増える白人への暴力、多様性教育の悪影響

先日Xで上がってきた非常に暴力的なビデオがある。ミズーリ州のセントルイス市にある高校で、数人の男女が喧嘩をしているのだが、痩せた白人の女子生徒を一回りは大きい太った黒人の女子生徒が取っ組み合いの末、黒人生徒が白人生徒を地面になぎ倒した後、白人生徒の肩を掴んで後頭部を何度も何度もコンクリートに叩きつけたのである。白人生徒は最初の一撃ですでに意識不明、最後は痙攣をおこしていた。

白人生徒は病院へ運ばれたが意識不明で危篤状態。例え生きながらえたとしても、あのような重症を負ったならひどい後遺症が残ることは間違いない。犯人の女子生徒は逮捕されたが、15歳という未成年であることもあり、大人として裁かれるかどうか検討されているようだ。。

残念ながらこのような動画を観るのは珍しいことではない。TikTokなどのソーシャルメディアでは、若い黒人による白人や東洋人への暴力動画がいくつも上がっている。最近聞いた話では黒人女性の暴力犯罪は白人や他の人種の男性よりも多いのだそうだ。この事件の起きた高校について、LibsofTikTokが色々と調べてくれているので、そちらを読んでいこう。リンク先でこの暴力行為のビデオを観ることはできるが、非常に暴力的なのでご覧の際は十分ご注意願いたい。

この高校はヘイズルウッド東高校といい、過去にも何度も白人生徒への暴力行為が起きている学校である。この喧嘩が起きた近所の人の話によると、このような喧嘩は日常茶飯事だという。学校の人種配分も90%以上が黒人で白人は数パーセント。

2022年にヘイズルウッド東高校は学校区から多様性・均衡性・包括性(DEI)リーダーシップ賞を受賞している。しかし生徒で数学の学年基準に達しているのはたった5%、読解力も21%である。いったいこの学校は学問のかわりに何を教えているのか?

LibsofTikTokに寄せられた同高校の卒業生や元従業員の話によると、この学校での白人差別はもう20年以上前から続いているという。20年前に同高校を卒業したというある男性は、白人だというだけで黒人生徒に喧嘩を吹っ掛けられたと話す。また2017年に降格された白人従業員が降格されたのは白人差別だとして学校相手に訴訟を起こしている。

同学校は2021年に学校警備に配属されていた警察官をすべて首にしている。それというのも警官たちがDEI訓練を受けるのを拒否したからである。同高校には今ひとりも警備員が配置されておらず、信じられないような喧嘩が毎日のように起きているという。また生徒を罰する際にも生徒の人種を基準に行っている。

実はヘイズルウッド東のように教育の現場でDEIと称して白人差別を教えているところは非常に多い。BLM暴動以来、黒人による犯罪行為が激増している。それまでにも黒人の犯罪率は他の人種よりずっと高かったのだが、BLMの騒ぎ以来警察の予算が削られ、加害者が黒人だとお咎めなしの状態が続いている。特にセントルイスはBLMの活動家コーリー・ブッシュが下院議員として選ばれた地域である。これでは黒人が暴走するのは当然だろう。

アリゾナ大学では、白人の学生に、自分たちは肌の色のせいで暴力的な抑圧者だと教えているという。白人で、ストレートで、男性なら、特権的な抑圧者であるとし、白人であることが暴力的であり、白人特権とシス特権を含む「キリアーキー」と呼ばれる巨大な社会的権力システムが存在すると教えている。これでは他の人種が白人を憎むようになって当然ではないか?

こちらは2023年におきた異人種間で起きた殺人事件をまとめたサイトだ。Interracial homicides 2023 (national-conservative.com)、2023年1月の数を見て見よう。左側が加害者で右側が被害者の人種。

January 合計数109件

黒人→白人: 55
黒人→中南米: 9
黒人→中央アジア: 4
黒人→中東: 1
黒人→東アジア: 2
黒人→アメリカ先住民: 1
中南米→白人: 10
中南米→黒人: 7
中南米→東アジア: 1
先住民→白人: 1
先住民→黒人: 1
東アジア→ラテン系: 3
東アジア→白人: 3
中央アジア→黒人: 1
白人→黒人: 7
白人→中南米: 3

2023年を通じて毎月の殺人件数はだいたい110件くらいで、ほぼその半数は黒人による白人殺害である。そしてこの月で異人種間ではなんと63%の殺人被害者が白人だ。一年間を通してみていても、アジア人が白人に殺される割合は極めて少ないが、黒人による被害はずっと高い。アメリカ人口の役13%が黒人というから、黒人が多人種(特に白人)にとってどれだけ危険な存在であるかがわかるというものだ。

実はこの白人差別については、この間から問題になっているゲイミングの世界で顕著なので、その話も次回したいと思う。

私はこういう記事を目の当たりにすると、数年前に南アフリカの白人教授が言っていた言葉を思い出す。南アフリカはアパルトヘイト制度が崩壊してから、復讐心に燃えた黒人権力者による白人差別が横行している。組織的な白人差別だけでなく、ハマスも真っ青な恐ろしい虐殺事件も頻発している。この教授が言ったのは、『南アフリカは言ってみれば鉱山のカナリアだ。南アで起きてることはあなたの国でも必ず起きる。対岸の火事だと思って油断していると大変なことになる』というものだった。記憶に頼っているから文字通りではないが、そういう内容だった。

今のアメリカおよび欧州でのアフリカ系及びアラブ系の移民による暴走を見ていると、あの教授の言っていたことは現実になっていると思わざる負えない。


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もしあなたが今1938年のドイツ人だったら、あなたはナチスに抵抗できるか?

先日紹介したワレン・スミス先生が今日の番組で「もしあなたが今1938年のドイツ人だったら、あなたはナチスに抵抗できるか?」という質問をしていた。先生は多分殆どの人がナチスになど同意しない、自分は断固抵抗すると答えるだろうと言った。だがもう少し掘り下げて考えてみてほしい。当時の人たちも現代人と同じように判断能力を持っていたはず、ではなぜ多くのドイツ人が抵抗もなくナチスドイツの思想に同意してしまったのだろうか?我々は本当にナチス思想に抵抗できただろうか?

すくなくとも中東問題について10月7日まで一度も考えたこともなかったのに、何故か突然街中に出て「フリーパレスチナ」などとデモ行進をやっている連中や、JKRが何を言ったのかも知らないのに、彼女はトランスフォーブだと断言してる奴らには出来ないだろう。こういう輩は積極的にナチス党に参加し街に繰り出してハイルヒットラーとやるに違いない。

先ず我々の持っているいわゆる道徳観念は我々がきちんと理解して納得して受け入れているものなのだろうか?学校でそう教わったから、周りの人がみんなそう言っているから、メディアでそう言ってるから、TikTokで流行ってるから、といった理由で物事の善悪を判断しているのだとしたら、社会の道徳観念が変わったら自分もどんどん変わってしまうのではないだろうか?だとしたら今自分の持つ道徳観念が100年後も通用するという保証は全くない。それなのに90年前のドイツで当たり前に社会が受け入れていた道徳観念をそういう現代人がそう簡単に拒否できたと確信することは出来ないはずだ。いや、むしろ拒否できない人の方が多いはずだと考えるべきだ。

同調圧力というのは馬鹿に出来ない。例えばの話、自分はイスラエルにもパレスチナにも全く興味ないし、どっちがいいか悪いかなんて考えたこともない。でも周りがイスラエルが悪い、ガザ民がジェノサイドされていると騒ぎ、自分の通う大学のキャンパス内に貼られた人質のポスターを剥がしたり、構内で親パレスチナの集会を開いたりしているのを見ている。仲間たちは集まってはいかにイスラエルが邪悪な国であるかを熱を込めて話している。そんな中で例え自分は「イスラエルってそんなに悪い国なのか?」などと思ったとしてもそれを口に出そうなどと思うだろうか?自分はユダヤ人じゃないし、ユダヤ人の友達も居ない、自分には関係ない。そんな人たちを自分が仲間外れになる危険を冒してまで擁護する義理もない、だったら黙っいた方が楽だ。意見を聞かれたら「そうだね」と同意しとけばいい、自分が首を突っ込む必要はな。そうは思わないだろうか?

