ゲイマーゲート2? スィートベイビーIncの陰謀が暴露される

最近ゲイマーの間でスイートベイビーIncという会社の名前をよく耳にするようになった。私はコンピューターゲームは全然やらないのだが、ゲイマー関連のユーチューブチャンネルを観るのが結構好きでよく見ている。のだそうだ。

拙ブログでもハリウッド映画のWOKE(ウォーク)と呼ばれるお目覚め主義や、アニメのローカライザーによる吹き替えポリコレ化について以前からちょくちょく書いてきたが、実はゲームの世界でもこれはもう10年以上前から色々と問題になっている。

10年前にフェミニスト達がコンピューターゲームの内容が男尊女卑だとか、もっと女性のキャラを増やせとか言ってゲームの内容を干渉する動きがあり、主に若い男性が多いゲイマーの間から猛烈な反撃が起きるという、いわゆるゲイマーゲートという事件があった。

しかし今、スイートベイビーにまつわる話は第二のゲイマーゲートではないかと言われている。

スイートベイビー(以後SBI)社とは小規模なDEIコンサルティング会社。DEIとは何度も書いているように多様・平等・包括という例のあれである。要するにゲームの内容が十分に女性や有色人種(黒人)やLGBTQ+に気を使っているかどうかアドバイスをする会社である。聞こえはいいが、実際にやっていることは完全なる白人男差別及び保守的考えの弾圧である。悪役は常に白人男性で右翼保守のステレオタイプだったり、白人男の英雄が次々に意味のない死に方をして有色人種や女性に挿げ替えられたりといった内容を推している。しかし欧米ゲイマーの大半は白人男だし、そうでなくてもブス女の活躍なんか観たくない人は大勢いる。それでやたら左翼ポリコレに染まったゲームは往々にして人気が出ない。

最近公開されたいくつかのゲームの内容がつまらないだけでなく、ゲイマー達が慣れ親しんできた白人男性キャラがどんどん変な死に方をしたり、美人キャラがどんどん不細工になったり、既存のキャラが突然同性愛者になったりしている裏にはSBIの策略があるのだ。

ではこのSBIの活動についてThe Radical Wokeness Of The Video Game Industry | The Daily Wireデイリーワイヤーのマット・ウォルシが説明してくれているのでちょっと引用する。

SBIは自らのウエッブサイトでいかにして多様性をゲームに組み入れていくかという話をしている。SBIの共同創設者のキム・ベルエアー(黒人女性)は最近ゲーム開発者たちを相手にSBIが決めたDEIを起用しない会社は脅迫して従わせるべきだと演説した。

あなたがシスヘテロ白人男性もしくはその仲間であるなら、作品が出来上がるのを待ってからマイノリティーの人を呼んで「あの、私たちがやった人種差別的なことは人種差別になるでしょうか、この非情に侮辱的な表現は侮辱的でしょうか、あなたはそれによって傷つきましたか」と聞くのではなく、彼等に何をみたいか最初に聞きなさい。何が彼等に喜びをもたらすか聞きなさい。もしチームリードが居るなら、その人に早い時期にリクエストを提出しなさい。もし上部がリクエストを受け入れない場合は、マーケティングチームの誰かをコーヒーに誘い、あなたの要請を聞き入れない場合にはどういうことになるか脅しなさい。

恐ろしい~!表現の自由とかどうなっちゃうんだこれは?ベルエアーは別の場でも多様性の表現を作り出すのは重要だとし、たとえそれが第一次世界大戦の最前線の戦闘シーンでも女性を入れるべきなどとアホなことを言っている。マイノリティーが登場しえない状況に無理矢理そういう役柄を押し込むというだけでも問題なのに、ゲーム開発者のなかには積極的に白人男性を締め出す傾向もある。

ゲーム開発のスタートアップ会社EAで働く元SBI社員のDani Lalonders(黒人女性)は、今20人以上いる開発チームのチームリーダーだが、彼女は意図的に白人を雇わないと公言している。それというのも白人によるマイクロアグレッションによって非白人たちの安全が脅かされるからだと言っている。こういう黒人女性のいう「マイノリティー」とか「有色人種」というのは常に黒人であり、東洋人は無論含まれない。彼女はそう言っていないが、チームメンバーは自分と同じ容貌の人だけにしてると言っていることからこれは明白。これはあきらかな人種差別でありアメリカでは違法である。だが黒人がこういうことを言っても何も起きないのがアメリカ。

しかしこういう人たちの作ったゲームは売れてない。ゲイミング産業も金儲けが目当てのはず。なのになぜ自分らの作品を破壊するような人たちのいうことを聞くのだろうか?

ゲーミング産業というのは今や音楽や映画産業を超える大ビジネスで、毎年10兆ドルを超す収益を得ている。ゲーム開発にはお金がかかる。だから投資を得るためには色々と条件を満たさなければならない。ここでESG投資というものが出て来る。

環境・社会・ガバナンス(ESG)投資とは、社会的意識の高い投資家が投資候補を選別するために用いる、企業の行動に関する一連の基準を指す。

最近ビール会社や下着会社がやたらと虹色宣伝に力を入れていると感じるのはこのESGが原因である。つまりゲーミング会社はESG投資を得るためにSBIのような会社を雇い、ポリコレ検閲をさせているというわけだ。

さてこのような裏事情が公になってきたため、TEAM Curatorグループという色々なゲームへのアクセス提供をしているサイトが、SBIが関係しているゲームのデータベースを公開した。彼等はSBI自身のウエッブサイトからこの情報を調達したと言っている。

しかしこれに発狂したのがSBIの社員クリス・キンドレッドがXでこのグループをハラスメントで非難し、クリエイターとSteamをタグ付けし「差別的な言葉をファイルオフしても、グループ自体はまだ行動規範に違反している 」と述べた。そしてキンドレッドは自分のフォロワーにSTEAMを集団通報してアカウントを凍結させようと呼びかけた。(居るよな、そういう奴)しかし反対にキンドレッドは標的型嫌がらせをしたとして数日間謹慎処分になった。(へえ~、そんなのあるんだ。今度やられたら通報しよう)

またSBIの別フェリクス・マヤ・クレーマーは、STEAMではSBIと関係ないゲームでも適当に不買リストに入れる可能性があるとXに書いたが、すぐにコミュニティーノートでSTEAMはきちんと情報元のリンクを貼っており、またリストのゲームを買うなとな言っていないと訂正されてしまった。

最近発売された中でも一番不人気のSuicide Squad: Kill the Justice Leagueでは最後に人々が愛するあのキャラを非常に不敬なやり方で殺害したとして、返品騒ぎが起きているくらいだ。ゲイマーゲート2は当分終わりそうにない。


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ファン激怒、日本のアニメやゲームの吹き替えがローカライザーによって超ポリコレに変貌してる

