机上の空論ではない自衛論、一人旅で気をつけたいこと

大晦日なのにしつこくて申し訳ないが、今回は個人が簡単に出来る(するべき)自衛についてお話したい。ところで、自衛を唱える人に対して私は理不尽な批判が多くあるように思えてならない。それは、

  1. 自衛を個人に強要しようとしている。
  2. 自衛は個人のみの責任であり社会は関係ないと唱えている
  3. 自衛をしないで被害にあったら自業自得、加害者のせいではないと主張している。

はっきり言って、イスラム教のシャリア法を強制するタリバンじゃあるまいし、女の子のミニスカートは違法にすべきだなどと本気で言う日本人はいないだろう。社会の治安を良くして行く努力が必要なのは当たり前だが、社会が変わるのを待っている余裕はないので、自分たちで出来るところから始めようと言うのが自衛論者たちの姿勢だと思う。第三に至っては馬鹿馬鹿しくて話にならない。
私は自衛論を批判する人に、あなたは出かける時に家の戸締まりはしないんですか?とお聞きしたい。
ところで「自衛論者は我々が自衛をしていないと思っているのか?」と聞く人があった。ここであえて言わせてもらうならば、非常に多くの人が出来る自衛を充分にしていないと私は思う。
これは私自身が犯罪の犠牲者になったことがあるので言えるのだが、自衛というのは、常に考えていないと、何かあった時ではとっさに判断できない。何かあってから「ああ、あの時ああしておけばよかったのに、あんなことをしなければよかったのに」と思うことはよくある。後にして思えば自分が常識的な防犯をしていなかったことに気づき、自分を蹴りたくなることもある。
普段から、こういう場合にはこうしよう、ああしよう、という計画があれば、たとえ犯罪にあっても、被害を最小限に抑えることが出来るというものだ。
私がこれからお話する自衛法は職場で強制的に受けさせられた自衛法セミナーからの受け売りだが、決して机上の空論ではなく、私も常々こころがけているものである。
以前にもお話した通り、カカシは出張が多い。女性のひとり旅は常に危険を伴う。もちろん、これは女性でなくても充分に気をつけるべきことだ。
飛行場:
飛行場のゲートロビーなどで会議前の最後の準備とばかりにおもむろにノートパソコンを開けるのはいいが、回りでどんな人が見ているから解らない。企業秘密や個人情報を含む画面が出るような仕事をするなら、画面が真正面からではなくては見れないようになっているモニターを選び、後ろに誰が座っているかに注意を払う。
携帯電話で重要な話はしない。回りの迷惑も考えず、やたら大声で他人が聞きたくもない話をする人がいるが、誰が聞いているかわからないのだ、人に知られたくない話は厳禁。
送迎バス:
バスの中で見ず知らずの人と、自分が何処から来てどこへ行くのかというような話はしない。ま、飛行機のなかでハワイには休暇で行くとか話す分にはかまわないが、私はどこどこの何と言う会社に勤めていてこのような企画についてる、なんて詳しい話を聞かれもしないのに話す人がいるのには驚く。新婚旅行とか家族旅行ならともかく、一人旅ならこういう話は厳禁。
ホテル
ホテルの場所は繁華街は避ける。たとえ職場から多少遠くても、治安の良さそうな場所を選ぶ。その地域に行った事のある人や、地元の人に相談するとよい。
部屋の位置は、一階、特に外の通りに面している部屋は避ける。外から誰が泊まっているか丸見えになる部屋は駄目。
やたらに自分の部屋番号を人に教えない。信用できる友達や同僚なら別だが、ホテルのロビーなどで大声で「私は203号室よ、あなたは?」とかいう会話はしないこと。誰が聞いているか解らない。
おつきあい
出張先でのお付き合いもほどほどに。酔っぱらって歩けなくなるほど飲まないのは当たり前だが、カカシは勧められると調子に乗るほうなので本当に自重が必要。また、夜の一人歩きは危険なので男性に送ってもらうのは当然。しかし、その男性が送り狼にならないように、部屋には安易に入れないこと。男性がお手洗いを借りたいと言ったらロビーの公衆お手洗いをつかってもらうようにする。(注:自分は普通のおばさんだから、そんなことはあり得ないという油断は禁物。性犯罪の犠牲者は若い女性だけだと思ったら大間違い。)
また、あなたが男性なら安易に女性の部屋に入らない。後でセクハラされたとか言いがかりを付けられる可能性も考える必要がある。
というわけで、今回は誰でもできる一人旅での注意事項を掲載した。このアドバイスを聞くも聞かぬも本人の自由、強制はしない。あなたも大人だ、ご自分のリスクで行動してくださいな。
アップデート:関連することで、女性の一人旅での注意事項を書いている人がいたので、ここでも紹介しておこう。やっぱMITで修士を取ろうなんていう頭のいい人は言う事が違うわ。
海外で一人旅の女性がモテないで済む方法

  1. バー・レストランでは、テーブルの二人席に座る。
  2. 目をあわさない
  3. 目が合っても、愛想笑いしないで普通の表情でいる。
  4. 興味がない人とは頑張って話さない
  5. 間違ってもおごってもらわない

