日本でも暗躍するジェンダー運動の黒幕たち

前回の日本の選挙前にも各党がやたらとLGBTに関する法案を提案した。ほんのつい最近まで日本では同性愛だのトランスジェンダーだのと言った話は、ごく一部の人たちがSNSなどでちまちま話していた程度の物だったのに、なぜか突然あちこちの自治体でLGBT差別禁止法のようなものが通り始め、男女共用トイレが建てられたりしている。特に厚労省が最近改悪した少人数職場での男女別トイレを不必要とする話をするにあたり、なぜ今まで黙認されてきた例外を公認する法律をわざわざ今の時期に通す必要があったのか非常に不思議だった。ところが女性専用施設を守ろうという話が何故かトランス排除だという無関係な話に乗っ取られてしまい、そうか、これは男女別トイレの話ではなく、トランスジェンダーの陰謀だったのだなと納得がいったのだ。

先日、アメリカにおけるトランス運動の資金繰りや権力に関する話をしたが、同じジェニファー・ビレック女史のブログで、チョウコ・イシカワさんという日本人女性が日本のトランス運動について書いている記事をみつけたので、そちらを紹介しようと思う。彼女の名前を日本語で検索してみたが見つからないので、これはイシカワさんの英語記事からの紹介になる。

題して「ジェンダー思想は日本をどこへ導くのか?

日本ではもともと同性愛は違法ではないし、歌舞伎や宝塚など女装も男装も芸術として普通に受け入れられてきた。それで日本にはセルフID(性自認)などという概念は全くなかった。ところがここ一年余り、突然として反LGBT差別法が提案され、トランスジェンダー問題が取りざたされるようになった。

日本では2003年に「性同一性障害者の性別の取扱いの特例に関する法律」が通り、役1万人の人が戸籍の性別を変えた。この法律をつくるのに非常に積極的だったのが自民党の南野知惠子元参議院議員。

この年、南野は医薬業界から2億円という献金を受け取っていた。当時医薬業界から自民党に献金された金額は7億円に上る。与党は南野を含む10人の議員を法案達成委員に任命。そのうちの6人が右翼の神道政治連盟国会議員懇談会のメンバーである。

医学業界からのこの献金に関して日本で取りざたされることはほとんどなかった。ところが最近になってやたらと性別適合手術の話が話題に上るようになった。また、LGBT関係の団体があちこちに現れるようになった。下記はその一部。

  • Good Aging Yells(グッドエイジングエールズ)2010年に創設されたこの団体の創設者は松中権氏。彼はもと電通の職員だった。電通は政府とも深いつながりがある。
  • 東京レインボープライド2021 この団体は諸外国の外資系企業や投資会社から資金援助を受けている。そのなかにはフェイスブック、ファイザー、J&J, ViiVヘルスケア―、エリ・リリー日本、P&G, 日本ロリエール、日本ヒューレットパッカードなどが含まれる。J&Jは積極的にトランスジェンダー医療を手掛けており、カナダで女性の乳房除去を提供している。
  • LGBT法連合会(パートナーローネット) 日本で一番大きなLGBT団体で、彼らは性指向や性自認へのバリアーを取り除く法律をつくることを目指している。
  • 特別配偶者法全国ネットワーク 同性結婚合法化を目指す団体。
  • EMA日本 LGBTロビーグループ。戸籍性別変更に関わった自民党のはせ浩衆議院議員と近い。
  • いのちりすぺくとホワイトリボン・キャンペーン 同性結婚を推進するこのグループを支持している国会議員ははせ浩(神道政治連盟国会議員懇談会)、橋本岳(日本会議)、牧島かれん(神道政治連盟国会議員懇談会)
  • OUT IN JAPAN (アウトインジャパン)
  • 虹色ダイバーシティー 虹色ダイバーシティーの創設者は村木真紀(レズビアン)。この組織はファイザーがスポンサーであり地域の弁護士協会を深いつながりがある。またこの団体は電通とも深いつながりがある。
  • ダイバーシティー研究所 虹色ダイバーシティーの前衛となった研究所で笹川財団と日本財団と深いつながりがある。

うわっ!笹川財団!なんて名前が出てくるんだ。

アメリカでは左翼の民主党が推しているLGBT概念がどうして日本では保守派の与党が推しているのか。イシカワさんによると、これは憲法改正が関係あるのではないかという。つまり同性婚を合法にするために憲法改正が出来るのなら、憲法9条の改正も進めやすくなると言うわけである。

イシカワさんによると、こうしたLGBT団体と与党との共通点は電通や経団連といった日本の巨大な企業や外資系企業と深い関係があると言うことだ。経団連は軍事産業と深く関係があり憲法改正を訴えている。

しかし与党がトランス思想を推進したくても自民党の支持者たちはトランス思想を支持していない。そこでトランス活動家は欧米諸国でもやったように人々が注意していないうちに全国レベルではなく地方レベルで反LGBT差別法を秘密裡に通してしまっている。「性自認」に関する地方の法律を検索すると、なんと224件もヒットするという。

ここ数年、日本全国でプライドマーチが多くみられるようになった。主流メディアはこうしたパレードの宣伝に余念がない。しかし今のところ日本ではまだ全国的なLGBT反差別法や理解増進法は通っていない。

日本にとって幸運なことはトランス思想が欧米とは一周遅れて入ってきていることだろう。日本の女性達は欧米の女性達と違ってトランス政策が社会に及ぼしている悪影響をツイッターなどで事前にまなぶことができる。また2021年のオリンピックで自称女の男子選手が参加したことでトランス思想に対する警戒心も高まった。

今は未だ、自民党は時期尚早とトランス政策を無理やり推進するようなことはしないかもしれない。いまのところ自民党は女性の権利を迫害するようなことはしないと言っている。だがトランス推進の企業から多額の献金をもらっている以上いつかは自民党が女性達を裏切る日がくるのではないかという。

イシカワさんは明らかに左翼なので、与党は憲法9条のためにトランス思想を利用しているとして恐れているが、共産党や社民党などの野党は自民党よりもあからさまにトランス思想を推している。トランス活動家たちは右翼だろうと左翼だろうと、ともかく権力のある政治家たちに近づき、自分たちのゆがんだ思想を日本人に押し付けようとしているようだ。


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トランスジェンダー活動を背後で操る億万長者たちの陰謀

ここ10年来、トランスジェンダー思想が物凄い勢いで欧米諸国及び日本にも広がってきているが、私はなぜこんなにも急速に、そして絶対的に色々な分野でこの思想が浸透していくのか不思議でしょうがなかった。普通ある種の思想というものは長年かけて少しづつ広まっていくものだ。LGBにTが加わる前までは、毎年ゲイプライドパレードが行われる程度で取沙汰されるほど目立ったものではなかった。確かに同性婚は合法となったが、それにしたところで何十年という議論がされ数々の州民投票や訴訟を繰り返しての結果である。ところがTが加わった途端に、あっという間になんでもかんでもLGBT。フェミニズムや黒人人権運動など何十年もかかって浸透してきたというのに、トランス思想はほんの数年で学校やメディアや政府機関にひろまり、政府の政策すらどんどん変わっていっている。

それで私はトランス思想の背後には何か巨大な権力が働いていると考えるようになった。先日Twitterでそんな話をしたら、それは陰謀論だという批判を浴びた。しかし去年にトランプ大統領の再選の際にもお話したように、陰謀と陰謀論は違う。実際に存在する陰謀を指摘することは陰謀論とは言わない。

ではTRAの背後には本当に巨大な権力があるのだろうか? 実はトランスジェンダー活動の背後には影で操る億万長者たちがいるのだという記事を紹介したい。この記事はThe Federalist(ザ・フェデラリスト)という保守派雑誌に2018年に掲載された記事で、著者はジェニファー・ビレック女史。Billionaires funding Transgender movement for profit

ビレックはもともと左翼フェミニストで環境問題活動家である。そんな人が何故保守派の雑誌になど寄稿しているのかといえば、それは彼女が2013年にトランスジェンダリズム思想を批判するという、左翼としてはあるまじき罪をおかしたため、背信者として破門されノンプラットフォーム(壇上剥奪)されてしまったからだ。

彼女はこの記事のなかで、TRAの資金源は少数の非常に豊かな男女であり、彼らは様々なTRA団体に投資することによって巨大な利権を築き上げているのだと話す。

ビレックは我々同様、女性専用空間や大学やスポーツがどんどんと女性を自認する男たちに門戸を開くのを目の当たりにしてきた。そして女性自認を称する男たちの声は大きいのに反し、男性自認の女達の声が小さいことにも気づいていた。

彼女は性別で区分けされてきた施設が女性や女児の安全を完全に無視したまま光速のような速さでトランス受け入れに変わっていくことに驚いた。それと同時に英語の代名詞の強制使用が物凄いスピードで進められ、ニューヨーク市など新しい法律が通ってしまい、このような変化に不満を述べようものなら自分たちの身のみならず家族や職まで危険にさらされる状況になっていることにも驚いている。

この猛烈克迅速な変化は本当に性違和障害を持ったごく一部の少数派による市民運動なのだろうかとビレックは疑うようになった。

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ジェニファー・プリツカー(女装実業家)


