BP原油流出事故後二度目の休暇、オバマ王戦没者追悼式を欠席

ホワイトハウスにいても何にもしていないくせに、オバマ王はストレスが貯まっているらしく、またシカゴで休暇を取っている。これで五週間の間に二度目のバケーションである。
前代のブッシュ大統領がテキサスのクローフォードランチオフィスに帰る度に、いやそれをいうならロナルド・レーガンがサンタバーバラランチに帰る度に、「大統領はまた休暇を取っている!」と大騒ぎして批判した民主党及びリベラルメディア。しかし両大統領が地元に戻ったのは休暇を取るためではなく、ホワイトハウスよりもプライバシーのある地元オフィスに職場を移したに過ぎない。決して大統領としての任務をひとときでも怠っていたというわけではない。
ところが、オバマ王の場合は、BPのメキシコ湾原油流出や、メキシコ国境沿いの警備の問題など、差し迫った問題をいくつも抱えているにも関わらず、原油流出事件後二度目の休暇というのはどうも間が悪い。しかも、この週末はメモリアルデイといい、戦没者の慰霊供養の日が入っている。オバマはワシントンDCのアーリントンナショナル墓地で毎年行われる英霊追悼式典には欠席する予定だという。
オバマ王はその代わりにイリノイ州にあるエイブラハム・リンカーン国立霊園で墓参りをするとのことだ。
リンカーン霊園に行く事自体は別に悪い事ではないが、戦時中の大統領が、しかも普段から軍隊に対して敵意を持っているか少なくとも全く同情心がないと言われている大統領が、あからさまに英霊供養の式典を欠席というのは政治的にいって賢いやり方ではない。やっぱり大統領は軍隊を嫌っている、戦場で闘っている兵士らのことなど全くきにかけていないという印象を強めることになってしまうからだ。
オバマ王の休暇はいつも間が悪い。去年のクリスマスに航空機爆破未遂事件が起きた時もハワイで海水浴をしている写真がでかでかと新聞に載っており、テロ未遂があったというのに休暇を返上するでもなく、かえって海水浴の邪魔をするなと側近に命令していたことが明らかになってしまった。原油流出事故が起きた週末にもノースカロライナで休暇を取っていたオバマ王は、非常事態なのにホワイトハウスに飛んで帰るとか、現地に行って事故で亡くなった職員の家族を訪問するなどもせず、事故の様子について大統領としての見解を述べる記者会見すら行わなかった。
つまり、オバマ王のやり方は、「余は休暇中じゃ、下々の問題にかまっている暇などない、捨て置け!」といった傲慢な態度が見え見えなのだ。
これでまた下がっているオバマ王の人気はまたまた降下の一途をたどるだろう。


Comment

ロサンゼルス市議会のアリゾナ州ボイコットにアリゾナが報復か?

ロサンゼルス市の市議会は、さる五月12日にロサンゼルスはアリゾナ州の新しい移民法に抗議して、アリゾナ州をボイコットすると宣言した。
まず第一に、他所の州の法律にカリフォルニアのロサンゼルス市議会が口を出す筋合いではない。
第二に、それでなくても前代未聞の負債をかかえ破産寸前のロサンゼルス市議会が、他人の問題に口出ししている場合か。そんな暇があったら負債をなんとかしろ!
第三に、違法移民にはカリフォルニアもかなり被害にあっている。アリゾナに抗議するどころか、かえって応援すべき立場にあるはずだ。
と思っていたら、今日になって、ニュースウィークでこんな記事を読んだ

 米西部で、4月に成立したアリゾナ州の移民法をめぐる争いが激しくなっている。不法移民摘発が目的の同法は、外国人登録証の常時携帯を義務付け、不法滞在の可能性があると警官が判断した場合は職務質問できると定めている。
 この法律に反対するカリフォルニア州ロサンゼルス市議会は5月12日、同州の企業との取引を禁じるボイコット条例を可決した。しかしアリゾナ州も黙ってはいない。18日、同州のゲーリー・ピアス企業担当長官はロサンゼルスに対し、ボイコットをやめなければ送電を停止するとする書簡を送った。ロサンゼルスは電力の25%をアリゾナ州の電力会社に頼っている。

先ずニュースウィークの嘘から指摘しておく。何度も繰り返しているように、『不法滞在の可能性があると警官が判断した場合は職務質問できる』というのは嘘である。アリゾナ州の法律は、すでに犯罪をおかしていたり、交通違反などをして警察の注意を引いた人物に対して、警察は身分証明書の提示を要求できるというものであり、単に違法移民に見えるというだけで身分証明書の提示を職務質問など出来ない。
それはともかく、ニュースウィークの記事の後部で説明があるとおり、ピアス氏にもアリゾナ州にも送電を停止する権限はない。これはロサンゼルスのボイコット宣言が単なるパフォーマスであり施行力を伴わないのと同じで、アリゾナ側の宣言も単なるパフォーマンスにすぎない。
ニュースウィークはピアス氏の宣言を「子供のけんかじゃあるまいし」と批判しているが、カカシに言わせたら、ピアス氏の『ロサンゼルスの偽善を世間に知ってほしかっただけだ』といういい分にも一理あると思うけどね。


