タリバン残りの7人も解放、今後も人質作戦を続けると宣言

タリバンは30日、6週間に渡って拘束していた韓国人宣教師の残りの7人も解放した。解放さされた人質やその家族のことを思うとホット胸をなで下ろし、よかった、よかった、一件落着と喜びたいところなのだが、実は素直には喜べない事情がある。
それというのも、人質解放にわたり、韓国とタリバンが直接交渉した結果、タリバンにはかなり有利は結果が生まれたことがタリバン側の声明から明らかだからである。

タリバン武装部隊は韓国人人質の最後の7人を木曜日、韓国との交換条件のもとに解放し、6週間に渡る劇は幕をおろした。タリバンはこれを「聖戦における偉大なる勝利だ」だと宣言している。

タリバン報道官のQari Yousef Ahmadiは今後ももっと外国人を拉致するつもりであると誓ったい、韓国が武装集団と直接交渉することが敵をよりごう慢にするという恐れが強まった。
「我々はこれからもアフガニスタンの同盟軍に同じことをするつもりだ。なぜならこの作戦は非常に効果的であることがわかったからだ。」と報道官はAPとの電話インタビューに答えた。

だからアメリカは常にテロリストとは交渉しないという姿勢を強攻に保ってきた。人質に身代金を払えば、再び誘拐を誘発するのは常識。韓国側が人質を取り戻したい気持ちは十分に理解できるが、この交渉によって、今現在アフガニスタンに在住中の韓国人宣教師のみならず、他国の外国人ボランティアなどの身上がずっと危険になったことは否めない。
韓国がタリバンにどのような約束をしたのかは分からないが、人質に付き添ってきた民兵が西側に渡した手紙には、『彼等は我々の信仰を変えようとしてやってきた』とあり、『アフガニスタン市民はこの信仰のために命を捧げてきた。よって彼等を逮捕したのである』と書かれていたという。明らかに韓国人の布教活動に抗議する内容であることから、タリバン側の要求のなかに、今後アフガニスタンに宣教師を送るなとか、現在滞在中の韓国人を帰国させろとかいうような条件があったとしても不思議ではない。
アメリカ政府は直接韓国政府のテロリストとの交渉について非難することは避け、アメリカ政府のテロリストと交渉はしないという姿勢はかわらないとだけ発表した。

一方韓国政府は何も悪いことはしていないと主張。誘拐者と交渉するのは普通のやり方だと言っている。

そのやり方が悪いっていってるんでしょうが、まったくしょうがないなあ。以前にイラクでドイツ人の誘拐が連続でおきたことがあるが、それというのもドイツ政府は身代金を払うという評判が立ってしまったことから、ドイツ人の身代金は数カ月で数十倍にもなったという話をきいたことがある。反対にアメリカ人は身代金を払うどころか交渉にも応じないので、最初から拷問や殺す目的でもない限り、アメリカ人が拉致されることはなくなった。日本人も最初の三馬鹿トリオの時も気の毒な香田さんの時も、断固たる姿勢を崩さなかったので、以後日本人がテロリストに拉致されるという事件は起きていない。
ところで、韓国人が拉致された前日に拉致されたドイツ人の人質はまだとらわれの身である。


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タリバン韓国人質8人を解放!

久しぶりにタリバンに拉致されている韓国の人質に関する良いニュースが入ってきた。(以下CNN日本語版より)

タリバーンが8人解放、合意受け アフガンの韓国人拉致

2007.08.29
Web posted at: 20:36 JST
– CNN/AP
ソウル——アフガニスタンの旧政権勢力、イスラム強硬派タリバーンによる韓国人拉致、殺害事件で、韓国政府は29日、残る人質19人のうち女性3人が解放され、韓国が身柄を確保したと述べた。
AP通信によると、数時間後、別の場所で女性4人、男性1人が新たに解放され、赤新月社の職員に引き渡された。韓国政府がこれを確認しているのかは不明。
最初の3人は31歳─34歳で、車1台に乗って事件の現場ともなったガズニ州中央部のカライカジ村に到着、赤新月社メンバーに引き渡された。記者団が詰め掛けたが、無言のままだった。3人は青いショールを被り、顔を隠すようにしていた。
韓国政府によると、3人の健康状態に問題はないという。男性を含む5人は州内の砂漠地帯で引き渡された。
今年7月19日の事件発生後、人質が解放されたのは8月13日の病気の女性2人以来。当初は23人が拉致され、解放交渉の過程で男性2人が殺害されている。
韓国とタリバーンは直接の個別交渉で28日、人質全員の解放に合意。アフガン駐留韓国軍部隊の年内撤退などが条件になったが、韓国政府は身代金支払いはないとも強調している。また、タリバーンが当初要求したアフガン政府、米軍が拘束する仲間の釈放も条件に入っていないと述べた。
タリバーンは人質19人を少人数に分け、別の場所で監禁、移動を繰り返していたとされ、今後順次に解放していくとみられる。

