現の自由を理由にことごとく保守派の訴えを認めている。つまり、後退派左翼は、自分たちによる保守派言論の弾圧が憲法補正案第一条によってことごとく阻止されている。これがケーガン裁判官のいう補正案第一条が保守派の「武器と化している」と言う意味だ。

もともとリベラル派は建前上自由を信じているとされてきた。いや、実際に本当に誰の言論の自由も守られなければならないと思っていたリベラル派は多くいたのである。1977年、人権団体のACLUなどはネオナチがナチスドイツ収容所生存者の多く住む町でデモ行進をする権利すらも擁護したほど言論の自由の原則を信じていた。

その彼らが今になって恥も外聞もなく「フリースピーチはヘイトスピーチだ!」などと言えるに至ったのか。

1960年代の人権運動が起きるまで、アメリカ社会は非常に保守的だった。これは今でいう保守派とはちょっと違う。経済的には非常に社会主義的であったが、社会的には保守的だったということ。例えば映画や雑誌などでの性的表現など今では考えられないほど厳しい規制があった。であるから当時のリベラル派の間では言論や表現の自由弾圧は常に保守的な体制によるものなのであり、それに対抗するために補正案第一条の拡大を信じるのは普通の姿勢だった。

ところが最近、自分らが昔使った理屈や手法が保守派の意見拡大のために使われるという不思議な状況が生まれた。これによって言論や表現の自由は神聖なものとしてきたリベラル派の間で第一条が及ぼす害について考え直す人々が増えて来たというのだ。

例えば、ポルノグラフィや野外デモ。昔のリベラルは過激な性的描写を規制する政府からその表現の自由の側に立って戦ったが、今は女性に対する暴力や人権侵害につながるとして支持できないと考える人が増えている。昔はアメリカナチ党のデモ行進を支持したリベラル派も、去年シャーロッツビル市で行われた白人至上主義デモには概ね批判的だった。

言論の自由に関してリベラル派は多少ナイーブな考え方をしていたと語るのバージニア大学のフレドリック・シャウアー教授。

「1950年代から1960年代における言論の自由は、わいせつ表現規制や反人権やベトナム戦争抵抗運動などに関するものだったため、左翼は演説者に同情することが出来たし、こうした表現は無害だと思われていた。」と教授。「しかし言論が無害とか不活性などということが真実だったことはない。最近の現象によって左翼はその事実に気づいた。問題なのは、では何故左翼は一度でも(言論の自由が無害)だなどと信じたのかということだ。」

これはものすごい自認だ。『言論や表現が自分たちの思想と沿っている間はその自由を認めるが、それが自分たちに都合が悪くなったら認めない』というのであれば彼らは言論の自由など最初から信じたことがないと認めたも同じだ。

昔のリベラル派には自分が同意できない意見の発言も守られるべきと信じていた生粋の自由主義者が結構居たが、今やリベラルを追い出し後退派と化した左翼連中でそんなことは信じている者はない。いや、それどころか自分らの思想拡大のためには反対意見は暴力を使ってでも徹底的に弾圧すべきというのが今の彼らの姿勢だ。真実はそれまでリベラル派の間に隠れていた社会主義左翼たちがついに本当のリベラルを追い出し、リベラル運動を乗っ取ってしまったと言った方が正しいだろう。

NYTは保守派が言論の自由を武器に使い始めたというが、言論の自由が武器として使われるというのは今に始まったことではない。体制派が何故人々の言論を抑圧するのか、それは表現される思想が体制派のものだけに統一したいからだ。多々の思想を弾圧することによって体制派の権力を拡大するためだ。人々が大本営放送だけを聞いて他で種々の情報を取り入れたりせずに体制の思い通りになってもらうためだ。情報は力だ。「筆は剣より強し」というのはまさにそれを表しているのだ。

後退派左翼が自由表現に脅威を持つのは今や左翼思想こそが体制だからである。ポリコレとかコンプライアンスとかいう言葉が聞かれるようになって、アメリカ及び欧米社会で(日本も含み)後退派左翼による言論規制は昔よりずっとひどくなっている。そしてそれに対する保守派からの抵抗も日に日に増している。後退派左翼が「言論は暴力だ!」と言って保守派の講演を暴力で阻止したり、フリースピーチ(言論の自由)はヘイトスピーチだと言って人々の言論を抑圧しようとするのも、彼らは左翼が独占してきた左翼主義思想が崩れつつあることに脅威を覚えているからである。

しかし後退派左翼が言論の自由を武器として使っていた頃から全く学んでいないことは、常に自分たちの意見が多数意見であるとは限らないということだ。今はメディアや大学などの教育界が左翼によって権限を握られているからといって、今後もそうであるという保証は全くない。今後保守派が体制となり左翼が少数派になった場合、言論弾圧をよしとした方針は結局自分らの言論を弾圧するために使われることになるのだ。何故左翼連中はそれに気が付かないのだろう?

私は純粋な意味での言論の自由を信じている。だから私が馬鹿にしている後退派左翼によるどんな馬鹿馬鹿しい言論もデモをする権利も守られなければならないと考えている。自分が耳にするのも耐えられないほどひどい議論を守れなければ、本当の言論の自由など存在しないのである。

後退派左翼は一度でも個人の自由や権利など信じたことはない。彼らが信じた言論の自由とは自分らだけの思想を表現する自由であって他の意見を守る自由ではない。もし読者諸氏が少しでも後退派左翼のきれいごとを信じているのなら、今すぐやめるべきである。


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