でも日本語はなしてるんだけどお~

今年はNHKの朝ドラ「まっさん」をユートゥーブで見つけたので、最初の20エピソードくらいまで観た。主役がスコットランド人(役者はアメリカ人)の女性ということで観てみたのだが、その中で、主役のエリーが日本の街で上手な日本語で道を尋ねようとする場面があった。道行く人々はエリーが日本語を話しているのに、みんな「私英語わかりません」「かんべんして」と怖がって逃げてしまうのを見て、現実的だなと思った。私も子供の頃に外国人に道を聞かれて逃げ出した覚えがある。
というわけで、本日は軽い冗談ビデオ。下記は以前にも紹介したアメリカ系日本人の田中健(漢字は想像)とその仲間たちの作成。今回のは外国人に見える人が、日本で日本語を話すとどうなるかというエピソード。すべて日本語で英語の字幕つき。

このグループは日本人による外国人へのステレオタイプだけでなく、アメリカ人による東洋人へのステレオタイプもおちょくっている。下記はアメリカのレストランでのエピソード。こちらは英語だけなのでちょっと説明。
レストランにおいて2~3人の日本人のグループが居る。その中の一人が「えくすきゅーずみー」と下手な英語でウエイトレスに話しかける。ウエイトレスは近くに座っていた英語を話している東洋人のカップルに「すいません、通訳してくれませんか、何を言ってるのかさっぱりわからないので」と頼む。
すると、、
東洋人女性 「止まれ、アジアステレオタイプ警察だ」
東洋人男性 「覆面捜査官」
東洋人のバーテン「東洋には2000以上もの言語が存在する」
ウエイトレス「でもみんな同じようなものなんでしょう?」
東洋人男性 「一緒に来たまえ」
東洋人女性 「あ、これお持ち帰りでお願い」

以前にも話たが、まだ韓国人によるアメリカ移住が始まったばかりの頃、私が勤めていた小売店に韓国人のお年寄りが数人来た。店員の一人が私に「カカシさん、通訳してよ、あの人たち全然英語がわからないのよ」と言ってきた。
私はおばあちゃんたちが韓国人であることはすぐにわかったので、「だめよ、私は韓国語はしゃべれないんだから」と断ったが、「とにかく話してみてよ」と言われたので一言だけ知っていた韓国語で話かけてみた。
するとおばあちゃんたちは目を輝かせて韓国語で喋り捲ったが、私が韓国語を理解できないとわかると「あんた日本人?」と流暢な日本語で話しかけてきた。実はおばあちゃんたちは日韓併合時代にそだった年代で日本語がぺらぺらだったのである。
おかげで言葉は通じたが、以後私のお店では東洋人はみんな同じ言葉をしゃべるというステレオタイプがさらに固まってしまったのであった。
追記:以前にも書いたが、1980年代後半から1990年代にかけて日韓併合時代に育った多くの韓国女性たちと仲良しになった。彼女たちから日本人だからといって嫌われた覚えはない。かえって日本人だからと贔屓にされた覚えさえある。韓国人教会などにも招かれて、私にはいい思い出しかない。日本人への偏見がひどくなったのは最近の新世代の人たちになってからだと思う。


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相次ぐ警官を狙った攻撃の裏に居るものは誰か?

ニューヨーク市で暗殺されたラファエル・ラモスとウェンジャン・リウの事件に誘発されてか、全国各地で警察官が狙われる事件が続発している。フロリダでは二人の副保安官がすれ違う車の中から撃たれた、ノースカロライナでは二人の黒人が一人の警官に六発も発砲したり、ロサンゼルスではパトカーに乗っていた二人の警官が撃たれるという事件が相次いで起きている。反警察デモでは、あからさまに警官を殺せというスローガンが掲げられているので、こういう事件はこの先も続くと思われる。
しかし反警察運動を進める動きの背後に潜むものはいったい何者なのだろうか?
パワーラインによると、実はそれは共産主義者だという。
実はイラク戦争当時も反戦運動のデモ行進を扇動していた共産主義団体国際アンサーなるグループがいたが、その同じグループが反警察運動も扇動している。だがもうひとつ、デモ行進で掲げられたプラカードにはrevcom.usと書かれたものが多くあり、これはレボリューショナリーコミュニストパーティUSA(合衆国革命共産党)という、はやり共産主義のグループのウェッブサイトである。
皮肉なことにこれらのグループが目指すのは警察が圧倒的権力を持つ警察政権なのである。
今、警察官を殺せ、黒人の命も大事だ、とかいって騒いでる奴らの背後に居るグループの目的が実際に達成された場合、一番最初に殺されるのが今デモを行なっている奴らである。もし奴らが望む世界が実際に成功したならば、黒人社会は今よりもひどく圧迫された状況に陥るのだ。今彼らが架空の状況として警官に歯向かわなくても黒人だというだけで殺される社会が実現するのである。そんな奴らの口車に乗せられて騒ぎ立てているとは、「便利な愚か者」とは奴らのようなことをいうのである。
ところで、元ニューヨーク市長のルドルフ・ジュリアーニ氏は、先日CBSテレビの「フェイスザネイション」に出演した際、ビル・デブラジオ現市長はNY警察に謝罪すべきだと語り、同時にオバマ王が数ヶ月に渡り反警察プロパガンダを進めていると批判した。オバマ王の言動に注目してきているという司会者のメイジャー・ギャレットは、オバマがそんなプロパガンダを広めているなどという事実はないと挑戦すると、ジュリアーニは、反警察の代表のようなアル・シャープトンを大統領が常に傍に置いて大事なアドバイザーとして起用していることがオバマの反警察政策を明白に語っているという。
氏は自分が司法局長としてマフィアと戦っているときにジョー・コロンボを側近に置いていたら偽善者といわれただろう、という。
氏はまた、オバマは犯罪を犯している最中に殺された黒人の葬式には政府から代表者を送ったにも関わらず、NY警察に取り押さえられた際に死亡したエリック・ガーナーの復讐をする目的で男に殺された二人の警察官ラファエル・ラモスとウェンジェン・リウに関してはなんら強い発言をしていないと指摘した。
アル・シャープトンは存在しない人種問題をでっちあげ、いたるところで黒人による対白人暴力を煽る寄生虫である。先の共産主義団体同様、自由社会の敵である。


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え、なんでマイケル・ヨンが韓国慰安婦について日本語で書いてるの?

