反オバマお茶会の主役は保守派の人気者サラ・ペイリン女史

ナッシュビルにおいて第一回全国ティーパーティ(お茶会)大会が二月四日から六日にかけて行われている。今夜は保守派の人気者サラ・ペイリンの演説があるということで、かなりのお祭り騒ぎになっている。
ティーパーティ運動というのは、オバマ政権の政策に反対する意図で昨年の二月頃から始まった草の根運動だが、その後も勢いはどんどん増している。当ブログでも去年の三月(米国各地でオバマ王経済政策抗議のシカゴティーパーティー続発)と四月(反オバマ運動のティーパーティー、日本での報道は?)のエントリーで初期の模様を書いているのでご参照されたし。
この間のマサチューセッツ州での臨時上院議員選挙でも普段なら勝てるはずのない共和党候補が雪崩勝利を達成するなどして、国民の間ではかなり反オバマ政権への風潮が高まっているが、ティーパーティー運動はまさにその象徴とも言えるだろう。
この大会についての左翼リベラルの反応も面白い。彼らの反応は「ティーパーティー」で検索するよりも、彼らが侮蔑的に使っている「ティーバッガー」で検索した方があたりが多いだろうと思って検索してみたら、案の定、出てくる出てくる。
そのなかでも左翼リベラルの代表とも言える大御所ブログのデイリーコス(Daily Kos)に面白い文章があった。
デイリーコスがリンクしているワシントンポストの記事から。

大会の初日は近年の政治イベントに見られるような準備周到な舞台作りに欠けていた。大会の司会者はメモを失くしたとして、メモ無しでだらだらと演説をした。元下院議員のトム・タンクリド(共和、コロラド州)がユダヤ・キリスト教信仰とアメリカの道徳観について熱のは言った弁護を行ったが、開会式では祈祷も合衆国宣誓もなく、会場には星条旗ひとつ飾られていなかった。(主催者はホテル側の落ち度だと言い訳した。)

デイリーコスも、リポートしているワシントンポストも、ティーパーティ運動の段取りの悪さとその組織力のなさを批判しているわけだが、左翼リベラルがティーパーティ運動が一部の保守派金持ちらによって組織された「人口芝生運動」などと蔑んでいるのとは裏腹に、実はこのような失態はティーパーティ運動が本物の草の根運動であることの証明に他ならない。
ティーパーティー運動は全国あちこちで一般市民によって勃発した本当の草の根運動なのであり、いまはまだその幼年期で、そのリーダーすらもはっきりしていない。今回の大会もティーパーティーの一分の人たちによって主催されたものだが、他のティーパーティー団体からは、参加費が高過ぎるとか場所が辺鄙すぎるといった苦情も出ている。
つまり、デイリーコス大会のように大金持ちの左翼市民団体のプロが主催するような政治大会と違って、素人の運動家たちが、市役所の前や町役場の前で手作りの看板もって集まっていたような運動が、たったの一年たらずでナッシュビルのホテルを借りて大物政治家を集めて大会を開こうというのだから、あちこちで失態が起きるのは当たり前だ。
今夜演説が予定されているサラ・ペイリン人気については、カカシも以前に何度か書いているが、彼女の人気がどれほどのものかも、保守派からの言葉を聞くより反対派の左翼リベラルたちの慌てふためきようを見ていた方が解りやすい。

大会のウェッブサイトで明日のサラ・ペイリン演説のチケットがまだあるという記事を不思議に思った人もいるだろう。ティーバッガー女王は会場席を売り切れなかったってことだよ。たかが600人のバッガー達に感心している人がいるなら、二週間後におなじ会場で行われる全国野生七面鳥大会では四万人の参加者が予定されてるってことを念頭においてほしい。(略)これは野生七面鳥の生息地域保護者や狩猟家を代表する全国組織の大会だ。七面鳥愛好家に比べてペイリンの不人気はどうだ?

サラ・ペイリンの人気は400ドルからするような馬鹿高い食事券を何人の人が買えるかで決まるのではない。彼女の人気は本屋さんで行われたサイン会に本屋の回りに二重に取り巻くようなファンの数をみればわかる。ティーパーティは一般市民による草の根運動だ。全国各地で吹雪が起きているこのくそ寒い時期に、わざわざ飛行機代やホテル代払ってその上に何百ドルもする食事券まで買ってサラ・ペイリンの演説をききにいく時間やお金の余裕のある一般人が何人いるというのだ?我々一般人は左翼エリートたちと違って普通の仕事ってのがあるんだからね。
ティーパーティやサラ・ペイリンの人気が根強いことを証明するのは、このような大掛かりな大会ではなく、上院や下院議員らが地元で行うタウンホールミーティングで聞く市民からの声や、事務所への投書や電話、そして結果的には投票上での数なのだ。プロ市民が主催する準備周到な大会でどれだけの人が集まるかなどということが問題なのではない。
だいたい保守派というのは個人主義の人間が多い。そういう人たちが団体主義の左翼リベラルに対抗して組織を作ると言うのはなかなか難しい。なにせ我々は団体行動が嫌いだからね。(笑)
だが組織力がないからといってティーパーティー運動をティーバッガーとかいって馬鹿にしてると、2012年の中間選挙では大変なことになるかも、、である。


