トランスジェンダリズムの害について米国下院議会で証言した勇気ある女性たち

アップデート:国際水連はトランスジェンダー選手を許容するため新しくオープンカテゴリーを設けると発表。国際水連はすでに一年前男子として思春期を迎えた選手の女子競技参加を禁止する方針を取っていたが、今回正式にトランス自認の選手が参加できる枠を新設するとととなった。World Aquatics announces ‘open category’ to include trans swimmers: ‘Our sport must be for everyone’ | Fox News

日本の福岡で開催された世界水泳大会で、フサイン・アル・ムサラム会長は、2022年6月の方針変更を受けて設立された委員会が、トランスアスリートを含むカテゴリーを創設するという目標に向けて取り組んできたことを発表した。

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先日米国下院議会のJudicial Committeeはトランスジェンダリズムに関しての現状について多々の証人を呼び公聴会を開いた。その中で女子スポーツに女子自認の男子が参加することに関する弊害、そして未成年の性転換治療に関する賛成意見と反対意見が紹介された。これらについて、よもぎねこさんやBlahさんらが詳しく紹介してくださっているので、それを読みながら私もお話しようと思う。

まずよもぎねこさんが紹介してくれているペン大学の水泳チームの話から。これは、悪名高い女性自認男水泳選手リア・トーマスとペンシルぺニア大学の水泳チームで一緒だったの元チームメイト二人の証言だ。この中のひとりポーラ・スキャンラン(Paula Scanlan)はマット・ウォルシの「女とは何ぞや」の映画の中で匿名で内部告発をしたが、最近トーマスと競争し同点になった元水泳チャンピオンのライリー・ゲインズ(Riley Gainsの影響で自分も名乗り出て活動を始めた女性である。

ライリー・ゲインズも語っているが、女子選手たちは身体的にずっと有利な男子選手と競争させられるということのほかに、身長190センチもある男性器丸出しの男の前で着替えを強制されるという辱めを受けたのである。ポーラ達チームメートはトーマスが女子チームに入ってくることに関して、コーチから彼の入部に関する異論は受け付けないこと、彼と一緒に着替えるのに抵抗のある女子は学校側がカウンセリングを提供すると言われたという。

みなさんがご存じないのは、ペンシルベニア大学水泳部の女性たちの経験です。チームメイトと私は、身長6フィート4インチの生物学的男性で、男性器が完全にそのままの遼の前で、週に18回も服を脱ぐことを強要されたました。

これを避けるために、トイレの個室で着替える子もいれば、家族用のトイレを使う子もいました。私たちが運動部に懸念を表明しようとしたとき、私たちは遼が泳ぐことと私たちのロッカールームにいることは譲れないことだと言われ、男性の前で服を脱ぐという考えに馴染むよう再教育を試みる心理学的サービスを提供されました。

(トーマスではなく、苦情を言う)私たち女性の問題とされたのです。私たちは順応し、移動し、黙ることを期待された。私たちの感情などどうでもよかったのです。大学は、男性の感情やアイデンティティを正当化するために、女性をガスライティングし、恐怖を煽っていたのです」

女性達の尊厳を侮辱しておいて、女性達に我慢しろ、さもないと卒業後の就職にも響くぞと脅かされて沈黙を余儀なくされたのだ。これが女性差別でなくて何なのだ?

この記事には書かれていないが、ポーラは以前にマット・ウォルシのインタビューで、チームメートの一人が男子と競技することの理不尽さに激怒して学校側に直談判に行ったが、彼女は帰ってくるとトーマスの入部は良いことだと完全に考えが変わってしまっていたという。いったいどんな「再教育」がされたのだろうか?

次の証言はすでに拙ブログでも何度か取り扱った脱トランス女性のクロエ・コールだ。彼女の証言の内容は全文をBlahさんがツイッターで掲載してくれているでご参照のこと。

クロエは12歳の時に自分はトランスジェンダーだと親に宣言。13歳で思春期ブロッカーを処方され13歳で男性ホルモンテスタストロンを摂取。15歳で乳房切除手術を受けたが、一年も経たないうちにすべてが間違いだったことに気付いた。

私はダイニングテーブルの上に置手紙をして、自分はトランスジェンダーだと告白しました。両親はすぐに心配し、医療の専門家の助けを借りる必要があると感じたようでした。しかし、それは間違いだったのです。家族全員が即座に、イデオロギーに突き動かされた欺瞞と強要の道を歩むことになりました。

私が受診した一般的な専門家は、両親に「すぐに思春期抑制剤(ブロッカー)を飲ませる必要があります」と言いました。 彼らは両親に簡単な質問をしました:「 死んだ娘さんと生きているトランスジェンダーの息子さん、どちらを選びますか?*」と。 (*=トランス医療における常套句で、子供の主張するジェンダーを肯定しなければその子は自殺してしまうだろう、ならば性別を移行させてやる方が本人のメンタルヘルスも回復し希死念慮もなくなる、という意味) その選択は両親の警戒を解くのに十分でしたし、今考えても両親を責めることはできません。私たち全員が、いわゆるジェンダー肯定治療(ジェンダー・アファーミング・ケア)*の犠牲になった瞬間でした。 (*=欧米で広く支持されてきた療法で、患者の経験や感覚を尊重し本人の主張するジェンダーに寄り添った医療やサポートを行う)

Blahさんが文章内で指摘しているようにこの「死んだ娘と生きてるトランス息子のどちらを選ぶ?」という文字通り殺し文句は「自死の切り札」として子供の性転換治療に懸念を示す親たちを説得するために使われる常套手段である。今すぐにでも性転換治療を行わなければ子供は自殺してしまうと親たちを脅すのである。しかしクロエは医者たちの話とは正反対に精神状態は悪化し16歳の頃に本当に自殺を考えるようになったという。

しかし手術後、16歳の時、私は自殺したいと思うようになりました。今は良くなっていますが、両親はもう少しで、医師から約束された死んだ娘を手に入れるところでした。私の主治医は、彼らが避けたいと言っていた悪夢そのものを作り出すところだったのです。

ここでいうジェンダー肯定治療というのは要するに、子供が自分が異性だと言い出したら周りはそれを肯定し、その性に合うように身体を改造してしまうという恐ろしい措置のことを言う。肯定治療などと綺麗な言葉を使って親や本人を騙すために作られた言葉だ。

この公聴会では性転換治療の弊害に関する証言に対し、民主党からトランスジェンダーの息子を持つという母親の証言も出された。彼女の名前はミリアム・レイノルズ(Myriam Reynolds彼女の証言全文はこちら

レイノルズは自分はテキサス住まいのキリスト教保守であると強調した後、同時にトランスジェンダー息子の母であると言って話を始めた。レイノルズの息子は11歳の時に自分はトランスジェンダーだと宣言した。彼女は「自分も夫も即彼を肯定する必要があると思った」という。私はこの部分を読んで、彼女が宗教保守派であるというのは疑わしいと思った。普通の保守派の両親なら自分は男の子かもしれないと娘が言ったら「何馬鹿なこと言ってんの。あなたは女の子よ。単にお転婆なだけ」というはずだからだ。

私はこれが単なる一時的なものだと願いました。でもそうでないことは解っていました。兆候はすでにあったのに気が付かなかっただけなのです。私たちは彼はおてんばなのだと思ってました。ピンク色や女の子らしい色を拒絶し、男の子たちのフットボールチームにただ一人の女の子でした。親友は全て男の子。思い返すと沢山の兆候があったのです。

もしレイノルズ夫妻がこれが娘の一時的な気の迷いだと本気で願ったのなら、その時期が過ぎるのを優しく見守るべきだった。しかし夫妻は娘が他の子に比べて男勝りでおてんばでピンク色が嫌いだというくらいの理由で彼女がトランスだと思い込み「専門家」の助言を仰いで思春期ブロッカー及びホルモン治療を始めてしまった。

レイノルズ夫人は今は「息子」は幸せで元気にやっていると語る。そしてこの治療は命を救うものであり、だからジェンダー肯定治療を必要な子供たちが政府に邪魔されずに受けられるようにしてほしいと語った。