皆さんはマイケル・ヨンという突撃ジャーナリストのことをご存知かな。自分も元軍人でイラク戦争時代から従軍記者としてイラクにも行っていたことがあるし、中東などでも体当たり取材をしていた人。拙ブログでも何回か紹介したことがあるが、最後に引用したのは2008年。彼のブログは一応お気に入りにしてあったのだが、あまりアメリカ軍の活動が活発でないので、最近はあまり見ないでいた。ひょんなことから彼の名前をまた聞いたので、久しぶりに彼のサイトに行ってみたら、突然日本語が出てきてびっくりした。しかも内容が韓国慰安婦の問題で、韓国側の主張はすべて嘘だったというもの。
この記事が書かれたのは11月の末のことなので、ま、カカシはちょっと遅れを取ったようなのだが、実は以前にもマイケル・ヨンが慰安婦問題に何故か関わっているという話をどっかで聞いたことがあった。ネットというのはおかしなもので、ひとつの題材についてちょっと調べ始めると意外な人たちの名前が飛び出してくる。左翼フェミニストの小山エミが慰安婦問題で在米日本人や日系人の子供がいじめにあっているというのは嘘だでっち上げだという記事を書いているのをみつけたのも偶然なのだが、その関係の記事を読んでいるうちにマイケル・ヨンの名前が出てきて、え、なんで?ということになったわけ。
ヨンの主張は非常に面白い。彼の主張は20万からの韓国女性が強制的に慰安婦として働かされていたという事実がもし本当だとしたら、日本軍や韓国人男性はどの様な行為をとらなければならなかったか、という軍人としてロジスティクス【logistics】 {軍事用語で兵站(へいたん)の意。企業の物流合理化の手段。原料の手当てから販売まで、物流を効率的に管理するシステムをいう}の立場から語っている。
先ずヨンは、当時日本軍には韓国人の兵士が多くいたことを指摘。ということはもし日本軍が強制的に韓国女性を連行したのであれば、韓国人男性もその行為に加担しなければならなかったはずだというもの。
ヨンは当時の韓国の人口は約2,300万人で、現在のテキサス州の人口は約2,600万人と似ていとし、もしテキサスの女性20万人が軍隊に連行されそうになったら、テキサスの男たちは黙っていないという。しかも軍隊のなかに多くのテキサスの男たちが混じっていれば、軍隊のなかで殺し合いが起きること間違いなし。韓国人男性が特別臆病だったというなら別だが、自国の女性が20万人も強制連行されるのを韓国人男性が指をくわえてみていたというのはどう考えてもおかしいというのだ。
ま、韓国は日本にほとんど抵抗なく併合されてしまったから、韓国男が極端に腰抜けだったというのは事実かもしれないがね。
とはいうものの、私はヨンの次の点に感心した。
20万人からの女性を管理し養うとなると居住施設や食料や衣服などが必要となる。しかも嫌々仕事をしている人間を管理したり警護したりするには人件費もかさむ。戦争真っ只中の日本軍に20万人もの慰安婦を養う余裕があったのだろうか?

この件について日本軍の将軍や提督の立場からも考えてみよう。日本は米国、オーストラリア、イギリス、中国、さらに連合国とも戦争している最中である。 どう考えても手いっぱいのはずだ。特に米国は海軍と海兵隊が進軍し、日本兵を見つけ次第どこであろうと攻撃していたのである。

軍隊の全ての指揮官は、常により多くの兵力と補給を求めるものだ。それが世の中の常である。誰か将軍に聞いてみるといい。もしくは企業の経営者に聞いて みるといい。競争相手に勝ちたい時、あるいは防御したい時には何が必要かと。彼らは常により多くの経営資源(=人、物、金)を欲しがるはずである。
20万人の女性を強制連行して、彼女たちを監視し、移動させ、食べさせる目的に経営資源を費やす将軍がいるとすれば、どんな種類の馬鹿なんだろうか。わざわざもう一つの戦争を作っているようなものだと気付くはずだと思うが?

実際に強制連行があったかないかは別として、ヨンの掲げたこの二つの疑問は非常に大切であり答えを要する。
この問題だけではないが、私は常にもし「Aが本当だとするならばBが起きなければならないはずだ」という考え方をすべての人がすべきだと考えている。それが出来れば物事が事実かどうかは割合簡単に把握することが出来るからだ。
たとえば、地球温暖化が実際に起きているのであれば、地球の温度は上がっているはず、、、あんまり単純すぎる例かな?(笑い)


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拡大する黒人暴動によって悪化する人種関係、最後に負けるのは黒人なのに

