アメリカ各州が二酸化炭素排出規制をめぐり環境庁に見直しを要求

クラいメートゲートなどで、最近地球温暖化の真否が真剣に取りざたされるようになったが、グリーンハウスガスの原因と見なされてきた二酸化炭素排出規制についても、環境庁は見直しをすべきだという声がアメリカ各地できかれるようになった。木曜日(3/18/10)の段階で少なくとも15の州が、環境保護庁(EPA)を相手取ってこれ以上二酸化炭素排出規制法を出さないようにと訴訟を起こしている
木曜日に訴訟を起こしたのは、フロリダ、インディアナ、サウスカロライナを含む12州で、グリーンハウスガス排出規制法は、実際にガスが人体に害があるという再審査がされるまで停止せよという申請書を提出した。これで先にすでに書類提出をしていたバージニアとアラバマそしてテキサスと合わせて15州となった。
オバマ王政権は、議会が新しく環境法を通さなければ、環境保護庁を使ってグリーンハウス排出規制を発令すると宣言してきたが、先月末環境保護庁は自動車や軽トラックからのエネルギー能率性を高める規制を発令する用意をし始めていた。これをきっかけ各地の発電所は、ガス排出制限に最高の技術を使っているという許可書を得なければならないようになる。
原告側の要求は、去年環境保護庁がグリーンハウスガスが人体に害があると発表した研究を、もう一度やり直せというもの。もし環境庁が研究を再開しないのであれば、これ以上の規制は断固阻止するとバージニアの弁護士は強気だ。
環境庁の規制はクライメートゲートで信用度を落とした国連の研究に強くもとづいており、ヒマラヤの氷河解凍などインチキ研究が明らかになったいま、環境庁の規制も見直す必要があるというのが、各州の主張だ。
これに対して環境庁は訴訟には充分に勝てる自信があるらしい。「科学問題はすでに解決しています。」と報道官のアドラ・アンディ女史。彼女に言わせると国内国外の専門家の意見を多々取り入れているため、科学的な証明に問題はないというもの。
国連のIPCCの研究発表に多々の誤りがあったことがはっきりした今、それと全く同じ研究結果を得ている環境庁の科学が正しいというのはおかしな理屈だ。元となる調査資料に問題があるのに、その結果が完全に信用出来ると言うのはどうかんがえてもおかしい。その出鱈目研究を元に各州の経済に多大なる負担をかける規制を、研究の見直しもせずに、議会の法案も待たずに、ごり押ししてしまおうという環境保護庁の傲慢な態度は許し難い。
この際、環境保護庁が何と言おうと、アメリカの州はそれぞれ抵抗して従わないべきだ。訴訟でも何でも起こして環境保護庁の独裁を打破すべきである。


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医療保険改悪法案通過に憲法も無視するホワイトハウスと民主党

国民の過半数が反対している医療保険改悪法案(いわゆるオバマケア)は、下院が上院の提案を受け入れるかどうかで今もめにもめている。
当初のオバマ政権の策略は、国民があまり気を払わないうちに内緒にさっさと改悪案を通してしまおうというのが狙いだった。ところがリベラルメディアがずっとオバマをかばい通して来たにも関わらず、反対派はオバマによる政権の独裁化に早期から気がつき、オバマの陰謀を暴露し続けた。
それが功を成し、国民はことの重大さに気づき始めた。いわゆるティーパーティ運動などは、普段は政治に興味のなかった国民たちが、地元の議員が開催する市役所での会議などに参加して議会の休み中に地元に帰った議員たちにことの実態を詰問しだしたことからはじまった。
確かにアメリカの健康保険制度には問題点は多くある。だが、オバマケアが提案するような政府による保険の完全統括が好ましいやり方であると考える国民は少数だ。お役所仕事は何かと能率が悪い。医療保険を政府に預けたりすれば、税金が上がるだけでサービスが低下するなど目に見えている。
オバマ王のような左翼は、国民を馬鹿にしきっている。だから国民が個人でそれぞれ正しい判断など出来ないと決めつけているのだ。その国民がオバマケアの実態を知れば知るほどそれを拒絶し始めたことから、民主党は議会の絶対多数を握っていながら一年以上もオバマケア法案を通すことが出来ないでいる。
特に下院では、次回の選挙で当選が危ぶまれる新人議員が結構いる。国民に不人気な議案に賛成票を投じるのをしぶる議員も多い。また、上院で通った提案には妊娠人口中絶に保健がきくなどの理由で、中絶反対の保守派民主党議員からも反対の声が出ているため、ペロシ議長は法案通過に必要な票を獲得できていない。
医療保険改革に政治生命を賭けているオバマ王は、なんとしてでも復活祭の日曜日までにこの法案を通せとペロシ議長に圧力をかけ、予定していた東洋訪問まで延期するという熱の入れようだ。
切羽詰まったペロシ議長は、憲法完全違反の汚い手口を使ってこの法案を通す方法を考えだした。それは、下院議員が納得できない上院の提案に、補正案を合併させ、補正案に賛成するかどうかの投票をすることによって、原案が通ったものと見なすというもの。だが、憲法では補正案は原案が通った後でのみ投票が可能なのであって、法律は上院と下院の双方で意見の一致を得なければ立案されないということになっている。
こんなやり方で法律を無理矢理通せば、反対派から違憲であるとして訴訟が起きることは確実。オバマ政権ののこりの三年間はこの法律の撤回活動で明け暮れ、民主党は多数の議席を失い、与党の座をも失う危険がある。オバマ王の二期目など考えられなくなる。
先日フォックスニュースのインタビュー番組で、オバマ王はこのやり方を支持するのかという質問に対して、自分は上院や下院でのプロセスなどあまり気にしていないという返答をして国民をあきれかえらせている。透明度あるプロセスを強調する政権を目指すというのが、選挙運動中のうたい文句だったのではないのか?この間取り上げたコーヒーパーティでも、彼女らの一番の不満は反対派が政治のプロセスを妨害しているということだったはず。それが、大統領自ら憲法違反をそれほど気にしていないとは、いったいどういうことだ?
クリントン大統領も医療保険改革に取り組んだが、国民に非常な不人気であることがわかると、さっさと放り出してしまった。当時の私はクリントンの風見鶏風政治には感心しなかったが、すくなくともクリントンは空気の読める大統領だった。独裁者オバマ王にはそれが出来ない。『しもじもの考えなど取るにたらない、諚意(じょうい)でござる、控えい、控えい』ってなもんである。
ペロシ議長は今週末には法案を無理矢理にでも通すと宣言している。反対派はまだ意見の定まらない民主党下院議員に向けてメールや電話攻撃を行っているが、どうなるか、誰にも全く想像が付かない状態だ。


