普天間基地移転問題に持つ疑問

今日のドラッジリポートの見出しで東京で行われた普天間基地移転問題のデモ行進の模様が紹介されていた。(APやNYTではオバマの手前遠慮があるのか報道されていない。)
この件については、日本に住んでいないカカシにはちょっと理解しにくいことなので、どなたかご教授願えるとうれしいのだが、なぜ普天間から米軍基地を移転しなければならないのだろうか?
アメリカの場合、基地が閉鎖されるというのは良いことではなくて悪いことだというのが常識だ。防衛費節約のために国内における基地閉鎖の予定が発表されるたびに、基地のある地元は「今度は自分らの基地かもしれない」と思ってびくびくするものなのだ。
その理由は言わずと知れた経済問題だ。例えば基地が閉まらなくてもキャリアー一隻来なくなるだけで、その海軍港はすたれる。なにしろ何千人というキャリアーの乗り組み員のみならず、その家族、修理や維持関係の技術者とその家族、といった人口が一遍にその場所から立ち去るのだから、そうなれば、住宅や商店街や飲食店やそのた諸々のサービス業が大幅に痛手をこうむる。
基地が雇う民間人の人員の数も馬鹿にならない。
基地のある地元の経済は基地で成り立っているところも少なくないので、基地閉鎖というのは地元民にとっては死活問題なのだ。
長年米軍基地があり、国民の反対運動で撤去されたフィリピンでも、基地閉鎖派が圧倒的多数だったわけではないという。特に地元の人々は意外と基地を支持していたらしい。それが反対派が政治勢力に者を言わせて地元民の意志を無視してアメリカを追い出してしまった、と感じている地元民も少なくない。閉鎖後は仕事にあぶれたフィリピン人がアメリカへのビサを申請し、アメリカ国内の基地で働いている人も多い。
ちなみに、フィリピンは長年アメリカの植民地だったので、フィリピン人は米軍に正規兵として簡単に入隊できる。今でも特に海軍にはフィリピン兵が多い。
ただ、基地と一口にいっても色々ある。海軍基地で飛行場がなく、単に軍艦が出入りするだけならば特に騒音に悩まされるということはないが、戦闘機の離着陸や実弾を使った訓練の音がしょっちゅうする基地はまた別だろう。
米兵らによる犯罪も無視できない。
それに、自国の軍隊基地であるならまだしも、外国の、しかも戦争に破れたことが直接の原因となってそのまま残った基地とあっては、やはり感情的なものが違うだろう。外国の兵士らが我が物顔で歩き回るのは忌々しいという気持ちはわかるし、基地がある限り敗戦は終わらないと感じる人がいるのも解る。
ただ、現実の防衛を考えた場合、日本には軍隊基地が必要だ。それが米軍のものでは嫌だというのであれば、日本はそれなりの防衛費を使って自分らの軍隊を強化するしかない。平和どうの、憲法第9条がどうのといってみても実際に存在する敵が消えてなくなる訳ではないのだから。
この問題について、各国の思惑を述べているこのブログのエントリーは面白い。

今は表面的に鳩山首相が窮地に立たされているが、追いつめられたのは、アメリカの方なのだ。

米軍再編の構想を立てて日本に「応分の」という名目で、なるべく多くを負担させようとしていたのだが、自民党が負けてしまった。現内閣の支持率から見て、自民党の復権は当分望めそうもない。来年の参院選では、小沢氏の献金疑惑がクリーンになって国民に分かるように説明すれば自民党の再逆転どころか民主党の地盤がかえって強化されそうだ。前政権との了解事項を早く実行せよと迫る以外に方法がない。
唯一の希望は、「アメリカの信頼を失うと日本は大変なことになる」という恐怖心を日本国民の間に流布することで、マスコミもそれに協力しているのだが、現政府を倒すほどの力は出てこない。
そこで現実的にとることのできる対策は、「普天間をなるべく高く日本に買い取らせる」事に集約される。
日本の負担で辺野古に新基地ができるのは、今でもやはり魅力だろう。口に入りかけたご馳走を吐き出したくはない。
だが戦略的に見たら、海兵隊はグァムに集めておくのが自然だ。政権交代が視野に入った時点で、普天間からの撤退を考える他筈がない。日本側の要望で、日本側の負担で辺野古に前進基地ができるのなら、解決したと考えたから甘い。
だから落としどころはグァム移転でいいのだが、すんなり認めたのでは、鳩山政権の手柄になってしまう。アメリカに従順な政権の復活が絶望的になる。

ま、オバマ王が相手ではどうなるか解らんね。なにしろオバマ王は外交は素人だし(何もかも素人だが)特に防衛には全然興味のない人だから、金さえかからなければいいと思ってるんじゃないかな。
極端な言い方をするならば、日本がアメリカ軍のグゥアム移転に金をだしてくれて、しかも極東防備の最前線として日本が独自の防衛をしてくれたら、それこそオバマ王にはもってこいのシナリオなのではないだろうか? ま、日本でそんなことが可能かどうかは別だが。
ただ、話せば解る式外交でブッシュ時代の強攻政策で得た諸外国からの反感を緩和していきたいと言っていたオバマ王だが、日本になど特に注目してこなかったアメリカ人からみたら、なんで、これまで友好関係にあった日本で、こんなことが起きるんだ、と不思議でしょうがないだろう。
こと防衛や外交にはブッシュ大統領のような強硬姿勢も必要なのではないか、少なくともブッシュ時代にはこんなに大仰なデモが日本で起きた記憶がない、と考えるアメリカ人も多いのではないかな。


