米最高裁ハーバード大学の人種を考慮する入試審査は違憲と判決、アファーマティブアクションは組織的な人種差別

本日(6/29/23)最高裁は大学入試の審査に人種を考慮するアファーマティブアクションは違憲であるという判決を下した。これは2014年に保守派活動家のエドワード・ブラムによって起こされた訴訟の判決だ。ブラムは2014年、Studens for Fair Admissions(公平な入試を支持する学生たちの意)という組織を創設。ハーバード大学とノースカロライナ大学(UNC)を相手取って、入試の際に人種を考慮にいれるのは違憲だとして訴えていた。これに関しては私も過去にエントリーを書いたことがある。(ハーバード大学入試審査に見る組織的な東洋人差別、訴訟で明らかになる – Scarecrow in the Strawberry Field (biglizards.net))ハーバード大学とノースカロライナ大学は、それぞれ全米最古の私立大学と公立大学である。

アファーマティブアクションは人口の割には学力の高い学生が極端に多い東洋人にとって非常に不公平なシステムである。それについて2018年に拙ブログでもこのように説明した。

(入学を)学力のみで審査した場合、東洋系学生の数が現在の18.7%から43.4%にまで増えてしまうという。レガシーと言われる推薦学生やスポーツ奨学生の枠を取っても、東洋系学生の割合は31.4%を占めてしまうことになる。この事実は2013年ハーバード内部のHarvard’s Office of Institutional Research (OIR)による調査結果によって同大学はすでに把握していたにも関わらず無視してきたのだ。

またデューク大学ピーター・アーチディアコーノ教授の調査によると、合格率25%の東洋系受験生が、その他のことが全く同一であった場合、白人なら35%にラテン系なら75%、そして黒人なら95%の確率で合格する計算になるという。同教授のリポートにはハーバードが「人格審査」において東洋系受験生の成績を低く審査することにより、いかにして学生の望ましい人種分布が起きるように操作していたかを如実に提示している。

ではAPの記事から今回の判決内容について読んでみよう。

ワシントン(AP通信) – 最高裁は木曜日、大学入試におけるアファーマティブ・アクション(積極的差別是正措置)を否定し、人種を要因にすることはできないと宣言した。(略)

ジョン・ロバーツ最高裁長官は、大学があまりにも長い間、「個人のアイデンティティーの試金石は、挑戦やスキル、学んだことではなく、肌の色であるという誤った結論を下してきた。私たちの憲法の歴史は、そのような選択を容認していない」。(略)

ノースカロライナ州のケースは6対3、ハーバード大学のケースは6対2であった。エレナ・ケーガン判事がもう一人の反対者だった。

クレアランス・トーマス判事は自分がアファーマティブアクションの恩恵を受けたとしながら、ロバーツ判事と同意見を示している。もっともトーマス判事の頃のAAは単に入試の際に黒人を差別してはいけないという判決であり、黒人を特別扱いすべきという現在のAAとは全く別物であることを明記しておく。

アファーマティブアクションの当初の目的は、伝統的に差別されてきた黒人が大学入試で差別されないようにアウトリーチなどを行って黒人の大学進学を促進しようということで始まった。信じがたいことに、クレアランス・トーマス判事が若い頃は、黒人は黒人だというだけで有名大学に入学できないという事実があったのだ!

しかしもうそんな時代はとっくに過ぎてしまい、今や大学に行きたければ学力ある黒人はいくらでも入学が可能となった。にもかかわらずアファーマティブアクションはいつの間にかアウトリーチから一定数の人種枠を設けるクォータ制度へと変わってしまったのだ。

どの人種でも同じように学力があるというのであれば問題はない。志願者の人種配布がその土地の人種配布と同じであるというであれば成績順に取っていったとしても、学生の人種配分は世間のそれと変わらないだろう。しかし問題なのは人種によって学力にばらつきがあるということである。

学生の成績は家庭環境で大きく変わる。子供の勉学に熱心な家庭は必然的に子供の成績もよくなるが、子供のことなど全く無関心の過程では子供の成績は伸びない。黒人の場合、父親のいない母子家庭が70%という酷い数であり、母親自身も無学であるから子供の成績にも興味がない家庭が多い。その点東洋系の過程は伝統的に両親が揃っていて子供の勉学に非常に熱心である。だから大学入試にもその差が歴然と出てしまうのだ。

アファーマティブアクションの不公平さは1990年代から言われていることで、訴訟も何度か起きているが、その度ごとに人種のみが考慮に入れられるわけではない場合は違憲ではないとされてきた。しかし東洋人や白人の場合は人種のみで落とされるというのが普通の状態だった。以前にも書いたが、東洋人学生は入試の際になるべく自分が東洋人であることを隠すようにと、受験ガイドに書かれているくらいだ。

これによって左翼リベラルは発狂状態であるが、人種差別を失くすためという名目の人種差別というおかしな政策が違憲とされたのは喜ばしいことである。

関連エントリー:アメリカに存在する組織的差別とは何か?ヒント、黒人差別ではない! – Scarecrow in the Strawberry Field (biglizards.net)


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ドラアグクィーン絵本読み聞かせ会の目的は子供のグルーミングだ

先週末はアメリカ全国各地でプライド行進イベントが行われたが、その中で半裸のプライド参加者の男女が集団で”We are here, we are queer, we are coming for your children.”と歌いながら歩いている動画がツイッターに上がってきた。卑猥な動画なので添付しないが、これは「俺たちはここにいる、俺たちはクィアーだ。お前たちの子供を迎えに来た」という意味だ。

卑猥な動画はこの動画だけでなく、各地のプライドイベントで全裸の男が歩き回り子供の前で股間を見せびらかせたり腰を振ったりする動画がいくつもツイッターに上がっていた。彼等は単に裸で歩き回るだけでなく、子供の前でわざわざ卑猥な踊りをしてみせたのだ。

昔のゲイパレードは子供を対象にしていなかった。同性愛者は子供を腐敗するという偏見を振り払うために、LGB当事者も異性愛者と同じで同性に性愛を感じる以外はごく普通の人びとであるというイメージをつくることに努力していた。だから子供の前で裸になったり、卑猥な恰好で子供向けのイベントなどやらなかったのである。そして小児性愛の団体がゲイプライドに参加するのを常に拒んでいた。

ところがLGBにTQ+が加わった途端、彼等は子供への性欲をあからさまに示し、自分らの小児性愛嗜好を堂々と正当化するようになった。そのあまりの過激さにLGBの人たちからも批判が生まれ抗議する当事者たちも現れたが、グルーミングに抗議するLGBたちはプライドイベントから次々に追い出され、今やプライドイベントはまっとうなLGBが参加できないイベントへと変化しつつあるのだ。

