思春期ブロッカーを摂取し去勢後に後悔した若い脱トランスの悲劇

以前にも思春期ブロッカー摂取後乳房除去手術まで受けて後悔した16歳の少女の話をしたことがあるが、今回は13歳から思春期ブロッカーを摂取し、19歳で去勢手術を受けた後に後悔した脱トランスの青年についてお話したい。Detransitioned boy castrated by doctors warns kids about perils of gender ideology: ‘Patient for life’ (msn.com)

この青年コービー(仮名)は11歳ごろから女っぽい少年だった。トランス活動家のいう幼いトランスのチェックリストにすべてチェックできるような子供だったという。女っぽい男は愛されないと感じていた。しかし今は男としての自分を取り戻そうと努力しているという。「でも難しいです。僕には女性のようなヒップもあるし睾丸もない。頭蓋骨も十分に男として育たなかったから」

コービーは今思うと医療によるトランスはある意味自傷だったのではないかと語る。何故なら彼は自分の内面にある同性愛偏見(ホモフォビア)に苦しんでいたからだ。不幸なことに彼がそれに気づいたのは去勢手術を受けてしまってからだった。

彼が自分はトランスジェンダーなのではないかと思ったのはユーチューブでトランスジェンダーについて観たのがきっかけだ。

Kobe shares his story detransitioning and discovering himself in an interview with Fox News Digital. Photos used with permission to Fox News Digital

それを観てコービーは自分が考えていたような恥かしく忌まわしいゲイ男性にならなくて済むんだと思ったという。

コービーは11歳の時に親に自分はトランスだとカムアウトした。無論親は最初は拒絶したが、オンラインで学んだ「死の切り札」を使って親を説得した。この「死の切り札」とは、俗にいう「死んだ息子と生きてる娘とどちらが大切だ?」という自分の命を人質にとる脅迫のことである。ネットにはすでに思春期ブロッカーを摂取しているすこし年上の子供たちが、どうやって反対する親を説得するかという悪知恵を幼い子供たちに吹き込んでいるのだ。コービーは自分には自殺願望など全くなかったと語る。

コービーは13歳で思春期ブロッカーを使い16歳で女性ホルモンを摂取、19歳で去勢手術をした。

「僕は精神健康に役立つことを期待してました。でも何の役にも立たなかった。僕はこの時間を無駄にしてしまっただけです。そして僕は一生難病患者になってしまったんだ。」

身体の成長は思春期ブロッカーのせいで永久に止ってしまった。そして副作用で慢性的に背中の痛みに苦しめられている。思春期ブロッカーは骨の密度の成長を止めてしまうため骨粗鬆症になる患者が多いことは広く知られている。

コービーはブロッカーは成長を阻止しただけでなく人生までも止めてしまったという。やる気や幸せまでも抑制してしまったというのだ。コービーは性機能も性感も大幅に失くしてしまった。精神的にも身体的にも常に苦痛を感じている。

女性ホルモン(エストロゲン)に至っては、認知に大きな悪影響を与え、常に頭がボーっとしている感じがし、話の途中で何を言っていたか忘れてしまったりした。ホルモンを辞めて何か月か経った今ですらも時々思考が途中で止ってしまうという。

「常に脳に霧がかかっているようで、ある時は発狂状態にまでなりました。ホルモン交換治療を受けてる僕の知り合いの男性の多くが同じ経験をしています。エストロゲンは人をキレさせるんです」

これを読んでいて思い当たることがある。トランスジェンダリズムに反対する女性や保守派の人びとが演説などをすると、決まって集まってくるトランスジェンダー活動家達が居るが、彼等は髪の毛をピンクや紫に染めてピエロのような恰好をしているだけでなく、その眼付が尋常ではないのだ。彼等は常に相手に向かって唾を飛ばしながらわめいているが、一体何が言いたいのかさっぱりわからない。彼等は決して落ち着いて向き合って討論をしようなどとはしない。これは女性から男性のFtMでも男性から女性のMtFでも同じく言えることで、彼等に共通しているのは非常に狂暴的であるということだ。

またエストロゲンによって新陳代謝が崩れてしまい肥満に悩むあまり危険な摂食障害を起こしてしまったという。私が知っているブロッカーを摂取した二人の少年のケースでも、二人とも肥満に悩んでいた。

コービーの主治医は去勢手術を美化してコービーに薦めた。計画は最初からブロッカーそしてエストロジェンそして性適合手術(SRS)だった。これは思春期ブロッカーは子供たちが自分の性別をはっきり決められるまでの休憩のようなもので、辞めれば普通に元の性で思春期を迎えられるという活動家達の表向きの発言とは違っている。

これも以前に聞いた話だが、ブロッカーを受けた患者のほぼ100%が性転換手術へと進むというのも、医者たちは最初から彼等を元の性に戻すつもりなど全くないからなのだろう。

コービーの手術を承認した医師の診断書にはホルモン交替治療は成功しコービーは精神的にも安定していると書かれていた。しかしコービー自身に言わせると、それは嘘だという。

「どれもホントじゃありませんでした。僕は安定してなかった。死にたかった。常に自分じゃないものになろうとしていた。本当にひどかった。本当にひどくて、あ、すいません、エストロゲンで、何でしたっけ、考えを忘れました。」

SRS手術は医療保険の関係で延期されたため、睾丸摘出手術をすることになった。当時の彼はテスタストロンが悪の根源だと思い込んでいた。また医者もSRSの過程として役に立つと言った。しかしそうはならなかった。睾丸を摘出してしまったため、身体が男性ホルモンを生産することが出来なくなった。それでコービーは現在人工的にテスタストロンを摂取しているのだという。

「正直な話、再び生きていると感じられるようになりました。元気が出て来ました。如何に異性ホルモンが身体に悪いかという証拠です。本当に悪いのです。」

手術の痕は、いまだに時々激しい痛みを感じることがあるという。特に性的に興奮すると痛むという。また排尿にも影響がある。

「手術の後、多くの人が自ら命を絶つことになるのだと知りました。正直なところ、もし僕の性器を女性器のように反転させることが許されていたら、数年後に僕はここにいなかったと思う。」

女性ホルモンが精神を不安定にするとか、SRS手術後に自殺する人が多いという話を聞くと、先日亡くなったりゅうちぇる氏のことを考えずにはいられない。彼もまたホルモン治療の副作用の犠牲になったのではないだろうか?

コービーの家族は彼を受け入れ女性としてパスするようにもなっていた。しかし彼は幸せではなかったという。最初はその気持ちを否定しようとしたが、色々考えているうちにトランスジェンダリズムと言う概念がいかに非常識なものであるかに気付いたという。

「トランス女性には生理があるといったり、女性スポーツや女性更衣室では男性器がむき出しになるのが当然で、トランス女性は女性刑務所に入るのが当然だとか言ったしてる。トランスジェンダーの権利が、実際の女性の権利を追い越しているのを目の当たりにしました。それを正当化することはできなかったのです」

コービーは今後のプランとして、科学が好きなので動物の世話をするキャリアを目指したいという。生物学を勉強して絶滅危機にある動物たちを救いたいのだそうだ。コービーはトランスで居る間、トランスで居ることばかりを考えていて他に趣味も興味もなかったため、今はそうしたことに再び取り組んでいきたいという。

僕は自分が経験したことに対して、とても強いと思っています。僕は思いやりのある人間です。性同一性障害やあらゆることで苦しんでいる子供たちのことを気にかけています。彼らには助けが必要だと思います。でも(性転換)は助けになるとは思わない

トランスジェンダー活動家は子供の頃に性転換を始めて後悔をする人の数は非常に少ないと言っているが、マット・ウォルシも言っていたように、思春期ブロッカーを使ってこんな幼いころから性転換させるなどということが起き始めたのがつい最近のことだ。その影響がどのようなものであるかなど何十年も経たなければ正確に把握することなどできない。しかしその間にもすでに20歳にもならない若者たちが、自分らの間違いに気づき後悔し一生苦しまなければならない痛みを感じているのである。

私は昔から性同一性障害の治療がSRSであるということに多大なる懸念を抱いていた。大人の場合でも許されるべきだとは思わない。ましてや性欲を感じたこともないような幼い子供たちから一生、生殖機能を奪い取り性的快楽を感じることもできないように傷つけてしまうなんて許されていいはずはない。

Continue readi


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増える若年層のトランス後悔者

私は何度も何度も子供の性転換治療は幼児虐待だと言って来た。年端も行かない子供に自分の性自認などはっきり解るはずがない。特に思春期んの子どもの心は揺れ動く。そんな時期に不可逆的で危険なホルモン治療や、ましてや乳房除去などという恐ろしい手術などしていいはずがない。そんなことを許す(時として奨励する)両親や医師たちの責任は重い。

この話はちょっとツイッターで紹介するだけで済まそうと思っていたのだが非常に反響が多かったので、こちらでも書き留めておこうと思う。最近早期のトランス治療を後悔して元の性に戻る、いわゆるディトランスをする若者が増えているという。

例えば、クロエ(Chloe)という少女は、12才の時自分はトランスだと断定し、13歳で両親にカムアウト。すぐブロッカーと男性ホルモン接種。15才で乳房除去。その後一年未満ですべてが過ちであり自分はやっぱり女の子だったと気づく。すべてが16才になる前に起きた。

これはシステムの失陥です。私は文字通り臓器を失ったのです。私は黙っていることはできません。これについて私は何かをしなければならない、そして私の話を警告として広めたいのです。

Chloe Cole transition
At 12 years old, Chloe Cole decided she was transgender. At 13, she was put on puberty blockers and prescribed testosterone. At 15, she underwent a double mastectomy. Less than a year later, she realized she’d made a mistake.