詳しい説明は全文をお読みになることをお勧めする。


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おばさんでもミニスカートは履くよ

私がひょんなことから口を出した曾野綾子さんの「用心するということ」に関するエントリーを通じて、それに関する意見を色々読ませてもらった。
しかし、いくら自己防衛奨励側が、用心するということは、決して加害者の罪を軽減するという意味ではなく、被害者がどれだけ隙を見せていようと、加害者にそれを悪用する権利はないのだと繰り返しても、反対派はまだ我々が被害者を一方的に責め立てているという歪曲した解釈を変えようとしない。
はっきり言わせてもらうが、家に多々の警備設備を設置してガードマンを何人も配置させている家であろうと、ドアや窓を開けっ放しにしている家であろうと、盗みに入った泥棒の罪は同じである。強姦魔が女性を襲った場合に、その女性が酔っぱらって動けない状態であろうと、正気で攻撃者の顔を引っ掻くくらい暴れられる女性であろうと、強姦という罪の重さに変わりはない。
ところで、曾野綾子のエッセーのなかでも、ミニスカート云々という下りが、かなり顰蹙を買ったようだ。

太ももの線丸出しの服を着て性犯罪に遭ったと言うのは、女性の側にも責任がある、と言うべきだろう。なぜならその服装は、結果を期待しているからだ。性犯罪は、男性の暴力によるものが断然多いが、「男女同責任だ」と言えるケースがあると認めるのも、ほんとうの男女同権だ。

曾野さんがいう、「結果」とは男性の気を引くという結果であり、強姦という結果を期待しているという意味ではないだろう。いくらなんでも曾野さんはそんなことは言ってない。しかし、彼女の批判をしているohnosakikoというブロガーのは、曾野さんの考え方は、保守とか右寄りとかいうことよりも、昭和6年生まれのお嬢さん育ちで、思春期に潔癖性を叩き込まれたという生い立ちに影響されているのではないかと書いている。

「親の庇護の下、学校の責任下にある間は、両者とも外出時間やスカートの長さに口を出し、常識を教えて当然だ。それが嫌なら、経済的に自立した上で、どんな結果も覚悟の上でしなさい、と私なら言いそうである。」というエッセイの締めくくりは、まさに思春期に純潔教育を叩き込まれた女性の言い分である。

そういう人の中には、ボディラインを強調したり露出の多い服を着た若い女性が1人でいるところを見れば、すぐさま以下のような連鎖が心の中で起こる人が一定数いるのだろうと思う。()内は件のエッセイより引用。
・男の目を引くじゃないの!ったく今時の女の子は警戒心もなくてお気楽なもんねえ。(最近の日本人は用心することをしない)
  ↓
・私たちの若い頃はそんな勝手なことは許されなかった。そんな格好しようもんなら後ろ指指された。(性的商売をしていると思われても仕方ない)
  ↓
・だからあれは男を誘ってる格好よ、薄々わかってやってるのよ。(その服装は結果を期待しているからだ)
  ↓
・襲われても仕方ないわ。(経済的に自立した上で、どんな結果も覚悟の上でしなさい)
曾野綾子の性道徳のあり方や差別意識の源を「保守だから」「右寄りだから」とする人は多いと思うが、どんな時代をどういう人として生きたかを考えると、話は単にそうした政治的ポジションだけに帰結するものではない気がしている。

ここでちょっとファッシン歴史のおさらいをさせてもらうと、ミニスカートが最初に流行ったのは1960年代、昭和40年代である。いまから50年近くも前なのだ。日本でも当時の芸能人、黛ジュンとか森山加代子とか、いまのミニスカートなんて比べられないほど短いスカートでテレビに出演していた。
それを言うなら、昭和9年生まれの我が母ですら、子供の授業参観日にミニスカートを履いて行って、クラス中の男の子が後ろを向いてしまって授業にならなかったなんてこともあった。(うちのママの脚線美は近所では有名だったのよ。)
つまり、おばさんたちは頭が古いからミニスカートを履く若い女の子たちの気持ちがわからないなんて解釈はナンセンスなのである。今ミニスカートで闊歩しているお嬢さん方のおばあさま方の時代からミニスカートは履かれていたのだから。
ところで、今思い出したのだが、若い頃(1980年代)、当時住んでいたロサンゼルス郊外のある町付近で歩いていたら、突然車が近くによってきて、「〜はいくら?」と聞かれたことがある。〜とは性行為の一つのことだったのだが、うぶな私には一瞬何の事か解らなかった。相手の表情からハッと気がついて急いで家にかえり、家族にその話をしたら、「そんな格好で外を歩いているからだ!」とミニスカートを履いていた私は反対に叱られてしまった。
後で知ったのだが、私が歩いていた大通りは、当時「たちんぼ」の売春婦が多く出没していた場所だったのだ。
私は別にミニスカートを履くなといっているわけではない。かく言う私もこの年でミニスカートもホットパンツも履く。見せられる脚があるなら、見せたっていいじゃん、というのが私の考え。
し、か、し、
そういう格好をするのであれば、時と場所を選ぶ必要がある。
例えば、浜辺でビキニ姿で裸足で歩いているのは別にかまわない。これは普通だ。しかし同じ姿で海岸からひとつ通りを隔てたレストラン街でそういう格好であるくのはどうだろうか?アメリカの海岸近くのレストランで「シャツ無し、靴無し、サービス無し」と書かれた場所が結構あるのも、ここはすでにビーチではない、それなりの格好で来てほしいという意味だ。
曾野さんのエッセーを読んでいても、彼女はミニスカートを履くなとは言っていない。ただ履くのであれば時と場所を考えろと言っているように思える。

