吹雪のバージニアミッション第2話、怖かった海上での船乗り換え

私が米国海軍駆逐艦に乗る仕事をしていたと言う話は以前にもした通り。今日はある冬、吹雪の中駆逐艦から小さいいパイロット船に乗り換えた時のお話をしたいと思う。

私は海軍で民間人エンジニアとして長年働いていたが、その仕事のひとつとして駆逐艦に乗って航海をすることが含まれていた。しかし私は乗組員ではかったので、艦での仕事が終わると艦そのものはまだ航海中でも途中下船をしなければならないことが度々あった。航海中の船から途中下船をするとなると、その方法は限られている。

ひとつは航行中に別の船に乗り換えて、その船によって港まで連れて行ってもらう。もうひとつは、ヘリコプターに迎えに来てもらって最寄りの陸まで運んでもらうことである。私はその双方とも経験しているが、今回の話は別の船に移動した時の話だ。

その日我々の民間人エンジニアリングチームは二週間に及ぶ航海の末下船することになっていた。

当初の計画では、下船はRigid inflatable boatという通称「RIB」という上記の写真のような小さなモーターボートに乗り換えて港まで行くはずだった。しかしこのモーターボートは波が荒かったり風が強かったりすると転覆する恐れがある。それでなくとも乗客は外部の空気に丸出しなので乗っている間かなり水浸しになる。この年のバージニアは特に寒く、この日の気温は摂氏マイナス22度だった。駆逐艦は中型とはいうものの結構大きいので、デックから小舟に乗り換えるためには10メートルくらいある縄梯子を伝って海面のボートに降りなければならない。この冷たい海水のなかにもし落ちたら数分でお陀仏である。こんな状況での乗り換えは非常に危険だし、モーターボートが無事港にたどり着けるかもかなり疑問だった。なにしろ乗船時間は少なくとも一時間という長時間だったのだから。

カカシ注:写真をそのまま張れないが、こちらのリンクの写真を見てほしい。ちょうど私も乗ったことのある米駆逐艦に近づくモーターボートの写真が載っている。こういうボートに乗って港まで一時間近く走行する予定だったのである。Petty Officers ride in a rigid-hull inflatable boat as they approach the USS Mason. (31494897982) – Rigid inflatable boat – Wikipedia

私は民間人のチームリーダーに、もしどうしてもボートでの移動が必要だというのなら、私は艦と一緒に数日余計に航海してもいいから、乗組員と一緒に最寄りの港で降ろしてもらいたいと申し出た。しかしリーダーは艦長に掛け合いさえしてくれなかった。元軍人のリーダーは上官を極度に恐れるきらいがあり、ちょっとでも規則に外れる選択肢は問題外として取り合ってさえくれなかった。

我々民間人十数人は寒空の夜間に甲板に集められた。これからRIBへの乗り換えを始めるため、それぞれ救命ベストを着用した。私はずっと嫌がっていたが、もうそんな意見が聞き入れてもらえる状況ではなかった。甲板でRIBを降ろすのを待っていたら雪が降り始めた。気温はさらに下がり風も強くなり、甲板に立っているのさえ苦痛に思われるほど天候は悪化した。艦にとどまりたいという私の要請を却下したチームリーダーですら、不安になってきているのがその表情から見て取れた。

そのうちに雪は吹雪へと変わり、目の前が全く見えない状態になった。こんな状況で縄梯子を伝いながら小舟に乗り換えるなんて可能なのか、あり得ないだろうと私たちは口々に言い合っていると、リーダーが大声で「艦長命令だ。艦内へ戻れ、移動は中止だ」と怒鳴った。あまりにも天候が悪化したためRIBを降ろすのは不可能だと艦長が判断したらしい。そりゃそうだろう、いくら民間人でも我々の身になにかおきたら艦長の責任だ。

私たちは一旦救命ベストを外し艦内で待機した。しばらくして屋根付き壁付のパイロットシップを呼び寄せて、そちらに移動することに決めたという知らせが入った。この船は船内部はきちんと屋根と窓に覆われており、乗員は外部の空気にさらされないようになっている。しかしパイロットシップの元来の役目は港に近づく大型船を港へ誘導することなので長距離運転は出来ない。それで我々の駆逐艦はさらにずっと港に近づかなければならなかった。だったら艦自体が港へいけばいいじゃないかと思われるかもしれないが、大型船が港に付くとなると色々な準備が必要で、それにかかる時間と労力とお金は相当のなものだ。だから大型船は不必要に港には近づかない。

というわけで、艦がパイロットシップの行動範囲に入る付近まで一時間近く待機した。ようやくパイロットシップが港から到着。それでも海面に浮かぶパイロットシップまで甲板から縄梯子で降りると言う行動を避けることはできなかった。真夜中の吹雪のなか縄梯子を10メートルも降りるというのは普通なら絶対やりたくない行為である。

しかしこの長い縄梯子も最後のステップまでパイロットシップに届いていなかったので、ステップがなくなった時点で手を放して飛び降りなければならなかった。パイロットシップの乗組員が「大丈夫、I got you 手を放して!」というのでぱっと手を放して後ろに飛び降りると誰かの大きな腕が私を包み込んだ。ありがとう!私は涙が出る思いだった。

ずっと寒い甲板で吹雪に晒されていた我々はやっと暖かいパイロットシップの中にはいり一息つくことが出来た。

パイロットシップののろのろ運転でやっと桟橋にたどり着いた時は夜中2時過ぎ。気温はさらに低く吹雪はその勢いを増していた。桟橋には陸で待機していたチームメンバーの叔母ちゃんドライバー達がそれぞれのランドローバーSUVから手を振った。我々は数台の車に乗り込んで次の目的地へ向かった。

私の夜はまだ終わっていないのだが、それはまた別の機会にお話ししよう。


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吹雪のバージニアミッション第一話、雪道運転

私が海軍で民間人として長年働いていたという話は何度もしているが、今回はそんな中でも特に思い出に残っているとあるミッション(任務)の話をしたいと思う。書いているうちに長くなってしまったので「吹雪のバージニアミッション」三部作としてお話していこう。

私はカリフォルニア南部住まいで山のふもとに住んでいる。それで一年中雪が降るなどと言うことは全くない。南カリフォルニア(土地の日系人は南加『なんか』と呼ぶ)の気候は乾季と雨季に別れ、12月から2月くらまでが雨季。気温も結構下がり、東京の11月頃と変わらない感じになる。よく南加は乾いたハワイのような場所だと勘違いされている方がいるが、寒い時は氷点下にもなるのでお気をつけ頂きたい。

住まいは南加でも仕事柄私は東海岸に出張することが多かった。私の出張は長期のものが多く、一度行くと2~3か月の滞在ということは普通だった。それで毎年冬は東海岸で過ごすということが何年も続いた。私がしょっちゅう冬を過ごしたのはバージニア州にあるノーフォークという市。ここには巨大な海軍基地があるからである。ノーフォークの気候は日本の関東地方と非常に似ており、夏は蒸し暑く冬は寒い。だが雪はたまにしか降らず、降っても積もるというのは珍しい。しかし東京でもたまに豪雪が降ることがあるように、ノーフォークでも時々そんな年が襲ってくる。

