カカシ、フェイスブックをはじめる

実は、以前にマイスペースを始めたのだが、すぐに飽きて完全に放ったらかしになってる。そのうちにアメリカではマイスペースの人気はがた落ち。それに反してフェイスブックは人気急上昇。なのでカカシもフェイスブックに登録してみた。
興味ある人はフレンド登録でも如何かな?リンクはこちらから。


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ノーバマスティッキーキャンペーン、あの希望とか変革とかってのはどうな案配ですかね?

私のブログ仲間のマイクさんが、フェィスブックで紹介していたこの反オバマキャンペーンは非常に面白い。
最近のアメリカの物価高騰は目を見張る者がある。中東やアラブ諸国での紛争をかわきりに原油の値段が急速にあがり、ガソリンの値段は数ヶ月前まで1ガロン2ドルちょっとだったのが、いまや4ドル45セント。ひどいところになると5ドルを超えてる州もある。税金が高い日本や欧州などと比べるとまだまだ安い値段だと思うかもしれないが、アメリカのように交通手段にしろ輸送手段にしろ車に頼っている社会にとってこの値段は死活問題だ。
ガソリンが高ければ輸送費も高くなり、そのぶん商品の値段も上がる。最近のスーパーでの買い物は、ほんのちょっと寄って夕飯に必要なものだけ、なんて思っていてもすぐに100ドルを超えてしまう値段。S&Bの粉からしが1缶5ドルとかメキシコ風サルサ1瓶7ドルなんてのを見て目の玉が飛び出た! 朝御飯のシリアルとか、ほんの2〜3ヶ月前から20%の値上がりなんて品も少なくない。
庶民が馬鹿高いガソリン代や食費でひーこら言っているのを傍目に、オバマ王は次の再選のため選挙資金を10億ドル集めると大々的に発表。ここ数日の間にカリフォルニアやニューヨークで5〜6回の献金運動パーティを行った。ニューヨークのマンハッタンでは、オバマの大名行列のためあちこちで道が塞がれ、徒歩の通行人が45分も文字通り立ち往生をくらった場所もあったほど。ラッシュアワーのマンハッタンの交通は乱れに乱れ地元民の顰蹙を買っている。
オバマ王はブッシュ大統領の経済政策が劣悪だったとして、自分が大統領になった暁には希望と変革でもってあかるい社会をつくるとかなんとか大きな事を言っていたが、オバマが大統領になってからというもの国の負債はたった二年半でブッシュ時代の八年間で生じた金額を大幅に上回り、失業率は二桁になり、イラクやアフガニスタンから撤退するどころかリビアに手を出して予算の無駄遣い。BPの原油漏れ事件で原油海洋発掘は事実上差し止められているなか、原油産出国のアラブ諸国で次々に紛争。おかげでアメリカはここ数年経験してこなかったインフレに悩まされている。
というわけで、高いガソリンポンプやスーパーの値段表などに、”How’s that Hope and Change Working Out for you?”(あの希望とか変革ってのはどんな案配ですか?)というメッセージの書かれたスティッカーを張ろうという静かなキャンペーンが行われている。これは確か一年くらい前にサラ・ペイリンがなにかの演説でオバマに問いかけた質問だ。
一般庶民は普段は政治になど興味はないが、こうやたらに値上げが続くと、政府はなにをやってるんだという気持ちなるはず。そんな時にこんなスティッカーを見たらオバマへの反感を増すかもしれない。
どんな場所にスティッカーが張られているかは、このビデオを参照


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不気味に現在の社会と重なる映画『肩をすくめるアトラス』

リバタリアンのカリスマ、ロシア出身のアイン・ランド原作のAtlas Shrugged (『アトラス、肩をすくめる』の意。)が映画化され公開された。
アイン・ランドは共産圏のロシアからアメリカに亡命して作家となった女性で、利己主義の美徳を説いた人だ。彼女の伝記はヘレン・ミレン主演でアイン・ランドの情熱というテレビ映画にもなっているので、「アトラス、、、」と二本立てで観るのも悪くない。
原作は一種のSF小説なのだが、ジョージ・オーウェルの「アニマルファーム」や「1984」と同じように、社会主義の恐ろしさを描いた小説だ。読者がリバタリアン系保守派なら一読の価値ある小説だが、いかんせん長いので、アイン・ランドが誰か彼女の思想はどのようなものなのか、全く知らない人はこの映画から入って行くのも悪くない。小説の精神を誠実に保った非常に素直な映画だ。
原作が書かれたのは1957年なので、アメリカの主流な交通機関が鉄道という設定は現在のアメリカ社会を舞台にするには無理があるのではないかと思ったのだが、アラブ諸国での紛争で原油の値段が暴騰し飛行機や自家用車での移動や輸送が不可能になったという説明があり、「うまい」と思わずうなってしまった。この映画の撮影中にはまだエジプトやリビアの紛争が起きていなかったはずだが、この映画がSFとして設定した未来像が実際にそのまま起きていることは非常に不気味だ。
しかも、冒頭でテレビの政治討論番組で実業家と政治家が言い争いをするなか、実業家が「アメリカにはいくらも資源があるのに、国が発掘を拒んでいる」と政府の方針に文句をいうあたりなど、まさに去年の原油漏れ以来海洋原油発掘を事実上差し止めにしているオバマ王や、アラスカのアンワーの原油発掘を自然保護を理由にかたくなに拒む民主党議員達の政策をそのまま批判しているかのようだ。
もっともアイン・ランドの原作は、誰が何時の時代に読んでも、私にもそんな経験があると思わせる部分がいくつも出てくる。特に左翼リベラルとしょっちゅうやりあってる人間なら、小説のところどころで主人公に浴びせられる批判は、そっくりそのままの語彙で浴びせられた経験があるはずで、作家は私の人生を何故知っているのかと不思議に思う場面が数々ある。
映画の設定は2016年という近い未来。世界はアラブ諸国の原油生産国での紛争がもとで資源不足。交通や輸送手段は鉄道が主な手段として残っているだけ。政府の社会主義的な悪政策のせいでアメリカの中小企業は大打撃を得ており、社会は非常な不景気で1930年代の大恐慌のような失業率は25%以上。
日に日に政府による産業への官制が厳しくなっていくなか、父親から受け継いだ鉄道会社タガートトランスコンティネンタルの副社長として、なんとか会社を保もっていこうとしているのが主人公のダグニー・タガート(Taylor Schilling)。長男として社長の座を引き継いだ弟のジェームス(Matthew Marsden)は社長とは肩書きだけの理想家。ジェームスは政治家に取り入るしか能がないビジネスの才能はゼロの男。実際の経営にたずさわっているのは姉のダグニーで、彼女がいなければ、とっくの昔に倒産していただろう会社経営だが、利益のためなら容赦なく無駄を切り捨てるダグニーの経営姿勢に対して「姉さんは冷酷だ、他人の気持ちなど一度も考えたことがないんだろう」とことあるごとに批判的な態度をとるジェームス・タガート。
100年も修復されていない線路を長距離に渡って新しくし、新幹線のような高速列車を通そうと野心を燃やすダグニーは、最新の鉄を生産しているリアドンメタル製鉄会社の社長ヘンリー(ハンク)・リアドン(Grant Bowler)と契約を結ぶ。
リアドンはこの不況時において非常な成功を収めている数少ない実業家であるが、その家庭には恵まれていない。30も過ぎて仕事もせずに兄の脛かじりの実弟フィリップ(Grant Bowler)はリアドンから自分が支持する左翼団体への10万ドルという寄付金をせびりとっておきながら、大企業主からの寄付金だとわかると左翼団体として恥かしいので小切手ではなく銀行へ直接振り込んで欲しいなどという。実母(Christina Pickles)も妻のリリアン(Rebecca Wisocky)もリアドンの経済力のおかげで贅沢な暮らしをさせてもらっているにもかかわらず、金儲けのために働く実業家としてのリアドンに対し軽蔑心を隠す事が出来ない。
特に妻のリリアンは冷たい美女で、豪華なドレスや高価な宝石を身にまとい高級社会の妻としての世間体にしか興味がなく、そんな生活を可能にしているハンクへの愛情などひとかけらも感じていない。ハンクは妻と寝室も別々で、時折性行為のためだけに妻の寝室を訪問する以外には、二人の間に精神的なつながりは全くない。
そんなハンクが自分と同じように事業に情熱をそそぐダグニーと出会い、二人の仲が急速に進展するのは当然のこと。だが、二人が力を合わせて高速列車を走らせようとする間にも、二人を取り囲む世界はファシズムへの道を猛烈な勢いで進んで行く。
政府が次々に提案する法律は、労働者を守るとか平等や公平を保つためという名目のもとに通されるが、実際には才能と実力のある企業を競争相手の企業や政府が結託して気に入らない企業をつぶしたり食い物にするのが目的な理不尽な法律ばかり。
映画はディストピアを描いた架空小説ではあるが、そのなかに出てくる逸話は現代社会と不気味に重なる部分がある。
労働組合が企業を乗っ取り、組合が経営者に給料を能力別ではなく必要に応じて金額を決めるやり方を強制してつぶれてしまった企業などは、労働組合に食い物にされて労働組合のオバマ政府に乗っ取られたジェネラルモーターズを思い出させるし、企業が勝手に本社を移転しないように規制する法律は、ワシントン州のシアトル市にあるボーイング社が労働組合の力から逃れるために他州に移転しようとしてオバマ政権の労働省からクレームがついた例などを思い出させる。
能力と実行力のある人々が支えて来た社会を、何の能力もなく自分では何も生産しない腐敗した政治家や理想主義の社会主義者たちがどんどん蝕んで行く。そんななかで、ダグニーの回りでは才能ある人々が次々に姿を消して行く。それぞれに「ジョン・ガルトって誰だ?」という不思議な言葉を残して。
この映画は三部作の第一作なのだそうだ。すでに三部まで制作が済んでいるのかどうか解らないが、こんな反社会主義映画が政策されたということ自体奇跡に近い。無論ハリウッドでは非難囂々。公開している映画館の数も限られているし、宣伝も派手にはされていない。
だが、保守派ブロガーやトークラジオなどの紹介で、結構地味な人気が出て来ているようだ。2012年の選挙を前に、オバマ王や民主党が幅を利かせると社会がどういうことになるかを知ってもらうためにも、アイン・ランドなど聞いたこともないという普通の人に観てもらいたい映画だ。


