女性を女性と呼べなくなる日、トランスによるフェミニスト弾圧

最近私が何気なしに書いたツイートがなんと2~3日のうちに1500を超えるリツイートされるという不思議な現象が起きた。その元ツイートというのがこちら。

イギリスではなんと辞書の「女性」の定義がヘイトスピーチとして除去されるという摩訶不思議なことが起きた。だから言ったんだよ、ヘイトスピーチなんてのは言論弾圧の言い訳でしかないってね。

実はこれは ケイティー・ホプキンズの英語のツイートをリツイートしたものだったのだが、ちょっとはしょって訳してしまったため誤解が生じてしまった。原文はこちら。

Katie Hopkins

In the U.K. – a poster featuring the dictionary definition of a woman has been removed as hate speech. I repeat. The dictionary definition of a woman. Is now hate speech.(イギリスでは、辞書の女性の定義を提示したポスターがヘイトスピーチとして撤去されました。繰り返します。辞書の女性の定義はいまやヘイトスピーチなのです。)

これはまずいと思って翌日補正したのだが、その時にはすでに1000回以上のリツイが起きており、このツイートはおかしいという意見も多少あった。下記がその補正。

撤去されたのは辞書による女性の定義が書かれた看板であり、辞書から女性の定義が除去されたわけではありません。誤解を招く書き方をして申し訳ありませんでした。

私の最初の書き方はちょっと誤解を招くものがあったとはいうものの、辞書にある女性の定義を示しただけの看板がヘイトだとか反トランスだとか言いがかりをつけられて除去されたというのは事実。

ではいったいどういう状況でこのようなことが起きたのかというと、去る9月27日、イギリスのリバープール市において労働党の会議が開かれた。その会議に先駆けて、フェミニスト団体が大きな看板のスペースを700ポンド払って借り、女性の定義を提示するポスターを看板に張り付けた。それに対してトランス活動家の間から「ヘイトスピーチだ」とクレームが付き、市はクレームを受け入れてポスターを撤去したというもの。ポスターには「ウーマン(女性)、ウイメン(女性の複数形)、名詞、大人の雌」と書かれているだけ。ところが、アドリアン・ハロップ教授なるGP(?)及びLGBT活動家が、ポスターを作ったのはヘイトグループだとクレームを付けたところ、市はその要望に応えてポスターを撤去してしまった。

 

ポスターの作者はキーンミンシュル夫人という女性でハロップ教授のクレームは「馬鹿げている」まるで「オーウエリアンだ」と抗議している。夫人は、最近女性という言葉が色々な意味で使われるようになったため、女性の人権についての会話を始めるために掲げたのだと言っている。

四人の子持ちである夫人は「我々は『女性』という言葉が『ヘイトスピーチ』とされる新しいミソジニーの側面に立たされている。」と語る。「女性たちはもうたくさんだと思ってます。トランス活動家たちはこういうことをするんです。こうやって女たちを沈黙させるのです。」「何が起きているのか、みなさんに目を覚ましてもらいたいです。」

このトランス活動家によるとこのポスターは「トランスの人々を不安な気持ちにさせるもの」なんだそうだ。
トランス活動家によるフェミニスト弾圧という関係記事で、やはりイギリスのリーズ市で9月29日、フェミニストが性自認に関する法律改正について会合を開こうと予定していたものが、土壇場になって「トランスフォビック」とクレームが付き、市議会によってキャンセルされるという事件が起きた。

 

この会合を主催したのは、ウーマンズプレースUK(女性の場の意味)というフェミニストグループ。彼女たちは提案されている性自認法の改正にあたり、その影響について女性の声を聴くという話をしたかったのだと語っている。特に自称トランス女による女性刑務所における女子受刑者への暴行といった事件も含め、女性のみの場所にトランスを入れることの問題点について語りあう予定だったという。

しかしながら、反対派は彼女たちのグループを「反トランスジェンダー」とし、主催者たちはフェミニストやLGBTQのふりをしている差別者たちだと主張する。

主催者側は自分らはLGBTQの味方であり、正式な理由もなしに会合をキャンセルするのは民主的なやり方ではないと抗議している。
トランス活動家がフェミニストたちを攻撃するのは理解できるが、他のフェミニストやLGBTQの人たちがトランスにばかり迎合して女性の安全を犠牲にしてしまうというところが恐ろしい。

 

最後に、これに関して海外クリスチャン事情のブログ主さんがとても良いことを書いているので引用する。

「女性と自認するが男性器を持つ生物学的男性」がフルに「女性としての扱いを受ける」ことを要求し、女性に限定されたスペースの使用を求めるとき、そこに必ず不安や恐怖を感じる女性たちがいる。こんな、ごくごく当たり前のことを、多くの人たちがトランス活動家たちに遠慮して言えず、最後になって同じセクマイであるレズビアンたちが言い出すというのも、なんとも皮肉です。
私がクリスチャンさんの言うことで非常に感動したのがこの考察。「トランス運動の本質は男性的な「征服」と「支配」」というこの部分。
それにしてもこれらの事象からよくわかることがあります。それは、トランス運動の本質は、きわめて男性的な「征服」と「支配」にあるということです。
例えば、生物学的に男性としてあらゆる特徴を備えていながら「女性として自認」することのみをもって、周囲の全ての人間に対し、「自分を女性と認識しそのように扱え」と強要し、反対する者は片端から「フォブ」と指弾する。
 
また、自らの男性的特徴はそのままで、更衣室などの「女性のための空間」を次々と「侵略」していき、さらには「女性のためのスポーツ競技」さえにも進出し、女性競技者たちを打ち負かす。
なんのことはない、これって昔の征服者である「男」たちがやってきたこととまるで同じではないですか!他人をねじ伏せ、支配し、その領域に進出し、打ち負かす。
上記レズビアン活動家たちが、トランス運動は…..保守的な運動である。」
といみじくも看破したのも、偶然とは思えません。

 


View comments (2)