思春期前後の女子たちを襲うこのROGDという現象については以前から私も紹介してきた

最近聞くようになった言葉に Rapid Onset Gender Dysphoria (ROGD)というのがある。突然急速に起きる性同一性障害という意味で、子供の頃はごくごく普通の子だったのに思春期を過ぎるあたりから突然自分の性に違和感を持ち始める症状のことをいう。多感な女の子の間で多い現象だ。

ROGDの名づけの親はリサ・リットマン女史という元ブラウン大学の教授。女史によれば、多くの女子たちは周りからの同調圧力によって非常な影響を受けているという。この記事が紹介する二人目の若い女性の話はまさにその同調圧力が原因。

ヘレナは現在23才だが、14才の時ネットのTumblrに嵌ってしまい、シスであること異性愛者であること白人女子であることがすべて悪いことであるかのような洗脳をうけ、性転換をしなければいけないという圧力を感じたという。

この記事を読んでいて思ったのだが、先日も娘が2歳の時にカムアウトしたと言い張る母親の話を紹介した時も、幼少期のトランスジェンダーは家が比較的裕福な白人家庭が多いという話をした。なぜトランスキッズは裕福な白人家庭を選んで生まれてくるのか、これは今アメリカで蔓延している批判的人種理論(CRT)と密接なつながりがあると考えられる。

昨今アメリカでは被差別者であればあるほど特権階級であるとされる風潮がある。評論家のデイブ・ルーベンが以前に「犠牲者オリンピック」と呼んでいた現象で、差別されてるとされる度合いが高ければ高いほど特別扱いされるのがCRTの思想である。そしてこの犠牲者オリンピックで一番下にくるのが白人シス男性、その次が白人シス女性、ということになる。最近は性指向が異性でも同性でも区別はなく、自分の身体と性自認が一致している人たちは皆「シス」と呼ばれて蔑まれる。

白人に生まれたというだけで、世の中のすべての罪を背負い、一生その罪の償いをしながら他のマイノリティーにひれ伏さなければならないのだと教え込まれたら、一体若い子たちはどんな気持ちになるだろう。そしてその屈辱的な階級から抜け出す方法があると言われたら、どうだろうか?

トランスだとカムアウトすればいい、そしてホルモン治療し整形手術して異性になってしまえば、白人シスとして生まれた罪の償いが出来るのだと説得されたら、その圧力に負けてしまう子が出てくるのは当然だ。しかも性に悩む子の多くが発達障害やうつ病といった他の精神疾患を持っているとなればなおさらである。

こうした話を読んでいると、何故アメリカの左翼連中がCRTやLGBTQ+概念を幼い子供たちに教え込もうとしているのかが理解できる。子供に判断力はない。子供は大人の庇護のもとに成長する。左翼過激派は子供たちを自分らの都合のよい歩兵に使おうとしているのだ。そして彼らを性的に目覚めさせることにより、ペドフィリア達にとって都合のいい奴隷にしようと考えている。なんという屈曲した思想だろうか。

これまで民主党支持の人たちでも、まさか民主党がここまで変態的な政策を取っているとは信じられないだろうし、そんな政策を支持するとは思えない。もしアメリカ市民が本当のことを知ったら、民主党の支持率など激減するだろう。だからこそ、左翼過激派は本当のことを隠すのである。

だが、アメリカは次の世代の子供たちを、こんな恐ろしいカルトに奪われるのを黙って見ていてはいけない。幼稚園や学校でLGBTQ+やCRT教育がされるのを放っておいてはいけない。子供たちを守るのは我々大人の責任なのだから。

関連記事:思春期前後の「性転換治療」は幼児虐待だ! – Scarecrow in the Strawberry Field (biglizards.net)


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イギリスのジェンダークリニックが性転換を後悔した女性に訴えられる

ジェンダークリニックの近年の傾向として、患者が自分は異性かもしれないというと、それに疑問を呈するのではなく、積極的に同意して性転換を早急に始めるというのがある。患者が自分で自分はこういう病気かもしれないと言ってるのを医者が適切な診療もせずに受け入れてしまうなどということは他の病気では考えられないことだが、何故かGID(性同一性障害)に関しては、本人の考えに疑問を呈してはいけないと主張する人達が大半である。そんななかでGIDと診断され性転換治療を受けた数人の女性たちとその親などがクリニックを相手取り訴訟を起こしている。

訴えを起こした女性の一人、ケイラ・ベルさんは子供の頃から男勝りのおてんばだった。子供の頃から徐々に性違和を感じるようになったが、ネットでトランスの話を発見してから、だんだんとその意識が強くなったという。そして性転換治療を始めるといつの間にかその道を歩み始めていた。

ケイラさんが診療所に紹介されたのは16歳の時、ほんの三時間半の診察で第二次性徴ブロッカーを処方された。しかしこの時点でもう少し突き詰めて診療が行われるべきだったとケイラさんは言う。「私が提案したり主張したりしてることに対してもっと疑問を投げかけてくれるべきでした。「そうしてくれていればかなり違っていたと思います。私の言ってることに挑戦してくれていれば。」

本当の精神科の医者なら、ブロッカーなどという極端な薬を処方する前に、「どうしてそう思うの?」と聞くのが当然のはず。それが「ああ、そうなの、じゃ、これ飲みなさい!」って何なんだよ、この無責任さは!16歳の子供なら、医者がいうんだからそんなんだろうと思い込むのは当然だ。

無責任といえばこのBBCの記事における第二次性徴ブロッカーに関する情報がいい加減すぎる。

【ブロッカーは乳房や整理、髭や声変わりなどの発達を一時的に止める薬である。生まれた性と自分が一致していないと感じる性同一性障害の子供に処方されることがある。これによって子供たちが体の変化を体験する前にもっと考える時間を与えることになる。国営保険によってこの薬の影響は戻せるとされているが、その影響については不明である。】

ブロッカーは成長を一時的に止め考える時間を与えるものなどではない。人間は第二次性徴によって重大なホルモンを分泌するようになる。男子も女子もこれによって骨や体の仕組みが大人になっていく、そして脳の発達にもホルモンは非常に重大な役割を果たすのだ。この時期に必要なホルモンが身体に分泌されないと、その後の成長に著しい悪影響を及ぼす。BBCはその危険性を単に「不明である」とだけ書き、実際に解っている危険性を全く無視している。

それだけではない。ブロッカーを処方された子供たちが、その後ブロッカーをやめてやはり元の性で生きていこうとなったケースは一件もないのだ。ブロッカーを処方されたら、その後は異性ホルモン投与となり、そして整形手術へとまっしぐらである。例外はないのだ。何が一時停止して考える時間を与えるだ!ブロッカーは性転換への第一歩。もう後戻りさせないのだ!