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ミシガン州、イスラム抗議のキリスト教牧師が逮捕される

フロリダでコーランを燃やしてアフガニスタンの暴動を誘発したと問題になっているテリー・ジョーンズ牧師が、今度はミシガン州のイスラム教センターの前で抗議運動をしようとして、地元の警察に逮捕されるという事件がおきた。
ミシガン州のディアボーン市はアメリカ国内でもイスラム教徒の多い市だが、最近この市においてはイスラム教徒ではない別の宗教を持った人々がかなり迫害されており、イスラムの宗教シャリアが信じられないほど強く施行力をもつようになっている。たしか数ヶ月前にもイスラム教徒の集会の前で、キリスト教の宣教師たちが集会場の外でイスラム教徒らに布教運動をおこなったところ、警察に連行されるという事件があったばかり。シャリア法ではイスラム教徒に他宗教を布教するのは違法となっているからという理由だったが、アメリカは国教をつくってはいけないといって、市役所から十戒の書かれた軸をはずしたり、公営施設からクリスマスツリーを追い出したりするような国が、なんでシャリア法に違反するからといって、他宗教の人々の不況運動を邪魔したりするのだ? 何故、シャリア法に従ってアメリカの憲法で保証されている宗教の自由を侵害したりするのだ? アメリカの政府に何時からそんな権利が生まれたのだ?
何度もいうが、私は他宗教の聖なる本を燃やすという行為そのものは個人的には好きではない。だが、アメリカではアメリカ国旗を燃やすことも旧約新約聖書を燃やすことも、たとえどれほどの愛国者やキリスト教徒を怒らせようとも表現の自由として保証されている。だったら、その本がコーランでも法の扱いは同じでなければならないはずだ。戦死した愛する家族を埋葬する墓地で反戦運動の気違いどもが兵士が死んでよかったと大声を張り上げる権利が保証されているなら、どれほどイスラム過激派の気持ちが逆撫でされようとジョーンズ牧師がイスラムセンターの前で抗議演説を行う権利は守られなければならないはずだ。
ミシガン法廷によると、ジョーンズ牧師は抗議演説をする許可を市に届け出たが、そのような行為は大きな騒動を起こす可能性があるとして許可が降りなかった。どうしても演説をするのであれば、それによって起こるであろう暴動を防ぐため、牧師があらかじめ警備費を負担せよとの市からの要請をジョーンズ牧師は拒否。許可なしで演説を強行しようとしたところを逮捕されたというわけ。
ジョーンズ牧師の逮捕は完全に違法だ。だいたい演説やデモの反響が心配だからという理由で言論の自由がそう簡単に弾圧出来ると言うのであれば、イスラム過激派は誰かが批判的な意見んを述べようとする度に、「そんな報道をするテレビ局は爆破してやる。」「そんなデモをおこなったら参加者は皆殺しにしてやる」「そんな集会を主催した公民館を燃やしてやる」とおおげさに騒ぎ立て、相手が信じるように適当にそのへんにいるキリスト教徒たちに暴行を加えたりすればいいだけの話。過激派の復讐が怖いから批判者の言論を弾圧するというのなら、すでにアメリカでは過激派イスラム教徒に乗っ取られたことになるではないか。
非イスラム教女性にヒジャブ着用を強制
実は、もうそうしたことが現実になりつつあるのが、イギリスはロンドン。東ロンドンのタワーハムレッツ地区にある商店では、イスラム教徒ではない女性経営者が髪の毛全体を覆うヒジャブというスカーフを被っていないとして、地元のイスラム教徒たちから脅迫されるという事件が起きている。
この女性はヒジャブを被らないで仕事をするなら殺してやると脅迫されたという。最近このあたりでは「同性愛者立ち入り禁止」などという落書きがあったり、ビキニモデルやインド映画のポスターに黒いペンキが塗られるなどの破損が続いている。ポスター破損はバーミンガム地区でも起きている。
薬局を営み自分はイスラム教徒ではないこの女性は、先月ヒジャブを付けないなら店をボイコットすると数人のイスラム教男性に脅かされた。このことをメディアに訴えたこの女性の店に男が来て「そういうことを続けるなら殺してやる」と脅迫したと、女性は警察に訴えた。
ロンドンではイラク出身のモハメッド・アル・ハキム30歳が、ヒジャブを付けていない従姉妹の命を脅迫したにも関わらず実刑を免れたという事実もある。ハキムに言わせると21歳の従姉妹アルヤは家名を娼婦や売女の家のように汚したと主張。地元のイスラム聖教師はハキムの言動は単なる助言であって脅迫ではなかったと説明している。
ヒジャブを付けないなら殺すというのが脅迫でないならなんなんだ!
ミシガン州住民は、ミシガンがロンドンみたいになってもいいというのか? ミシガン州は州法廷の横暴をこのまま見過ごし、みすみす州をイスラム過激派に乗っ取らせるのか?
ミシガン州のキリスト教徒は何をしているのだ、と私は聞きたい!