アメリカ最高裁判官任命をミートゥー似非容疑で遅延させようとする民主党のみえすいた企み

今、アメリカでは最高裁判所の裁判官任命を巡って民主党による汚い陰謀が渦巻いている。先ずはロイターのこの記事から。

[ワシントン 23日 ロイター] – 米連邦最高裁判事に指名されているブレット・カバノー氏から過去に性的暴行を受けたと主張している女性大学教授、クリスティン・ブレイジー・フォード氏が、上院司法委員会で27日に証言する。フォード氏の弁護士と同委員会が23日明らかにした。

議会の公聴会は27日午前10時(1400GMT、日本時間午後11時)に開かれる予定。カバノー氏も同公聴会で証言することに合意している。

フォード氏の議会証言の日程が明らかになった数時間後、米誌ニューヨーカーはカバノー氏による性的な不適切行為があったとする2人目の女性、デボラ・ラミレス氏の告発を報じた。

ニューヨーカーによると、不適切行為があったのはラミレス氏とカバノー氏がエール大学に在学していた1983─84学年度で、カバノー氏が学生寮での飲酒を伴うパーティーで自身を露出したという。

カバノー氏はフォード氏の主張を「まったくの偽り」だとして否定している。またホワイトハウスが23日夜に発表した声明で、ラミレス氏の告発内容は「実際には起こらなかった」と主張した。

カバノー氏は「27日に真実について証言し、これまの人生で築き上げてきた自身に対する評価を守ることを楽しみにしている」とした。

上院司法委は声明で「フォード氏の証言後、カバノー氏が再び委員会で証言する」と説明した。カバノー氏は先週、同委員会のスタッフからの質問を受けていた。

この記事では明らかにされていないが、最初のフォード女史も二人目のラミレズ女史も、セクハラ容疑に関する確固たる証拠を一切提示していない。いや、それどころか、二人がその場に居たと証言した「証人たち」の誰一人として、彼女たちの証言を実証していない。それどころか、そんなパーティーがあったことさえ覚えていないと口々に証言しているのだ。民主党がこんな全く根拠のない35~6年前の「事件」をでっちあげているのは、同裁判官の最高裁任命を遅延させるための薄汚い陰謀であることは誰の目からみても明らかである。

何故民主党はこうも躍起になって裁判官任命を阻止しようとしているのかというと、アメリカ最高裁判所はアメリカの訴訟における最終権限を持っているからで、社会的な変化をもたらす重要な裁判所だからである。最高裁判所が保守派かリベラルかによって、アメリカ社会を変える重大な裁断がされるのであるから、左翼の民主党が必死に保守派裁判官の任命を阻止したいのは当然の話である。

裁判官任命は、大統領が指名し上院議会が承認するという形で決められる。だから上院議会でどちらの党が多数議席を持っているかは非常に大事なこととなる。今民主党がしようとしているのは、カバノー裁判官の任命を中間選挙まで遅らせて、中間選挙で民主党議席が多数派となった暁には、トランプ指名の裁判官をすべて阻止しようという企てだ。

アメリカでは「有罪が証明されるまでは無罪」という原則があり、有罪を証明する義務は検察側にある。にも拘わらず、カバノー裁判官にかけられた容疑は時も場所も確定されない告発人によるおぼろげな記憶のみ。そんな容疑に対してどうやって無実など証明できる?だからこそアメリカには有罪の証明義務は告発側にあるとされているのだ。

それが35~6年も前に起きたとされる強姦未遂事件を告発者の言葉だけが信じられて、責められた人物のキャリアも人生も台無しにされるとなったら、アメリカの法廷システムは根底から覆される。もう誰も安全ではない。いつなんどき誰かに「MeToo!]と言われるか解らないのだから。民主党の連中はそんな社会に住みたいのか?

私はこの民主党の陰謀は逆効果だと思う。カバノー裁判官が有罪だと本気で信じている人など誰も居ない。これが民主党による汚い遅延手口であることは誰もが知っている。となれば、共和党支持者たちは次の中間選挙でもっと共和党を増やし、共和党議席を圧倒的多数派にする必要があると痛感したことだろう。民主党に少しでも権限を与えれば、民主党はトランプ大統領の公約をことごとく邪魔してトランプ政権を骨抜きにしてしまうだろうから。民主党はどんな卑劣な手を使ってでも民主主義で選ばれた大統領の権限を弱体化させようと必死なのだということが国民にはよ~くわかったはずだ。

今日の帰宅途中で聞いたラジオ番組で、今は大学生のある女性が高校生時代チアリーダーだった頃、参加したパーティで同級生に強姦されたという話を取り上げていた。彼女は事件直後すぐに一緒にパーティに参加していた友達にその話をし、帰宅してから両親にも話、翌日は警察にも届け、病院で診察まで受けていたにも拘わらず、検察側は裁判にすらもっていかず、加害者は逮捕もされなかったという話をしていた。

こういう本当の被害者が信じてもらえずに泣き寝入りをする羽目になるのも、フォードやラミレズのような似非被害者が嘘の告発をするからである。フォードやラミレズのような女たちこそ女性の敵なのだ!


Comment

ちょっとした外国暮らしで出羽守(でわのかみ)になってしまう誘惑

最近ツイッターで出羽守(でわのかみ)という言葉を聞くようになり、それってなんですかと聞いたら、こういう人のことですと言って、1960年代の日本のミュージカルで雪村いずみさんが歌ってる「あめり~かでは!」というビデオを紹介された。(エンベッド出来ないので、リンク先をご参照のこと)要するに、日本のシステムや慣習を批判する時にやたらと外国のやり方を持ち出して、「アメリカでは~」とか「おふらんすでは~」と言って、さも自分が国際人でいかに日本が遅れているかを示そうとする人のことを指すらしい。

まあ、自分もそうだったから解るのだが、ちょっと外国のことをかじったくらいの人が一番こういうことをするのではないかなと思う。かくいう私もアメリカに住み始めて5-6年くらいまでは帰郷するのが嫌でしょうがなかった。なにしろ帰るたびに日本の嫌なところが目に付いたからだ。特に実家の母とは会話が噛み合わず、だいたい一日二日で喧嘩になり、2週間の予定で帰っても一週間に切り上げて戻ってきてしまうというのが定番であった。よく子供の夏休みを利用して子連れで二か月くらい帰省する日本人奥様たちを見ると、よくそんなことが出来るなあと感心したものである。

