親パレスチナ運動は金になる?ニューヨークや中国共産党が資金供給

先日民主党下院リーダーのナンシー・ペロシ議員(民・カリフォルニア)が自分の家のドライブウエイで中国人の親パレスチナ支持者たちによって嫌がらせをされるという事件が起きた。その時に腹を立てたペロシ議員は「出ていけ、中国へ帰れ!お前たちの国へ帰れ」と怒鳴ったことで人種差別だのなんだのと批判されている。私はペロシ議員のファンではないが(大嫌いだ)この場合は彼女の言ったことは正しい。イスラム教徒のウイグル人を自国で文字通りジェノサイド(民族浄化)している中国人が、ハマステロリストと戦うイスラエルを支援しているアメリカ政府を批判する資格などない。

これに関してスティーブン・クラウダ―(Steven Crawder)がポッドキャストで、中国共産党はアメリカ国内における親パレスチナ運動に資金供給をしているというので、ちょっと検索してみたところ、親パレスチナ運動には数年前からかなりの金が注ぎ込まれていることを発見した。

ニューヨーク市は2010年から反イスラエルのモスリム団体に資金援助をしていた!

これはちょっと前のニューヨークポストの記事(2023年11月4日)なのだが、Pro-Palestine rally sponsors raked in $9M in city funds (nypost.com)だが、ニューヨーク市は2010年から900万ドルという資金を四つの反ユダヤ運動非営利団体に供給していたという。これらの2023年10月7日のハマスによるイスラエル人虐殺を公に祝福していた団体である。

ポスト紙が市の記録を調査したところ、425万ドル(約半分)以上の現金が、市議会議員が地元の支持を集め、再選を目指す際の票を動かすために毎年支出する政治資金を通じて流されたことがわかった。

また、2021年11月の総選挙で社会主義者やその他の極左議員が大量に議会に流入した後、議会のいわゆる「裁量資金」のうち200万ドル近くが反イスラエル団体に贈られた。

残りの446万ドルは、市の機関が発注した政府契約を通じて非営利団体に支払われた。

この非営利団体のなかでもニューヨーク市のブルックリンに拠点を持つザ・アラブアメリカン協会過去2年間の3百万ドルを含む合計6.8百万ドルを受け取った。この団体は去年10月21日にブルックリンをパレスチニア人で溢れさせると叫び、イスラエル殲滅のサインを掲げイスラエルの旗をゴミ箱に捨てる絵のついたポスターを掲げながら行進した団体である。

ニューヨーク市議会は2015年にリンダ・サーサワーという過激派が率いるザ・アラブアメリカン協会への援助金を停止しようと考えたが、サーサワーが代表を辞任したことで議会はサーサワーの行動のみで団体全体を罰するべきではないという結論を出し、支援は継続された。

ニューヨーク市から支援金をもらっているその他のモスレム団体。

  • ムスリム・アメリカン・ソサエティー・オブ・ニューヨークは、ベイリッジの集会を共同主催した、ブルックリン南部に拠点を置くもう一つの団体である。同団体は、市との契約と議会から26万ドル以上の資金援助を受けている。
  • クイーンズ区を拠点とするDesis Rising Up and Moving (DRUM)は、39万ドル以上を受け取り、10月20日にブライアント・パークで開催されたDemocratic Socialists of America主催の集会に協賛した。
  • 極左の億万長者ジョージ・ソロスが多額の資金を提供し、ハマスの血なまぐさい攻撃を正当化するいくつかの非営利団体を後援しているアドボカシー・グループ、タイド・センターは、教育省や他の市機関との契約を通じて120万ドル以上を稼いだ。この非営利団体は現在も市と取引をしているが、契約の大部分は10年以上前に結ばれたものだ。

中国は親パレスチナの歴史が長い

次にこちらの記事。China has a history of being pro-Palestinian, but now faces diplomatic conundrum | China | The Guardian Helen Davidson and Amy Hawkins

中国共産党はいち早くハマスとイスラエルの停戦を唱え始めたが、中国は毛沢東の時代から二か国解決を唱えて来た。しかし共産党はかなりイスラエル政府にも接近しており、パレスチナとイスラエルに関しては中立を保とうという危ない綱渡りもやっている。中国はアメリカに対抗して中東でも影響力のある国になろうとしているのだ。

10月7日の後イスラエルがガザで反撃を始めると、イスラエルは過剰防衛をしているとして16日の段階ですでに習近平は停戦を言い出した。私は見落としていたが、なんと中国は2023年11月に国連安全保障理事会の議長国に選ばれていた。中国は11月の段階で停戦条令に投票した120国のひとつである。

この記事によれば、中国はパレスチナの味方をしているというよりも、中東における中国の影響力を拡大したいと思っているようで、イランにも働きかけ、これ以上紛争を拡大しないように圧力をかけているという。ザ・ランド・コーポレーションの政治学者レイモンド・クオ博士によれば、中国はこの地域にあまり影響力がないため、停戦の仲介人となることで、停戦条令に反対しているアメリカが全ての悪の根源だという印象づくりをしたいのではないかと語る。

中国が最優先としているのは中国こそが世界で抑圧されている発展途上国の救世主であるという立場に立つことである。無論抑圧者というのはアメリカやイスラエルといったアメリカの同盟国のことを指す。こうやってガザ民に同情を示すことで自国がやっているウイグル人弾圧から話題をそらそうというわけだ。

共産党のプロパガンダしか聞いていない中国市民の間では反ユダヤ主義が高まっている。もともと中国には反ユダヤ主義があったが、今回はそれに拍車がかかっている。普段はソーシャルメディアを厳しく規制している共産党も反ユダヤ主義メッセ―ジは奨励している。アメリカの若者が好んで使うTikTokが中国発アプリであり、TikTokで反ユダヤ親モスレムメッセージが蔓延しているのも決して偶然ではない。

中国共産党のメッセージはイスラエルはアメリカの歩兵であり、アメリカが世界征服をするために中東におかれた布石であるというものだ。だからアメリカに居る五毛(中国工作員)達がアメリカ国内でも反ユダヤ、親パレスチナ運動を活発に行っているというわけである。

サンディエゴに中国人移民殺到

イスラエルの問題とは直接関係ないが、サンディエゴに中国からの違法移民が殺到しているという話は以前にもした。サンディエゴはメキシコと国境を接する都市である。昨日Xで、サンディエゴ住まいの人がミッションバレーというサンディエゴのホテル街にあるラマダインというビジネスホテルに大量の中国人違法移民がバスで連れて来られたという動画をあげていた。しかもラマダインの周りは金網のフェンスが建てられ外からは見えないようになっているという。

私は仕事柄サンディエゴには何度も行っており、ミッションバレーにあるヒルトンやマリオットには長期滞在したことがある。こんな近くまで違法移民の波が押し寄せてきていると思うと背筋がぞっとする。

アメリカは中途紛争やウクライナに構っているよりも、アメリカ国内の違法移民対策に緊急に注意を払わないと、闘かわずして中国やアラブ諸国にアメリカを乗っ取られてしまう。


View comment

多様性に東洋人は含まれないのか?