今でも忘れられないのは、いわゆる「基地の町」の駐車場で、夜半過ぎに1人で歩いていた女性が米兵に襲われて殺された事件である。もちろん襲った米兵が悪いのだが、午前1時過ぎに基地の近くを1人で出歩く女性は、性的商売をしていると思われても仕方がない。それは日本以外のほとんどどこの国でも示される反応だ。

曾野さんは、「日本以外の」と特定しているが、日本でも同じことだ。去年、佐世保の米海軍基地付近のホテルに泊まった時に感じたことがある。それは、ある程度の時間になると、普通の女性の姿が見られなくなり、繁華街を歩いている女性のほとんどが水商売関係の女性になることである。
同じ繁華街でも、新宿あたりで若い男女がコンパの行き帰りに歩いているといった雰囲気とは、まるで違っていた。
特にセーラーアリー(水兵裏道)と呼ばれるあたりの繁華街は、女性では怖くて一人では歩けない。私は二人の男性のエスコート付きだったが、歩いている女性たちの胸もあらわにしたぴちぴちのミニスドレスは、どうみても場末ホステスのコスチュームであり、そういう女性たちは米兵にうれしそうに触られていたし、自分からもべたべたしがみついていた。
そういう商売をしている人なら強姦されてもいいという意味では決してない。だが、そういう商売をする女性なら、よっぱらった水兵たちが、そういう女なら何をされても文句を言わないだろうと勘違いする可能性には充分注意する必要がある。
女性が男性を魅了したいと思うのは自然な感情だ。美しい胸元や脚線美を披露したいと思うのも多いに結構。そういう容姿を持っているならどんどんやっていただいてかまわない。真っ昼間の浜辺ならビキニもショーツも多いに結構。夜遅くボディコンのドレスを着るにしても男性エスコート付きとか、車で送り迎えをしてもらえるパーティ会場やクラブなら全く問題ない。

親の庇護の下、学校の責任下にある間は、両者とも外出時間やスカートの長さに口を出し、常識を教えて当然だ。それが嫌なら、経済的に自立した上で、どんな結果も覚悟の上でしなさい、と私なら言いそうである。

というのは、何も戦前生まれの潔癖主義を叩き込まれていない現在でも充分に通用する忠告だと思う。


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遅ればせながら、曾野綾子さんの「用心すること」エッセーについて

以前に私が紹介したレフティさんのブログで、女性が強姦魔から自衛する行為を促すのは女性差別なのかという問題が議論されていた話はしたが、その話題の元となったのが曾野綾子さんが産経オピニオンに掲載した「男は獣」という内容のエッセーだったというので、原文を産経のサイトでは探してみたら見つからなかったので、原文を再掲しているこちらの方tyokorataの日記のサイトをリンクさせてもらう。
思った通り、左翼のフェミニストたちが大騒ぎするほどの内容ではない、過激な左翼フェミニストでなければ常識と取れる内容だった。特にミニスカート云々には同調する部分が多い。ま、前置きはともかく、これが原文。

産経新聞 オピニオン 「用心するということ」
外出時間やスカート丈・・・結果に責任
警察が、夜11時以降の公園の立ち入りを禁止するという条例を作ろうとしたら、それは「憲法に違反する」と若者からの突き上げがあった、という。警察は「憲法に違反しません」と言う。警察がこういう防止策を講じようとしたのは、もちろん最近残酷な犯罪が起きているからだろう。
もちろん決定的に悪いのは犯人だが、被害者の遺族の気持ちを考慮せずに言えば、最近の日本人は、用心するということをしない。大学生がアルバイト先から、暗くて自分でも気味が悪いと思うような夜道を歩いて帰る、ということが本来は常識外なのである。
アラブの保守的な国なら、娘たちは、毎朝父か兄かに送り迎えをされて登校する。1人で外出したり、外国へ旅行したりすることは、考えられない。欧米の国でも夜道を1人で女性が歩いたりすることは非常識な行動だと、なぜ日本では教えないのだろう。
今でも忘れられないのは、いわゆる「基地の町」の駐車場で、夜半過ぎに1人で歩いていた女性が米兵に襲われて殺された事件である。もちろん襲った米兵が悪いのだが、午前1時過ぎに基地の近くを1人で出歩く女性は、性的商売をしていると思われても仕方がない。それは日本以外のほとんどどこの国でも示される反応だ。
 
