このエントリーを二日前に書き始めたのだが、風邪をひいて熱があるためまとまりがつかずに何度か書き直している間に色々なことが起きてしまって全くまとまらなくなってきた。しょうがないのでまとまらないまま投稿しようと思う。

14日、Xでハマス支持の男に絡まれた。彼のプロフィールを読んでみたら、なんと住まいはイエメン。それで私は「君はこんなところでハマス支持なんかやってる場合じゃないでしょ、君の国が空爆されているというのに」と書いたら、「アメリカなんかこわくない、イエメンは十分自衛できる」と自信満々の答えが返ってきた。いったいこの自信はどこから来るのだろうか?

今紅海においてハマスに同調しているイエメンの*フーシー族が紅海を通るイスラエル運営のタンカーをハイジャックしたり、それらのタンカーを擁護しているアメリカの駆逐艦に向かてドローンやミサイルと使って攻撃を繰り返している。

それに応えて12日、アメリカの中法司令部(CENTCOM)とイギリスを含む数か国の連合軍がイエメンのフーシー標的を空爆した。

*フーシー族とはイエメン内にいるハマスのようなテロ組織。イエメンの統括を巡ってサウジ対イランの戦争でイラン側についてかなりの領土を統括しているテロ組織である。

米英軍 イエメンのフーシ派拠点攻撃 フーシ派側“5人死亡”

2024年1月12日 19時24分 イスラエル・パレスチナ

アメリカ政府は11日、アメリカ軍とイギリス軍がイエメンの反政府勢力フーシ派の拠点に対し攻撃を行ったと発表しました。紅海を航行する船舶への攻撃を繰り返すフーシ派への報復措置だとしています。

また、今回の攻撃を受け、フーシ派は12日、SNSにビデオ声明を投稿し「アメリカとイギリスはイエメンの首都サヌアやホデイダなどを目標に73回攻撃を行い、イエメンに対する侵略を行った。わが軍で5人が死亡し、6人がけがをした」と明らかにしました。フーシ派の報道官は「今後さらに、厳しい軍事的報復を行う」と明らかにし、対抗する姿勢を強調しました。

アメリカのバイデン大統領は11日、アメリカ軍とイギリス軍が合同でイエメンの反政府勢力フーシ派の複数の拠点に攻撃を行い、成功したと声明で明らかにしました。

フーシ派が紅海を航行する船舶に対し弾道ミサイルなどで攻撃を繰り返していることへの直接の対応だとしていて、報復措置として軍事行動に踏み切った形です。

バイデン政権の高官は記者団に対し「今回の攻撃はフーシ派の船舶に対する攻撃能力の破壊が目的で、目標はミサイルやレーダー、無人機の関連施設だ」と述べました。

CNNテレビは戦闘機による空爆が行われたり、潜水艦から巡航ミサイル「トマホーク」が発射されたりしたと報じました。

フーシ派はイスラエルと軍事衝突を続けるイスラム組織ハマスとの連帯を掲げて、船舶への攻撃を繰り返しています。

アメリカ中央軍は11日にも弾道ミサイルによる攻撃があったとしたうえで、去年11月19日以降、攻撃はこれまでに27回に上るとしています。

アメリカ軍がフーシ派の拠点を攻撃するのは、船舶への攻撃が始まって以降、初めてです。

アメリカ政府は今月3日、日本やイギリスなど12か国と共同で声明を発表し、フーシ派に対して「責任を負うことになる」などと警告したほか、国連安全保障理事会も10日、攻撃を非難し、直ちにやめるよう求める決議案を賛成多数で採択しました。

また、今回攻撃を行ったアメリカとイギリスに加え、オーストラリアや韓国など10か国は12日、共同で声明を発表しました。

それによりますと、アメリカ軍とイギリス軍はオランダやカナダ、バーレーン、そしてオーストラリアの支援を得て、共同で攻撃を実施したとしています。

また、去年11月中旬以降、フーシ派による商船への攻撃は20回を超え、国際的な課題となっているとして「この行動は、航行の自由や国際通商、船員の生命を守るという共通の決意を示したものだ」としています。そして「われわれは、継続的な脅威に直面しても、人命を守り、世界で最も重要な水路のひとつにおける自由な通商の流れを守ることをためらわない」としてフーシ派の動きをけん制しました。

