皿洗い機を一年ぶりに使う

3年前の夏にうちは台所と風呂場の改装をしたのだが、今思うと使った業者の腕がかなり悪かった。多額の費用を払った割には、まだ大して時間が経っていないにも関わらず、すでにあちこちでガタがきているのである。まるで中国人の仕事のようである。

トイレが詰まることすでに数回。取り付けられた便器が最低の物だったこと、下水工事の不良さが指摘され、新しい下水業者が穴を掘ってバイプを敷き替える(パイプが道路側ではなく内側に向かっていたとか、上から下へ流れるようになっていなかったとか信じられないことが発見された)など数回の大工事になり多額の出費。

そして一年ほど前に、取り付けてまだ2年も経っていない皿洗い機が停止。何を推しても起動しないのでこれは皿洗い機事態が壊れたのかもと思った。10年保証とステッカーは貼ってあるが、業者が設置したものなのでどこへ連絡したものかもわからない。

そうこうしているうちに台所の電灯が点滅しだして暗くなり、四つの電灯がすべて消えてしまった。これは普通の電球を取り替える旧式の電灯ではないため、素人が簡単に交換できるようなものではない。最初にこれが取り付けられた時に電灯が切れたらどうすればいいのかと業者に聞くと、これは何年も持つものなので交換の必要はない。もし何かあったら連絡してくれと言われた。それで二年も経っていないのにすでに電灯が切れるのはおかしいのではないかとテキストを送ると、すぐに行くと返事があったが、すぐに来なかった。何回かテキストを送ったり電話を試みたが返答はなく数週間が過ぎてしまった。

仕方なく私はうちにあった私の背丈ほどある電気スタンドを台所に持ち込み、それを台所の電灯として暫く使っていた。これは単に電灯が切れただけだと思ったので、ネットでアンジーズリストという業者あっせんサイトから頼んで電気屋さんに来てもらった。しかしやってきたのはプロの電気技師ではなくテクニシャン。彼は原因は電灯ではなく配線で、それを直すのには法外な値段がかかるとふっかけてきた。私はそれが信じられなかったので、今すぐ必要ではないから考えさせてくれと言って断った。

極めつけは二か月前くらいに流しのディスポーザーが停止してしまったこと。というより流し側の壁についているすべての電源が切れてしまったことだ。これでコーヒーマシンも電気釜も使えなくなってしまった。第一ディスポーザーが使えないと流しにたまった生ごみが流れないため非常に非衛生だ。

これはもう改装業者に連絡などしている余裕はない。それで私は近所の電気屋さんに来てもらった。プロの電気技師は台所全体の配線がおかしいと指摘。使っているスイッチも変だし、どうもプロの技師ではなく単なるテクニシャンがマニュアルでも見ながら適当につなげたような感じだと言うのである。ついでに電灯も見てもらうと、なんのことはない、私が思った通り電灯が切れていただけだった。最低質の電灯であるためすぐに切れてしまっただけだったのだ。やっぱりね。配線工事など頼まなくて正解だったよ。

結局流し側の配線を全部やり直し、電灯も高質のものに換えてもらい、またまた大金をはたいてすべて直してもらった。すると皿洗い機が作動し始めた。問題は電源であり皿洗い機ではなかったのだ!

よかったと思い、即流しにたまっていたお皿を詰め込み皿洗い機のスイッチを入れたところ、数分後、排水が流しに大量に放射され、台所が水浸しになってしまった。何なんだもう!

電気屋さんに多額の修理代を払ったばかりなので、配管工を呼ぶ気にもなれず、結局皿洗い機はそのままにして二か月が経った。しかし、いつまでも修理を先延ばしにしていても埒が明かないし、第一毎日皿洗いをするのも大変。ということで思い切って配管工に来てもらった。こちらは単にパイプが詰まっているだけだということで、(多分ディスポーザーをつかえなかった間詰まったゴミが貯まっていたのだろう)掃除をしてもらい、最低額の修理代で済んだ。

そして昨晩、一年ぶりに皿洗い機を使った!

お皿って本当にその都度きちんと洗わないとどんどん流しにたまってしまう。しかし根が怠慢な私にはその都度洗うなど出来ない。それで毎晩遅くに一日で使った皿を洗うか、翌朝コーヒーを淹れながら前日貯まった皿を洗い、皿洗い機はお皿の水切りに使うということを一年もやっていた。それでも朝食が終ると再びお皿が、、Never ending cycle!

いやあ、皿洗い機って本当に便利だなあ、とつくづく思ったのであった。


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カリフォルニア州の学校区が次々と虹旗掲揚を禁止し始める

私が住むカリフォルニア州は言わずと知れた民主党支持州であるが、最近多々の郡の学校区でLGBTQ+関係の教育に関して保護者達から苦情が殺到しており、正常な学校区の教育委員会がどんどんと過激な虹色教育を辞める決議を通している。

その一つとしていくつかの学校で虹旗を禁止することが検討されているという。今週になって二つの学校区でいくつかの旗が禁止されることになり、その中に虹旗も含まれている。近年、全国的に学校における様々な旗の掲揚が禁止されているが、どれか一つを優遇しても問題であるため、軍隊と政府の旗以外はすべて禁止する傾向が強まっている。