今回のミッションは一か月ほど港内で駆逐艦に備えた新しいソフトウエアの検査をし、その後実際に二週間ほど航海に出てその性能を確かめるというものだった。

その年のノーフォークは稀に見る寒波に見舞われていた。私はノーフォークのダウンタウンにあるレジデンスインというマリオット系の長期滞在用ホテルに泊まっていた。勤務先の海軍基地までは車で15分くらいだった。私の勤務時間は午前6時からだったが、色々準備もあるのでだいたい5時半くらまでには出勤していた。

出張が始まった日から毎日のように雪が降った。最初は積もるほどではなかったが、そのうち降雪の量が増え道がだんだん雪で埋まっていくようになった。問題なのはノーフォークは近隣の他の州と違って普段そんなに雪が降らない。それで除雪対策というものがなってないのだ。除雪車も全く足りないので近隣州から借りてくると言う始末。それに住民も雪になれていないので、家の前の雪かきは頻繁にしなければならないという感覚もない。それで大通り以外の裏道などは積雪でにっちもさっちもいかない状態になった。

市民も雪道運転になど慣れていないから事故が多発。ある朝私はホテルから基地までの7マイルの間に5件くらい事故を見た。格いう私も左折をしようとして凍った道路の上を5~6メートル横に滑ってしまい、大きな半円を描いて曲がるというお粗末ぶり。早朝で誰も周りにいなかったことが幸いして危うく難を逃れた。

なんとか基地にたどり着いたとはいうものの、基地内の状態もかなりひどかった。皆さんは海軍基地の内部がどんなふうかご想像がつかないかもしれないが、制服を着た軍人が集団で行進していたり、普通に歩き回っているという以外は、ごく普通の町である。内部には工場があり、オフィス街があり、家族用の住宅区域や独身者用の集団住宅などもある。子供もいるので幼稚園や小学校もあるし、レストランやスーパーも運動ジムもある。多分全体で2万人は常備生活したり仕事したりしているものと思われる。

そんなふうだから車通りの多い大通りは除雪が行われてはいたものの、埠頭付近の駐車場は全く除雪が行き届いていなかった。駐車場には30センチちかく雪が積もっており、表面に書かれた線など全くみえないので、人々は適当な場所に車をとめていた。私も駐車場にはいったすぐ傍に車をとめてそのまま仕事に行った。

一日仕事を済ませて駐車場に戻ってみると、さらに雪が降って止まっている車はみんな雪の中に埋まっていた。だいたいどこら辺にとめたかは覚えていたが、見つけるのに一苦労。車のキーを使ってホーンを鳴らしライトのついた車を探すしかなかった。

いざ車が見つかっても、掘り起こすのが素手では大変。シャベルも何も持っていなかったので、もってたバインダーを使って雪を掻き、なんとか車は外に出たものの、雪にすべって車が動かない。ちょうど通りかかった男性の同僚に、タイヤの下の雪をどけてもらって、なんとか車の発進が出来た。

もう雪道運転はこりごりである。


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911陰謀論の繰り返し、10月7日にハマスの奇襲はなかった、すべてイスラエルによるやらせだった、という嘘色々を吟味してみる

Xでイスラエルとハマスについて書いていると、必ず10月7日の攻撃に関するおかしな陰謀論を書いてくる人がいる。あの奇襲攻撃はハマスによるものではなくイスラエル軍によるやらせだったとか、老若男女が無差別に口に出来ない残虐な方法で拷問の末虐殺されたという話も全て嘘だとか、酷い人になると10月7日は起きていない、すべてイスラエルのプロパガンダだとまでいう人がいる。一体この人たちのおつむはどこを向いているのだろう?

10月7日はハマス自身が「10月7日の洪水」と言って自慢している

10月7日がイスラエルのやらせだの捏造だの言う人は、ハマスのリーダーたちが何を言っているかに一度耳を傾けてはどうだろうか?我々文明人の感覚ではあのような大規模な虐殺は忘れ去られたい汚点かもしれない。ナチスドイツですらユダヤ人の民族浄化は秘密裡に行っていた。なぜなら文明社会には罪のない民間人を大量に殺害するという行為は悪であるという共通の概念が存在するからである。

しかしハマスやハマス支持パレスチナ人にはそういう道徳観念はない。彼等にとって宿敵であるイスラエル(ユダヤ人)を大量に拷問し殺害することは誇らしい行為であり祝福に価する。だから彼等はその事実を隠すどころか誇らしげにひけらかすのである。こちらビジネスインサイダーの記事

ハマスの指導者たちは、10月7日の攻撃後も後悔はしておらず、目的は現状を『転覆』させることだったと語っている。

しかし、ハマスの幹部は、何千人もの子どもを含むと思われる死者の数が増えても、イスラエル当局が1400人を殺害したと発表したイスラエル南部での行動を後悔するような事態にはなっていないと言う。

実際、ハマスの指導者たちは、彼らの目的はまさにこのような反応を引き起こすことであり、今もなおより大きな戦争を望んでいると言う。イスラエルと地域の大国、つまりサウジアラビアとの関係正常化をめぐる話し合いを頓挫させ、パレスチナの大義に世界の注目を集めるための戦略の一環だと彼らは言う。

ハマスの関心は、イスラエルの砲撃下でパレスチナ人が直面している一時的な苦難よりも、イスラエルの破壊にあるという。

私は10月7日当日のX上で何が起きたかを覚えているが、最初に入ってきた情報はノヴァの音楽祭が襲撃されて人々が逃げ惑っているという映像。そして次々にハマスが人々を拉致している動画や、ガザで半裸の女性の遺体がトラックの荷台に積まれて引き回されているのをガザ民が叩いたり唾をかけたりしている動画が公開された。世界中の人びとがハマスの奇襲攻撃をほぼリアルタイムで目撃したのに、あの事件が起きてないとか、自分達が眠っていて何も見ていなかったからといって、よくもそんなバカげたことが言えるもんだと思う。

10月7日の攻撃はイスラエル軍がやったものという嘘

「10月7日の攻撃はハマスではなく、イスラエル軍が行ったと言われてますよ。証拠も出ているし、実際イスラエル兵がニュースで自ら話してます」

昨晩もこんなポストをした人が居た。私がバカバカしいと一笑に付すと、まあ次から次へと「証拠」とされる記事を張り付ける人がいて閉口した。典型的なのが下記のようなポスト。

それで私は今朝色々と調べてみた。上記のポストには二つのクレームがある。1)ノヴァ音楽祭でイスラエルのヘリコプターがテロリストと一緒に逃げ惑うイスラエル人を射殺した。2)キブツにイスラエルの戦車隊が出動しイスラエル人が中にいるにも拘わらず民家を破壊したというもの。言うまでもないがこれら二つは真っ赤な嘘である。

1)イスラエル軍のヘリコプターはノヴァ音楽祭上空に出動していない。下記はその事実を説明するフランセ2の報道である。

Xで引用された左側の動画は本物であるが、これは10月9日にIDFが自らのアカウントで公開したものである(上記のビデオ2:00くらいから始まる)。これはイスラエル軍がガザ内で行った攻撃のビデオでありハマス連中が越境してイスラエル攻撃をするのを阻止した時のものだとIDFは説明している。そしてこの攻撃はノヴァ音楽祭とは北東10キロも離れた場所での攻撃であったこと2:58から3:11あたりで示されている。

