プラネットフィットネスはジムではない、まじめな運動を敬遠する不思議なビジネスモデル

先日、プラネットフィットネス(PF)というジムで女子更衣室に居たトランス男性について苦情を述べた会員が逆に会員権を剥奪されるという事件を紹介したが、このPFというジムは昔から色々な件で話題になっているジムであることがわかった。トランス事件が起きるずっと前からPFでは、何故か普通のジムなら当たり前の行為をしているメンバーを他のメンバーを威圧しているとか圧倒しているという変な理由で追い出すことが多く、これまでにも地方では話題になっていたようで、行き過ぎた服装規制が問題で訴訟が起きたこともあった。こんなにメンバーをひどく扱っていては商売にならないのではないかと思うが、メンズヘルスという雑誌に載ったこの記事によると、PFによるメンバーへの失礼な対応は偶然ではなく方針であり、実はそれがPFのビジネスモデルだというのである。
PFには「他人を威嚇・圧倒しない」という原則があり、特に行使されるのが下記の二項目。

  1. ノーグラントルール、運動中に唸ってはいけないという規則。筋トレをやったことのある人なら「う~」と唸ることで力が出ることは周知の事実。しかし、あまり筋トレに親しみのない人の前で重たいバーベルを持ち上げて唸ったりすると、周りの人たちを圧倒するので、禁止。250キロのバーベルを使っていた男性がこの規則を破ったとして会員権を剥奪された。
  2. 自分の体系を誇示する服装は駄目。タンクトップ、お腹が出る服、ジーンズ、バンダナ、といった服装は、体型の良いひとの体つきを誇示し、あまり体型に自信のない人たちを威嚇するため禁止。フィットネスモデルの女性や筋肉ムキムキの男性がフィットした体型を誇示して他のメンバーを威圧しているという理由で脱会させられた。

特に不思議なのが「クランクヘッドアラート」という警報。

PFのスタッフがメンバーがあまりにも筋トレに熱中しすぎて他のメンバーを圧倒していると感じたときに鳴らす火事警報のようなベル。上記のビデオはデイリーショーというお笑い番組がPFを取材したときの模様。警報が鳴ると記者は「確かにこの警報は圧倒されませんよね。」と皮肉たっぷりに漏らしている。
PFでは「無批判区域」「威圧しない雰囲気」を自慢にし売り物にしている。しかし、それは、個々のメンバーが他のメンバーを批判したり威圧しないという意味であって、PFのスタッフによるメンバーへの批判や威圧は度を越している。規則違反をした人に対して警報を鳴らすのは回りの人から注目を浴びる辱めでありハラスメントだ。ある消防署の団員はスタッフと唸り声を巡って口論になって警察まで呼ばれたといっている。
いったいそこまでしてどうしてPFは真剣に運動しようとするメンバーに嫌がらせをするのだろうか?
上記のメンズヘルスの記事の著者、ルー・シューラーはこう説明する。普通のジムでは年初めになると今年こそはと思った人々が多く入会するが、バレンタインズデーくらいになると会費だけ払ってこなくなる人が結構居る。実はレギュラーメンバーが比較的安い会員費でジムの使用が出来るのも、欠席会員がいるからなのだ。もしもメンバー全員がレギュラーみたいに毎日せっせとジム通いをしたら、機械にしろマットにしろシャワーにしろすぐに駄目になってしまい修理費がかさむ。だからジムとしては会費だけ払ってめったに来ない客のほうが好ましいわけだ。
PFの狙いはこの最たるもの。PFはコマーシャルからして「ここはジムではありません、プラネットフィットネスです」といううたい文句で、筋肉もりもりやフィットネスモデルには来ないでくださいといわんばかりの宣伝をしている。PFの会員費は月々たった10ドルという安価。それでどうやってもとを取るのかといえば、それは数で勝負する。
もちろん入会した会員がみんなで押し寄せたらとてもやっていけないのは承知。だからまじめに通ってくる会員はかえって迷惑というわけ。250キロもつかってベンチプレスなんかやるムキムキマンは迷惑このうえない。フィットネスモデルもカーディオマシンを使いすぎるから駄目。だからまじめに運動しているメンバーに言いがかりをつけて辞めさせたり会員権を剥奪するのは計画的な行為だというのである。
そんな馬鹿なビジネスモデルってある?
しかしPFは事業としては大成功しているようだ。1992年の創業以来、アメリカのフィットネスクラブが低迷状態になった2011年でも、ただひとつ成長しておりカナダやプレルトリコにも足を伸ばしているというから、このやり方は正しいのかもしれない。PFのサイトにいってみると、フランチャイズをはじめたのは2003年。現在全国で827箇所にジムがあり、会員数は5百万人とか。