先日ニューヨークで駐まっていたパトロールカーに乗って見張りをしていた二人の警察官を黒人の男が後ろから近づいて暗殺するという事件が起きた。犯人の男は事件数日前から警官による黒人青年射殺事件について、復讐してやるとソーシャルメディアなどに書いていたそうだ。
殺された二人の警官、ラファエル・ラルフ・ラモス40歳とウェンジャン・リウ32歳の葬儀が先日行なわれた。野外の会場には近隣や遠隔から2万人の警官が出席。ジェットブルー航空が葬儀に出席する警官の航空費を無料にしたため、遠隔からの出席者もかなりいた。
野外での式であったため、お悔やみの言葉を述べる人々の姿が中央の大型スクリーンに映し出されたが、その際、ニューヨークのデブラジオ市長が演説に立つと、出席していた警官全員が回れ右をして一斉に市長に背を向けた。市長はこの事件が起きる直前、黒人犯罪者に同情的な発言をし黒人が警官に対して持つ敵意が正当であるかのようなことを述べたからである。この二人の警官の暗殺事件は市長に責任があるとさえ言う声が聞かれるほどだ。いかに深い溝が地元警察と市長の間に出来てしまったかを物語っている。
この事件直後も、黒人暴徒らによる暴動がアメリカ各地で起きている。
こんな状況を見ると、アメリカの事情を良くご存じない日本のかたがたは、アメリカの黒人差別はよっぽどひどいのではないかと思われるかもしれないが、実はそうではない。確かに1960年代に人権運動が起きるまでは、アメリカ南部では政府による組織的な黒人差別が行なわれていた。ジム・クロー法という悪法において、黒人と白人が使用できる学校や公衆便所や水のみ場などといった公共施設が完全に区別されていただけでなく、民間のレストランやホテルですらも、黒人と白人を区別することが法律で義務付けられていた地域があったのである。就学や就職の面でも黒人はことごとく二流市民の立場を強いられていた。
しかし、1964年、民主党の反対を押し切って共和党が推し進めた人権法が通り、繰り返す、人権法は共和党の発案であった!、よって政府による組織的な人種差別は抹消された。
無論、法律だけ通してみても、人々の気持ちの中にある差別意識はそう簡単にはなくならない、ということで、アファーマティブアクションなる政策がとられ、政府が強制的に人種混合や少数民族の保護といった対策に取り組んできたのである。
2014年の現在、アメリカでは白人による組織的な人種差別なるものは存在しない。黒人だからという理由で入れない大学も就職先も存在しない。黒人お断りなどというレストランやホテルもない。同じ能力さえあれば黒人だろうと白人だろうと女性だろうと男性だろうと皆同じ給料をもらえる。アメリカ社会には人種差別も男女差別もほとんど存在しないのである!(軍隊には一部まだ男女差別があるが、、)
にもかかわらず、人種間の問題はよくなるどころかかえって悪くなっているのは何故か?黒人容疑者が警官に殺されると回りの状況もわからないうちから人種差別だと決め付けられてしまうのは何故だ?黒人青年は自分が何も悪いことをしていないのにやたらに警察官から呼び止められると感じたり、小売店などで黒人の客に店員がやたらに目を光らせると感じるのは何故なのか?
これが白人による黒人への人種差別がいまだにひどいからだと考えるのは全くの間違いである。
確かに人種差別は存在している。だがそれは白人による黒人差別ではなく、黒人社会にありがちな、自分の不運はすべて他人(特に白人社会)のせいで、自分らが欲しいものを得られないのは他人種が自分らの分け前を不当にぶんどっているからだという歪んだ考えからくるものだ。
黒人による韓国人差別もその一例だ。もう20年以上も前になるが、テレビのスペシャルで黒人と新移民の韓国人商店らの問題を取り上げた番組があった。黒人たちは自分らが3~4世代にわたって生活保護を受け貧乏な暮らしをしているのに、新しく入ってきた韓国人達があっという前に店を構えたりアパートの家主になったりするのを見て、韓国人は政府から特別手当をもらっているに違いないと話していた。そして一世代目はコンビニの親父をやってる韓国人も二世代目になると弁護士や医者になって貧窟街から出て行ってしまうことに対し、黒人の生き血を吸って金もうけをしていると敵意を抱いた。
しかし新移民が銀行から簡単にお金を貸してもらえるわけもないし、特に政府からのお手当てなども出ていたわけではない。韓国人は民族としての結束が強く、同族同士で金を出し合い新参者に投資する。韓国社会の義理しがらみは日本のそれよりかなりすごいものがあるらしく、借金を踏み倒すなんてことは普通はあり得ないようだ。韓国人が働き者だというのはアメリカでも有名。
確かに韓国人は日本人やアメリカ人に比べると愛想が悪い。店にくる客に対するそっけなく横暴な態度は地元市民の反感を買う。だが、それでも韓国人は地元黒人に物を売らないといったり、黒人相手の商売はしないなどと言ってるわけではない。もともと黒人が主要だった商売が韓国商人に乗っ取られたとしても、韓国人がちゃんと金を払って買い取ったなら文句はいえないはず。今や日本食レストランの大半が韓国人経営だが、韓国人が暴力で日本人経営の店を乗っ取ったというならともかく、これは商売上手かどうかの話しだから仕方がない。資本主義の世の中とはこういうものだ。
にも関わらず、暴動などが起きると黒人はすぐに韓国人商店を狙って略奪をしたりする。何度もいうが、これは日ごろから韓国人が黒人を差別しているからなどというものではなく、黒人が欲しいものを韓国人が持っているのは黒人から奪ったからだという不当な思い込みから来るものなのである。
私も韓国人ファンではない。一世代目の韓国人移民の中にはかなり失礼な奴が居る。韓国人の店で英語の表示がなかったので、値段を英語で聞いたらうるさそうに「出て行け!」というようなしぐさをされたこともある。言葉がわからないので何故店主が怒っているのかわからなかった。まあ、ああいう態度で地元の客に応対したら反感を買うのは当然だ。当然ではあるが、それでも万引きにあったり強盗にあったり略奪や放火の被害を受ける筋合いはない。気に入らない店なら行かなければいいだけの話。暴力や犯罪での対応はかえって自分らが暴力的な犯罪者であるというステレオタイプを強調していしまうだけで逆効果である。
今起きている黒人運動家による暴動がどれほど黒人社会全体を傷つけることになるのか、それについては次回述べることにしよう。


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原作の精神にもどって成功したホビット完結編「決戦のゆくえ」」

現在日本でも放映中のピータージャクソン監督、JRRトールキン原作のホビット三部作の完結編「決戦のゆくえ」を観て来た。実を言うと私はジャクソン監督の前シリーズ「ロードオブザリングス(指輪物語」は大好きだったが、今回のホビットシリーズは一作目の思いがけない冒険にも二作目の「竜におそわれた王国」にも失望していた。一作目については活劇が多すぎて目が回るでも書いた通り、原作の筋から離れすぎてドッタバッタが多すぎて目が回った。二作目は時間稼ぎで筋がなくLOTRの再現をしようと短い話を無理やり三部作にするために不必要な場面を加えすぎた感があり批評する気にもなれなかった。しかし、この完結編はジャクソンが原作の精神に戻り、かなり原作に忠実に従ったことが幸いして前二作に比べて非常に良い出来に仕上がっている。

この先ネタバレ多少ありなので注意!

先ず映画はドワーフ達に眠りを覚まされた竜のスマウグ(Benedict Cumberbatch 声)が湖の町を襲い町民の英雄バルド(ルーク・エバンズ)に弓矢で射殺されるシーンから始まる。これは非常に大事なシーンなのでこれを冒頭に持ってきたのは良い決断だ。

小人たちは自分らが、昔竜に奪われた自分らの宝物を奪い返すために山に向かったわけだが、原作ではその際に王の血筋というトーりン(リチャード・アーミテージ)とその一行が竜を退治をするということで湖の町の人々から色々と接待され一宿一飯の恩義どころか数日間にわたって飲めや歌えやの歓迎を受けた。

ジャクソン監督は二作目において、何故か原作から外れて意味のないことに時間をついやしこの部分をはしょっている。その代わりにLOTRで人気者となったオーランド・ブルーム扮するレゴラスを復活させたり、タウリエル(エバンジェリン・リリー)という原作には出てこない女エルフを登場させたりして意味のない格闘シーンが続きすぎた。

二作目で肝心なのは、森のエルフらに捕らえられたドワーフたちをビルボ(マーティン・フリーマン)が機転をきかせて逃がしたいう点とドワーフたちが湖の町の人々に歓迎されバルドという弓の達人と出会うという点である。

ここで美形のエルフ二人を登場させることに筋展開としての意味はない。ホビットはもともと子供向けの物語で恋愛はないので、多分ジャクソン監督は観客の興味を惹くためにわざわざ美しい男女を筋に加えたと思われるが完全に無駄に終わっている。エルフのタウリエルと小人のキリ(アイダン・ターナー)とのプラトニックな愛も全く説得力がない。トールキンの世界ではあり得ない出来事でもある。
レゴラスとタウリエルは原作ホビットには登場しないので、その人間(エルフ?)形成が浅いのは仕方ないのだが、二人の演技には全く感動しない。それに比べてレゴラスの父親のエルフ王を演じるリー・ペースはいい。エルフは年を取らないので父親といってもレゴラスと同年代に見えるが、レゴラスの王子の感情表現が希薄なのに比べ、エルフ王は王としての貫禄もありながら、父親として愛する妻を亡くした夫としての感情表現があっていい。ペースはブルームより魅力的だと思うね。

私が原作を読んでいて驚いたのは、小人たちが山に入り宝物を手に入れた後、竜退治をしたのが小人たちではなく湖の町のバルドという人間だったことと、竜が退治された後も話しがまだまだ続いたことだ。普通のおとぎ話なら、英雄が竜退治をしたところで「めでたし、めでたし」となりそうなものだが、この話は竜が死んだところから思いがけない方に話が展開する。