まだ全員が解放されたわけではないので、大手をあげて喜ぶわけにはいかないが、全く希望がないと思われていた交渉が多少なりと進展したことはいいことだろう。ただ、アフガニスタンがタリバン囚人の解放に応じたわけではないので、タリバンが人質解放に応じたということは、韓国側から相当の身代金の支払いが約束されたと考えるのが妥当だろう。だとしたら、無論人質がかえってくるのは喜ばしいことではあるが、今後もこのような事件は起きるだろう。
アフガニスタンには宣教師やボランティアといった役割を果たすかなり多くの韓国人が在住している。今後身の回りの安全には十分に気を使ってほしいものだ。
のこった11人の早期解放を願うものである。


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米イスラム評議会、テロ共謀者と名指しされ会員激減

アメリカ国内からテロリストに資金援助をしたとして裁判にかけられているthe Holy Land Foundationという市民団体の裁判において、米イスラム評議会(CAIR)が不起訴共謀者として名指しされたことに関して、CAIRは正式に裁判所に抗議の弁護要旨を提出した。現役の弁護士であるパワーラインのスコット・ジョンソンが、この要旨について説明しているので、それを参照してみたい。
スコットはCAIRの要旨はひどい文章で理屈もなにもなっていない長ったらしいものだとしながらも、興味深い点として、政府からテロリストの共謀者であると正式に名指しされて以来、CAIRは会員が減り、結果会員費や募金の大型減少が起きていると何度も苦情を述べていることをあげている。
CAIRのようにアメリカに住むイスラム系市民の人権擁護団体は人々からの寄付金に頼っているが、政府がCAIRを不起訴共謀者であると名指しして以来、テロリストに寄付など出来ないという市民やCAIRに協力して自分がテロリストと疑われるのを恐れた人々が増えて、寄付金や会員費が大幅に激減したとCAIRは泣き言をいっているのだが、その証拠として今年の6月11日にワシントンタイムスに掲載された記事を証拠文献として提示している。

CAIRの名前が不起訴共謀者であると名指しされて以来、すでにこの団体の行動には非常に凄まじい悪影響が起きている。不起訴共謀者と名指しされて以来、会員数は大幅に縮小された。さらにそれまで受け取っていた寄付金n金額は激減し評議会の行動に必要な月々の予算に全く足りなくなってしまった。

ところがスコットによると、ワシントンタイムスの記事が掲載された翌日の2007年6月12日にCAIRの声明文では、ワシントンタイムスの記事は嘘八百だという抗議の内容が発表されていたというのである。

CAIRは本日、ワシントンDC右翼新聞による政治目的の動機の報道で草の根運動の支持が減っているというあるがこれは虚偽であると批判した。CAIRによると本日のワシントンタイムス紙に載った記事は納税の金額を会員の数が減っているとわい曲して解釈したものであるという。

6月に会員数が減っているとワシントンタイムスが報道した時は、記事は嘘八百だと抗議しておきながら、今になって不起訴共謀者と名指しされてから会員数が減った証拠としてその記事を提示するとは、ご都合主義もここまでくると立派なものだ。
さすがイスラム教テロリストの二枚舌、恐れ入りました!


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戦争を知らないバラク・オバマ議員

民主党から大統領に立候補しているバラク・オバマ上院議員の失言については以前にもここで書いたが、オバマ議員がまたまたおかしなことを言った。

アフガニスタンで仕事を完了させなければなりません。それには十分な軍隊を必要とします。ただ単に空襲を続け村々を破壊し市民を殺すようなことをして、現地での圧力を大きくしていては駄目です。

ただ単に空襲をしてるって?オバマ議員はアフガニスタンでアメリカ軍の海兵隊員や陸軍及びNATO軍が強行な地上戦を繰り返し、圧倒的にタリバンに勝っているという事実を全くご存じないらしい。これからアメリカの大統領になろうって人がアフガニスタンでの我が軍の作戦に完全に無知なのである。戦争を知らない子供たちという戦後20年くらいに流行った歌は、もうすでに終わった太平洋戦争のことをさしていたが、今現在進行中の戦争状況を大統領候補者が知らないというのはどういうことだ?
これだから世間知らずとヒラリー・クリントンやジョン・エドワードといった民主党のライバルから批判されるのである。
それに第二次世界大戦じゃあるまいし、今時空襲の方が地上戦よりも一般市民の被害者が多く出るという考え方も古すぎる。いまや精巧な空爆(precision bombing)が出来る時代、お隣のビルが破壊されてもこちらは無傷などというくらい命中率の高い攻撃の仕方があることをオバマ議員は知らないのだろうか。かえって地上戦の方が、テロリストが一般市民の間に紛れ込んで市民を盾にしたりするから犠牲は増えるというのに。
この間から敵の首脳たちと無条件で会見するといってみたり、同盟国のパキスタンに攻め入るといってみたり、核兵器は絶対に使わないとか、外交未経験まるだしの無知ぶりをさらしているオバマ候補。自分の国がやってる戦争の状況すら正しく把握していないで、国の総司令官が勤まると思っているのだろうか。
オバマはヒラリーからすでに20%も差をつけられているが、この調子でや予選前に自滅かもしれない。