問題はプラネットフィットネスにあるのではない。同社は自己の方針を明確にしている。問題なのはPFを真剣に運動する場だと誤解して入会してしまうメンバーにある。一ヶ月たった10ドルでそんなことは先ず不可能だろう。

ノーグラントルールや厳しすぎる服装規制だけなら、まあ一ヶ月10ドルじゃこんなもんかで済むかもしれないが、トランス男の女子更衣室使用は問題だろう。なぜならこれは、上記の二つの規則とちがって会員全員に影響をもたらす規則だからである。今やインターネットでニュースがすぐに全世界に伝わる時代。トランスだと主張しただけで、男が好き勝手に女子更衣室に出入り出来るとなればそれを悪用する人間が絶対に出てくる。それによってなにかしらの事件が起きれば、単なる「無批判区域」とか「威圧しない雰囲気」などと言っていられない。
はっきり言ってこの方針への逆噴射はかなりなものになると思う。奢れる平家も久しからず、いつまでもこのビジネスモデルが大成功を続けられるかどうか見ものである。


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ネタニヤフが見せた指導者としての誇り、オバマに爪の垢を煎じて飲ましてやりたいね!

先日イスラエルのネタニヤフ首相がアメリカの議会で演説を行なったことに関して、日本での報道はほぼ往々にして否定的だ。何故日本のメディアがこうも反イスラエルなのか理解できないが、メディアのみならず一般人のブログなどでもアメリカのシオニストロビーだのユダヤマフィア陰謀だのとくだらないことを書き立てているのが多く、実際にイランがイスラエルのみならずアメリカ及び自由社会にとってどれだけ危険な国であるのか考えていない人が多すぎる。イランが核兵器を持つことで得をする国などイラン以外にない。にもかかわらず、オバマはイランと交渉してイランの核兵器開発を容認しようというのである。ネテニヤフだけでなく、世界中がこの交渉に反対すべきなのに。
ではネテニヤフ首相の演説とはどういう内容だったのか、読んでみよう。
アメリカではネ首相はビービーの愛称で親しまれている。ビービー首相の演説をオバマ王はじめ民主党議員55名がボイコットしたという話が取りざたされているが、これは民主党議員の230人以上いる中の55名なので、1/4にも満たない数。少数派上院議員リーダーのハリー・リード氏も野党下院議会のナンシー・ペロシ女史も出席していたし、メディアが言うほど民主党議員たちがビービー演説に批判的だったわけではない。オバマは自分を通さずに議会が勝手にビービーを招待してしまったことを根にもってぐたぐた大統領らしくない苦情を述べていたが。
ビービーは先ず自分を招待してくれた議会への礼を述べたあと、年末の怪我から回復したリード議員へのねぎらいの言葉を述べた。そしてアメリカの民主党も共和党も何十年にも渡り継続してイスラエルを支持してくれていることについても礼を述べた。さらに首相は、「アメリカとイスラエルとの友好的な関係はこれまでも政治を超えてきた、そしてこれからも政治を超えて続けられるべきだ。」とし、オバマ大統領がイスラエルのためにしてきてくれたことにも感謝している、とオバマの失礼な態度は無視して礼を言った。
首相は過去にオバマ政権がイスラエルのために色々してくれたことを羅列した。あれだけオバマからさんざんひどいことを言われ続けてきているのに、こうやって公式の場所でオバマを持ち上げるというのは、ビービー首相の人柄がよく現れている。
さて、お礼の後は、首相は何故本日議会に来たのかという話を始めた。首相は自分にはイランの核開発がイスラエルとその国民の存続に危機を及ぼすものであることを知らせる義務があると感じたからだと語る。