山の宝物は竜が押さえていたので、近隣の勢力はそれぞれ牽制され均衡を保っていたといえる。だが、一旦竜が死んだとなれば、小人が再び王国を取り戻せるとトーりンの従兄弟ダイン(ビリー・コノリー)の軍団がはせつけようとやってくる。同時に、レゴラスの父、森のエルフ王(リー・ペース)の軍団も、竜に町を破壊された町の人々も、そしてゴブリンたちもそれぞれの思惑を持って山に集まってくる。そこで最後の決戦となるわけだ。

ま、題名からして「決戦のゆくえ」だから映画はほとんどが戦闘に次ぐ戦闘。LOTRのときも思ったのだが、ジャクソン監督は戦闘シーンの演出が非常にうまい。最近はCGを使って大掛かりな戦闘シーンが撮れるようになったとはいえ、やたらに物量作戦を取ればよいというものでもない。原作者のトールキン自身が軍人だったこともあり、原作のなかでも戦闘シーンは非常に迫力があるのだが、ジャクソン監督の戦闘には作戦があり、特に私はエルフ軍の完璧な動作には感心した。

個々の格闘シーンはちょっと長引きすぎた感があるが、ま、仕方ないだろう。

LOTRのときは指輪の魅惑に心の弱い人間だけでなく、魔法使いやエルフですらも、心を奪われることがテーマになっていたが、今回の魔力は金の宝である。祖父の代の王国を取り戻そうという気持ちで山にやってきたトーリンとその一行だが、トーリンは金の宝に心を奪われ戦争を避けようと必死に訴えるビルボの言葉に聞く耳を持たない。トーリンさえその気になれば、山の宝を文字通り町人とエルフと自分らで山分けすることも可能なのに、山の宝は小人のものだと言って聞かないのだ。ここではアーミテージ扮するトーリンの狂気との戦いが非常によく描かれている。

全体的に原作に近いところはとてもよく、原作から離れると話がだれる、というのが私の印象。
たとえば、ガラドリエル(ケイト・ブランシェット)、サルマン(クリトファー・リー)、エルロン(ヒューゴ・ウィービング)が登場し、後のLOTRの複線となるようなシーンがあるが、ホビットには無関係。ガンダルフ(イアン・マケラン)のシーンが少ないから、色々加えたのかもしれないが、あんまり意味がない。

ま、LOTRの同窓会みたいで楽しいといえば楽しいが。

ところで、LOTRではジャクソン監督は原作の最後の章を完全に削ってしまった。実はLOTRの肝心な点はその最後の章にあるので、私はその決断には非常に失望した。いくら長編すぎて時間が足りないといっても、肝心な点を見失っては仕方ない。
なので、今回も最後の章が削られてしまうのではないだろうかと非常に心配していたのだが、ビルボが無事にシャイアーに帰ってくるところまできちんと描かれていたのでほっとした。最後に年を取ったビルボ(イアン・ホルム)がほんのちょっとだけ登場するが、さすが名優。たったこれだけのシーンなのに存在感がある。私としてはホルムに全面的にビルボを演じて欲しかった。原作ではビルボはホビットの冒険のときからLOTRの時までまるで年をとっていないかに見えることになっているので、同じ役者が演じても全く差し支えないはず。ホルムはそんなに年をとっているように見えないしね。

もっともマーティン・フリーマンはいまやイギリスでは人気の若手俳優だし、ホルムのビルボを見ていなかったら、ぴったりだと思えたかもしれない。確かにビルボとしてのいい味が出ている。

ところで同窓会といえば、LOTRでピピンを演じたビリー・ボイドが作詞作曲で最後のイメージソングを歌っている。彼はLOTRでも挿入歌を歌っているが、ホビットのイメージにぴったりの曲だ。


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北朝鮮がソニー映画の封切りを妨害、オバマ王の情けない反応

数日前、クリスマス日の封切りを目前にソニー映画のネット口座がハッキングされ、重役やソニー従業員俳優らの個人情報が漏洩するという事件が起きた。私は読んでいないが、オバマ王をおちょくったり、有名俳優をけなしたりしている、かなり恥かしいプライベートなメールが公開され、ソニーの重役たちは大汗をかいている。それだけでなく、ソニー現及び元従業員や俳優たちのソーシャルセキュリーナンバーを含む個人情報が盗まれたため、他人を装って詐欺を働くアイデンティティーセフト犯罪の大被害が予想されている。 だが一番問題となったのは、犯人グループが自分らは北朝鮮の工作員であり、北朝鮮のキムジョンアン暗殺を描写したソニーの新作「ザ・インタビュー」の公開を中止せよ、さもなくばアメリカ各地の映画館で911同時多発テロを思わせるようなテロ行為に及ぶと脅迫したことだ。大手映画館チェーンは儲け時のクリスマスにテロを恐れて客足が遠のいては困るということで、一斉にインタビューの公開を拒否した。困ったソニーは仕方なくインタビューの公開は全面的に中止すると発表した。
12月中旬にキューバに捕らわれていたアメリカ人とアメリカで留置されていたキューバ人スパイ二人の囚人交換を行ない、議会の承認も取らずに自分勝手にキューバとアメリカの国交を復興すると宣言し、自分はさっさとハワイ休暇に出かけてしまったオバマ王は、この北朝鮮による宣戦布告とも取れる脅迫に対して、これは戦闘行為というほどの大げさなものではなく、オバマ政権はそれ相応の対応をする、と言って取り合わなかった。しかもオバマ王は映画公開を中止という決断は誤りであるとソニーを批判した。
オバマ王はCNNのインタビューにおいて、ソニーには同情するとしながらも、ソニーが自分に事前に相談してくれていたら、大手映画チェーンに何をやってんだと問いただすことが出来たのに残念だと述べ、芸術的表現を自己制限すべきではないと付け加えた。
これに怒ったのはソニー。ソニーはオバマ王に事前に相談を持ち込んだが無視されたと反発した。ソニーのマイケル・りんトン会長は数日前にオバマ政権に事情を説明し、政権からの援助を求めたが無視されたとインタビューで答えている。
ハリウッドから莫大な政治献金をもらっておきながら、いざとなると全く頼りにならない。自分で見放しておいて、ソニーの決断を公に批判する。都合が悪くなると味方を見捨てるのはオバマの常套手段である。
私がオバマ王の立場にあったなら、ハワイ旅行なんぞにかまけていないで、ホワイトハウスに戻って断固たる態度をとる。CNNのインタビューなんぞやってる暇があったらホワイトハウスから直接全世界に響き渡るように演説をぶる。
「北朝鮮に警告する。我々は今回の脅迫を戦争行為と受け取る。よって将来アメリカ国内の映画館のひとつでもテロ攻撃を受けたなら、それは北朝鮮による攻撃とみなし、ピョンヤンを空爆する。これは約束である。」
そして相手が我々の警告を真剣に受けとめるよう、ピョンヤンの上空に戦闘機をマッハ速度で低空飛行させる。
オバマ王にその程度の肝っ玉が据わっていれば、アメリカが北朝鮮なんぞにここまでコケにされることはなかったのである。それを「それ相応の対応をする」だなどと情けない!
さて肝心の映画のほうだが、大手チェーンは公開を拒否したが、独立系中小劇場が公開を買って出た。またソニーはオンラインのストリームを使っての公開も試み、予定通り12月25日クリスマスの封切りを実行させた。
オバマ王はソニーが一転して映画公開に踏み切った態度を賛美した。大事なときに何もしないでおいて、何が賛美だ、ふざけんな!
ともかくソニーや独立系映画館のほうがオバマなんぞよりよっぽども腰が座ってるということだ。
ところで、この件に関して私の好きな俳優ジョージ・クルーニーが、映画会社はソニーと肩を並べてテロリストに立ち向かうべきだという署名運動を行なったが、他の映画会社の反応は鈍く、クルーニーはハリウッドの腰抜けぶりを批判した。映画会社の重役たちはクルーニーからそんな手紙をもらった覚えはないとしている。
ハリウッドはオバマ王なんぞにおべんちゃらを使っても、いざとなると見放されるのだという勉強をしただろうか?ま、先ず無理だろうね。
二日前に北朝鮮のインターネットが全面的にダウンしたという記事を友達がソーシャルメディアで紹介していた。そのコメントに「これがオバマのいう相応な対応というやつかな」というのがあった。私はもうすこしで、 「冗談でしょう、オバマにそんな甲斐性はないよ。」と書きそうになった。ソーシャルメディアにやたらなことを書くと仕事面でも影響する可能性があるので、止めておいた。