そうこうしているうちにキャンパス内でユダヤ人迫害が始まる。ユダヤ学生会の教室が破損されたり、ユダヤ人学生や講師らが暴力的な嫌がらせを受けるのを目撃する。自分はそういう行為がいいとは思えないので参加はしない。とはいえそういうことをやっている学生たちに「彼等はイスラエル人でもないのに、それはやりすぎだろう、やめなよ」という勇気もない。自分には関係ない。少数派のユダヤ人が多少迫害されたからって自分が声をあげる必要はない。ユダヤ学生たちが抗議すればいいんだから。第一パレスチナ人ジェノサイドをやっている侵略シオニズムを支持してる彼等にだって責められる要因は多少はあるだろう。自己責任だよ、ユダヤ人たちの。

ではここで1938年のドイツに戻ってみよう。当時のドイツはどんどんと経済状態が悪くなっていた。ドイツ庶民の生活は苦しかった。にもかかわらず近所には豪邸に住んでいるユダヤ人富豪が居る。ナチス政権は新聞やラジオでどんどんドイツの苦しみはユダヤ金融の陰謀のせいだと煽る。近所の人たちも立ち話の度に自分らが苦しいのはユダヤ人のせいなのだと言い始める。だからユダヤ人に対する「最終的な解決方法」が必要なのだとナチス政権は言う。

あなたは本当にこれに抵抗できるか?


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アメリカの大学がいかにしてオーウェルの「動物農場」になったのか

『動物農場』(どうぶつのうじょう、原題: Animal Farm)は、1945年8月17日に刊行されたジョージ・オーウェルの小説。『アニマル・ファーム』とある農場(「マナー農場」)の動物たちが劣悪な農場主を追い出して理想的な共和国を築こうとするが、指導者の豚が独裁者と化し、恐怖政治へ変貌していく過程を描く。人間を豚や馬などの動物に見立てることにより、民主主義が全体主義や権威主義へと陥る危険性、革命が独裁体制と専制政治によって裏切られ、革命以前よりも悪くなっていく過程を痛烈かつ寓話的に描いた物語であり、ロシア革命とソビエト連邦を理想の国とみなすような「ソビエト神話」への警鐘であった。ウィキペディアより

先日からいくつかアメリカの教育現場がどんどん反ユダヤ主義になっているという話をしているが、今回はTheHillに載せられたオピニオンピース、Opinion: How America’s college campuses became Orwell’s ‘Animal Farm’アメリカの大学がいかにしてオーウェルの「動物農場」になったのかを読んでみたい。著者はポール・R・モーア(Paul R. Moore)

「1984」年の著者として有名なジョージ・オーウェルの「動物農場」では革命によって人間の農場主を追い出し豚たちが動物たちの代表として政権を握る。革命後の農場のモットーは「すべての動物は平等である」だった。ところが、豚たちは一旦自分らが権力を握るとだんだんとその権限を拡大したくなってくる。それで最初のスローガンも「すべての動物は平等だが、一部の動物はより平等だ」と変わっていく下りがある。この本は1984年とちがってすべて軽いコメディータッチで描かれているが、共産主義の偽善を描いたパロディーである。

モーアは最近のエリート大学の様子を見ていると、このパロディー同様「すべての言論は自由だが、一部の言論はより自由だ」と書き換えられるという。

ハーバード大学は今年12月7日、恒例のハヌカ行事である大型ミノーラ(燭台)をキャンパス敷地内に飾り、毎晩ひとつづつ灯を灯し始めた。ところが今年は飾ってあるミノーラを破損する学生が現れることを懸念し、毎晩灯をともした後ミノーラを隠すことにした。折も折、ハーバード大学のクローディン・ゲイ学長は下院議会で「ユダヤ差別の言論や威嚇は、罰則に価するため学校側は対処する」と証言したばかりであった。ミノーラを破損するような危険があると思うのなら、護衛を付けるなり監視カメラを増やすなりすべきなのに、反ユダヤの暴徒らの脅しに屈してミノーラを隠せと言うのである。

この「暴力を煽る結果になるから」という言い訳で、ハーバードはじめ、各地の大学で保守派講演者たちの言論が弾圧されてきた。こういうのを英語では「ヤジ者による否決」という。つまり批判が多く集まるのが怖いと言う理由で最初から言論を取り下げてしまうという行為だ。これなら「そんな講演をしたら暴力で阻止してやるぞ」という脅かしさえすればどんな言論も弾圧できるということになってしまう。

この間起きたKADOKAWAによるアビゲル・シュライアー著の翻訳版「あの子もトランスジェンダーになった」がトランスジェンダー活動家による出版社への暴力的脅迫が原因で土壇場で刊行中止になったのなどがその典型だ。

「ヤジ者による否決」が成功した例としてモーアはをあげると、2020年にフォーダム大学でおきた事件をあげている。これは大学のある中華系の学生が学校とは無関係の自分のインスタグラムに中国共産党による大学生大虐殺事件、天南門事件について「自由は強く武装した市民から始まる」と書き銃を持った自分の写真と一緒に投稿した。この学生の両親は中国から逃れて来た移民だった。しかし中国共産党から多額の寄付金をもらっていた同大学は、彼のインスタグラムに関して多数の苦情をもらったとし、学生を正式に調査。調査の結果、彼が誰も脅していないことが明らかになったにもかかわらず、学生は停学になり、一時登校も禁止され、学生会代表に謝罪文を書くことを強制した。フォーダム大学は学校の規則である「学生たちは自由に自分の立場を表現する権利がある、たとえそれが大学内や社会で問題となり反対意見を生み出すような考えであったとしても」に自ら違反したのである。

大学のFDRジレンマ。なぜ大学指導者たちは反ユダヤ主義に立ち向かえないのか

つぎに紹介するオピニオンピースは見出しの通りFDRジレンマというもの著者はMalcolm M. Feeley。著者はMalcolm M. Feeley。第二次世界大戦初期、実は時の大統領F・D・ルーズベルトは、ナチスドイツが行っているユダヤ民族浄化について諜報を得ていた。アウシュビッツ収容所へ続く線路を空爆すべきだというアドバイス儲けていた。しかしFDRはそれを拒否した。何故かというと、ヨーロッパでの戦争がユダヤ人を救う戦争になってしまう、よってアメリカ国民の支持を失う、のを恐れたからである。この戦争はあくまでもファシズム対フリーダムの戦いでなければならなかったからだ。

それで実際にはヨーロッパで何が起きているかを知っていたにもかかわらず、FDR政権はユダヤ人虐殺についての情報を隠ぺいした。

著者によれば現在アメリカ各地の大学のリーダーたちが学生や教授らによるあからさまな反ユダヤ主義運動に確固たる対応が出来ないのは、彼等自身が反ユダヤ主義だからというよりも、FDRが直面したのと同じジレンマが原因だという。

一方で反ユダヤ主義という人種差別を認めることは全ての差別に反対という学校の威厳に関わる。しかしもう一方でユダヤ人の肩をもつことは自分らがその地位に就くのを支持してくれた社会正義主義者たちを裏切ることになってしまう。

エリート大学での社会正義プログラムは自分らは弱者の味方だとする思想。以前にも書いたとおり、世の中には抑圧者(強者)と被抑圧者(弱者)が居るといういう考えで、弱者=被抑圧者という構図になる。イスラエルは国も豊かで軍隊も強い。よって彼等は抑圧者に違いないというわけだ。だからハマスによるテロですら「解放軍による抵抗」などという言葉に置き換えられてしまうのだ。

ハマステロリストを解放軍だの言って熱狂的に「川から海へ」などといって叫んでる若者の多くはそれがどの川と海なのか知らないそうだ。バークレー大学がおこなった世論調査では47%のパレスチナ支持者が川の名前を言えなかったり「どんな手を使っても」という言葉の意味を理解していなかったという。

キャンパス内で鍵十字の落書きをしたり、拉致されたユダヤ人たちのポスターを破ったりしてる連中は非常に無知だ。本当に10月7日の襲撃のことを全くしらなかったり、聞いていてもそれがイスラエルによるプロパガンダだとか、酷い人になると人質はイスラエルによって拉致されて隠されているのだとか、10月7日の犠牲者はイスラエル軍のヘリコプターによって射殺されたとかアホなことを言うのだ。怖いのはこの人たち、本気でこういう陰謀論を信じていることだ。