人気アニメ、アバター・ザ・ラストエアベンダーの実写版がネットフリックスで公開されることになり、その予告編が公開された。

白状すると、私はこのアニメの存在を今の今まで知らなかったので、これらのキャラクターを演じる俳優たちが原作のイメージに合っているかどうかは知らない。下記はアニメの方の予告編。

これは日本のアニメではないが、明らかに日本アニメの影響を受けたアニメシリーズである。登場人物のほとんどが東洋人。それで実写版に起用された俳優たちもほとんどが東洋人だ。にもかかわらず、実写版の俳優たちが十分に色が黒くないとして批判をしているアホどもが居るらしい。

こちらがその記事。‘Avatar: The Last Airbender’ Netflix trailer sparks debate over representation: ‘Why is it so hard to cast dark-skinned characters?’ (yahoo.com)。見出しを訳すと「なんで肌の色が暗いキャラクターの配役はそんなに難しいのか?」と言った意味になる。

このアニメは2005年から2008年にかけてニコロディアンという子供向けのテレビ局で放映されかなりの人気を集めたらしい。このシリーズは、4つの元素を操ることができるアバターと呼ばれる若いヒーローとその仲間たちが、火の国の乗っ取りを阻止するために世界を旅する旅に焦点を当てている。今回一部の煩いファンの間で取沙汰されているのは水族のソカ(Sokka)とカタラ(Katara)という兄弟の役。彼等の種族はアラスカエスキモーのイヌイット(inuit)族がモデルとなっているという話だ。この兄弟を演じるイアン・オウスリー(Ian Ousley)もKiawentiio Tarbellもアメリカ先住民の血を引いているが、特にオウスリーの肌の色が白すぎるとして一部ファンからクレームがついている。

オウスリーが実際にイヌイット族出身ではないとしても、イヌイット族の中にも色の白い人も黒い人もいるわけで、アニメで描かれている肌の色より多少白い人が演じたからといってなんだと言うのだ?アニメのキャラと実際の人間とでは全く同じに出来ないのは当たり前で、イメージさえ合っていれば肌の色などどうでもいいではないか?

だいたい多様性を口にする人ほどこの肌の色は一方通行である。私は前々からこのダブルスタンダードが気に入らない。例えば白人でそばかす赤毛のリトルマーメイドを黒人女優が演じたり、色白であることが特徴の白雪姫を肌の浅黒いラテン系女優が演じるのはいいのに、有色人種の役をちょっとでも元のキャラより色が白い俳優が演じると、たとえキャラクターと同じ人種でもホワイトウォッシュだと言い張る偽善。

ハリウッドの言う多様性とは黒人のことであって、他の人種は完全にステレオタイプに凝り固まっている。特に東洋人の場合はそうである。ハリウッドには東洋人はこうあるべきというイメージがあり、例え東洋人でもそのイメージに合わない人は採用してもらえないなんてことは日常茶飯事である。以前にハリウッドで俳優をしている日本人俳優が言っていたのだが、彼は長身で髪の毛が栗色の巻き毛で目鼻立ちもはっきりしていていい男である。しかし彼は日本人役に応募してもハリウッドがイメージする日本人に合わなといって断られたことが何度もあるという話をしていた。

つまりハリウッドは東洋人にも色々な人がいるという多様性を全く認めていないのだ。

以前にも日本のアニメで色の黒いキャラクターの声を黒人にやらせるべきだと大騒ぎした人たちが居た。しかし登場人物は全員日本人であり、その役もたんに色黒だというだけで黒人だったわけでじゃない。だがこの日本のアニメやゲームで多少でも色の黒いキャラクターが出てくると、かならず黒人だと言い張るアメリカ人が出て来る。いくら移民が増えたとはいえ、日本にそんなにたくさん普通に黒人が居るわけないだろ。だが、彼等はそういう現実は全く無視する。

さて、以前にワンピースの実写版が好評だったことでもあり、今回のアバターもかなり期待されているようだ。くだらないクレーマー達など無視して良い作品であることを祈る。


Comment

ハマスはUNRWAの賜物だ

本日イスラエルの元国会議員でありシオニズム及び外交や教育を専門とする学者であるエイナット・ウイルフ博士(Dr.Einat Wilf)によるUNRWAに関する演説を聞いた。非常に興味深い内容なのでご紹介したい。

ウイルフ博士の演説の主題はUNRWAは解体させるべきであり、それに代わるガザ民支援機関は必要ではないというもの。

先ず博士はUNRWAを理解するにあたりUNKRWAという機関について説明する。Kとはコリア・韓国のことである。この機関は一時的なものとして設立された朝鮮戦争直後の難民救済のための組織であった。韓国人難民の数はおよそ2百万人で当初のアラブ難民の三倍に及ぶ数だった。しかしこれらの難民は3年から4年の間に別の地に落ち着いた。かかった予算はUNRWAの当初の予算の三分の一だった。

UNRWAとUNKRWAの違いは、韓国難民が別の地へ移住したのにくらべ、今パレスチナ人と呼ばれるアラブ難民は別の国への移住を拒否したことだ。同時にイスラエルという国の存在を認めることも拒否した。それでUNRWAは最初からアラブ難民たちに乗っ取られてしまったのだ。

UNRWAは二国解決策に反対する組織として生まれた。それでアメリカやイギリスはUNRWAを解体しようと考えていた。UNRWAは難民を他所へ移住させるという当初の目的に失敗したことは明らかだったからだ。しかしこの時点でアラブ諸国が反対した。アラブ諸国にとってはUNRWAが存続する限り、イスラエルと言う国が独立した国であることに疑問符を打つことができたからである。

西洋諸国はアラブ諸国の要求を飲んだ。それというのもUNRWAを継続させることで特に困ったことはなく、アラブ諸国を大人しくさせられると考えたからだ。UNRWAには価値はないが少なくとも危害を及ぼすものではないと判断したわけだ。

しかし博士はUNRWAは大いに危害を及ぼたと語る。UNRWAは当初の目的に「帰還」という概念を加えた。つまりイスラエルと言う国は一時的なものであり、いずれアラブ難民はイスラエルの地に帰還することができるという概念だ。これこそがハマスがUNRWAの賜物であるというゆえんである。

ミュンヘンでオリンピック選手たちを惨殺したテロリストたちはUNRWAの学校で教育を受けた難民の子供たちだった。UNRWAは無益だが危害は及ばさないという欧米諸国の考えは間違っていたのだ。UNRWAの教育により世代に次ぐ世代が、アラブ難民たちはイスラエルはアラブ人から国を盗んだ悪党国家であり、いずれ自分らはイスラエルの土地へ帰還することができると思い込むこととなってしまったのだ。

Overview image

Einat Wilf was born in Jerusalem and raised in a Labor Zionist family. She studied at the Hebrew University High School in Western Jerusalem.