ビレックは一部の非常に裕福で社会的に影響力のある男たちがトランスジェンダーロビーやTRA団体に多額の資金を出していることを学んだ。その一部を紹介すると、ジェニファー・プリツカー(自称トランスの男)、ジョージ・ソロス(左翼過激派の億万長者)、マーティン・ロスブラット(自称トランスの男)、ティム・ギル(ゲイ男性)ドラモンド・パイク(実業家)、ウォレン・バフェット(投資家)、ピーター・バフェット、ジョン・ストライカー(ゲイ男性)、マーク・ボンハム(ゲイ男性)などがいる。彼らのほとんどが自分の組織やビジネスを通じてトランスジェンダーロビーに資金援助を出している。ジョージ・ソロスやウォレン・バフェットなど私でも知ってる蒼々たる億万長者たちが名を連ねている。

彼らは匿名で多々の事業や組織を使ってパイク運営のタイド基金(Tides Foundation)に莫大な寄付をしている。たしかタイド基金はソロスとも深いつながりがあるはずで、ここから過激派左翼思想を持つ人間が地方検察の検察官などになるよう援助資金が流れたりしている。

これらの男たちと共に、製薬会社やアメリカ政府までもが何百万ドルという金をLGBT運動に注ぎ込んでいる。この記事が書かれた当時すでに世界中で4億2千4百万ドルがLGBT活動に注ぎ込まれていたという。しかしこれは大金とはいっても、法律を変えたり言葉使いを変えたり、言うことを聞かない人を社会的に抹殺するなどに十分な金額とは思えない。

実はトランスジェンダリズムは非常に儲かるビジネスなのだ。トランスジェンダリズムにより多くの市場が生まれた。2007年に最初のジェンダークリニックが出来て以来、なんと2019年現在ではアメリカだけで30以上もの子供ジェンダークリニックが出現、多いところでは患者数725人にも及ぶ。

近年カウンセリングをするクリニックだけでなく、トランスを「治療」する医療インフラが爆発的に増大した。性転換手術やそれにまつわる多々の整形手術、そのアフターケアやホルモンやブロッカーなど、どれもこれも高額な治療費を要する。しかも一旦トランスジェンダーになったら、この「治療」は一生ついて回るのだ。健康体の人間を一生患者に出来るということは、医療関係者にとってはおいしい話である。患者が多ければ多いほどいいのは言うまでもない。

さてLGBTロビーにお金が流れていることも大事だが、一体誰がトランスジェンダー思想を政府政策の一貫として取り入れるよう働いているのだろうか?

ビレックはプリツカーファミリー(Pritzker Family)を例にとってそれを説明する。プリツカー家はハイエットホテルや介護施設などのビジネスで儲けた290億ドルの資産一家である。

ジェニファー・プリツカー(Jennifer Pritzker)

かつては夫であり父でもあり名誉ある軍人だった男性。何故か今では自称トランスジェンダー。今はタワニ基金を使ってトランスジェンダリズム推進に力を注いでいる。ジェニファーはトランス思想を社会機構に取り入れるために多大なる影響力を持つ男。

注目すべきはジェニファーが所持したり投資したりしているいくつかの組織は医療や法律や教育関係の機関に多大なる影響力があるということ。これはトランス思想がこれらの機関に迅速に広がったことの鍵となる。ジェニファーはスクワドロンキャピタルという企業買収法人を持っており、この法人は医療技術や医療機器及び整形インプラント企業を対象としている。またジェニファーが経営するタワニ基金はジェンダーやセクシュアリティー関係の慈善事業である。

ジェニファーはミネソタ大学の人間セクシュアリティー学部の指導委員会メンバーであり過去10年間で同大学に6.5百万㌦の寄付をしている。また彼が寄付をしたり役員を務める機関はこのほかにも、その患者数400人という子供専門ジェンダー病院ルーリー子供病院、ザ・プリツカー医学大学、シカゴのビクトリア大学とトロント大学のトランスジェンダースタディー学部の学長、左翼市民団体 American Civil Liberties Union(ACLU)、そして人工妊娠中絶専門クリニックチェーンであるプランドペアレントフッド Planned Parenthood。この二つの組織は最近「女性」という言葉を使わなくなったり、やたらトランスジェンダーに迎合する立場をとってきていたが、やはり金が目当てだったようだ。

特にプランドペアレントはどうやら最近トランスジェンダー市場にも手を伸ばそうとしているようだ。ジェニファー及びプリツカー一家は計画的に大学に多額の寄付をしてトランス思想を広めている。そして親トランスの論文を医学雑誌に投稿するなどしている。ジェニファーの叔父と叔母であるジョンとリサは2千5百マンドルをサンフランシスコ大学(UCSF)の子ども精神科に寄付したりしている。ジェニファーもまた病院や医学大学に多額の寄付をしトランスジェンダーやLGBT専門分野を設立したりしている。無論LGBに特別な医療など必要ないので、明らかにこれはトランスジェンダー専門ということになる。

プリツカーの基金で恩恵を受けて自らもトランス思想拡大のために動いている個人や組織は多数あるが、ちょっと数が多すぎるのでここでは省くが、ジェニファーはアメリカ軍内においても、トランスジェンダーが普通に受け入れられるよう働きかけている。彼はサンタバーバラ大学(UCSB)にシンクタンクに1.35百万の研究費を出し軍隊におけるトランスジェンダーの影響を研究させたり、バーモントの軍事大学に2500万の寄付をして海軍予備士官の訓練プログラムを発足されたりしている。

またプリツカーの資金援助はアメリカだけにとどまらず、WRAHという科学シンポジウムを通じて性別適合手術の勉強会を開いたり、世界中の大学に寄付をしたりしている。

ペニー・プリツカー(Penny Pritzker)

ジェニファー・プリツカーの従妹ペニー・プリツカーはバラク・オバマ大統領政権で商務長官を務めた女性。

ペニーはオバマとは2008年の大統領選の頃から資金繰りを担当しており、オバマ大統領が当選に多大なる貢献をした人。オバマ大統領の政策に相当な影響力を持っていた。彼女のおかげでオバマが大統領になれたと言っても過言ではないと関係者はいう。

商務長官としてペニーはthe National Institute for Innovation in Manufacturing Biopharmaceuticals (NIIMBL)という医薬製品生産部を設立し7千万ドルを商務局から融資した。オバマ大統領はトランスジェンダー拡大に積極的に政策をたてていたが、こういう背景があったわけだ。オバマはホワイトハウスで初めてのトランスジェンダー思想の会議を開いた。

オバマは大統領権限を使ってトランスジェンダーがパスポートの性別変更を簡単に出来るようにしたり、軍事病院で異性ホルモン治療を受けられるようにしたり、公立学校のトイレやスポーツに女装男子が入れるように大統領命令をだしたりした。(これは違憲であるとして裁判で施行停止命令がでた。後にトランプ大統領によって取り下げられた。)

ソロスとギルもオバマの選挙運動に多額の献金をしたが、彼らもまたトランス活動に巨額の資金を出している。

ペニーもジェニファー同様、ハーバード大学やボストン子供病院など、医学大学のトランスジェンダー部門や子供の性移行などに多額の寄付をしている。

J.B. プリツカー(J.B. Pritzker)

ペニーの兄弟でジェニファーの従弟。現イリノイ州知事。シカゴの孵卵器医療技術関係会社に資金援助をしたり、卵巣や子宮の移植を研究しているデューク大学の役員を務めていた。2018年にはオバマ政権の子どもの教育機関に2500万ドルを寄付。妻と共に一億ドルをノースウエスタン法律大学に寄付。一部は子供専門の法律部門に、一部は社会正義部門にあてがわれた。社会正義とは左翼思想のことを指す。

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もうこうなってくると、トランスジェンダー活動は人権運動などというものではなくソーシャルエンジニアリングだとブリックはいう。プリツカー家は子供の教育から医療関係から法律関係に至るまで、その手を伸ばしていないところがないくらいだ。この一家だけでもその影響力は多大だが、これにソロスやギルといった他の億万長者たちも加わってトランス思想を広めているのだ。

Viiv、ファイザー、アボット研究所など大手製薬会社や、グーグル、マイクロソフト、アマゾン、インテル、デルなどのビッグテック企業もトランスジェンダーを推している。2017年の二月、これらの企業は連邦最高裁に学校が男女別施設を作ることを禁止するよう呼び掛けた。

しかし何故製薬会社やテック企業がトランス思想をこうも積極的に推し進めるのか、それは金だとブリックは言う。

先にも述べたように、性適合治療は非常に高値である。性転換は局所の手術を一回だけ受ければいいというものではなく、女性の場合は乳房除去卵巣除去などといった大手術が必要だし、男性の場合も顔立ちを女性に近くする整形など、手術だけでも何回も行わなければならない。手術がうまく行かずに問題が生じればその後の治療も必要になるし、ホルモンは一生接種し続けなければならないしで、これは一生ものなのである。

しかしいくら治療費が高いと言っても、ほんのわずかな人口のために、ここまで医療のインフラを変えていくというのもおかしな話だ。お金儲けをするためには人口の1%にも満たない性違和障害者だけを対象にしていては駄目である。患者の数はどんどん増やす必要があるのだ。

だから健康な子供たちを洗脳して自分は間違った体に生まれたと思い込ませる。間違っているなら直せばいい。大人にもトランス思想はファッショナブルな選択肢だと思わせる。身体はいくらも変えることが出来ると吹き込む。この薬を飲め、この手術をしろ、生まれたままの体を受け入れる必要はないのだと言い続けるのだ。