ケイラさんも例外ではない。一年後には男性ホルモンを処方され髭が生え声も低くなった。三年後に乳房摘出手術を受けた。

「最初はとてもホッとして幸せでした。でも時が経つにつれてだんだんと興奮が冷め幸せとも感じられなくなってきました。このままどんどん深みにはまっていくのを選ぶか、穴からはいでて肩の重荷を取り除くか決めることにしました。」

彼女は去年男性ホルモンの摂取を止め、今や女性であることを受け入れられるようになった。しかしここ10年の間に自分に起きたことを考えるにつけ腹が立ってきた。彼女は過去10年間妄想の中に生きることを許されてきた、そのおかげでまだ23歳というのにこの身体を背負って生きていかなければならない。

原告の弁護士たちは、子供はこのような将来の影響に関して正しい判断は出来ない、特に不妊の可能性についての判断など無理であると主張する。

診療所の元従業員によれば、ブロッカーはきちんとした診療なしで多くの患者に与えられており、中には12歳という子供もいたという。

さてこの記事ではトランス活動団体マーメイド代表の意見も書かれている。この団体は慈善事業を歌っているが、実際はトランス推進が目的で批判者をとことん叩くので有名。創設者は自分の息子をタイに連れて行って16歳で去勢手術をさせてしまった毒親である。

彼女は多くのGIDがブロッカーで命を救われており、ごく僅かな人達のためにその使用を禁止するのは行きすぎだと語る。ごく僅かというなら、GIDで悩む人の数がごく僅かなのであるから、そんな人たちのためにブロッカーをやたらに処方することの方が危険だろう。

だいたい性転換をしないと自殺者が増えると騒ぐ連中は、性転換手術を受けた人達の中にも多くの自殺者や自殺願望者が居ることに関する説明が出来ない。性転換手術が性同一性障害の治療として効果があるという証明は全くされていないのだ。

ともかく、こうした訴訟が起きることによって、GID治療が如何に活動家によって恐ろしい子供虐待になっているかを多くの人が学び、早急にこうしたクリニックが閉鎖されることを強く願う。


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後悔する性転換者の話を隠滅するトランス社会

最近アメリカではトランス活動家たちの権力が大きくなっているが、そんななかで性別適合手術という、いわゆる性転換手術を受けたことを後悔する人たちの話も聞くようになった。 私も以前に意外に多い、いい加減な診断で性転換手術を受けて後悔する患者達というエントリーでそんな人たちの話を紹介したことがある。

ただ、トランスそのものは祝福し奨励するLGBT社会も、手術を後悔する人がいるという話は隠滅するだけでなく、後悔しているというトランス者に対して暴力的脅迫をするので、実際にどれだけの人々が黙って悩んでいるのかその正確な数はつかみにくい。

つい先日も性転換を後悔する人々の話しを隠滅するトランス社会についての記事を読んだ。

この記事の著者はステラ・モラビト(Stella Morabito)で、彼女は性転換手術を後悔していると公言した人々がどのようにトランス社会から報復を受けたかを記述している。

アラン・フィンチ, オーストラリア住人。19歳のときに男から女への治療を始め20歳で去勢手術を受けた。しかし2004年、フィンチが36歳のとき、彼はガーディアン紙でこのように語った。

. . . 性同一性障害とは精神科医が作り上げたものだ。…基本的に性別を変えることなどできない。手術で遺伝子を変えることはできない。(性転換手術)は性器切断だ。私の膣は睾丸の袋に過ぎない。カンガルーの袋みたいなもんだ。怖いのは性欲を覚えるといまだにペニスがあったときのように感じる。ge==幻影肢症候群みたいに。すべてひどい冒険のようだ。私は女だったことはない。私はただのアランだ。 . . . 性別を変えることを切実に望む人に手術を薦めるというのは、例えて言うならば、拒食症の人に脂肪吸引手術を薦めるようなものだ。

フィンチはオーストラリアの性同一医院に対し誤診されたと訴訟を起こした。フィンチはまた「ジェンダーメンダース」(性別を直す)という組織を始め性転換を後悔するひとたちに手を差し伸べようとした。しかしこの彼の行動はトランス社会からの反応は敏捷で猛烈であった。

以来、フィンチの組織サイトは停止したままで全く更新されていない。フィンチの沈黙は非常に普通で、性転換後悔を公表するのはトランス社会では完全なタブー。その掟を破ればトランス社会からの恐ろしい攻撃が待っている。 にもかかわらず我々が時々この後悔している声を聞くことがあるのは、ハリウッドすらも彼らを完全にコントロールすることができない証だろう。

モラビト記者はトランス社会が掲げるトランスの真実さや幸せは事実よりフィクションだと語る。
レネー・リチャード、リチャードは1970年代のテニスプロ。当時はまだ珍しかった性転換手術のさきがけだった。テニスプロとして有名人だったので、すごい話題になった。それでリチャードはトランスの鏡、ロールモデルとしてがんばってるかと思いきや、そうでもない。1999年、リチャードはテニスマガジンでこんなことを述べている。

もし薬かなんかで当時私が受けていたプレッシャーを緩めることができたら、あのままの自分でよかったと思う。完全に備わった人間として。心の底で私は自分がセカンドクラスの女だとわかっている。トランスになりたい人たちから色々質問を受けるが、私は誰にも私を手本として従うようなことはしてほしくない。 現在は女装趣味とか性的な混乱によるうつ病などに関して薬を含め色々と選択の余地がある。女性として満喫しているかといえば、私は夢にみたほど満喫していない。手術を受けたがっている人たちからたくさん手紙をもらうが、私は皆止めるようにと言っている。 —Rene Richards, “The Liaison Legacy,” Tennis Magazine, March 1999.

マイク・ぺネー。ロサンゼルスタイムスで24年のベテランスポーツライターだった。2007年に突然休暇の後にクリスティーンとなってもどってくると宣言。一時はトランスの報道官的存在となってトランス社会から持ち上げられていた。ところが2008年、突然何の説明もなくクリスティーンはマイクにもどり、新聞のウェッブサイトにもマイクがクリスティーンだったことに関する説明は削除されてしまった。内部の人によると、ぺネーは結婚の破綻にショックを受けていたようで、2009年の11月自らの命を絶った。葬式には招かれなかったLGBT社会は、クリスティーン・ぺネーの追悼式を行なったが、マイクの名前は無視されていた。

これらは男性から女性への性転換者の話だが、もうひとつは女性から男性への転換を行なって後悔した人の話。

ナンシー・バーヘルスト、ベルギーの44歳の女性。乳房削除の手術の跡、そのあまりのひどさに自分は化け物になってしまったといって、ベルギーの安楽死法を使って自殺。44歳の若さでこの世を去った。それにしても自殺擁護もここまでくると犯罪ではないのかね。彼女は子供の頃から両親が男の兄弟たちばかりを贔屓するのをうらやましく思っており、男になりたかったのだという。

この間も紹介したが、トランスの自殺者は普通の人の20倍にも及ぶというのも、手術を受けた段階で家族や友達から孤立した個人が、後悔した時点でトランス社会から迫害を受け新しい友達からも孤立するという二重の孤立を感じるからなのではないだろうか。

もともとトランスの人々は自分の身体を受け入れられないという精神的な弱点を持っている人々であるから、このような大打撃に一人で打ち勝っていくのは簡単なことではないだろう。こうした人々の悩みを本来ならば受け入れるべきトランス社会が、反対に彼らを宿敵のように扱うことが、トランス社会の偽善を現している。

次回はトランス社会がどのように性転換後悔者を虐待するかについてお話する。


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意外に多い、いい加減な診断で性転換手術を受けて後悔する患者達

この間、自分を男子と思っている中学生女子生徒と学校側との訴訟について書いた時に、性同一性障害の実態について色々と検索していた際、男性から女性への性転換手術をしたことを後悔している男性達の告白サイトを日本語でも英語でも多数発見した。彼らの告白を読むに付け、私が常々感じていた性同一障害の治療を即「性適合手術」に結びつけることの悪を改めて確認することとなった。

ずいぶん以前に男から女への性転換手術をした人たちの話を何かのドキュメンタリーで観た事がある。その番組によると、性転換には時間がかかり、色々な段階をふまなければならないとあった。先ずは患者が本当に性同一性障害であるかどうかの精神診断がされ、女性ホルモン投与が適切な治療法であるかどうかが吟味される。患者は手術前に少なくとも一年間女性として暮らす、そしてそれで絶対に女性になりたいという願望が失せない人のみ手術を受けることが出来る、というものだった。

ところが、私が読んだ数々のサイトでは、金儲け主義で性転換手術を行う病院がいくらもあり、カウンセリングもいい加減で、本人が「自分は女性であるべきだと思う」と言っただけで即女性ホルモンを大量に処方したり、「一年間女性として暮らした」と本人が言いさえすれば、その確認もなしに簡単に手術を許可する医者がいくらでもいるということを知った。これはアメリカでも日本でも程度の差こそあれ事情は同じようである。