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どんどん異様な事実が明らかになるバージニア女子大生の狂言輪姦事件

先日も紹介したバージニア大学の女子大生ジャッキーが2年前に同大学の男子生徒7人から暴力的に輪姦されたという話しだが、事件があったとされる当日の真夜中にジャッキーから呼び出されて彼女から直接話しを聞いたという三人の友達の証言がジャッキーの供述と全く違っていることがわかった。また、ジャッキーが当日デートしたとされる人物の実在性まで疑われており、この輪姦話はどんどん異様な展開を見せている。
このワシントンポストの記事によると、、、
2012年9月28日、土曜日の午前一時、バージニア大学の新入生仲間のランドル、アンディ、とシンディは、前の晩に化学の授業で一緒になった二年生とデートすると出かけていった同級生のジャッキーからヒステリックな電話を受けた。
ジャッキーのもとにかけつけた三人は彼女のうろたえぶりから、彼女の身に何か恐ろしいことが起きたのだと察した。ジャッキーによると、前の晩にデートした二年生に彼が所属するフラタニティーの建物に連れて行かれて、中にいた五人の男子学生からオーラルセックスを強制されたということだった。
この夜のことを、ワシントンポストは三人の証人一人々別々にインタビューしたところ、三人の話はローリングストーンに載ったジャッキーの話とは全く違っていた。
先ず、ジャッキーは、7人の男子生徒から殴られガラスのテーブルの上に投げ飛ばされ、壊れたテーブルのガラスの破片の上で強姦されたと証言している。
ジャッキー自身、当日友達にそんな話はしなかっただけでなく、三人は当日ジャッキーが切り傷や打撲傷を負っていた形跡は全くなかったと証言している。実際もしジャッキーが言うような暴行が彼女に加えられていたのだとしたら、即座に病院にいかなければ出血多量で死んでいただろう。悠長に友達に電話などしている余裕などなかったはずである。
ローリングストーンの記事のなかで描写される、駆けつけた友達三人の冷たい反応についても、三人は全く違うと主張する。元記事では三人が自分らが大学内での社交的な影響を考え、ジャッキーには警察に届けることをとどめたとあるが、実際はその逆で、三人が警察に届けるようにと強く勧めたのをジャッキーが嫌がって自分の寮に送って欲しいと主張したのだという。
友達として彼女の支えになってあげようとしたのは当然だが、三人は当初からジャッキーの話はおかしいと思ったという。それというのもジャッキーがデートをしたというドリューという二年生の存在が怪しかったからである。
ハンサムな二年生の正体
新入生のジャッキーは同じ一年生のランドルと意気投合。当初彼女のほうは積極的にランドルとの恋愛関係を求めたが、ランドルは拒否。その後はアンディ(男子?)とシンディ(女子)四人で友達として付き合っていた。
そのうちジャッキーは自分が救命隊員の仕事をしているときプールで出会った、化学の授業でも一緒になったというドリューという上級生の話をするようになった。興味のあった友達はこの男子生徒がどんな人なのかジャッキーに聞き始めると、彼女はドリューのものだという電話番号を教えてくれた。三人は携帯でドリューとメールを数回やりとりしたが、その際にドリューは自分のものだという顔写真を送ってきた。
だが、ジャッキーがドリューを三人に紹介することはなく、三人は実際にドリューに会ったことがない。三人はだんだんとドリューなる人物が本当に実在するのかどうか怪しむようになっていたという。
ワシントンポストの取材によると、実はドリューが送ってきた写真の主は全くの別人で、ジャッキーの出身高校の上級生のフェイスブックに載っていた写真だったことがわかった。この男性はジャッキーとは全く別の州の大学に通っており、事件当日はその大学の運動イベントに参加していた。男性はジャッキーとは面識がなく、バージニア大学のあるシャーロッツビル市には何年も行ったことがないと証言している。
ジャッキーがローリングストーンで描写したドリューは彼女が友達三人や後に大学のカウンセラーに話たものともかなり食い違っている。特に当時ジャッキーはドリューがフラタニティーのメンバーであるとは誰にも話していないのである。ローリングストーンはさらに、ランドルに取材を求めたが断られたと記載したいるが、ランドルはそんな要請は受けておらず、頼まれれば取材には喜んで応じていたと話している。
大学側によるとジャッキーの言うドリューなる生徒は大学に在学していない。また、大学のどのフラタニティーにもそんな男子生徒は居ないという。
事件から数ヵ月後にジャッキーから相談を受けた大学のカウンセラーも、ジャッキーが強姦されたことは信じきっているにも関わらず、ジャッキーが自分にした話はローリングストーンの話とは違っていたと証言し、警察に届けなかったのはジャッキーの意思だったとはっきり言う。
私はワシントンポストの記事を読んでいて、ジャッキーの身に何かが起きたのは2年前の9月28日ではなく、もっと以前なのだと感じる。それは彼女の身に外的な何かが起きたというより、精神面で何か恐ろしいことがおき始めていたということだ。
私は精神科の医者ではないが、他の精神患者の話しを幾つか読んで学んだことがある。それは、精神分裂症の患者は大抵が大学生くらいになるとその症状がはっきりしていくるということ。それというのも子供のうちは現実と空想の世界がはっきりしなくてもそれほど生活に支障をきたさないが、親の庇護から離れて独立しはじめる大学生になってくると、現実と妄想の世界を切り離せないと、現実社会で生きていくことが不可能になるからである。
故レーガン大統領を襲ったジョン・ヒンクリーという男も精神分裂症だった。彼は大学に行くため親元を離れて暮らしていた。ヒンクリーは大学に通ってガールフレンドも出来たと親には伝えており、三年近くも親から仕送りを受け取っていた。だが、どうもおかしいと思った父親が息子が暮らしているはずのアパートを訪ねてみると、息子は家賃滞納でアパートからはとっくに追い出されており、大学もずっと以前に退学したかされたかしていた。父親が一番ショックを受けたのは、ヒンクリーが詳細に渡って手紙に書いていたガールフレンドが、実在しないことを学んだときだったという。
ジャッキーが精神分裂症だなどと素人の私が勝手に診断できるわけはないが、こういう話を平気ででっち上げることが出来るというだけでも、ジャッキーなる女性は普通ではない。だが、問題なのはこういうおかしな人の話を裏も取らずに全く取材せずに事実として雑誌に掲載してしまった記者や編集者の態度である。
大学構内強姦が多いという嘘
この間も紹介した別の事件、リナ・ダナムも件でもそうなのだが、別の記者がちょっと関係者にインタビューするだけで、事件がどんどん崩れていくのに、元の記者が全く取材を怠るということはいったいどういうことなのか?
最近何故か左翼リベラルフェミニストの間で、大学キャンパスにおける強姦問題が注目を浴びている。何故彼女たちが大学キャンパスを標的にしたのかわからないが、実は大学構内で起きる強姦は構外よりもずっと少ないという統計が出ており、大学キャンパス内で起きる強姦事件は全体の0.3%くらいなのだそうだ。だが、フェミニストたちは大学内は女子学生には危険な場所だ、男子学生や大学側は女子大生を虐待しているという自説を推し進めるのに余念がない。
だから、リナ・ダナムの大学時代に保守派共和党学生にレイプされたという嘘や、ジャッキーの7人の大学生に輪姦されたという妄想が、裏づけもせずに大々的に報道されてしまうのだ。
最近ダナムは自分が話した「バリー」という名前は仮名で実在の人のことではないと認めた。だが、実在する保守派共和党クラブ員だったバリーという男性が受けた被害は、今更ダナムが謝っても取り返しが付かない。彼女の場合は確信犯だ。彼女はそういう男性が存在することを知った上で、読者が誤解して彼を強姦魔だと思い込むことを狙っていた。だが彼の姿形をとっぴょうしもないものにすることで、後で別人だ仮名だと誤魔化せると計画していたのだ。これも大学内における強姦の話を推し進め、保守派共和党員の名誉を傷つけることが最初から目的だったのである。
ジャッキー自身も左翼リベラルのフェミニスト活動家であり、彼女の話を書いた記者も過激派だ。
左翼リベラルにとって事実などどうでもいいのである。自分のはちゃめちゃな説が通せれば嘘だろうと妄想だろうともってこいなのだ。
だからこういう奴らには絶対に騙されてはならないのだ。
しかし一番頭にくるのは、こういうふうに強姦されたと嘘をつく女がいくらも居ると、本当に被害にあった女性たちがはた迷惑をこうむる。実際に被害にあった人たちが信じてもらえなくなるからだ。
常に思うのだが、フェミニストこそ女性の敵である。