View comments (4)

米民主党議会、国境警備6000兵増派を阻止

5月27日のAPニュースによると、オバマの民主党上院議会は、アリゾナ州代表のジョン・マケイン上院議員(共和)が提案しているメキシコ国境の警備に6000兵の援軍を送る計画を拒否した。
アリゾナ州におけるメキシコ国境での状況は悪化の一途をたどっており、アリゾナ州だけでも、少なくとも3000兵の援軍が必要だと話たが、可決に必要な60票を集めることが出来なかった。
前回もお話したように、オバマ王は1200人の州兵を国境警備に出動させるとは言っているものの、その配置や職務にかんする詳しい決断はまだ下していない。
アメリカはスローモーションでメキシコの麻薬暴力団と違法移民らによって侵略されつつあるのだ。国境を守れずしてどうやって独立国が成り立つのだ?
どうでもいいような個人の生活には口うるさく干渉するくせに、肝心の国家防衛となるとまるで知らん顔。私は大きな政府には反対だが、それでも政府に役割があるとしたら、それは防衛と国土安全保障が最優先のはずだ。それが出来なければ政府など存在する意味がない。
国土安全保証庁はなにをしている?防衛庁は?オバマ政権は?民主党議会は?
お前ら国を守ることに興味ないのか、この非国民!


Comment

湾岸原油流出に無策なオバマ政権に高まる批判

五週間前におきたメキシコ湾での原油流出は今もまったく歯止めの効かない状態となっているが、それに対して当初の処置が遅れたのみならず、いまになっても何の対策も出せないオバマ政権に対して、共和党のみならず民主党内からも不満と批判の声が高まっている。
先ずは最新のニュースから、

英BP、原油流出封じ込め大作戦開始 メキシコ湾

2010.5.27 09:37
 【ワシントン=渡辺浩生】米南部メキシコ湾の原油流出事故で、国際石油資本(メジャー)、英BP社は26日、海底油田掘削施設からの原油流出を食い止める作業を開始した。4月20日の爆発事故以来、最大規模の封じ込め作戦となる。
 この作業は「トップ・キル」と呼ばれ、水深約1・6キロの海底にあり、爆発事故による破壊で原油流出が続く油井に、海上の船からパイプを通じて大量の泥水を注入し、最終的にはセメントを流し込んで栓をしようというもの。
 このような深い海で試みられたケースはなく、BPは成否が判明するには、一両日を要するとしている。
 作業員11人が死亡した掘削基地の爆発事故以来、一日推定5千バレル(約80万リットル)の原油が流出し、ルイジアナ州では160キロ以上の海岸線が影響を受け、沿岸のリゾート地や野生生物が生息する湿地帯、豊かな漁場が被害にさらされている。
 オバマ政権に対しても、対応が後手に回っているとして、地元や議会から批判が高まっている。今回の封じ込め作戦の成否は、BPだけでなく、秋に中間選挙を控えた政権にとっても極めて重大な意味を持つ。

この事件は、前代ブッシュ大統領が*ハリケーンカトリーナの対応が遅れたして散々たる批判を浴びた*ように、オバマにとっては来年11月の選挙にも響くような一大スキャンダルになりかねない。
オバマ王には比較的友好的な新聞ザ・ヒルですらも、その危険性を報道しているくらいだ。
特に民主党の政治アナリストで、クリントン政権の政治アドバイザーなどもやっていた、原油流出で多大なる被害を受けているルイジアナ出身のジェームス・カービルは、朝のテレビ番組でオバマの無対策に対し、「この政治的な愚かさは信じられない。」と発言。オバマ王の対応は「怠慢」で、前政権の落ち度のせいにしている暇があったら、自ら現場に足を運んで積極的に対処すべきだと、その無能さを批判した
民主党のやることはどんなことでも弁護してきたカービルにまでここまで言わせてしまうとは、オバマ王の無能さは底知れない。
面白いのは、リンク先のビデオで、オバマに同情的な司会者のジョージ・ステパノポリスが、「これ以上大統領に何が出来るというのですか?」と質問したとき、カービルが口をひきつらせて、大統領に出来ることを機関銃のようにまくしたてたことだ。カービルの早口はとても書き取れないのだが、さすが民主党がエキスパート政治アドバイザーとして使っている男だけに、その政治的作戦にはシャッポを脱ぐ。これを普通の視聴者が聞いていたら、「はあ、大統領にはこんなに出来ることがあるのに、オバマ王はなにもしていない」という印象を受けただろう。
無論ジョージ・W・ブッシュの時のように、実際にハリケーンに対応していたにも関わらずメディアが虚偽の報道をして、あたかもブッシュが無対策であったかのような印象を与えたのと違って、オバマ王の場合は実際になにもしていないのだから批判は正当だ。
民主党議会やカービルは、もしオバマがしっかりした対策をしているにも関わらず共和党から不当な批判を受ければ、すぐさまその弁護に回るのが普通だ。それが、オバマ王の弁護をするどころか、オバマ王の批判に回っているということは、オバマ王が民主党内部からもその支持を失っているということがわかる。
現在オバマ王の支持率は42%程度に下がっており、このままいくと次の選挙の頃には30%台になっているのではないかとミスター苺は予測している。


