レズビアン専用出会い系アプリが女装男たちに乗っ取られて大混乱

今日見つけたちょっと古い記事、From HER To HIM: The Downfall Of A “Lesbian” Dating App – Reduxx「彼女から彼へ、レズビアンデートアプリの崩壊」がおもしろかったのでご紹介しよう。これは2023年4月30日にREDUXXで掲載されたもの。

会員1.5百万人、55か国で使われているHERというレズビアン専門の出会い系アプリがある。多分世界で一番規模の大きいレズビアンアプリだろう。創設者のロビン・エクストン(Robyn Exton)は単にグラインダー(Grindr)の女性版というだけではないアプリをデザインしたかったと述べる。

しかしながらここ数年、HERはレズビアンの出会える場所というより、ジェンダー概念の研究の場と化してしまっている。

創設されたのは2015年。女性運営のレズビアン空間として始まったHERは2018年に少し趣向を変えて生まれ変わり、流行し始めたクィア性や包括性といった思想を取り入れ、社会正義の立場から女性のみのアプリに多様なカテゴリーを加えた。そしてHERは“woman”(女性)という言葉に傷つく人のために“womxn”という綴りを使うようにすらなった。

当時エクストンはインタビューでクィア界隈は素晴らしいと述べ、クィア概念は人々が「自分の自認に疑問を投げかけ挑戦するように考えさせるもの」と歓迎していた。しかし包括性という名のもとに始まったこの方針が後に山火事のように大きな問題を起こすことになった。

HERにはレズビアンを自認する男たちが殺到した。ところが女性とデートしたいレズビアン女性やバイセクシュアルの女性達が、これら自認女性の男たちをふるいにかける方法が提供されていなかった。すぐにHERは包括性の名のもとに女性だけを好むレズビアン女性達におおっぴらに敵意を見せるサイトと変貌してしまった。

男たちをブロックすることが出来ないため、女性達は自分達は生得的女性にしか興味がないことを自分のプロフィールに書き、写真に同性のみ希望の印を加える人たちが出て来た。ところがなんとこれらの女性達はアプリから追い出されてしまったのである。

ジェンというレズビアン女性は自分のプロフィールに「トランス女性お断り」と書いたことでHERアカウントを凍結されてしまったという。ジェンは2021年に女性パートナーとの出会いを求めてHERに参加した。ところがアプリには髭剃り跡のある男の写真が大量に掲載されており、女性だけとの出会いを求めていたジェンは自分のバイオに「女性として生まれ女性であることに誇りを持っている人だけ連絡してください。トランス女性やノンバイナリーの人は絶対にお断りします」と書いたところ、アカウントが凍結されてしまったという。

ジェンはHERのカスタマーサービスに凍結の理由を尋ねる手紙を書くと、すぐにデヴィンという係員から「ヘイトな言葉使い」をしたと責められた。そして「トランス女性は女性だ」と言われた。

ジェンは激怒した。「HERはレズビアンがレズビアンであること、異性と恋愛関係を結びたくないと思っていることで追い出したのです。」

こういう体験をしたのはジェンだけではない。

女性の人権活動家のDJ Lippyは、自分のHERのプロフィールの写真に辞書における女性の定義である「大人の人間の雌」というサインを持った写真をアップしたところ、アカウントを凍結されてしまった。

DJは、ビーガンレストランだと言うレストランで、すべての皿にサラミがはいっているようなものだと語る。

また別のレズビアン人権活動家のアジャは男性からのメッセージが頻繁に届くため、自分のプロフィールに「生物学的女性だけに興味がある」と書いた。彼女もDJと同じように「大人の人間の雌」と書かれたTシャツを着ている写真をアップしたところ、凍結されてしまったという。

学者でフェミニスト作家でもあるHolly Lawford-Smithも似たような体験をした。彼女もまた女性以外に興味がないとバイオに書いたところ凍結されてしまった。カスタマーサービスに連絡をすると、他のメンバーから彼女のバイオがトランスフォビックだと通報があったという。それでコミュニティーガイドライン、つまり使用規約に反するという理由で追い出されたわけだ。

そしてホリーの手紙に返事をしたサマンサによれば、自分がどんな人に興味があるかとか、レズビアンが男性と付き合いたくないとか、男性っぽい女性とは付き合いたくないとか書くことも規約に反すると説明した。

ホリーは「アプリは常に登録者にジェンダー概念を押し付けるようにデザインされている」と語る。性を選べない、選べるのはジェンダー自認だけ。代名詞を押し付けられ男子を振るい落とせない、常に男子を通りこさないといけない。「悲しいのは、女性が同性愛の女性と一緒になるためのはずのアプリが完全に男たちに侵略され男たちに迎合してしまっていることです。」

ソーシャルメディアでも女性だけを望むと表明したレズビアンたちがサイトから追い出された例がいくつも投稿されている。

レズビアン女性達からアプリは無理やりレズビアンと男性を結び付けようとしていると苦情が殺到しても、HER運営側は自分らの方針は正しいと主張した。

そして去年HERはトランスフォビックな態度は厳しく取り締まると発表。さらにターフ規制強化として男子が同性愛者を求める女子たちを通報しやすくした。.さらに運営側はトランスにアンケート調査をし何が一番のハードルになっているかと尋ねると、プロフィールに「トランス排除条件を付けている人」だという答えがダントツだった。