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ブッシュ前大統領も顔負け、オバマ王の恥じかしい読み間違え

ブッシュ大統領は言葉使いを間違えることが多く、反ブッシュの政治家や主流メディアはその都度、ブッシュは馬鹿だとあざ笑っていた。しかし彼らが愛するリベラルの象徴オバマ王が本日の演説中に、ブッシュ大統領顔負けの恥かしい読み間違えをしてしまった。隊とか団いう意味で”Corps”という言葉があるが、これは”ps”がサイレントで「コア」と発音する。例えば海兵隊は”Marine Corps”と書いて「マリンコア」と発音する。
それを、オバマ王は本日の演説中に隊員という意味の”corpsman”を「コープスマン」と二回も発音してしまった。このくらいのことは普通の教養あるアメリカ人なら誰でも知っていることだが、特にオバマ王は軍隊の総司令官でもあるのだから、最低このくらいの軍隊用語は知っていてほしいものだ。
悪いことに「コープス」と発音すると死体という意味の”corpse”を連想するので、主役が軍人であるだけに余計に始末が悪い。
リアルクリアポリティクスに寄せられたコメントには、オバマは外人だから英語が解らないのだとかいう批判の他に、いかにオバマが軍隊について無知であるかがあからさまになった、といった内容のものが多い。
しかし、オバマ王の教養に穴があること以上に明らかになったのは、オバマ王は演説のリハーサルをしないで、ぶっつけ本番でテレプロンプターを読んでいるということだ。もしスピーチライターや側近の前で練習していれば、こんな初歩的な読み間違えが気づかれずに素通りする訳がないからだ。
ちなみに、ブッシュ大統領の言い間違いはことごとく取り上げていたリベラルの大御所ブログのデイリーコスや主流メディアではこの話は全く取り上げられていない。当たり前かな、、、


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米軍上層部、同性愛者の公式な軍隊勤務を奨励

この間オバマ王は同性愛者の軍隊勤務について、「聞かない、言わない」法を撤回すると発表したが、火曜日、上院議会でマイク・ムレン海軍大将、統合参謀本部議長も、既存の法律は「同胞市民を守るために嘘をつくこと」を強制するものだとして、その撤回を嘆願した。また、防衛庁のロバート・ゲーツ長官もムレン大将同様、1993年に設立されたこの法律施行の緩和を促した。
オバマ王は一年以上も前から、この法律を撤回すると宣言だけして全く何の行動も起こしていなかったのだが、軍上層部でもこの法律の撤回を本気で考える動きがあるというのであれば、望みは持てるかもしれな。
だいたい、同性愛者であることを隠してさえいれば勤務できるというのは、この間からカカシが色々書いているように、ゆすりの原因にもなるし、第一これらの人々の人権を迫害するものだろう。ここはひとつ、保守派の皆さんも、変な偏見は投げ捨ててこの悪法撤回に賛成してもらいたいものだ。
何度も指摘したように、同姓結婚と違ってこのことによってアメリカの道徳観や伝統が失われるというものではない。同性愛者が何十年にも渡って米軍で勤務してきたことは暗黙の了解であり、いまさら同性愛者だからといって優れた軍人にはなれないなどという言う人はいないだろう。
これは黒人兵と白人兵を混合させたときと同じで、兵士にとって問題なのは頼りになる同胞であり、その人間が自分のプライベートな時間で誰とデートしていようと軍隊の士気には無関係だ。
はっきり言って軍隊というところは民主主義ではないので、上から命令が下されれば下は多少不満があっても従う。であるからリーダーシップがしっかりしてさえいれば、こういう変革は案外すんなりいくものなのだ。
ミスター苺が海軍に居た頃、同胞の将校らに同性愛者と並んで勤務することに抵抗があるかどうか聞きまわったことがあるそうだ。これは正式な統計を取ったわけではないが、将校の間では別に気にならないとした人がほとんどだったのに対し、下士官のほうでは嫌だという人が結構多かったという。
これが反対だと問題だが、将校の間で抵抗が少ないのであれば、この法律は撤回してもさほど問題はおきないものと思われる。
ま、今後一年くらい調査した末に決断が下されるという話なので、今すぐというわけにはいかないのだろうが、なるべく早い結論を望みたい。もっともオバマ王が相手では、いったい何時になるのかあてにはならないのだが。


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次々と崩れる日本企業の経営と評判

カカシがアメリカに来たのはちょうど1980年代のバブル経済の頃だった。当時の日本企業の世界進出、特にアメリカ市場への進出はすごかった。
日系企業による不動産売買もすさまじく、当時私が勤めていたアメリカの不動産ブローカーは大もうけをしていた。ニューヨークへ観光で遊びに行った時も、地元のガイドさんに「ビル買いに来たのか?」と冗談で言われたほどだ。
しかし最近になって、日本企業におけるアメリカでの失態が目立ってきた。本日のAPニュースから読んでみよう。
最近アクセルペダルの機能問題でトヨタ車が大幅リコールにあったばかりなのに、今度はホンダも窓スイッチ欠陥でリコールということになって日本の自動車会社の評判ががた落ちである。問題なのは自動車産業だけではない。先日の日本の航空会社の代表のような日本航空の破産宣告や、ソニーが市場でアップルに一位の座を奪われるなど、日本企業の数々の経営不審や失態が明らかになって来ている。

第二次世界大戦の灰の中から立ち上がった経済巨人に一体何がおきたのか?

