先日命のための行進が行われたワシントンDCで、行進に参加していたカトリック高校の生徒たちが、そばに居合わせたインディアンの老人を取り囲み大声を張り上げるなど嫌がらせをしたというニュースがアメリカ中(いや世界中)で報道された。アメリカの左翼芸能人や政治家たちはこぞって少年たちの悪口をツイートし、なかには少年たちの住所やメルアドなどを公表して脅迫電話や脅迫状を送り付ける者たちまで現れた。日本でも鈴木一人とかいう経済学者がここぞとばかりにアメリカの悪口をツイート。
ところが前後の様子を写した別の角度からのビデオが浮上し、実は最初の記事にはかなり意図的な誤りがあることが判明した。こちらその様子を説明しているリーズンの記事。
新しく浮上した二時間にわたるビデオを観てみると、少年たちとインディアンおっさんとの遭遇がどのようなものだったのか、その文脈が明らかになる。
ビデオによると、マガハット(メイクアメリカグレートアゲイン=アメリカを再び偉大にしよう、のMAGAという頭文字をかたどった赤い帽子)姿の少年たちは老人に人種差別に満ちた嫌がらせなど全くしていないだけでなく、差別的でホモフォブな罵倒を繰り返すおかしな黒人カルトの前で冷静を保っている。この黒人たちはヒーブルーイスラエライツという訳の解らないカルトのメンバーで、反白人で反キリスト教で反同性愛者という国粋主義カルト。インディアンのおっさんが現れる前に、この黒人グループはマガハットカトリックグループの少年たちに差別用語を使って罵倒していた。
フィリップというインディアンのじいさんは、この二つのティーンエージャーたちのグループの間に入り込み、ドラムを叩きながら白人少年たちの方に近寄って来た。最初白人少年たちはおっさんの意図が解らず、じいさんと一緒になって歌っていた。これがじいさんに同意してなのか、じいさんをからかうつもりだったのかは、はっきりしない。
フィリップじいさんの行進に道を譲らなかった少年がいた。少年は笑顔をみせながらおっさんをじっと見つめている。最初に報道されたビデオはここから始まる。少年がなぜ笑顔でじいさんの顔を見つめているのかはわからないが、少年の顔の前でうるさくドラムを叩くじいさに対して、少年の態度は非常に冷静だ。少年は何も言わず、じいさんを罵るでもなく、ただ笑顔で見つめていただけだ。それを嘲笑と取るかどうかは視聴者の勝手だが、これをもってして少年が人種差別的な態度を取ったというのは言い過ぎにもほどがある。
笑顔で黙って見つめる少年にフィリップじいさんはドラムを叩きながら何度も何度も詰め寄った。そのうちじいさんは飽きたのか、少年の前から立ち去った。ビデオはこのリンクから見ることが出来る。
フィリップ爺さんが立ち去った後も、黒人カルトメンバーたちは白人少年たちのことを「おカマ野郎」とか「ヨーロッパへ帰れ」とか訳の解らない罵声を飛ばしていたが、白人少年たちはその挑発に乗らずに学校の応援チアーで声を張り上げ、黒人たちの声をかき消そうとした。
さて、この時、なぜかフィリップ爺さんは再びこの二つのグループの間に割って入って来た。爺さんはのちにザ・デトロイトフリープレス紙のインタビューでこう答えている。
「(白人少年たちは)四人の黒人たちに襲い掛かろうとしていました」それで(フィリップ氏)は事が大ごとにならないうちに仲裁に入ろとした。
He seems profoundly mistaken: The video footage taken by the black nationalists shows no evidence the white teenagers had any intention of attacking. Nevertheless, Phillips characterized the kids as “beasts” and the hate-group members as “their prey”:
しかしフィリップ爺さんは状況を完全に誤解していた。黒人国粋主義者たちが撮ったビデオには白人少年たちが攻撃してくる様子は全く写っていない。にも拘わらずフィリップ爺さんは少年たちを「獣ども」と言い黒人たちは「獲物」だとまで表現した。
「その時私は気づいたのです。私は自分を獣と獲物の間に置いてしまったのだと。」とフィリップ氏。「この若者たちは獣のようで、黒人たちは獲物のようでした。そして私はその真ん中に居たのです。それで彼ら(白人達)は一ポンドの肉を欲しており、その矛先が私に向けられたのです。」