これに対してクロエは涙ながらにこのように語った。

レイノルズ夫人が我が子のために不安なのは理解しました。これは言っておきたいのですが、私は彼女を憎んでいません。ここにいる誰も彼女を嫌悪したりはしていないと思います。実際、私は彼女の中に自分の母親と父親を見ています。そして、明らかに彼女は子供を心から愛している。それに、彼女はできる限りでベストを尽くしている。ただじゅうぶんな術はなくて…気の毒だと思います。 子供を救いたいと願うすべての親には、最大限の援助とガイダンスがあって然るべきです。 しかしながら、私は、彼女の子供が私と同じ結果になることを望みません。誰であっても性別移行やデトランスを後悔してほしくない。なぜって、それは信じられないほど困難で、他にはない苦痛が伴い、容易なことではないからです。 彼女のお子さんが幸せで満ち足りた青年時代を過ごせるようにと願います。それがたとえどんな形であろうとも。

クロエはなんとしっかりした若い女性なのだろう。そして、なんという優しい心を持った女性なのだろう。彼女の証言を聞いていて私も涙ぐんでしまった。レイノルズ夫妻は確かに自分らは「息子」のために正しいことをしていると思っているのだろう。周りの専門家たちがそういうのだから親としてはそう信じてしまったとしても無理はない。不幸なことにレイノルズは間違っている。アメリカでは未成年の頃に極端な性転換治療を受けた子供たちが次々に後悔し脱トランスをしている。そして未成年に性転換手術を行った医者たちがクロエを含め三人の脱トランス者によって訴えられている。

事の重大さを理解できない無知なツイッタラーたちが、彼女の証言も碌に聴かずにプロパガンダだなんだと言っているが、大事なのは若いお子さんを持つ親御さんの耳にこの話が届くことにある。もしも自分の子供がトランスジェンダーだと宣言したら、学校の先生やカウンセラーや「専門家」の圧力に負けずに自分の子供はトランスジェンダーではないとはっきり抵抗できる知識を持っていることが大切だ。

クロエの両親やレイノルズ夫婦のように、子供が言い出すまでトランスジェンダーが何かもしらないようでは、すでに最初の戦いで負けているのだ。そこから挽回するのは至難の業である。

この公聴会の模様はテレビでも中継されたし左翼のメディアでも否定的とはいえ一応報道はされた。これによって、より多くの人びとがトランスジェンダリズムの狂気に気付いて、それを拒否するようになってくれたることを望む。

参考資料:

: Former UPenn female swimmer testifies that teammates of Lia Thomas were forced to undergo ‘re-education’ to make them ‘comfortable with the idea of undressing in front of a male’ | The Post Millennial | thepostmillennial.com

Growing Opposition to Transgender Ideology in Canada, Led by Trudeau’s Push (msn.com)


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独立記念日直前、立ち直れないバドライトの崩壊

いよいよ今年も後半期に入ったが、アメリカは7月と言えば7月4日は独立記念日。今年は記念日が火曜日ということもあって、金曜日あたりから休暇を取っていつか連休夏休みを取ってる人が多いようだ。夏と言えばなんといっても野外バーベキュー。とくに独立記念日はバーベキューの日と言って過言ではない。苺畑家も明日のためにホットドッグとハンバーガーを仕入れて来た。(いつもは自家製ポテトサラダを作るのだが、今年は手抜きして既製品。)そしてもちろんバーベキューに欠かせないのがビールである。ビール会社にとって夏は稼ぎ時。すでに明日のバーベキューのためにビールを買うお客さんでスーパーや酒屋さんでは長蛇の列ができている。

しかしそのなかで一社、バドライトだけは冷蔵戸棚の場所も失い、生暖かいまま床の上に積まれて寂しく売れ残っている。3月にトランスジェンダーティックトッカ―のディラン・モルベイニーを宣伝に起用したバックラッシュで始まったボイコットは、なんと四か月経った今も収まりを見せない。7月になっても売り上げを取り戻すことが出来なければバドライトはもうダメだろうと専門家たちは言っている。はっきり言って私は今までこんなに大成功したボイコットを見たことがない。

ニュースウィークの記事から読んでみよう。ボイコット前のバドライトはライトビア市場ナンバー1の売り上げを誇っていた主流ブランドだった。元アナハイザーブッシュの重役アンソン・フレリック(Anson Frericks)氏は独立記念日を待つまでもなく、もうバドライトは終わっていると痛烈に批判しアナハイザーブッシュの最高取締役CEOブレンダン・ウィットワース(Brendan Whitworth)氏は辞任すべきだとデイリーメイルのインタビューに答えている。 フレリック氏はモルベイニーを起用したことは誤った判断だったと指摘。この決断は同社になんと2兆ドルの損害を与えたと言う。

ウィットワース氏は6月30日に「私たちは今後、私たちが最も得意とすること、つまり、すべての人のために素晴らしいビールを醸造し、消費者にとって重要な瞬間に私たちの居場所を獲得することに集中していきます」と声明文を出したが、フレリック氏は「予想通り、優柔不断だ」と批判する。

「どういう意味ですか?何の意味もない。アンハイザー・ブッシュの株主と取締役会は、ウィットワースにこの判断を仰ぐべき時であることは明らかだ。「アンハイザー・ブッシュの株主と取締役会は、ウィットワースに退陣を求める時です。」

最近ウィットワース氏は色々なメディアに出演したが、6月28日にCBSモーニングの番組で、モルベイニー起用を後悔しているかという質問に直接答えず次のようにお茶を濁した。

今、大きな社会的対話が行われており、ビッグブランドはその渦中にいます。私たちの業界やバドライトに限ったことではありません。だから、私たちが理解しなければならないのは、消費者であり、彼らが何を求め、何に関心を持ち、ビッグブランドに何を期待しているのかということを、深く理解し、評価することなのです。

なんだこの答えにならない答えは?こんなんで消費者に許してもらえると思っているのか?しかもバドライトは懲りずにプライドイベントのスポンサーを大々的に続けていた。

バドライトの業績不良は色々なところですでに影響が出ており、バドライトを主流顧客にしていたボトル工場が二つ閉鎖され600人からの従業員がリストラされてしまった。単なる休業ではなく閉鎖されたということは全く見通しが立たないことを意味する。すでにディストリビューターたちの間では仕事がなくなり失業者もたくさん出ている。アナハイザーブッシュは大企業であるから、もしこのまま経営が傾き続ければ、どれだけの人が職を失うか解らない。もし立て直しを本気で考えているなら、CEOの辞任は免れないだろう。

ウィットワース氏は本当に馬鹿である。ボイコットが始まった当初、ビール広告に政治色を混ぜるべきではなかった、申し訳ないと一言謝ってしまえば済んだものを、大企業だから乗り越えられると消費者をバカにして高をくくったのが運の付だ。もう今更彼が辞めたくらいでは持ち返せないかもしれないところまで来てしまっている。

この問題の渦中にいる当のディラン・モルベイニーは問題が起きてからバドライトからは何の応援のメッセージ受け取っていないと発言。LGBT界隈もモルベイニーにだけ責めを負わせたとして批判されているという有様。どっちつかずのおかしなことをやるから双方から叩かれてしまったというわけ。

今回のボイコット成功は色々な意味で意義があった。今回のことでトランスジェンダーに批判的な人々にも力があるということが解った。今まで、多くの常識ある人々がトランスジェンダリズムはおかしいと思いながらも声を上げられずにいた。そう思っているのは自分だけなのではないか、自分ひとりが声を上げてみても何も変わらないのではないか、差別者だと糾弾されてしまうのではないか、と思っていた人々が、ボイコットが成功するにつれ自分は一人ではないと悟るようになった。そしてこれまでポリコレを喉に押し込まれてきた人々が自分らにも反論する権利はあるのだと知ったのだ。

バドライトボイコットの成功がターゲットボイコットへと結びつき、スタバや他の企業がLGBTQ+界隈への迎合に消極的になることに繋がった。今後もどんどん企業がLGBTQ+に迎合することはビジネスにとって害毒であると言う風潮が広まって欲しい。大企業がLGBTQ+を見放せば、ここ10年近く過激になって図に乗っているTRA運動も一気に廃れるだろう。


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最初から解っていた潜水艇タイタン号の悲劇、なぜ遭難事件のように報道したのか?バイデン息子有罪示談の煙幕だった?

