マーク・スタインのすばらしいコラム、相手から反論の「言葉」を奪う同性愛グループの独裁

私の好きな保守派ジャーナリストにマーク・スタインという人がいる。彼はカナダ国籍でイギリス育ち。いまだにイギリス訛りが抜けない変なカナダ人。そのマーク・スタインがダックダイスティーの今回の件について非常に面白いことを書いている。彼自身ヨーロッパのイスラム教徒について書いた本の内容がカナダの人権擁護法に触れて出版者と一緒に訴えられたことがあり、言論の自由に関しては自分の体験からも非常な専門家と言える。

先ずはスタインの最初のコラム、題して「不寛容な時代」から拾ってみよう。
スタインは近年アメリカやイギリスでは、言えなくなった言葉が増えたとし、今では先ず言えないという二つのジョークを挙げている。

最初のジョークはボブ・ホープが1975年に同性愛がカリフォルニアで合法になった年に言ったもの。

「カリフォルニアから飛んで来たばかりなんですが、あちらでは同性愛が合法になったんです。それで強制されないうちに逃げて来ました。」

最近では単に同性愛を許容するだけでなく、積極的に同性結婚を支持する等、彼らのライフスタイルを奨励しないとすぐにホモフォブ(同性愛恐怖症)だとか言われかねない風潮であることを考えると、ホープの「強制されないうちに逃げて来」たという台詞は笑って済まされなくなった。

次はフランク・シナトラとディーン・マーティンが25年間使い続けたジョークで、ディーンがフランクに「フルーツコージャル(a fruit cordial, カクテルの名前)はどうやって作る?」と聞くと、フランクが「奴にやさしくしてやれよ。」と答える。フルーツとは昔の言い方で同性愛者を指す。コージャルは「愛想がいい」という意味があるので、「同性愛者に愛想よくしてもらうにはどうしたらいいか」という隠れた意味があるわけ。ま、いってみればだじゃれである。

だが、スタイン曰く、我々がどれだけゲイたちにやさしくしても、過激派運動家たちの欲求は満たされない。こちらが折れれば折れるほど彼らはもっと多くを要求してくる。人々に寛容寛容と叫びながら、自分らは反対意見に全くの不寛容。まるで聴く耳もたずなのである。いや、単に聞く耳もたずどころか、脅しを使って相手を黙らせること以外に興味がないのだ。スタインはそういうゲイ活動家たちのやり方を独裁だという。

さて、面白いのはスタインが掲載したナショナルレビューオンライン誌の編集員の一人、ジェイソン・リー・ストーツが、政府による法律上の言論弾圧に対してならばスタインと供にバリケードに戦いを挑む覚悟があるとしながらも、スタインの下品な言葉使いに不満を示すコラムを書いている
ストーツは他人の言論の自由に対する不寛容を指摘するにしても、「フルーツ」のような侮辱的な言葉使いをするべきではない。意見の違いはその内容を攻撃すべきなのであって、反対意見を持つ人を批判すべきではない。過去にそういうステレオタイプをヒューモアと取り違えた人々を現代の我々が批判するべきではないが、現代人がそうした言葉使いをしない民度の高い文化にめざめたことを賞賛すべきなのだ、といった内容だ。このコラムには読者から批判の声が殺到したが、スタインの反論は最初のコラムより面白い。

ストーツがスタインのことを「政府による弾圧」と「社会による弾圧」との違いを理解していないと批判したことに対しスタインは、そんなことは百も承知だと語る。スタインは数年前に出版社の編集長エズラ・レバントと供にカナダの人権擁護協会から訴えられた時、レバントはスタインに「非常識化(de-normalize)」という言葉を使ったという。つまり敵の目的は法廷で勝つことではなく、文明社会から相手を非常識な人間として疎外させることにあるということだ。だから、レバントとスタインは人権擁護法こそが非常識なのであり理不尽な法律なのだと断固戦かった。おかげでカナダでは人権擁護委員会の評判はがた落ちし、スタインとレバントの罪は取り下げられた。