さて、そんななかで日本でもなんと子供の手懐け作戦第一歩であるドラアグクィーン絵本読み聞かせ会があちこちで開かれるようになった。アメリカでは図書館を使うことが多いが、日本では公立美術館や団地の公民館などで行われているようだ。

今朝橋本久美さんのスペースで、この話が取り上げられたが、彼女みたいな知識豊富な人でもまだまだドラアグクィーンストリーアワーの悪質な現状をあまりよくご存じないということを知って少し驚いている。もっともこういうことはアメリカ在住の人間でも直接自分の身に降りかかったり、特に興味をもって観察したりしていなければ気が付かないことなので、ましてやまだまだLGBTQ+活動が盛んではない日本の皆さまがさほどご存じないとしてもそれはもっともなことである。ただ私が何度も書いているように、活動家の有利な点は人々が知らないということにある。彼等は自分らについて勉強してくださいだの本を読めだの騒ぐのとは裏腹に、実は自分らが本当にやろうとしていることを一般の人びとに知られることを望まない。もし彼等が一般人の理解を得たいのであれば、もっと自分らがどんな内容の本を子供に読み聞かせようとしているのか、先ずは父母たちを招いて会を開くべきである。ところが上記の団体の宣伝ビラを読んでも解るように、子連れでない大人の参加はお断りとなっている。

さて、ではどうしてドラアグクィーンによる子供への読み聞かせがいけないのか、それには色々理由はあるが、アメリカで起きてることは日本でも起きるだろうと想定するならば、活動家は万国同じモデルで動いているので、ドラアグクィーンの活躍は絵本読み聞かせ程度では終わらないだろし、彼等のメッセージも子供が大人を性の対象として受け入れるための下準備となることは間違いないからだ。

先ず考えていただきたいのは、なぜ女装した男たちが3歳から8歳という幼児を対象に絵本など読みきかせなければならないのかということだ。同性愛を普通に受け入れる教育をそんな幼い頃からする必要はないし、よしんばそういう必要性があったとしても、単に人によってお父さんとお母さんの代わりにお父さんとお父さんやお母さんとお母さんという家族もある程度の話を普通の女性がすればいいだけの話で、わざわざけばけばしく化粧して卑猥な恰好をした男たちが出かけて行ってやるようなことではないはずだ。

私は女装してまで女子供に近づこうとする男には用心が必要だと常々思っている。こういう男たちは普通の身なりをした男たちよりも無害を装って相手を油断させるぶん、ずっと危険な存在だからである。

トランスジェンダーを自認する男性には二種類ある。ひとつは元々ゲイ男性で自分を女っぽくすることで男っぽい男性を惹きつけたいと思っている男たち。もうひとつは女装することで性的な欲求を満たそうというオートガイナフィリア(AG)と呼ばれる男たちだ。このAGの男たちは別のフェティシズムを同時に持っていることが多く、圧倒的に多いのが小児性愛(ペドフィリア)である。

(言ってる傍からこれ。上記の読み聞かせに出演する男性はこういうことやってます。(1) The Nuntius on Twitter: “レイチェル・ダムールは、日本の大きなフェティッシュクラブでもパフォーマンスを行っている この男性は、セクシュアル志向のプロレスイベントを行うクラブでもパフォーマンスを行っている これが、美術館が子供たちに読み聞かせをするのにいいと思った人たちだ 一体なぜ? 2/2 https://t.co/uUP6qPyYj0” / Twitter

現にイギリスやアメリカでは小児性犯罪者として登録しているような男たちが女装してドラアグクィーン絵本読み聞かせをやっていたという事実が何件かあった。また9歳の男児をドラアグとしてトレーニングしていた男が小児性愛前科者だったと言う事件も起きている。

普通女性は見知らぬ男性を本能的に警戒する。そして警戒心に欠ける子供たちには、見知らぬおじさんについて行っちゃだめよと常々教えているものだ。ところがドラアグによる読み聞かせ会になど参加させ、こんな恐ろしい恰好をしている男たちを「優しいおじさん」として子供に慣れさせたりすれば、こどもたちは女装男たちを恐れなくなる。それがどんなに危険なことかよくよく考えていただきたい。

子供の洗脳は絵本読み聞かせだけでは済まない。すでに日本の地方の学校では小学校や中学校で女装男やドラアグクィーンらが招かれて子供たちに講演をしているところがある。LGBT理解増進法が通った今、こうした講演はあちこちで起きるだろう。そのうち学校の体育館で女装男が半裸でおどりまくるドラアグクィーンショーが行われ、保護者がしらないうちに子供たちがその「演技」を強制的に見学する羽目になるのだ。

そして女装男たちは思春期前の子供たちをドラアグに仕立て上げ卑猥な踊りをさせ、大人の男たちがそれを観て興奮しながら声援をおくるという構図が出来上がるのである。これは私の妄想ではない。すでにアメリカで起きていることだ。こちらで家族向けとされるドラアグショーの様子観られるが観閲注意。

もし同じようなパフォーマンスを大人の女性のストリッパーが子どもの前でやったりしたら、ましてやそれを学校だの図書館でやったとしたら、間違いなく非難囂々であろう。だがそれを女装男がやる場合は許されると言うこと自体おかしな話ではないか?

どうか日本でもアメリカやイギリスのような状態になる前に、こうしたイベントは潰して欲しい。

参考記事:

The Real Story Behind Drag Queen Story Hour | City Journal (city-journal.org)

Full article: Drag pedagogy: The playful practice of queer imagination in early childhood (tandfonline.com)

After drag queens, pedophilia is next – American Thinker

Pedophilia advocate admits conservatives are right: Yes, kid drag shows are sexual – LifeSite (lifesitenews.com)

Houston Public Library admits registered child sex offender read to kids in Drag Queen Storytime | khou.com


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初夏、家族で庭園訪問

今年のカリフォルニア南部の6月は結構涼しい日々が続いており、本日も朝は14度Cで昼過ぎの最高気温が23度Cという快適さ。お空は真っ青で暑くもなく寒くもなく、出かけるには最高の日よりということで、苺畑一家は近所にある庭園に行って来た。

ここは昔は大金持ちの所有地で、丘一杯に色々な木々や花が植えられており、場所によってバラ園あり、椿園あり、種々の木々の生える林がいくつもある。そして中にはなんと日本庭園も!