そしてなんとHERは2023年4月レズビアン可視化の日を祝って、トランス自認の男性と付き合いたくないレズビアン女性達を公式Xアカウントで大非難した。その内容というのが全く狂気的で、HERのソーシャルメディアマネージャーは会社の公式Xアカウントを使って特定の女性達に誹謗中傷を浴びせかけ幼児性虐待者による女性への嫌がらせを奨励したり、身元を晒すことを扇動するなどあまりにもひどい内容が続いたため、Xは一時的にHERアカウントを凍結した。

すぐにHERへの批判が殺到した。しかしHERは使用者がペドファイルが女性を自認して有名なフェミニストの名前を名乗り始めたことを批判したDJ Lippyへの個人攻撃を続けた。

このせいで多くのレズビアン女性たちがDJの味方についてHERを批判した。ところがHERのポストはどんどんとレズビアン差別そして性的な女性差別の侮辱で埋まるようになった。この内容からHERのアカウントは男性が書いていると多くの使用者たちは推測した。あまりにもプロフェッショナリズムにかける内容が続いたので、もしかしたらHERのアカウントはハッカーに乗っ取られたのではないかとさえ憶測されるようになった。

しかし度重なる規約違反の末Xを永久凍結されるとHERはTikTokを使ってXで凍結されたことなど気にしていない、誰も我々を罰することはできないとつづけた。そののち何故かHERのXアカウントは蘇った。

2023年4月26日、レズビアン可視化の日、HERの創設者ロビン・エクストンは自分のブログで彼女のゴールは「生まれた時に女子と割り当てられた女性だけがレズビアンであるといういう考えからレズビアンという言葉を取り戻すこと」だと書いた。そしてなんと最後に「本物のレズビアンなど存在しない」と結論付けた。

Reduxxの記者は、男性の方がマッチングアプリに金を使うので、女性だけのアプリにしておくより金儲けになるのではないだろうかと言う。ともかくHERは男性会員を追い出す気はないようだし、女子だけとの出会いを求めるレズビアンたちは辞めてもらって結構だとさえ言っている。

しかしそれでもまだHERを使っているレズビアンたちは居る。彼女たちは自分らはTERFではないが、女性とだけ付き合いたい場合はどうすればいいのかと質問したところ、なんとHERはアプリをつかいたいなら自分の性指向は公開するなと命令した。レズビアンのためのはずのアプリがレズビアンに向かってクローゼットに戻れと命令しているのだ!なんというさかさまな世界。

明らかにHERはすでにレズビアン専門のマッチングアプリではなくなった。多くのレズビアン女性たちはとっくに脱退してしまっている。残っているのは自称クィアだのノンバイナリーだの言ってる人たちだけで、多分その多くは男なのだろう。

Reduxxの記者は自分でレズビアン専門のマッチングアプリを始めようかなと書く。アプリの名前はHIM(彼の)としておけば男性よけになるかもしれないと。


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スミス先生、JKRはトランスフォーブというMtFの嘘を解体

ちょっと以前に批判的思想(Critical thinking)を学校で教えている教師と生徒によるJ.K.ローリング女史はトランスフォーブなのか、というビデを紹介した。J.K.ローリングは本当にトランスフォーブなのか?教授との会話で考えを変えた学生 – Scarecrow in the Strawberry Field (biglizards.net)。このエントリーを書いた時は彼は大学教授だと思っていたのだが、彼はマサチューセッツ州の教師という話でどこの大学か高校の教師なのかはわからない。

この男性の名前はワレン・スミス先生。前述のビデオが何百万回も再生され、世界中で話題になったため、スミス先生はアメリカのいくつかのメディアで取り上げられるなどして結構忙しい1週間だったようだ。あまりにも評判になってしまったため、たかだか1.5万人くらいの登録者で細々とやっていたユーチューブチャンネルのことで勤め先の学校と揉めてしまったらしい。首になるようなことにはなっていないが、今後学校の教室でビデオ撮影をしてはいけないと言われたそうだ。

さて、そんなスミス先生が、色々な人から寄せられたContrapoints(コントラポイント、反対意見という意味)というMtFがやっているチャンネルでのローリング女史批判ビデオに関する感想動画を作ってほしいというリクエストに応えて新しいビデオを発表した。実は私はコントラポイントのチャンネルは以前から知っており、このJKRに関する彼のビデオも観たことがあった。全編2時間もある、のらりくらりとした長いだけで中身のない動画を飛ばし飛ばし観たのだが、結局彼はJKRはトランスフォーブであり、実際JKRが何を言ったかを吟味する行為自体が時間の無駄だと言ってるだけだった。

ま、私の感想はそのくらいにして、スミス先生の分析を観てみよう。まず驚いたのは先生のビデオはほんの14分余り。元のコントラの動画が2時間もあるのに、よくこんなに短くまとめたなあとは思うが、やはり私が思った通りコントラは意味のないことを長々と話していただけだったということだろう。

コントラ:もしあなたがJ.K.ローリングが誤解された魔女狩りの被害者だと思うならはっきりそう言いなさいよ。やりたい理論を繰り広げなさいよ。

とコントラは始める。これはスミス先生が前の動画でしたような、JKRの書いたことを読んで実際に彼女がトランス差別の発言をしているのかどうか吟味してみよう、という姿勢を批判したものだ。スミス先生は客観的な議論が出来ない人は、こうやって議論そのものを避けようとすると語る。

コントラは「単に質問しているだけだ」というのは実は自分のアジェンダを隠した卑怯な会話の仕方だと批判する。これは滑りやすい不誠実な議論の仕方だというのである。

スミス先生:最初から客観的な質問を牽制する作法が使われている。質問をすること自体が避けられるべきだと決めつけている。

これは良く使われる一番基礎的なテクニークで、自分の考えが論理的な審議に耐えられないとわかると、先ず会話そのものを中和してしまう。つまり自分の説を少しでも疑う姿勢を示すことこそが、過激な考えだと決めつけるわけである。コントラはこの手法を何度も使うとスミス先生は指摘する。