著者は大学の指導者たちは無論ハマスが何かを知っているし10月7日が何かも知っている。しかしそれでもこれまで自分らも推進してきた思想と相反することを言うわけにはいかない。例えばアメリカのキャンパスでは、もうだいぶ昔からBDSといってイスラエル商品やビジネスをボイコットしようという運動が人気を博している。そして学長たちもこうした運動に積極的に参加してきた。だからいくらハマスがテロ組織でも、ユダヤ人が被害者という構図でユダヤ人差別をする学生たちを糾弾できないのである。


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どのようにアメリカの公立小中高校で反ユダヤ主義が教えられているか 

先日もアメリカ各地の大学であからさまなユダヤ人差別が行われているという話をしたが、実は反ユダヤ思想はすでに公立学校では小学校レベルから組織的に生徒たちに教えられているという記事を読んで非常に驚いた。これはイスラエル・ハマス戦争が始まるずっと前から起きており、戦争によってさらにひどくなったようだ。記事の著者はフランチェスカ・ブロック。

ブロックによると小学校前の幼稚園生からイスラエルはアパルトヘイト社会でありユダヤ人は人類の敵だと教えられているという。ブロックは公立学校でどのように反ユダヤ思想が教えられているか色々な例をあげて紹介している。

By Francesca Block

去年、シリアナ・アボード(Siriana Abboud)というニューヨークにある幼稚園の教師は、人間の身体について生徒たちに教えると称して四つの形の違う鼻の絵を生徒達に見せた。二つは小さい鼻、一つは鍵鼻、もう一つはノーズリングのついている絵だった。

「どうして人の鼻は違うのでしょう?」と質問が書かれており、子供たちはそれぞれ自分の意見を描き込んだ。「祖先が理由だと思う」「どこからきかかによると思う」といった答えの横にアボードは「人種によるものです。絵からは鼻の形で人の人種がわかるのです」と書いた。

しかし同じ学校区のベテラン教師でユダヤ教の男性はこのポスターを見てショックを受けたとザ・フリープレスに投稿している。「これは明らかにユダヤ人の鼻が大きいというステレオタイプを示したもので、ナチスの漫画を思い出させる。私は背筋がぞっとした。明らかなユダヤ人差別だ。」

The poster Siriana Abboud put up in her pre-K class last year.

しかし20代の教師アボードは罰せられなかった。それどころか去年の12月、彼女は「幼児の重要な仕事に対する社会の期待を高める解放を鼓舞する教育者」としてその年の「ビッグアップル賞(最優秀教師)」に選ばれたという。

アボードは自らのインスタグラムアカウントのプロフィールにレバノンの旗を掲げ、アラブ中心の教育、パレスチナについて子供とどう語るか、脱植民地教育などと書いている。10月7日のハマスによるイスラエル奇襲攻撃にういて、アボードは9日に、「今でも壁を破壊している人々を支持する。盗まれた土地を取り戻すために戦っている同士と共闘を誓う」と書いていた。その前には脱植民地の教育は幼稚園児から始める必要があるとも書いていた。

フリープレスによれば、このような反ユダヤ教育を行っている公立学校は幼稚園や小学校を含め全国で30以上に及ぶと言う。アメリカの若者は反ユダヤ主義をティックトックだけで得ているのではなく、学校で教えられているのだ。カリフォルニアなど10年生(高校1年)の歴史の授業でイスラエルを「過度に違法なユダヤ人入植者」と表現しイスラエルがパレスチナ民族の浄化を行っているとおしえているとうのだ。

こうした授業は2021年にカリフォルニアで通った「エスニックスタディーズモデルカリキュラム(ESMC)」に基づいており、このカリキュラムでは、被抑圧者である黒人、ラテン系、アメリカ先住民、アジア系アメリカ人らがいかに白人抑圧者によって抑圧されているかが教えらている。ユダヤ教リベラル・バリュー研究所の教育・地域活動ディレクター(the director of education and community engagement for the Jewish Institute of Liberal Values)のブランディ・シュフティンスキ(Brandy Shufutinsky)はESMCは「カリフォルニアの学校で反ユダヤ主義を組織的にするトロイの木馬ですよ」と語る。

一方全国50州で百万人を超す中学生が中東の歴史についてブラウン大学制作のチョイスプログラムから学んでいる。ブラウン大学はハマスの首領たちを匿っているカタールから多額の寄付金を受け取っている大学である。ブラウン大学の教材には「パレスチナのシオニスト企業」「アパルトヘイト国家」「植民地主義」「軍事占領」などといったレッスンが含まれている。

ハーバードハリスの世論調査によれば、18歳から24歳の67%がユダヤ人は抑圧者でありそのように扱われるべきと答えている。これが25歳から34歳では44%、45歳から54歳では15%、55歳以上ではたったの9%だった。反ユダヤ主義思想は若くなるほどひどくなる。

百万人以上の生徒がいるニューヨークの公立学校ではCulturally Responsive-Sustaining Education Framework (CRSE)という名前で2018年からこのカリキュラムは始まった。いわゆる批判的人種理論の一貫だろう。CRSEではユダヤ人差別を特別に扱っているわけではないが、ユダヤ人は白人と同じで抑圧者カテゴリーに属すると教えられているとシュフテインスキは語る。

以前にもDEI(多様性・平等・包括性)の元ディレクターが語っていたが、この抑圧者対被抑圧者という理論によれば、少数民族であるユダヤ人が権威ある立場に多くいるのは、誰かを抑圧したからに違いないという理屈で成り立っている。トークショーホストでユダヤ教学者でもあるデニス・プレーガーもユダヤ人の罪は「成功してしまった少数民族」であることだと言っていた。被抑圧者は成功できないはずであるから、地位や名誉のあるユダヤ人は誰かを犠牲にしてそれらを得たのだということになり、さらにユダヤ人への憎悪を煽る仕組みになっている。

ニューヨークのクィーンズにあるヒルクレスト高校では、先月11月20日、イスラエル支持集会に参加したユダヤ系の教師の教員室前に数百人の生徒が集まり、教師を処刑しろとわめき散らし教師は数時間自分の教員室に閉じ込められてしまった。

同高校に務める別の教員は「こんなことは見たことがない、教員がユダヤ人なので社会は全くきにしない、彼女が黒人だったら暴動がおきてますよ。色々な人が首になってセンシティビティ訓練を受けさせられるでしょう。」と語った。

この教師の言う通り、ニューヨーク教育委員会の会長はこの教師は特にこれといった危険にさらされていなかったとし、これはネットで広まった誤解が原因だったと過小評価した。数日後ヒルクレスト高校は教員攻撃の首謀者を停学処分にした。その後「パレスチナ糞食らえ」という落書きが同高校の食堂に書いた15歳の生徒は悪質な嫌がらせをした罪で逮捕された。徒党を組んで教師の命を脅迫した生徒はただの停学で、ただの落書きした生徒が逮捕される。それが今のアメリカの公立学校だ。

11月9日、ニューヨークでは教師や保護者が一緒になってパレスチナ支持デモに参加させるために生徒たちの授業ボイコットを主催した。

私はこの学生たちのデモの写真や動画を観たが、パレスチナは世の中を綺麗にするといって、ユダヤの星をゴミ箱に捨ててるポスターを持ってる子たちも居た。これらのデモ行進の前に「活動の日キット」と称してデモのためにどんな準備をするかという11ページにもわたる小冊が配られ、「シオニストは要らない!」「川から海へ!」などのスローガンが書かれていた。

随分用意周到だが、一体これにかかったお金は誰が払っているのだ?まさかニューヨーク市民の税金が使われているのではないだろうな?