基本的な行動の自由と、自衛の手段を講ずることとは、全く別の次元である。というか、行動の自由を口にするなら、十分すぎるほどの用心や、世界的常識を学ぶことができなくてはならない。
ヨーロッパ在住の日本人が驚いているのは、日本の女子校が、どうして制服にあんな短いスカート丈を許すのか、ということである。あれでは男たちに手を出してください、といわんばかりですね、と彼らは言う。
先日パリのデパートをのぞいたら、果たして最新ファッションが並んでいた。しかし町行く人たちは、保守的で質素な服装ばかりで、私はすこしがっかりしたのだが、
 「午前中から最新ファッションの人なんかで歩きません。そういう人は夜遅くです」
 「ほんとうに最新流行を着こなすお金持ち階級は、車に乗って移動するんです」
という2つの返事で納得させられたのである。
太ももの線丸出しの服を着て性犯罪に遭ったと言うのは、女性の側にも責任がある、と言うべきだろう。なぜならその服装は、結果を期待しているからだ。性犯罪は、男性の暴力によるものが断然多いが、「男女同責任だ」と言えるケースがあると認めるのも、ほんとうの男女同権だ。
親の庇護の下、学校の責任下にある間は、両者とも外出時間やスカートの長さに口を出し、常識を教えて当然だ。それが嫌なら、経済的に自立した上で、どんな結果も覚悟のうえでしなさい、と私なら言いそうである。

日本の女学生の制服のスカート丈が短か過ぎるというのは、アメリカ住む中年伯母さんのカカシ自身もずっと感じていたことだ。これは私個人だけの意見ではなく、一緒に日本に出張したアメリカ人の中年女性からも同じ感想を述べられたことがある。また、アメリカ人の同僚の男性から、日本のエロアニメの女の子たちの格好は大げさに描かれていると思っていたが、日本に行って女の子たちがそっくりの格好をしていて驚いたと言われたこともある。
私服なら本人が自主的に着る服だから本人の責任云々を問うのはいいとしても、制服となると、生徒の身の安全を守るべき立場にある学校が、女学生の身を危険にさらすような制服を強制するのは感心しない。
曾野さんが、男尊女卑の最たるアラブの保守的な国の慣習を持ち出すのは不適当だと思うが、夜中に危険な場所で一人歩きをすべきではないというのは常識すぎて議論の余地はない。
私は仕事柄出張が多い。女性が一人で泊まるのだから、宿の手配には男性と違い色々気をつけなければならないことがある。
例えば、ドアが道路に面しているモーテルは厳禁。女性が一人で泊まっていることが外から丸見えだからである。また米軍基地付近はもとより、繁華街にあるホテルも駄目。単にうるさいだけでなく、やたらに歩いていると酔っぱい絡まれる恐れがある。
同僚と一緒に出張していると同じホテルに泊まっていたほうが何かと都合がいい事もあるが、一緒に行く同僚が男性で、特にそういう安全対策に鈍感な人には、私は自分が女性であることを強調し、男性のようにやたらな場所には泊まれないのだということを解ってもらうようにしている。それで駄目なら別々のホテルに泊まるしかない。
また同僚の男性と同じホテルでないほうが、別の意味で都合のいいことも多い。同僚だからといって自分の部屋番号をやたらに男性に教えるのも問題だし。
こうした常識的な自衛は別に女性差別でも何でもない。世の中には悪い奴がいるのであり、常に警察に頼れるとは限らないのだから、自分の身は自分で守ろうという話に過ぎない。
はっきり言って、女性の独立を唱えるはずのフェミニストが自分の操を守る行為を他人任せにすることのほうがおかしくないか?
私は以前に自己防衛のための格闘技教室に行った事がある。アメリカだったので、この教室で防衛のための銃の使いかたも教えてもらった。講師の女性は、学生寮に押し入った強盗に強姦された自分の『ルームメイト』の話をし、彼女は自分も含め他の女性にも犠牲者になってほしくないという気持ちからこの教室を始めたと語っていた。
この教室に参加した女性たちは、自分達が女性差別を受けているなどと考えただろうか?そんな悠長なことが言えるのは、自分が犯罪の被害者になったことがないからではないのか、と反対に問いたくなるのは私だけだろうか?


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危険人物を野放しにしていたずぼらな米国土安全保障省

クリスマスの日に起きた航空機爆破未遂事件について、オバマ政権の高官たちは日曜日、あっちこっちのテレビニュース番組に出演して、何故このような事件が起きたのか言い訳に忙しい。
特に国土安全保障省のジャネット・ナポリタノ長官の「(警備)組織はきちんと機能した」という発言が、野党の共和党議員らの間から厳しい批判を浴びている。

ナポリタノ長官は組織が機能したと語りました。事実は組織は機能しなかったのです。(民主/共和)両党で修正方法を探さねばなりません。犯人は飛行機に爆発物を運び込み、爆発物に点火したのです。もし成功していれば、飛行機は墜落しクリスマスの日に300人近くの人々が殺されるという大虐殺がおきるところでした。この陰謀はあと一秒あと一歩で実現するところだったのです。勇敢な人々が機内に居合わせてくれたことを神に感謝します。そしてこのテロリストが起爆に成功しなかったことを神に感謝します。しかし犯人はワンヤードラインというところまで行っていたのです。(ピート・キング共和党下院議員)