コントラはモット&ベイリーという手法を指摘。これは先ず極端な考えを先に述べ、それがどういう意味かと聞かれると、もっと穏健な言葉で説明するというもの。例えばJKRの「性は真実だ」という発言は、「トランスジョセーとは、自分を女性だと思っている男性のことだ」という問題な発言を隠しているというのだ。そしてこの「性は真実だ」というのはトランス差別の別な言い方に過ぎないと決めつける。そして彼は「トランスジョセーは男性だ」「トランスダンセーは女性だ」という発言がトランス差別でないなら、何がトランス差別だと思うのだろうか、と問いかける。

スミス先生は、この発言が非論理的なのは、他人を一般的に語られない表現の基準に勝手に当てはめていることだという。「トランスジョセーは男性だ」という言い方自体がトランスフォーブだと勝手に決めつけているのだ。

コントラは次にJKRのトランス差別について語る時、必ず誰かが「JKRがトランスフォーブな発言をした例をひとつでもいいからあげろ」というが、これは罠だと語る。「もちろんJKRは『私はトランスが嫌いだ』などと言ったことはない。彼女も完全なる馬鹿ではないから、、」

スミス先生:彼の言う世界では実際に誰かが言ったことで有罪にする社会ではない、『なぜなら彼等はそんなバカじゃないから、あなたが彼女が言ったということをみつけることはできないけど、でも彼女がそう思っていたことは分かる、ただ証明できないだけ、彼女の意図はそうだったのだ、だからその意図で罰していいのだ、実際に彼女がやったことではなくて、、、』

コントラはJKRはトランスは嫌いだとは言わないが、トランスジョセーによる強姦の話を何度も持ち出し、あたかもトランスジェンダー全体が性犯罪者であるかのように語ると言う。しかし彼女が出すJKRのツイートには「その属性の全ての人が驚異的ではないが、驚異的な人がある程度居る以上、弱い立場にある人達をそういう人たちから守るべきである」と言った内容が書かれているだけだ。

スミス先生は、JKRがその属性の一部の人たちについて書いていることを、あたかもそのグループ全体への批判のように歪曲するのがコントラが良く使う手法の一つだと指摘する。

コントラ:アタシはJKRがトランスフォーブかどうかなんて議論する気はないわ。なぜならトランスフォーブについて知ってるひとなら、彼女が明らかにトランスフォーブなのは明白だもの。

つまり、コントラはJKRがトランスフォーブだと証明することが面倒くさい、第一そんなの言わなくても明白じゃないか、と言ってるわけだ。感情移入をし過ぎていて、論理的に考えられない人は、自分は全く正しい、こんなことも解らないそっちがおかしいのだと決めつける。

さて、ではJKRをキャンセルすることは正当かという話だが、差別者を説得することなどできない、だから彼等を恥かしめキャンセルするのは正当な行為だとコントラは言う。しかしここでコントラが言う「差別者・bigot」の定義は彼が勝手に作り上げたもので、JKRはトランスジェンダーがどんな生き方をしようと勝手だが、性犯罪の被害者など男性器を見るのが怖いと言う人のことも考えて時と場合によって男女は身体の性で分けるべきだと言ってるだけだ。そういう人のことを差別者扱いしてしまうのは「かなりな飛躍だ」とスミス先生。

コントラのこのながったらしいビデオの結論は、

  1. JKRはトランスフォーブである。
  2. 1は余りにも明白であるためそれに疑問を唱えることこそトランスフォーブ
  3. JKRも馬鹿ではないのでトランスフォーブと解るような発言はしていない。だが彼女がトランスフォーブなのは明白。
  4. 差別者は討論という形を使って、あたかも自分らに理があるように持って行こうとするが、これは彼等の仕掛けた罠なので討論などしてはいけない。

スミス先生は、もし自分の言っていることが正しいのなら、客観的にどちらの立場にも優利でも不利でもない条件で討論をしても、自分の正しさは証明出来ると言う。だがそうした討論で相手の審議に耐えることができないのだとしたら、自分の持論に問題があるのだと気づくべきだと語る。

コントラは無知ではない。明らかに批判的思想を学校で勉強している。だから専門用語は色々知っている。にもかかわらず彼はその思想を全く理解していないのだ。意見の違う人と討論することも出来ないのなら、いくら本だけ読んで語彙を知っていても全く意味はない。

ここでもスミス先生に一本あり。


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カリフォルニア州、子供の性転換治療を止めさせる署名運動が始まる!

先日Xで、カリフォルニア州で子供の性転換治療を違法にしようという法案を作ろうと言う署名運動が始まったことを知った。地元なのにXを読むまで知らなかったなんて全く恥かしいことなのだが、どこへ行けば署名できるのかと紹介していた人に質問ポストを書いたら、なんとビルボードクリスさんが直々にウェッブサイトを紹介してくれた。それで早速フォームをダウンロードし、私とミスター苺と署名して郵送した。

ご存じの通り、カリフォルニアは子供の性転換治療の聖域になってしまっている。すでに20を超す州で未成年の性転換治療は違法になっているが、違法な州の住民はカリフォルニアに来さえすれば治療が受けられるのだ。それで離婚してどちらかの親が子どもを性転換させるためにカリフォルニアまで来てしまった場合でも、例え反対な親に親権がある場合でも、子供は元の州へ戻さないという方針なのである。

