アカデミー賞、多様性配慮の新規則に俳優や監督から非難囂々

2024年度からアカデミー賞は最優秀映画賞ノミネートの資格規則を色々と変更する旨を発表したが、これに関しては俳優や監督など関係者から非難囂々の反響が出ている。特に新ルールは女優にとって不利なのではないかと懸念を表わす女優も居る。それというのも、同賞は従来の男優賞や女優賞を失くして単に最優秀主演賞や助演賞といったユニセックスに統一しようという動きがみられるからである。

しかしその話をする前に新ルールがどのようなものなのか、もっと詳しく調べてみよう。こちらのサイトが詳しく説明しているので引用する。What are the Oscars’ new diversity and inclusion rules for Best Picture nominees? – Vox

包括性基準には、4つのカテゴリーがある。映画は、4つのグループのうち2つのグループで基準を満たす必要がある。

まず、アカデミーがUnderrepresented(あまり代表されていない)とする人たちのことをこのように定義づけている。

  • アジア人、ヒスパニック/ラテン系、黒人/アフリカ系アメリカ人、先住民/ネイティブアメリカン/アラスカ先住民、中東/北アフリカ、ネイティブハワイアン/その他の太平洋諸島民、または その他の代表的でない人種または民族を基準内のunderrepresented racial or ethnic groups「代表的でない人種または民族グループと呼ぶ。
  • また、アカデミーは基準内でより広範なアイデンティティ・グループを指定しており、これには上記の代表的でない人種や民族のほか、女性、LBGTQ+の人々、認知障害や身体障害を持つ人々、聴覚障害を持つ人々が含まれます。わかりやすくするために、このグループをまとめて「代表されていないアイデンティティ・グループ」と呼ぶ。

では最初に述べた四つのグループの内訳。

グループA:配役及び登場人物

  • 代表的な人種や民族のグループから少なくとも1人の「主役または重要な助演俳優」が出ている。
  • または二次的および脇役のキャストの少なくとも30パーセントが、2つの代表的なアイデンティティ・グループ出身であること。
  • または主要なストーリーまたは主題が、代表的でないアイデンティティ・グループを中心にしている。

グループB:制作およびプロダクションチーム

  • 主要部門(編集、監督、メイクアップとヘアスタイリング、衣装、音響など、その他多数)の責任者のうち、少なくとも2人が非代表的なアイデンティティ・グループ出身でなければならない
  • さらに、そのうちの最低1人は、代表的でない人種または民族の出身者でなければならない。
  • クルー(制作アシスタント、一般的に撮影現場での初級職を除く)のうち、少なくとも6人が、代表的でない人種または民族の出身者であること。
  • クルーの少なくとも30パーセントが、代表的でないアイデンティティ・グループの出身者である。

グループC:トレーニング

  • さまざまな部門で、社会的地位の低い人たちに有給のインターンシップや実習の機会を提供し、実際にその職種の人たちを雇用していること(会社の規模によって数は異なる)。
  • 基本的に下層および中層の地位のトレーニングおよび仕事の機会を、代表的なアイデンティティ・グループの人々に提供しなければならない。

グループD:マーケティング、宣伝、および配給

  • このカテゴリの資格を得るには、映画を配給するスタジオまたは会社が、マーケティング、宣伝、または配給チームに、不特定多数のアイデンティティ・グループ出身の上級レベルの幹部を「複数」抱えている必要がある。

これらの新規則については監督や俳優らからも辛辣な批判が上がっている。とある監督は、、

「完全に馬鹿げている「多様性には賛成だが、ノミネートされたければ、特定のタイプの人を起用せよというのは?それだと、プロセス全体が作為的になってしまう。その役にふさわしい人が、その役を得るべきだ。なぜ、選択肢を制限されなければならないのですか?でも、それが私たちのいる世界なんです。こんなのおかしいよ。」

ジョーズなど多くの映画を主演している名優、リチャード・ドライフェスは、新規則には「吐き気がする。」として、映画はビジネスであると同時に芸術品であり、芸術家として誰にもその時の道徳観念を強制されるべきではないと語った。また今の世の中でどんなグループの人も特別扱いされるべきではないとした。「すまんが、私はこの国でそんな風に扱われなきゃならない少数派だの多数派などという人達が居るとは思わんね。」

全くだ。この規則は所謂少数派の人びとは特別扱いされなければ成功できない無能な人々だと言っているに過ぎない。はっきり言って少数派と言われる人々に対してかなり失礼である。

それにこの規則だと、歴代最優秀映画賞を獲得した「ゴッドファーザー」や「シンドラーズリスト」のような映画は受賞資格がないということになってしまう。時代や地域を特定した映画は先ず無理となるし、史実物は先ず不可能となる。映画は現代劇かSFくらいしか作れないということになってしまうが、それでいいのか?

さて、それではこの新ルールで女優が不利になるというのはどういう意味なのだろうか。今、アカデミー賞では従来の主演男優賞や女優賞をやめて単に最優秀主演賞や助演賞にすることを検討中だという。これに関しては何人かの女優たちが懸念を表明している。

女優のジャ三―ラ・ジャミル(Jameela Jamil)はジェンダーニュートラルな賞のカテゴリーに反対を表明し、Instagramの投稿で、ノンバイナリーの人々が独自のカテゴリーを持つ方が良いと主張した。「賞レースで受賞する男性対女性の不均衡が知られていることから、ハリウッドが女性を完全に締め出すための扉を開くよりも、ノンバイナリーの人々に独自のカテゴリーを与える方が良いのではないだろうか?」と書いている。

居や全くその通りだろう。先ず何故最終週主演や助演の役者が男性枠と女性枠に別れているのか、それは男性と女性が主演する映画は全く質が違うからだ。1940年から50年代のようにミュージカル全盛期の頃ならまだしも、近年の映画でヒットする映画のほとんどは男性が主役だ。題材は戦争物でもスパイ物でもSFアドベンチャーでも、より多くの観客が観たいと思う映画の主役は男性陣に牛耳られている。これは別におかしなことではない。女性は男性主役の映画でも観に行くが、男性は女性主役のロマンス映画など観たがらないからである。女性の主役を増やそうと無理やりスターウォーズやレイダースのように女性キャラを起用してみても、観客は完全に拒絶することは、これらの映画の不入りを見てもあきらかである。

となってくると、最優秀主演賞にノミネートされるのは圧倒的に男性が多くなるだろうし、女性が勝つ可能性は先ずなくなるだろう。もしノミネートの段階でもある程度の女子枠を設けろと言う話になってしまうなら、ユニセックスにする意味が全くなくなる。それなら女子枠を残して置けということになる。

映画に限ったことではないが、男女を一緒にすると必ず女性が割を食う。男女共同トイレしかり、男女混合スポーツしかり、そしてまた男女混合映画賞しかりである。

男女同権というのは男女を混合することにあるのではない。女性の権利は一定の場所で女性を男性から区別することで守られてきたのだ。それを平等と言う名のもとに男女の区別をなくしてしまうことは、結局女性の存在を抹消することになるのである。