トヨタ、ソニーそしてジャルの問題はそれぞれ異なるが、共通する点があると専門家は言う。それは世界進出への危険と現状維持意識、そして成功による奢りもしくは崩れるには大き過ぎるという油断だ。
「奢りと、ある種の油断が要因と言えます。高品質の第一生産者としてのランクに危機はないという考えです。」とベテラン東京トレーダーで、現在はニューエッッジグループという香港のファイナンシャルサービス会社でチーフストラテジストのカービー・デイリー氏は言う。現在の世界的経済危機が日本企業の弱点を暴露したのだという。「どこにも隠れ場所はありません。」

日本企業の品質管理は定評があったのだが、最近その評判が落ち目になるなか、中国や韓国の積極的な進出が注目されている。
電化製品では右に出るものはないと思われていた日本製品も、最近は安価で性能のいい他のアジア諸国の製品に市場を押され気味である。それでコストを下げて競争しようとしたトヨタやソニーは品質を犠牲にしてしまったのではないかと専門家たちは分析している。
また、あまりにも早く世界史上に拡大し過ぎたのではないかという見方もある。経営体制が企業の規模拡大に追いついていないというのである。
その結果がアメリカ、ヨーロッパおよび中国で7百万台のリコール。先週アメリカでは売れ行きナンバー1だったカムリー含む8種が生産一時停止となってしまった。不良品ゼロという評判だったトヨタ社でこのような不祥事が起きるとは専門家でも信じられないという。
ソニーの問題は、ソニーがいくつかの市場傾向を見誤ったことに端を発しているという。LCDテレビへの変換への反応が遅く韓国のサムソン電気に先を越された。1980年代に携帯ミュージックプレーヤーのウォークマンの成功に満足してしまって、デジタルプレーヤーへの転換に遅れを取り、アップルの iPodに市場を奪われた。その他もろもろの電化製品でも他のアジア諸国の競争相手に遅れを取ってしまった。
専門家はソニーが証券や映画や他のビジネスに手を延ばしている間、ソニーは焦点を忘れてしまったのではないかという。2006年ソニーはノートパソコンのバッテリー発火で、1000万のバッテリーをリコールするという失態を犯している。ソニーはハワード・ストリンガー会長の基本に帰る姿勢が評価されているとはいうものの、未だに赤字状態である。
日本航空の問題は、これまでにも国内で色々取りざたされてきたが、要するに大企業はつぶしたくないという政府の政策によって人工的に維持されてきたといっていいだろう。
JALの場合、諸外国のホテルに投資するなどの野心が仇になったようだ。また、アメリカの自動車会社とも共通する面として、定年後の従業員へのペンションが大き過ぎるということなども破産の原因となったのだろう。
しょっちゅう飛行機に乗るカカシのような人間からしてみたら、JALのサービスはいつも凄いなと感じていた。もっともその分航空券も高いので、私はJALはめったに乗ったことがなかったが。業界ではJALの贅沢三昧はジョークだったという。
余談だが、カカシにも個人的な記憶がある。昔はスチュワーデスといえば女性の仕事としては花形だった時代があった。当時スチュワーデスの初任給は普通の女性事務員の二倍以上だった。(私もスチュワーデスになりたかった女の子の一人なのだが、容姿端麗頭脳明晰まではよかったのだが、いかんせん背が低い。仕方なく諦めた。)
しかも、スチュワーデスの勤務時間は短く、日本からアメリカに飛んで来たら、二日休んで三日目に帰り、また二日休みという贅沢ぶり。ロサンゼルスで泊まるホテルも一流ホテル。持ってる鞄などもブランド品。国際空港のあるロサンゼルスでは、地元日系人の間では日本のスチュワーデスはつんつんしていると評判が悪かった。
おなじ航路を飛んでいたアメリカの航空会社のスチュワーデスたちは、お給料も低くハードスケジュールで、お金がないので成田付近のオデン屋さんでちびちびオデンを食べていた。
それで、他の航空会社はどうしてJALはあんな贅沢が出来るのだろうかと不思議がられていたものだ。やっぱり政府という後ろ盾があってのことだったわけだ。
さて、この記事では日本では世界で起きているリコール問題は大して取り上げられていないとある。記事では日本でリコールが起きているわけではないからだとしているが、実はそうでもない。先にリンクした中央日本の記事では、

日本政府によると、04-08年に日本国内でリコールされた車の台数は99-03年の2倍にのぼる。自動車だけではない。電子企業のシャープは26日、冷蔵庫100万台をリコールすると発表した。96-01年に生産した48種の冷蔵庫に扉の欠陥が見つかったからだ。