Comment

治安悪化するメキシコ国境。テキサス州民の救援嘆願を無視するオバマ王

昨日もメキシコと国境を接するアリゾナ州住民の苦労話をしたばかりだが、今度はやはりメキシコと国境を接するテキサス州でも、メキシコの麻薬戦争の飛び火によって悪化している治安を沈静すべく、テキサス州知事が一年半前にオバマ政権に州兵出動の嘆願書を提出しているにも関わらず、いまだに全く梨の礫だという記事を読んだ。
メキシコの麻薬戦争は、メキシコ政府だけでは手に負えないひどい状態になっているという話は、読者諸君もすでにご存知だと思う。このメキシコの麻薬密売者たちや暴力団員たちが、国境を越えてテキサス州のまちまちでも暴力沙汰を犯しているという事実は、地元でも非常な問題となっている。
その状態を懸念したテキサス州のペリー知事は、一年半前にオバマ大統領、ゲーツ防衛庁長官、そして国土安全保証庁のナポリタノ長官らに、州兵を出動させて国境の警備に当たらせて欲しいと嘆願書を提出した。しかし、一年半たった今もオバマ政権からは何の返事も送られてこない。
ペリー知事はその後も何度かオバマ政権に手紙を送っているが、最近になってオバマ王は一応、1200人の州兵出動を許可したというが、兵士らがどの地域をどのように警備するのかという正式な答えをペリー知事はまだもらっていないという。
オバマ政権は州兵の配置についてはまだ検討中だとしている。
まったくオバマ王は国境警備にまるで興味がない。自分は何十人というFBIエージェントや海兵隊員に守られてのんびりゴルフなんかやってるくせに、国境沿いの住民がメキシコからの進入する犯罪者によって日夜危険にさらされていることなどおかまいなしだ。
オバマにはアメリカ国土もアメリカ市民も守る気が全くないのだ。そんな奴にアメリカの大統領をやってる資格はない。
つけたし:
テキサス州と国境を接するメキシコのシウダフアレズでは、さる3月15日、アメリカ領事館につとめる職員の二家族が別々の事件で同日に襲われ、職員ら三人が射殺されるという事件が起きている。

【3月15日 AFP】米国境に近いメキシコ北部シウダフアレス(Ciudad Juarez)で13日、米国領事館職員の車両が麻薬組織とみられる一味に相次いで襲撃され、職員や家族が射殺される事件があった。米政府が14日、明らかにした。事件は、メキシコ北部における麻薬組織絡みの抗争の激化を裏付けるものとなった。

 1件目の襲撃事件は、在シウダフアレス米領事館で米国人対象の事務を担当していた米国人女性が乗った車両を狙ったもので、この女性職員と米国人の夫が射殺された。車両には幼い娘も乗っていたが、後部座席にいたため無事だった。
 2件目の事件では、米領事館のメキシコ人女性職員が運転する車が、夫と2人の子どもが乗った別の車とともに移動中、夫らが乗った車が襲撃を受けた。この女性職員のメキシコ人の夫が射殺され、子ども2人も負傷した。
 領事館職員を狙った襲撃事件をうけ、米国務省はただちにメキシコへの渡航延期勧告を出すとともに、シウダフアレスのほか、北部のティフアナ(Tijuana)、ノガレス(Nogales)、ヌエボラレド(Nuevo Laredo)、モンテレイ(Monterrey)、マタモロス(Matamoros)の各領事館に勤務する米国人職員に対し、安全上の懸念があるとして4月12日までに家族を帰国させるよう勧告した。(c)AFP