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マリブ女性、崖から飛び降りて強姦魔を振り切る!

ローカルニュースだが、見出しが目についたので読んでみた。

南カリフォルニアのマリブ市で、強姦されそうになったジョガーが崖から飛び降り、丘を100フィート滑り降りて攻撃から逃れるという事件がありました。
ロサンゼルス郡シェリフのデレク・サバティニ警部によると、この女性は落ちた時に得た切り傷の手当のためマリブ市の病院に運ばれたと言うことです。
被害者の女性によると、お昼近くにポイントドームステートビーチにてジョギングを終わらせ崖のふちに立っていると、突然後ろから抱き抑えられ、男の腕を振り切るまで数分もみあったといます。女性が崖を走り逃げ崖から飛び降りたのはこの時です。
犯人の男は女性が乗って来ていたトヨタランドクルーザーに乗って逃走しました。犯人の捜索は継続中で、まだ捕まっていません。

この間もサンディエゴでジョギングしていた若い大学生女性が強姦されたうえ、殺されるという事件が起きたばかり。この事件の犯人は捕まったが、なんとこの男、以前にも幼児連続強姦の罪を問われ捕まっており、ほんの数年の禁固刑を受けた後保釈されたばかりの身だったという。
昨日も、連続強姦で指名手配になっていて20年近くも逃げ通して捕まった男が、たった三年の刑期を終えて釈放されるという話を聴いた。この男を刑務所に送り込んだ検察官が怒って釈放される地元に警告の記者会見をするという異例な発表があった。
なんだってこういう奴らがのこのこ道を歩けるんだ? 連続強姦魔は一生強姦魔だ。改心などしないのだ!どうして終身刑や死刑にしないのだ!本当にアメリカの司法システムはどうかしてる。
それはともかく、強姦魔から逃れるために、とっさに崖を取び降りるなんて凄い勇気だ。打ち所が悪ければ死んでしまう。もっとも強姦魔に素直に従っても殺される可能性は非常に大きい訳だから、だったら一か八かで飛び降りるというのも手かもしれない。
欲をいうなら、犯人の男が崖から落ちて死んでくれれば良かったに。
とにかく、女性に大事がなくて本当に良かった。
ところでジョギングをしたり、道を歩いている際に、ipodなどで耳を塞がないこと!音が聞こえないと回りの状態に気がつかず、変な男に近寄られてもわからないことが多い。また、携帯などで話をしていると話に熱中して注意散漫になる。後ろから来る車に気がつかずにはねられるといった可能性も大きい。どうぞくれぐれもご注意あれ!


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モスレムのゲイバッシングを黙認するアメリカゲイ社会

私は以前に、アメリカのフェミニスト達がモスレム(イスラム教徒)らによる女性弾圧について沈黙を守っていることを批判したことがある。アメリカのフェミニスト団体は女性の立場向上よりも左翼リベラルとしての立場を重く考える。というより、フェミニズムなど左翼主義促進のための一つの手段にしか過ぎない。だから、女性問題と左翼主義が対立した場合には、必ず左翼主義が優先される。(イスラム圏社会はおよそ左翼主義とは言えないと思われるかもしれないが、右翼保守のブッシュ政権が対抗していたので、敵の敵は味方という安易な考えがここで働くわけだ。)
どうやらこの傾向は同性愛者たちの間にもあるらしい。
ゲイペイトリアット(同性愛の愛国者)の著者ブルース・キャロルがビッグジャーナリズムで書いている記事によると、先月26日、(2/26/10)サンフランシスコで起きた同性愛男性がビービーガンで撃たれるという事件について、SFのメディアは驚くほど犯人像の表明に消極的だという。
ヘイワードから来た従兄弟同士三人は、サンフランシスコでビービーライフルを使って通りがかりの男性の顔に向けて撃ち、その状況をビデオ撮影した疑いで、パトロール中の警察官に取り押さえられた。車のなかにあったビデオカメラには攻撃の様子が撮影されていた。
犯人三人は、シャフィア・ハシミ(Shafiq Hashemi, 21)、サイード・バサム(Sayed Bassam, 21)、そしてモハメッド・ハビビザダ(Mohammad Habibzada, 24)。三人とも犯行を認めており、サンフランシスコにはゲイバッシングの目的で来たと白状しているという。
さて、これがテキサスやユタから来た白人が犯人だったら、今頃「右翼過激派のヘイトクライム!」とかいって大騒ぎになっていたこと必定。ティーパーティなども引き合いに出されて、「ティーバッガーの暴走」とかいって主流メディアはでかでかと書き立て、すぐさまドキュメンタリー映画にでもなっていたことだろう。
それが犯人が明らかにモスレムだと解ると、主流メディアどころか、ゲイで知られるサンフランシスコのテレビローカルニュースにしろ地方新聞やゲイ専門誌ですら、この事件の犯人像についておそろしいほどの沈黙を守っているというのである。
アメリカでも一番人気のゲイマガジン、アドボケート(the Advocate)でも、犯人像やその動機について全く触れていないという。
イスラムが動機のゲイバッシングについては、タウンロードやジョーマイゴッドといった左寄りゲイブロガーたちも完全沈黙を決め込んでいるが、すくなくとも彼らは犯行そのものが起きたという事実は認めている。それが極左翼のパムスハウスブレンドやアンドリュー・サリバンのデイリーディッシュになってくると、事件があったことすら無視。一時期、モスレムによるゲイバッシングもあると認識していたサリバンなどは、この話を取り上げそうなものだが、ニュースが耳に届いていないと見えて、何も書いていない。「好都合だな」とブルース。