しかしLGBTQ+活動家の間では、これは単に虹旗を禁止するための口実だと主張する。

ニューヨーク市のギルバート・ベイカー財団の共同設立者で、プライド旗の生みの親にちなんで命名されたLGBTQ擁護団体であるジェイ・ブロッチャー氏は、「少し分析すれば、彼らの真の目的がレインボーフラッグを禁止することであることが明らかになった」と語った。「彼らはレインボーフラッグを禁止するために、他のフラッグも禁止しようとしている」とブロッチャー氏はUSA TODAY誌に語った。

活動家の間では虹旗の禁止はLGBTQ+や批判的人種理論(CRT)を禁止するのと同時に行われていると語る。確かに虹旗はLGBTQ+のシンボルであり、子供たちの校内でBLMや虹旗が大々的に掲げてあるような学校ではそうした教育がされていると考えるのは自然である。

以前から何度かご紹介しているように、カリフォルニア各地の学校区で生徒が学校でトランスジェンダーであると意思表示をした場合には学校側で異性の名前を使ったり服装を指せたりする前に保護者に連絡する必要があるという方針を打ち出すところが増えている。ギャブン・ニューサム州知事は必死にその方針を覆そうとしているが、すでに潮目は変わった。今後虹旗を禁止しLGBTQ+教育やトランスジェンダー方針を変えていく学校が増えていくことだろう。

ニューサム知事、法廷判決に抵抗してホームレスキャンプの撤去を強行か

話は変わるが同じカリフォルニア州のニュースなのでちょっと付け加えておこう。サンフランシスコ市は去年から日に日に汚く危険になっていくサンフランシスコのホームレスによる違法野宿を一掃しようと試みてきたが、ホームレスの市民団体が法廷に訴え、連邦裁判所は一時的に政府による野宿撤去を停止する命令を出している。これに対処すべくニューサム知事はSF市を応援するアミカスブリーフという提訴を法廷に提出する予定だという。

サンフランシスコは膨れ上がるホームレスによって衛生面でも治安の面でも酷い状態となっており、ダウンタウンにオフィスのある人々は職場に出勤できず、ずっと在宅勤務の状態である。これによってビジネス街もショッピング街もまるでゴーストタウン。このままではサンフランシスコは崩壊してしまうだろう。


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セックスワークがワークなら何故恥じる?民主党議員候補のポルノ女優過去に対する不可解な態度

バージニア州の州議員に民主党から立候補している女性議員が、過去に自分の夫とオンラインでポルノ動画を配信していたことが発覚し話題を呼んでいる。候補者の名前はスーザン・ギブソンで現在は看護婦。今回の初めての出馬である。

彼女がポルノ動画を配信していたのはChaturbateというサイトで、これはパスワードなどが必要なプライベートなサイトではなく、誰もが観ることのできる公共サイトである。このサイトにおいてギブソンは夫と共に、視聴者からの有料リクエストを受けて生配信で様々なセックスアクトをしていた。保存されたのは2022年だが、実際の生配信が何時だったのかは定かではない。

ワシントンポストによれば、この情報を共和党工作員から得たとしており、ギブソンはこの記事を自分のプライバシーを侵害する違法行為であり、自分と家族を辱めようとしている汚いやり口だと強く批判している。(強調はカカシ)

私を脅すことも黙らせることもできません。私の政敵と共和党の同盟者たちは、私と私の家族を攻撃するために性犯罪を犯すこともいとわないことを証明しました。

ギブソンの弁護士ダニエル・P・ワトキンスはこのビデオを公開することはバージニア州の「リベンジポルノ」法に触れる可能性があり、州と連邦政府の警察と相談中であるという。

ちょっと待ってほしい。リベンジポルノとはプライベートに撮影した性的なビデオを本人の承諾なくネット上に公開し個人の社会的信用を落とす行為を指す。だがこのビデオは夫婦間だけでプライベートに撮影されたものではない。このサイトは会員制のプライベートなサイトでもなく誰でも観られるサイトである。そこでギブソン夫婦は視聴者からお金を取って自主的にセックスアクトを行い生配信をおこなっていたのである。つまりこれは夫婦のお金儲けの一つの手段だったのだ。こういうのをセックスワークというのではないのか?

バージニア州はワシントンDCに近いこともあり民主党の強い州である。しかし昨今の教育界での行き過ぎた性教育に不満を抱いた多くの民主党支持者が先の選挙では共和党のヤンキン知事を当選させた。そういう土地柄であるから、州議員候補の過去のセックスワーク経歴が問題視されるのは当然のことである。

しかしここで不可解なのはギブソン候補のこれに対する態度である。彼女のような左翼リベラルは常にセックスワークも仕事だと言って売春もポルノ業も立派な仕事だと主張している。だったら過去にポルノ女優だったことを何故恥じる必要があるのだ?過去にオンラインポルノに出演していたからなんだというのだ?「お金のために夫とオンラインでポルノ配信をしました。恥じていません」とはっきり言えばいいではないか?それをなぜ共和党の汚い手口だの性犯罪だのリベンジポルノだなどと言い訳するのだ?おかしいではないか。

結局なんだかんだきれいごとを言っても、左翼リベラルは自分らですら性産業が立派な仕事だなどとは思っていないのだ。職業に貴賤はないなどと言いながら本当はそんなことは信じていないのである。