UNRWAのいう難民とは普通国際社会で認められる難民ではない。彼等は「難民登録」をしている人々であり、4代も5代も前の祖先が難民キャンプで生まれたというだけの人びとである。

難民登録者の40%(4.8百万人)は現在もガザや西岸に住んでいるが、すでに別の土地へ移住した人もおり、40%の難民登録者はヨルダン市民である。ヨルダンに住むある難民登録者は豪邸に住んでおり湾岸で大儲けをした。ヨルダン市民の難民登録者は中流階級市民であり金持ち商人もいる。残る100万人はシリアやレバノンに住んでいる。すでに外国へ移住したなら難民とは言えないはずだと思うかもしれないが、UNRWAは一旦登録した難民を除名しないのだ。だからドイツに移住してドイツ国籍を得たひとですら難民登録名簿から削除されないのである。

例えば「私の大好きな難民登録者は」と皮肉っぽく博士は言う「億万長者のアメリカ市民であり、モデルのジジとベラ・ハディディの誇り高き父親です」なぜなら彼はシリアの難民キャンプで生まれアメリカに移住後も名簿から削除されていないからだ。博士によればハディディ氏は難民登録証明書を自分のインスタグラムで公表したという。

国連にはUNHCRという機関があり、世界中の難民の世話をしている。しかしUNHCRの規則では難民がよその国に移住し市民権を得た時点で難民ではなくなる。だから難民は一世代だけで二世目からは難民とはみなされない。難民の子孫を自動的に難民名簿に加えてしまうUNRWAとは大違いなのである。

しかし外国に住むほとんどの難民登録者はUNRWAから何の支援もうけていない。西岸に住む人々すらそうなのである。UNRWAが存在する目的は難民救済ではなく、常にイスラエルが独立国であるかどうかに疑問符を与えることにある。

UNRWAの目的は二つある。教育や健康はその一部ではない。彼等の目的は終わりのない難民問題を継続することである。

1)独立国としてのイスラエルに常に疑問符をあたえること。最終目的はイスラエルを殲滅しアラブ人がイスラエルの土地に「帰還」すること。

2)第二の目的は10月7日に明らかになったように、イスラエルに拘束されているテロリストたちを解放させること。そして解放されたテロリストたちによって、イスラエルが失くなるまでイスラエルとの紛争を継続すること。

博士はUNRWAの目的は二つと言っているが、結局のところ、彼等の目的はイスラエル国を失きものにしてアラブ人がイスラエルの土地を奪い返すことにあるということだ。

私(カカシ)から言わせると、彼等にはこの二つの意思すらないと思う。この二つはパレスチナ過激派に向けた表向きの目的であり本当の目的は利権だろう。

興味深いのはイスラエルこそがUNRWAの最強のロビーイストだという。トランプ大統領が一時的にアメリカによるUNRWA支援を停止した時、イスラエル政府はドイツ政府に支援金を増やすように嘆願したという。イスラエル政府はUNRWAがある限りパレスチナ人はおとなしくしてくれると考えたからなのかもしれない。しかし博士は、イスラエルはUNRWAがハマスよりましだという考えを変えなければならないという。UNRWAの職員はヨーロッパから派遣された国際社会が思うような国連従業員ではないのだ。彼等はガザで生まれガザで育ちパレスチナ解放を目指している過激派なのである。

博士は今回のイスラエルによるガザ侵攻でも明らかになったように、ガザ民は巨大なトンネル建築をするだけの技術を持っている。支援などしなくても十分に立派なインフラを作り出すことが出来る能力のある人々であることが証明されたと語る。

UNRWA学校はパレスチナ人によるパレスチナのための学校だ。イスラエルに帰還し復讐せよと教えているだけの害あって益なしである。「UNRWAは存在すべきではない。イスラエルがこの機関から得られるものは何もない。」と博士は結論付ける。


View comments (4)

UNRWAは解体すべき(アップデートあり!)

アップデート3:2024年1月28日

【速報】日本がUNRWAに資金援助の一時停止を決定した。

Square profile picture

外務省@MofaJapan_jp

1月28日、 昨年10月7日の #イスラエル へのテロ攻撃に #UNRWA 職員が関与したとの疑惑について、#外務報道官談話 を発出しました。

UNRWAは、国連機関として国際社会と協力しつつ、数万人ものパレスチナ難民を対象に、保健・医療、教育、福祉、食料支援などの不可欠なサービスを提供しており、重要な役割を果たしています。特に現在、人道状況が深刻化の一途をたどっているガザ地区において、UNRWAは住民一人ひとりに必要な人道支援を届けるという不可欠な役割を担っています。

こうした中で、我が国は、昨年10月7日のイスラエルへのテロ攻撃にUNRWA職員が関与したとの疑惑について、極めて憂慮しています。本件を受け、我が国として、UNRWA側において本件に関する調査が行われ、対応策が検討される当面の間、UNRWAへの追加的な資金拠出を一時停止せざるを得ないとの判断に至りました。 多くのUNRWA職員は、ガザへの人道支援において、献身的に人道支援活動を行ってきています。UNRWAが本来果たすべき役割をしっかりと果たせるよう、我が国は、UNRWAに対し、本件調査が迅速かつ完全な形で実施され、UNRWA内のガバナンスの強化を含め、適切な対応がとられることを強く求めています。 同時に、我が国は、引き続き、他の国際機関等への支援を通じ、ガザ地区の人道状況の改善、そして事態の早期沈静化に向けた外交努力を粘り強く、積極的に続けていきます。

(参考)概要1月26日、ラザリーニUNRWA事務局長は声明において、イスラエル当局からUNRWAに対し、昨年10月7日に発生したイスラエルに対する凄惨な攻撃へのUNRWAの職員数名の関与の疑いに係る情報提供があったとして、遅滞なく実を明らかにするために調査を開始する決定を下したと発表。

アップデート2:2024年1月27日

アメリカに続き、ドイツ、カナダ、イタリア、オーストラリアもUNRWAへの支援を凍結すると発表。日本は何時まで続けるつもりだろうか?

