WPATHファイルスへの反論、トランスジェンダーが幸せじゃ悪いか?

本日は先日発表されたWPATHファイルスへのエリン・リードによる反論。彼は自らも男から女の結構有名なトランスジェンダー活動家で、TRAやアライたちは、これでWPATHファイルスがデマであることが完全暴露されたと喜んでいる。自分の息子をトランスに仕立て上げようと洗脳しているこのえらErrurって人もこんなことを言ってる。

反トランスの人たちの間では未だに@MojaMojappa (中野さんですかね)が流すWPATHファイルを信じている方達がいる様ですが、ファイルの中身は既に反証され済みのデマです。えらErrurトランスの子の育児と理解の会@TakInce1

リードの記事を読む前に、ひとこと。私はこれまでも子供の性転換治療は児童虐待だと言って来たが、この人のように自分の子供をトランスさせようという親は悪魔だと思う。このえらって人はトランスジェンダー活動家であり、思春期ブロッカーや異性ホルモンの悪影響について全くしらないナイーブな母親ではないからだ。10代の子供が突然自分はトランスだと言い出して狼狽えた親が「専門家」とされる医者に相談に行くのとは違って、4~5歳の子供が異性のような行動を取ったからトランスに違いないと決めつける親は意図的に子供をトランスにしようとしている。こういうことをする親は、結構トランスジェンダリズムについて詳しく知っている。にもかかわらず子供をその道に追い込もうというのだから残酷である。

さて、では本題。リードはすでにWPATHファイルのファクトチェック(fact-check)とやらをやって、216か所で間違いや歪曲があると指摘しているが、それを読むのはまた今度にして、今日はトランスした人たちの満足度及び後悔率について読んでみよう。

WPATHファイルは掲示板で色々とメンバーたちの体験談や相談を集めたものだが、そのなかでマーシー・ブラウン会長が、後悔する人は非常に少ないと語り、また他のメンバーも25年間で600人の患者を診て来たが脱トランスしたのはたったの4人だったという話をしていることに関して、ファイルではこの少ない数はかなり疑わしいとしていることにリードは作為を感じる。リードはファイルのこの部分を引用。

後悔を認めたがらないのは、[トランスジェンダー]自身の選択の結果に直面したくないという気持ちからきているのかもしれない……オランダが性形質転換の介入を提供し始めてから約15年後に行われた、当時トランスセクシャルと呼ばれていた患者を対象とした最初の追跡調査では、研究者たちが 「実際の生活状況(の改善)は必ずしも観察されなかった」と指摘しているにもかかわらず、参加者の大多数が幸せで後悔を感じていないと報告している。……性形質転換手術が性別による苦痛の治療法であるという証拠というよりも、このような後悔率の低さは調査すべき原因である。

しかしリードはこの調査結果の調査者Kuiper, B., & Cohen-Kettenis, P. ((1988). Sex reassignment surgery: a study of 141 Dutch transsexuals. Arch Sex Behav, 17(5), 439-457.)は「性転換手術の治療効果を疑う理由はない」としていると指摘する。

トランスジェンダーの人は多々の差別を受け、時代によっては出来る仕事と言えば「セックスワーク」(売春)だけで、多くのトランスがエイズに罹った。にもかかわらず1988年の調査でも、そして最近でもトランスへの満足度は後悔を大きく上回る。にもかかわらずファイルは「なんで不幸でいられないんだよ」と問い詰める、とリードは言う。

リード自身、トランスしたことで家族を失い色々な嫌がらせも受け、経済的にも苦労はしたが、それでも自分は満足していると語る。

そこでリードは多くのアンケート調査を提示。コーネル大学の調査では後悔率は0.3~3.8%、2024年2月に行われた9万人を対象にしたアンケート調査を提示し、後悔を訴えたのはたったの3%だったとしている。

私はこの9万人という数はかなり多いなと感じる。そんなに多くの人が性違和を持っているというのは信じがたい。この調査のページに行ってみたが、メソドロジーの部分が曖昧で、きちんとした調査方法はダウンロードしないと読めない。ただ対象が16歳以上のアメリカ人及び中南米の人を英語とスペイン語でネットでアンケートを取ったもの。また、これは性適合手術を受けた人だけではなく、自分をトランスやノンバイナリーと思ってホルモン治療を受けている人たちを多く対象にしている。

こういうアンケートはホルモン治療をどのくらいの期間うけているかということが非常に大事なので、調査対象の年齢が若すぎると、明らかに治療期間が短かすぎて後悔度を調べるには意味がない。調査は年齢とホルモン接種の期間、生得的性別などで分けて報告すべきなのだが、リードはそれをしていない。

それから、これは回答者バイアスを考慮していない。

昨日私がXで、ホルモン治療を受けて悪影響があったと言う人の話をよく聞くという話をしたら、それは私がそういう例ばかりを集めているからだと言われた。しかしそれならホルモン治療をして満足をしているかというLGBTQ+活動家が主催するアンケート調査にはどんな人が参加すると思うのだろうか?

昨日西瓜アンチという人が読めといって送ってきた調査がこれEffects of Medical Interventions on Gender Dysphoria and Bod… : Psychosomatic Medicine (lww.com)この調査は治療後4~6年の546人を招待してのアンケート調査なのだが、調査に参加したのはたったの201人(37%)とあった。

脱トランスの人たちの話を聞くと、彼等はすでに元の医療クリニックには通っていないという。トランス時にはしつこいくらい熱心でも、一旦後悔して脱トランスを表明すると、これらのクリニックは手のひらを返したように冷酷になり、カウンセラーなども脱トランスの悩みを親身には聞いてくれなくなり、脱トランスに必要な医療を提供することもしない。こういう脱トランス者たちがトランスした満足度を調べるアンケート調査に積極的に参加するとは考え難い。

リードはファイルはトランスジェンダーが満足しているということを認めなくないため調査結果を疑うのだと言う。彼は自分が出会う若いトランスの親たちは口を揃えて「鬱だった息子が幸せな娘になった」と答えているという。そりゃあそうだろう。トランス活動家のリードと話す親たちは、あきらかにトランスアライなわけで、トランスしたおかげで酷い目にあったなんて話をリードにするわけがない。そういう人たちはビルボードクリスやマット・ウォルシやアビゲイル・シュライヤーと話をしているからだ。

この記事はおもったより中身のないものだった。2024年の調査結果をもっと掘り下げて報告してくれていたら話は違うのだが、これでは満足度が後悔度を大幅に上回るという証明にはなっていない。


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フィットネスジムの女子更衣室に居た自称トランス男について苦情を述べた女性が会員権を奪われる(アップデートあり!)

アップデート:2024年3月14日現在

このオリジナルのエントリーは2015年に書いたものなのだが、な、な、なんと9年後の同時期に再び同じ事件が起きた!

先日(2024年3月)アラスカのプラネットフィットネスの女子更衣室で、男が髭を剃っているのを見つけた女性がいた。その更衣室には12歳くらいの女の子がタオルにくるまって恐怖におびえていたという。


そして本日、この女性はプラネットフィットネスから会員権を剥奪されたという。まったく2015年の時と同じシナリオだ。

LibsofTikTokがこれについてプラネットフィットネスに問い合わせたところ、PFでは自認する方の更衣室を使えるようになっていると返答があったそう。

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2015年3月8日付け

プラネットフィットネスの女子更衣室で、自称女性のトランス男が自分の隣で着替え始めたのを見た女性メンバーが、女子更衣室に男性がいるとフロントデスクに苦情を述べたところ、同ジムではトランスの人が自分が同一視する性の更衣室を使っていいことになっていると説明した。納得のいかなかったこの女性はジムの本社にも苦情を述べたが、答えは同様。それで女性はジムに出かけていって他の女性メンバーらに、「このジムでは男性に女性更衣室を使わせている。そのことを入会時に明らかにしなかった」と話たところ、トランスのメンバーに恐怖感を与える態度に出たとして会員権を奪われた。

このジムではメンバーが他のメンバーから恐怖感を与えられないよう保証する主義があるのだとか。だったら女子更衣室で男性に見られることで恐怖感を持つ女性たちの権利はどうなるんだ、と聞きたいね。

苦情を述べた女性はイベット・コーミアーさん。彼女の隣で着替えていた人物は同見ても男にしか見えなかったとイベットさんは言う。

「私はびっくりしてショックを受けました。彼は男に見えました。彼は全く女には見えませんでした。これはとってもプロフェッショナルとはいえません。とても恐ろしいことです。」
トランスが自分の性別に一致すると「感じる」方の更衣室だのシャワールームだのトイレを使えるという規則は、女性にとって非常に危険なものだ。テレビなどでよく出てくるニューハーフのような綺麗どこなら別だがイベットさんが遭遇したようなどう見ても男にしか見えない人間だった場合、この男が本当にトランスなのか単に女性の裸を観たいだけの痴漢なのか区別がつかない。今や携帯などのカメラでいくらも隠し撮りが可能な時代。脱衣場で裸の女性の写真を取り捲ったり、一人で着替えている女性に襲い掛かるけしからん奴が出てくるのは時間の問題。

そうでないとしても、女性として、男性の前で着替えたり、シャワーを浴びたり、トイレに行ったりするのは不愉快この上ない。相手がトランスだろうと誰だろうと決して安全な気持ちになれない。そのようなことをメンバーに強制する規則は、それこそメンバーに恐怖感を与えないというジムの精神に反するではないか?何故一握りの変態の気持ちを大事にして圧倒的多数の女性の気持ちを侵害することが許されるのだ?