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オバマのいう党派を超えた協力とは共和党の完全妥協のみ

昨日ボルティモアにおいて、オバマ王はテレビ中継で共和党下院議員らと議論を交わした。現役大統領が与党の議会に出席するのは異例だが、オバマ王ほど党派間の溝を深めた大統領も珍しいので、なんとかそのイメージを緩和したいという苦肉の策だったのかもしれない。それにしてもお気に入りの照れプロンプターも抜きで共和党議員達の質問に答えようとは、ちょっとした勇気だな。下記はウォールストリートジャーナルより。

オバマ大統領と共和党議員らの会談は1時間半近くに及んだ。同大統領は、財政赤字から医療保険や貿易問題に至るまで一連のテーマに関して時に激しい口調で時に自信に満ちた態度で共和党員からの質問に答えた。(略)

オバマ大統領は、米議会の「雰囲気悪化」の責任は「双方」にあるとし、民主・共和両党の協調を図るために、過去1年間にもっと多くのことができた可能性があるとの見方に同調。その上で、大統領は「それは私の側の失点だ」と認めた。
 同大統領は、「相手に対する発言には慎重を要することが間々ある」と強調し、「行き詰まりにつながる」と述べた。そして、民主党にも責任はあると付け加えた。

何が双方に責任があるだ!否決不可能な多数議席を持っていることをいいことに、共和党議員たちを討論から追い出して(文字通りドアを閉めて議事堂に共和党議員たちを閉め出したのだ)何百ページとある法案を誰も吟味する時間も与えずにすぐに投票に及ぶと言う卑怯な行為をしておきながら、共和党がそうした民主党の独裁に抗議をしたら、雰囲気悪化の責任は共和党にもあるだ? いい加減にしろ!
悪いのは一方的に民主党のほうではないか。オバマ王は経済活性案にしろ健康保険改正案にしろ、共和党の協力を一度でも呼びかけたことがあるか?ずっと完全無視しておきながら、自分の支持率が急降下し、多数議席を占める与党でありながら、何一つ達成できない今となって、共和党に協力を求めるなぞ、下心が見え見えだ。
しかし、ポリティコによると、このオバマ王の新作戦は効果があるかもしれないという。オバマ王はどうやら、党派の亀裂は自分にあるのではなく、民主党に全く妥協を示さない共和党に責任があるというイメージを市民に植え付けたいようである。

「アメリカ市民は我々が議席を保持することばかりに夢中になるのを望むとは思えません。… 国民はこれ以上の渋滞を望んではいないでしょう。国民がこれ以上の派閥争いを望むとは思えません。」と大統領は語った。「国民は金網檻マッチでどちらが生き残るかを見るために我々をワシントンに送り込んだのではないのです。」

ポリティコはこのオバマの新作戦の第一回の表でオバマはホームランを打ったと評価している。この成功に気を良くしたオバマは、これからもあちこちで支持者や批判者からの質疑に答えるつもりだと側近は語っている。こうやって自分は野党と歩み寄る姿勢がある、共和党が全く妥協しないことが問題の根源なのだというキャンペーン運動を繰り広げたいらしい。
ちょっと待ってよね、とカカシは言いたい。オバマ王は現職の大統領であって、大統領候補者じゃない。なんで大統領になって一年もたつ男がいまだに選挙運動やってるのだ?
共和党に歩み寄りを見せるのは無論大統領としては当然だろう。どのような法案も両党が納得が行くように大統領が働きかけるのは大統領の仕事だ。しかし、テレビカメラが回っているなか、大統領が全国各地を駆け回って共和党議員たちとの質疑応答を交わすというのは何か変じゃないか?
それに共和党が絶対に妥協できないような社会主義政策を次から次へと打ち出してきて、共和党が全く妥協を見せないといって責め立てるのも、それならいったい民主党は何を妥協してるんだってことになる。
オバマのやることってのはいつも演技ばかりで実質がない。だが、オバマはそういう点ではプロだ。何もしていないのに何かやってるような降りをするのは大得意。そして何も達成できないのはすべて共和党のせいだと主張したいのだ。この一連のキャンペーン旅行も目的はそれだけだ。
共和党はそのへんのところを国民に理解してもらうことが出来るだろうか?


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“I My Me”の自分本位で埋まったオバマ王の教書演説

昨日、アメリカ東海岸時間の1月27日午後9時にオバマ王は就任一年ということで、議会の前で恒例の教書演説を行った。もっともオバマ王がこの演説で何を言うかは皆ほぼ想像がついていた。それというのも、オバマ王ほど演説だの独占インタビューだのを数多く行った大統領も珍しいからだ。
しかし、世界最強の国であるアメリカの大統領の毎年恒例な演説は諸外国でも注目を浴びたらしく、日本でも色々なメディアが報道している。そのなかでも産經新聞のこの記事はおもしろい。それというのもオバマ王の演説のなかには、対テロ政策はおろか、日本並びに諸外国に対する外交に関する発言が全くなかったからである。