まったくだ。犯人の男の過激な危険思想は実の父親が心配して当局に通報するほどだった。にもかかわらず犯人の名前は危険人物名簿に載っていただけで登場拒否名簿には載っていなかった。

 逮捕されたナイジェリア国籍のウマル・ファルーク・アブドルムタラブ(Umar Farouk Abdulmutallab)容疑者(23)については、ナイジェリアの有力銀行家である同容疑者の父親が前月、「過激な思想を募らせており心配だ」と在ナイジェリア米大使館に連絡し、警戒対象者リストの1つに加えられていた。

 しかし、1万8000人を記載した搭乗拒否リストには同容疑者の氏名は掲載されておらず、同容疑者は2008年に取得した米国の入国査証を保持。24日にナイジェリアのラゴス(Lagos)からオランダ・アムステルダム(Amsterdam)を経由して、翌25日にデトロイト行きのNW機に搭乗した。
 ギブス報道官は、各政府機関がそれぞれリストを作成していることを指摘し、データベースの共有化を進めたい意向を示した。

なぜこんな危険人物が登場を許可されたのかという質問に対して、ナポリタノ長官は、犯人の名前は50万以上名前のある一般名簿に載っており、この名簿には誰もがアクセスできた。しかしそれより重要性の高い名簿に載せるような詳しい情報はなかったと語った。さらに長官は来週、この名簿のあり方を見直す予定だと言っている。

(オバマ大統領の)ギブス報道官は、各政府機関がそれぞれリストを作成していることを指摘し、データベースの共有化を進めたい意向を示した。

なにが今頃名簿のあり方を見直すだの「共有化を進めたい」だの言ってるのだ。そんなことはもうすでにやっていたんじゃないのか?
ところで、読者の皆さんは、TSAというアメリカの運輸保安庁(The Transportation Security Administration) がうっかり秘密の警備体制情報をインターネットで公開してしまっていた事実をご存知だろうか。
これは今月初めに発覚したのことなのだが、これは全国の空港で使われている警備マニュアルが関係者の不注意でネット公開されてしまったという事件。一部秘密の箇所は黒い帯で隠されてはいたが、この帯は操作次第で簡単に画面から外せるようになっていた。
おかげで、どのように怪しい人物を審査するかというこのマニュアルは、テロリストにどのように保安庁の審査から免れるかを教えるマニュアルと化してしまったのである。
このマニュアルには、どの国のパスポートが自動的に審査の対象となるかとか、どのような身分証明書が審査から除外されるかとか詳しい秘密情報が満載されていたという。
現在保安庁は漏洩がいったいどこから起きたのか調査中だというが、漏れた情報は古いもので、現在のやり方とは違うから心配ないなどという無責任な言い訳をしていた。
私は今回のテロ未遂事件にしろ、マニュアル漏洩事件にしろ、問題の根源はナポリタノ能無し長官及びオバマ王自身にあると考える。オバマ政権は守りが甘いのだ。全く国土保障の重要さに気がついていない。敵国の首相らのご機嫌取りをして、国連で演説ぶって、ノーベル平和賞なんぞもらっていい気になっているだけで、国の運営は成り立たない。オバマ王には国の政(まつりごと)をしようという気がまるでないのだ。オバマ王にとってアメリカなんぞどうなってもかまわないのである。
だから国土安全保障省も運良く爆弾が起爆されず勇敢な乗客が犯人を取り押さえてくれたという事実を無視して「組織が機能した」などと頓珍漢なことを言うナポリタノのようなずぼらな人間が長官をやることになるのだ。
一連のインタビューのなかで、ナポリタノ長官は空の旅は「とてもとても安全」だと保証した。これですっかり安心、、だよね?


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イスラエル、アメリカ領事の車あやうく警備員を轢き殺す

オバマ王が反イスラエルなのは有名だが、どうやらオバマはイスラエルにもイスラエル嫌いの大使を送ったらしい。エルサレムポストによると、ウエストバンクの検問において、アメリカ領事の車が身分証明の書類確認のため警備員から一時停止を命ぜられた際、その命令に背いて無理矢理突っ切り警備にあたっていたイスラエル兵をわざと轢き殺そうとした。
また、イスラエル防衛軍は、過去にアメリカ領事の車が許可なくパレスチナ人をウエストバンクに運んだことがあると、カンカンに怒っている。
この事件が起きたのは、去る11月13日のことで、ウエストバンクのギルボア検問に外交官の印のついた車が五台連なってやって来た。しかし運転手は窓を開けようともせず警備にあたっていたイスラエル兵を轢き殺そうとし、その際その場にいた女性の兵士にわいせつなジェスチャーをしたという。
事件後イスラエル警察の警備長官とアメリカ地元領事の代表が会議を行ったが、その際イスラエル側は、今後アメリカ大使が検問所で一時停止をしない場合は、検問を通さないと警告。また、過去に米領事館職員の車に無許可のパレスチナ女性が同乗するなど米領事職員の度重なる警備違反を批判した。
アメリカ大使は、13日の事件については謝罪したものの、領事の車が違法にパレスチナ人をイスラエルに連れ込んだという嫌疑については否定している。
最近アメリカのリベラルの間では、あからさまなユダヤ嫌いが顕著になっている。特にオバマ王の政権はイスラエルに対してパレスチナとの一方的な妥協を要求したり、イスラエルがイランに先制攻撃をかけた場合には、アメリカはイスラエルとの同盟を断ち切るとか、イランからイスラエルが責められてもイスラエルの自己防衛を認めないとか、同盟国とは思えない過激な反イスラエル発言を連発している。
中東において、アメリカにとって一番大切な同盟国を、ここまでコケにする理由はいったい何であろうか。