アップデート:イスラエル空軍のヘリコプターが誤ってイスラエル人を撃ち殺してしまったとハアレツ紙が報道したとされているが、ハアレツ紙自身がそれは偽情報であると否定している。

ハアレッツは、10月7日の大虐殺のさなか、ハマスのテロリストに発砲したイスラエル国防軍が、殺傷は確認されなかったが、市民にも命中した可能性があると、情報筋が記者団に語った2つの事例を報じている。

悪意ある陰謀論者は、何の脈絡もなく発表されたこの報道を悪用し、意図的に文脈を変え、ハアレツがIDFが自国民の大量殺戮を行ったという誤った説を裏付けたと偽っている。この偽情報はその後、他の人々によって共有され、その中には善意で行動している者もいたかもしれないが、それにもかかわらず誤った情報を作り出していた。Haaretz.com@haaretzcom

2)イスラエルの戦車はイスラエル市民に向けて発砲していない

引用したXポストの右側の動画は、11月26日にインスタグラムで公開されたものだが、キブツと呼ばれる住宅区域のひとつにイスラエルの女性戦車部隊が出動した、このビデオでは現場に居た女性兵士のインタビューが収録されているが、反イスラエルに都合よく切り刻まれて編集されており、あたかもこの女性兵士は自分らがイスラエルの民間人に無差別に発砲したと語っているような印象操作がされている。

しかし英語の字幕をよむ限り、彼女たちの誰も民間人に発砲したなどとは言ってない。いや、それどころか、民間人が居るかもしれないので発砲をやめたとさえ言っている。インスタグラムに付けられた注釈とは真逆のことを彼女は言っているである。

またイスラエル軍の戦車がイスラエル民家を破壊したということに関しては、12月6日に公開されたTikTokが元だが、10月14日に行われたIDFのヴァッファ(Vach)司令官によるホリット・キブツでの記者会見の模様が歪曲して報道されたのが原因だ。TikTokではイスラエル軍が民家にイスラエル民間人が閉じ込められていたにも関わらず民家を戦車で破壊したと認めたと嘘の情報が流された。

だが現実の記者会見の動画を観てみるとヴァッファ司令官は、彼等の部隊が駆け付けた時、その民家の前で四人、家のなかには8人の赤ん坊を含む15人の焼死体が発見されたと語った。どうやらテロリストは人々を集めて火をつけたものと思われる。生存者はあったのかと聞かれると、生存者は居なかったと答えた。(Role of Israeli tanks in deaths of Israeli civilians back in spotlight (aa.com.tr))

夫婦2組、男2人、女2人が手錠をかけられていました。この家の中にはさらに15人が焼かれ、そのうち赤ん坊が8人いました。この隅にね。ハマスは人々を集めて、殺し、燃やしたのです。

ヴァッファ司令官はIDFは遺体を民家から運び出した後で民家を戦車で破壊したと語った。何故民家を破壊したのかと聞かれると、その理由は家々がハマスに乗っ取られていたため家を破壊せずにはハマス退治が出来なかったからだと語った。

つまり、イスラエルの戦車隊がホリット・キブツに出動したことも、イスラエルの民家を破壊したことも事実だが、それによってイスラエル人が殺されたという事実は全く根拠のないデマであり、それをイスラエル兵も認めているというのは全くの嘘である。

すくなくとも陰謀論者が証拠として提示しているビデオにはそのような状況は全く映っていない。

道徳概念がありながらイスラエルへの憎しみを乗り越えられない陰謀論者

陰謀論を唱える人々には文明人としての道徳概念がある。彼等は多分本来は善人なのだろう。なぜなら、もし彼等の道徳感がハマスと同じだったら、10月7日を否定する必要は全くない。ガザ民と一緒になってハマスの功績を讃えればいいだけの話だ。しかしこれらの陰謀論者たちは知っている。ハマスがやったとされることは稀に見る許されない悪事であり、もしそれが事実だったと認めた場合にはハマスは悪逆非道なテロ組織でありイスラエルはその犠牲者なのだと認めなければならない。そして10月7日がハマスの仕業ならイスラエルの国防戦争も正当だと認めなければならない。だがイスラエル(ユダヤ人)を心から憎む彼等にそのようなことは絶対に出来ないのだ。

イスラエルのやっていることは正しい?そんなことがあるはずない!イスラエルは抑圧者だ、彼らのやることに正義はない!

だとしたら答えはただ一つ。10月7日はハマスの仕業ではない、イスラエルが捏造したのだ、すべてイスラエルのプロパガンダなのだあ~!

となるわけだ。感情だけで事実を見つめる目が曇っているひとというのは本当に手に負えないものだ。


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今更気付いた英語教材詐欺、でも役にたっちゃったし、、

この話、以前に書いたような気がするんだが、見つからないのでもう一回書いておこう。私が中学生の頃、母の高校の同級生とかいう男性からかなり高額な英語教材を売りつけられた。これは英語の百科事典とカセットテープ何十個もついた多分云十万円という買い物だったはずである。その男性がうちに来ていた時、ちょうど私は学校から帰ってきたところで、母から「カカシちゃん、これ欲しい?ちゃんと勉強する?」と聞かれて「うん」とは言ったものの、それがどういうものなのかはっきりとは理解できていなかった。

もちろんそんな高額な買い物を母の一存で購入することは出来ないので、その晩母は父に相談した。父は独身の頃から英語を熱心に勉強しており、いつかは英語を習得できると思い込んでいた。それで最新式の英語教材だということで結構乗り気になって一式買ってしまったのだ。

父は自分で勉強するつもりだったので、最初の2~3日はテープを聞いたり、教材をよんだりしていたが、すぐに飽きて百科事典はそのまま本棚のお飾りになり、カセットテープと一緒についてきたプレーヤーは私が音楽を聴くために使われ、テープそのものは私の部屋に置きっぱなしになってしまった。

しかし高校生くらいから私はそのテープを使って遊び始めた。別に英語が好きだったわけではないが、テープから聞こえてくるイギリス訛りを聴くのがおもしろかったのである。しかし高校時代は単に遊び半分で聴いていたテープだが、高校を卒業して英語専門学校に通うようになって、このテープは学校で使っているランゲージラボラトリーと同じであることに気付いた。学校では週に2~3回しか練習できないが、家でこのテープを使えば個人的に練習できる。そう気が付いて私は結構真剣にこの教材を駆使し始めた。それから本棚の肥やしになっていた英語の百科事典や英英辞典も意外と役に立つことに気付いた。

そうしてアメリカに10か月ほど語学留学し帰国した時には私の英語レベルはすでにこの教材のレベルを超えていた。それでテープや古くなったプレーヤーは処分してしまった。しかし百科事典は役に立ったので、アメリカに移住した際に全て持って来たくらいだ。この百科事典はその後も結構活用し大分長いこと持っていたが、あまりにも時代遅れになってしまったので処分した。

それから一体何年が経ったろうか、アメリカに移住して10年以上は経った頃、久しぶりに里帰りをした時に妹と何気なく昔話をしていたら、妹が「覚えてる?お母さんが騙されて買わされたあの英語の教材?」と話始めた。「あれって完全に詐欺だよね」と妹は続けた。

「え?そうなの?」と私。

「そうよ、だってあんな教材、本気で使う人なんかいないでしょ。日本語ならともかく、英語の百科事典なんて誰が読むのよ。あれはお母さんがセールスマンの口車に乗せられて、お父さんが調子に乗って買っちゃったのよ。ああいう教材って言いくるめられて買っちゃった人結構いたみたいよ。一時問題になったんだから」

え~そうなの~? いや、いや、もしそうなら、あの教材も百科事典もフル活用した私はどうなるんだろう?