アップデート:2024年1月26日

下記はPIINO@piino14さんのXポストから引用:

【速報】すごい!! 10月7日のハマスの虐殺に従業員が関与したことを受け、米国はUNRWAへの資金提供を凍結した。

ちょうど昨日 米国は、UNRWA が「信頼できるパートナー」であり、戦後のガザで「中心的な」役割を果たすだろうと述べたばかりだった。

グテーレス国連事務総長はこのニュースに「恐怖」を感じており、UNRWAのフィリップ・ラザリーニ長官に対し「この問題を迅速に調査」し、加害者を「即時解雇」し、「刑事訴追の可能性がある」ことを保証するよう求めている。

UNRWA長官は待つことはせず、「これらの職員の契約を直ちに終了する決定を下した」と発表した。

私は火曜日の合同公聴会で議会にUNRWAに対する訴訟を提起するためにワシントンへ向かっています。ついに真実が明らかになる。

U.S. halts UNRWA funding over staffers’ involvement with Oct. 7 terror attacks (jewishinsider.com)

====================

2024年1月20日

前回もハマスのトンネルがガザ全体のいたるところに張り巡らされているという話をしたばかりだが、今日もこのタイムスオブイスラエルの記事を読んでいて、この一節に目が行った。

UNRWA(国連パレスチナ難民救済事業機関)の敷地、学校、モスク、幼稚園で武器が発見されなかったところはなかった。ただの一つも。

UNRWAは1948年にパレスチナ難民を救済する目的で設立された国連の機関である。しかし戦後すでに75年も経った今、この期間の役目は終わるどころか、救済対象者は当初の70万人から5.9百万にまで膨れ上がってしまっている。戦争当時の難民の殆どはすでに死亡しているにも関わらずである。

私はもうずっと以前から、いったいパレスチナ難民キャンプというのを何年続けるつもりなんだろうかと不思議に思っていた。普通戦争難民というのは、ある程度時間が経てば、戦争が終わって平穏になった母国へ帰国するか、それが不可能なら近隣諸国に移住して新しい国の人間として暮らすのが普通である。難民キャンプというのは、それが出来るまでの臨時の施設のはずである。

たとえば1975年くらいからベトナム戦争で難民となった多くの人々はマレーシアやタイランドの難民キャンプに一時的に収容されたが、その後近隣諸国やアメリカやフランスなどスポンサーを見つけて移住した。また1990年くらいからベトナムも安定し、多くの難民が帰国することが出来た。それで難民キャンプは1980年代の終わりにはほぼ用なしになっていたのである。

戦後の難民がすでに亡くなって2世3世の時代になってまで難民キャンプで暮らすなどというのはパレスチナ以外、他の国では聞いたことがない。しかも年々規模が拡大し予算も膨大になっていく。いったいこのUNRWAという組織の実態はどうなっているのか、この記事をよんでいて呆れてしまった。10 Things to Know About the UN Relief and Works Agency (UNRWA) (fdd.org)

なぜこんなにもUNRWAの救済対象者が増大しているのかというとUNRWAは、他の国連難民救済機関とちがって、オリジナルのパレスチナ難民の子孫を自動的に救済対象としてしまっている。2021年、時のマイク・ポンぺオ米国務長官はパ難民のなかで国連の戦争難民としての資格に当てはまるのは5%にも満たないと語った。

パ難民以外の難民は国連のUNHCRの管轄であり、この機関の目標は難民を安全な国に移住させ、移住先で融和させることにある。UNHCRは1億人の難民を1万8千のスタッフが請け負っている。ところがUNRWAにはなんと5.9百万のパ難民に3万人のスタッフがついているのだ。にもかかわらずUNRWAにはパ難民を最終的にどうするのかといった確たる目標がない。しかもこの3万のスタッフの多くが現地人、つまりハマスメンバーなのである。どうりでUNRWAはハマスをテロ組織と認めない訳だ。

UNRWAは集めた支援金を必要最低限難民救済として使っているが、残った資金はすべてハマスのテロ資金にまわしている。 

特に今回あきらかになったのはUNRWA経営の学校で子供達のテロ教育がされているということだ。Xでも色々と動画があがってきているが、幼稚園児にテロリストの制服を着せハマスのハチマキをまかせてイスラエル兵に扮した子供におもちゃの銃を向けさせたり、ぬいぐるみの熊をユダヤ人として、幼稚園児にナイフで首を切らせるなどといった教育が公然となされているのである。10月7日の奇襲攻撃の後、UNRWAの従業員が自分らのフェイスブックに祝福のメッセージを書いていた。たとえばとある教師は小学校の生徒達を扇動して聖戦士たちを讃えるお祈りをしたりしていたのである。

米国は1950年から2018年まで米国人の血税やく6兆ドルをUNRWAに注いできた。ドナルド・トランプ前大統領の時代に一時支払いは止ったが、バイデン大統領が2021年から再び払い出した金額なんと一兆ドル。

このテロリストたちのドル箱UNRWAは速攻解体すべきである。


View comments (6)

ライリー・ゲインズ、自認女子の男子選手を参加させるゴルフトーナメントのボイコットを呼びかける、棄権選手には保証金の支払いも!

もとNCAAオールアメリカンスイマーのライリー・ゲインズは自認女性の男性選手が参加するゴルフトーナメントを自発的に棄権する女子選手に対して保証金を出すと提案した。

ゲインズ及びアウトキックの創設者クレイ・トラビスなどが、トーナメントを棄権しスポンサーを失くすなどして収入が無くなる女子選手らを応援するためクラウドファンディングで募金を集め、女子選手たちに保証金を支払う用意があると発表した。Riley Gaines doubles down on paying golfers who boycott trans competitor: ‘It is legit’ (msn.com)

最近問題となっているのはヘイリー・デイビィッドソンという自認女子のゴルファーによる女子競技参加である。多くの人が指摘しているが、自認女子の男を女子競技から追い出すためには、女子選手が団結して競技を棄権するのが一番手っ取り早いやり方だ。しかし大型トーナメントになってくると、女子選手たちはスポンサーへの責任もあり、参加しないということは収入を失うということになってしまう。

ライリー曰く、この発表をするにあたって多くの女子選手たちと話をしたという。しかし彼女たちは「私は出場しないわけにはいかない。だってスポンサーもいるし、推薦も受けてるし、これが私の仕事なんだから。」と口々に言ったそうだ。

それで女子選手たちに棄権を促すなら、彼女たちがトーナメントに参加しなくても損をしない金銭的な援助が必要だとライリーたちは考えたわけだ。

現在トランス自称ヘイリー・デイビッドソンは各トーナメントで上成績を収めており、LPGAへの出場資格を得るまであと一歩といったところにある。女子プロゴルフ協会LPGAが生まれつきの女子という資格を取り除いたのは2010年。デイビッドソンがホルモン治療を始めたのは2015年で性別適合手術を受けたのは2021年。残念ながらLPGAの規則では彼を排除することはできない。

私はもう10年近く、こういう日が来るに違いないと予測していた。自認女子のトランスジョセーが女子競技に参加できるようになった頃、トランスジェンダー活動家(TRA)たちは、トランス選手の数はごく僅かであり、その中でもエリート競技に参加できるような人はそれこそ極々僅かであるから女子選手は全く心配する必要はないと言っていた。だが私はその時から、種目にもよるが女子エリート選手の記録を簡単に敗れる男子は全国で何千人もいる。そのうちの10人でも女子を自認し始めたら女子の誰も入賞できなくなるのだと主張してきた。