アメリカのゲイコミュニティーに通じていない人たちは、基本から理解する必要がある。政策やアドボカシーの決断をするゲイリベラル活動家やリーダー達は、長いことモスレム過激派によるゲイやレズビアンへの脅威を無視してきた。ヒューニューマンライツキャンペーン(the Human Rights Campaign)ギルファンデーション( the Gill Foundation)ナショナルゲイアンドレズビアンタスクフォース(the National Gay and Lesbian Task)といったリベラルの「ゲイ人権」団体は、それよりもアメリカのキリスト教徒によるゲイやレズビアンへの攻撃について毎日のように心配している。

イスラム圏諸国では同性愛嗜好であるというだけで絞首刑になるなど日常茶飯事だ。にも関わらず、アメリカの同性愛活動家たちは法廷による同性愛結婚の強制や、税金を無駄使いした教育場での子供の同性愛勧誘に忙しく、イスラム圏政権による組織的なゲイ殺害に興味がない。外国で起きていることならまだしも、その脅威がアメリカ海岸にも乗り上げ始めていることにすら興味がない。
ほんの先月、クリーピングシャリアというブログがバンダービルト大学のモスレム司教によるこんなコメントを報告している。
イスラム教では同性愛への罰は死刑だというのは本当かという質問に対し、イスラム教学の教授であるアワディ・A・ビンハズィム司教は「はい、罰は死刑です。」と答えている。そして自分はイスラムの教えに従うとさえ断言している。
こうしたイスラム教学はサウジアラビアではなく、ナッシュビルやテネシーの大学でも教えられているのだ。
だが、アメリカのゲイ活動家が優先するのは、同性結婚に反対するアメリカのキリスト教徒への反撃のみ。

また、アメリカのゲイ活動家の基本的思想として、反資本主義、反民主主義、反戦、そして反イスラエル、といった感情が何十年にもわたって深く根付いている。2003年から2007年に行われた反イラク戦争の集まりに参加した人なら、親共産主義や反資本主義や反ブッシュのサインやスローガンに混じって虹色の旗(非公式のゲイ/レズビアンのシンボル)を見るのは避けられなかったはずだ。

この「コミュニーティー」においてアメリカでゲイであるためには、先ず最初に「主流」であることを拒絶し、個人主義や自由や資本主義や憲法や投票権や愛国心を放棄しなければならない。それがすべてチェックできたかい?そしたらクラブ参加大歓迎。
イスラム脅威に立ち向かうなどアメリカゲイ体制の遺伝子とは完全に異邦なものだ。彼らにとって敵は共和党であり、ストレートな男達であり、アメリカ軍隊なのだ。
サンフランシスコや世界中で起きるモスレムによるゲイバッシングに関して、アメリカのゲイコミュニティーの姿勢は、それこそまさに、「聞くな、言うな」なのである。( “don’t ask, don’t tell” )

これだからカカシが以前から指摘しているように、アメリカのゲイ達は同性結婚には躍起になるくせに、同性愛の正式軍隊勤務には興味がないというわけだ。彼らはゲイの味方なのではなく、単にゲイ達を左翼主義促進の道具につかっているに過ぎないのだ。これはフェミニストと全く同じこと。
左翼は常に少数派を利用するのだ。


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「俺ははめられた!』オバマケアに反対した議員の男色セクハラ疑惑

オバマ政権及び民主党は、オバマ王提案の健康保険改悪案を通そうと必死だが、多数議席を握る民主党は別に共和党の票など必要ないにもかかわらず、なぜか一年以上もこの法案を通すことができないでいる。それというのも、民主党の上院と下院の間で法案の内容にずれがあり、双方別々の保健改革案が通った後も、保守派民主下院議員たちからの反対が大きく、下院よりリベラルな上院と意見が一致しないからである。

