ゲイマーゲート2? スィートベイビーIncの陰謀が暴露される

最近ゲイマーの間でスイートベイビーIncという会社の名前をよく耳にするようになった。私はコンピューターゲームは全然やらないのだが、ゲイマー関連のユーチューブチャンネルを観るのが結構好きでよく見ている。のだそうだ。

拙ブログでもハリウッド映画のWOKE(ウォーク)と呼ばれるお目覚め主義や、アニメのローカライザーによる吹き替えポリコレ化について以前からちょくちょく書いてきたが、実はゲームの世界でもこれはもう10年以上前から色々と問題になっている。

10年前にフェミニスト達がコンピューターゲームの内容が男尊女卑だとか、もっと女性のキャラを増やせとか言ってゲームの内容を干渉する動きがあり、主に若い男性が多いゲイマーの間から猛烈な反撃が起きるという、いわゆるゲイマーゲートという事件があった。

しかし今、スイートベイビーにまつわる話は第二のゲイマーゲートではないかと言われている。

スイートベイビー(以後SBI)社とは小規模なDEIコンサルティング会社。DEIとは何度も書いているように多様・平等・包括という例のあれである。要するにゲームの内容が十分に女性や有色人種(黒人)やLGBTQ+に気を使っているかどうかアドバイスをする会社である。聞こえはいいが、実際にやっていることは完全なる白人男差別及び保守的考えの弾圧である。悪役は常に白人男性で右翼保守のステレオタイプだったり、白人男の英雄が次々に意味のない死に方をして有色人種や女性に挿げ替えられたりといった内容を推している。しかし欧米ゲイマーの大半は白人男だし、そうでなくてもブス女の活躍なんか観たくない人は大勢いる。それでやたら左翼ポリコレに染まったゲームは往々にして人気が出ない。

最近公開されたいくつかのゲームの内容がつまらないだけでなく、ゲイマー達が慣れ親しんできた白人男性キャラがどんどん変な死に方をしたり、美人キャラがどんどん不細工になったり、既存のキャラが突然同性愛者になったりしている裏にはSBIの策略があるのだ。

ではこのSBIの活動についてThe Radical Wokeness Of The Video Game Industry | The Daily Wireデイリーワイヤーのマット・ウォルシが説明してくれているのでちょっと引用する。

SBIは自らのウエッブサイトでいかにして多様性をゲームに組み入れていくかという話をしている。SBIの共同創設者のキム・ベルエアー(黒人女性)は最近ゲーム開発者たちを相手にSBIが決めたDEIを起用しない会社は脅迫して従わせるべきだと演説した。

あなたがシスヘテロ白人男性もしくはその仲間であるなら、作品が出来上がるのを待ってからマイノリティーの人を呼んで「あの、私たちがやった人種差別的なことは人種差別になるでしょうか、この非情に侮辱的な表現は侮辱的でしょうか、あなたはそれによって傷つきましたか」と聞くのではなく、彼等に何をみたいか最初に聞きなさい。何が彼等に喜びをもたらすか聞きなさい。もしチームリードが居るなら、その人に早い時期にリクエストを提出しなさい。もし上部がリクエストを受け入れない場合は、マーケティングチームの誰かをコーヒーに誘い、あなたの要請を聞き入れない場合にはどういうことになるか脅しなさい。

恐ろしい~!表現の自由とかどうなっちゃうんだこれは?ベルエアーは別の場でも多様性の表現を作り出すのは重要だとし、たとえそれが第一次世界大戦の最前線の戦闘シーンでも女性を入れるべきなどとアホなことを言っている。マイノリティーが登場しえない状況に無理矢理そういう役柄を押し込むというだけでも問題なのに、ゲーム開発者のなかには積極的に白人男性を締め出す傾向もある。

ゲーム開発のスタートアップ会社EAで働く元SBI社員のDani Lalonders(黒人女性)は、今20人以上いる開発チームのチームリーダーだが、彼女は意図的に白人を雇わないと公言している。それというのも白人によるマイクロアグレッションによって非白人たちの安全が脅かされるからだと言っている。こういう黒人女性のいう「マイノリティー」とか「有色人種」というのは常に黒人であり、東洋人は無論含まれない。彼女はそう言っていないが、チームメンバーは自分と同じ容貌の人だけにしてると言っていることからこれは明白。これはあきらかな人種差別でありアメリカでは違法である。だが黒人がこういうことを言っても何も起きないのがアメリカ。

しかしこういう人たちの作ったゲームは売れてない。ゲイミング産業も金儲けが目当てのはず。なのになぜ自分らの作品を破壊するような人たちのいうことを聞くのだろうか?

ゲーミング産業というのは今や音楽や映画産業を超える大ビジネスで、毎年10兆ドルを超す収益を得ている。ゲーム開発にはお金がかかる。だから投資を得るためには色々と条件を満たさなければならない。ここでESG投資というものが出て来る。

環境・社会・ガバナンス(ESG)投資とは、社会的意識の高い投資家が投資候補を選別するために用いる、企業の行動に関する一連の基準を指す。

最近ビール会社や下着会社がやたらと虹色宣伝に力を入れていると感じるのはこのESGが原因である。つまりゲーミング会社はESG投資を得るためにSBIのような会社を雇い、ポリコレ検閲をさせているというわけだ。

さてこのような裏事情が公になってきたため、TEAM Curatorグループという色々なゲームへのアクセス提供をしているサイトが、SBIが関係しているゲームのデータベースを公開した。彼等はSBI自身のウエッブサイトからこの情報を調達したと言っている。

しかしこれに発狂したのがSBIの社員クリス・キンドレッドがXでこのグループをハラスメントで非難し、クリエイターとSteamをタグ付けし「差別的な言葉をファイルオフしても、グループ自体はまだ行動規範に違反している 」と述べた。そしてキンドレッドは自分のフォロワーにSTEAMを集団通報してアカウントを凍結させようと呼びかけた。(居るよな、そういう奴)しかし反対にキンドレッドは標的型嫌がらせをしたとして数日間謹慎処分になった。(へえ~、そんなのあるんだ。今度やられたら通報しよう)

またSBIの別フェリクス・マヤ・クレーマーは、STEAMではSBIと関係ないゲームでも適当に不買リストに入れる可能性があるとXに書いたが、すぐにコミュニティーノートでSTEAMはきちんと情報元のリンクを貼っており、またリストのゲームを買うなとな言っていないと訂正されてしまった。

最近発売された中でも一番不人気のSuicide Squad: Kill the Justice Leagueでは最後に人々が愛するあのキャラを非常に不敬なやり方で殺害したとして、返品騒ぎが起きているくらいだ。ゲイマーゲート2は当分終わりそうにない。


Comment

多様性はもう流行遅れ?あちこちで用済みになってる多様性担当重役の地位

本日のウォールストリートジャーナルで「The Rise and Fall of the Chief Diversity Officer, Diversity executives hit the exits as company priorities shift; ‘everything is a battle’ by Te-Ping Chen & Lauren Weber」(チーフ・ダイバーシティ・オフィサーの栄枯盛衰, 企業の優先順位が変わるにつれ、ダイバーシティ担当役員は退社を余儀なくされる。)という記事が無料で読めたので紹介しよう。翻訳は基本DeepLで意味が通じるように直してるが、ツイッターで@tarunynorzoさんが一部訳してくれているのでそちらからも引用する。

