アップデート:国際水連はトランスジェンダー選手を許容するため新しくオープンカテゴリーを設けると発表。国際水連はすでに一年前男子として思春期を迎えた選手の女子競技参加を禁止する方針を取っていたが、今回正式にトランス自認の選手が参加できる枠を新設するとととなった。World Aquatics announces ‘open category’ to include trans swimmers: ‘Our sport must be for everyone’ | Fox News

日本の福岡で開催された世界水泳大会で、フサイン・アル・ムサラム会長は、2022年6月の方針変更を受けて設立された委員会が、トランスアスリートを含むカテゴリーを創設するという目標に向けて取り組んできたことを発表した。

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先日米国下院議会のJudicial Committeeはトランスジェンダリズムに関しての現状について多々の証人を呼び公聴会を開いた。その中で女子スポーツに女子自認の男子が参加することに関する弊害、そして未成年の性転換治療に関する賛成意見と反対意見が紹介された。これらについて、よもぎねこさんやBlahさんらが詳しく紹介してくださっているので、それを読みながら私もお話しようと思う。

まずよもぎねこさんが紹介してくれているペン大学の水泳チームの話から。これは、悪名高い女性自認男水泳選手リア・トーマスとペンシルぺニア大学の水泳チームで一緒だったの元チームメイト二人の証言だ。この中のひとりポーラ・スキャンラン(Paula Scanlan)はマット・ウォルシの「女とは何ぞや」の映画の中で匿名で内部告発をしたが、最近トーマスと競争し同点になった元水泳チャンピオンのライリー・ゲインズ(Riley Gainsの影響で自分も名乗り出て活動を始めた女性である。

ライリー・ゲインズも語っているが、女子選手たちは身体的にずっと有利な男子選手と競争させられるということのほかに、身長190センチもある男性器丸出しの男の前で着替えを強制されるという辱めを受けたのである。ポーラ達チームメートはトーマスが女子チームに入ってくることに関して、コーチから彼の入部に関する異論は受け付けないこと、彼と一緒に着替えるのに抵抗のある女子は学校側がカウンセリングを提供すると言われたという。

みなさんがご存じないのは、ペンシルベニア大学水泳部の女性たちの経験です。チームメイトと私は、身長6フィート4インチの生物学的男性で、男性器が完全にそのままの遼の前で、週に18回も服を脱ぐことを強要されたました。

これを避けるために、トイレの個室で着替える子もいれば、家族用のトイレを使う子もいました。私たちが運動部に懸念を表明しようとしたとき、私たちは遼が泳ぐことと私たちのロッカールームにいることは譲れないことだと言われ、男性の前で服を脱ぐという考えに馴染むよう再教育を試みる心理学的サービスを提供されました。

(トーマスではなく、苦情を言う)私たち女性の問題とされたのです。私たちは順応し、移動し、黙ることを期待された。私たちの感情などどうでもよかったのです。大学は、男性の感情やアイデンティティを正当化するために、女性をガスライティングし、恐怖を煽っていたのです」

女性達の尊厳を侮辱しておいて、女性達に我慢しろ、さもないと卒業後の就職にも響くぞと脅かされて沈黙を余儀なくされたのだ。これが女性差別でなくて何なのだ?

この記事には書かれていないが、ポーラは以前にマット・ウォルシのインタビューで、チームメートの一人が男子と競技することの理不尽さに激怒して学校側に直談判に行ったが、彼女は帰ってくるとトーマスの入部は良いことだと完全に考えが変わってしまっていたという。いったいどんな「再教育」がされたのだろうか?

次の証言はすでに拙ブログでも何度か取り扱った脱トランス女性のクロエ・コールだ。彼女の証言の内容は全文をBlahさんがツイッターで掲載してくれているでご参照のこと。

クロエは12歳の時に自分はトランスジェンダーだと親に宣言。13歳で思春期ブロッカーを処方され13歳で男性ホルモンテスタストロンを摂取。15歳で乳房切除手術を受けたが、一年も経たないうちにすべてが間違いだったことに気付いた。

私はダイニングテーブルの上に置手紙をして、自分はトランスジェンダーだと告白しました。両親はすぐに心配し、医療の専門家の助けを借りる必要があると感じたようでした。しかし、それは間違いだったのです。家族全員が即座に、イデオロギーに突き動かされた欺瞞と強要の道を歩むことになりました。

私が受診した一般的な専門家は、両親に「すぐに思春期抑制剤(ブロッカー)を飲ませる必要があります」と言いました。 彼らは両親に簡単な質問をしました:「 死んだ娘さんと生きているトランスジェンダーの息子さん、どちらを選びますか?*」と。 (*=トランス医療における常套句で、子供の主張するジェンダーを肯定しなければその子は自殺してしまうだろう、ならば性別を移行させてやる方が本人のメンタルヘルスも回復し希死念慮もなくなる、という意味) その選択は両親の警戒を解くのに十分でしたし、今考えても両親を責めることはできません。私たち全員が、いわゆるジェンダー肯定治療(ジェンダー・アファーミング・ケア)*の犠牲になった瞬間でした。 (*=欧米で広く支持されてきた療法で、患者の経験や感覚を尊重し本人の主張するジェンダーに寄り添った医療やサポートを行う)