トランス男が男性の更衣室で着替えるのが恥かしいというなら、トイレの個室に入って着替えればいい。それがいやなら着替えはうちに帰ってからすればいいだろう。

実はカカシはもうずいぶん前になるが、ホリデースパという今はないジムに通っていたことがある。このジムは設立当初、更衣室だけでなく、運動の場所も男女区別をしていた。男性の前でエアロビとか筋トレをするのが恥かしいと感じた女性たちのことを思ってのことだったのだろう。ある時、このジムの女性用エアロバイクを漕いでいると、その前にあったバイクに後ろ姿がどう見ても男性と見える人物が乗りバイクを漕ぎ始めた。その人の肩幅は私の1.5倍くらいはあり、太ももの太さは二倍以上はあった。しかも単に太いだけでなく、ものすごい筋肉質。女性だったらプロレスの選手でもあんな脚はしていない。

私はもう少しで、「すいません、ここは女性専門の部屋ですけど」と言うところだったのだが、その人がバイクから降りたとき、長めの髪の毛を後ろに振ったしぐさが非常にわざとらしく女性っぽかったことと、胸が大きかったことから、「なんと醜い女だ、、」と思って口ごもったことがある。

後でよくよく考えてみたら、あの人はトランスだったんだろうなと思う。

あの人は少なくとも女性に見える努力はしていたので、私は何も言わなかったのだが、あれがひげ面のおっちゃんだったらフロントに文句を言っていた。しかし現在のトイレ法などでは、外見がどうあれ自分が女性だと思う人間は女性のシャワー室に入れるのだ。これは痴漢を大歓迎しているのと全く同じだ。

ちょっと余談だが、この間空港で機長の制服を着た背の高い男性がコーヒーを買っているのを観た。この人が目に止まったのは、彼が機長には不似合いな長髪だったことと、耳にダイヤのイヤリングをしていたことだ。変な格好の人だなとおもってしげしげと見つめてしまったら、なんと化粧をしてるし胸も出ている。

でも骨格はどうみても男性。コーヒーを注文した声も完全に男性。これが俗に言うトランスなんだな、と感心してしまった。それにしても男性のままで居ればかなり格好いいのに、どうして醜い女性になりたいんだろう、と非常に不思議に思ってしまったのだった。


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希望の光が見える脱トランスジェンダリズム

私が子どものトランスジェンダーを批判するエントリーを最初に書いたのは2012年のことである。信じられない、子供の性転換増える! – Scarecrow in the Strawberry Field (biglizards.net)2012年2月22日付け。ジェンダーフリーという概念についても含めるならもう私のジェンダー論批判(GC)歴は20年近い。そのなかでずっと終わりが見えなかったこの戦いに、やっと希望光が見え始めた。ここ2~3年、真っ先にトランスジェンダー活動(TRA)が始まった欧州で、どんどん方針転換が観られるようになってきたが、アメリカ各地で起きている子供のトランスジェンダー治療廃止運動や、WPATHファイルによる内部暴露や、そして先日のイギリス保健省のトランス治療としての思春期ブロッカー使用禁止方針など、ここ数日トランス関係ではバタバタと進展があった。私の長年にわたるGC歴のなかで、こんなにも希望が持てる状態を見たのは初めてである。

ここで私は大胆な予言をしたい。

トランスジェンダリズムは3年以内に終わる。

いや、終わると言ってもカカシさん、どういう状態が終りということになるんですか、と読者諸氏は思われるかもしれない。それで私が予測する終結条件いくつかを挙げて行こう。

  • 欧米で未成年のトランスジェンダー治療が全面的に廃止される。
  • 米国全土の小中高におけるLGBTQ+教育が廃止される。現在フロリダ州にあるような法律が全国で普通になる。
  • トランス自認男子の女子スポーツ参加が全面的に廃止される。
  • トランス自認の大人たちが極端に減り、脱トランス者が激増する。
  • 大人のトランス治療は禁止とまで行かなくても後悔した患者からの訴訟が激増し事実上消えてしまう。
  • アライを気取ってた人たちが、あたかも自分はそんな概念を奨励したことがなかったかのようにふるまいはじめる。
  • トランス自認のインフルエンサー達が消える。

皮肉なことではあるが、TRA達がトランスジェンダリズムを主流化したことが、かえってこの概念の問題点が表面化される原因となった。例えば治療自体の問題点に関して私が拙ブログで取り上げたのはたかだか10年くらい前だが、実はそのずっと以前から手術を後悔して苦しんでいる人は存在していた。我々がそれに気づかなかったのは、真に性同一性障害を病む人の率は全人口の0.01%にも満たないといわれており、手術まで受けようなどという人の数は本当に少なかった。だから我々はトランスジェンダー医療というものがどんなものだったのか全く知らなかったのだ。

ところがここ20年くらい、これまでにない数のトランス自認患者が増え、それに伴ってホルモン治療や手術を受ける患者も激増した。数が増えればこれまで社会の片隅に隠れていた問題も浮き彫りにされることとなったのだ。特に10年前ぐらいから激増している若い女性の間ではじまった所謂ROGD急性性違和症候群のせいで、女子から男子へのトランスが激増。異性ホルモンは男子にも決して良い薬品ではないが、女子が男性ホルモンを長期摂取することは男子の場合よりもずっと危険であることが解ってきた。WPATHファイルによれば、トランスが性転換を後悔しはじめる平均年月は術後7年である。つまり、ROGDの後遺症が今になって表れて来たということだ。

もう一つの問題点は社会面での圧力である。昔、トランスセクシュアルと呼ばれていた人々は自分らが超少数派であることを理解していた。彼等は目立たずに社会に埋没していたいと願っていた。だから我々一般人は、道を歩いていてそうと解るひとと遭遇することは先ずなかったし、会ったとしても、見て見ない振りをして通り過ぎたものである。トランスたちも本当の意味で弁えていて、周りが不愉快になるような目立ったことはしなかった。

しかし今や、どう見ても男に見える女装男がピエロのような恰好で街を歩き回り、商店やレストランの店員に男性敬称の「サー」を使われたと言って癇癪を起してそれをビデオにとってTikTokに上げるなどというはた迷惑な行為を公然とやるようになった。ノンバイナリーなどといって髭面の男が女子更衣室やトイレに平然と入ってきたり、男性器付きの男が女子風呂に勃起したまま入ってきても誰も苦情を言えなくなったりした。昔は大人のエンターテイメントとしてナイトクラブだけで披露されていたドラアグショーが昼間の子供向けの本読み聞かせ会やファミリーフレンドリーといって子供向けに披露されるようになった。

本来なら社会の片隅で存在していたはずのトランスジェンダー達が白昼どうどうと我々の前に現れ、彼等への理不尽な絶対服従を求めるようになったのである。このようなことをして反感を持たれない方がおかしい。

そして極め付きは、女性を名乗る男たちが女子スポーツを荒らし始めたり、性犯罪を犯した男性が女子刑務所に入れられるといった、女性の尊厳と安全を脅かすことが普通となり、それに抗議する人たちは例え大ベストセラーの著者であっても社会的制裁を加えらえるほどとなったことだ。

人口の大半が同意できないことを、そういつまでも続けることはできない。この狂気はいずれ終わる運命にあったのだ。

以前に私は大昔の魔女狩りはどのようにして起きたのだろうかと思っていた。中世の人びとも馬鹿ではない。今とは違う価値観を持っていたとしても、真に魔女の存在を信じていた人たちはそれほど多くなかったはずだ。ましてや自分たちとずっと一緒に暮らして来た近所の女達が魔女でなどあるはずがないとほとんどの人は思っていたはずである。にもかかわらず人々は声をあげなかった。何故なのか?それは権威ある教会や政府が強制したからである。もし魔女とされた人を弁護しようものなら、今度は自分が魔女扱いされてしまうという恐怖があった。権力者はその恐怖を使って人々を弾圧したのである。

トランスジェンダリズムは現代の魔女狩りだ。ほとんどの人はこれが間違っていることを知っている。誰も本気で男が女に女が男になどなれるとは思っていない。なのに声に出してそれをいう勇気のある人は多くない。

だが遂に、人々は声を上げ始めた。アスリートの女たちが、トランス医療の犠牲となった若い脱トランスたちが、子供を持つ親たちが、トランス医療に疑問を抱いた医師たちが、カウンセラーたちが、どんどんと声を上げるようになったのだ。

私はこの件で今ほど希望を持ったことがない。私たちは勝ちつつある。我々はすでに折り返し点を過ぎたのだ。まだまだ油断はできないし、これからも険しい道が残っている。だが我々は勝つ。トランスジェンダリズムはあと3年と持たない。私はそう約束する。


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朗報!イギリスの国民保健省NHSがジェンダークリニックにて子供の思春期ブロッカー処方を禁止すると発表!