我々はほんの一部の変態的妄想を持った人々によって、医療インフラや法律や教育が狂った方向に向かっていくのを傍観していてはいけない。なぜならこの問題はごく一部の人たちだけの問題では済まされないからだ。TRAによって悪影響を受けるのは女性や女児だではない。トランスジェンダー活動は社会のすべての人々に多大なる悪影響を及ぼす思想なのだ。

ジェニファー・ビレック

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トランスジェンダリズムは女性の敵、活動家たちの執拗な攻撃に立ち向かうJ.K.ローリング女史とハフポのお惚け記事

先日ハリー・ポッターの著者J.K.ローリング女史が自宅の前でトランスジェンダー活動家たちが集まり、住所をさらされるなど悪質な嫌がらせを受けたと公表した。

『ハリー・ポッター』シリーズで知られる英作家のJ.K.ローリングが11月22日(現地時間)、自身のSNSでTwitter上に自宅の住所をさらされ脅迫を受けたと明かしました。きっかけは19日に投稿された写真付きのツイート。ローリングの自宅前で、3人の活動家がトランスジェンダーの権利を訴えるパネルを撮影し、住所が確認できる形でアップしたものです。

 ローリングは写真が「住所が見えるよう慎重に調整し撮影された」とし、投稿について教えてくれたユーザーたちやTwitter運営、対応したスコットランド警察に謝辞を述べています。また投稿をリツイートした人は「たとえその行動を非難するためであっても」削除するよう懇願していますが、3人の活動家はすでにアカウントごと当該のツイートを削除しています。(略)

ローリングは今回の脅迫に関して、自身は守られているがそうではない女性たちもいると、近年トランスフォビアだと批判され職を失うなどした女性たちの名を列挙。そして彼女らは「社会政治的な概念である性自認が性に取って代わることを無批判に受け入れないという理由で」SNS上で追い詰められたり、彼女らの雇用主が狙われたり、さらしやレイプを含む脅迫を受けていると主張しました。

 さらに3人の活動家たちについては、「住所をSNSにさらすことで、私が女性の性の権利について発言しないよう脅すことができると考えたのだろう」とし、「私が壁紙になるほど多くの殺害予告を受けてること、それでも発言するのをやめないことを考慮すべきだった」とツイート。そして「あなたたちの運動が女性にとって脅威でないと証明する最良の方法は、ストーキングやハラスメント、脅迫をやめることかも」と忠告しました。

トランス活動家たちによるローリン叩きはひどいもので、メディアや芸能界も一緒になってローリング排除に躍起になっている。この間行われたハリー・ポッタ映画20周年記念式典にすら原作者であるローリング女史は招待されないというひどい扱いだった。

Dia Dipasupil
J.K.ローリング女史

以前にも書いた通り、ローリング女史は左翼リベラルで移民問題など私は全く同意できない立場の人なので、ずっと好きではなかった。しかし、ことトランスジェンダーに関してはまともなことを言っており、しかもこれだけひどい脅迫を受けながら、まるで怯む様子を見せずに戦っている姿は立派だと思う。ローリング女史のような著名人がトランス活動家たちの理不尽さを全世界に発信してくるのは非常に良いことだ。欧米でもトランス活動家たちの実態はまだまだ知られていない。今回のことでいかにトランス界隈が怪しげなカルト集団であるかが少しでも一般人にわかってもらえたら良いと思う。

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ローリング女史への執拗な嫌がらせや社会的弾圧を目の当たりにしながら、日本版のハフポに掲載された生田綾著のこの記事を読んだりすると本当に白ける。

この記事の内容は「トランスジェンダーが『女性の安全を脅かす』という言説は誤り」というもの。強調はカカシ。

ここ数年で、トランスジェンダーに対する偏見や不安を煽る投稿がSNSに増加しています。

「トランスジェンダーの権利保障が進むと、心は女性だと言えば、誰でも女子トイレに入れるようになってしまう」「トランスジェンダー女性と、女装した性犯罪者の見分けがつかなくて怖い」…。そんな言葉とともに、トランスジェンダーは女性トイレや女風呂などの「安全」を脅かす存在だ、という誤った情報が広がっています。

しかし、性暴力被害者の支援に携わる専門家からは、むしろ、「女性たちの安全を守る」ことを“名目”にしてトランスジェンダー女性を排除することはやめてほしい、という声が上がりはじめています。

これは9月下旬に行われた「女性の人権と安全を大義名分としたトランスジェンダーへのヘイト言論について考えるオンラインイベントからのレポートということだ。これには「性犯罪の被害者支援などに携わる団体代表者らが登壇」したという。イベントの名前からして「女性の人権と安全がトランスジェンダリズムによって脅かされているなどということはない」という主旨のイベントなわけで、ローリング女史への執拗なまでの攻撃や欧米諸国で起きている数々の自認女の女装男による数々の犯罪を見て来た私には、いったいどのような言い逃れをするのかちょっと興味はある。

まずのっけから「性犯罪者と見分けがつかないから怖い→両者は『別の人』です」ではじまる。「女装した性犯罪者と見分けがつかなくて怖い」という主張に関して話したのはNPO法人「全国女性シェルターネット」の共同代表、「性暴力被害者サポートひろしま」の代表を務める北仲千里女史。

北仲は女子施設で女装して盗撮をするような人間とトランスジェンダーとして日常生きてる人は別人だと主張。「ですから、『紛らわしいから』と言って関係ない人を攻撃するというのは、それはしてはいけないと思います」そして「性犯罪者と見分けがつかない」という理由でトランスジェンダー女性を女性専用スペースから排除しようとしたり、攻撃したりすることは、「ヘイト」であると指摘する。

「性暴力などの犯罪の加害者は、その加害者個人が批判されて、その人が責任を取らされるべきです。しかし、『カテゴリー』や『全体』を攻撃することになると、それはヘイトスピーチとか、ヘイトクライムと呼ばれることになります」

そもそも何故女性専用施設などというものが存在するのか。我々は男性全員が痴漢だとか性犯罪者だとか思っているわけではない。だが性犯罪者の99%は男性であり、その被害者は女性や女児だという現実がある。だから女性の安全を最低限確保するために男性の女子施設使用は禁じられているのだ。この制度を男性へのヘイトだなどという人はいない。自認がどうあれトランス女性は男性である。男性体である以上他の女性に及ぼす脅威もまた他の男性と同じである。男性体の人間を男性と扱うことはヘイトでも差別でもない。

女装男による女子施設における性犯罪は後を絶たない。カナダの女子シェルターで入居者をレイプした男、イギリスの女性病棟で女性患者をレイプした男、女子トイレで高校生をレイプした男子高生、女子刑務所で女性受刑者をレイプした男たち等々、数え上げたらきりがない。しかもこうした男たちは精神科医によってトランスジェンダーと診断された男たちなのだ。だから施設はこの男たちの立ち入りを拒否することができなかったのだ。

日本でも女子更衣室で自慰をしたり、女子トイレや女湯で自撮りをしたりしている自称トランスジェンダーたちがいくらもいる。SNSにはそういう男たちの写真であふれかえっている。この人たちも普段トランスジェンダーとして生きてる男たちである。こういう男たちによる犯罪はどうするのだ?

トランスジェンダーの犯す犯罪率が一般男性より極端に少なく女性並であるという統計もない。よって自認がどうあれ男性体の人間は男性と同じに扱われるべきであり、それはヘイトでもなんでもない。ただの警戒だ、自己防衛だ。

しかし、北仲さんはこう強調します。

たとえば、どこどこ出身だから、どういう肌の色だからとか、どういう職業だからという理由で、その人が所属するカテゴリー全員が問題だという風に攻撃したら、それは差別であり、ヘイトですよね。今トランスジェンダー女性に対して起きていることは、そういうことなんです。 

例えば、加害者が黄色い服を着ていた人だった。黄色い服を着ている人を見たら恐怖が蘇るということは、確かに被害者にとってはあります。だけど、じゃあ黄色い服を着ている人すべてを、別人であるにも関わらず犯罪者だとみなして、攻撃することはしてはいけませんよね」

いや、もし特定の属性の人たちの間で犯罪が極めて多い集団があったら、その属性全体が警戒されるのは当然のことだ。例えばヨーロッパにおいて北アフリカやアラブからの移民による女性への性犯罪があまりに頻繁に起き、しかもイスラム教の代表者たちが女性が被害にあうのは女性達がみだらな服装をしているからだなどと公言している。そんな社会に生きていたら女性達がイスラム教徒の移民たちを警戒するのは当然のことであり、これはヘイトでも差別でもなんでもない。

北仲のような人間が性被害者を収容するシェルターの責任者であるというのは非常に恐ろしい。

次は悪名高いトランス活動家の弁護士仲岡しゅん氏。彼の主張は「心は女性だと言えば女子トイレに入れるようになる?→そんなことにはなりません」というもの。

身体の外観が明らかに男性の人が女湯に入り、『自分の性自認は女である』と言い出しました。『ああそうでしたか、じゃあお入りください』。そうなるんでしょうか? なるわけがないんです」

 「盗撮などの犯罪行為を目的に女性専用スペースに入っているのであれば、トランスジェンダー女性であろうがシスジェンダー女性であろうが、男性であろうが、いずれの場合でも犯罪になります。犯罪になるかどうかというのは、違法性のある行為をしているかどうかという点で、個別具体的に判断されます。