だからリベラルな若者は活動家の口車に乗って馬鹿な行為をネットで晒したりしてはいけない。特に今の時代、一旦なにかをネットに上げたら永久に残ってしまう。若気の至りではすまなくなってしまうのだ。

左翼リベラルの偽善は何も今に始まったことではない。昔、イラク戦争の初期、アメリカ軍に従軍して戦地の情報を色々配信していた独立記者が居た。名前は覚えていないが彼は元海兵隊の軍人で、その時は民間人記者として現地に赴き色々と貴重な情報をブログで伝えていた。彼の仕事ぶりは認められ、保守派のCPACで演説をしたりもした。ところがある日、彼が若い頃ゲイポルノの男優だったことが暴露され大騒ぎになった。保守系ブロガーでしかも元軍人の彼がこともあろうにゲイポルノ男優だった、ほれみろ保守派なんて結局はこんなもんだ、と左翼たちは馬の首でもとったかのように大はしゃぎ。彼がその後どんなリポートをしようと、その都度左翼たちは元ゲイポルノ男優と言って蔑んだ。

当時ヤフーの掲示板に入り浸っていた私は彼の批判者に「君らは常にゲイを差別するなとか、性産業を蔑むなとか言っているくせに、一旦誰かがゲイポルノ男優だったと解ったら、それを理由に彼のリポートの信頼度を疑うのはおかしいのではないか?彼がゲイであることもポルノ男優だったことも、今の彼の仕事とは全く無関係だ。」

保守派の反応はというと、彼自身が自分の過去について、ポルノは心を腐らせると気づき改心して軍隊に志願したとはっきり認めたため非常に寛容だった。その後の彼のブログでも彼は保守化から遮断されるどころか、かえってどのように改心したのかという話をあちこちで演説するなど、右翼保守や宗教右翼と呼ばれる人たちから歓迎されたと書いていた。これが右翼と左翼の違いである。

ギブソン候補は自分の立場をはっきりさせるべきだ。過去の自分の行為は若気の至りであった後悔している、過去の過ちを生かして今後の教訓としたいとするのか、ポルノは立派な職業である、私は私と夫のしたことをひとつも悔いてはいない、私の過去を批判する人は性産業差別者だとするのか、どちらかに決めるべきだ。

それをせず、あたかも過去のプライベートな秘密が暴かれた被害者のようにふるまうのは一番卑怯なやり方である。


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クレイジーキャッツの魅力再発見

YouTubeで植木等さんのコンサート模様の動画を見つけたので観ていたら、お爺ちゃんが部屋に入ってきた「何を聴いておる?」あ、昔のコメディーバンドだよ。「最初からかけろ」ギャグは日本語だからわからないかも。でもドタバタだから解るかな。

最初からかけ直すとお爺ちゃんは音楽が気に入ったと見えて大はしゃぎ。しかもバンドが途中でクラッシックなのにジャズ風になったり童謡になったりしてずっこけるところで大笑いしてる。しかも日本語のジョークの部分でもちゃんと笑っている。お爺ちゃんにも通じるクレイジーキャッツのギャグは凄い。

お爺ちゃんがもっと見たいというので検索してクレイジーキャッツ結成10周年記念コンサートの一時間近い動画を観た。クレイジーキャッツの全盛期は1960年代で私がまだ幼少の頃である。私は子供だったのでクレイジーキャッツは面白いコメディーバンドだと思って好きだったが、彼等がどれほど音楽的に技術の高いジャズバンドだったか知らなかった。

バンドリーダーのハナ肇(ドラム)を筆頭に植木等(ギター)谷敬(トロンボーン)石塚弘(ベース)安田伸(テナーサックス)石橋エータロー(ピアノ)桜井センリ(ピアノ)とそれぞれミュージシャンとしても一流のメンバーが揃っている。特に石橋のピアノはクラッシックのオーケストラで通用するレベル。

このコンサートではクレイジーキャッツだけでなく、バックにビッグバンドも揃っていた。私はもともと日本のジャズ音楽は世界的に一流であると思っていたが、それがすでに1960年代の時点でそうだったということを知らなかった。あのレベルなら1940年代のアメリカでも通用したはずである。

クレイジーキャッツなので真面目にジャズを演奏したかと思うと、途中でギャグが入ったり、しかも後のドリフと違って品のいいギャグ。今でも子供を連れて見に行ける本当の意味でファミリーフレンドリーなギャグだ。だから時代遅れにならない。時代だけじゃなく文化も超える。最後の方ではお爺ちゃんは一緒になって「ほんだらほだらあかホイホイ」と口ずさんで踊り出したほどだ。

お爺ちゃんがもっと見たいというので、色々検索してたらシャボン玉ホリデーの動画を見つけた。出演者の面々が豪華で、しかもすべて生放送!

動画についていたコメントを読むと、今のバラエティー番組とはくらべものにならないほど内容が濃く質が高いとのことだった。ああいう大人のミュージシャンが人気のあった頃にもっとそのありがたさを理解できていたらなあと思う。しかしユーチューブのおかげで少しは昔の文化を垣間見れるというのはありがたいことである。


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伝統的専業主婦女性達の人気急上昇、一方で独身生活を奨励する女性インフルエンサーが目立つのは何故?