さて、そんな関係でネットサーフをしていたらオーストラリア暮らし16年と言うマフィントップさんという人のブログを発見した。彼女の過去のエントリーで留学やワーホリなどで海外に短期滞在した人たちにありがちな行動をまとめているものがあったので読んでいたら、先日読んだキヨミさんのブログエントリーと対象的だったので、並べて読んでみた。引用したのはキヨミさんの「日本社会は自分にあわなすぎ」とマフィントップさんの「留学帰りあるある」。

ファッションが外国かぶれになる

先ずはマフィンさん。

海外留学中に「自分は人とは違うユニークな人生を歩んでいる」と勘違いし、浮かれ気分になってしまう日本人は、「私は他の日本人とは違うんだぞ」のアピールのために、嬉々として体に穴をあけます。そんなことしたって、誰も注目しませんし、「バカなことしやがって」としか思えません。

女子はそろいもそろってセレブ女優風ドデカサングラスを好みます。オーストラリアは日本に比べ紫外線が強いので目を守るためにサングラスは必需品なのですが、日本の梅雨時にセレブサングラスですかしていても、その姿は滑稽なだけです。

そしてこちらがキヨミさん。

私は耳と鼻に合わせて7つピアスをつけていて、小さいけどタトゥーもあります。もうこの時点で私の事をまともに取り合ってくれる日本人は少ないです。

kiyomi
kiyomi
別に誰にも迷惑かけてないのに…

ただ自己表現しているだけなのに、なぜここまで窮屈な思いをしなければいけないのでしょうか?

ピアスとサングラスの話がばっちりはまっててつい吹いてしまった。

何故か反日になる

マフィンさん

留学を終えた海外かぶれは帰国したら、まずこの一言「日本って本当に息苦しいよね」そういうのって、ちゃんと現地で現地人に混ざって働いて、不動産屋から家を借りて、光熱費払って、税金払って、地に足をつけた生活を経験してから言えっつーの。短期の留学じゃ、その国の上っ面の部分しか見えてないですよ?日本のことも、留学先の国のことも、実際は何にもわかっていないのにわかった気になって、「海外=良い」「日本=悪い」みたいなおかしな思考回路になっちゃだめですって。

全くその通りだね。私は学生の時にアメリカで一年弱のホームステイをして帰国したが、それから社会人としてアメリカに戻って移住してからでは全く体験が別だった。学生時代は責任などなにもないし、親のすねかじりだったから何の心配もなく遊び惚けていられたが、仕事もして家賃も払ってとなると話は全く別だからね。

キヨミさん

周囲の意見を気にして、自分がやりたい事ができなくなるというのは本当に息苦しいです。アメリカ人なんかは、「常に自分優先」という考えが根本にあるので周囲の事は気にしません。絶対空気読んだりしない

アメリカだって他人に合わせなければならないことは結構ある。その場の雰囲気で自分の意見が言えないこともある。常に自分優先なんて勝手なことやってたら首になる。世の中そんなに甘いもんじゃない。

留学して視野が広がる

マフィンさん、

「留学すると人生変わる」「価値観変わる」と口癖のように言って、他の人よりワンランク上の自分を演出する海外かぶれがいます。ほんの数週間、数か月の留学で人生や価値観が変わってしまうような、私は薄っぺらな人間です、とアピールしているも同然です。そう簡単に自分の軸になっている考え方って変わりませんよ、、、、しかもそんな短期間で。

キヨミさん、

私が、「就活せずにオーストラリアにワーホリに行って本当に良かった」と思った一番の理由はこれ。視野が広くなったという事。やりたい事がない、どんな仕事をしたいのかわからないっていうのは、視野が狭いというのが原因のひとつだろう。自分が本当にやりたい事はなんなのか知るためには視野を広げるとい事が必要。私はオーストラリアにいる間、超どん底の貧乏になったりホームレスになったりで、日本にいたら絶対経験できないような事をたくさん経験した。

これに関してはキヨミさんに賛成だ。短期間でも外国社会と接すると、自分の常識が根底からひっくり返される。今まで真実として受け入れ疑わなかったことを真剣に考えさせられる。だから視野が広がるというのは本当だと思う。

この他にも、マフィンさんの「外国人とつきあう日本人にはブスが多い」に対してキヨミさんの「ブスブスっていうな!」とか、別にお互いに会話しているわけではないのだが、そういうふうに読めるところが多くて面白かった。

全体的に私はマフィンさんに同調するが、その理由は多分、マフィンさんはすでにオーストラリアに根を下ろして生活しているから、オーストラリアのいい面も悪い面も観ているからなのだろう。生活するということは単なる滞在者とは違う。いくらすばらしい国に住んでいても色々苦労はあるものだ。だから海外生活が長くなればなるほど、最初は持っていた日本に対する批判的な見解も、徐々に変化していくのかもしれない。

私が日本を出たのは、日本社会が窮屈で決められたレールの上を走るのは嫌だったからだが、今思うと、お見合い結婚して普通の主婦になってお母さんになって今頃は何人もの孫に囲まれる生活をするのも、決して悪い人生ではなかっただろう。

ま、キヨミさんもご主人と一緒にアメリカだかカナダだかで長年住んでいればだんだんと考え方が変わってくるのではないかな。


View comments (2)

非常識が自由だと思ってる勘違いフェミニスト

先日ツイッターで、kiyomi@国際例愛コラムニストという人のこんなつぶやきを見た。

次アメリカ行くまでバイトでもしようと思って派遣会社の面接に行ったら服装は自由だけど男性職員もいるから露出のあるキャミソールみたいな服装は駄目って言われた。なにそれ。男のせいで女性の服装が制限されるの?おかしくない?やっぱライティング続けようかな。

久しぶりに日本の男尊女卑な一面を目の当たりにして怒りが収まらないよ。男性職員がむらむらしちゃうから女性の服装を制限するって根本的に間違った考え方だし、そんな糞ルールに疑問を持たない企業が存在するんだね。いつまでこの国は男性基準なの?