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これは元の所有者が日本人の庭師に設計させたものなんだそうだ。池には鯉も泳いでいた。

鯉が居ると言って大はしゃぎをしたのはお爺ちゃん。実はこの庭園に今日行こうということになったものお爺ちゃんの提案である。こんなに天気がいいのだから花見に行こうと昨日から騒いでいたので、ついに私たちも重い腰を上げた。

しかしお爺ちゃんの元気なのには驚き。あっちへ行こう、こっちへ行こうとすごいエネルギー。この庭園は丘になっていて、丘のてっぺんに元の所有者の家がある。今は博物館みたいになっているが、住居としても十分住めるようになっているので、時々パーティーとか行われているらしい。

その屋敷の裏側にはさらに急な坂道が続いているのだが、お爺ちゃんが「行こう、行こう」と大騒ぎ。いやいや、私には絶対無理。かといって一人で行かせるのも不安。結局お爺ちゃんはひとりでたったかいってしまった。まあ一本道なので迷うことはないし、頂上についたら戻るしかないので放っておいたら、元気よく帰ってきた。

この庭園には食堂もあるが、値段の割にはさほどおいしくないサンドイッチなどがある程度。それで私は最初からお弁当持参。お爺ちゃんは出かけると外食できると思っており、何か買わないと煩いので、ストロベリーレモネードを買った。お爺ちゃんにはカクテルだよといっておいた。

それにしても気が付いたら3時間も歩きっぱなしだったのにさほどつかれなかった。去年の私だったら絶対無理だったと思うと、随分元気になったもんだと我ながら感心した。

これからカリフォルニアは本格的夏に入る。こんな快適な日々も、もうあと何日つづくことやら。


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スタートレック、ストレンジニューワールドの酷すぎるシーズン2第一話

一年間まってスタートレックのストレンジニューワールドのシーズン2第一話を観た。去年スタートレックシリーズを全部観たくてパラマウントと契約したのだが、シーズンがお休みに入ったので解約し、ピカードのシーズンが始まったらまた始めようと思っていた。しかしピカードの第三シーズンは一話を無料で観たが全然面白くなかったので、ストレンジニューワールドが始まったら再開しようと待っていた。

そしてついにストレンジニューワールド第二シーズン開始ということで、先ずは無料の第一話を観た。観たが、、酷かった、、酷すぎる。

先ずシーズンプレミアなのに主役のパイク艦長が最初の数分しか出て来ない。第一シーズンで逮捕されたナンバーワンの弁護をするために出張するという設定でエンタープライズはスポックに任される。第一話でなんでこうなる?無料の第一話で視聴者の心をつかむ必要がああるのに、一番魅力的なキャラクター(しかも主役)を早々に追っ払うってのはどういうことだ?

ま、百歩譲って第二の主役であるスポックに焦点を当てたエピソードにするというなら、まあいいとしよう。ところがこの話の主役はスポックでもないのだ!

話はパイク艦長が留守の間に以前の乗組員だったエリカからのSOSを受け、スポックは上部を騙してエンタープライズを勝手に使って救助に向かう。到着した星はクリンゴンの植民地だかなんだかでクリンゴン星人が沢山いる。探索チームはムベンガ医師とチャペル看護婦を含む数人だがスポックは含まれていない。まあそれはいいとしよう。

探索中に身元がばれてドクタームベンガとナースチャペルが捕まってしまい、話の後半はこの二人がどうやって脱出するかという話になってしまう。一千歩譲って医療チームの二人に焦点をあてるのなら、それはそれでいいとしよう。しかし彼等の脱出の仕方がまるで非現実的なのだ。

ドクターは全く格闘専門家ではないドクターとナースが突然格闘のプロになれる魔法の薬を持っている。そして二人はその薬を注射することで何人もの強靭なクリンゴン警備隊をぼこぼこにやっつけるというスーパーヒーローとヒロインになってしまうのである。

なんだこの馬鹿げた話は!

格闘シーンを撮りたいなら格闘にふさわしいキャラクターを使うべきで、なんで医者と看護婦が格闘するのだ?彼等を主役にしたいなら医者と看護婦という職業を生かした筋書きにすべきじゃないのか?例えば流行り病が蔓延してクリンゴンの植民地が危機的な状況にさらされていることを知ったスポックがムバンガ医師とその医療チームを派遣してフェデレーションの医学をもってして人々を救うとか。最初はフェデレーションの力など借りないといっていたクリンゴン星人がスポックとの交渉でしぶしぶ援助を受けるとかなんとかやり方があったんじゃないのか?なんで格闘技になるのだ、アホか!

私が新しいスタートレックシリーズのなかでストレンジニューワールドが気に入ってる理由はカーク船長の時代のオリジナルの雰囲気が出ている番組だからである。それなのに、この新シーズンはまるで大駄作だったディスカバリーの脚本家や製作者がそのまま移動してきたのではないかと思えるほどひどいものになっている。

筋がくだらないのもそうだが、私がディスカバリーシリーズで大嫌いだった色々な要素がこちらにもある。

先ず画像が暗すぎる。ディスカバリーは最初から最後まで画面が暗くて何が起きてるのか分からない状況が多かった。特に船内の証明が暗すぎる。登場人物が黒人ばっかりなのに、あれでは人々の顔の表情が良く分からない。その点SNWの第一シーズンは明るくてそれぞれの登場人物の顔が良く見えてよかったと思っていたのだ。

ところが今シーズンは船内がまっくらけ。訪れたクリンゴンの植民地も薄暗くて格闘シーンでも何がおきてるのかよくわからない。ドクタームバンガはアフリカ人でかなり肌の色が黒い。コンナに暗くては彼の顔が全然見えない!

乗組員はブス女ばかり。スポックとムバンガ以外の主要な乗組員は全員女性。しかもオフラを含めて美女が一人も居ない。オリジナルシリーズではオフラは超美人で赤いミニドレスの下から美脚を出すシーンが有名だったのに。そういえばこのシリーズでは、これだけ女性乗組員が多いのに誰一人としてミニスカートのユニフォームを着ていない。

最近ゲーマーたちも文句を言っていたが、何故かサイエンスフィクションやアクション物に出てくる女性が最近やたらにブスが多くなった。昔は映画でもテレビ番組でもゲームでも、主要なキャラクターは皆美男美女と相場は決まっていた。そして美女は特にスタイルのいい身体の線がばっちり決まるセクシーな恰好をしていたものである。

そんな服を着て闘えるのか、とか、スペースシップでミニスカートはおかしいだろ、とかいうツッコミは娯楽番組に向けてすべきことではない。そんなの分かりきってることだ。そんなことをするのは、日本のアニメの女の子キャラが着てる服に機能性を要求するくらい無粋というものである。

百万歩譲って登場人物がみんな醜女とブ男ばかりなのを許すとしても、話の筋がバカバカしすぎるという点はもう許容できる範囲ではない。どうしてハリウッドは成功しているシリーズすらも台無しにしてしまうのだ?