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タリバン、韓国女性人質二人を解放

本日タリバンで人質になっていた女性のうち二人が解放された。以下、朝鮮日報で写真が載っている。不思議なことに朝鮮日報では詳細がのっていないので、以下は読売新聞より

【カブール=佐藤昌宏】アフガニスタンの旧支配勢力タリバンが韓国人23人を誘拐、2人を殺害した事件で、タリバンは13日午後(日本時間同日夜)、体調が悪化したとされる女性2人を解放した。人質の解放は7月19日の事件発生以来、今回が初めて。

 2人が解放されたのは南部ガズニ市近郊。2人は現地の部族長老を通じ、アフガン赤新月社に引き渡された。韓国大使館員が保護し、ガズニ市内の米軍施設に滞在している。
 AFP通信によると、女性の1人が電話取材に応じ、「韓国人です。2人います。大丈夫です」と話した。部族長老は「健康状態は問題ない」と話しているという。
 タリバンは11日夜、本紙などに、「2人を無条件で解放した」と語っていたが、方針変更などを理由に拘束を延長していた。
 韓国、アフガン両政府は、残る人質の解放に全力を挙げている。だが、タリバンは、収監中の仲間の釈放要求を取り下げていないため、解放交渉は引き続き難航が予想される。

この話、何故かアメリカでは主流メディアはあまり取り上げていない。かろうじて右翼ブログのミッシェル・モルキンがなにかある度に随時報告しているくらい。
モルキンによると解放された女性の名前はキム・ジーナさん32歳とキム・キョンジャさん37歳(Kim Gina, 32, and Kim Kyung-ja, 37)と韓国政府は発表しているらしい。無論タリバンはこの『好意』を見せたことで、アフガニスタンからタリバンの囚人を解放してもらおうという魂胆なのだろうが、アフガニスタンや米国がそんな要求に応じるとも思えず、このことで何も得られなければ、また人質が殺される可能性がある。難かしいところだ。
今日は非常に忙しいのでニュースのコピペのみで失礼! 明日はもっと中身のあるエントリーを下記ます。


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アメリカ動物愛護テロリスト、UCLA科学者暗殺計画を宣言!

さる6月24日、カリフォルニア州立大学(UCLA)医学大学の教授、アーサー・ローゼンバウム博士(ARTHUR ROSENBAUM)の自家用車に時限爆弾が仕掛けられるという事件があった。幸いにして爆弾は不発で発見されたが、三日後に動物解放旅団(Animal Liberation Brigade)と名乗る過激派動物権利市民運動団体が犯行を認める誤字だらけの声明文を北アメリカ動物解放広報部ロサンゼルス支部(NAALPO)という自分らのウェッブサイトに発表した。(以下LA Weeklyの記事より)

『130am、六月二十四日、アーサー・ローゼンバウムの大きな白く輝くBMWの角に1ガロンの燃料に火がつけられた。
『ロス市内の〜在住の、奴とその妻の〜はUCLAの霊長類に行う邪悪な行為のため革命の標的となったのだ。我々はこの目で奴らが意識ある霊長類を拷問するのを目撃した。我々は彼等のうめきと苦痛な悲鳴を聞いた。それを目撃した我々はすぐにも飛び出して吐き出したくなったほどだ。我々はローゼンバウムの研究所で地獄をみたのである。
『ローゼンバウムよ、背中には気をつける、この次は手術室かお前の診察室でお前が霊長類にしたように注射されるかもしれないぜ、この悪魔め。
『運動家は単にデモ行進やってるだけじゃこの悪は止められないと気付くべきだ。(後略)』