最近アメリカのアニメ・マンガ・ゲームファン達の間で、日本の作品がアメリカで公開される際に字幕や吹き替えの内容が原作とは程遠いポリコレに変貌しているという話をよく聞くようになった。外国の作品をアメリカで公開する場合には翻訳者の他に地元の社会で受け入れやすく台詞や筋を多少変えることは良くある話だ。昔の作品でいうと「マッハゴーゴーゴー」とか「宇宙戦艦ヤマト」とか「セーラームーン」なんかはこちらでも人気だったが、登場人物の名前が英語名に換えられていたり、子供向けということで劇中で誰かが撃ち殺されるうシーンや女性の露出度が高すぎるシーンなどがカットされていたりするのは普通だった。

しかしここ20年くらい、アメリカで日本のアニメや漫画が爆発的なヒットを遂げ、なんとアニメファンたちは「オタク」という日本語を誇らしげに使うようにすらなった。うちの近所の大型書店では一階の半分が漫画コーナーになっているほどだ。

日本の作品がポピュラーになればなるほど、翻訳家やローカライザーたちの需要も高まった。しかし最近問題になっているのはこのローカライザーと言われるひとたちが、あまりにも勝手に台詞をポリコレに変えすぎているということだ。例えば、「小林さんちのメイドラゴン」(2017年)という作品のなかで、下記のような書き換えがあった。どちらも英語なので元の日本語は正確には解らないが字幕版のほうはオリジナルに忠実らしい。

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字幕版:

A:なにその恰好?

B:いつもみんなから色々言われるから、露出度抑えてみたの。

A:体系を変えた方がいいんじゃないの?

吹き替え版:

A:なんでそんな恰好してるの?

B:あいつらの家父長的な社会的要求がイラついたから着替えたのよ。

A:一週間も経てば、元に戻せって泣きついてくるわよ。

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このアニメで声を担当したジェイミー・マーチという声優は台本にも口出しする権限があったらしい。日本のアニメで声優がそんな権限を持っているというのは聞いたことがないが、アメリカの場合、多分人手が足りないので一人が色々な役目を背負っているのだろう。

しかしまあ酷い訳。いや、訳じゃなくて創作だ。酷すぎるだろ。

アメリカのアニメファンの間でも日本語が解る人も結構居る。そうでなくてもキャラクターが言いそうもないポリコレ台詞が突然飛び出せば、「おいおい、本当にそんなこと言ったのか?」となるのは当然。

プロの吹き替えが正確ではないという噂はファンの間ではもうだいぶ前からささやかれており、公式ではないがファンによる翻訳字幕付きのアニメなども出回っている。アニメファンのユーチューブチャンネルでは、アニメの吹き替えをやっている声優の殆どが他の俳優業で食べていけない役者たちで、アニメはシリーズものなら安定した仕事なので彼等は特にアニメファンではないのではないかと言われている。日本のアニメはアメリカのフェミニスト達からしてみれば気に入らない内容が結構多いはずだ。だから意図的に原作をサボタージュするようなことをやるのかもしれない。そしてそれをファン達が指摘すると、今度はファンたちを攻撃し始める。ジェイミー・マーチなどはここ何週間かXで苦情を言ったファン相手に狂乱状態である。

だからというのでもないだろうが、日本の制作側は、今後翻訳にもっとAIを使うことを考えているという。AIはまだまだ完璧ではないが、AIで出来たものを監督する人間が居れば済むことなので、翻訳者や台本や声優といった大人数を雇わずに、かなりの人件費を節約することが出来るかもしれない。私は声優による吹き替えが好きなので、AIはちょっとと言う気はするが、原作を冒涜して来たアメリカのローカライザーたちが失業したとしても同情は出来ない。

日本のユーチューバーでも取り上げてる人がいた。


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ディズニールーカスフィルムは映画スターウォーズを誰のために作っているのか?

2012年10月、ルーカスフィルムがディズニーに買収され、キャサリン・ケネディーがトップになってからというもの、かつて類を見ない成功を収めた映画シリーズ、スターウォーズの衰退は悲惨なるものだ。最初の三部作が公開された1970年代後半から80年代初期、あの人気たるや凄まじいものだった。一作目のNew Hope(1977)に関しては、ミスター苺と初めて会った1979年に、「スターウォーズ観た?」と聞かれ「もちろん!二回も観ちゃったよ」と言ったら、「僕なんか12回も観た!」と言いい、一緒に居た他のSFファンの友人たちも「当たり前じゃん」という顔をして頷いていたのをよく覚えてる。

第2作のEmpire Strikes Back (1980), やReturn of the Jedi (1983)は長い列にならんで深夜のショーをミスター苺を含めた仲間たちで観に行った。特にジェダイの時は、観に行った回の券がすべて売り切れており、今みたいにオンラインで予約できるような時代ではなかったので、真夜中の回まで何時間も映画館の外で並んで待った記憶がある。

私としては1999年から始まったエピソードI, II, & III(1999-2005)そしてThe Clone Wars (2008)は、最初の三部作には全く及ばない凡作だったとは思うが、それでもまあまあ楽しめないことはなかった。興行成績も良くスターウォーズとしては十分な結果だった。

2015年にエピソードVIIのThe Force Awakensが公開された時は、どうしようかと迷ったが、長年のスターウォーズファンとしては一応観ておこうと思って観に行った。正直あまりにもひどい内容でつまらなかったという感想以外には内容についてはほぼ何も覚えていない。覚えているのはハン・ソロが意味もなく殺されたということと、プリンセス・レアを演じたキャリー・フィッシャーが随分年取ったなと、年取ったルークが最後の1シーン出て来たなくらいだ。Rogue One(2016)を観た頃には、もう私の中でスターウォーズは完全に終わっていた。私は見ていないがVIII & IXはかなり評判が悪く興行成績も散々たるものだった。

テレビシリーズの方もどんどん視聴率が下がっており、もうスターウォーズは終わりにすべき、少なくともキャサリン・ケネディーを首にして一からやり直しをすべきという声がファン達の間からも業界からも上がっている。しかし何とディズニーはまたまた新しいスター・ウォーズをあの評判の悪かったレイ・スカイウォーカーを主役にして制作するという。しかも映画監督としてはほとんど無名のフェミニスト活動家を大抜擢。そして制作発表の記者会見でこの女性は「いまや2024年だ。そろそろ、女性が活躍すべき時がきた。私は男性に居心地悪い思いをさせるのが好きだ」などと言い放った。

次回作はどんなものかとかファンは何を期待したらいいか、という話ではなく如何に自分が革新的なフェミニストであるかという話に終始したのだ。これはもう映画なんか観なくても、どんなフェミニスト説経映画になるか予測できる。もし映画を作る前からその映画を破壊する最適な方法があるなら、いかに監督が男嫌いのフェミニストであるかを強調することだろう。

いったいディズニーはスターウォーズを誰のために作っているのだ?