それで実際には複雑な精神病に苦しむ患者が自分は性同一性障害者だと錯覚し性転換さえすれば自分は幸せになれると思い込み極端で取り返しのつかない去勢手術に及び、女性ホルモンや手術の後遺症及び精神的な打撃に苦しむという悲劇が多く生じているのだ。

男性/女性に生まれた人が、自分は異性であると実際に知ることは不可能だ。男と女は単に性器の形が違うというだけではない。どれほど女っぽい/男っぽい人でも実際の異性とは違う。男女の違いは肉体の違いはもとより思考回路や感情移入なども全く異なるのだ。どれだけ自分は異性と同調できると感じても、異性であることの本当の意味など誰にもわからない。きちんとした精神科医ならば、自分が異性であると感じる人々の根本的な問題に取り組むであろうし、安易に取り返しのつかない性転換手術など勧めるはずはない。

悲劇なのは、どう見ても女性には見えないような普通の男性が、特に40過ぎの中年男性が突然女性になりたいといって性転換手術を受けてしまう例だ。まだどっちつかずの未成年の頃からホルモン剤投与を行えば、男性でも女性に見えるように変化することは可能かもしれない。(それにしても異性ホルモンを長年摂取することの弊害ははっきりしない。)だが40過ぎまでごく普通の男性として生きてきた人間がちょっとやそっとホルモン剤を摂取したり去勢した程度で普通の女性に見えるような変身など出来るはずがない。結局去勢されただけの変態人間として余命を過ごさなければならなくなる。

そのようなことをすれば、安定した職を失い妻子にも見放され親兄弟からも敬遠されるという悲劇を招くことになる。そうやって孤独に追い込まれて自殺する人も少なくないようだ。

最近はメディアや同性愛活動家が煽って、性同一障害患者の妄想に迎合する傾向があるが、本当にこういう精神病を患う人のことを思うのであれば、きちんとした精神カウンセリングを重視するべきである。精神障害者の妄想に迎合することは患者の健康にかえって悪影響を及ぼす。

もっとも左翼連中の本当の目的は変態者を増やすことにあるから、ごく普通の市民に変態者への迎合を強制するのも理解できるというものである。


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トランスジェンダー暴露本発売を巡り、過激な日本のトランスジェンダー活動家、ついに複数の書店に放火の脅迫!

今年はじめにKADOKAWAから発刊される予定だったアビゲイル・シュライヤーの “Irreversible Damage,”の邦訳本「あの子もトランスジェンダーになった」が日本のトランスジェンダー活動家らの妨害運動によって発刊は中止されたが、今回あたらしく産経新聞出版から「トランスジェンダーになりたい少女たち」という題名で発売されることとなった。すでにオンラインでの発売は始まっている。ところが、本日なんとも物騒な記事を読んだ。こちら産経新聞の記事。

「トランスジェンダーになりたい少女たち」 発行元や複数の書店に放火の脅迫、被害届提出

2024/3/30 15:15

産経新聞出版から発売される「トランスジェンダーになりたい少女たち」
産経新聞出版から発売される「トランスジェンダーになりたい少女たち」

4月3日に発行予定の翻訳本「トランスジェンダーになりたい少女たち SNS・学校・医療が煽る流行の悲劇」を巡り、同書を扱う書店への放火を予告する脅迫メールが、発行元の産経新聞出版宛てに届けられていることが30日、分かった。複数の書店にも同様のメールが送られており、産経新聞出版は威力業務妨害罪で警視庁に被害届を提出した。

メールはドイツのドメインが使われており、産経新聞社のアドレスに送られてきた。「原著の内容はトランスジェンダー当事者に対する差別を扇動する」として、「出版の中止」などを求めた上で、発売した場合には抗議活動として同書を扱った書店に火を放つとしている。

翻訳本は米ジャーナリスト、アビゲイル・シュライアーさんによるノンフィクション。ブームに煽られ性別変更したが、手術などで回復不可能なダメージを受け後悔する少女らを取材している。すでにアマゾンなどネット書店では予約が始まっている。

同書は2020年に米国で発売されたのに続き、フランス語、ドイツ語、スペイン語など9つの言語に翻訳されて出版され、多くの人に読まれている。日本語版については、昨年末に大手出版社のKADOKAWAから発行予定だったが、一部の強い批判や同社本社前での抗議集会の予告などを受けて発行中止となった経緯がある。

産経新聞出版では「多数の人が集まる書店を脅すなど許されない行為。悪質な圧力に屈することなく、書籍は発行します。被害届を出したほか、書店にも状況を説明していきます」としている。

以前にも書いたが、この本に関しては原著の発刊当時、科学的根拠に基づいていないとか、当事者へのインタビューがないとか色々批判はあったが、それでもアメリカでこのような激しい妨害運動はなかった。もっともアメリカでは発売前にどんな本になるかはあまり知られていなかったので、活動家達も先手を打てなかったのかもしれない。

それにしても日本のトランスジェンダー活動家(TRA)の過激性には驚く。欧米諸国のTRAの暴力的な運動をそのまま輸入したようだ。

ところで今回の出版に先駆けて、日本のTRAたちは、この本の内容を検証中だそうだ。朝日新聞で二階堂友紀という人が紹介している。(元記事は課金制なのであえてリンクはつけない)「実態踏まえない主張」としてトランスジェンダリズムの研究者(トランスジェンダー活動家)達が本著を「検証」中だと言う。(強調はカカシ)

 「トランスジェンダー入門」の共著がある高井ゆと里・群馬大准教授は、昨年12月から医療社会学やトランスジェンダー・スタディーズの研究者ら数人で原著の内容を検証中だ。

 検証チームのまとめでは、同書は「思春期の少女たちが、SNSでトランスイデオロギーに触れて自らをトランスジェンダーだと誤認し、不可逆的な医療を受けている」などと訴える内容。

 検証の中核を担う研究者は「そもそもトランスジェンダーは政治的な思想や流行ではない。子どもへの医療は慎重に行われており、必要な医療資源の不足の方が問題になっている。実態を踏まえない主張で、具体的な問題も多い」と話す。

いや、白々しい。もちろんトランスジェンダリズムが政治的思想でないなら、何故政治的圧力をつかって発刊を妨害したりするのだ?最初からそうではないと決めつけた姿勢での取り組みでは公平な検証など無理だろう。

この本の内容が科学的ではないという例として「研究者」たちは、思春期ブロッカーで「知能指数が下がる」とか乳房を抑えるバインダーが「肺の機能を低下させる」といった供述には「信頼性の低い論文やデータを多用している」としている。

高井教授には申し訳ないが、同著では一人の患者しか扱われていなかったが、その後思春期ブロッカーで知能指数が下がるという研究がされており、思春期ブロッカーと知能指数の問題はすでに明るみに出ている。以下今年1月のデイリーメイルの記事より。

ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンのサリー・バクセンデール教授(臨床神経心理学)は、憂慮すべき研究の中で、子供たちの脳機能に及ぼす薬物の影響について『緊急の』研究を呼びかけた。

NHSイングランドは、昨年、この治療が脳の成熟過程を阻害する可能性があるとの厳しいレビューを受け、思春期の身体的変化を止める薬の定期処方を中止した。(略)

バクセンデール教授は、論争の的になっている薬物が若者のIQレベルに与える『有害な影響』についての証拠を発表した。

思春期阻害剤で治療を受けている25人の少女を調べた研究では、IQが平均7ポイント低下した。

バクセンデール教授によれば、15点以上の『著しい低下』を経験した患者もいたとのことである。少女達は皆、成人期を早める『思春期早発症』に苦しんでいた。

すでに多くの児童に思春期ブロッカーを処方してきた英国の保険省が国営医療機関における思春期ブロッカーの処方を禁止しているというのに、こうした研究がすでに去れているにもかかわらず、自らをジェンダー研究者としている人たちが、研究分野の最新情報を得ていないとは思えない。

性別適合手術を受けた当事者の自殺率が非当事者より高いという件についても高井教授は「トランスの当事者はその生きづらさから、もともと自殺念慮の高い集団であることが考慮されていない」と語るが、それこそ性違和患者には自殺願望者が多いという非科学的な結論を述べている。

WPATHファイルスでも明らかにされているが、性違和患者と診断される多くの患者は他にいくつもの精神障害を持っている場合が多く、他の精神障害者と比べて特に自殺願望が強いわけではない。