下記の写真、左から 人事・多様性担当重役のメリンダ・スターバード(Melinda Starbird,)、マサチューセッツ州ジェネラル・ブリガムでCDOを務めたダニ・モンロー(Dani Monroe)、YelPでCDOを務めるミリアム・ウォーレン(Miriam Warren)。

この話は以前にもちょっとしたが、2年くらい前は大企業では多様性が重視され、次々と多様性に従事する重役が雇われたのだが、最近「多様性、公平性、包括性」(俗にいうDEI)関係の役員が次々に解雇されている。目立つところではネットフリックスやディズニーやワーナーブラザースやディスカバリーといったエンターテイメント大企業だ。こうした役員と同時に何千というDEI関係の職員も一緒に解雇されている。

ジョージ・フロイド事件後BLM暴動の真っ最中、なんとか企業は自分らが多様性に富んだ企業であるかをアピールするためにDEI専門家をこぞって雇ったのだが、雇った人員はほぼビジネス経験などない机上の論理しか勉強してない高学歴の女性達ばかり。エリート校でジェンダースタディーズだ批判的人種理論だなどをいくら勉強しても実践には役に立たない。

こうした役員は当初人事の管轄が主だったが、彼等のいう多様性とは人種や性別や性志向の多様性であり、才能や技術の多様性ではない。特に映画やテレビ番組の内容に関してDEIが関わるようになってからというもの作品の質はがた落ち。ディズニー映画など、ここ1~2年不入りに次ぐ不入りでその損害は何億ドル単位だと言われている。また、DEIによるマーケティングも散々たるもので、バドライトやターゲットがマーケティングの作戦を大幅に読み間違えて大変なことになっているのは読者諸氏もご存じの通り。

多くの企業がDEIはビジネスには良くないと判断したのか、最近はDEI関係の仕事がどんどん減っており、解雇される率も高くなり新採用も激減している。それでDEIの仕事は諦める人々も増えている。

「就職応募者が300人になったところで、数えるのをやめました」と語るステファニー・ルビンは、オンライン・アルコール・マーケットプレイスのDrizlyの多様性責任者としての職務を、Uberによる買収後の5月に解雇された。ルビンは、16回もの面接を受けたが採用されず、現在はDEIの仕事から離れようと考えているという。

フォーチュン100社の人事部門やDEI部門のエグゼクティブの採用などを手がけるハノルド・アソシエイツ・エグゼクティブ・サーチのジェイソン・ハノルド最高経営責任者(CEO)は、多様性責任者の採用数は過去1年間で75%減少していると言う。彼の30年にわたるリクルート活動の中で、最も需要が低い。同時に、より多くのエグゼクティブが多様性のある職務に就くことに臆病になっているという。

まあ、さもあらんだ。DEIという肩書だけでは何時解雇されるかわからない。もしDEI関係の仕事をするなら他の仕事も併用してできるような立場でなければ就職したくないと考える人も増えているようだ。コロナ禍で人種の多様性ばかりを気にして適材でない人材を多く昇進させた企業などは、結局仕事は旨く行かず企業も人員も失望するという状況が起きている。だからアファーマティブアクションは駄目なのだと何故わからんのだ?

DEIがうまくいかないのは職場内で妨害があるからだと語るのはメリンダ・スターバード。彼女はAT&T(通信会社)スターバックスやオンライン市場のオファーアップなどでDEI人事を担当した経験がある。

(職場の)リーダーは時として、多様性への取り組みと、連邦政府の請負業者に適用される雇用均等規則などの義務とを結びつけて考えることがある。このようなコンプライアンス要件は、経営陣の抵抗を生み、それが他の文化や方針の転換、例えば6月1日を会社の祝日として追加するようなことにまで波及する可能性がある、と彼女は言う。

「CEOの直属であっても、それは戦いであり、予算は少ない」と、11月に大規模なリストラでオファーアップを解雇されたスターバードは言う。

つまり企業内部でもこのDEI方針は重荷になってきているということだろう。企業全体が傾いているときに、全く生産性がないのに時間とお金ばかりかかる部署をいつまでも続けていけるほどビジネスは甘くないのだ。この記事内では結論付けていないが、DEI方針はビジネスにとって邪魔な存在であるだけでなく、弊害になるのだということに早く気付く必要がある。

エンターテイメントを例にとるならば、作品の内容が人種や性別や性志向の多様性ばかりを気にして、肝心の筋がハチャメチャになってる作品が多くなっている。

私が何度も書いているスタートレックシリーズなどがそのいい例で、乗組員の半分以上が黒人女性やLGBTQ+とか、もうそういう人達を出演させることだけが目的で筋はどうでもいいと言った感じのエピソードばかりだ。しかもこれだけ多くの女性が登場するにもかかわらず、全員ブス。もう見てらんない。

DEIの問題は市場を無視してDEIにばかりこだわることだ。本来企業の方針とは企業の生産性を高めるために起用されるべきなのであり、DEIの成績を上げることだけを目的にするのでは本末転倒である。


Comment

インディアナジョーンズ5,たった4日で低予算独立映画サウンドオブフリーダムに一位の座を奪われる

いやいやいや、今年のディズニー映画は不作ぞろいだが、製作費と広告費を合わせて3憶5千万ドルかかったといわれるインディアナジョーンズ第5弾最終章「ダイアルオブデスティニー」は、なんと公開たったの4日目(しかも7月4日の独立記念日)にして製作費1千4百50万ドルの独立映画「サウンドオブフリーダム」に一日の売り上げ一位の座を奪われてしまった。サウンドオブの4日の売り上げは1.42千万ドルで、インディアナの1.17千万ドルを上回ってしまい、すでに製作費をほぼ全額取り戻しつつある。

インディアナのほうは公開が6月30日で、これまでの売り上げが1.54億ドルとまだまだ製作費の半分程度。今後国外市場の売り上げ数があがってくるとはいうものの、この手の映画の第一週末としてはあり得ないほど低い数値。

天下のディズニーだぞ!全国最多の映画館公開だぞ!インディアナジョーンズだぞ!ハリソンフォードだぞ!なんて売れない?なんで1兆ドルの売り上げにならないんだ?あり得ないだろう!!

というわけで7月4日前日にディズニー社では緊急会議が開くため夏休み休暇中の重役たちがそれぞれの旅先から呼び戻されたんだそうだ。

このサウンドオブフリーダムと言う映画は曰く付きでディズニーとは無関係ではない。子どもの人身売買シンジケートを扱った地味で重苦しい内容だが、映画自体は2018年にすでにエンジェルスタジオによって制作は完了していた。当時20thセンチュリーフォックスが配給する予定あったのだが、フォックスがディズニーに買収されてしまったため、ディズニーの配給となったのだが、何故かディズニーはこの映画を公開せず、そのままお蔵入りにしてしまった。

そこでエンジェルスタジオはディズニーから映画を買い戻し、なんと2年かけてクラウドファンディングで今回の配給に持ち込んだと言うのだ。独立映画会社であるから公開映画館もディズニーの約2分の1。限られた劇場だけでディズニーを上回るとは快挙だ。5年前にディズニーがさっさとサウンドオブを公開しておけばこんなことにはならなかったのに。馬鹿だなあ。