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税金の日、お茶会の主役はやっぱりサラ・ペイリン、必死に邪魔するウィスコンシン組合暴力団

アメリカで4月15日というと納税申告締め切り日ということで、一般にタックスデー(税金の日)と呼ばれている。この税金の日はティーパーティー運動にとっては非常に大事な日でもある。なんといってもお茶と言う意味のTEAをもじって、Taxed Enough Already (もう十分税金は払ってるよ!)と訳したりして、元々のボストンティーパーティーがそうであったように反課税が主題となっている運動だからだ。
さて、その4月15日に、このあいだ知事のスコット・ウォーカー氏の機転で、労働組合の交渉権を厳しく規制する予算案が民主党の投票なしで通ったばかりのウィスコンシン州首都マディソン市で、ウォーカー知事の予算案通過を祝う意味も含めて記念すべきティーパーティー集会が開かれた。名残雪の振る寒いマディソン市には、多くのティーパーティーメンバーが集まり、多々の来賓客が演説を行ったが、その中でもなんといっても主賓は保守派のスーパースター、サラ・ペイリン女史。
ペイリンは前回の選挙で共和党副大統領候補だったとはいうものの、彼女は体制派は共和でも民主でも鋭く批判して突っ込む新しい政治家だ。もともとアラスカ州というアメリカ最後の開拓地出身で、政治活動家である今でも拠点はアラスカの自宅。テレビのトークショーにも時差のあるアラスカの自宅からビデオ出演がほとんどという彼女。体制派からの批判は保守派からであれリベラルからであれ誇りに思う根性の持ち主だ。
ま、そういう彼女がティーパーティーの主賓として話題のウィスコンシン州で演説するとなったら、反ウォーカー知事派の組合暴力団が黙っているわけにはいかない。予算削除法案への抗議ですでに首都に集まっていた労働組合暴力団員たちは、そのままティーパーティー集会にも招待無しの参加。ティーパーティーに参加する人々を多いか混むようにして嫌がらせをし、招待された演説者たちの演説をメガホンやラッパを使って罵声を浴びせるなどして妨害した。演説者のなかには14歳の子供も含まれており、ティーパーティーの黒人参加者は組合暴力団員から人種差別的な罵声を浴びせられる等、ひどい嫌がらせを受けた。
特にひどいのは、アメリカ国家の星条旗よ永遠にの斉唱の時にまで、組合暴力団員が沈黙を守らず汚い言葉をつかってブーイングするという反アメリカ精神を暴露したことだろう。これだけでも、いかにアメリカ左翼が反アメリカであるかが伺われる。下記は組合暴力団員たちが国歌斉唱の時に国旗に敬意も評さず罵声を飛ばすビデオである。

ウィスコンシンの小学校勤務さんは、カカシのことを相手の意見を尊重しない失礼な人間だと批判したが、こういう労働組合の下品な態度については何も言う事は無いのかな?


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せっかく書いたエントリーを消してしまったので、、、しょうがないので手紙の返事

本当はこれはコメント欄に載せようかと思っていたのだが、サラ・ペイリンのウィスコンシンでの演説について書いたエントリーを、公開するという段階になって誤って消去をおしてしまった!でもそれまでにちゃんとセーブしていると思い込んでいたら、全然セーブしてなかった!そ、そんな!
というわけでかなり脱力したので、先日ウィスコンシンの小学校勤務さんに書いた手紙の返事でも載せておこう。相変わらず相手はメール公開を拒んでいるので、彼女の書いた事は意訳のみ。
ーーーーーー
ウィスコンシン小学校勤務さんへ、
返信はいらないとあなたは言っていたけど、改めてブログエントリーを書くほどのことでもないですので、直接メールでお答えしますね。
私が「教師自身の定期的な学力テストや生徒のテストの点で教師の昇給を考えるなどとったことは、いくら校長がやりたくても組合が承知しない」と言った件について、そんな校長がいるなら教えてほしいといった小学校勤務さんの質問を誤摩化したという点。
これについてはすでに答えてますが、「いくら校長がやりたくても」という文章の「も」は仮定形、つまり、よしんば校長がそう願っていたとしても、と言う意味でそういうふうに校長が思っているという意味ではありません。
それから用務員の件ですが、実際に用務員とは名ばかりで給料だけ貰ってるという横領や汚職は多くの学校区で長年によって見られることで、あのニューヨークの一件の事件は稀なケースでもなんでもありません。教育界に居るあなたがその事実を全く知らないというのは信じ難いですし、もし本当に知らないなら御自分でお調べになることをお薦めします。それに関するリンクはブログのコメント欄に張っておきましたから、まあ読んでください。
ウィスコンシンに限りませんが、労働組合員によるティーパーティーや共和党議員や保守派ジャーナリストへの暴行は、あちこちで報道されビデオに撮られています。(主流メディアやローカルニュースでは無理ですが)それを見ても、あれは暴力じゃないと言い張るなら、あなたの考える暴力と私の考える暴力では認識が違いすぎるので議論になりません。
それに犯罪の被害者がかならずしも被害届を出したりしないのはあなたもご存知のはず。現場の警察官ですら取り合ってくれないのに、そんな犯罪届け出しても無駄だ、と被害者が諦めたからといって、犯罪そのものが起きていないという証拠にはなりません。
私が提示したUSA TODAYの記事は、公務員の給料が民間企業の給料より安いというのは昔の話で今はそんなことはない、ということを示すものであり、州公務員の給料が民間企業の倍であるということを証明するものではありません。私が(公務員の給料は民間人の)「倍以上になっているという」と書いて「倍以上になっている」と断言していないのは、それが又聞きだったからです。「倍になっているそうだ」という意味です。でも、又聞きでもブログに書く前に本当かどうか確認すべきでした。これはちょっと手落ちでしたね。
でも、あなたの公務員の給料が民間人より高くないという提言も間違っていたのだから、ま、これはおあいこです。
教育界にはスクールボードメンバーといって納税者から選挙で選ばれた委員たちが存在し、そのひとたちが組合と交渉をするので、納税者に発言権がないというのはおかしいというお話ですが、スクールボードメンバーは政治家です。選挙運動もしなくちゃならない。で、ボードメンバーの選挙運動費に大幅な献金をしているのは誰だと思います? そうです、労働組合です。ボードメンバーは納税者の代表でもなんでもありません。労働組合の手先です。民主党の議員達と組合が癒着している以上に、ボードメンバーと組合の癒着なんてスーパーグルーより強いですよ。
カカシがどうしてそう必死に怒ってリベラルはを敵対視するのか、ブログという場所をつかって上から見下すようなものの言い方をするのか理解できない。どうして丁寧に質問している自分に対して、「バブルの中で生きているから世間知らず」と言ってみたり、「教員なのにそんなことも知らないのだろうか、あ、補助教員か」などと言わなければならないのか。そんな弱いものいじめをせずに率直な意見を述べたほうが余程反対意見の人からも理解を得られるのではないか?
あなたも含めて左翼リベラルの人は常にこういう言い方をしますね。自分たちが他人に対してものすごい失礼なことを言ったり、保守派は無知だという人をばかにしきった口調で書いているのに、私がそれに対等する言葉使いや態度にでると、すぐにあなたは失礼だと言い張る。そうやって、あなたが他人とぶつかるのは、あなたの態度が失礼だからだ、とやりだす訳ですよ。
私があなたや左翼リベルのひとたちとぶつかるのは考え方が最初から真っ向から違う訳で、接点がないからぶつかるのは当然なんです。それは私がどんなに丁寧で礼儀正しくても同じです。
私のブログですから、私には私の「独自の勝手な判断で失礼なコメント」をする権利はありますが、それでも私はなるべく裏を取ってから書くように気をつけてますよ。あなたこそ、私の書いた事が正しくないといいながら、私が指摘するまで情報を提供しませんでしたね。最初に私の書いたことが正しくないと指摘した時に、その根拠を出すのが礼儀だと私は思いますね。
ところで、あなたは確かGEが税金を払ってないって怒ってましたが、GEは先の選挙で誰に大幅な政治献金をしたと思います?何故彼らはそんな多額の税金控除を受けられたんでしょう、興味ありませんか?
それからあなたが不況の元凶となったと責めている大手企業や銀行に、経済活性のためといって救済に税金をあてがったのは誰でしたっけ? ブッシュ大統領も多少はそれをやりましたけど、もっと高額の救済を行ったのは誰でしたっけね?記憶にありませんか?それなのに、これだから民主党は信用できないってことにはならないんですか?
私が事実検証を怠ったといって批判するなら、あなたもご自分の言うことについて責任を持つべきです。
あなたのご主人が保守派と話をしたがらないのは、左翼リベラルにとっては都合の悪い事実を色々指摘されて面倒くさいからですよ。どうせ保守派の意見なんか聞いて考えを変えるつもりはないんだから、話しても無駄だと思うのは当然でしょう。
私は自分が間違っていたと解ったらそれは認めますし、いくらでも考えを変える用意はありますよ。あなたにはその用意がありますか?
カカシ