GLAADのやり方も全く同じで、彼らは法律上相手に言論の自由があるかないかなどということにはそれほど興味がない。彼らは相手を非常識な人間として一般社会から疎外出来ればそれでいいのである。だから本人だけでなく相手の雇用主やスポンサーに圧力をかけて相手のキャリアを破壊するなど、言う事をきかなければそういう目に合わせるぞと脅迫するのが彼らのやりかたなのだ。スタインはストーツが敵の汚さを全く理解していないと語る。

自分が不愉快になるような言葉使いこそ守らなければ言論の自由など意味がない。GLAADのような団体は、相手の礼儀正しさや上品さを利用して、あたかも自分らを攻撃することは下品で非常識で文明社会には似つかわしくない行為であるかのように相手を攻撃するのである。我々に対して全く礼節正しい行為を示さない相手に対して、礼節だの上品だのと言っている場合ではないのだ。

これはストーツに限らず保守派がよく犯す間違いなのだが、我々保守派は左翼リベラルと違って礼節を重んじるあまり、相手から「ホモフォブ!」「レイシスト!」などと言われると、色々自分がいかにそんな偏見の持ち主ではないかを説明しようとする。だが、相手の攻撃に守りの姿勢になったらすでに相手の思うつぼなのだ。ブレイトバートニュースの編集員ベン・シャピーロも言っていたが、左翼リベラルを相手にする時は早期に攻撃にでることが大事だ。シャピーロがピアース・モーガンと銃規制について話した時、シャピーロは「サンディフックで殺された子供達の墓の上に立ちはだかって銃規制に悪用している。」とモーガンを責めた。そういうことに慣れていないモーガンは「よ、よくも、よくも、、、、」と言っただけで全く弁論できなかった。

スタインもシャピーロと同じように、左翼リベラルとの闘いは規則正しい土俵場の格闘技ではなく、戦場での戦闘であり、負けた方は完全に破壊されるのだということを充分に理解しているのだ。
ストーツは政府による言論弾圧との闘いならスタインと一緒にバリケードにつっこむ覚悟があると言ったが、スタインは「せっかくだがお断りする。あなたではあんまり頼りになりそうもないからね。」と締めくくっている。


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空の旅をまるで安全にしていないアメリカのTSA、元イスラエル空港警備専門家が語る

先日苺畑夫婦は恒例のクリスマス旅行をしたのだが、その際、何故かカカシの搭乗券には”TSA Pre”と記されていた。ミスター苺の搭乗券にはそんな文字はなし。サンフランシスコ国際空港で私の搭乗券を調べた係の人が、私は特別なセキュリティーチェックの列にならんでいいと言う。Preと指定された乗客は、鞄から何もださなくてよいばかりでなく、上着や靴を脱がなくてもよく、ベルトもつけたままでいい。携帯や小銭といった金属類は小物入れのお皿に入れて通せばいいだけ。
へえ、便利だなあ、と思ったが、フリークエントフライヤー(よく飛行機に乗る人)でないミスター苺は普通の列。せっかくカカシが速く通ってもミスター苺がつかえたんじゃ意味がない、だが、Preの連れは普通の列よりは短いPreの横にある連れ専門の列に並ぶことができる。ただ、こちらの方では普通の列と同じでコンピューターは鞄から出して、上着や靴やベルトは脱ぐ必要がある。
オバマの時代になってから一段と煩くなったTSAのセキュリティーチェックだが、私はずっとこれらの規制がどれほど空港や飛行機を安全にしているのか、かなり疑問を抱いていた。このことに関しては元TSA局長による話を以前にも紹介したことがある。
前置きが長くなってしまったが、今回は元イスラエルの空港警備に当たっていたラフィ・セラ氏の話を紹介しよう。セラ氏によるとアメリカのTSAによる空港警備はかえってアメリカの空港や空の旅を危険にさらしているという。TSAの警備にはどういう問題点があるのだろうか。