最近ちょっとやっぱり日本も悪い所だけじゃないんじゃないかな、日本に住むオプションもありかなと思ってたけど、自分は間違ってた。怒りを通り越して悲しい。男性職員がいるから露出は駄目っていうのを女性スタッフから伝えられたんだけど、女性同士で首絞めあってどうするの?もちろん彼女も仕事の一環としてやってただけだけど、日本人女性はこの男尊女卑社会に慣れすぎてるよ。これ普通じゃないよ。この国の人たち、女性差別について認識なさすぎ。本当怒りっていうか悲しいわ。

こういうことを男尊女卑とか女性差別に結び付けるのはかなり無理があるだろう。派遣会社の面接にキヨミさんがどんな格好で行ったのかは知らないが、彼女が女性だったから女性の服装について注意事項を言われただけで、これが男性だったら多分、「服装は一応自由ですが、Tシャツや半ズボンは控えてください。」くらいのことは言われたと思う。確かに面接の人が「男性職員もいるので」という言い方をしたのは日本的かもしれないが、事務の職場でカミュソールとか、いくら何でもおかしいと気づくべきだ。

最初、私は彼女のプロフィールを読んでいなかったので、働いた経験のない大学留学を目指している10代の若い子なんだろうと思っていたら、彼女のプロフィールを見て驚いた。

アメリカ人夫とカナダで結婚。初めて出来た彼氏はオーストラリアワーホリで出会ったホームレスのドイツ人。ニュージーランドワーホリではトルコ人彼氏に殺されかけた。ブログで国際恋愛、ビザ申請、日本の変なところについて書いてる。国際結婚のリアルを晒すよ。

また、ブログでの自己紹介は、

国際恋愛コラム二スト。 中学生の時に初めてアメリカにホームステイに行き、海外でも生きていける事を知る。20歳の時に日本で働く事に希望を見出せずワーキングホリデーに行く。ホームレス生活やヒッピーコミューンでの生活を経験。2017年アメリカ人パートナーと結婚。アメリカ移住の為に配偶者ビザ申請中で国際遠距離別居婚真っ只中。

色々海外で経験している割にはずいぶん常識ないなあというのが私の感想。ただ、ワーホリビザは働くことも出来るというだけで、必ずしも仕事をしに外国へ行っているわけではないので、オーストラリアやニュージーランドやカナダに一年づつくらい住んだことがあるくらいでは、実際そういう国々で働くということがどういうことかきちんと理解しているかどうかは解らない。

彼女に言わせると日本社会にはおかしな常識がありすぎて窮屈だという。私はアメリカのことしかわからないが、確かにアメリカに比べたら日本の職場はかなり窮屈なのかもしれない。私も一度アメリカに住んでから一時帰国して一年ほど日本の小さな企業で働いたことがある。あの頃の日本はかなり男尊女卑だった。お茶くみや机拭きやトイレ掃除は女子社員が交代でやっているような職場だったし。もっともこれは30年以上も前の話なので、今のことは解らないが。

しかしアメリカの職場が日本に比べて窮屈でないとはいえ、それなりの規則はある。服装ひとつとってみても職場によって色々ある。いや、それをいうなら同じ職場ですら職種によって服装は変わってくる。

例えば私の勤める会社にはセールスとエンジニアと事務系で服装は全く違う。顧客と接することのないエンジニアなどは男でも女でもTシャツとジーンズで出社しても誰も何もいわない。これがセールスやマネージャーになると女性も男性もスーツ姿で、男性はネクタイ付きだ。事務の女性たちはドレスやスカート姿でかなりオシャレな恰好をしている。それでもエンジニアなどカジュアル着が許されている職種でもタンクトップや半ズボンや超ミニで来る人はいない。特別に規則があるわけではないが、これは暗黙の了解というやつである。つまり常識ってやつだ。

実は私も職場で半ズボンを履いていて怒られたことがある。出張の帰りに本社に物を取りにちょっと寄っただけだったので、旅行の恰好をしていたのだ。事情を知らない違う部署の人から怒られたので、ちょっとむかついた。しかし同時にやはり半ズボンは規則違反なんだなと実感した。(笑)

数年前に新入社員の女性から服装に関する問い合わせがあった。彼女は翌日から出社予定だが、どんな格好で出勤すればいいでしょうかという質問をしてきた。自分からこういう質問が出来るひとは、常識を弁えている人だから、別に「露出度の高い服装はしないように」などと言わなくてもきちんとした格好でくる。そうかと思うと、やはり新入社員ですごいのが居た。若い女性でタンクトップに超ミニ、そしてなんとつっかけサンダルといういで立ち。これには男性の上司もびっくりして、「私から言うとセクハラだとか言われかねないので、カカシ君(女性)から注意してくれないか」と頼まれたことがある。

そう、アメリカのフェミニストも怖いから、最近は女性の服装を注意しただけで男尊女卑だ女性差別だと怒り狂うキヨミさんみたいな人に逆切れされる可能性はある。裸でも仕事が出来ればいいじゃないか、とキヨミさんは言うが、確かに自分ひとりだけでどっかの研究室に閉じこもってやってるならそれはそれでいいだろう。だが、周りの人の気持ちも考えるのが社会の礼節を保つ常識というものだ。これは女性にも男性にも求められるものだ。

つけたし:外国人の男性とばかり付き合っているということを自慢気に言うのはどうなんでしょうねえ。ま、国際恋愛のエキスパートということだから、経験豊富という売りにはなるんだろうが。


View comment

アメリカにも過労死はある、、私が見た長時間就労の実態その2

さて、証券会社をリストラされてから色々あって数年後、私は別の仕事に就いた。今回は私の回りで起きた同僚の死についてお話したい。

この職場はとにかく出張が多かった。同僚はみな出張ばかりしていて、本社で顔を合わす同僚などいなかった。出張先の現場では、現場の状況に合わせて時間はまちまち。残業は一日四時間までという規則になっていたが、残業が一日四時間で済む日などほとんどなかった。

ある現場監督は朝4時くらいから出勤して午後10時くらいまで帰らなかった。そういう人が居ると、私なども上司が働いているのに「時間だから帰ります」とは言えない雰囲気があり(アメリカなのに!)結局4時間以上の残業はサービス残業となっていた。(無論いくらなんでも彼には付き合いきれないので適当に引き上げたが)

ほとんど毎日がそうだったというわけではないが、集中的に二週間くらい職場に缶詰になって合宿生活を強いられることがあり、そういう時は一日18時間の就労なんて普通だった。一度夜10時に始めて翌日の午後10時までぶっ続けで仕事をしていたことがあり、現場の上司に「もう24時間一睡もしていません。」と言ったら「俺は36時間寝ていない。」と言われた。だから寝なくていいって話じゃないだろうが!