日本で08年の1年間、自動車・食品・薬品を除いた製品の安全問題でリコールした例は189件にのぼる。05年に比べ8割以上も増えている。

日本企業は初心に帰って気持ちを引き締める必要があるのではないだろうか。そうでないと、どんどん他のアジア諸国に市場を奪われてしまうだろう。


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普天間基地移転問題に持つ疑問

今日のドラッジリポートの見出しで東京で行われた普天間基地移転問題のデモ行進の模様が紹介されていた。(APやNYTではオバマの手前遠慮があるのか報道されていない。)

この件については、日本に住んでいないカカシにはちょっと理解しにくいことなので、どなたかご教授願えるとうれしいのだが、なぜ普天間から米軍基地を移転しなければならないのだろうか?

アメリカの場合、基地が閉鎖されるというのは良いことではなくて悪いことだというのが常識だ。防衛費節約のために国内における基地閉鎖の予定が発表されるたびに、基地のある地元は「今度は自分らの基地かもしれない」と思ってびくびくするものなのだ。

その理由は言わずと知れた経済問題だ。例えば基地が閉まらなくてもキャリアー一隻来なくなるだけで、その海軍港はすたれる。なにしろ何千人というキャリアーの乗り組み員のみならず、その家族、修理や維持関係の技術者とその家族、といった人口が一遍にその場所から立ち去るのだから、そうなれば、住宅や商店街や飲食店やそのた諸々のサービス業が大幅に痛手をこうむる。

基地が雇う民間人の人員の数も馬鹿にならない。基地のある地元の経済は基地で成り立っているところも少なくないので、基地閉鎖というのは地元民にとっては死活問題なのだ。

長年米軍基地があり、国民の反対運動で撤去されたフィリピンでも、基地閉鎖派が圧倒的多数だったわけではないという。特に地元の人々は意外と基地を支持していたらしい。それが反対派が政治勢力に者を言わせて地元民の意志を無視してアメリカを追い出してしまった、と感じている地元民も少なくない。閉鎖後は仕事にあぶれたフィリピン人がアメリカへのビサを申請し、アメリカ国内の基地で働いている人も多い。

ちなみに、フィリピンは長年アメリカの植民地だったので、フィリピン人は米軍に正規兵として簡単に入隊できる。今でも特に海軍にはフィリピン兵が多い。ただ、基地と一口にいっても色々ある。海軍基地で飛行場がなく、単に軍艦が出入りするだけならば特に騒音に悩まされるということはないが、戦闘機の離着陸や実弾を使った訓練の音がしょっちゅうする基地はまた別だろう。米兵らによる犯罪も無視できない。

それに、自国の軍隊基地であるならまだしも、外国の、しかも戦争に破れたことが直接の原因となってそのまま残った基地とあっては、やはり感情的なものが違うだろう。外国の兵士らが我が物顔で歩き回るのは忌々しいという気持ちはわかるし、基地がある限り敗戦は終わらないと感じる人がいるのも解る。ただ、現実の防衛を考えた場合、日本には軍隊基地が必要だ。それが米軍のものでは嫌だというのであれば、日本はそれなりの防衛費を使って自分らの軍隊を強化するしかない。平和どうの、憲法第9条がどうのといってみても実際に存在する敵が消えてなくなる訳ではないのだから。

この問題について、各国の思惑を述べているこのブログのエントリーは面白い。

今は表面的に鳩山首相が窮地に立たされているが、追いつめられたのは、アメリカの方なのだ。

米軍再編の構想を立てて日本に「応分の」という名目で、なるべく多くを負担させようとしていたのだが、自民党が負けてしまった。現内閣の支持率から見て、自民党の復権は当分望めそうもない。来年の参院選では、小沢氏の献金疑惑がクリーンになって国民に分かるように説明すれば自民党の再逆転どころか民主党の地盤がかえって強化されそうだ。前政権との了解事項を早く実行せよと迫る以外に方法がない。

唯一の希望は、「アメリカの信頼を失うと日本は大変なことになる」という恐怖心を日本国民の間に流布することで、マスコミもそれに協力しているのだが、現政府を倒すほどの力は出てこない。

そこで現実的にとることのできる対策は、「普天間をなるべく高く日本に買い取らせる」事に集約される。
日本の負担で辺野古に新基地ができるのは、今でもやはり魅力だろう。口に入りかけたご馳走を吐き出したくはない。

だが戦略的に見たら、海兵隊はグァムに集めておくのが自然だ。政権交代が視野に入った時点で、普天間からの撤退を考える他筈がない。日本側の要望で、日本側の負担で辺野古に前進基地ができるのなら、解決したと考えたから甘い。

だから落としどころはグァム移転でいいのだが、すんなり認めたのでは、鳩山政権の手柄になってしまう。アメリカに従順な政権の復活が絶望的になる。

ま、オバマ王が相手ではどうなるか解らんね。なにしろオバマ王は外交は素人だし(何もかも素人だが)特に防衛には全然興味のない人だから、金さえかからなければいいと思ってるんじゃないかな。