だいたいこのシリーズは誰を対象に作られているのだ?普通サイエンスフィクションのファンには男性が多いが、男性ならセクシーな衣装を纏った美女を見たいはずだ。女性ファンを増やしたいなら格好いいイケメン俳優の活躍を見たいはずだ。

ブスの女ばかりが出てくる番組を一体誰が見たいのだ!

ひとつだけ良い点。クリンゴンが新世代の時のクリンゴンに戻ったこと。オリジナルシリーズの時はメイクアップの技術がまだ未熟であったため、クリンゴン星人は肌の色が黒っぽく釣り眉毛だったくらいで地球人との区別はあまりつかなかったのだが、新世代で額に深いしわのある顔になり、全体的に大柄で男も女も強靭である設定に変わった。クリンゴンの女は特に豊満な胸の谷間が自慢だった。

それが何故かディスカバリーではメイクが完全に変わって俳優の顔がまるで分別できないほどひどいものになっており、いったい何星人なのだろうと思うくらい変わってしまっていた。それが今回90年代のネクストジェン・新世代の時にもどったのは非常に良いことだと思う。

さて、第二話からはお金を払わないと見られないのだが、いまどうしようか思案中。パラマウントで良い作品が多いのであれば登録してもいいが、これだけしか見るのがないのであれば、登録の価値があるかどうか、今悩んでいる。


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最初から解っていた潜水艇タイタン号の悲劇、なぜ遭難事件のように報道したのか?バイデン息子有罪示談の煙幕だった?

先週の日曜日に豪華客船タイタニック号の残骸を見物するために海底に潜水したタイタン号の行方がわからなくなったとして木曜日まで数日間にわたってメディアもSNSも大騒ぎしていた。艇内の空気が何日持つとか持たないとか、30分おきにSOSのような音を察知したとか、広域にわたりアメリカ海軍だけでなくカナダや他の国も協力して捜索活動が行われていると報道されていた。しかし木曜日の朝、アメリカの湾岸警備隊はタイタン号の破片を発見したと発表。人々の注目を集めたこの遭難事件は悲劇的な終わりを遂げた。しかし、この話はどうも胡散臭いという話が上がってきている。映画タイタニックのジェームス・キャメロン監督が、潜水艇が海水の圧力で内側に潰れる、いわゆる爆縮した事実は潜水艇と連絡が取れなくなって数時間後には関係者の誰もが知っていたとテレビのインタビューで話したのである。

タイタン号はイギリスの大富豪ストクトン・ラッシュ氏が始めたオーシャンゲートという会社による製造だが、デザインの段階からその安全性を危惧する批判が潜水艇専門家の間から上がっていた。特に胴体を作る材料について、これは海底の高水圧に耐久できるものではないという指摘が上がっていたのだ。

また問題とされたのはラッシュ氏の雇用方針で、潜水艇の専門家は元軍人の中年の白人男性ばかりで夢がない、若者に意欲を持たせるためには若い技術者を雇う必要があると言っていたインタビュー動画が拡散され、経験あるエンジニアを雇わなかったことで、安全性に関する十分な措置がとられていなかったのではないかという批判も上がっていた。

ではキャメロン監督の話にもどろう。私は知らなかったのだが、キャメロン監督は映画監督であると同時に潜水艇については専門家で自分も潜水艇の設計をしており、タイタニックにも何度も他の潜水艇で潜った経験がある。

「私は現場に何度もいっています」キャメロン氏は木曜日ABCニュースで語った。「33回も潜っているのです。多分(タイタンの)キャプテンよりも多く潜っている計算になります」

キャメロン自身、タイタニック号の残骸を33回訪れているが、潜水艇が客船の残骸を見るために潜水し始めてから1時間45分後に連絡が途絶えたと聞いたとき、潜水艇が 「消えた」ことを「疑わなかった」と語った。

ジェームズ・キャメロンは、オーシャンゲートのタイタン潜水艇の危険性に警鐘を鳴らしていればと後悔している。「私にとって、疑う余地はありませんでした。私は、あの潜水艇が最後に確認された深度と位置の真下にあることを知っていました。捜索は行われなかったのです」

キャメロン氏は潜水艇との連絡が途絶えたと聞いた時点ですでに何がおきたか察知していたと語り、関係者に連絡をしたところ、そうに違ないと確認を取ったと言う。其れに関してすぐに何も言わなかったのは、公式には捜索が続けられているという発表だったため、家族の心情などを思って沈黙を守っていたのだそうだ。事実海軍は潜水艇との連絡が途絶えた時間に爆縮と一致する音響信号を検知していたのである。つまり関係者は潜水艇に何が起きたか日曜日の段階ですでに知っており、潜水艇の残骸がどのあたりにあるかも十分承知していたのである。キャメロン氏がいうように「捜索は行われなかった」のだ。

実は私も火曜日の段階で潜水艇は多分爆縮したのだろうという話を潜水艦の専門家のユーチューブチャンネルで聴いていた。つまり関係者でなくとも専門家は何がおきたのかだいたい想像がついていたということだ。

しかしそうだとすると、月曜日から木曜日までの「酸素が、あと何時間持つか」だの「艇内からと思われる音がした」だのという報道は一体なんだったんだ?何のために数か国の軍隊の協力を得て「捜索」などする必要があったのだ?最初からアメリカ海軍も湾岸警備隊も何が起きたか解っていたなら、連絡が途絶えた時の場所付近に無人潜水艇を潜らせて探せば済んだだけの話ではないか?いったい四日間にわたる「捜索」は何のためだったのだ?

実はここ数日、司法局が5年にわたって捜査をしている、現大統領のドラ息子ハンター・バイデン(53歳)の汚職・脱税事件に関する重大な進展があったのだ。ハンターは罪状への有罪を認めることで減刑されることが決まったのだ。これによってハンターは多分一日も刑務所の臭い飯をくうこともなく、たんなる執行猶予程度で済まされてしまうことになる。

この重大発表の数時間後、なんとハンターはジョー・バイデン主催のインディア首相歓迎パーティに出席し、メイリック・ガーランド司法長官とその夫人と談笑していた写真が公開されている。

この事件はハンターのみならず、父親のジョー・バイデンがハンターのウクライナや中国との汚い商談にジョー爺さんが関わっていたという密告者の証言もあり、公平な世の中ならバイデン大統領は弾劾どころか背信罪で逮捕されてもいい位の出来事なのだ。そんな重大なことが起きてる時に、アメリカメディアは何をしていた?