国内総生産(GDP)で米国に次ぐ世界第2位の日本の名が、登場することはなかった。

日本が名指しされなかったからといってうろたえる必要はない。オバマ王は日本のみならず国内でテロの大量殺害を途中で阻止した英雄すら無視したのだから。
オバマ王は演説中に夫人のミッシェルに二回、副大統領のジョー・バイデンに一回、呼びかけを行った。ところが、フォートフッド基地で勇敢にテロリストに立ち向かいそれ以上の被害を阻止した二人の警察官に対しては、演説に招待しておきながら全く呼びかけがなかった。
普通、大統領が一般人をわざわざ教書演説に招待する時は、その人の功績を壇上で讃えるのが常とされている。ところがオバマはこの勇敢な警察官を完全無視しただけでなく、フォートフッド基地大量殺人事件について何も述べなかった。
だいたいオバマ王の演説は自分のことばっかりで、保健改正案が通らないのは共和党が邪魔するからだ、ロビーイストなどの汚職が減らないのは最高裁判所の最近の決断がわるいとか、政策がうまくいかないのはすべて他人のせいという、これまで一年に渡ってしてきた姿勢を最初から最後まで崩さなかった。
こちらのサイトでは、オバマが演説中に自分について何回述べたかを丁寧に勘定している。一人称のI, My, Meの内訳は、I が136回、Myが9回、 Meが7回。それに対して、アメリカ市民17回、納税者が2回、「あなたがた」が9回だったとして、いかに演説が自分中心ものだったかを物語っている。
先ずおざなりの歴代大統領がどういう逆境にうちかってきたかという話をしたあと、しょっぱならから一年前に自分が引き継いだ政権はブッシュ政権のおかげで最悪な状況にあったと始めた。そうして自分が施行した経済活性策のおかげで一年後の今日経済は回復に向かっている、などと大嘘をぶちかました。
1980年代初期以来、はじめて二桁の失業率を記録し、ここ一年で四百万の人が仕事を失ったアメリカで、自分の政策のおかげで二百万人の人々の仕事が救われたなどと口からで任せを言ってる。
どの専門家もオバマの経済活性案のおかげで、すでに回復しているべき経済が低迷を続けていると語っていることなど、オバマ王はおかまい無しで無視する。オバマ王ならびに民主党によって次々と施行されている悪政が国の経済をどんどん、谷底突き落とされていることなど知らん顔である。
オバマ王も一応経済回復の速度がゆっくりであること、一般市民が苦労していることは理解できるとしたうえで、自分が大統領になったのはこうした逆境から人々を救うためだったのだと、まるで白馬に乗った王子様気取り。
しかし現在の逆境を乗り越えるためには民主と共和の協力が必要であり、自分はそれを実現させると約束している。
オバマ王は党同士の争いを乗り越えた大統領として、選挙運動中には自分の政権はこれまでに見られないほど透明度の高いものにしたいと言っていた。ホワイトハウスの訪問客リストを公開し、ロビーイストを追い出し、議会での討論もCSPANで生中継するとまで約束した。
だが実際には共和党と協力するどころか、健康保険改正案の討論では文字通り共和党議員達を議事堂から追い出し討論に参加させずに民主党議員らだけで秘密裏に行った。ロビーイストもこれまでの政権の何倍もの人々がホワイトハウスに出入りし、労働組合や保険会社などに特別手当などを折り込み、議会の生中継も完全拒否した。
オバマ政権では、あらゆるところで怪しげな行動が秘密裏にされている。何が前代未聞の透明度をめざすだ、その窓の曇り方といったら暗幕が張り巡らされているというのに。
ニューヨークポストのジョナ・ゴールドバーグは、オバマがこの一年に渡って全く効果を上げていない政策を性懲りもなく続けようとするこの態度は、オバマの根本にある政府こそが全ての問題を解決できるという信念から来るものだという。
だから、この間のマサチューセッツ州での大敗も自分の政策に市民が怒りを示しているとは解釈せず、市民が自分の政策を充分に理解できていないだけだお勘違いする。だから不人気な政策を破棄するのではなく、これからもさらなる努力をして押し進めたいと宣言するのだ。
そしてアメリカ市民が経済回復を本気で考えるなら、市民がオバマに賛同する勇気を持つべきなのだと主張する。
オバマ王はブッシュ大統領を責め、共和党を責め、最高裁判所も責め、悪いのはすべて他人、自分は悪くないの一点張り。
さて、経済に関する話が大半を占めた演説のなかで、オバマ王は対テロ政策についてはほとんど何も述べなかった。グォンタナモ閉鎖についても、911テロ事件主犯者を民間の裁判で裁くことについても全く触れなかった。
軍隊に関して言うなら、同性愛者が公に軍隊に勤務できない「聞かない、言わない」法の撤回を約束したくらいだろう。もっともこれは一年前にもオバマは約束しており、自分の一存で今すぐにでも撤回できるのに未だにしていないということは、今後も口約束ばっかりでやる気など何もないのは解りきってる。
これだけ国民にやる気を起こさせない演説も珍しい。サラ・ペイリン元アラスカ知事、前回の共和党副大統領候補は、オバマの演説はお説教じみていたと批判。まったくその通りだと思う。
オバマ様の偉大さが解らんのか、この無礼者!
てなもんである。
オバマは若い頃から、自分のやったことへの責任をとった経験がない。恵まれた家庭に育ち、何の苦労もせずにエリート学校を卒業し、コミュニティーオーガナイザーを経て下院議員、上院議員を2〜3年経験しただけである。
中小企業を営んだこともなければ、会社勤めをしたこともない。政治家としても責任ある立場に一度でも立ったことがない。これまでは、モデルみたいに高級なスーツを着て格好よく演説していればそれでファンが付いて来てくれた。
ところが、大統領になったらそうはいかない。人々は大統領に結果を求める。責任を追及する。
オバマ王にはそれがどういうことなのか、一年経った今でも全く理解できていないのである。


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オバマ支持者の草の根運動ならぬ人工芝活動

市民が個人的に地道に始める政治活動のことを草の根運動というが、いかにも個々の一般市民が始めた草の根運動を装って、実は組織的に活動する政治運動のことを英語でアストロターフ(人工芝)運動と呼んでいる。
この間のマサチューセッツでの民主党指定席のような故テッド・ケネディ上院議員の席を共和党に持っていかれた民主党は、いま非常な危機を迎えている。経済は低迷状態、失業率も30年ぶりの最低記録。オバマ王の人気も急降下。ということで、あせったオバマ支持者たちは全国の新聞や雑誌に膨大な数のオバマ支持の投書を送り始めたらしい。
ここ数日、全国あちこちの新聞で同文の同じ著者によるオバマ支持投書が目に付くようになった。この著者の名前はエリー・ライト。この事実に最初に気が付いたのはオハイオ州クリーブランド市のニュースサイトでザ・プレインディーラーだ。