カリフォルニアは全体的にはリベラルな州であり、議会は民主党が牛耳っているとはいうものの、この問題に関しては多くの学校区でも保護者や教育委員会の間で子供の性転換を反対する声があちこちで上がっている。

カリフォルニアでは3月に大統領予備選挙があるが、その時に地方の学校区の選挙も同時に行われる。先日私の家の外に飾られている星条旗に目を止めた教育委員会委員候補の女性がうちに個別訪問に現れた。それで私は彼女に学校における行き過ぎた性教育や多様性といったことについてどう思うかという質問をしたところ、待ってましたとばかりに保守的な答えが返ってきた。うちの星条旗のせいで、多分保守派の家だろうと考えての答えだったのかもしれないが、もし私がリベラルだったらかなり頭にくる答えだったので、彼女は本気だったと思う。

ともかく地元の政治から参加していかなければ何も変えることは出来ない。


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能力よりも多様性が優先されるアメリカ航空機関、白人差別やトランスジェンダー特別扱いの危険性

数年前、早朝のロサンゼルス空港でスターバックスの列に並んでいたら背の高いパイロットの制服を着た人が前に並んでいた。空港だからパイロットが居るのは珍しいことではないが、私が気になったのはその人が長髪の髪の毛を雑なポニーテイルにしていたことだ。パイロットで長髪って珍しいな、まさかこの長身で女性ってことはないだろうなどと思っていたら、その人の番になり図太い男性の声で注文しているのが聞こえたので、あ、やっぱり男だと思ったのだが、振り向いたその人は顔に全く似合わない厚化粧をしていた!Oh, one of those! ああ、あっち系の人ね、と合点が行った。でもまあ腕さえよければパイロットが化粧をしていようとどうしようと構わんか、などと自分に言い聞かせてその場を去ったのだが、実はこの「腕さえよければ」というのがかなり怪しいという記事を読んでしまった。

デイリーワイヤーのマット・ウォルシが昨晩遅くXに「FAA(連邦航空局)のフライト・プログラム・オペレーション部門(航空機の運航全般を担当)の高官が、航空業界における白人男性の数を減らす計画を練っている内部映像を入手した」といって始めた長いスレッドには今の連邦航空局では多様性を重視するあまり空の旅の安全が軽視されていると書かれていた。

ウォルシは前々から最近のFAAのDEI(多様性、平等性、包括性)方針は職員の能力よりも人種や性別や性嗜好を優先させ乗客を危険にさらしていると指摘していたが、その確たる証拠を入手したようだ。非常に興味深い記事なので最初から読んでみよう。

先ずウォルシはFAAの航空機運航全般を担当するオペレーション部門のビデオ会議の映像を紹介する。この映像は、FAAの黒人女性のアンジェラ・マッカロー副最高執行責任者代理が、より多くの労働者が 「ランプからコックピットへ 」移動する必要がある、つまり、より多くの手荷物取扱者が航空会社のパイロットになることを望んでいる、と語るところから始まる。

会議が進むにつれ、マッカローは 「少し不快になる 」ことが重要だと宣言する。彼女は、フライトオペレーションが 「白人男性優位」であることを訴え、マネージャーたちに 「将来がどうなるかを話し合う」 必要があると言う。

これに対し、FAAのフライト・プログラム・オペレーション担当副社長であるデビッド・ウィル・リギンズは、「正直言って、素晴らしいことだ。この言葉は、私たちが本当に時間をかけて掘り下げて考えなければならないものです。」と答えた。

この映像は2022年4月のものだが、ウォルシはこの会議はもっと重大な問題が始まる兆候だったという。ここ数週間、ウォルシは航空業界の内部の人たちからDEIが一般市民を危険にさらし、彼らの仕事の邪魔になっているという話を聞いていた。

デルタ航空で働いているパイロットから得た情報によると、デルタ航空は最近、機長から繰り返し悪い評価を受けたトランスジェンダーであるパイロットを昇格させたという。その情報筋によると、このパイロットはトランスでなければ「おそらく研修期間を乗り切ることはできなかっただろう」という。

この情報源はまた、デルタ航空はトランスジェンダーであるパイロットの身だしなみや行動基準に関して、日常的に例外を設けているとも指摘している。社内では、デルタ航空は、自分が間違った体で生まれたと考えるパイロットのために、長いガイドを出版しているほどだ。

この部分を読んでいて私が冒頭で述べたポニーテイルの厚化粧男のことが頭をよぎった。男性パイロットの長髪など言語道断だが、女性でも長い髪の毛は後ろでお団子にしなければならないはずでポニーテイルはプロとしてだらしなさすぎる。それでも許されるのは彼がトランスだからなのだろう。

ウォルシは「このように業界全体があからさまな精神病を受け入れていることは、航空業界のあらゆる側面を苦しめている。」という。

彼が得た別の情報筋によれば、先進的な軍事システムを設計する仕事をしているエンジニアが、ことだが、「ジェンダーを考慮したシートベルト 」のようなDEIの提案に常に振り回されているという。このエンジニアの話では、大学を出たばかりの新入社員がやたらとDEIに関するアイディアを提案してくるというのだ。

このエンジニアによれば、彼の職場には二つのタイプの人間がいるという。一つは寝ても覚めてもDEI/ESG (Environmental, social, and governance 環境社会統治)しか念頭になく電子メールにわざわざ代名詞付きのサインをするような人達、もう一つは黙って仕事をするタイプだ。職場ではしょっちゅう白人以外のあらゆる人種や性嗜好グループを祝う行事が行われ、週に二回はDEI/ESG関係の訓練だの講習だので時間を割かれ、それがない時でも社員全員参加の会議と称してDEI関係の講義に強制参加させられるという。実は私も海軍の民間エンジニアリング部門で全く同じ体験をしている。毎月のようにラテン系だ黒人だ太平洋諸島民族の歴史といった催しがあり、そうでない時はLGBTや女性の月だなんだとゲストスピーカーが招かれて、オールハンズという全員強制参加の講演会があった。このエンジニアの職場では時間外でもDEIの名目でやれ昼食会だ、飲み会だ、映画鑑賞だ、と付き合わされているという。(強制飲み会参加とかまるで日本の職場みたいだな!)