出張が次から次と続くと、土日は移動に使われてしまい、ほとんど休みなし。有給休暇も使う暇がなく、一定期間に使わないと失くなってしまうというUse or loseというシステムだったので、無駄にしてしまう人も多くいた。

キャロル54歳女性:

そんな中で私の先輩が54歳の若さで肺がんで亡くなった。彼女は亡くなる前に私に「今年、私が家に帰ったのはほんの一週間。しかもまとめてじゃない。」と語っていたのを覚えてる。彼女は大酒のみでチェーンスモーカーだったから、これが過労死と言えるかどうかは議論の余地があるかもしれないが、常に家族から離れる出張続きの上に長時間労働。ストレスが溜まってお酒やたばこに憩いを求めていたとしても不思議ではない。

ニール59歳男性:

同じく一緒に働いていたやはり50代の男性は、仕事が忙しく風邪気味なのに医者に行かなかった。あまりにも咳き込んでいたので、周りの人間が「休んで医者に行きな」といっていたが、「これが終わったら行く」と言って働いていた。この男性は数日後、出張先のホテルの部屋で同僚と日程の打ち合わせをしている時に倒れ、そのまま息を引き取った。肺炎だった。

ボブ65歳男性:

この会社は特に定年はないので、働いていたければ働ける。それでも彼はそろそろ引退しようと考えていた。それで最後に一年がかりの企画が終わったら辞めると決めていたが、彼の就労時間も朝早くから夜遅くまでで、スタッフに送ってくるメールの時間などから見て、いったいこの人は何時寝てるんだろうと思うようなことが多かった。ある日彼は心臓発作を起こし入院した。これを期に辞めるのかと思ったら、退院してすぐ復帰。企画は終了して引退したが、その数週間後に亡くなった。引退したので世界旅行でもしようと計画中だったと未亡人は語っていた。

その他にも二人、引退を間際に控えた50代後半の男性が亡くなった。彼らの状況は私はよく知らない。彼らの死は出張先でオフィスから送られてきたメールで知った。

私の出張も多い時は一年に8か月というのがあった。こうした状況が5~6年続いたある日、私は上司に出張の数を減らしてもらいたいと直談判した。上司からは「出張出来ないなら他で仕事を探すんだね。」と言われた。私は腹が立ったのでその場で立ち去った。

アメリカでこんな状況があるというのは信じがたいことかもしれない。だが私はこういう企業があるということを責めるというより、働く側にも問題があると考える。

犠牲者を責めるのはおかしい。だが、過労死をしてしまうまで自分を痛めつけた労働者にも責任がある。こういう劣悪な労働条件を改善するためには、労働者ひとりひとりの考え方も変えていかなくてはならない。それについては次回お話しよう。


View comments (2)

アメリカにも過労死はある、、私が見た長時間就労の実態その1

私は日本に住んでいたころ、アメリカ人はみんな定時に帰ると聞いていた。たとえ仕事が残っていても、きっちりタイムカードを押して帰るという印象があった。確かにタイムカードを押すような現場では無償残業や長時間就労というものはない。何故かというと、法律上タイムカードの枠以外で働いた場合、雇用主が罰せられるからである。従業員もそれをよく知っているので、そのような違法行為があれば黙ってはいない。それでも改まらなければ従業員は辞めてしまう。そういうレベルでの転職はそれほど難しくないからだ。

そういう点ではアメリカは日本の事情よりも良いと言えるだろう。しかし、アメリカでも職種によっては就労時間が半端ではないものもある。特にタイムカードなどなく、結構高給な職種の方が仕事はきつかったりする。今日は、私が実際に体験したアメリカにおける長時間就労の実態をお話しよう。

私は1980年代後半にロサンゼルスのダウンタウンにあった(今はつぶれた)とある証券会社に就職した。タイムカードを押す低賃金の職場から給料が二倍になる転職で喜んだのも束の間、その就労時間の長さにびっくりした。

私は日本語が出来るということで、日本企業担当だったが、証券会社だから株市場が開く時間にはすでに出勤している必要がある。ロサンゼルス勤務でもニューヨークに合わせて朝の6時にはすでに仕事準備が整っていなければならない。しかし日本の市場が開くのはロサンゼルス時間で午後5時か6時。日本に居る顧客が昼食を取る時間くらいまではオフィスに居る必要があるので、そうなると帰宅は午後8時くらいになる。だが、私の経験では、そんな早く帰った覚えはない。一度東京のオフィスに居る父にファックスを送ったことがあり、父は「こんな時間まで働いているのか?」と驚いていた。借りていたアパートの管理人はたまに会うと「あなたが部屋に居るのを見たことがない」と言っていたほどだ。

それでも私はただの平社員。出張もなくオフィスで仕事しているだけだったが、重役となるとそうはいかない。私の上司はこうした長時間勤務の上にニューヨークやロンドンや東京を飛び回っていた。出張の多い今の仕事になってわかったが、旅行というのは非常に疲れるものである。

一度、上司に使い走りを頼まれて上司の運転免許証を見たことがあった。その時驚いたのは、彼の年齢と証明写真。その時の上司は金髪が禿げ上がってげっそりした40過ぎの中年男に見えたのだが、免許証に写っていたほんの2~3年前の写真は髪の毛ふさふさの長髪のイケメン。そして生年月日を見るとなんとまだ20代!どこかで睡眠不足や過労は早期老化につながるという話を聞いたが、まったくその通りだった。

ある日、職場の若いアナリストが新聞記事を同僚たちに見せていた。ニューヨークのオフィスに勤める弁護士見習いの20代の男性が、働きすぎのストレスから、職場の窓から飛び降りて自殺するという事件が起きたのである。このアナリストは、このまま出張が続けば自分もこの若い弁護士のように死んでしまうという内容のメールをオフィス全体に送った。このアナリストの就労時間が減ったかどうか私は知らないが。