ここ数週間、ライトのバラク・オバマ大統領を支持するほぼ同じ内容の手紙が数十の新聞の投書欄で掲載されている。どの手紙もライトが新聞の販売地域の住民であることになっている。「今こそアメリカ人は政治は大変な仕事だと気が付くべきです。大統領だからといって、魔法の棒を振って何もかも治すことなど出来ないのです。」と1月19日のフィラデルフィアデイリーニュースに掲載された自称フィラデルフィア住民のエリー・ライトは書いている。

これは、1月20日付けのサンフランシスコイグザナーに載ったライトの手紙の終わりの文章と全く同じだった。ところが、ライトの住所はアメリカ大陸を横断したカリフォルニアのデイリーシティー市となっていた。

プレインディーラーによると、このエリー・ライトなる投書魔は1月13日から20日の間にオハイオ州のマンスフィールドニュースジャーナル、ニューメキシコ州のザ・サンニュースなどをはじめ、バージニア、ミシガン、アイオワ、ペンシルベニアそして上記のカリフォルニアと数十箇所にわたって同文の投書をそれぞれの地元民を装って投書していたらしい。
このエリー・ライトなる人物はザプレインディーラーにも特定の住所を含まずメールを送っていたらしい。それについて記者がメールで質問したところ、ライトは特にどの組織に所属しているというわけでもなく、雪崩勝利で大統領の座についたオバマ王に対して、あまりにもメディアが冷たいことに抗議して手紙を書いたのだという。
苺畑夫婦のブログ仲間のパテリコによると、エリー・ライトの投書は、なんと65に及ぶ新聞諸誌に掲載されたという。これは全国で31州と二つの外国新聞を含むそうだ。
パテリコによると、使われた名前はエリー・ライトだけでなく、別名だが同文の投書があちこちの新聞で掲載されているとこのこと。
昔私が某掲示板に書いていた頃、同じ人間が別のハンドル名を使って自分の書いた当初を応援したり、他人の名前と似たハンドルを使って他人の名誉を毀損するような行為をする奴が居たが、たかが掲示板ならともかく、実際の政治のうえでもこのようなことがおきるのだから、全く油断も隙もあったものではない。
それにしても、オバマの人気が今でも高ければ、こんな小細工は必要ないのに。まったくオバマ王も落ちたもんだな。


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航空機爆破未遂事件のパンツ男を犯罪者として扱う危険

昨年のクリスマスにデトロイト行き航空機内でバンツに爆弾を隠して航空機を爆破させようとして他の乗客に取り押さえられたテロリストがアメリカでどのような扱いを受けているか読者諸君はご存知だろうか?
アルカイダ組織がその犯行声明を出していたり、犯人のUMAR FAROUK Abdulmutallab自身もイエメンを本拠とするアルカイダの指令によってテロを行ったとか、他にも何十人にも渡るテロリストによって色々とテロ計画があるなどと語っていた。
ところが、オバマ政権は何を思ったのかこの男を普通の刑事犯罪の犯人として扱い、信じられないことに、なんと弁護士をつけて自白拒否権まで与えてしまったのである。すると、それまで聞かれもしないのにぺらぺら自分らの犯行目的や計画をしゃべりまくっていた犯人は、突然貝のように口を閉ざしてしまった。
ワシントンポストによると、オバマ政権は全く前後の見境もなく事の重大さも考えずに安易にテロリストを敵方戦闘員としてではなく、単なる刑事犯罪者として扱うと決断をしたとして批判している。断っておくがワシントンポストは決して保守的な新聞ではない。どちらかと言えばリベラル派で、普通ならオバマ政権べったりのはずの新聞である。
ワシントンポストはノースウエスト253便を爆破しようとした犯人の扱いについて、オバマ政権には三つの選択方法があったと言う。

  1. 連邦裁判所で刑事犯として裁く
  2. 敵側戦闘員として拘留する
  3. その自白が後の裁判で使われないという前提で無期限で拘留する。

しかし、今となって明らかなのは、オバマ政権は2番と3番は全く考慮せずに安易に1番を選んだということだ。ワシントンポストはこの選択は近視眼的で非常に無思慮なものだったと言う。
ワシントンポストは当初、爆破未遂犯人を刑事犯罪者として扱うというオバマ王の選択を支持した。しかしそれはオバマ政権が他の選択を考慮に入れ充分な吟味をした上での決断だと考えたからだという。

しかし、(犯人の)アブドゥールムタラブ氏を刑事犯として裁くという決断は脊髄反射的な罪と罰という刑事犯罪模範によるものだということが明らかになった。

水曜日、上院の国土保障安全委員会の前で行われた証言によれば、全国諜報部のデニス・C・ブレア氏、国土保障省のジャネット・ナポリタノ氏、並びに全国対テロセンターのマイケル・レイター氏、らの誰もがアブドゥールムタラブ氏をどう扱うべきかについて意見を聞かれなかったという。

