右翼はナッシュビル乱射事件犯人のジェンダーに拘り過ぎだあ?ジェンダー思想を社会に押し付けておいて今更それはない

こちら昨日ニュースウィークに乗ったネイサン・J・ロビンソン(Nathan J. Robinson )のコラム。題名にカチンときたので読んでみよう。意訳すると『右翼がナッシュビルの乱射犯人のジェンダーに拘るのは超気色わるい、その理由を言ってやるよ』(The Right’s Fixation on the Gender Identity of the Nashville Killer Is Disgusting—and Telling | Opinion)となる。

ロビンソンは、おととい起きたテネシー州ナッシュビルのキリスト教小学校での乱射事件は誰の目にも悲劇だったとしながら、今回の乱射事件は他の事件とは違っていた。それは犯人がトランスジェンダーだったということだと始める。実はこれは正しくない。以前にも男性自認の女が学校で乱射事件を起こした事件があるし、ノンバイナリーを名乗る男のゲイバー乱射事件も記憶に新しい。まあそれはいいとして、記事を続けよう。

すぐに、右派の著名なコメンテーターがこの事実を取り上げた。彼らの論評は犯人の性自認に絶対的に固執し、評論家やオピニオン・パーソナリティーは、トランスジェンダーが文明の構造に対して大きな脅威をもたらすという彼らの理論を証明するものとしてこの銃撃事件を取り上げた。

ニューヨーク・ポスト紙は一面トップで “トランスジェンダーの殺人犯がクリスチャン・スクールを襲った “という見出しを掲げた。デイリー・ワイヤーのマット・ウォルシュは、「トランス運動は、わが国が直面する最大の悪である」という確信を得たと述べた。(J.D.バンス上院議員(オハイオ州選出)は、犯人がトランスであるという事実は、「極端な左翼に多くの魂の探求をもたらす」べきであり、「これらの考えに従うことは同情ではなく、危険である」ことを示すものだと述べています。ターニングポイントUSAのベニー・ジョンソンは、トランスの人々が「子供に対する大量虐殺を犯しており」、「地獄の穴からの悪」であることを示していると述べ、報道でトランスジェンダーと確認された他の銃撃犯の例をいくつか挙げて、トランス権利運動が “テロリスト” を生み出していることを証明していると述べた。

ロビンソンは、これは非常におかしな状況だという。なぜならこの乱射事件はこれまで起きた多くの乱射事件のほんの一件であり、これまでの乱射事件のほとんどが白人至上主義者によるものだったからだという。

これも全くの嘘だ。先ほども述べたようにこれまでにトランスジェンダーやノンバイナリーを名乗る犯人による乱射事件は起きているし、乱射事件の犯人には右翼思想も左翼思想もおり、ほとんどが白人至上主義者によるものだなどということはない。

ここ最近起きた事件だけでも、コロラドスプリングの乱射犯人はノンバイナリー。デンバーの犯人はトランスジェンダー、アバディーンスクールの犯人はトランス。(Benny Johnsoのツイッターより)トランスではないが、私の記憶ではフロリダのゲイバー、ポルスの乱射事件犯人はゲイ男性だった。

ロビンソンは乱射事件の犯人がトランスジェンダーである確率は非常に低いと語る。だから数件の乱射事件をしてトランスジェンダーが特に危険だというのは理論的に無理があるといいたいようだ。

右派コメンテーターたちは、乱射犯人がトランスだとそのジェンダーに拘る癖に、犯人が「シスジェンダー」の場合は誰もそれを指摘しないのは何故かと問いかける。犯人がトランスであることが問題だという議論が成り立つなら、これまで起きたほとんどの乱射事件の犯人は「シス」なのだから、「シス」こそ乱射を冒す危険な属性だということが出来るという理屈になるのではないか。

いやいや、ロビンソンは文脈というものを無視している。彼はこの事件が起きた背景を故意に無視し、話をそらそうとしているのだ。

トランスジェンダー活動家による暴力は何もこれが初めてではない。乱射事件という形で現れることがこれまでには珍しかったというだけで、彼等による暴力、特に女子供や老人を対象としたものは、これまでいくらも起きている。

つい先日もニュージーランドのポージー・パーカーの「女にしゃべらせろ」イベントが数百人のTRA暴徒によって妨害された事件が起きたばかり。パーカーのイベントはNZのみならず、オーストラリアでもニューヨークでも、それを言うならロンドンでも常に黒装束のANTIFA/TRAの暴力集団によって攻撃されてきた。

トランスジェンダリズムに抗議する活動は、どこもかしこも同じである。ロビンソンが述べているマット・ウォルシや同じくデイリーワイヤーのコメンテーターであるマイケル・ノールズの講演は、行く先々でピンクや紫の髪に鼻輪を付けたTRAたちによって暴力的な妨害に遭う。ウォルシも自分の番組のなかで話していたが、TRAによって彼の住所が晒され妻子の命が脅迫されたのも一度は二度ではないという。だからウォルシがTRAは社会の最大の敵と言う時には実体験が背景にあるのである。

それにこの事件のタイミングにも注目する必要がある。昨日も書いたように、最近テネシー州では子供の性転換治療を禁止する法律が通った。TRAたちは来る4月1日にトランスジェンダー復讐の日と称して大々的なテロ行為をすると予告している。そんな時に起きたトランスジェンダーによる乱射事件だ。犯人の属性が取りざたされるのは当然の話だ。

しかも犯人は自分が10年前に通ったキリスト教小学校を標的にしている。彼女はキリスト教の家庭に育ち、自分のトランスジェンダリズムを親から拒絶されたという話もある。つまり犯人の乱射の動機には自分がトランスジェンダーであるということが非常に大きな要因を示すのだ。

もしもこれがMAGA信者の白人男性が中絶施設のプランドペアレントフッドを襲撃したという事件だったら、その男性の思想が右翼保守であったことは大々的にニュースになるだろうし、そうなって当然である。なぜなら殺人犯が個人的にたんなる精神病患者なのか、それとも何か危険な思想に感化された人間なのかを知ることは、今後の犯罪を阻止するための重要な手がかりとなるからだ。

だいたい何かにつけてジェンダージェンダーとうるさく騒いでる連中が、聞かれもしないのに自分の代名詞はThey/Themだの、女性を強姦した男の自認が女性だからと、裁判中に検察官が「犯人の男は」と言っただけで検察官のほうが罰金を課せられるような世の中である。そんな中で都合の悪い時だけ「ジェンダーに拘るな」などと言っても、そんなご都合主義は通用しない。ビリー・ジョエルじゃないが、「火をつけたのは我々ではない」

ロビンソンがトランスジェンダリズムが暴力的なカルトではないと証明したいなら、トランスの名のもとにトランスに批判的な人々(特に女子供)に執拗なまでの暴力行為をする活動家を批判したらどうなのだ?彼等はトランス活動家の名にふさわしくないといって何故破門にしないのだ?

F*TERFだ、TERFをぶん殴れだ、TERFをぶっ殺せだの普段から言ってる連中が、この乱射行為はその流れの行きつく場所だと言われることに、今更抗議をする資格などない。


View comment

過激化するトランスジェンダー活動家の暴力、匿うメディア

昨日私はツイッターで、独立ジャーナリストのアンディー・ノーがリツイートしたトランスジェンダー活動家(TRA)が呼びかける「トランスジェンダー復讐の日」というチラシを目にした。TRAは保守派の州で次々に通過している子供の性転換治療禁止や家族向けドラアグショー禁止令などに腹をたてて、4月1日に同時多発テロ行為を呼びかけているのだ。

そのチラシの話を私のツイッターで紹介した直後、なんと最近子供向け性転換治療を禁止したテネシー州はナッシュビル市のキリスト教小学校で男性自認の女オードリー・へイル(28歳)が乱射し、3人の子供と3人と大人が射殺されるという大事件が起きた。犯人の女は駆け付けた警官二人にその場で射殺された。

女は当日事件直前に友人にテキストメールを送り、その日自殺するつもりだと伝えていた。

この女がトランスジェンダーであることはすぐに解ったし、数日前からTRAが復讐の日と称して暴力を煽っていたという事実があるにもかかわらず、メディアはこの女が残したマニフェストの公開はトランスへの憎悪を煽るからよくないなどと言っている。憎悪を煽って暴力沙汰を犯したのはどっちなんだよ、と言いたい!