温泉や公衆浴場の場合、管理者の意思がまず第一に尊重されます。管理者から何らかの合意を得ているなどの事情がない限り、管理者の意思に反する立ち入りは建造物侵入となるか、少なくとも立ち入りを拒否されると思われます。

最近、女装した男性がカツラをかぶって女湯に入ったというニュースがありました。あのケースで、『心は女です』といえば、直ちに無罪放免になるんでしょうか?なりません。『今日から俺は女だ』といえば、女湯に入れるようになるというのが、そもそも非現実的な話なんです。そんなことはいわゆるLGBT法案の条文からも読み取れません」(仲岡さん)

仲岡しゅんさん
トランス活動家弁護士仲岡しゅん氏

はあ、そうですか。じゃあ自分は女だと言い張る男性が女湯で勃起した一物を女児の前でひけらかした場合はどうなるんですか?すでにロサンゼルスではそういう事件が起きてますけどねえ。

仲岡だけではないが、トランス活動家の弁護士の議論は非常に卑怯である。今既存の法律では「管理者の意思」に反した使用は建造物侵入として判断されるが、もし法律が変わってトランスジェンダーを差別してはいけないとなった場合、管理者が「自認に関わらず、男性体の人の立ち入りはお断り」という規則を押し通してもトランス差別をしたと訴えられない保証はあるのか?問題はそこだ。我々は今の法律の話をしているのではなく、仲岡のような活動家が推してる反差別だの理解増進だのという法律が一般社会ひいては女性にどのように影響を及ぼすのかという話をしているのだ。

トランス許容法を通した諸外国ですでに起きてる問題について全く言及せず、そんなことが起こるわけがない、非現実的な話だなどと言われても全く説得力がない。

さて、仲岡がいうように今日女だと言い張ったら突然女子施設が使えるようになるというわけではないというのが本当なら、女子施設は女性体のみ使用可能という法律をきちんと作ってはどうかという話について、

第一に、日本には戸籍上の性別と合致するトイレを使わなければならない、という法律はありません。そのため、SNSにはこんな声も上がっています。

「女性専用スペースを守るために、戸籍上の性別と異なるトイレは使えなくなるように、法律を定めるべきでは?」 

そうすれば、犯罪を目的とした侵入者を防げるようになる、というのです。

戸籍上の性別にしたがったトイレしか使えないようにしたら、逆に、混乱が生じます」

どういうことなのでしょうか?

「戸籍上の性別と、その人の社会的に認知される性別というものは別で、必ずしも一致しません。もし、戸籍上の性別にしたがったトイレを必ず使うように振り分けたらどうなるでしょうか。 

一例ですが、髭の生えたトランスジェンダー男性が、戸籍上は女性だからということで、女子トイレを使うことになります。そうなった時、果たして、本当に混乱は生じないでしょうか?むしろ、その方が混乱が生じるんです」

これは典型的な藁人形論だ。戸籍云々ではなく男性体と女性体の人を分ければいいのであって、そうすることは差別にはならないという条項を反差別なり増進法なりに記載すれば済むことなのだ。トランスジェンダー男性はホルモン治療なども進んでいて男性に見えるひとは結構いる。そういう人は身体に合わせた方の施設を使えば混乱は起きない。わざと混乱が起きる規則を提案しておいて、それをなぎ倒すのは非常に不誠実なやり方だ。

しかし仲岡のような活動家は男性体と女性体の人を分けるやり方も、いまでも女性として女性施設を使ってるトランスジェンダーはいくらもいるので、そのような規則を設けることは彼らをも排除することになるからダメだと言い張る。男性体の人が女性施設に入り込むなどということはないと言っておきながら、こういう矛盾したことを平気で言うから活動家は信用できないのだ。

トランスジェンダーは昔から存在しており、彼らは自分らの体に合った方の施設を使って来た。そしてそれが社会的に問題視されるようなことはなかったと仲岡やユーチューバーの川上りえなどは言う。

「私は現段階における生涯のおよそ半分を今の性別で生きていますから、女性のスペースを長く利用していますし、当たり前にそのスペースが安全であってほしい。その場所が危うくなるということは望みません。それは、純粋に、女性のプライベートスペースの安全を願う一般の女性と同じように思うことです」

「本来、女性にとって安全な場所は、トランスジェンダー女性にとっても安全であるし、女性にとって安全でない場所は、トランスジェンダー女性にとっても安全ではありません」

「本来であれば、一緒になって、誰もが安心して利用できるトイレやお風呂にするために建設的な話ができるはずです。トランスジェンダー女性に関していえば、どちらの利用も難しい性別移行途中の人が、トイレなど外出先で困らないための資源拡充など、真面目に、具体的かつ建設的な話ができるはずです」(河上さん)

もし活動家達の主張が移行中のトランスでも使えるような多目的トイレの増設とかいう提案なら女性達は全く異存はない。それは我々が何度も提案してきたことだ。しかしそれを頑なに拒んで女性施設に入れろと要求しているのがトランス活動家たちなのである。

これまでにもニューハーフのように外見からは女性に見える人が女子施設を使っていたことは我々も知っている。見かけで判別がつかない人がこっそりと使って女性達も黙認していたという状況ならばそれでいい。だが活動家たちが要求しているのはそういう黙認を公認しろというものだ。黙認と公認では全く意味が異なる。

トランスジェンダー女性の女子施設使用を公認した場合、見かけが女に見える人だけは入ってもいいなどという規則を作ったら、それこそ混乱を招く。なぜなら見かけには主観が混じるからで、本人が自分は女性に見えると妄想していた場合、周りは彼が本当にそう信じていないと判断することなど不可能だ。医者の診断書にしてみても、問診30分程度でどんどん発行する藪医者もいる。そんなもの何の価値もない。

ニューハーフのような人たちがこっそり女子施設を使っていても大きな問題になってこなかった理由は、当事者が自分たちのことを弁えていたからということと、女性達が害がなさそうなニューハーフのことは見て見ぬふりをしてきたからだ。勃起した男性器を女児の前でひけらかすようなけしからん奴が居なかったからだ。しかしトランスを公認したらどうなる?

ロサンゼルスのWiSpa事件をみれば答えは明白だ。

さて、この記事の最後に生田はこう締めくくる。

SNSでは、トランスジェンダーがまるで「女性の安全を脅かす存在」であるかのようにみなす言説が広がっています。しかし、前述したように、それは誤解であり、実情と異なっています。「女性の人権や安全を理由に、別の人権侵害が起きてしまっている」イベントの登壇者からは、そんな声が上がりました。トランスジェンダーの人たちへのバッシングが激化しているのは、昨今のジェンダー平等施策に対する「バックラッシュ(反動)」である、という指摘もありました。

女性の安全を守ることと、トランスジェンダー女性の人権を守ることは、決して対立しません。

男性体の人に女性施設を使うなということがトランスジェンダーへの人権侵害になるというなら、トランスと女性との平和共存はありえない。「女性の安全を守ることと、トランスジェンダー女性の人権を守ることは」真っ向から対立するのだ。 


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カイル君の評決に驚いた人は自分の情報源を見直す必要がある

実はこの見出し、私のオリジナルではなくて、誰かがツイッターで書いていた言葉。以前にも書いたように、私はカイル・リッテンハウスの話は事件当初から追っており、今回の裁判で色々新しい情報が出て来たとはいうものの、私が事件当初から理解していた事実関係は概ね正しかった。事件の模様はプロのジャーナリストや一般人によるビデオなどで色々な角度からのビデが存在し、早期から事の次第は一般に知れ渡っていた、、はずだった。

しかし、それは正しい情報を掴みたいと思っている人たちに限られ、特にこの事件に興味がなく情報源はテレビや新聞のニュースだけという人たちは、実際とは全く違う情報を吹き込まれていた。未だにカイル君が違法のアサルトライフルを持って州を越境したとか、ケノーシャに黒人狩りに行ったなんて馬鹿げたことを信じてる人がいて本当に驚く。カイル君に撃たれた三人は全員黒人だと思っているひとまで居て(全員白人)、これだけ情報が豊富なのに、どうしてそんなことになるんだと思うほどだ。

アメリカ国内に居てすらそうなのだから、この話とは縁遠い日本にお住まいの方々が、この件について疎いのは仕方がない。だが、日本の人たちが知らないのをいいことに、在米著名人が日本に向けて嘘を垂れ流すのを見ると、つい黙ってはいられなくなる。

例えばこの町山智浩という男性。ツイッターのプロファイルには「町山智浩@TomoMachiカリフォルニア州在住の映画評論家。BS朝日『町山智浩のアメリカの今を知るTV』毎週木曜よる10時30分から放送中。TBSラジオ『たまむすび』毎週火曜午後3時から生出演。週刊文春『言霊USA』連載中」とある。言っちゃなんだが、この人のいうアメリカに関する情報はほぼ全部嘘なので、こんなのを信用してたら完全にアメリカを誤解する。ともかく彼のこの事件に関する認識の甘さには本当に呆れる。

ウィスコンシンでブラックライブスマターのデモにライフルを持って飛び込み、デモ隊の3人を撃って2人を殺した17歳の少年に正当防衛で無罪の評決が出ました。政治的デモへの銃撃が正当化される危険な判決です。

リッテンハウスは、彼の銃を取り上げようと素手で近づいたローゼンバウム氏(一児の父)を4発撃って殺しました(一発は背中)、それでデモ隊に追われて転んだリッテンハウスから銃を取り上げようと近づいたスケートボーダー、ヒューバー氏の心臓を撃ち、拳銃を抜いたグロスクロイツ氏の腕を撃ちました。