見出しの通り良いニュースが舞い込んできた!こちらスカイニュースの記事より

NHSイングランドが、子どもたちに思春期ブロッカーを処方しないことを確認した。

この決定は、18歳未満の子ども向けサービスの独立機関による見直しと、3月末で閉鎖されるタヴィストック&ポートマンNHS財団トラストが運営する性同一性発達サービスへの紹介が急増したことを受けて下された。

思春期ブロッカーは、乳房の発達や顔の毛といった思春期の身体的変化を一時停止させるものであるが、今後は臨床研究試験の一環としてのみ小児に使用可能となる。

長い道のりだった。多くの犠牲者を出してしまったが、イギリスは良い方向へ向かっている。この次は未成年への異性ホルモン処方も禁止にしてもらいたい。

ところでトランスジェンダー関係で、本日もうひとつ良いニュースをXで見つけた。こちらテレグラフの記事

キーア・スターマー氏、トランスジェンダー選手の女子出場禁止を支持:「常識が優先されるべき
労働党党首は、これまでこの問題に関して立場を取ることを拒否していたトランスジェンダー女性を禁止する運営団体の行動を支持すると述べた。

労働党はけっこうこれまでトランスジェンダリズムを推して来た党なので、これはかなりの方向転換。そういえば結構リベラルなアイルランドでも先日「母親」の定義を書き換えようという動きがアイルランド市民の圧倒的不支持のもとに否決された。Irish voters reject constitutional amendment about women’s role in home | AP News

アイルランド首相、家族と女性に関する憲法改正案の採決で敗北を認める

ダブリン(AP通信) – アイルランドのレオ・バラドカル首相は土曜日、家族の定義を広げ、家庭における女性の役割に関する文言を削除する2つの憲法改正案を支持したが、否決されたため、敗北を認めた。

ヴァラドカル氏は、「非常に古風な言葉」を削除することで憲法に男女平等を明記し、現代の家族生活の現実を認識しようと投票を推し進めたが、有権者は政府に「2つの衝撃」を与えたと述べた。

「明らかに我々は間違っていた。「成功には多くの父がいて、失敗は孤児であるという古い格言があるが、このような大差で負けた以上、多くの人々がこのことを間違えていたと思う。私もそのひとりだ。」

反対派は修正案の表現が稚拙だと主張し、有権者は意図しない結果を招くのではないかと危惧する選択肢に戸惑ったと語った。

これは一見男女平等をうたう改正案のように見えるが、実際は家族制度を破壊するもので、母親という言葉を書き換え女性を消そうとしていると反対派は唱えていた。そして明らかにアイリッシュ市民たちはそれに同意したのである。

イギリス(UK)はかなり左に振り子が降られてしまったので、その振り子が戻りつつあるように思える。WPATHの実態が明るみに出た以上、アメリカでも子供の性転換治療が全国的に禁止される日は近いと思う。どれだけ叩かれても脅迫に負けずに間違ったことは間違っていると言い続けてくれた人たちのおかげだ。


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WPATHファイル徹底解説その5:最終回ノンバイナリーから宦官へ

前回はWPATHが精神障害を持っている人たちががきちんと理解していないのに性転換治療に同意させているという話をしたが、何故精神障害を持っている人たちは性転換治療に魅かれるのだろうか。

脱トランスをした人たちの証言を聞いていると、精神的に悩んでいるひとたちは性転換治療が奇跡の薬だと思い込んでしまう傾向があるようだ。そしてWPATHのメンバー達はそれを利用して、故意に患者に誤った希望を持たせてしまっている。

ホームレスの男性の睾丸摘出手術に携わった看護師はホルモン治療は精神健康に非常に効果があると主張している。

WPATHのSOC8はトランスジェンダーや多様ジェンダーを持つ人たちの精神的健康はホルモンによって向上するという調査結果があるとしている。そして鬱病やPTSDや精神分裂症などにも効果があるとしている。ファイルはこれでは整形外科が鼻の整形が鬱に聞くとか、補強手術が躁鬱病を治せるとか言っているのと同じだ。

しかしそのような嘘の約束をされた患者たちは性転換治療に非現実的な期待をしてしまう。それで患者たちは性転換治療さえ受けられれば今の自分の苦しみから解放されると思い込んで治療に挑んでしまう。

しかし実際には自分の思ったような結果を得ることができず、手術をしても真実の自分を感じることができない。単に違う身体の不確かな自分になっただけ。手術前と後の患者を集めた合同セラピーグループを主催するアズ・ハキーム医師によると、術後患者がそこに達するまでには平均7年くらいかかるという。

7年も経ってから後悔するのでは術後数か月の満足度調査はあまり意味がないと言うことが解る。ハキーム医師の術前患者の多くは術後患者の体験談を聞いて、手術をしない決心をする人が多いという。

しかしWPATHはこういう事実を患者たちに十分に解るように説明しない。

ノンバイナリーから宦官

ところで、最近はかなりの確率で自分はノンバイナリーだと言い出す人が増えた。WPATHは現在こういう人たちにも性器整形手術を奨励している。正直私にはノンバイナリーを自認する人にホルモン治療や整形手術が必要だとは思えない。

WPATHのSOC8のノンバイナリーの章で性別無効化手術は「外見上の第一次性徴の欠如をもたらす手術」とされ、陰茎を切断することなく疑似的な膣を作る手術など」とある。

WPATHのSOC8には、過激な身体改造のショッピングリストがある。これらの手術は、実験的手術の定義にさえ当てはまらない。これらの手術は、管理された方法で研究されていないため、実験的手術の定義さえ満たしていない。

にもかかわらず、これらの手術を求める患者が後を絶たない。この規格外での手術に懸念を示す医者もいる。カリフォルニアのトーマス・サタ―ホワイト外科医は乳首を残さない乳房除去手術や陰茎を保存したままの膣形成といった規格外の手術はどうなのかと相談している。

それに関してあるメンバーは、ジェンダーを二元性でみるべきではない。もし大人が身体的自立性を持っているなら、乳房除去で乳首がなくなっても構わないのだと主張する。

さらにSOC8には宦官に関する章がある。モントリオールで開催されたWPATH2022国際シンポジウムで、SOC8宦官の章の共著者が、彼が初めて診察した「宦官と認められた」患者について語った。19歳の男性で、実家の地下室に住んでいた。自閉症アスペルガースペクトラムであったかもしれないその青年は、自分が思春期前の状態に戻りたいと望んでいた。青年は、宦官であることを明確には認識していなかった。しかしWPATHの専門家は宦官というレッテルを貼った。つまり、WPATHの専門家はこの患者を、深い精神療法的支援を必要とする問題を抱えた患者と見るのではなく宦官であり、性別を確認する外科手術が必要な人物であると決めつけたのである。

宦官に関する議論の後、サタ―ホワイト医師は「このようなセッションを重ねれば重ねるほど、人々はより多くのことを学ぶようになる。このようなセッションを重ねれば重ねるほど、人々は教養を身につけ、あなたのようなあなたのような人がもっと増えるでしょう」とSOC8の宦官章共著者のマイケル・アーウィグ医師に語った。

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WPATHは医学に基づく医療アドバイスの組織ではない。彼等は異常な性癖を持つ活動家の集まりである。彼等のつくったスタンダードオブケアは医学的基準ではない、ただの法文書だ。そしてそれさえも彼等は守らない。こんなイカサマ組織がこれまで権威ある医学的組織として世界中の医師らから仰がれてきたと言うこと自体狂気の沙汰だ。

どうかこのファイルの漏洩を元に、人々が目を覚ましてくれることを祈る。もう一人たりともこの野蛮な措置の犠牲になってほしくない。特に子供たちを救うためにも、早急に「トランス自認肯定治療」というインチキ医療を廃止してもらいたい。


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WPATHファイル徹底解説その4:未成年や精神病患者からは理解ある同意は得られない

このファイルを読み始めた時に、ファイルは241ページもあると書いたが、論文自体は71ぺージまでで、あとは同ファイルが入手した資料である。最終章のまとめを除くとこの論文の最後はこの「WPATH は医学倫理を尊重していない」という章になる。この章の前半は再びInformed Consentという「理解ある同意」に重点が置かれている。特に未成年や精神疾患を抱かえる患者からWPATHがどのように「理解ある同意」を得ているのかという話である。(37-47ページ)

理解ある同意の倫理

一般に理解ある同意というのは、医療提供者が先ず患者の患っている病気の状態を正確に説明をし、その治療に一番適するいくつかの選択肢を提示し、最適と思われるものを推薦する。そして治療にはどのような利益がありどのようなリスクを伴うかを十分に説明し、治療段階でどのような決断をしなければならないか、患者や保護者がそれを十分に理解して納得したうえでこそ成り立つのである。

未成年は性転換治療に同意できない

ところがWPATHはまだ精神的に未熟である未成年に人生を変えてしまう重大な決断を課すのである。同ファイルでは13歳の少女にテストストロン治療を始めたり10歳の少女に思春期ブロッカーを与えたりした例が示されている。

実は先日同ファイルとは別にカナダのケベックで放送されたラジオカナダのドキュメンタリーを観たのだが、偶然にもその内容がこの章と被っていた。

この番組では14~16歳の少女たちがどのように簡単に性転換治療を受けられたかという話をしていたのだが、最後のほうの覆面捜査で、16歳を名乗る少女が一人でクリニックに訪れる。一応親とは相談したと口では言うがカウンセラーがそれを信用したかどうかは分からない。

ホルモン接種にあたり少女は7ページにわたる書類を渡される。しかしカウンセラーはその内容について特に説明せずホルモンを始めたいなら署名しろというだけ。少女が署名すると、さっそくホルモン処方箋が出され、即乳房切除の話が始まった。何と少女が診療所の門をくぐってからたった6分後のことである。こんなんで理解ある同意など出来るわけがない!