そこでオバマホワイトハウスは改革案の障害は下院の反対派にあると見て、賄賂や脅迫を使って議員たちに圧力をかけはじめた。

そんななかで、上院の改革案に断固反対していたニューヨーク代表のエリック・マサ下院議員(男性)が男性スタッフのお尻を触ったとかいう男色セクハラ事件が明るみにでて辞任を余儀なくされるという事件が起きた。

ところがこのマサなる男、家族をスキャンダルに巻き込みたくないという理由で辞任したにもかかわらず、その後テレビやラジオのトークショーに出まくって、自分はホワイトハウスの汚い陰謀にはめられたと大騒ぎしている。昨日、私は朝のラジオ放送でマサ氏が議事堂のシャワー室でホワイトハウスのラーム・エマニュエル参謀長から裸で突き詰められたと話しているのを聞いて大笑いしてしまった。

「ラーム・エマニュエルは悪魔の落とし子だ。」とエリック・マサ下院議員(民主ニューヨーク)は語った。「奴は票を得るためなら実の母親も売るような男だ。機関車の前に子供を縛り付けることも辞さない奴だ。」

マサ議員はシャワー室でのエマニュエル氏との衝突について、「俺はシャワーを浴びていた。焼き鳥みたいにすっぽんっぽんの俺のところへ、ラーム・エマニュエルがケツにタオルも巻かずにやってきて、俺の胸ぐらに指をつきつけ怒鳴りやがったんだ。」

ラジオのオーディオではその後「裸で政治討論することのぎこちなさが想像できるか?」という言葉が続き、私は思わずコーヒーを吹き出してしまった。

私はオバマ王もエマニュエル参謀長による陰謀説そのものは否定しない。だが、マサ氏も嘘八百で悪名高い超リベラル議員。セクハラ疑惑の取り調べが政治的な理由で始められたというのは本当かもしれないが、実際にセクハラそのものは存在していたらしく、スタッフの数人から苦情が出ている。マサ自身、最初は性的な冗談を言っただけと言っていたのが、男性スタッフのお尻を触ったことや、自分の50歳の誕生日パーティで、嫌がるスタッフをくすぐりまくったこともあったなどと認め始め、話がころころ変わっている。

マサ議員は既婚の元軍人で子供もいる。

さて、肝心の健康保険改革案だが、マサの辞任で空席となった席はウルトラリベラルのニューヨーク知事が臨時議員を任命することになっている。知事は改革案賛成派議員を選ぶに違いないので、ペロシ下院議長は賛成票をまたひとつ獲得するという計算だ。これで議案が通るに足る票が集まったのかどうか、まだまだ疑問はある。


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ペンタゴン乱射事件、なんでも右翼に結びつけるな!

昇進を拒絶されて上司を殺した大学教授エイミ・ービショップにしろ、このあいだ国税庁のビルに小型飛行機を突っ込んだジョー・スタックにしろ、今回ペンタゴンのビルで警備員に近距離で発砲して軽傷を負わせ、反対に射殺されたジョン・パトリック・ベデルにしても、まだ詳細も解らないうちから左翼リベラルブログや一部のメディアは犯人達を『過激派右翼』と決めつけ、あげくの果てに反オバマ政権運動のティーパーティーと結びつけて、ティーパーティーが行き過ぎるとこうなる、みたいな報道を始めた。
しかし犯人が残した遺書から犯人像がもっとはっきりしてくると、最初のビショップにしろスタックにしろ今回のベデルにしろ、三人ともどちらかというと左翼的思想を持っていたことがはっきりしてきた。(ビショップはオバマ熱狂者、スタックは反ブッシュ反カトリック教、ベデルは民主党に登録しており、911はブッシュの陰謀といういわゆるトゥルーサーだった。)
とはいうものの、三人とも政治意識が強いというより、その不安定な精神状態から、意味のない理不尽な憎悪を近くにあったものにぶつけたに過ぎず、右翼とか左翼とかいう政治思想が行き過ぎて気が狂ったのではなく、気が狂っているから右翼とか左翼とかの過激な思想に走ったと解釈した方が正しいと思う。
にもかかわらず、こういう単なる気違いの行為を右翼に結びつけて、すぐに右翼を攻撃する左翼のやり方は汚い。
しかし保守派がそういう風にメディアの偏向報道に抗議すると、左翼リベラルは、それを保守派の被害妄想だとか、保守派には心当たりがあるから居心地が悪いのだろうとなどといって、保守派の抗議がいかにも過激派と結びつくかのような報道をする。
本日の左翼オンラインニュース、ポリティコなどはその典型であり、フォックスニュースやトークラジオに煽られた右翼過激派による暴力事件の方が左翼過激派のそれより多いという調査結果が出ていると指摘している。
ポリティコは左翼過激派プログのデイリービーストの著者の、右翼は恐怖心と憎悪を煽って暴力を煽動しているなどという、左翼特有の右翼へのステレオタイプ像を性懲りもなく掲載。ブッシュをヒットラーとか呼んで、911はブッシュの陰謀だったとかいう馬鹿げた陰謀説で人々の恐怖と憎悪を煽ったのはどっちなのかと聞きたい。共和党政治家の家に火をつけて家族もろとも殺してしまえと言ったチャーリー・シーンは左右どっちだったのか、エーコーンや労働組合などの暴力団を使って共和党有権者の投票を暴力で妨害しているのはどっちなのだと。
それを過激派とか暴力とかいうと、なんでもかんでもすぐ右翼に結びつける左翼リベラル。保守派が神経質になるのは当たり前だ!
よく、左翼は右翼や保守派を被害妄想だと批判する。確かに左翼リベラルの汚いやり方に注意を払っていない一般市民からしたら、左翼リベラルの陰謀を指摘する保守派は被害妄想の行き過ぎでどっかおかしいのではないかと思われるかもしれない。左翼リベラルのやり方があまりにも過激であるため、普通の市民には「まさか、いくらなんでも、そんなことはないだろう」と信じられないのは当然だ。
何も知らない人なら、オバマ王はファシストだと指摘している保守派の方が過激に思えるだろう。だが実際に金融企業や自動車企業を国営化してしまったり、健康保険の完全国営化を強制的に押し進めているオバマ王のやり方に注意を払えば、保守派の警告は決して被害妄想でも単なる陰謀仮説でもなかったことが解るはずだ。
過激思想は保守派のものではない。オバマ王が代表する左翼リベラルの考えこそが過激であり左翼暴力を煽動するものなのである。その右翼や保守派は単にその危険性に警鐘を鳴らし、ティーパーティーは左翼リベラル政権による独裁への抗議にすぎない。
ティーパーティーは暴力的な暴動に変化したことはないが、左翼のデモ行進は頻繁に暴力沙汰へと激化する。ワシントンDCで行われた反戦デモの時に、戦争記念碑が左翼連中によって破損されるという例がいくらもあった。ティーパーティーに参加している老人や婦人に暴力を振るっているのは労働組合の暴力団員である。
右翼や保守派を暴力的だの恐怖心や憎悪を煽動するなどと批判する前に、左翼リベラルは自分らの行動を反省してもらいたい。もっとも左翼リベラルのモットーは絶対に反省しないことにあるので、そんなことを期待しても無駄だが。
我々右翼保守派は常に左翼からの攻撃に対して断固対抗する必要がある。何もしないでいると左翼リベラルによって右翼保守の性格づけをされてしまうからだ。だから、暴力事件が起きるたびに、それを右翼に結びつけようとする左翼の陰謀には、そのつど立ち向かう必要があるのだ。(2010-03-07 09:50:48)
アップデート:
苺畑夫妻ともネット仲間のパテリコも、左翼のほうが暴力的な過激派がよっぽども多い事実を沢山例をあげて書いている。時間があったら後で詳細を紹介したいと思うが、英語に自身のある方はご参照のこと。(2010-03-07 10:13:00)


