本日非常に恐ろしい記事を見つけた。題して「ターフへの抵抗、彼らの組織を変貌させる(Resisting TERF’s and Transforming Their Organizations)」 Laura Izaguirre(ローラ・イッザギーレ)著。
これはいかにして女性専用空間や女性だけの地位を女装男たちが侵略するかという作戦を詳しく教授する記事である。まず結論をまとめてくれたツイッタラーさんがいたので、それを訳すとこうなる。
- 並行した団体を作る
- 同時に彼らの団体に潜入する
- 彼女達の資金源を狙う
- 彼女達の雇用主に通報する
- 彼女達のソーシャルメディア(SNS)を遮断する
- 彼女達の安全空間を破壊する
- 彼女達の身元を晒す
- 彼女達を痛めつける
これはまさに女装男たちによる全女性に対する宣戦布告である。
それではこれからトランスジェンダー活動家(TRA)による対女性戦争の作戦を詳細にわたってご説明しよう。
女性専用空間を破壊する方法
TRAに批判的な人々のことを彼らはTERF(ターフ)と呼ぶ。これは彼らが勝手に作り出した「トランス排除後退派ファシスト」の略語と著者は書いているが、実際は「トランス排除的過激派フェミニスト」の略だったはず。しかし聡明な読者諸氏はすでにご存じの通り、この侮蔑語は単に生物学的性別を変更することなど出来ないと信じているごく一般的な良識ある人々全般を指す。しかしTRAはTERFは右翼や極右翼(アルタナ)によって構成されているかのようにいい張り、リベラル系フェミニストやLGBや一般人がTRAを批判することを敬遠するように仕向けているのだ。実際にはLGBの中にも、特にレズビアンの間で、TRAを嫌う傾向はすでにあるにも関わらずである。これなど典型的なやり方だ。
(TERF)はLGBTコミュニティーがファシズムに対抗することを阻止するために存在する。彼らは『レズビアン』や『フェミニスト』を名乗り、白人男性がすべてのクィア性や女性を従僕とさせる手先として機能しているのだ。
つまり自分達をレズビアンだフェミニストだと言ってトランスジェンダリズムを批判する女性達はすべて女性や性的少数派を弾圧せんとする白人男性たちの手先だと言い張るのである。イギリスで、こうした女性たちを沈黙させようと暴力的な行動を続けているトランスジェンダーを名乗るほとんどの男たちが白人男性なのは皮肉である。
この記事の著者ローラ・イッザギーレはTRA批判の女性たちを男尊女卑者/ミソジニストだとして、すでにフェミニスト運動からはとっくの昔に疎外されたごく一部の女性たちであると決めつける。にもかかわらず、これらの過激派フェミニストたちは世界各国で反TRA活動を続けており非常に目障りだ。いったいこのファシストどもをどうやって成敗してくれよう、と問いかける。
ターフなど無視すればいいではないかと言う人も居る。しかしターフどもは宗教右派や反LGBT団体から資金援助を受けていると主張。
これは左翼フェミニスト達やLGB(同性愛)界隈がこれまで保守派を目の敵にしてきたことが仇となっている。彼らにとって右翼保守と一緒にされるほど屈辱的なことはないからだ。
我々右翼保守は特定の問題で左翼リベラルと同意見を持つことに抵抗はないし、同じ意見を持っているもの同士、協力しあえると考える。しかし右翼保守はファシストであり(ファシズムは左翼思想なのだが)女性や性的少数派の敵だと信じて来た人々にとって、TRAの問題で右翼保守とのほうが左翼リベラルたちより共通点が多すぎるということは不思議な感覚に違いない。
イッザギーレは「大人の女子」とポージー・パーカーが始めた運動などヘリテージ基金という保守派によって支持されていることから、白人シス男性の手先だと決めつけている。しかし考えてみれば、どうして女性専用空間運動を擁護するのが保守派団体ばかりなのかということの方が大事な点ではないだろうか?