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2014年が過去135年において最も暑い年になるだあ?冗談も休み休み言ってよね!

先日APを読んでいたらセス・ベンソンなる記者が 今年2014年は過去135年でもっとも暑い年になるという記事を書いているのを読んで、ワッタ・ア・!@#$? と言いそうになった。無論上品なカカシはそんな4文字言葉は使わないが、、、

2014年が過去135年にわたりもっとも暑い年になることはほぼ確定した。全国気象センターの気象科学者によると、そうなれば今年は1992年以来6回目の記録更新となり、史上最高の年間気温の記録更新となる。

え~うっそだあ~!

数字は顕著である。二酸化炭素排出度は60%増加。世界気温は華氏6/10度上昇、人口は1.7億人増加。海面標高3インチ(役10センチ)上昇。アメリカの異常気象30%増し、グリーンランドと南極の氷板49兆トン減少

地球温暖化がこんなに色々な現象をもたらしているのか、人口増加まで?(それって悪いこととも思えないけどね。)しかしそんな温暖化が起きているというのはいったい世界のどのへんの話なのだろうか。少なくとも欧州や北米の話ではない。日本もここ2~3年かなりの降雪で寒い冬が続いていると聞く。
今年は去年に引き続き北極風(ポーラーボーテックス)の影響で記録的に低い気温が例年よりも早くくることが予測されている。
すでに11月6日の段階で、今期の冬は寒く長い冬になるだろうと予測された。

予報が正しければ、今週末には北極風は極度に凍りついた気温と旋風をアメリカに運んでくるだろう。アメリカ人はいまのうちに普段より20度(華氏)も低い気温を覚悟しなければならない。近日中に北極風は大量の降雪をもたらし凍りついた旋風を国中に吹きまくるであろう。

案の定、ニューヨークではなんと、普段の年で振る一年分の雪が一日で降るという恐ろしい結果となった。東部に住むカカシの友人たちも、11月のはじめから「これがうちの庭です」と言って雪に埋もれた庭の景色をフェイスブックなどでアップしていた。
事実、今年2014年の11月はアメリカ各地で史上最高の降雪や最低温度が記録された。 詳細は次ページに掲載するのでご参照のこと。
はっきり言ってアメリカ人は新聞やテレビで「今年の冬は例年以上に寒い」とか言われなくても、例年より寒いことは文字通り自分たちの肌で感じている。(なぜかカリフォルニアだけはぽかぽかといつもより暖かい冬だが、、、)
だったらこの135年で一番暑い年ってのはどういう寝言なんだと聞きたくなる。ではこの記事のいう記録的に暑い年の詳細を探ってみよう。
異常気象
ベンソン記者は「1992年以来、世界中で6600の大規模な異常気象が生じている」という。これはベルギーのthe Centre for Research on the Epidemiology of Disastersという気象災害を記録するセンターの発表による。
12年で6600という数は多いのかというとベンソンによればそうだという。

1983年から1992年の水害や気象災害は平均147であった。ここ10年にわたりその数は年平均306と跳ね上がった。

これだけではここ10年来の異常気象が普段より多いとは断言できない。単に1983年から1992年が異常に安穏な気候に恵まれていたとも解釈できるからだ。第一、この比較は変ではないか?
なぜ1992年から2014年の22年間と1983年から1992年の9年間を比べ、1970年から1992年の22年間と比べないのだ?もしかしたらそれは1970年代には結構異常気象が頻繁におきていたからなのではないか?ベンソン記者はそのへんを明らかにしていない。これではきちんとした比較になっていない。
だから私は過去22年間において異常気象が増えているという前提を認めることはできない。すくなくともベンソンはそれを証明していない。ましてやその異常気象が人為的に起されているなどはなはだ信じることはできない。
気温

2014年の平均年間気温は華氏58.2度(摂氏14.6度)、比べて1992年は57.4(14.1)だった。過去10年間の年間平均は58.1度(14.5度)。1983年から1992年の年間平均より6/10度上昇した。

10年間で摂氏0.1度の上昇?これが問題なのか?こんなの一日の朝晩の差よりずっと少ないではないか?このまま100年この状態が続いたとしても世界平均でたったの10度の上昇だ。これだったらかえって悪いことより良いことのほうが多いのでは?暑さで死ぬ人より寒さで死ぬ人のほうがよっぽども多いのだから。
ところで世界各地の気温の測定があまり正確ではないという話がもうだいぶ前から持ち上がっている。何十年前に測定計を設置したのか知らないが、温度計そのものが古くなってきちんと機能していなかったり、測定場所が昔は誰もいない草原だったところが今では大都市になっていたりして、同じ状況ではなくなっているという。であるから全世界の平均気温という数値もあてにはならないのである。
海氷

毎年北極を覆う海氷は9月が最低になる。この計測が気象変化の鍵を握っている。1983年から1992年にかけて最低面積は平均2.62百平方マイルだったが、過去10年の平均は1.83百平方マイルと減っている。全国雪氷調査センター( the National Snow and Ice Data Center.)