オリジナルのスターウォーズが世界的に大ヒットした理由は何かといえば、危機に瀕する美しいお姫様を勇敢な王子様と仲間の騎士たちが危険を顧みずに救いに向かうという昔ながらのおとぎ話と、手に汗握るSFアクションを組み合わせたことにより、若い男性はもとより女性にも子供たちも惹きつけたからだ。SF好きにも、ロマンス好きにも、アクション好きにも、すべての人びとにアピールする映画だったからだ。

普通SFやアクション映画の対象は若い男性たちだ。それなのに最初から「男を居心地悪くするのが好きだ」などと言ってるフェミニストの作る映画を男性達が観に行きたいと思うわけがない。かといって女性たちの大半は最初からSFアクションなんて興味ない。だから女性を惹きつけるために、どんなアクション映画でもヒーローと美女のロマンスの筋が組み込まれているのだ。しかしフェミニストの作るアクション映画は鼻もちならない生意気な女が男のようにふるまって本物の男たちをなぎ倒し、彼女に心を寄せる男たちをコケにするのが目に見えている。そんな映画普通の女性は見たいだろうか?私はごめんだね。

私はだいたい男が演じるはずの役をただ女にやらせて、強い女性を描いてるだのなんだのいう映画が大嫌いだ。たとえば初の女性ドクターと鳴り物入りだった13代目ドクターWHO。私は我慢してシーズン1と2を観たが、何故この役を女性が演じなければならないのか全く分からなかった。同じ台本で言葉を一つも変えずに男性にやらせても全く変わらない内容だったからだ。

女性を主役にしたいなら、女性でなければ演じられない特別な要素を作ってほしい。前にも書いたかもしれないが、同じドクターWHOでも悪役のマスターが生まれ変わった時女性のミッシーになったが、彼女はビクトリアン淑女のような出で立ちで美しく品がありコケティッシュで魅力的な女性だった。しかし性格は完全にサイコパスのマスターだったし、そのおちゃめっぷりと頭の良さは明らかにタイムロードだった。しかしあの役は女性でしか演じられない。何故女性初のドクターはああいう風に女性でしか出せない味を出さなかったのだ?

これまでにも女性のアクションヒロインはいくらでも居た。ワンダーウーマンやXenaやキャットウーマンなどがいい例である。彼女たちは美しくセクシーだが力強い。そして男性をコケにしたり馬鹿にしたりせず、格好いい男性と熱烈な恋にも落ちる。だからこれらのヒロインたちは長年男性からも女性からも愛されてきたのだ。

フェミニストが映画を作ってはいけないとは言わない。だが男をコケにして女が男のようにふるまう映画は男性からも女性からも受け入れられない。ディズニーにとって2023年は散々たるものだった。ディズニーは2024年もそれを繰り返したいのか?


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ホストにそそのかされて売春に走る少女たち、それって単にヒモでしょ

最近やたらとホストに貢ぐお金がなくて売春に走る少女たちが増えているという話を聞くが、これはなんのことはない昔田舎から出て来た家出少女を食い物にしてたヒモと全く同じ構図だ。昔はハブステーションだった上野駅であかぬけない少女が大きな荷物を持って当てもなく突っ立っていると、優しそうなお兄さんが声をかけた。ご飯をごちそうになったり色々話している間に恋人になった気分にさせ、きがついたら売春させられていた、なんてあまりにも万国共通の話で何を今更と思ってしまう。

ホストの売掛金の話を聞いていると、これは現代風の人身売買だなとつくづく思う。廓に売られた少女たちが多額の「借金」を抱えてがんじがらめにされたのと同じで、この子たちも売掛金という借金でがんじがらめにされているのだ。女郎たちも年季が来たら自由になれる建前だったが、食費だの着物代だのお稽古事だので経費を抜かれるので借金はいつまで経っても減らない。ホストに嵌る女の子たちも働いてもその分クラブで高い酒を無理やり買わされて借金は全然へらないのだ。

私が読んだ記事では、家に居場所がなくて歌舞伎町をぶらぶらしていたらホストに声をかけられたという18歳の女の子の話が載っていた。こんな若い子がホストクラブに通えるお金を持っているはずはない。あきらかに最初から売春をさせようと企んで声をかけたのだろう。

最近このホストクラブの売掛金制度を違法にすると言う話や、少女たちの借金をチャラにする法案などがあるという話を聞いたのだが、それはちょっと違うのではないかという気がする。

先ず売春そのものが違法のはず。ということは売春斡旋も違法だ。だから売掛金云々の前に「借金をかえすため」として売春をやらせる方の男を逮捕すべきではないのか?こういうことは組織的にやられているはずだから、売春宿も摘発すべきだろう。無論これはイタチごっこになるとは思うが。なにせこういう商売は今始まったわけではないから。

法律をいくら厳しくしてみても売春はなくならない。ホストクラブをどれだけ規制しようと、また新しいやり方で女たちは食い物にされていくのだ。しかし出来る限りそういう少女たちが出ないように努めることはできる。だが何と言っても基盤となるのは家族である。

ホストクラブに嵌るような少女は頭が悪い。普通に考えて18~9歳の子が貰える給料でホストクラブになど通えるはずがない。ホストからどれだけ優しくされようが一本何十万円(時には100万円以上)もするようなお酒を買えるはずがない。そんな判断もつかないと言うことがこの子たちの知能の低さの証拠である。

昔はこういうバカな子を守る制度が日本にはあった。世間しらずでちょっと頭の悪い子は、やたらに就職させたり独立させたりせず、実家で家事手伝いという花嫁修業をさせ、さっさとお見合いをして適当な男性と結婚させていたのだ。若い女は結婚後は親ではなく夫とその家族に守ってもらっていたのだ。つくづく家父長制度というのは女性を守る制度だったんだなと思う。そりゃ古いしがらみで良くないことも多々あっただろう。でも少なくとも都会で変なヒモがつくなんてことは避けられた。やっぱり基盤は家族なんだな。


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キャリア絶頂期にミーツ―でキャンセルされたケビン・スペーシー、アメリカとイギリス双方の法廷で無実!

ケビン・スペーシーと言えばアメリカでは大御所映画俳優。その演技力の幅は広くブロードウェイの舞台でも活躍し、数々の映画に出演しアカデミー賞も受賞している。またテレビでもアメリカ版ハウスオブカードの主役も務め、ネットフリックス至上最高の視聴率だった。俳優としてのスペーシーのキャリアはまさに順風満帆といったところだったのだが、2017年、突然若い俳優からミーツ―攻撃を受けてしまう。そして彼のキャリアには急ブレーキがかかってしまったのだ。

2017年、アンソニー・ラップという男優から、ラップが未成年の頃にスペーシーに性的加害をされたと告発された。彼はスタートレックシリーズのディスカバリーでゲイのエンジニアを演じた男性だ。ラップは1986年に当時14歳だったラップをスペーシーが自宅のアパートで開かれたパーティーに招待し、ラップを寝室に連れ込んで性行為をしようとしたが、スペーシーが泥酔していたのでラップは逃げることができたというもの。

この告発があって以来、スペーシーは主演のドラマから降板させられ、撮影途中だった映画も中断。2017年以来スペーシーの姿を見ることはほとんどなくなった。その後無名の男性からもバーでスペーシーに股間を触られたとか、ハウスオブの撮影現場でスペーシーからセクハラを受けたなどという告発もあったが、それぞれ裁判にまではいかなかった。