1.並行した団体を作る
さて女性専用空間を求める団体に対抗するためには、先ずそれと同じような団体を創設し相手の団体の意味を失くすのが良作である。同じような名前の団体を作って一般人が混乱してどちらも同じなのではないかと錯覚を起こさせるやり方だ。
例えばカナダのバンクーバーには強姦被害に遭った女性達用の避難施設があるが、TRAはそれに対抗するトランス女性を許容する施設を作ることによって女性のみの施設を差別的だとして市場から締め出すことに成功した。また、テキサスのオースティン市にトランスジェンダー女性を含むCTFDという団体が出来たことで、それまで女性のみとしていた同じ趣向のクラブが潰されてしまった。
以前に紹介した女性のみのミシフェスとというミュージックフェスティバルも、トランスを許容しない差別イベントだとされ、トランス許容のキャンプトランスによって取って代わられてしまった。
2.女性団体に潜入しリーダーシップを乗っ取る
競争相手となるトランス許容団体を作っても、しぶとく活動を続ける女性のみ団体をぶっ潰すためにはどうしたらいいのか。
昔から右翼保守のグループで言われてきたことだが、積極的に左翼の参加を阻止していないと、いずれはどの団体も左翼に乗っ取られてしまう。右翼保守はすべての人々に発言権を与えようとするため、多少意見の違う人の参加も認めてしまう。それで右翼団体に加入した左翼活動家はどんどん上部へともぼっていき、多数決で指導権を握ったところでその団体の根本的な運営方法を覆してしまうのだ。TRAはまさにそのやり方を実践している。それで女性専用空間を訴える団体に一会員として加入。どんどんと仲間を増やして重要な役員へと昇進する。そして大きな発言権を得たところで女性専用空間団体をトランス許容団体へと変貌させてしまうのだ。
トランス「女性」の入会を拒絶する団体に関しては、トランスに同情的な「シス」女性を抱き込んで、トランスアライをこうした団体に潜入させる。多数決で審議する団体なら、ともかく多数議席を獲得してしまえばいいのだ。30人程度の団体なら、これは容易に達成できる。そしてリーダーを選ぶ選挙の際に、トランス排除的な人々をそれこそ排除してしまえばいいのだ。
3.資金を奪う
市民活動には資金源が必要だ。だからその資金源を断つことが出来れば、これらの団体を破壊することができる。これには政治的なロビーイング、ボイコットや抗議デモや訴訟など色々な方法がある。
カナダでは Coalition Against Trans Antagonism (CATA) なるロビー団体が「すばらしい」仕事をしたとイッザギーレ。彼らが政治家に働きかけたせいで、政府から資金援助を受けていた団体の予算が削られ倒産に追い込まれたというのだ。イッザギーレに言わせると「ターフ」の声は小さく、TRAの声は大きいので、左翼政治家に働きかければ「ターフ」グループへの資金を差し止めるなどお茶の子さいさいだというわけだ。
しかしこれは左翼リベラルな地域では容易に出来ることだが、保守派の牛耳る州ではそう簡単にはいかない。「ターフの後ろでは必ずMAGA帽の奴が応援している」からだ。
こういう場合は彼らのスポンサーを責める。ボイコットは非常に効果的な手段だ。ボイコットが成功した例としてミシフェスとが挙げられる。TRAはミシフェスとに出場する女性アーティストたちをブラックリストに入れて他のプライドフェスティバルに参加できないように手回しをしたのだ。
これによって何十年も続いたミシフェスとは閉鎖され、会場のあった土地は新しい地主に売られた。新しいフェスティバルはトランス女性を含む全く別なものとなってしまった。
ピケティングという抗議デモは昔フェミニストたちが婦人参政権を求めて行った時から使われている方法。実際に会合が行われている会場の前でプラカードを掲げて歩き回る方法。しかしTRAのピケティングは単にサインを掲げるといった平和的なものではない。私は彼らがメーガン・マーフィーが主催した女性達の会合の開場の窓を棒で叩いて大声で中に入れろとやっていたビデオを観たことがある。
イッザギーレはANTIFAの暴徒が暴力を使って保守派の講演を阻止したことを素晴らしく効果的なやり方だと称えている。それにしてもこのイッザギーレの文章は読んでいて胸が悪くなる。二言目にはターフはナチだファシストだヘイターだと繰り返すのだ。
これはTRAに限らず左翼活動家がよく使う手段だが、保守派が主催するイベント会場を監視し、そこを出入りするひとたちに主催者がどれだけのヘイトグループであるかをパンフレットを渡すなどして説得する。この執拗なやり方で売春を反対するレズビアングループが経営していたバンクーバー女性図書館は閉鎖されてしまった。
そしてもちろん最後は訴訟。トランス女性を排除するのは人権迫害だと言って団体を訴える。訴訟で勝つか負けるかは問題ではない。多くの訴訟が起きれば、相手はその都度お金をかけて裁判の及ばなければならず団体はお金も時間も浪費して活動できなくなってしまうからだ。大事なのは地域で性自認による差別を違法とする法律を通させることだ。最近日本の地方都市でこういった法律があちこちで通っているのは、いずれそれを訴訟に利用しよという布石なのかもしれない。
しかし訴訟は両刃の刃でもある。なぜなら訴訟を起こせば女性達には弁護士が付く。話題になって「アルタナライト」たちからの援助を得る可能性もある。