アカデミー賞授賞式の視聴率は年々減る傾向にあり、はっきり言って多くの観客はアカデミー賞になど興味がない。昨今アカデミー賞でノミネートされたどれだけの映画が興行的に成功しているだろうか?私は結構映画好きであるが、それでも観たことも聞いたことも無いような映画がノミネートされ受賞している。

最近はアカデミー賞を獲ったからといって監督や俳優たちの格が上がるというものでもない。賞を獲ったからと言って次の映画で高予算の映画を作らせてもらえるわけでもない。そうであるならプロジューサーも監督も煩い規制のあるアカデミーなど無視して金儲けの出来る売れる映画を自由に作ることに専念するようになるのではないだろうか。

そしてアカデミーでノミネートされる映画は、誰も観ていない一部のエリートだけが気にする「芸術作品」と成り下がるのがおちである。

 


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ドジャース球場外で宗教冒涜団体に抗議するカトリック教徒たちが大規模デモ

昨日の金曜日(6/17/23)、ロサンゼルスのドジャース球場において、サンフランシスコジャイアンツとの試合の前にプライド月間の一つの催しとして、地域でプライド活動に貢献した団体が受ける地域英雄賞の授賞式が行われた。受賞したのは Sisters of Perpetual Indulgence という反カトリックの団体だ。男がけばけばしい化粧をしてカトリックの尼僧をおちょくる恰好が自慢の奴らで、カトリック教会のビショップからも冒涜者として批判されているヘイトグループである。このグループは一旦はドジャースから招待をキャンセルされたのだが、LGBT活動家らの批判に屈してドジャースは再び彼等を招待しなおした。その模様をロサンゼルス地元のテレビ局が報道しているが、下の映像を見る限り球場内はほぼ空っぽであり、賞のアナウンスがあった途端にあちこちからブーイングの声が上がったのが聞こえる。

これに腹を立てたのが地元のカトリック教徒たちである。昨晩何千という教徒が球場の周りに集まり、お祈りの会と称する大規模な抗議デモを行った。球場内が空っぽななのとは対照的に外側は抗議をする人びとでごった返しになっている。

ラーム・エマニュエル大使みたいなのばかり見ていると、アメリカはよっぽどLGBT思想に染まっているのではないかと思われがちだが、意外にもロサンゼルスにはカトリック教徒が多いのである。それというのもLAにはラテン系の移民が多いからで、彼らは元スペイン領だったことの影響で未だにカトリック教徒が大半だからなのだ。

特にスポーツファンはこういう政治的なことに巻き込まれるのを嫌う。にもかかわらずいったいドジャースは何故こんなことに首を突っ込んだのであろうか?バドライトやターゲットの炎上から何も学んでいないようだ。


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ホワイトハウスの庭園でトップレスになった女性自認男、左右から猛攻撃を受けて謝罪にならない動画をあげる

先日、ホワイトハウスの庭園で行われたプライド月間イベントで上半身裸になって偽乳房を揉みしだいた動画を挙げた女性自認男の行動に関して、保守派からの批判は当然のことながら、左翼リベラル及びトランス界隈からすらも、あまりにも時と場合を弁えない不適切な行為として猛批判を浴びている。

この自称女の男の名前はローズ・モントヤ。トランスジェンダー活動家界隈では結構有名で、私も前々から色々噂は聞いている。我々保守派からすれば、モントヤの行為は特に驚くべきことではない。我々は前々からTRAは子供を腐敗すると言い続けて来たし、昨今のプライド活動は子供を標的にして性的な行為をする危険なものになっていると訴えて来た。モントヤの行動は単にそれを象徴するものだ。

モントヤは当初、保守派からの批判に対して全く反省の色をみせず、自分は乳房を除去した「トランス男性」への同胞の意思を示した「乳首を開放せよ」運動の一貫だったと主張していた。これはおこるべきしておきた事件である。

モントヤが場所柄もわきまえずにあんな破廉恥な行為に出たというのも、そしてそれが許されると考えたというのも、最近どれだけTRAがアメリカで特別扱いされてきたかを証明するものだ。過激な行為は容認すればするほど過激になっていく。だれも境界線を引かなければこういう連中が頭に乗るのは当然のことである。

しかし、いくら何でも今回のことはやり過ぎということで、ホワイトハウス自体がモントヤらの行為を強く批判。今後これらの人びとのホワイトハウスへの立ち入りは禁止するとジョンピエール報道官は宣言した。しかしすでにダメージは起きてしまった。だいたいこんな奴らをホワイトハウスに招待することが良いことだと思ったバイデン政権にこそ非があるわけで、今更こいつらを出禁にしたところで全く意味はない。

今回のモントヤの行動は、さすがのTRA界隈でもやりすぎだという批判が出ている。それでなくてもトランスジェンダーは子供を腐敗すると叩かれている時期であるのに、ファミリーフレンドリーとして子供も招待されていたプライドイベントで裸になるとはどういうことだ、と右からも左からも批判されたモントヤは自宅にまでメディアが押しかけ、謝罪に追い込まれ「謝罪」動画を上げたが、これが全く謝罪になっていなかった。

先ずモントヤは昨今反トランスやトランスへの暴力的な法律などが通るなか、自分の声を聞いてもらうためにホワイトハウスに招かれたことを光栄に思うと言った後、そのうれしさのあまり、その場の雰囲気に飲まれて、その場にそぐわない行為をしてしまったと説明。しかしながらそれ自体が悪かったという謝罪をせず、自分の行為がここまで反響を呼ぶとは思わなかったと言い訳に入った。そして謝罪を始めるのだが、彼が最初に謝罪したのは「色付の兄弟や姉妹たち」。黒人のトランスジェンダーは常に攻撃の対象にされていると、全く関係のない人種問題を持ち出し黒人のTRAからの同情を買おうと思ったんだろう。もうここですでに彼は間違っている。

次にモントヤは今回のことで迷惑をかけた自分の友達や家族、それからLGBT界隈に向けて謝罪した。そして最後にバイデン大統領と国民に対して「最後になりましたが」と謝罪した。おいおい、それは順序が逆だろうが!

彼が最初に謝るべきなのは自分を招待し自分の発言の場を与えてくれたバイデン大統領とジル夫人だ。彼の行動がホストであるバイデン大統領にどれだけ恥をかかせたか解っているのか?そしてアメリカ国民全体に対してだろうが。彼の行為は大統領官邸という聖なる場を汚したのみならず、アメリカ国民全体に恥をかかす行為だったのだ。そういう根本的なことをモントヤは理解できていない。

彼が全く反省していないことがわかるのは次の部分で、未だに自分の行動がこれほどまでに反響を呼ぶとは思っていなかったと言っている点である。そして「私のトランスとしての喜びの瞬間が、邪悪な人々によって反対派の武器として使われるとは思いもよりませんでした」と悪いのは自分ではない、自分の行動を悪用したアンチが悪いのだと続けている。彼は単に自分の行動によって自分の友達や家族に迷惑がかかったということに謝罪しているだけであって、自分の行動そのものが悪かったという意識は全くないのである。

モントヤはこの機を使って他の人たちにトランスジョイに分かりやすく教育していきたいという。どうしてこの人たちは常に相手に「教育」しようとするのかね。本当に自分らがどれだけ特権階級だと思い込んでいるのか、思い上がりにもほどがある。

そして最後にわらっちゃったのは、メディアに対して自分や家族のプライバシーを守って欲しいと言ったことだ。大衆の面前で偽乳房をさらけ出して揉みしだいた人間がプライバシーも何もあるもんか、ばっかじゃないの!