先週の日曜日に豪華客船タイタニック号の残骸を見物するために海底に潜水したタイタン号の行方がわからなくなったとして木曜日まで数日間にわたってメディアもSNSも大騒ぎしていた。艇内の空気が何日持つとか持たないとか、30分おきにSOSのような音を察知したとか、広域にわたりアメリカ海軍だけでなくカナダや他の国も協力して捜索活動が行われていると報道されていた。しかし木曜日の朝、アメリカの湾岸警備隊はタイタン号の破片を発見したと発表。人々の注目を集めたこの遭難事件は悲劇的な終わりを遂げた。しかし、この話はどうも胡散臭いという話が上がってきている。映画タイタニックのジェームス・キャメロン監督が、潜水艇が海水の圧力で内側に潰れる、いわゆる爆縮した事実は潜水艇と連絡が取れなくなって数時間後には関係者の誰もが知っていたとテレビのインタビューで話したのである。

タイタン号はイギリスの大富豪ストクトン・ラッシュ氏が始めたオーシャンゲートという会社による製造だが、デザインの段階からその安全性を危惧する批判が潜水艇専門家の間から上がっていた。特に胴体を作る材料について、これは海底の高水圧に耐久できるものではないという指摘が上がっていたのだ。

また問題とされたのはラッシュ氏の雇用方針で、潜水艇の専門家は元軍人の中年の白人男性ばかりで夢がない、若者に意欲を持たせるためには若い技術者を雇う必要があると言っていたインタビュー動画が拡散され、経験あるエンジニアを雇わなかったことで、安全性に関する十分な措置がとられていなかったのではないかという批判も上がっていた。

ではキャメロン監督の話にもどろう。私は知らなかったのだが、キャメロン監督は映画監督であると同時に潜水艇については専門家で自分も潜水艇の設計をしており、タイタニックにも何度も他の潜水艇で潜った経験がある。

「私は現場に何度もいっています」キャメロン氏は木曜日ABCニュースで語った。「33回も潜っているのです。多分(タイタンの)キャプテンよりも多く潜っている計算になります」

キャメロン自身、タイタニック号の残骸を33回訪れているが、潜水艇が客船の残骸を見るために潜水し始めてから1時間45分後に連絡が途絶えたと聞いたとき、潜水艇が 「消えた」ことを「疑わなかった」と語った。

ジェームズ・キャメロンは、オーシャンゲートのタイタン潜水艇の危険性に警鐘を鳴らしていればと後悔している。「私にとって、疑う余地はありませんでした。私は、あの潜水艇が最後に確認された深度と位置の真下にあることを知っていました。捜索は行われなかったのです」

キャメロン氏は潜水艇との連絡が途絶えたと聞いた時点ですでに何がおきたか察知していたと語り、関係者に連絡をしたところ、そうに違ないと確認を取ったと言う。其れに関してすぐに何も言わなかったのは、公式には捜索が続けられているという発表だったため、家族の心情などを思って沈黙を守っていたのだそうだ。事実海軍は潜水艇との連絡が途絶えた時間に爆縮と一致する音響信号を検知していたのである。つまり関係者は潜水艇に何が起きたか日曜日の段階ですでに知っており、潜水艇の残骸がどのあたりにあるかも十分承知していたのである。キャメロン氏がいうように「捜索は行われなかった」のだ。

実は私も火曜日の段階で潜水艇は多分爆縮したのだろうという話を潜水艦の専門家のユーチューブチャンネルで聴いていた。つまり関係者でなくとも専門家は何がおきたのかだいたい想像がついていたということだ。

しかしそうだとすると、月曜日から木曜日までの「酸素が、あと何時間持つか」だの「艇内からと思われる音がした」だのという報道は一体なんだったんだ?何のために数か国の軍隊の協力を得て「捜索」などする必要があったのだ?最初からアメリカ海軍も湾岸警備隊も何が起きたか解っていたなら、連絡が途絶えた時の場所付近に無人潜水艇を潜らせて探せば済んだだけの話ではないか?いったい四日間にわたる「捜索」は何のためだったのだ?

実はここ数日、司法局が5年にわたって捜査をしている、現大統領のドラ息子ハンター・バイデン(53歳)の汚職・脱税事件に関する重大な進展があったのだ。ハンターは罪状への有罪を認めることで減刑されることが決まったのだ。これによってハンターは多分一日も刑務所の臭い飯をくうこともなく、たんなる執行猶予程度で済まされてしまうことになる。

この重大発表の数時間後、なんとハンターはジョー・バイデン主催のインディア首相歓迎パーティに出席し、メイリック・ガーランド司法長官とその夫人と談笑していた写真が公開されている。

この事件はハンターのみならず、父親のジョー・バイデンがハンターのウクライナや中国との汚い商談にジョー爺さんが関わっていたという密告者の証言もあり、公平な世の中ならバイデン大統領は弾劾どころか背信罪で逮捕されてもいい位の出来事なのだ。そんな重大なことが起きてる時に、アメリカメディアは何をしていた?

潜水艇が行方不明だ?酸素が足りないだ?

すでに何が起きたか解っていた事件を、あたかも遭難しているかのように四日も一日中報道しまくって、もっと大事な捜査の話を一切しなかったメディア。

この話は確実にハンターバイデンから人々の関心をそらすための煙幕だったのだ。


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子供の性転換治療が性違和を持つ子供の命を救うという嘘

「トランスして命を救われた」と言う子供のトランス活動家の声を聴くことがおおくなった。アメリカ各地の州で未成年の性転換手術を違法にするところが増えている。この間トランスジェンダーによる乱射事件が起きたテネシー州でも最近子供の性転換手術が禁止されたばかりだった。こうした動きに対抗してトランスジェンダー活動家たちは、未成年の活動家を表に出して、思春期ブロッカーや異性ホルモン投与が子供たちの命を救っていると宣伝し始めた。しかし、性違和を持つ未成年者が性転換をしないと自殺する子供が増えるという説には全く根拠がないだけでなく、性別適合手術(SRS)を受けた10年後ぐらいに自殺をする人も多い。実際SRSを受けた人の自殺率及び自殺願望率は一般人のそれよりずっと高いという調査結果もある。だからホルモン治療やSRSが性同一性障害(GID)の治療として適切であるという医学的根拠はまるでないのである。これに関する多々の調査結果は拙ブログの過去エントリーでも紹介しているのでご参照のこと。

性同一性障害の治療は手術よりもカウンセリングが望ましい – Scarecrow in the Strawberry Field (biglizards.net)

子供の性転換治療をいち早く始めたスエーデンでは、すでに未成年の性転換治療を禁止している。以前に見たスエーデンのドキュメンタリー「トランス列車」(ユーチューブ動画、日本語字幕あり)子供のうちに性転換をしないと18歳までに子供が自殺してしまうというのは全く根拠のない出鱈目であったと言っていた。

最近よく聞くようになった脱トランスの体験談でも、ジェンダークリニックに精神カウンセリングを受けに行った未成年が早々に思春期ブロッカーやホルモン治療を推進され、女の子には早く乳房を取ってしまわないと自殺してしまうなどと本人や親が脅かされることもしばしばで、自分には自殺願望など全くなかったのに手術をせかされたという少女たちの話も何件か聞いたことがある。

最近早期にホルモン治療や性器除去手術を受けた未成年の子供たちが、州議会の公聴会で「性転換治療によって命を救われた」などと証言する映像をよくみかけるようになったが、そんなこと、この子たちにわかるはずがない。早い子では2歳児から親やカウンセラーや幼稚園の先生などから自分はトランスジェンダーであり極端な治療をしなければ死んでしまうと言われ続けたら、年端も行かない子供たちがそれを信じ切ってしまったとしても不思議ではない。よくGIDを小児性癌などと比べて、子供が癌だと解っているのに手術させない親などいるかと聞く人があるが、癌は身体の病気であり放っておいたら100%死亡するのに対し、GIDは精神の病気であり放っておいても90%完治するのである。まるで比較にならない。

今朝ツイッターにも5歳の時に母親からトランスを強制されたジャズ・ジェニング(20歳)が、自分はトランスしたことを後悔していないと演説していたが、トランスジェンダーとしてしか生きたことのない彼にその生き方が間違っていたかどうかなどどうしてわかるというのか?彼が出演しているリアリティーショーでもジャズは凡そ幸せな20歳の大学生には見えない。