15日、フーシー族はさらにアメリカ運営のタンカーにミサイルを撃ち込み、タンカーは一部破損したが、怪我人はなく、タンカーはそのまま運航を続けたと言う。Houthi rebels strike a U.S.-owned ship off the coast of Yemen in the Gulf of Aden, raising tensions (msn.com)

私とやり合ったアホなフーシーも含めて、彼等はアメリカや連合軍を甘く見過ぎていると思う。もっともバイデンのあの無様なアフガニスタン撤退をみていれば、天下のアメリカ軍も大したことはないと見下されるのは当然だ。だからアメリカは弱いと思われる行為をしてはいけないのだ。中東の連中にわかることは力だけなのだから。

イラク・アフガニスタン侵攻の当初の目的は、これらの国々に巣食うテロ組織殲滅にあった。イラクの場合は大量破壊兵器の破壊という意味もあった。それは2007年くらいまでにだいたい成功していた。問題はその後これらの国々を文明国に再建させようという野心をブッシュ大統領が持ったことだろう。私は当時このブッシュW大統領の作戦に大賛成だった。何故なら民主国家同士が戦争をやるなんてことは、もう近年全く起きていなかったからで、イラク・アフガニスタンがモダンな民主国家になれば、今後テロ組織の巣窟になるなんてことはなくなると思ったからである。

しかしこの考えは非常に甘かった。世の中には我々文明人とはまるで違う考え方をする民族がいくらもある。アメリカが莫大な支援金を送り込んで、これらの国々を近代化しようとしても、結局は腐敗が進み一部の権力者の私服を肥やすだけで国の繁栄には全く繋がらなかった。貧乏人は貧乏なままで近代化は全く進まないのである。アメリカ軍が統括している地域以外はもとの貧乏な生活へと戻ってしまい、再びタリバンなどの部族主義者たちが幅を利かせるようになった。これではアメリカがいくら金を注ぎ込んでも意味がない。

アメリカ国民がアフガニスタンやイラクへの興味を失ったのは、何故我々がこうした国に駐留し続けなければならないのかその意義がはっきりしなくなってきたことと、アメリカの軍事費を無駄に浪費しているように思われるようになったからだ。つまりイラク・アフガニスタンはアメリカの国益に直接関係がないと人々は判断したのである。

こういう状況だけをみて、アメリカは弱い、アメリカはどんな戦争も途中で放り出すとフーシー族がアメリカの侮っているなら、それは計算違いだと思う。

紅海の海路は世界中の貿易に繋がる

アフガニスタンやイラクがアメリカや連合軍にとって直接利益関係がないのと違い、紅海の海路はイスラエルだけでなく、諸外国にとって非常に大事な海路である。つまり紅海を塞ぐと言うことは全世界を敵に回すということになるのだ。

デイリーワイヤーのベン・シャピーロは今回の攻撃は単に連合軍はフーシー族に警告のメッセージ送ったに過ぎないと言っている。今のところ連合軍はイランと戦争をやりたくない。しかしこのあたりのテロリストたちは勝てもしない圧倒的に強い敵にちょっかいを出して、敵の手加減した攻撃で生き延びると大勝利をしたといって威張り、周りのモスリムテロリストたちから敬われるということを繰り返している。彼等はアメリカ・イギリスおよび連合軍が本気でイエメンと戦争をする気がないことを同盟軍は弱いからだと解釈しているのである。

16日、もっとも、いくら力があってもやる気がない軍隊は弱いと思われても仕方ないのかもしれない。そうこうしているうちにイランはイラクのアメリカ領事館を空爆し破壊した。Iran claims responsibility for strikes near US consulate in northern Iraq, millionaire businessman killed in attack (msn.com)この攻撃によりイラクの大富豪とその家族4人の民間人が犠牲になった。

そろそろアメリカは腹をくくってイエメンのフーシー族を徹底的に叩く必要があるのではないか?ちまちま誰も居ない空港や建物を空爆しているだけでは相手になめられるだけである。


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