サウンドオブの予想外の大成功もさることながら、ディズニーの悲劇的な失態ぶりも大したものだ。なぜこんなことになってしまったのか。ちまたではプロジューサーのキャサリン・ケネディーに問題があると噂されている。ディズニーになってからスターウォーズに人気も大低落だし今度はインディアナジョーンズと来たもんだ。この2つに共通しているのがケネディーである。詳しいことは知らないが、ケネディーはスティーブン・スピルバーグとジョージ・ルーカスと初期の頃から一緒に仕事をしてきたという話だが、今回スピルバーグもルーカスもかかわっていないこの映画でケネディーだけが残った結果がこうだとすると、今までの成功にケネディーは全く貢献していなかったということは明白である。

私はどちらも観ていないのだが、スターウォーズの最新作でもこのインディアナジョーンズでも共通して言えることは全く魅力のない女性キャラクターだそうだ。スターウォーズのほうはルーク・スカイウォーカー、インディアナの方はインディアナ・ジョーンズというファンに長年愛されてきたキャラクターたちが主役だが、新作ではどちらもこれらのキャラクターが落ちぶれた老いぼれ爺さんとして脇役においやられ若くて生意気な女が何もかも解決してしまうという設定になっている。

ケネディーは一体これらの映画を誰のために作ったのだ?SF冒険もののファンはほとんどが男性だ。男は老いも若きも女にどつきまわされる老いぼれ爺さんの話なんか観たくない。いやそれをいうなら女だって何もかも自分でやってしまう女性の話なんぞ観たくない。

だいたい一番最初のスターウォーズの筋を考えてみてほしい。美しいレア(お姫様)が助けを求めるメッセージを送る。それを見た格好いいルーク(王子様)がお姫様を助けに冒険の旅に出、数々の試練を乗り越えてお姫様を救出するという昔ながらのおとぎ話の設定である。

フェミニストたちはこういふうに悲嘆の女性を救う設定は女性蔑視だといちゃもんをつけ、強い女性を描かなければならないと言い張る。元々強い女を描いた1990年代のXenaとか昔ながらのワンダーウーマンのようなキャラは人気があるが、これらの作品には彼女達の愛に等しい強い男性が登場する。どうもフェミニストたちは男をコケにすることでしか強い女を描けないらしい。

しかしこういういけ好かない女たちは人気がない。昨今のディズニーの不入り続きを観ていればそれは明白なはずだ。


View comments (2)

独立記念日直前、立ち直れないバドライトの崩壊

いよいよ今年も後半期に入ったが、アメリカは7月と言えば7月4日は独立記念日。今年は記念日が火曜日ということもあって、金曜日あたりから休暇を取っていつか連休夏休みを取ってる人が多いようだ。夏と言えばなんといっても野外バーベキュー。とくに独立記念日はバーベキューの日と言って過言ではない。苺畑家も明日のためにホットドッグとハンバーガーを仕入れて来た。(いつもは自家製ポテトサラダを作るのだが、今年は手抜きして既製品。)そしてもちろんバーベキューに欠かせないのがビールである。ビール会社にとって夏は稼ぎ時。すでに明日のバーベキューのためにビールを買うお客さんでスーパーや酒屋さんでは長蛇の列ができている。

しかしそのなかで一社、バドライトだけは冷蔵戸棚の場所も失い、生暖かいまま床の上に積まれて寂しく売れ残っている。3月にトランスジェンダーティックトッカ―のディラン・モルベイニーを宣伝に起用したバックラッシュで始まったボイコットは、なんと四か月経った今も収まりを見せない。7月になっても売り上げを取り戻すことが出来なければバドライトはもうダメだろうと専門家たちは言っている。はっきり言って私は今までこんなに大成功したボイコットを見たことがない。

ニュースウィークの記事から読んでみよう。ボイコット前のバドライトはライトビア市場ナンバー1の売り上げを誇っていた主流ブランドだった。元アナハイザーブッシュの重役アンソン・フレリック(Anson Frericks)氏は独立記念日を待つまでもなく、もうバドライトは終わっていると痛烈に批判しアナハイザーブッシュの最高取締役CEOブレンダン・ウィットワース(Brendan Whitworth)氏は辞任すべきだとデイリーメイルのインタビューに答えている。 フレリック氏はモルベイニーを起用したことは誤った判断だったと指摘。この決断は同社になんと2兆ドルの損害を与えたと言う。

ウィットワース氏は6月30日に「私たちは今後、私たちが最も得意とすること、つまり、すべての人のために素晴らしいビールを醸造し、消費者にとって重要な瞬間に私たちの居場所を獲得することに集中していきます」と声明文を出したが、フレリック氏は「予想通り、優柔不断だ」と批判する。

「どういう意味ですか?何の意味もない。アンハイザー・ブッシュの株主と取締役会は、ウィットワースにこの判断を仰ぐべき時であることは明らかだ。「アンハイザー・ブッシュの株主と取締役会は、ウィットワースに退陣を求める時です。」

最近ウィットワース氏は色々なメディアに出演したが、6月28日にCBSモーニングの番組で、モルベイニー起用を後悔しているかという質問に直接答えず次のようにお茶を濁した。

今、大きな社会的対話が行われており、ビッグブランドはその渦中にいます。私たちの業界やバドライトに限ったことではありません。だから、私たちが理解しなければならないのは、消費者であり、彼らが何を求め、何に関心を持ち、ビッグブランドに何を期待しているのかということを、深く理解し、評価することなのです。

なんだこの答えにならない答えは?こんなんで消費者に許してもらえると思っているのか?しかもバドライトは懲りずにプライドイベントのスポンサーを大々的に続けていた。

バドライトの業績不良は色々なところですでに影響が出ており、バドライトを主流顧客にしていたボトル工場が二つ閉鎖され600人からの従業員がリストラされてしまった。単なる休業ではなく閉鎖されたということは全く見通しが立たないことを意味する。すでにディストリビューターたちの間では仕事がなくなり失業者もたくさん出ている。アナハイザーブッシュは大企業であるから、もしこのまま経営が傾き続ければ、どれだけの人が職を失うか解らない。もし立て直しを本気で考えているなら、CEOの辞任は免れないだろう。

ウィットワース氏は本当に馬鹿である。ボイコットが始まった当初、ビール広告に政治色を混ぜるべきではなかった、申し訳ないと一言謝ってしまえば済んだものを、大企業だから乗り越えられると消費者をバカにして高をくくったのが運の付だ。もう今更彼が辞めたくらいでは持ち返せないかもしれないところまで来てしまっている。

この問題の渦中にいる当のディラン・モルベイニーは問題が起きてからバドライトからは何の応援のメッセージ受け取っていないと発言。LGBT界隈もモルベイニーにだけ責めを負わせたとして批判されているという有様。どっちつかずのおかしなことをやるから双方から叩かれてしまったというわけ。

今回のボイコット成功は色々な意味で意義があった。今回のことでトランスジェンダーに批判的な人々にも力があるということが解った。今まで、多くの常識ある人々がトランスジェンダリズムはおかしいと思いながらも声を上げられずにいた。そう思っているのは自分だけなのではないか、自分ひとりが声を上げてみても何も変わらないのではないか、差別者だと糾弾されてしまうのではないか、と思っていた人々が、ボイコットが成功するにつれ自分は一人ではないと悟るようになった。そしてこれまでポリコレを喉に押し込まれてきた人々が自分らにも反論する権利はあるのだと知ったのだ。