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左翼コーヒーパーティー発足人はオバマ選挙運動員だった!

先日紹介したコーヒーパーティの発足者についての記事を見つけた。
彼女の名はアナベラ・パーク。ビデオを見てその話し方を見る限り、あまりにもナイーブで無知な印象を受けたので、典型的な大学生リベラルかなと思ったのだが、なんと彼女41歳。だったらカカシと同年代じゃない。それであんなことを言ってるとなると、ただのド素人のナイーブな若者とは違って、かなりの悪度さを感じるな。

ティーパーティー運動は新たな保守勢力として米国政治の中で存在感が高まっているが、ドキュメンタリー映画制作者のアナベル・パークさん(41)はこの運動に対するメディアの過剰反応に苛立ち、新たな運動の提唱を思い立ったという。

メディアの過剰反応?ご冗談でしょう。一年前にティーパーティ運動が全国各地で勃発的に始まった頃、メディアはこぞって無視していた。去年の4月15日の納税締め切り日にあちこちの市役所で一カ所三百人程度の集まりが起きた時のアメリカメディアの無反応といったら、こちとら参加者はリベラルメディアの予想通りの行為であったとはいえ、かなり苛立ったことはこのブログでも書いて来た。
最近になってメディアがやっと重い腰をあげてティーパーティを取り上げるようになったのも、ティーパーティの活動があまりにも活発になって来たため、リベラルメディアも無視できなくなったからだ。それでもMSNBCやCNNのニュースキャスターたちは、ティーパーティ参加者をティーバッガーなどと侮辱的な呼び方をして、真剣に取り扱っていない。
パークの本音は、メディアが取り上げたことではなく、リベラルメディアですら無視できなくなってきたティーパーティの存在に脅威を感じ始めたということなのだ。

運動の目的についてパークさんは「今の政府はわれわれを代弁しておらず、メディアもうまく代弁してくれているとは言いがたい。未来の決定権を握り、自分たちの声を届けるために、行動を促す狙いがあった」と説明する。ティーパーティー運動については「目標は共通する部分もあるかもしれないが、やり方には反対」だと述べた。

ほう?ティーパーティのやり方の何が気に入らないのだ?彼らは地元政治家が主催する公聴会に参加して自分の意見を発言したり政治家に質問したり、平和的に集会を開いたり、地元政治家にメールや電話で抗議文を送ったり、地元選挙の時に自分らの意見を無視する政治家に対抗するライバル候補者を応援したり、投票したりしているだけだ。
これこそ民主主義社会では、市民に保証されている言論の自由、集会の自由を、市民が行使しているだけではないか。そのやり方の何が気に入らないと言うのだ?何に反対なのだ?
パークはブッシュ政権の時にワシントンDCに集まって戦争反対運動をした人々や、国の防衛秘密を漏洩したCIA職員やそれを掲載したニューヨークタイムスのことは政治プロセスへの妨害だとして左翼リベラル連中を批判したか?労働組合の暴力団員やエーコーンといったオバマ支持左翼団体が投票場で共和党の投票者を暴力で妨害した時、民主主義を妨害するけしからん奴らといって一言でも何か批判したか?
パークの本音は、ティーパーティのやり方ではなく、その効果だ。ティーパーティが政治に影響を及ぼしていることに反対しているのだ。なぜならパークはオバマ王に反対する奴らは集会を開いたり抗議をする権利などないと考えているからだ。