12月6日、カリフォルニアのオークランドの教員70人が学校のカリキュラムにない「パレスチナ101」という授業をし、そのなかで最初のインティファーダは「概ね非暴力的抵抗運動だった」と教えている。本当は1000人のパレスチナ人と100人以上のイスラエル人が死んだ闘いであるにもかかわらず。

このような状況では、公立学校に通うユダヤ系の生徒たちが悪質ないじめにあうのは当然である。とあるユダヤ人の母親は2年前当時中学生の息子が廊下でナチスの敬礼をされたという。そして13歳のバーミツヴァ儀式の日、クラスメートたちはスナップチャットを作成に息子に反ユダヤミームを大量に送り付けて来たと言う。

これがそのミーム。

こうした虐めは母親が気付くまで一か月以上も続いていた。母親は学校の校長に通報したが、仕返しが怖かったという。学校側にこうした虐めは良くないと教育して欲しいと要請したが学校側はなにもしなかったという。仕方なく母親は息子を別の学校に転校させた。

ドキュメンタリー映画製作者のアンドリュー・ゴールドバーグの11歳の息子もクラスメートから執拗な嫌がらせをうけ、何度も学校に苦情を述べたが納得のいく対応をしてもらえず、仕方なく私立のユダヤ系中学に転校させた。学校側に慰謝料として新しい中学の一年分の授業料を請求すると、学校側は金は払うがその代わり学校で何がおきたか誰にも言わないでほしいと交換条件をだした。しかもその手紙が届いたのはハマスがイスラエルを襲撃した翌日のことだった。なんという無神経さだとゴールドバーグは怒る。ゴールドバーグは無論これを拒否した。金で自分の沈黙は変えないとゴールドバーグは語った。.

記者のブロックは公立学校に通う20人以上のユダヤ人父母たちから10月7日以降、子供の安全が心配でならないという話を聞いたという。

1人の母親は泣き声で娘にユダヤの星ネックレスを隠すように言ったという。このネックレスは娘が夏にバーミツヴァのお祝いにイスラエルでもらったものだった。そして道でユダヤ人かどうか聞かれても答えるなと指導したという。

「私は誰かが1940年代に言ったようなことを2023年のニューヨークで言わなければならないなんて狂ってます。」

他の母親も全国一の公立学校と言われるタウンセンドハリス高校から息子二人を私立高校に転校させることを真剣に考えていると語った。去年長男のクラスメートが体育の授業中に「ホロコーストで死ね」と言ったという。次男はバドミントクラブのウエッブサイトでは記念撮影写真で他のメンバーの顔は写っているのに息子の顔だけはパレスチナの旗で隠されて公開されたという。普通ならコーチとかが注意するべきところだが、ユダヤ人いじめは学校は黙認するようだ。

自分の顔だけパレスチナ旗に隠された次男。

母親は学校に苦情を述べたが「偏見の可能性がある事件」かもしれないと教育委員会に報告するとだけ言われたという。ソーシャルメディアでは何を言っても罰せられないという雰囲気になっているとこの母親は語る。

また別の母親は子供二人が通う別々の公立学校のトイレに鍵十字の落書きが現れ、「パレスチナ解放」や「ハマス万歳」などがトイレの壁に書かれていたと言う。学校側はこの激しいユダヤ人差別にどう対応していいのか分からないようだと語る。

ユダヤ人差別を受けているのは生徒達だけではない。前にも述べた教員室に閉じ込められた教員以外にも色々な教師たちが反ユダヤの暴力を受けている。

公立学校のとある教員は10月7日のずっと以前からユダヤ人差別の扱いを生徒からも同僚の教師たちから受けていたと語る。特に2018年にthe Culturally Responsive-Sustaining Education Frameworkプログラムが始まったころからひどくなったと言う。

この道25年というベテラン教師のカレン・フェルドマンはこの平等プログラムが始まって以来教師たちが「白人」と「非白人」に分けられ職員室も別々になってしまったという。なんだこれは、まるで公民権前のアメリカみたいじゃないか、ただ今度は白人が差別される側になっただけ。

フェルドマンはユダヤ人なのでどちらにも属さない気がしたという。自分がユダヤ人でホロコースト生存者の孫だということは全く考慮に入れられていなかったと語る。この平等プログラムのセッションは以前は一か月に一度だったのが今や一週間に一度のわりで行われているという。

2018年からフェルドマンは幾度も反ユダヤ行為を見て来たという。男子トイレの壁に「Gews(綴り間違え)チンコ吸え」と書かれていたり、ユダヤ人生徒の前で他の生徒が「汚いユダ公をどう処理する?」「オーブンで焼いちまえ」と言っているのを聞いたという。

「ユダ公は嫌いだ、チンコ吸え!」

ある母は非常にショックをうけ子供を転校させてしまったという。

一度などはフェルドマンは10人くらいの生徒らに囲まれ「トランプ支持者」とののしられどつかれたり飴を投げつけられたりした。生徒達はユダヤ人はトランプ支持者だと思ったらしい。(全然違うが)

しかし学校側は特にこれといった対策はとらず、単に学校のカウンセラーが生徒達に事情を聴くと言った程度でおわってしまった。同僚の教師は生徒からスナップチャットで鍵十字の絵を送られた。彼はそれを通報すべきかどうかフェルドマンに聞いたという。「もちろん通報しなきゃだめよ、世界一嫌われているシンボルよ。首縄と同じよ!」と言ったという。

ニューヨーク教育委員会はイスラエル領事からハマス襲撃のビデオを鑑賞会の招待を受けたが拒否した。教育委員会は記者会見では立派なことをいうが、実際に差別されている生徒や教師らには何もしない。

以前にユダヤ人差別だと責められたイーロン・マスクがイスラエルに視察に行った後に「人は何を言うかではなく、何をするかで判断されるべきだ」と言っていたがまさにその通りだ。ニューヨークの教育委員会はその態度から反ユダヤ主義を止めるきがないことは明らかである。

いやそれどころか、2022年、会員300万人という最も大きな教師労働組合で、歴史や地理や現在のパレスチナ人の状況について教えることを支持するという決議案が通された。ガザの学校ではイスラエル憎悪の教育がされているが、アメリカでもすでに2018年くらいから反ユダヤ教育がされていてきたのだ。道理で大学があのようになるわけだ。

Francesca Block is a reporter for The Free Press. Follow her on Twitter (now X) @FrancescaABlock. For more on antisemitism in our schools, read Jackson Greenberg’s piece “The Unconscientious Objectors about how his progressive private education in Philadelphia left his peers morally confused.

参考記事:

My Son Faced Antisemitism. His School Tried to Buy Our Silence (newsweek.com)

How U.S. Public Schools Teach Antisemitism | The Free Press (thefp.com)


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ハーバード大学、反ユダヤ主義を巡り有名法律事務所から関係を断ち切られる、寄付金激減の危機も

先日の下院議会での公聴会で反ユダヤ主義に関して断固たる批判をしなかったハーバード大学のゲイ学長の発言を受けて、アメリカでも名高い法律事務所が、ハーバード大学構内での募集を中止すると発表した。(以下デイリーワイヤーの記事から抜粋)

個人情報保護法違反でフェイスブック、グーグル、アマゾン、アップルを相手取って訴訟を起こし、勝訴してきたエデルソンPCは、創立者のジェイ・エデルソンがハーバード大学のジェシー・オーレンバーガー採用・運営部長に宛てた書簡で、学内募集を終了する決定を発表した。書簡の中でエデルソン氏は、同社は通常 『ネットワーク内の 人々の立場についてコメントすることを控えているが、道徳と倫理のある種の境界線が侵された場合、沈黙は選択肢ではない 』と付け加えた。

「私たちは、他の国民とともに、クローディン・ゲイ博士の議会での証言を見ました。彼女は、大量虐殺を擁護することは学校の行動規範に違反すると明確に述べることを拒否しました。「彼女の豊富な経験と危機管理チームでの準備を考慮すると、ゲイ博士の議会での証言は単なる舌禍と見ることはできない。」

ゲイ学長は実はこの件だけでなく、博士号を取った時の論文のかなりの部分が他の学者の論文からの盗作であったことが明らかにされているが、それでも大学側は彼女を首にする気はないことを先日発表したばかり。ゲイ学長の学内における反ユダヤ思想に関する優柔不断な言動は、ハーバード大学への寄付金にも多大なる影響を与えている。

ハーバード学長、反ユダヤ主義への対応で10億ドル以上の損害
億万長者の投資家であり、ハーバード大学の有力な卒業生でもあるビル・アックマン氏は、10月7日のハマスによるイスラエルへのテロ攻撃以来、学内での反ユダヤ主義への彼女の対応が、大学に10億ドル以上の寄付金を失わせたとして、週末にかけて母校にクローディン・ゲイ学長の解任を求め続けた。