アップデート:2024年3月18日、このイベントに参加した別のドラアグクィーンがいくつもの性犯罪で告発された。こちらローリングストーンの独自取材による。Actor and Drag Star Shangela Accused of Multiple Sexual Assaults (rollingstone.com)

告発されたのはダリアス・ジェレミー・ピアース43歳。Darius Jeremy (“DJ”) Pierce。ルポールのドラアグレースという番組に出演して一躍人気を得た。彼は四人の人(性別不明)たちからホテルやトイレなどで酔っぱらって同意できない状態の時に強姦された、もしくはされそうになったというもの。

以前にも番組のADに強姦したとして民事裁判で賠償金を払ったこともある。


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LGBTQ+押し付け教育に反旗を翻すアメリカの若い世代

Tag:世論調査

「代名詞はUSAだ!」学校のプライドイベントに反抗する中学生たち、PTAが緊急会議

マサチューセッツ州バーリントン市教育委員会において先日の13日の夜、LGBTQ+界隈への支持に関して緊急会議が開かれた。それというのも、数日前に同学校区のマーシャル・シグモンド中学校で行われたプライドイベントにおいて、一部の生徒達が自分の代名詞はUSAだと叫びながらレインボー旗を引き下ろすなどプライド展示物を破壊したからである。‘USA are my pronouns’: Middle schoolers protest Pride decorations in Massachusetts school district | KOMO (komonews.com)

この事件が起きたのはプライド月間二日目のことで、同学校のスペクトラムクラブは学校の許可を得て校内にプライド旗をかざったが、一部の生徒たちがこれに抗議をして旗を引き下ろしたり展示物を破損したりしたという。

当日生徒たちはレインボーの服を着ることが奨励されていたにもかかわらず、赤白青の星条旗を彩った服や黒い服を着て登校。学校中を「私たちの代名詞はUSA!」と叫びながら練り歩いたという。

バーリントン教育委員会はこの「不寛容」な行為に対処するため父母らを集めて緊急会議をひらいたのである。

学校側は生徒達の行動が一方的に「不寛容」であるとか「ホモフォーブ」であると決めつけているが、なぜ生徒達が自分の代名詞はUSAだなどと言いたい気持ちになったのか、そこのところをよく考えるべきではないのか。確かに学校の許可を取った飾り付けを破損する行為はよくないが、同学校では先日の戦没者追悼の日に特別な展示物を飾ったであろうか?もし生徒達がその日に星条旗で構内をかざろうと提案したら学校側は許可しただろうか。

それにしても学校で普段から散々LGBT洗脳教育を受けているにもかかわらず、子供たちがそれに応じずに抗議をしたというのは非常に興味深い現象である。

ミシガン州の市議会全員一致で公共施設におけるプライド旗掲揚を全面的に禁止

市の住民の50%がイスラム教徒であるミシガン州のハムトラムック市議会は、木曜日3時間にわたる審議の末、全員一致で宗教の中立をまもるため市内の公共施設におけるプライド旗の掲揚を全面的に禁止する条例を通した。これはプライド旗に限らず、国旗や軍旗以外の宗教的な旗の掲揚を全面的に禁止するものだ。City votes unanimously to ban Pride flag to “respect the religious rights of our citizens” (msn.com)

左翼リベラル連中は普段は宗教と政治は別にすべきだと言っておきながら、LGBTカルトだけは特別扱いしろと要求する。プライド旗を許すなら南部軍の旗も許されなければならないはずだ。ことLGBTに関してはキリスト教徒よりイスラム教徒のほうがしっかり抗議している。

余談だが、先日プライドに完全に迎合していたキリスト教会に落雷があり、教会が全焼するという事故があった。神の怒りに触れたのかな?Pro-LGBT Church Destroyed After Act of God – Not Even Fact-Checkers Can Deny This One (ijr.com)

アメリカ世論、69%が女装男子の女子スポーツ参加に反対、2年前から5%増加

USAトゥデイ紙によると、最近行われた電話世論調査で、女子を自認する男子による女子競技参加に反対するアメリカ人が2年前にくらべて5%増えて69%となったという。Americans less supportive of transgender athletes playing for teams of their choice, poll finds (msn.com)

「ギャラップ社の年次調査「Values and Beliefs」から得られたこの結果は、アメリカ人がこの問題をトランスジェンダーの市民権というよりも、競技の公平性の問題として捉えていることを示唆している、と世論調査会社のシニアエディター、Jeff Jonesは述べた。

トランスジェンダーの選手が自分の性自認に沿ったチームでプレーできるようになることについては、トランスジェンダーの人を知っていると答えた人の間でも支持率が下がったとジョーンズは述べている。

同様に、トランスジェンダーの選手が自分の性自認に合ったチームでプレーすることを支持するアメリカ人は、2年前の34%から、わずか26%であることが調査結果で示された。」

いまやアメリカ人の1.6百万人がトランスを自認していると言われており、18歳未満ではなんと5人に一人がトランスだと自認しているという。この数はどう考えても異常だろう。やはり学校で子供たちに洗脳教育が行われていることの現れとしか思えない。

悪名高いLGBT団体のHuman Rights Campaign によると、共和党は次の選挙に先駆け、すでに各地の州議会で500以上の「反LGBT法」を提案しているが、そのうちのおよそ40が学校におけるトランス自認男子の女子競技参加を禁止するものだという。(トランスジェンダーが女子選手より有利であるという科学的根拠はないにもかかわらず、、と記事にはある)

女子自認男子の女子競技参不支持率のうちわけは、共和党(93%)無所属(67%)民主党(48%)となっており、支持率は全体的に下がっている。直接トランスジェンダーの知り合いがいると答えた人でも、トランスの女子競技参加を支持すると答えたのは30%で、2年前の40%よりも10%減っている。

ただひとつ支持率が増えた層は19歳から29歳の若い大人で、こちらは35%から41%へと増えている。このグループはトランスジェンダーを道徳的に受け入れられると答えた率が一番高い60%だった。

しかし全般的に性別を変えられるということが道徳的に受け入れられないと答えた率は55%で道徳的に受け入れられると答えた43%を大きく上回った。

20代の若者がトランスジェンダリズムを受け入れていることは将来非常に心配ではある。しかし同性愛結婚の時と違ってトランスジェンダリズムの悪影響は人々の生活に密接にかかわっている。昔はよく「マリーとベティーが結婚したからといってあなたにどんな悪影響があるの?」などと言われたが、ジョンがマリーになって女子スポーツに参加したらどんな悪影響があるかは一目瞭然である。スポーツに興味のない人たちは自分らには関係がないと思っているかもしれない。だが、エリート競技のキャリアを目指している若い少女や女性達にとってこれは全く他人事ではない。自分と無関係な人たちが結婚するとかしないとかとは全く度合いの違う問題である。