極端な言い方をするならば、日本がアメリカ軍のグゥアム移転に金をだしてくれて、しかも極東防備の最前線として日本が独自の防衛をしてくれたら、それこそオバマ王にはもってこいのシナリオなのではないだろうか? ま、日本でそんなことが可能かどうかは別だが。

ただ、話せば解る式外交でブッシュ時代の強攻政策で得た諸外国からの反感を緩和していきたいと言っていたオバマ王だが、日本になど特に注目してこなかったアメリカ人からみたら、なんで、これまで友好関係にあった日本で、こんなことが起きるんだ、と不思議でしょうがないだろう。

こと防衛や外交にはブッシュ大統領のような強硬姿勢も必要なのではないか、少なくともブッシュ時代にはこんなに大仰なデモが日本で起きた記憶がない、と考えるアメリカ人も多いのではないかな。


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オバマのいう党派を超えた協力とは共和党の完全妥協のみ

昨日ボルティモアにおいて、オバマ王はテレビ中継で共和党下院議員らと議論を交わした。現役大統領が与党の議会に出席するのは異例だが、オバマ王ほど党派間の溝を深めた大統領も珍しいので、なんとかそのイメージを緩和したいという苦肉の策だったのかもしれない。それにしてもお気に入りの照れプロンプターも抜きで共和党議員達の質問に答えようとは、ちょっとした勇気だな。下記はウォールストリートジャーナルより。

オバマ大統領と共和党議員らの会談は1時間半近くに及んだ。同大統領は、財政赤字から医療保険や貿易問題に至るまで一連のテーマに関して時に激しい口調で時に自信に満ちた態度で共和党員からの質問に答えた。(略)

オバマ大統領は、米議会の「雰囲気悪化」の責任は「双方」にあるとし、民主・共和両党の協調を図るために、過去1年間にもっと多くのことができた可能性があるとの見方に同調。その上で、大統領は「それは私の側の失点だ」と認めた。
 同大統領は、「相手に対する発言には慎重を要することが間々ある」と強調し、「行き詰まりにつながる」と述べた。そして、民主党にも責任はあると付け加えた。

何が双方に責任があるだ!否決不可能な多数議席を持っていることをいいことに、共和党議員たちを討論から追い出して(文字通りドアを閉めて議事堂に共和党議員たちを閉め出したのだ)何百ページとある法案を誰も吟味する時間も与えずにすぐに投票に及ぶと言う卑怯な行為をしておきながら、共和党がそうした民主党の独裁に抗議をしたら、雰囲気悪化の責任は共和党にもあるだ? いい加減にしろ!
悪いのは一方的に民主党のほうではないか。オバマ王は経済活性案にしろ健康保険改正案にしろ、共和党の協力を一度でも呼びかけたことがあるか?ずっと完全無視しておきながら、自分の支持率が急降下し、多数議席を占める与党でありながら、何一つ達成できない今となって、共和党に協力を求めるなぞ、下心が見え見えだ。
しかし、ポリティコによると、このオバマ王の新作戦は効果があるかもしれないという。オバマ王はどうやら、党派の亀裂は自分にあるのではなく、民主党に全く妥協を示さない共和党に責任があるというイメージを市民に植え付けたいようである。

「アメリカ市民は我々が議席を保持することばかりに夢中になるのを望むとは思えません。… 国民はこれ以上の渋滞を望んではいないでしょう。国民がこれ以上の派閥争いを望むとは思えません。」と大統領は語った。「国民は金網檻マッチでどちらが生き残るかを見るために我々をワシントンに送り込んだのではないのです。」

ポリティコはこのオバマの新作戦の第一回の表でオバマはホームランを打ったと評価している。この成功に気を良くしたオバマは、これからもあちこちで支持者や批判者からの質疑に答えるつもりだと側近は語っている。こうやって自分は野党と歩み寄る姿勢がある、共和党が全く妥協しないことが問題の根源なのだというキャンペーン運動を繰り広げたいらしい。
ちょっと待ってよね、とカカシは言いたい。オバマ王は現職の大統領であって、大統領候補者じゃない。なんで大統領になって一年もたつ男がいまだに選挙運動やってるのだ?
共和党に歩み寄りを見せるのは無論大統領としては当然だろう。どのような法案も両党が納得が行くように大統領が働きかけるのは大統領の仕事だ。しかし、テレビカメラが回っているなか、大統領が全国各地を駆け回って共和党議員たちとの質疑応答を交わすというのは何か変じゃないか?
それに共和党が絶対に妥協できないような社会主義政策を次から次へと打ち出してきて、共和党が全く妥協を見せないといって責め立てるのも、それならいったい民主党は何を妥協してるんだってことになる。
オバマのやることってのはいつも演技ばかりで実質がない。だが、オバマはそういう点ではプロだ。何もしていないのに何かやってるような降りをするのは大得意。そして何も達成できないのはすべて共和党のせいだと主張したいのだ。この一連のキャンペーン旅行も目的はそれだけだ。
共和党はそのへんのところを国民に理解してもらうことが出来るだろうか?