誤った情報を得た親は理解ある同意はできない

これはカナダの話だが、アメリカでは法律上未成年の場合は保護者が治療に同意しなければならない。しかし大人だからといって医師の言っていることがすべて理解できるとは限らないし、第一保護者が誤った情報を与えられたら正しい判断などできるはずはない。

よく子供の名前を異性に変えたり異性の代名詞を使ったりすることが子どものストレスを緩和する最初のステップだと言われる。親たちは、名前や代名詞なんていつでも好きな時に元に戻せる、このようなステップは完全に無害だと説得される。しかしこの社交的移行というのが曲者で、これは子供の性自認を固める役目を果たし後に抵抗しにくくする非常に効果的な洗脳行為なのである。子供を社交的に性移行させたりしなければ子供は思春期を過ぎると自然と性違和を失くし、自分の性を受け入れるようになる。そして多くが同性愛者の大人となるのだ。

イギリスの若者ジェンダーサービスを研究したヒラリー・ケース医師によると、社交的性移行は「中立的な行動」ではないという。むしろ積極的な介入である。なぜなら子供や若者の精神機能に大きく影響を与えるからである。

しかしWPATHは思春期前に社交的性移行をした子供の97.5%が5年経ってもまだ性違和を確信していたという2022年7月にAmerican Academy of Pediatrics、クリスティナ・R・オルソン他、が発表した調査結果をもとに、思春期を過ぎれば子供の性違和が自然に消失するという説は間違っていると主張する。しかしこれは社交的性移行による洗脳成果を証明するに他ならない。

自殺願望の神話

ジェンダークリニックで親たちが何度となくされるのが「死んだ息子(娘)と生きてる娘(息子)のどちらが欲しいか」という脅迫じみた質問である。これは性違和を持っている子供は早急に性転換治療にはいらないと自殺の危険が増すという神話を元にされる質問だ。

しかし性違和患者が特に自殺願望が高いという根拠は全くない。ましてや性転換治療が自殺願望を緩和するという根拠などどこにもないのである。

性違和を持つ子供の間では精神的に健康な子供たちに比べると自殺願望者が多いというのは事実だが、それは性違和が原因なのか、それともすでに他の精神障害を患っていたことが原因で性違和を言い出したからなのかはっきりしない。実際に自殺を遂げた若者の間で、他の精神病患者と性違和患者の自殺率を比べてみると、さほどの違いは見られなかった。

そして自殺願望のある性違和患者は性転換治療のどの過程でも願望が消えることはない。二年間にわたるthe National Institutes of Health (NIH)による研究で315人の性自認肯定ホルモンセラピーを受けたアメリカの若者315人を対象にした調査では、二人は実際に自殺を遂行、11人が自殺願望があった。つまりこの13人は二年間もホルモン治療をしていたにもかかわらず、自殺願望は消えなかったのである。

私の記憶が正しければ、たしか20年くらい前にスエーデンでも同じような調査がされ、性適合手術を受けた大人の自殺願望率は性違和を持って手術を受けていない人たちと変わらなかったというものがあった。少なくともSRSや他の性自認肯定治療は自殺願望の緩和には何の役にも立っていないという証拠である。

また思春期の性違和は境界性人格障害(BPD)と混乱されることが多い。BPDには「自認障害」という症状があり、繰り返し自殺願望の行動をしたり身振りをしたり、脅迫したり、自傷したりする傾向がある。そして思春期に起きるBPDは女子のハッセ率が男子よりも3倍も多く、2~3%の人口に起きる病気である。BPDの自認障害は性違和と間違われることが多いため、BPD患者の数が実際の性違和患者の数を大幅に水増ししてしまっていることは考えられる。

このような病気を持っている子供にテストストロンのような強力な薬品を投与したら、かえって彼女達の自殺願望を悪化させかねない。事実、先に紹介したカナダのドキュメンタリーでも、自殺願望のある娘はBPDなのではないかと親が疑っているのに、ジェンダークリニックの医師に「BPDなんてものは存在しない」と一笑に付しホルモン治療を開始してしまい、実際娘は自殺未遂で救急病院に運ばれてしまったというケースが紹介されていた(彼女は助かった)。

同ファイルでもカナダの調査が紹介されている。28人の脱トランスのうち二人にBPDと診断された。うちひとりの女性は両乳房除去後に精神状態が悪化してからBPDと診断されたことに憤りを感じていた。別の脱トランスのカナダ女性は、ホルモン治療と整形手術を受けた数年後になってBPDが発覚したとして、医療チームを相手どって誤診を理由に訴訟を起こしている。

フィンランドの小児ジェンダー医療専門家が言うには性違和の自殺願望論は「意図的な偽情報」なのである。

深刻な精神病患者に人生を変える医療決断はできない

同ファイルの中で取り上げられる患者のなかには、どう考えてもまともなな精神状態ではない患者が多くいる。

WPATHの掲示板討論でハリファックスの看護師がPTSDや大鬱病障害(MDD)や精神分裂といった、とても複雑な精神病を抱えている患者がホルモン治療を始めたがっているが、彼女の精神科医は阻止していると書く。「私はきちんと理解ある同意を得たうえで治療する方針ですが、この場合何が正しいことなのでしょうか」という質問。

WPATHのSOC8で精神健康担当のカリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)のダン・カラスィック医師は「何故あなたが迷っているのかわからない。精神病があるというだけで本人のホルモン治療を始めなくするべきではない。もし本人が強い性違和を持っており同意する能力があり、ホルモン治療で得られる理益がリスクより高いのであれば」と答えた。

いや、しかしこのような複雑な精神状態の人間に、ホルモンがもたらす長期的な副作用についてなどはっきりと理解できるだろうか?

カラスィック医師の意見は他のWPATHの医師たちからも大いなる賛同を得た。

カリフォルニアのセラピストは、解離性同一性障害(DID)、MDD、双極性障害、統合失調症の患者がホルモン治療を受けて良好だと報告。睾丸摘出をうけたホームレスの男性はの生活には手術が「大きな違い」をもたらしたと書く。しかし長期的フォローアップがされていないので、このホームレス男性が後にどうなったのかは不明である。

このDIDというのはいわゆる多重人格のことだ。多重人格は精神病としてはすでに認められていないはずだが、最近若者の間でDIDを自称する子が増えている。2017年カラスィック医師はWPATHのアメリカ支部の会合で複数の自認を肯定することの大切さを説いた。

しかしもし多重人格のそれぞれが別の性を名乗りだしたらどうするんだ?一人に合わせて手術などしたら別の人格からクレームがつくのではないか?

このあたりからWPATHの方針んがハチャメチャになっていく。読んでる私(カカシ)の方が頭がおかしくなってしまう。

例えばノンバイナリーを名乗る患者は男とも女とも見えない身体を欲し、性器を取り除いて平な外見にしてくれといった。躁鬱病とアルコール依存症の患者で多々の精神疾患のある患者にはspironolactoneというホルモン剤が処方された。この男性は7人の人格があり二人は無性別で全員が手術に賛成しているという。

同ファイルでは他にも何人か多重人格を名乗る患者の性転換が紹介されているが、結論としてWPATHは患者にどのような精神疾患があろうとも、継続的な性違和がある限り性転換治療は効果があるということで意見が一致している。

私には昔極度の精神分裂を病む知り合いがいたが、彼は18歳の頃、自分は飛べると信じて高いビルから飛び降りて死んでしまった。そんな人間に性転換治療の何が理解できるというのだろうか?

患者の治療後ストレスはトランスフォビアが原因?

マイノリティーストレスというものがある。これは性違和患者が治療を受けた後も精神状態が向上しなかったり自殺願望が失くならない理由は世間一般にあるトランスジェンダーへの偏見、つまりトランスフォビアが原因だと言うものだ。

しかしもしそれが本当ならスエーデンのようにいち早くトランスジェンダリズムを受け入れトランスに多大なる理解のある国では、マイノリティーストレスを感じる患者は極端に少ないはず。ところが実際はその反対。前述のスエーデンで行われた長期の術後トランスジェンダーの大人の間では自殺願望や自殺率が非常に高いという結果が出ている。

どれほど治療が良い結果を産まなくても、なにもかも社会の偏見やトランスフォビアに出来るというのは全く便利なものである。

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この章は一つの回にまとめようかと思ったが、話題が二つに分かれている気がするので、今回はいかにしてWPATHが理解ある同意をいい加減に扱っているかという話だけで一旦終わりにしよう。

私は20数年前までは、性違和の診断というのはもっとまともに行われているものと思っていた。性違和を言い出した患者は先ずは精神科で一年くらいのカウンセリングを受け、それでも性違和が抜けない人のみが、今度は異性として暮らしてみて、それが実際に自分の進みたい道だと確信を持った人のみがホルモン治療の上で手術に及ぶものだと思っていた。

しかし現実は全然そんなものではなかった。私はこのファイルを読んでいて、本当に性同一性障害なんてものは存在するのだろうかとすら疑い始めている。少なくとも現在性違和と診断された多くの人たちはそんなものを持ち合わせていない。

WPATHは性違和の診断の基準を定めていると言いながら、実際には何の基準もない。なんのガイダンスもない。ただただ本人がそういえばそれでいいという考えられない診断を下しているのだ。



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WPATHファイル徹底解説その3:WPATHは医学/科学組織ではない

WPATHファイルの第三段を書こうと思ってた矢先、Xでこんな記事が上がってきた。これは23歳のヤーデン・スィルベイラさんという男性が、男性から女性への性適合手術(SRS)を受けたあと合併症が発生し、その治療を元の外科医に求めたが助けてもらえず、他の医者にも色々あたったが誰も助けてくれず、脱トランスしようとしたが取り合ってくれる医者がみつからず、結局合併症で亡くなってしまったというかなしい話だ。この男性は亡くなる2週間前にSRSを行った医師のカスタマーレビューに恨みつらみを残していた。この話はWomen Are RealというグループがWPATHに名前を連ねる医師たちについて色々調べているときに発見したのだそうだ。