「そりゃ、お姉ちゃんはたまたま英語が出来るようになっちゃっただけでえ~、それは稀なケースよ、普通の人は全然使わないで終わっちゃうのよ」と妹は笑った。

確かに、もともと父がやる気で購入したのに結局父は使わなかったので、普通はそうだったのかもしれない。そうだとすればかなり高額な浪費である。

でも使えば役にたつものを買わせることは詐欺といえるのだろうか?いくらほとんどの人が活用しないというのが事実だとしても。


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ハマス最高の武器はトンネルである

イラク・アフガニスタン戦争で司令官を長年務めた退役軍人ジョン・スペンサー氏がハマスのトンネルについて書いている記事を見つけたので読んでみたい。Gaza’s Underground: Hamas’s Entire Politico-Military Strategy Rests on Its Tunnels – Modern War Institute (westpoint.edu)

今回の戦争が始まる前からガザの地下にはかなり大規模なトンネル網が張り巡らされていることは周知の事実だった。これらはメトロともローワーガザ(ガザ地下)とも呼ばれていた。イスラエル軍はトンネルの規模として深さ15フィートから200フィート、長さ200マイルくらいではないかと想定していた。しかし事実はそんなものではなかった。

三か月間の戦闘によりガザ地下からは1500以上のトンネル入り口と道が発見された。IDFは長さ2マイル半にわたる巨大なトンネルを発見した。地下には工場があり、トンネルそのものも贅沢な壁はきちんと塗られており、天井には扇風機もついていた、そしてもちろんエアコン付。これらのトンネルはガザ全体の地下に迷路のように張り巡らされていた。これらのトンネルは長さ350マイルから450マイル、しかも5700あまりのシャフトから繋がっていた。

この規模のトンネルを建設するためにはハマスは莫大な資金がかかったはずだ。多分一兆ドルは軽いだろう。ハマスは15年間諸外国から得た支援金をトンネル及び、耐爆破ドア、工場、寝室、トイレ、台所、換気、電気、電話線などなど地下街に必要なインフラ建設につぎ込んでいたのだ。これだけの建造物となると6000トンのコンクリート及び1800トンの鉄筋が必要だとされている。

これだけの規模の地下ネットワークは現代の軍隊が直面したものとしては前代未聞だ。これまでに使われた大規模なトンネルとしてはベトナム戦争時代のものが最大だ。ベトナムで一番長かったのはサイゴン付近にあった130マイルだ。中国にも巨大なトンネルが建設されていると言われている。

トンネルは敵に悟られないように武器を運んだり、人質を取ったりするのに使われてきた。しかしハマスのトンネルはこれまでとは全く違うとスペンサー氏はいう。

しかし、トンネル戦争の歴史上初めて、ハマスがトンネル網を構築したのは、軍事的優位性だけでなく、政治的優位性も得るためだった。その地下世界は、前述した軍事的な機能だけでなく、まったく別の機能も果たしている。ハマスがその広大なトンネル網を地上の社会に織り込んでいるのだ。ガザに住む住民に悪影響を与えずにトンネルを破壊することは事実上不可能だ。その結果、彼らは現代の戦争法を紛争遂行の中心に据えた。これらの法律は、軍事力の行使や、病院、教会、学校、国連施設などの保護された住民や場所に対して軍が使用できる方法や戦術を制限している。

ハマスのトンネルはほとんどすべてが民間人が密集している地域の下にある。学校や病院やモスクなど。これではイスラエルは民間施設と軍事施設を区別することは不可能である。何故なら軍事施設と民間施設は一体化しているからである。

ハマスが民間人を人間の盾として使うことは国際的にしられている。ハマスはなるべく多くの民間人を犠牲にする、彼らが誇りに思う殉教者を増やすためである。無論ハマスはイスラエルが民間人を多く殺せばそれだけ国際社会から批判を浴びることを熟知している。イスラエルはそれを避けるために極力民間人犠牲者を出すまいとすることを計算に入れて、ハマスは時間稼ぎをするのである。それこそがこのトンネル建設の目的だったのだ。

イスラエルは非常に高度な技術を使いトンネル発見や破壊に最先端の部隊を起用した。専門的な技術者能力やイヌ部隊から、ロボットの使用、トンネルを除去するための洪水、トンネルを破壊するための液体爆薬を含む空中投下と地上投下の両方の爆薬まで。おそらく、IDFほど地中での戦術的課題に備えている軍隊は世界にはないだろう。

しかし、戦略的課題はまったく異なる。深く埋まったトンネルの多くを破壊するには、カカシが以前に書いたようにバンカー破壊爆弾MOABの使用が必要だが、これを使うとまた国際社会がうるさく批判する。そして国際社会が今すぐ停戦しろとやいのやいのといっている限られた期間のなかでこれらのトンネルを発見しなければならない。イスラエルには時間がないのである。つまり、ハマスのトンネルの最高の利点は時間稼ぎにあるのだ。

ハマスの戦略は、トンネルと時間によって成り立っている。この戦争は、他のどの戦争よりも、地表ではなく地下を舞台にしている。地形や敵に基づくのではなく、時間に基づくのだ。ハマスがいるのはトンネルの中だ。指導者と武器はトンネルの中にある。イスラエルの人質もトンネルの中にいる。そしてハマスの戦略は、イスラエルにとって重要な資源である時間が坑道で尽きるという確信の上に成り立っている。

Xで何度も同じことを言われてその度に腹が立つことがあるのだが、それはガザはイスラエルが2005年に撤退したとはいうものの、港を塞がれエジプトとイスラエルに国境も塞がれ、ガザは天井のない牢獄だったという説だ。物資の流通がイスラエルによって極度に制限されていたため、ガザ民は貧困状態にあったと彼等は主張する。しかし明らかにガザにはこれだけの巨大なコンクリートや鉄筋と運び込み、トンネル建設に必要な材料を得ることが出来ていた。ハマスはガザ地下に大きな地下街を建設してしまったのである。これだけの建設にかけた費用がガザ民一般の生活に必要なインフラや事業に使われていたなら、ガザはどれだけ潤ったことだろうか。

それだけではない。私は数年前からガザにはショッピングセンターがあり、ガザの一部は比較的モダンで裕福だという話は聞いていた。しかしTikTokのおかげでガザ内部の金持ちたちが自慢げに豪華絢爛な豪邸や集団住宅やショッピングセンターやレストランや高級車ディーラーなどのビデオをネットにあげるようになって、ちょっと待てよ、天井のない監獄ってのはどうなったんだよ、と思うにようなった。

確かにガザには貧困層が多い。人口密度の高いところもある。しかし同時にカリフォルニアのビバリーヒルズを思わせる場所もあったのだ。つまりガザの貧困はイスラエルのせいではなく、ハマスが富を独占していたことによって起きたものだったのだ。

これが難民キャンプだなんて笑わせるなと思う。

昨日また21人のイスラエル人質の遺体が発見されたそうだ。ハマスはもう人質を返還する意志がないことは明らかだ。イスラエルが残りの人質を生きて奪い返す以外に人質が返ってくる望みはない。こんな状態で停戦をわめく人々の気が知れない。