この訴訟で勝った例として、カナダのモーガン・オーガーがビル・ワットコットというキリスト教徒を自分がトランスであることをからかい、女ではないと発言したことは、オーガーの人権侵害であったとして55000ドルの慰謝料を勝ち取った。カナダは左翼過激派が前々から幅をきかせており、アメリカよりもずっとTRAの権力が強い。
アメリカではケーキ屋やピザ屋が度重なる不当な訴訟によって、訴訟には勝ったというものの、時間とお金を浪費してビジネスが潰れるといった例がいくつも起きている。
4.雇用主に通報する
これらの方法を使っても怯まない女性運動のリーダー達を打倒するためには、リーダー格の人間を個人的に攻撃し孤立させるやり方がある。
ターフには全てのナチスのように、平和に存在する権利も安定した職につく権利もない。彼らはファシズムへの支持を提唱したのであり、よってトランスコミュニティーをどこであろうと直接攻撃すると宣言したのだ。 彼等は他人の安全と尊厳を脅かす、よって彼らにもそれを持つ権利はない。彼らが今一度人間として生きることを選ぶまでは。
うわあ~、TRAは過激だと思っていたが、ここまで過激だったとは。彼らは我々には存在する権利すらないと言い張るのだ。
5.ソーシャルメディアの遮断
最近は誰でもソーシャルメディア(SNS)を使って自分達のメッセージを広めているが、これを逆手にとってTRAは「ターフ」たちのフェイスブックやレディットやウィキなどから、彼らが差別発言や行動をとったことがないか探し記録に取っておくようにと指図する。そしてコメントやレビューを残せるページには必ず嫌がらせのメッセージを送れとある。
6.安全空間の破壊
ネットのみならず、実際の広告なども自分らの広告を上から張るなどして破壊する。ここでイッザギーレはどんなやり方をするのかを丁寧に説明している。そしてここが怖いところ。
安全空間への出入りをコントロールせよ。ヘイトを提唱する奴らの門番となることを恐れるな。ターフはそれをやっている。プライドパレードから締め出せ。奴らが無理に入って来ようとしたら囲みこめ、やじり倒せ、そして奴らが目立つことや効果を阻止するのだ。
7.身元を晒す
TRAは女性運動家たちのフェイスブックや他のサイトを使って彼らの素性を割り出し、彼女たちの友人や家族や職場に連絡して、彼女たちが如何にトランスフォーブであるかを告げ口する。根性のない雇用主やトランスに洗脳されている大学などは、即座に女性達を解雇してしまうので、これは女性達を黙らせるには非常に効果的なやり方と言える。
このやり方で教授として職を失ったのがマヤ・フォーステーター女史だ。彼女の解雇に関してはJ.K.ローリング女史が抗議のツイートをしたことでも有名だ。TRAは彼女たちを解雇に追い込むだけでなく、将来も再就職の道を閉ざすべきだと主張する。
ここまで読んでいて、今更ながらに気が付いたことがある。私は最初この記事を単にトランス権利活動家(TRA)によるものだと思ったのだが、読んでいくうちに、これはANTIFAのマニュアルであることに気付いた。どうりでやたらとファシストという言葉が出てくるわけだ。彼らの右翼保守による憎しみもそれで理解できるというものである。
さて、アンティファは今アルタナライトの名簿を作成中だという。無論彼らにとって極左翼でない人間は誰でもアルタナライトなので意味はないが、彼らが敵とみなした人々の個人情報を集めてデータベースを作っているというのだ。
フェイスブックや他のSNSで同じようなハンドルで書いてる人間を探し出す。どこかで実名を使っている場合があるので、見つけたら即記録せよ、顔写真が出ていたらキャプチャして保存する。差別的なことを言っているものがあったらそれも証拠として保存する。などなど、、
8.暴力で女たちを痛めつける
さてこれからはANTIFAお得意の暴力行為。敵の住所を特定したら家のドライブウエイにペンキで落書きしたり、自家用車を燃やしたりする。
そして無論、ターフ本人への暴力も大いに奨励する。パンチターフス(ターフをぶん殴れ)という運動もあるくらいなので、これは良く知られたやり方だ。直接殴る勇気のない人はANTIFAがフリーランス記者のアンディー・ノーにしたようにセメント入りミルクシェイクをお見舞いさせてやれと煽る。
できれば殺人はよくない、アンティファはまだ一度も殺人を犯したことがない、とイッザギーレは言うがこれは正しくない。私が知るだけでアンティファは3人のトランプ支持者を射殺している。アンディー・ノーも単にアンティファが殺し損ねたというだけで、何人もで囲んで殴る蹴るをしておいて殺すつもりはなかったとかよく言うよ。
結論
私は前々からANTIFAには多くのTRAが混ざっていると感じていたが、これを読んでいたら、TRAはまさにANTIFAで全く区別がつかない暴力団だということが解る。アライと呼ばれるリベラルフェミニストたちは、自分らがどんな人たちと同盟を結んでいるか知っているのだろうか?
平和な社会にANTIFAこそ存在すべきではない。彼らのようにどんな手段を使ってでも意見の合わない人々を破壊しようとするような奴らと我々が共存することなどありえない。
私はトランスジェンダリズムは非常に危険な思想だとずっと考えて来たが、その私ですら、こんな危険な思想だったとは気が付かなかった。
彼らは恐ろしい組織だ。彼らと戦う我々には十分な注意が必要である。