パークさんは2008年の大統領選でオバマ陣営のボランティアを経験したが、コーヒーパーティーは既存の政党には組しないといい、2大政党制は時代遅れだと批判。現在の政治の仕組みには大きな問題があると指摘した。

やっぱりね、『オバマ陣営のボランティア』ぱりぱり左翼のオバマ熱狂者のくせに、な〜にが既存の政党には組しないだ。パークが本気で「今の政府はわれわれを代弁しておらず、メディアもうまく代弁してくれているとは言いがたい」と思っているなら、ティーパーティの人たちのやり方に反対する理由がない。ティーパーティの人々の求める社会と自分の求める社会は違うというのなら話は解る。だが、彼女は、ティーパーティを「革新」への「妨害者」であり、彼らは偽りを流し事実ではない恐怖を利用した汚い運動をしているという。
地球温暖化にせよ、健康保険改悪法にせよ、事実ではない、情報操作でもって国民に恐怖心をおこさせ自分らの政治力を強めようという左翼リベラルの常套手段ではないか。
パークの始めたコーヒーパーティは発足たったの五週間。それでもうすでに主流新聞は何紙も取り上げているし、ハッフィントンポストやデイリーコスといった左翼リベラル人工芝ブログなどにも大々的に取り上げられている。
何週間もあちこちで集会が起きていたのに、一部の保守派ブログとフォックスニュース以外からは完全無視されてきたティーパーティとは大違いだ。
そりゃそうだ。悪の張本人オバマ王が後ろ盾だもの。


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『クライメートゲート? 気にしない、気にしない』ピントはずれゴアの弁解

クラいメートゲートで地球温暖化説がインチキ科学だったことが暴露されたが、それについてずっと沈黙を守っていたアル・ゴア元副大統領が昨日沈黙を破ってニューヨークタイムスに弁明論文を発表した。
その内容を詳細に説明しようと思っている矢先に、カカシが銃砲所持法問題で非常に尊敬する統計学者のジョン・ロット教授が批判記事を書いているので、ゴアの論文紹介よりも、そちらの方を紹介したいと思う。
ゴアはNYTのエッセーの中で、2007年のIPCC(国連気象変動審議会)がヒマラヤの氷河が溶けているという話と、オランダの海面測定について二つの間違いを犯したという事実はかろうじて認めた。しかし、ゴアは、人工的な地球温暖化説における、もっと根本的で深刻な問題点については何一つ触れていない。
例えば、

  1. IPCCは1970年代から始まった地球温暖化が起こす災害よって世界は経済的に多大なる損害を被ると警告したが、2008年に発表された調査結果では、災害が地球温暖化と直接関係があるという充分な証拠は見つからなかった。
  2. IPCCは温暖化によってアマゾンの森林が四割近くも失われる可能性があると警告したが、この発表の元となった調査書は科学雑誌ではなく、サンデイタイムスオブロンドンという新聞に掲載された二人の著者によるもので、二人とも過激な環境保全運動家であり、一人はワールドワイドライフファンドのメンバーだった。
  3. IPCCはまた、2020年までにアフリカなどの国々で農業生産量が50%以下に減ると警告したが、これも専門家による科学的な調査によって裏付けされたものではない。

ゴアはクライメートゲートのスキャンダルを単に「メールが盗まれた」だけだとして、このハッキングのおかげで、科学者達がきちんとしたイギリス情報法に基づかない猜疑者たちからの理不尽な質問攻めにあっていたことが明らかにされたとしている。
だが、ロット教授は、メールが盗まれたという証拠はどこにもなく、メールハッキングというより内部通告だった可能性も高いという。
第一、科学者達は自分らの研究内容を公にし、調査データは他の科学者と共有することがイギリスの法律で義務づけられていたはずだ。今となっては元のデータは失われており、実際彼らの研究が正しかったのかどうかを証明するすべはない。
普通科学者は、独自の研究結果を由緒ある科学ジャーナルに発表し、自分の調査結果を公表し、他の科学者によっておなじ結果を出してもらうことで、自分の学説を証明する。それをしてこそ本当の科学説というものは成立するのだ。
それが、イーストアングリア大学だけでなく、NASAにしろ、イギリス気象庁にしろ、温暖化説を唱えるどの組織も、元となる調査結果の公表をかたくなに拒んだ。
本当に人為的地球温暖化を信じているなら、データを公表し、批評家の科学者達にもその事実を証明してもらったほうが都合がいいはずだ。そのほうがよっぽども説得力があるではないか?にもかかわらず、何故かれらは調査結果をひたすら隠し通したのか?
アル・ゴアもIPCCに関わった似非科学者達も、クライメートゲートが起きなければ、なんの根拠もないインチキ科学をこのさき何十年も押し通すつもりだったのだ。
アル・ゴアはNYTの論文のなかで、性懲りもなく、南極の氷が溶けて南極大陸やグリーンランドが溶けた氷で沈んでしまうなどという、以前からの神話を繰り返しているという。しかしロット教授によれば、9割まで地上の氷で覆われている南極大陸の水分の8割が過去数十年によって全く変化していないという。またゴアは2007年まで減っていた南極の氷はその後増加の傾向をみせ、今や19%増しとなったことを完全無視している。

ゴアのような政治家は科学における透明度の役割を認識していないらしい。しかし科学者は自分で確認できるほど他人の結論を信用するのだ。ゴアはそうして心配を取るに足らない下らないものとして扱う。だが、もし簡単に証明できるのであれば、何故そのデータをきちんと提供しないのだ?元副大統領に申し上げる。このコンピューター時代、データの供給は意外と簡単ですよ。

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地球温暖化への疑問続出 古森義久さん
ようやく記事になった物理屋・大虎さん


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左翼リベラルの反撃、コーヒーパーティーってあなた、歴史しらないの?