ツイッターでトランスジェンダー復讐の日のチラシを紹介したツイッターアカウントは文脈関係なしに数日間の凍結の罰を受けている。

TRAはこの事件が起きたにもかかわらず、このイベントを強行すると発表している。乱射事件の原因は銃だと大騒ぎしているバイデン政権及び民主党もメディアもTRAによるテロ予告には全く無関心である。

とうのTRAも犯人は自分らの仲間ではない、彼女のやったことは我々の信念に反する、といった声明を出していない。つまり明らかにこの暴力は彼等の奨励する行為なのであり、今後もどんどん過激化していくことが予想される。

いい加減人々は気づくべきだ。トランスジェンダリズムは社会の敵だ悪なのだ。このトランスジェンダリズムという概念そのものを世の中から抹消しなければならないのだ。


Comment

親女性を反トランスと言うことはトランスにとって逆効果なのでは?

イギリスの女性人権家ポージー・パーカー女史の「女にも言わせろ!」ニュージーランドツアーが、あまりにも暴力的なトランス活動家(TRA)の妨害にあって中止に追い込まれた。昨日野外スピーチのイベントに集まった女性達が暴力的なTRAに囲まれ、ポージーに中身不明の液体がかけられ、暴徒に囲まれもみくちゃにされながら、パーカーは数人の警察官によって救出された。

こちらガーディアンの記事。「騒然たる抗議の後、反トランス活動家ポージーパーカー、ニュージーランドツアーを終える」Anti-trans activist Posie Parker ends New Zealand tour after chaotic protests at event | New Zealand | The Guardian 強調はカカシ。

ポージー・パーカー(Posie Parker)として知られる反トランス活動家は、オークランドで予定されていた講演が混乱し、時には暴力的な抗議活動によって終了したため、今後のイベントをキャンセルし、ニュージーランドを離れたと報じられている。

ポージー・パーカーの名で知られるケリー=ジェイ・キーン=ミンシャルは、土曜日の午前中にオークランドで講演する予定だった。物議を醸した英国のジェンダー活動家は、数千人と推定されるトランス権利推進派の群衆に囲まれ、講演者の支持者を大幅に上回った。彼女は、ブーイングや罵声を浴びせられ、トマトジュースをかけられた後、発言する前にイベントを去った。

キーン=ミンシャルのニュージーランドでの講演は、到着前から大きな物議を醸していた。それ以前にオーストラリアで行われたイベントには、白人至上主義団体が参加・支援し、ナチスの敬礼を繰り返しながら街頭行進を行った

また、多くのLGBTQ+の権利団体が、彼女が公の秩序を脅かすという理由で、ニュージーランドの入国管理当局に彼女の入国を拒否するように働きかけていた。金曜日、ニュージーランドの高等裁判所は、キーン=ミンシュルの入国を許可した決定は合法であるとの判決を下した。

マイケル・ウッド移民相は金曜日の声明で次のように述べた: 「多くのニュージーランド人と同様、私もケリー=ジェイ・キーン=ミンシャルがニュージーランドに足を踏み入れないことを望んでいる。また、白人至上主義者を含む、最も卑劣な人々やグループと接触していることに懸念を抱いています。」

www.DeepL.com/Translator(無料版)で翻訳しました。

読者諸氏もお気づきのように、この記事では何度となくパーカーのことを「反トランス」とか「白人至上主義」とか言っているが、彼女は反トランスでも白人至上主義でもない。オーストラリアでニオナチが登場したのも、彼女のイベントに招待されて参加したわけではなく、TRAが抗議のためにやってきたのと同じようにニオナチもこの場を使ってTRA攻撃をしようとやってきただけで、イベント主催側とは無関係である。ニオナチを惹きつけたのはパーカー達ではなくTRAの方なのだ。

ニュージーランドは移民相の発言でもわかるようにパーカー達のことを最初から快く思っていなかった。彼女が到着する数日前からメディアも彼女がいかに危険人物であるか、白人至上主義であるかを宣伝し、イベントでの暴力を煽っていたのである。そうしておいて彼女のイベントでは暴力沙汰が起きるから歓迎できないとかやるのは、左翼の常套手段だ。

アメリカでも保守派の講演者が大学キャンパスなどで講演をしようとすると、講演者を黙らせようと非常に暴力的な抗議者たちがあつまる。それで大学側は「あなたの講演には警備のお金がかかるのでお断りします」という口実で保守派講演者に話をさせないことが多々起きる。もし大学側が当初からどんな講演者に対しても抗議活動をやった学生はその場で一学期間の停学処分に処すくらいの強気な態度をとっていればこんなことは起こりようがない。だが大学側も保守派講演者に少なからぬ敵意をもっているため、わざと過激派学生たちを煽る行為を取るのである。

本来であれば、ニュージーランドのメディアはテレビ番組にパーカーを招待し、彼女のやっているツアーの主旨について色々質問し、白人至上主義団体に関しても彼女の口から説明させるべきなのだ。しかしNZのメディアがそれをしないのは、彼等も100%TRAの味方だからだ。

しかし、このようにパーカーを反トランス扱いすることはトランス活動家にとって良いことなのだろうか?

私は当初パーカーの「女にしゃべらせろ」ツアーには批判的な考えを持っていた。それは、こんなことをやってもトランス活動家の横暴に虐待されている女性の声を広めることには効果がないと思ったからだ。パーカーの集会に集まる女性達の数はせいぜい数百人。しかも公民館のような場所を借りずに野外広場などでの集会ばかりである。ちょっと有名なユーチューバーのオフ会のほうがよっぽども人が集まる。こんなことをやって何の役に立つのだろうか?

そして何故TRAはパーカーを無視しないのだろうか?彼女のユーチューブチャンネルには多くの視聴者がいるかもしれないが、こんな集会放っておいてもどうということはない。TRAが騒がなければ彼女がNZに来たことさえ話題にもならなかっただろう。それなのに何故千人ちかい数で集まって、女性達に暴力を振るわなければならないのだろうか?

考えてみれば、NZメディアも馬鹿である。パーカーを何か非常な危険人物かのように悪者扱いして、TRAの暴徒を焚きつけることにより、パーカーよりもTRAのほうが過激で乱暴な活動であることを証明してしまい、かえってTRAのイメージが悪くなるような気がする。TRAの狙いは誰も気が付かないうちに自分らの好き勝手な法律を通してしまうことにあるはずで、たかが一人のイギリス人女性が来たからと言って大騒ぎしてみてもまるで意味がないと思う。

もっともNZはすでに十分TRAの支配下にあるので、その権力を誇示するためにTRAに立ち向かう生意気な女たちはこうなるのだという見せしめをしているのかもしれない。


Comment

世界陸連、トランス選手の女子競技参加を禁止

本日は非常に良いニュースがある。

【3月24日 AFP】ワールドアスレティックス(World Athletics、世界陸連)は23日の意志決定会議で、思春期を男性として過ごしたトランスジェンダー選手について、男性ホルモンのテストステロン値にかかわらず、女子陸上競技への参加を禁ずることを決めた。セバスチャン・コー(Sebastian Coe)会長が発表した。

 禁止措置は今月31日以降の国際大会が対象となる。コー氏は、この問題について国際オリンピック委員会(IOC)や各国の連盟を含む関係機関と協議した結果、トランスジェンダー選手は女子競技に参加すべきではないとの意見が大半だったと説明。

一方で、禁止措置は「恒久的なものではない」とし、トランスジェンダー当事者が率いる作業部会を設立し、トランスジェンダー選手が持ちうる身体的優位性に関する科学研究の進展を監視していく意向を示した。(c)AFP

またDSD(所謂インターセックスで外見は女性だがDNAがXYで生まれた人)のテスタストロンのレベルも5ナノモールから2.5ナノモールに引き下げることになった。

これは恒久的なものではないとされているが、今後これが覆される可能性よりも、もっと厳しくなる可能性のほうが強いのではないかと私は思っている。それというのも毎日のように男子による女子競技侵略が報道され、多くの人びとがこれが如何に不公平であるかを身近に感じるようになっているからだ。