この世論調査には10代の子供たちの声は反映されていないので、彼等がどう思っているのかは分からないが、最初にあげた話のように、ジェンZと呼ばれる世代はミレニアムと呼ばれる20代よりも保守的な傾向があると言われている。なんといっても女子スポーツで一番の悪影響を受けるのはこの世代であるからそれも納得がいくというものだ。

付け足し:同じ世論調査のなかで同性愛を受け入れる感情がかなり減ったことも記されている。

2022年には71%だった同性間の関係が2023年には64%のアメリカ人が受け入れられると信じていることがわかりました。ゲイとレズビアンの関係に対する見解が7ポイント低下したことは、世論調査の対象となったすべての社会問題の中で最も急な低下となります。同性関係を道徳的に受け入れることは、63%の回答者が同性関係を “道徳的に受け入れられる “と答えた2019年以来の低水準に落ち込んでいます。

それでも、この世論調査は、同性関係が過去数十年に比べてはるかに好意的に捉えられていることを示しています。2012年には、54%のアメリカ人がゲイやレズビアンの関係を容認すると回答しました。2002年には、38%のアメリカ人が受け入れていました。同様に、6月5日のギャラップ社の世論調査によると、アメリカ人の71%が同性婚を支持しており、過去最高となりました。

関連エントリー:アメリカ人の大半はトランスジェンダー概念を拒絶している – Scarecrow in the Strawberry Field (biglizards.net)


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スタバら大企業プライド月間参加に消極的、空気が読めないホワイトハウスのプライド狂乱

六月といえばLGBTQ+プライド月間とやらで活動家たちは大騒ぎをしているが、今年のプライド月間は何かが違う。例年であるならば大手小売店は大々的にプライド月間を祝い、店内にもでかでかとプライドの旗だのポスターだのが飾られクリスマスよろしく「プライド月間セール」なるものが繰り広げられるものなのだが、今年のプライド月間不思議に地味である。

6月に入った初日には、野球の大リーグやオンラインゲームのXBoxなど、自社のロゴを虹色にするなど例年通りのプライド宣伝が始まったと思いきや、二日目にはすでに元のロゴに戻ってしまった。私自身も近所のバーンズ&ノーブル書店における地味で目立たないプライドポスターやショッピングモールの申し訳程度の飾りつけお話した。そして本日、常にWOKEポリコレ最先端を行ってるスターバックスでは、なんと全支店からプライドに関する飾り付けや期限限定商品を全面的に取り下げるよう業務命令がだされたというのだ。

顧客層に保守派おっさんが多いバドライトや家族向け対象のターゲットと違って、スターバックスの客層は裕福の左翼リベラルがほとんどなのではないか?そんな客層にはプライド商品はかえって人気がありそうなものだ。それを全面的に取り下げるとはどういうことだろう?

実は昨日、私はお爺ちゃんの散歩につきあって折り返し地点にあるスターバックスに入った。朝早かったので出勤前の若い男女が入れ代わり立ち代わり入って来てコーヒーをテイクアウトしていたが、それとは別に店の中の大テーブルを囲んで東ヨーロッパ系移民一世の中高年おっさんたちがわいわいとコーヒーを楽しんでいた。そのほかにも煙草を吸いたいおっさんたちのグループがテスタバの近所にある床屋の前のベンチにすわってワイワイとコーヒーを楽しんでいた。東欧の中高年男性はおよそプライド月間に興味を持つような人たちではない。そんな話をツイッターでしたら、あれ、うちの近所もそんな感じですよ、と同じくロサンゼルス近郊にお住まいの二人の男性からコメントがあった。なるほどスターバックスの客は何も裕福層の若い左翼リベラルだけではないようだ。かく言う我々も決して左翼リベラルではないが、スターバックスにはしょっちゅう行っている。

スターバックス社は結構自社の客層を正確に把握しているのかもしれない。

子ども向けサタニストデザインのプライド商品を売り出したおかげで大ボイコットの憂き目にあっているターゲットでは、目立つプライドコーナーを店の奥の方に隠して規模も縮小し目立たないようにしている。そのことでLGBTQ+界隈から批評が集まっているが、ターゲット側は、いくつかの支店にむけて爆弾予告などけしからん脅迫を受け客や従業員の安全を保つためにプライド商品のほとんどを取り下げざるおえなくなったのだと説明している。

私は保守派による脅迫があったという話は常に眉に唾をつけて聞くようにしているが、脅迫があったというのは事実なようである。あったにはあったが、脅迫状を送ったのは反プライドの保守派ではなく、LGBTQ+活動家たちなのではないかという話が浮上している。

実はターゲットがいくつかの爆弾予告を受け取ったのは子供向けプライド商品を取り下げた後のことであり、その前ではない。KLFYという地方局ニュースによると、複数のニュース関係組織にもターゲット宛てとされる爆弾予告が送られてきたという。そのメッセージは、

  • お稀らはLGBTQ+コミュニティーを裏切った!
  • 我々を駆除しようという極右翼過激派の望みにひれ伏すなんて、お前らは情けない臆病者だ。
  • 我々は不寛容や無神経を容認しない。我々を支持しないなら我々に敵対するものとみなす。よって我々はこれらの場所に爆弾を設置した。今すぐ避難しろ。経済的打撃以外は望んでいない。

地元警察によれば、警告のあったそれぞれの視点をくまなく調べたところ、どこにも爆弾は設置されていなかったことがわかった。どうやら質の悪いいたずらだったようである。しかし脅迫状の内容から言って明らかに右翼保守によるものではない。もちろん、右翼保守らによる嫌がらせであった可能性も考えられる。

何にしろターゲットとしては、こんな面倒くさいことにいつまでもかかわっていたくないというのが本音だろう。もっともターゲットは店先での展示は縮小したとはいえ、本社によるLGBTQ+α団体への多額の寄付はやめていない。目立たないようにこっそりWOKEに迎合しておけば、なんとかこの苦境を乗り切れると思っているのかもしれないが、果たしてそうだろうか?