この二つの事件が関連があるかどうかは、はっきりしないというが、二家族は同じイベントに参加した直後に襲われていることから、かなりの関連性が考えられる。
いまでは世界でももっとも危険な都市と言われるようになったメキシコのシウダフアレズ(Ciudad Juarez)では、去年だけで2500人の市民が殺害された。
領事官職員とその家族を含む三人が殺された週末は特に血なまぐさく、なんと50人が麻薬関係の暴力で殺害されている。
私もテキサス州には知り合いが多いが、特に国境付近のエルパソ市に住む友人は、昔は国境を歩いて超えて遊びに行ったりしていたものだが、今では怖くてとてもそんなことは出来ないと語っていた。メキシコ側では未成年者の飲酒などをうるさく取り締まらないので、若者が春休みなどにハメをはずすことで人気があったが、今はそういう行動は慎むようにと警告が出されているほどだ。


Comment

不法侵入違法移民を取り押さえた地主が人権侵害で訴えられる

自由社会において一番大切なものは個人の家や土地といった個人の所有物の保証である。個人の持つ家や土地はむやみやたらに他人が取り上げることはできない。それが泥棒であり政府であり諸外国の武力であり、外敵から自分の所有物を守ることが出来なければ自由社会は成り立たない。
であるから、自分の家に不法に侵入した犯罪者を、家主が暴力を使ってでも取り押さえる権利がなかったら、この家主にとってこの家は自分の所有物であるとはいえなくなる。
アリゾナでは、独裁者オバマ王の指令の下、まさにそれが起きている。
ワシントンタイムスによると、メキシコとの国境線に酪農地を持つアリゾナ州の男性が、10年間にわたり自分の土地を通って密入国する異邦移民を取り押さえてきたが、その男性が16人のメキシコ人に反対に人権侵害で訴えられ、しかもアメリカ連邦裁判所は、その訴えを却下せず、訴訟の継続を認めるという信じられないようなことがおきている。
訴えられた男性はロジャー・バーネットさん64歳。元警察官で1998年にバーネットさんの土地に不法に侵入し家畜を殺し建物を破損した挙句に、バーネットさんの自宅にまで侵入した際、その密入国者を取り押さえて地元警察に譲り渡したことがきっかけとなり、以来10年以上自分の土地に不法侵入する密入国者たちを取り押さえてきた。
この訴訟のもととなる事件とは、2004年3月に5人の女性を含む16人の密入国者がバーネットさんの土地に不法侵入した際、銃をかまえ犬を連れたバーネットさんに取り押さえられたというもの。
原告側の弁護士によると、このときバーネットさんは犬を放つと脅した上、さらに逃げれば撃つと脅したという。
原告側は、メキシカンアメリカンリーガルディフェンスアンドエジュケーションファンドというメキシコ系アメリカ人の市民団体がスポンサーとなって、バーネットさん及び密入国者を逮捕した地元保安官を相手取り、3200万ドルの損害賠償を求めているという。
バーネットさんは1998年から1万2000人の密入国者を取り押さえているという。
バーネットさんによると、密入国者の通り道となっているバーネットさんの土地には、侵入者たちが残していったごみが何十センチにも積み重なり、単なる紙やペットボトルに加え、汚物や煙草の吸殻などが無数に残されているという。
また家畜用の貯水槽やフェンスなどが何度も破損され、侵入者の残したビニールを食べた家畜が死んだりしたこともあるという。バーネットさんが銃を自衛用に所持しているのは、時々はいってくる麻薬密売者たちが武装しているからだそうだ。
だいたい他人の土地に無断で入ってくるような人間数人と素手で立ち向かえるわけはないのだから、地主がなんとしてでも自分の土地を守りたければ銃を持ち歩くのは当たり前だろう。侵入者は殺されても文句がいえないのに、反対に訴えるなどとは言語同断だ。
本来ならば国境警備は国の責任のはずだが、オバマ王は国土安全保障になどまるで興味がない。それどころか国境警備を強化しようとするアリゾナ州の新し移民法をメキシコ大統領と一緒になって批判しているという非国民だ。
こんな訴訟が却下されずに認められるなどということは、自由の国アメリカではおきてはならないことだ。だいたい密入国者に人権などない!
もしバーネットさんがこの訴訟によって金銭的な負担が起きすぎて、この土地を手放したとしよう。そうなったら原告側は不法にバーネットさんの土地に侵入した上、訴訟を通じてバーネットさんの土地を取り上げたことになる。そんな理不尽が通っていいのか?
だとしたらメキシコとアメリカの国境など存在しないことになるではないか? 独立国の国境を守れずしてアメリカは独立国といえるのか?
これはバーネットさん個人の問題ではない。アメリカの国境警備、国土保証、自由社会への攻撃だ。
このような訴訟が起きている間にも、オバマ王はホワイトハウスでメキシコ大統領歓迎のため、有名人や芸能人を集めて盛大なパーティを行っている。


