ここ最近、トランスジェンダリズム(TRA)に対する人々の見解が変わってきているように思える。ちょっと前まではTRAを批判するだけでTERF(ターフ)だ、トランスフォブだと言われたものだが、最近はトランスを批判したからといって自動的にキャンセルされることはなく、J.K.ローリング女史だけでなく、スポーツ界や芸能界の有名人でも行き過ぎたTRAアジェンダに警鐘を鳴らす人が増えて来たような気がする。

子供の性転換に批判あつまる

私は昔からトランスキッズという考えに脅威を感じていた。子供をトランスジェンダーに仕立て上げるのは幼児虐待だと言って来た。単に子供に異性の服を着せるとか異性の名前で呼ぶとかくらいならまだましなほうで、思春期前の子どもに成長抑止ホルモンを投与したり、13~4歳の少女の乳房を切除したり、ひどいのになると16歳の少女の子宮摘出手術を行う病院などもある。

これらの極端な「治療」を受けた少女たちが大人になって後悔し、脱トランスとして世にその危険性を訴える動きが出て来た。

イギリスで未成年の性転換治療を行って来たタビストックジェンダークリニック(Tavistock child gender identity clinic)は、そのジェンダー肯定治療が外部からの批判はもとより内部告発などもあり、7月の終わりに閉鎖された。このGender Affirmingと呼ばれるカウンセリングは、単に自分には性違和があるのではないかと悩んで訪れる患者に対して「あなたには性違和がある」と肯定するもので、肯定以外のカウンセリングは禁止というやり方だ。つまりジェンダークリニックへ行ったら最後、有無も言わさず全員が社会的にも医療的にも性転換への道を歩かされるという仕組みである。

イギリスのジェンダークリニック閉鎖に続き、オーストラリアでもジェンダー肯定治療が性違和治療に適切であるかが問われるにようになった。こちらがその記事。Beyond affirmation.

記事によると、オーストラリア最大の精神科医協会The Australian Psychological Society (APS)はその会員数24000人を誇る大組織だが、先日同協会はアメリカのジェンダー専門家によって作られたジェンダ肯定治療のやり方が正しいのであるかどうか見直しをすることになった。しかしこの見直し調査は時間がかかると思われており、調査結果による方針転換の公式発表が出るまでには2年くらいかかるかもしれないとのことだ。

ジェンダー肯定治療が正しいかどうかという疑問提議をすること自体が差別的だとしてそのキャリアに多大なり打撃を与える危険性があるため、この調査団に参加する医者たちも相当な覚悟が必要である。それでもこの治療への見直しをしようということになっただけでも、かなり風向きが変わってきたように思える。

去年の9月、ローヤルオーストラリアンとニュージーランド精神科大学(RANCP)がトランスジェンダー方針に、もう少し注意して取り組むべきだという方針を明らかにしたところ、オーストラリアのトランス団体(AusPATH)から生得的性に無理矢理変えようとする非道徳的やりかただと批判があかった。いや、もし治療によって性違和が治り、生得的性を受け入れられるなら、それが一番いいことではないのか?

さて、アメリカでは、多くのジェンダークリニックが未成年の性転換治療を行っているという話が公になるにつれ批判の声も聞かれるようになってきた。特にポッドキャスターのマット・ウォルシが映画What is a woman?「女性とはなんぞや」の中で、思春期を遅らせる成長抑制ホルモン投与や不可逆的な手術が未成年に行われていることを暴露したため、子供への治療が注目を浴びるようになったのだ。

それでこれまで自慢げに未成年の性転換治療について広告まで出していた小児科病院や、それを支持していたメディアが、突然アメリカでは未成年の性転換手術など行われていないと惚けだした。

私もツイッターでその話をしたら、子供の性転換など行われていないと主張する人々に袋叩きにあった(笑)。私がいくら証拠を提示しても「嘘だ、嘘だ、うそだあ~」というだけで全く何の議論にもならなかったのだが。