しかし2022年10月、アンソニー・ラップはスペーシーを訴えていた民事裁判で自分の告発は嘘だったことを認めるという意外な展開があった。

そして三か月前、イギリスでもスペーシーが性加害をしたという刑事裁判で、陪審員たちはスペーシーの無罪判決を下した。この裁判を追っていたダグラス・マレーに言わせると、有罪の証拠はほとんどなく、裁判沙汰になるべきではない事件だったと怒りを隠せない様子だった。

さて、実は私はこの一連の事件をほとんど追っていなかった。私はケビン・スペーシーは好きだが、ドラマも観ていなかったし、ああ、また別の俳優がミーツ―の犠牲になったのかと思ったくらいだ。無論本当に有罪かどうかもわからないのに、単に誰かが告発すればそれで大人気スターのキャリアが崩壊するなんてことがあってもいいのだろうかと疑問だった。出来れば私は彼が無実であってほしいと思っていた。

ただ、当時私は彼は有罪だと思っていたのだ。その理由はラップの告発がバラエティー紙で発表された直後、スペーシーは謝罪文を出したからである。スペーシーはラップの言うようなことは記憶にないとしながら、「酔って不適切な行為をしたことについて心から謝罪する」 “I owe him the sincerest apology for what would have been deeply inappropriate drunken behavior.”という内容の謝罪をした。

私が思ったのはスペーシーがその事件を覚えていないのは本当だろうが、普段からそういうことをしょっちゅうやっているから、その事件そのものの記憶はないが、もしかしたらやったかも、と思ったのだろうということだ。しかしこの裁判の途中で、スペーシーは彼は周りからとにかく謝って置けとプレッシャーをかけられたという。スペーシーの事務所としては、大したことではないのでさっさと謝ってしまえば事は収まるという考えだったのだろうが、ミーツ―狂気のあの時代、これが罪を認めたと解釈され、スペーシーは完全に干されてしまったのだ。スペーシーは自分は子供に性愛を感じないので自分がそんな行為をしていないことは確信していたとし、自分のしていないことには決して謝罪していはいけないと学んだと話している。

ラップの裁判についての記事を読んでいたら、スペーシーは当時26歳でブロードウェイ舞台に出ており、当時ラップは同じ舞台俳優ジョン・バローマンとも友達で、スペーシーは二人を自分のアパートに招待したことがあった。バローマンは裁判中にスペーシーのアパートに行った時の話を証言している。バローマンの証言では三人でスペーシーの犬と遊んだとかありふれた話で、この事件とは無関係だった。ただ、ラップはスペーシーのアパートには事件があったとされる一度しか行ったことがないと言っていたことと矛盾している。

またラップの話がおかしいのはスペーシーのアパートは一間でラップが言うようなリビングと寝室と別れておらず、自宅でパーティーなど開いたことはなかったとスペーシーは証言している。

結局これはラップが昔からの知り合いであるスペーシーの成功に嫉妬して、彼を引きずりおろそうとでっち上げた話だったわけである。

で、このことでラップは罰を受けるのか?ラップはスペーシーと違ってさほど有名な俳優ではない。舞台では色々活躍していたようだが、2017年にスタートレックのレギュラーになるまで私は彼の名前をきいたことがなかった。やっと自分のキャリアにも芽が出始めた頃にスペーシーを告発というのも卑怯きわまりない。

私はハリウッドの掌返しには本当に呆れている。はっきり言ってラップの告発が100%本当だったとしてもその程度で一人の男のキャリアを潰していいのか?ハリウッドではそんなこと普通に起きていることではないのか?スペーシーをキャンセルした重役たちも身に覚えがあるだろう。しかも何の証拠もない、単にラップがそう言っているというだけなのに。

さて、スペーシーは二つの裁判で無罪となった。では中断されていた彼のキャリアはこれからどうなるのだろうか?彼の演技力やカリスマは誰もが認めることだ。しかしいったん傷物となってしまった彼に仕事の依頼は来るだろうか?

ダグラス・マレーはロンドンでの自分の講演の最後にサプライズでケビン・スペーシーを招待し、シェークスピアの一節をスペーシーに演じさせた。その場にいた観客からはスタンディングオベーションがあった。帰ってきてほしい。ケビン・スペイシー。

何も知らないうちに彼の有罪を決めつけた私も反省。


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仁藤夢乃がイスラエル大使館前でハマス支持を表明、驚かないけどね

昨日共産主義テロ集団のBLMやANTIFAがハマス支持を表明した時、私は全く驚かなかったが、ツイッター(X)でかの有名(悪名?)なリベラルフェミニストの仁藤夢乃女史がイスラエル大使館の前でイスラエルによるガザ空爆を抗議するデモを行ったと自慢げに言っているのを見かけた。

ハマスの行ったことは許されることではありませんが、報復という名の下にイスラエル軍によってガザの人々の命が脅かされています。電気も水も止められ、空爆によって町が破壊され、封鎖された壁の中で逃げ場がない状況でたくさんの人が負傷し、殺されています。 イスラエルはさらなる攻撃を続け、地上戦も始めるのではと言われています。戦争反対、人を殺すなという声を多くの人と共にあげたいです。

ここ日本にも反対している市民がいることを可視化し、日本政府にも停戦の呼びかけを求めたいです。 ガザで何が起きているのか、日本では報道もじゅうぶんでなく知らない人も多いと思います。イスラエル・パレスチナでこの1週間で3000名が死亡しているという報道もあります。人道支援に入っている国連の職員や救急隊員なども殺害されています。

一人でも多くの人にこの現状を知り、共に声を上げてもらいたいです。

#1016イスラエル大使館行動 #FreeGaza 投稿した動画でもその様子が確認できますが、平和を求める(もちろん非暴力の)行動なのに、現場についたらデモに参加する人々が柵で囲われており、警察が20人以上で、イスラエル大使館に近づけないようにガードしていました。 私もデモに加わる前に、イスラエル大使館方面に歩いていこうとしたら、道路を通してもらえませんでした。(そのときの動画、警察とのやりとりは次の投稿に載せます) 警察官は「抗議があるから警備している」と話していましたが、何を守ろうとしているのか。「戦争反対」の声を上げる市民の行動が監視され制限される日本の状況を実感しました。 イスラエル大使館前での行動は明日10/15 13:00-18:00、10/16 18:00〜は大きな集会があります。周りの人と問題意識を共有し、共に声を上げましょう。

私は昔から「テロは悪い、だが、、」という人を信用していない。テロは悪いピリオド! その後には「でも、、元はと言えばイスラエルが、、、」と続くならそんな話を聞く気はない。何が戦争反対だ。これはイスラエルが始めたことじゃない。このままイスラエルがなにもせずにハマスを見逃せば、第二第三の攻撃を受け何万というイスラエル人が殺されるのだ、仁藤はイスラエルにそれを甘んじろというのか?イスラエルのやっていることは報復ではない。イスラエルは今後ハマスが同じことを繰り返さないための対策を取っているに過ぎない。報復をするつもりならすぐさま地上軍を送ってガザ市民を無差別に虐殺し女子供を生きたまま焼き殺していたはずだ。だがイスラエル軍はハマスのような野蛮人ではない。イスラエル国内ですらガザ市民を皆殺しにしろなどという声を上げる人はいない。欧米十でデモをやってるイスラム教徒は皆ユダヤ人を皆殺しにしろとわめいているが。

それから仁藤は忘れているがハマスはアメリカ人を含む多くの一般市民をガザに連れ込んで人質にしている。ほとんどの人質は女子供である。フェミニストともあろう人がこれについて何も言わないのは何故だ?イスラエルの空爆で犠牲になるのはガザの女子供たちだ。だったら何故パレスチナ領事館に行って早急に人質の女子供を開放してイスラエルからの空爆を避けろと抗議デモをしないのだ?