実は私は知らなかったのだが、2016年オリンピック女子陸上800メートル走で上位三位までを取ったのがなんと全員生物学的な男性だったというのだ。本来ならば金メダルを取るはずだったカナダ人女子選手のコーチは大会に抗議したが、IOCに歯向かったら今後一生スポーツから追放されると脅かされて声を上げることが出来なかったという。

Image

四位になったカナダ代表の生物学的女子メリッサ・ビショップ、Melissa Bishop Canada

Image

上位三位は全員生物学的男性

Image

何故こんな大ニュースが当時私の耳に入ってこなかったのか非常に不思議だ。

ともかく、これからは他の競技もどんどん同じような規則を通して欲しい。

アップデート:このエントリーを書いた後、この上位三人はトランスジェンダーではなく、DSDと言われる所謂インターセックスの人びとであることがわかった。彼等は身体の遺伝子ほとんどがXYなので、本来なら男性としてみなされるべきであるが、外性器が男性器のそれと異なるため出生時に女子とみなされ、ずっと女子として育った選手たちである。

問題なのは彼等は生物学的には男性であるにもかかわらず、医学の発達していないアフリカ圏出身であることから、彼等の生物学的性別がエリートスポーツ選手になるまで発見できなかったという悲劇である。こういう人たちはシステムを悪用して女子競技で勝とうとしている女性成り済ましの奴らとは違って、本人も周りもずっと自分は女子であると信じてきたわけだから気の毒ではある。

私は以前にセメニヤ選手に関して、彼女が生物学的女性であるにも関わらず、異常に高い値の男性ホルモンを分泌する人であるというのであれば、それは背が高いとか足が長いのと同じように女性として扱うべきだと言った。しかしそれは、同選手がインターセックスだということを知らなかったからだ。この人が生物学上は男性であると確認できる以上、お気の毒だが女子競技参加は諦めてもらうしかない。その代わり男子競技への参加は許可されるべきだ。

今後のオリンピックだが、テスタストロン値など関係なく遺伝子だけで判断すべきだと思う。オリンピック協会は昔からあったセックスチェックに遺伝子項目を加え、XYによってのみ男女の判断をすべきであり、その選手の出生届やそれまでの性別は拒否すべきだ。そうすればエリート選手を育てる団体はすべてお金をかけてでも選手の性別をあらかじめ調べるようになるだろう。その方が本人のためにもよいと思う。

一生懸命がんばってきて最後の最後で実は自分は男だったと知らされる人の気持ちも考えてほしいものだ。


Comment

トランスジェンダーの子供を持つ二人の親の対照的な意見

今日は、トランスジェンダーの子供を持つという親ふたりの話を紹介しよう。二人の共通点はトランスジェンダーを自認する子供を持つということだけで、それに対する二人の感情は全く対照的である。

最近保守派の州で、未成年の子供の性転換治療をすることを禁止する法律が通りはじめている。其れに関してトランスジェンダーの子供を持つというある母親の意見から紹介しよう。

母親の名前はジェニファー・コスロー。(Opinion by Jennifer Koslow)この母親はフロリダで通った法案HB1421とSB254について書いている。彼女はこの法令のなかに「 立法府は、未成年の子供の養育、教育、世話を指示することは、両親の基本的権利であることを認める。」とあるが、ではトランスジェンダーの子供に性別肯定治療をうけさせたいと思っている親の権利はどうなるのだと訴える。

私はトランスジェンダーの子どもの親です。私は、我が子の健康や教育にとって何が最善かを判断する基本的な権利を持つべきです。未成年の性別適合医療を禁止し、成人の医療に条件をつけるこれらの法案、そして教育機関や指導要件に関連する法律を拡大する法案は、すべて同じ影響を与えるでしょう。私の親権を弱体化させるものです。

この母親は自分や自分のようにトランスの子供を持つ親たちは常に専門医の助言を考慮にいれており、自分らだけで勝手な判断を下しているわけではないという。そして性同一性失陥は子供が自分の心と身体の不一致について単に「混乱」しているのではないという。

彼女は何十年にもわたるデータにより思春期ブロッカーは安全であり、思春期を一時的に停止させるものであるという。子供たちが思春期を迎えるにあたり、性別肯定ホルモンを与えるのは彼等に十分なj方法を与え親と相談のうえでの決断であるが、HB1421とSB254は親たちのそうした基本的な権利を奪うものだという。

ここまで読んで私はこの母親の無知さに呆れている。性転換治療のために子供に思春期ブロッカーを投与し始めたのはほんのここ10年くらいのことであり、しかもそのような治療を受けた子どもたちは非常に少ない。だから彼女のいうような「何十年にもわたるデータ」などというものは存在しない。それに思春期ブロッカーは思春期を一時的に停止させるものなどではない。一旦この薬を摂取したら子供たちはそのまま普通の大人としての成長を永久的に阻まれるのである。

また性転換のために思春期ブロッカーを摂取したこどもは、誰一人として気が変わって元の性で生きていこうとしない。思春期ブロッカーと異性ホルモン治療はセットになっており、一時停止どころか性転換の道まっしぐらの選択肢しかないのである。もしこの母親が思春期ブロッカーを摂取した子供の気が変わって生まれた性で生きる選択をすることができると医者から言われたのだとしたら、彼女はきちんとした情報を得たうえで同意(Infomrmed Consent)したとは到底言えないのだ。

トランスジェンダークリニックでは、患者が自分はトランスジェンダーかもしれないと言ったら最後、医者にもカウンセラーにもそれに挑戦する権限はない。

それどころか最近は、他の精神疾患で精神カウンセラーに相談に行っても、すぐに性違和だと言われジェンダー専門家に紹介され、あれよあれよという間にトランスジェンダーだからホルモン治療しろ整形手術しろ、さもないとお前の子供は自殺してしまうぞと親を脅迫する「専門家」が後を絶たない。ツイッターなどでも子供たち自身、性違和などないのにカウンセラーから性転換しないとお前は自殺する可能性があると脅迫されたという体験談も色々聞くほどだ。

こんななか、トランスジェンダーと診断された子供や親たちのどれほどがきちんとした情報を元に性転換に同意しているのか、はなはだ疑わしいと言わざる負えない。

これまでも、そしてこれからも、子どもを含むトランスジェンダーは存在する。彼らの個別のケアに関する決定は、彼らの親が行うのがベストではないでしょうか?

ただし、親がきちんとした情報の元で判断していない場合は別である。この間も触れたように、思春期前の子供の性違和は思春期を超えると80%失くなってしまうという調査結果がある。例えこの調査結果が間違っていたとしても、これは単に18歳まではホルモンや整形手術をせずに待とうという提案であり、もしその調査結果が間違っていたとしても子供に危害を加えるものではない。

だがもし自分や医者の判断が間違っていたらどうなるのか?異性になりたくない子供の将来を不可逆的に台無しにしてしまう可能性があるのに、あえて決行するのか?

私なら80%のチャンスに賭けるね。

さて、では対照的に子供をトランスジェンダリズムに奪われたという父親の話を紹介しよう。彼は匿名の父親である。

19歳の息子がプランドペアレントフッドで、説明を受けた上での同意をしたとしてHRT薬を受け取ってから2年が経つ。彼の母親と私は、若くして人生を左右するような決断をしないよう、彼に懇願した。しかし、息子は理性に耳を傾けず、心理学的な評価や監督もなく、医学的な監督もほとんどないまま、この薬を受け取ってしまった。

その時以来、私は激しい怒りの発作を経験し、それが私の精神的な健康を低下させる原因となった。1年近く午前2時に目が覚め、今でも定期的に午前4時に目が覚めるような怒りだ。そのせいで、身体も心も気分も悪くなってしまいまった。うつ状態や無気力状態になることが多くなった。かつては楽しんでいた趣味も、ほとんど楽しめなくなった。日常生活で必要なことをこなすだけで、それ以外のことはあまりしない。

正直なところ、これほどまでに精神的な苦痛を感じることができるとは思っていなかった。

私は何に怒っているのかって?