最近TikTokで伝統的な1950年代のアメリカのホームドラマに出て来るような主婦の恰好をした美女が、夫のために美味しい料理を作ったり家の中を綺麗にしていたりすることを自慢するビデオが人気を浴びている。最初は一人二人だったのが、だんだん同じようなことを自慢する人たちが増え、それがある種のブームになっている。

女性の幸せはキャリアを持ち経済的に独立し男に頼らずに一人で生きていくことだと言われてきたにもかかわらず、一定数の女性達はキャリアではなく夫に仕え子育てにいそしむことに幸せを求めているというのも興味深い。

英語ではトラッドワイフ(Tradwife=Traditional wife)運動を始めた代表的存在なのがエスティ―・ウイリアムスという女性。彼女はTikTokビデオの中で一年前に動画を始めた頃は別に取り立てて何かの運動だと思っていなかったが、今や伝統的な妻として母親としての女性であることはある種の運動になりつつあると語っている。彼女にとって妻であり母親であることが自分に与えられた最高の使命だと感じるとし、その動きが戻ってきたことは素晴らしいことだと語る。

しかしこうした運動に発狂しているのがフェミニスト達。伝統的女性像は家父長制度の増長だとか、これは宗教右翼の陰謀だとか、人種差別だとか(なんで?)本日見つけたこの記事なんかはその典型である。何故か著者はマイク・ウォルタースという男性。“A Lot of Them Were Raised in the Cult of Conservative Christianity”: The “Tradwife” Trend and the Dangers It Poses to Submissive Women

[「トラッドワイフ」運動をさらに複雑にしているのは、米国やその他の地域における極右勢力との関連である。イギリスの「トラッドワイフ」たちは、この関連性から距離を置く傾向にあるが、この運動が白人女性の服従を主張する白人至上主義者たちと共鳴していることは否定できない。]

一体何を言ってるんだ?伝統的な専業主婦が圧倒的に多いのは白人社会ではない国々だ。私の年代の女性達のほとんどが専業主婦だが、日本女性はみんな白人至上主義だとでもいいたいのか?バカバカしい!この著者のいるイギリスでもインドやパキスタン系の移民のほとんどの女性が専業主婦だ。キャリアウーマンを目指す傾向はほぼ全面的に白人社会の傾向だ。それを持ち出すならフェミニズムこそ白人士至上主義の賜物だと言える。

ウォルタースは皮肉なことにこれらのトラッドワイフはTikTokで常に自分の幸せな主婦生活をアピールするのに忙しく、実際の主婦としての義務を怠ってしまってはいないかと懸念する。現に有名なインフルエンサーたちはあちこちのメディアでインタビュー受けるなどひっぱりだこで忙しい。結局彼女達のトラッドワイフは単なるコスプレではないのかというのである。

またTikTokで登録者が多い人気者になれば、明らかに収入はあるわけで、それ自体がキャリではないのかという声もある。

現在のトラッドワイフと実際の1950年代の主婦との違いは、当時の女性達はもし夫に甲斐性がなく酒飲みで暴力を振るうような男だった場合でも、離婚して女手一つで子供を育てるという選択肢がなかった(あっても難しかった)のに対し、現代の女性はそんなDV男はさっさと見限って財産を半分貰って離婚し、自分も仕事を探してシングルマザーとして子育てをするという選択肢がある。そんな安全な社会で専業主婦が偉いみたいに言うのは偽善だという意見もある。

だがトラッドワイフたちは別にキャリアウーマンを見下しているわけではないし、酒飲み暴力夫と我慢して一緒に暮らせと説教しているわけでもない。現代のトラッドワイフたちも現代っ子である以上、暴君の夫にまでおとなしく仕えるべきだなどとは思っていないだろう。

忘れてはならないのはトラッドワイフには明らかに夫が居るということだ。そしてこのような伝統的な専業主婦を妻に持つためには男たちにも伝統的な役割を果たす義務があるのだ。つまりトラッドワイフが成り立つためにはトラッドハビー(trad hubby=traditional husband 伝統的夫)の存在が必要なのである。

伝統的夫とはどんな男か、それは外に出て働き妻子が経済的に困窮しないように養い、家事と子育てに忙しい妻に感謝し、家にいる時は子供達の面倒も見、積極的に子供の教育に参加する。言ってみれば1950年代のホームドラマFather Knows Best, Leave it Beaver, The Dick Vandike show, 1970年代ならBrady Bunchなどに出て来る父親像に当てはまる男たちである。

これらの夫・父親たちは外で働いて帰って来てから、妻から家の中で起きた色々な話を真剣に聞き、聞き分けのない子供について妻から「あなたからも言ってやってくださいよ」と言われたらきちんと子供と話をするし、場合によっては罰も加える。そして妻からも子供たちからも「やっぱりお父さんが一番だ」と愛され尊敬されるのだ。

さて一方で、同じくTikTokで最近よく見かけるようになったのが30過ぎても独身の女性たちが、いかに自分達が独身生活を満喫しているかという動画である。私自身はTikTokは中国のスパイ機能があると思っているから使っていないが、いくつかのサイトで上がってきたので観てみた。だいたいがこんな感じだ。

今、朝10時、昨日友達と遅くまで飲んでたからゆっくり寝てた。誰も文句言う人はいないし、煩い子供はいないし、今日は一日ユーチューブで観た料理のレシピを試してみようっと。好きな時に一人で旅行に行けるし、子守の心配も要らないし、あ~1人って本当に幸せ。