  1. 物を隠すのは簡単。 イスラエルの警備員は日に7度も抜き打ち検査をされるが、アメリカは年に一度程度。しょっちゅう入れ替わる職種なので、これでは全くテストを受けない警備員が多く居ることになる。アメリカでは挙動の怪しい人物を調べず鞄だけを調べる、しかもそれさえきちんと出来ていないとセラ氏は言う。氏は靴の中に医療用のギブスを付けているが、靴爆弾そっくりのこのギブスがセキュリティーで引っかかったことは一度もない。
  2. 視線を避ける人を見抜く。 心にやましいことがあると視線を避けるのは人の常。警備員からじっと見つめられて即視線をそらす人は要注意である。イスラエルの警備員は乗客ひとりひとりにインタビューをするが、この際質問の内容はどうでもよく、乗客がどのように係員の質問に答えるかという挙動を観察することが目的である。このやり方でイスラエルの空港ではしょっちゅう怪しげな人間を捕まえている。おかげで過去40年間一度もテロが起きていない。
  3. セキュリティー前の長い列は危険。 多くの人が並んでいる列は大量殺人を狙うテロリストにとっては恰好の場所である。2〜3ヶ月前にTSA係員が射殺された事件でも起きた場所はセキュリティーチェックの真ん前。セキュリティーを通る前だから危険物を持っていても分からないのは当然。サンフランシスコのような大きな空港ではセキュリティーチェックの列に100人以上並ぶなどというのは普通。ここは空港内でも非常な弱点といえる。イスラエルの空港では乗客を少数に分けて個別の部屋で審査をするので、何かあってもその部屋だけを閉鎖すれば他の乗客や業務員に被害が及ばない仕組みになっている。
  4. バゲージクレームも危険な場所。 セキュリティーチェック同様に飛行機を降りてから預けた荷物を受け取るラゲージクレームも危ない。多くの人々が集まって自分の荷物がキャラソルに降りて来るのを待っている場所もやはりテロリストには好都合。にも拘らず、ここにはせいぜい窃盗予防のための監視員が数人眠たそうにつったっているくらいで、警備員の姿は見られない。

セラ氏は、アメリカの警備は911同時多発テロのような飛行機の中で起きるテロだけを念頭に置いており、飛行機に乗る前や降りた後のことは全く考えていないという。こんな「警備」にいくら大金をかけてみても空港も飛行機も安全になるどころか、かえって危険な場所を作り上げている。TSAは荷物に注目するよりも荷物を持っている人間に注目すべきであり、それには挙動不審な人物を調査するプロファイリングが必要だとセラ氏は言う。
セラ氏のいうような警備をするとなると、今のような居眠り半分でレントゲン写真をながめたり、おばあちゃんや幼児を乱暴にパットダウンをしているだけのTSA係員では駄目だ。もっと有能で充分な訓練を受けた警備員を起用することが必要である。
あれだけ大金をかけて設置した全身レントゲン写真もほとんど効果がないことが解り、じょじょに使われなくなるとのことだ。全くしょうがないねオバマ政権のやることは。もっともTSAはジョージ・W・ブッシュのアイディアであるから、Wにもかなりの責任があるとはいうものの、オバマの代になって完全にハチャメチャになってしまった。ところでセラ氏のこの記事はパロディ雑誌で紹介された。それというのも氏に言わせるとアメリカの航空警備は冗談だということからパロディ雑誌が似つかわしいと思ったからだそうだ。はっきり言って笑い事ではすまされないのだが、、


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ダックダイナスティー、人気テレビパーソナリティーへの攻撃で頂点に達した保守派の怒り