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着陸一時間前のトイレは駄目? そんなことよりプロファイリングをやれ!

クリスマスの日に起きた航空機爆破未遂事件がきっかけとなり、TSAはあらたな警備規定を発表した。

爆破テロ未遂受け米空港の保安検査強化 早めの空港到着を助言

(CNN) 25日に起きた米航空機爆破テロ未遂事件を受け、米運輸保安局(TSA)は26日、乗客へのボディーチェック導入などで国内各地の空港の保安検査を強化した。TSAは乗客に対し、検査への協力を求めている。
空港の保安検査は従来より時間をかけて行われる可能性が高いため、TSAは時間に余裕を持って空港に到着するよう乗客に助言している。検査条件や機内持ち込み手荷物の数に関する規制は従来と同じという。
事件の容疑者が保安検査で止められなかったアムステルダムのスキポール空港でも警戒態勢が強化され、ボディチェックや手荷物のチェックが導入された。
ブリュッセル発、米バージニア州ダレス空港着の旅客便の乗客によると、乗客らは到着1時間からシートベルト着用を指示され、席を離れることを禁止された。また持ち込み手荷物や私物の収納を求められ、枕や毛布を手元に残すことも差し止められた。
米国内便では、親が乳児のために持ち込んだミルクに対してX線検査や内容物の確認が行われた。こうした検査強化の動きは、世界各地の空港に拡大している。

事件の容疑者を止められなかったのは、テロ団体と深い関係がある危険人物名簿に載っていた人間を飛行禁止名簿にいれておかなかったのが原因だろうが。そういう危険な人間が飛行機にのるというのに、アムステルダムの空港警備員は何故、奴の手荷物を逐一調べなかったのだ?脚に爆発物を巻き付けていたことに気がつかないなんて、どういう警備をやってんだよ!
テロなんか絶対にやりそうもないような普通の人間の手荷物なんか取り上げてみても全く意味がない。トイレの近いお年寄りを座席に縛り付けておいてもテロなど防げない!
全く無関係な一般人を全員テロリスト扱いして時間と労力を無駄にするのではなく、怪しい危険人物に警備をしぼるべきだ。イエメンだのパキスタンだのサウジだの、テロリストが多くいる国の国籍を持っている者、それらの国に過去一年以内に出入りしている者など、集中的に取り調べるべきだ。
テロリスト危険人物のデータベースを世界各国の空港に配置し、警備員がすぐにパスポートとクロスチェック出来るようにしておくべきだ。
この際人種差別だのなんだのに気を使っている場合ではない。TSAはテロの取り締まりを緩めておいて、一般人の生活をより息苦しいものにすることだけ専念している。これではやってることがさかさまだ!


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『平和な宗教』を侮辱したら殺す!

数年に渡ってこのブログでも、イスラム過激派によるテロ行為について色々紹介してきたが、911以後のイスラム過激派によるテロ行動を綿密に記録しているIsram: Religion of Peace(イスラム、平和宗教)というウェッブサイトは、イスラム過激派テロ組織から斬首写真入りの脅迫状をもらったそうだ。
「平和な宗教を暴力的だと書くな!これ以上やるとこんなふうに首をちょん切るぞ!」てなもんである。
911以後イスラム過激派によって起こされたテロは、なんと合計14,578件。
これを指摘しただけで、どっかのブロガーなどはカカシをイスラム恐怖症とでも呼ぶんだろうな。
平和な宗教が聞いて呆れる。


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米航空機爆破未遂、心配な空港警備の甘さ

クリスマス開けの26日からは、日本の旅行客が海外旅行に出かけるので大忙しになる季節だが、この矢先に物騒な事件が起きた。一部の乗客の機転の利いた素早い行動がなかったら、大悲劇になるところだった。下記は日経ネットより

米機爆破テロ未遂 機内に爆発物、23歳男を拘束
 【ワシントン=御調昌邦】米メディアによると25日、ミシガン州デトロイトの空港に着陸しようとしていた米デルタ航空機に搭乗していた乗客の男が同機を爆破しようとするテロ未遂事件が起きた。男が小型爆発物に点火しようとした際に乗客に取り押さえられ、大惨事には至らなかった。米政府は、国際テロ組織アルカイダがクリスマス休暇シーズンの米国を狙ったテロを計画していた可能性もあるとして、事実関係や、関連したテロ行為が進行していないかなどを捜査している。
 米メディアによると、容疑者はナイジェリア国籍で英ロンドンの大学で工学を学んでいた23歳の男という。別の航空機でナイジェリアのラゴスからオランダのアムステルダムに入り、同地でデトロイト行きのデルタ機に乗り換えた。同機には278人の乗客がいた。
 男は着陸の約20分前に爆発物に点火しようとしたが、周囲の乗客に取り押さえられ、足などに重いやけどを負った。乗客数人も負傷した。 (12:38)