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“I My Me”の自分本位で埋まったオバマ王の教書演説

昨日、アメリカ東海岸時間の1月27日午後9時にオバマ王は就任一年ということで、議会の前で恒例の教書演説を行った。もっともオバマ王がこの演説で何を言うかは皆ほぼ想像がついていた。それというのも、オバマ王ほど演説だの独占インタビューだのを数多く行った大統領も珍しいからだ。
しかし、世界最強の国であるアメリカの大統領の毎年恒例な演説は諸外国でも注目を浴びたらしく、日本でも色々なメディアが報道している。そのなかでも産經新聞のこの記事はおもしろい。それというのもオバマ王の演説のなかには、対テロ政策はおろか、日本並びに諸外国に対する外交に関する発言が全くなかったからである。

国内総生産(GDP)で米国に次ぐ世界第2位の日本の名が、登場することはなかった。

日本が名指しされなかったからといってうろたえる必要はない。オバマ王は日本のみならず国内でテロの大量殺害を途中で阻止した英雄すら無視したのだから。
オバマ王は演説中に夫人のミッシェルに二回、副大統領のジョー・バイデンに一回、呼びかけを行った。ところが、フォートフッド基地で勇敢にテロリストに立ち向かいそれ以上の被害を阻止した二人の警察官に対しては、演説に招待しておきながら全く呼びかけがなかった。
普通、大統領が一般人をわざわざ教書演説に招待する時は、その人の功績を壇上で讃えるのが常とされている。ところがオバマはこの勇敢な警察官を完全無視しただけでなく、フォートフッド基地大量殺人事件について何も述べなかった。
だいたいオバマ王の演説は自分のことばっかりで、保健改正案が通らないのは共和党が邪魔するからだ、ロビーイストなどの汚職が減らないのは最高裁判所の最近の決断がわるいとか、政策がうまくいかないのはすべて他人のせいという、これまで一年に渡ってしてきた姿勢を最初から最後まで崩さなかった。
こちらのサイトでは、オバマが演説中に自分について何回述べたかを丁寧に勘定している。一人称のI, My, Meの内訳は、I が136回、Myが9回、 Meが7回。それに対して、アメリカ市民17回、納税者が2回、「あなたがた」が9回だったとして、いかに演説が自分中心ものだったかを物語っている。
先ずおざなりの歴代大統領がどういう逆境にうちかってきたかという話をしたあと、しょっぱならから一年前に自分が引き継いだ政権はブッシュ政権のおかげで最悪な状況にあったと始めた。そうして自分が施行した経済活性策のおかげで一年後の今日経済は回復に向かっている、などと大嘘をぶちかました。
1980年代初期以来、はじめて二桁の失業率を記録し、ここ一年で四百万の人が仕事を失ったアメリカで、自分の政策のおかげで二百万人の人々の仕事が救われたなどと口からで任せを言ってる。
どの専門家もオバマの経済活性案のおかげで、すでに回復しているべき経済が低迷を続けていると語っていることなど、オバマ王はおかまい無しで無視する。オバマ王ならびに民主党によって次々と施行されている悪政が国の経済をどんどん、谷底突き落とされていることなど知らん顔である。
オバマ王も一応経済回復の速度がゆっくりであること、一般市民が苦労していることは理解できるとしたうえで、自分が大統領になったのはこうした逆境から人々を救うためだったのだと、まるで白馬に乗った王子様気取り。
しかし現在の逆境を乗り越えるためには民主と共和の協力が必要であり、自分はそれを実現させると約束している。
オバマ王は党同士の争いを乗り越えた大統領として、選挙運動中には自分の政権はこれまでに見られないほど透明度の高いものにしたいと言っていた。ホワイトハウスの訪問客リストを公開し、ロビーイストを追い出し、議会での討論もCSPANで生中継するとまで約束した。
だが実際には共和党と協力するどころか、健康保険改正案の討論では文字通り共和党議員達を議事堂から追い出し討論に参加させずに民主党議員らだけで秘密裏に行った。ロビーイストもこれまでの政権の何倍もの人々がホワイトハウスに出入りし、労働組合や保険会社などに特別手当などを折り込み、議会の生中継も完全拒否した。
オバマ政権では、あらゆるところで怪しげな行動が秘密裏にされている。何が前代未聞の透明度をめざすだ、その窓の曇り方といったら暗幕が張り巡らされているというのに。
ニューヨークポストのジョナ・ゴールドバーグは、オバマがこの一年に渡って全く効果を上げていない政策を性懲りもなく続けようとするこの態度は、オバマの根本にある政府こそが全ての問題を解決できるという信念から来るものだという。
だから、この間のマサチューセッツ州での大敗も自分の政策に市民が怒りを示しているとは解釈せず、市民が自分の政策を充分に理解できていないだけだお勘違いする。だから不人気な政策を破棄するのではなく、これからもさらなる努力をして押し進めたいと宣言するのだ。
そしてアメリカ市民が経済回復を本気で考えるなら、市民がオバマに賛同する勇気を持つべきなのだと主張する。
オバマ王はブッシュ大統領を責め、共和党を責め、最高裁判所も責め、悪いのはすべて他人、自分は悪くないの一点張り。
さて、経済に関する話が大半を占めた演説のなかで、オバマ王は対テロ政策についてはほとんど何も述べなかった。グォンタナモ閉鎖についても、911テロ事件主犯者を民間の裁判で裁くことについても全く触れなかった。
軍隊に関して言うなら、同性愛者が公に軍隊に勤務できない「聞かない、言わない」法の撤回を約束したくらいだろう。もっともこれは一年前にもオバマは約束しており、自分の一存で今すぐにでも撤回できるのに未だにしていないということは、今後も口約束ばっかりでやる気など何もないのは解りきってる。
これだけ国民にやる気を起こさせない演説も珍しい。サラ・ペイリン元アラスカ知事、前回の共和党副大統領候補は、オバマの演説はお説教じみていたと批判。まったくその通りだと思う。
オバマ様の偉大さが解らんのか、この無礼者!
てなもんである。
オバマは若い頃から、自分のやったことへの責任をとった経験がない。恵まれた家庭に育ち、何の苦労もせずにエリート学校を卒業し、コミュニティーオーガナイザーを経て下院議員、上院議員を2〜3年経験しただけである。
中小企業を営んだこともなければ、会社勤めをしたこともない。政治家としても責任ある立場に一度でも立ったことがない。これまでは、モデルみたいに高級なスーツを着て格好よく演説していればそれでファンが付いて来てくれた。
ところが、大統領になったらそうはいかない。人々は大統領に結果を求める。責任を追及する。
オバマ王にはそれがどういうことなのか、一年経った今でも全く理解できていないのである。