ローゼンバウム博士の専門は小児眼科で、猫や猿を使って研究をしている科学者でもあることから、以前より動物愛護市民団体から狙われていた。ロサンゼルスウィークリーの記事によれば、博士とその同僚の科学者たちはもう何年も前から脅迫状だの、自宅前での座り込みだの、ずいぶんとひどい嫌がらせに耐えてきていたという話だ。
欧米の動物権利運動団体は動物愛護協会のような単に動物を愛する人々の集まりなどではない。彼等は動物をまもるために人類は滅びるべきだと思っているような気違いテロリストの集まりである。日本でもPETAという団体は有名だが、彼等は単に毛皮を着るくらいなら何も着ないとかいって、裸で町を歩いたり訳の分からないビラを配ったりする程度でそれほど害のない団体だが、動物解放前線(ALF)は過激派の環境保護を唱える市民団体のELFと提携している正真正銘のテロリスト団体。博士の命を狙ったALBもその名前からいってALFの支部なのかもしれない。
実際こういうグループを監視している民間組織のアンタイデファーメーションリーグ(the Anti-Defamation League、ADL)のオーレン・シーグル氏(Oren Segal, co-director of ADL’s Center on Extremism in New York City)によると、これらのグループは何かする度に色々と名称を変えて色々なグループがあるかのようにふるまうが、実際にはALFもELFもその他もろもろの団体も同じグループなのだという。「私たちは外国では人間が標的にされるのを多くみてきましたが、それがここでもおきはじめています。」とシーグル氏。さらに困ったことにロサンゼルスでもっとも多く暴力が見られるようになっているというのである。
このテログループのロサンゼルスのリーダーはなんと自らも医者である、ロサンゼルス中心部から約50km西にある住宅街に住む外科医のジェリー・ブラサク49歳。
ある初夏の暑い日に、黒いシャツに黒いズボンの出で立ちで真っ黒の318i BMWに乗ってロサンゼルス・ウィークリーのインタビューに現れたブラサク医師は背の高いやせた男で、頭は半白髪、顎には薄れた色の髭をはやした男だった。彼は自分の情熱について声高に語った。「動物権利運動は過激な行動を取るのにのんびりしすぎてました…彼等は優しすぎました。」とブラサク氏。
テキサス出身のブラサクは1993年にこの運動に参加、元子役俳優で動物権利運動に参加していた妻と出会ったのがきっかけで自分も参加したのだという。2004年にニューヨークとテキサスの仲間を集めてNAALPO(North American Animal Liberation Press Office)をロサンゼルスに創設。その目的は動物権利運動を過激化させることにある。
ブラサクは自分が医師であることからグループにそれなりのハクをつけることになると認めている。氏は諸外国のメディアからも色々インタビューを受けており2004年のロンドン・オブザーバーとのインタビューでは「そんなにたくさんの科学者を殺す必要はないと思いますよ。せいぜい10人か15人くらい殺せば、百万、二百万、一千万という人間でない命が救えます」と言い、イギリスからは入国禁止の状態になっている。にもかかわらず南カリフォルニアはでは外科医として三つの病院で手術をおこなっているというのだからアメリカは分からない。カカシは地元だけにかなり心配になってきた。
ブラサクは2001年にUCLAの学生から動物をつかった生体実験の実情及び科学者の個人情報などを手にいれた。この名簿を使ってブラサクたちは科学者たちに脅迫をはじめたが実際に暴力におよんだのは2006年の6月、UCLA医学センターの職員の家に火炎瓶を仕掛けたのが最初である。幸いにしてこの火炎瓶は爆発せず、家を間違えてお年寄りの婦人が住む別の家に仕掛けられた。巻き添えで無関係の人間が亡くなっても彼等はなんとも思わなかったことだろう。
FBIは去年の事件についても今年の事件についても情報のある人に恩賞を出すといっているが、犯人はまだ捕まっていない。しかしブラサクのような奴が堂々と歩き回っているというのに、犯人が分からないというのはどういうことなのだろう?
UCLAは動物実験をやめる意志などさらさらないと発表している。ただ動物実験の情報については今後は一切一般公開しないことにしたとしている。そして大学病院や教授らの自宅に厳し警備をつけることで、病院や科学者の身の安全を守ることに万全と尽くしていると語る。
だが、テロリストグループが撲滅されない限りはいずれ誰かがけがをしたり殺されたりしかねないと関係者は心配している。
それにしても、地元ロサンゼルスの零細新聞以外にこの問題を主流メディアが取り上げないというのはどうしたことだろう?この左翼テロ軍団は世界中にその支部を持つ大規模なテロ組織である。アルカエダのような組織力はないかもしれないが、類は友を呼ぶということもある。これらのグループがアルカエダと協力してアメリカ国内を襲う可能性は十分にあり得る。彼等には仕掛け爆弾の技術はまだないようだが、もし彼等がアルカエダの技術を取得したらどうなるのだろうか?
それにしてもブラサクのような奴が平気で医者をやってるのが信じられない!!