といったような内容だ。別に独身生活を満喫しているというならそれはそれでいい。だが、彼女らのビデオの内容は非常に希薄で、本当にそんな生活に満足してるんだろうかと疑いたくなる。

私は家庭の事情で結婚せず独身を通しているひとや、早くに夫を失くし子供も独立して何十年も一人暮らしをしている女性を何人か知っているが、彼女達の生活はこんな空虚なものではない。たとえば一人暮らしの叔母は近所の小中学校でボランティア活動をしており、裁縫がうまいので子供たちの演劇祭で衣装担当などをして大忙しだ。彼女の子供達はもう40年以上も前に独立しているが、何時電話しても今週はスケジュールが一杯だからランチは来週ね、などと断られてしまうくらい独身生活を満喫している。もう一人は仕事をしているが、週末はあっちこっちの劇場で観劇ざんまい。押しの俳優が出る舞台は飛行機に乗って宿を取ってまで観に行くという熱心さ。だからたまに彼女と電話をするとお芝居の話で花が咲いてしまう。

彼女達は別に独身でいることを特にアピールするようなことは言わない。幸せな人は自分が幸せなアピールをする必要はないからだろう。

朝好きな時間に起きてなにもやることもなく一日中ぶらぶらできるのが幸せだというなら、それはそれで結構だが、そんな生産性のない生活を一生続けることが本当にその人にとって幸せなのだろうか。それでも若い頃はいい。20代後半までなら週末羽目を外してパーティーするのもいいだろう。だが30過ぎていつまでもそんなことをやっていたら、あっという間に美しくも若くもなく何もできない中年女が残るだけだ。若さをそんな風に無駄にしてしまっていいのか?

無論、人それぞれなので私がどんな生き方が正しいなどという気はない。ただフェミニスト達が不幸せな結婚生活に嵌ってしまっていると見下げていた専業主婦たちが多かった1950年代に比べて、現代女性の幸せ度は極端に落ちている。(Is There a Happiness Gender Gap? (berkeley.edu)もしフェミニスト達が言うようにキャリアを目指した独身女性達の方が幸せだと言うなら、なぜこんなにも現在の女性達は不幸せなのだろうか?

考えてみる価値があるのでは?


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ニューメキシコ州知事、憲法を無視して州民から銃所持を奪えと命令、抵抗する保安官たち

先日民主党のニューメキシコ州ミッシェル・ルアン・グリーシャム(Michelle Lujan Grisham)知事は一か月間州民の銃砲携帯権利を差し止めると緊急知事命令を出した。NM州は銃砲携帯が合法な州である。ことのきっかけは、この数日前に高速道路で何かに怒った何者かが走行中の車に向かって17発も発砲し、11歳の子供が死亡、その母親が瀕死の重傷を負うという事件があり、このような犯罪は市民の健康の問題だとして知事はこの憲法違反の緊急命令を発令したのである。

この明らかな職権乱用にNM最大のアルバカーキー市を含む郡の保安官は知事の命令に従う気はないと発表した。また郡の検事もアルバカーキ市長も警察署長も同意見を表明した。

「これは憲法違反であり我々は到底この命令を施行できるものではない。」とバーリロ郡のジョン・アレン保安官は語った。「この禁止は銃犯罪を減らすことには何の役にも立たない」(AP より)

これに関してデイリーワイヤーのマット・ウォルシのコラムを参考にお話ししよう。(Tyrannical Leftist Woman Tries To Abolish The Second Amendment | The Daily Wir

さて、このグリーシャム知事とはどんな経歴の持ち主なのかというと、大学卒業後法律学校に進み弁護士資格を取る。その後州政府において老人及び長期介護福祉部門で勤務しそこの部長となる。そして2004年ニューメキシコ州では公共衛生局の局長地位につく。彼女は一度も医学の勉強をした経歴はない。彼女のこの驚くべき出世は彼女の実家が名門であったことと関係があるのかもしれないとウォルシは言う。しかし彼女の局長としての仕事ぶりは大したことはなく二年程度で別の職についた。

そして時は経ちニューメキシコ知事に収まっていたグリーシャムは、2020年、バイデン政権から保険社会福祉省の局長の座を打診されるが、色々考えた末知事の仕事にとどまることとなった。

しかしグリーシャム知事は常に衛生局長のようにふるまい、なんでもかんでも公共衛生のためと言っては知事の越権行為を繰り返し州民の自由を奪っていた。COVID危機はグリーシャム知事にとって格好の機会であり、他の州がどんどん自由を取り戻している間にも延々と州民の生活を規制していた。

とはいえいくら何でもいつまでも続けているわけにはいかない。州民もいい加減に堪忍袋の緒が切れている。そこで彼女は他の方法で州知事の権限を広げる作戦を始めた。

以前にグリーシャム知事がジョン・ホピキンス大学のインタビューで公共衛生について彼女の計画を話した時、彼女は「すべてが公共健康衛生の問題です」と言った。貧困も環境変動も銃犯罪も「世界を直しましょう!」と。

公共健康衛生というなら、国民の健康が目的となるはずだが今やそうではない。当のジョン・ホプキンス大学の公共衛生エキスパートがコロナ禍で何故かBLMデモで集まるのは構わないと言っていたのだ。