バドライトボイコットの成功がターゲットボイコットへと結びつき、スタバや他の企業がLGBTQ+界隈への迎合に消極的になることに繋がった。今後もどんどん企業がLGBTQ+に迎合することはビジネスにとって害毒であると言う風潮が広まって欲しい。大企業がLGBTQ+を見放せば、ここ10年近く過激になって図に乗っているTRA運動も一気に廃れるだろう。


Comment

スタバら大企業プライド月間参加に消極的、空気が読めないホワイトハウスのプライド狂乱

六月といえばLGBTQ+プライド月間とやらで活動家たちは大騒ぎをしているが、今年のプライド月間は何かが違う。例年であるならば大手小売店は大々的にプライド月間を祝い、店内にもでかでかとプライドの旗だのポスターだのが飾られクリスマスよろしく「プライド月間セール」なるものが繰り広げられるものなのだが、今年のプライド月間不思議に地味である。

6月に入った初日には、野球の大リーグやオンラインゲームのXBoxなど、自社のロゴを虹色にするなど例年通りのプライド宣伝が始まったと思いきや、二日目にはすでに元のロゴに戻ってしまった。私自身も近所のバーンズ&ノーブル書店における地味で目立たないプライドポスターやショッピングモールの申し訳程度の飾りつけお話した。そして本日、常にWOKEポリコレ最先端を行ってるスターバックスでは、なんと全支店からプライドに関する飾り付けや期限限定商品を全面的に取り下げるよう業務命令がだされたというのだ。

顧客層に保守派おっさんが多いバドライトや家族向け対象のターゲットと違って、スターバックスの客層は裕福の左翼リベラルがほとんどなのではないか?そんな客層にはプライド商品はかえって人気がありそうなものだ。それを全面的に取り下げるとはどういうことだろう?

実は昨日、私はお爺ちゃんの散歩につきあって折り返し地点にあるスターバックスに入った。朝早かったので出勤前の若い男女が入れ代わり立ち代わり入って来てコーヒーをテイクアウトしていたが、それとは別に店の中の大テーブルを囲んで東ヨーロッパ系移民一世の中高年おっさんたちがわいわいとコーヒーを楽しんでいた。そのほかにも煙草を吸いたいおっさんたちのグループがテスタバの近所にある床屋の前のベンチにすわってワイワイとコーヒーを楽しんでいた。東欧の中高年男性はおよそプライド月間に興味を持つような人たちではない。そんな話をツイッターでしたら、あれ、うちの近所もそんな感じですよ、と同じくロサンゼルス近郊にお住まいの二人の男性からコメントがあった。なるほどスターバックスの客は何も裕福層の若い左翼リベラルだけではないようだ。かく言う我々も決して左翼リベラルではないが、スターバックスにはしょっちゅう行っている。

スターバックス社は結構自社の客層を正確に把握しているのかもしれない。

子ども向けサタニストデザインのプライド商品を売り出したおかげで大ボイコットの憂き目にあっているターゲットでは、目立つプライドコーナーを店の奥の方に隠して規模も縮小し目立たないようにしている。そのことでLGBTQ+界隈から批評が集まっているが、ターゲット側は、いくつかの支店にむけて爆弾予告などけしからん脅迫を受け客や従業員の安全を保つためにプライド商品のほとんどを取り下げざるおえなくなったのだと説明している。

私は保守派による脅迫があったという話は常に眉に唾をつけて聞くようにしているが、脅迫があったというのは事実なようである。あったにはあったが、脅迫状を送ったのは反プライドの保守派ではなく、LGBTQ+活動家たちなのではないかという話が浮上している。

実はターゲットがいくつかの爆弾予告を受け取ったのは子供向けプライド商品を取り下げた後のことであり、その前ではない。KLFYという地方局ニュースによると、複数のニュース関係組織にもターゲット宛てとされる爆弾予告が送られてきたという。そのメッセージは、

  • お稀らはLGBTQ+コミュニティーを裏切った!
  • 我々を駆除しようという極右翼過激派の望みにひれ伏すなんて、お前らは情けない臆病者だ。
  • 我々は不寛容や無神経を容認しない。我々を支持しないなら我々に敵対するものとみなす。よって我々はこれらの場所に爆弾を設置した。今すぐ避難しろ。経済的打撃以外は望んでいない。

地元警察によれば、警告のあったそれぞれの視点をくまなく調べたところ、どこにも爆弾は設置されていなかったことがわかった。どうやら質の悪いいたずらだったようである。しかし脅迫状の内容から言って明らかに右翼保守によるものではない。もちろん、右翼保守らによる嫌がらせであった可能性も考えられる。

何にしろターゲットとしては、こんな面倒くさいことにいつまでもかかわっていたくないというのが本音だろう。もっともターゲットは店先での展示は縮小したとはいえ、本社によるLGBTQ+α団体への多額の寄付はやめていない。目立たないようにこっそりWOKEに迎合しておけば、なんとかこの苦境を乗り切れると思っているのかもしれないが、果たしてそうだろうか?

さてこのようにLGBTQ+αへの風当たりを気にして注意深くなっている企業が増えている今日この頃、全く空気の読めてないバイデン大統領は、なんとこともあろうにホワイトハウスの庭先でプライド祝いを行い、悪名高いトランスジェンダー活動家やドラアグクィーンたちを招待して爺さんがまたまた訳の分からない演説をぶった。

しかも招待された数人のトランスジェンダーたちが上半身裸になって踊り出し、ひとりの男などは豊胸手術をした偽乳房を揉みしだくそぶりをし、それがソーシャルメディアなどで大々的に全国に報道されてしまった。これにはさすがにホワイトハウスも怒り、これらの連中はホワイトハウス出禁になったそうだ。とはいうものの、ホワイトハウスにしょっちゅう招かれる人などそうそうはいないから、すでにダメージはおきてしまったといえる。だいたい天下のホワイトハウスにこんな奴らを招待する方がおかしいだろうに。


Comment

「子供に手を出すな」と言ったゲーマーのアバターがコールオブデューティーから消される、ファンたちは大激怒

先日アメリカで人気のあるコールオブデューティーというゲームの超人気ストリーマー、ファズィ・ニックマークスがトランスフォーブ的発言をしたとしてスキンを削除されるという記事を読んだ。実は私にはストリーマーとかスキンとか意味が解らなかったので調べてみた。

ストリーマーというのはゲームをしながらそれに関する感想をユーチューブで配信する人のことで、ニックマークスはFaZeというチャンネルでフォロワー4百万人という超人気ストリーマーだ。スキンというのは要するにゲーム内に登場するキャラクターのことで、コールオブデューティーの制作会社アクティビジョンは、ニックマークスのあまりの人気に彼独特のオペレータースキンを与えたほどだ。しかしながら、先日ニックマークスが反トランスジェンダーの発言をしたとしてアクティビジョンはニックマークスのスキンを削除してしまった。

ではいったいニックマークスはどんなことを言ったのだろうか?

先日お話したカリフォルニア州グレンデール市で起きた、教育委員会のLGBT教育に反対する父母たちをANTIFAが襲撃して混乱が起きた事件に関して、新生児を迎えたばかりのニックマークスは次のようなやり取りをした。

ブレノン・マーフィー:カリフォルニア州グレンデールの教育委員会の外で、反LGBTのデモ隊がPro-LGBTのデモ隊を攻撃している。教育委員会は6月を「プライド月間」と認定することを決議している。

パケット:僕のアパートから4ブロックで起きた事件だ。アメリカ人は今悲しい場所にいる。人々が愛する人を愛して自部自身の人生を生きられるようにしようよ。

ニックマークス:本来の問題は、小さい子供たちに手を出すなってことだよ。”leave little children alone. That’s the real issue.)