リッテンハウスはローゼンバウム氏が何も持っていないことは認識していた、と証言しているので、これで正当防衛が成り立つと、今後、恐ろしいことになるでしょう。

町山氏の言いかただと、カイル君はBLMのデモをしていた集団に向けて銃を乱射し、それを止めようとしたローゼンバウム(一児の父)やヒューバーやグロスクロイツが撃たれたかのような印象を受けるが、事実は全く違うことは読者諸氏もよくご存じの通り。

まずローゼンバウムに関して話すなら、一児の父と言う前に9歳から11歳の子ども5人を強姦した小児性愛犯罪者であり、その日の朝に精神病院から退院したばかりで、ジェイコブ・ブレイクの抗議デモとは無関係な気違いだったという話を最初にすべきだ。はっきり言ってローゼンバウムはブレイクが誰かも知らなかったに違いない。

町山はローゼンバウムがカイル君を直前に脅迫していたことや、共謀者と一緒にカイル君を待ち伏せして駐車場の端まで追い詰めた事実については語らない。もちろん誰かの投げたコンクリートの破片が頭に当たって転んだカイル君をヒューバーが後ろからスケボで殴ったり、下の写真の男がカイル君を蹴ろうとしたなんてことも完全無視。

当然のことながら、きちんと情報を追っていた人たちから色々と突っ込みを入れられている。

Image
二人の暴徒に同時に攻撃されるカイル君。

ゲイジ・グロスクロイツが最初にカイル君に銃を向けた事実も、無論無視。


カバ(イモ大学生)シャニマス、デレステP兼業YP@hipo0872st
‥まさかアメリカに住んでいるのに、裁判で語られた証拠や背景を何も知らないって事は無いよね? 撃たれた人の1人は銃を向けたから撃たれたって証言してるよ?

PBSのkyle rittenhouse trial for kenosha shooting continues – day 5の2:45:00以降の証言がこの裁判のポイントではないのでしょうか? ここが最も正当防衛か微妙なところだったと思います またこの記事によると裁判中の発言で最初の銃撃は被害者だとされています

町山氏が好きそうなPBS(極左翼アメリカ公共放送)ですら裁判の模様を放映していたのに、彼はそれを全く見ていなかったようだ。

ケノーシャでの暴動はジェイコブ・ブレイクというDV男が元カノを強姦して逃げる際に警官に撃たれて半身不随になった事件がきっかけでおきたものだが、BLM/ANTIFAの「抗議デモ」は整然としたデモ行進などではなく、あちこちで暴徒がビジネスや学校や教会を焼き払い、略奪と暴行を繰り返していた大混乱状態だった。皆さんも下記の「燃えているが概ね平和的な抗議デモ」という映像をご覧になったことと思う。

「燃えているが、概ね平和的な抗議デモ」

幸いにして、町山氏のように知ったかぶりで間違った情報ばかり発信する人に対して、情報通の人たちから色々とコメントが来ているので、町山氏の言うことを鵜呑みにする人はいないだろう。

しかし、こんな人がアメリカについてテレビで語っているとは、全く情けない限りだ。


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カイル・リッテンハウス無罪!

本日11月19日の午後(アメリカ西海岸時間)カイル君の無罪評決が発表された。カイル君は去年の8月25日、ケノーシャで起きた暴動中に暴動に参加していた暴徒数人に襲われ、二人を射殺一人を負傷させ殺人罪を含む5つの罪に問われていた。ひとつひとつの罪が読み上げられ、それが次から次へと「無罪」「無罪」が続き、五つ目の「無罪」を聞いた時には私は思わず声を上げて泣いてしまった。

すべての無罪判決を聞いた時のカイル君の反応。

何度も書いたように、裁判の様子をずっと追っていた人々にしたら、カイル君の行為は完全なる正当防衛と解るのだが、今の世の中、陪審員の身元が晒される可能性は非常に大きい。そしてBLMやANTIFAの連中が、カイル君が無罪になったらケノーシャで暴れてやると脅迫していたし、裁判所の前にはすでにカイルを吊し上げろとばかりにBLM/ANTIFA連中が集まってきていた。そんななかで正しい評決を下すのはどれほど勇気のいることだっただろう。陪審員の皆さん、ご苦労さまでした。そして本当にありがとう!

この裁判はカイル君だけの裁判ではなかった。この裁判の結果によっては、アメリカ人に正当防衛の権利はないとされる可能性があったからだ。あんな状況で反撃することが許されないと言うなら、どんな反撃も許されはしない。正当防衛は全く認められないということになる。

ともかくよかった。


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カイル・リッテンハウスは英雄だ!

二日続けてカイル・リッテンハウスは英雄ではないというエッセーを読んだので、何故カイル・リッテンハウスは英雄なのかという話をしたい。このエッセーを書いたのはナショナル・レビューなどで記事を書いていた保守系政治評論家のデイビッド・フレンチ。フレンチは体制派保守系でネバートランパー。私は今までフレンチの書いたものに同意したことがないが、今回も例外ではない。

まずフレンチはカイルはこの裁判で無罪になる可能性は高いが、トランピスト(トランプ派)達が彼を英雄として担ぎ上げるのは間違っていると始める。裁判が検察側にとって有利に進んでいない理由は、正当防衛法は事件が起きた直前の状況だけを考慮に入れるため、どんな愚か者にでも正当防衛の権利があるとするからだと語る。

フレンチは「ビデオや証言の証拠が見せたものは、危険な場所で混乱して孤立した大人の武器を持った17歳の少年だった。」とし、カイルが男たちに追いかけまわされてペド変態男ジョセフ・ローゼンバウムを撃ったこと、スケボ男のフーバーに殴られて蹴られそうになって撃ったこと、ピストル男のグロスガーツに銃を向けられてグロスガーツの腕を撃ったことを羅列し、直接的にカイルが危険にさらされていたことも、その時点でのカイルの行動は法律上正当であったことも認めながらも、カイルの行動は道徳的に正しくなかったと結論付ける。

フレンチ自身は市民が銃を持つ権利を支持しており、自分も危険にさらされた場合には銃を使ったこともあるという。だが銃携帯とオープンに銃を持ち歩く素人自警団とでは全く話が違うという。そして自分や家族の身が危険にさらされて最後の手段として使うのと、銃を威嚇のために持ち歩くのでは雲泥の差があるというのだ。

そしてフレンチはカイルを英雄のように讃えている右翼連中たちは自分らの子どもに銃を持たせて暴動に送り出すなんてことは全体にしないはずだと言い張る。

カイル君は確かに17歳だったが子供ではない。ウイスコンシンでは16歳以上の未成年がライフルを所持し持ち歩くことは違法ではない。しかもカイル君は大人としてこの裁判にかけられている。彼の犯したとされる罪が大人の犯罪だというなら、彼が地元の町を守ろうとしたことも大人の行動だと認めるべきだ。

アメリカでは18歳から軍隊への入隊が許可されている。第二次世界大戦中は17歳の少年たちが歳を偽って軍隊に入隊するなどということがよくあった。それは何故か?国が危険にさらされていると感じた正義感強い若者が我先にと立ち上がったせいだ。

フレンチはカイル君のような愚かな若者を英雄として崇めたてれれば、これからも多くの若者が同じようなことをするだろうと言う。(メディアが犯罪者のジョージ・フロイドを聖人のように崇めてるようにか?)州が暴動を放置したことは問題だが、訓練もうけてない一般人が武装して町を繰り出したらそれこそもっと危険な状況になるという。(警察がなにもせずに暴徒が町を二日間も火の海にしていたことはいいのか?)

カイル君は治安維持に貢献したり暴動を止めることに役立たなかった、そして二人の人間が死に一人が怪我をするという結果を招き、彼自身がアクティブシューターと化したのだとフレンチは言う。(アクティブシューターとは乱射人間のこを指す。カイル君は乱射などしていない)

フレンチは自分はアメリカ憲法補正案第二条で保証されている一般市民が銃を持つ権利を支持しており、自分も自分や家族を守るために銃を携帯していると自慢しているが、銃を持ってるだけでいざという時に使えなかったら何の意味があるのだ?

ここで憲法補正案第二条をもう一度読み返してみよう。

“A well-regulated Militia, being necessary to the security of a free State, the right of the people to keep and bear Arms, shall not be infringed.” 