アップデートあり:下記参照
私自身は観たことはないのだが、アメリカのケーブルテレビで「ダックダイナスティー」というドキュメンタリー番組がある。これはアヒル狩り関係のアウトドア製品を販売しているロバートソン一家の生活を追っていく番組なのだが、彼らが大実業家であるにもかかわらず、南部の度田舎出身で言葉使いから物腰から田舎もん丸出し。家族業であることから家族の絆は強く、敬虔なキリスト教徒であり、番組の終わりには必ずお祈りで済ますという信者たちである。この突拍子もない家族の経済的な成功話が人気を呼んで、ダックダイナスティーはケーブルテレビでは稀にみる視聴率をあげている。
さて、ロバートソン一家の一人フィル・ロバートソンがGQマガジンのインタビューで同性愛は宗教上の罪であり理屈に合わないと語ったことに過激派同性愛グループGLAADからクレームがつき、番組制作のA&E放送局はフィルを番組から一時的に謹慎処分にすることを発表。A&Eは謝罪表明をしGLAADは大喜びではしゃいで、これにて一件落着と思いきや、フィル謹慎処分の発表があって24時間以内にフェイスブックなどのソーシャルメディアで「A&Eをボイコットしよう」「フィルの言論の自由を守れ」とかいう運動がおき、A&E放送局の社長やGLAADのウェッブサイトなどに抗議が殺到。ものすごいバックラッシュ旋風が吹きまくっている。
フィルの発言は言葉使いは悪かったというものの、その真髄はキリスト教の教えに乗っ取ったもので、キリスト教徒ならば誰でも信じていることにある。ファンやキリスト教徒のみならず、自分の宗教について語ることのどこが悪いのかという不満が人々の間から沸騰しているである。
アメリカでは、もうずいぶん長い間左翼リベラルによる「ポリティカルコレクトネス」という言論弾圧が幅を利かせているが、特に最近になって同性結婚をはじめ同性愛過激派グループによる横暴が目につくようになった。ネットワークテレビ番組ではそれがコメディであろうとドラマであろうとオネエキャラを見ない日がない。テレビだけならどうということはないが、小中高学校の授業にも同性愛関係の科目が強制的に組み込まれたり、カリフォルニアのバスルーム法など、男女かまわず好きなトイレや差更衣室を使ってよいなどという、めちゃくちゃな法案が通ったりしている。
アメリカはもともと宗教心の強い国であり、本音を言えばアメリカ人の圧倒的多数が同性愛は宗教上の罪であると感じているはずである。だが、同性愛活動家の政治的な力が大きくなった現在、同性愛について多少なりとも批判的な発言をすることは許されない。常に寛容寛容とがなりたてる運動家たちだが自分らに対する反対意見に関しては断固不寛容である。
これまでにもGLAADのような過激派団体による横暴に、多くのアメリカ人が不満を抱いていたが、政治的に正しくあることへの圧力はものすごいものがあるので、多くの人々が沈黙を守ってきた。ドクター・ローラやラッシュ・リンボーといった保守派トークショーホストが同性愛やフェミニストを批判するような発言をすると、過激派たちは番組のスポンサーに直接圧力をかけて、圧力に負けたスポンサーが番組から下りるなど日常茶飯事である。もっともこれらの番組は大人気番組なので、スポンサーになりたがる企業はいくらもいる。ひとつ二つの企業が降りても番組自体は何の損害もうけていない。
A&Eは自分らの人気番組から大事なスポンサーが降りてしまうのを恐れて、さっさと問題児を謹慎処分にして問題を解決したとおもったのかもしれないが、それは非常な誤算だったようだ。
考えても見てほしい。聖書を振り回して政治的に正しいことなどお構いなしにやりたいことをやってる保守派の超田舎者のロバートソン一家の生活を楽しんでみている視聴者とはいったいどういう人々なのだ? 彼らのなかにGLAADのメンバーがどれだけいるというのだ?
つまり、ダックダイナスティーのファンはほとんどが保守派でクリスチャンだろうと考えられる。だとしたら、ほとんどの人々はフィルの発言に同意しているだろう。だいたいフィルは単に聖書にかかれたことを自分なりに言い換えたに過ぎず、言論の自由と宗教の自由はアメリカの憲法で保証されている。A&Eは民間企業なので彼らにはフィルを処分する権限はあるが、何故キリスト教徒の発言のみが弾圧されるのかというファンたちの怒りをしずめることはできない。
ロバートソン一家はフィルなしで番組を続ける意志はないとしているので、A&Eが折れないと、結果的にケーブルテレビ始まって以来の人気番組を失うことになる。もともと番組を救うためにフィルを謹慎処分にしたのだから、A&Eは折れざるおえないだろう。もしA&Eが番組をやめたら、ロバートソン一家は別の放送局が雇うのは必定。そんなことになったら元も子もない。
市場を把握せずに政治的圧力に屈しているとこうなるという良い例である。
GLAADも今まで見たこともないバックラッシュを受けているとのことで、今後どうなるのか、展開が楽しみである。
アップデート:2013年12月27日 A&Eはフィル・ロバートソンの謹慎処分を取り消した。そりゃそうだろう。金の卵を生むあひるを、そう簡単には手放せない。


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コロラド州、先日の学校乱射事件が大量殺人に至らず80秒で終わったわけ、保安官達が新銃規制法を施行しないと発表したことと関係あり?