また最近になって男性から女性への性転換手術によってかえって自殺願望が増えるという研究結果が発表された

カリフォルニア州政府のデータを用いた研究で、男性から女性への性転換手術を受けたトランスジェンダー女性の手術後の自殺率が2倍になることがわかった。

この研究は、2020年にスウェーデンの全人口を対象に行われた分析に続くもので、「その比較において、その後の気分障害や不安障害に関連した医療機関への受診や処方、自殺未遂後の入院との関連において、手術の利点はない 」というものであった。

さらに高井教授は、同著が「不安を訴える親の語りに焦点を当て、性別違和を抱える子どもの声にしっかり耳を傾けていない」「性別違和の問題に明るくない保護者が影響を受け、当事者の子どもに対する適切な支援が遠のくことが懸念される」と語る。

WPATHファイルスを全部読んだ私から言わせてもらうと、これは非常に空々しい発言だ。ジェンダークリニックこそ子供の声にしっかり耳を傾けていない。性違和があるかもしれないという子供に他に精神疾患があるのではないか、性虐待などのトラウマがあるのではないかというしっかりした診断もせず、子供がそういうからそうなのだと決めつけ、「性別違和の問題に明るくない保護者」を、このままでは子供が自殺してしまうといって脅迫し無理やりトランス治療を強行してきたのは誰なんだと聞きたい。

「4月以降に、原著の問題点をまとめた啓発用のチラシやウェブサイトを公表する予定だ」そうなので頑張ったらいいと思う。先ずは本を発行し人々が読んだ後で色々批判も聞けばいいのだ、しかし二階堂は本が発売されてからでは「公平な議論」が出来ないと言う。

 「読んでから判断したかった」との声も多いが、日本の社会にはトランスに関する正しい情報が不足し、差別をあおる言説や虚偽の情報が広がる。社会にリテラシーが蓄積されていない現状では、残念ながら「公平な議論」は容易ではない。

だからといって本の発刊を妨害していいと言う理屈にはならないはずだ。

原著が発刊された2020年当時はまださほど知られていなかった子供の性転換医療に関する悪質なやり方や、その後の悪影響などが、最近発表されたWPATHファイルズにてすべて実証されてしまった今、この本の価値はずっと上がったと言える。今こそ日本の方々にこれを読んでもらって、如何に子供のトランス治療が危険で野蛮なものであるのかを多くの日本の人びとに知ってもらいたい。


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脱トランスした女性からきく、トランスジェンダーカルトの驚きの内部事情

昨日ユーチューブで4年間トランス男性として生き2018年に脱トランスした人の体験談を聞いた。色々憶測していたことだが、現場で体験した人の話を聞いていると、つくづくトランスジェンダリズムというのはカルトなんだなと思った。ビデオは一時間以上に渡る長編だし英語なのであえてリンクは張らないが、私が印象に残ったことをいくつか書いておこう。

女性の名前はキャロル。現在43歳。21歳で自分はブッチレズビアンとして家族にカムアウトした。当時自分の周りのレズビアンたちがこぞってトランスして男になるという話をしており、自分はそんなこと考えたこともなかったのだが、周りの人たちの話に感化され、もしかして自分も本当は男であるべきなのではないかと思い始めカウンセリングを受けに行く。

当時2001年、まだ女性から男性へのトランスは珍しく、すぐにホルモン治療を始めさせては貰えなかった。カウンセラーはキャロルに6か月間男性として暮らすようにアドバイス。それで気が変わらなければホルモン処方をすると言われた。しかし女の身体で見かけも女なのに、男のようにふるまったり男子トイレや更衣室を使うのは危険だと察したキャロルはトランスを諦めた。

それから10数年後、2012年頃から家族の不幸などもあり精神的に完全に参っていたキャロルは、再びトランスすることを考え出す。今思えば鬱病だったというキャロルは、家に閉じこもって毎日何時間もトランスジェンダーのビデオを観た。そして遂に2014年からホルモンを始める。その頃にはホルモン処方は簡単に受けられるようになり、人工妊娠中絶で悪名高いプランドペアレントフッドへ行って即日ホルモンをもらって来た。四か月後に両乳房を除去。その後4年間トランスダンセーとして生きたが、2018年分け合って脱トランス、今に至る。四年間も男性ホルモンを摂取していた割には、キャロルは今でも普通に女性に見える。髭は未だ二生えて来るようだが剃ってしまえば女性顔だ。声もテストストロンで破壊されなかったようで、普通に女性の声である。乳房がないということを除けば、彼女は普通に女性に見える。

トランスだった四年間、彼女はトランスジェンダーのサポートグループに入っており、定期的にその会合に出席していた。彼女が脱トランスを考えるきっかけとなったのも、この会合であった色々な出来事が原因である。

完全肯定を強制するグループ

彼女が参加していたグループの会合は、何故かFtM女性から男性とMtF男性から女性は別々のグループでそれそれ話しあった。ある時30歳半ばの女性が参加した。彼女は普通に女性の恰好をしており、豊満な胸の谷間を強調する服を着ていた。彼女はどこかの店で「奥様」と店員に呼ばれたことについてひどく腹を立てていた。彼女は男性に見せようと言う努力を全くしていなかったのにも関わらず、女性と「間違われた」いわゆるミスジェンダーされたと文句を言っていたのである。

キャロルは、自分が男だと言ったら周りがそれに合わせなければならないなんておかしいと思ったが、チームリーダーも周りもこの女性に同情して「本当に酷いわね~、解るわ~」と彼女に同情を示していた。キャロルも何か言って変な目で見られたくないと思い黙っていたという。

このグループではトランスに関して本人の自認を100%受け入れることが求められた。もしメンバーの誰かが受けたカウンセリングで、カウンセラーが少しでも彼女たちの性違和に疑問を提示たりしようものなら、チームリーダーはそのカウンセラーの名前を突き止め、そのカウンセラーの名前をLGBT関係の新聞だの掲示板だのウエッブサイトで公表。カウンセラーの雇用主に連絡して苦情をいい、本人がh仕事を出来なくしてしまう営業妨害を行った。

それでまともなカウンセラーたちはジェンダー関係の患者を扱うのを拒否。結局ジェンダーカウンセラーは超過激な活動家ばかりになってしまった。道理で自分はトランスかもしれないと言った患者がそのままストレートにトランスの道をまっしぐらと突き進むわけである。

治療に関する疑問、懸念、異論は絶対に許されない

会合中はどんなに疑問や質問があっても、やたらなことは言えない雰囲気だったので、誰もかれもトランスは素晴らしい。トランスによって心が解放されたというような話しかしなかった。しかし会合以外の場所で個人的におしゃべりをしたりすると、気の許せる相手には治療で受けた副作用や辛さについて色々愚痴を言い合うことがあった。

とあるMtFは性適合手術で作った偽膣が塞がりつつあり、術後二度目の修復手術を受けることになったという話を聞かせてくれた。実はMtFのいわゆるボトム手術は合併症が起きる可能性は非常に高く、2度3度と修復手術をするのはよくあることだという。

FtMの女性たちからもホルモンが身体に合わず、酷い頭痛が常にしたり吐き気がひどかったり、今まで感じたこともない性欲を感じ、どうしていいか解らないなどと言った話を聞いた。

ある17歳の少女は、ネットで色々調べた結果ホルモン治療や手術は恐ろしい、自分には会っていないのではないかという話を会合でし始めた時、グループリーダーは彼女を完全に無視してあたかも彼女が居ないかのように別なひとと話始めたという。

本来ならこういう苦労話を交換しあって同じ経験をした人から色々アドバイスをもらってこそサポートグループといえるはずだ。ところがグループの会合で手術やホルモンに関してちょっとでも愚痴を言ったり疑問を呈したり安全性を懸念したりすると怒鳴られないまでも完全に無視されてしまったという。

WPATHファイルでも指摘されていたことだが、キャロルもそして彼女の周りにいたすべてのトランスがカウンセラーからも医者からもトランス治療で起こりうる副作用や合併症や長期使用による悪影響など全く説明はなかったという。何が理解ある同意だ。そんなものは全くないのだ。

何故か女装男が威張るトランスジェンダーサポートグループ

キャロルが参加したサポートグループには女性を自認する男性も時々参加した。FtMの女性達が嫌がったとしても誰の自認も否定できないことになっている以上、どんな男がやってきても拒否することが出来なかったからだ。キャロルが良く見た男たちは、一応女装はしているものの、どう見ても女性には見えない場末の娼婦のような恰好をしてくる男が多かった。中には身長180cmは優に超えるがっしりし女装もしていない男が来ることもあった。