さてこのようにLGBTQ+αへの風当たりを気にして注意深くなっている企業が増えている今日この頃、全く空気の読めてないバイデン大統領は、なんとこともあろうにホワイトハウスの庭先でプライド祝いを行い、悪名高いトランスジェンダー活動家やドラアグクィーンたちを招待して爺さんがまたまた訳の分からない演説をぶった。

しかも招待された数人のトランスジェンダーたちが上半身裸になって踊り出し、ひとりの男などは豊胸手術をした偽乳房を揉みしだくそぶりをし、それがソーシャルメディアなどで大々的に全国に報道されてしまった。これにはさすがにホワイトハウスも怒り、これらの連中はホワイトハウス出禁になったそうだ。とはいうものの、ホワイトハウスにしょっちゅう招かれる人などそうそうはいないから、すでにダメージはおきてしまったといえる。だいたい天下のホワイトハウスにこんな奴らを招待する方がおかしいだろうに。


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リトルマーメイド海外市場不入りで大赤字の悲劇、愛を忘れた物語には誰も共感できない

ディズニーの実写版としては最高額の製作費2憶5千万を投入した映画だが、どうやら大赤字に終わりそうだ。国内の売り上げはアラジンとどっこいどっこいだったらしいのだが、何と言っても国際市場での売り上げが非常に悪い。特に中国と韓国での売り上げが9千万ドル程度らしい。製作費と広告費を合わせると6億ドルの売り上げでもトントンらしいから、もうこれはかなり悲惨な状態と言える。ディズニーとしては今週末公開された日本での収益が頼みの綱と言ったところだろう。

アメリカのメディアやディズニーは海外での不入りは中国や韓国の観客の人種差別が原因だと言っているが、それは海外の観客にかなり失礼な言い方だ。私は中国や韓国で黒人への人種差別がないとは言わないが、だから映画が不入りになるということはない。それが証拠に先週末にオープンした黒人主役のスパイダーマンアクロスザスパイダーバースは中国でも韓国でも大ヒットである。問題は主役が黒人かどうかではなく、その内容の方にあるのだ。

前回もリトルマーメイドはポリコレに気を使いすぎてなにやら訳の分からない設定になっているとお話したが、今度は話の内容についても少しお話しよう。最初に断っておくが私はアニメオリジナルは最近見直したが実写版映画のほうは観ていない。しかし映画を観た何人かの人達が作品のどの部分が変更されたかについては同じことを言っているので、それについて語るのは問題ないだろう。そして、それらの分析を聞いていて得た印象は、この実写版には愛が感じられないということだった。

今回の実写版は登場人物の人種がすげ替わったというだけでなく、その筋やキャラクターの動機なども大事なところで変更されている。

先ずアリエルが人間社会に行く動機だが、映画が公開される以前から主役のヘイル・ベイリーは、アリエルは男性なんかのために海を出るのではないと断言していた。原作ではアリエルが人間社会に行きたがる理由はただ一つ、エリックへの愛だ。

アリエルは船が難波し溺れそうになったエリック王子を救いエリックの美しさに一目ぼれし、エリックに恋焦がれて海の世界から陸の世界へ行くことを熱望する。だが2023年の現代、男のために人生を変えるなどというのはフェミニスト思想にそぐわない、女性は自分のために独立しなければならない、という考えから海を出る動機がエリックへの愛ではなく未知の世界への冒険心にと書き換えられているのだ。

しかしそうなると、アリエルは自分の声を犠牲にして、エリックがアリエルに恋に落ちて三日以内に愛のこもったキッスを受けなければならないというアースラの条件を飲むという設定には無理がある。なぜならアリエルがエリックを愛していないのなら、アリエルは自分が人間社会に行きたいがためにエリックを誘惑して利用してもかまわないという自分勝手で薄情な少女ということになってしまう。

製作者側もそれに気づいたのか、アースラはアリエルがこの条件を忘れてしまうという設定にした。しかし、これだともっとおかしなことになる。アリエルはエリックを愛しているわけでもなく、エリックにキッスをしてもらう緊急性を感じない。つまり見ている側にもその緊迫感を持つことができないのだ。

トリトン王の娘への愛も新作では感じられない。アニメ版で王がアリエルのもっていたエリックの彫像を壊すシーンでアリエルが必死に彫像を守ろうとするのはそれが愛する人の彫像だからであり、彼女の愛の象徴だからだ。トリトン王はアリエルが彫像の前で「私は彼を愛しているの!」と叫んだ時、それがどれだけアリエルにとって危険な感情であるかを察する。人魚にとって人間社会は非常に危険な場所だ。このままではアリエルは破滅の道を歩んでしまう。だからこそ彼は自分が恨まれてもいい、心を鬼にして娘への愛のためにこの彫像を壊さなければならないと考えたのだ。だからこそ彫像を壊された後に泣くアリエルをみて王の心も痛むのだ。

だが実写版の方では単にトリトン王は自分の言うことをきかない我儘娘に腹をたてて彫像を壊すと変えられている。それにアリエルがエリックを愛していないなら、これは単なる石に過ぎない。そんなものを壊されたからと言ってアリエルが嘆く理由もない。だから父親が彫像を壊すことに抗議する理由もない。無論制作者はこの矛盾にも気づいてカニのセバスチャンを彫像の傍に置くことでアリエルが焦ると変更した。しかしそうなると、トリトン王は娘に怒るあまり、娘の友達を殺すほど非情な男だということになってしまう。

次に多くの批評家が文句を言っていることに、歌の歌詞が変えられているという点だ。一つはセバスチャンが歌う「キスザガール(彼女にキスをおしよ)」だ。変えられた部分はここ。

「彼女は何も言わない、そう何も言わない、お前がキスをするまで、そうさ、お前は彼女が欲しい。見つめてごらん、わかるだろう。多分彼女だってお前が欲しいんだ、彼女に聞く方法はひとつだけ、言葉なんか要らない、一言も要らない、キスをおしよ」

しかしフェミニストらの理屈によれば、男が女の合意を得ずにキスをするのは問題だというのである。

アニメではアリエルはエリックのキスを望んでいるのだから、エリックに熱烈な愛情を込めたまなざしを向ける。わざとエリックに顔を近づけたりする。エリックがバカでなければ彼女が彼の愛を求めていることは一目瞭然だ。

しかし実写版ではアリエルはエリックを愛しても居なければアースラの条件も覚えていない訳だから、特にエリックにキスをしてもらいたいという動機はない。そんな彼女にエリックがキスをしたら確かにおかしな話ではある。これは映画のなかでも非常にロマンチックなシーンなのだが、この設定では全く台無しだ。

もうひとつ歌詞が変わったのがアースラの歌。アースラはアリエルに自分の声をアースラに渡すように説得するために、声など大して価値のあるものではないという歌を歌う。

「男はおしゃべりな女が嫌いなんだよ。女の噂話なんて退屈なのさ。陸では淑女はおとなしいのが好まれる。第一おしゃべりなんて何の役に立つんだい?男たちは会話なんかに感心しやしないんだよ。本物の紳士はそんなものは避ける。紳士は控えめな女にちやほやするのさ。」

という歌詞は無論、女はおしゃべりだというステレオタイプを強調している、とか女は男に好かれるために大人しくしておくべきだというメッセージがあるので駄目だということらしい。しかしアースラは悪役であり、アリエルを詭弁でうまく丸め込もうとしているだけだ。つまり彼女が言っていることは事実として捉えるべきではない、いやむしろその反対だ。

いったいこの映画の脚本化は原作を理解出来ているのか?