結局この会社は日本のバブル崩壊のあおりを食って買収され、私を含み多くの従業員がリストラされた。失業して困ったことは困ったが、あんな会社にいつまでも居たら、こっちの身が持たなかっただろう。

次回に続く


Comment

ウォークアウェイ運動先駆け、後退派左翼を見限った男

最近、ストラカが始めたウォークアウェイ運動が話題になっているが、過激化する後退派左翼を見限って立ち去る宣言をしたのは彼が最初ではない。拙ブログでもそういう元左翼を何人か紹介してきたが、そのなかでもデイブ・ルービンのスピーチは再掲の価値があるので、過去ログから拾って転載することにした。元のエントリーは旧苺畑よりのこちら。カカシ注:これはカカシによる概訳であって全面的な翻訳ではない。

最近の左翼を後退派左翼と呼ぶ人が増えた。私自身は旧リベラル思想を信じているが、最近の左翼はリベラルでもなければ革新派でもない。彼らの考えは後退のみである。このように「後退派」としっかりしたラベルを張るのも彼らの思想を理解するうえには必要なことだ。

後退派左翼は今勢力を増しているように見える。しかし最近になってやっと、新しい思想に寛大なリベラルたちが団結できるようになった。トランプが好き嫌いに関わらずトランプの勝利はアイデンティティーポリティクスへの断固たる拒絶であった。後退派左翼を打ち倒すためには元来のリベラル思想の真髄にある言論の自由、個人の人権、そして人類の自由を取り戻す必要がある。今日の西洋文化の基盤への最大の脅威は後退派左翼なのだ。

後退派左翼はトランプを悪者に仕立て上げ暴力を正当化している。彼らはアイデンティティーポリティクスに基盤を置く。人々の変えようのない人種だの性別だのを元に誰が一番道徳的に崇高かを決めているのだ。この被害者オリンピックによって一番差別の被害を受けているとされるグループが絶対的に道徳優先権を持ち、被害が少ないとされるグループ弾圧の権限を主張する。 たとえばブラックライブスマター(BLM)がゲイパレードで抗議したり、大学のLGBTQ委員会が白人ゲイ男性を疎外したり、妊娠人口中絶反対の女性たちが女性行進から参加を拒否さえるといったように。この後退的考えは左翼が決め付ける各少数派団体のステレオタイプにきちんとはまらない個人を拒絶し沈黙させ断固弾圧する。

左翼に迎合しないこれらのリベラル達を勇敢と賞賛するのは、なんと右翼という信じられない状況が生じているのだ。.

アメリカの左翼(レフト)に私に残された(レフト)ものはない。私は今でもリベラルだ。同性婚や妊娠人工中絶の合法やマリワナ合法などのリベラル政策を支持している。

だが、私は被害者オリンピックには反対する。安全地帯だの引き金警告だのにも反対だ。自分と反対する人を偏狭者とか人種差別者とか決め付けるのにも反対だ。自分の意見に挑戦する様々な意見に耳を傾け、それらの意見と討論することが必要な大学という場では特にそうだ。

自分は州の権利を尊重し憲法を守り人々が自由に生きられるよう限られた政府を支持する。今やこうした自分のリベラル思想を守ることが保守派の立場になってしまった。 他の保守派評論家たちも自分たちはリベラルだから保守派になったと言っている。自分が一番大事にしている言論の自由は個人の自由のための限定政府、という考えは今や左翼とは全くかけ離れた思想となってしまった。

 

 


View comments (2)

昔々、僕はリベラルだった、、ウォークアウェイ発足者のスピーチ日本語訳

先日、拙ブログでも紹介したウォークアウェイ運動の発足者ブランドン・ストラカのビデオスピーチを完全日本語訳してくれた人が居たので紹介したい。訳者のツイッターハンドルは@tarafuku10。こちらがまとめサイト。元の画像や英文も含んでシーンごとに丁寧に訳してくれているのでぜひご参照されたし。下記は私個人の記録のため文章のみの転載。

昔々、私はリベラルだった。実のところ、1年前の今頃でさえ私はまだリベラルだった。私がリベラルになった理由は、自分が大切だと思う価値を共有する仲間を見つけたと思ったからだ。私は、あらゆる種類の人種差別を強く拒む。性別や性的指向に基づき人を疎外することを拒む。専制的な集団思考を拒む。

言論の自由を抑え込み、虚偽のストーリーを紡ぎ、真実を冷酷に押しつぶすために、功名心とデマにまみれた独善的な暴徒の存在を許すシステムを拒む。イデオロギー的な計略を押し進めるエセ科学や迷信を受け入れることを拒む。憎悪を拒む。

それが私がリベラルになった理由だ。そして、まさしく同じ理由で、私は立ち去ろうとしている。

左翼は、不寛容で、柔軟性がなく、非論理的で、憎悪にあふれ、見当違いで、知識不足で、非アメリカ的で、偽善的で、威嚇的で、無慈悲で、無知で、心が狭く、ときにあからさまにファシスト的な行動とレトリックへと退化した。私はそれをここ何年にもわたって目撃してきた。

リベラル主義は、それが立ち向かっていると主張するまさにその性質に取り込まれ、吸収されてしまった。私はここ何年にもわたって、左翼の人々が彼ら自身の偏見と頑迷さ、そして彼らの価値に共鳴する周りの人々の偏見と頑迷さに麻痺していくのを目撃してきた。

人種差別を拒むと主張する、かつては感受性豊かだったこれらの人々が、白い肌をもつすべての人々を一様に憎み、社会のすべての問題を彼らのせいにするという原則を信奉するようになったのを目撃した。男女平等の支援が、男性と男性性へのあからさまな憎悪と不寛容に変容するという皮肉を目撃した。

LGBT コミュニティに対して平等な社会を目指すという、かつては真剣だった闘いが、異性愛規範を非論理的に悪魔化し、ジェンダーに関する従来の概念の批判と攻撃を推進するように変化したのを目撃した。

こうした自称「不寛容の犠牲者」は、彼らの主張を押し進めるためにかつては寄り添っていたゲイ・コミュニティに牙を剥いて、ゲイの人々を「特権的」と呼び、自分たちのことは不正の「犠牲者」と呼ぶようになった。