Comment

メキシコ大統領の偽善的なアリゾナ州移民法批判

本日、訪米中のメキシコのフェリペ・カルデロン大統領はアメリカ議会の席でアリゾナ州の移民法は人種差別だと批判をした

米・メキシコ首脳、アリゾナの移民法を「差別的」と批判

5月20日13時24分配信 CNN.co.jp
両首脳の2者会談はこれで4度目となるが、今回は不法移民の摘発強化を狙ったアリゾナ州の新法について両首脳が厳しく批判。カルデロン大統領は同法を「差別的」と形容し、オバマ大統領も「苛立ちが誤った形で表現されたもの」との認識を示した。
カルデロン大統領は同日、CNNの報道番組でも同法について「あらゆる意味で人権感覚に反する」と述べた。移民問題はメキシコの対米外交における最大の課題であり、「国民の間に多大な緊張をもたらしている」とも指摘し、「最大の解決策はメキシコ国内での雇用創出であり、それこそまさに我々がやろうとしていることだ」と強調している。
アリゾナ州の法律では移民に登録証の常時携行を義務付け、不法移民の疑いがあれば警察官が職務質問できるようにした。
オバマ大統領は同法について「差別的な形で適用される可能性がある」と懸念を示し、司法省に同法の文言の徹底調査を指示したと説明。同省の報告を待って、どう対応すべきかを決めると表明した。

外国の大統領がアメリカの州法にいちゃもんをつけるなんぞ行き過ぎなのはもちろんだが、それに反論もせず同意をしてどうすんだオバマ王よ、それでもあんたはアメリカ代表か?
しっかしだ、そういうメキシコでは南米からの移民をどれほど人道的に扱っているのだろうか。カルデロン大統領に直接聞いてみようじゃないか。

(CNN)司会者:ではガテマラやハンドラスやエルサルバドルやニカラグアといった国の人々がメキシコに入国したい場合には、簡単に入って来れるわけですか?

カルデロン: いいえ、書類に記入する必要があります。正式な名前を記入しなければなりません。前科があるかどうか調べなければなりませんから。そうしてからメキシコに入国できます。
司会者: メキシコ警察は違法移民として疑わしい人々に身分証明書の提出を要請して歩きますか?
カルデロン: もちろんですとも。もちろん、国境において訊ねますよ、あなたは誰ですかとね。そしてもし彼らが説明したら、、
司会者: 入ってくる時に国境においてですね。
カルデロン: そうです。
司会者:でも一旦入ってしまったら、、
カルデロン: いや、一旦国内に入ってからも、当然メキシコ警察は法を施行しますよ。 でもメキシコでは今はもう違法移民は犯罪ではありません。

確かにメキシコでは違法移民は刑事犯罪ではなく民事の問題となったらしい。移民法改正の2008年までは、違法移民は逮捕され一時拘束の後、強制送還されるのが普通だった。現在は、単に見かけが外国人に見えるというだけでは警察は身分証明書の提示を強制できないが、警察官が別の理由で個人に質問した場合においては、その個人の身分証明書提示を要請する権限があるのだという。だとしたら今回通過したアリゾナの州法となんら変わりはないではないか。
メキシコの移民法が人種差別的でないというなら、ほぼ同じ内容のアリゾナ州の法律も人種差別的ではないはずだ。
だいたい自国の犯罪もきちんと取り締まれないでアメリカに散々迷惑をかけ、自国の経済破綻が原因で自国民がアメリカに出稼ぎに来るような状況を作っている国の大統領が、アメリカの移民法に文句なんか言える立場なのか?
オバマ王が本当のアメリカ大統領なら、そのくらいのお説教はしてやってもいいはずだ。それがカルデロンと一緒になってアリゾナバッシングをやってるんだから救いようがない。
カルデロンの演説に拍手した民主党の議員らにも、恥じを知れ! と言ってやりたいね、まったく。


View comments (2)

米国民多数がアリゾナの違法移民取締法を支持、否定的報道とは裏腹

米国はアリゾナ州において、最近通過した違法移民取締法についてアメリカのメディアは圧倒的に否定的な報道をしているにも関わらず、米国民の大多数はこの法律を支持していることが最近行われた世論調査ではっきりした。
この法律に関するリベラル側からの攻撃は凄まじい。オバマ王はじめリベラルな政治家や芸能人たちは、声高に、あたかもアリゾナ州は人種差別者の集まりであるかのような言い方をし、アリゾナ州をボイコットしようなどとい動きまである。
主流メディアの歪曲報道は目に余るものがあるが、アメリカメディアのニュースを焼き直しで報道している日本のメディア報道など、割合偏向報道が少ない産經新聞でもこんなもんだ。