さて、この後は終盤の話でネタバレがあるが、アニメ版はもう30年も前の映画なので特にばらしても問題はないだろう。アニメではエリックのアリエルへの愛を阻止することに失敗したアースラが巨大なタコのお化けになってアリエルをさらい海を荒らす。トリトン王はアースラに立ち向かうがアースラの魔力によって惨めな生き物に変身させられてしまう。そこでエリックが勇敢にも船の先端をアースラの胸元に突撃させてアースラは退治される。アースラの死により元に戻ったトリトン王は、エリックの勇敢な行為に胸を打たれ、アリエルとの恋を祝福するのだ。

しかし実写版では強い女性を描かなければならないということで、船を使ってアースラを退治するのはエリック王子ではなくアリエルである。エリックはアリエルを愛してるはずなのに、アースラの魔力の惑わされたり、肝心な時に何も出来なかったりで、いったいこの男は何のためにこの映画に出てるのだ?なんでアリエルがこんな男と結婚するのだ?いったいこの二人は愛し合っているのか?

とまあこんな具合だ。そのほかにもセバスチャン、フラウンダー、スカトルのCGIが全然魅力的ではないとか、スカトルの声をアフレコしたアクアフィナの歌が酷いとか色々とあるが、その辺は私には解らない。

日本での公開は6/9/23で、すでに週末は終わったのでそろそろ興行成績が発表される頃だろう。中国や韓国では不入りだったが、日本での成功はあるのか、もう少し待つとしよう。

付け足し:

アリエルの姉たちの設定が変わっているという話しはしたが、そのせいで冒頭の姉たちのシーンが削除されている。(アニメではこちらの場面 https://youtu.be/wBFU7aMnrNg)

それともう一つ、セバスチャンが台所で料理されそうになるレ・パソンのシーンもベジタリアンに迎合したのかカットされている。(アニメではこちらの場面https://youtu.be/oV2SpFi4nVY)

リトルマーメイド公式サイト

  • キャストハリー・ベイリー (アリエル役), ジョナ・ハウアー=キング (エリック役), メリッサ・マッカーシー (アースラ役), ハビエル・バルデム (トリトン王役), ジェイコブ・トレンブレイ (フランダー役), オークワフィナ (スカットル役), ダヴィード・ディグス (セバスチャン役)
  • 音楽アラン・メンケン, リン=マニュエル・ミランダ
  • 監督ロブ・マーシャル

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「子供に手を出すな」と言ったゲーマーのアバターがコールオブデューティーから消される、ファンたちは大激怒

先日アメリカで人気のあるコールオブデューティーというゲームの超人気ストリーマー、ファズィ・ニックマークスがトランスフォーブ的発言をしたとしてスキンを削除されるという記事を読んだ。実は私にはストリーマーとかスキンとか意味が解らなかったので調べてみた。

ストリーマーというのはゲームをしながらそれに関する感想をユーチューブで配信する人のことで、ニックマークスはFaZeというチャンネルでフォロワー4百万人という超人気ストリーマーだ。スキンというのは要するにゲーム内に登場するキャラクターのことで、コールオブデューティーの制作会社アクティビジョンは、ニックマークスのあまりの人気に彼独特のオペレータースキンを与えたほどだ。しかしながら、先日ニックマークスが反トランスジェンダーの発言をしたとしてアクティビジョンはニックマークスのスキンを削除してしまった。

ではいったいニックマークスはどんなことを言ったのだろうか?

先日お話したカリフォルニア州グレンデール市で起きた、教育委員会のLGBT教育に反対する父母たちをANTIFAが襲撃して混乱が起きた事件に関して、新生児を迎えたばかりのニックマークスは次のようなやり取りをした。

ブレノン・マーフィー:カリフォルニア州グレンデールの教育委員会の外で、反LGBTのデモ隊がPro-LGBTのデモ隊を攻撃している。教育委員会は6月を「プライド月間」と認定することを決議している。

パケット:僕のアパートから4ブロックで起きた事件だ。アメリカ人は今悲しい場所にいる。人々が愛する人を愛して自部自身の人生を生きられるようにしようよ。

ニックマークス:本来の問題は、小さい子供たちに手を出すなってことだよ。”leave little children alone. That’s the real issue.)

後になってニックマークスはこの発言は新しい父親として、子供の性教育をするのは親であるべきで学校ではないという意味だと説明している。彼は特にLGBTを批判する発言もトランスジェンダーに関することも言っていない。単に子供の教育の決断は親がすべきだという考えを表明しただけだ。今のところニックマークスは自分は何も悪いことは言っていないので謝る気はないと言っている。

このツイートはすでに1,130万回も読まれている。

以前にも私はゲーマーが大企業やメディアから叩かれるという話をしたことがある。(左翼ファシストジャーナリストたちによる言論弾圧の恐ろしさ – Scarecrow in the Strawberry Field (biglizards.net))ゲーム会社も自分らのゲームが人気が出るのは大歓迎でありニックマークスのようなオタクゲーマーは無料宣伝にもなるわけで大いに重宝しているはずである。フォロワーが4百万もいるようなストリーマーなら、彼一人でこのゲームに引き込んだファン数はどれだけ居ることだろう。にもかかわらず、こんな大人気のストリーマーを、たった一言、しかも特に誰を攻撃しているわけでもない、でキャンセルしてしまうとは何とも非人情な話である。こいつらには義理人情という感情はひとかけらもないのか?

これに関してコールオブデューティーの説明はというと、

最近の出来事により、Modern Warfare IIとWarzoneのストアから「NICKMERCS Operator」バンドルが削除されました。私たちは、従業員や地域社会とともにPRIDEを祝うことに注力しています。

ニックマークスは特にプライドについて何か言っていたわけではないのに、彼の発言がLGBTQ+αへの攻撃だと勝手に解釈して彼のバンドルを全部削除してしまったというわけ。私はゲームのことは何も知らないが、これはニックマークスにとっては経済的にかなりの痛手になるようだ。

このアクティビジョンの理不尽なやり方に多くのファン達が大激怒している。以前にも書いた通り、ゲーマーたちはLGBTなどには全く興味がない。彼等のほとんどは政治には無関心な男性達だ。そして彼等は昨今のゲームの行き過ぎたポリコレにかなりうんざりしていたところに持ってきて、今回のこの騒ぎである。

同じくフォロワー数数百万というストリーマーのドクター・ディスリスペクトは自分の同動画内でゲームをアンインストールしてアクティビジョンが謝るまで戻らないと宣言した。ツイッタでもニックマークスを支持し、同ゲームをボイコットしよういう声が多く上がっている。ニックマークはトゥイッチにも6百万人のフォロワーがいるんだそうだ。これがバドライトやターゲットのような結果を生むかどうかは未だ分からないが、これは観察の価値ありである。


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アメリカに存在する組織的差別とは何か?ヒント、黒人差別ではない!