潜水艇が行方不明だ?酸素が足りないだ?

すでに何が起きたか解っていた事件を、あたかも遭難しているかのように四日も一日中報道しまくって、もっと大事な捜査の話を一切しなかったメディア。

この話は確実にハンターバイデンから人々の関心をそらすための煙幕だったのだ。


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保護者を中心に北米で増える反LGBTQ+活動

数日前、カリフォルニアのグレンデール市の教育委員会の前で二度目の抗議デモがあった。ほんの一週間前にも子供を守ろうという保護者達と、親LGBTQ+ANTIFA連中との小競り合いがあったばかりだが、今回は学校区が6月をプライド月間として正式に学校区の教育プログラムに入れることへの抗議デモだった。抗議者の中には「子供に手を出すな”Leave Kids Alone”と印刷されたTシャツを着てる人々も多くいた。前回と比べて今回はLGBTQ+教育に反対する人々の数の方が親LGBTQ+よりも圧倒的に多かった。また100人以上のグレンデール警察が出動したこともあり、抗議デモは比較的平和に終わった。

グレンデール市はロサンゼルス郡の一部であり、民主党で反トランプのアダム・シフ下院議員の選挙区でもある。市民の多くが民主党支持者であるが、アルメニアからの移民が非常に多いことでも知られている。アルメニア人たちは敬虔なキリスト教徒が多く文化的に非常に保守的である。

一方、アメリカよりもずっと過激な親LGBTQ+法があるカナダでも、最近モスレム移民やキリスト教徒らが団結して子どものへのLGBTQ+教育を抗議するデモをおこなったり、高校で生徒達が学校のLGBTQ+教育に抗議して授業を放棄するウォークアウトを行ったりした。

ここ数年、反LGBTQ+運動はカナダでもアメリカでも徐々に広がってきているが、過去一年特にその数が増えたように感じる。 これはLGBTQ+活動家の間でも感じられているようで、今日読んだこの記事、過激派グループによるヘイトが煽るアンチLGBTQ+運動増加の傾向を調べた調査結果がそれを如実に表している。この記事は見出しからも解るように親LGBTQ+側から書かれたものであるが、過去一年間にわたって反LGBTQ+と思われる抗議運動について詳しく書かれていて興味深い。

この調査はADL(The Anti-Defamation League)とGLAADという超過激派左翼のLGBTQ+応援団体によって2021年4月から2022年6月にかけて起きた反LGBTQ+抗議に関してまとめられた調査である。同調査によるとこの間に365件にわたるアンチLGBTQ+事件が起きたが、そのうちの約三分の一がドラアグショーに反対するものだったという。そして半分近くの49%が過激派団体と関わりのある個人によって行われたものであり、ほとんどが口頭による嫌がらせだが、40件は器物破損、11件が傷害だった。 これらの事件はワシントンDCからカリフォルニア、フロリダなど全国46の州から集計されたものである。

調査によれば、こうしたアンチデモは子供を手名付ける「グルーミング」や小児性愛「ペドフィリア」といったものに結び付けられる傾向にあり、191件の嫌がらせや器物破損や暴力はこれらに反対するという名目で行われたものだった。

ADLとGLAADはその調査において、「反LGBTQ+の 『グルーミング 』陰謀論は、LGBTQ+コミュニティの真の目的が児童への性的虐待を助長することであると偽っている」と指摘している。(強調はカカシ)

この例として去年の12月にオハイオ州のコロンブス市でホーリードラアグストリータイムというイベント会場となったキリスト教会へ続く道で行われた抗議デモを挙げている。記事によれば50人からの武装した人々が集まったという。集まった抗議者たちの中には「グルーマーズは歓迎しない」と書かれたサインを掲げていた人もいたそうだ。調査書にはプラウドボーイズやペイトリアットフロントやホワイトライブスマターなどといった「過激派右翼グループ」のメンバーも混ざっていたとあるが、正直私はこの調査書の信ぴょう性をかなり疑う。

右翼保守のグループが本当に集まったのかどうか疑わしかったので、この事件の起きた当時の様子を報道したAPの記事読んでみたところ、やはり思った通り事実はかなり違っていた。この教会でのイベントは土壇場でキャンセルされてしまったのだが、それは反対派によるデモが原因ではなく、教会内でパフォーマンスをするはずだったドラアグクィーンたちと、イベントの警備にあたるはずだったボランティアとの間で警察を呼ぶ呼ばないで意見が割れたことが原因だった。パフォーマーたちは警察の警備が無ければ不安だと言い、ボランティアたちは警察が来るのに反対したのだ。

ここでちょっと考えてみよう。普通まっとうなイベント主催者ならイベントに反対する「暴力的な」過激派がやってくると考えた時、警察の警部に反対したりするだろうか?

私がこれまでみてきたLGBTQ+活動家とその反対派との衝突では、警察の存在が希薄なため、大抵の場合活動家による一方的な暴力に一般市民(特に女性達)が圧倒されるものがほとんどだった。それを考えると警察が出動して困るのはアンチの方ではなく活動家の方なのである。いったいこのボランティアたちはどういう種類の人間なのだ?この調査書ではアンチのことばかり過激派と呼んでいるが、活動家にも悪名高いANTIFAのような過激派暴力団が混ざっていたのではないのか?

同調査書によれば138件がドラアグショーに抗議するものだったが、33件は学校や教育に関するものだった。そして23件は医療関係の施設や保険会社や基金などに関するものだったという。

同記事では故意に隠しているが、アンチが抗議を行う場合すべてに共通するものがある。それは子供への影響である。調査書では単にドラアグショーとしているが、反対派が抗議をしたのはただのドラアグショーではなく子供向けのきわどく性的なパフォーマンスである。また教育現場における抗議は、行き過ぎたLGBT+教育や男女共同トイレや更衣室や男子の女子スポーツ参加などに対してだ。そして医療関係への抗議は、未成年の性転換治療や手術に対しての抗議である。

去年の8月、ボストン子供病院で子供の性転換治療が行われているというTikTok動画がきっかけとなり、ボストン病院は無数の爆破予告を受けたと言う。しかし私はこれも信じない。なぜなら調査書はボストン子供病院で子供の性転換治療が行われているとするTikTokの情報は偽情報だと決めつけているからである。これは読者諸氏もよくご存じのように嘘でもなんでもない。病院はTikTokの動画がアップされた後必死で削除したが、実は病院のウエッブサイトで子供の性転換治療を宣伝していたことが明るみに出ているのだ。だから私は病院側が爆破予告を受け取ったと言うのも全く信用していない。