私は彼がまだ10歳くらいの時のビデオを見たことがあるが、ジャズは当時からなんらかの精神安定剤を常飲していた。健康な子供が抗うつ剤を飲むなどありえないだろう。そしてSRSを受けた今でも、彼は激しいムードスイングに悩まされているのだ。彼の精神病の原因が何かは分からないが、明らかにSRSはこの問題を解決することには全く役に立っていない。

上記のリンクでも書いた通り、性違和だと診断される子供の大半が別の精神疾患を併合していることが多い。自殺願望はそちらの病気のせいである可能性も高い。女の子が乳房を取りたいなどと思うのは、よく精神疾患を持つ子供がする自傷行為の延長かもしれない。だとしたら、不可逆的な極端で危険な治療を始める前に、先ずそちらの精神治療から始めるというのが筋のはずだ。ともかくそうした治療を成人するまで続け、大人になっても性違和が消えない個人に関してだけ、性転換治療を始めるべきだろう。それにしたって私は性転換治療などと言う物自体が非科学的であると信じてはいるが。

以前にも話た通り、私も思春期の頃は非常な悩みを抱えていて、心配した親が神経内科に通わせたほどである。かなりの自殺願望もあったし、自分の体が嫌いで拒食症になったりもした。あの頃今のようなトランスカルトが精神科を乗っ取っていたら、私も間違いなくトランスジェンダーにされていただろう。しかし私の命を救ったのは抗うつ剤でもトランスカルトでもない。神様だ。いや、神への信仰だというべきだろうか。

私は信心深い人間ではない。特にこれといった宗教に所属しているわけでもない。今でも特にどの教会にも通っていない。ただ当時の私は非常な読書家で特にドイツとかフランスの文学を良く読んでいた。またよくお芝居も観ていた。そんな中であるお芝居で誰かが歌った歌の歌詞に「神様は越えられない試練を与えない」というものがあった。

その時なぜかその言葉が心に突き刺さった。さらにお芝居をみていて、お芝居の中の登場人物には無駄はないことに気付いた。誰にもその役割はある。たとえそれが悪役でもちょい役でも。もしこの世の中が神様の作った台本通りに回っているのだとしたら、その中の登場人物である私の存在にもなにかしらの意味があるはず。私の存在は間違いではないのだ!

とまあそんな具合に自分なりに悟りをひらいた。私の命を救ったのはその悟りだ。

最近発表されたアメリカの世論調査では定期的に教会に通っているという人の数がすでに40%くらいになっているという話を聞いた。アメリカはもともと非常に宗教的な国だったのだが、最近の世俗主義は子供たちの心のよりどころを奪っているのではないだろうか。

「神を信じなくなると何も信じなくなるのではない。何でも信じてしまうのだ。」とは誰かが言っていたがまさにその通りだ。子供たちに必要なのは、性違和のある子どもの命を救うのは手術や薬ではない。あなた達がその身体で生まれて来たことは間違いではない。神様は間違いなどおかさない。と誰かが子供たちに諭して揚げることが必要なのだ。


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子供のトランスジェンダーは性転換治療で幸せになれるのか?アメリカ初の子供トランススターの悲劇

アメリカでは8年くらい前(2015年)からジャズという女子を自認する少年のトランスジェンダーとしての生活を記録するリアリティーTV「I am Jazz(私はジャズ)」が放映されている。この番組は結構人気があり、エピソードを一度も見たことのない私でも彼の名前と顔は知っているほどだ。

私はこの番組を数年前にちょっとだけ観たことがある。まだ彼は12歳くらいだっただろうか。その時彼は母親に向かってスケジュールがきつすぎると文句を言っていた。彼はアメリカ初の子供トランス活動家として、あちこちで講演したりインタビューに答えたりしていたので、それが忙しすぎるという話だった。だいぶ昔のことなのでうる覚えだが、母親は「自分でやりたいと言ったんでしょ」と嫌がる息子に無理矢理講演をやらせようと説得していた。「言ってないよ、やりたいなんて」そして彼は母親に「ハッピーピルを頂戴」と言った。ハッピーピルとは精神安定剤のことだった。こんな子供が精神安定剤を常飲しているというのは普通ではない。

彼はその後思春期ブロッカーを摂取し女性ホルモンを経て、2年くらい前に去勢手術をした。思春期ブロッカーのせいで、彼のペニスは大人のそれのようには育たず、ペニスを裏返しにする手術には皮膚がたりず、最初の手術は失敗した。後にその失敗を直す手術をし、今はなんとか普通に暮らしているようだ。

しかし彼の精神状態はお世辞にも安定しているとは言えない。ここ1年ぐらいで鬱のためか食べ過ぎで体重が倍に増えてしまった。それまではまあまあ可愛かったのだが、今は完全に肥満体。時々ネットに上がってくる彼の最近のビデオを見ても、とても彼の大学生活は幸せそうには見えなかった。

そして今日またツイッターに上がってきた動画では、彼は母親に泣きながら、自分が自分だという気がしない、自分が自分だという気がしたことは一度もないと訴えていた。

なんという悲劇だろう。

トランス活動家たちは、性違和のある子どもにとって一番の治療は性転換だと言い張ってきた。子供の思いを肯定せずに治療を拒否すれば子供が自殺する恐れがあるなどと親たちを脅かして来た。だが子供のうちからトランスジェンダーとなった子供たちは、果たして大人になって幸せになれるのか?

それについてマット・ウォルシがこんなことを言っている。子供のトランスなどという概念そのものが新しすぎる。私が子供のトランスなんて話を聞き始めたのも2015年くらいが最初だった。だから子供時代にトランスした若者が大人になって幸せになっているか後悔しているかなんて今は未だ分からない。言ってみればトランス専門医たちは子供を実験台に使っているようなものだ。

2015年くらいから徐々に子供たちの間でトランスジェンダーになることがすべての悩みを解決できるという考えが広まり始めた。特にソーシャルメディアの発達で思春期の少女たちがトランスになることで人気者になれるとか、周りのみんなもやってる、などという浅はかな理由で不可逆的で危険な治療に及び始めたのだ。

また若い母親たちが、(特にちゃんとした男性パートナーが居ない女性)2歳児や3歳児をトランスだと言い張り、子供に危険な道を歩ませようとし始めたのもこの頃からだ。

最近になって、14~5歳から自分はトランスだと思い込み乳房を除去したり子宮まで摘出してしまった少女たちが20歳にも満たないのに、不可逆的な措置を取ってしまったことを深く後悔して涙で訴える動画を多く観るようになった。

この子たちが失くしたものを取り返すことは出来ないが、せめてこれ以上の犠牲者を出さないように、我々大人がしっかりしなくてはいけない。ただ、去年今年と共和党知事や州議会があちこちの州で子供の性転換治療を禁止する法律を通している。言ってみればこれは競争だ。トランスジェンダリズムの毒牙に子供たちがかかる前に全国でこの野蛮なプラクティスをやめさせる必要がある。これ以上の犠牲者を出してはならない。


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ゆっくりとだが確実に風向きが変わりつつある未成年のトランスジェンダー治療

スコットランドの特例法であるGRE改悪がされつつあるなか、人々のトランスジェンダーに関する考え方が非常にゆっくりではあるが少しづつ変わりつつあるのではないかと思う記事をいくつか読んだのでお話したい。

最近メディアは脱トランスの話題を多く取り上げるようになった。脱トランス(ditoransitioner)とは、一旦は性転換をしたが、後に後悔して元の性に戻ることをいう。特に未成年で鬱や発達障害の問題があったにも関わらず性同一性障害だと診断されて性転換治療や手術を行ってしまい後悔しているという、いわゆる脱トランス者に関するニュースをよく見るようになった。

もうずいぶん前から性転換を後悔する人がいるという話はちらほら聞いていたとはいうものの、メジャーメディアがトランスジェンダーについて報道するときは、決まって子供の頃から性違和があって未成年で性転換をして今は幸せという話だった。脱トランス者に関しては、せいぜい全体の1%で取るに足りないと言われてきた。

しかし昨今、未成年女子の性転換が鰻のぼりに増えていることから、性転換をしたのは間違いだったと後悔する人たちの数も増えている。そして大事なのはそのことを主流メディアがきちんと報道するようになったということだ。