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韓国はアフガニスタンへ増兵せよ!

韓国在住(だと思う)のアメリカ人のブログ、the Marmot’s Holeのロバート(Robert Koehler)によると、韓国のメディアはもしアフガニスタンでタリバンに捕われの身となっている韓国人宣教師23人(一人殺されていまは22人、8人が解放されたというニュースはガセネタだったおようだ)が殺されたなら、これはすべてアメリカのせいにするつもりらしい。
韓国のメディアのいい分は、アフガニスタン政府がタリバンとの人質交換交渉に応じない理由は西側、、つまりアメリカとその忠犬イギリスから圧力がかかっているからだというものだ。なにしろアフガニスタンは外国からの資金援助を非常に必要としているため、ハミッド・カルザイ首相はアメリカや連合軍に遠慮しているというのである。つまり全てアメリカが悪いという結論だ。
しかしロバートはカルザイ首相が交渉に消極的な理由はほかにあると指摘する。それは韓国政府がアフガニスタン政府に影響を及ぼせるほど、アフガニスタン戦争に貢献してきていないということにある。

ヨンハップ紙は考慮にいれていないが、カブールがタリバンの要求を無視しているのは a) 誘拐を利益のある商売にしたくないということもあるが、それよりも b) 韓国の対タリバン戦争における貢献はゼロに近いということがある。たかが200人の非戦闘員、しかも今年末にはそれすら撤退することになっている。囚人たちは解放されればその足で学校や病院やその他のインフラを破壊し、アフガン市民を殺しやアフガン軍および同盟軍を攻撃しはじめるに違いない敵である。そんな危険な敵をアフガン政府が入国すべきでないのに無責任に入国して違法ともとれる好ましくない活動(キリスト教の布教)をしていた人たちを救うために解放する理由など全くない。今年のはじめアフガニスタン政府がイタリア人記者を救うために5人のタリバンテロリストを解放したのは、カルザイやブッシュの真心からの行動などではない。アフガニスタン政府がそうしたのはイタリアから2000人の兵を即撤退させると脅かされたからである。影響力とは稼ぐものだ。残念ながらソウルはそれを全くしていない。

では韓国はどうすればいいのだろうか?ロバートは韓国はアメリカを責める暇があったら、アフガニスタンから200足らずの非戦闘員を撤退させるなどといってないで、反対に数千人の兵を治安維持や警察官として派遣すべきだという。韓国がアフガン政府に多少でも幅をきかせたいとおもうのであれば、その権限は稼がねばならない。無論そのような行為はタリバンを怒らせ、人質は皆殺しにされてしまうかもしれない。だが、アフガン政府が交渉に応じない以上、何もしなくても人質の運命にはあまり希望は持てない。
しかし韓国が誘拐や脅迫に怯まず力で応答すれば、すくなくともタリバン及び全世界に韓国は馬鹿にできないと分からせることが出来る。なにしろアフガニスタンにはまだ150人からの韓国人宣教師やボランティアが活動しているのである。将来韓国人の拉致を防ぐ意味でも、韓国は今、断固たる姿勢をとり腰抜けではない姿をタリバンに見せつけておく必要がある。


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韓国市民、キリスト教宣師人質への冷たい反応

韓国で23人のキリスト教宣教師がタリバンの人質になっている事件だが、本日8人が解放されたという朗報と共に一人の男性が頭に数発の銃弾を受けて殺されたという悲報をきき、非常に複雑な気持ちである。まずは朝日新聞のニュースから。

アフガン人質「8人解放」 韓国報道 1人殺害の情報も
2007年07月25日23時14分

 韓国の通信社・聯合ニュースは25日夜、韓国政府消息筋の話として、アフガニスタンで拉致された23人の韓国人人質のうち「8人が解放され、移動中だ」と伝えた。一方、タリバーンのガズニ州現地司令官は同日、朝日新聞に「韓国人男性1人を殺した」と話した。ロイター通信は、別のタリバーン報道官が「最終的な交渉期限」を26日午前5時半(日本時間)に設定し、その後は「残りの人質も殺害されるだろう」と語った、と伝えた。
 「解放された」と伝えられた人質8人はほとんど女性で、ガズニ州内の米軍基地へ移動している模様だ。韓国政府消息筋は「安全に移動が完了した後、簡単な健康診断を経て、早い時期に韓国に帰国させる方針だ」と語った。
 韓国政府は25日夜現在、人質の一部解放及び殺害の事実について公式確認を避けている。タリバーンの現地司令官が「殺した」と述べた1人についてアフガン政府関係者は同日、朝日新聞に「殺害されたと確認した」と明らかにした。韓国メディアは政府消息筋の話として「殺されたのは40代男性のペ・ヒョンギュ牧師で、射殺だった」との情報を流している。
 報道に先立ち、韓国大統領府の千皓宣(チョン・ホソン)報道官は25日の定例会見で「アフガン政府や現地の国際治安部隊、米軍などと協調して情報を取得し、ひとつひとつ慎重にアプローチしている」と強調。「タリバーンとみられる武装団体と多様なチャンネルを通じ接触中だ。政府は拉致された全員の無事帰還のため最善を尽くしている」と述べ、現地で解放交渉が続いていることを認めていた。
 一方、「男性の人質1人を殺した」と語ったタリバーンの現地司令官は、殺害理由について「(アフガン、韓国両政府が)交渉のスピードアップをしないからだ」とも言及。交渉が思うように進まなかった不満を暗に示した。8人の解放については否定している。