Blahさんが文章内で指摘しているようにこの「死んだ娘と生きてるトランス息子のどちらを選ぶ?」という文字通り殺し文句は「自死の切り札」として子供の性転換治療に懸念を示す親たちを説得するために使われる常套手段である。今すぐにでも性転換治療を行わなければ子供は自殺してしまうと親たちを脅すのである。しかしクロエは医者たちの話とは正反対に精神状態は悪化し16歳の頃に本当に自殺を考えるようになったという。

しかし手術後、16歳の時、私は自殺したいと思うようになりました。今は良くなっていますが、両親はもう少しで、医師から約束された死んだ娘を手に入れるところでした。私の主治医は、彼らが避けたいと言っていた悪夢そのものを作り出すところだったのです。

ここでいうジェンダー肯定治療というのは要するに、子供が自分が異性だと言い出したら周りはそれを肯定し、その性に合うように身体を改造してしまうという恐ろしい措置のことを言う。肯定治療などと綺麗な言葉を使って親や本人を騙すために作られた言葉だ。

この公聴会では性転換治療の弊害に関する証言に対し、民主党からトランスジェンダーの息子を持つという母親の証言も出された。彼女の名前はミリアム・レイノルズ(Myriam Reynolds彼女の証言全文はこちら

レイノルズは自分はテキサス住まいのキリスト教保守であると強調した後、同時にトランスジェンダー息子の母であると言って話を始めた。レイノルズの息子は11歳の時に自分はトランスジェンダーだと宣言した。彼女は「自分も夫も即彼を肯定する必要があると思った」という。私はこの部分を読んで、彼女が宗教保守派であるというのは疑わしいと思った。普通の保守派の両親なら自分は男の子かもしれないと娘が言ったら「何馬鹿なこと言ってんの。あなたは女の子よ。単にお転婆なだけ」というはずだからだ。

私はこれが単なる一時的なものだと願いました。でもそうでないことは解っていました。兆候はすでにあったのに気が付かなかっただけなのです。私たちは彼はおてんばなのだと思ってました。ピンク色や女の子らしい色を拒絶し、男の子たちのフットボールチームにただ一人の女の子でした。親友は全て男の子。思い返すと沢山の兆候があったのです。

もしレイノルズ夫妻がこれが娘の一時的な気の迷いだと本気で願ったのなら、その時期が過ぎるのを優しく見守るべきだった。しかし夫妻は娘が他の子に比べて男勝りでおてんばでピンク色が嫌いだというくらいの理由で彼女がトランスだと思い込み「専門家」の助言を仰いで思春期ブロッカー及びホルモン治療を始めてしまった。

レイノルズ夫人は今は「息子」は幸せで元気にやっていると語る。そしてこの治療は命を救うものであり、だからジェンダー肯定治療を必要な子供たちが政府に邪魔されずに受けられるようにしてほしいと語った。

これに対してクロエは涙ながらにこのように語った。

レイノルズ夫人が我が子のために不安なのは理解しました。これは言っておきたいのですが、私は彼女を憎んでいません。ここにいる誰も彼女を嫌悪したりはしていないと思います。実際、私は彼女の中に自分の母親と父親を見ています。そして、明らかに彼女は子供を心から愛している。それに、彼女はできる限りでベストを尽くしている。ただじゅうぶんな術はなくて…気の毒だと思います。 子供を救いたいと願うすべての親には、最大限の援助とガイダンスがあって然るべきです。 しかしながら、私は、彼女の子供が私と同じ結果になることを望みません。誰であっても性別移行やデトランスを後悔してほしくない。なぜって、それは信じられないほど困難で、他にはない苦痛が伴い、容易なことではないからです。 彼女のお子さんが幸せで満ち足りた青年時代を過ごせるようにと願います。それがたとえどんな形であろうとも。

クロエはなんとしっかりした若い女性なのだろう。そして、なんという優しい心を持った女性なのだろう。彼女の証言を聞いていて私も涙ぐんでしまった。レイノルズ夫妻は確かに自分らは「息子」のために正しいことをしていると思っているのだろう。周りの専門家たちがそういうのだから親としてはそう信じてしまったとしても無理はない。不幸なことにレイノルズは間違っている。アメリカでは未成年の頃に極端な性転換治療を受けた子供たちが次々に後悔し脱トランスをしている。そして未成年に性転換手術を行った医者たちがクロエを含め三人の脱トランス者によって訴えられている。

事の重大さを理解できない無知なツイッタラーたちが、彼女の証言も碌に聴かずにプロパガンダだなんだと言っているが、大事なのは若いお子さんを持つ親御さんの耳にこの話が届くことにある。もしも自分の子供がトランスジェンダーだと宣言したら、学校の先生やカウンセラーや「専門家」の圧力に負けずに自分の子供はトランスジェンダーではないとはっきり抵抗できる知識を持っていることが大切だ。

クロエの両親やレイノルズ夫婦のように、子供が言い出すまでトランスジェンダーが何かもしらないようでは、すでに最初の戦いで負けているのだ。そこから挽回するのは至難の業である。

この公聴会の模様はテレビでも中継されたし左翼のメディアでも否定的とはいえ一応報道はされた。これによって、より多くの人びとがトランスジェンダリズムの狂気に気付いて、それを拒否するようになってくれたることを望む。

参考資料:

: Former UPenn female swimmer testifies that teammates of Lia Thomas were forced to undergo ‘re-education’ to make them ‘comfortable with the idea of undressing in front of a male’ | The Post Millennial | thepostmillennial.com

Growing Opposition to Transgender Ideology in Canada, Led by Trudeau’s Push (msn.com)


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