後になってニックマークスはこの発言は新しい父親として、子供の性教育をするのは親であるべきで学校ではないという意味だと説明している。彼は特にLGBTを批判する発言もトランスジェンダーに関することも言っていない。単に子供の教育の決断は親がすべきだという考えを表明しただけだ。今のところニックマークスは自分は何も悪いことは言っていないので謝る気はないと言っている。

このツイートはすでに1,130万回も読まれている。

以前にも私はゲーマーが大企業やメディアから叩かれるという話をしたことがある。(左翼ファシストジャーナリストたちによる言論弾圧の恐ろしさ – Scarecrow in the Strawberry Field (biglizards.net))ゲーム会社も自分らのゲームが人気が出るのは大歓迎でありニックマークスのようなオタクゲーマーは無料宣伝にもなるわけで大いに重宝しているはずである。フォロワーが4百万もいるようなストリーマーなら、彼一人でこのゲームに引き込んだファン数はどれだけ居ることだろう。にもかかわらず、こんな大人気のストリーマーを、たった一言、しかも特に誰を攻撃しているわけでもない、でキャンセルしてしまうとは何とも非人情な話である。こいつらには義理人情という感情はひとかけらもないのか?

これに関してコールオブデューティーの説明はというと、

最近の出来事により、Modern Warfare IIとWarzoneのストアから「NICKMERCS Operator」バンドルが削除されました。私たちは、従業員や地域社会とともにPRIDEを祝うことに注力しています。

ニックマークスは特にプライドについて何か言っていたわけではないのに、彼の発言がLGBTQ+αへの攻撃だと勝手に解釈して彼のバンドルを全部削除してしまったというわけ。私はゲームのことは何も知らないが、これはニックマークスにとっては経済的にかなりの痛手になるようだ。

このアクティビジョンの理不尽なやり方に多くのファン達が大激怒している。以前にも書いた通り、ゲーマーたちはLGBTなどには全く興味がない。彼等のほとんどは政治には無関心な男性達だ。そして彼等は昨今のゲームの行き過ぎたポリコレにかなりうんざりしていたところに持ってきて、今回のこの騒ぎである。

同じくフォロワー数数百万というストリーマーのドクター・ディスリスペクトは自分の同動画内でゲームをアンインストールしてアクティビジョンが謝るまで戻らないと宣言した。ツイッタでもニックマークスを支持し、同ゲームをボイコットしよういう声が多く上がっている。ニックマークはトゥイッチにも6百万人のフォロワーがいるんだそうだ。これがバドライトやターゲットのような結果を生むかどうかは未だ分からないが、これは観察の価値ありである。


View comment

なぜ企業は客を無視してポリコレに従うのか、元アナハイザーブッシュの幹部が語る

先日消費者を無視するESGファシズム、企業がターゲットボイコットから学ぶべきこと – Scarecrow in the Strawberry Field (biglizards.net)でもお話したが大企業の多くが国連の人権委員会Human Rights Commission HRC)が定めたESG指標に従ってポリコレ方針を打ち出しているというお話をしたが、今日はもうすこしそれについて掘り下げてお話をしたい。

先日フォックスニュースのジェシー・ウォーターズ・プライムという番組にもとアナハイザーブッシュの重役だったアンソン・フレリックス氏がゲスト出演し、どのようにしてアナハイザーブッシュのような大企業が顧客を無視するようなポリコレ方針を取るのかについて説明した。

前回も話したブラックロック社、バンガード社、そしてステート・ストリート社は合計で約20兆ドルの資本を管理している。そしてこのお金はアメリカ人の投資信託や州の年金基金の投資である。

この三つの投資会社がほとんどのアメリカ人の年金基金をどこに投資するかを決断する権限があるわけだが、彼等は地元政治家とも深い関係にあり、地元政治家の意向によってどこの会社に投資するかを決める。たとえば、カリフォルニア州知事は化石燃料や石油やガスへの投資ではなく、環境に良いとされる企業への投資を促したりする。ニューヨーク州のビル・でブラジオ市長も同じような圧力をかけた。

それにこの三社は政治家に言われるまでもなく、企業に投資するにあたりESG指標といって多様性や公平性や包括性への姿勢を重要視する。だから企業の方もなるべくこのESG指標で高得点を取るために積極的にポリコレに迎合するのである。

フレリックス氏は、セントルイスのビールメーカーを辞めたのは、政治に関与する際に世論に逆らうという点で、アメリカの企業の多くが行動していたことが理由のひとつであると語った。

コカ・コーラ社やデルタ航空の本拠地であるアトランタでは、ジョージア州議会が選挙管理法を可決したことで激怒したという。

当時、アトランタに住んでいたフレリックス氏は、これらの企業の立法過程への対応を目の当たりにし、また、メジャーリーグがオールスターゲームをより進歩的なコロラド州に移すという罰を与えたことも紹介しました。

「ジョージア州の市民は、選挙管理に関する法律を制定するために、代表者に投票したのです。投票するにはIDが必要で、そのIDがあれば投票できる–これはかなり論理的な法律だと思いました。私は、ジョージア州にそれがないことにちょっと驚きました」と、彼は言いました。

しかし、私が驚いたのは、事後になってブラックロックが現れ、「我々はこの法律に反対だ」と言ったことです。そして、コカ・コーラやデルタ航空、さらにはメジャーリーグでさえも、この件でオールスターゲームを中止したのです。

ジョージア州の法律に反対したブラックロックが企業の資金力を使ってジョージア州内政に関与したというわけだ。

そして今ESG指標が一番力を入れているのがLGBTQ+α政策である。何故バドライトのような庶民的男性たちのビールを売ってる会社がディラン・モルベイニーのような自称トランスジェンダーのスポンサーになったりするのか、これで謎が解けたというものだ。

消費者が企業に求める姿勢とESG方針が同じか、せめて中立なものであれば問題はないが、今回のバドライトやターゲットのように真逆であった場合、企業は消費者を選ぶのかESGを選ぶのか、その板挟みになってしまう。それでもこれまでは消費者は特に企業のポリコレ方針にさほど興味を持っていなかった。企業がLGBTやBLMに寄付をしたからといって一般市民の生活に何か影響があるというわけではない。客たちは企業のポリコレ方針に多少の苛立ちを感じていたとはいえボイコットをするひど腹を立てていたわけでもない。

では今回は何が違うのか?