私は何度か組織的差別とは何かという話をしてきたが、これは個人による差別ではなく、組織として一定の属性を持つ人々を差別することを指す。その定義でいえば、アメリカ社会で一番差別されている人種と言えば何と言っても東洋人である。

本日目にとまった記事、Asian-American student with 1590 SAT score rejected by 6 elite colleges, blames affirmative action (msn.com)「SATで1590点取ったアジア系アメリカ人、エリート大学6校の受験に落ちる、アファーマティブアクションが原因か」

SATというのは大学に行くための全国学力テストのこと。日本でいう共通テストだ。昔は1400点満点だったはずだが今は1600点満点になったらしい。この受験生はフロリダ在住のジョン・ウォング君18歳。彼の成績平均は4.65。Aが4点だから4.65ということは全科目オールAの上に更になにか別のことをやって加点されたということになる。もう高校生でこのレベルだったら、日本でいう偏差値72とかのレベルで、東大も楽勝ってところだろう。にもかかわらずジョン君は MIT, CalTech, Princeton, Harvard, Carnegie-Mellon そして U.C. Berkeleyすべてで落ちてしまった。そんなバカな。一体どんな点数取らなきゃ入れないんだ?

しかしジョン君は、もしかしてこういうことになるのではないかという警告はされていた。高校の進学指導の先生から東洋系アメリカ人は受験に不利だと言われていたのだ。調査によれば、ジョン君の成績だとこれらのエリート校に入れる確率は20%。しかしもし彼が黒人だったら95%の合格率だと言う。幸いにしてジョン君はジョージアテック大学に入ることができたので、一応満足しているという。

しかしアジア系の学生がエリート大学に入るのは非常に難しいというのはすでに何十年も前から言われていることだ。それというのもアジア系受験生は成績優秀な子が多いため、成績の良い順に入学させると学生の40~50%がアジア系で埋まってしまう。後は40%ぐらいが白人で残りの10%が黒人やラテン系といった構成になってしまう。大学側は学生の人種分布が人口分布を反映した者でなければならないと考え、それぞれの人種枠を作ってしまった。しかし人種によって文化が違うため人種枠で得をする人種と損をする人種が出来てしまった。そして損をするのは圧倒的に成績優秀な東洋系というわけだ。

現在にアメリカで東洋系の人口は僅か7.1%で、黒人の14.2%の1/2である。ラテン系となるとその差はもっと開く。しかし伝統的に東洋系の進学率は黒人やラテン系に比べて圧倒的に多い。いくらアファーマティブアクションで黒人やラテン系の志願者を募ってもその枠すら埋まらないというのが現状なのだ。だからこの人種枠がいかに東洋系や白人に対して不公平なシステムであるかがわかるというもの。

それで公平な大学入学システムを目指して、Students for Fair Admissionsという組織が出来た。この組織の目的は一つ、人種による入学審査をやめさせることだ。そしていままさに人種別入学審査の違憲性を巡って最高裁で審議が行われている。

この問題に関しては過去にもいくつか訴訟が起きている。そして2003年Grutter v. Bollinger裁判で入学審査に人種を考慮することは違憲ではないという裁断が下っている。

しかし20年後の今日、東洋系アメリカ人が大学に入るのはどんどん難しくなっている。プリンストンレビューという大学受験生に受験に関するアドバイスをしている会社によると、多くの大学は学生に東洋人が「多すぎる」ことに懸念を抱いているのだという。同社の発行した受験の手引きの本において、東洋系アメリカ人は明らかに不利であるため、受験の際に気を付けることとして、受験申し込み書に写真を張らないこと、人種に関する質問に答えないこと、受験に必要な作文のなかで東洋系文化とアメリカ文化などという二つの文化の話をしないといった注意事項を記載している。

以前にサンフランシスコ在住の邦人の方が言っていたが、就職の際にも、名前も苗字も東洋系だと不利になるため、ファーストネームは英語名に変えている人が多いそうだ。確かに東洋系の人は名前が英語の人が非常に多い。

昔は同じようなことがユダヤ系の学生でもあり、ユダヤ人移民は子供の名前をイギリス風の名前や新約聖書の中から選ぶことが多かったそうだ。


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思春期ブロッカーが子どもに与える不可逆的な恐ろしい弊害

ウォールストリートジャーナルに思春期ブロッカーの危険性に関する記事が載っていたのでご紹介しよう。

拙ブログをお読みの聡明なる読者諸氏はすでにご存じのことと思うが、欧米諸国で「トランスジェンダー」の子供たちの思春期を停止させるために使われているAbbVie社製造のルプロン(Lupron)という薬がある。しかしこの薬は元々性同一性違和を持つ子供の治療として作られたものではなく、米食品医薬品局(FDA)は、前立腺がん、子宮内膜症、ある種の不妊症、遺伝子変異による珍しい小児疾患の治療薬としてこれらの薬を承認しているものだ。

つまり思春期ブロッカーとしての使用は承認された使用目的とは異なるオフレイベイルの使用なのである。もう一つオフレイベル使用として、この薬が連続強姦犯の化学的去勢に使われていることは諸氏もご存じの通りだ。

このように正当な使用法ではない使用による弊害については、きちんとした調査がされておらず、思春期前の幼児たちに投与することは非常に危険だ。無論トランスジェンダー活動家(TRA)達はこの薬品が安全であり弊害はほとんどないと主張しルプロンの効果は可逆的であるとさえ言っている。

実際に薬の作用が可逆的であるかどうかを知ることは非常に難しい。何故ならば、イギリスの調査によると、ルプロンを投与された子供たちの96~98%が後に異性ホルモンの投与に移るからで、思春期ブロッカーを始めたら最後、性転換への道をまっしぐら進むことはほぼ確実だからである。私としては、思春期ブロッカーを受けながら途中でやめて本来の性別で生きることになった子供たちがどうなったのか是非知りたいところだ。

思春期ブロッカー推進者はすでにこの薬は1980年代後半から安全に使用されてきたと虚偽の発言をしているが、Center for Investigative Reportingによる2017年の調査結果によれば、FDAはすでに1万件以上の有害事象報告を受けていたことが明らかになっている。その有害な副反応とは、、

  • 骨が薄くなったりもろくなったりする
  • 歯のエナメル質が老化し、歯が抜けたり割れたりする
  • 変性脊椎ディスク
  • 関節の痛み
  • 過激な気分転換
  • 発作
  • 片頭痛
  • 自殺願望
  • 線維筋痛症
  • 不妊症
  • 認知症

これらの症状の多くは中高年女性が閉経に女性ホルモンの分泌がなくなった女性達が経験する更年期障害に酷似している。

FDAは2016年、AbbVie社に対し、ルプロンを投与された子どもたちが新たに、あるいは激化した精神医学的問題を発症するかもしれないという警告を追加するよう命じた。トランスジェンダーの子どもたちは、不安、うつ病、神経発達障害を持つ可能性が一般集団の少なくとも3倍ある。昨年、FDAは子ども向けに、脳の腫れや視力低下のリスクに関する警告を再度追加した。

こうした弊害がすでに知られているにもかかわらず、推進派は子供たちをまるで実験用モルモットのように扱っている。

思春期ブロッカーをいち早く取り入れたスエーデン、ノルウェー、イギリス、フィンランドといった欧州諸国で子供への思春期ブロッカー投与が禁止され、アメリカでも多々の州でその動きが広まっている。

イギリスの保険省(NHS)によれば、子供ジェンダークリニックでは単なる同性愛者や自閉症など他の精神疾患を持った子供たちを性同一性違和だと診断するよう上からの圧力があり、それに耐え切れずたった3年間で35人もの職員が辞任したという。思春期ブロッカーや異性ホルモンはこうした精神疾患のある子どもたちの症状を良くするどころか悪化させていると辞任した現場の職員たちは証言している。