ファンタジーに見せかけた自傷行為というカルトを社会が許していることだ。私が「トランスフォビック」だといって社会が私を問題視していることにも激怒している。

医療機関が、10代の若者の体を切り刻むことを婉曲に表現し、それを「性別肯定医療」と呼び、小銭稼ぎをしていること。

息子の精神的、肉体的健康が明らかに低下しているにもかかわらず、間違った性ホルモンを投与し続ける医療スタッフ。息子は19歳のときは痩せていたのに、21歳のときは肥満の域に達してる。また、彼は毎日泣いていると報告している。それなのに、この害の元凶である薬の服用をやめようとはしないのだ。

民主党(私はかつて支持していた)とバイデンは、いかにしてこの社会的伝染を可能にしているのか。バイデンは、「女性」という言葉の定義を拒否したジャクソン判事をどのように指名したのだろう。そして、レイチェル(リチャード)・レヴィンが、移行前に子供ができてよかったと言いながら、同時に若い人たちに生殖機能を破壊する治療を勧めているのを見て、怒りを感じている。

自分が女性だと主張するだけで、性犯罪者が女性のスペースにアクセスできるようにする男尊女卑運動。

女性を去勢された男性と見なし、世界に新しい生命をもたらす女性の能力に価値を見出さない女性嫌悪の運動。そして、男性が女性のスポーツに参入して支配したり(例:リア・トーマス)、女性に怪我をさせたり(例:ファロン・フォックスがタミッカ・ブレンツの頭蓋骨を骨折させた)することを許している。

メディアは、捕食者の存在を否定し(例:Wi Spa)、生後間もない女性に起こる身体的被害を報道しないか、報道しても「彼女はペニスで彼女をレイプした」のように、言葉のサラダや意図的に混乱させるような表現を使う。(後略)

この男性は自分は自分の子供たちをきちんと育てたという満足感にひたりながら年を取りたいと思っていた。ところと息子は自分からその喜びを奪ってしまったと彼は嘆く。自分が愛を注ぎいつくしんで育てた子供にすべてを奪われてしまったと。

二年間にわたり彼は息子に辞めてくれと嘆願した。しかしその度に息子は彼と母親を「トランスフォビックと呼んだ」。

彼はもう二度と民主党には投票しないという。ここ一年半ほどセラピストにも通ったが、息子をあんなふうにしたのもセラピストだと思うと正直に自分の心を打ち明けることができなかったという。

週になんどか数分間に渡って泣き続けることがある。妻に心配をかけないように妻が犬の散歩に出かけている時に泣くのだ。もし私が息子を愛していなければこれはもっと簡単だっただろう。でも私は息子を愛している。そしてその愛がその怒りの糧となる悲しみを引き起こしているのだ。

トランスジェンダー自認の人びとは、常に自分がどれほど苦しんでいるかという話ばかりする。だが突然自分がトランスだと言い始めたことによる家族たちの苦しみを彼等は一秒でも考えたことがあるのか?

レイチェル・レビンのように結婚して子供までもうけた中高年男性が突然女装して自分は女だと言い始めた時の、奥さんや子供たの苦しみはどれほどだったことだろう。私なら耐えられない。

夫なら離婚すればいい。でも息子や娘だったらどうする。親だったらどうするのだ?

トランスジェンダリズムは本当に社会を破壊する恐ろしいカルト思想である。


View comments (5)

子供のトランス、思春期を越せば80%が普通に育つというのは神話なのか?

本日見つけたこのエッセー。子供のトランスジェンダーは放っておいても思春期を超えれば普通に正常な大人に育つという調査結果は神話だという話。著者はエリン・リード。見た目からして多分女性自認の男性だ。面白そうなので読んでみよう。

カカシ注:さっきこのエントリーを全部書いてから、少し付け足したいことがあるのでここに書いておく。子供のトランスジェンダーは思春期を越せば80%が普通に育つという話が神話だったとしても、だからといって子供の性違和を肯定し思春期ブロッカーや異性ホルモンを投与し挙句の果てには不可逆的な性器摘出手術をすることが性同一性失陥症の一番効果的な治療法であるという証明をしたことにはならない。何故何もせずに子供の性違和が失くなるのを待とうではなく、なんとしてでも子供の性転換をしなければならないのか、何故性違和以外の精神疾患の可能性を検査しないで性転換まっしぐらなのか、そうすることによって何もしないでいるよりも子供が幸せになれるという根拠は何なのか?性転換推進派はその説明を全くしていない。

では本題に戻ろう。

エリン・リード

この80%以上の子供のトランスジェンダーが放っておけば正常に育つという話は1995年に発行されたケン・ザッカ―(Ken J. Zacker)とスーザン・ブラドリー(Susan J. Bradley)共著のGender Identity Disorder and Psychosexual Problems in Children and Adolescentsと、2011年と2013年に行われたトーマス・スティーンズマ(Thomas Steensma)による調査結果が元になっている。

リードはこれらの調査に関する問題点をいくつか挙げている。

  • 当時は性違和のことを性同一性障害(disorder)と呼んでおり(今はでdysphoria、失陥症)、その診察に必要な条件が今よりも緩かったため、性同一性障害であると誤診された子供が多かった。
  • 対象となった数が少なすぎる。
  • 多くの対象者が途中で抜けている。
  • 子供のトランスが不可能だった頃の古いデータ
  • トランスを「直す」ためのコンバージョンセラピーが行われていた

それでは1994-2013年までのDSM-IVと呼ばれる性同一性障害の必要条件と2013年以降のDSM-5性同一性失陥症を比べてみよう。

DSM-IV 1994-2013は、次の5つの内4つの症状があることが条件になっていた。太字は必須。

  1. 異性である、もしくはありたいと主張すること
  2. 異性装を好む
  3. 異性の振りをして遊ぶ
  4. 異性の友達を好む
  5. 生まれた時に割り当てられた性別に違和感がある。

DSM-5 2013 – 現在は1番が必要条件に変わり、さらに次の三つの項目が加わわり、そのうちの5つの症状が必要とされる。

  • 割り当てられた性別特有の遊びや行動の拒否
  • 自身の性器への嫌悪感
  • 自分が体験した性別と合った方の性でありたいと願う

ケン・ザッカ―医師はトランスジェンダーの子供を「シス」ジェンダーに直そうという治療を試みていたが、2015年カナダの法律でコンバージョンセラピーが違法となり、ザッカ―医師のクリニックは閉鎖されてしまった。

ザッカ―医師の話は拙ブログでも2016年2月に取り上げている。幼児の性同一性障害治療を巡って首になった小児精神科医にみる政治と科学 – Scarecrow in the Strawberry Field (biglizards.net).。リードの偏見に満ちた説明を読む前に先ずそちらの方をおさらいしておこう。

幼児の性同一性障害を専門に治療してきた精神科医ドクター・ケニス・ザッカー医師はこの道では有名な研究家である。現在65歳(2016年当時)のザッカー医師はカナダのトロント市の病院で何十年も幼児期の性同一性障害の治療と研究にあたっており、何冊も研究書を発表している。そのザッカー医師が突然にして彼が勤める(幼児及び少年と家族の性同一性クリニック) the Child Youth and Family Gender Identity Clinic (GIC), を解雇された。その理由というのも、医師の幼児の性同一性障害は子供の成長に任せてなるべく異性変更への道を強制しないという姿勢がトランス運動家らの怒りを買ったからである。

ザッカー医師は決して性同一性障害が存在しないと主張しているわけでも、思春期を越した青少年が性転換に進むことを拒絶しているわけでもない。同医師の治療法は、思春期前の幼児の性同一性に関する混乱は幼児期だけに起きる一時的なものであったり、周りの環境に左右されたりするもので、本当の意味での性同一性障害とは判断できない場合が多いため、あえて早急に異性への変更に取り組むべきではないという常識的な考えに基づいている。