偏見を固めるためなら事実/証拠/事象をも捻じ曲げる社会正義戦士により、虚偽のストーリーと結論が不朽のものとなり、左翼がそれを催眠術に掛かるように信じ込むのを私は目撃した。彼らの偏見だらけの結論を受け入れない者や、彼らの命令に従わない者は、差別主義者、偏狭、ナチ、白人至上主義者……同性愛嫌い、イスラム教嫌い、外国人嫌い、女性嫌い、オルトライト過激主義者と呼ばれた。反撃するすべての人々を怖がらせ、脅迫し、いじめ、黙らせ、攻撃し、職を奪い、ブラックリストに載せ、破壊するために、ぞんざいに割り当てたこうした冷酷なレッテルを貼るのを私は目撃した。

彼らは私を狙いに来るだろう。その次はおそらくあなただ。最悪なことに、民主党とリベラルメディアは、このカルト的イデオロギーを信奉し、お墨付きを与え、支援し、けしかけている。

私がかつて愛した民主党は、票の獲得と権力維持のために極左と手を結んだ。民主党とリベラルメディアは、不正に生み出した結論を信じ込み、気味の悪いことに彼らだけが社会の悪を退治する方法を知っているのだと決め込んた。左翼は、人種差別を強めることで、米国の人種関連の問題を解決すると決めた。

左翼は、あるグループを攻撃し、侮辱し、非人間的に扱うことで、他のグループの地位を向上させることができると信じている。左翼は、ニュースを伝える際、目的が手段を正当化するのだから、嘘をつき、真実を省略し、事実を歪めることは無限に許されると信じている。

左翼は、認められるべき観点は彼らの観点のみであり、開かれた議論を抑圧/検閲/禁止することは美徳で進歩的だと決めてしまった。民主党は、アイデンティティに基づき人々をグループ化した上で「犠牲者」と「抑圧者」に分けるという有害な思考体系を、なんの疑念もなく喜び勇んで採用した。

もしあなたが、有色人種、LGBT、女性、または移民なら、民主党はあなたが犠牲者であり、ずっと犠牲者のままの運命にあるのだと思い込ませようとするだろう。彼らは、あなたがあなたに不利になるように仕組まれたシステムの中で存在し続ける犠牲者であり、制度的な抑圧の犠牲者であり、あなたの置かれた環境の犠牲者であり、どんなに勤勉に働いても、どんなにやる気を出しても、あなたの犠牲者的立場や周りの人の特権を覆すことはできないと主張するだろう。おそらくこれが、民主党の最も狡猾で最大の嘘だ。

あなたが今アメリカに住むマイノリティの1人なら、左翼政治家とリベラルメディアはこの嘘をあなたに見破られることだけは避けたいと考えている。だからこそ彼らは、あなたが危険に晒されていて、成功することなどないというストーリーを塗り固めるための情報をあなたに浴びせ続ける。

あなたの恐怖と不安を操るために、あなたは不利な条件におかれ、権利を奪われ、彼ら以外のすべての人に使い捨てにされる存在なのだと言うだろう。あなたには彼らが必要なのだと言うだろう。彼らの庇護の下でのみあなたは安全だと言うだろう。あなたを縛るすべてから解き放ってあげると約束するだろう。

そして、彼らはあなたのためにまったく何もしない。

昔々、私はリベラルだった。しかし、リベラル主義は変容した。私は、調和、平等な機会、向上心、思いやり、愛といった私の価値と矛盾するすべてを代表するイデオロギーや政党の一部であることをやめた。私は立ち去る。そして、すべての皆さんに私と同じ行動を取るように勧めたい。立ち去ろう。

#Walk Away

ウォークアウェイと呼びかけたのはストラカが最初だが、近年左翼及び民主党から立ち去った人々は結構いる。ここで付けたそうと思ったが長くなるので次回に続く。


Comment

東ドイツ、ケメネッツでナチス敬礼が多数見えたという嘘

トランプ大統領の「フェイクニュース」(似非ニュース)とはよくいったもので、アメリカの左翼メディアもひどいが、ヨーロッパのそれはもっとひどい。ドイツのケメネッツで行わている反メルケル政権デモはすでに三週目に突入したが、ドイツ及び欧州メディアはいまだにデモは極右翼やネオナチが扇動していると報道している。今日はこのデモの本質そのものよりも、その報道の仕方についてちょっと書いてみたい。

ドイツメディアは、ケメネッツのデモ行進に集まっているのは極右翼やネオナチばかりで、あちこちでナチス敬礼をする姿が見られたとか、また行進に集まった人々が外国人に見える人を無差別に追い回して暴力をふるったと報道した。そしてナチス敬礼をしている男としてこの写真が掲載された。

しかし先日、このデモでナチス敬礼をしていた男の別の写真が紹介され、彼の手の甲に「RAF」という入れ墨があるのが写っていた。RAFとはRed Army Factionの頭文字で、あの悪名高い共産主義テロ団体「赤軍」のことだ。

カカシ注:日本の若い人たちは赤軍を覚えていないかもしれないが、1970年代に日本を拠点に世界で大暴れして散々テロ活動をしたのが日本赤軍。日本のテロ組織はオウム真理教が最初ではない。

つまり、反メルケル政権デモに過激派左翼が紛れ込んでナチス敬礼をするなどして、デモはネオナチの集団だと印象付けようとしたらしいのだ。

実を言うと私は前々からこのデモでナチス敬礼が多く見られたという話は眉唾だと思っていた。前のエントリーにも書いたが、もしそんな姿が多くみられたのなら左翼が牛耳るメディアのビデオや新聞記事でその姿を掲載しないのはおかしい。私はケメネッツのニュースやアマチュアビデオを数々観たが、そのどれにもナチス敬礼をしている人の姿みられなかった。偏向そのもののアルジェジーラのニュースでさえも、敬礼は見られたとは言っているものの、その映像が写されなかった。

つまり、ドイツメディアはこのデモでナチス敬礼をしている人など見つけることが出来なかったのである。この極左翼のやらせ以外には。

この男の入れ墨が最初にネットに表れた時、ドイツ新聞の Rheinischer PostやT-Onlineは、この入れ墨はネトウヨによる合成写真だと言い張っていたが、今日になって入れ墨は本物であると認め、紙面で謝罪するに至った。