アックマン氏はハーバード大学にあてた手紙のなかで、ゲイ学長は500年にわたるハーバード大学の歴史上最悪の学長だとし、彼女が学長になったのはDEI(多様性・平等・包括性)方針によるものだと酷評。

「ゲイ学長の失敗により、大学への寄付は何十億ドルもキャンセルされ、一時停止され、撤回された。私は個人的に、ハーバード大学の最も寛大なユダヤ人および非ユダヤ人の同窓生の一部から、10億ドル以上の寄付が打ち切られたことを知っている。」

と指摘している。アックマン氏はさらに同大学はDEI部を解散し、この方針を即やめるべきだとも主張している。アックマン氏は10月の初めにも、学校側に「ハマスによる大虐殺の責任はすべてイスラエルにある」という声明文に署名した学生たちの名前を明らかにしろと迫ったことがある。これに関してはアックマン氏だけでなくアメリカの大手企業のCEO達が、署名した学生は今後雇用しないというアックマン氏に賛同していた。

実はアメリカの大学はカタールなどイスラム圏や中国共産党からの寄付金も多く受け取っているという。アックマンはじめ国内のユダヤ系寄付者らが大学への寄付を止めても、その分外国からの寄付が増えるだけで大学は困らないのだという説もある。アックマン氏が指摘するように、アメリカのエリート大学が学力ではなくDEIの点数で合格者を決めたり教授を雇ったりしていくなら、学校のレベルはどんどん地に落ち、大学としての価値も落ちていくだけだ。さらにイスラム圏や中国共産主義の影響を受けるとなったら、アックマン氏が呼び掛けなくても、自然とこれらの大学から大手企業に採用される学生は減るのではないだろうか?

となるとこれら学生たちが行きつくところは民主党?

恐ろしい。


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ユダヤ人差別で明らかになるアメリカ左翼リベラルの偽善

アップデート:12月9日現在。ペン大学のマギル学長は学長の座から本日付けで辞任した。しかし教授としては学校に残る予定。

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数日前、フィラデルフィアにあるイスラエル移民経営のファラフルレストラン前で何百人というハマステロリスト支持者たちが集まり店主や定員たちを脅迫した。店主がイスラエル出身だからといって今回の戦争とは直接関係はない。外国に住む一レストラン経営者を脅して何の意味があるというのだ。それでもアメリカがイスラエルと戦争をやっていると言うのなら同意は出来ないが感情的には理解できる。だがアメリカとイスラエルは同盟国であり、バイデン政権は一応表向きはイスラエルの自衛権を支持しているのだ。

先日もニューヨークの高校でイスラエル支持の平和的な集会に参加したユダヤ系の高校教師が怒り狂う生徒達に追い詰められて自分のオフィスに何時間も閉じ込められるという事件が起きたばかりだ。

また毎年12月に来るハヌカ期間中にアメリカ各地の都市でミノラと呼ばれる大型燭台に一日づつ灯を灯す行事を行う伝統があるが、今年はこんな状況なので中立を保つためと言ってこのイベントをキャンセルする市が出てきている。しかしアメリカ在住のユダヤ教徒の行事とイスラエルの戦争とは直接関係ないはずだ。同じ民族だというだけで他所の国で起きている戦争のために国内のユダヤ人の行事をキャンセルするのは単なるユダヤ人差別である。

もちろんその理屈でいくなら、イスラエルの国策を批判したからといって、それは必ずしもユダヤ人差別にはならないはずだということになる。無論それはそうだ。しかしイスラエルのガザ攻撃を批判する人のなかで、ハマスのテロ行為を糾弾し人質の返還を唱えハマスによるロケット弾攻撃はやめるべきだと訴える人が全く見当たらない。単に罪のない人々がこれ以上犠牲になって欲しくないというのなら、ガザ民同様イスラエルの無実の民間人の犠牲に対しても同じように思いやりがあってしかるべきだが、そうはならないのだ。

日本でも毎日のように東京のイスラエル大使館の前でデモをやっている緑の党の議員のXアカウントでは、イスラエルに今すぐ停戦しろ、ガザ民攻撃をやめろ、といいながらハマスに対してロケット攻撃やめろ、人質返せとは一言も言わない。批判はすべてイスラエルに向けられる。なぜだろうか?

ユダヤ人差別は一応聞こえが悪いので、自分はシオニズムを批判しているのであってユダヤ人差別をしているわけではないと言い訳する人がある。これは昔からある詭弁だ。シオニズムとはユダヤ人がユダヤ教国家を持つことであり、シオニズムを支持しないということは、ユダヤ人に国家を持つなと言う意味だ。もし日本人に対して「日本人を差別してるわけじゃないけど、日本という国は存在すべきじゃないと思う、さっさと近隣諸国に土地を明け渡して日本人は永遠に流浪の民として暮らすべきだ」などと言われたら、日本人はどう思うだろうか?

議会におけるエリート大学学長たちの反ユダヤ人発言が波紋を呼ぶ

先日アメリカ議会においてマサチューセッツ工科大学、ペンシルベニア大学、ハーバード大学などエリート大学の学長たちが招かれ大学キャンパスで高まる反ユダヤ人運動に関して質問を受けた。一部学生たちによるユダヤ民族浄化を訴える言動について学校側はどう受け止めているのかという質問に関する学長たちの答えが波紋を読んでいる。

反ユダヤ主義に関する議会公聴会では、全員が宣誓の上で次のような質問をされた。

「ユダヤ人の大量虐殺を呼びかけることは、(あなたの大学の)行動規範や、いじめや嫌がらせに関する規則に違反しますか?」

これまでのアメリカエリート大学における反差別主義や多様性や平等や包括性といった主義から考えれば、この質問の答えは極めて簡単なはずだ。躊躇なく「イエス」と答えられるはずである。ところが、ゲイ学長、マギル学長、コーンブルース学長ら答えは口を揃えて「文脈による」という信じられないものだった。特定民族を浄化せよという言動を糾弾するのにいったいどんな文脈が必要だというのだろうか。

質問者のエリーゼ・ステファニック下院議員(共和・ニューヨーク代表)はその答えにショックを受け、同じ質問を何度も何度も繰り返した。特にこのステファニック議員とペン大学のリズ・マギル学長のやり取りは衝撃的だ。

マギル学長:それは文脈に頼る決断です。

ステファニック議員:文脈による決断、それがあなたの本日の証言ですか?ユダヤ民族の浄化を唱えることが文脈によると言うのですか?これが虐めでも嫌がらせでもないと言うのですか?これはもっとも簡単な質問ですよ。ミゲルさん。

マ学長:もし言論が行動に移れば嫌がらせとなり得ます。

ス議員:(声を荒げ感情的な言い方で)行動とは大量虐殺を行うということですか?

ジェノサイドとは「特定の国や民族を滅ぼす目的で、その国や民族の出身者を意図的に大量に殺すことである」。行動に移すということは大量殺戮をするということだ。実際に殺人行為に移さなければ大量殺戮を呼びかけても嫌がらせにならないというのか、はっきり言ってこれは校則以前に脅迫という違法行為ではないのか?

MIT大学のサリー・コーンブルース学長も単なる発言で特定の個人に向けたものでなければいじめや嫌がらせには値しないと答えた。

ス議員:ユダヤ民族浄化を唱えることはいじめや嫌がらせとみなされますか?イエスかノーですか?

コ学長:私はユダヤ民族浄化という発言はキャンパス内で聞いていません。

ス議員:でもインティファーダの音頭の声は聞いてますよね。

コ学長:音頭は聞いてます。それは反ユダヤと見なされる可能性はあります、文脈次第では。ユダヤ人殲滅を呼びかけるものであれば。

ス議員:ではこれはMITの行動規範の違反にはならないということですか?

コ学長:それは汎発(はんぱつ)的で激しいものであればその時は捜査されます。

何百という学生が徒党を組んでキャンパス内を練り歩き「インティファーダ、インティファーダ」と叫ぶ行為は汎発的で激しい行為ではないというのか?

ハーバード大学のクローディン・ゲイ学長の答えも同じようにひどい。ユダヤ民族浄化を唱えることはハーバード大学において虐めや嫌がらせと見なされるのかという質問にたいし、

ゲイ学長:文脈によってはなり得ます。

ス議員:どのような文脈ですか?