我々は古の民である。過去4000年近くにわたる歴史上、多くが何度もユダヤ民族撲滅を図った。(略)、約2500年前にもハマンというペルシャの指導者がユダヤ撲滅を図った。しかし勇敢なるユダヤの女性、エスター女王がこの陰謀を暴露しユダヤの民が敵に向かって戦う権利を与えた。陰謀は失敗し我が民は救われた。
今日、再びユダヤ民族は別のペルシャ政権によって滅ぼされる危機に瀕している。イランの最高指導者アヤトラ・カメーニーは最も古い反ユダヤの嫌悪を最新の技術を使ってわめき散らしている。彼はイスラエルは破壊されなければならないとツイートしている。イランには自由なインターネットなど存在しない。にもかかわらず彼は英語でイスラエルは破壊されなければならないとツイートしているのだ。(略)
イラン政権の問題はユダヤ人だけの問題ではない。ナチス政権の問題がユダヤ人だけの問題ではなかったように。ナチスによって殺害された6百万のユダヤ人は、第二次世界大戦で殺された6千万人のほんの一部でしかない。イランもまた恐ろしい脅威である。イスラエルのみならず世界中の人々にとって。イランが核兵器を持つことがどれほど危険なことであるか、我々はきちんとイラン政権の体質を理解する必要がある。

ここでビービーはイランの歴史に話を向ける。イラン人は才能ある民だが、1979年の宗教革命によってイスラム教過激派に政権を乗っ取られてしまった。この新しい過激派政権は国の国境を守るだけでなく、聖戦の任務を果たすという目的を明らかにした。この政権の創設者アヤトラ・ホメーニは従者に「宗教革命の思想を世界に広げよ」と説いた。
イランの憲法が聖戦革命に基づくものであるのに対し、アメリカンお憲法は命、自由、そして幸せへの遂行にある。イランの憲法は死と独裁と聖戦の遂行だ。イランはいまや崩れつつある各地のアラブ政権の隙をついてアラブ諸国で聖戦を繰り広げつつある。
イスラエルは、ガザの暴力団、レバノンの手先、ゴーラン高原の革命衛兵隊によって三つ巴の脅威にさらされているが、イランの息がかかっているのはパレスチナやレバノンだけではない。イランはイエメンでもフーチース( Houthis )をつかって紅海やハムーズの海峡を締め付け、世界の原油供給の海道を仕切ろうとしている。
ビービーはイランがこれまでにアメリカにとってもどれだけ脅威的な存在であったかを強調する。1979年にテヘランにあったアメリカ大使館が襲撃されアメリカ大使及び職員が100人あまり一年以上も人質になったこと。ベイルートの兵舎が爆破され何百人という海兵隊員が殺されたこと、そしてイラクやアフガニスタンでどれだけのアメリカ兵がイランによって殺され傷つけられたかを思い出させた。
イランの魔の手は中東だけではなく、世界中に広がっている。アルゼンチンのブエノスアイレスのユダヤ人センターやイスラエル大使館への攻撃、アルカエダによるアフリカのアメリカ大使館爆破もイランが援助していた。イランはアメリカ在住のサウジ大使をワシントンDCで暗殺しようとすらした。
中東では、イランはすでによっつのアラブ圏首都を制覇している。バグダッド、ダマスカス、ベイルートそしてサナアー。イラン勢力がこのまま放置されれば、彼らの制覇圏が広がることは必定。アメリカや西側諸国がのろのろとイランと交渉しようなどとやってる間にも、イランによる世界侵略はちゃくちゃくと進行しているのである。