それをトランス運動家たちは、ザッカー医師がトランスの子供たちを無理やり普通の子供に戻そうと野蛮な治療を行なっているかのように訴え、その政治力で医師をの解雇を実現させてしまった。これは本当に性同一性障害やその他の精神病に悩む幼児に対して非常な悪影響を及ぼすものだ。

ザッカ―医師のクリニック閉鎖にあたり、カナダのGICが行った調査結果報告書には閉鎖の理由を次のように記載されている。

  1. 保護者は、青少年に出生時に割り当てられた性別以外の服を着せることを「譲らないように」勧められたと述べた。
  2. 間違った性別の玩具を避けるように言われた。
  3. 保護者は、自分の子供が生まれたときに割り当てられた性別の子供と遊ぶようにと言われたと述べている。
  4. 患者は、9歳という早い時期に、自分の性的指向について押しつけがましい質問をされたと述べた。
  5. トランスジェンダーの若者は病的に扱われ、相関する精神衛生上の問題が原因であると解釈された。
  6. 一部の患者は、携帯電話を使って同意なしに自分の写真を撮られたと報告している。
  7. 親がトランスジェンダーを受け入れず、シスジェンダーであることを望むことが治療の指針になった。

カナダ政府は昔から狂っているとは思っていたが、こんな常識的な精神治療をコンバージョンセラピーなどといって違法にするとは本当に狂っている。先ず1番から3番までは子供が異性だと言い張っている場合でも、大人がその子の性別にあった行動を躾るという意味で別に悪いことであるとは思えない。子供がどうしても嫌がった場合は別だが、特に子供が抵抗していないならそれでいいではないか?それでも子供が断固嫌がった場合には、その子は本当に性違和があると判断できるわけだから。

4番については、何かと子供にLGBTQ思想を押し付けようとしている現在の活動家の行動を考えると、ザッカ―医師を批判できるとは思えないが、彼は単に子供が同性愛の傾向があるかどうかを知りたかったのだろう。5番に関しては現在でもトランスジェンダーを自認する患者の多くが自閉症など別の精神疾患を持っていることが発見されており、ザッカ―医師が他の病気と性違和とを混乱しないように、より厳しい検査をしたというなら誤診を防ぐ意味でよいことだったのではないか?

6番に関してはもし本当であればあってはならないことだろう。

7番は、性同一性障害が病気であるとされていた時代だから(いまでもそうであるべきだが)、病気なら直すべきという考えで治療を行うのは当然の話だ。

リードはスティーズマの二回にわたる調査は、ある意味ザッカ―医師の調査よりも杜撰であったという。それというのも元々それぞれ53人と127人という少数のサンプルであったこと、クリニックへの通院を途中で止めてしまった人まで性違和が失った、もしくは脱トランスしたとして数えられていたことを指摘している。

確かに同クリニックに来なくなったからトランスジェンダーではなくなったと決めつけるのはおかしい。特に当時子供のトランスなど考えられない時代だったので、大人になってからトランスした可能性はある。

リードはもっと最近の正確な調査があるとして二つの調査結果を紹介しているが最初のは子供を対象にしたものではないので、ここでは省く。

二つ目の調査は子供のトランスを対象としたものなので意味はあるように思えるが、問題なのは、これは8歳から5年間にわたる調査だということだ。8歳から13歳ではまだきちんと思春期を終えていない。これでは子供たちが思春期を超えたら正常な大人になるかどうか未だ分からないではないか?特に13歳なんて思春期真っただ中。一番精神が揺れ動く時である。

悪いがこの二つの調査はザッカ―医師の調査を覆す根拠にはならない。

今現在、トランスジェンダーと言われる子供たちの年齢は年々若くなっていて、言葉も碌に話せない2歳児くらいから自分の子供はトランスだと言い張る母親が多くいる。ザッカ―医師のコンバージョンセラピーが悪い治療だと言っているトランス活動家は、これらの親たちによるトランス洗脳教育については何も言うことはないのか?

2歳児の子供がトランスだと言い張る親は、もうすでに自分の偏見で子供の洗脳を始めている。そしてジェンダークリニックのカウンセラーたちも性別肯定治療とやらで、患者が別の精神疾患を病んでいるかどうかという検査すらしない。子供がそう言ったからと即異性の恰好をさせ異性の名前で呼び異性のように扱う。

2歳児の時から毎日のように「あなたは女(男)の子なのよ」と洗脳された子供が10歳になって大人が強く薦める思春期ブロッカーを拒否することなどできるはずがない。この子たちには普通の大人になる選択肢が与えられていないのである。

考えても見てほしい。思春期ブロッカーや異性ホルモン投与が子供たちの身体に与える悪影響は計り知れない。これは不可逆的なものであり一生不能になるかもしれない危険な治療なのだ。もしザッカ―医師やスティーズマ医師の調査結果が間違っていたとしても、彼等の措置で子供たちが傷つけられることはないのだ。なぜなら両医師たちの治療法は、単に何もせずに子供が成長するのを待つというもので、危険な薬品を投与することではないからである。

だが、もしリードのような活動家たちが間違っていたらどうなるのか?本来なら健康に育つはずだった子供たちを一生薬漬けにする難病患者にしてしまうのだ。これが子供たちにとって良いことだなどと誰が考えることが出来るのか?

そしてこれが非常に大事なことなのだが、性違和のある子どもたちの治療が何故コンバージョンセラピーではいけないのだろうか?私がここでいうセラピーは昔同性愛者を異性愛者にしようとして電気ショックだの氷漬けだのといった拷問の話をしているのではない。子供たちに持って生まれた性を受け入れるように説得すること、性違和を失くすように治療することの何がいけないのだろうか?何故性違和を持つ人間の治療は患者を薬漬けにしたり身体を切り刻む整形手術でなくてはいけないのだ?

先ずそこから考え直すべきだろう。

アップデート:ツイッターで拾ったニュース。詳細はコメント欄参照のこと。

『脱トランス者のコミュニティ、10ヶ月たって45300人になっていた。そしていよいよ本場米国で訴訟が始まるというニュース。未成年トランス医療の医学的根拠をLGBTQ 活動家の介入を阻んで、客観的に検証した国はすべて中止しているのでそれが答え。』


View comment

“The lady doth protest too much, methinks”女性自認男が女湯に入ってくるなんて話はデマだと躍起になる活動家達

“The lady doth protest too much, methinks”とはシェークスピア戯曲ハムレットの中で、ハムレットの母ガートルード王妃がハムレットが仕掛けたお芝居を観た時に放つセリフである。これは誰かが何かを不自然に強調しすぎてかえって信用できない時に比喩としてよく使われる。最近の日本のトランスジェンダー活動家達が、理解増進法や差別禁止法が通ったからといって、女性を自認する男性が女湯にはいってくるなどというのは反対派が広めたデマだ!と叫ぶのを聴いていると、どうしてもこのセリフがあたまに浮かんでしまうのだ。

先ずはツイッターで上がってきた朝日新聞の記事から引用。強調はカカシ。

SNSを中心にトランスジェンダー女性を排斥する発言が広がっているとして、全国の当事者団体でつくる「LGBT法連合会」が16日、東京都内で記者会見を開き、「デマや中傷が当事者の生活を脅かしている。差別を禁止する法制度が必要だ」などと訴えた。

 元首相秘書官による差別発言をきっかけに、一昨年棚上げとなった「LGBT理解増進法」の検討が再び進んでいる。そうした中で、「男性が『心は女だ』と言えば女湯に入れるようになり、これを拒むと差別になるらしい」などという言説が広がり、当事者らが苦しんでいる

「もめ事は非常に少ない」

 会見では立石結夏弁護士が「公衆浴場は(厚生労働省による)管理要領で『男女を区別し』と定められている。この場合の『男女』は身体の特徴に基づく性別。全裸の時の外見から判断される性別と自認する性別が一見して異なる場合、施設管理者との調整が必要となる。男性的な身体に見える人が『心が女性』と言って女湯に入れるというのは誤り」と解説。現状で「公衆浴場やトイレについてもめ事になるケースは非常に少ない」と強調した