TRAは子供が性違和の症状を見せ始めたら、社会的にも医療的にもすぐに性転換治療を始めなければいけないと主張する。さもないと子供たちが自殺してしまうと。しかし、この記事には書かれていないのだが、思春期ブロッカーや異性ホルモンを投与される少年・少女たちは別の精神疾患も持っていることが多いため、抗うつ剤などの精神安定剤も服用している。抗うつ剤による自殺願望の副反応は良く知られていることであり、これに加えて思春期ブロッカーなどを摂取したら頭のなかがどうなってしまうのか、考えただけでも恐ろしい。

抗うつ剤と自殺願望については実は私も実体験をしている。私は中学生一年の頃に諸々の事情で鬱状態になり、医者から色々な薬を処方されたが、今思うとその中に抗うつ剤が含まれていた。物を食べずに薬を飲むので何時も胃の調子が悪く日常的に吐き気がしていた。身体はどんどん衰弱し、鬱状態はどんどんひどくなり、三年生にもなるとかなりの自殺願望を持つようになっていた。

ある日、私はいつものように空腹なまま大量の処方薬を飲んだ後、通学の道端でものすごい吐き気に見舞われ、ピューと物凄い勢いで吐いてしまった。ところが胃には飲んだばかりの薬しか入っていなかったので吐き出したのは顆粒状の薬だけ。それが様々な色で二児のようなアークを作り何か異常にきれいだった。それを見た私はおかしくなって大笑いしてしまった。

その日私は家に帰るやいなや残りの薬を全部捨ててしまった。そしてそれっきり薬を飲むのを止めて医者に通うのも止めてしまった。数日後、私を三年間悩ませていた吐き気が消えて食欲が出て来た。きちんと物を食べるようになったら、身体を動かすことがおっくうではなくなり、いつの間にかうつ病も自殺願望も消えてしまった。

抗うつ剤には自殺願望をひきおこす副作用があると知ったのはつい最近のことだ。ものを食べられない少女に、あんな強い薬を処方した医者は完全にヤブである。

何度も言うようだが、私が今の時代に12歳でなくて本当によかった。今だったら抗うつ剤のみならず思春期ブロッカーだの異性ホルモンだのを投与されていたかもしれない。

ルプロンのこのようなオフレイベル使用は今すぐ禁止すべきだ。いったいこれから何人の子供を犠牲にすれば気が済むのだ?

トランスジェンダリズムというのは本当に凶悪なカルトである。

関連エントリー:

子供の性転換治療が性違和を持つ子供の命を救うという嘘 – Scarecrow in the Strawberry Field (biglizards.net) 2023年4月5日

子供のトランス、思春期を越せば80%が普通に育つというのは神話なのか? – Scarecrow in the Strawberry Field (biglizards.net) 2023年3月18日

子供の性転換治療禁止への方向転換は右翼も左翼もないという話 – Scarecrow in the Strawberry Field (biglizards.net) -2022年10月24日

信じられない、子供の性転換増える! – Scarecrow in the Strawberry Field (biglizards.net) 2012年2月22日


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プライド月間、全国各地の学校区でおきる父母たちによる抗議デモ

数日前(6月3日)、ハリウッドの学校区でLGBT教育に抗議する父母たちがデモをし、ANTIFA連中が集まって大騒ぎになった話ロサンゼルス、小学校のLGBTQ+教育に抗議する親たち – Scarecrow in the Strawberry Field (biglizards.net)だが、今度は同じロサンゼルス郡のグレンデールの教育委員会会議場の前で数百人という父母たちが集まり、またもやANTIFA暴徒が現れ、警察も出動して何人も逮捕されるという大騒ぎが昨晩起きた。またメリーランド州のモンゴメリー地区でもLGBTに関する授業への強制参加に反対する父母たちがやはり数百人集まってデモ無論ANTIF暴徒が暴力を振るうという何時もの構図。

これらのデモで共通している点は、デモの主催者は一般の父母たちであること、父母の多くが移民一世で宗教心の強い地域であることだ。ハリウッドの場合はメキシコ系のカトリック教徒たち、グレンデールの場合はアルメニア系オーソドックスキリスト教、モンゴメリーの場合はイスラム教である。興味深いのはこれらのデモが非常にリベラルなマリーランド州やカリフォルニア州でおきたということ。モンゴメリーは2020年に全国で初めてLGBT法を通した市でもある。

アメリカの公立学校では宗教と政治の分離とかで聖書の持ち込みを禁じているところも多いなか、LGBTQ+α教育を強制的に行うというのはそれころ違憲なはずだ。アメリカの憲法補正案第一条は言論の自由と共に宗教の自由も保障している。それは政府が国教を作って国民に強制してはならないという内容だ。にもかかわらずバイデン政権はLGBT宗教を設立しそれを学校や企業を通じて国民にごり押ししているのである。

プライド月間ということで、全国あちこちで家族向けという名目でプライドバレードだのドラアグショーだのといったイベントが開かれているが、その内容はおよそファミリーフレンドリーなどというものではない。幼児の前で裸同然の男たちがサドマゾ演技をしてみたり、同性愛行為を描写した歌を歌うなどやりたい放題である。

しかし私には希望が見えて来た。バドライトのボイコットが大成功だったこと、ターゲットはじめ多くの小売店がプライド商品を隠し始めたこと、アメリカ海軍や大リーグやその他の企業がプライド月間中にと虹色に変えたロゴを一日で元に戻してしまったこと、こういう時には積極的になるはずのグーグルですらプライド関係のロゴに変えていないこと(もともとグーグルロゴは虹色ではあるが)などから、多くの企業が人々の怒りに触れてバドライトやターゲットの二の舞を踏むまいと戦々恐々としているのだ。

これまでにも、WiSpaの件で抗議に数十人の人が集まるとか、イギリスの女性運動かポージー・パーカーが集会を開くとかということが小規模で行われては来たものの、今年に入ってからの反LGBTQ+α運動の勢いは、これまで見たことがない。

昨日マット・ウォルシのポッドキャストで、ペンシルベニア大学で悪名高い女性自認男リア・トーマスのチームメイトだったという女性が名乗り出てインタビューを受けていた。彼女は在学中、男子が女子チームに入るのなんておかしいと思いながらも、そう思っているのは自分ひとりなのではないか、そう思うこと自体自分がおかしいのではないかと、自分の観念を疑わせるような洗脳が行われたと証言んしていた。

ウォルシは、TRA側は我々を孤立させ、常識的判断を疑わせようとすると語っていた。まさにガスライティングである。

だから大事なのは多くに人々が自分は一人ではないと感じることだ。あちこちの州で行き過ぎたLGBT教育を禁止する法律が通ったり、男子の女子競技参加が禁止されたり、こうやって父母たちが団結して教育委員会に抗議する様子などを見ることは非常によいことだ。

私は一人ではない。おかしいのは私ではなく敵のほうなのだ。


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