対テロ戦争は、普通の刑事犯罪のような訳にはいかない。爆破を実践する歩兵などいくら逮捕してみても意味がないのだ。アメリカ本土への攻撃を阻止するためにはこれらの歩兵の背後にある組織を破壊しなければならない。にもかかわらずオバマ政権は、ブッシュ政権とは対照的でありたいというくだらないライバル意識だけに拘って、国家の安全など二の次にしてテロリストを単なる犯罪者として扱った。
この近視眼的な対応によって放っておけば他のテロ計画もべらべらしゃべったであろうアブドゥールムタラブの口を封じてしまったのである。こんな愚かなことがあるだろうか?
我々は幸運だった。パンツ男は単なる無能で爆破を成功させることが出来なかっただけだ。だがもしも、もっと有能な奴の仲間が今もあちこちでアメリカ行きの航空機に乗り込んでいたとして、いったいどうやってその陰謀を阻止するのだ?パンツ男に拒否権を与えて、弁護士をあてがって、どうやってアメリカ国土を守るのだ?
オバマ王よ、いったいあんたの対テロ政策ってなんなんだよ? ブッシュ前大統領のやり方を批判してるだけじゃ意味ないよ。


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ヒマラヤの氷河は溶けていない、国連間違いを認める

数年前にインドの一科学者がヒマラヤの氷河が2035年までにすべて溶けてしまうと地方科学誌に発表したのを、その後の調査や他の科学者による反対意見など完全に無視して地球温暖化の証拠のひとつとして扱って来た国連が、積み重なる批判に耐えきれず、ついにこの調査書には誤りがあったことを公式に認めた
こういうことにはめざといマイク・ロスさんもこれについて色々記事を集めているので参照されたし。

2007年のIPCC(Intergovernmental Panel on Climate Change、気候変動に関する政府間パネル)発表の、ノーベル平和賞を授与された調査書には、ヒマラヤの氷河が「2035年、もしくはそれ以前までに消滅してしまう可能性は多大である」と書かれていた。

しかし先週、この予測は環境変動の専門家の間で合意でされたものではなく、1999年にされた一科学者へのメディアインタビューだったことが明らかになった。

しかもこの調査を裏付けするようなデータはまるでなし。それを国連が拾い上げてIPCCの公式調査書に載せてしまったというのだから呆れる。
この間のクラいメートゲートでも色々あきらかになっているが、IPCCの発表には、いったいどのくらいの嘘が含まれているのだろうか? いや、それを言うなら真実などあるのだろうか?
どんどん地球温暖化説は崩壊していく。


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マサチューセッツ州民、奢り高ぶる民主党に釘を指す

2008年の総選挙で圧勝した民主党は、国民が左よりの政治を期待しているものと勘違いした。国民が民主党の独裁を望んでいると思い込んで、オバマ王をはじめ民主党議会はただでさえ経済危機に陥っているアメリカで、もっと負債を増やす税金無駄遣いの極左翼政策を次から次へと打ち出して来た。オバマ王の経済活性案は大失敗で、本来なら回復の途にあるべきアメリカ経済は低迷したまま、失業率はなんと80年代初期いらい始めての二桁に及ぶ。それに加えて国家経済を破綻させる健康保険改悪法案登場。
これらによって2008年の選挙では圧倒的にオバマ及び民主党を支持した国民すらも、民主党の暴走に脅威の念を持つようになった。
民主党は2008年の選挙で、国民から左翼政策遂行のフリーパスを得たものと読み違えた。実際は国民は民主党を支持したというより、共和党に怒りを感じていたといった方が正しい。
共和党のスローガンは小さな政府、汚職撤退、国家予算の縮小節約、といった「保守的」な政治をすることにあったはず。にもかかわらず、共和党は自分らが与党になると、それまで民主党を批判してきた税金の無駄遣いをどんどんやりはじめ、政府は小さくなるどころか、かえって大きくなってしまった。
共和党の裏切りに怒った国民はその怒りを票にして表した。ところが、民主党は最初から節約など公約していないし、大きな政府や税金無駄遣いは民主党の専売特許だから、選挙に勝ったということは自分らの社会主義政策を国民が支持したものと思い込んでしまった訳である。政府の無駄遣いに怒った国民のメッセージから全く正反対の教訓を学んでしまったのである。
先日行われた特別選挙で、民主と共和の割合が3:1というリベエラルなマサチューセッツ州で、共和党のスコット・ブラウンが圧勝したのも、州民の民主党への怒りが表現されたものと解釈できる。特にオバマの独裁に対しての抗議があったことは間違いない。
草の根運動からじわじわと拡大していった市民によるティーパーティーを真剣に受け止めず、ティーバッガーだの非国民だのといって馬鹿にしていた民主党議員達も、どうやら今度の選挙で目を覚ましたらしい。健康保険改正法案について、民主党下院のペロシ議長は上院で通った法案のままでは下院からは議席が足りないと発表しているし、上院の方でもブラウンが正式に議員に就任するまで投票は待つべきだという意見が増えている。事実上健康保険改正案はすでに死んでいるか瀕死の状態と言える。
にもかかわらず、唯一人、完全にクルーレスなのが我らが大統領バラク・フセイン・オバマ王である。ABCテレビのインタビューで、オバマ王は、スコット・ブラウンが圧勝したのは一年前に自分が圧勝したのと同じ理由だと語った。人々は過去一年に不満を抱いているというより、8年間に渡るジョージ・ブッシュ前大統領の政策に未だに怒っているせいだというのである。
はっきり言ってだな、現役の大統領がすでに一年間も政治をやっとるのに、未だに一年前に引退した前大統領の方が国の政策に影響力があると言うのは、いかに自分が不能であるかを白状しているようなものではないか?
いったい何時まで「ブッシュが悪い」と言い続けるつもりなのだ、オバマ王、あんたはもう候補者じゃないんだよ、もう選挙運動は終わったんだよ、あんたが大統領なんだよ、いったい何時になったら大統領として国のまつりごとに手がけるつもり?