またしてもこれはフィリップ爺さんの誤解だった。爺さんは白人少年たちが「壁を建てろ」と叫んだというが、記者が聞く限りそんな言葉は全く聞こえないという。無論子供たちは色々なことを叫んでいたので、そんなことを言った少年もいたかもしれないが、記者にはそれは聞こえなかったという。
地元新聞に語った少年たちの証言によると、彼らは母校のスポーツ応援音頭を幾つか繰り返しただけだという。記者によるとこの少年の証言は正しいという。
「僕たちの学校は男子校なので、テンションあがっちゃうんです。」と学生の一人。「これまでにも何回もやったように、暇つぶしに応援音頭をとろうってことになったんです。そしたらそのなかにネーサン・フィリップ率いる大人たちがドラムを叩きながら入って来たんです。最初僕たちはなにか文化的な表現で僕たちの応援に合わせて叩いてくれてるのかなと思ったんです。」この生徒によると、生徒たちが笑っていたのは音楽を楽しんでいたからだという。しかしそのうちに混乱してきた。事実何人かが「何が起きてるの?」と言っている声が聞こえる。
子供たちが何か変なことを言ってフィリップを威嚇しようとした可能性はあるとはいうものの、ビデオにはそのような映像は全く写っていない。少なくともフィリップ爺さんが言うようなことが起きた証拠は全くない。
さてここで、人種差別者扱いされたコビンぐトン高校の生徒、ニック・サンドマン君の言い分を聞いてみよう。
僕は金曜日の午後リンカーンメモリアルにおいて起きたことを、僕や僕の家族に向けられた間違いやあからさまな嘘をただすために、事実のみをお話します。
僕がビデオのなかでアメリカ原住民抗議者に詰め寄られた生徒です。僕はリンカーンメモリアルに午後4時30分に着きました。僕は、バスがケンタッキーに向けてワシントンを出発する5時半までに来るように言われていました。僕たちは命のための行進に参加しており、その後少人数のグループに分かれて観光をしていました。
僕たちが着いた時、四人のアフリカ系アメリカ人の抗議者がリンカーンメモリアルの階段のところに居ることに気が付きました。僕は彼らが何に対して抗議をしていたのかわかりませんでした。でも彼らが僕たちの学校の生徒たちに侮辱的な言葉を放っているのを聞きました。
抗議者たちは口々に憎しみに満ちたことを言ってました。彼らは僕たちを「レイシスト」「偏狭者」「馬鹿白人」「おカマ野郎」「近親婚子供」などと呼びました。また、僕たちの学校のアフリカ系アメリカ人の生徒に対して僕たちが彼の臓器を増殖しているなどとひどいことを言いました。僕にはその侮辱の意味が解りません。でも聞いてびっくりしました。
僕たちは公共の場で大声で罵られたので、生徒の一人が僕らに向けて叫ばれているひどい侮辱に対抗するため学校のお祈り音頭を取ってもいいかと付き添いの先生に聞きました。 この音頭は普通スポーツ競技の時に取られるものです。これらはすべてポジティブなもので普通の高校でよく聞かれるものと似ています。付き添いの先生が歌ってもいいと許可をくれました。僕たちは許可なくして音頭を取るなどということは絶対にしません。
この間ずっと学校のお祈り音頭以外の声は聴かれませんでした。僕は生徒の誰ひとりとして「壁を建てろ」とか何か侮辱的なことや人種差別主義的なことを言うのを聞いていません。 そうでないという確定は全くの間違いです。僕たちは大きな声で音頭を取っていました。なぜなら抗議者たちの憎しみのこもった罵倒をかきけしたかったからです。
数分後、それまで僕が気づかなかったアメリカ原住民の抗議者たちが僕たちのグループに近づいてきました。原住民の抗議者たちはドラムを持っていて少なくとも一人の人がカメラを持っていました。
ビデオに写っているみんながみた抗議者が、ドラムを叩きながら群衆のなかをうねり歩き、人々は彼に道を開けていました。誰も彼の行く手を遮ろうとはしませんでした。彼は僕に焦点を合わし、僕の顔から数センチのところまで近づいてきました。彼は僕を睨みつけながらずっと太鼓をたたき続けました。
僕はこの人と全く交渉していません。言葉も交わしていません。身振りで何かを示したり威圧するような動きもしていません。正直な話、僕はどうしてこの人が僕に近づいてきたのか驚き困惑しました。僕たちはすでに他の抗議グループから怒鳴られていたし、二つ目のグループが近づいてきて僕は、大人たちがティーンエージャーたちを挑発して何か手のつけられないことになるのではないかと心配になりました。
それで僕は動かずに冷静にしていることで、状況を鎮めることが出来ると信じました。僕はみんながカメラを持っていることに気が付きました。それで大人たちが僕らを挑発して何か大きな衝突を起こそうとしているのではないかと考えました。それで僕は黙ったままこれ以上ことが荒立たないことを祈りました。