つまり彼女らにとって公共健康衛生の目的は公共衛生を保つことではなく、すべて社会正義のための口実なのである。

そこで彼女は今回の乱射事件を口実に州民から憲法補正案第二条で保証されている銃所持の権利を一時的とはいえ剥奪しようと試みたのである。無論そんなことをしても州の治安がよくなるわけではない。彼女自身もそれは百も承知だ。しかし大事なのは「確固たるメッセージ」を送ることだとグリーシャムは主張する。そのメッセージとはいったいなにか。それは「どんな権利も絶対ではない」というメッセージだという。この命令の記者会見で記者からの、犯罪者がそのメッセ―ジを聴いて銃を30日間持たないと思うのかという質問に対しては「あーいいえ」と言った後、しかしこのメッセージは「確固たるメッセージだ」と繰り返した。犯罪者には向こう30日間一般市民は丸腰だと公言するのは確かに「確固たるメッセ―ジ」ではある。

もちろん犯罪を犯せば銃を持つ権利がなくなると言うのは誰もが納得するだろう。しかし彼女は自分の独断で一般市民の基本的人権を奪おうというのである。その口実というのが緊急時だからというもの。

しかしこの乱射事件で11歳の子が殺されたというのが緊急時だというなら、殺した犯人の犯人像を明確にすべきではないのか?ニューメキシコはメキシコ国境の州であり、民主党の国境開放政策によって違法移民も多い。NM州の多くの犯罪が違法移民によって犯されているにもかかわらず、グリーシャムは移民問題を救急事態とは呼ばないのだ。この事件の犯人も違法移民である可能性は大である。

グリーシャムの命令は明らかに憲法違反であるが、今更民主党政治家が憲法違反をしているからどうのこうのなんて話をしてみても全く意味はない。彼等はアメリカの憲法など最初から屁とも思っていないからだ。

これに関しては民主党議員や反銃の活動家の間からも批判は出ているが、ウォルシに言わせると、彼等は一介の州知事にそのような権限はないが、連邦政府になら国民から銃を奪う権限はあるという下地を作っているに過ぎない。いずれ政権、行政、司法のすべてが民主党に牛耳られたら、彼等のやることは国民から銃を奪うことが先ず最初のアジェンダだろう。

コロナ禍という緊急事態のおかげで、連邦政府は稀に見る権限を強行し国民から自由を奪った。一時的といえども彼等に武力のある政権がどれほど恐ろしい力を持っているか我々国民は思い知ったはずだ。すべて国民の健康のためだという権力者の口車に乗ることが如何に危険か我々はよくよく考える必要がある。


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アメリカ軍の深刻な志願兵不足は軍隊のお目覚め主義ポリコレ方針が原因か

Tag:世論調査

今現在アメリカ軍は深刻な志願兵不足に悩んでいる。多くの人がこれは最近のアメリカ軍隊は優秀な兵士育成よりも、LGBTQ+などくだらないポリコレ政策を重視しすぎているからではないかと批判しているが、問題は肥満や麻薬依存症など若者の不健康な生活により軍人としてふさわしい候補者が減っていることにあると指摘する人もいる。

現デューク大学の教授でクリントンとブッシュ政権中、国家安全保障会議(the National Security Council)のメンバーだったピーター・フィーバー(Peter Feaver)教授はWOKE(お目覚め主義)の要素は誇張されていると語り、最大の理由は労働市場と若者の不健康な生活環境にあると語る。同教授によれば肥満や麻薬依存症などによって軍人にふさわしい候補者の数が減っていると出張する。

フィーバー教授は新著「サンキューフォーユアサービス( “Thanks For Your Service”)の中で人々の軍隊への信頼感が薄れていることについて追及している。 フィーバー教授によれば軍隊が両政党によってあまりにも政治化されていることが原因だと語る。

最近行われたギャロップ社の世論調査によれば軍隊の信頼度は60%で1997年以来の低さである。58%の回答者が軍隊を信頼していると答えた。信頼度が60%未満だったのは1980年代でソ連など共産圏との冷戦が頂点に達していた時期である。

ギャロップ社によれば2018年くらいまで軍隊への信頼度は74%と非常に高かったが、バイデンによるアフガニスタン撤退の大失態により信頼度は地に落ちてしまった。特に無所属の間では55%にまで落ちた。

フィーバー教授は軍隊がWOKEなどのお目覚め主義も含めあまりにも政治利用され過ぎていると語る。これについてはクリスティン・ワームス陸軍長官も今年の初め記者団にWOKEのイメージが志願数に悪影響を与えていると語っている。

「軍に対する信頼の低下の一因となっているのは、軍指導者の政治化に対する賛否両派の懸念だと思います。(略)軍の指導者たちが政治化された空間に引きずり込まれれば引きずり込まれるほど、本当はそうではないのに、政治的であるという認識を助長することになると思います(略)私が言おうとしているのは、WOKE(お目覚め主義)軍隊に対する批判が、どのように垂れ流されているかということです。

この軍隊のお目覚め主義政策は多々の方面から批判を浴びている。海軍退役軍人のロン・ディサンティスフロリダ州知事は軍隊の「多様性、公平性、包括性(DEI)」について下記のように語った。

「私が見ている軍隊は、私が従軍していた軍隊とは違っていると思います」とデサンティスは今年語った。「今は政治的イデオロギーや、性別の代名詞のようなものが強調されている。DEIのようなものもよく目にしますし、そのせいでリクルートが激減しているのだと思います。」