コロラド州といえば、去年オーロラの映画館で狂人の乱射による恐ろしい大量殺人事件が起きた州であるが、その同じ州でまたも狂人が学校で大量殺人を狙って乱射するという事件が起きた。ところが、今回の事件は丁度一年前に起きたサンディフック小学校の時とは違って、撃たれたのは不運にも最初に犯人と遭遇した女子生徒一人、その後は誰も怪我も負わず犯人の自殺であっという間に事件は終わってしまった。いったい何が起きたのか?
乱射男の名前はカール・ピアソン17歳。ピアソンは去る12月15日午後12時33分、アラパホエ高校の弁論部の生徒たちが学校に集まって来たところに、ショットガンと釜と火炎瓶三本で武装し生徒達が集まっている教室に全く武器を隠す風もなく入って来た。
教室に入ったピアソンは即座に教室に座っていた女子生徒に近づき至近距離で発砲、重傷を負わせた。被害者はクレア・デイビスさん17歳。彼女は偶然そこに座っていたというだけで、犯人とは顔見知りではなかったようだ。不運にもピアソンの最初で最後の犠牲者となってしまった。
ピアソンはその後教室の外に出て廊下で何発か発砲し、今度は図書館に入ってまた発砲し火炎瓶を投げた。ピアソンの狙いは弁論部の顧問教師を殺すことにあったようだが、最初の発砲の音で教師及び他の生徒たちは速やかに脱出していた。
だが、ピアソンが他にも多くの生徒や教師らを殺すことが出来なかったのは、学校に勤めていた武装した副保安官と学校の警備員達がすぐさま現場に駆けつけたからである。副保安官達が迫って来たのを観て、もうこれまでとピアソンが自分に銃を向け自殺したのは午後12時35分、乱射が始まって80秒後のことだった。
コロラド州ではオーロラ映画館の乱射事件後、民主党の議員たちによって州民の大反対を押し切って厳しい銃規制法が通された。だが、もともと学校は銃砲持ち込み禁止地区。また、新法によって規制された銃のなかにショットガンは含まれていないので、今回の事件を未然に防ぐことは出来なかった。大量殺人に成りうる事件を最初の犠牲者のみで食い止めることが出来たのは学校に従事していた武装した副保安官のおかげだ。これが単に非武装の教師だったらどうなっていたか、悲劇的な結末は火を見るよりも明らかである。
さて、その同じコロラド州で、リベラル議員たちがごり押しした新しい銃規制法なのだが、先日コロラドの保安官達数十人が新法を施行する意志がないことを発表した。
その理由というのは、新法はマガジンに入る銃弾の数が以前より少ないというだけで、外からみては以前のマガジンと新しいマガジンとの区別がつかないからで、これを警官達にどうやってとりしまれというのだ、という理屈からだ。
だいたい反銃所持派たちは、安全のためという理屈で銃規制を唱えるが、彼らの本当の目的は銃規制にあるのであって犯罪防止になど興味がない。法律などいくら通してみても大量乱射事件を防ぐことなど出来ないのは、乱射事件が銃持ち込み禁止区域の学校を狙って何度も起きることからみても明らかなはず。
リベラル連中がこういう意味のない個人の権限を束縛する法律を通している間にも、銃で武装した副保安官が生徒や教師の命を救った。サンディフック事件の直後、学校に武装した警備員を常備するか教師らを武装させるかするべきだという意見が出たが、今回の事件で、いかにその提案が意味のあるものかが証明されたというもの。
反銃所持派たちの気持ちだけよくなる銃規制が何の役にも立たないのとは対照的である。


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年ごとに寒くなる地球、今年も記録的な寒さに!