以前にも書いたように、私は数年前まで男から女へのSRSは1960年以来60年以上もの歴史があるので、てっきり完璧化されて合併症などの問題も最低限に抑えられるように進歩しているものと思っていた。ところがヤーデンのように合併症で苦しむ患者は非常に多いということを知って、実はSRSは全く医学的な進歩を遂げていないのだと言うことを悟ったのだ。

WPATHファイルでもトランスジェンダー治療は普通の科学的な審査では絶対に通らないような、安全性がまるで証明されていない人体実験なのだとある。WPATHが発表するスタンダードオブケア(SOC)は全く科学に基づいたものではない。同ファイル曰く、SOCは医学書ではなく法文書だという。これは医者が患者から訴えられないようにするための保証であり指南書でしかないのだ。

男性の場合、SRSが失敗して手術中に亡くなる率はなんと2%。ヤードンのように術後の合併症が理由で亡くなる人や、術後の経過が悪すぎて自殺した人たちの数などを合わせたらかなりの率の人がSRSのせいで亡くなっていることになる。

もしこれが普通の手術だったら、こんな高い死亡率の手術はすぐに取りやめになり見直しされるはずである。こんなリスクの高い手術が許されるのは放っておけば確実に亡くなると解っている不治の病の患者の場合だけである。

身体に有毒な薬品を使うことと身体の一部を削除すると言う点で共通しているものに癌治療がある。しかし誰もが知っているように癌は放っておいて治る病気ではない。ところが性違和の場合、特に子供は放っておけば思春期を超すと70~90%の患者が性違和が無くなるというデータもある。これが他の病気で放っておいても命に危険はなく、70~90%の人が自然に治るとなったら、どんな医者が致死率2%以上もある危険な手術をするだろうか?そんなこと誰が許すだろうか?

手術にまで至らなくても思春期ブロッカーや異性ホルモンの危険性や影響についても十分な調査がされていない。にもかかわらずWPATHは年端もいかない子供たちにこの危険な薬品の処方を推進しているのである。

WPATHの掲示板での討論でも異性ホルモンによって性的快感を得ることが出来なくなる可能性についてよく議論されている。

例えば長期にわたって男性ホルモンを摂取している女性が、骨盤内炎症性疾患(PID)を起こし黄色いおりものが持続していると、ある看護婦は書いている。女性はエストロゲンが少なくなると膣が委縮し膣の壁が薄くなり乾燥し炎症を起こすことがある。これは閉経後の女性にもよく起きる症状だ。これは性交が苦痛になるだけなく、苦痛を伴う排尿症状にもつながる。

PIDは非常に深刻な病気で放置しておくと命に係わる。死なないまでも長期にわたり後遺症が残る可能性がある。無論生殖機能にも悪影響を及ぼす。

この掲示板でも何年も男性ホルモンを摂取している女性達から同じような体験談がいくつか寄せられた。

また男性の場合でも別の問題が生じる。女性ホルモンを摂取している男性は勃起時に酷い苦痛を伴うことがある。あるMtFのカウンセラーは勃起すると苦痛なのでなるべく勃起しないようにしていると語った。女性ホルモン接種中の患者を診ているという看護師は患者が勃起のことを割れたガラスのような感じだと表現したと書いている。

掲示板でこのような議論がされているということは、ジェンダー医療関係者はこの副作用を知ったうえで患者にこの危険な薬品を処方しているということになる。そしてWPATHはこのような恐ろしい処方を思春期の子供に勧めているのである。まだ性欲もなく性志向や性的アイデンティティーも確率していない子供達には、これらの薬品が引き起こす悪影響など充分に理解できるはずがない。

異性ホルモンの悪影響について、掲示板上で、とある医師は2021年の12月、16歳の女子患者が生理を阻止するホルモン剤を一年間摂取したところ、肝臓に大きな腫瘍が出来た話をする。

「患者からは11x11cmと7x7cmの2つの肝臓腫瘤(肝腺腫)が見つかった。
腫瘍内科医も外科医も、原因物質がホルモンである可能性が高いと指摘した」

これに関して他の医者が8~10年テスタストロンを摂取している自分の女性同僚も肝臓癌(hepatocarcinomas)になったと証言。「私の知る限り、これは彼のホルモン治療と関係があると思います。」不幸なことにこの女性同僚の癌はかなり進んでおり、彼女は発見の2か月後に亡くなったという。

女性への男性ホルモン投与の危険性は他でも記録されている。2020年ランセットが発表した調査では、17歳のトランス自認女子にhepatocellular
carcinoma (HCC)という肝臓癌が発生した。これはB型及びC型肝炎 Cの炎症によってよく起きる癌である。17歳の少女はテスタストロンを摂取して14か月だった。それで少女の医療チームは癌に影響を与えるとしてテストストロン摂取を中止した。その後彼女がどうなったのか明らかではない。しかし個別調査の結論は「思春期のトランスジェンダー患者への男性ホルモンとHCC進行の関係性は不明」というものだった。

調査団は別のトランス自認女性におきた珍しい肝臓癌について記載している。彼女は診断当時47歳でcholangiocarcinoma胆管癌という珍しい癌になっていた。これは普通もっと高齢の人に起きる病気である。

この二つの患者のケースはそれぞれ若い年齢にそぐわない癌になっていたことが特徴でこれはテストストロン(exogenous testosterone)と肝臓癌との関係を示唆するものである。しかし組織的調査は例が少ないため不可能である。

ちょっとここで私(カカシ)の疑問を述べさせてもらうと、確かにトランス治療としての男性ホルモン接種はまだ歴史が浅いが、スポーツ選手による男性ホルモン接種は今に始まったことではない。1980年代、東欧の女子オリンピック選手など普通に薬物を使っていた。そしてこうした元アスリートたちが随分後遺症に苦しんだという話を聞いたことがある。だから女性の身体と男性ホルモンの関係性についてはもっと色々なデータがありそうなものだ。

テストストロンが女体に与える悪影響は肝臓癌だけではない。2022年、テストストロンを摂取している女性達の間で以上な兆候が子宮癌テストに現れたという調査結果がある。調査団によると男性ホルモンは扁平上皮細胞の変化と膣内細菌叢の変化を引き起こすようだ。 また他の調査ではテストストロンにより心臓麻痺の危険性が高まるというものもある。

また2018年、カイザーパーマネンテ(健康保険会社)の行った調査によると、男性が女性ホルモンのエストロゲンを摂取した場合、血栓が肺や足に出来、心臓麻痺や脳梗塞の危険性が4年で5.2%も上がるという結果が出た。そしてホルモン接種の期間が長くなればなるほどこの危険性は上がることが解っている。

2020年、コカレンライブラリー(Cochrane Library)が、男性への異性ホルモン治療の安全性について書かれた数々の論文を調査したところ、どれも非常に低い基準にすら達していないと結論付けた。「40年以上も男性の性転換にホルモン治療がされてきたにもかかわらず、RCTもなくホルモン治療の倫理性や安全性を示す研究が全くされていない」とし「現在の医学調査と治療には大きな溝がある」と結論づけている。

実は私(カカシ)もずっとこれが疑問だったのだ。MtFのための女性ホルモン治療はすでに40年以上も行われているのだから、女性ホルモン接種の効果とその安全性・危険性についての調査は可能なはずである。にもかかわらずそのような調査は全くされていないのだ。ここに私はWPATHの悪意を感じる。彼等がホルモン治療を促進したいなら、科学的にその効果を裏付けすることは彼等にとっても有益なはずである。あえてそれをしないのは、彼等はこの治療の安全性に興味がないのか、もしくは危険であることを発見したくないからのどちらかなのではないだろうか?

ファイルによると、WPATHは行き当たりばったりの実験を患者に行っているという。男女ともに異性ホルモンによって生殖器の苦痛を訴える患者に対して、医師たちによる診療は憶測でしかない。

例えばPIDになった患者が救急病院へ運ばれた例でも、エストロゲンクリームの効力がなくなったので、エストレース錠剤を使うべきだろうかという看護婦の質問に対して、医師たちの回答はかなりあやふやな実体験によるものだけで、FtMの医師が自分で試して効果のあったものを試してみてはどうかという程度のものだった。しかしこれは科学に基づく治療ではない。

女性へのテストストロン治療は歴史が浅く、あまり色々なことは解っていないとWPATHは言いながらも、すでにテストストロンによって閉経後の女性が体験するような症状が出ることは解っている。

膣の壁が薄くなっているため、性行為をするのが非常に苦痛であると訴える患者は多い。しかも男性ホルモンのために女性は強い性欲を抱くが、性行為が苦痛なため満足のいく性生活を送ることが出来ない。若い女性にとってこれは非常な問題である。

また男性が勃起した時に異常な苦痛を感じることに関して、SRS後もオルガズムに達した時に苦痛を伴うようになるのかという質問に関しても、きちんと答えられる医師はいなかった。

このようにWPATHの掲示板での質疑応答では、医師や看護師らがそれぞれ実体験や想像で話をしており、まるで患者を相手に人体実験をしているとしか思えない会話が繰り広げられている。どの治療方法に関しても確たる科学的な根拠がないのである。前述のメツガー医師などは、ホルモンの量を患者の気分で調整しているという。

にもかかわらずWPATHはSOC8でホルモン治療が身体に与える影響についてきちんとした根拠がないことは認めながらも「実験的な治療」という言葉は故意に避けている。それというのも実験的な治療は健康保険が効かないからである。WPATHの目標は安全な治療をすることではなく、より多くの患者を増やすことにあるので、保険が効くことは必用不可欠なことなのだ。