マイク・ポンぺオ前国務長官もこの件についてフォックスニュースのオプエドコラムで陸軍が目標新規兵に満たなかった時にこのように書いている。

アメリカのために命を懸け、アメリカのために死のうとさえ決意した若者たちに、わが国が本質的に人種差別的であることを肯定しろとどうして言えるのか?ポンペオはこう書いた。「人種や性別という狭いプリズムを通して、戦友や姉妹を見るよう彼らに求めることができるだろうか?彼らの命を戦場で危険にさらすことなしに。覚醒した軍隊は弱い軍隊である。残念なことに、WOKEした弱い軍隊は、バイデンのリーダーシップのもとで我が軍がまさにそうなりつつある。」ポンぺオ長官はさらにバイデン政権は自分の出身校であるウエストポイント陸軍学校でもDEI方針を押し付けていると語った。

ヘリテージ基金のロバート・グリーンウェイ副会長(the Heritage Foundation)は批判的人種理論など軍隊内を分離するような方針が取られていると語る。軍隊にとって貴重な時間と資金が、軍をより有能にするために使われずにDEI教育に注ぎ込まれ、国家防衛のための資源が無駄に使われていると語る。グリーンウエイ氏はDEI教育や人種差別や過激思想と言った教育が軍隊の役に立っているという証拠は全くないと語る。

今や国民による軍隊への信頼度は地に落ちている。イラク・アフガニスタンの戦争が終わり、長く危険な戦地への出動がなくなったにも関わらず、現役及び退役軍人の自殺率が上がっている。アフガニスタンからの屈辱的な撤退の後、軍隊は軍強化ではなくDEI/CRT/LGBTQ政策に力を入れているのだ。

私は2000年代のイラク・アフガニスタン時代の志願兵の数をずっと追っていた。多くの人がアメリカの戦争は泥沼で負け戦となり士気が衰えて軍隊への志願兵が減っていると言いたがっていたが、実はその反対で陸軍や海兵隊は志願兵の数が目標より上回っていたくらいだった。陸軍や海兵隊は一番最前線に行く可能性の高いブランチである。それなのに何故比較的安全な海兵隊や州軍への志願よりも多かったのか?

平和主義者には解らないかもしれないが、一定数の男性には(女性にもだが)冒険を求める習性があるのだ。自分の戦争でもないのにわざわざ傭兵になって戦地へ向かう人もいるくらいだ。であるから愛国心があり軍隊に対する信頼度が高い時には戦時中こそ志願兵が増えるのである。

フィーバー教授は景気のいい時は若者は他に仕事を得ることが出来るので軍隊への入退者は減るというが、アメリカには軍隊家族が結構おり、男は(最近は女でも)何代にもわたって軍隊に勤務するのが普通という家庭が少なくない。軍隊にいたということを誇りに思う人たちが多くいる。しかし現在の軍隊を見ていると、現役軍人がトランスジェンダーだ何だと言ってホルモン治療を受けていたり、将校が化粧してみたり、人種差別がどうのこうのと訓練を受けさせられたり、そんなくだらない軍隊に誰が入りたいとおもうだろうか?

私は同性愛者の入隊にはずっと賛成だったが、今のLGBTQ+に染まった軍隊は御免被りたい。


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映画「サウンドオブフリーダム」南米18か国で第一位の大ヒット

子どもの人身売買を描いた独立映画サウンドオブフリーダムが中南米で公開され18か国で第一位の興行成績を上げている。(‘Sound of Freedom’ Nabs No. 1 Slot in 18 Latin American Countries – Hollywood in Toto)これは全く驚くべきことではない。もともと映画そのものが娘と息子を誘拐されたハンドラスの父親の話から始まり、舞台はほとんどコロンビア及び中南米で繰り広げられ台詞の半分はスペイン語だ。中南米の観衆にとって、これは身につまされる話でもある。

アメリカで今年の7月初期に公開されたフリーダム、、は2か月間ずっと勢いが収まることを知らず、9月も半ばになってようやくその勢いを失い上部10位からはずれたが、その売上総額1億8千万ドルに達した。低予算の独立映画としては前代未聞の成功だ。高予算のバービーとオッペンハイマーを除けば、この夏最大の話題作と言っていいだろう。

同映画は中南米以外でも売り上げは上々で、ニュージーランドで1位、オーストラリアとサウスアフリカで2位、イギリスで4位という好成績だ。まだアジアでは公開されていないようだが、早く日本でも公開して欲しい。

これほど成功している映画であるにもかかわらず、アメリカの主流映画界はこの映画を完全無視。いやそれどころか陰謀論だのなんだのとこき下ろし、映画製作に出費した何千という個人献金者のなかの一人が子どもの誘拐に関わったなどとデマを広めた。実際には離婚調停中の父親が前妻と子供の親権を巡って争っていただけ。

アメリカのラテン系は他の人種に比べて映画好きが多い。観衆の率からいくと常に他の人種を上回るんだそうだ。だとしたらアメリカ映画はもっとラテン系が活躍する映画を作るべき、と思うのは浅はかな考え。ラテン系が主役だからと言ってラテン系が好むとは限らない。