現場に居合わせた乗客によると、事件が起きたのは、飛行機が着陸態勢に入った時で、犯人の男とは通路を隔てた反対側の席に座っていた20代後半の男性が横にいた乗客を乗り越えて犯人に飛びついて取り押さえたという。
この男は上記にもあるようにナイジェリア出身の元ロンドン大学の学生らしく、前々からイエメンのアルカエダテロリストと関係があるらしいとして、警察の不審人物名簿には載っていたという。だが、飛行禁止名簿には載っていなかったそうだ。
ここでちょっと誰もが疑問に思うことがあるはず。以前から、カカシは仕事柄しょっちゅう飛行機を利用するが、その度にランダムサーチに合うという話を何度もしてきた。私のように、どうみてもテロリストに見えない伯母さんを捕まえて色々と捜査する暇があったら、イエメン国籍でテロ関係の不審人物名簿に載っていて、名前もAbdul Farouk AbdulmutallabもしくはUmar Farouk Abdul Mutallabという、いかにもアラブ系の人間の所持品をもっと詳しく調べるべきだったのではないか?
この男は爆発物を脚に貼付けており、爆発物の薬品をいくつかに分けて隠し持っていいて、着ないで調合した恐れがある。
プロファイリングは人種差別だとかなんとかくだらないことを言ってないで、怪しい人間はばしばし調べてもらいたい。そして、怪しげな人間を当局に通報した乗客や、フライトアテンダントなどの行為について、乗客が訴えた場合には、アメリカの裁判所も常識を使って「テロの危険を防ぐための正当な警備行為」として訴えを即却下するくらいの強気でいいと思う。
もしも、今回犯人を取り押さえた男性が、犯人の怪しい行為に気がついていながら、やたらなことをして後で訴えられても嫌だしなあ、などとためらっていたら、いったいどんな悲劇が起きていた事か。考えただけでも空恐ろしい。


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自称左翼ブロガーの個人主義に思う

以前に、カカシからみたらどうしても保守派には見えない、日本の自称保守派ブロガーについて書いたことがあるが、今回は反対にカカシからみてどうしても左翼には見えない自称左翼ブロガーの話をしたいと思う。
このブロガーのハンドル名はその名もまさにLefty(左利き。英字への変換は面倒なので、レフティとカタカナ表示で呼ばせてもらう。
レフティはここ何回かに渡って、女性が強姦魔から身を守るべきだと主張することは女性差別につながるのだろうか、という疑問を投げかけている。

「強姦を防ぐために女性は自衛すべき派」(自衛厨と呼ばれています)
VS
「自衛すべきというのは女性差別だ!派」(便宜的に性差別派、とでも言っておきましょうか)
です。
「強姦を防ぐために女性は自衛すべき派」の方はこの一行だけで主張のほぼ全ての要点が集約されているのでいいですが、「自衛すべきというのは女性差別だ!派」の方は何と言うか、一言で説明しずらいので、実際に言ってる人の例を挙げときますんで読んでみてください。
(略)
一言で言うのは難しいので二行で言うと、「強姦するのは男で、悪いのは男なのに、なぜ犯罪を避けるように女の方が努力しなければならないのか。これは性差別。」ってことらしいです。

レフティは、女性が強姦魔の性欲を掻き立てるような格好で歩くべきではないとか、独り住まいの女性がいくら顔見知りとはいえ、大して親しくない男性を部屋に案内したりすべきではないとも語っている。
私は無論、レフティの言ってる事は常識だと考える。これは決して犠牲者を責める意味ではなく、世の中には悪い奴がいるのだからで自分の身は自分で守りましょう、という極当たり前の考えから来るものだ。しかしそれが当たり前だと思うのは私が保守派だからであって、現在の左翼としてはレフティのように犯罪防止の責任が社会にあるなどと言わずに、個々の女性にあるなどというのは言語道断な発言である。
下記のコメントを読めばそのことがはっきりする。

気に障るというか、君らの言う「自分の身は自分で守りましょう」って言説は無意味なんだよ。

そんなお題目は、第二次性徴後の女性なら誰でも知ってる。嫌でも周囲から吹き込まれるし、実際に自分やクラスメイトが痴漢の被害にあったりで、否が応でも自分の身体が欲望の対象である事を自覚させられるからな。
性的な面における男と女の生育環境は決定的に違う。
まずこれを理解しろ。
金銭的にも労力の面でも、日常生活の中で持続可能な形で、自分の身の安全をどう守るのかについて、多くの女性は既に考えてるし、悩んでる。
それをお気楽に「自分の身は自分で守りましょう」とか「自衛は大切ですよ!」とか本当に疲れるわ。
だからその先を言ってくれよ。
単なる原則論なら、学校の保健教師で間に合ってる。
>現状で良いとは言って無いと思うんですけど?
なら君は現状に改善の余地有りだと思ってるんだな?
だったら理想を述べるなだなんて安易に人の発言を揶揄すべきじゃない。
現実的に個人で取れる対策に限界がある以上、性犯罪の被害を減らすためには、最終的に治安を良くしていく以外ないだろうが。