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ウィスコンシン州を始めあちこちで起きている労働組合暴力団の暴力行為

ずっと私にメールで自分の一方的な意見を突きつけて来ているウィスコンシン州小学校勤務さんが、またまたメールを送って来た。はっきり言って回がすすむごとに口調がヒステリックになってくる。ま、それだけ私が核心をついてるってことかな。
私がウィスコンシンの組合暴力団にティーパーティーのメンバーが暴行を受けたと書いた事について、州議員が組合暴力団に取り囲まれた映像を掲載したら、小学校勤務さんは、取り囲まれただけで暴行などされていないではないか、暴行はなかったと認めろ、と言って来た。さらに、本当に暴行が起きたのであれば、何故被害者は正式に告発しないのかと詰問。
誰か特定の人に殴られたか解らないのに告発のしようがない。第一警察が興味を示さないのに訴えたりしても時間の無駄だ。犯罪の被害者がかならずしも被害届を出すとは限らないし、警察自体が組合に同情的な状況でそんなことをしても意味がない。告発がないから犯罪は起きていないという理屈はおかしい。
もうここ二年近く、ティーパーティーのメンバーが労働組合の暴力団員に暴行を受けたなどという事件はいくつも起きており、もともと労働組合の組合ボスなんて言われる連中の暴力的な性質はアメリカの映画になったりしてるくらいで周知の事実。自分も誇り高き組合メンバーである小学校勤務さんがそれを知らない訳は無い。
ウィスコンシンでも、ウォーカー知事の予算案を巡って組合暴力団は反対意見を持つティーパーティーのメンバーやデモを取材していたジャーナリストらに対し、脅迫や暴力を使って言論弾圧にかかった。そのあからさまな違法行為は主流メディアは無視しても、保守派ジャーナリストが、それこそ命がけで取材してビデオや記事が色々存在している。小学校勤務さんは、そんな事実はなかったとか、私が事実を誇張しているとか、色々いちゃもんをつけて来たので、ここはひとつ、組合暴力団の暴力行為をいくつかまとめて紹介しよう。下記はゲートウェイパンディットから
予算法案への反対票を投じるという州上院議員としての責任を放棄して州外に逃亡したジム・ホルペリン議員の弾劾を求める地元ティーパーティーメンバーの集会が労働組合の脅迫によって阻止されるという事件が起きた。
集会はメリル地区にあるクラブ64というレストランで行われることになっていたが、組合暴力団から50にわたる脅迫電話がかかって来て、もしティーパーティーの集会を開いたら店を燃やしてやるとまで言われたため、レストランはティーパーティーの集会を断った。
別の場所で開かれた集会には、組合暴力団の連中がメガホンなどを持って集まり、署名運動をしているメンバーや署名をしようと集まった市民を取り囲みメガホンを使って大声でどなりちらしたり、署名用の書類を引きちぎったり破いたりした。
また、組合暴力団は地元の商店などにも圧力をかけ暴力的な脅迫をし続けているが、その反アメリカ的反民主主義的な脅迫行為に腹をたてた地元商店らが結託して反組合運動を始めた
ウィスコンシン州のユニオングローブ商店街の商店やビジネスはthe American Federation of State, County and Municipal Employeesという州公務員労働組合から組合を支持しないならボイコットするからそのつもりでという脅迫状を受け取った。
1ドルショップを経営するドーン・ボボさんは50代のお孫さんもいる女性。彼女は数週間前に組合員の女性5人による訪問を受けた。女性達はボボさんに組合支持のポスターを店の窓にはってくれないかと聞いた。州に60時間は働くというボボさんは、公務員が受けとっているような手当は何一つ受けていないとし、商売人としてどちらの意見を持つお客さんも不愉快にさせたくないので、どちらに対する支持も表明する気はないと言って断った。その時は組合員たちは「解りました」といって笑顔で去って行ったという。
ところが数日後、ボボさんは州公務員組合のAFSCMEのジム・パレットから手紙を受け取った。

「あなたがウィスコンシンにおける公務員の権利を支持しないと決めたことは非常に残念です。」

と始まった手紙では、サインは単に『このビジネスは労働者の権利を支持します』というもので、特に政治的問題のあるものではないと主張。そしてこの組合に参加している公務員について紹介した後、公務員がどれだけウォーカー知事によってひどい扱いを受けているかを説明した後、もう一度ポスターを張るよう考え直してほしいとした。それでもポスターを張らないと言うなら、ボイコットをする、中立というのは反組合という意味だと解釈するという脅迫で締めくくられていた。
この脅迫作戦に怒ったボボさんは、反対に「ユニオングローブ商店街を支持します!脅迫には怯みません!」というポスターを掲示。新聞やテレビのニュースなどでも取り上げられたため、かえって組合の脅迫に嫌気がさしていた地元商店やお客さんから多くの支持を受けているという。地元新聞は組合の強攻なやり方はかえって逆効果を得ているとさえ書いている。
このビデオは以前にも掲載したが、フォックスニュースのリポーターがウィスコンシンの組合員が州議事堂で暴れている状況を取材しようとして組合員から阻止され、そのことを生中継で報告中に怒った組合暴力団員に囲まれている映像だ。ちょうどカメラが切り替わったところで「あ、いま殴られました!」とリポーターの声が聞こえるが、残念なことに殴られた映像はない。しかし平和的な抗議を行っているならニュースの生中継は歓迎するのが普通で、それを阻止したということは、取材されたくない不法行為をしていたからだと憶測することが出来る。
またウィスコンシンはじめ各州でおきた組合員暴力を編集したこのビデオでは、組合員たちとティーパーティーメンバーやジャーナリストたちがもみあっている姿がみられる。組合員のひとりがカメラマンに向って「カメラを向けるな!」と汚い言葉を使ってつかみかかっている映像がみられる。カメラマンが「今この男は私のカメラをどついた」と言ってる声がきこえる。また別のシーンではあきらかに組合員が誰かを殴っている映像が観られる。小学校勤務さんは組合員たちの抗議は平和的な抗議運動だったと言っているが、現実はこんな感じだった。


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アメリカは充分に社会主義国家ではないと嘆くオバマ王。アメリカのすばらしさを理解できない恥さらし!