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何故フェミニズムは理解されないのか

多分日本でもそうだろうが、初期の目的はどうあれ、いまやフェミニズムというと、ちょっと「勘弁してよ」と敬遠したがる人が多いのではないだろうか。アメリカではフェミニズムなどという社会的な運動は今や時代遅れ。フェミニズムなど一部の左翼運動家以外は誰も興味を持っていない。
もうほぼ男女同権を獲得したアメリカ社会では、特に今更フェミニズムなどという動きは必要ないが、まだまだ女性差別がある日本で、女性の地位向上という本当の意味でのフェミニズム運動が一部の過激派によって台無しにされてしまったことは残念でならない。
それにしても、なぜフェミニズムは一般市民に理解されないのであろうか? マサキチトセというフェミニストの書いたエッセーによると、これは意図的なものだそうだ。
このエッセーは、WANという世界的なフェミニスト団体の日本支部と東大ジェンダーコロキアムと共催して行った「男(の子)に生きる道はあるか?」というライブイベントに関する感想文である。

アップデート:

WANが国際的な組織ではないという指摘が私の知らないところでされてるようなのだが、アメリカに全く同じWomen’s Action Networkという名前のフェミニスト団体があり、そのミッションステートメントが日本のWANに非常に似ている。
国際的な組織で160カ国に支部をもち35000人のメンバーを持つと誇るWomen’s Action Network (WAN)というフェミニストグループも存在する。
同じ名前で、同じような目的の国際組織が存在していることは確かである。全く無関係な組織であるというなら、同じ名前はただの偶然かもしれないし、もしかして日本の組織は国際組織のファンなのかもしれない。ま、部外者の私にはそこまでは解らない。

「一般の人にわかりやすい言葉で話して下さい」と言われる経験は、私たちフェミニストには日常茶飯事だ。そう言われるたびに私はその言葉に憤りを感じ、口をつぐむ。時には相手に噛み付くこともあるけれど、そこまでして相手に分かってほしいと思っているかというとそうでもない。何が頭に来るのかと言ったら、それはフェミニズムに「わかりやすさ」を求め、「わかりやすくないなら私はそれに賛同しないぞ」と、言外にほのめかす態度なのだと思う。そしてまた、自分がわからないということを「一般の人」という安易なカテゴリーを使って、あたかもかれらを代弁しているかのような振る舞いで当然のように開き直っている様子も、苦手だ。「一般の人」とはいったい、誰のことを言っているのだろう。

偶然というほどでもないが、隠フェミニスト記でこのイベントに関する紹介があり、ビデオのほうもちらっと見ていたが、途中でつまらなくなって観るのを止めてしまった。内容があまりにも内輪のじゃれ合いという感じがしたし、第一、彼女たちの使う語彙の中に、私の知らない言葉がぽんぽん飛び出して来て、私にはこのおなごせんせ達が何をいってるのかさっぱり解らなかったからだ。
それで私は「どうしてこう左翼エリートは一般人に理解できない言葉使いをするのかなあ。」と思っている矢先にこの批判を読んだので笑ってしまったのだ。
普通一般の人が「一般の人にも解るように話してください」というのは、「専門家ではない私みたいな者でも解るように話してください。」という意味であり、別に自分が不特定多数の一般人を代表するという意味で言ってるわけではないだろう。
これはフェミニストに限った事ではないのだが、左翼エリートは「一般人」が使わない言葉を使って聞く方をたぶらかす傾向がある。やたらに意味のないカタカナ英語を並び立て、聞いてる方が理解できなかったり誤解したりすると、あたかも自分らは頭がいいんですよ〜、わかんないあんたが馬鹿なのよ〜、という態度を取る。ミスター苺に言わせると、相手に理解出来るように話せないのは自分が解ってない証拠なんだそうだ。私から言わせたら相手をわざと煙に巻くのが目的なんだと思うが。
その点マサキはかなり正直だなという気がした。(強調はカカシ)

  私が常日頃からこういうことを言われるのは、私にとってフェミニズムとクィア理論が密接に結びついているからかもしれない。(略)その両方をきちんと分けられない私にとって、「一般の女性」や「一般の人」という言葉はほとんど意味を持たない。なぜならそういう言葉が発せられるとき、ほとんどの場合、異性愛の、貧困ではない、障害のない、人種・民族的にマジョリティの、先進国の人を指しているからだ。(略)マジョリティを「一般」というレトリックで欺瞞的に表現するその態度こそ、私が批判したいと常日頃思っているようなイデオロギーだ。
 フェミニズムは、あるいは、私が信じ、惹かれているタイプのフェミニズムは、「一般」に迎合したりしない。これまでも私の尊敬するフェミニストたちは、一般を挑発するような言葉を作り出したり、反感を買いやすい主張やパフォーマンスをしたり、そして案の定強い反発を受けて来た。(略)
 もちろん世の中を変えようというときに、特に社会政策を変えようというときには、多くの人の賛同を得る必要がある。しかしフェミニズムが容易に「一般」に受け入れられるとき、それは必ずしもフェミニズムの思想の発展や広がり、普及を意味するとは限らない。「一般」受けする思想には、常に危険が伴う。それはジュディス・バトラーがお茶の水女子大学に講演にやって来たときに、彼女の文章は難解でエリート主義に陥っているのではないかという質問に対する返答として、抵抗なしに受け入れられる言説はつまり現状既に社会に織り込み済みの言説であって、それでは理解可能性の領域の拡大を狙うことはできないと言っていたこととも共鳴する。(略)
そもそも「一般的」とされるような現存の言語を用いて語ることは、正にその言語が同性愛嫌悪的でトランス嫌悪的で女性蔑視的であるときに、ほとんど不可能なのである。その点において私は既にある程度語る言葉を制限されているのであり、更にそれを「一般向け」に翻訳せよというのは、二重の暴力を行使することを意味する。
 過去十数年のあいだクィア運動の中で培われて来た言語、更に言えば過去1世紀(あるいはそれ以上)のあいだフェミニストたちやゲイ・レズビアン運動の担い手が紡ぎだして来た言語、黒人解放運動や障害者運動がなんとかして、あらゆる言葉をつなぎ合わせ、作り出し、また本来の意味から引き剥がし自らの言葉に変えて来た言語。それらは、私たちが日常を生き延びるために、私たち自身の人生をよりよく理解し、よりよいものにするために、日々の実践の中から生み出された言語である。私は、あらゆる理論はそのように作り出されたと思うし、またそうではない理論には魅力を感じない。わかりにくいフェミニズムこそ、私の理解可能性の領域を広げてくれるし、社会の変化への希望を感じさせられる。