ドミニカン移民を素材にしたミュージカル、インザハイツは5.5百万の製作費を大幅に下回る4.5百万の売り上げと言う不入り、プエルトリコ移民素材のウエストサイドストーリーは1億ドルの製作費なのに売り上げはたったの1.4百万ドル。メキシコ人家族主役のスーパーヒーローものブルービートルは1.2億ドルの売り上げで製作費の1億ドルをなんとか上回ったが広告費だのなんだのを差し引いたら多分赤字だろう。

これと比較するとスーパーマリオブラザースは9千万ドルの製作費でなんと売り上げ10億ドルというからどれだけの大ヒットだったかが解るというもの。

というわけなので、ラテン系の観衆を惹きつけたいからといって、ラテン系を主役にしてみても、内容がおもしろくなければ誰も観ない。観客はそれほど自分らの属性の俳優を見たいとは思っていない。ラテン系女優を起用した白雪姫も主役女優のイメージが悪すぎて公開前から評判が悪いことこの上ない。巷ではこれ以上ディズニーの名を汚さないように劇場公開は諦めてストリームだけにするのではないかという噂である。

日本では人身売買の話があまり取沙汰されることがなく、どれほど深刻であるかを知らない人が多いようだ。出来れば日本の観客にもサウンドオブフリーダムを観てもらって、この問題の深刻さを知って欲しい。日本公開が近くなったらまたこのお話をしよう。


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X(Twitter)から永久凍結くらいました!

昨晩おそくまでツイッターでBlahさんとKwさんのスペースでカナダ人ニュースさんをゲストに色々とお話して楽しい時をすごして寝たのですが、今朝起きてみたらツイッターが完全凍結状態。アピールしてみましたが駄目でした。

理由というのがすごくくだらなくて、誰か特定の人に送ったツイートではなく、環境団体のアホどもが高速道路を封鎖しているビデオに「轢いちまえ」と英語で書いてリツートしたのが駄目だったとのこと。10年以上やっててこれまで色々問題発言をしてきたはずなのに、凍結の理由がこんなくだらないこととは驚き。しかも新しいアカウントを作ることも出来ないんだそう。一応読むことはできる。

色々トリックはあるらしいけど、今は身体の調子が悪いのでしばらくTwitterはお休みして今後どうするか考えよう。

ツイッター上でしか連絡を取ってこなかった人たちにはお知らせの方法がないので、まあ多分私のアカウントが凍結してることは他の人からは見えるのだと思うから、もしこのブログエントリーに気付いてくれたらGmailのほうに連絡してくれるとうれしいな。

ichigobatakekakashi@gmail.com

では久しぶりにツイッターに張り付かない一日を過ごしてみよう。


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お爺ちゃんがデイケアセンターから追い出されてしまいました 2023年8月9日

これは先月掲載したエントリーだが、お爺ちゃん日記を日付順にするために再掲載する。

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お爺ちゃんは今年に入ってから週に2~3回デイケアセンターに通っていた。毎日家にいても退屈だろうし、介護をしている家族にも、お爺ちゃんの世話をしないでいい時間が出来るのは精神的にもやすらぎになるので私は歓迎していた。しかし、ここ何回か迎えに行く度にお爺ちゃんの機嫌が悪くなっており、なにかセンターの内部の人について文句を言っているような感じだった。もっともお爺ちゃんの言うことは私は半分以上意味が解らないので、具体的に何が起きているのか把握できずにいた。

そんなある日、デイに行く朝、お爺ちゃんが泣き出していきたくないとごねた。私はその日は出勤の日だったので、お爺ちゃんを家に置いて行きたくなかった。お爺ちゃんのことは私でないと解らないことが多いからだ。それで何とか説得してデイに連れて行ったのだが、その数日後、お爺ちゃんを迎えに行くと、デイセンターのマネージャーさんと看護婦さんに話があると言われ、別部屋に通された。

マネージャーさんによれば、お爺ちゃんは誰とも打ち解けず、どんな活動にも参加せず、何か言うと怒って怒鳴ったり机をたたいたりして、他のメンバーを怖がらせているという。介護士たちにも喧嘩腰で、今は暴力を振るようなことはないが、そのうち乱暴になるのではないかと恐れているというのだ。

通された部屋には大きな窓があり、それは一方通行の鏡になっており、向こうの部屋の様子がこちらから見えるようになっていた。そこで患者さん達は歌ったり踊ったり楽しそうにしていたが、ひとりお爺ちゃんだけはしかめっ面で何かぶつぶつ文句を言いながら歩き回っていた。

「最近、いつもあんな感じなんです。」

とマネージャーさんは言う。

「とても楽しんでいるようには見えません」

確かに。お爺ちゃんは何かに怒っているようだった。見ているのも心苦しくなったので、今日は連れて帰ると言うと、マネージャーさんから「うちではお爺ちゃんの役にたっているようには思えません。家に来てくれる介護士さんを雇った方がいいと思います」と言われた。

「私はあと2か月くらいで引退しますから、それまで預かって頂くわけにはいきませんか?」

「残念です」

はあ~。無理か~。

最初の頃はお爺ちゃんも楽しんでいるように見えたのだが、どうして駄目になってしまったのだろう。家ではそんなに変わった感じはしないのだが。

私は今年いっぱい働くつもりだったが、それも無理なようだ。仕方ない。さっさとやめて専業主婦になろう。お爺ちゃんのことは誰か介護の人に来てもらうしかないだろう。


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