この同じセンターのデータによると今年11月北極の海氷面積は急速に増加しているという。 実は今年の海氷面積のレベルは2012年よりはるかに多く、十分に1981年から2010年の平均範囲にはまっている。海氷面積は確かに1993年から2002年にかけて経る傾向にあったが、その後の12年間は二年周期くらいで上がり下がりが安定してきている。たとえば、2006年の最低レベルは2012年の最低レベルより低く、2004年の最高レベルは2008年の最高レベルとほぼ同率。ということはここ12年間北極の海氷面積はほぼ同率で増えてもいなければ減ってもないことになる。
北極の海氷レベルは季節によって年内でも減ったり増えたりする。また年によっても二年周期くらいで減ったり増えたりしている。1980年代の海氷レベルは確かに1990年代以後のレベルより高いのだが、その前の10年20年をさかのぼって見ないと、これが普通の周期なのかどうかわからない。こういう気象の周期はもっと長い目で見なければ全体の傾向はつかめない。少なくとも100年レベルでみていかなければ、これが普通なのか異常なのか結論を出すことはできないのだ。たとえば1900年から1920年のレベルが今より低かったら温暖仮説論者はその事実をどう説明するのだろうか?
さて一方で、南極の海氷は増加している。 余談だがカカシの知り合いが南極観測船に二年連続で南極の夏を訪問したが、その際彼の乗っていた船が氷にはまって大変なことになったと話してくれた。今年のはじめごろも南極で温暖化論者らを乗せた観測船が遭難した話は紹介した。
しかしベンソン記者はこの事実をとりあわない。

北極の海氷損失は1992年から平均7.9百平方マイル、南極の1.1百平方マイルなど足元にも及ばない。

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南極の海氷増加率が北極の減少率より低いとはいうものの、増えていることは確かである。北極の海氷減少が温暖化の証拠となるのに、南極の海氷増加は意味がないというのはどういう理屈なのだ? 少なくとも南極の海氷が増えている理由を説明する必要がある。
地球温暖化説信者がいうような温暖化が実際に起きているとしても、彼らが言う程度の温暖化なら、はっきりいって大歓迎である。何度もいうように世界は寒いより暑いほうがいいのである。熱射病で死ぬ人より凍死する人のほうがよっぽども多いだけでなく、気温が下がると暖房用の燃料もかかるし、降雪が多いと道路状態も危険になり運送費がかさむ。一方気温が上がれば食物がよく育つ。
温暖化説が紹介されてからもう20年以上経つ。毎年のように「ここが悪化している」「あそこがひどいことになっている」と聞かされてきたが、信者らが言うような世界的異変はまるで起きていない。確かに異常気象は色々あるが、それは過去にもあったことでここ20年間が過去20年間よりひどいという記録もない。20年もたってこの程度のことで済むのであれば、この後100年後にもっと変化があったとしても人々はそれに慣れて十分適応できるであろう。
カリフォルニアのガソリン代は半分が税金だ。この税金は公害防止のための薬品エソノールがガソリンに含まれていることにも使われている。これもすべて排気ガスが温暖化を招いているという迷信のためだ。温暖化迷信によって世界中のどれだけの人々が経済的に迷惑を被っているかを考えたら、温暖化迷信論信者をあざ笑っているだけではすまされない。


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女は強姦されたという嘘は付かないって本当?

先週感謝祭で家族が集まったとき、女性が強姦されたという嘘はつかないと主張する義妹たちと議論になった。最近有名人やエリート大学キャンパスを巡る女性強姦の話しが主流メディアで色々とりざたされているからなだ。義妹たちの理屈は、女性にとって自分が性的な冒涜をされたという話を公表するのは非常に恥かしいことだ、なかなか信じてもらえなかったり、そうなったのは自分が悪いと批判されたりすることも多い、そうなると解っているのに何を好き好んで嘘など付くだろう、そんなことをする女性は存在しないというのである。ところが最近話題になった三つの事件のどれもこれも、きちんとした捜査が始まると、被害者とされる女性たちの供述が非常に怪しくなってきた。

  1. リナ・ダナム、人気女優が自叙伝の中で大学時代に保守派共和党の男子学生に強姦されたと暴露した件。
  2. ビル・コスビー、1960年時代からの人気黒人コメディアン俳優が、数人の女性から1960年から1970年にかけてキャリアを援助すると言って呼び寄せられてレイプされたと訴えられている件。
  3. バージニア大学の女学生「ジャッキー」(仮名)という女性が二年前に7人の同大学の男子学生から輪姦されたという件。

どの事件も現在ゴシップ雑誌のみならず主流メディアが「女性への暴力」という肩書きで大々的に書きたてているのだが、そのどれもこれもが本髄を正そうとすると崩れてしまうという、どうやら虚実の訴えであったことが明らかになってきた。しかしもともとの訴えが非常に深刻であることから、加害者とされた人々への被害は多大なるものがある。
ではそのひとつひとつを吟味してみよう。
1.リナ・ダナム、保守派共和党男子学生のバリーに強姦された!