ま、こういう愚かな人がこういうことをやるというのは全く驚かない。私はだいたい仁藤夢乃がフェミニストだというのさえ信じていない。何故なら本当にフェミニストならトランスジェンダリズム推進者の弁護士を自分の弁護団に入れたりするはずはないし、イスラエルでどれだけの女性がハマスによって凌辱されたかについて多少なりとも怒りを示すべきだからだ。だいたい家父長制度大嫌いなはずの彼女がイスラムのような名誉殺人を許すような男尊女卑典型の文化を支持すること自体矛盾している。

仁藤夢乃はフェミニストなどではない。ただの左翼工作員である。


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濡れ衣を着せた奴は告発した犯罪の罰を受けるべきだ

元大リーグのピッチャーで今は日本の横浜DeNAベイスターズ所属しているトレバー・バウアーが、最近彼に暴力的に強姦されたと告発していた女性を名誉棄損で訴えていた裁判で、双方の合意によりお互い金銭取引なしで示談したというニュースを聞いた。裁判が終わったので事の内容を詳細に話すことができるようになり、バウアーは先日自分のツイッター(@BauerOutage)で事情を説明した。ベイスターズには申し訳ないが、もしもこの告発が起きなければバウアーは今でも大リーグでスターとして活躍していたことだろう。

2021年当時、バウアーはロサンゼルスドジャースのピッチャーだった。ところが2021年の7月、リンズィー・ヒルという女性が彼から暴力的に強姦されたとして彼を訴えた。バウアーは性行為は同意のうえであり、暴力をふるった事実はないと主張していた。検察は証拠不十分でバウアーを起訴せず、バウアーは逮捕もされなかった。

本来ならこれで話は終わるところなのだが、刑事事件にもならなかったこの告発のせいでバウアーはメジャーリーグから謹慎処分にされ、その期間終了後にドジャースはバウアーとの縁を切り、バウアーはメジャーリーグを去って日本で活躍するに至ったのだ。

バウアーはこの女性を名誉棄損で訴えたが、女性側も反対にバウアーを訴えた。今回の示談でお互い訴えを取り下げることになったが、女性は保険会社から30万ドルの支払いを受け取った。

刑事事件にはならなかったというものの、バウアーもヒルと夜を共にしたことは認めており、それが同意のうえだったのかどうかを証明するのは非常に難しい。多くの人の心には彼が本当に強姦魔だったのではないかという疑いが残る。しかしバウアー自身の話を聞いていると、これは典型的なタカリだったことがわかる。

バウアーはこの女性を訴えたので、彼の弁護士は色々と彼女の正体を暴露する情報を手に入れた。まずビデオの冒頭でバウアーは彼女が自分の友達と、どうやって金のあるスター投手から金を巻き上げようかと相談していたスマホのメッセージを披露する。女はバウアーに会う前から、バウアーの家に行ったらわざと暴力を振るわせて金を巻き上げてやると友達に自慢していたのである。「バウアーは3100万ドルの価値があるんだから」と。

女はバウアーと一夜を共にした後、バウアーに殴られ暴行されたと訴えると弁護士を通じてバウアーに交渉を持ち込んだ。つまりここでバウアーが幾らか金を払えば穏便にすましてやるというタカリである。

バウアーは一銭たりとも払う気はないと拒絶した。女は2021年にバウアーを訴え時、女の弁護士はバウアー側に非常に重大な証拠を隠していた。上記のビデオの3分51秒のところで若いおんながにやにや笑いながら寝ているバウアーの横で自撮りをしているものである。

これは彼女がバウアー宅を出る数分前(5月16日2021年朝)に撮影されたものだ。ところが彼女は、バウアーから金をゆすりとれないと悟った途端、バウアーに暴力的に強姦され顔中青あざになったという写真をメディアに公表する。彼女がいつどこでそんな怪我をしたのかは不明だが、明らかにバウアーの家に居た時ではない。

バウアーは多分、最初にヒル側の弁護士に金を払っておけば、この訴訟についやしたお金よりずっと少額で済んでいただろう。ヒルを訴えたところで彼女にそんな金を払う能力などないことはバウアーも知っていた。

だが、彼はこれは最初から金の問題ではなかった。彼は自分の無実を証明したかったのだと語る。

このタカリのおかげでバウアーが失ったものは計り知れない。メジャーリーグの選手と日本のリーグとでは給料も桁違いだろう。野球選手の旬は短い。その時期に彼は全くの無実の罪でリーグを追い出されてしまったのだ。

腹が立つのは彼に濡れ衣を着せたリンズィー・ヒルは何の罰も受けないことだ。それどころか保険会社から30万ドルも受け取っているのだ。

色々なコメンテーターも言っているが、他人に濡れ衣を着せた人間は、その罪で罰せられる相当の罰をうけるべきだ。もし狂暴な強姦罪で有罪になったら20年から30年の刑に処されるはず。だからヒルはそれだけの刑を受けて刑務所に入るべきだ。

だが今のアメリカの法律ではそういうことにはならない。今までこの女は何人の有名人からこの手で金を巻き上げて来たのだろうか。あきらかにバウアーが最初ではない。そしてそれらの男たちは忌々しいと思いながらも、裁判沙汰で名誉と金と時間を奪われるよりも、多少の金で済むなら済ませてしまおうとしたのだろう。

私は前々からミーツ―運動は胡散臭いと思っていた。男を破壊したければ強姦を叫べばいい。無罪を証明することはほぼ不可能に近いからだ。


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男の人生を破壊したければレイプを叫べばいい、納得いかないキャンセルカルチャー

ここ数日、イギリスのラッセル・ブランドという人気コメディアンのキャンセルが凄まじい勢いで起きている。数日前四人の女性が20年前にブランドにレイプされたと名乗り出て(と言っても全員匿名)、イギリスの新聞が一斉に書きたてドキュメンタリードラマまで報道されたと思いきや、すべての情報を消火する暇もなく、ブランドは自分の所属事務所から解雇になり、レギュラー番組からも降ろされて、次々に彼が関与していた仕事から解雇されてしまった。そして本日(9月19日)ここ10年来やっているユーチューブからも無収益となってしまった。このすべてがほんの2~3日の間に起きてしまったのである。まだブランドを告発した女性達の話が事実かどうかも分からないと言うのに。いったい彼がどんな恐ろしい犯罪をしたと告発されたのかBBCニュースから読んでみる