「自由国家の安全のためには統率された民兵が必要であるため、人々が銃を所持し携帯する権利は侵害されてはならない」

ここでいうミリシャ(民兵)とは正規軍や警察のことではなく、ごく一般市民のことを指す。つまりアメリカ人は、いざという時には銃を取って戦う義務を課された民兵とならなければならないという意味だ。このいざという時というのは外敵がアメリカを責めて来た時だけでなく、国内でBLM/ANTFAのような暴徒が暴れて町を焼き払ったり略奪したり殺人を犯したりする時も含まれる。

カイル君のやったことは、まさにこの第二条に書かれていることをそのままなのだ。フレンチが本当に第二条を支持しているならば、そのくらいのことは理解できたはずだ。

カイル君にとってケノーシャは地元だ。父親の家もあり親戚や友達も多く住んでいる。その地元たちが暴徒たちの手で焼野原にされ略奪され地元民の危険が脅かされているときに、正義感強い17歳の青年に黙って家でテレビでも観てろというのか?フレンチは自分にはそんな勇気がないから勇気あるカイル君は愚か者だとさげすむことで自己満足してるだけじゃないか。

多くの人が無視しているが、あの晩武装して町の警備にあたったのはカイル君だけではない。多くのボランティアが銃を構えて警備にあたっていたのだ。その中にはカイル君と組んで警備をしていた元陸軍兵のバルチなどもいた。そして、そのおかげでそれまで酷い暴動が起きていたケノーシャでは、略奪も大きな火災も起きなかったのだ。

ここで1992年に起きたロサンゼルス暴動を思い出していただきたい。あの時ロサンゼルス市内では警察の姿は全く見られなかった。韓国人街の商店は暴徒らに略奪の被害にあった。そこで店の経営者や親せきや家族などが店の屋根からライフルを構えて略奪者に向かって発砲するという事態が生じた。いわゆる「屋根の上の韓国人」たちである。

何日も続いたあの暴動で銃を構えて地元を守ったのは彼らだけではない。わがミスター苺も暴動の真っただ中で自分の住んでいたアパートが脅威にさらされていた。ミスター苺と近所の人たちは自分たちの住居に続く道の入り口にバリケードを作り、ラテン系や黒人や白人のご近所さん達が一緒になって銃を持って暴徒らが道に入ってこないように防衛したのである。

時のLA市長はこれ以上暴力が拡大しないようにと銃砲や銃弾の販売を一時停止した。銃弾が足りなくなったミスター苺の元に遠方から友達が危険を顧みずに銃弾を持ってきてくれた。カイル君よりずっと遠いところに住んでた友達だ。あの時のルーフトップコリアンたちもミスター苺やご近所さんたちも、みんな英雄だ。アメリカはそういう国なのだ。そうでなければならないのだ。

カイル君は英雄だ。そしてカイル君のような若者がもっと大勢街に繰り出して自警をしてくれたら、BLMやANTIFAも手が出せなくなる。左翼暴力団たちが何故我が物顔で略奪を繰り返すのかといえば、左翼政治家たちが警察の予算を削り、ちゃんと仕事をしている警察官たちを人種差別者であるかのように扱って、警察という組織を弱体化させたからである。

警察が頼りにならなければ、地元市民が立ち上がるのは当然の話だ。すべてのアメリカ人がフレンチみたいな腰抜けばかりだったら、アメリカは本物の国内テロリストであるBLM/ANTIFAに乗っ取られてしまうのだ。それでもいいのか?

カイル・リッテンハウスは英雄だ。17歳の青年が、アメリカ人が身をもってアメリカ人があるべき姿を見せてくれたのだ。カイル君が無実となることを切に願う。


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カイル・リッテンハウスに腕を撃たれた男、法廷証言の後テレビインタビューで嘘を垂れ流す

先日、カイル・リッテンハウスの裁判でカイルに撃たれたのは自分がカイルに銃を向けた後だったと証言したゲイジ・グロスガーツ(26歳白人)は、ここ2~3日あちこちのテレビに出演し、自分はカイルの犠牲者だカイルこそが攻撃者だと嘘を触れ回っている。

メディアは最初からグロスガーツのことをパラメディック(緊急医療隊員)と表現し、あたかも彼がケノーシャに居たのは抗議で怪我人が出た場合に手当にあたるために待機していたかのように紹介していた。NBCなどは未だにグロスガーツのことをパラメディックと表現している。

ゲイジ・グロスガーツ

「カイル・リッテンハウスは『アクティブシューター』と怪我をしたパラメディック」という見出しでNBCはここでもグロスガーツはあくまでもカイル君の犠牲者だという言いかたを変えていない。

しかしグロスガーツが実際にパラメディックであったという事実ははっきりしないだけでなく、ケノーシャでの暴動の当日、彼がパラメディックとして負傷者の治療に当たっていたという事実も見つからない。例えばカイル君はライフガードで実際に当日救急箱を担いで人々の治療に当たっていたビデオがいくらもあるが、グロスガーツがそういうことをしていた映像はまるでない。

実際にグロスガーツとはどういう人間なのか。

ゲイジ・グロスガーツ26歳は、ピープルオブレボルーションムーブメント(人民革命運動)というグループのめんばーと言われている。本人は自分はメンバーではないと言っているが、同団体の集会で「革命よ永遠に!」などといって演説をしたこともあるくらいなので、メンバーではないとしても親密なつながりがあることは確かである。

また、この男にはいくつも前科がある。2010年から2020年にわたり、DVをはじめ器物破損、窃盗、傷害、酔っ払い運転などなど、酔っぱらって銃を発砲したなど、少なくとも六つの犯罪歴がある。

カイル君がライフルを持っていたのが違法だという嘘報道が横行しているが、グロスガーツこそピストルを合法に所持する許可証を持っていなかった。これだけの犯罪歴のある人間が合法に銃を所持することが可能なはずはない。このことはグロスガーツ自身が法廷で認めたことだ。

メディアはグロスガーツのことを「一人だけの生存者」などと表現し、あたかもカイル君が乱射事件を起こして何十人も殺したなかで一人だけ生き残ったかのような報道だ。しかしこの男が死ななかったのは、カイル君の射撃の腕が良かったからで、あの状況では胸や頭を撃たれてもおかしくなかったのだ。

その瞬間のスローモーションビデオ。両手を挙げたグロスガーツから一旦銃を地面に向けたカイル。だがグロスガーツがその後すぐカイルの左側に行こうとして銃をカイルに向けるのがうかがわれる。

カイル君にピストルを向けてカイル君に撃たれた瞬間のグロスガーツ

弁護側:あなたが彼(カイル)に銃を向け前進した後で、彼は発砲したのですよね?

グロスガーツ:はい

ではいったいグロスガーツは何のためにテレビに出まくって嘘を垂れ流しているのだろうか?

まずグロスガーツはケノーシャ警察が自警団と協力したために自分は負傷したとして、市を相手取って損害賠償を請求する訴訟をおこしている。カイル君が無罪になれば彼の訴訟もおじゃんになるので、グロスガーツとしてはカイル君の無罪は非常に都合が悪い。

それだけでなく、カイル君が無罪なら、グロスガーツの方がカイル君を殺そうとした攻撃者ということになり、グロスガーツ自身が殺人未遂や違法に銃を所持していた件などで起訴される可能性もあるのだ。

たとえ刑事事件での起訴は免れても、カイル君から民事訴訟を起こされる可能性がある。私がカイル君なら絶対にグロスガーツを訴える。

つまり、グロスガーツは今必死に保身の状況にある。多々の訴訟が起きる前に自分は犠牲者なのだという印象を人々の心に植え付けておこうという魂胆なのである。


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カイル・リッテンハウス裁判、発狂する左翼メディア

中立な立場からこの裁判を見てる人からしたら、カイル君が無罪なのは明白なのだが、カイル君が白人至上主義の殺人犯だと思い込んでる左翼メディアには同じ裁判を見ていても全く違う印象を受けるようだ。

常に自分と同じ意見の人の話しばかり聞いていることをエコーチェンバーに居るという表現をするが、私もそうなってはいけないと思うので、今日はこのMSNBCの記者の意見を読んでみたいと思う。(Kyle Rittenhouse’s white crocodile tears hold value in America(アメリカの価値観を示すカイル・リッテンハウスの白いウソ泣き涙)ジョハン・ジョーンズ著)

ジョーンズはカイルが昨日証言したのは弁護側の自信を示すものだとし、その自信はブルース・シュローダー裁判長が弁護側に同情的な偏見を持っているからだと主張。すでに検察側がカイルが違法自警団員だったことを証明する多々の証拠をシュローダー判事は事件には無関係であり偏見を与えるものだとして提示を不許可したことを指摘。

抗議者の一人であるジョセフ・ローゼンバウムを撃った瞬間について証言した時、リッテンハウスは鼻水をすすり、震え、顔をゆがめ、頬をふくらませるなど、新米役者が悲しみを伝えるすべての表現を使った。一生懸命涙をだそうとしながら法廷を見渡す様子が映っている。写真では一粒の涙が顔をつたっているがこれは本当に泣いているのか、泣こうとして汗が出たのかわからなかった。

これはラズィー賞にふさわしい演技だ。もっとも私はこの病的なショーの対象観客ではないが。

ジョーンズはこの裁判がほとんど白人ばかりの陪審員の前で行われていること、そして裁判長も白人であることを指摘。白人の自警団員の罪が黙認され時として奨励されたりする国ではリッテンハウスの涙は価値があると言う。ジョーンズはこの裁判は最初から白人の暴力的な青年を英雄として扱う茶番劇であり、殺人を自慢するカイルをあたかも消極的な殺人犯であったかのように描写することに成功していると語る。

全くバカバカしい限りだ。もしアメリカがジョーンズの言うような社会だったのなら、カイル君が起訴されたこと自体がおかしいではないか。本来なら逮捕すらされるべきではない行為だ。

それに保守派を英雄に仕立て上げたいアメリカにしては許可証もないのに違法に銃を携帯し、カイル君に銃を向けたゲイジ・グロスワークが何の罪にも問われていないのは何故だ?それをいうなら、当日ケノーシャで暴動を起こして放火したり略奪したり器物破損をしたANTIFA/BLMの一人も逮捕されていないことをどう説明するのだ?