一つ目は人気テレビ番組「ガールズ」のプロジューサーで自分が主演もしている女優のリナ・ダナム。今大ベストセラーになっている彼女の自叙伝「ノットザットカインドオブガール」(そんな娘じゃないわ)の中で、ダナムはオハイオ州で大学生時代、「バリー」という大学でも有名な保守派で共和党の男子学生にレイプされたと書いている。
ところがブレイトバートオンライン紙の記者が彼女の出身校のオバーリン大学に行って取材したところ、確かに彼女が大学生時代にバリーという共和党員の男子学生が在学していたことはわかった。しかし、当時のバリーを知っている人たちによると、このバリーはダーハムが言うような大学の図書館で働いていたことも、大学のラジオ番組でDJをしていたこともなく、顔に口髭があったとか、カウボーイブーツや帽子をかぶっていたというような描写とはおよそ当てはまらないことがわかった。これは当時の人たちの記憶に頼らなくても、バリーは大学の共和党サークル活動を活発にしていた人気者だったので、当時大学で色々と演説したりしているビデオや写真がいくらも残っている。記者は自分の目でバリーがダナムが描写する男性とは全く別人であることを確認した。
記者によると、このバリー・ワン(苗字仮名)はリナ・ダナムとは全く面識がなく、当時も彼はダナムのような同級生が居たことは知らなかったと証言している。ましてやダナムを強姦したなどという事実は当然否定している。
考えただけでも、ダナムのようなバリバリ左翼フェミニストが保守派共和党員の活動家のバリーと接点があるということがおかしい。いったいそんな二人がどんなパーティで一緒になるとうのか。例え仮にバリーがダーハムの居るパーティにたまたま出席したとしても、保守派共和党のバリーと左翼フェミニストのダナムが意気投合してダナムのアパートへ一緒に行くなんてことは考えられない。いったいバリーとダナムにどんな共通の話題があるというのか。それでもリナ・ダナムが絶世の美女とかいうのであれば話もわかるが、ダナムはお世辞にも美人とは言えず、人気番組のガールズのなかでも小太りの裸を意味もなくさらけ出すことで評判である。
それではダナムは別のバリーについて書いたのだろうか。しかしバリーという名前はそれほど一般的ではなく、ダナムが在学中に在学していたバリーはバリー・ワンしかいない。ましてや共和党サークルで活躍していたバリーといえばバリー・ワンしか当てはまらない。これではオバーリン大学と共和党サークルのバリーで検索した人たちは、バリー・ワンがダナムの強姦魔であると思い込む可能性は多いにある。現在は妻子もちのバリー・ワンさんは家族関係や職場での評判に亀裂が生じ非常に迷惑している。現在バリー・ワンさんは弁護士を雇って相談中ということだが、バリー・ワンさんにはダナムを名誉毀損で訴える要素がいくらもあると思うね。
もしもこのバリー・ワンがダナムの言う強姦魔ではないのだとすれば、ダナムは即座に訂正謝罪すべきである。だが、ダナムの目的は最初から保守派共和党員の評判を傷つけることにあったのだから、訂正などするはずがない。バリー・ワンに起きた人災をほくそ笑んでみていることだろう。
2. ビル・コスビーは連続強姦魔なのか?
若い世代の人にはビル・コスビーといってもピンとこないかもしれないが、ウィル・スミスやウエスリー・スナイプやデンゼル・ワシントンのずっと以前に、まだまだハリウッドの黒人差別がひどい時代、黒人俳優というよりも、たまたま黒人という登場人物として、しかも主役としてテレビで一躍スターとなったのがビル・コスビー。コスビーはコメディアンとしてもその才能は最たるもの。面白いし格好いいしで1960年代はアイ・スパイとか格好いいスパイ役で大人気だった。1980年代には30分ものの家族コメディー「コスビーショー」で美人の奥さんがいる四人の子持ちのお父さん役でまたまた大人気。黒人家族のステレオタイプを逸脱した中流家庭を描いて白人視聴者からも愛される番組だった。
最近は、コスビーは若い黒人青年男女に向けて、常に白人からの人種差別に文句ばかり言っていないで、自分で自分の道をひらうくべし、という保守的な内容の演説をあちこちで行なって引く手あまたであった。またテレビのスペシャルなどでも活躍しており、この12月にもコスビーのスペシャル番組が計画されていた。
ところが最近になって、1960年代から1970年代にかけて、コスビーに強姦されたという数人の女性たちが名乗りを上げた。この話が出たのが11月だったため、12月に予定されていたコスビーの日程はすべてキャンセルされてしまった。これによるコスビーの金銭的な打撃は大きいが、それ以上にコスビーの人格への打撃は多大なるものがある。
だいたい50年以上も前に起きたことを今更持ち出してくるということ自体がおかしいが、そんな昔のことではアリバイを出すこともできないし、無実であることの証明などほぼ不可能である。
実は2005年にも原告側の一人の女性はコスビーを訴えており、その時は裁判にならず示談で終わっている。ここではっきりさせておくが、示談とは原告が必ずしも非を認めたということではない。裁判で大騒ぎになって時間とお金をかけて争うと、裁判で勝ってもかえって被害が大きくなることもある。特に有名人の場合は強姦などという話題が長引くのは好ましくない。だから原告にある程度の金をはらって追っ払うというのはよくやることだ。それを利用して裁判をゆすりに使う悪い奴らが幾らでもいる。
すでに示談になっているのに、10年たってまたまた同じ罪で訴えるというのもおかしな話だ。また別の女性は、やはり10年前にゴシップ雑誌に自分が強姦されたという話を売ろうとしたが、雑誌の編集者が話しの真相が怪しすぎるというので掲載しなかったという。ゴシップ雑誌に拒否されるほど中身のない訴えとは、どれほど基盤のないものなのか?
3、大学生数人に輪姦されたという女子学生の供述は真実無根、記事を掲載したローリングストーンが訂正謝罪
先月、ジャッキー(仮名)という女子大学生が二年前にバージニア州立大学のフラタニティー(男子学生用クラブ寮)で行なわれたパーティにおいて、7人の男子学生から三時間に及ぶ暴力的な輪姦をされたという話をローリングストーンがバージニア大学は女性への性的暴行に対する対応がなっていない例として取り上げた。
もしこれが事実ならば大学内で大変な犯罪が起きたことになるため、大学側は事件があったとされるフィカイパサイ寮を閉鎖、関わったとされる男子生徒を停学処分にしていた。だが、警察の協力を得た綿密な捜査の結果、ジャッキーの言うような事件は起きておらず、すべては事実無根であることがはっきりした。特に、ジャッキーが襲われたという日に寮ではパーティは行なわれていなかったことがわかった。また、当日ジャッキーと話をしたという友人もジャッキーがショックを受けていたようではあったとはしながらも、雑誌に書かれたような暴行を受けた傷跡は見られなかったと証言している。
ローリングストーン誌は記事の掲載当初、ことがことだけに容疑者とされる男子学生に連絡を取らないでほしいというジャッキー当人の意思を尊重して男子学生たちにはインタビューしなかったことを認めている。
現役大学生にとって数ヶ月の停学は非常な損害だ。先ずその学期は台無しになるので、次の学期の単位は今学期の単位取得が必要だから、一ヶ月の停学は学生にとって一年の遅れを意味することもあり、卒業間近だったり就職内定だったりしているシニアだったら大打撃だろう。生徒がもしスポーツ選手だったりした場合、選手権にも出られないし、プロへの転向も難しくなってしまう。
第一一般市民が弁護士やとって無実を証明するとなるとかかる費用は並大抵のものではない。家族にかかった負担は大変なものだっただろう。
これらの告発に共通している点は、訴えられている方が保守派男性だということ。告発している女性たちにはそれぞれ保守派男性を糾弾したい、お金をむしりとりたい、名誉を汚したい、というアジェンダがある。そういう女性たちは普通なら恥かしくておおぴらに話せないようなことでも自分は被害者だといって大嘘をつけるのだ。
女は強姦されたという嘘は付かないというのは迷信だ。


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