調査書はオンラインにおいてもLGBTQ+の人びとへの中傷誹謗が増えているとしているが、我々ジェンダークリティカルへの(特に女性)に対する執拗なまでの嫌がらせや暴力や身元晒しなどを考えたら、彼等にどんな批判が集まろうと私には全く同情できない。もし彼等が受けたという誹謗中傷がヘイトスピーチだというなら、彼等が我々女性達にしてきた誹謗中傷も同時にヘイトとして批判すべきである。常に一方通行の批判になど私は耳を傾けるつもりはない。

ま、それはともかく、この調査書から学ぶべき大事な点は、一般市民は活動家達の一方的な活動を黙って指をくわえて見ているつもりはないということだ。調査書のいうような過激派右翼ではなく、ごく一般の市民が活動家の行き過ぎた子供への攻撃に反旗を翻したということだ。そしてその動きは活動家たちも脅威を感じるほど大きくなっているということなのである。

「子供に手を出すな!」

Leave Kids Alone!


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ジェームス・オキーフ、ブラックロックの内側を暴く

これは昨日ジェームス・オキーフのOMGが発表したお得意の隠しカメラリポート。どなたかが日本語役をつけてくれているので張っておこう。

私がブラックロックについて知ったのはほんの最近。しかもポリコレに関する話題から、大企業がいったい誰のいいなりになっているのかという文脈からだった。しかしブラックロックは私が思っていたよりも、もっと巨大な組織であり、ロシア対ウクライナ戦争とも密接に関わりがある。

最近ずっと保守的だったフォックスニュースがだんだんポリコレに冒されているというのも、保守派ケーブルテレビのキャスターの第一人者であるタッカー・カールソンが解雇されたのも、ブラックロックがフォックスニュースの13%からの株を持っているということと無関係ではあるまい。

サージ・バロレーは、大統領が誰かなんて問題じゃない。金を動かしてる人間が誰かが問題なのだと語っている。また、政治家なんて安いものだ10万ドルも出せば(一千万円強)こっちの思い通りになるなどと言っている。特に戦争は儲かる、ウクライナは小麦が資産だからロシアがウクライナの貯蔵庫を爆破してくれて大助かりだよなどとうそぶいている。いや、彼が本気でそう思っているのか、単に一緒にいる女性に自慢話がしたいのかは分からないが、彼の言ってるようなことは私も多分そうだろうと思っていることばかりだった。バロレー自身、もし君がリポーターでこの話が外部に漏れたとしてもどうということはない、こんなの普通の人には解らないことばかりだから、と偉ぶっていた。

しかし今朝ジェームス・オキーフがスティーブン・クラウダ―の番組で話していたのは、確かにみんなそんなことだろうとは思っていても、実際にその裏を取れるということには意味がある。彼等が実際法の下で罰せられることがなくても、彼等が好き勝手なことができるのも一般市民が関心を持っていないからで、より多くの人が「これはおかしい」と思い始めれば事は変わるのではないかというのである。

確かに、ブラックロックにとっては小規模なことかもしれないが、バドライトやターゲットのボイコット、ディズニーのポリコレ映画の散々たる業績を考えると、一般消費者にも案外拒否権はあるのかもしれない。


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連邦地裁判事アーカンサスの子供性転換禁止法を永久に差し止める、他州にも影響あり

予測していたとはいえ悪いニュース、本日全国でもいち早く子供の性転換治療を禁止する法律をとおしたアーカンサス優の子供の性転換治療禁止法が永久的に施行禁止され、事実上覆される結果となった。アーカンサス州での法律が可決されて以来19の州で同じような法律が通っているが、そのほとんどで訴訟が起きており、一時的に施行停止になっている州もいくつかある。(強調はカカシ)

ムーディ連邦地裁判事命令の中で、この禁止法はトランスジェンダーの若者と家族の適正手続きと平等保護権を侵害していると判断した。また、この法律は、医療提供者の憲法修正第1条の権利にも違反していると述べた。

「子供たちを守ったり、医療倫理を守ったりするよりも、禁止されている医療が患者の精神的な健康や幸福を向上させることを示す証拠があり、それを禁止することによって、州は自らが推進すると主張する利益を損なっている」と、ムーディは判決文に書いている。

ムーディ判事の判決は、アラバマ州やインディアナ州で同様の禁止令を一時的に阻止した他の判決でも、裁判官が述べたことを繰り返したものである。

無論アーカンサス州のティム・グリフィン司法局長は米国第8巡回区控訴裁判所(the 8th US Circuit Court of Appeals)に控訴する予定であると話している。

同法律は2021年に共和党議会がアサ・ハッチンソン前知事(共和党)の拒否を覆して通したものだった。これについて今やトランスジェンダリズムの奴隷と成り下がったアメリカ市民自由連盟(ACLU)の執行役員ホーリー・ディクソンは、、

「この決定は、明確なメッセージを送るものです。この医療に関する恐怖を煽り、誤った情報を流すことは、精査に耐えるものではなく、トランスの若者を傷つけるものであり、止めなければなりません。「科学、医学、法律は明確です。アーカンソー州の若い人々が成長し、健康でいられるようにするためには、ジェンダー肯定治療が必要です。」

と述べている。何が科学だ、何が医学だ。未成年が性転換治療治療で実際に元からあった精神疾患が改善され安定した大人になったという証拠などひとつもないのだ。元ジェンダークリニックではたらいてちた職員の話では、思春期ブロッカーを受け異性ホルモンの受けた患者で精神状態が改善された例はひとつもないという。それどころかホルモンによって変形してしまった生殖器に絶望して、それこそ自殺を図る子もいるというのだ。こんな野蛮な治療が医学と言えるのか?何がジェンダー肯定治療だ、いい加減にしろ!