これはバドライトへの抗議というより、色々なことの積み重ねの結果だと思う。

昨今のディズニーの映画でこれでもかと出てくるLGBTキャラクター。オンラインゲームでは美人キャラがどんどんブスになり、そのうえファンが慣れ親しんできたキャラクターが突然筋に無関係なカムアウトをしたり、テレビやネットのコマーシャルでは白人美男美女やお父さんお母さん子供という家族が消え、ブスでデブの黒人レズカップルや男か女かわからないともかく醜いトランスジェンダーモデルが出てくる。トランスジェンダー可視化の日だ、トランスジェンダー追悼の日だ、ノンバイナリーだと、もう右を向いても左を向いてもLGBT、LGBT!いい加減にしろ!と人々はうんざりしていた。

そしてさらに、学校教育の場でもLGBTの押し付け教育がされていることがどんどん暴露され、家族向けといわれるドラアグクィーンショーだの、子供の性転換手術だのということが人々の知ることとなった。そして現れたのが「女の子○○日目」のディラン・モルベイニーである。

彼はティックトックで子供たちには大人気になったが、彼の存在で人々のLGBTQ+αへの我慢はほぼ限界に達していた。

そんな時にバドライトがディラン・モルベイニーを宣伝に使ったことで、人々の怒りは爆発したのだ。

パーフェクトストームだった。

バドライトへのボイコットは終わりそうにない。多くの批評家がもうバドライトのブランドは完全に破壊されてしまったのではないかという。ターゲットもこの痛手から立ち直れるかどうかわからない。昨日も書いたように、多くの企業はプライド関係の目立った活動には消極的になっている。

アメリカ企業がESGを諦める日が来たとは思えないが、この行き過ぎなLGBTQ+α運動は間違いなく潮目が変わっている。


Comment

ターゲット株価過去23年で最低に、JPモーガンから格下げされる

アップデート:6/3/23現在 ターゲット株価過去23年で最低に、JPモーガンから格下される

6月のプライド月間に備えて売り場にプライドコーナーを作って大々的に宣伝を始めたターゲットだが、消費者からの批判を買ってボイコットの憂き目を見ている。そのボイコットの効果が6月になって顕著になっている。Target’s stock, on longest losing streak in 23 years, downgraded at JPMorgan – MarketWatch

この23年間で最も長い連敗を続けているターゲット・コーポレーションの株価は、JPモルガンによって木曜日にオーバーウェイトからニュートラルに格下げされましたが、これは、この巨大小売企業に関連して「あまりにも多くの懸念が高まっている」ことを理由にしています。

ダウ・ジョーンズのデータによると、株価は2.2%下落し、9日連続で下落し、2000年2月24日に終了した11日間以来、最も長い連敗を記録したとのことです。また、水曜日は2020年8月11日以来の安値となりました。

ターゲットTGT, +1.57%株は木曜日のプレマーケット取引で1.7%下落しました。S&P500のSPX, +1.45%の上昇率8.9%に対し、2023年の株価は12.2%下落しています。

JPモルガンのアナリスト、クリストファー・ホーバースは、「我々は、消費者が広く弱体化している一方で、財布のシェアの財((ターゲットの)売上の51%)からのシフトが進行していると考え続けている」と記しています。また、食料品のディスインフレも加速し続けている、とHorversは述べています。

「ターゲットをボイコットしよう」というパロディーソングがiTuneでテイラー・スイフトを追い抜いて一位になるなど、このボイコットはプライド月間にはいってさらに勢いをましている。

カカシは昨日散歩がてらに近所のショッピングモールに行って来た。モールの南端にターゲットがあるので、どんな感じだろうと思って入ってみた。ターゲットの正面玄関は外側にあるが、私はすでにモール内にいたのでモール側から入った。

プライドコーナーは正面玄関からはいって真正面のところにあると聞いていたので正面玄関の方を見たがそんなディスプレイはなかった。それできょろきょろしていたらモール側入り口のすぐ傍にあった。プライドのサインは店内の方を向いていたので入ってすぐに気づかなかったのだ。規模は思ったより小さく大人のマネキンが三体ほどあり、太目の女体が虹色をチェックにデザインしたドレスを着ている以外特にプライドを示すようなものはなかった。ただマネキンの後ろ側に若干虹色ポスターがある程度で、売られている服もプライドメッセージの入ったTシャツが一ラック程度。子供用のものは一切なかった。正直プライド月間だと意識して探していないと見落とすくらい地味なものだった。

この写真はウィスコンシン州にあるターゲットの写真だが、これは批判が出る前のディスプレイと思われ、正面玄関をはいると真正面の中央に置かれていた。私が行ったロサンゼルス近郊の店のプライドコーナーはこんな派手なものではなかった。

Image

ボイコットなどの激しい批判を受けてターゲットは保守的な地域でのディスプレイを一部変更したという話は聞いていたが、ロサンゼルスは凡そ保守的とはいえないので、そういう地域でも規模を縮小し隅に追いやったというのは興味深い状況だ。

アップデート:5/26/23現在 ターゲット、ボイコット呼びかけ一週間で市場価格が90億ドルも低下

Image

アップデート:5/25/23現在 ターゲットはここ一週間でその市場価格が90億ドル低下するという非常事態に陥っている。

Target loses $9B in week since boycott calls over ‘PRIDE’ collection (nypoひじょう

ミネアポリスに本社を置くターゲットが、LGBTQに配慮した子供服「PRIDE」コレクションを展開したことで、怒ったソーシャルメディアユーザーがボイコットを呼びかけて以来、ターゲットは90億ドルの市場価値を失っている。

論争が勃発する1週間前の水曜日、ターゲットの株価は1株160.96ドルで、大型量販店の時価総額は743億ドルであった。

しかし、木曜日の取引開始時点では、同社株は1%減の141.76ドルで取引されており、1週間にわたる暴落の結果、「チープシック」なディスカウントストアの価値は653億ドルに縮小している。

これは12%の下落で、同社の時価総額からなんと90億ドルも削られたことになる。

ターゲットは火曜日、プライド月間に先駆けて全国のLGBTQ+の商品について、一部の商品を店舗から撤去し、その他の変更を行うと発表しました。これは、従業員と対立し、陳列をひっくり返した一部の顧客からの激しい反発を受けたためである。

5/24/23 現在:ターゲット消費者からの激しいバックラッシュにプライド商品の一部を取り下げる

昨日アメリカ最大の小売店チェーンターゲットにおいて、プライド月間を控え子供向けのトランスジェンダー水着などの商品への激しい苦情が殺到し、一部の地域のプライド売り場が縮小され場所の目立たない奥の方に移動されたという話をしたばかりだが、今日になってターゲットのプライドセールは全国やオンライン上でも大幅に縮小されることが分かった。

Target Removes Pride Items After Conservative Firestorm—Sparking Criticism From LGBTQ Groups (msn.com)

フォーブスの記事によると、ターゲットでは子供用のトランスジェンダー商品が売られているという「偽情報」がネットで拡散され、大量の脅迫状がターゲットに送り付けられ,店先でも怒った客によって店員の安全が脅かされているため、店員らの安全を確保するために一部商品の販売を取りやめプライド売り場の規模も縮小することになったというもの。

この記事によるとターゲットは子供向けの水着は売っておらず、タック用ポケットのついた水着は大人ものだという。しかし実際にターゲットに買い物に行った客が、男児用の水着に男性器を隠すポケット付きのものがあったという動画があげている。それに水着ではないが虹色の乳児や幼児ようの服はたくさん売られていた。またターゲットはイギリスのAbprallenという服ブランドの商品も商品リストから取り除いた。このブランドはサタンをテーマにしたデザインで「サタンは代名詞を尊重する」というTシャツなどが売り物だった。

私は店が大量の脅迫状を受け取っただの、店員が客たちに脅かされているというのも私は信じない。そんな事実があるのなら、ネットに一つくらい上がってくるはずだが、そんなものは出回っていない。メールや電話の苦情くらいは多少あったかもしれないが、それにしてもターゲットのような超リベラル企業が多少の苦情に屈したとはとても思えない。

記事によれば、保守派ポッドキャスターのベン・シャピーロなどが自分の番組中にターゲットや他のブランドの行き過ぎたプライド押しを批判し、シャピーロを含む多々の保守派ポッドキャスターたちがターゲットのボイコットを呼びかけたことが原因の一つだという。

いやいや、プライド月間は今年初めて始まったわけではない。ターゲットにしろアディダスにしろリーバイスにしろ、最近とみに虹色に迎合する嫌いがある。保守派たちは、もう何年も前からこれらの企業を批判してきた。数年前にターゲットが試着室を男女共用にした時ですら人々はボイコットなどしなかった。では今年は何が違うのだ?