例えばこのフォックスニュースの記事などはその典型。(Detransitioning becomes growing choice among young people after gender-affirming surgery | Fox News)。脱トランスに関しては最近ロサンゼルスタイムスやガーディアンやBBCですらも取り上げるようになった。昨日などなんとロイターが脱トランスに関する調査をしている学者の話を取り上げた。

私が脱トランス者の数がこれまで言われてきた1%よりずっと多いのではないかと思う理由は色々あるが、この2021年の脱トランス者を対象にした調査が興味深い。この調査によれば、脱トランスした人の24%が自分の性転換に関わった医療関係者に脱トランスの事実を伝えていないと答えたことだ。トランスするまではあらゆるサポートを見せた医者やカウンセラーたちも、脱トランス者には冷たい。そんな人々に当事者が相談などできなくても当然だろう。また以前にマット・ウォルシが言っていたが、未成年女子の性転換が爆発的に増えたのはせいぜいここ10年くらいだ。だから彼女たちが後悔しているかどうかという長期的な調査を行うことは今は未だ不可能である。

さて、次にトランスジェンダリズムの先駆けともいえる国スエーデンが、国際的活動をしているトランスジェンダー団体 the World Professional Association for Transgender Health (WPATH) との提携を打ち切ると発表した。WPATHの新しい代表は自らも男性から女性に性転換した女性自認男性で性転換手術医師のマーシー・ブラウワ―。

スエーデンの医学雑誌 Läkartidningen, に掲載された記事によると、WPATHが新しく発表した18歳未満の思春期ブロッカーや異性ホルモン投与や整形手術ガイドラインSOC8はスエーデンの新しい方針と真っ向から対立するとある。

スエーデンの新しいガイドラインは患者が後に後悔するような不可逆的な医療措置に関してはもっと慎重になるべきだというもので、特に若年層の場合にはその安全性についてもっと厳しい研究実験が必要であるとしている。

これまでのスエーデンのガイドラインはWPATHのガイドラインSOC7に従ったものだった。しかし今回SOC8が発表されてからスエーデンの医師たちから批判的な声があがった。それというのも、性転換治療や手術に関して最低年齢の制限を外すという項目があったことや、ユニック(宦官、かんがん、去勢男)を性自認の一種とし、子供でもその傾向があるなどとしていることに関しては、WPATHは最早、科学的な組織ではなく政治的な組織と化しているという批判が集まった。

もしこれが科学的記事という前提で発表されたのでなければパロディーだと思われただろうとスエーデンの関係者は言う。スエーデンの医療機関であるthe National Board of Health and Welfareが、WPATHのガイドラインに全く従っていないことを考えると、すでにスエーデンはWPATHが信頼できる国際的医学組織とは考えていないという証拠である。

スエーデンでは昨今18歳未満の若者の性違和に関する治療は精神治療に重点を置き、今後の治療は若者が自分の健康な体で生きていけるように精神的なサポートをする方法が取られるよういになるだろうという。これはこれまでのホルモン漬け、手術優先方針とは180度の方向転換である。性転換整形外科医が幹部を務めるWPATHの方針と沿い合わないのは当然である。

実はイギリスもスエーデンと同じような方向転換をしつつある。イギリスはタビスティッククリニックの閉鎖というスキャンダル以後、未成年の性違和治療に関して独立した調査を進めている。それで複雑な精神面での治療を施せる施設の創設に力を入れ始めている。

フランスやニュージーランドでも似たような方針が取られるようになった。そしてご存じのようにアメリカでも保守派の州で子供の性転換治療を禁止する動きが出て来ている。

問題なのはバイデン政権は性別肯定主義の熱烈な支持者でWPATHにも入れ込んでいる。なにしろ保健省の副長官がレイチェル・レビンという女性自認男なのだからしょうがない。WPATHはもはや利権団体と化している。先ほども書いたようにWPATHの新代表は未成年の性転換手術で大儲けしているマーシー・ブラウワー医師だ。そしてWPATHの重役たちも名だたる整形外科医が名を連ねている。未成年の性転換手術や治療で金儲けしている医師たちからなる組織が子供の安否など気遣うわけがない。まさしく利益相反である。そして彼らは子供たちを八つ裂きにしても受けた金でバイデン政権に多大なる政治献金をしているのだ。なんという悪魔たち!

とはいうものの、これまでジェンダークリニックを訪れる子供たちの性違和に疑問すら持ってはいけない、常に肯定しろといっていた欧州各国で、精神面の治療に重点を置くべきだという方向転換がされているというのは希望が持てる。


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10年前にトランスとしてカムアウトした元海軍シール部隊兵、脱トランスを宣言。子供の性移行の危険性を訴える

10年前に華々しく「トランス女性」としてカムアウトした海軍退役軍人で海軍のエリート組織シールズのメンバーだったこともあるクリス・ベック(女性名クリスティン)が、最近脱トランスを宣言した。Retired Navy SEAL made famous after coming out as trans announces detransition: ‘destroyed my life’ (yahoo.com)

ベックが脱トランスを公言したのは、危険な子供の性移行に関してアメリカに目を覚まして欲しいからだという。ベックは先月、保守派インフルエンサーのロビー・スターバックとのインタビューのなかで、「過去10年間に起きたことは自分の人生を破壊してしまった。私が自分の人生を破壊してしまった。私は被害者ではない。私自らが自分自身にしたことだ。しかし私には助けがいた。」と語った。

私は全ての責任を負います。私がCNNや他で行ったこと全てに、そしてだからこそ今こうしているのです。その過ちを正すために。

ベックが2013年にCNNのアンドリュー・クーパー相手に自分が女としてトランスするとカムアウトして話題になった。

私は利用されたのです。私は無垢でした。ダメな状態でした。それを悪用されたのです。私はプロパガンダに使われました。私よりずっと知識のある人たちに酷く書くようされたのです。彼らは自分らが何をしているか知っていた。私は知らなかった。

ベックは米海軍に20年も務めて引退したベテランで、その6年間は海軍のエリートチーム、シールズのメンバーだった。ベックは13回も戦地に出動し50以上もの勲章を受け取っている。

ベックが今回自分の話を公表した理由は子供たちを守ることだと言う。今やアメリカには何千というジェンダークリニックがあるが、誰でもそこで、自分はお転婆で女の子であるのがつらいなどと言ったが最後、君はトランスジェンダーだと言われてホルモン漬けにされてしまう。

性犯罪者を医薬的去勢するのと同じ薬品が13歳の健康な子供に与えられているのです!これが正しいこととは思えません。ですから私はアメリカに目を覚ませと言いたいのです。

ベックによると、彼がトランスするにあたって、軍事病院でほんの一時間ちょっとの問診があっただけで、ホルモン治療が始まったという。たった一回精神科のオフィスに行き、自分はトランスジェンダーだという診断書をもらい、種々のホルモンの投与が認められたというのだ。

これらの薬品を摂取すると体に色々な異常をきたした。しかしこれらの治療はすべて軍事病院が負担してくれた。それについてベックは本当に申し訳ないと思っているという。

これは精神科、手術胃、ホルモンや薬品やアフターケア治療などの間の10億ドルの産業です。国中に何千というジェンダークリニックが出没しています。そしてそれぞれ5000万ドルの利益を引き起こしているのです。

ベックの場合、13回も戦地に赴きシールズのメンバーとして戦ったというから、もしかするとPTSDに罹っていた可能性がある。そんな時、自分の精神的な問題が実は自分はトランスジェンダーだから起きたのだと洗脳されてその気になってしまったのかもしれない。この10年間、いったい彼がどんな体験をしたのか、そして何故自分はやはり男だったという結論に及んだのか、その辺ももう少し話しを聞きたいものだ。

さて、常に脱トランスの話ばかりするのも不公平なので、一旦は脱トランスしてジェンダークリティカルの活動家となった女性が、やっぱり自分はトランスだったとカムアウトしたというタイトルを読んだので、そちらの話も読んでみよう。

こちら悪名高いLGBTQサイト「ピンクニュースの記事より

カイ・シャーバースは生物学的女性で代名詞は「彼女」。20歳の時に男性ホルモンを摂取し始めた。しかしすぐに彼女は自分は二元性ではなく、どちらかというと「ジェンダークィア」であることに気付いたという。