などと感情的になっている場合ではない。この判決は予期していたものだ。これは元々法律が通ったからといってそこで終わるような問題ではない。この問題は女子スポーツの男子参加と同じで最終的には最高裁判所で争わなければならない重大な問題なのである。しかしそれには時間がかかる。

私はその間にどれだけの子供が犠牲になるかと思うと非情に心苦しいのだが、昨日お話した脱トランス患者たちによる訴訟や体験談は非常に大事だ。この訴訟が最高裁に行くまでの間、反性転換治療の活動を我々一般人は根気よく続けていく必要がある。幸いマット・ウォルシを始め脱トランスの活動家や子子供を危険にさらされている親たちが草の根レベルでどんどん反対運動を始めている。

何と言っても一番大切なのは子供がこの恐ろしいトランスジェンダリズムというイデオロギーに汚染されないようにすることである。先のジェンダークリニック元従業員によると、子供はジェンダークリニックの門をくぐったが最後、三日後にはホルモン治療が始まってしまうという。だから学校などでこの子はトランスジェンダかもしれないなどと言われたら親は絶対にジェンダー専門家に子供をみせてはいけない。精神カウンセラーでも学校が推薦するようなところへ連れて行っては行けない。一旦子供がトランスジェンダーだと診断されたら、親が子どもを救う手立ては非情に限られてしまうからだ。

だから今フロリダ州で行われているような幼稚園や小学校などでLGBT関係の授業をしてはいけないという法律は非常に大事だ。そして多くの’親たちに学校で何が行われているのか知ってもらうことが必用だ。

多くの親たちは子供が自分は異性かもしれないと言って初めてこの問題に直面する。だから自分ではどうしていいかわからず、学校のカウンセラーなどの言いなりになってしまうのだ。そうならないためにも、活動家の父母たちが教育委員やPTAで発言を繰り返し、子供たちがこの恐ろしいカルトに誘惑されないように活動していかなければならないのだ。

つけたし:すばらしいビデオを見つけたので張っておく。日本語字幕あり。

関連エントリー:

カリフォルニア州、子供の性転換を肯定しない親は親権を失う法律が下院を通過 – Scarecrow in the Strawberry Field (biglizards.net) 6/19/23

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カリフォルニア州、子供の性転換を肯定しない親は親権を失う法律が下院を通過

先日カリフォルニアで現在18歳の少女が13歳の時に大した問診もなく乳房を切除されてしまったとして医者及び病院を訴えるという記事を読んだ。(強調は原文のまま)

13歳で乳房を摘出された少女が病院提訴/少女「未成年は飲酒、タバコ、タトゥー等が禁じられるのに、なぜ性転換手術を受けさせるの?」/米で訴訟相次ぐ

原告レイラ・ジェーンの代理人弁護士の一人、チャールズ・リマンドリ氏は声明で、被告らは思春期抑制薬とホルモン剤を処方し、その後両乳房切除術を行った際に「イデオロギー的で利益を追求した医療虐待」を行ったと述べた。

現在 18 歳のジェーンは、11 歳のときにネット上の人々の影響を受け、両親に自分が男の子であることを告げ、医師の指導を求めるようになった。

3人の医師はジェーンが異性間ホルモンを投与するには若すぎると述べたが、最終的に彼女は他の数人の医師に紹介され、思春期ブロッカーとホルモンを処方された。6か月後に彼らは彼女の胸を切除した。

「被告らは、彼女がトランスジェンダーであるという誤った信念に導かれた心理的出来事に疑問を呈したり、引き出したり、理解しようとしたりはせず、彼女の多面的な併発症状の提示を評価、治療することもなかった」と訴状は述べている。

彼女はその後「脱性転換」、つまり女性としての自覚を再開した。彼女は現在、社会不安障害などの精神的健康上の問題で心理療法を受けている。

ジェーンさんは声明で「法律では、子どもたちはタトゥーを入れる、友人と車を運転する、飲酒、タバコを吸う、さらには投票するなど、長期にわたる影響をもたらす可能性のある重大な決断を下せるほど成熟していない」と述べた。「では、なぜ13歳の子供が自分の身体を切断するという決断をすることが許されるのでしょうか?」

ジェーンさんの代理人は「カイザーは、インフォームド・コンセントもなしに、罪のない子供たちに薬物や手術などの取り返しのつかない性模倣治療を施すというインチキ行為を続けている」と述べた

今回訴えられているカイザーパーマネンテ病院(Kaiser Foundation Hospitals, Permanente Medical Group)と医者たちは、別の脱トランス女性からも訴えられている。

さて、この記事をツイッターで紹介していた藤栄道彦(@michihikofujieiという自称漫画家でツイッターには15万7千人もフォロワーが居る)という男はこんなバカげたことを書いている。

いや、医者じゃなくてお前とお前の親の責任。 親の責任の方が大きいけど、少なくとも医者に過失は無いぞ。

私はこの男がアメリカの実情も知らないで馬鹿なことをいっていると思ったので、実際アメリカでは(特にカリフォルニアでは)子供の性転換肯定の親への強制圧力がいかにひどいか、時と場合によっては性転換治療を拒めば親権を失う危険を伴うのだと説明した。しかし藤栄は責任は本人と親のみにあり医者には全くないと頑固に言い張る。挙句の果てに、もし健康な腕を切り落としてくれという患者の要求に医者が従った場合でも同じことが言えるのかと言う質問にも、「言える」とぬかしおった。この男、どう考えても頭のネジが一つはずれている。

こちらの記事によると。やはり私が思った通り、家族は少女の性転換を始めないと少女が自殺してしまうかもしれないと脅かされていたという。

ジェーンが性転換治療を始めた頃にはまだ法律にはなっていなかったが、今現在カリフォルニアでは子供の性転換を肯定しない親から親権を奪える法律がすでに州議会の下院を通過している。カリフォルニアは下院も上院も知事も民主党なので、下院を通った法案が法律になるのは時間の問題である。

この法案AB957が通れば、親が子供の性転換を肯定しないことは児童虐待と見なされるというもの。

AB 957の修正後は、「子どもの健康、安全、福祉の一部として、子どもの性自認を親が肯定することを含む」とされ、カリフォルニア州家族法全体の定義と適用が変更される。

カリフォルニア州の裁判所は、カリフォルニア州家族法3011条に基づき、親がLGBTQ+の思想を否定した場合、子供を両親の家から連れ出す完全な権限を与えられることになる。

子どもの健康、安全、福祉」の定義を変更することで、学校、教会、病院、その他子どもと関わる組織は、未成年者の「性別移行」を肯定することを義務づけられるか、児童虐待の罪に問われる危険がある。

AB 957は、カリフォルニア州の裁判所に対して、性別の「不確認」の「証拠」を提供する団体を拡大する可能性もある。

カナダではすでに父親が娘の男性ホルモン投与を阻止しようとして逮捕され罰金が課され禁固刑になる寸前だ。カリフォルニアがそうなる日も非常に近い。だからこそこの訴訟は非常に大事だ。