我々は手に手をとってイランの侵略と強制服従と恐怖への前進を阻止しなければならない。

観客は(民主党議員も含めて)一斉に立ち上がって拍手を送った。
イランの外交官は西側諸国との交渉の場での表面はいいが、実際にやっていることに注目すれば、この国がまじめに西側と交渉しようなどという気がないことは明らかであることをネ首相は具体的に説明する。イランでは同性愛者が絞首刑に処され、キリスト教徒が迫害され、ジャーナリストが投獄される。西側との交渉が始まった二年前からその数は急激に増えている。イランでは公然と「アメリカに死を」そしてアメリカを「偉大なる悪魔」と政権が率先して唱えている。イラン政権とそのテロリストたちほどアメリカ人の血を流した者はビンラデン以外には居ないだろう。「イランはアメリカにとって永久に敵なのである。」とネ首相は強調する。
今、イランがイスラム国と戦っていることについても、敵の敵は味方と騙されてはならないとネ首相は警告する。二つの勢力はどちらもイスラム過激派による独裁帝国をひろげようとする競争相手にすぎず、彼らの求める帝国にアメリカにもイスラエルにも居場所はない。キリスト教徒にもユダヤ教徒にもそして過激派イスラムの思想を共有しないイスラム教徒の平和を脅かす。
イランとISISの違いはISISが今のところナイフで人質の首をちょん切るくらいしか出来ないのに対し、イランは今や大陸横断弾道爆弾と核兵器で武装しつつあるということだ。

イスラム過激派と核兵器の結合は世界にとて最大なる脅威である。ISISを打倒してもイランの核武装を許容したら、戦闘に勝って戦争に負けることになる。これは決して許してはならない。だが、友よ、今やまさにそれが起きようとしている。イランが今の交渉に同意したならば、まさにそうなるのだ。この交渉によってイランの核兵器開発が阻止されるどころか、イランが核武装することが保証されるのだ、それも多くの核兵器によって。

ネ首相は、現在進行中の交渉には二つの問題点があると指摘する。
ひとつは、イランにはこの交渉によって核開発のインフラを破壊することを義務付けられていない。核開発を遂行しているかいないかは国連の監査官によって監視されるということになっているが、北朝鮮の例からもわかるように(イラクの場合もそうだったが)、監査官は開発内容を記述するだけで阻止する権限はない。イランも監査官が実情に近づき始めたら国から追い出して開発を続行うすることは北朝鮮を見ていれば解る。イラン自身、過去に2005年、2006年、2010年と、国際監査官の警告を無視してきた。
今現在でも、イランは国際核監査会IAEAに開発の実情を明らかにしていないのである。イランは二度も隠していた核開発施設を見つけられている。イランがどれだけの施設を隠し持っているかわからないのだ。イランは過去にもいくつもの施設を隠してきた。嘘をつき続けてきた。イランは信用できないのだ!
ふたつめは、イランにかかるどのような規制も10年後には解禁されてしまうということ。イランがこの十年間でひそかに核開発を進め、解禁となったら一気に製造を始めれば半年後には何万と言う核爆弾の製造を完成させることができる。10年なんて国際政治ではほんの一瞬。イランは現在所持する1万9千の遠心分離機の10倍にあたる19万の遠心分離機を作る計画だと発表している。これが完成したら、世界中の核兵器の燃料を提供できるようになってしまうのだ。しかも解禁となった10年後はどうどうとそれが出来ることになる。
また、イランの大陸横断弾道ミサイル(ICBM)計画についてはこの交渉に含まれて居ない。これが規制されなければ、イランの核兵器はICBMによって世界中に(もちろんアメリカのどこにでも)届くこととなる。
そんな国と交渉する理由はなにか?国際社会はイランへの経済制裁を緩和することによってイランが平和的な文明社会へと変化するとでも思うのか、それとも制裁を続けることによってイランがより過激化し今より危険な国になるとおもうからなのか?
ネ首相はそのどちらも正しくないと主張する。イランは経済制裁が行なわれている今すでに、近隣諸国への権力を伸ばしつつある。イランの経済状態がよくなれば、その勢いは衰えるどころか増すことは火を見るよりもあきらかなはず。イラン近隣諸国はイランの核開発が許容されるなら、自分らもその開発に急がねばならないと考えている。この交渉が成功すれば、中東は一斉に核武装するだろう。そうなったら世界平和どころか世界大戦争がおきかねない。
ネ首相はイランへの経済制裁解除をする前にイランに三つの要求をすべきだという。
ひとつは、近隣諸国への侵略をやめること。
二つ目は、世界中のテロ援助をやめること。
三つ目は、ユダヤ民族の唯一つの国、イスラエル破壊を唱えるのを止めること。
国際社会がイランの姿勢をあらためることを交渉前に要求できないのであれば、すくなくとも規制が解禁される前に改めることを要求すべきだ。そしてイランが振る舞いを改めない場合は、規制を解除するべきではない。
今の交渉では上記の三つをイランに強制することができない。非常に悪い内容だとネ首相は批判する。
ネ首相はホロコーストの生存者でノーベル平和賞受賞者のエリー・ウィーゼル氏をさして、過去の教訓を生かし、世界のリーダーたちが同じ間違いを犯さないことを求めたい、今の平和のために未来を犠牲にしてはいけない。平和の幻想のために今の侵略を無視してはならない、と訴えた。
そして首相は、ユダヤ人が人種抹殺攻撃に対して受動的だった時代は終わったとし、世界中で散り散りになった弱体でもない、今や独立した古代の祖国を持つ国民となった。そしてその兵士らは命をかけて国を守る覚悟がある。100代に渡るユダヤ民族で始めてユダヤ人は自分たちを守ることが出来るようになったのだと語った。