男性のSRSの失敗率にも私は驚かされている。この去勢したペニスの皮を裏返して故意にあけた穴に挿入して偽膣を作るやり方が一番よくされる手術だが、2021年の調査によるとマウントサイナイ病院でこの手術を受けた15%が再度、再再度の修正手術を必要とした。また73.5%の患者が穴に棒を挿入して穴が塞がらないようにするダイレーションが苦痛で定期的に行うことが出来なかったという。このダイレーションは術直後数週間毎日数回合計2時間以上やらなければならない行為だ。ただでさえ術後で苦痛を持っているときに、こんなことを定期的に出来る人はそう多くないだろう。

事情は全然違うが私も開胸手術の後に肺活量を復活させるために毎日肺活運動を命じられたが、咳もひどかったし苦しかったので誰かに言われないときちんとできない状態が続いた。話を聞く限り、このダイレーションは私の肺活運動なんかよりずっと大変らしいから、気持ちはとってもよく分かる。

この手術の問題点はダイレーションだけではなく、腸汁が偽膣から漏れたり、排尿機能がきちんと働かなくなったりして尿漏れが起きることも知られている。すでに大人の男性の間でこのような問題が起きているにもかかわらず、これを思春期直後の少年に試そうなどと、どんなサイコパスならそんなことが出来るのだろうか?だが、WPATHは男子のSRSを行う理想的な時期は高校三年生の夏だと主張する。

さらにWPATHは患者に精神病がある場合や、他の病気がある場合、または超肥満体の患者などへの規制さえ無視する傾向がある。

2022年Sidhbh Gallagher医師はBMI65もあるような超肥満女性の乳房除去を行ったことをTikTokで自慢したところ、彼女によって手術された数人の肥満女性達から術後の合併症を訴える批判が殺到した。

WPATHはさらにSOC5で推薦していた二人の精神科医の診断証が必要という基準すら撤廃しようとしている。すでにSOC6でこの診断証はひとつでいいことになっているが、今はそれすらも廃止しようとしている。

それでいてWPATHのバワーズ会長は脱トランスを希望する若者に対して、彼等自身が性転換を望んだのだから、彼等もその決断に責任を負うべきだとして取り合わない。いや、子供に理解できないような治療を周りがやいのやいの言って薦めたんだろうが!後悔したら子供の責任?いい加減にしろ!

バワーズはすべての医学治療には後悔がつきものだと言う。それに比べたら性転換治療を後悔する人の率は非常に低いというのである。彼等が良く使う後悔率は乳房除去及び偽ペニス手術をした女子の1%、去勢+偽膣手術をした男子の2%というのがそれだ。

しかしながらこれらの調査は術後短期間であったり、長期の場合連絡不可能になる患者が多いことから信ぴょう性に欠ける。

早期に思春期ブロッカーを使い始めたオランダの例が解りやすい。この調査では現在35歳の生得的女子の満足度を調べたもので、彼女たちはホルモン治療を後悔してはいないものの、性器の外見に非常な羞恥心を持っており、深刻な鬱病に悩み、パートナーとの長期の交際が難しいと答えた。しかし同じグループの手術2年後に行われた調査で平均年齢が20歳の頃は、テストストロンによって肥大したクリトリスに関する満足度も高かった。

このようなアンケート調査の問題点は、答える側にもアジェンダがあるということだ。何年も心身共に犠牲を払い副作用にも耐えて多額のお金も使った後、結局これは間違っていたなどと認められる人がどれだけ居るだろうか?それに本当に後悔してる人たちはこんなアンケートに参加すらしないだろう。

性転換を希望する若者は子供の頃に性暴力の被害にあっていることが多い。そのトラウマから自分の性器や自分の性を毛嫌いする人も多いのだ。だがそういうことは一回や二回の短い問診で解ることではない。子供の頃のトラウマで自分はトランスジェンダーだと思い込んでいる人たちの治療は急いでホルモン接種したり手術したりすることではないはずである。

WPATHは信頼の鎖を絶ったと同ファイルは言う。医師は自分が受けた教育が患者を治療することに役立つと信じている。そして医師が教えを仰ぐ専門家組織は医師たちに適切なアドバイスをくれるものと信頼されている。

にも拘わらず、WPATHは何の科学的医学的根拠もないままに医療基準を適当に作り上げ、完全に実験の段階で確たる検証もされないまま危険な医療を医療関係者たちに教授してきたのである。そしてそのツケを払わされているのが、年端もいかない子供たちなのだ。


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WPATHファイル徹底解説その2:WPATHの子供騙し、理解ある同意という欺瞞

さて前回に続いてWPATHファイルを読んでいこう。本日は10ページから15ページまでの”WPATH HAS MISLED THE PUBLIC”「WPATHは人々を欺いた」という章で、主にWPATHが如何に子供たちのことを考えていないかが語られている。

WPATHは性違和を持った子供達に思春期ブロッカーや異性ホルモン投与による性肯定治療をすることを促進している。しかしWPATH自身、こどもたちが治療に関する情報をきちんと理解したうえで同意する(Informed Consent インフォームドコンセント)をすることが不可能であることを十分に知っている。(カカシ注:この先Informed Consentは「理解ある同意」と省略させてもらう。)

WPATHは医療機関に、DSM-5の「性同一性疾患」よりも、世界保健機関(WHO)の国際疾病分類(ICD-11)が使う「性違和 gender incongruence」という用語を使うように薦めた。何故かというとICD-11の診断は「性的健康状態」を示すものであり、性同一性疾患の精神疾患よりスティグマがないからという理由だが、実は性違和の診断は性同一性疾患よりも容易に取得することが出来るというのが本当の理由。これなら患者が精神的苦痛を持っている必要はなく、単に異性になりたいと言う欲求さえあれば診断が降りるからである。

いくらWPATHが表向きは未成年やその保護者の同意が必要だと言ってみても、実際には子供からも保護者からも理解の上での同意などえられないことは、うちうちでは周知の事実だった。WPATHは子供の治療をするにあたっては理解ある同意を得なければ治療はしないと嘘をついてきたのである。

WPATHの医療基準(SOC8)では、性違和を持った子供には思春期ブロッカー及び異性ホルモン投与、そして患者から理解ある同意を得られた場合には整形手術を施すことを勧めているが、2022年㋄6日に行われたオンライン会議において、カナダの内分泌病専門医ダニエル・メツガー医師は思春期の患者から理解ある同意を得ることの難しさを語った。同医師は若い患者はホルモン治療で得られる気に入った部分だけに注目し、他の部分を無視する傾向があると語った。「好き勝手に結果を選べないということを子供たちは理解できないのです。なにしろ高校の生物学すら学んでない訳ですから。でも思うに大人でもXを得るためにはYも得なければ不可能なのだということが理解できてない。」

これはメツガー医師だけでなく参加した専門家たちの間でも子供たちが人生を変えてしまうホルモンの影響について理解する能力がないということで意見が一致している。WPATHメンバーで小児精神科医のダイアン・バーグ医師は思春期の若者が治療の効果を十分理解出来ないのは、彼等が十分に成熟していないからだと語る。患者の未熟さを表わす例として「彼等は解ったと言うのですが、髭のことなどちゃんと解っていないのです」と話す。

治療の内容や悪影響について理解できていないのは子供だけではない。保護者である大人たちも理解していないことが多いと言う。バーグ医師は親たちが自分らの子供への措置を全く理解できないまま同意の署名をしてしまっていると語る。そしてきちんとした理解のないうえでの同意を得ることは倫理的ではないとバーグ医師は認めている。

もうひとつ理解ある同意のプロセスのおいて生殖機能の喪失に関するものがある。SOC8では早期のホルモン治療が引き起こす生殖機能の喪失について説明すべきとしているが、このようなことは未成年の理解力では将来について決断することなどできない。WPATHのメンバー達もそのことを認めている。

精神科医でSOC8の子供に関する章を共著したレン・マセイ医師はSOC8のなかで「生殖機能保存の選択肢について語ることは倫理的であり奨励される」としている。しかしメツガー医師は患者と生殖機能について話しても子供たちは理解できないという。患者たちは「子供?赤ん坊?キモイ」と言った態度で、もし子供が欲しくなったら養子をもらえばいいというのもよく聞く答えだという。

このような内部での話はWPATHの公式発表とは全く逆だ。WPATHは、医師団は協力しあって、将来後悔のないように若い患者が自分の性自認やホルモン治療による影響についてきちんと理解しているかを確かめてから処方していると述べている。

しかしWPATHメンバー達は、オランダの調査団が早期のホルモン治療で生殖機能を喪失した人たちの多くが後悔しているという調査結果について良く知っている。メツガーは会議でその話をしているのだ。そしてその結果は驚きではないとさえ言っている。それというのも、彼が治療した若い患者が20代になって、パートナーを見つけたので子供が欲しくなったと言ってるのをよく聞くからだと言う。

このオランダの調査結果は数か月後モントリオールで行われた2022年9月のWPATH国際シンポジウムでも紹介されている。これは初の長期にわたる思春期ブロッカー接種者の若者を追った調査である。そしてその結果はお世辞にも良いとは言えない。

この調査では若い頃に思春期ブロッカー及び異性ホルモン投与に進み、整形手術で睾丸や子宮を摘出した、平均年齢32歳を対象にしたもの。回答者の27%が生殖機能を喪失したことを後悔していると答え、11%は解らないと答えた。そして精子や卵子を冷凍して保存しておくという選択肢を選ぶべきだったと答えたのは、生得的女子で44%、生得的男子では35%だった。