私は二元性のトランス男性として生きてみようと試したのですが、うまくいきませんでした。どっちかいうと自分はジェンダークィアという感じがしました。それで私はどっちかいうとレズビアンのタチだと思い始め、自分のそっちの方面を試してみたくなったのです。

カイはサポートを得ようとオンラインフォーラムに目を向けた。そんな折、彼女は「かなりターフっぽい」女性に出会ったという。彼女もまたオンラインで脱トランスに関する情報を読んでいた。

私たちは二人ともトランスフォビックもしくはジェンダークリティカルフェミニズムに引き込まれてしまいました。なぜってこの人たちは私たちみたいな話に食いつこうとしていたからです。

なんか納得いきました。ブッチレズビアンをトランスさせようという圧力があるとか、内面にあるミソジニーのせいだとかいう話を聞く前から、私は自分のブッチレズビアンという面を取り戻したいと思っていたし、

その後数年間にわたり、カイは反トランス思想にどんどんはまっていったという。そして過激派フェミニストの間で脱トランスの代表のように祭り上げられてしまった。

カイは以前にも拙ブログで紹介したことのある女性のみのコンサートミシフェスとでブースを開設し、多くのレズビアンたちと話をした。彼女はこうしたレズビアンたちから得た注目を歓迎したという。彼女はこれらの女性達と仲間意識を持ったのだ。

しかし彼女は何となくこの繋がりは反トランスという信念のみによるような気がしたと言う。カイ自身脱トランスが悪いとは思っていない、だが、脱トランスはえてして過激派反トランスに頼ってしまう傾向があるという。

2018年の暮、カイは宗教保守の作家ライアン・T・アンダーソンの反トランス著書 When Harry Became Sally: Responding to the Transgender Moment(ハリーがサリーになった時、トランスジェンダーモーメント に応える)に無許可で引用された。

カイの体験が右翼保守キリスト教徒に誤用されたのはそれが最初ではなかった。その頃にはもうカイはトランスとしての体験で傷ついたわけではないこと、自分がジェンダークィアでありトランスであることを受け入れていた。しかし今更それを言うことは他の脱トランスの女性たちから叩かれることが解っていたため声に出せなかった。

この本によって彼女はTERFと極右翼の関係に気付いて恐れおののいた。過激派フェミニズムは家父長制と戦い破壊することが目的だったはずなのに、右翼と手を組むなんてあり得ないと思ったのだ。

私はこれらのフェミニストたちは単に私を利用しているのだけなのだと気づいたのです

内容を読んでみて、これは私が思っていた内容ではないことが解って嬉しい。カイはもともとトランスジェンダーなどではなかった。彼女は単に男っぽいレズビアンだったのであり、最初から男性ホルモンなど摂取すべきではなかったのである。そしてそのことに誰に言われたのでもないのに自分で気付き、永久的なダメージを受ける前にブッチレズビアンとしての道を歩み始めていたのだ。元々トランスでなかったのだから脱トランスにもなりようがない。

私が思っていたような、脱トランスしたのに再びホルモンを摂取してトランス男性として生きているという女性の話でなくて本当に良かった。

問題なのはこの種の人は、なにかのグループに所属していないと不安になるようで、最初はトランスカルト、そしてそこが居心地がわるくなると今度は反トランスカルトへと移行したのだ。

よく過激派を説得することはできないが改宗させることは出来るというが、まさしくその通りだ。彼女がいうように、脱トランス界隈にも自分にとってトランスは解決策ではなかったというのではなく、トランスジェンダリズムそのものが悪いのだと思い込む人も多いのだろう。だから自分には合わないがトランスそのものが悪いとは思わない、という人たちを受け入れることが出来ないのだ。

さて、この右翼とのかかわりについてなのだが、私はトランスジェンダリズムに反する考えに右翼も左翼もないと思う。なぜここに宗教右派とか極右翼とかいう話が出てくるのだろうか?

それにもし、反トランスジェンダリズムの考えが左翼よりも右翼とのほうに共通点が多いのだとしたら、自分らを反トランスの過激派フェミニストたちは、左翼という思想そのものを考え直す必要があるのではないか?

というわけで、今日は脱トランスした退役軍人の話と、脱トランス運動から離脱したレズビアン女性の話を紹介した。

意外に多い、いい加減な診断で性転換手術を受けて後悔する患者達 – Scarecrow in the Strawberry Field (biglizards.net)

後悔する性転換者の話を隠滅するトランス社会 – Scarecrow in the Strawberry Field (biglizards.net)

性同一性障害の治療は手術よりもカウンセリングが望ましい – Scarecrow in the Strawberry Field (biglizards.net)


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アメリカ中間選挙直前、ペロシ下院議長の夫と共和党選挙運動員への暴力事件にみるメディアのダブルスタンダード

アメリカは11月4日の中間選挙を控えて、共和党も民主党もラストスパートに入っているが、そんな中で二つの暴力事件が起きた。ひとつはフロリダの共和党運動員が近所訪問をしていた際に民主党支持の男二人から殴る蹴るの暴行を受けた事件、もうひとつは民主党下院議長のサンフランシスコ自宅でナンシーの夫ポールがハンマーで襲われた事件この二つを巡るメディアの報道のダブルスタンダードぶりをご紹介しよう。

まずフロリダの事件。事件直後フロリダ代表共和党のマーク・ルビオ上院議員は自分のツイッターで「昨晩、我々の運動員が私とディサンティスの名前のついたTシャツを着ていたところ、4匹の畜生から『この#Hialeah #Florida地区には共和党は立ち入り禁止だ』といって暴力的に襲われた。彼は内臓出血、顎の骨折をし、顔の整形手術が必要となった。」

ルビオのツイートには無残にぼこぼこにされた被害者の男性クリストファー・モンゾンさんが病院のベッドに横たわっている写真がそえられていた。

これに関してフロリダのローカルテレビは、共和党がこの運動員に7千ドル払っていたこと、SPLCによればこの男性が白人至上主義思想を持っていたことなどを報道した。また、別のメディアでは運動員が襲われた理由が政治的なものであるということにも疑問視する報道もあった。これについて質問を受けたルビオ議員は怒りを隠しきれずに記者たちに怒鳴った。

ルビオ:あなた方が加害者のことではなく被害者に注目しているとは恥ずかしいことだ。加害者についての質問はないのか?彼らがキャリア犯罪者であることは?

記者:そのようなグループと繋がりのある人をスタッフにしておくことに抵抗はないのですか?

ルビオ:彼は犯罪の被害者だ。それに彼はそれらの思想を拒否した。我々は考えを変えてそういう思想から立ち去ることを奨励する。この若者が過去に何をしていたかは知らない。だが彼はそれを拒否した。これは言わせてもらう、我々が焦点をあてるべきなのは彼を襲った二人の暴徒にだ。

実際にこの被害者が白人至上主義グループと関係があったというソースが悪名高い左翼ヘイト団体のSPLCでは信用に価しない。しかしルビオ議員の言う通り、もし過去にそんな過激な思想を持っていたとしても改心して今は共和党支持になったというなら、それはそれで称賛されるべきことだ。この報道のしかたにルビオ議員は自身のツイッターで、

月曜日から南フロリダのローカルニュースは被害者がすでに拒絶して後悔している過去を引き合いに出し、共和党運動員への暴力を正当化しようとしているのはまったくもって遺憾である。

また犯人たちの動機についても、ディサンティス・ルビオのTしゃつを着て選挙ビラを配っていただけの男性が全く面識のなかった暴徒に襲われた理由が政治的ではないと結論付けるほうがおかしいだろう。

さて、二つ目の事件はサンフランシスコのナンシー・ペロシ邸宅でナンシー留守中一人で留守番していた夫のポールさんが襲われた事件。10月28日の深夜、ペロシ氏は警察に奇妙な電話をし、電話を切らずにそのままにしていた。オペレーターは何かが起きていると気づき警察官を派遣した。そこで警官たちはポールさんと犯人のデイビッド・デパぺが一つのハンマーを取り合っているところに遭遇。デパぺがポールさんからハンマーをとりあげポールさんに殴りかかったところで警官がデパぺにタックルして取り押さえたというもの。ポールさんと犯人は病院に運ばれた。

警察の記者会見ではこのデパぺという男がどんな男で、いったいどうやってペロシ邸宅に入ったのか、どういう事情でペロシ氏を襲い掛かるに至ったのかという話を全くしなかった。にも拘わらず、すでにメディアは犯人はトランプ支持者だの政治的な理由だのと根拠もないのに大騒ぎ。