もしガザ全体が瓦礫の山になってしまったとしたら、それはガザの地下にトンネルを張り巡らせたハマスの責任である。そしてそれを15年にもわたって支持してきたガザ民の責任でもあるのだ。


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ポリコレのせいで意地悪度が激減してしまった意地悪な少女たち、ミュージカル映画ミーンガールズ

ミュージカル「ミーンガールズ(意地悪な少女たち)」を観て来た。この映画は2004年の同名の映画のミュージカル版である。ミュージカルとしてはブロードウエイなど舞台ですでに公開されており、日本でも元アイドル歌手の生田絵梨花主演で2023年初期に舞台になっている。

あらすじ:動物学者の母親とケニアで暮らしていたケイディは16歳でアメリカに帰国し、高校に通う事になる。これまで自宅学習をし、学校に通ったことがないケイディは初めての学校生活に緊張気味。なかなかみんなに馴染めず、浮いているケイディに話しかけたのは顔にピアスをしているちょっと変わった感じのジャニスという女の子とゲイ男子デミアンの二人。二人からは、学校には派閥があり、特にヤバいのはプラスチックスという学校のアイドル的存在の女子三人組であると教えられる。

プラスチックスのボスのレジーナはこの学校では女王様のような存在。何故かそのレジーナから一週間だけ一緒にお昼ご飯を一緒に食べてもいいと言われるケイディ。ケイディは戸惑いながらも仲間に加わる。しかしすぐにケイディは自分が数学の時間に一目ぼれしたアーロンがレジーナの元彼氏だったことを知る。レジーナはケイディの片思いに気付くとアーロンをケイディの目の前で誘惑し奪ってしまう。

傷ついたケイディはジャニスとデミアンに相談。二人はケイディはプラスチックの仲間になったふりをして秘密を探ってレジーナに仕返しをしようと提案。ケイディはうまくレジーナに取り入ってプラスチックスを内部から破壊を試みるのだが、、あらすじ終わり

私はアメリカで高校に行ったことがないので、アメリカの高校がこんなにも風紀が乱れているとは信じがたいのだが、先ずプラスチックスの少女三人組の服装の露出度が凄い。この三人はスタイルも抜群で特にリーダーのレジーナの体型は素晴らしく肉感的。その彼女たちが胸もあらわなぴちぴちのドレスで歩き回るのだからすごい。ジャニスとデミアンが学校内での派閥を色々説明するが、一つのグループはいちゃいちゃグループで、学校の食堂でどうどうとディープキッスをしていたりする。まあ映画だから誇張されてはいるのだろうが、今やアメリカの高校では生徒同士の性行為など普通らしい。「今や」って元の話は2004年だから、もうそんなのは普通なんだろう。

オリジナルの2004年の映画はミュージカルではなかったので、この映画はリメイクとはいえ別の媒体になっていることでもあり、色々比べるよりミュージカルとして楽しい作品になっているかを評価すべきだと思うのだが、やはり批評家たちはオリジナルと比べて遥かに劣るという意見で一致している。

私はオリジナル映画を2004年に観たが、20年も前のことだし、そんなに印象に残っていなかったので詳しいことは覚えていない。なのでこのリメイクはまあまあの出来だったのではないかと思っていた。しかし当時10代でこの映画の大ファンだった人たちからすると、このリメイクは許せないほどポリコレ改造されているのだそうだ。

実はこの映画オリジナル公開当時、ティーン女子の間でものすごい人気となり、所謂カルト映画になっていた。それで映画内のセリフなどが学校で流行り言葉になったりしていたのだそうだ。当時の10代女子のファン達は台詞全てを暗記するくらい何度も映画を見ており、この映画の隅々まで知り尽くしているというわけ。そういうファンが沢山いるなかで、ミュージカルとはいえリメイクとなると作品の出来は魚の目鷹の目で見られてしまう。

脚本はオリジナル同様ティナ・フェイというコメディアン・女優・脚本家であり、彼女は元映画と同じ主役のケイディの担任教師役である。同じ人が脚本を書いているとはいえ20年も経つと政治的状況はかなり変わっている。なにせいまや多様性の時代だから。

それで無論登場人物の人種も多種多様となる。先ず元映画では白人男性だったデミアンが黒人に、プラスチックスの一人カレンはインド系。まあ2024年だからこの辺の人種変更はしょうがないとして、問題とされるのはジャニスがレズビアンとして描かれていること。

元映画ではジャニスはレバノン出身でレバニーズ(レバノン人)だと名乗っていたのに、プラスチックスの無知な女子たちはそれをレズビアンだと間違えて彼女を何かとレズだと言ってからかうというシーンがある。ジャニスは異性愛者なのでこれが気に入らない。しかし、リメイクでは彼女がレズビアンという設定になっており、それをからかうというのは悪趣味ということなのか、意地悪な少女たちの誰もそれを口にしないのだ。

人種を扱ったジョークも削られている。ケイディ―はアフリカからの転校生なので、レジーナが「どうしてアフリカから来たのに色が白いの?」などと聞くシーンがあったそうなのだが、今回はそれはない。というよりケイディがアフリカ出身ということでからかわれるというシーンはほぼ見られなかった。出身国を理由にからかうのは人種差別になるからだろうか?

しかしこうなってくると、意地悪な少女たちが他の子たちを虐める材料があまりない。他人をブス扱いするとかオタク扱いするとか、というシーンもそんなになかったし。となると一体彼女たちの何がそんなに意地悪なのかという話になってしまう。

またハローウィンでの衣装についても批評家たちは手厳しかった。2004年ではハローウィンは少女たちが大っぴらにセクシーな恰好が出来る日だという暗黙の了解がある。それを理解せずに実際に怖い仮装で現れたケイディ―は浮いてしまう。しかしここでも女子たちの露出度の高い行き過ぎた衣装はフェミニストの規制がかかったのか、かなり大人しいものになってしまっているというのである。保守的な私の目には十分セクシーに見えたのだが。

さて、ここまでは私の感想ではなく、他の元映画ファンたちによる批評だが、ここからは私が気になった点について述べよう。先ず主役のケイディにもレジーナにも父親の姿が観られない。元映画ではケイディは父親の仕事の関係でアフリカで育った設定になっていたが、今回は母親が動物学者という設定で父親は出てこない。レジーナにも父親が居たはずだが、今回は姿が見られなかった。二人とも母子家庭にする意味は何だったんだろう?