ここ数週間、アメリカ議会では新しい2011年度の国家予算について激しい討論が交わされていた。それが昨日、ついに共和党が要求していたかなりの予算削減を民主党が飲んでなんとか予算案が通過するという結果となった。バリバリの保守派側からは削減が甘過ぎるとか、もっと厳しいものにすべきだったという批判も聞かれた。無論民主党側からは削り過ぎだという批判もある。しかし、どこかで妥協しなければ事は進まない。それが政治というものだろう。
だが、それが面白くないのが左翼バリバリ社会主義者のオバマ王。予算削減を要求した共和党に対して大統領としてにつかわしくない攻撃的な演説を行った。反オバマ派のなかにはオバマを社会主義者だと批判する人間が私も含めて多く居るが、この演説はまさにオバマが如何にアメリカの自由競争社会を忌み嫌い社会主義国家を理想としているかというオバマ王の本性を暴露するものとなった。
オバマは先ず、ここ数週間に及ぶ予算案討論は単なる数字の問題ではなく、今後のアメリカがどのような国となるのかということに大きな影響を及ぼすとして、「我々がどのような未来を求めるのか、どのような国を信じるのか、ということです。そのことについて私は本日お話したいのです」と始めた。
オバマはアメリカの豊かな社会は歴史的にアメリカの自由市場や個人主義が根源になっていること、政府に対して健康的な懸念を常にもっていることなどを認めたうえで、しかし何もかも個人でやれるというわけではなく、一人で出来ないことは市民が力を合わせてやってきたと語った。
だからこそ我々は鉄道を敷いたのであり、強い軍隊を作ったのであり、大学をつくり国民に高い教育を与えた。我々は科学者を援助し技術の発展を促進し、あたらしい職や産業を作り出した。我々個々がこれらの投資から恩恵を受けてきたのだという。
ここでオバマが言う「我々」とは無論「政府」と言う意味だが、アメリカ最初の鉄道は民営企業だったし、昔から私立の大学は存在していた。かろうじて軍隊のみが国営だ。ま、それはいいとして、ここからオバマの演説は変な方向に進む。

アメリカ精神の一部として、我々一人一人が基本的な安定性を保つ手段を持つ権利があるという考え方でつながっている。

ちょっと待てよ、私は国民すべてが安定した生活を送る権利があるなどとは考えてないし、そんなことがアメリカ精神だったという記憶もない。国民にはそれぞれが成功する均等な機会が与えられるべきだとは考えるが、その結果がどうなるかは個人の努力次第だ。無論、状況や運によって働けなくなったり失業したりする人がいることは確かで、そうした人々を社会が見捨てるべきだとは思わないが。
オバマ王は、アメリカ市民は不運は誰の身にも降り掛かるということを心得ているからこそ、メディケア(低所得者対象の医療保険)やソーシャルセキュリティ(アメリカ版厚生年金)や失業保険といった制度に税金を払うことに同意しているのだという。

我が国にはこのような責務があるからこそ、より良い国なのである。いや、もっと言わせてもらうなら、このような責務を果たさない国など偉大な国とは言えない。

オバマは、政府が裕福な市民からより多くの税金をとってきたのは、成功した市民を罰する意味はなく、アメリカの公平な価値観からアメリカの自由競争市場の恩恵をより多く受けた人々には、そうでない市民よりも大目に社会に還元すべき義務があるという考えからだったと説明する。
時が経つにつれて、特に1980年代くらいからアメリカの負債はうなぎ上りに増えて行った。しかしパパブッシュやクリントンの時代には共和/民主が協力し合ってその解決策を練ったという。無論これは増税という意味。オバマはアメリカは常に中流階級や低所得層を念頭に入れ、こうした人々を犠牲にしたりしなかったと強調する。そしてこの協力によりアメリカはなんとかうまくいっていた、少なくとも2000年までは、、、
ところが2001年ブッシュ前大統領の時代になると、、と続く訳だ。あ〜あ、またブッシュ前大統領を持ち出して来て、悪い事はなにもかもダービャのせいだとやりだすわけね。もう二年も大統領やってんのに、いつまで他人のせいにするのよ。
ま、オバマのいい分は、ブッシュ前大統領は二つの戦争で大幅に無駄遣いをしたあげく、その支払いも考えずに減税などというけしからんことをやったおかげで、諸外国からの負債を大幅に増やす事になってしまった。国の財政が落ち込んだのはすべてジョージ・Wの減税が根源なのだと言う。
ブッシュ前大統領政権の無責任な減税と処方箋薬剤制度といった悪政策のおかげで、自分が大統領になった頃には国の不経済は手のつけようの無い状態になっていたと、またまたブッシュバッシング。しかし、例えそれが事実だったとしても、それではオバマ王が大統領になってからの2年間で得た負債がブッシュ時代の8年間で得た負債よりも多いという事実はどう説明するのだろうか。イラク戦争が終わった今、オバマには「二つの戦争」という言い訳もないではないか。
誰のせいであるにしろ負債があるという事実は変わらない。ではこの負債をどうやって返して行くのか。オバマ王は、いまこそ共和も民主も協力してこの問題に取り組む時だと言う。確かにその通りだが、オバマ王のいう「協力」とか真剣に取り組むとかいうのは、結局どういう方法のことをいうのだろうか?少なくとも共和党が提案している削除案でないことは確かだ。
共和党のポール・ライアン上院議員は負債を向こう10年間で$4兆ドル減らす法案を提案している。しかし、オバマ王はクリーンエネルギーから70%、教育費から25%、交通機関から30%、ペルグランツという奨学金から年間1000ドル以上の削除、といったやり方はアメリカの歴史的な精神に反するやり方だと主張する。
このようなやり方は勉学に励みたいがお金がない若者に対して大学に行くなと言っているようなものだという。中国や韓国などでは国が国民の教育に熱心に投資しアメリカの生徒の学力を追い抜いているというのに、アメリカはさらに教育費を減らそうというのか。しかも貧乏な子供達の教育費やきれいな空気を守るためのお金はないといいながら、裕福な市民や企業の税金控除をする余裕はあるなどというのはおかしいと言うわけだ。

考えてもみてほしい。過去10年にわたって下層の90%のアメリカ人の収入は減った。にもかかわらず上層1%の収入は平均25万ドルの上昇をみた。なのに、これらの人々が低い税金をはらうべきだというのか?彼らは私のような(金持ち)に20万ドルの減税をし、33人の老齢者からそれぞれ6千ドルもの保険料を負担させろというのだ。それは不当だ。そんなことは私が大統領である間は絶対に実現させない。(略)このようなやり方は私が知るアメリカのやり方ではない!