「ゲシュタポ連想」 波紋広げるアリゾナ移民法

5月2日23時43分配信 産経新聞
 【ワシントン=佐々木類】米西部アリゾナ州で、不法移民の摘発強化を目的とした移民法が成立し、全米に波紋を広げている。警官が外見などから不法移民と疑うに足る合理的理由があれば逮捕ができるとした州法にヒスパニック系市民から「人種差別だ」と批判の声が上がり、ホワイトハウスや連邦議会を巻き込む動きに発展しているためだ。オバマ政権の対応次第では11月の中間選挙に影響を与える可能性もある。

まず、「警官が外見などから不法移民と疑うに足る合理的理由があれば逮捕ができる」という書き方には問題がある。これでは見た感じが外国人だったら、即座に尋問を受け、合法な身分を即座に証明出来ない人は有無もいわさず強制送還になる、といったことを想像してしまうが、実際はそうではない。
身分証明の提出を警察が要請できるのは、何か犯罪を犯したり、挙動不審で任意質問を受けたり、交通違反を犯したりした場合に限られる。
単に見かけが外国人に見えるというだけで身分証明の提示を要請するのがゲシュタポを連想させるというなら、まさにそういうことを普通にやっている日本の警察はどうなるのか、と私は産經新聞にお聞きしたいね。
日本の一般市民はご存知ないかもしれないが、日本で長期に渡って暮らしている外国人は在日外国人の身分証明書を常時携帯し要請されれば提示する義務がある。仕事で日本を訪問する外国人は、多かれ少なかれ、いずれは日本の警察官から任意質問を受けるものである。欧米の白人や黒人に対してはそうでもないが、東南アジア系の東洋人に対する日本警察官の態度は、はなから犯罪者扱いだ。
カカシのラオス出身の同僚は、東京駅を歩いていて私服の警察官に呼び止められ、どこへ行くのか、どこに泊まっているのか、と色々質問を受けたと言う。出歩く時は常にパスポートを持って行くようにと言っておいた私のアドバイスを忘れて財布だけしか持っていなかった彼は、ちょっと応答に困ったそうだが、泊まっていた一流ホテルの名刺を持っていたので助かったと話していた。
アリゾナの州法は、この日本の法律よりも緩やかなもので、すでに連邦法律として存在しているものを積極的に施行していこうというものに過ぎない。
それがなんで人種差別だのゲシュタポだのって批判が出てくるのかといえば、アメリカのリベラルは違法移民取り締まりに全面的に反対しているからなのだ。
さて、こうしたリベラル連中のヒステリックな反応とは裏腹に、一般のアメリカ市民はアリゾナの新法律におおかた支持を見せている。5月12日付けのピューリサーチの記事によると、回答者の73%が警察から要請された際の身分証明提示を支持しており、67%が合法在住の書類を提示できない人物の一時拘束を支持している。62%が警察官が違法移民と判断した人間に質問する権限を認めると答えた。
結果的に今回の新しい法律全体を見た場合、59%が支持すると答え、32%が反対すると答えた。
これはピューリサーチセンターが5月6日から9日の間に994人の大人を対象におこなったものだが、興味深いのは、共和党に比べてリベラルな民主党支持者の間ですら、賛成45%、反対46%と、意見がまっぷたつに割れている点だ。
しかも、民主党支持の65%までが警察から要請があった場合の身分証明書提示を支持しており、それが出来ない人間の一時拘束も55%が支持しているという。
メキシコと国境を接するカリフォルニア、アリゾナ、ニューメキシコ、テキサスといった州では、メキシコからの違法移民と国境添いのアメリカ市民との間で毎日のように暴力的な接触が起きている。特に違法移民を移動に関わっているのはメキシコの暴力団がほとんどなので、国境沿いの農園や酪農地が荒らされたり、地元アメリカ市民が誘拐されたり殺害されたりすることが少なくない。
またメキシコを通じて入ってくる麻薬なども、アメリカ国内では深刻な問題となっているほか、メキシコの麻薬戦争のとばっちりが国境沿い地域にも及んで来ているという問題も無視できない。
そういう状況があるので、アメリカ市民は違法移民問題は深刻な問題だと思い始めており、リベラルが思うほど違法移民に対して同情的ではないのである。
これまで、保守派が違法移民の取り締まりに関して厳しい事を言ったりすると、リベラル側から人種差別の汚名を着せられ、次の選挙ではラテン系の票が得られず大敗するといったケースが多かった。カカシ自身、保守派の移民法改正に対する強攻な姿勢には批判的だった。
しかし、今回のアリゾナの法律は最近は目に余る外国人犯罪者から州を守ろうという国境警備対策である。国土保障に共和も民主もない。
リベラル政治家たちは、それを間違えると次の選挙で本当に痛手を被るかもしれない。