しかし、ジョーンズの意見の行間を読むと、ジョーンズ自身、この裁判はカイル君に有利に進んでいると認めていることになる。ジョーンズは裁判で提示された証拠を何一つ上げずに、単に裁判官や陪審員が白人だとか、カイル君はウソ泣きをしているとか読者に偏見を与える発言をしているに過ぎない。

これで陪審員が公平ならこの裁判はすでに弁護側の勝利は間違いないのだが、まだまだ結果は解らない。

おまけ:

CNN:ズーム会議中に下半身裸で自慰をして一時謹慎処分になっていた法廷アナリストのジェフェリー・トービンは、カイルにとって馬鹿なのは犯罪じゃなくて幸運だったと発言。「どこの17歳の馬鹿が暴動中に大きな鉄砲を持って出かけていくんだ?彼は銃所持許可証ももっていなかった、訓練も受けていなかった、AR-15で落書きを消そうとでも思っていたいのか?なんという馬鹿げた行為だ。何か悪いことが起きると思わなかったのか?いや、悪いことはたくさん起きた。「カイル・リッテンハウスにとって良いニュース彼は馬鹿であることで裁判にかけられてるわけじゃないってことだ。」トービン、馬鹿はお前だよ。

MSNBC:トービンに勝るとも劣らぬ馬鹿なのがジョイ・リード。彼女はカイルの件こそがアメリカに批判的人種理論が必要な証拠だと語った。カイルは新ジョージ・ズィマーマンだとし、白人の陪審員の前で泣いて見せて同情を買おうとしたと決めつけた。そして追悼されるべきはカイルに撃たれた三人だと主張。リードはカイルの撃たれたのが9歳から11歳の子どもを強姦したペドを含めて全員前科何犯の犯罪者だったことも視聴者に知らせたのかな?そしてカイルが撃った三人が三人とも白人だったこともお忘れなく。白人至上主義者が撃つにしては人種がちがうような?


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カイル・リッテンハウス、検察側の厳しい反対尋問を生き延びる

さて、昨日の裁判後半は検察側によるカイル君への厳しい反対尋問だった。弁護士の基本として、被告に証言をさせないのが定番だ。たとえ被告が無罪だとはっきりしている場合でも、有能な検察官の巧みな話術にひっかかって、被告人が変なことを言う可能性は多いにありうるからだ。今回の裁判でも、すでに検察側の証人によりカイル君の無罪は証明されているようなものなので、このまま弁護側は無難な作戦で押し通すべきという考えが観覧席の弁護士たちの意見だった。

なので昨日、カイル君が証言台に立った時は私は非常に不安だった。最初の弁護側の質問にすらカイル君はかなり緊張気味に答えていたし、一時は感情に負けて泣いてしまったりもしたので、このまま検察側の意地の悪い尋問に耐えきれるだろうかと本当に心配だった。しかし、蓋を開けてみると、カイル君は歳と風貌に似合わずかなりタフな青年であることがわかった。

今日も弁護士のリチャード・ブランカのリポートから読んでいこう。弁護士はマーク・リチャード、検察側は服検察官ビンガー。最初にお断りしておくが、私は日本語の法律用語を良く知らないので、一応英語で書いておく。後で時間のある時に正しい邦訳を付け加えることにする。

まず最初に冒頭で検察側は違法に近い質問をして裁判官から警告を受けるという場面があった。日本でもそうだがアメリカでは黙秘権というものがある。つまり自分に都合が悪くなるような証言は弁護士の立ち合いなしにしなくても良いと言う法律だ。だから容疑者が逮捕されるときにはミランダライツといって警官は「あなたには沈黙を守る権利がある。もし何か証言すればそれがあなたに不利になるように使われる可能性がある。」とはっきり容疑者の権利を宣告しなければならないのだ。

にも拘わらず、検察側は幾度となく「あなたが自分の立場を説明するのは事件以来これがはじめてですね」と質問した。ビンガーはカイル君が逮捕されてからこれまで色々なビデオを観たり他人から話を聞いたり、この裁判での証言の数々を聞いた後で、自分の話と辻褄を合わせているのではないかと問いかけたのである。これはあたかもカイル君が逮捕されてから沈黙を守っていたことが違法であるかのように陪審員に印象付ける質問である。

これは場合によってミストライアルになる可能性のある反則である。ミストライアルとは、裁判中に規則違反が起きて、それ以上公平な裁判が不可能となった場合に裁判を打ち切りにすることだ。しかしこの場合、もう一度裁判を最初からやり直す場合と、ウイズプレジャディスと言って裁判はこれで終わり、被告は無罪放免となり同じ罪でまた罪に問われることはないという場合とがある。

弁護側は検察側の規則違反はこのミストライアルウイズプレジャディスの該当すると訴えた。

ビンガーはカイル君が事件後に雑誌のインタビューに答えていることから、彼はすでに黙秘権を棄権したと主張した。しかしこのインタビューでカイル君が事件について語ったかどうかという詳細について裁判官がビンガーを問い詰めるとビンガーは口を濁した。ブランカによると、もし検察側がこのインタビューの内容を反対尋問で使うつもりであったなら、その証拠を陪審員の居ない場所で裁判官に提出して使用許可を得るべきだったが、それをしなかったのはビンガーがいうような内容ではなかったのではないかということだ。

もうひとつ裁判官が怒った理由となったのは、ビンガーがカイルがCVSドラッグストアの前で略奪を目撃した時のビデオを使おうとしたことだ。この時カイルは車の中におり、「今ライフルをもっていたら、奴らの方にぶっぱなしてやれるのに」と仲間と話している動画だ。しかしカイルはその時銃をもっておらず、単に911(警察)に電話しただけだった。事件には無関係なので裁判官がこれを証拠として使うことは許可していなかった。

何故弁護側は普通被告に証言させないのかというと、一つ目は、たいていの被告は有罪であり、しかもそれまでにも色々犯罪を犯しているため、反対尋問でぼろが出てしまう可能性が高いことが挙げられる。二つ目はたとえ無罪だったとしても品行方正な善人でもない限り、他人から見るとおかしいと思われる過去がある、南部軍の旗がガラージにおいてあるとか。三つ目に、たとえ上記のようなことがなくても検察官が被告の証言を歪曲して次の質問に使い、陪審員にあたかも被告がおかしな発言をしたかのように印象付ける可能性がある。また、意地悪な質問をして被告が感情的になり、自分に不利な発言をしてしまう可能性がある。

だから多少弁護側に有利になるような情報が得られるとしても、被告の証言は益より害の方が大きいため、危険を犯してまでやる価値はないと思われているのだ。しかし幸いなことに、カイル君の証言では上記のようなこと危険は免れた。

まずカイル君には前科がない。また17歳の子どもにありがちな生意気な発言があったとしても、ぼろが出るようなことはしてきていない。シュローダー裁判官は陪審員に偏見を持たせるような事件と関係のない証拠は認めなかったため、1と2はクリアできた。しかし三番目の検察官による歪曲や煽りに関してはカイル君の反応次第だった。

ビンガーの反対尋問はなんと三時間にもわたった。しかしブランカによれば、この長ったらしい尋問の間、事件の核心となるようなものは何も出てこなかった。

まずすべての質問に関してビンガーは上から目線でカイルを見下した態度に満ちていた。明らかにカイルの感情を掻き立てようという魂胆が見え見えだった。ビンガーは何度もカイルが人殺しをしたかったんだろうと問い詰めた。

検察:あなたが撃ったすべての人を殺すつもりでしたね。

カイル:殺すつもりはありませんでした。僕を攻撃している人たちを止めるつもりでした。

検察:殺すことによって。

カイル:相手を止めるためにやらなければならないことをしただけです。

検察:殺すことによって。

カイル:二人は亡くなりました。僕を脅かしていた脅威を止めました。

検察:致命的な力を使うことによって。

カイル:致命的な力を使いました。

検察:それが相手を殺すことになると知っていてですね。

カイル:相手が死ぬかどうかは解りませんでした。致命的な力を使って僕を攻撃していた脅威を止めたのです。

とまあこんな感じだ。またビンガーはカイルがAR-15を持っていたことが違法であると強調した。しかしカイルはこれに関してかなり効果的に反論した。

まずウイスコンシンの州法では18歳未満による銃購入は違法ではあるが持ち歩くこと自体は違法ではない。カイル君は知り合いに銃の購入を頼んだが、カイルが18歳になるまで所有権は銃を購入した人が預かるという約束だった。

ビンガーはさらに何故カイルがライフルではなく、もっと使い勝手のよいピストルを購入しなかったのかと詰問。カイルはそれにも未成年がピストルを所持するのは違法だからだと答えた。

往々にしてカイルの反論は非常に良かったのだが、一つだけ問題になる可能性があるのは、カイルが昔アップしたTikTokのアバターがARを掲げたカイルの写真に「有名になろうとしてるだけ」と書かれたものがあったこと。検察側はカイルが有名になりたくてライフルをもってケノーシャに来たのだと印象付けようとしたのだ。

その後ビンガーはカイルが消火作業や怪我人の手当に当たっていたことに関しても、そういうことは普通警察や消防署の仕事ではないのか、なぜ911に電話しなかったのかと問い詰めた。ケノーシャはその前日から暴動で警察も消防署も人手が足りずに手一杯になっていたことは周知の事実であり、こんな時にボヤを消すために消防隊が出動する余裕があったわけない。カイルは冷静にその事実を説明した。