しかしこの27%という数字も少なすぎると思われる。それというのも、こういう調査ではよくあることなのだが、連絡を受けた50.7%のトランスが調査に参加しなかったのだ。

メツガー医師やバーグ医師のように9歳の子供に生殖機能について理解できると考える方がおかしいという意見に対して、子供達がその時により幸せならいいのだと言うメンバーもいた。しかしメツガー医師は性的な自己確立の出来ていない9歳の子供に思春期ブロッカーを与えることが良いはずはないと語る。

WPATH内部の掲示板に寄せられた相談には、エール大学病院の医師助手が知能の遅れている13歳の子供がもうすでにブロッカーを摂取しているが、理解度がSOC8の基準に達しない可能性がある、この場合どの段階で異性ホルモンを与えることが倫理的にゆるされるのかというものがあった。ノバスコ―シャの医師はブロッカーを永久に続けることは出来ないので、ホルモン治療をするのとしないのとどちらがより危険であるかを考えるべきと答えている。医師ではないとある活動家は性違和のある子は発達障害があっても自分のアイデンティティーを持っているのでそれを尊重すべきであり、トランスではない保護者の意見は問題ではないと答えていた。

WPATHの掲示板ではこういう医師でもなんでもない活動家がよく口を出す。しかしこの活動家の答えはWPATHの公式な発達障害があるからといって思春期ブロッカーや異性ホルモン治療を遅らせるのは不公平で差別的で間違っているという姿勢と一致する。

WPATHの元会長のジャミソン・グリーン氏は患者の中には癌専門医ではなく普通の内科でホルモン処方を受ける人がおり、大人でもその弊害に関して全く読まずに同意書に署名してしまう人が結構いると語る。これはWPATHが公式に言っている精神科と専門医との充分な診断の元にという姿勢とは真っ向から矛盾するものだ。グリーン氏はまた多くの人が手術は怖いのできちんとした説明を読まず、他の人から聞いた中途半端な情報を信じてしまい大事な部分を見失っている場合があるという。

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こうして読んでいるとWPATHのいう「Informed Consent/理解ある同意」がどれほどいい加減なものかがわかる。

ところで生殖機能を喪失する前に精子や卵子を保管しておくという選択肢も思春期前の子供は精子も卵子も生産できないわけだから、そんな選択肢は意味がない。


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WPATHファイル徹底解説その1、トランスジェンダー医療の基準スタンダードオブケアの歴史

先日から話題のWPATHファイルだが、その242ページにわたるリポートを読み始めたので、少しづつご紹介していきたいと思う。しかしいかんせん長いリポートで中身も濃いのでどれだけ時間がかかるかは分からない。あらかじめその旨ご了承願いたい。

このファイルは学術論文なので、最初は論文の結論をまとめたExecutive Summary、この論文を書くにあたりどのような経過があったか、どのような人々の協力を得たかといったことが書かれている。そして簡単なWPATHの歴史。これについては先日マット・ウォルシの記事を紹介しているので繰り返さない。

カカシ注:3月16日現在。このExecutive Summary を邦訳してくれた人がいたので、そのリンクを貼っておく。WPATHファイル:子ども、思春期の若者、そして社会的弱者である成人に対する疑似科学的な外科手術とホルモン投与による実験 – ジェンダー医療研究会:JEGMA

さて、WPATH創設の歴史はおいといて、WPATHが辿ってきたトランスジェンダー医療の基準、スタンダードオブケア(SOC)の歴史について考えて行こう。このSOCこそが現在トランスジェンダー治療をする際のガイドラインとして医療機関が広く参考にしている基準だからである。

トランスジェンダー医療の基準SOCの歴史

最初のSOCが発表されたのは1979年、後にWPATHとなるザ・ハリー・ベンジャミン国際性違和協会(HBIGDA)によるものだ。そして第二SOC2, 第三SOC3が1980年、1981年と続き、第四版が1990年に発表された。

初期の段階ではHBIGDAのメンバーは多少なりとも科学的に精神疾患の分析の元にどのようなホルモン治療や整形手術が適切であるかを考えて行こうとしていた。しかし1990年代になるとその方針が変わってくる。

1998年SOC5が発表された。当時の会長スティーブン・B・レビーン博士は異性ホルモン治療を始める前に二人の医師からの診断書を必要とするというガイドラインを求めたが、代表のリチャード・グリーン博士はそれが気に入らず、三年後に発表されたSOC6では診断書は一人の医師のみでよいと改訂された。

HBIGDAはどんどん活動家によって乗っ取られていき、2002年レビーン博士は「組織の推薦が初期の科学に基づくものではなく政治やイデオロギーが支配するものになってしまった」として辞任した。

そして2007年、HBIGDAはthe World Professional Association for Transgender Health WPATHと改名し活動を始める。この時点で全く実歴がないにもかかわらず、過激な性癖概念を持つ藪医者の集まりであるWPATHは国際的威厳のあるトランスジェンダー医療専門組織として一目置かれるようになる。

2012年SOC7が発表される。ここで初めて思春期前児童への思春期ブロッカーが完全に可逆的なものだとして推薦される。まだこのブロッカーの効果も副作用も完全に理解されていなかったにも拘わらずである。そしてここで、それまでにあった医師の診断書という項目が無くなり、代わりに情報を正しく得たうえでの同意、いわゆる「インフォームドコンセント」という言葉が出て来るのである。これによってジェンダー専門家は患者及び保護者が十分に理解出来たうえで同意したとして、精神科医による充分な診察が行われないまま過激な治療を開始することが出来るようになったのだ。

この頃から性同一性障害を精神病ではなく単なる精神疾患とする動きが始まる。性違和は病気ではなく単なる健康な精神状態の一貫であり、性違和患者が体験する精神的ストレスは周りに理解されない偏見や差別への反応であるという考えが広められた。

SOC7発表後、アメリカ精神科医協会(APA)は第五改訂版の「診断と精神障害の診断と統計マニュアル」(DSM-5)を発表し、「性同一性障害」は「性同一性疾患 gender dysphoria」と改名された。

SOC7の後2022年にSOC8が発表されるまでには10年が経過する。SOC8発表わずか二日後、WPATHは未成年に関する必要条件を削除してしまう。またSOC8にはノンバイナリー治療についても述べられており、男性でも女性でもないことを自認する人のために中性的外見をつくるための処置やペニスと膣両方を望む患者のための膣形成手術なども含まれていた。

しかしさすがにこのSOC8は医療機関から非難を浴びた。それで2000人に渡る医療関係者がWPATHはよもやジェンダー関係の推薦を出来るような組織として信用できないという声明文を公表した。

WPATHファイルを発表したエンバイロメンタルプログレスは、米国小児科学会(AAP)、米国精神医学会(APA)、米国医師会(AMA)のような評判の高い医学団体に対し、WPATHとの関係を絶つように呼び掛けている。

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私は精神科医学会がDSM-5で性同一性障害は病気ではないと認定したと聞いた時に、これは医学的に新しい発見があっての改訂ではなく、政治的圧力による改訂であると信じて疑わなかった。私の勘はあたっていた。

HBIGDA及びWPATHによるSOCシリーズは何度改訂版が出ようと、それは精神医学やホルモン治療や整形手術に関する新しい発見による改訂ではなく、彼等の政治的イデオロギーや変態的性癖をより効率よく主流化させるための基準なのであって性違和を持つ患者を救うことにも治療することにも何の役にも立っていない。

いや、それどころか過度の精神病を持つ人々が正常な判断力のないのを良いことに出鱈目を吹き込んで洗脳し自分らの性的願望を満たすための人体実験に使ったのである。そしてさらに悪質なのは、その実験を年端も行かない思春期前の子供たちに行い、子供たちの一生を台無しにしてしまっているということだ。

我々は断じてこの詐欺師集団WPATHを破壊せねばならない。トランスジェンダリズムという似非科学を根絶せねばならない。


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マット・ウォルシ、WPATHの知られざる暗い過去を暴露

この間もちょっとお話したこのThe WPATH Filesというリポートは凄まじいスキャンダルだ。WPATHとはthe World Professional Association for Transgender Health の頭文字。これはトランスジェンダー医療に関するガイドラインを決めている国際組織で、会長は自らも男から女へのトランスジェンダーである外科医、マーシー・バワーズ医師。このリポートはWPATHから流出した情報を元に、WPATHがどれほど悪質な組織であるかを暴くものだ。

WPATHから流出したファイルにより、世界的なトランスジェンダー医療機関において、子どもや社会的弱者に対する医療過誤が蔓延していることが明らかになった。世界トランスジェンダー医療専門家協会(WPATH)のメンバーは、異性間ホルモンやその他の治療が衰弱させ、致命的な副作用をもたらす可能性があることを認識しているにもかかわらず、患者の長期的な転帰を考慮していないことを示している。

このリポートは242ページもあり、月曜日に発表されたばかりなので、とてもとても一度にすべてをご紹介することはできない。それで本日はマット・ウォルシのポッドキャスト(The Secret History Of WPATH, The Perverse Cult That Pushed Gender Madness Into The Mainstream | The Daily Wire)で紹介されたWPATHという組織の知られざる暗い過去についてお話ししたいと思う。