私はいつもどうしてフェミニズムの話になると、ゲイやレズビアンといった同性愛嗜好がくっついてくるのか不思議でしょうがないのだが、このマサキチトセなる人も、実を言うと女性ではない。彼の自己紹介を読んでも、何がいいたいのか解りにくい。

マサキチトセといいます。自分のことは a homosexual asian male butch from California, New Zealand and Japan (カリフォルニア・ニュージーランド・日本からきた同性愛・アジア系・男性のブッチ) と表現しています。現在は群馬県の館林市に住んでいて、近所の塾講師・ジェンダー/セクシュアリティ系の研究所のスタッフ兼翻訳者・文化系ウェブサイトの管理をやっています。

ブッチというのは男っぽい女性のことを意味するので、レズビアンの男役にも相当するが、実際に男性に生まれた人がブッチというのはおかしいし、彼のように女装趣味の男性では、まるで意味が正反対である。ま、あえて一般人に通じない言葉で自分を表現したいというのだから、彼のサイトはその目的を果たしていると言える。一般人のカカシにはまるで彼の言ってる事が理解出来ないもの。
ま、それは別にいいのだ。
彼/彼女らが一般人の理解を求めていないというならそれはそれでかまわない。でもだとしたら、我々一般人の生活習慣や文化を変えるようなことは止めてもらいたい。自分らの内輪だけで細々とクィアー(風変わりな)生き方を楽しめばいいのだ。
ところが、それがジェンダーフリーとかいって子供達の教育に悪影響を及ぼそうとしたり、同性結婚を押し付けようとしたり、既存の言葉の定義を勝手に書き換えて、元の意味で使う人々を差別者扱いしたりする、といった傲慢な態度になるからバックラッシュなんていうふうに一般人からの反感を買うのである。
少数派は多数派に迎合する必要はない。そういう生き方をしたけりゃ自由な国に住んで要る以上どうぞご勝手にと思う。だが、一般人に理解できない言葉使いを主張したいなら、フェミニズムが日本社会で理解を得られなかったとしても文句は言えない。彼らが主張する特権を得られないからと言って癇癪を起こさないでほしい。