コメディアンで俳優のラッセル・ブランドが、名声絶頂の7年間にレイプ、性的暴行、精神的虐待を受けたとして告発された。

この疑惑は、『サンデー・タイムズ』紙、『タイムズ』紙、チャンネル4の『ディスパッチ』による共同調査で明らかになった。

2006年から2013年の間に4人の女性が性的暴行を受けたとしている。

ブランドは疑惑を否定し、彼の交際は「常に合意の上」だったと語っている。

疑惑の対象となった数年間、ブランドはBBCラジオ2やチャンネル4、ハリウッド映画の俳優など、時期によってさまざまな注目される仕事をしていた。(中略)

捜査の一環として、何人かの女性がブランドに対して申し立てをしている:

  • ある女性は、ブランドからロサンゼルスの自宅で壁に向かってレイプされたと主張している。彼女は同日、レイプ・クライシス・センターで治療を受けた。タイムズ紙は、これを裏付ける医療記録を見たとしている。
  • もう一人の女性は、ブランドは30代前半、彼女は16歳(イギリスの合法同意年齢は16歳)でまだ学校に通っていたときに暴行を受けたと主張している。ブランドは彼女を “子供 “と呼び、感情的に虐待し、支配していたという。
  • 3人目の女性は、ロサンゼルスでブランドと一緒に働いていたときに性的暴行を受けたと主張し、ブランドは彼女が自分の申し立てを誰かに話したら法的措置を取ると脅したと主張している。
  • 4人目の女性は、ブランドから性的暴行を受け、身体的にも精神的にも虐待を受けたと主張している。

金曜日に、ブランドはビデオを公開し、その中で、彼に対する「重大な犯罪疑惑」を否定した。俳優でありコメディアンであるブランドは、テレビ会社と新聞社から「攻撃的な攻撃」の「羅列」が書かれた手紙を受け取ったと語った。

私はラッセル・ブランドという人を良く知らないが、たまにユーチューブで彼の話を聞いたことはある。有名人が20年近くも前の性犯罪で訴えられメディアがそれに関して大騒ぎをする時は、実際の犯罪をメディアが悪いと思っているというよりも、告発されている当人を破壊しようという協調されたメディアの意図を感じる。

例えばドナルド・トランプが民主党支持で大金持ちビジネスマンで後にテレビの人気番組の司会をしていた頃は、トランプがどれだけ女たらしかなんて話は誰も取沙汰しなかった。あれだけの人なら多くの美女が身体を投げ出してくるだろうに、そんなことを問題にする人は一人も居なかったのだ。ところが共和党から大統領候補に出た途端、トランプから性被害を受けたという匿名女性達が名乗り出て、根も葉もない言い掛かりであったにも拘わらず、メディアは大騒ぎをした。結局トランプの人気は凄まじいものだったので、トランプの支持者たちはトランプへの個人攻撃だとしてこれらの告発を真剣に取り合わなかった。

なのでブランドに対してこうも迅速かつ猛烈なキャンセルが行われるということには何か裏があるに違いないと勘繰りたくなるのは当然の話だ。

ウィキペディアで彼の経歴を調べてみると、現在48歳。2004年くらいからイギリスの人気番組の司会を始め2007年頃から映画俳優としても活躍しだし、いくつものヒット映画に出演している。そして2006年から2017年にかけてラジオ番組も手掛けていた。そして最近はポッドキャスト二つのホストもやっている。

2013年ごろからは政治活動家として、ニュー・ステイツマンという左系政治雑誌で毎週コラムをかいていた。彼の政治活動は富の不均衡、麻薬依存症、企業資本主義、環境変動、偏向メディアなどである。2014年には政治系コメディ番組シリーズThe Trewsをユーチューブで始めた。またレボリューションという本も出版している。

こうやって経歴をざっと読んでいると、どう見てもメディアが目の仇にしそうな右翼保守ではない。いや、むしろ典型的な左翼リベラル活動家のように見える。どうしてこんな人が昨今のキャンセルカルチャーに巻き込まれたのだろうか?

実はブランドは左翼活動家とはいえ、左翼リベラルが信じているすべてを素直に信じてない。例えば2020年のアメリカの選挙に対してや、1月6日の出来事に関しても、左翼リベラルやメディアとは違う考えを表明していた。また、彼が資本主義を批判するのは彼が左翼だからというより資本主義は庶民を苦しめていると本気で考えているからのようだ。それで特定の企業が金儲けのために庶民を苦しめていると思えば、どんな企業に対しても本気で抗議するのである。特に最近では大手製薬会社への批判が目立つようになっていた。

ブランドがメディアの逆鱗に触れたのではないかと言われているのが、最近ビル・マーが司会するトークショーで述べた内容だ。

  • 疫病でモダーナやファイザー関係の製薬会社では新しく40人の億万長者が生まれた。
  • アメリカの国会議員の三分の二がこうした製薬会社から政治献金をもらっている。
  • ファイザーの会長は2020年にワクチンは金儲けのために作ったのではないと言ったが、2022年ファイザーは1000億ドルの収益を上げた。
  • ワクチン開発の経費はアメリカ国民が払ったのだ。
  • 医療危機で製薬会社が儲け、戦争で防衛産業が儲け、エネルギー危機でエネルギー企業が儲けるというシステムだと、常に危機状態が続いてしまう。こうやって一般人が必要とするものとエリートのそれとはどんどん分かれて行ってしまうのだ。

これは理想的社会主義思想の持主なら考えて当然のことだろう。しかしご存じのように本物の社会主義は非常にエリート主義で偽善の塊だ。だからブランドのように理想と現実の矛盾を指摘するような人間は目の上のたんこぶなのであり、非常に不都合な存在なのだ。

強姦事件というのはその日のうちに警察に行って被害届を出しても証明が非常に難しい犯罪だ。特定の場所と時間がはっきりしていて、そこの加害者とされる人間と告発者が一緒にいたことが解っていたとしても、よしんば二人が性行為に至ったことが証明できたとしてですらも、お互い同意の上ではなかったとはっきり証明することは至難の業である。それで被害者がいくら自分は被害を受けたと訴えても、証拠不十分で被告が無罪になること、いや起訴すらされないことの方が多いのだ。

にもかかわらず20年近くも前に起きたとされる犯罪をいったいどうやって証明することが出来るというのだろうか?本当に強姦が起きていたとしても、告発者の証言以外にどんな証拠が残っているというのだろうか?