私は昔からミュージカルには非常に甘い。もし歌と踊りのレベルが高ければ、筋など申し訳程度のものでも許してしまうたち。それに元映画をそんなに覚えていなかったので、元との違いは全く気にならなかった。出演者たちは皆歌がうまい。特にレジーナ役のレネー・ラップの歌唱力は素晴らしい。彼女はブロードウエイで同じ役を演じたのだそうだ。道理でうまいはずである。

映画が最初からジャニスとダミアンの歌で始まるが、この二人もいい。主役はケイディだが、ジャニスAuli’i Cravalhoが一番いい歌を歌っている。彼女の歌唱力は力強く素晴らしい。かなりの役得。

踊りも結構前面に出ており良かったと思う。

ただ、後で言われてい気付いたのだが、観ている間は歌も踊りもまあまあ楽しめたにもかかわらず、映画が終っても一つもメロディーを思い出せない。良く出来たミュージカルの場合は、帰り際に鼻歌を歌いたくなうくらい一つくらいメロディーが頭に残るはずである。例えばこの間観たウォンカならピュアイマジネーションやウンパルンパの歌、キャッツならメモリー、レミゼラブルなら民衆の歌といったように。残念ながらこの映画ではそういう歌は一つもなかった。

ところでこれは最近のハリウッド映画の広告のやり方らしいのだが、どうもミュージカル映画をミュージカル映画だと解るように予告で宣伝しないのが普通になっているらしい。実をいうと私はこの間観たウォンカとチョコレート工場の始まりがミュージカルであるとは知らずに観に行き、冒頭から主役が歌い始めてびっくりした。この間公開されたカラーパープルも予告編ではミュージカルかどうかわからない。今回のミーンガールズも姪っ子がブロードウェイのミュージカルファンでなければ知らずにただのリメイクだと思って観に行ったかもしれない。

どうもハリウッドはミュージカル映画は人気がないと思っているらしい。しかし、普通の映画だと思って観に行ったのにミュージカルだったら、ミュージカルファンはいいが、そうでない人は失望するのではないか?どうもこのマーケティングは理解に苦しむ。


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イスラエル帰還兵たちの証言、ガザには無実の民間人なんて居ない、みんなハマスだ

以前にハマスから解放されて帰ってきた人質の人たちの何人かが証言していたのだが、彼等はどこか牢獄に監禁されていたわけではなく、民間人の家の一室に閉じ込められていた。そこにはハマスの戦闘員とその家族、妻や子供が一緒に住んでいたというのだ。その話を聞いた時に私は全く驚かなかった。何故なら私はその時イラクでテロリストに拉致され人質になった西洋人記者の話を思い出したからだ。

それは2005年くらいにイラクでテロリストに拉致され人質となった記者の話だ。詳細は覚えていないが、この記者はイラクのとある街のホテルに泊まったところ、すぐさま数人の男たちが部屋に入って来て彼を捉えて連行された。そして彼が一時監禁されたのが誰かの民家だった。彼の居た部屋の外では、ドアノブに椅子を立てかけて中年の女性が座って見張りをしていたという。そして外では子供たちが遊び鶏が駆け回っているような場所だったのだ。

三か月前にイスラエルとハマスの戦争が始まって以来、当初からイスラエル軍(IDF)はガザ民に南部に避難するように度々勧告していた。避難回廊まで儲けてハマスがしないのでIDFが代わりにガザ民を守りながら避難させたりしていた。にもかかわらず、IDFの空爆では女子供が犠牲になった。何故あれだけ避難勧告を出したのに、最前線に女子供が残っていたのか普通は疑問に思うはずである。それで西側の人間はハマスは民間人を人間の盾に使っている卑怯な奴らだと思いがちであるが、実は話はそんな単純なものではない。

イスラム教徒の社会は多くの部族によって成り立っている。彼等の社会は親兄弟、従弟、親族、そして部族と広まる。彼等にとっての善悪はそれが家族にためになるかどうかであり、普遍的な善悪という価値観はないのだ。だからなにをするにも家族ぐるみであり、家族にハマスメンバーが居れば家族全員がハマスなのである。

さて、今日は70日以上ずっとガザに出兵していて任務を終えて帰還した兵士たちの証言を紹介している人がいたので、その人のお話をここで紹介しよう。これはRon M@Jewtasticという人がXで書いていたもの。

ガザで民家を一軒一軒回って任務を遂行してきた兵士らは口々に言う。ガザの無実の人びとなんて嘘の話を信じるな、無実の民なんて居ないんだと。街中はハマス支持の民で埋まっている。家々にはRPGやライフルが備蓄され、庭にはロケット発信装置がある。ハマスのイデオロギーはあちこちに存在している。

もちろん貧困もある。だがアパートが密集している住宅街もあり、中には最新の家電や車やイスラエル人でもうらやむような贅沢な家もあった。ガザ民はブロケードよって貧困に苦しんでいる収容所の住民なんかじゃない。イスラエル兵たちはこの状況にショックを受けたという。

ガザはエジプトとイスラエルによって封鎖されていたはずだが、これを見る限りそんな面影は全くなかった。そこはモダンで繁栄している場所だった。

トンネル、武器、『ユダヤ人を捕まえに行く』ための準備とインフラは、いたるところにある。家の中、会社の下、モスクの中、UNRWAの学校、病院や診療所など、ガザは屋根のない監獄などではなく、巨大なテロ基地なのだ。- 数百万人が詰めかけ、地上と地下のテロ・インフラに果てしなく数十億を費やしたテロ組織に15年以上も支配されてきたこの巨大なテロ基地が、8週間程度でそう簡単に解体できるはずがない。任務遂行にはかなりの時間がかかるだろう。

ガザは3万人のハマスと無実の民間人で成り立っていたのではない。ガザ全体が巨大なハマステロ組織なのだ。だからハマス戦闘員だけ除去しただけではガザからテロ組織を完全に排除するのは非常に難しいだろう。

今思うと、イスラエルはガザから撤退すべきではなかったのだ。


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緊張感増す紅海、フーシー族の自信とイランの思惑

このエントリーを二日前に書き始めたのだが、風邪をひいて熱があるためまとまりがつかずに何度か書き直している間に色々なことが起きてしまって全くまとまらなくなってきた。しょうがないのでまとまらないまま投稿しようと思う。

14日、Xでハマス支持の男に絡まれた。彼のプロフィールを読んでみたら、なんと住まいはイエメン。それで私は「君はこんなところでハマス支持なんかやってる場合じゃないでしょ、君の国が空爆されているというのに」と書いたら、「アメリカなんかこわくない、イエメンは十分自衛できる」と自信満々の答えが返ってきた。いったいこの自信はどこから来るのだろうか?

今紅海においてハマスに同調しているイエメンの*フーシー族が紅海を通るイスラエル運営のタンカーをハイジャックしたり、それらのタンカーを擁護しているアメリカの駆逐艦に向かてドローンやミサイルと使って攻撃を繰り返している。

それに応えて12日、アメリカの中法司令部(CENTCOM)とイギリスを含む数か国の連合軍がイエメンのフーシー標的を空爆した。

*フーシー族とはイエメン内にいるハマスのようなテロ組織。イエメンの統括を巡ってサウジ対イランの戦争でイラン側についてかなりの領土を統括しているテロ組織である。

米英軍 イエメンのフーシ派拠点攻撃 フーシ派側“5人死亡”

2024年1月12日 19時24分 イスラエル・パレスチナ

アメリカ政府は11日、アメリカ軍とイギリス軍がイエメンの反政府勢力フーシ派の拠点に対し攻撃を行ったと発表しました。紅海を航行する船舶への攻撃を繰り返すフーシ派への報復措置だとしています。

また、今回の攻撃を受け、フーシ派は12日、SNSにビデオ声明を投稿し「アメリカとイギリスはイエメンの首都サヌアやホデイダなどを目標に73回攻撃を行い、イエメンに対する侵略を行った。わが軍で5人が死亡し、6人がけがをした」と明らかにしました。フーシ派の報道官は「今後さらに、厳しい軍事的報復を行う」と明らかにし、対抗する姿勢を強調しました。