オバマ王だけではないが、民主党はかならず「減税」のことを「消費」と言い換える。国民が汗水流して稼いだお金を政府に渡さずに保持することを政府による「消費」だというのである。あたかも国民の金はもともと政府のものであり、国民がその一部を保持することは政府が国民に金を払ってやっているとでもいうように。
さて、それではオバマ王が考えるアメリカとはどういうものなのかと言えば、「私の知るアメリカとは寛大で温情的で機会の国という楽観的な国」なんだそうだ。だが、オバマがいう寛大で温情的な社会というのは、津波や地震の被災者に寄付金を送って上げるというような社会のことを言うのではない。オバマのいう寛大で温情的な社会とは、市民が払った税金で国が多くの福祉機関を運営する社会のことを言うのである。まさにこれが先日までカカシが討論していたツイッターの槻菟さんやウィスコンシンの小学校勤務さんたちと、私のような保守派との根本的な違いだ。
我々小さい政府を求める保守派から言わせると、政府のやるお役所仕事は不経済であり非能率的である。そんな政府に任せるよりも、我々が個人的に同胞を助けた方がよっぽども効率が良いと考える。政府が高い税金を我々から巻き上げるようなことをしないでくれれば、我々はもっと多くのお金を寄付することが出来るのだ。
日本の津波の被災などの募金運動でも解るように、アメリカ人のみならず日本人にしろ一般の市民は非常に寛大で温情が深い。税金などといった形で政府に強制されなくても、個々の意志によって困った人々を助けることなど普通に起きる。私から言わせれば、政府の介入がかえってそうした自然な慈善活動を邪魔していると思う。
オバマ王はこうした社会福祉機関への予算削除は全く望んでいないという。福祉を削らなくても負債を返す方法があるのだと。それはなにかと言えば、言わずと知れた増税である。
オバマ王は増税のことを政府の消費削減だと言い張る。なぜ国民から余計に税金を取りたてることが消費削減という屁理屈になるのかといえば、カカシが先にも述べたように、オバマ王は国民が保持している金は元々政府の金であり、一時的に政府が国民に貸してやっているものと考えている。だから減税は政府が国民に支払う金額が多くなり消費であり、増税は政府の支払いが減るから削減になるという理屈なのである。
だが、その話をする前に、先ずオバマが政府機関で唯ひとつだけ本当の予算削除を提案している部分がある。それは何かと言えば、そう、その通り防衛だ。
軍隊の総司令官として国の安全を危機にさらすようなことはしたくないとしながらも、国家負債は国にとって由々しき問題であるから国内の機関での節約が必要なのと同じように、やはり防衛も削らなければならないという。組合の力が強い他の公営機関からは何も削っていないくせに、自分が嫌いな防衛費だけは削っているオバマ王は、すでにここ2年間で毎年400億ドルを節約したと自慢する。そして今後も防衛費のもっと大幅な節約が可能だと言い張る。
確かに防衛庁には無駄な部分もあるだろう。お役所仕事であるから仕事もしないで給料もらってる役立たず従業員が居ないとは言わない。軍隊の部品なども高過ぎるものを無駄に買わされていることもあるだろうし、役にたたない武器開発プログラムがないとは言わない。だが、軍隊嫌いのオバマ政権のする軍隊予算削除で削られるのは、本当の無駄ではなく軍隊でもオバマと政治的に通じている将軍らが自分の気に入らない部分を削る結果になるのが普通だ。だからリビアで護衛艦のトマホークが弾切れになったりするのだ。
もうひとつ、オバマが予算削減に役に立つとしてあげているのが医療費の節約。オバマケアによって既存のメディケアやメディケイドといった医療保険が必要なくなるので、医療費を減らすことが出来ると言うのだ。だが、オバマ王以外はすでに誰でも認めているようにオバマケアは医療費節約どころか国の赤字をさらに増やすことになる。オバマケアではメディケアやメディケイドの加入者たちの医療など賄いきれない。つまり患者達は今までのような医療をうけられなくなり、もっと保険料の高いオバマケアへの加入を強制されることいんあるのだ。それをとぼけてオバマケアは国が使う医療費を大幅に節約するなどという戯れ言は民主党支持者でも信じていない。
ちょっと寄り道したが増税の話に戻ろう。オバマ王は税率を取り決める様々な規制を削減することによって財政の節約が出来るという。去年の12月、オバマ王は中流階級の増税をしたくなかったので、上流階級のブッシュ時代の減税をやむなく更新したと語る。しかし今後は百万長者や億万長者の減税を認める余裕はない、断じて金持ちの減税更新はしないと言い張る。
アメリカの税金制度は、色々なものが税金の控除になるように出来ている。例えば住宅ローンとか慈善事業への寄付金などは税金控除の対象となっているが、オバマに言わせるとこうした控除は税金の無駄遣いだという。何故なら大金持ちはこういった税金控除で一世帯あたり年間平均7万5千ドルも節約しているのに比べ、項目別納税をしていない中流階級はこうした控除が全くできないでいる、というのがオバマの理屈。だが、項目別納税をしているのは大金持ちだけではない。オバマが規制しようとしているのは年収20万ドル以上の家庭だ。20万ドルの収入は高いと言えば高いが、アメリカの中流家庭で夫婦共稼ぎの家の収入は10万から15万ドルくらいだから、20万はそれよりちょっと多いくらいであって、決して大金持ちと言えるような裕福な家庭ではない。
それにだ、私はビル・ゲイツのような大金持ちでも、マイクロソフトのような大企業でも、金持ちだからといって一般人より高い率の税金を払うべきだという考えには全く賛成できない。
ウィスコンシンの小学校勤務さんは、アメリカの現在の不況を作り出したのは大企業や大銀行の強欲が原因だと本気で考えているらしい。自分らで財政難を作り出しておきながら不景気の時に減税されるなど納得がいかないと彼女は言う。だが、自由市場で公平な競争で合法な商売をしている企業が、たとえどんな動機にせよ正当に利益を得ることが国の財政難につながるという理屈はおかしいし、例え本当にそれが財政難の原因になったとしても(そんなことはあり得ないのだが)そうした企業から収入が多いからという理由で高い税金を取り立てることで国の財政が潤うと思ったら大間違いである。
大金持ちや大企業は地元の税率が高くなったら何をするか、彼らは先ず近所を見回して税率の低い土地に引っ越すだろう。ビートルズを始め大金持ちがイギリスから逃亡したのも金持ち対象の法外な税金が原因だった。カリフォルニア州から大企業がどんどん退散して企業税金の低いネバダやアリゾナ州に引っ越したのも全く同じ理屈。企業が国内から逃げてしまったら、その企業が国内で雇っていた従業員は全員失業だ。失業者は税金など払えない。アメリカは高い税率によって税収入が上がるどころかかえって大幅に下がってしまうのが現実なのだ。
レーガン大統領の1980年代にアメリカのIT業界が一気に増幅し、前代のカーター政権時の不景気からアメリカが大挽回を達成出来たのも、レーガン大統領の大幅減税のおかげだった。レーガン時代には税率は下がったのに政府の税収入は上がった。それは好景気によりアメリカ国内の企業の利益と国民の収入が大幅に上がったからである。
オバマ王のやろうとしていることは、レーガン大統領がやって大成功を収めた政策の正反対のことなのだ。そんなことがうまくいくわけがないのは火を見るより明らかである。
だが、オバマ王はアメリカの特別な良さである競争の自由を理解していない。アメリカが機会の土地と呼ばれるゆえんを全く解ってない。
アメリカでは貴族に生まれようが平民に生まれようが、能力さえあれば成功する可能性がある国だ。だが、それが可能なのは自由競争という市場をアメリカ人が大事にしているからである。だが、オバマ王は自由競争では勝者と敗者があり不公平だという。だから敗者を助けるために勝者を罰するべきだというのである。こういう考え方はアメリカ的ではない、こういう考え方はアメリカ精神に真っ向から反するものである。こういう考え方はまさに
社会主義である!
オバマはアメリカの大統領の座に着きながらアメリカを代表しない非国民だ。アメリカの敵だ。2012年の選挙では、なんとしてでもオバマを打ち倒さなければならない。こんな人間がさらに四年も大統領をやったりしたら、アメリカはそれこそ私の知るアメリカではなくなってしまうだろう。