アメリカはどんな人でも有罪が証明されるまでは無罪として扱うことが原則となっている。ジョニー・デップの家庭内暴力の話にしても、デップの映画出演が次々にぽしゃって数年経ってから、実は暴力を受けていたのはデップの方で元妻の方ではなかったことが証明されたが、人気絶頂期の役者が数年も働けなかったことは彼のキャリアにとって大打撃であった。

ブランドがもし本当にそんなひどいことをしていたのなら、なぜ彼が人気テレビの司会者だった頃に誰も何も言わなかったのだ?ブランドは自他ともに認める女たらしで、一か月に80人からの女性と性行為を持っていた時期があったと公表している。もし彼が普通に女性を虐待するような男だったのなら、当時から色々噂になっていたはずである。それが事実であったならメディアが何も知らなかったわけはない。それなのに人気俳優だから、左翼活動家だから、という理由で彼の所業を黙認してきたのだとしたら、そのせいで多くの女性が犠牲になっていたのだとしたら、そっちこそ問題ではないのか?

私はブランドが無罪か有罪かは知らない。だが裁判で何が起きようと、すでにメディアは判決を下し罰をあたえてしまったのである。


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セックスワークがワークなら何故恥じる?民主党議員候補のポルノ女優過去に対する不可解な態度

バージニア州の州議員に民主党から立候補している女性議員が、過去に自分の夫とオンラインでポルノ動画を配信していたことが発覚し話題を呼んでいる。候補者の名前はスーザン・ギブソンで現在は看護婦。今回の初めての出馬である。

彼女がポルノ動画を配信していたのはChaturbateというサイトで、これはパスワードなどが必要なプライベートなサイトではなく、誰もが観ることのできる公共サイトである。このサイトにおいてギブソンは夫と共に、視聴者からの有料リクエストを受けて生配信で様々なセックスアクトをしていた。保存されたのは2022年だが、実際の生配信が何時だったのかは定かではない。

ワシントンポストによれば、この情報を共和党工作員から得たとしており、ギブソンはこの記事を自分のプライバシーを侵害する違法行為であり、自分と家族を辱めようとしている汚いやり口だと強く批判している。(強調はカカシ)

私を脅すことも黙らせることもできません。私の政敵と共和党の同盟者たちは、私と私の家族を攻撃するために性犯罪を犯すこともいとわないことを証明しました。

ギブソンの弁護士ダニエル・P・ワトキンスはこのビデオを公開することはバージニア州の「リベンジポルノ」法に触れる可能性があり、州と連邦政府の警察と相談中であるという。

ちょっと待ってほしい。リベンジポルノとはプライベートに撮影した性的なビデオを本人の承諾なくネット上に公開し個人の社会的信用を落とす行為を指す。だがこのビデオは夫婦間だけでプライベートに撮影されたものではない。このサイトは会員制のプライベートなサイトでもなく誰でも観られるサイトである。そこでギブソン夫婦は視聴者からお金を取って自主的にセックスアクトを行い生配信をおこなっていたのである。つまりこれは夫婦のお金儲けの一つの手段だったのだ。こういうのをセックスワークというのではないのか?

バージニア州はワシントンDCに近いこともあり民主党の強い州である。しかし昨今の教育界での行き過ぎた性教育に不満を抱いた多くの民主党支持者が先の選挙では共和党のヤンキン知事を当選させた。そういう土地柄であるから、州議員候補の過去のセックスワーク経歴が問題視されるのは当然のことである。

しかしここで不可解なのはギブソン候補のこれに対する態度である。彼女のような左翼リベラルは常にセックスワークも仕事だと言って売春もポルノ業も立派な仕事だと主張している。だったら過去にポルノ女優だったことを何故恥じる必要があるのだ?過去にオンラインポルノに出演していたからなんだというのだ?「お金のために夫とオンラインでポルノ配信をしました。恥じていません」とはっきり言えばいいではないか?それをなぜ共和党の汚い手口だの性犯罪だのリベンジポルノだなどと言い訳するのだ?おかしいではないか。

結局なんだかんだきれいごとを言っても、左翼リベラルは自分らですら性産業が立派な仕事だなどとは思っていないのだ。職業に貴賤はないなどと言いながら本当はそんなことは信じていないのである。

だからリベラルな若者は活動家の口車に乗って馬鹿な行為をネットで晒したりしてはいけない。特に今の時代、一旦なにかをネットに上げたら永久に残ってしまう。若気の至りではすまなくなってしまうのだ。

左翼リベラルの偽善は何も今に始まったことではない。昔、イラク戦争の初期、アメリカ軍に従軍して戦地の情報を色々配信していた独立記者が居た。名前は覚えていないが彼は元海兵隊の軍人で、その時は民間人記者として現地に赴き色々と貴重な情報をブログで伝えていた。彼の仕事ぶりは認められ、保守派のCPACで演説をしたりもした。ところがある日、彼が若い頃ゲイポルノの男優だったことが暴露され大騒ぎになった。保守系ブロガーでしかも元軍人の彼がこともあろうにゲイポルノ男優だった、ほれみろ保守派なんて結局はこんなもんだ、と左翼たちは馬の首でもとったかのように大はしゃぎ。彼がその後どんなリポートをしようと、その都度左翼たちは元ゲイポルノ男優と言って蔑んだ。

当時ヤフーの掲示板に入り浸っていた私は彼の批判者に「君らは常にゲイを差別するなとか、性産業を蔑むなとか言っているくせに、一旦誰かがゲイポルノ男優だったと解ったら、それを理由に彼のリポートの信頼度を疑うのはおかしいのではないか?彼がゲイであることもポルノ男優だったことも、今の彼の仕事とは全く無関係だ。」

保守派の反応はというと、彼自身が自分の過去について、ポルノは心を腐らせると気づき改心して軍隊に志願したとはっきり認めたため非常に寛容だった。その後の彼のブログでも彼は保守化から遮断されるどころか、かえってどのように改心したのかという話をあちこちで演説するなど、右翼保守や宗教右翼と呼ばれる人たちから歓迎されたと書いていた。これが右翼と左翼の違いである。

ギブソン候補は自分の立場をはっきりさせるべきだ。過去の自分の行為は若気の至りであった後悔している、過去の過ちを生かして今後の教訓としたいとするのか、ポルノは立派な職業である、私は私と夫のしたことをひとつも悔いてはいない、私の過去を批判する人は性産業差別者だとするのか、どちらかに決めるべきだ。

それをせず、あたかも過去のプライベートな秘密が暴かれた被害者のようにふるまうのは一番卑怯なやり方である。


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伝統的専業主婦女性達の人気急上昇、一方で独身生活を奨励する女性インフルエンサーが目立つのは何故?