ドラムが鳴っている間、抗議者のメンバーが僕たちに「お前らは俺たちの土地を奪った」とか「ヨーロッパへ帰れ」などと怒鳴りました。僕たちの同級生が何か答えようとしているのを聞きました。僕はクラスメートたちに抗議者と話をするのを止めるように手ぶりで示しました。僕たちは落ち着いてこの緊張を鎮めなければならなかったからです。
僕は決して原住民の道を塞いだとは思っていません。彼は僕を避けて行こうとはしませんでした。彼は僕に詰め寄るためにわざと僕を選んだのは明らかです。僕にはそれが何故なのかはわかりませんが。
この衝突は先生の一人がバスが来たので帰る時間だと言ったことで終わりました。僕は先生の指図に従ってバスの方へ向かいました。この時僕は、落ち着いていたことで問題は解決したと思いました。僕は暴力に至らなくてよかったと感謝しました。
僕には何故この二つのグループが僕たちに絡んできたのか全く理解できませんし、いったいリンカーンメモリアルで何にに対して抗議をしてたのかもわかりません。僕たちはただ単にバスに乗るためにあつまっていただけで、決してメディアの大騒ぎの中心になるようなことはしていません。公共でのデモに遭遇したのは僕にとって生まれて初めてです。ましてやデモに巻き込まれるなんていうのも初めてです。
僕はわざと抗議者たちに変な顔をしたりもしてません。僕は微笑みましたが、それは僕が怒ったり威圧されたり挑発されて問題を拡大する気はないことを彼にわかってもらうためです。僕は敬虔なクリスチャンでカトリック教徒です。僕は常に僕の宗教の教えに従うよう努力しています。他人に敬意を表し暴力に至る行為を避けることに勤めています。
僕はこの人に何の敵意も持っていません。僕は彼が抗議をする言論の自由を尊重しますし、いつでもリンカーンメモリアルで祈りの声を上げることも支持します。ただ僕は彼は他人の空間に侵略してくる作戦については考えなおすべきだと思いますが、それも彼の選択です。
僕は人種差別者を含め存在するあらゆるひどい名前で呼ばれました。でも僕は暴徒のように僕の家族の名誉を汚すことは許せません。僕の両親はあの旅行には参加していませんでした。そして僕は公共の場で家族の代表として恥かしくない行動をするよう努めています。
僕は暴力や命を脅かす脅迫をソーシャルメディアで受け取りました。ある人は僕を学校で襲うと脅迫し、ある人は僕の近所に住んでいると言っています。僕の両親は暗殺の脅迫状を受け、ビジネスに対してもネット攻撃を受けています。
僕は自分の学校を先生たちをクラスメートたちを愛しています。僕は良い成績をとるために一生懸命勉強してきましたし、課外授業にも色々参加してきました。僕は 僕たちの学校の生徒たちがアフリカ系市民や原住民に対して差別的なひどいことを言ったなどということを、多くの人々が起きていないことを起きたかのように信じていることに非常な悲しみを感じます。
僕は他の人たちのことは言えませんが、僕のみに関してだけ言うならば、コビントンカトリック高校の生徒たちはすべての人種や文化に尊敬の念を持っています。僕たちはすべてに人々の言論の自由を支持します。僕はフィリップさんの言ったことについて何もいうことはありません。僕は彼をしらないし彼の心の中のことが解るとも思えません。また他の抗議者に関してもこれ以上言うつもりはありません。彼らの心のうちは解りませんから。
フィリップさんが元海兵隊の米国退役軍人だということを読みました。彼の貢献に感謝するとともに制服を着て国を守ってくれている方々に感謝いたします。もしだれか一人自由に発言する権利があるとしたら、それは海兵隊退役軍人です。
僕は自分が観察し感じたことしか話せません。しかし僕はたった数秒のビデオを観ただけで判断を下すのではなく、すでにインターネットで観られる長い方のビデオをみてくださるようにお願いします。長編のほうは目的ある人々が表現したのとは全く違う映像であることがわかるはずです。
僕は何が起きたのかをはっきりさせるために、コビントン高校の主教様たちににこの事実を告げました。 そして僕はどのような捜査にも自主的に協力する旨を明らかにしました。
なんという立派な高校生なんだ。白人高校生だから人種差別者に違いないと思って挑発したフィリップ爺さんや、前後の状況も知らないでカトリック生徒たちを人種差別扱いした左翼の大人たちとは大違いである。
事実が分かった今、彼らをさんざんこき下ろした大人たちは謝罪する覚悟はあるのだろうか? かなり疑問だがね。