アメリカのバイデン大統領は11日、アメリカ軍とイギリス軍が合同でイエメンの反政府勢力フーシ派の複数の拠点に攻撃を行い、成功したと声明で明らかにしました。

フーシ派が紅海を航行する船舶に対し弾道ミサイルなどで攻撃を繰り返していることへの直接の対応だとしていて、報復措置として軍事行動に踏み切った形です。

バイデン政権の高官は記者団に対し「今回の攻撃はフーシ派の船舶に対する攻撃能力の破壊が目的で、目標はミサイルやレーダー、無人機の関連施設だ」と述べました。

CNNテレビは戦闘機による空爆が行われたり、潜水艦から巡航ミサイル「トマホーク」が発射されたりしたと報じました。

フーシ派はイスラエルと軍事衝突を続けるイスラム組織ハマスとの連帯を掲げて、船舶への攻撃を繰り返しています。

アメリカ中央軍は11日にも弾道ミサイルによる攻撃があったとしたうえで、去年11月19日以降、攻撃はこれまでに27回に上るとしています。

アメリカ軍がフーシ派の拠点を攻撃するのは、船舶への攻撃が始まって以降、初めてです。

アメリカ政府は今月3日、日本やイギリスなど12か国と共同で声明を発表し、フーシ派に対して「責任を負うことになる」などと警告したほか、国連安全保障理事会も10日、攻撃を非難し、直ちにやめるよう求める決議案を賛成多数で採択しました。

また、今回攻撃を行ったアメリカとイギリスに加え、オーストラリアや韓国など10か国は12日、共同で声明を発表しました。

それによりますと、アメリカ軍とイギリス軍はオランダやカナダ、バーレーン、そしてオーストラリアの支援を得て、共同で攻撃を実施したとしています。

また、去年11月中旬以降、フーシ派による商船への攻撃は20回を超え、国際的な課題となっているとして「この行動は、航行の自由や国際通商、船員の生命を守るという共通の決意を示したものだ」としています。そして「われわれは、継続的な脅威に直面しても、人命を守り、世界で最も重要な水路のひとつにおける自由な通商の流れを守ることをためらわない」としてフーシ派の動きをけん制しました。

15日、フーシー族はさらにアメリカ運営のタンカーにミサイルを撃ち込み、タンカーは一部破損したが、怪我人はなく、タンカーはそのまま運航を続けたと言う。Houthi rebels strike a U.S.-owned ship off the coast of Yemen in the Gulf of Aden, raising tensions (msn.com)

私とやり合ったアホなフーシーも含めて、彼等はアメリカや連合軍を甘く見過ぎていると思う。もっともバイデンのあの無様なアフガニスタン撤退をみていれば、天下のアメリカ軍も大したことはないと見下されるのは当然だ。だからアメリカは弱いと思われる行為をしてはいけないのだ。中東の連中にわかることは力だけなのだから。

イラク・アフガニスタン侵攻の当初の目的は、これらの国々に巣食うテロ組織殲滅にあった。イラクの場合は大量破壊兵器の破壊という意味もあった。それは2007年くらいまでにだいたい成功していた。問題はその後これらの国々を文明国に再建させようという野心をブッシュ大統領が持ったことだろう。私は当時このブッシュW大統領の作戦に大賛成だった。何故なら民主国家同士が戦争をやるなんてことは、もう近年全く起きていなかったからで、イラク・アフガニスタンがモダンな民主国家になれば、今後テロ組織の巣窟になるなんてことはなくなると思ったからである。

しかしこの考えは非常に甘かった。世の中には我々文明人とはまるで違う考え方をする民族がいくらもある。アメリカが莫大な支援金を送り込んで、これらの国々を近代化しようとしても、結局は腐敗が進み一部の権力者の私服を肥やすだけで国の繁栄には全く繋がらなかった。貧乏人は貧乏なままで近代化は全く進まないのである。アメリカ軍が統括している地域以外はもとの貧乏な生活へと戻ってしまい、再びタリバンなどの部族主義者たちが幅を利かせるようになった。これではアメリカがいくら金を注ぎ込んでも意味がない。

アメリカ国民がアフガニスタンやイラクへの興味を失ったのは、何故我々がこうした国に駐留し続けなければならないのかその意義がはっきりしなくなってきたことと、アメリカの軍事費を無駄に浪費しているように思われるようになったからだ。つまりイラク・アフガニスタンはアメリカの国益に直接関係がないと人々は判断したのである。

こういう状況だけをみて、アメリカは弱い、アメリカはどんな戦争も途中で放り出すとフーシー族がアメリカの侮っているなら、それは計算違いだと思う。

紅海の海路は世界中の貿易に繋がる

アフガニスタンやイラクがアメリカや連合軍にとって直接利益関係がないのと違い、紅海の海路はイスラエルだけでなく、諸外国にとって非常に大事な海路である。つまり紅海を塞ぐと言うことは全世界を敵に回すということになるのだ。

デイリーワイヤーのベン・シャピーロは今回の攻撃は単に連合軍はフーシー族に警告のメッセージ送ったに過ぎないと言っている。今のところ連合軍はイランと戦争をやりたくない。しかしこのあたりのテロリストたちは勝てもしない圧倒的に強い敵にちょっかいを出して、敵の手加減した攻撃で生き延びると大勝利をしたといって威張り、周りのモスリムテロリストたちから敬われるということを繰り返している。彼等はアメリカ・イギリスおよび連合軍が本気でイエメンと戦争をする気がないことを同盟軍は弱いからだと解釈しているのである。

16日、もっとも、いくら力があってもやる気がない軍隊は弱いと思われても仕方ないのかもしれない。そうこうしているうちにイランはイラクのアメリカ領事館を空爆し破壊した。Iran claims responsibility for strikes near US consulate in northern Iraq, millionaire businessman killed in attack (msn.com)この攻撃によりイラクの大富豪とその家族4人の民間人が犠牲になった。

そろそろアメリカは腹をくくってイエメンのフーシー族を徹底的に叩く必要があるのではないか?ちまちま誰も居ない空港や建物を空爆しているだけでは相手になめられるだけである。


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左翼政党の過激な言葉使いに不安の念

最近Xで緑の党という政党のメンバーが街に繰り出して反イスラエルデモをしょっちゅうやっている。彼等が単に「ガザ民可哀そう」「早く停戦を」と言ってる間は、ナイーブなアホどもがまた意味のないことをやってるなで済んでいたのだが、最近の彼等の口ぶりが非常に過激で暴力的なものになってきており、私は1970年代日本を襲った左翼テロの暗雲が立ち込めてきているような気がしてならない。

まずは緑の党の杉原こうじ氏のこのツイート。

中東問題をすこしでもかじったことがある人ならインティファーダとは武力蜂起であり自爆テロに代表される連続テロによる虐殺行為であることを知っている。そんな言葉をこの問題について全く無知な左翼運動家たちに言わせてデモ行進を行うとは、いったいこの人たちは何者なのだ?

普通Xで親パレスチナ派と話をすると、「私はハマスを擁護しているわけではない」とか「テロは悪い、だが、、」という会話になるものなのだが、緑の党は臆面もなくテロ軍団であるハマスを擁護している。

私も「ハマス幹部に資産凍結の制裁を行って駐日イスラエル大使から”貴国は真の友人”と褒められた日本政府は #虐殺の共犯者 。私たちは当面、伊藤忠にエルビットと手を切らせ、政府に”(イスラエルをICJに提訴した)南アフリカを支持する”と言わせなければいけない」と訴えました。ー 杉原こうじ 1/13/24

「ハマス幹部に資金凍結制裁」をすることが虐殺に繋がるという言い方は、緑の党はハマスを支持していると受け取れるがそれでいいのだろうか?