地球温暖化説とは裏腹に、地球の気温は1998年からずっと上がっていない。それどころか、ここ数年間、冬が来る度にニュースではオウムのように「記録的な寒さ」と繰り返される。今年もまたまた近年史上最低気温が地球各地で記録されている。本日の新聞の見出しにも幾つか寒波の話が載っていたので羅列してみよう。
アメリカではここ数日2000もの最低気温が記録された
先週国際地球温暖化会議が開かれたサンフランシスコの気温は記録的に低い摂氏零下3.5度。参加者たちはこの皮肉な現実に全く怯む様子はない。
エジプトのカイロでは112年ぶりに雪が降った朝日新聞の記事はこちら
とか、真夏のオーストラリアで雪が降った(リンク日本語)というニュースも入っている。
ところで、最近、中世ローマ時代の地球の気温は今よりも高かったという学説が発表された
カカシ注:以下記事の読み間違えをしていたので一部訂正する。
スエーデンの学者、リーフ・クルマン博士(Leif Kullman)によると、5000年から9000年前の温暖期の気温は現在より2.3°Cほど高かったが、それがじょじょに冷却期を迎え、再びローマ時代から中世にかけての温暖期のピークを迎えた。その後地球の温度は除所に下がりミニ氷河期の到来となった。ローマ時代の温度が結構高かったという学説は以前からあったようだが、今回の調査でこれまで考えられていたよりさらに高いことが解ったというもの。
さて、こうなってくると当然生まれる疑問は、現在の人為的地球温暖化説について人為的二酸化炭素排出が今よりずっと少なかったローマ時代に何故地球温暖化が起きたのかということだ。
もしかして二酸化炭素排出と温暖化は関係なかったりして?


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「黒人はもう信用できない」ノックアウトゲームの被害者となったオバマ支持者の告白

毎日のように黒人暴徒による非黒人への暴力犯罪が起きているというのに、未だにリベラル左翼メディアは犯罪を過小評価し、左翼リベラルトークショーなどでは「ノックアウトゲームは神話だ」というレトリックを繰り返すばかり。
しかしノックアウトゲームは事実であり、エリートなエール大学でも先週の感謝祭四日連休の直前、校長から生徒達に最近増えているノックアウトゲームには注意するようにと案内があったほどだ。無論エール大学の新聞には校長はメディアに脅されてパニックになってるだけだ、ノックアウトゲームなど存在しないという社説が載った

評論家たちは話を選りすぐり、あたかも殺気立った若い黒人集団が通りを渡り歩き通行人に殴り掛かっているかのようい言う。我が国において暴行は一分間に一度の割合で起きている。毎年4百万件と起きる暴行のうち12万5千件が腕や拳による暴行である。これだけ多くの無差別暴力事件がおきるなかで、数件の突発的なノックアウト事件だけを取り上げて国家的な傾向だと言うのははっきり言って誤りである。

この記者は、毎日一件以上の割で3年以上に渡り白人の暴力集団が黒人を狙って殴る蹴るの暴行を働くという事件が続いたら、それを突発的な独立した事件で白人による黒人への暴力事件は神話だなどと言うか?
神話であるはずの架空の犯罪による被害者の数は日に日に増えるばかり。そんな中でオバマの支持者で自称左翼という図書館員がノックアウトゲームの被害者になって左翼リベラル的考え方の根本に疑問を抱くようになったという記事を読んだ。
先月11月7日、カリフォルニア州のコントラコスタ市で図書館勤めのポール・レーンさん58歳は、図書館に訪れた67歳の初老の訪問者が求める本を探していた。午後2時49分そこに若い黒人の男が現れた。この男は突然老人に近寄り老人の顔にげんこつをかませた。それを止めようとしたレーンさんは反対に若い男に殴る蹴るの暴行を受けた。

「男は机を乗り越えて私を殴り始めました。20回か25回ぐらい殴りました。途中で意識を失いそうになったのでよく覚えていませんが。男は本当に精一杯殴り続けました。男は老人を一発殴っただけですが、私にむかっては耳だの目だの頭の横やてっぺんなど殴り、私は耳から鼻から口から血がでて血みどろでした。」