子どもを危険で不可逆的な手術から救いたければ、こんな野蛮な行為に至る医師たちを罰するか、法律をつくって未成年の性転換手術を違法にするしか道はないのだ。


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映画のミュージカル化が大成功した「プロデューサーズ」に大感激

本日のカカシミュージカル観賞批評はメル・ブルックス監督の1958年公開の同題名の映画を、やはりブルックス監督が舞台でミュージカル化した「プロデューサーズ」。いやあ、聞いてはいたけど素晴らしかった。

さっきウィキで調べたところによると、この映画はヒットラーを主演させるミュージカルを作るという悪趣味な内容のせいなのか、日本での公開は何と2000年までされなかったというのだから驚いた。ミュージカルがブロードウェイで発表されたのが2001年だったので、ぎりぎり間に合った感がある。

映画とミュージカルの筋は全く同じなのでウィキからあらすじを拝借。ネタバレあり。

かつてはブロードウェイの大物プロデューサーだったが、今はすっかり落ち目のマックス・ビアリストックは、裕福な老婦人たちのご機嫌取りで金銭を稼ぐ日々。ある日、マックスの事務所へ気弱な会計士のレオ・ブルームが訪れる。彼は帳簿を調べている内に、ミュージカルを当てるより失敗させた方がより大儲けできることに気付く。マックスはこれはいいアイデアだと、レオを誘い最低なミュージカルを作って一攫千金の詐欺を企む。

確実に失敗させるためにはまずは最低な脚本を、と探し当てたのはナチシンパのドイツ人フランツ・リープキンが書いた『ヒトラーの春』(Springtime for Hitler)だった。首尾よく上演権をとりつけたマックスは早速金集めに奔走、高額の配当をエサに愛人の老婦人たちから莫大な出資金を騙し取る。続いて最低な演出家として、ゲイで女装趣味の演出家ロジャー・デ・ブリーを起用。そして最低の役者として主役のヒトラーに選ばれたのは、別のオーディション会場と間違えて来たヒッピーのイカレ男ロレンツォ・サン・デュボワ(イニシャルからLSDと呼ばれる)である。

以降ネタバレ注意!

これで万全、上演は失敗間違いなし!とほくそえむ2人だったが、やがて初日を迎えると予想外の反応が待っていた。最初こそ馬鹿げた内容に腹を立てる客が続出したものの、LSDが怪演するオカマ風ヒトラーに観客は爆笑につぐ爆笑。ナチ党員が手に手をとって陽気に歌い踊るあまりにも俗悪極まる内容に、ヒトラーを笑い者にした反ナチの風刺コメディだと観客に勘違いされる。結果はなんとミュージカルは大ヒットしてしまうのだった。

このミュージカルは公開するや大ヒットを飛ばし、何年ものロングランで主役も何回か入れ替わったが、2005年には今度はこのミュージカル版がオリジナルキャストのネイサン・レーンのマックスと、マシュー・ブロードリックのリオで映画化され公開された。何故かこちらの方はあまり業績はよくなかったのだが。

私が今回観た舞台は、ブロードウェイ版ではなく、なんと5年前に行われたサミット高校の演劇部公演によるものだ。ユーチューブではよく高校や大学の演劇部による舞台公演がアップされているが、これらの舞台は素人とは思えないほど素晴らしい掘り出し物がよくある。今回のこのプロダクションは舞台装置から衣装からオーケストラから、そしてもちろん役者たちの演技に至るまで、高校生とは思えない非常に質の高いものだった。

私は元の映画を1970年代に観た記憶がある。私はメル・ブルックスの大ファンだったので、1978年から2000年にかけて彼の映画を結構まとめて観た。ただ、私は当時無知な日本人女性だったことから、ブルックス監督がいかにあからさまに自分のユダヤ文化を全面的に押し出す監督なのかということに気が付かなかった。

ユダヤ文化というのは結構特異なもので、それにしょっちゅう面していないと、それがユダヤ文化なのだと言うことにも気づけない。このミュージカルではマックスもだがリオは特にユダヤ人典型の人物である。ミュージカルナンバーも屋根の上のバイオリン弾きを思わす踊りや音楽が最初から流れて来るし、ジョークもいちいちユダヤ風。ブルックス監督特有のこれでもかというくらいしつこい。

そういうわけだから、マックスとリオがプロデュースしようというミュージカルが「ヒットラーの春」なんてのは悪趣味も行き過ぎだし、誰がこんなものを見たがるものか、となるのが当然な成り行きである。

これにういて実はちょっと面白い話がある。ユダヤ系である我が夫ミスター苺はこの話について何も知らなかった。それで私がユーチューブでこのミュージカルを観ているところに部屋に入ってきたミスター苺は、私がちょうど観ていた「春の日、ヒットラーのドイツ~」というコーラスにヒットラー青年団の制服を着た若者たちがハイルヒットラーの敬礼をしながらグースステップで歩き回るナンバーを観て「なんだこの悪趣味なナンバーは、早く消せ!」と怒ったことがあるのだ。それで私が「いやいや、これは風刺だから。ジョークジョーク」と説明したのだが、主人は「冗談でもやっていいことと悪いことがある」とプンプンに怒ってしまったのだ。今回私と一緒に最初から最後まで観たミスター苺は同じナンバーのところで大笑いしていたが。

というわけで、いかにこの主題がユダヤ系の人びとにとって敏感なものであるかがお分かりいただけたと思う。だからこそミュージカルとして絶対に成功するはずはないとマックスとリオは踏んだわけである。

このミュージカルがミュージカルとして非常に優れている点は、マックスとリオが脚本家や監督を訪ねるシーンでそれぞれ個性あるキャラクターによるミュージカルナンバーが繰り広げられることや、主役を選ぶオーディションのシーンなどでも登場人物たちの個性が非常によく表れていて面白いことだ。主役は確かにマックスとリオだが、脇のキャラクターたちの見せ場が多く面白い。

そして極めつけは何と言っても「春の日、ヒットラーのドイツ」ナンバーである。これはユーチューブに色々なバージョンが上がっているが2005年の映画のバージョンが特に良い。独唱は私が大好きなジョン・バローマン。

このミュージカルにはいくつも良いミュージカルナンバーがあるが、最後のほうでマックスが独唱するシーンは素晴らしい。これは単に歌がうまいだけでは駄目で、コメディーとしての要素をしっかり表現んできる役者でなければ務まらない。ブロードウェイと映画ではネイソン・レーンが演じているが、彼はブロードウェイではコメディーミュージカル俳優としてはベテラン。映画ではラカージャフォーでも主演を演じているので親しみのある人も多いだろう。

日本の皆さんには映画バージョンをお薦めする。


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