またウォルシの元にはいくつかの情報源から、「eFast」と呼ばれるFAA最大のプログラムのひとつに関する文書も送られてきた。このプログラムでは、「インディアンの部族が所有する企業」と「社会的・経済的に不利な立場にある企業」を優先し、何十億ドルもの重要な助成金を提供している。FAAのeFASTに関する基本発注契約書には、1万ドルから15万ドルのFAA契約は、「社会的・経済的に不利な立場にある企業」のために「自動的に排他的に予約される」と記載されている。

いやあ、これも私の体験と同じだ。私は時々仕事で使う部品を購入することがあったが、軍隊なので近所の電気屋さんにちょっと買いに行くということはできない。ケーブル一本でも軍隊が指定した業者から注文しなければならず、少数派経営とか女性経営とかいったビジネスが最優先される。長年信頼関係を築いてきた業者が居ても、少数派経営の業者以外から注文する場合はいちいち正当な理由を提示しなければならず、それでも却下されることは多々あった。一度など、通常の業者からの購入が却下され、リストに載っていた少数派経営の業者への注文を余儀なくされたことがあったが、約束の納期を大幅に遅れて届いたと思ったら中国製の偽物商品。現場で使おうとしたエンジニアがどうもおかしいと気づいてくれたからよかったものの、気付かずに使っていたらどんなことになっていたか、、ここは軍隊だぞ、まったく!なんで中国製偽物を扱うような業者がリストに載っているんだ!

今年初めに羽田空港で起きた事故にしてもそうだが、あれは明らかに管制塔と湾岸警備隊パイロットとのコミュニケーションの行き違いによるものだ。あの事故は誰の落ち度かはまだはっきりしていないようだが、実はアメリカの空港では大事故には至らないまでも、ああいったニアミスは結構起きているという。管制塔職員やパイロットが能力よりDEIが優先されて採用されていた場合、今後はもっと大変なことが起きるのではないだろうか?

この無能と白人差別の組み合わせが、大規模な航空事故につながるのは時間の問題だ。多くの人々が命を落とす前に、航空業界にはまったく新しい任務、つまり安全性だけに焦点を当てた任務が必要なのだ。

とウォルシは締めくくる。


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日本法廷、遂に手術なしの戸籍性別変更を認める!

遂に日本にもその日が来てしまった。「手術なしでも性別変更を」トランスジェンダー当事者の申し立てを認める 岡山家裁津山支部(KSB瀬戸内海放送) – Yahoo!ニュース

岡山県新庄村に住むトランスジェンダーの当事者が手術なしで性別変更を認めてほしいと2023年12月に行なった申し立てについて、岡山家庭裁判所津山支部は、性別変更を認める判断を示しました。 【写真】1回目の申し立ての審判(2017年)

臼井崇来人さん

(性別変更を申し立て/臼井崇来人さん) 「一般の方が普通にできていたことを、やっと自分もできるんだな、スタート地点からまた次の人生が始まったなという感じがして、わくわくしています」  申し立てをしていたのは、戸籍上は女性で男性として暮らしている岡山県新庄村の臼井崇来人さん(50)です。

 「性同一性障害特例法」では、戸籍上の性別を変更するには、生殖機能をなくす手術が必要だとしています。  臼井さんは2023年12月、健康へのリスクなどを理由に、手術を受けなくても性別変更が認められるよう岡山家裁津山支部に申し立てをしました。  岡山家裁津山支部の工藤優希裁判官は「医学的にみても必要かつ合理的なものとは言えず、憲法に違反する」として、特例法のうち生殖機能をなくす規定を無効とし、性別変更を認める判断を示しました。  

一方で、「特例法全体が無効となるものではない」としています。  臼井さんは2016年にも同様の申し立てをしましたが、最高裁は2019年、「特例法の規定は、現時点では憲法違反とまでは言えない」として訴えを退けていました。  

しかし、2023年10月に行われた別の当事者の審判で最高裁が「規定は憲法違反である」との判断を示したことから、臼井さんは再び申し立てをしていました。  申し立てが認められたことで、臼井さんは、一緒に暮らしているパートナーとの結婚を前向きに考えたいと語りました。

あ~あ、やっちゃった!これで男性器付きの自称女が戸籍を女性に変えて、生得的女性と同じ扱いをしろと要求してくる日に一歩近づいた。

こういうことを言うと、いや、温泉や銭湯は男性器付きの人を女湯に入れないという規則があるから大丈夫だとか言う人が居るが、これは法律でそう決まっているわけではなく、温泉や銭湯協会の方針がそうなっていると言うだけの話であり、経営者の判断次第でどうにでも変えることが可能なのだ。もしこれらの施設が男性器付きの戸籍上女性から「法律上の女性を女性扱いしないのは差別だ」と言って訴えられたらどう対応できるのか非常に疑わしい。いや、そんな訴訟を避けるために時と場合に応じて自称女性の要求を飲むところも出て来るかもしれない。すでに欧米各国で起きているように。

それに温泉や銭湯は不安な女性達が行かなければいいという選択肢もあるが、これは女性が選べない状況の女性救済センターや病院の病棟や刑務所及び女子スポーツなどに大きな悪影響を及ぼす。すでに諸外国で前例がいくらあるのに日本でこの判断を下した日本の最高裁はどれだけ狂っているのだ?