それでも地方の小さなアマチュアトーナメントで賞金せいぜい100ドル程度といったところでちまちま勝っているうちはあまり問題にはならなかった。(参加したアマチュア女子たちは非常に悔しいだろうが)だがプロゴルフやプロテニスになってくると賞金の額は半端ではない。それに賞金だけでなく種々のスポンサーもつく。プロ競技は大ビジネスである。こんなところへ男子が我が物顔で乗り込んで来たら、女子スポーツは結果的に二流男子のスポーツへと変貌してしまう。

ゲインズらがやっているように女子選手に棄権を呼びかけるのはもちろん大事だ。しかしもっと大事なのは女子競技のスポンサーたちに呼びかけることだ。彼等にトランスジョセーへのスポンサーをやめさせ、男子が参加する女子トーナメントそのものへの資金援助をやめさせることにある。女子選手たちだけに犠牲を強いるのはあまりにも理不尽である。

本来ならトーナメント主催者こそがこの茶番を断固否定すべきであるのに、何故女子たちだけが犠牲になるのだ!

スポンサーといえば、サーフィン用水着をつくっているリップカール社が最近、女子水着のイメージガールとして、それまでコマーシャルに起用していた女子サーファーのベサニー・ハミルトン(Bethany Hamilton)との契約を止め、代わりに44歳の自認女子の男子サーファー、サーシャ・ジェイン・ローワーソンを女子水着のモデルにすると発表した。ハミルトンはサメに襲われて片腕を失くしたことで有名だが、彼女がスポンサーを失った理由は、単に男子は女子競技に参加すべきではないと発言したことだった。リップカール社はトランスジョセー選手に批判的なハミルトンを降ろしてわざわざトランス選手を起用したというわけ。せこいやり方だ。

これにはライリー・ゲインズも男子に優勝を奪われたスケートボーダーのテイラー・シルバーマンも怒りの声をあげている。

ローワーソンが「トランス」したのは2020年。40年も男性として生きてたくせに突然女性だと目覚めてトランス。その後多くの女子サーフィン競技で優勝している。もし私の記憶が正しければこの人は男子としても十分に記録を出せる人だ。現に去年彼の記録は女子枠でトップだっただけでなく、男子枠でも優勝できる記録だった。性適合手術を受けているのかどうかは別として、何故男子枠で勝てる人がわざわざ女子枠を侵略しなければならないのか。単に好きなスポーツに参加したいとか勝ちたいという理由だけでは説明ができない。明らかに彼の目的は女性枠を破壊することにあるのだ。


View comments (2)

日本民族の血をひかない女性がミス日本になってはいけないのか?

五歳の時に両親共に日本に移住して帰化し日本国籍のあるウクライナ出身の女性がミス日本に選ばれたことで色々と話題を呼んでいる。欧米メディアでも取り上げられた。下記はイギリスのニュース。

BBC

Ukrainian-born model winning Miss Japan re-ignites identity debate

Shaimaa Khalil – Tokyo correspondent

Thu, January 25, 2024 at 2:12 AM PST·2 min read

Carolina Shiino Miss japan 2024
The newly-crowned Miss Japan, Carolina Shiino, is flanked by her court after her coronation in Tokyo

彼女が全く日本民族の血を引いていないことから、彼女が日本の美女を代表するのはおかしいのではないかという議論が色々交かわされており、日本でも支持派と批判派が議論を繰り返している。

個人的には私は帰化人の参加を許可した以上、彼女が勝つかどうかは審査員の判断次第であり、批判されるいわれはないと思う。もし日本民族だけが勝つべきだというなら、最初から参加資格は先祖代々日本に住む日本民族のみとするべきなのであり、参加はさせるが日本民族以外は勝ち目がないなんてのは差別というものである。

Xでは同じく帰化人のアンちゃんさんと言う人が

日本国籍のない日本代表ヌートバー選手はめっちゃ歓迎されていたけど、日本国籍のある日本代表ミスジャパンの椎野さんはXで叩かれてる。理由は何? どっちも日本が大好きで、日本の文化や伝統を大事にしている。しかも、椎野さんは日本育ち、日本語が流暢です アンちゃん(Anne Crescini

とポストすると、イギリス在住のめいろまさんが、

「日本の美」とは何かの問題だからです。日本人なら感覚で理解ができる。言わなくてもわかっている。この感覚が自然にわからないのは貴殿が日本社会の空気や日本人の感覚を理解できていないからです。めいろま(谷本真由美)

と返しているのを読んだ。めいろまさんは普段から辛口の意見を言う人だが、今回はちょっと言い方がきつすぎるなと感じた。アンちゃんさんはガイジンだから、いくら帰化しても日本の美が理解できないのだという言い方はかなりの侮辱だ。私もアメリカに帰化した身だがアメリカ生まれアメリカ育ちのひとに負けないくらいアメリカの良さを知っていると自負している。こういうことは外国出身なのにわざわざその国に帰化しようと思うくらいその国を愛している人に対していう言葉ではないと思う。

最近は諸外国でも移民が増えているせいで、欧州代表の美女が黒人だったりアラブ系だったりすることはもう珍しくなくなっている。ま、いってみればそれが多様性というものだろう。問題なのはミス日本は日本の美を代表しなければいけないのか、それとも国際的美人の基準で判断されるべきなのかということだろう。

日本では昔から白人美女がコマーシャルなどに多く起用されているし、欧米人のスタイルを持つハーフのモデルなど普通だ。肌も色白が良いとされてきたし、だいたいカロさんが日本で人気モデルをやっていると言うこと自体、日本人の目から見て美人だと思われている証拠だ。だから彼女はスタンダードな美女と言えるのではないだろうか?