一度どう見ても女に見せようという努力もしていない現役軍人の男がやってきて、自分が女性として扱われないと文句を言っていた時は、さすがのキャロルも腹をたてて、そんな恰好で女性施設にはいれば女性が怖がるのは当然と言うと、男は即座に生意気な女を体格で威嚇しようとする典型的な男性の素振りを見せて怒鳴り始めた。この男には何を言っても無駄だと思ったのでキャロルは即座にその場を去った。

何故か男がグループに入ってくると、女たちは静かになり、男がその場を牛耳ってしまう。FtM達はまるで男たちの子守のように扱われるのだ。

変態的性癖が横行するトランスジェンダリズム

トランス界隈でもっとも顕著なのが変態的性癖だ。普通の人なら絶対にやらない極端な性行為が奨励されている。この話は私も以前から聞いていたことだが、トランスジェンダーの間ではポルノ依存症の人がかなり居る。また女自認の男がレズビアンだと言ってレズビアン女性に迫ったり、無理やりFtMとの性交を強要したりといったことも日常茶飯事だという。トランス界隈がセックスワークイズワークとか言って売春を正常化させようとしたりするのも、このせいだ。

この世界では自分が自認する方の性を周りが認めないことが最悪の罪となるため、自分はレズだから男とはセックスしたくないなどと自認女の男を拒絶したりするとトランスフォーブだのなんだのと責め立てられる。最近虹色界隈にAセクシュアルと言って全く性的欲望がないと自認する人が増えたのも、実は好きでもない人とのセックスを強要されるのが嫌だからという実情がある。

ところで、以前に自らも脱トランスのセラピスト男マクヒュー氏が言っていたが、自分も含め彼がカウンセリングしたトランスセクシュアル患者の100%が幼少期に何らかの性加害を受けていたと語っていたが、キャロルが言うに、トランスジェンダーを自認する多くの女性達(男性も)性犯罪の被害者であることが非常に多いと言う。

こうした性被害者にとって、変態的性行為に及ぶことは自傷行為に等しい。自分を痛めつけることによって、かえって過去の性被害を受けた自分と離脱できるような気持ちになる人が多いと言う。それにFtMは極端な男性ホルモン投与によって凄まじい性欲を感じるため、言ってみればお酒や麻薬で正しい判断能力がないのと同じような状態になるらしい。

トランスジェンダーの人たちは男も女も狂暴的な人が多いのは、やはり不自然な異性ホルモンによって精神をやられているからなのだろう。これは多くの人が指摘しているが、そもそも自分は異性かもと思い込む人には他の精神疾患を病んで居たり、過去のトラウマを抱えていたりする人が多い。本来ならば精神科医やカウンセラーがそうした根底にある問題を追及し本人がそれに向き合えるよう促すのが専門家の仕事なのだが、トランスは政治的になりすぎており、まともなカウンセリングは今や不可能になっている。

脱トランスという時限爆弾

さて、ナショナルレビューに掲載された「脱トランスという時限爆弾」ウイルフレッド・レイリー著(By WILFRED REILLY Transgender Health Care: Detransitioner Voices Rising | National Review)という記事を紹介しよう。

Wilfred Reilly

レイリー氏はケンタッキー州立大学の政治学助教授

私たちは 「トランス・キッズ 」について話す必要がある。どう考えても、私たちは現在、現代史上最大の医療スキャンダルのひとつを目撃している。

ここ数年の間に高校生や大学生くらいの若い世代の間で、トランスだのノンバイナリーだのと言い出す若者が急増している。今や若者の20%がLGBTQのどれかだと自認している。しかも同性愛は禁じているはずの多々の宗教の教徒ですらもプロテスタントの若者の16%、カトリックの若者の17%、モルモンの若者の22%、ユダヤ教の若者の35%がゲイ、トランスジェンダー、バイセクシュアルであると主張しているというのだ。

もっともこの数は100%真面目に受け入れることはできない。10代の若者は周りに合わせて流行りの恰好をしたり周りと同じことを言ったりするからで、若気の至りということもありうる。多くの10代の若者は口で言うほど性的に活発ではない。

しかしトランスジェンダリズムはこれまでの流行りとは違う。昔は髪の毛を真っ黒や紫に染めたり暗いメイクをして黒い口紅を付ける程度のことで、誰も吸血鬼のように歯を鋭く削るなんてことはしなかった。まあ、せいぜい入れ墨やピアスくらいだろう。

しかし今やトランスジェンダーを言い出したら、その「肯定」の過程として医療措置が加わってくる。人工中絶専門だったプランドペアレントフッドは、今やトランス医療にも手を広げ、多々の「医療」を提供している。そしてレイリーの独自の調査によれば、こうした医療措置を受けるティーンの数は予想以上に多い。

処方された思春期ブロッカーを受け取った17歳以下の合計は以下の通りである:

  • 2017年633人、
  • 2018年759人、
  • 2019年897人、
  • 2020年1,101人、
  • 2021年1,390人(合計4,780人)。

アナボリックホルモンの処方については、

  • 2017年1,905件、
  • 2018年2,391件、
  • 2019年3,036件、
  • 2020年3,163件、
  • 2021年4,231件(合計14,726件)であった。
  • 上半身の手術は率直に言ってまれであるが、

乳房除去手術は比較的少ないが、未成年の子供に行われる完全に自発的な処置としては–際立って多い。それでも–ここでは、

  • 2019年に238件、
  • 2020年に256件、
  • 2021年に281件(合計776件)の手術が行われた。

私にとって、総数よりも印象的だったのは、そのマッピング可能な増加率である。私が分析した5年間のみで、前年比増加率を合計すると、思春期ブロッカーの使用は119.6%、ホルモンの使用は122.1%であった。私が記録している昨年度の増加率を次の2年間に控えめに適用すると、思春期ブロッカー薬の処方は2023年に2,000件を超え、ホルモン剤の処方は2023年に7,000件を超え、同じ2年間に10代の少女の乳房切除術が数百件増えると予想される。2017年から23年の合計では、数万人の未成年者が思春期阻止剤、ヒト性ホルモン剤、乳房除去手術の何らかの組み合わせを受けたことになる。

トランスジェンダー活動家は、現在行われているトランス医療は一生続くような副作用もなく安全であり、後悔する率は1~3%だと主張している。しかし、ちょっと待てとレイリー。

私(カカシ)も前々から指摘していることだが、性転換治療に満足しているかいないかというデータは、本人が自発的にする報告に頼っている。しかしトランス医療で危害を加えられたと考えている脱トランス患者が元のジェンダークリニックといつまでも連絡を取り合うとは思えない。以前に私が読んだ調査結果でも調査対象となった70%が調査に参加しなかった。

レディットには脱トランスが集まる掲示板フォーラムがある。(Reddit forum r/detrans)。レイリーが2023年末に見た時には51000人のメンバーが登録していた。

同フォーラムが2022年に全ユーザーを対象に実施した世論調査によると、回答した全参加者の44.1パーセントがデトランジション(トランスの自認から離れ、異性ホルモン剤などの介入をやめること)を行っていた。さらに11.7パーセントは、まだトランスあるいはノンバイナリーであると自認しているが、脱移行を真剣に検討している人々であった。これらの合計を合わせると–単純で、かなり恐ろしい計算を続けると–28,458人になる。すごい数だ。

これは単なる前触れだとレイリーは言う。このフォーラムのメンバーたちは早期にトランスした少数の人なので、今トランスを自認している莫大な数の若者たちは含まれていない。ホルモンや手術の悪影響が出て来るのには時間がかかる。今現在トランス医療を受けている若者が後悔するのは数年後だろう。大量の脱トランスたちがWPATHを始めトランス医療に携わった医療関係者を訴える時は、もうすぐそこまで来ている。


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WPATHファイルスへの反論、トランスジェンダーが幸せじゃ悪いか?