だからこそ、だからこそイスラエルの首相として、私は他の何よりもこのことを約束する。イスラエルはたった一人になったとしても、イスラエルは一人でも立ち向かう。
だが、イスラエルは一人ではない。私はアメリカがイスラエルと一緒に立ち向かってくれることを知っている。
あなたがたがイスラエルと一緒に立つと知っている。

世界中の多くの人が何故かユダヤ人を嫌う。私にはその理由が全く理解できない。だが、ユダヤ人は炭鉱の中のカナリアのような存在だ。ユダヤ人が虐待されるとき、それは世界平和が乱される兆候なのである。被害を受けているのがユダヤ人だから放っておけばいいと言う考えは、たとえユダヤ人大嫌いなアラブ人でも持つべきではない。なぜならユダヤ人の後は必ず近隣のアラブ諸国が標的となるからで、その後は無論ヨーロッパでありアメリカであり、そして東洋にもその魔の手は届く。
イランの大陸横断弾道ミサイルは、イラン勢力が東洋に迫れば迫るほど日本にも脅威を及ぼす。中東からの季節労働者が多くなってきた日本としてもイランが支持するテロの脅威は他人事ではないはず。イスラエルのことをシオニストロビーだユダヤ金融陰謀だなどとばかげたことを言って忌み嫌っている場合ではない。
オバマ王は、ビービーの演説内容には取り立てて新しいことはないと語った。だがそれが本当なら、ビービーの質問と挑戦にこたえるべきだ。
何故イランと交渉するのだ?
何故イランにもっと厳しい条件を要求しない?
何故10年という期限付きなのだ?
何故大陸横断弾道ミサイル開発の規制をつけない?
イランが交渉の内容に違反した場合の制裁はなんだ?
その制裁をどうやって実行するか計画があるのか?
オバマには答えなければならない質問が多くある。ネ首相を失礼な奴だとか言って批判している暇があったら、アメリカのイラン政策をもっと明確に国民が納得いくように説明しろ!


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極左翼テロリストを放っておいた韓国も韓国だが、大使への警備おろそかなアメリカもアメリカでは?

韓国でアメリカ大使が暴漢に襲われナイフで切りつけられたというニュースは日本でも報道されたので皆さんもよくご存知のことだろう。朝日新聞の記事によると、この男は前々から北朝鮮と韓国の併合をとなえて過激な運動を繰り広げてきたテロリストで、日本大使をコンクリートの塊で襲ったこともある前科もの。北朝鮮にも何度も足を運んでいるという。この男が悪名高いテロリストであるということよりも、なんでこんな男がのこのことアメリカ大使に近づくことが許されたのか、はっきり言ってそっちのほうが問題だ。