WPATHといえば、性転換治療のにおいて世界各地のジェンダークリニックが指導を仰ぐガイドラインを制作していることで知られている。しかしながら彼等のいわゆる「ガイドライン」は医学に基づいたものではない。テネシー州による子どもの性転換治療禁止法は違憲であるとACLUが訴えた際、州の医療機関が元にしていたWPATHのガイドラインについて第6巡回控訴裁は、WPATHが自らも認めているように、思春期ブロッカー剤や異性ホルモンを子どもに投与した結果生じる『長期的な身体的、心理的、神経発達的転帰』に関する『限られたデータ』しか提示していないことを指摘し、禁止の法律を合憲と認めた。しかしこのWPATHファイルによれば、WPATHのデータは「限られた」などというレベルではないことが解る。

それどころか、WPATHのこの内部文書は、いわゆる「ジェンダーを肯定するケア」が、子どもたちの人生を台無しにし、彼らの身体に永久的なダメージを与える非科学的な詐欺であることを示す包括的な証拠である。そして決定的に重要なのは、この文書がWPATHがそれを知っていることを証明していることである。

ではここでWPATHの歴史を振り返ってみよう。

WPAHの前衛はErickson Educational Foundation (EEF)という名前で、創設者は性違和を持つレズビアン女性リタ・エリクソンとその友人ゼルダ・スプリー。エリクソンは1917年にテキサスの大富豪の娘として生まれた。リタは名門お嬢様学校を卒業後エンジニアとなり、両親亡きあと稼業を継いだが、そののちビジネスを売却しさらに大金持ちとなった。

1963年、父の死後リタは女性から男性へのトランスを試み、ハリー・ベンジャミンという医師の元でFtMとなり名前もリード・エリクソンと改名した。その後エリクソンはトランスジェンダリズムを主流化するために大金を注ぎ込む力となったのだ。

1964,「……身体的、精神的、社会的に不利な条件によって人間の可能性が制限されている分野や、研究の範囲が新しすぎたり、論争的であったり、想像力に富んでいたりして、従来型の支援を受けられないような分野に援助と支援を提供する。」という目的でエリクソンはEEFを設立。

しかし彼女自身は麻薬中毒になり年と共に精神的にも身体的にも劣化し、娘が後見人を務めるに至った。しかしその間にもエリクソンのパートナー、ゼルダ・スプリー(女性)はEEFの運営者として整形手術中心のトランスジェンダー治療を続けた。

スプリーはヌーディストであることで有名でプレイボーイで初めての全裸写真のモデルとなった人だ。彼女は全国から過激派の医者を集め、旅費や支援金を払って、整形手術中心のトランスジェンダリズムを国中にひろめさせたのだ。EEFはあの悪名高きジョン・マネー博士のことを崇拝していた。

EEFは1977年ジョナスインフォーメーションファシリティー(JIF)と名前を変え、EEFとしての活動は停止した。しかしJIFがその活動を引き継ぎ、ゼルダ・スプリーはそのままJIFで活動をつづけた。JIFは性違和を持った患者に整形手術をする医者を紹介する施設となった。スプリーと共に、ジョン・マネー博士の元同僚のテキサス大学ポール・ウォーカー医師が性転換手術の主流化のために働いた。

しかしこの極端な手術の結果は全く良好とは言えなかった。手術による合併症があまりにもひどかったため、多くの患者が手術を後悔した。1982年、エールとケンタッキー大学が行った調査によると、術後合併症は、

ホルモン治療を受けた男性の乳がん、ホルモンの影響で肥大した手足の縮小手術の必要性、膣の開口部の度重なる造設、泌尿器系と直腸の感染症、出血、皮膚移植片の喪失、術後の自殺と自殺未遂」、「手術を元に戻せという患者の要求」。

この余りの酷さに、ある患者は外科医の男性器を撃ってやると脅迫したという。

私(カカシ)はこれを読んでいて非常に驚いた。この手術による合併症は、私が最近聞いた性転換手術体験者の話とあまり変わらない。しかしこの話は40年以上も前の手術結果なのである。

実は私はつい最近まで男性から女性への所謂性適合手術(SRS)というものを非常に簡単に考えていた。日本で最初に性転換手術をしたことで有名なのはカルーセル真紀さんだが、真紀さんがモロッコで手術を受けたのは1960年代後半だ。そしてその頃にはすでにモロッコでは男子から女子の性転換手術は行われていた。ということはMtF手術はすでに80年あまりの歴史を持つ手術だということになる。であるから私はてっきりこの手術は完成度がかなり高い手術であり、医学の発展により合併症などの問題点はすでにほぼ解決済みなのだと思っていたのだ。

ところがここ数年、手術体験者による恐ろしい合併症の話しをきくにつれ、SRSは安全でないどころか、完璧とは程遠い野蛮な手術であることを知った。何十年も歴史のあるMtFの手術ですらこれなのである。せいぜい20年くらいの歴史しかないFtMなどもっとひどいのは当然だ。(FtMのSRSにおける合併症発生率は60%と聞いている)

正直完璧な性適合手術など存在するのだろうか?私にはとてもそうは思えない。

1979年、EEFの基金からの支援を受けハリー・ベンジャミン医師がthe Harry Benjamin International Gender Dysphoria Association(国際性違和協会)を設立しJIFの運営を引き継いだ。会長は前出のウォーカー博士。ベンジャミン医師はエリクソンから年収1万8千ドル(今なら17万6千ドル)を得ていた。

そしてハリー・ベンジャミン協会はすぐに「医療基準・スタンダードケア」というガイドラインを発表。数々の失敗例を無視してこの道の専門家を気取ったのである。しかしそれでもその時は、性転換治療は大人だけとしていた。その理由は子供には同意する能力がないからという理由。

2000年、ハリー・ベンジャミン協会の初期のウェブサイトは、同協会の初期メンバーの一人で、同協会のスタンダードケア委員会の委員を務めていたアン・ローレンス博士が運営する「Transexual Women’s Resources」という別のウェブサイトと提携していた。ローレンス博士は自他共に認めるオートガイナフィリア(AGP)であり、現在もその傾向が続いている。ローレンス博士は論文の中で、AGPは「過小評価されている」性嗜好であると述べている。

ローレンスほど自分の性癖に関して正直な人もいない。1999年、ハリー・ベンジャミン協会がリンクしているサイトでローレンス博士はいかに「入れ物」になりたかったかを書いている。その例として、SRSを受けた後に医者がダイアレーターを試した時の体験話があるのだが、小さい順に試してみて最後1-1/4インチのものを試した時の感想はというと、、

「そんなの入らないよ!」 でもなぜか入る。狂気の喜びでほくそ笑みながら、私は手鏡を手に取り、よく見た。押し入れの竿のように太く、私の中に15センチも挿入されている。何年もの間、私は貫通すること、器となること、容れ物となることを切望してきた。

1997年、ローレンスは婦人科の医師が診察室を一時去った後、意識のない女性患者の局部を無断で勝手に「診察」したとして勤めていた病院を辞任している。

いったいどれだけの「トランス女性」が単に自分を女性としてみることで興奮する性癖を持っただけの男なのだろうか、とウォルシは問う。さらにいうなら、どれだけの女性器を単に「容れ物」とみているような男たちが女性や女児のトイレや更衣室への立ち入りを許されているのだろうかと。

ローレンス博士はこのような気持ち悪い体験談を公開したにも関わらずハリー・ベンジャミン国際性違和協会のために「スタンダードケア」とは関わり続けた。彼は2001年に発表された第六版の基準の共同著者である。これは2007年に同組織が現在のWPAHとなる前の最後の改訂版だった。

WPATHと改名後も、同団体は同じ過激なジェンダー概念を促進し続けた。2012年にWPATHの名前で発表され2022年まで使われていたスタンダードケア七番目の改訂版には、かの悪名高いジョン・マネー博士や自他ともに認めるAGP容れ物男のローレンス博士の論文が引用されていた。

ほんの去年までWPATHはEEFとしの起源や1977年に活動停止した後、そのままハリー・ベンジャミン国際性違和協会が生まれ、それが今のWPATHとなった歴史を自慢げに公表していた。

このようなおどろおどろした恐ろしい過去があるにも関わらず、何故かWPATHは今やトランスジェンダーの権威として医療機関から仰がれる存在となってしまったのである。

これは現代医学における唯一最大の詐欺かもしれない。全国の子供たちの人生を破壊している。それだけは明らかだ。しかし、WPATHの起源について真実を知る者が、なぜ彼らの言うことに耳を傾けるのか、その理由はあまり明らかではない。今日のWPATHは、数十年にわたるヤラセと性的実験の誇り高き産物である。公衆衛生、とりわけ子どもたちへの脅威である。

ウォルシも言うように、WPATHが権威ある医学組織であるという詐欺行為にいつまでも我々が騙され続ける必要はない。医者も病院も保険会社もその道の専門家たちはWPATHを詐欺団体として拒絶すればいいのである。これまでにも一時期は医療として受け入れられていた治療法が、後に科学的根拠のない野蛮な治療としてどんどん廃止されていったのと同じように、トランス医療などというインチキ医療もいい加減廃止されるべき時代が来たのだ。

これまでほとんどの人がWPATHの歴史を知らなかった。多くの人は子供たちにこんな野蛮な治療が施されていることすら最近まで知らなかった。しかし、WPATHが如何に科学に基づかない詐欺団体であったかが解った今こそ、この野蛮な行為を全面廃止する時が来たのだ。

過去にも何度か書いているが、私(カカシ)は前々から性同一性障害の治療が性適合手術であるという考えに懸念を抱いてきた。これは子供だけではなく、大人にも言えることだ。性別は変えられるという概念そのものを撲滅すべきである。そして性転換手術は大人でも全面的に禁止すべきである。


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