本日は先日発表されたWPATHファイルスへのエリン・リードによる反論。彼は自らも男から女の結構有名なトランスジェンダー活動家で、TRAやアライたちは、これでWPATHファイルスがデマであることが完全暴露されたと喜んでいる。自分の息子をトランスに仕立て上げようと洗脳しているこのえらErrurって人もこんなことを言ってる。

反トランスの人たちの間では未だに@MojaMojappa (中野さんですかね)が流すWPATHファイルを信じている方達がいる様ですが、ファイルの中身は既に反証され済みのデマです。えらErrurトランスの子の育児と理解の会@TakInce1

リードの記事を読む前に、ひとこと。私はこれまでも子供の性転換治療は児童虐待だと言って来たが、この人のように自分の子供をトランスさせようという親は悪魔だと思う。このえらって人はトランスジェンダー活動家であり、思春期ブロッカーや異性ホルモンの悪影響について全くしらないナイーブな母親ではないからだ。10代の子供が突然自分はトランスだと言い出して狼狽えた親が「専門家」とされる医者に相談に行くのとは違って、4~5歳の子供が異性のような行動を取ったからトランスに違いないと決めつける親は意図的に子供をトランスにしようとしている。こういうことをする親は、結構トランスジェンダリズムについて詳しく知っている。にもかかわらず子供をその道に追い込もうというのだから残酷である。

さて、では本題。リードはすでにWPATHファイルのファクトチェック(fact-check)とやらをやって、216か所で間違いや歪曲があると指摘しているが、それを読むのはまた今度にして、今日はトランスした人たちの満足度及び後悔率について読んでみよう。

WPATHファイルは掲示板で色々とメンバーたちの体験談や相談を集めたものだが、そのなかでマーシー・ブラウン会長が、後悔する人は非常に少ないと語り、また他のメンバーも25年間で600人の患者を診て来たが脱トランスしたのはたったの4人だったという話をしていることに関して、ファイルではこの少ない数はかなり疑わしいとしていることにリードは作為を感じる。リードはファイルのこの部分を引用。

後悔を認めたがらないのは、[トランスジェンダー]自身の選択の結果に直面したくないという気持ちからきているのかもしれない……オランダが性形質転換の介入を提供し始めてから約15年後に行われた、当時トランスセクシャルと呼ばれていた患者を対象とした最初の追跡調査では、研究者たちが 「実際の生活状況(の改善)は必ずしも観察されなかった」と指摘しているにもかかわらず、参加者の大多数が幸せで後悔を感じていないと報告している。……性形質転換手術が性別による苦痛の治療法であるという証拠というよりも、このような後悔率の低さは調査すべき原因である。

しかしリードはこの調査結果の調査者Kuiper, B., & Cohen-Kettenis, P. ((1988). Sex reassignment surgery: a study of 141 Dutch transsexuals. Arch Sex Behav, 17(5), 439-457.)は「性転換手術の治療効果を疑う理由はない」としていると指摘する。

トランスジェンダーの人は多々の差別を受け、時代によっては出来る仕事と言えば「セックスワーク」(売春)だけで、多くのトランスがエイズに罹った。にもかかわらず1988年の調査でも、そして最近でもトランスへの満足度は後悔を大きく上回る。にもかかわらずファイルは「なんで不幸でいられないんだよ」と問い詰める、とリードは言う。

リード自身、トランスしたことで家族を失い色々な嫌がらせも受け、経済的にも苦労はしたが、それでも自分は満足していると語る。

そこでリードは多くのアンケート調査を提示。コーネル大学の調査では後悔率は0.3~3.8%、2024年2月に行われた9万人を対象にしたアンケート調査を提示し、後悔を訴えたのはたったの3%だったとしている。

私はこの9万人という数はかなり多いなと感じる。そんなに多くの人が性違和を持っているというのは信じがたい。この調査のページに行ってみたが、メソドロジーの部分が曖昧で、きちんとした調査方法はダウンロードしないと読めない。ただ対象が16歳以上のアメリカ人及び中南米の人を英語とスペイン語でネットでアンケートを取ったもの。また、これは性適合手術を受けた人だけではなく、自分をトランスやノンバイナリーと思ってホルモン治療を受けている人たちを多く対象にしている。

こういうアンケートはホルモン治療をどのくらいの期間うけているかということが非常に大事なので、調査対象の年齢が若すぎると、明らかに治療期間が短かすぎて後悔度を調べるには意味がない。調査は年齢とホルモン接種の期間、生得的性別などで分けて報告すべきなのだが、リードはそれをしていない。

それから、これは回答者バイアスを考慮していない。

昨日私がXで、ホルモン治療を受けて悪影響があったと言う人の話をよく聞くという話をしたら、それは私がそういう例ばかりを集めているからだと言われた。しかしそれならホルモン治療をして満足をしているかというLGBTQ+活動家が主催するアンケート調査にはどんな人が参加すると思うのだろうか?

昨日西瓜アンチという人が読めといって送ってきた調査がこれEffects of Medical Interventions on Gender Dysphoria and Bod… : Psychosomatic Medicine (lww.com)この調査は治療後4~6年の546人を招待してのアンケート調査なのだが、調査に参加したのはたったの201人(37%)とあった。

脱トランスの人たちの話を聞くと、彼等はすでに元の医療クリニックには通っていないという。トランス時にはしつこいくらい熱心でも、一旦後悔して脱トランスを表明すると、これらのクリニックは手のひらを返したように冷酷になり、カウンセラーなども脱トランスの悩みを親身には聞いてくれなくなり、脱トランスに必要な医療を提供することもしない。こういう脱トランス者たちがトランスした満足度を調べるアンケート調査に積極的に参加するとは考え難い。

リードはファイルはトランスジェンダーが満足しているということを認めなくないため調査結果を疑うのだと言う。彼は自分が出会う若いトランスの親たちは口を揃えて「鬱だった息子が幸せな娘になった」と答えているという。そりゃあそうだろう。トランス活動家のリードと話す親たちは、あきらかにトランスアライなわけで、トランスしたおかげで酷い目にあったなんて話をリードにするわけがない。そういう人たちはビルボードクリスやマット・ウォルシやアビゲイル・シュライヤーと話をしているからだ。

この記事はおもったより中身のないものだった。2024年の調査結果をもっと掘り下げて報告してくれていたら話は違うのだが、これでは満足度が後悔度を大幅に上回るという証明にはなっていない。


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希望の光が見える脱トランスジェンダリズム

私が子どものトランスジェンダーを批判するエントリーを最初に書いたのは2012年のことである。信じられない、子供の性転換増える! – Scarecrow in the Strawberry Field (biglizards.net)2012年2月22日付け。ジェンダーフリーという概念についても含めるならもう私のジェンダー論批判(GC)歴は20年近い。そのなかでずっと終わりが見えなかったこの戦いに、やっと希望光が見え始めた。ここ2~3年、真っ先にトランスジェンダー活動(TRA)が始まった欧州で、どんどん方針転換が観られるようになってきたが、アメリカ各地で起きている子供のトランスジェンダー治療廃止運動や、WPATHファイルによる内部暴露や、そして先日のイギリス保健省のトランス治療としての思春期ブロッカー使用禁止方針など、ここ数日トランス関係ではバタバタと進展があった。私の長年にわたるGC歴のなかで、こんなにも希望が持てる状態を見たのは初めてである。

ここで私は大胆な予言をしたい。

トランスジェンダリズムは3年以内に終わる。

いや、終わると言ってもカカシさん、どういう状態が終りということになるんですか、と読者諸氏は思われるかもしれない。それで私が予測する終結条件いくつかを挙げて行こう。

  • 欧米で未成年のトランスジェンダー治療が全面的に廃止される。
  • 米国全土の小中高におけるLGBTQ+教育が廃止される。現在フロリダ州にあるような法律が全国で普通になる。
  • トランス自認男子の女子スポーツ参加が全面的に廃止される。
  • トランス自認の大人たちが極端に減り、脱トランス者が激増する。
  • 大人のトランス治療は禁止とまで行かなくても後悔した患者からの訴訟が激増し事実上消えてしまう。
  • アライを気取ってた人たちが、あたかも自分はそんな概念を奨励したことがなかったかのようにふるまいはじめる。
  • トランス自認のインフルエンサー達が消える。

皮肉なことではあるが、TRA達がトランスジェンダリズムを主流化したことが、かえってこの概念の問題点が表面化される原因となった。例えば治療自体の問題点に関して私が拙ブログで取り上げたのはたかだか10年くらい前だが、実はそのずっと以前から手術を後悔して苦しんでいる人は存在していた。我々がそれに気づかなかったのは、真に性同一性障害を病む人の率は全人口の0.01%にも満たないといわれており、手術まで受けようなどという人の数は本当に少なかった。だから我々はトランスジェンダー医療というものがどんなものだったのか全く知らなかったのだ。