リッパート駐韓米大使がソウル市内で男に刃物で切りつけられた事件で、韓国の警察当局は6日、現場で取り押さえられた金基宗(キムギジョン)容疑者(54)について、殺人未遂容疑などで逮捕状を請求した。また、金容疑者が7回にわたり北朝鮮を訪問していたとし、今回の事件との関連性を調べているという。一方、ケリー米国務長官は5日、会見で事件を厳しく非難した。
(略)
また、金容疑者が1999年から2007年の間に7回にわたって訪朝し、11年12月に金正日(キムジョンイル)総書記が死去した際にはソウル市内に焼香所を設置しようとしたと指摘。今後、国家保安法違反の適用も視野に過去の活動と事件との関連を調べるとしている。
金容疑者はこれまでの調べに対し、今回の事件の動機について、南北の和解ムードを妨げる米韓合同軍事演習に抗議するためなどと話しているという。

最近アメリカのネット上でローンウルフ(一匹狼)ならぬノウンウルフ(知られた狼)という言葉を聴くようになった。それは、欧米でイスラム教テロリストによる単独の殺害事件が起きた場合、主流メディアや政府がすぐに、『これはローンウルフの仕業で、組織的なものではない。テロ組織との関係はない』と言い出すのに対し、一匹狼とは言うものの、イエメンやシリアのテロキャンプを何度も訪問していたり、国内や国外でテロ活動をしていたりという過去が、当局によって結構知られている人物であることが往々にしてあるからである。
行動が単独個人で行なわれたものでも、その人間が裏で組織と繋がっていれば立派にテロ行為だろう。それを単なる一人の狂人の行為として片付けるべきではない。犯人のキムギジョン20年近く前からテロ行為をしていたまさしくノウンウルフ・知られた狼である。韓国政府に批判的な記事を書いた日本記者を起訴処分するような国が、外国人大使を襲ったテロリストを単なる執行猶予で終わらせていたというのも不思議な話だ。被害者が日本大使だったから罪が軽かったのだろうか?
さて、こういう人間を野放しにしていた韓国も韓国なら、大事な大使の身の安全を守るはずのアメリカの警備員は何をしていたのだ?最初の攻撃だけでも問題だが、何度もきりつけられている間に警備員は止めに入らなかったのか?
普通アメリカ大使には特定の護衛がつくことになっているが、その人数は政治的な環境によってまちまちだ。韓国のように比較的親米な国の場合は無論その数は少ない。しかし、少ないとは言っても何人かはいたはずだ。CNNのニュースによると、犯人は周りに居た人に取り押さえられたということで、警備員に取り押さえられたわけではなかったようだ。
アメリカ大使館の話だと、大使には数人の護衛がついており、地元警察にも一応警備を依頼していた。韓国の法律では大使館から直接依頼がなければ特に警備担当はしないということだが、万が一の場合を考えて29人の警察官が警備に当たっていたが、室内にいたのは四人だけで、後の警官は建物の外の警備に回っていたという。
ABACニュースによると、大使の護衛は銃を持たない私服の韓国人警察官ひとりだけだったという。韓国の警察官は普段拳銃を持っていないのだそうだ。大使の護衛にアメリカ人が一人も居なかったというのも不思議だ。
しかし会場の護衛には韓国の警察官が29人配備されていた。そんなに警備が頑丈なのによく知られたテロリストが会場に入ってきて大使に攻撃することが可能だったというのは信じられない。ピストルで撃ったとかいうならまだしも、ナイフで切りつけたということは、すぐ傍まで寄ってこなければならなかったわけで、そんなことになるまでに周りの人間が気がつかなかったというのはおかしいではないか。
ニュースビデオを見る限り、犯人は演説会場に参加していたほかの人たちのように背広を着ていない。すぐに怪しい人間だとわかったはずだが、対応が遅すぎる。
はっきり言って私ならオバマ政権下で大使などやりたくないね。リビア領事の件にしろ、韓国にしろ、警備が甘すぎる。


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寒さに震えた東海岸の旅

本日はちょっと個人的なお話。

カカシは先週の金曜日までぴったり三週間ほどバージニア州のバージニアビーチ市付近に滞在していた。去年と今年のバージニア州は例年にみない寒波に襲われ、降雪も70年ぶりとか言う大雪に見舞われた。私が滞在していたのは真冬の二月だから、まあ寒かったこと!最低気温は華氏マイナス一度。摂氏になおすと零下18度!これは最悪だったが普通でも零下12度から8度くらいだった。