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本当は同性結婚じゃないんだよね、同性愛活動家の真の目的

今週は同性愛者の公な軍隊勤務と同性結婚について左翼の矛盾をミスター苺が書いたMartial Arts and Marital Dartsを元に考えている。
本日はその最終回。
本当は、ゲイ活動家にとって、軍隊勤務の同性愛者をクロゼットに押し込んでおいたほうが都合がいい。それは自分に弱みのある人間のほうが左翼の社会主義を頼る可能性が高いからだ。自分に自信のない弱い立場にある人間ほど政府とか市民団体とかを頼りにする人はいない。
それに、もともと左翼連中は軍隊が嫌いだ。実際に軍隊に勤めたいゲイなんか奴らは大嫌いなのだ。何故かと言えば軍人になりたい同性愛者なんて多数派に迎合した裏切り者にすぎないと解釈されるからで、左翼フェミニストたちが軍隊に勤める女性達の戦闘員としての地位向上などに何の興味も示さないのと全く同じ理屈だ。
主流ゲイ団体にとって、ゲイがオープンに軍隊勤務出来るようにするなんて事は時間の無駄なのだ。それは主流フェミニスト団体が女性を戦闘員として昇格させることと同じくらい意味がないことなのだ。結論からいえば左翼は常に、個人の力を強めることよりも団体としての権力を増強させることにしか興味がない。
左翼市民団体は特定の問題に関する特定の解決方法を求めない。彼らが望むのは社会が彼らの望む不思議な形に変革することにある。彼らは既存の社会を根本的に破壊しスターチャイルドもどきの新人類を作ることを望む。言ってみればマルクス主義者が呼ぶところの「新ソビエトマン」の作成である。
彼らはまた大変革主義者でもある。彼らにとって宇宙規模の変革のみが彼らの目的を達成できると信じている。だから、部分的な問題解決は前進とは見なさない、それどころか後退と考える。部分的成功は組織への圧力を弱め、組織を破壊せず生存の可能性を強める。それこそ変革者たちの求めることと正反対なのだ。
だから、ヒステリックになって同性結婚を支持し、混み合う交差点で座り込みして『抗議』したり、商店のショーウインドーを割ったりして、計らずもクリスタルナクト(Kristallnacht)の真似をして、第8法案(Proposition 8:一夫一婦制のみが合憲とする法律) に投票した市民を同性愛恐怖症の差別者だと唾飛ばしながら叫ぶ奴らが、なんでゲイの軍隊勤務には沈黙なのか、どうして同性結婚は特別なのかといえば、同性結婚は大変革という目的に役立つが、軍隊勤務は役立たないからだ。
同性結婚は個々の力を強めない。なぜなら個々の家族にとって同棲を結婚と呼ぶかどうかなど大した意味はない。利益はすべてゲイ団体に行く。ゲイ団体の権力が強まるだけだ。
これはアメリカ社会は絶望的に差別主義だという、左翼得意の攻撃にぴったりあてはまる。この問題では右と左、共和党と民主党のあいだで完全な境界線がみられる。保守派は伝統的な結婚を支持し、リベラルは同棲結婚を支持する。だから同棲結婚を合法化すれば、特に法廷によって強制させるということは、右翼の犠牲のもとに左翼に多大なる利益を与えることになる。同性結婚を強制させることによって、西洋道徳の真髄である伝統的結婚は根本的な変革を遂げる。そしてこれが実現すれば、ユダヤ・キリスト宗教及びすべてのアメリカ伝統が底からひっくり返るということは、右も左も認めることである。左翼はまさにそれを求めているのであり、保守派はそれを防ごうとしているのだ。
もし人々が伝統的な宗教の自由が、同性愛を認めない自分らの協会や寺院で自由な宗教活動を守ってくれると思うなら甘い。ゲイ活動家がいくら、ゲイ結婚のライフスタイルを一般市民には強制しないなどと保証してみても、そのうち我々は、同性愛をみとめない我々の協会や寺院で、同性カップルの結婚式に参加させられ、一緒に写真をとられ、祝福を強制される。そしてこれらの「夫婦」が一般の夫婦と同じように養子をとることも認めさせられる。我々がそれを好むと好まざるとに関わらず、それは起きる。協会や寺院がそれに反発すれば左翼得意の訴訟が待っている。
だからゲイ活動家らとの妥協などあり得ない。保守派連中でゲイ活動家と妥協できると思ってるお人好しは、すぐにこれが常に左翼が勝つように出来てるトリックだということに気がつくはずだ。
左翼連中がどれだけ否定しようとも、一旦市民には結婚を規制する権利がないという前提をつくってしまえば、結婚は二人という単位でなければならないという規制をとっぱらうのは容易である。そうやって奴らは、二人以上の複数の結婚への道への地盤を敷こうとしているのだ。
「愛し合っているから」という理由で二人の男性が結婚できるというなら、愛し合っている三人の男性が結婚できないという理屈がどうして成り立つのだ?いや、それをいうなら二人の女性と二人の男性は何故いけないのだ?
コーランが奨励する、ひとりの男と四人の女では何故いけないのだ? これによってまたまたイスラム教のシャリア法の一部が我々の社会に注入されることになる。
「結婚」がなんでもありなら、結果的にはなんにもないのと同じだということに人々はそのうちに気がつくだろう。そうなれば、すでにヨーロッパ諸国で起きているように, 結婚しようという人々の数は極端に減り、少子化がどんどん進む。
もちろん、イスラム移民は産児制限などしないから、こうやってすでに人口でヨーロッパ諸国を乗っ取ろうとしているイスラム教がアメリカをも乗っ取る事が可能となる。
同性結婚は伝統的な結婚に向けられた毒矢である。同性結婚の目的はゲイの結婚を認めることではない。同性結婚の結末はアメリカをシャリア法に友好的な国に変貌させ、一夫多妻性を奨励する国となることである。
破壊への道は明確だ。にもかかわらず俺たちはその道をすでに歩き始めている。同性結婚を認めるということは、西洋文化の価値観を捨てるということだ。同性結婚を許すとういうことは、俺たちが文明人として集団自殺をすることなのだ。
西洋の文明が滅びて栄えるのは野蛮人だけだ。


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だから、なんで同性結婚がそんなに大切なんだよ?

今週は同性愛者の公な軍隊勤務と同性結婚について左翼の矛盾をミスター苺が書いたMartial Arts and Marital Dartsを元に考えている。
本日はその第五話。
さて、同性結婚はプライバシーの問題なのではないか、という議論を考えてみよう。
この議論はドウ考えてもおかしい。社会に同性結婚を認めよという要請がなんでプライバシーってことになるんだ?
まったく。
これに比べてソドミー法は、典型的なプライバシー侵害だった。同意した大人同士が閉ざされた扉の向こうでなにをしようと誰に迷惑がかかるというのだ?
だからなんで同性結婚なんだよ?
さて、いい加減に俺が最初に答えがあるといった「何故」という質問に答えよう。
どうして同性愛活動家たちは、簡単に国民を説得できるゲイの軍隊勤務合法化よりも、国民の多数派が反対している同性結婚に力を入れるのか?
敵の支配こそ権力の増強となる
俺が思うに、ゲイ活動家はオープンに軍隊に勤務したいなんて思っちゃいない。何故ならゲイが本当の意味でアメリカ社会に溶け込むことなんて望んじゃいないからだ。同性愛共同体のthe Gay and Lesbian Alliance Against Discrimination (GLAAD)とか、エイズ活動の the AIDS Coalition to Unleash Power (ACT-UP)だの、the Lamda Legal Defense やEducation Fund、そしてEquality Californiaなんていう市民団体の権力は、個人で闘う力を得た主流なゲイなんかから来るのではないく、臆病で依存症で孤立した弱い人々の唯一つの希望として頼られることによって力を得るのだ。
「革新的」と言われるthe ACLU, People for the American Way, Democracy Alliance, そしてムーブオン(MoveOn.org)なんていう市民団体はリベラルを力づけるなんてことは絶対にしたくないのだ。何故なら力ある個人はこんな市民団体なんか必要としないからだ。左翼の市民団体のスローガンは常に「君たちは弱者であり無力だ。だから我々に頼るしかないのだ。我々に金を払え、君らのために闘って上げよう」組合が弱く無力な労働者の代表を気取るのと全く同なのだ。
ゲイ活動家も全く同じだ。彼らは常にことを個人の力と全体とのゼロサムゲームだと考える。活動家が個人と全体のどちらの味方かは明らかだろう。
主流な同性愛者に左翼は興味がない。フェミニスト各団体や環境団体と同じように、ゲイ活動家も左翼が最優先、ゲイであることなど二の次なのである。


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