純粋なる伝統的な日本美人ではないといえば、2015年にも混血女性がミスユニバース日本代表になったことがあった。

Miss Japan bashed for ‘not being Japanese enough’

By 

Social Links forMelissa Cáceres

Published March 24, 2015, 4:26 p.m. ET

Ariana MiyamotoMiss Universe Japan/Facebook

当時も彼女が十分に日本人らしくないという批判もあったが、少なくとも彼女の場合は半分は日本人の血を引いているということで、今回のカロさんとは違うという意見もある。

しかし美の基準というのは難しい。これは時代によっても文化によっても違う。例えば江戸時代の浮世絵に描かれる美女たちは面長で鼻筋が通っていて一重の切れ長の目と相場は決まっているが、今の時代にああいう顔は美女とは思われないだろう。ところが欧米ではああいう顔が日本人の顔だという先入観がある。それで欧米で活躍する東洋人モデルは我々の感覚では美人とは思えない人が多い。

ともかくミス日本は判定の基準を純粋な大和なでしこにするのか、人種に囚われない一般的な美女にするのか、それをはっきりさせておけばいいと思う。日本で移民が増えればこういう問題は今後もどんどん起きる。いまのうちに審査基準を明確にしておくべきだろう。

付け足し:もう何十年も前のことになるが、リトル東京にミス二世コンテストを観に行ったことがある。日系人の間ではアメリカ生まれの日系人二世以上はまとめて「ニセイ」という慣習がある。なので参加資格はアメリカ二世以上で少なくとも1/4は日本人の血を引いている独身の若い女性ということだった。ほとんどの参加者は普通に日本人顔だったが、中には完全に白人に見える人もいて、あの人はニセイ代表にふさわしくないのではないかと観客の間からも批判は出ていたのを思い出した。


Comment

イギリスのピアノ弾き生配信ユーチューバーが偶然言論の自由戦士になってしまった中国共産党との闘い

この話は数日前から世界中で評判になってしまったイギリスで起きた事件で、先日は妙佛さんのユーチューブでも紹介されるほどにまでなっていた。ことの発端はこちらの動画を観ていただくと良く分かるが、簡単に説明するとイギリスで二百万人のフォロワーを持つ人気ユーチューバーのドクターKが駅に設置してあるピアノを弾きながら生配信をしていたところ、傍にに中国人らしき人々が居たのでドクターKが話かける。赤いドレスの女性ともう一人の男性はドクターKと親し気に話し、中国人男性は自分もピアノが弾けるよといって弾いたりして和気あいあいとやっていた。この時ドクターKは「日本から来たの?」と聞き、帽子をかぶった女性が「いいえ、中国人です」と話しているのが聞こえる。下記がその時の動画。これは生配信前のものだ。

ところが生配信が始まってしばらくすると、別の女性がドクターKに近づき、ドクターKは自分らの肖像権を犯している、いますぐ撮影をやめてほしいと言い出す。この女性の英語が下手すぎたためドクターKは最初何を言われているのか理解できず戸惑っていた。そこへピアノを弾いていたのとは違う若い男が近づいてきてドクターKの音楽は楽しんでいるが自分らの顔を映されるのは困ると言い始める。その理由をドクターKが聴くと、男性は「私たちの法律では、、」と言い出す。

これにカチンときたドクターKは、「ここは公共の場だ。イギリスで中国共産主義の法律は通用しない、映るのが嫌なら別の場所へ移動すればいいだろう」とやりかえした。私はビデオを一回しか見ていないので詳細は覚えていないが、そのうちにドクターKが一人の女性が持っていた赤い旗に触って、「これはCCP(中国共産党)の旗だよな」という。すると若い中国人男性が突然大声で「彼女に触るな!」と怒鳴り始め、その後は何を言っても「彼女に触るな!」をくりかえすだけ。

結局中国人達は警察を呼ぶが、かけつけた婦人警官は中国人たちのいう「人種差別だ」という言葉に圧倒されてドクターKに撮影をやめるように言う。とまあこういった具合。詳しい説明は下記参照。

黙っていれば済んでいたものを、この中国人達が大騒ぎをして警察まで呼んでしまったため、このビデオは拡散され大炎上。それでドクターKはポッドキャストにゲスト出演したり、昨晩はピアース・モーガンのショーに出演するまでの大評判になってしまった。

この動画が問題になったのは、イギリスでは昨今激増した移民たちの横暴な態度に多くのイギリス人が不満をもっていたことの現れではないかと思う。これは特に中国人だったからとかいうことではなく、外国人がイギリス人に外国の法律を振りかざして言うことを聞かせようとしたということで多くのイギリス人の反感を買ったのだ。

ドクターKは途中で「郷に入れば郷に従え」という意味で”When you are in Rome, do as Romans do(ローマに来たらローマ人のようにふるまえの意味)”というが、怒鳴った男性は「あなたはローマ人か」などと頓珍漢な質問をしていて笑ってしまった。

妙佛さんが言うに、これは多分中国共産党のお偉方かなにかがやって来て、「あのピアノ煩いな、やめさせろ」と下っ端の中国人に命令したのだろうとのこと。最初にドクターKに話かけた女性は丁寧な話仕方をしていたのだが、後から来た男が乱暴な口調を使ったことでことがエスカレートしてしまったようだ。

妙佛さん曰く、こういう場合は、スタッフがあのピアニストは有名人なんですとお偉方に説明していれば、お偉方もじゃあこちらから挨拶に行くかということになったはずで、やめさせろと言われて、かしこまりましたと言いなりになった下っ端の男性が悪いのだという意見もあるそうだ。中国人は地位や名声に弱い。非常に薄っぺらな人種なのだ。

ま、ともかく黙っていれば誰も気にしなかったのに、ギャーギャー騒いだせいで余計に有名になってしまったというバカな中国人たちの話であった。

アップデート:1月26日現在。ミスターKは中国人ファンや台湾人ファンたちから色々助言を受けたそうで、本日同じ場所でプーさんのぬいぐるみを持って生配信を始めた。なんかどっかで聞いたような話だな(笑)。


View comments (3)

テキサス対バイデン政権、国境を巡って内乱直前

メキシコと国境を接するテキサスでは違法移民の流入が深刻な問題となっている。それでテキサス州知事は国境にレイザーワイヤーの壁を作り、違法移民が入ってこないようにしているのだが、なんと連邦政府管轄の国境警備隊がこのレイザーワイヤーを切って違法移民を入国させている。それでテキサス州は連邦政府相手にレイザーワイヤーを切るのをやめさせるように訴えたのだが、最高裁は連邦政府にはワイヤーを切る権限があると判決を下した。しかしそれで黙って引き下がるアボット知事ではない。彼は車いすの上からさらなるレイザーワイヤーの設置を命令した。こちらの記事より参照。GOP governors rally behind Texas as Abbott defies Biden: ‘Dereliction of duty’ | Fox News

全国の共和党知事たちはアボット知事を支持。違法移民の大量流入はテキサスだけの問題ではないからだ。フロリダの最近大統領選から撤退したロン・ディサンティス知事やサウスダコタのクリスティ・ノーム知事、オクラホマ州のケヴィン・スティフ知事などもアボット知事を支持する声明文を出している。

「もし(連邦)憲法が、侵略から自国を守るために各州を無力化するものであるなら、そもそも憲法は批准されなかっただろうし、テキサス州は連邦に加盟していなかっただろう」とデサンティスはソーシャルメディアに書いた。

「バイデンが法律を無視する一方で、テキサス州は法律を守っている。フロリダ州はテキサスを人員と資産で支援し続ける」と付け加えた。

アボット知事は長文に渡る声明文のなかで、連邦政府は個々の州との契約を破っていると議論している。

「米国行政府には、現在施行されている移民法を含め、州を保護する連邦法を執行する憲法上の義務がある。「バイデン大統領はこれらの法律の執行を拒否し、違反さえしている。

「ジェームズ・マディソン、アレクサンダー・ハミルトン、そして合衆国憲法を書いた他の先見者たちは、外部からの脅威を止めるために何もしない無法な大統領のなすがままに州を任せるべきではないと予見していた。

サウスダコタのノーム知事もテキサスには侵略者から州を守る権利があると語っている。

「(アボット知事)がテキサス州が自州を守るために憲法上の権限を行使するのは、まさに正しいことです。バイデン政権は国家安全保障の危機を作り出し、アメリカ人を危険にさらした。彼らの失敗は違憲の職務怠慢です」

アボット知事は数々の面でバイデン政権と真向から対立している。バイデン政権にはテキサス州軍を連邦政府の管轄に置くことができるが、もしそんなことをしたら、それは連邦政府がテキサス州に戦争を射かけたも同じである。

民主党の議会議員たちはアボット知事を批判しているが、ニューヨークやマサチューセッツの民主党知事たちはどう考えているのだろうか?