私が滞在しはじめた次の週にものすごい大雪が一晩中降って、翌日は道に止めてあった車が完全に雪に埋まっていた。日中になって日が照ってきても、雪の表面が多少解けても気温が零下なのですぐに凍りつき、夜になってさらに新しい雪がその上に積もりと言う状態が続き、道は何センチものがちがちに凍りついた雪で固まっていた。運転なんて冗談ではないという状態。

ミシガン州出身の同僚が、ミシガン州ならこんなのどうってことないだけどね、と言っていたが、問題なのは普段雪が降らないところには除雪機などの設備が整っていないということ。表通りや高速道路の除雪はまあまあなんとかなるとしても、裏道とか住宅街の道路や歩道までには手が回らない。だから一般人は自宅から表通りに出るまでのところで車が詰まって走れない状態となってしまった。

近所の学校や公共施設は一斉に雪休み。レストランとか一般のお店も皆閉まってしまった。うちの職場も最初の日は休みだったが、そう何日も休んでいるわけにはいかないので、二日目からは時間を遅らせて開業。

私の泊まっていたホテルの前の道が完全にスケートリンク化していて、車があっちゃこっちゃでスピンして数メートルが進めない。やっとなんとか表通りまで出て職場まではいけたのだが、職場の駐車場に雪が10センチくらい積もったまま。駐車の線が全く見えないので、みんなひっちゃかめっちゃかに駐車していた。私の車も駐車場でつっかえてしまい、何度も車を降りては雪かき。車をとめるのに20分以上かかってしまった。やっと車を泊めて仕事場まで歩いている途中で滑って転んで膝がおおあざをつくってしまった。帰りは帰りで雪に埋まった車を掘り返すのに一苦労。

それでもやっと三週間の仕事を終えてカリフォルニアに帰ってこようと思ったら、帰りの日に大雪予報が出た。一旦降り始めたら2~3日は帰れなくなってしまうと思った私は帰りを一日繰り上げて飛行機の予約を変えた、、つもりだったが、空港へ行ったら予約が入っていないといわれた。旅行会社のミスで日にちが一日間違っていたのだ!

無論翌日は大雪で飛行機はすべて欠航。結局その日は帰れず、道もふさがってどこへもいけないので、ホテルで缶詰になった。

金曜日になって、なんとか予約が取れて帰ってこれることになったが、出発が二時間も遅れたため、乗り継ぎのデトロイト空港でゆっくりお昼ごはんを食べる予定が完全に狂い、次のゲートまで猛烈ダッシュする結果となった。ああ、もう散々!

もう雪のバージニアには死んでもいかないからね!

もっとも大雪で大変だったのはバージニア州だけではない。ニューヨークやメリーランドもかなり大変だったよし。ま、雪の多い東北とかの人たちからしてみたら、こんなことで大変がってる我々がおかしいかもしれないが、もともと雪の多い地元の人たちはなれてるし、インフラもしっかりしてるからちょっとやそっとの雪で町が遮断してしまうなんてことはない。慣れてないから困るんだよね、これって。
カカシも雪道運転なんてしたことなかったし、、

それにしても、ほんとうに毎年のように記録更新するこの寒さ。アル・ゴアさん、地球温暖化はどうなったんですか?