最近は市井の女性達もこの問題について色々考えるようになり、諸外国で起きている多々の問題もソーシャルメディアなどを通じて学ぶことが出来るようになった。当然日本でも同じことが起きるのではないかという懸念が生まれた。しかし新法推進者やTRA活動家たちは、こうした一般の人びとの不安を拭うような誠意のある説明を全くしない。それどころか私たちの掲げる不安や懸念に対しては、ヘイトだ!差別だ!デマだ!とがなりたてるだけだ。ツイッターで見かけたいくつかの例を上げてみよう。強調はカカシ。

トランスジェンダーやジェンダー自認に関する議論が、日本ではひたすらトイレや風呂場の話に終始してるの、意味分からないし、むしろ滑稽に感じる。全く論点がズレている。ー @yukoasanuma

「トランスジェンダー女性が女性用スペース(トイレや更衣室や風呂)を脅かす」といった話題で人々の怒りや共感を狙う話が拡散していますが、みんな悪質なデマです。 善意や共感でデマ拡散に加担しないようご注意を。-星 暁雄 (ITと人権)@AkioHoshi (自称ジャーナリスト)

「LGBT法案ができたら、男性が『心は女だ』と言えば女湯に入れるようになり、これを拒むと差別になる」というデマで、トランス女性が苦しめられている現状に対する記者会見。時枝さん「社会の中で自分はどんな性別に見られるのだろうかと人目を気にしながら暮らしている」ー松岡宗嗣(LGBT活動家弁護士)

「トランスジェンダーの権利を認めると女性を装った男性がトイレに入りやすくなり性犯罪が増える」などといった偏見や誹謗ひぼう中傷が交流サイト(SNS)を中心に拡散し苦しむ当事者も少なくない ー @mayan48181

実際にデマに苦しんでいる方々がいます。 LGBT理解増進法を作り、社会の理解を進め、当事者もそうでない人たちも納得できる、適切なルールを作るべきです。ー 稲田朋美 (衆議院議員)

これらのツイートに共通している点は、我々の懸念はデマであること、そのデマによってトランス当事者が苦しんでいるということだが、何がどうデマで、我々の懸念のどこが単なる取り越し苦労であるかという説明は一切ないことだ。

私はアメリカのLGBTQ+α活動をずっと観察してきているので、彼等の言ってることは英語でいうところの牛の糞(bull shit)であることがすぐわかる。拙ブログの2015年くらいの過去ログをお読みいただければ明白だが、アメリカでも『トランス許容トイレや施設が出来ても痴漢が増えるなどといった問題は起きない心配するな』と活動家は言っていた。しかしそれがどうなったかは読者諸氏はよくご存じの通りである。

TRAは常に行き当たりばったりの嘘ばかりつくので、話の辻褄が合わなくなり矛盾だらけになっているのだが、彼等はそんなことは全くお構いなしである。松岡などはこの間まで人々は自分が自認する方の施設を使えるべきだと言っていたし、2018年には別府の温泉でこんなLGBT混浴イベントが開かれていたのをNHKが報道していたほどだ。

では何故今になって、「女性自認男たちが女湯に入ってくるなんてデマだ」と言い始めたのだろうか?

何度も指摘しているように、LGBT活動家界隈の強みは人々の無知にある。特に日本ではまだ諸外国のように界隈の活動がよく知られていない。活動家たちが大した議論もせずに性自認法を早急に通してしまおうとしているのは、その内容を人々が知ったら絶対に反対されることを知っているからなのだ。スコットランドでもアイルランドでもオーストラリアでもカナダでも、そして無論アメリカ各地の州でも、性自認法が通った時一般の人びとはそんなものが通ったということさえ知らなかった。アメリカは別だが、UKや豪州では同性婚という誰もがほぼ同意できる法律の中に、トランスジェンダーの性自認法がこっそりと含まれていたことを人々は知らされていなかった。カリフォルニアの性自認法も州民の投票で決まったのではなく、民主党が多数議席を占める州議会が勝手に決めて通してしまったのだ。反対派による署名運動も署名数が集まったにもかかわらず、署名に不正があったとかいういちゃもんを付けられて認められなかった。この問題については関心のあった私ですら、女性自認の囚人が女子刑務所に移転される法律が通ったことを知らなかったくらいなのだ。

日本ではまだ、この法律に関して人々が関心を示しているだけ希望が持てる。

だが活動家にとって人々が関心を示すことこそが不都合なのだ。彼等は口では勉強しろだの理解を仰ぐだの言っているが、実際にTRAの本当の目的など理解してもらいたくないのだ。彼等の本音を知れば一般市民の理解など絶対に受けられないということを知っているからだ。

彼等の目的は少数派のLGBTQ+α(特にトランスジェンダー)による独裁である。女子供がその犠牲になるのは単なる副作用ではなくその目的の一つなのである。

良い見方をすれば、活動家たちが我々の懸念をデマだと騒ぐようになったということは、彼等も必死なのだと解釈出来る。つまり彼らはこれまでほど自分らの活動に自信がない。だからなんとか反対派の声をデマだヘイトだで沈黙させようとしているのだ。別の言い方をすれば、我々市井の人びとの声は彼等を困惑に陥らせる効果があるということだ。だから彼らは何もかも自分らの言い分を通せという高飛車な攻撃的姿勢から守りの姿勢に入ったのである。

我々正常な意識を持つ市民にとって今が肝心なのだ!今が正念場なのだ!

法律というものは一旦通ってしまうと覆すのは難しい。何年もお金と時間と労力をかけて闘わなければならなくなる。だからこのような悪法が通る前に、我々良識ある市民は声を大にして叫ばなければならない。

絶対に性自認法(別名が何であれ)を通してはならないのだ!


Comment

BLMなんと830億ドル近くの寄付金を集める!人権運動って儲かるよなあ

アップデートあり(5/24/23)下記参照

3/17/2023 現在:以前からBLMが巨額の寄付金を集めているという話はしているが、昨日読んだこの記事には本当に驚いた。以下ブレイトバートの記事から引用、翻訳はDeepL。

ブラック・ライブズ・マター(BLM)運動とその関連団体が、企業から829億ドルという驚くべき資金を受け取っていたことが、クレアモント研究所の新しい資金提供データベースで明らかになった。

クレアモント研究所のアメリカン・ウェイ・オブ・ライフ・センターは、ニューズウィーク誌に掲載された記事の中で、この報告の必要性を説明し、同センターは2020年のBLM運動は単なる「暴動と破壊」以上のものであると主張している。

同センターは、”BLMの圧力キャンペーン、嫌がらせ、道徳的な恐喝は、おそらくアメリカ企業の歴史上最も有利な揺さぶりにも相当する “と説明している。

「参考までに、829億ドルは、アフリカ46カ国のGDPを上回る額です。2022年、フォード・モーター・カンパニーの利益は230億ドルでした」とも指摘されている。829億ドルという金額には、「BLMの親組織に直接1億2300万ドル以上」、さらにBLMのアジェンダを支援する他の組織にも多くの金額が含まれている。

いやあ、BLMが儲けているのは知っていたが、ここまでやっているとは驚きだ。BLMへの寄付金は個人からのものもあるが、圧倒的に大企業からの多額な寄付金が多い。そのリストを箇条書きにしてみよう。

  • ウォールマート 1億ドル。WMはBLM暴動で度々略奪され酷い目にあったというのに、これは多分金を出さなければBLM暴徒を煽ってもっと略奪させるぞとでも恐喝された結果だろう。先日もWMはあまりにも万引きが多いためサンフランシスコから完全撤退したばかりだ。
  • アマゾン 1億7千万ドル。
  • 製薬会社のアッヴィ(Abbvie)6200万ドル
  • 保険会社のオールステート 770万ドル。
  • アメリカンエキスプレス 5000万ドル
  • アップル 一億ドル
  • 電話会社のAT&T 2150万ドル
  • NIKE 9000万ドル
  • ユナイテッド航空、サウスウエスト航空、デルタ航空 (金額不明)
  • バンクオブアメリカ 1825万ドル
  • ウェルズ・ファーゴ銀行 2億1千万ドル
  • デロイト銀行 9000万ドル
  • 資金運用の巨人ブラックロック 8億1千万ドル
  • キャピタルワンファイナンシャル 1千万ドル
  • モーガンスタンレー 3千万ドル
  • USバンク 1億6万ドル
  • ゴールドマンサックス 1千百万ドル
  • プルデンシャル・ファイナンシャル社は、4億5千万ドル
  • マスターカード 5億ドル
  • ボーイング社 1千560万ドル
  • ノースロップグラマン 200万ドル
  • レイセオン2500万ドル
  • ディズニー 880万ドル
  • ポケモン 20万ドル