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オバマ支持者の草の根運動ならぬ人工芝活動

市民が個人的に地道に始める政治活動のことを草の根運動というが、いかにも個々の一般市民が始めた草の根運動を装って、実は組織的に活動する政治運動のことを英語でアストロターフ(人工芝)運動と呼んでいる。
この間のマサチューセッツでの民主党指定席のような故テッド・ケネディ上院議員の席を共和党に持っていかれた民主党は、いま非常な危機を迎えている。経済は低迷状態、失業率も30年ぶりの最低記録。オバマ王の人気も急降下。ということで、あせったオバマ支持者たちは全国の新聞や雑誌に膨大な数のオバマ支持の投書を送り始めたらしい。
ここ数日、全国あちこちの新聞で同文の同じ著者によるオバマ支持投書が目に付くようになった。この著者の名前はエリー・ライト。この事実に最初に気が付いたのはオハイオ州クリーブランド市のニュースサイトでザ・プレインディーラーだ。

ここ数週間、ライトのバラク・オバマ大統領を支持するほぼ同じ内容の手紙が数十の新聞の投書欄で掲載されている。どの手紙もライトが新聞の販売地域の住民であることになっている。「今こそアメリカ人は政治は大変な仕事だと気が付くべきです。大統領だからといって、魔法の棒を振って何もかも治すことなど出来ないのです。」と1月19日のフィラデルフィアデイリーニュースに掲載された自称フィラデルフィア住民のエリー・ライトは書いている。

これは、1月20日付けのサンフランシスコイグザナーに載ったライトの手紙の終わりの文章と全く同じだった。ところが、ライトの住所はアメリカ大陸を横断したカリフォルニアのデイリーシティー市となっていた。

プレインディーラーによると、このエリー・ライトなる投書魔は1月13日から20日の間にオハイオ州のマンスフィールドニュースジャーナル、ニューメキシコ州のザ・サンニュースなどをはじめ、バージニア、ミシガン、アイオワ、ペンシルベニアそして上記のカリフォルニアと数十箇所にわたって同文の投書をそれぞれの地元民を装って投書していたらしい。
このエリー・ライトなる人物はザプレインディーラーにも特定の住所を含まずメールを送っていたらしい。それについて記者がメールで質問したところ、ライトは特にどの組織に所属しているというわけでもなく、雪崩勝利で大統領の座についたオバマ王に対して、あまりにもメディアが冷たいことに抗議して手紙を書いたのだという。
苺畑夫婦のブログ仲間のパテリコによると、エリー・ライトの投書は、なんと65に及ぶ新聞諸誌に掲載されたという。これは全国で31州と二つの外国新聞を含むそうだ。
パテリコによると、使われた名前はエリー・ライトだけでなく、別名だが同文の投書があちこちの新聞で掲載されているとこのこと。
昔私が某掲示板に書いていた頃、同じ人間が別のハンドル名を使って自分の書いた当初を応援したり、他人の名前と似たハンドルを使って他人の名誉を毀損するような行為をする奴が居たが、たかが掲示板ならともかく、実際の政治のうえでもこのようなことがおきるのだから、全く油断も隙もあったものではない。
それにしても、オバマの人気が今でも高ければ、こんな小細工は必要ないのに。まったくオバマ王も落ちたもんだな。