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ウィスコンスィン州教員さんからの多分最後の手紙に返事

昨日書いたばかりのエントリーに、ウィスコンシン小学校勤務さんから、もうすでに返答があった。左翼リベラル特有の人をバカにした言い方で、「とんちんかん」な答えを読むのが「面白かった」と書いている。だが、相変わらずカカシが彼女の質問を大げさに表現していると文句をいいながら、メール内容の直接公開を拒否している。ので、ま、しかたない。彼女とのやり取りは多分これで最後になるだろう。自分がカカシに対して非常に失礼な内容の手紙を書いているのに、自分は丁寧に手紙を書いているのに私が乱暴な言葉使いをしたと文句を言ってる。ご冗談でしょう!
先ず、『証拠をだせ』『情報源を提示しろ』と色々いっていた事に関して、ウィスコンシン州の公務員の給料が民営企業のそれより高いという事実や、公務員は犯罪を犯していても解雇するのは難しいという例など、色々とリンクまで張って情報源を提供したが、コメンターさんは、自分の反論の根拠が完全に崩れた情報源についてはだんまりを決め込み、ちゃちゃを入れられそうなものだけ選んで見苦しい言い訳にかかった。そのひとつがこれ。
学校に足も踏み入れずに高額の給料をもらっている用務員の例について、そういう用務員が沢山いると書いていたのに例はたったのひとつなのか。
最初はそういう人間が居るということすら認めず、沢山いるというなら一人くらい例をだせるだろ、出せるもんなら出してみろ、というから一例を出したら、たったの一例なのか。ばかばかしいと来た。もっともこれでカカシが10例だそうが100例だそうが、彼女の答えは同じだろう。検索するだけ時間がもったいないからこれでやめておく。
ウォーカー知事が警察や消防隊や州警備隊を予算削減の対象からはずした理由について、カカシは最初にストをやられたら困るからと書いたくせに、公務員のストは違法だと指摘されたら、労働組合が恐怖を煽るとか、話をごまかしている。
私が最初にウォーカー知事は州の安全保証に関わる人々の組合相手に予算削減の話など始めて、ストでもやられた日にはかなわないという話をしたが、無論そのストとは組合連中が州民の安全を脅かすために組員をそそのかしてやらせることになるだろう、なんてことは文脈から明らかなはずだ。公務員のストは違法だが、ウィスコンシンの教員達は仮病を使って休みをとるという事実上のストを行っている。警察や消防隊なら、犯罪や火事の通告があっても出動しないとか、出動してものろのろ時間稼ぎをするとか、あからさまなストではなくても事実上のストなどいくらでも出来る。そんなことになったら教育界の予算の話などやってる場合ではなくなる。組合の汚い手口は充分承知のウォーカー知事は先手を売って警察や消防や州警備隊の予算には触らなかったのだ。そのくらいのこと読めばわかるだろうに、よくこれで教員なんかやってられるよな、、おっと正教員ではなく単なる助手だっけ。
それから州の上院議員が組合の暴力団に囲まれた件に関しても、単に囲まれただけじゃないか、暴力シーンとかおおげさなことをいうな。カカシの州では単に囲むことが暴力を振るったということになるのか。
カリフォルニアだけでなく、アメリカ全国において個人を威嚇して取り囲む事は”assault”と言って完全な犯罪になる。しかもこの議員は議事堂に投票するために出勤しているのに、その議員が仕事をすることを邪魔したことや、道を封鎖したことは、下手をすれば誘拐とか強制幽閉とかの罪にも問われる。だからこれは暴力団員に暴力をふるわれた、警察はなにもしなかったというカカシの最初の提言は歪曲でもなんでもない事実である。
それから彼女は自分は左翼リベラルのバブルの中で生きて等いない、夫の両親はバリバリの共和党員で義兄もバリバリの保守だと書いている。だったらもう少し家族の方々のいい分も聞いては如何かな? 
ところで、議会で議員としての責任を果たさず他州に遁走した民主党議員たちについて、コメンターさんは彼らの非民主主義的行為を責めるどころか、彼らの帰還を英雄のように出迎えたのだそうだ。州民から州の憲法を尊重するために選挙で選ばれた議員たちが、自分らの責任を果たさずに逃げ隠れしているのを支持するウィスコンシンの左翼リベラルは完全な部族主義。とうてい民主主義者とはいえないね。


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カカシにもの申す!『異なる意見を尊重しない、根拠もなしに嘘八百』ウィスコンシン州教職員からカカシに猛抗議! 

前回、ウィスコンシン州の小学校勤務というコメンターさんの話をしたが、彼女のなが〜いメールの中でされたいくつもの質問や抗議についてこちらがすべて答える暇もなく、私の第一弾のブログポストについての返事が二通に渡って立て続けに来た。しかもそのどちらも非常な長文。そのなかで、彼女は私が、異見を持つ人を尊重しないきわめて失礼な人間であるとし、カカシが根拠もなく嘘をつき、他の保守派の意見の受け売りをしている独創性の無さに失望したと批判した上で、共和党の面々はカカシも含めて信用できない、と書いて来た。しかも最初のメールで自分の書いたことをそのまま直接公表してくれるなとの彼女の意志を尊重したカカシに対して、自分の都合のいい部分だけを選りすぐって答えているとか、彼女が書いたことを歪曲しているなどという苦情も述べていた。しかも他人に根拠を提示せよと要求するわりには、自分の書いていることを証明するような根拠は一切提供していない。
このように相手に礼節を要求しながら、自分は失礼きわまりない侮辱的なメールを連続して突きつける一方的な相手に対して、カカシがいつまでも礼節を尽くす義務はないと思う。よって、今後のブログエントリーは手袋を脱いでさせてもらう。カカシが要約した彼女のメールの内容が歪曲されているとか正しくないという気持ちがあるなら、メール内容の公開を許可されたし。私はもともとメール内容の公開許可を求めていたのだから、全く困ることなどない。それが嫌ならどのようなことを書かれても文句は言えない、フェァゲームである。
では、彼女が私に抗議した内容について、引き続き答えていきたいと思うが、先ずは私の先のエントリーへの返事があるので、そちらから片付けておこう。
民間企業はすでに不景気のあおりを食っているというが、民間企業には市場競争があるのだからそれは当たり前だ。利益とは無関係に社会に必要な仕事をしている公務員を民間人と同等に並べて競争させるべきではない。そのような公務員の待遇を景気の善し悪しで変えるべきだという考えはおかしい。
景気や利益とな無関係だという崇高な仕事をしている公務員なら、民間人より低い給料をもらっているとか苦情をいうのは変ではないか。それに公務員は特権階級の人間なのか?不景気で州が破産しようという時に公務員だけは社会が必要としている仕事だから優遇されたままでいいというのか? しかも、その特別待遇は下々の者たちの税金を上げることで賄うべきだと言い張るコメンターさん、すでに不景気の煽りを受けて失業したり減俸されたりしている納税者にさらなる負担を強制することで、自分らの特別待遇を保ちたいというコメンターさん。彼女はこれが民主主義のあるべき姿だと本気で考えるのだろうか?
ウォーカー知事は組合を潰すとは言っていないと言うが、組合から交渉権を奪うということは組合をつぶそうというのと同じだ。
これはまさしくその通りだろう。ウォーカー知事が組合に要求した三つの条件のうち最初の二つを飲むと妥協案を出した組合に対して、三つ目の交渉権規制も受け入れなければ議論は破綻だと言い張るウォーカー知事の本心が組合つぶしにあることは先ず間違いない。だが、最初から知事が組合はつぶすべし、と言ってしまっては、組合連中のウォカーは労働者の敵だという定義付けにはまってしまう。そのへんは政治家としてウォーカー知事はしたたかなのだ。だから、私はあえて知事にその意志がないとは書かず、知事はその意図を明らかにしていないと書いたはずだ。ちなみに組合つぶし多いに結構、組合など害あって益なしというのがカカシの意見だ。
「公務員の給料が民営のそれより低かったというのは昔の話」などとは何を根拠に言い張るのだ。ウィスコンシン州の公務員の給料や一般市民の平均収入も額もしらないくせに、いい加減なことを言うな!
およそ保守派とか右翼とは言えないUSA Todayの調査で、ウィスコンシン州の公務員の給料は民間企業の平均給料よりも高い41州の中に含まれるというものがある。