ゲ学長:個人的に標的にされた場合です。

ス議員:ユダヤ系学生が標的にされています。ユダヤ人学生個人に向けられています。あなたは自分の証言がどれだけユダヤ人を非人間化しているかお分かりですか?

普段から、やれセーフスペースだあ、マイクロアグレッションだあ、正しい代名詞を使わないのはヘイトスピーチだあ、ハロウィンで黒塗りするのは黒人差別だあ、などと大騒ぎしている大学が、あからさまにユダヤ民族浄化を唱え大勢でユダヤ人学生を威嚇し脅迫し時には暴力を加える行為を、虐めとも嫌がらせともみなさないというのはどういう理屈だ?実際に大学構内でユダヤ人学生の虐殺でも起きない限り問題ないとでもいうのか?

この公聴会の様子を見ていて私は腸が煮えくり返る思いだった。単に彼女達がステファニック議員の質問にイエスかノーかで答えないだけでなく、議員の目も見ずにあらかじめ用意して来た書類を見ながらハンコを押したように「文脈による」と同じ言葉を繰り返し、だんだんと腹を立て声を荒げるス議員を嘲笑するかのような笑みすら浮かべているのだ。

この公聴会の三分間のやり取りは保守派メディアだけでなくCNNやMSNBCなどのメディアでも報道され激しい批判が集まった。翌日に三人はそれぞれ弁明の声明文を出したが、特にペン大学のマギル学長はビデオで謝罪と訂正を発表した

昨日の反ユダヤ主義に関する議会の公聴会で、本学のキャンパスでユダヤ人の大量虐殺を呼びかけることは、本学のポリシーに違反するのかと問われた瞬間があった。その瞬間、私は、言論だけでは罰せられないという合衆国憲法に沿った本学の長年の方針に集中していた。ユダヤ人大量虐殺の呼びかけは、人間が犯しうる最も恐ろしい暴力の呼びかけであるという反論の余地のない事実に、私は目を向けていなかったが、向けるべきだった。 それは悪であり、単純明快だ。

はっきりさせておきたいのは、ユダヤ人大量虐殺の呼びかけは脅迫的であるということだ。何世紀にもわたってポグロムと憎悪にさらされ、ホロコーストで大量虐殺の犠牲となった人々を、意図的に恐怖に陥れるものだ。私の見解では、これは嫌がらせか脅迫である。何十年もの間、ペンシルバニア大学の複数の学長の下で、そしてほとんどの大学と一貫して、ペンシルバニア大学の方針は憲法と法律に導かれてきました。今日の世界では、ここ数年見られなかったような形で、憎悪の兆候がキャンパスや世界全体に拡散しているのを目の当たりにしており、これらの方針を明確にし、評価する必要がある。ペンシルバニア大学は、私たちのポリシーについて真剣かつ慎重な検討を開始する必要があり、ジャクソン・プロボストと私は直ちにそのためのプロセスを招集します。

私は学長として、私たちのコミュニティのすべてのメンバーが成長できるよう、安全、安心、そして協力的な環境を約束します。私たちはこの問題を解決することができますし、必ず解決します。ありがとうございました。

言論の自由という概念に集中していたせいで、ユダヤ人虐殺がいけないという概念に考えが及ばなかったというのか?なんという情けない言い訳だ。はっきりさせておかなければならないのは、これらの学長は先日議会に呼び出されることは一週間も前から知っており、大学のPRコンサルタントや弁護士と事前に相談してから出席したのだ。つまり彼女たちは議会でどういう発言をするのかあらかじめ決めていたのだ。にもかかわらず後で弁明しなければならないような恥かしい証言をしてしまったことを、単なる見落としであったかのように言っても時すでに遅しである。

これはアカデミアという世界で如何にユダヤ人差別が汎発であるかを示すものだ。あまりにも普通に行われていることなので、それが差別であることすら意識されていなかったのだ。それが世間に知られ一般市民の怒りを買ってから初めて自分らの考えが異常であることに気付いたのであろう。

ペン大学は緊急会議を開きマギル学長の辞任について話しあったようである。UPenn board of trustees holds emergency meeting amid calls for president to resign over antisemitism hearing (msn.com)

ペン大学だけでなく、MITもハーバードも学長らを首にすべきだ。もしこれがユダヤ民族ではなく、黒人やアラブ人など他の民族だったら間違いなく学生たちは即退学になっていただろうし、それを擁護するような学長は即座に首になっていたはずだ。ユダヤ人にならどんな差別も許されるという風潮を作ってはならない。

ところでXでMay_Roma めいろま 谷本真由美さんがおもしろいことを言っていた。

ハーバード大学総長はアフリカ系女性だが、彼女が発表した査読論文の数や質が20代で博士号取得したばかりで講師に応募する若者並みだとして大変な批判を受けている。理系研究者が激怒。

これらエリート大学の学長が揃いも揃って女性であることや、学歴も業績もともなわない黒人女性が任命されているというのも、すべて多様性のおかげだろう。左翼リベラルの多様性なんて蓋を開ければこんなものなのだ。


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ハマス支持学生たちの素性を晒すサイトが設立され、焦る左翼学生たち

先日からアメリカ各地の大学でハマステロリストを支持して声明文を発表したり、街頭に繰り出して反ユダヤ人デモを行っている学生たちの話はしたが、彼等の行為に責任を問う動きもみられるようになってきた。先ずはABCニュースから読んでみよう。Doxxing campaign against pro-Palestinian college students ramps up (msn.com)

アダム・ジュレット(Adam Guillette, 42)はアキュラシーインメディア(メディアにおける正しさ)という団体の代表で、公人及び民間人の言動に責任を持たせることを目的として活動している。そしてトラックの電光掲示板にハーバード大学のハマス支持者の名前と顔を晒して走り回るという運動を始めた。

ジュレット本人はユダヤ系。この団体の次の運動はすでに始まっており、オンラインで反ユダヤ人の学生の名前と苗字で検索できるデータベース作成である。

ジュレットはABCニュースのインタビューで近所で誰が反ユダヤ人かを知ることは大切だと思うと語った。「理想としてはこんな憎悪の信条は捨ててもらいたいですが、反ユダヤ声明に署名しことを謝罪してもらえればうれしいです。」

「今日の出来事は、何もないところで起こったわけではない。この20年間、ガザに住む何百万人ものパレスチナ人は、野外監獄での生活を強いられてきた。イスラエル当局は『地獄の門を開く』と約束し、ガザでの虐殺はすでに始まっている」と、ハーバード・パレスチナ連帯委員会の声明には書かれている。

すでに拙ブログでも大手企業のいくつかが、これに署名した学生名簿の公開を学校側に要請しているという話はした。コロンビア大学やハーバード大学の法律科の学生たち、少なくとも6人が内定していた大手法律事務所からの就職を取り下げられている。また、街角に貼られているハマスが拉致した子供たちの写真ポスターを剝がしていた人々の身元がツイッターなどで晒され、身元の割れた歯科医や看護婦が解雇されるという事態も発生している。

私は普段こういう身元晒しには同意しないが、ハマスというテロリスト親派であると公言してしまった以上、雇用主がテロリスト予備兵を雇いたくないと思ったとしても無理はない。テロ行為は国土安全にかかわることだから。

これに焦った親パレスチナ学生たちは二度目の声明文を出汁、すべての無実の命への暴力に反対すると言い訳をしたが時すでに遅しである。学生たちは大量のヘイトメールや脅迫状を受け取ったと被害者ぶっている。イスラエルの国家滅亡とユダヤ人皆殺しを唱えたのは自分らだからね、そのくらいの批判は当然だろう。

MORE: Tensions rise on Harvard campus over Israel-Gaza conflict

「彼等が謝罪したら広告版からもウェッブサイトからも即座に消します。」とジュレットは言う。ABCニュースのインタビューに匿名で答えた学生たちは命を狙った脅迫や名前をさらされたり嫌がらせをされるといたバックラッシュに怯えているという。

「パレスチナ人の命を大切にすることと反ユダヤ主義を混同するという古い型にはまることは、残念で怠惰な反応であり、私はそれを非難する」と、声明に署名したグループのメンバーであるハーバード大学の法学部の学生はABCニュースに語った。「もちろん、脅迫されて沈黙させられている学生には同情する。