View comment

ネットで出会った不思議な日本人たち

以前に、カカシはネットサーフをしていて、とある日本人主婦のブログを見つけた。彼女はごく普通の中流家庭の女性で、関西地方の中都市郊外の中型の家に住み、子育ても終わって特に仕事らしいものもしていない専業主婦。その日のエントリーは。町内会の主催する日帰り旅行についてだった。バスの中で近所の中高年の主婦達と楽しい会話を交わし、行った先の景色や食べたものの写真などを掲載し、小さな孫達にお土産等を買った話をしていた。
私はこのエントリーを読んでいて微笑ましく思うのと同時に、なんと自分の人生とはかけ離れた生活なのだろうとつくづく思ってしまった。
カカシとこの主婦とは年代的にそれほど離れていないと思われる。日本人に生まれ日本人として育ったカカシが、もしごく普通の平凡な主婦としての生活を選んでいたら、カカシも日本で結婚して二児の母となり、今頃は子供たちの受験に追われてるところかもしれない。いや、もう二人の子供が大学生になっていて、ほっと一息入れているときかもしれない。
それがどうしてカリフォルニア南部に落ち着いて、年間何ヶ月も船上で過ごす船乗り紛いの生活をするに至ったのかというのは、それはそれで面白い話かもしれない。だが、世の中には、カカシなどとは比べ物にならないほど、奇想天外な生活をしている日本人がいる。
だいたいアメリカ、特にカリフォルニアやハワイあたりに落ち着くのは、日本人としてはそれほど珍しいことではないし、特に取り立てて冒険心も必要としない。だが、これが東ヨーロッパや中近東、東南アジア、などになってくると話は全然違ってくる。
カカシは数年前からネットを通じて、世界各地で活躍する日本人の方々に出会った。知り合いになって掲示板などを通じお話するようになった人もいれば、私が勝手にブログを読んでファンになった人たちもいる。
たとえば、某掲示板で知り合ったマレーシアで地域振興外国人スタッフとして活躍するアセアンさんとか、以前はイスラエルに住んでいて今はクロエチア住まいの写真家の千花さんなど、私など考えたこともないような場所での生活をしてらっしゃる。
そして本日、アフガニスタン関連の記事を探していて、ばったり行き当たったこのブログ。世界の笑顔に出会いたいのMESTさんという女性。
MESTさんも千花さんと同じように写真家で、アフガニスタンを含め中近東でボランティア活動などもしているようだ。ブログのトップページの紹介文では、

とても尊敬する写真家である”ボス”に出会い、彼の立ち上げたアフガニスタンのとある地域の学校を支援する活動にスタッフとして加わり、今年(2007年)初めて現地へ行ってきました。

この訪問で、あまりに多くの笑顔に出会い、この笑顔あふれる国アフガニスタンのことを少しでも多くの人に知ってもらいたい一心で始めました。
それと同時に以前から通い続けているエジプトの笑顔や現実もご紹介しています。

あんな危険な場所に頼まれてもいないのに出かけて行って働くなんて凄い人だなあ。
こうした感心する方々とは正反対だが、冒険心という意味では変わらない過激派のブログにも行き当たったことがある。例えばこのブログでも何度か紹介したテロ団体ISMに参加して、パレスチナまで行ってテロ援助をしたこともあるという女装趣味の自称変態運動家のひびの、なんていうけしからん奴もいる。ま、本人は慈善事業でボランティア活動でもしてるつもりらしいが、同性愛者は極刑に処すべき主義の過激派ジハーディストに同調して対イスラエルの暴力行為に加担するなど愚の骨頂だ。しかし、ISMのメンバーは逮捕されたり殺される可能性は多いにあるわけだから、情熱の矛先を間違えているとはいうものの、その度胸は認めざる負えない。
というわけで、今日は意図していたこととは全然違うエントリーになってしまった。(笑)