しかしアンディー・ノーのリポートによれば、犯人は超リベラルなバークレー市にヒッピーが集まる共同住宅に住んでおり、その家の外側にはBLMの旗が掲げられていると言う。しかも本人は地元では知られたヌーディストで陰謀論者だという。ど~もMAGAトランプ支持者とは程遠いイメージだ。

共和党関係者が暴力事件の被害者になると、犯人像より被害者の過去に言及して、あたかも犯罪が正当であるかのように報道するメディアは、被害者が民主党関係者であると加害者の人物像がはっきりしないうちに保守派だの共和党支持だのMAGAだのとデマを平気で垂れ流す。

まあいつものことなので驚きはしないが。

ただペロシ邸宅の事件はちょっとおかしな点が多すぎる。ペロシ宅はサンフランシスコの高級住宅街にあるが、壁に囲まれ要塞のようになっている。そんなところに男が簡単に侵入できたというのも不思議な話である。それに警察はデパぺがペロシ宅に押し入ったとは言ってない。もし押し入ったなら二階の窓を壊してはいったとか、玄関をぶち破ったとか、もっと詳しい情報が表にでてきてもいいはずである。ペロシ宅に警報装置が付いていないとは思えないし。

ペロシ議長は大統領継承権三番目の非常に大事な地位にある人物だ。いくら留守宅とはいえ、家族が襲われるような大事件が起きたのである。事件に関するもっと詳しい情報が報道されてしかるべきだ。

アップデート 1:どうやらペロシ氏と犯人のデパぺは知り合いだった模様。ペロシ氏が警察に犯人にわからないように通報した時、氏は犯人を名前の「デイビッド」と呼び、友達だと言ったと言う。先の報道でデパぺは「老人への加害」の罪に問われているとあったが、これは老人と加害者との間に面識のある時のみの罪だそうだ。とすればこの話、ペロシ氏が政治的な理由で襲われたと言う話はだいぶおかしくなってきたな。

アップデート2:犯人のデパぺは自分はペロシ氏とは同性愛の愛人で麻薬の件で揉めて喧嘩になったと証言しているそうだ。ペロシ氏はちょっと前に飲酒運転で捕まっているので、私はもしかしてデぺパはペロシ氏の麻薬売人なのではないかと思っていたのだが、まさか愛人とは、、ベランダへ続く窓ガラスが内側から割られていたことからも、この男が外から侵入したのではないことは推測できたが、やっぱりそういうことか。


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フロリダ州脱トランスの声をきいて子供のトランス肯定治療を禁止すると決定

アメリカではデイリーワイヤーのマット・ウォルシらが筆頭となって、子供をトランスジェンダーに誘導する危険なトランス肯定治療をやめさせようという動きが勢いを増している中、本日フロリダ州で行われていたトランス治療に関する公聴会で、医療専門家や脱トランス(性転換をやめて元の性に戻った人々)らの証言の後、フロリダの医療委員会は今後子供のトランス肯定治療を禁止すると決定した我々反トランスジェンダー活動のひとつの勝利である。

写真:公聴会で証言した脱トランスの人々

フロリダの医療委員会(The Florida Board of Medicine and the Florida Board of Osteopathic Medicine Joint Rules/Legislative Committee)は本日オーランドで行われていた公聴会で、今後トランスを自認する未成年に思春期抑制剤投与や異性ホルモン投与及び手術を禁止すると決定。

5時間以上にわたる審議では、様々な医療専門家が子供のトランス治療は利益よりも弊害の方が大きいと証言。すでに子供のトランス治療はスエーデン、フィンランド、そしてイギリスなどで禁止されていることなどが話し合われた。

専門家らの証言の後で、拙ブログでも以前に紹介したクリオ・コールを含む数人の脱トランス者たちが自分らの体験談を話した。

最近になって、勇気を出して自分の脱トランス体験を話す人たちによって、トランスジェンダーという概念への見方がだんだんと変わりつつある。特に子供の性転換は多くの人にショックを与えている。それで、これまでトランスジェンダー活動家(TRA)側の言い分ばかりがまかり通り、学校でもメディアでもビッグテックのソーシャルメディアなどでも、ほとんどTRAへの批判が聞かれなかったのが、最近になってTRAを批判する声がだんだんと大きくなっている。

これまでTRAに反対していたのは、当初からTRAの危険性に気付いて警鐘を鳴らしていた過激派フェミニストたちが主体だったが、多くのフェミニストたちがアカデミアの人間だったこともあり、TRAは彼女たちの仕事を脅かすなどして、多くのフェミニストを沈黙させることに成功してきた。

しかし最近、TRAの脅しに屈しない人々が増えて来た。有名どころでは作家のJ.K.ローリングだが、TRA方針で不当に差別されている高校生やその親たちがだんだんと声を上げるようになってきたのだ。

この傾向が明らかなのはTRA側の反応である。本日見つけたこのコラム「無知が扇動する最近のアンチトランスジェンダーの理論点」ウイステリア・デング著などがいい例。

デングは「ジェンダー脱トランスにまつわるヒステリアは科学的真実と必要な治療から一般市民から隠す恐れがある。」と始める。デングは保守派メディアはソーシャルメディアのエコーチェンバーで紹介されている脱トランスの話は信用性に欠けるだけでなく、脱トランスなど保守派がいうほど多くないと言い切る。

実は、ツイッターでも脱トランスの数は全体の約3%で取るに足らないと言ってる人がいた。その人に非常に適切な返答をしている人がいた。それは「数が少ないというのであれば、トランスジェンダーの数など人口の1%にも及ばない。その人たちに注目しなければならないと言い始めたのはTRAのほうではないか?」まさしくその通りだ。数が少なければ無視してもいいというなら、何故我々はこうもトランスジェンダーに付き合わされているのだ?

デングによれば性転換手術を後悔する人は1%以下だと言う。しかし多くの脱トランスが証言しているが、後悔するのは手術後数年経ってからだという。女性から男性への性転換希望者が爆発的に増えたのはここ4~5年のことなので、この人たちのどれだけが数年後後悔するかは完全に未知数である。デングは後悔する理由について、ジェンダー自認が変わったというより差別や身の安全を心配して脱トランスする人が半分以上だと主張するが、トランス界隈は脱トランスに非常に攻撃的であるから、そんな統計をきちんととったとはとても信じられない。

デングは最近のアンチは子供への転換治療を幼児虐待と言い、子供への治療は早すぎると言うが、子供の性違和はこれまで考えられていたよりずっと多いことが解っていると言う。そして最近行われた調査によれば子供の頃に社交的にトランスした子供の97%が5年後もトランスやノンバイナリを自認しているという。

しかしTRAは2歳児や3歳児まで性違和があると主張するのだから、五年後の7歳や8歳で気が変わっていなかったとしてもおかしくない。特に周りの大人たちが事あるごとにその子に、お前は異性だと洗脳し続ければ当然のことだろう。問題なのは、この子たちが思春期を越してもその気持ちが変わらないかどうかなのだ。これに関しては子供の頃に性違和を訴えた子供の90%近くが思春期を超すと自分の性を受け入れるようになるという調査がある。注目すべきなのはそっちのほうだろう。だがデングは性違和肯定治療を受けたこどもたちの精神状態はすこぶるよく、反対に治療をうけなかった子供には多大なる悪影響があると言う。しかしデング自身がトランスジェンダーで金儲けをしているセラピストなのだから、そういうのは当然だろう。

笑っちゃうのはこの問題についてデングが性転換治療は政治討論でもなければ、哲学でもましてやツイッターなどで議論される問題ではないと主張していることだ。トランスジェンダリズムは十分に政治討論だ。TRAがそうさせたのだ。

そしてもちろん最後にはトランスジェンダーが存在する権利を疑問視するのか、トランスの子どもが受け入れられ愛される権利はないというのか、などと藁人形論を持ち出す。

誰が性違和に悩む子供に治療が必要ではないと言った?我々はそういう子どもに必要な治療はカウンセリングであり、ホルモン漬けにして将来不妊になるような不可逆的なことをやるなと言っているのだ。