ミッシェル・モルキンのサイトでは韓国政府がタリバンに多額の身代金を払ったのではないかという憶測がされているが、これもどうもはっきりしない。ところで、これとは別に韓国では人質となったキリスト教宣教師どころか、キリスト教バッシングを目的としたインターネット上の攻撃がされているという話だ。

クリスチャンポストは、「韓国福音書キリスト教会は人質危機に関してサイバー攻撃を受けている」と報道している。「韓国の福音書協会は23人のボランティアが人質になったことがきっかけとなり、アフガニスタンに宣教師を送っていることへの批判を浴びており、世界でも飛び抜けてネット知識の高い韓国では反キリスト教を訴える目的で「ネット市民」がブログや掲示板などで被害者やその家族への侮辱的投稿を続けている。…中でも人気のあるワシントンDCを基盤にしたサイトではネット市民の一人がタリバンに人質を殺してくれと呼びかけたことを自慢している投稿がされたりしている。このウェッブサイトは現在こうした投稿をフィルターにかけて通らないようにしている。朝鮮日報によると人質の協会であるバンダングのサエミュル協会は韓国人をアフガニスタンへ送ったとして侮辱や嫌がらせがひどいため、一時閉鎖に追い込まれている。

2004年に日本人の反戦派三人組がイラクで人質になった事件があった時、日本国内でもかなり三人の不注意な行動に対する批判が起きたが、私は日本人の三人と今回の韓国人の人質とは状況がかなり違うと考えている。
まず第一に日本人三人の人質について私の意見をはっきり明記しておくべきだろう。私は彼等三人の拉致はやらせだと思っている。もともと人質になることを計画して三人がイラク入りしたとは考えていないが、彼等は明かにアメリカ軍によるイラク侵攻に反対していたプロ市民たちであった。当時イラクでは抵抗軍やテロリストの間で外国人を拉致することで多国籍連合軍を撤退させたり身代金を払わせることがはやっていたが、拉致された日本人が抵抗軍に同情的であることを知った人さらいは、「な〜んだ、仲間だったのか」と考えて彼等を政治目的に利用したのではないかと私は考えている。
しかし今回の韓国人ボランティアの場合は、拉致がやらせである可能性はほぼゼロだ。特に人質の一人が殺されたとなればなおさらであろう。第一、彼等はただのボランティアではない。キリスト教の宣教師たちである。穏健派のアフガニスタン政府からも快く思われていない彼等がタリバンと協力しあうとは到底想像できない。
私はこの23人の行動はあさはかだったとは思うが、韓国の反キリスト教派から嫌がらせを受けるいわれはないだろう。生きるか死ぬかの身におかれている被害者やその家族に嫌がらせをするなど言語道断である。
このような難かしい状況にありながら、命がけで神の良いニュースを伝えようとした人々に励ましの声を送りたい。どうか無事にかえれますように。


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アフガニスタン: タリバン、韓国人宣教師20数名を拉致

金曜日、アフガニスタンからこんなニュースが届いた。

アフガンで韓国人18人拉致 タリバーンが犯行認める

 アフガニスタン中部ガズニ州知事は20日、韓国人がアフガニスタン中部ガズニ州知事は20日、韓国人が乗ったバスが武装集団に襲われ、約20人が拉致されたと語った。反政府勢力タリバーンの報道官を名乗る人物はロイター通信に犯行を認め、「我々の要求は後に公表する」と述べ、拉致したのは18人としている。
 一行は19日、南部カンダハルから首都カブールに向かう途中で拉致された。地元警察幹部はAFP通信に空のバスを発見したと語った。
 韓国・聯合ニュースによると、一行はソウル近郊のキリスト教会に所属。13日に韓国を出国後、カンダハルの病院と幼稚園で奉仕活動を終えて23日に帰国する予定だったという。