この記事には書かれていないが、カナダ人ニュースさんによると、先日倒産したシリコンバレー銀行もBLMに多額(7300万ドル)の寄付をしていたそうだ。

ではこれらの資金をBLMはどんなことに使っていたのかというと、クレアモント研究所のアメリカン・ウェイ・オブ・ライフ・センターはこう説明する。

「グローバルネットワーク」は、将来の運営を支えるために数千万ドルを投資し、高級不動産を購入し、縁故主義を行い、数十のBLM支部や革命組織に助成金を払い、「黒人解放のために戦う進歩的なコミュニティリーダー、活動家、労働階級の候補者を選ぶ 」というPACを運用しています。

一方、「地元のBLM支部は、活動や警察署を廃止する取り組みに数百万ドルを費やしている」「BLM At Schoolは、全国の子どもたちに批判的人種論やクィア理論を教え込み、自分自身や仲間、そして国を憎むように教えている」とも述べています。

「左翼のNPOは、通常の立法手段では不可能なほど急進的な社会変革を実現し、シャドウガバナンスを構成している」と彼らは続けている。

その一方で、「企業は、暴力的な暴徒や犯罪者を街に放つ左翼的な保釈基金に資金を提供し、人種差別や反実力主義の雇用制度を共同で作り上げている」と指摘するのです。

このゆすりは、「アメリカ国家と生活様式の敵を自認する人々への賠償の一形態と見ることもできる」と彼らは付け加えた。

www.DeepL.com/Translator(無料版)で翻訳しました。

これらの企業はBLMに十分な寄付をしないと黒人差別者の汚名を着せられ評判が下がることを恐れたのだろうが、それにしてもあまりにもひどくないか?これだけのお金があるなら、人種差別で訴えられてもどんどん法廷で戦った方が長い目でみて得なのではないだろうか?それともこうした大企業のなかにもWOKEな従業員が多くいるのだろうか?

こうしてみるとBLMは市民運動などではない。完全にファシスト軍団である。BLMの暴動が非常に組織的であり、コーディネートがうまいことから考えて、背後で金を出しているのは誰なんだろうと思っていたが、こういうからくりだったわけである。道理で何かあるとすぐに人が集まり、非常に能率的な暴動が起きていたわけである。

ところでBLMの創設者がレズビアンで、彼女の愛人が女性から男性へのトランスジェンダーであることは以前にも紹介した。この愛人が運営するトランスジェンダー関係の団体にも巨額な金が動いていることは言うまでもない。批判的人種理論と共にクィア理論などという出鱈目な概念が学校などで教えられているのも、こうしたことが背景にあるのだ。

アップデート:5・24・23 BLMはなんと850万ドルの赤字。創設者の弟は去年150万ドルの給料をもらっていたけどね。Black Lives Matter is headed for INSOLVENCY after plunging $8.5M into the red | Daily Mail Online 翻訳DeepL。

Black Lives Matterの全国組織は、昨年、財務が850万ドルの赤字に転落し、同時に複数のスタッフに7桁の給料を渡していたため、破綻の危機に瀕している。

The Washington Free Beaconが入手した財務開示資料は、公民権運動をより正式に構成する方法として、2020年11月に正式に登場したBLMのグローバルネットワーク財団の危うい状態を示しています。

しかし、財務上の論争と監視にもかかわらず、BLM GNFは創設者であるパトリッセ・カローズの親族と複数の理事を雇い続けていた。



View comment

国際女性の日って何の日?次々に消される女性を表わす言葉

3月8日は国際女性デーとかいう日だったそうで、それにちなんで先ずはちょっと良いニュースから。

トランス選手の女子競技参加禁止法案、米下院委が可決 写真3枚 国際ニュース:AFPBB News

米国下院が生得的男性による女性スポーツの参加を禁止する法案を可決した。下院は共和党が多数議席を握っているが、上院は民主党が多数なため、まずこの法案は通過しないだろう。よしんば通過したとしてもバイデン大統領が署名するとは思えないので、これが法律になるということは今は未だあり得ない。

しかしそれでもこの法案を下院が可決したことには意義がある。なぜなら女性スポーツを守ろうとしているのは共和党であり、それに反対しているのは民主党とバイデン政権であるということが如実になるからである。有権者は次回の選挙で女子競技や女子空間を奪おうとしている民主党に投票するのか、女性の安全とプライバシーを守ろうという共和党に投票するのか、考える必要があることを知らしめることとなるからである。

何故アメリカ民主党は偽女たちの人権とやらを守るという名目で、女性競技や女性空間を女性から剥奪しようというのか、アメリカ市民は考える必要がある。若い未婚女性は民主党を支持する傾向があるが、本当にそれでいいのか、とくと考えてもらいたい。

さて、では本日ツイッターであがってきたこの国際女性デーの新聞広告を見ていただきたい。

こちらは「まず言葉から変えていく。 #国際女性デー 今朝の新聞広告」というコメント付きの広告だ。

Image

Image

言葉と言うのは時と共に変わっていくというのは本当だ。しかし自然に人びとが使わなくなっていくのと、無理やり消してしまうのとでは意味が違ってくる。言葉は単に意味を伝えるというだけでなく、その時代や社会の背景があるからであり、気に入らないからとむやみやたらに変えるべきではないのだ。

ここで上げられたいくつかの例を考えてみよう。

看護婦が看護師になるというのは、看護する人は必ずしも女性ではないからそれはそれでいいが、だからといって女性である看護婦を無理に看護師と呼ぶ必要はあるのか?これは女優と俳優も同じで、俳優に女優が含まれるという理屈は分かるが、別に女優が男優に劣るというわけではないのだから、何故女優と呼んではいけないのか理解できない。特に役者の場合、男性と女性とでは全く役柄が違う。配役を決める時にわざわざ「女性の俳優」と言うよりも、最初から女優と言った方が端的に意味が伝わる。またスチュワーデスやスチュワードではなく客室乗務員(CA)、ウエイトレス・ウエイターの代わりにサーバー、などと男女を説明する言葉使いをどんどん中性化していくやりかたにも私は昔から抵抗があった。

これはもともとフェミニストたちが男女は平等であり、男女差別を失くすために、男女差が無関係な職業において男女を明確にしない呼び名を使うべきだと考えたというのは分かる。特に女医などという呼び方は、あたかも女性の医者は男性に劣るかのような印象を持つという考えだったのだろう。

だが私は思うのだが、女性と男性が平等であるということと、男女が同じであるということとは違う。同じ職種でも男性には男性の利点があり、女性には女性の利点がある。それに元来女性が中心になって築き上げた職業というものもあるわけで、その言葉を失くしてしまうと、その女性の貢献した歴史すらも抹消してしまうことにはならないだろうか?