最近TikTokで伝統的な1950年代のアメリカのホームドラマに出て来るような主婦の恰好をした美女が、夫のために美味しい料理を作ったり家の中を綺麗にしていたりすることを自慢するビデオが人気を浴びている。最初は一人二人だったのが、だんだん同じようなことを自慢する人たちが増え、それがある種のブームになっている。

女性の幸せはキャリアを持ち経済的に独立し男に頼らずに一人で生きていくことだと言われてきたにもかかわらず、一定数の女性達はキャリアではなく夫に仕え子育てにいそしむことに幸せを求めているというのも興味深い。

英語ではトラッドワイフ(Tradwife=Traditional wife)運動を始めた代表的存在なのがエスティ―・ウイリアムスという女性。彼女はTikTokビデオの中で一年前に動画を始めた頃は別に取り立てて何かの運動だと思っていなかったが、今や伝統的な妻として母親としての女性であることはある種の運動になりつつあると語っている。彼女にとって妻であり母親であることが自分に与えられた最高の使命だと感じるとし、その動きが戻ってきたことは素晴らしいことだと語る。

しかしこうした運動に発狂しているのがフェミニスト達。伝統的女性像は家父長制度の増長だとか、これは宗教右翼の陰謀だとか、人種差別だとか(なんで?)本日見つけたこの記事なんかはその典型である。何故か著者はマイク・ウォルタースという男性。“A Lot of Them Were Raised in the Cult of Conservative Christianity”: The “Tradwife” Trend and the Dangers It Poses to Submissive Women

[「トラッドワイフ」運動をさらに複雑にしているのは、米国やその他の地域における極右勢力との関連である。イギリスの「トラッドワイフ」たちは、この関連性から距離を置く傾向にあるが、この運動が白人女性の服従を主張する白人至上主義者たちと共鳴していることは否定できない。]

一体何を言ってるんだ?伝統的な専業主婦が圧倒的に多いのは白人社会ではない国々だ。私の年代の女性達のほとんどが専業主婦だが、日本女性はみんな白人至上主義だとでもいいたいのか?バカバカしい!この著者のいるイギリスでもインドやパキスタン系の移民のほとんどの女性が専業主婦だ。キャリアウーマンを目指す傾向はほぼ全面的に白人社会の傾向だ。それを持ち出すならフェミニズムこそ白人士至上主義の賜物だと言える。

ウォルタースは皮肉なことにこれらのトラッドワイフはTikTokで常に自分の幸せな主婦生活をアピールするのに忙しく、実際の主婦としての義務を怠ってしまってはいないかと懸念する。現に有名なインフルエンサーたちはあちこちのメディアでインタビュー受けるなどひっぱりだこで忙しい。結局彼女達のトラッドワイフは単なるコスプレではないのかというのである。

またTikTokで登録者が多い人気者になれば、明らかに収入はあるわけで、それ自体がキャリではないのかという声もある。

現在のトラッドワイフと実際の1950年代の主婦との違いは、当時の女性達はもし夫に甲斐性がなく酒飲みで暴力を振るうような男だった場合でも、離婚して女手一つで子供を育てるという選択肢がなかった(あっても難しかった)のに対し、現代の女性はそんなDV男はさっさと見限って財産を半分貰って離婚し、自分も仕事を探してシングルマザーとして子育てをするという選択肢がある。そんな安全な社会で専業主婦が偉いみたいに言うのは偽善だという意見もある。

だがトラッドワイフたちは別にキャリアウーマンを見下しているわけではないし、酒飲み暴力夫と我慢して一緒に暮らせと説教しているわけでもない。現代のトラッドワイフたちも現代っ子である以上、暴君の夫にまでおとなしく仕えるべきだなどとは思っていないだろう。

忘れてはならないのはトラッドワイフには明らかに夫が居るということだ。そしてこのような伝統的な専業主婦を妻に持つためには男たちにも伝統的な役割を果たす義務があるのだ。つまりトラッドワイフが成り立つためにはトラッドハビー(trad hubby=traditional husband 伝統的夫)の存在が必要なのである。

伝統的夫とはどんな男か、それは外に出て働き妻子が経済的に困窮しないように養い、家事と子育てに忙しい妻に感謝し、家にいる時は子供達の面倒も見、積極的に子供の教育に参加する。言ってみれば1950年代のホームドラマFather Knows Best, Leave it Beaver, The Dick Vandike show, 1970年代ならBrady Bunchなどに出て来る父親像に当てはまる男たちである。

これらの夫・父親たちは外で働いて帰って来てから、妻から家の中で起きた色々な話を真剣に聞き、聞き分けのない子供について妻から「あなたからも言ってやってくださいよ」と言われたらきちんと子供と話をするし、場合によっては罰も加える。そして妻からも子供たちからも「やっぱりお父さんが一番だ」と愛され尊敬されるのだ。

さて一方で、同じくTikTokで最近よく見かけるようになったのが30過ぎても独身の女性たちが、いかに自分達が独身生活を満喫しているかという動画である。私自身はTikTokは中国のスパイ機能があると思っているから使っていないが、いくつかのサイトで上がってきたので観てみた。だいたいがこんな感じだ。

今、朝10時、昨日友達と遅くまで飲んでたからゆっくり寝てた。誰も文句言う人はいないし、煩い子供はいないし、今日は一日ユーチューブで観た料理のレシピを試してみようっと。好きな時に一人で旅行に行けるし、子守の心配も要らないし、あ~1人って本当に幸せ。

といったような内容だ。別に独身生活を満喫しているというならそれはそれでいい。だが、彼女らのビデオの内容は非常に希薄で、本当にそんな生活に満足してるんだろうかと疑いたくなる。

私は家庭の事情で結婚せず独身を通しているひとや、早くに夫を失くし子供も独立して何十年も一人暮らしをしている女性を何人か知っているが、彼女達の生活はこんな空虚なものではない。たとえば一人暮らしの叔母は近所の小中学校でボランティア活動をしており、裁縫がうまいので子供たちの演劇祭で衣装担当などをして大忙しだ。彼女の子供達はもう40年以上も前に独立しているが、何時電話しても今週はスケジュールが一杯だからランチは来週ね、などと断られてしまうくらい独身生活を満喫している。もう一人は仕事をしているが、週末はあっちこっちの劇場で観劇ざんまい。押しの俳優が出る舞台は飛行機に乗って宿を取ってまで観に行くという熱心さ。だからたまに彼女と電話をするとお芝居の話で花が咲いてしまう。

彼女達は別に独身でいることを特にアピールするようなことは言わない。幸せな人は自分が幸せなアピールをする必要はないからだろう。

朝好きな時間に起きてなにもやることもなく一日中ぶらぶらできるのが幸せだというなら、それはそれで結構だが、そんな生産性のない生活を一生続けることが本当にその人にとって幸せなのだろうか。それでも若い頃はいい。20代後半までなら週末羽目を外してパーティーするのもいいだろう。だが30過ぎていつまでもそんなことをやっていたら、あっという間に美しくも若くもなく何もできない中年女が残るだけだ。若さをそんな風に無駄にしてしまっていいのか?

無論、人それぞれなので私がどんな生き方が正しいなどという気はない。ただフェミニスト達が不幸せな結婚生活に嵌ってしまっていると見下げていた専業主婦たちが多かった1950年代に比べて、現代女性の幸せ度は極端に落ちている。(Is There a Happiness Gender Gap? (berkeley.edu)もしフェミニスト達が言うようにキャリアを目指した独身女性達の方が幸せだと言うなら、なぜこんなにも現在の女性達は不幸せなのだろうか?

考えてみる価値があるのでは?


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