Comment

アメリカ小児科医協会、女児の陰部切除という野蛮な因習を認める

アメリカに移住したイスラム教徒が、女児を祖国に送り返してアメリカでは禁止されている陰部切除という野蛮な処置を受けさせているということが問題になっているが、何とアメリカ小児科医協会は、この因習を止めさせるためにアメリカ国内で女児の割礼を許可すべきだという見解を発表した。
ちょっと待てよ。それは話が逆さまではないか? 
この因習について良くご存知のない方のために説明するが、女児の割礼は男児の医学的処置とは全く違う。女児の陰部のかなりの部分を切り取るという、医学とは無関係で野蛮な伝統に基づく非常な苦痛を伴う危険な処置である。
アフリカやアジアや中東のイスラム圏諸国で広く行われているが、大抵の場合、不衛生な場所で麻酔も使わず、医師でもない家族や近所の女たちが女児を何人かで羽交い締めにしてカミソリを使って非常に敏感な部分を切り取るというものすごく野蛮な行為である。中国で昔行われていた纏足などと並んで女性への虐待行為である。
不衛生な場所でこのような大掛かりな切除を行えば、傷口が化膿し尿道症並び種々の病状の原因となり、不妊症になったり、時には死に至ることもある。またよしんば完治したとしても、心の傷はそのまま残る。クリトリスを完全切除するのだから、大人になってからの性行為にも多いに支障をもたらす。
さて、問題なのは、イスラム圏諸国から移住してきた移民たちが、移住先の文明国にもこのような因習を持ち込んでくるということである。本来ならば、こうした行為への適切な処置は、受け入れ国が移民に対して、そのような行為はこの国では違法であり、幼児虐待として見なされ法によって罰せられるということを説明するところからはじまり、それでも実際にそのような行為を行った場合には断固たる処罰をすることである。文明国ではそのような野蛮な行為は断固認めないという姿勢をはっきりさせるのが本筋だ。
移民達はそうやって新しい国の習慣を学び、最初は抵抗しても二代目三代目となるうちに、出身国ではなく移住先の国の習慣を受け入れるようになるのだ。他のどの国からの移民も、そうやってアメリカ人になってきたのだ。
それを何故、女児虐待に限って、文明国のアメリカで許可しようなどというのだ?
アメリカ小児科医協会のいい分はこうだ。このような習慣は国内で禁止しても移民たちは女児を外国に送り返して危険な処置をうけてしまう。だから、アメリカ国内で医師による安全な切除を許可することによって、そのような危険を防ごうというものである。
アメリカンアカデミーオブペデイアトリックスの声明文によると、彼らのいう安全な措置というのは、クリトリス全面切除という危険なものではなく、陰部の皮をほんの少し切るだけというピアスほどの危険も伴わない措置だという。移民達の慣習や伝統に対して同情的な理解を示すと言う意味で、医学的には害にも益にもならない儀式上の処置を許可するという、いわゆる妥協案だというのだ。
確かに、医師による処置であれば医学的な問題は解決するかもしれない。だが、それでは女児及び女性虐待を許可するという文化的な問題が解決していない。
中国での纏足にしてもアフリカやイスラム圏の陰部切除にしても、その根底には女性の独立性を妨げるという女性虐待の意識がある。
中国で纏足が行われたのは、足の小さい女性は美しいとされたからだという表向きの理由とともに、そんな足では満足に動くこともできず、嫌な相手と結婚させられても逃げることが出来ないという、女性を閉じ込めておくという効果があった。
女児の陰部切除は、女性のヒステリーな気性を緩和するためという表向きの理由の裏に、性的に敏感な部分を切り取る事によって、女性が性行為によって快楽を得られないようにし、夫以外の男性と性交を結びたいという欲望を防ごうというのが本当の理由だ。
なぜ文明国が女性虐待の伝統や宗教を持つ野蛮な文化に迎合する必要があるのだ? そのような文化に対して敏感であるべきという考えそのものに私は非常な抵抗を覚える。
この事に関してはBare Naked Islamというブログに色々な人たちの意見が載っている。
そのなかでも説得力があると思われるのは、一部でも陰部切除を合法にしてしまえば、これまでアメリカの法律に守られて親族からの圧力に耐えて娘の陰部切除を行わないでいた母親たちが、それを行わない口実を失ってしまうという理屈だ。
だいたい全面的に悪い行為を妥協として一部だけ認めるという理屈がおかしいではないか。
アフリカやイスラム圏諸国では未だに奴隷制度が伝統的に残っているが、こうした文化に理解を示すために、妥協として移民には一部奴隷制度を認めるというのと変わりがない。
そういうことを異文化への理解を示すとかいう理由で多少でも妥協していけば、そのうち、娘の貞操を守るという理由で野蛮国のあちこちで行われている名誉殺人も、妥協として娘を殺すのは良くないが、鞭打ちなどの拷問程度なら許可するとかいうことになりかねない。
陰部切除は女性虐待の象徴である。そのような悪習は形の上だけでも文明国に存在してはいけないのだ。アメリカは男女同権の国である。女性虐待の象徴を一部たりとも認めるべきではない。
これに関してはEuality Nowなどのフェミスト団体も断固反対している。
そういう意味で今回の小児科医協会の声明は、医師としての気持ちは理解できるが、解決法への方向を見間違えていると言える。


Comment