今、トランスジェンダーなどといって、どんどん女性の存在が消されつつある世の中において、女性を表現する伝統的な言葉をどんどん消していくことが女性の地位向上につながるとはとても思えないのである。

ところで、嫁や婿の代わりに子の妻や子の夫を使うべきというのもおかしな話だ。嫁や婿にはきちんとした意味があるし使い方も違う。嫁には最初から息子の妻という意味がある。それをわざわざ「子の妻(息子と言わないところも要注意)」と言い直すことに何の意味があるのだ?では舅や姑も「配偶者の男性/女性のほうの親」とか言わなければいけないのか?いやそれだけではない。

嫁や婿という言い方には家族単位の意味がある。つまり嫁は単に息子が結婚した女なのではなく、自分の家族の一員であるという意味がある。つまりこれらの言葉は結婚という制度によって赤の他人が自分の家族になったという意味があるのである。

そのうち母親だの父親だのと言った言葉も消されて保護者1,保護者2とかになるのか?(おっと、すでにそんなことを推進している活動家達がいたっけ)。

こうなってくると、これは男女平等のための言葉使いというより、伝統的な家族という概念を破壊するための作戦に思えてくる。

ジョージ・オーウェルの1984という本のなかにニュースピークという制度が描かれているが、これは政府に都合の悪い概念を抹消するために、その概念を表現する言葉をどんどん抹消していくという制度である。よもぎねこさんの言葉をお借りするなら、上記のような「言葉狩り」によって、女性の地位は向上するどころか、かえって女性という概念がどんどん消されていくように思う。

私の反応が大袈裟だと思う方は、国際女性デーの宣伝に女装男を起用したハーシーズや、バイデン政権が「勇気ある女性賞」を授与したのがアルゼンチンの性自認制度を推進した女性自認の男性であったことをよくよくお考えいただきたいと思う。 

おまけ。

「自分らしく生きようとしてるだけ」

Image


View comments (4)

LGBT理解増進法や差別禁止法が通ったからと言って、自称だけ女の男が女子施設に入ってくるなんてことにはならない、という活動家の嘘を暴こう

松岡宗嗣というLGBT活動家が『「男性が心は女性だと言えば女湯に入れるようになり、それを拒むのが禁止される」という言説がいかに誤りか』を説明しているといって過去の記事を紹介していたので、彼の説明とやらを読んでみようと思う。私は未だ読んでないので、ここで紹介と私の意見を加えながら読者諸氏と一緒に読んでいこう。

我々条令反対派は推進派のいう「差別」の定義が曖昧であり、どんなことでも差別とされてしまう危険性を唱えているが、松岡氏は次のように説明する。(強調はカカシ)

差別禁止への反対言説のなかに「差別の定義が曖昧だ」というものがある。前述のように、「差別的取扱い」とは、採用拒否や入居拒否などの「合理的な理由のない区別の取扱い」を指す。「当事者が差別だと感じたら、なんでも差別になってしまう」という言説も見受けられるが、当然そんなことにはならない。(略)

しかし、そもそもの「差別的取扱いはダメだ」という前提のルールすらない現状では、明らかな差別の被害を受けても、当事者は泣き寝入りしなければいけない。そもそも法律で「差別はNO」と明記されていないため、声をあげることすらできない現状がある。

法律を作るにあたって、こうした法的な議論を無視して、「なんでも差別になる」とか、「差別の定義が曖昧だ」というのは、反対するための説明になっていない。一概に差別とはみなされないケースを持ち出して、他の深刻かつ明確な差別的取扱いも含めて、「だから差別を禁止すべきではない」というのは理由にならない。

いや、だから何が差別かわからないのに、それを禁止などできないという話をしているのに、「禁止法すらない」では何の説明にもなっていないではないか。我々の言ってることが反対の理由になっていないというのは本末転倒。差別を禁止しろと言っている方が差別の定義をすべきである。ちゃんとした定義がない以上、「当事者が差別だと感じたらなんでも差別になってしまう」と思われるのは当然なのであり、そんなにことにはならないなどという松岡の保証には何の価値もない。

次に松岡氏は「内心や差別発言が罰せられる」のかという質問について色々書いているが、はっきりいってこれは藁人形論。増進法にも禁止法に法的な罰則がないというのが前提なので、違反したから法律によって罰せられるとは誰も思っていない。問題はどんな行為が違反したとされて訴えられる根拠になるのかということだ。

それで三つ目の項目「訴訟が乱発される」のかという点。はっきり言ってこの法律では刑事責任を問われるようなことはないので、法律に意味があるとしたら訴訟を前提としたものしかない。これに関して松岡氏も同意している。強調はカカシ。

前述のように、差別禁止法があれば、具体的な差別的取扱いの被害を受けた際に大きな後ろ盾となる。これまで被害を相談することすら難しかった状況を変えるきっかけとなるだろう。

その一つとして「訴訟」という形で問題提起され、被害を受けた人が救済されたり、調停やあっせんを受けられることは重要だ。「乱発」という言葉の印象操作によって悪いイメージが付けられようとしているが、悪質な被害について訴訟が提起されることはむしろ必要なことだろう。

ここで、「なんでもかんでも『差別だ』と主張し、訴訟が起きるかもしれないだろう」という反論が予想されるが、訴えた側が「差別」であると立証することには高いハードルがある。なんでもかんでも差別的取扱いに該当する、などという簡単な実務ではないことは強調しておきたい。(略)

声を上げにくい状況を変えるためにこそ、差別禁止という基盤が必要ではないだろうか。

「乱発」の定義がはっきりしないので、それが起きるとも起きないともいえない。ただ、松岡氏はこれまでよりも訴訟が容易になると言っているので、訴訟は明らかに増えることが予想される。松岡氏は自分で自分の質問に答えている。

松岡氏はもう一つ条令が社会の分断に繋がるのかという点について書いているが、この条例に関してそんな抽象的なことで反対している人はいないので、これも藁人形論だ。

さて、では肝心の「「男性が『心は女性だ』と言えば女湯に入れるようになり、それを拒むのが禁止される」のかという話について、松岡氏はこれは「トランスジェンダーをやり玉に挙げたバッシングとして代表されるのがこの言説だが、これも誤りだと言える」として説明しているが、ぐだぐだと長ったらしくてわかりにくいので箇条書きにする。

  • 「LGBT差別禁止条例」が施行されている約60の自治体でも、こうしたケースが起きて利用拒否が禁止された、という事例はない。
  • 埼玉県で同様の条例ができた際、提案者の自民党県議は、公衆浴場に営業の自由があること、管理者が入浴施設への立ち入りを禁止することが、一律に差別的取扱いで条例違反になるわけではない点を説明している。
  • 差別禁止の規定が、「迷惑行為防止条例」や「建築物侵入罪」などの適用を否定するわけではない点も説明している。

聡明な読者諸氏にはもうお分かりと思うが、こんなことは何の説明にもなっていない。これは条令が通った自治区で「まだ」問題がおきていないというだけの話であり、今後も起きないという保証はどこにもない。

拙ブログをご愛読の読者諸氏はよくご存じだが、トランスジェンダー許容の法律がアメリカ各地の州で通りはじめたのは2015年くらいからである。法律が通った当時から女子トイレや更衣室で性犯罪が起きはしたが、女性達が女子施設に男がいると言って声を上げ始めたのはつい最近のことだ。

2015年当初に起きた問題は単に女子施設に男性が入り込んだというだけでなく、実際に女子施設で女児が襲われたり隠し撮りをされたりといったあからさまな犯罪行為が起きたことで、これがトランス許容が原因だと考える人は少なかった。

しかし2021年のWiSpa事件を皮切りに、あちこちの女子更衣室やお手洗いなどでどう見ても男性に見える人たちが男性の裸体をさらけ出しているという苦情があちこちで聞かれるようになった。そして女性達の訴えも空しく、法律なので施設側はどうすることもできないとし、訴えた女性達がかえって警察に通報されるなどという理不尽なことが起き始めたのである。

拙ブログでもトランス許容法が通った当時、全く問題は生じていないというバズフィードの記事を紹介したことがある。法律の悪影響は通ってすぐにわかるとは限らないので、日本各地の自治体で法律があるのに問題はおきてないじゃないかというのは全く意味がないのだ。

それに、アメリカでの例でもわかる通り、一人の被害者が表立って苦情を述べると、他にも「実は私もそういう目にあった」と言い出す人が出てくる。WiSpaの事件も表ざたになったのは一件だけだが、施設側の対応が慣れていたことから考えて、同じような問題は以前にも何回か起きていたと想像できる。

つまり、こうした法律の悪影響が多く問題視されるようになるまでには、多くの被害者が我慢して泣き寝入りしている可能性は非常に大きいのだ。だから今問題が表ざたになっていないから問題がおきていないなどとは断言できないのである。

というわけで思った通り、松岡氏は「自称だけ女の男が女子施設に入ってくるなんてことにはならない」ということを全く証明できていない。


View comments (2)