この時点でビンガーの質問は巧妙になった。もしカイルがひとりで消火作業に携われるほど周りが安全だったならライフルは要らなかったはず。もし状況が危険だったならわざわざライフルを持って出かけていくべきではなかった。どっちにしろライフルを持ってカイル君が現場に向かったのは判断が足りなかったと印象付けようとしたわけだ。この手の質問が延々と続いた。

また一時は、カイルが歩いているときに、誰かが「俺に銃をむけただろ!」とカイルに言い寄ってきた時に、カイルが口論を避けようとして「ああ、向けたよ」と皮肉っぽく言って立ち去ったことを、実際にカイルがその男性に銃を向けたと白状したような言い掛かりまでつけた。

そしてビンガーはさらに、ローゼンバウムがカイルのライフルを掴んだことに関しても、だからといってローゼンバウムがカイルに危害を加えるつもりだったとは限らないと主張。しかしカイルはローゼンバウムはカイルが一人になったらぶっ殺すと何度も脅迫していたことを指摘。

またグロスガーツを撃ったことに関してもグロスガーツはピストル、カイルが持っていたのはライフルなので、ライフルの方が強力な武器ではないかなどとアホみたいな質問をした。ピストルを至近距離で撃たれたら確実に死ぬ。どっちがパワフルかなんてことは問題ではない。

そのほかにもどうしてカイルはローゼンバウムやヒューバーやグロスガーツの手当をしなかったのかとか、何故事件現場から逃走したのかと詰問。さて、どうしてでしょうね、何十人という怒った暴徒たちが追っかけて来たってことがヒントじゃないですかね。しかもカイルは両手を挙げたまま警察官たちの居るほうへ走っていったビデオがちゃんと残っているのだ。なにが事件現場から逃走しただ、あほらし!

検察の尋問が延々と続いたため、この日はこれでお開き。

ブランカの個人的な意見としては、この裁判は裁判官によってディスミスウイズプレジャディスで終りにすべきだというもの。検察官の違法行為は目に余るものがある。これを許しておいては法廷の尊厳が保たれない。

DISMISS WITH PREJUDICE (裁判所が“dismiss with prejudice”をしたとすれば、確定力を以て請求を棄却するということであり、原告が同じ請求ができないことを意味する)事実はすでに明白であり、検察側が疑いの余地なく有罪であることを証明するには全く至っていないとして、この裁判を棄却すること。

私もブランカの意見に賛成だ。この裁判はどうみても検察側に理はない。だが、もし決定権を陪審員にゆだねた場合、証拠はどうあれ、陪審員たちが自分たちの身の危険を感じたり暴動の心配をしたりしてカイル君に有罪判決を下す可能性があるからだ。


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カイル・リッテンハウス裁判、カイル君証言台に立つ

裁判は二週目に入り、昨日で検察側の証人証言が終わった。今日から弁護側の証人証言が始まった。先ずはカイル君の証言から始まったが、その話をする前に二日前の衝撃的な証言についてお話しよう。

五日目の証人の一人ゲイジ・グロスカーツ。この男はローゼンバウムを撃った後のカイル君をおいかけて襲い掛かった三人組の一人で、カイル君に腕を撃たれて負傷した。

カイル君はジョセフ・ローゼンバウムから身を守るためにローゼンバウムを撃った後、ローゼンバウムの様子を見ようと近づいたが、他の人間がカイルを追いかけ始めたので、命の危険を感じたカイルは警察のパトカーがある方向に向かって逃げ始めた。その時三人の男たちがカイル君を追いかけた。カイル君が躓いて転ぶと一人の男がカイル君をスケートボードで殴った。もう一人がカイル君の銃を取り上げようとしカイル君はその男に発砲。そこへグロスカーツがピストルを抜いて接近。

グロスガーツは左翼革命とかいう市民団体の一味で、ケノーシャ市を相手取って100万ドルの賠償金訴訟を起こしている。であるからカイル君が有罪になるかどうかで、かれの訴訟が先に進むかどうかが決まるのである。

しかしグロスガーツは自分の証言で、自分がカイル君に近づいたこと、カイル君に向かって銃を向けたこと、カイル君は自分がカイル君に銃を向けるまで発砲しなかったことなどを証言してしまった。この中でも検察側にとってもっとも決定的な打撃となったのはグロスガーツがカイル君に銃を最初に向けたという証言である。

この状況はビデオにも撮られているのだが、グロスガーツはカイル君にライフル銃を向けられ一瞬ピストルを持ったまま両腕をあげ降参するかのように見えた。その瞬間カイル君はグロスガーツに向けた銃を地面に向けた。グロスガーツの証言では、カイル君が銃に新しく弾を詰めているかのように見えたので、自分はカイル君に銃を向けたと証言している。しかしながら、カイル君はグロスガーツに銃を向けられるまで発砲しなかった。こんなはっきりした正当防衛があるだろうか?

さて、本日のカイル君の証言だが、私はカイル君は証言するべきではないと思っていた。なにしろ彼はまだ18歳。いくら事実が彼に有利だとしても、ベテラン検察官にあってはどんな風に証言を歪曲されるかわからないからだ。しかし弁護側の質問に関していえば、カイル君の証言はカイル君に同情を集めるという意味で意義のあるものだったかもしれない。

この事件が起きた直後から、メディアはカイル君を極右翼団体のメンバーで白人至上主義の過激派であるかのように言い続けて来た。17歳の少年が州境界を越えて違法にライフル銃を持って黒人を殺しにケノーシャにやってきて、乱射事件を起こしたかのように表現し続けてきたのだ。いくつものビデオで彼の発砲が明らかに正当防衛であったことがわかっても、「何故彼はそんな場所に銃を持っていたのだ!」と怒鳴り続けて来た。ケノーシャで暴動をおこして 略奪や放火をしていた奴らには何一つ批判的なことを言わなかったにも関わらずである。

しかもビッグテックは彼がオンラインで弁護士費用を募るためのゴーファンドミー口座を閉鎖。フェイスブックや他のSNSでカイル君を弁護するような書き込みはすべて削除。ともかくカイル君が白人至上主義のテロリストだというイメージを植え付けて来た。

しかし、今回の彼の証言で、カイル君が何故あの夜にケノーシャに居たのか、そしてカイル君はそこでなにをしていたのかがはっきりした。

まずカイル君が州を越えてケノーシャにやってきたと言うのも、彼は州境を隔てた車で20分というところに住んでおり、自宅は州外でも働いていたのはケノーシャだった。彼の通勤距離はカリフォルニア州内で働く私の通勤距離よりずっと短い。彼の親戚も多くケノーシャに住んでおり、州が違うとは言っても、ほんの隣町の市なのである。

また、カイル君は銃を家から持参したのではなく、ケノーシャに着いてから彼の知り合いのカーディーラーから銃を渡されている。だから未成年が銃を持って州境界を越えたという話も嘘である。

カイル君は事件が起きる前に何時間にもわたって落書きを消したり、怪我人の治療にあたったり、放火された教会や学校の消火作業にあたるなどのボランティア活動を行っていた。この状況は先日お話したデイリーコーラー誌の記者が密着取材でずっと録画していたが、今日の証言でカイルはまた自分が何をしにケノーシャに行ったのか、その詳細について語った。こんな善良な好青年が他にいるだろうか?

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グロスガーツが撃たれた瞬間。赤い円内にグロスガーツの銃が見える。

カイル君の証言が三人の男たちに同時に襲われたところに差し掛かった時、カイル君は沸き起こる感情に耐え切れずに泣き出してしまった。考えても見てほしい。彼はたったの17歳。回り中が燃えてるなか「あいつを捕まえろ!」「ぶっ殺せ!」と怒鳴りながら追いかけて来る暴徒たち。いくら自分を守るためとはいえ二人の命を奪ったことに関して、彼がどれだけのショックを受けたことか。そしてその後の執拗なまでのメディアの攻撃。私も観ていて涙が止まらなかったよ。

私はもうこれまでに、この事件については十分すぎるほどの情報を持っていると思っていたが、カイル君の証言で私が知らなかったことが明らかになった。それはまず、カイル君が男たちから逃げて警察官たちが居る方向へ走っていた最中カイル君はなんどか躓き最後にころんでしまう。それというのも誰かが彼にコンクリートの塊を投げつけ、それが彼の頭の後部にあたって、頭がクラっとしたからだという。

転んで尻もちをついた状態になっているところにフーバーという男がカイル君に乗りかかり、ライフルの筒を掴んで銃を取り上げようとしたのをカイル君が発砲。男は即死。次にスケートボードを持った男がカイル君の頭をスケートボードで殴る。そこへグロスガーツがピストルを抜いてカイルに覆いかかる。

カイル君の凄いところは、このような状況にありながら、自分に脅威となる人とそうでない人との区別をしっかり付けたことである。グロスガーツは一旦カイル君に降参するような姿勢を取った。その時グロスガーツはカイル君がジャムした銃をクリアしたと証言していたが、カイル君はそんなことはしていないと証言。グロスガーツが両腕を挙げたので銃の向きを変えたというのだ。これはこれまで報道されていたこととは違う。

カイル君の証言が正しいとすれば、カイル君は自分に銃を向けて来た人間に対してまで、相手が自分を撃つ気がないと判断した途端に銃を下方に向けるという冷静な判断を下したのである。カイル君がグロスガーツを撃ったのは、グロスガーツが再びカイル君に銃を向けたからだ。これはグロスガーツ自身がそう証言している。

今度は検察側の反対尋問がはじまる。


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