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航空機爆破未遂事件のパンツ男を犯罪者として扱う危険

昨年のクリスマスにデトロイト行き航空機内でバンツに爆弾を隠して航空機を爆破させようとして他の乗客に取り押さえられたテロリストがアメリカでどのような扱いを受けているか読者諸君はご存知だろうか?
アルカイダ組織がその犯行声明を出していたり、犯人のUMAR FAROUK Abdulmutallab自身もイエメンを本拠とするアルカイダの指令によってテロを行ったとか、他にも何十人にも渡るテロリストによって色々とテロ計画があるなどと語っていた。
ところが、オバマ政権は何を思ったのかこの男を普通の刑事犯罪の犯人として扱い、信じられないことに、なんと弁護士をつけて自白拒否権まで与えてしまったのである。すると、それまで聞かれもしないのにぺらぺら自分らの犯行目的や計画をしゃべりまくっていた犯人は、突然貝のように口を閉ざしてしまった。
ワシントンポストによると、オバマ政権は全く前後の見境もなく事の重大さも考えずに安易にテロリストを敵方戦闘員としてではなく、単なる刑事犯罪者として扱うと決断をしたとして批判している。断っておくがワシントンポストは決して保守的な新聞ではない。どちらかと言えばリベラル派で、普通ならオバマ政権べったりのはずの新聞である。
ワシントンポストはノースウエスト253便を爆破しようとした犯人の扱いについて、オバマ政権には三つの選択方法があったと言う。

  1. 連邦裁判所で刑事犯として裁く
  2. 敵側戦闘員として拘留する
  3. その自白が後の裁判で使われないという前提で無期限で拘留する。

しかし、今となって明らかなのは、オバマ政権は2番と3番は全く考慮せずに安易に1番を選んだということだ。ワシントンポストはこの選択は近視眼的で非常に無思慮なものだったと言う。
ワシントンポストは当初、爆破未遂犯人を刑事犯罪者として扱うというオバマ王の選択を支持した。しかしそれはオバマ政権が他の選択を考慮に入れ充分な吟味をした上での決断だと考えたからだという。

しかし、(犯人の)アブドゥールムタラブ氏を刑事犯として裁くという決断は脊髄反射的な罪と罰という刑事犯罪模範によるものだということが明らかになった。

水曜日、上院の国土保障安全委員会の前で行われた証言によれば、全国諜報部のデニス・C・ブレア氏、国土保障省のジャネット・ナポリタノ氏、並びに全国対テロセンターのマイケル・レイター氏、らの誰もがアブドゥールムタラブ氏をどう扱うべきかについて意見を聞かれなかったという。

対テロ戦争は、普通の刑事犯罪のような訳にはいかない。爆破を実践する歩兵などいくら逮捕してみても意味がないのだ。アメリカ本土への攻撃を阻止するためにはこれらの歩兵の背後にある組織を破壊しなければならない。にもかかわらずオバマ政権は、ブッシュ政権とは対照的でありたいというくだらないライバル意識だけに拘って、国家の安全など二の次にしてテロリストを単なる犯罪者として扱った。
この近視眼的な対応によって放っておけば他のテロ計画もべらべらしゃべったであろうアブドゥールムタラブの口を封じてしまったのである。こんな愚かなことがあるだろうか?
我々は幸運だった。パンツ男は単なる無能で爆破を成功させることが出来なかっただけだ。だがもしも、もっと有能な奴の仲間が今もあちこちでアメリカ行きの航空機に乗り込んでいたとして、いったいどうやってその陰謀を阻止するのだ?パンツ男に拒否権を与えて、弁護士をあてがって、どうやってアメリカ国土を守るのだ?
オバマ王よ、いったいあんたの対テロ政策ってなんなんだよ? ブッシュ前大統領のやり方を批判してるだけじゃ意味ないよ。


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ヒマラヤの氷河は溶けていない、国連間違いを認める

数年前にインドの一科学者がヒマラヤの氷河が2035年までにすべて溶けてしまうと地方科学誌に発表したのを、その後の調査や他の科学者による反対意見など完全に無視して地球温暖化の証拠のひとつとして扱って来た国連が、積み重なる批判に耐えきれず、ついにこの調査書には誤りがあったことを公式に認めた
こういうことにはめざといマイク・ロスさんもこれについて色々記事を集めているので参照されたし。

2007年のIPCC(Intergovernmental Panel on Climate Change、気候変動に関する政府間パネル)発表の、ノーベル平和賞を授与された調査書には、ヒマラヤの氷河が「2035年、もしくはそれ以前までに消滅してしまう可能性は多大である」と書かれていた。

しかし先週、この予測は環境変動の専門家の間で合意でされたものではなく、1999年にされた一科学者へのメディアインタビューだったことが明らかになった。

しかもこの調査を裏付けするようなデータはまるでなし。それを国連が拾い上げてIPCCの公式調査書に載せてしまったというのだから呆れる。
この間のクラいメートゲートでも色々あきらかになっているが、IPCCの発表には、いったいどのくらいの嘘が含まれているのだろうか? いや、それを言うなら真実などあるのだろうか?
どんどん地球温暖化説は崩壊していく。


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