手術なしの戸籍性別変更が可能ということは、男性は身体を全くいじらずに女性を名乗ることが出来るようになるということだ。特例法にはホルモン治療をしていなければならないという規則はない。性違和の診断書など15分で書いてもらえる。ということは身体は完全な男が法律上は女性だと言い張って女性空間にどんどん入ってくることが許されるようになるのだ。手術なしに戸籍変更が出来るということは特例法の条件である三、四、五が無意味になるということだ。

  • 一 十八歳以上であること。
  • 二  現に婚姻をしていないこと。
  • 三  現に未成年の子がいないこと。
  • 四  生殖腺がないこと又は生殖腺の機能を永続的に欠く状態にあること。
  • 五  その身体について他の性別に係る身体の性器に係る部分に近似する外観を備えていること。

手術をしなければ、四と五は事実上無効になり、生殖器を保持するなら将来子どもが生まれる可能性は大いにあるので三番目も意味のないものとなる。手術要件を失くすということは要するに特例法自体を無効にするということなのである。

私は昔から戸籍の性別を変更できるという前提で作られた特例法にこそ問題があると主張してきた。しかしそういう話をすると特例法こそが最後の砦なのだから守らなければならないという女性空間を守る会らの人びとから批判を受けた。しかし私は特例法がある限り、その条件がどんどん緩和されて意味のないものになっていくに違いないと主張してきた。それはイギリスなどの例を見ていれば火を見るよりも明らかだったからだ。

しかし日本の法律に詳しい人の話によると、すでにある法律を覆すことはほぼ不可能に近いのだそうだ。だとしたら男女を身体の性別で分けることは憲法違反にはならないという判決が必要となってくる。私は理解増進法にこの項目を付け加えるべきだとずっと考えていたのだが、そうした安全弁が加えられることなく増進法は通ってしまった。

手術要件を外すとなると、いったい戸籍の性別変更はなにを基準に許可されることになるのだろうか?実をいうとこの臼井さんと言う人は生殖機能の手術だけでなく、乳房除去もしておらず、ホルモン治療も今はしていないのだという。ということはこの人は身体は完全に女性なのだ。そういう人が男性として生きているとは一体どういう意味なのだろうか?そしてこの人が戸籍を男性に変えられるということは事実上同性結婚を許すことになる。現に臼井さんは女性パートナーと結婚する気まんまんである。

まったく日本の最高裁は何を考えているのだろう。この話は臼井さんひとりの問題ではない。男性器を持ったまま戸籍を変えたがる男たちが激増する日も近い。

特例法に関する三つの派閥|c71 (note.com)


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J.K.ローリングは本当にトランスフォーブなのか?教授との会話で考えを変えた学生

これは今ネットでちょっと話題になっているビデオなのだが、とある大学教授と学生がJ.K.ローリングのトランスフォーブと言われるツイートに関して、実際にそれが本当にトランスフォーブなのか分析するという会話である。私はこれを最初に観た時、多分やらせだろうと思ったのだが、実際はそうでもないらしく、本当の教授と学生の会話らしい。

ではその内容を紹介しよう。XでMoja Mojappa@MojaMojappaさんが日本語訳を載せてくれているのでそちらも参考にしながら私なりに訳してみた。

教授:この人たちはJKローリングについて話したがっている。どうなの?何が知りたいの?

学生:えっと~、彼女はかなり物議をかもした過去がありますが、それについて教授はどうお考えですか?教授は彼女の作品を今でもお好きですか、彼女の偏見に満ちた意見にも拘わらず、、

教授:具体的に「偏見に満ちた意見」とやらを定義してみようか。どの意見が偏見に満ちているのかな?これを思想実験として扱ってみよう。私は何が正しいとか、間違っているとか、何を考えるべきかなどをいうつもりはない。重要なのは何を考えるかではなく、どう考えるかを学ぶことだ。

学生:はい

教授:君が偏見に満ちていると言う時、君は彼女の意見が偏見に満ちているという結論から出発している。まず、彼女は偏見に満ちた意見をもっているのか、というところから始めてみよう。君が偏見に満ちた意見というのは、、

学生:彼女は非常にトランスフォビア的な経歴があると聞いています。

教授:君が聞いた?例を挙げてみてくれる?

学生:えっと~、彼女のTwitterを見ればわかるとおもうんですけど、、よろしければ何か探してみましょうか?

教授:探してみてくれる?

数分後

学生:彼女が2019年に公表したツイートのひとつはこうです。「みんな、好きな服をまとい、好きなように名乗り、好き逢う大人同士で共に寝て、平和と安定のうちに最高の人生を送ればいい。とはいえ、『性別は現実だ』と主張しただけの女から仕事を奪うの?」

教授:で、君はそれが偏見だとおもうの?どこが偏見だと思うわけ?

学生:みんなにトランスフォビアだと判断されたんです。僕もそう思います。僕自身も。

教授:君自身もそれがトランスフォビアだと思うわけ?

学生:う~ん、僕は特に意見はなくて、、ただ他の多くの人が言ってることに従ってるだけで、、

教授:じゃ、ちょっと立ち止まって、他の人が言ってることに流されないようにしよう、そして批判的に考える方法を学ぼう。我々自身でこのツイートを分析してみようか。それでその発言、君自身は何か問題があると思うかね、他の人の意見は無視して、

学生:えっと~、彼女は、、ある特定の集団に、、何かを、、なすりつけようとしました。

教授:どこにそんなことが書いてあるんだい?読んでみてくれる?