今回のフロリダ州での決議は子供をTRAから守る第一歩である。しかし他所の州もこれに見習ってどんどん子供への危険な治療を即禁止することを願うものだ。

非常なバックラッシュに遭いながら、勇気をもって証言した脱トランスの人々に心からお礼を言いたい。


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トランスジェンダリズムの狂気から目覚めつつある欧米諸国

ここ最近、トランスジェンダリズム(TRA)に対する人々の見解が変わってきているように思える。ちょっと前まではTRAを批判するだけでTERF(ターフ)だ、トランスフォブだと言われたものだが、最近はトランスを批判したからといって自動的にキャンセルされることはなく、J.K.ローリング女史だけでなく、スポーツ界や芸能界の有名人でも行き過ぎたTRAアジェンダに警鐘を鳴らす人が増えて来たような気がする。

子供の性転換に批判あつまる

私は昔からトランスキッズという考えに脅威を感じていた。子供をトランスジェンダーに仕立て上げるのは幼児虐待だと言って来た。単に子供に異性の服を着せるとか異性の名前で呼ぶとかくらいならまだましなほうで、思春期前の子どもに成長抑止ホルモンを投与したり、13~4歳の少女の乳房を切除したり、ひどいのになると16歳の少女の子宮摘出手術を行う病院などもある。

これらの極端な「治療」を受けた少女たちが大人になって後悔し、脱トランスとして世にその危険性を訴える動きが出て来た。

イギリスで未成年の性転換治療を行って来たタビストックジェンダークリニック(Tavistock child gender identity clinic)は、そのジェンダー肯定治療が外部からの批判はもとより内部告発などもあり、7月の終わりに閉鎖された。このGender Affirmingと呼ばれるカウンセリングは、単に自分には性違和があるのではないかと悩んで訪れる患者に対して「あなたには性違和がある」と肯定するもので、肯定以外のカウンセリングは禁止というやり方だ。つまりジェンダークリニックへ行ったら最後、有無も言わさず全員が社会的にも医療的にも性転換への道を歩かされるという仕組みである。

イギリスのジェンダークリニック閉鎖に続き、オーストラリアでもジェンダー肯定治療が性違和治療に適切であるかが問われるにようになった。こちらがその記事。Beyond affirmation.

記事によると、オーストラリア最大の精神科医協会The Australian Psychological Society (APS)はその会員数24000人を誇る大組織だが、先日同協会はアメリカのジェンダー専門家によって作られたジェンダ肯定治療のやり方が正しいのであるかどうか見直しをすることになった。しかしこの見直し調査は時間がかかると思われており、調査結果による方針転換の公式発表が出るまでには2年くらいかかるかもしれないとのことだ。

ジェンダー肯定治療が正しいかどうかという疑問提議をすること自体が差別的だとしてそのキャリアに多大なり打撃を与える危険性があるため、この調査団に参加する医者たちも相当な覚悟が必要である。それでもこの治療への見直しをしようということになっただけでも、かなり風向きが変わってきたように思える。

去年の9月、ローヤルオーストラリアンとニュージーランド精神科大学(RANCP)がトランスジェンダー方針に、もう少し注意して取り組むべきだという方針を明らかにしたところ、オーストラリアのトランス団体(AusPATH)から生得的性に無理矢理変えようとする非道徳的やりかただと批判があかった。いや、もし治療によって性違和が治り、生得的性を受け入れられるなら、それが一番いいことではないのか?

さて、アメリカでは、多くのジェンダークリニックが未成年の性転換治療を行っているという話が公になるにつれ批判の声も聞かれるようになってきた。特にポッドキャスターのマット・ウォルシが映画What is a woman?「女性とはなんぞや」の中で、思春期を遅らせる成長抑制ホルモン投与や不可逆的な手術が未成年に行われていることを暴露したため、子供への治療が注目を浴びるようになったのだ。

それでこれまで自慢げに未成年の性転換治療について広告まで出していた小児科病院や、それを支持していたメディアが、突然アメリカでは未成年の性転換手術など行われていないと惚けだした。

私もツイッターでその話をしたら、子供の性転換など行われていないと主張する人々に袋叩きにあった(笑)。私がいくら証拠を提示しても「嘘だ、嘘だ、うそだあ~」というだけで全く何の議論にもならなかったのだが。

つい先日、リベラルが自分らでTikTokを使って発信しているビデオをそのままツイッターで紹介しているLib of TikTokというアカウント主がいくつかの小児科病院に未成年少女の性転換手術を求めている母親を演じて電話をしたところ、16歳での子宮摘出手術はオーケーという病院があった。そのやりとりは録音されており、LOTTがそれをツイッターで暴露したため大炎上となった。

日本でもそうだが、自分はトランスジェンダーだと言い出した子どもを担ぎ上げて、テレビのドキュメンタリーでトランスの子どもを持つ親はこんなに大変だ、学校などで色々差別されたりしている、とまるで美談のように取り扱っているが、実際はこれはムンハウゼン代理症候群と呼ばれる幼児虐待の変形と言える。これは親が同情や注目を浴びたくて子供に毒を盛るなどして病気にし、その治療をする献身的な母を演じる症候群である。

ある母親は自分の子どもは2歳の時から自分を異性だと言い出したなどと言っていたが、そんなことがあるはずがない。いや、もしそんなことを言ったとしても、正常な母親なら「ああそうですか」と聞き流し、子供が成長するのを待つものである。そんな幼児の言ったことを真に受けて異性として育てるとか気違い沙汰である。

ドラアグクィーンショーへの批判高まる

以前からケバケバに化粧をしたピエロのようなドラアグクィーンが幼稚園児にエロ本を読むイベントが起きている話はしてきたが、最近とみにこの状況が激化している。6月がレインボー月間とかだったとかで、いあちこちでプライドパレードが行われたが、昔はゲイやレズビアンだけのお祭り騒ぎで、結構性的な描写もあったため、出席者も路上の観客も大人だけというのが普通だった。

だが最近は子連れの家族なども観客として訪れ、子供たちの前で素っ裸の大人が腰を振ったり、卑猥な恰好をしたドラアグクィーンが子供を膝に乗せるなどのパフォーマンスをして批判を浴びている。

それだけにはとどまらず、ドラアグクィーンが出演しているナイトクラブでファミリーフレンドリーなどと言って小さな子連れの家族をまねき、そこでストリップを行うなどというイベントがあちこちで起きている。普通お酒のでるナイトクラブには未成年は入れないことになっているのだが、彼らは法律などなんのそのである。

先日もテキサスで日中にファミリーフレンドリーというドラアグショーが行われ、多くの保守派父母たちが抗議に現れたが、その抗議者を近づけないために小銃で武装した黒装束のアンティファ連中が現れるなど、だんだんと危険な状態が起きている。

強まるLGBTQへのバックラッシュ

LGBTQの運動は当初おとなしかった。彼らのやり方は常に一般市民に気付かれないうちに自分らのアジェンダを地方政府や教育委員会に手をまわして押し通してしまおうというもの。それで一般市民が気が付いた時にはとんでもないことになっている。

最近、彼らはもう大人しくしている必要がないと思ったのか、教育の現場でも公共の場でも、臆面もなく性的なパフォーマンスを披露し、女性空間や女子スポーツを侵略し、あからさまなペドフィリアまで奨励するようになった。

今までトランス活動家の過激な運動に気が付いていなかったごく一般の人々も、女子風呂に半分勃起した男が入って来たり、行きつけのYMCAの女子シャワー室に男が居座ったり、キャンプ場の女子トイレで男がいるなどといった事態に遭遇し、しかも苦情を言った女性の方が施設から追い出されるなどという理不尽な目にあって、ちょっと待てよ、そんな話きいてない、いったいこのトランスジェンダーってどういう運動?とやっと気づき始めたのだ。

TRAやLGBTQが傍若無人になればなるほど、一般人の反感を買い、バックラッシュは酷くなるだろう。これまでのように疑問提示することが差別だなどと言ってみても、怯まない人々が増えるだろう。特にLGBTQに迎合したお目覚め主義(WOKE)を機用した企業が次々に批判されるようになれば、企業も商売である、役に立たないLGBTQなど手のひらを返したように見捨てるだろう。

今はまだ彼らへの抵抗は始まったばかり、しかし一旦普通の人が抵抗するようになれば、堰を切ったように彼らの独裁運動は破壊されると思われる。


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