ウィスコンシン州は公務員が同州の民間企業の労働者よりも多く稼いでいる41州のひとつであることが、USA TODAYの分析で解った。ウィスコンシン州公務員の給料以外の手当は連邦政府公務員以外の全国平均よりも低く、2000年以来多少の増額しかみられない。

アメリカは連邦制を引いているので公務員といっても州と連邦政府とではまた異なる。これが連邦政府に雇われている公務員となると、これも同じくUSA TODAYの調査だが、その給料は同等の職種の民間労働者よりもずっと高いという統計が出ている。
カカシは『公務員の場合、単に仕事が出来ないというだけでは先ず辞めさせられないのが現実』などと書いているが、いったいどこの州のどこの公務員がこれにあたるのか明記せよ。私の勤める学校区ではそんなことはあり得ないと断言できる。
正直な話、うちの職場でも民営企業ならとっくの昔にやめさせられているような従業員がいるが、そんな体験話は証明のしようがないので、こちらの例を出しておこう。ニューヨーク州のニューアーク学校地区では少女にわいせつ行為を働いた教員ですら組合が弁護して解雇されなかったといった例がある。リンク先の記事にはテニュアーといって終身雇用保障資格をとった教師達は不能でも、いかに解雇が難しいかが記されている。
公立学校の用務員には学校に足を踏み入れたこともないのに膨大な収入を稼いでいる奴が多く居るなんてのは口からでまかせだ。そんな人間がいるというなら明記しろ!
ニューヨーク州はクィーンズ地区で明らかにされたこの事件
36年間学校区に勤めていたベテラン用務員の年収はなんと17万ドル。地区に10軒の不動産をもち、その合計5百80万ドルというこの男性。彼の家の改築に雇われた元大工たちの話によると、この用務員は自分の仲間をさらに学校の従業員として雇い、仕事に来ても居ない仲間達と学校の用務員用の予算をやまわけしていた。
私立に子供を行かせられる家庭は一般市民より裕福な家庭なのだから、さらに州からバウチャーなどという援助は必要ないはずだ。財政が破綻している時こそ、裕福な家庭は州民の教育費の負担をすべきなのであり、自分が払った税金の一部返済など求めるべきではない。
子供を私立の学校に送りたいと考えている家庭は何も裕福な家庭とは限らない。自分の住む学校区の公立学校は柄が悪く程度も低いので、子供は私立に通わせたいが経済的に授業料を全部払うのは無理。こんな家庭にとって州から税金を一部返済してくれるバウチャーは大歓迎だろう。だいたい公立学校の教員の程度が低いから子供を私立に送りたいなんて家庭が増えるんじゃないの?
しかし夫を教員に持つコメンターさんは教員の能力を生徒の学力で審査するなど出来るはずがないという。
教師の昇級を生徒の学力向上で決めるなどというが本当に出来るとあなたは考えているのか?知恵おくれの生徒もいれば天才的な生徒もいるのに、その両方を担当している教師の能力をどうやって計るのだ?また、また家庭に恵まれた子の多い地域と貧困に苦しむ地域との子供達とでは学力も異なり、家庭の協力が得られるかどうかによっても子供の学力には差が出る。そんな教育の場所でどうやって教師の能力を計ることができるのか? それを理解せずに校長が教員の能力を生徒の学力で計りたいと言っている学校区があるというなら明示しろ!
生徒の学力を全国テストなどの点数だけで計れといわれれば、恵まれた地域の子供とそうでない地域の子供では差が出るから無理だというのは解る。だが、特定の教師が受け持つ以前と以後とで生徒の学力こう向上がみられれば、それは教師の才能を計る目安となる。カリフォルニアで英語もろくに話せないラテン系移民の高校生の数学の成績を劇的に上げたハイミー・エスカランテ教員などがいい例だろう。
また、学校は公立だけでなく私立もある。私立の学校ではレベルが低くなれば生徒数が減って経営に困るから、能力ある教師を集めるのではないのか?私立の学校で出来ることが何故公立の学校で出来ないのか?同じ仕事をしているのに何故民営と公営では質がこうも異なるのか、コメンターさんは考えた事があるのだろうか?
ところで私は公立の学校で、教師の才能を生徒の学力で審査するような校長が居ると言った覚えはない。教育界で左翼リベラルの思想におかされ組合政治にどっぷりつかっているような校長のなかにそんな根性のある人がいるとは思えない。私はよしんばそんな既得な校長がいたとしても、組合の圧力の前では手も足もでないだろうと書いたのだ。
カカシは警察や消防などが予算削減の対象から除外されたのは州の安全に関わることだからなどというウォーカー知事の言い訳を真に受けている。問題はそんな単純なものではない。そもそも公務員のストは違法だ。そんなことも知らないのか。
私は知事の言い訳を真に受けているのではなく、州の安全に関わる人たちを予算削減の対象にしたりすると、州の予算削減によって州民の安全が脅かされるなどといって組合が州民に恐怖心を煽るのは目に見えているから、それを見越して知事はこれらの人々を対象からはずしたのだろうと書いたのだ。公務員のストは違法だというが、教員ら公務員がヤブ医者からもらった偽診断書を学校側に提出して仮病をつかってデモに参加するのも違法のはず。民主党議員が議員としての義務も果たさず議会から遁走して州外に逃げ隠れするのも違法とまではいかないまでも、政治家としての任務放棄で責められるはず。民主党支持のコメンターさんは、ウォーカー知事の苦肉の策を違法だのなんだのと批判する暇があったら、その原因をつくった民主党議員達の責任放棄について批判すべきだろう。
ウィスコンシン州の労働組合の組員がティーパーティーのメンバーに暴力を振るったというような事実は全くない。抗議者の運動はすべて平和的であり、逮捕されたのはデモの許可の出ていない場所でデモをしたことが原因。断じて暴力行為などしていない。
羅列されたあらゆるいいがかりにいちいち答えるのにかなり疲れたので、労働組合の暴力団員の暴力行為については下記のリンク参照。組合暴力団員による暴力はビデオに撮られている。これはウィスコンシン州だけの例だが、他の州も合わせたらかなりのもの。それに比べてコメンターさんが馬鹿にしているティーパーティーの集まりでは、反対派に暴力をふるうような野蛮な組合員はいない。
リンク先で労働組合の暴力団員にひとり囲まれたウィスコンシン州の共和党議員の映像をみることができる。
こちらは実況中にウィスコンシンの組合暴力団に襲われたフォックスニュース記者の映像。
その他、ウィスコンシン組合暴力団員の暴力行為に関する記事はこちら。
ウィスコンシン州小学校勤務コメンターさんは、常に自分と同じ意見の左翼リベラルのバブルの中で生きているから、右翼保守は証拠も無いのに思いつきで一方的な意見を述べている、相手の意見などに耳を傾けない、という自分らで作り上げた保守派のステレオタイプを信じ切っている。自分と違う意見を持った人の立場を尊敬していないどころか、知りもしない。相手を上から見下して馬鹿にしているのは自分たちのほうなのだということにすら気がついていない。
ただし、このコメンターさんは少なくとも右翼保守だと自分で認めているカカシのブログを一応は読み、そのカカシに自分の立場を丁寧に説明してくれたので、それだけでも右翼保守なんぞと話ても時間の無駄だと反対意見など聞く耳持たない彼女の旦那さんよりは救いはある。
そう思ったので、長時間かけて返答をさせてもらった。


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