私はこれは一般市民がLGBT活動の(特にトランスジェンダリズムの)行き過ぎに気付き始めたからだと思う。そしてアメリカ全国各地の学校で起きている子供洗脳教育、子供向けエログロドラアグクィーンショー、子供対象の危険なトランスジェンダー医療措置、こうしたことに今まで自分には全く無関係だと思っていた人々が、これは他人事ではないと気づき始めたのだ。

それからこれまでLGBT関係のことで何か批判的なことを言うとキャンセルされると恐れていた人々も、アメリカ各地の州で行き過ぎなLGBT活動を禁止する法令が通るにつれ、自分は間違っていない、声を出して抗議してもいいのだという勇気がでてきたのではないだろうか?

そして起きたのがバドライトのボイコット成功例。

いまこそ沈黙してきた大多数の人びとが声を上げる時がきたのである。


View comments (4)

マット・ウォルシの「女とは何ぞや?」ドキュメンタリー一周年記念日ツイッター無料公開が検閲対象になり大混乱

ちょうど一年前、デイリーワイヤー制作のマット・ウォルシ主演ドキュメンタリー映画「What is a woman?(女とは何ぞや公開された。その時の話は拙ブログでもした通り。(マット・ウォルシの「女性とはなんぞや」ドキュメンタリー、プレミアライブ配信が左翼のサイバー攻撃で大混乱 – Scarecrow in the Strawberry Field (biglizards.net)昨日6月1日、デイリーワイヤーはツイッターでこの一周年を記念して24時間だけこの映画を無料で配信すると発表した。デイリーワイヤーの共同取締役のジェラミー・ボアリングによれば、これはツイッター社との協賛でツイッターでも特別公開サイトを作って宣伝もしてくれるという契約だったそうだ。ところが公開当日になってツイッター社は突然この契約を破棄、しかもデイリーワイヤーのツイッターで配信した場合は検閲をかけタイムラインに登ることもリツイートすることも阻止すると警告されたそうだ。なぜかというと、映画内で二回、トランスジェンダーをミスジェンダリングするシーンがあったからだという。

昨晩カリフォルニア時間の5時から映画配信が始まるということで、ツイッター上で4時半からデイリーワイヤーのスペースが始まり、その中でジェラミーが配信が始まったらすぐにリツイートして欲しいと呼びかけた。それで私はスペースが終り映画配信が始まった瞬間にリツイートをした。しかしその直後、ウォルシのツイートでリツートもいいね機能も不能になっていると書かれていた。この間たったの30秒である。明らかにツイッター側がデイリーワイヤーを監視していて、配信が始まった途端に操作したのである。

イーロン・マスクがツイッターを買い取った時、マスク自身がバビロンビーというパロディーアカウントがミスジェンダーをしたという理由で凍結されたことに腹を立てたからだと言われている。マスクはツイッター上の言論の自由を約束していた。それで今回の検閲はそのマスクの方針に逆らうものではないのかとデイリーワイヤーはツイッターでマスクに呼び掛けた。問題なのはマスクはすでに取締役の座を降りて別の女性がCEOになっている。マスク自身はテスラ経営に忙しく今は中国に出張中である。

マスクはすでにツイッターの経営には携わっていない。それでデイリーワイヤ―との契約についてもおおまかなことしか聞いていなかったことだろう。それで自分のツイッターをみたらこんな呼びかけがあったので一体何が起きたのかかなり混乱した印象だ。それで「いや、これは何かの間違いだ」というツイートはしたが、じゃあどうなるのかという質問にはなかなか答えなかった。そりゃそうだろう。マスクはテスラという本業の仕事で大事な会議中。他人に任せたツイッターについて色々質問されたからといってすぐに答えられるはずはない。

結局裏で色々あったようで、突然ツイッターのTrust and Safety(信頼と安全)チームの責任者が辞任したというニュースが入り、今朝になってマスク自身が映画を宣伝するツイートをし、RTやいいね規制は解除され、この混乱劇は幕を閉じた。

今回は言論の自由が一本取って勝利したが、今後もこういうことは起きるだろう。なぜならツイッター社のなかにもWOKE(お目覚め主義)の社員はいくらもいるだろうし、左翼の作戦として敵陣に紛れ込んで中から乗っ取るのはいつものことだからだ。そしてツイッター社としても難しい立場に立たされている。何故ならツイッター社はマスクがCEOになった途端にスポンサーの50%を失った。普通に考えて、ツイッターをより多くの人が使ってくれたほうがスポンサーの企業にとっても良いはずなのだが、そこはESGに牛耳られているためなかなかそうもいかない。

ツイッター社も慈善事業ではない。保守派の言論を許すことでどんどんスポンサーが減ってしまったら元も子もない。スポンサーを取り戻すために言論の自由を規制するのか、それとも言論の自由を尊ぶスポンサーを新しく獲得するのか、ツイッター社としてもつらいところである。


View comment

消費者を無視するESGファシズム、企業がターゲットボイコットから学ぶべきこと

バドライトへのボイコットにより親会社のアナハイザーブッシュは大打撃を受けている。このままではバドライトはもうライトビールブランドとして生き延びることは出来ないのではないかと思われるほど深刻な状況になっている。

実は私にはずっと解らないことがあった。なぜバドライトのような庶民的なビールメーカーがほとんどの消費者が全く好まないであろうお目覚め主義(WOKE)の宣伝をしたのかということだ。今回はバドライトがやり玉に挙がったが、お目覚め主義に迎合しているのはなにもバドライトに限ったことではない。同業者のミラーライトにせよ、今子供向けトランスジェンダー衣服の販売で炎上しているターゲットにせよ、プライドキャンプのスポンサーになってドラアグクィーンをコマーシャルに出してるノースフェイスにせよ大企業がこぞって消費者の意図を無視してお目覚め主義を積極的に取り入れている。商売に政治色を混ぜるのは良くないというのはマーケティングの基本のはずだ。世論が大きく二つに分かれていることのどちらかの肩を持てば、後の半分を敵にまわしてしまうことになる。最初から客の半分を敵に回すような商法は愚かとしか言いようがない。にもかかわらず、どうしてこうした企業はこのようなことをやっているのだろうか?