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インターネット乗っ取りを狙うファシストオバマ王

カカシは前々からオバマのことをオバマ王と呼んできたが、それには訳がある。オバマは民主主義国家の代表として選ばれておきながら、何かにつけ大統領というより王様のような独裁を行なっているからだ。最近オバマ王の独裁振りはひどいものがあるが、今回オバマ王がごり押ししているネットニュートラリティという法律はオバマの独裁振りのなかでも特にひどいものだ。
ニュートラリティーNeutralityというのは「中立性」という意味だが、こういう言葉に騙されてはならない。オバマの提案は中立どころか連邦政府独裁の言論弾圧及びプライバシー侵害のファシズムまるだしの恐ろしい法律だ。
ニュースマックスがネット中立性の7つの問題点を上げているので読んでみよう。
1. 連邦通信委員会(FCC)の提案は連邦政府による強引なネット制覇である。
この新法の元では、ブロードバンドインターネットは電話とか電気とかのように公共なものとして扱われるようになる。これによってコムキャストやベライゾンやタイムワーナーといった民間企業に対して政府による権限が非常に拡大する。それによって民間のネットワークによる個別の技術発達への投資をする意味が薄れるため、ブロードバンド技術発達が遅れ、消費者の使用料金も値上がりする。
2. ネット中立法はネットフリックスやフェイスブックといった大手会社をえこひいきする。
ネットフリックスはいまや全国インターネット通信の35%を占めているという。政府がネットフリックスに低額の使用料金を要求することによって大幅な通信を許せば、ネットフリックスは他社よりも低い使用量を消費者に求めることが出来る。ということは、政府に使用量を払えない中小企業が市場から締め出されることになり、大企業が通信権を独占することになる。
3. ネット中立法は民主主義と人々の意思を妨げるもの。
CBS ニュースによると、三分の二のアメリカ人が中立法に反対している。他の世論調査ではもっと多くの市民がこの法律に反対している。
4. ネット中立法は言論の自由を迫害する。
元FCCの会長で、現在は連邦選挙委員会の委員長であるリー・E・グッドマン氏は、中立法は言論の自由を迫害するとニュースマックスに語った。ネット通信を政府が統括するということは、政府が通信内容を規制することが出来るという意味。特にネットでは政治的な内容を個人が書いたり、読んだりすることが規制の対象になるため、自由に政治問題の情報交換ができなくなるというのだ。
5. 法律設立過程がホワイトハウスによって腐敗している。
オバマ王はホワイトハウスのスタッフと裏口をつかってFCCのウィーラー会長に元々の提案より強硬な規則を通すよう圧力をかけているという。つまり、規則はFCCによる設立ではなく、ホワイトハウスによる設立となってしまっているのだ。
6. 委員会の投票内容は不透明。
委員会の2/3の投票で通った提案の内容は投票前に一般に公共されなかった。5人いる委員のひとり、Ajit Pai氏は317ページもある提案書を一般公開することを固く禁じられたという。投票のあとですらも、その内容が公開されるのはずっと先のことになるという。悪名高いオバマケアの内容が議会で通されるまで全く公開されず、通ってしまってから次々とその問題点があきらかになっているように、この法律もどんな恐ろしい内容が隠されているか我々には知る由もない。
7. 中立法はプライバシーを侵害し、連邦政府による一般市民へのスパイ行為を拡大させる。
インターネットが連邦政府によって統括されれば、使用者の個人情報など政府が見張るのには好都合。これまで以上に一般市民のプライバシーが侵害されるようになる。
参考:Newsmax.com http://www.newsmax.com/TheWire/seven-reasons-net-neutrality-threat/2015/02/27/id/627247/#ixzz3T9BC68sL
この7つの項目のなかでも特に問題なのは2番目と4番目。中立法のモデルは電話やケーブルテレビの構成だが、この二つを見ていてもかなりの独占性が理解できる。特にケーブルテレビの場合、アメリカでは居住区によってケーブル会社が指定されており、カカシの住むとある市ではチャー何たら会社以外のケーブル会社と契約することが出来ない。だからチャー何たらはどれほどサービスが悪かろうが好きなように料金の値上げをする。文句を言っても消費者には他に選択余地がないのだからひどいものだ。チャー何たらケーブルが放映したくないテレビ局の番組は消費者には見られないということになる。
インターネットがこのように大手企業に独占されるということは、その大手企業は連邦政府の息がかかっているものばかりとなれば、連邦政府に都合の悪い内容のサイトが閉鎖されのは必定。フェイスブックなどでも政治的な論争など出来なくなる。
主流メディアが左翼リベラルべったりでも、ネットがあるからネトウヨ論争も可能なのに、中立法が通ればそれは不可能になるのだ。
これがファシズムでなくて何なんだと私は聞きたい!


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