今やニューヨークはテキサスからバスで送り込まれた違法移民が街にあふれかえり、治安や衛生面でも大きな問題を起こしている。イリノイ州のシカゴでは空港に違法移民を一時宿泊させたりしているし、マサチューセッツでは一般の民家に違法移民を違法移民に明け渡すボランティアを探しているなどという信じられないことまで起きている。

アメリカ憲法補正案第三条に平和時に軍隊が許可なく民家を軍隊の宿所にしてはならないという項目がある。アメリカが独立する前、アメリカ国内にイギリス軍隊の基地がなかったため、イギリス軍隊はアメリカ人民家を一時的に宿泊させる義務があるとされており家主には拒否する権利がなかった。そして軍人たちの食費などは家主持ちであった。しかも家主やその家族は自分らの家であるにもかかわらず軍人らの召使のように扱われたのである。だからこそ独立後のアメリカの憲法には政府が勝手に民家を軍事利用してはならないという項目があるのだ。

違法移民を民家に家主の許可もなく住まわせるというのは、この憲法補正案第三条に触れる可能性が十分にある。アメリカ社会でもっとも大事なのは人々が財産所有権である。政府の都合で勝手に人びとの財産を取り上げるのは完全に憲法違反である。

すでに民主党知事や市長のいる市民たちは、この違法移民の激増に辟易している。バイデン政権にとっても国境をまもらないことが有利になるとは思えない。これまで国境の問題は国境を面する州だけのことで自分らには関係がないと思っていた人々も、実際に自分らの町に英語も碌に話せない犯罪者たちがうろうろするようになると、ちょっと待てよ、なんでこうなるんだ、となるはずだ。

トランプ候補は国境の厳しい取り締まりを公約している。トランプ大統領の第一期では長距離の国境の壁が建設され、メキシコ政府と合意しアメリカ入国を求める難民申請者はメキシコで待機することになっていた。それを根底から覆したのがバイデンであり、その結果が今なのだ。

いい加減民主党にばかり投票している市民は、自分らの票が直接自分らの生活に悪影響を与えているのだということに気付くべきである。老人ホームや高校が違法移民の宿泊施設になり、税金を払っている市民が追い出される状態に甘んじてもいいのか?バイデン政権を支持するということは今後もどんどんその状態が悪化するということなのだ。


Comment

移住先の文化に溶け込まないなら何故移住するの?

昨晩ちょっと面白いXポストを見つけたのでそれに関する感想を述べてみたい。このポストを書いた女性Sさんはカナダに数年住んでいるらしく永住権も持っているとのこと。彼女はカナダに移住すると決めた時の考えを書いていた。

ワーホリなどで短期間の滞在であれば、なるべく現地の文化を吸収しようという努力をするのも解るが永住となったらそんなに気張らずに何十年たっても日本語片言の中華やのおばちゃんみたいでも別にいいのではないか、日本人同士で付き合って日系企業で働いてもいいじゃないか、そうやって日系コミュニティーを形成していけばいいというような内容だった。

これは私にも同調できることは結構ある。私も語学留学でアメリカに最初に来た時は、時間が限られていることでもあり、日本人とばかり付き合って時間を無駄にしてはいけないと大分気張った覚えがある。しかしいざ永住すると決めてからは、別にわざわざ日本食を避けるとか日本文化を避けたりする必要はないと思うようになった。なにしろ先は長い、生きやすいように好きなように生きればいいのだ、それが出来るのがアメリカだから、と思ったのだ。

だから私は彼女の意見には賛成なのではあるが、ちょっと気になったのはこの部分だと思う。

日本人は郷に入れば精神でやたら現地の人と馴染むことを重視するというかそっちの方がえらいと思ってるフシあるけど、同国人同士でつるんでなにが悪い。同じ言葉を持つ者同士でしか分かり合えないことだって少なからずあるし、他の国の人たち、全然同国人同士で仲良くしてるし。(略)

アメリカはよくメルティングポットとか言われてるけど、カナダは良くも悪くも各国独立してる感じなんだよな。かなり濃くそれぞれの文化を残したままそれぞれに存在してる感じっていうか? 混ざりあうことが悪いとは言わないけど、混ざりあわなければならないわけでもない。

私は同国人同士で仲良くすることが悪いとは全く思わないし、他の移民も同国人同士で固まって住んでる人も多いからそれ自体はいいと思う。ただ、彼女の書き方だと、なんか地元に溶け込む努力を全くする必要がないという印象を受ける。カナダは最近非常に移民が多くなった。それで色々と問題が生じている国でもある。もちろんアメリカでも同じことが言えるのだが。その一番の理由が異民族がそれぞれ出身国の人びとで固まってしまい、それぞれの混ざりあいがないことにある。

アメリカでいえばミシガンのディアボーン市など、70%以上がソマリア出身のイスラム教徒だ。イギリスなども移民だけの地区がいくつもあり、英語も通じないし内部では好き勝手なシャリア法廷なども作って地元の警察や法律を無視したりしている。

私は移民たちがいつまでも母国の文化にしがみついて、母国出身者としか付き合わないのは、移住先の国に対して非常に失礼だと思う。もちろんちゃんと税金払って犯罪も犯さずに建設的な市民でいる以上、別に地元の文化を受け入れてなくてもいいじゃないかと言われそうなのだが、そういう人が増えれば増えるほど地元の文化というものが破壊されていく。日本にもいるでしょ、ゴミ出しの規則まもらなかったり、除夜の鐘が煩いといってみたり、、

アメリカは移民の国だが、100年前の移民たちの多くは英語を覚えてアメリカ人になろうという努力をした。アメリカには色々な民族の血が混じってるのは、異人種間の交流が頻繁にあったからだ。

外国に住むということは、母国では得られない何かを求めてのことではないのか?例えば戦争や貧困や宗教弾圧を避けるためとか、母国ではないキャリアの機会が豊富などなど。だが日本のように豊かで平和で安全な国からわざわざ外国へ移住したのに、中華屋のおばちゃんみたいに生きるのなら日本で済んだ方が良くないか?