学生:でも「性別は現実だ」と主張した女性を仕事から強制的に追い出すという部分。

教授:私の解釈としては、女性が「男と女には違いがある」と言えばトランスフォビアだと攻撃されるという意味だと聞こえるが、そこが彼女の言いたいことだと思うよ。「性別は現実だ」と主張した人を攻撃する者がいる、、と

学生:まさにそれが彼女の言っていることです。

教授:それはトランスフォビアなのか?

学生:え~~と~~

この後、学生はローリング女史が謝罪ツイートを出していると言って別のツイートを引用するが、それは単に先のツイートを別な言葉で説明したもので謝罪でも何でもない。そこでもこの学生はトランスフォビアだと思われる発言を見つけることができなかった。

それで教授は、どうやら彼女の言っていることご学生の考えとは特に違いはないということが解った今、彼女が大勢から攻撃される現状は公平だと思うかと学生に聞く。

教授:この会話の冒頭で、JKローリングがトランス差別者であるという前提を踏まえて、ハリー・ポッターについてどう思うかという質問を振り返ってみて、その言い方は最適だったと思うかね?

学生:いいえ、なんか馬鹿みたいな気がします。はは、、

教授:いいのさ、だからこそ我々は考え方を学ぶためにこうしてるんだから、、

実際にJKローリングをトランスフォーブだと批判している多くの人がこの学生のように、実際に彼女が何を言ったのか全く知らないか、歪曲したバージョンを信じ切っている。酷いのになると、ローリング女史が女性のことを「生理のある人」と言ったというデマを未だに信じている人がいる。真実はその真逆で、女史は女性を生理のある人と表現した新聞記事の見出しに対して「生理のあるひと?他になにか言葉があったはずよね」という皮肉っぽい言い方をして批判したのである。

トランスジェンダー活動家たちはローリング女史が彼等の言うような「トランス女性は女性です」という意見を全く受け入れていないことが気に入らないのだ。女史がどれだけトランスジェンダーの人に理解を示そうと、男を女と認めないことで彼女をトランスフォーブ扱いしている。それで何回も何年も彼女はトランスフォーブだと言い続けることによって、事実を知らないこの学生のような愚か者が本当にローリング女史はトランスフォーブだという前提を受け入れてしまっているのだ。

それにしてもどうしてこの偏見を人々は素直に受け入れるのだろうか?私が特に不思議なのは、ハリーポッターのファンたちまで自分らで確かめもせずにこのあからさまな中傷誹謗を頭から信じてしまっていると言う点だ。自分が好きな作家なら、酷い噂を聞いたら、彼女が実際何を言ったのかしろうとするはずだと思うのだが。

ともかく、このビデオのおかげでローリング女史が何を言ったのかより多くの人が知ってくれることになるなら、このビデオがやらせでもなんでも構わないと思う。ビデオの全編は先のリンク先でご参照のこと。日本語字幕があるので解りやすい。


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ニューヨークタイムス、脱トランスの現状を紹介

昨日ニューヨークタイムスが脱トランスについてのオピニオン記事を掲載したという話をちょっとしたが、今回はその内容について少し詳しく掘り下げて読んでみようと思う。

記事の著者はパメラ・ポール(Pamela Paul)。Opinion, by Pamela Paul, As Kids, They Thought They Were Trans. They No Longer Do. (nytimes.com) by Pamela Paul

グレース・パウエル(現在23歳)が自分が男の子かもしれないと思い始めたのは12歳か13歳くらいのこと。ミシガン州のグランドラピッズという比較的保守的な土地にで育ち、多くのティーンエージャーがそうであるように自分の身体に居心地がよくなかった。まったく人気はなかったし良くいじめられた。思春期になると鬱に悩まされセラピーを受けたり受けなかったりしていた。

「自分が身体から離れているような気がしてました。身体が育っていくことが自分に敵意を持っているような気がして」とパウエルは言う。自分の身体の成長に違和感を持つのは典型的性違和の症状だとポール記者は書いている。

パウエルはトランスジェンダーに関する情報をオンラインで読むにつれ、自分の違和感は自分が間違った身体に生まれたからだと思い始める。性転換は明確な解決方法に思えた。彼女が繰り返し聞いたのは性転換をしなければ自殺してしまうというものだった。

それで彼女は17歳で両親に自分がトランスだと告白した。両親はジェンダー診療所に彼女を連れて行き、そのままホルモン治療、そして乳房除去へと進んでしまった。この間医療関係者は一度も彼女の性違和の原因や過去のトラウマに関しての診察は無かった。それで医者やカウンセラーは彼女が子どもの頃に性的虐待を受けていたことを知ることもなかった。

その後、身長160センチで非常に女性っぽいゲイ男性に見える彼女は大学へ進むと男子寮で生活をするようになった。

「もっとちゃんとオープンな話し合いがあればよかったのに」と脱トランスした彼女は言う。「でも私は治療法は一つしかないと言われました。これがあなたの問題ならこれしかない、これがあなたを救うと言われたのです」