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拉致された韓国人宣教師たち, 出発前の記念写真


The Marmot’s Holeというブログによると、拉致されたのは15人の女性を含む23人とのことだが、これは報道する新聞によって人質の数は18人から23人とあってはっきりしない。
しかし韓国軍の活躍には非常に感謝しているアフガニスタン政府だが、宣教師たちの活躍には眉をひそめているらしい。もともとイスラム教政府は異教徒の存在を面白く思っていないし、第一アフガニスタンでは以前よりましになったとはいえキリスト教宣教など違法だろう。以前にも韓国人宣教師150人がアフガニスタンから強制送還されたことがある。今回もこれだけ多数の宣教師が護衛もつけずに政府に届け出もせずに集団で移動していたことにカルザイ首相はかなり苛立っている様子だ。
タリバンは当初、韓国軍がアフガニスタンから数日中に撤退しなければ人質を殺すと言っていた。アフガニスタンの韓国大使によれば韓国のアフガニスタン撤退はすでに決まっており、予定を変更する意志はないとのことだが、これについては韓国の新聞もAPも韓国はいずれにせよ近々撤退する予定だと報道しており、見方にによっては韓国がテロリストの要求に応じたようにも取れる。
一方、同時に拉致されたドイツ人二人はドイツ政府がタリバンとの交渉を拒んだため殺されたそうだ。
タリバンの要求どおりの早急さではないとはいえ、韓国軍は撤退する意志をはっきりさせているのだからタリバンも納得して人質を返すかと思うとそうではない。イスラム教テロリストの二枚舌は悪名高い。今度は23人の人質と拘束されている23人のタリバン囚人を釈放せよと要求を変更してきた。
以前にもイタリアの人質とタリバンの囚人が交換されたが、この時アフガニスタン政府も英米政府もテロリストと交渉すれば誘拐の再発を招くと抗議した。しかしイタリア政府は人質交換をしないならばイタリア軍の2000兵を撤退させるとアフガニスタン政府をおどしたため交換は実現した。しかし案の定、その後フランス人労働者が拉致されるという事件が起きている。
ロバートの考えでは韓国政府はアフガニスタン政府にタリバン囚人を釈放させることができるかどうか疑問だという。先ずこのような行為は今後も拉致を増加させる可能性が高いこと、イタリアに比べ韓国の駐留軍はたったの210人で、すでに今年中に撤退が決まっている。しかもカルザイ首相は宣教師たちの無責任な態度にすでに腹をたてている。アフガニスタン政府にとって人質交換は害あって益なしの提案だ。
この宣教師たちの無責任な行動は批判されるべきだろうが、それとは別に私はアフガニスタンのようにキリスト教に敵意を持ち、過激派テロリストが同じイスラム教徒ですら腐敗しているとか規則が緩すぎるとかいって殺しにくるような国で、命がけでその国の人々の生活向上のために戦い宣教をする人たちの勇気には脱帽する。
著者のロバート(Robert Koehler)によると、アフガニスタンにはなんと韓国からのキリスト教宣教師が120人も在住して宣教やボランティア活動をしているんだそうだ。
ベルモントクラブの(The Belmont Club)レチャードによると今やキリスト教宣教師を世界で一番海外へ送り出す国はアメリカに次いで韓国が第二位なんだそうで、韓国がアメリカを追い越す日は近いという。
イスラム過激派が彼等の原理宗派を世界に広めて破壊しようとする今日、韓国の宣教師たちが本当のキリスト教価値観をイスラム教社会に広めて何が悪い? いや、悪いどころか歓迎されるべきことだ。人質になった宣教師たちは殉教の覚悟は出来ているはずだ。韓国政府はテロリストの要求など無視して、韓国の協会はどんどんともっと多くの宣教師をイスラム諸国へ送り込んでもらいたいと私は思う。
イスラム教過激派との戦いは戦場だけで行われるのではない、宗教は宗教でもって対抗されるべきだ。