つい先日、リベラルが自分らでTikTokを使って発信しているビデオをそのままツイッターで紹介しているLib of TikTokというアカウント主がいくつかの小児科病院に未成年少女の性転換手術を求めている母親を演じて電話をしたところ、16歳での子宮摘出手術はオーケーという病院があった。そのやりとりは録音されており、LOTTがそれをツイッターで暴露したため大炎上となった。

日本でもそうだが、自分はトランスジェンダーだと言い出した子どもを担ぎ上げて、テレビのドキュメンタリーでトランスの子どもを持つ親はこんなに大変だ、学校などで色々差別されたりしている、とまるで美談のように取り扱っているが、実際はこれはムンハウゼン代理症候群と呼ばれる幼児虐待の変形と言える。これは親が同情や注目を浴びたくて子供に毒を盛るなどして病気にし、その治療をする献身的な母を演じる症候群である。

ある母親は自分の子どもは2歳の時から自分を異性だと言い出したなどと言っていたが、そんなことがあるはずがない。いや、もしそんなことを言ったとしても、正常な母親なら「ああそうですか」と聞き流し、子供が成長するのを待つものである。そんな幼児の言ったことを真に受けて異性として育てるとか気違い沙汰である。

ドラアグクィーンショーへの批判高まる

以前からケバケバに化粧をしたピエロのようなドラアグクィーンが幼稚園児にエロ本を読むイベントが起きている話はしてきたが、最近とみにこの状況が激化している。6月がレインボー月間とかだったとかで、いあちこちでプライドパレードが行われたが、昔はゲイやレズビアンだけのお祭り騒ぎで、結構性的な描写もあったため、出席者も路上の観客も大人だけというのが普通だった。

だが最近は子連れの家族なども観客として訪れ、子供たちの前で素っ裸の大人が腰を振ったり、卑猥な恰好をしたドラアグクィーンが子供を膝に乗せるなどのパフォーマンスをして批判を浴びている。

それだけにはとどまらず、ドラアグクィーンが出演しているナイトクラブでファミリーフレンドリーなどと言って小さな子連れの家族をまねき、そこでストリップを行うなどというイベントがあちこちで起きている。普通お酒のでるナイトクラブには未成年は入れないことになっているのだが、彼らは法律などなんのそのである。

先日もテキサスで日中にファミリーフレンドリーというドラアグショーが行われ、多くの保守派父母たちが抗議に現れたが、その抗議者を近づけないために小銃で武装した黒装束のアンティファ連中が現れるなど、だんだんと危険な状態が起きている。

強まるLGBTQへのバックラッシュ

LGBTQの運動は当初おとなしかった。彼らのやり方は常に一般市民に気付かれないうちに自分らのアジェンダを地方政府や教育委員会に手をまわして押し通してしまおうというもの。それで一般市民が気が付いた時にはとんでもないことになっている。

最近、彼らはもう大人しくしている必要がないと思ったのか、教育の現場でも公共の場でも、臆面もなく性的なパフォーマンスを披露し、女性空間や女子スポーツを侵略し、あからさまなペドフィリアまで奨励するようになった。

今までトランス活動家の過激な運動に気が付いていなかったごく一般の人々も、女子風呂に半分勃起した男が入って来たり、行きつけのYMCAの女子シャワー室に男が居座ったり、キャンプ場の女子トイレで男がいるなどといった事態に遭遇し、しかも苦情を言った女性の方が施設から追い出されるなどという理不尽な目にあって、ちょっと待てよ、そんな話きいてない、いったいこのトランスジェンダーってどういう運動?とやっと気づき始めたのだ。

TRAやLGBTQが傍若無人になればなるほど、一般人の反感を買い、バックラッシュは酷くなるだろう。これまでのように疑問提示することが差別だなどと言ってみても、怯まない人々が増えるだろう。特にLGBTQに迎合したお目覚め主義(WOKE)を機用した企業が次々に批判されるようになれば、企業も商売である、役に立たないLGBTQなど手のひらを返したように見捨てるだろう。

今はまだ彼らへの抵抗は始まったばかり、しかし一旦普通の人が抵抗するようになれば、堰を切ったように彼らの独裁運動は破壊されると思われる。


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