市場を支配するESG基準とはなにか

実はそれにはESG指標というものが裏にあるのだ。アナリストの*ダン・サンチェズ氏の記事を参考に読んでみよう。

*ダン・サンチェスは、エッセイスト、編集者、教育者。主なテーマは、自由、経済、教育哲学。経済教育財団(FEE)のコンテンツ担当ディレクター、FEE.orgの編集長を務める。FEEでハズリット・プロジェクトを立ち上げ、ミーゼス研究所でミーゼス・アカデミーを立ち上げ、Praxisでライティングを教える

昨今ステークホールダーキャピタリズム(StakeholderCapitalism 利害関係者資本主義)と呼ばれるものが勢いを増している。これは資本主義の新しい形として世界中で奨励されているが、いったいそれは資本主義をどのように「改良」するものなのか。

SC推進者によれば、これは株主中心資本主義(shareholder capitalism)に対抗するもので、企業の短期的な利益だけに焦点を当てるのではなく、株主以外の利害関係者である消費者や供給者や従業員や地方自治体や社会の利益になるように企業方針を進めていくものだというもの。SCはつまり企業経営者たちに利益だけでなくより維持のできる(sustainableサステイナブル)決断を促すというもので、長い目でみて企業の利益にもつながるという理屈だ。

そこで出て来たのがESGである。ESG指標とはなにか。それはenvironmental, social, and corporate governanceの略である。直訳するならば「環境と社会及び企業統治」とでもいったところだろうか。

この名前は最初に2004年の国連リポート「Who Cares Wins」という国連が招いたエリート金融機関の共同取り組みの中で使われたもので、このリポートは「資産運用、証券仲介サービス、関連する調査機能において、環境、社会、企業統治問題をよりよく統合する方法についてのガイドラインと勧告を作成する」ものだった。この取り組みの建前は2000年に国連長官だったコフィ・アナン氏のゴールであった「ビジネスにおける普遍的な原則」を実践するという目的で始められた。

しかし時と共に、ただの「ガイドラインや推薦」だったはずのESGは世界経済の大部分を支配する明示的な基準と化してしまったのである。

そしてこの基準は「the Sustainability Accounting Standards Board (SASB)、維持能力会計基準審議会」といった機関によって厳しく取り締まわれており、その施行はESG基金を管理する投資会社によって行われている。その投資会社で最も力があるとされているのが誰あろうブラックロック(Blackrock)である。ブラックロックの取締役ラリー・フィンク氏はESGとSASBの率先者である。

今やESG基金は世界中の基金資産の10%を占めると言われており、今年の春、ブルームバーグは、ESGについて、「推定では、40兆ドル以上の資産に相当する。モーニングスターによると、本物のESGファンドは第4四半期末時点で約2.7兆円の運用資産を保有していた」とある。

そのような資本を利用するためには、もはやビジネスが良い投資収益を提供するだけでは不十分であり、ESG基準を満たす「環境」「社会」指標を報告する必要がある。

だが元々国連という社会主義の中で生まれたこの基準が純粋な資本主義にとって良いことであるはずはない。表向きは株主らによる利潤至上主義を改革するものということになっているが、資本主義というのは市場が企業の方針を決めるものであり、上から何かの委員会によってコントロールできるものではない。市場ではなく権力者が(この場合SASB)企業の経営方針をコントロールするやり方には名前がある。それはファシズムだ。

市場とはなにかといえば、要するに消費者だ。市場は消費者が何を買うか買わないかによって決まる。企業はその消費者の意向を元に経営方針を決めていく。それがレゼーフェアキャピタリズム(laissez faire capitalism)だ。レゼーフェアの最大のステークホールダーは株主ではなく消費者なのだ。

ESG推進者は環境や社会を考慮にいれた企業方針は長い目でみて消費者にとっても良い社会をつくることになると主張してきた。これが自由市場であるならば、ESGは市場によって浮き沈みは判断されるはずだ。しかし問題は市場は全く自由ではないということ。国連のお偉方が決めたこの基準は各国の政権によって自分らの私服を肥やすためにESG基準を色々と操作して市場をコントロールされているのだ。

国家が市場を不正に操作する主要な方法の1つは、中央銀行の政策である。

近年、連邦準備制度理事会(FRB)をはじめとする中央銀行が金融機関に注入した膨大な量の新生金は、一般市民から金融機関へ膨大な量の真の富を移転させた。その結果、金融機関である大手銀行や投資会社は、国家への帰属意識が高まり、消費者への帰属意識は低下している。

つまり、金融機関以外の企業も、FRBの資金供給源、つまり資本を利用したいのであれば、ESGプログラムに参加しなければならない。特に、悲惨な経済政策によって一般消費者がますます貧しくなるにつれ、企業が消費者を喜ばせることで市場利益を得るインセンティブは、国の「社会的」基準を満たすことでFRBの戦利品の流れに乗るというインセンティブに次第に取って代わられつつある。

資本の流れをますますコントロールすることで、国家は経済全体に対する支配力をますます強めている。

企業はESG指標が下がると、いや下げるぞSASBから脅しをかけられるだけで、その株価が暴落してしまうという危険性がある。こうして考えると、企業が消費者の意向を無視してお上の決めたESG基準に躍起になって従おうとするのかがわかるというものだ。

ESGと市場の間に挟まる企業

しかし今回のバドライトボイコットでも解るように、消費者の怒りは恐ろしい。企業はいつまでもESG基準に従って消費者を無視し続けていていいのだろうか。今日ワシントンイグザミナーでジョン・観るティモアが興味深いことを書いている。The ESG empire strikes back following Bud Light embarrassment By Jon Miltimore

ミルティモア―曰く、今回のバドライト崩壊は単なるアナハイザーブッシュ社だけの問題ではなく、ESG基準そのものの危機でもあることに多くに人々がまだ気づいていない。

ESGが今まで猛威を振るって来れたのは、ESGに従わないことで起きる損害に比べ、従うことにかかる経費の方が少なくて済むという前提で成り立っていた。なんのことはない、やくざのみかじめ料と同じ理屈だ。しかしバドライトの大炎上でその見解が変わりつつある。

危機を察したESG帝国は反撃に出ていると著者は言う。先日の金曜日、ヒューマンライツキャンペイン(HRC)はアナハイザーブッシュに対して同社のエクイティー指標を停止すると警告した。これは企業のLGBTQ従業員への待遇を示す指標である。

「アナハイザー・ブッシュは、多様性、公平性、包括性という自社の価値観の重要性を示す重要な場面であったにもかかわらず、その対応は実に不十分だった」とHRCのシニアディレクターであるエリック・ブロームは述べている。

つまり、アナハイザーブッシュは消費者のボイコットにあった時に、すぐに伝統的な愛国心をそそるコマーシャルを作ったりして、充分にトランスジェンダーのディラン・モルベイニーを弁護しなかったとして同社を罰するというわけだ。消費者とESGの間に立たされてアナハイザーブッシュには気の毒な気もしなくはない。

しかし最早この状況はアナハイザーブッシュ一社の問題では収まらない。ミラーライトや、ノースフェイスや、ターゲットがすでに大炎上していることからみて、今後も消費者による押し戻しが強くなると思われる。

これまで一般市民はLGBT活動などポリコレ運動に抵抗するのは個人的にも危険な行為だと思わされてきた。やたらなことを言えば仕事を首になったり社会的にも疎外されると恐れていた。そしてポリコレはおかしいと思いながらも、そう思っているのは自分だけなのではないかという気持ちもあった。しかし今回のボイコットのおかげで多くの人びとが、このお目覚め主義に嫌気がさしているのは自分だけではないと悟ったのである。

インスタグラムではバドライトやターゲットをおちょくる動画がどんどん上がり、何百万という再生数を挙げている。一般消費者はやっと自分らの声を発見したと言えるだろう。

となってくるとESGはこのまま生存できるのだろうか。それは我々消費者がどれだけ信念を持ってお目覚め主義と戦えるかにかかっている。


Comment