何を今更。そんなお惚けは通用しない。”Free Free Palestine, from river to the sea”と言っているのを聞いたぞ。これはユダヤ人をイスラエル本土から追い出して海に追い込んでやると言う意味だ。これは単なるパレスチナ支持の言葉ではなくユダヤ人の全滅を意味する言葉だ。

ジュレットは彼の団体は誰の個人情報も晒していないと主張する。彼等は大学の新聞やクリムゾンやリンクディンからの情報を集めたに過ぎないからだと語る。

左翼活動家たちはこれまでどれだけ過激なことを言おうと責任を問われることはなかった。女装男を女だと主張しようが、思春期前の子供を性転換させろと言おうが、右翼保守をナチスと呼ぼうが、そうしたことを自分のソーシャルメディアに堂々と書き連ねても全く批判されなかった。だから彼等は自分らの主張を隠そうなんて努力を全くしてこなかったのだ。

その学生は、学生たちが直面している反発や嫌がらせは、安全面からも恐ろしいものだと言い、”私にはキャリアがかかっている “と言った。

ABCニュースの取材に応じたハーバード大学の学生によると、親パレスチナ派の学生グループが発表した声明のせいで、同僚の一人が内定を失ったという。

「こんなことになるなんて、君は何か悪いことをしたんだ、君は何か犯罪を犯したんだ、君はこんなことになって当然なんだ、というようなレベルです」と学生の一人は語った。

おお私の世界で一番小さいバイオリンを弾いてあげるよ。は!これまで「性は真実だ」「性別は変えられない」「すべての命が大切だ」と当たり前のことを言った教授や学生たちをヘイターだ差別者だといって学校から追い出して来た左翼活動家たちに私は同情心の微塵も感じない。

ジュレット曰く、本来ならば大学側がこうした学生たちの行動を厳しくばっするべきである。フロリダのディサンティス知事は、このような親ハマスデモに参加した外国人は即座に在留資格を奪い追放すべきだと語っている。アメリカ国内でテロ組織を支持するというのなら、テロの仲間と見なされても文句はいえない。当然の措置だと思う。

関連記事College students discover that consequences still exist (msn.com)


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アメリカの大学が反ユダヤ主義の温床になるのは何故か、元DEI(多様性・平等・包括性)指導者が語る

ここ数日、アメリカ各地のエリート大学の学生たちが大量に繰り出してパレスチナ支持というより反ユダヤ教デモを行っており、それを見た多くのアメリカ人は驚きの念を隠せない。しかしここに一人「私は驚かなかった」と言っている女性がいる。彼女の名前はタビア・リーさん。彼女はカリフォルニア州のシリコンバレーにあるディアンザカレッジ(DeAnza)大学の元DEI指導員だった人だ。DEIとはDiversity(多様性)Equity(平等)Incusion(包括性)の頭文字だ。リーさんは2021年まで同大学のDEIディレクターだった。では彼女がどんな体験をしたのかちょっと読んでみよう。

I was a DEI director — DEI drives campus antisemitism

Opinion by Tabia Lee• ニューヨークポストより

リーさんは2021年にディアンザカレッジにDEI部の部長として採用された。彼女は黒人女性なので書類の上では理想の人事と思われた。しかし彼女はDEIを文字通りに解釈していた。つまり本当の意味での多様性や平等や包括性を実施しようとしたのである、ユダヤ人学生も含めて。これが彼女の間違いだった。

DEIは正しくは有毒な批判的社会正義と理解すべきであり、実際にはDEIと正反対のことが要求される。

リーさんが雇われる前から、ユダヤ人学生たちはあらゆる差別と嫌がらせに耐えていた。学校はハヌカというユダヤ教のお祭りを主催しておきながらハヌカ関係の飾り付けをするどころか、かえってパレスチナ支持学生たちの抗議デモを奨励した。生徒会ではイスラエルは人間性を攻撃していると責めイスラエル製品ボイコットの規則を通した。

何人ものユダヤ人学生がリーさんにキャンパスは非常に反ユダヤ教徒の環境になっていると訴えた。それでリーさんはこの悪を正そうと大学にユダヤ人の演説者を招き、違った意見をきくことによって多様性と包括性を実施しようとした。ところがリーさんは「汚いシオニスト」と罵倒され、学校側は演説者を招待することを拒否した。

彼女はさらに学校側に反ユダヤ思想を糾弾するようにと要請したが、彼女の要求は拒絶されただけでなく、ユダヤ人は白人抑圧者でありユダヤ人差別などに拘るなと何度も忠告を受けた。

最悪の場合、DEIは、世界は抑圧する者と抑圧される者という2つのグループに分かれているという揺るぎない信念の上に成り立っている。

ユダヤ人は抑圧者のカテゴリーに分類され、イスラエルは「虐殺、入植、植民地主義国家」の烙印を押される。

(この世界観では、イスラエルやユダヤ人を批判することは容認されるだけでなく、賞賛に値する(ちょうどアメリカや白人を攻撃してもいいのと同じように)。

であるから積極的に彼等を責めないことは人種差別抑圧者の味方をすることになるというわけだ。弁護するなどとんでもないというわけである。彼女はそれまでこんなにもあからさまで極端な人種や宗教差別を見たことが無かったと言う。結局リーさんは解雇された。多分ユダヤ人を弁護しすぎたからだろう。

その後彼女は自分の体験が特別なものではないことを知った。彼女はアメリカ中の数えきれないほどの大学で全く同じように反ユダヤ主義が奨励されていることを知ったのだ。ある調査では大学のDEI関係者によるイスラエル関係のツイートの96%がイスラエル国を批判するものだった。そしてそれはハマスがイスラエルを襲撃する前のことなのである。

DEI活動家はユダヤ人学生を沈黙させあからさまにハマステロリストを支持している。今週の火曜日、100以上の公立私立大学からなる全国医学生グループがパレスチナ解放支持を表明した。

これではユダヤ人患者は医療関係者をどうやって信用したらいいのだろうか?これはユダヤ人の命に係わる。こんな憎悪に満ちた人々が医療関係者となることが許されてもいいのだろうか?

これもすべてDEIがユダヤ人は抑圧者だという教えが元凶である。最初は単なる思想だったが、今やそれが暴力的な攻撃の呼びかけへと変わった。特定の属性を持つグループを悪者扱いする思想は結局は敵とみなす人々への暴力へと繋がるのだ。憎悪と分離を奨励する概念はいずれコントロールできない力へと変化する。

リーさんは教育の場からDEI思想を排除すべきだと語る。名前とは裏腹にこれは人々を分離させ憎悪を増幅させる。今すぐそうしなければユダヤ人への憎悪はとんでもないレベルに増幅するだろうと。

ユダヤ人が抑圧者だなんてことがあるはずがない。もしそれが本当なら、これらの学生たちが反ユダヤ運動をこうもあからさまに行って全く罰せられない訳はないからである。しかし、今イスラム学生たちと一緒になってユダヤ人差別をやっている白人やLGBTQ+の馬鹿どもは次は自分らだということに気付いているのだろうか?

実は私は欧米諸国で起きている白人差別について書こうと思っていたところだ。今や欧米社会は長年にわたる誤った移民政策で白人が圧倒的多数を占めなくなってきている。先進国は少子化が深刻であるが、移民たちは産児制限などしない。だからどんどんと人口分布が変化し、アメリカなどはすでに白人は全非白人を合わせると過半数でもないのである。

欧米諸国は文明国として例え少数民族でもだからといってその人権を侵害してはいけないという基本にのっとって法律を作りそれを守っているが、他の民族や宗教は他宗教や他民族の人権なんぞ何とも思っていないのだ。そんな連中が多数派になったらどうなると思うのか?