これとは別に、デモが始まった当初にデモ参加者が外国人を追いかけまわたという話に関しても、ドイツ公安のHans-Georg Maaßen部長は、公開されたビデオが本物かどうか怪しいという見解を発表した。ドイツ当局は外国人が追い回されたという根拠を入手していないという。つまり、これもデマだった可能性が多いにあるわけだ。

こういうプロパガンダをいったいどれだけのドイツ市民は信じているのだろうか?集まったのが極右翼やネオナチだと言っているメディアの報道ですら、写されるビデオでそれらしき人の姿は写っていない。唯一暴力的なのは「アンティファ」となのる共産主義暴力団の奴らだけだ。

はっきり言ってごく一般の市民が安心して道を歩ける社会を望む行為を極右翼だのネオナチだのと言い続けることに意味があるとは思えない。ドイツでメルケル政権があとどれだけ持続することが出来るのか、考えさせられる。


Comment

バイエルン・ミュンヘン旭日旗禁止に巡る日本側の無反応さに腹が立つ

先日「世界最高の名門サッカークラブとされるドイツ「バイエルン・ミュンヘン」がバイエルン・ミュンヘンは公式的に『日本戦犯旗の使用を禁止する』の内容を明らかにした。」というニュース紹介を読んで「で、日本側はなんと抗議したのか?」という疑問がわいた。しかし案の定日本側からの抗議は全くなかったようだ。

こういうことがあると私は常に思うのだが、韓国の蛮行や国連だの諸外国による韓国迎合に関しての怒りよりも、日本側の無行動の方に腹が立つ。

旭日旗をサッカー試合の応援に持ち込む持ち込まない、という議論では、日本側はすでに負けている。ハーバービジネス掲載のこの記事によると、旭日旗使用は世界のサッカー公式戦ではすでに禁止されているのだそうだ。

旭日旗の使用はすでに、FIFA(国際サッカー連盟)の下部組織で、日本サッカー協会が所属するAFC(アジアサッカー連盟)が「discriminatory symbol relating to national origin and political opinion(国家の起源や政治的意見を表明する差別的なシンボル)」ということで禁止している。

これは昨年に行われたアジアチャンピオンズリーグの川崎フロンターレ(日本)と水原三星(韓国)の試合で、川崎のサポーターが試合中の旭日旗をあげ、両チームのサポーター間で大きなトラブルとなった時に下された裁定である。この時、川崎フロンターレは、1年間の執行猶予付きでホームゲーム1試合の無観客試合と罰金1万5000ドルの処分も受けている。川崎フロンターレはAFCにこの判断を不服として上訴しているが、この申し立ては棄却された。この裁定はここで確定となったのである。

はっきり言ってこの時点で、川崎フロンターレのみならず、日本サッカー協会が「旭日旗は戦犯旗などではない、この判定は不当だ!」と抗議すべきだったのだ。フロンターレの抗議だけでは、単にチームが罰金に不服を述べているとしか取られない。だが日本サッカー協会自らが抗議をすれば、政治問題を持ち出したのはフロンターレのファンではなく、韓国側の言いがかりだという主張が考慮された可能性はある。少なくとも日本人としてそのくらいの弁護をすべきだった。

今となってはFIFAによって旭日旗は戦犯旗であるという既成事実が出来てしまっている以上、今更バイエルン・ミュンヘンの判定に異論を述べたところであまり意味はないのかもしれない。

私が常に苛立つのは、韓国側の理不尽な言いがかりに対して、日本政府の抗議が不十分だということだ。韓国は反日本プロパガンダを世界に広めるべく国家予算をついやして日ごと夜ごと働いている。ことあるごとに日本叩きに国を挙げて運動しているのである。日本はこうした運動に対してその都度応戦し、積極的にその理不尽さを指摘しなければいけない。

例えばせんだっての国連の慰安婦問題に関する勧告にしてもそうだ。

国連人種差別撤廃委員会が、慰安婦問題をめぐり元慰安婦が納得するような解決をするよう日本政府に勧告したことについて、菅義偉官房長官は31日午前の記者会見で、「日本政府の説明内容を十分踏まえておらず、極めて遺憾だ」と批判した。

菅氏は「慰安婦問題は、そもそも人種差別撤廃条約の適用対象外だ。(同委員会の)審査で取り上げるのは適切ではない」と強調した。こうした日本政府の立場を30日に、国連人権高等弁務官事務所の担当者へ伝えたことも明かした。

私は国連など害あって益なしのくだらない組織だと思っているが、日本がいくら不服だと言ってみてもあまり意味はない。韓国は国連だけでなく世界各国で長年に渡り地元政府官僚に対し根回しをしている。腐敗した官僚たちは韓国からのわいろでホクホクなので、日本側からの抗議など一瞥もくれない。こうしたことに対応するためには、こちらから賄賂を贈るか、相手の痛いところをつくしかない。国連の場合なら日本からの国連分担金納入を一時差し止めるくらいの覚悟が必要だ。

2014年にフランスのアングレーム国際漫画祭りにおける韓国側の慰安婦漫画展示についても、そういう展示があると解ってから日本大使から一応の苦情は入ったとはいうものの、積極的な抗議を行って展示を止めさせたのは日本の民間グループだった。

同じく毎年フランスで行われているジャパンエキスポでも、韓国のブースがいくつもあって、韓国は韓流促進に余念がない。ジャパンエキスポでありながら、韓流があふれかえるようなことがあっては意味がない。無論これは商業的な大会であるから国が口出しをすることではないが、もし韓国がこうした場所でもジャパンバッシングを行うようなことがあったら、日本大使は断固たる抗議をすべきである。しかし、アングレームのように、反日出展が決まってしまってから騒ぐのではなく、こういう場所において韓国がするに違いない反日運動について、常々日本側は見張っている必要がある。

韓国によるジャパンバッシングに日本政府がおとなしく対応していてはだめだ。日本ばかりが悪者にされる政策は賢い外交と言えない。日本はプロパガンダ作戦にも勝たなければならない。


Comment