ティーパーティーの勢いに腹を立てた左翼リベラル達が、コーヒーパーティなる運動を始めた。設立したのはアナベラ・パークなる若い女性。フェイスブックにその怒りを書き連ねたのが始まりだと言う話だ。

コーヒーパーティを始めましょうよ、スムージーパーティでもレッドブルパーティでもいいわ。でもお茶は勘弁してよね。カプチーノパーティってのはどう?きっとあいつらを腹立てるわよ。エリートぽいってね。一緒になってカプチーノ飲みながら中身と思いやりのある本当の政治会話をはじめましょうよ。

上記の一節を読んだだけでパークがバリバリ左翼リベラルだということは明白。それにしても、お茶会に対抗してコーヒーパーティってのも全く芸がないだけでなく、彼女の歴史知識のなさを思わせる。彼女はアメリカ独立戦争のきっかけともなったボストン茶会事件の歴史的背景を知らないのだろうか?愛国者ぶる割には無知まるだしだという気がする。
リンク先のホットエアーに彼女がコーヒーパーティとはなにかを説明するビデオが載っている。その4分34秒に及ぶながったらしい割には中身のないだらだらした話ぶりを辛抱強く聴いてみたが、要するにパークはお茶会参加者は政府による問題解決への「妨害者」であり、今我々に必要なのは「多様性」を受け入れることと政治プロセスへの「協力」だ。お茶会のおかげでそのプロセスが妨害され、分裂され、会話を交わすことさえ出来ない状態にある。政府は我々の代表であり企業のためにあるのではない。といった内容だ。そしてパークは政府のプロセスを妨害する人間には責任を取らせる必要がある、とまで言っている。
だが、彼女のいう「協力」とは左翼体制への絶対服従であり、「多様性」というのは考えの多様性のことではなく、単に民主党を支持する少数民族を増やすといういみであり、「妨害」とは反体制派の正当な抗議運動であり、「分裂」とは単に異なった意見の健康的な交換をさす。
パークは議会が分裂しているから正当な政治過程が機能しないと言う。だが、左翼政府が独裁的政策を国民や野党の反対を押し切ってむりやり突っ切ろうとするのを野党が抗議することこそ正当な政治過程のはずである。
彼女は政治家は我々の代表だという。企業の代表ではないと。だが、民営企業に勤めて生計を立てている我々一般市民が民営企業をつぶすような政府の横暴に対して、我々の代表である政治家に闘ってもらうのも代表共和制度における市民の権利であり、議員の役目である。第一労働組合の言いなりになる左翼政府は市民の味方と言えるのか?
だから彼女の本音は『保守派連中は左翼政府がやることにつべこべ文句を言わずに服従しろ。左翼政府に反対する奴らは弾圧すべき。政府は左翼の一党独裁にすべきであり、野党の存在など許して政府を「分裂」させるべきではない。反政府連中に抗議の場など与えるな。問題解決は左翼政府に任せろ。じゃまするな、どいてろ!』というものだ。
パークはお茶会は国民の代表ではないという。もちろんそうだ。お茶会参加者自身そうは思っていないだろう。お茶会参加者はオバマ政権が国民の声を無視して勝手なことをやっていることに抗議しているにすぎない。それを「妨害者」とレッテルを張るパークは左翼体制派の独裁主義者なのだ。
ロナルド・レーガン大統領が言った有名な言葉がある。
「非常事態において、問題解決は政府にあるのではない、政府こそが問題なのだ。」
政府の横暴に抗議する権利は民主主義の基本だ。それを「妨害者」などと呼んで侮辱するパークは、左翼プロパガンダビデオなど作ってる暇があったら(それにしたってひどい出来。もう少しマシなスピーチ書けないのかね。)もう一度ボストン茶会事件の歴史を勉強して頂きたい。


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オバマの思惑が裏目に出た保健改革法案討論会

先週オバマ王が、健康保険改革案について民主党と共和党の代表を集めて討論会(保険制度サミット)を開き、その模様をテレビ中継すると発表した時、多くの保守派は共和党は出席すべきではないと主張した。オバマがコントロールする討論会など、どうせオバマと民主党が自分らだけの主張をし、反論する共和党を悪者扱いするだけで終わってしまうに違いないというのが理由だった。オバマ王も民主党も口で何と言おうと党を超えた歩み寄りなどする気は毛頭ない、そんなサミットに共和党はみすみす罠に嵌りに出かける必要はない。共和党は断じて出席を拒否すべき、という意見が大半だった。
しかし私は、共和党がうまく立ち回れば、国民にオバマケア(オバマ王と民主党の健康保険改悪案)がどれほど悪い案であるか、そして共和党にはもっと良案があるということを知ってもらう良い機会だと考えた。やり方によってはオバマ王と民主党に恥をかかせることも可能だ。
昨日7時間にも及んで、行われた討論会の結果は、どうやら私が期待した通り、オバマ王と民主党がどれだけ国民を馬鹿にしているか、その傲慢な態度があからさまになり、オバマ王は共和党の攻撃姿勢に反論できず歩み寄りは不可能という形で終了したようだ。