個人に「気をつけろ」などと安易な助言をする暇があったら治安向上対策を考えろ、というのは典型的な左翼の言い分であり、左翼なら個人の責任云々よりも社会の責任を問うのは当然だ。だが、実際に地域の治安を良くしたければ政府やお役人や男性社会をあてにするほうがよっぽども無駄だと思うね。それこそ理想論もはなはだしい。と思うのは私が右翼だから。(笑)
他にも、女性が自分で気をつけてないと思うのか、とかレフティのアドバイスは誰もが知ってる事で今更言われるまでもない、といったようなコメントもある。強姦された被害者の気持ちも知らないでこの冷血漢、みたいなことも過去に言われているらしい。
アメリカでも強姦された被害者の行動を問うという行為自体が、「被害者を責める行為」として左翼フェミストなどから抗議が出るので、これらのコメントは別に目新しいものではない。
私は別にここでレフティの言ってる事が女性差別につながるのかどうかという議論に参加したい訳でもなく、レフティのいい分が正しいと弁護したいわけでもない。それよりも私はレフティの議論の根底にある、彼の信念に興味があるのである。
例えば、レフティは強姦は何時いかなる場合でも悪であると断言している。

いついかなる場合においても、加害者が鬼畜な行動を起こさなければそんな悲劇は起きなかったんだから、加害者が100%悪いに決まってる。
当然の話。
双方加害者の交通事故じゃないんだから。
被害者はそんなこと全く望んでいないのに、加害者の一方的な都合で加害者が起こしたことなんだから、加害者が悪い。これ以外の結論はありえない。
それを、
「被害者も20%悪い」なんて言ってると勝手に思いこむから、
「被害者を侮辱する行為」とか「セカンドレイプ」とか「性犯罪者予備軍」とか相手に罵詈雑言を投げつけたくなるんじゃ?
繰り返します。
加害者が悪い。
これ以外の結論はありえない。

そう、保守派ならそう思う。でも左翼は強姦が「何時いかなる場合にも悪い」とは考えていない。これは加害者が有名な映画監督で被害者が13歳の少女だった場合には、少女が監督を誘惑したんだから監督は禁固刑になるべきじゃないなんて本気でいったりする。ポランスキー監督の事件がそれだ。
セクハラだってデイトレイプだって左翼政治家によるものなら罪にならない、と考えるのが左翼。(クリントン元米大統領がそのいい例)
レフティは犯罪の被害者にもそれなりに責任があるとは言っているが、被害者がたとえどんなに隙だらけで不注意な行為をしていたとしても、加害者の悪行が減るとは一言もいっていない。悪行は何時いかなる場合にも悪なのであり、そのことに変わりはない。
私がレフティが左翼とは思えないと言っている理由は、レフティには最近の左翼に見られない信念というものがあるからなのだ。
そして決定的なのはカカシのコメントへのこの返答。

僕も、自分がなぜ左翼を自称しているのかわからなくなってきたんですが、一応、「高福祉社会、機会の平等が理想」だと思ってるからです

高福祉社会は別として、結果の平等ではなく「機会の平等」としているところが、もうすでに現在の左翼からかなりかけ離れた思想だ。これは私が以前に左翼変態フェミニストのエミちゃんとも何度かやり合った時に話したエクイティーフェミニズムにつながる。
つまり、女性にも男性と同じように成功する(そして失敗する)機会を与えるが、女性だからといって特別扱いはしない。人の価値は性別や人種や宗教ではなく、その人個人の能力によって判断されるべき、という個人主義の考え方は昔はどうあれ、今や左翼の信じる思想ではない。
レフティさんが、自分を誇りある左翼と呼びたいのは、多分古い時代の理想的な左翼を念頭においてのことなのだろう。だが残念なことに、現在の左翼は洋の東西を問わずレフティさんのような信念はもちあわせていない。
レフティさんにはお気の毒だが、この際レフティさんは社会の変化と自分の思想との調節をすべきなのではないだろうか?


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またまた世界的に寒い冬

なんだかここ数年、毎年のように『今年は記録的に寒い冬』と繰り返しているが、今年も去年にくらべさらに寒い冬になりそうだ。パワーラインに世界各国の寒い冬の写真が載っているので、是非ご参照のほどを。
アメリカ各地でも記録的な吹雪に見舞われている。
近日のクライメートゲート事件によって、温暖化説科学者たちは、地球が温暖化しているどころか、冷却化している事を知っていてずっと隠していた事が明らかになった.
これまでにも、アル・ゴアが温暖化会議で演説する度にその地域でも記録的な寒さが襲って来たり吹雪がふいたりしていたのも、実は偶然ではなかったということだ。


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