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ハディーサ事件次々に崩れる検察側の主張

2005年11月、イラクのハディーサ地区で路肩爆弾の攻撃にあった海兵隊員が怒りくるって付近の民家を襲い二十数人の民間人を虐殺したとして、当時警備にあたっていたキロ隊の隊員数名が殺人などの嫌疑をかけられている事件において、審査官は12日、裁判にかけるだけの証拠が存在しないとして被告のひとりであるジャスティン・シャーラット兵長(Lance Cpl. Justin Sharratt)の起訴取り下げを推薦した。これで被告三人のうち二人までが起訴取り下げの推薦を受けたことになる。(もうひとりは裁判にかけられるべきとの推薦がされている。)
先月にも、事件後に適切な捜査を行わなかったとして罪を問われていた四人の将校のうちのひとり、ランディ・ストーン大尉の件も裁判前の審問の結果、審査官から起訴取り下げの推薦がされたばかりで、この事件はどんどんと縫い目からほころびはじめている。これらの被告を軍法会議にかけるかかけないかの最終決断はキャンプペンダルトンの第一海兵隊遠征軍の司令官ジェームス・マティス(Lt. Gen. James Mattis)中将の肩にかかっている。
実はこの事件、最初からかなりおかしなことばかりだった。詳細は去年の6月に私は下記で色々紹介しているの参照されたし。
ハディーサ事件:それぞれの思惑
疑わしきは罰するメディア その2
ハディーサ疑惑: 怪しげな証言続く
その後捜査が進むについて検察側の提出した海兵隊員に対する証拠がかなりいい加減であることがどんどん明らかにされてきたが、今回審査に当たったポール・ウェア中佐の報告書を読んでみると被告らの容疑がどれだけいい加減なものかがはっきりしてくる。

ウェア中佐は報告書のなかで、シャーラット兵長にかけられた容疑は「根拠がなく」何度も(起訴されたことが)「信じられない」と語っている。

中佐はさらに死んだイラク人の幾人かは被告が言うように抵抗戦士だったと示唆している。
先月シャーラット被告の審査の指揮をとったウェア中佐はイラク人目撃者の話は存在する物的証拠と矛盾して一致しないと語る。
物的証拠によれば「(殺された人は)誰もみな遠方から正面を向いて9ミリ口径のピストルで撃たれている。これは近距離から処刑された反応とは一致しない。」とウェアは書いた。
中佐は死んだイラク人の親戚は米軍に解剖のために遺体を掘り起こすことを許可しなかったとし、イラク人はアメリカ軍に殺された市民の家族に時々支払われる2500ドルの慰謝料欲しさに嘘をつく強い動機があったことも付け加えた。
このようなイラク人目撃者を信用することは「私の意見では米海兵隊の任務に対する市民の協力を減らすために、米軍にたいして無実の罪を着せるという危険な前例をつくることになると思う」とし、「もっと危険なのは海兵隊が敵に面した重要な時にためらう可能性があることである。」と書いている。

審査官がここまで言うのでは先ず軍法会議にかけられることはないだろう。また会議にかけるべきと推薦されたもうひとりの被告も、裁判になったとしても無罪になる可能性が強くなってきた。
この話についてパワーラインの掲示板でスノーマン(Snowman)というHNで書いている人は、このキロ隊はファルージャの戦いで大手柄をたてた有名な隊であり、罪のない民間人の避難にも当たったことがある。彼等は民家から攻撃された場合にどのように対応すればいいか十分に心得ているベテラン隊員たちだったと述べている。

私の息子も同じ時期にハディーサに居ました。(息子の)リマ隊は川の向こう側で行動していました。2005年11月のことです。この事件の状況はごく普通の状態でした。抵抗軍は事件を起こしては民間人を盾にしていたのです。子供たちは使用済みの弾を集めてお金をもらっていました。市民は抵抗軍のいう通りのシナリオで演技をしないと威嚇されたり脅迫されたりしていたのです。彼等は民家に隠れ海兵隊員からの攻撃が止むまで家人を盾にしていました。息子は事件のあった車を後で見ましたが新しい銃弾のあとでぼこぼこになっていたといっていました。

テロリストが逃げ込んだ民家の家人はしょっちゅう巻き添えを食って殺された。そういうことがあまりにも多く起きたため、地元市民はついに我慢できなくなり海兵隊の味方をするようになったとスノーマンは言う。そしてテロリストの隠れ家や武器庫の場所を海兵隊につたえテロリスト逮捕に協力するようになった。地元市民の裏切りを悟ったテロリストたちは命からがらハディーサから退散したため、いまやハディーサは2005年に比べてずっと平穏な場所になっており、海兵隊の後を子供たちがくっついて走り回るほどになっているそうだ。
もしこの事件で容疑をかけられたすべての被告が起訴取り消しや無罪になったとしたら、当時海兵隊員の有罪は間違いない、海兵隊上層部は隠蔽行為をしたという確かな証拠がある、とがんばっていた自分も元は海兵隊だった(信じられない!)民主党のジョン・マーサ下院議員はどういう言い訳をするつもりなのだろうか?全く海兵隊の風上にもおけないおっさんである。
私の希望としては全ての被告の起訴が取り消され、最初から犯罪は起きていなかったということがはっきりすることである。そしてそうなった時マーサ下院議員をはじめ事情がわからないうちから米軍兵を殺人犯扱いした全ての人々に土下座をついて謝ってもらいたいものだ!


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