ところがここ20年くらい、これまでにない数のトランス自認患者が増え、それに伴ってホルモン治療や手術を受ける患者も激増した。数が増えればこれまで社会の片隅に隠れていた問題も浮き彫りにされることとなったのだ。特に10年前ぐらいから激増している若い女性の間ではじまった所謂ROGD急性性違和症候群のせいで、女子から男子へのトランスが激増。異性ホルモンは男子にも決して良い薬品ではないが、女子が男性ホルモンを長期摂取することは男子の場合よりもずっと危険であることが解ってきた。WPATHファイルによれば、トランスが性転換を後悔しはじめる平均年月は術後7年である。つまり、ROGDの後遺症が今になって表れて来たということだ。

もう一つの問題点は社会面での圧力である。昔、トランスセクシュアルと呼ばれていた人々は自分らが超少数派であることを理解していた。彼等は目立たずに社会に埋没していたいと願っていた。だから我々一般人は、道を歩いていてそうと解るひとと遭遇することは先ずなかったし、会ったとしても、見て見ない振りをして通り過ぎたものである。トランスたちも本当の意味で弁えていて、周りが不愉快になるような目立ったことはしなかった。

しかし今や、どう見ても男に見える女装男がピエロのような恰好で街を歩き回り、商店やレストランの店員に男性敬称の「サー」を使われたと言って癇癪を起してそれをビデオにとってTikTokに上げるなどというはた迷惑な行為を公然とやるようになった。ノンバイナリーなどといって髭面の男が女子更衣室やトイレに平然と入ってきたり、男性器付きの男が女子風呂に勃起したまま入ってきても誰も苦情を言えなくなったりした。昔は大人のエンターテイメントとしてナイトクラブだけで披露されていたドラアグショーが昼間の子供向けの本読み聞かせ会やファミリーフレンドリーといって子供向けに披露されるようになった。

本来なら社会の片隅で存在していたはずのトランスジェンダー達が白昼どうどうと我々の前に現れ、彼等への理不尽な絶対服従を求めるようになったのである。このようなことをして反感を持たれない方がおかしい。

そして極め付きは、女性を名乗る男たちが女子スポーツを荒らし始めたり、性犯罪を犯した男性が女子刑務所に入れられるといった、女性の尊厳と安全を脅かすことが普通となり、それに抗議する人たちは例え大ベストセラーの著者であっても社会的制裁を加えらえるほどとなったことだ。

人口の大半が同意できないことを、そういつまでも続けることはできない。この狂気はいずれ終わる運命にあったのだ。

以前に私は大昔の魔女狩りはどのようにして起きたのだろうかと思っていた。中世の人びとも馬鹿ではない。今とは違う価値観を持っていたとしても、真に魔女の存在を信じていた人たちはそれほど多くなかったはずだ。ましてや自分たちとずっと一緒に暮らして来た近所の女達が魔女でなどあるはずがないとほとんどの人は思っていたはずである。にもかかわらず人々は声をあげなかった。何故なのか?それは権威ある教会や政府が強制したからである。もし魔女とされた人を弁護しようものなら、今度は自分が魔女扱いされてしまうという恐怖があった。権力者はその恐怖を使って人々を弾圧したのである。

トランスジェンダリズムは現代の魔女狩りだ。ほとんどの人はこれが間違っていることを知っている。誰も本気で男が女に女が男になどなれるとは思っていない。なのに声に出してそれをいう勇気のある人は多くない。

だが遂に、人々は声を上げ始めた。アスリートの女たちが、トランス医療の犠牲となった若い脱トランスたちが、子供を持つ親たちが、トランス医療に疑問を抱いた医師たちが、カウンセラーたちが、どんどんと声を上げるようになったのだ。

私はこの件で今ほど希望を持ったことがない。私たちは勝ちつつある。我々はすでに折り返し点を過ぎたのだ。まだまだ油断はできないし、これからも険しい道が残っている。だが我々は勝つ。トランスジェンダリズムはあと3年と持たない。私はそう約束する。


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WPATHファイル徹底解説その5:最終回ノンバイナリーから宦官へ

前回はWPATHが精神障害を持っている人たちががきちんと理解していないのに性転換治療に同意させているという話をしたが、何故精神障害を持っている人たちは性転換治療に魅かれるのだろうか。

脱トランスをした人たちの証言を聞いていると、精神的に悩んでいるひとたちは性転換治療が奇跡の薬だと思い込んでしまう傾向があるようだ。そしてWPATHのメンバー達はそれを利用して、故意に患者に誤った希望を持たせてしまっている。

ホームレスの男性の睾丸摘出手術に携わった看護師はホルモン治療は精神健康に非常に効果があると主張している。

WPATHのSOC8はトランスジェンダーや多様ジェンダーを持つ人たちの精神的健康はホルモンによって向上するという調査結果があるとしている。そして鬱病やPTSDや精神分裂症などにも効果があるとしている。ファイルはこれでは整形外科が鼻の整形が鬱に聞くとか、補強手術が躁鬱病を治せるとか言っているのと同じだ。

しかしそのような嘘の約束をされた患者たちは性転換治療に非現実的な期待をしてしまう。それで患者たちは性転換治療さえ受けられれば今の自分の苦しみから解放されると思い込んで治療に挑んでしまう。

しかし実際には自分の思ったような結果を得ることができず、手術をしても真実の自分を感じることができない。単に違う身体の不確かな自分になっただけ。手術前と後の患者を集めた合同セラピーグループを主催するアズ・ハキーム医師によると、術後患者がそこに達するまでには平均7年くらいかかるという。

7年も経ってから後悔するのでは術後数か月の満足度調査はあまり意味がないと言うことが解る。ハキーム医師の術前患者の多くは術後患者の体験談を聞いて、手術をしない決心をする人が多いという。

しかしWPATHはこういう事実を患者たちに十分に解るように説明しない。

ノンバイナリーから宦官

ところで、最近はかなりの確率で自分はノンバイナリーだと言い出す人が増えた。WPATHは現在こういう人たちにも性器整形手術を奨励している。正直私にはノンバイナリーを自認する人にホルモン治療や整形手術が必要だとは思えない。

WPATHのSOC8のノンバイナリーの章で性別無効化手術は「外見上の第一次性徴の欠如をもたらす手術」とされ、陰茎を切断することなく疑似的な膣を作る手術など」とある。

WPATHのSOC8には、過激な身体改造のショッピングリストがある。これらの手術は、実験的手術の定義にさえ当てはまらない。これらの手術は、管理された方法で研究されていないため、実験的手術の定義さえ満たしていない。

にもかかわらず、これらの手術を求める患者が後を絶たない。この規格外での手術に懸念を示す医者もいる。カリフォルニアのトーマス・サタ―ホワイト外科医は乳首を残さない乳房除去手術や陰茎を保存したままの膣形成といった規格外の手術はどうなのかと相談している。

それに関してあるメンバーは、ジェンダーを二元性でみるべきではない。もし大人が身体的自立性を持っているなら、乳房除去で乳首がなくなっても構わないのだと主張する。

さらにSOC8には宦官に関する章がある。モントリオールで開催されたWPATH2022国際シンポジウムで、SOC8宦官の章の共著者が、彼が初めて診察した「宦官と認められた」患者について語った。19歳の男性で、実家の地下室に住んでいた。自閉症アスペルガースペクトラムであったかもしれないその青年は、自分が思春期前の状態に戻りたいと望んでいた。青年は、宦官であることを明確には認識していなかった。しかしWPATHの専門家は宦官というレッテルを貼った。つまり、WPATHの専門家はこの患者を、深い精神療法的支援を必要とする問題を抱えた患者と見るのではなく宦官であり、性別を確認する外科手術が必要な人物であると決めつけたのである。

宦官に関する議論の後、サタ―ホワイト医師は「このようなセッションを重ねれば重ねるほど、人々はより多くのことを学ぶようになる。このようなセッションを重ねれば重ねるほど、人々は教養を身につけ、あなたのようなあなたのような人がもっと増えるでしょう」とSOC8の宦官章共著者のマイケル・アーウィグ医師に語った。

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WPATHは医学に基づく医療アドバイスの組織ではない。彼等は異常な性癖を持つ活動家の集まりである。彼等のつくったスタンダードオブケアは医学的基準ではない、ただの法文書だ。そしてそれさえも彼等は守らない。こんなイカサマ組織がこれまで権威ある医学的組織として世界中の医師らから仰がれてきたと言うこと自体狂気の沙汰だ。

どうかこのファイルの漏洩を元に、人々が目を覚ましてくれることを祈る。もう一人たりともこの野蛮な措置の犠牲になってほしくない。特に子供たちを救うためにも、早急に「トランス自認肯定治療」というインチキ医療を廃止してもらいたい。


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