25日の会合は「合意できなくても誰も驚かない」(米紙ウォールストリート・ジャーナル)という事前の予想通りとなった。選挙も意識して、攻撃を仕掛けたのは共和党だった。

 2700ページの民主党案のコピーを机の上に積んで、「法案はわが国を破産に追い込む」(ベイナー下院院内総務)と指摘。「根本的な相違」(キル上院議員)があり、超党派の合意を目指すなら民主党案を廃案にし出直すべきと訴えた。

この討論会で、オバマ王の狙いが共和党が考えもなしにただ反射的に民主党の法案を阻止している悪者だという印象を国民に与えることだったとしたら、それは完全に失敗したと、オンライン新聞のデイリービースト紙は書いている。

オバマが、大統領というより生活指導の先生みたいに見えたテレビマラソンの結果は、民主党にとっては多大なる失望に終わった。民主党はこれといった点数稼ぎもできず、議論でも明確な勝利を得ることができなかった。
最初に苛立ったオバマが「ラマー、最後まで言わせてくれ」と礼儀正しいラマー・アレキサンダー議員(共和)に対して怒鳴った時から、これが寛大な心を持って問題の解決を色々吟味しようというものではないことは明らかだった。
それどころか、これはオバマがお膳立てした会話の振りをした虚偽の討論であった。にもかかわらず、オバマの事実や詳細について熟知していながら、反射的に傲慢な態度をとり、違う意見に対して不寛容で、大統領にふさわしくない辛抱の足りない態度が暴露された。(しかもオバマはやたらと他人の持ち時間には厳重で、他人の発言を何度も遮っておきながら、自分は制限もなく長々と話した。)
何よりも驚きだったのは、共和党の準備周到さだった。彼らは皆きちんと予習をしてきていた。ラマー・アレキサンダーしかり、トム・コバーン、ジョン・カイル、ジョン・マケイン、デイヴ・キャンプ、ジョン・バラソ、そしてポール・ライアンしかりである

なかでもウィスコンシン州代表ポール・ライアン下院議員の発言はオバマケアの経済的な落ち度を詳細に渡って暴露した。ライアン議員は自ら増税無しの効果的な健康保険改革案を打ち出しており、彼の発言は重みがあった。議員は保険制度改革における共和と民主の姿勢の違いを次のように説明した。

….違いはこうです。私たちはすべての答えがワシントンが何もかも規制することにあるとは考えていません。あなた方が示す問題への取り組み方は、私たちのやり方と非常に異なると信じます。私たちはこういったすべてのことをワシントンによって強制されたくないのです。

ですから、あなた方が人々がどのような健康保険を持つことが出来るかを明確にすることによって、人々がどのような健康保険を買うかを強制しています。
私たちが言いたいことはこれです、全国レストラン協会や全国個人経営企業協会などが会員のために健康保険を設立したいのであれば、彼らは会員たにち見合った良い制度を作れるでしょう。保険制度の競争を規制するのではないく、これらの人々自身にどうするか決めてもらおうではありませんか。
保険の規制を連邦化しその機能の仕方を隅々まで規制すれば、経費はもっと高くつき保険会社同士の競争を減らすことになります。
私たちはシステムの中央化をなくし、中小企業や個人にもっと権限を与え、保険制度にもっと競争させたいのです。しかし連邦化し統一化し強制すれば、これが達成できなくなります。
これが私たちの多いな違いです。

ライアン議員は続けて、オバマケアがどれだけ国家の赤字を増やすか、オバマや民主党がいかにして色々な策略を使ってその経費を隠しているかを詳細に渡って説明した。その間オバマの表情はどんどん固くなり、顔の下半分を片手で覆いながらオバマが激怒しているのを必死に抑えているのが明白だった。
数字や統計や予算など、きちんと勉強して準備周到だった共和党に比べ、民主党の議論ときたら、くだらないお涙ちょうだいの単独例で、しかも、健康保険に加入できなかったお年寄りが死んだ妹の入れ歯をつかっていたとかいう、信じられない作り話をでっちあげて、国民の同情心を買おうというくだらない議論に終始した。
こんな子供騙しの作り話をいくつも連ねるだけの議論で、民主党は国民がアメリカ経済を破綻させるような保険制度改悪案になびくと思っているのだから、民主党の連中がどれだけ国民を馬鹿にしているか明らかというものだ。
討論自体は7時間もあったので、そんなものを普通の週日にきちんと見ていた物好きはそれほどいないが、それでもところどころハイライトはニュースやブログなどでも報道されているので、興味のある人は結構色々観ていることだろう。
オバマケアは、国民にその詳細が知られれば知られるほど支持が減って行く。今回の討論会で明らかになったことは、共和党が保険制度改革を考えもなしに邪魔しているのではなく、民主党が共和党並びに国民の意見を無視して、経済的にも無謀で国民に制度を強制する悪質な案を無理矢理通そうとしているということだ。そしてそのなかで民主党がいかにエリート意識が高く、一般市民を馬鹿にしているが暴露されたのである。
共和党を一方的に悪者扱いしようというオバマ王の思惑は見事に裏目に出たと言える。


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