そして今度は伊藤忠がイスラエルと提携しているとして伊藤忠にイスラエルと手を切れと署名運動まで始めた。

テロ組織のハマスを擁護してはばからない連中が、インティファーダといって街に繰り出し、特定の企業を悪者扱い。これをみていると私のような昭和世代は1970年代に起きた連続企業爆破事件を思い出さずにいられない。以下ウィキより。

連続企業爆破事件(れんぞくきぎょうばくはじけん)とは東アジア反日武装戦線が旧財閥系企業、大手ゼネコン社屋・施設などに爆弾を設置し爆破した事件。1974年8月から1975年5月にかけて、東アジア反日武装戦線は日本国家をアジア侵略の元凶とみなし、アジア侵略に加担しているとされた企業に対し断続的に爆破事件を起こした。

とくに1974年に起きた三菱重工爆破テロのことは子供ながらに私はよく覚えている。

三菱重工爆破事件(みつびしじゅうこうばくはじけん)は、1974年昭和49年)8月30日東京都千代田区丸の内で発生した、東アジア反日武装戦線「狼」による無差別爆弾テロ事件で、連続企業爆破事件の一つである。(略)

1974年8月30日、「狼」の実行犯4人は、午後0時25分[2]ごろ三菱重工業東京本社ビル(現・丸の内二丁目ビル)1階出入り口のフラワーポット脇に時限爆弾を仕掛けた。これは三菱重工業東京本社ビルと、道を隔てて反対側にある三菱電機ビル(現・丸の内仲通りビル)の両方を破壊する意図からであった[2]

(略)午後0時45分[2][注釈 1]に時限爆弾が炸裂した。この爆発の衝撃で1階部分が破壊され玄関ロビーは大破、建物内にいた社員が殺傷されたほか、表通りにも破片が降り注ぎ多数の通行人が巻き込まれ死傷した。三菱重工業東京本社ビルの窓は9階まで全て割れ、道を隔てて反対側にある三菱電機ビルや、丸ビルなど周囲のビルも窓ガラスが割れた。また、表の道路に停車していた車両も破壊され、街路樹の葉も吹き飛ばされた。

この爆風と飛び散ったガラス片等により、三菱重工とは無関係な通行人を含む死者8人(即死5人、病院収容後に死亡3人)、負傷376人を数える戦後日本最悪の爆弾テロ事件となった。この被害は、オウム真理教による松本サリン事件1994年)と地下鉄サリン事件1995年)までは最大規模であった。この時の爆発音は新宿でも聞こえたという[4]

上記の通り何百人という人が怪我をしたので、近隣の病院に分けて収容されたわけだが、NHKでは誰がどの病院に収容されたかという名簿がずっと流れていたのを覚えている。

今の平和な日本にお暮しの読者諸氏には別世界の出来事のように思われるかもしれないが、1970年代の赤軍など極左翼のテロ行為は非常に深刻なものだった。

日本赤軍が起こした中東での乱射事件やハイジャックの数々を思うと、私はいま、ハマスに同調して町に繰り出している左翼連中は非常に危険だと思う。日本の公安はこの人たちの素性をきちんと洗って、厳しく監視してもらいたい。


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ファン激怒、日本のアニメやゲームの吹き替えがローカライザーによって超ポリコレに変貌してる

最近アメリカのアニメ・マンガ・ゲームファン達の間で、日本の作品がアメリカで公開される際に字幕や吹き替えの内容が原作とは程遠いポリコレに変貌しているという話をよく聞くようになった。外国の作品をアメリカで公開する場合には翻訳者の他に地元の社会で受け入れやすく台詞や筋を多少変えることは良くある話だ。昔の作品でいうと「マッハゴーゴーゴー」とか「宇宙戦艦ヤマト」とか「セーラームーン」なんかはこちらでも人気だったが、登場人物の名前が英語名に換えられていたり、子供向けということで劇中で誰かが撃ち殺されるうシーンや女性の露出度が高すぎるシーンなどがカットされていたりするのは普通だった。

しかしここ20年くらい、アメリカで日本のアニメや漫画が爆発的なヒットを遂げ、なんとアニメファンたちは「オタク」という日本語を誇らしげに使うようにすらなった。うちの近所の大型書店では一階の半分が漫画コーナーになっているほどだ。

日本の作品がポピュラーになればなるほど、翻訳家やローカライザーたちの需要も高まった。しかし最近問題になっているのはこのローカライザーと言われるひとたちが、あまりにも勝手に台詞をポリコレに変えすぎているということだ。例えば、「小林さんちのメイドラゴン」(2017年)という作品のなかで、下記のような書き換えがあった。どちらも英語なので元の日本語は正確には解らないが字幕版のほうはオリジナルに忠実らしい。

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字幕版:

A:なにその恰好?

B:いつもみんなから色々言われるから、露出度抑えてみたの。

A:体系を変えた方がいいんじゃないの?

吹き替え版:

A:なんでそんな恰好してるの?

B:あいつらの家父長的な社会的要求がイラついたから着替えたのよ。

A:一週間も経てば、元に戻せって泣きついてくるわよ。

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このアニメで声を担当したジェイミー・マーチという声優は台本にも口出しする権限があったらしい。日本のアニメで声優がそんな権限を持っているというのは聞いたことがないが、アメリカの場合、多分人手が足りないので一人が色々な役目を背負っているのだろう。

しかしまあ酷い訳。いや、訳じゃなくて創作だ。酷すぎるだろ。

アメリカのアニメファンの間でも日本語が解る人も結構居る。そうでなくてもキャラクターが言いそうもないポリコレ台詞が突然飛び出せば、「おいおい、本当にそんなこと言ったのか?」となるのは当然。

プロの吹き替えが正確ではないという噂はファンの間ではもうだいぶ前からささやかれており、公式ではないがファンによる翻訳字幕付きのアニメなども出回っている。アニメファンのユーチューブチャンネルでは、アニメの吹き替えをやっている声優の殆どが他の俳優業で食べていけない役者たちで、アニメはシリーズものなら安定した仕事なので彼等は特にアニメファンではないのではないかと言われている。日本のアニメはアメリカのフェミニスト達からしてみれば気に入らない内容が結構多いはずだ。だから意図的に原作をサボタージュするようなことをやるのかもしれない。そしてそれをファン達が指摘すると、今度はファンたちを攻撃し始める。ジェイミー・マーチなどはここ何週間かXで苦情を言ったファン相手に狂乱状態である。

だからというのでもないだろうが、日本の制作側は、今後翻訳にもっとAIを使うことを考えているという。AIはまだまだ完璧ではないが、AIで出来たものを監督する人間が居れば済むことなので、翻訳者や台本や声優といった大人数を雇わずに、かなりの人件費を節約することが出来るかもしれない。私は声優による吹き替えが好きなので、AIはちょっとと言う気はするが、原作を冒涜して来たアメリカのローカライザーたちが失業したとしても同情は出来ない。

日本のユーチューバーでも取り上げてる人がいた。


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