ユダヤ人の次はリベラルだろうとLGBTQ+だろうと白人が狙われる。そしてその次は多分東洋人。すでに東洋人なんか白人並の扱いすらされていないのだからユダヤ人の次は東洋人かもしれない。ともかくユダヤ人に起きてることだからなんどと呑気なことを言ってると、ゲシュタポの軍靴は我々の家にやってくるだろう。


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リベラルなカリフォルニア州各地で虹旗が排除されている

先ほどよもぎねこさんのサイトでイギリスではトランスジェンダリズムに関する空気が変わってきているというエントリーを読んだ。しかしイギリスだけでなく、相当リベラルなカリフォルニア州でさえも行き過ぎたLGBTQ+教育が次々に拒絶されている。

本日読んだのはピンクニュースのこの記事“Taking Down a Pride Flag Is Telling People They’re Not Wanted”: School District Bans Flags – LGBTQ+ Community Feels Targeted (プライド旗を降ろすことは彼等は拒絶されているという意味だ、学校区の旗禁止にLGBTGQ+界隈は標的にされていると感じている)という見出しである。

まあピンクニュースの記事だし、この見出しを読むだけで内容がかなり偏ったものであろうことは想像がつくが、まあ読んでみよう。

最近南カリフォルニアのテメキュラ学校区は3:2の投票で学校内に掲揚できる旗はカリフォルニア州旗と国旗のみと決定した。北部のサンフランシスコ地域のサノル(Sunol)市では2:1でプライド旗掲揚を禁止した。テメキュラ区の決定は子供がトランスだと言い出したら学校側は即座に親に知らせる義務を課した後に続くものだった。無論LGBTQ+界隈はこの「アウティング規則」に大激怒している。活動家は「トランスキッズ」は自殺願望率が高いと常々言っているくせに、そんな大事なことを親に隠しておくべきだとか良く言うよと思う。

左翼活動家らはこの学校の決定は民主主義を脅かすものだと批判んしている。記事内で元軍人という男性はインタビューに「プライド旗くらいで脅かされるなんてどれだけ過敏な民主主義神経してんだよ、プライド旗を降ろすってことはお前らはここで求められていないとい言ってるようなものだ。そんな非国民なことがあるか?彼等はお前たちはクロゼットに戻れ、黙ってろと言ってるんだ。俺たちはお前らを見たくない。お前らの存在を認めなくないと言ってるんだよ」

ちょっと待てよ。「プライド旗くらいで」と言っておいてそれを降ろしたら他人の存在を認めないことになるってのは矛盾してないか?本当にプライド旗くらいでと思っているのなら、そんなものが降ろされたからと言って「過敏」に反応する必要はないではないか。

学校は公共の場であり、特定の宗教や政治見解を奨励していはいけないことになっている。そうやって聖書や聖書研究会をことごとく公立学校から排除してきたのは左翼活動家たちのほうではないか?もしこれが十字軍の旗だったり、いや南北戦争の南部の旗だったりしたら、真っ先に排除しろと言い張るのは左翼の方だ。南軍の将軍の名前のついた学校名を変えようなどと言い出すのも左翼のほうである。虹色旗はトランスジェンダリズムというカルトの旗であり特定の政治見解を象徴する旗だ。そんなものが公立学校の校舎内に属さないのは当然のことだ。何が民主主義を脅かすだ、冗談も休み休みいえ!

ギルバートベイカー財団という団体はこれを「物騒な傾向」と呼んでいる。(記事内でギルバート・ベイカーなる人物が1978年にLGBTQ+プライド旗をデザインしたと書かれているが、1978年当時、T以降の概念など存在していないのでこれは誤りだ)

同財団のチャーリー・ビール氏は「右翼がLGBTQ+の権利を後退させようとしている。虹旗は小手調べだ。これはアメリカ全土で少数派の権利を規制しようという巨大な保守派の陰謀だ」と語る。ビールによればアメリカ全土で2022年9月だけで10件にわたる虹旗廃止運動があったそうだ。ギルバートベイカー財団はアメリカ全土の学校区で起きている虹旗掲揚廃止の傾向を2022年からずっと監視してきている。

虹旗禁止規則を通した学校区はニューヨーク州のコールドスプリング区、マサチューセッツ州のスタウトン区(Stoughton)、ユタ州のデイビス区、カリフォルニア州のハンティントンビーチ区などが含まれる。ユタ州を除けば皆リベラルな州であることが興味深い。

虹旗禁止は学校区だけにとどまらない。ミシガン州のデトロイト地区のハムトラック市議会は議会全員一致で市内の公共施設における虹旗の掲揚を宗教の自由を理由に禁止した。(この市は市議会全員がイスラム教徒で占めらている)

ビール氏が言うように、もしこれが単なる右翼の陰謀だったとしたらLGBTQ+界隈は何も恐れることはない。左翼の陰謀と違って右翼の陰謀は往々にして貧弱で情けないものだからだ。しかしもしこれが右翼保守などではなく、ごくごく普通の一般市民の気持ちを反映しているものだったとしたら彼等は十分に脅威を持つ必要がある。なにしろ彼等は文字どおり圧倒的多数派なのだから。


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トランスジェンダリズムの悪夢から目を覚ましつつあるアメリカの学校

本日は主流メディアが伝えた一般市民による反トランスジェンダリズムの記事をいくつかご紹介しよう。

まずはペンシルべニアの学校で起きた出来事。Pennsylvania school district reverses trans bathroom policy after student walkout, parent outrage (yahoo.com)

PA州のパーキオメンバレー学校区ではトイレ使用を自分の性自認に合った方を使っていいことになっていたが、度重なる保護者達からの苦情や生徒らによる授業放棄デモなどの運動が功を成し、10月2日、トイレ使用は身体の性別で分けるという正常な方針に戻った。

フォックスのインタビューに答えた保護者代表の男性は、SNSなどで多くのヘイトメールを受け取ったと言う。本当にトランスジェンダー活動家の暴力性は異常である。

次は(Appeals Court Rules School Staff, Students Do Not Have to ‘Respect’ Gender Pronouns (msn.com))連邦控訴裁判所が、アイオワ州の学区が、生徒が好む性別の代名詞を他の生徒が尊重しなければ退学させるという方針を言論の自由に反するとして施行を差し止めたという判決。

第8連邦巡回控訴裁判所は、この方針は憲法修正第1条に抵触すると判断。これによって代名詞の押し付けは洗脳だとして訴えていた非営利団体「教育を守る親たち」(Parents Defending Education)の異議申し立てが通った。

三つ目は二年前に(Mother sued and won against school district that refused to follow her request that they refer to her daughter by her given name and pronouns (yahoo.com))ウィスコンシン州の学校区で、うつ病の娘が言い出した性違和に関して、母親は学校では娘を男子名で呼んだり男子の代名詞を使ったりしないでほしいと要請した。母親は娘に必要なのはきちんとしたカウンセリングであり性転向ではないと考えたからだ。しかし学校側は母親の要請を拒否し娘を男子として扱ったため、母親はすぐに娘を別の学校に移し、学校区を訴えていた裁判で、法廷は母親側の言い分を全面的に認めた。これは保護者の権利が尊重されたという意味で非常に意義のある判決である。ちなみにこの娘はネットから離れ元の学校区からも引っ越し別の学校へ通い始めてから性違和を言い出さないようになり、今は普通に女の子として幸せに暮らしているとのこと。

最後はバージニア州の大学水泳チームに女子自認男子が入部したことに対して他の女子選手たちが団結して抗議をしていると言うニュース。(Virginia swimmers unite, speak out after biological male pulls Lia Thomas, tries to join team | Fox News

バージニア州セーラム市にある全学生1700人というロアノクカレッジ(The Roanoke College) では女子自認男子の女子チーム入部に他のメンバー10人が保護者らとも団結して男子参加に抗議した。

二年まえのペンシルべニア州大学水泳競技ではペン大学の女子チームメイトたちも他の大学の女子選手たちも抗議の声を上げることが出来なかった。しかし国際水泳連盟は思春期を男子として迎えた個人の女子競技参加を禁止しており、また国内でも特に水泳の場合、リア・トーマスの前例もあり、トーマスと現役時代競い合ったライリー・ゲインズやトーマスのチームメイトだったポーラ・スキャンラン( Riley Gaines and Paula Scanlan)らの活動に勇気づけられ、現役選手たちの間からも抗議の声が聴かれるようになっていた。それでこの女子選手たちも勇気づけられたのだろう。

自分らの意見が少数派だと思っている間は皆声を上げにくい。だが女子空間に男子が入り込むことや女子スポーツに男子が参加することが良いことだなどと本気で思っている人はごく一部の過激派活動家だけなのである。本当は我々こそが多数派なのだ。だから勇気を出して声を上げていかなければならないのだ。


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