とレーンさん。図書館の壁や床はレーンさんの血が飛び散って血まみれになった。レーンさんは命からがら別の部屋に逃げ出し助けを呼んだ。
レーンさんは、58歳の白人で自称「リベラルな図書館員」。およそ保守派新聞など読むような柄ではないが、図書館員という職がら保守派の記事にも注意を払っていたと言う。そして彼への攻撃はまさに保守派作家が黒人による白人への暴力事件を綴った著書 “White Girl Bleed A Lot: The Return of Racial Violence to America and How the Media Ignore It.(「白人の女はよく血が出るね」人種暴力の帰還そしてそれをメディアがいかに無視したか)”の内容とそっくりそのままだったと語る。
犯人はケニース・ジョンソン21歳。ジョンソンは母親の運転する車で図書館にやってきた。レーンさんを散々殴ったジョンソンは今度は自分で運転して逃走した。しかし、あわてていたため乱暴な運転をし、すぐに警察の目に止まり30分後には逮捕された。
しかし逮捕されたからといってすぐさま裁判で有罪になって刑務所行きになるのかといえば、アメリカの法廷はそんなに能率よくは動かない。裁判の日が決まって被害者や目撃者が裁判所にわざわざ出かけても、弁護側が延期延期で裁判は何ヶ月も時には何年も先延ばしになる。何回も裁判所に出頭するのが面倒になって被害者達が訴えを取り下げてしまう事件も少なくない。それで暴力事件の常習犯がなかなか禁固刑にならないという状況が起きる。
レーンさんは今のところ諦めずにがんばると言っているが、重傷を負ったため中々身体が思うように動かないと嘆く。興味深いのは自分がこういう目にあって初めて、レーンさんには今まで保守派が繰り返し言っていた事に現実味が帯びて来たと言うことだ。
「私は左翼ラジオをよく聴くんですが、私の好きなステファニー・ミラーなんかが『ノックアウトゲームなんて存在しない』なんて言うのを聴いて信じられませんでした。狂ってますよ。」
今やレーンさんの人生は真っ逆さま。妻と供にもっと安全な地区に引っ越しし、仕事にもしばらくはもどれないだろうという。

「もう殴られるのはごめんです。死んでしまいますよ。私はオバマの支持者ですが、暴力から逃れることは出来ませんでした。深刻な脳しんとうの症状があります。私の中で若いアフリカ系アメリカ人(黒人)に対する信用度はゼロ以下です。」

自分が殴られるまではレーンさんもノックアウトゲームなんて保守派人種差別者が作り上げた神話だとか妄想だとか思っていたのだろうか?図書館員として色々な記事を読んでいたというレーンさん。黒人による対白人暴力について毎日のように保守派の新聞記事を読んでいたのに、それは自分とは関係ないと思っていたのだろうか?
リベラルの特徴として、彼らは自分の身に起きないことを事実として把握できないというものがある。どこかで乱射事件が起きると「銃砲規制強化!」と騒ぎ立てるが、自分が強盗に襲われて初めて銃所持支持派になったり、「死刑反対」とかいってた人が、自分の身内が殺ろされたりすると途端に「犯人を死刑にしろ!」と言ったりする。
他人が被害を受けていた時は興味がなかったのに、自分が被害者になったら突然態度を変えるというのは、いったいどういう信念なんだ、と私は聞きたい。
もっとも大抵のリベラルは信念なんてものは持ち合わせていない。それで深く考えないリベラルが何かのきっかけでリベラルらしくない発言をして突然自分が仲間はずれになると、そこではじめてリベラルの悪に気がつくことになる。
以前に”How I Accidentally Joined Vast Right Wing Conspiracy“(私が偶然にして莫大な右翼陰謀に参加したわけ)という本を読んだことがある。著者はハリー・スタインという元リベラルのジャーナリスト。バリバリなリベラルだったのに妻が難しい妊娠の後やっと子供を生んだ後、人工中絶を支持出来なくなったことを友達同士の集まりでうっかり話たところ、食卓にいた若い女性から「あなたは何時からナチスに参加したの」と聞かれて愕然としたというところから彼の保守派への道が始まった。
保守派とは現実に噛まれたリベラルだ、という人があるが、全くそういう例は少なくない。それにしても、いったいどれだけの非黒人が黒人暴力の被害者になればこうした事件が真剣に取り込まれるようになるのだろうか?
コメンターのマックさんがおっしゃるように、黒人による暴力事件はオバマ王の政権になって急増した。これは決して偶然ではない。オバマはものすごい人種差別者。奴のユダヤ人嫌いは悪名高い。そして新ブラックパンサーのような黒人暴力団が司法局のホールダー長官(黒人)によって守られている現実がある以上、黒人は非黒人を嫌って当然、非黒人に何をしても罰せられないと思い込んだとしても不思議はない。現にそれが事実なのだから、、、


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