もっとも日本人はSさんが言うように郷に入れば郷に従えという考えの人が多いので、中国や韓国のひとたちのような日本人コミュニティーなんてものはあまりない。カリフォルニアだとガーディナとかトーレンスあたりに日系人が多いとはいうものの、そんなに日本人は固まって住んでいない。だから二世の時代には完全にアメリカ人になってしまっている。

はっきり言って今のカナダやアメリカは日本を後にしてまで移住するだけの価値があるようには思えない。もし私が今18歳だったら移住なんか考えないと思う。


Comment

吹雪のバージニアミッション第三話、日本食レストランに救われたホテル監禁体験

吹雪の中をパイロットシップに乗ってなんとか埠頭にたどり着いた我々民間人チームは、迎えに来てくれていた四輪駆動のSUV,ランドローバー数台にそれぞれ乗り込んだ。ここで私の任務が終るかと言えば全くそうではなかった。私のもう一人のチームメンバーの若い男性二人には、まだもうひとつ任務が残されていた。

我々は二週間にわたる航海で得た実験のデータが入ったハードドライブを所持していた。これは機密情報であり我々が一時でも目を離していいものではない。このまま空港に向かって飛行機に乗ると言うのであれば別だが、我々は一晩バージニアのホテルで泊まる予定だったので、機密メディアを持ったままの宿泊は許されていない。そういう場合は二人のチームで交互に守ることになっているが、それはあらかじめ決められたチームでなければならず、私とその男性とはそれぞれ別のデータを所持しており、指定されたチームメンバーではなかった。

それで我々のデータはきちんとした金庫にしまっておく必要があった。もし船が港に付くのであれば、船に置いてきても良かったわけだが、船はこのまま航海を続けるので、データは我々が降ろしてそれぞれが勤務する基地まで運ぶか郵送する必要があったのだ。私の場合はカリフォルニア、彼の場合はニュージャージー。というわけだから、我々は安全とされるノーフォーク基地内のとある金庫室にデータを一晩預けなければならなかった。

私とその男性を乗せてくれたドライバーの叔母ちゃんはミシガン出身の元海軍人。こんな吹雪の中を真夜中に出て来てくれてありがとうと言うと、「私はミシガン出身よ、こんな雪なんともないわ。こんなんでびびってるバージニア人は軟弱よ」というと彼女はガハハハッと大声で笑った。

機密データをなんとか安全な金庫室に預けて私のレンタルカーを止めてあった駐車所に戻ると、案の定私の車は雪に埋もれていた。幸いなことに一緒に居た男性はレンタルカーを航海前に返してしまい車を持っていなかったので、私の車を雪から掘り起こしてくれた上にホテルまで運転してくれた。「僕は現役の時ドイツで勤務してたから雪道なんて平気さ」と元陸軍人の彼は言った。

その時彼は、実はその晩のホテル予約をしていないことを私に告げた。彼は日中に港に付けると思っていたので、その足で飛行機に乗ってしまおうと思っていたらしい。しかし船の乗り換えで色々あって、その時はすでに午前2時。私は自分が常連であるホテルに行こうと提案。あのホテルなら私は顔が効く。一晩くらいなんとかなると思ったからだ。

思った通り、ホテル側はシーズンオフでがら空き。駆け込みの客でも十分対応してくれた。私たちは翌朝一緒に空港まで行こうと約束してそれぞれの部屋に行った。私は電話で翌日の飛行機の手配をし、これでなんとかこの任務完了と思い眠りについた。

翌朝、我々は金庫からデータを取り出し私は無事郵送を済ませ、彼は彼のデータを自分の胸ポケットにしまい込み、これで安全となったのでノーフォーク空港に向かった。男性が無事チェックインするのを見守ってから私は自分の予約した航空会社のカウンターまで行くと、なんと予約が入っていない!それで確認すると私の予約は翌日になっていると言われた。あ、そうか、夜中に電話した時「明日の飛行機」と言ってしまったのが原因だった。すでに零時を過ぎていたから予約は翌日になっていたのだ。

仕方なく私はタクシーに乗ってさっきチェックアウトしたばかりのホテルに戻った。事情を説明したら、まだ部屋の掃除は住んでないので、同じ部屋にもう一晩泊まってもいいと言われた。まあ、いいか、一日くらい伸びたからってどうということはない。データは郵送してしまったからもう何の心配もない。そう思い私はその晩はお気に入りの日本人経営の日本食レストランに食べに行った。

「え?明日お帰りで?それは無理ですよ。吹雪がくるってんで空港は閉鎖されますよ。道だって塞がれるし、うちは明日は休みにする予定です」と店の大将が言う。

大将によれば、天候の悪化が予測されるため、空港は閉鎖、緊急など公式な乗り物以外の車の運転は禁止というお触れが出ているという。

バージニアビーチにあるこの店は私がノーフォークに行く度に必ずよる日本食レストラン(ジャパレス)である。もうここ30年近くアメリカのジャパレスは中国人や韓国人経営の店ばかりで、生粋の日本食が食べられる店などほとんどない。しかしこの店は珍しく経営者は日本人でウエイトレスも皆年季のはいった地元日本人女性達である。私は出張手当が出るのをいいことに、この店に行く度に一人ではどう考えても食べきれない品数を注文する。すべて持ち帰って翌日の朝食や昼食にするからである。

Kyushu Japanese Restaurant – Google Maps

この店の存在は私の日系人の後輩が教えてくれた。それ以後私はバージニア出張中何度も訪れるだけでなく、数人の同僚を連れて団体で行くことも多かったので、この店は私のことを気に入っていた。日本女性のウエイトレスは、私が断らないことを知っていたので、私がいくとなんだかんだとお薦めの品をすすめた。

それで大将は帰り際に私にお弁当を包んでくれた。「どうせ明日は一日ホテル監禁になりますからね」馴染みのお店というものはありがたいものだ。

ホテルに戻って航空会社に電話をすると、やっぱり空港は閉鎖されるとのこと。すべての飛行機はキャンセル。吹雪が収まるまで数日間は身動きが効かないということが解った。カリフォルニアの上司にその旨を伝えると、「なんとかして帰ってこい」という。なんとかしてったって、道路は閉鎖され飛行場も閉鎖されてるのに、どうやって帰って来いと言うのだ!

それで私は一応「わかりました」とはいったものの、どうせ吹雪が収まるまでどうしようもないと思ったので、腹をくくってホテル監禁状態に甘んじることにした。結局その後三日位ホテルで缶詰めになったが、包んでもらったお弁当のおかげで、なんとか飢えをしのぐことが出来た、、って大袈裟かな?


Comment