これは私(カカシ)も何度も聞いている話だが、ジェンダー診療所は妊娠中絶専門のプランドペアレントフッドと同じで、診療所の門をくぐったら性転換への道しか示されない。普通の病院なら「私、心臓がどきどきするんです。心臓病だと思うんです」という患者が来ても、医者が「はい、じゃあすぐ手術しましょう」なんてことにはならない。「じゃあ検査してみましょう」というのが普通の医療だ。ところがジェンダー医療(医療といえるのかどうか、、)となると患者がそういうからそうなのだという肯定そして治療へとまっしぐらに進んでしまう。なぜ患者が性違和を持っているのか、他の精神病が原因なのではないかといった診察が全くなされないのだ。

ポール記者はジェンダー概念に関しては右翼も左翼も同じように極端な議論を交わしているというが、それは正しくないと私は思う。彼女はドナルド・トランプ大統領がトランスジェンダリズムを「左翼のジェンダー狂気」と呼んだことを批判しているが、自分が異性だと思い込むのは明らかに狂気だ。それに今の右翼保守は昔と違って、同性愛を病気と決めつけて野蛮な治療をして同性愛を治そうなどとはしない。それどころか未成年に不可逆的なホルモン治療や手術を施すなと言っているのだ。そして性違和は心の病気なのだから先ず精神の治療を行うべきだと主張しているのだ。少しでも他人の性違和を疑う人を「トランスフォーブ」といって黙らせようとする左翼連中よりもよっぽどまともだと思う。

増える新しいタイプの患者たち

ポール記者は大人のトランスジェンダーの多くは性転換に満足しており救命治療でもあったが、問題なのは最近急激に増えている子供の性違和患者であると指摘する。

アメリカ最初の小児ジェンダー診療所の創設者ローラ・エドワーズ・リーパー精神科医は、2007年に診療所をオープンした頃は長期にわたる性違和に悩み性転換によって他の精神的な問題がなくなる患者がほとんどだったが、最近それが変わってきていると語る。

エドワーズリーパー医師は自分がカウンセリングした患者たちの性転換は後悔しておらず、政府による禁止法にも賛成ではないとしながらも、医療組織によるきちんとした規制がないことに懸念を抱いている。最近の彼女の患者たちのほとんどが幼い頃に全く性違和を示した歴史のない子たちである。それが10代になって突然性違和を言い出すのである。これは俗にRapid Onset Gender Dysphoria(急性性同一性障害)と言われるものだが、この病気の有無については専門家の間でも色々意見が割れている。

幼児や思春期の患者に関してはもっと慎重な治療を行うべきだとWPATH(the World Professional Association for Transgender Health)の幼児思春期部門の委員長だったエドワーズリーパー医師は語る。

とはいえ専門家や科学者や医者たちは、患者の性違和に自動的に同意すべきではないという考えを公言するのには消極的である。今は閉鎖されたイギリスのタビストックジェンダークリニックの職員たちは患者の性違和を肯定するように強く圧力をかけられていたと証言している。

エドワーズリーパー医師が訓練した医師の多くがジェンダー治療から離れてしまったという。それというのも慎重なカウンセリングをしようとするとトランスフォビアだと責められることが多いからだ。

オレゴンの結婚カウセリングセラピストのステファニー・ウィンは、ジェンダー肯定治療の訓練を受け何人ものトランスジェンダー患者を診て来た。しかし2020年、脱トランス者のビデオをみてからジェンダー肯定治療に疑問を抱くようになった。2021年、彼女は性違和治療はもっと色々考慮する必要があり、脱トランス者の意見にも耳を傾けるべきだと発言して以来、トランス活動家から攻撃を受けており、2022年には彼女のセラピストライセンスをの見直しが審議されていると告げられた。彼女の捜査は打ち切られたが、今は未成年の患者は取り扱わず、居場所を確定されるのを恐れて、カウンセリングもオンラインのみでおこなっている。

性違和患者の診察は慎重に行うべきというカウンセラーが命の危険を感じるというのは、いったいトランスジェンダリズムとはどういう概念なのだ?

脱トランス者の話を取り上げてくれるのは保守派メディアだけであり、そのせいもあって彼等は右翼保守のトランス攻撃の道具となってしまう可能性があるとポール記者は語る。しかしトランスジェンダーを名乗り出た時はちやほやしていた左翼連中が、一旦脱トランスした人を助けようともせずに一斉に見捨てておいて、彼等を右翼の道具扱いする方がおかしいのではないか?

右翼保守は脱トランスの人たちに対して「それみたことか、だからトランスなんかすべきじゃないのだ、自業自得だ」と言って責めたりしていない。それどころか親身になって話を聞き、話をとりあげてくれているのだ。ポール記者はそのことにもっと注目すべきではないのか?

ポール記者はさらに、トランス自認の子供を持つ親たちのインタビューについても語る。これは日本で発刊中止に追い込まれたアビゲイル・シュライヤー著書の「あの子もトランスジェンダーになった」でも書かれていた通り、親たちは子供の性違和は子供が自分の同性愛嗜好に悩んでいるのではないかと疑いながらもジェンダー医療関係者からの圧力に負けてしまう。子供の性違和に少しでも疑問を示すと自動相談所から子供を取り上げられてしまう可能性もある。少なからぬ親たちが子どもが性違和を言い出した時に「娘(息子)を失ったような気がした」と語っている。

ある母親は性違和を持つ子供の両親たちのサポートグループに参加した際、ほとんどの子どもたちに自閉症や他の精神病があることを知った。にもかかわらずグループの主催者は「ともかく転換させなさい」と促したという。「強迫性障害やうつ病がどうしたらホルモン治療でなおるというのでしょうか」とその母親は言う。

こうした親たちの一部は最近オンラインでのサポートグループに参加し、子供たちの精神状態などについて色々話をしているが、子供たちに共通していることはユーチューブやTikTokのインフルエンサーたちに文字通りインフルエンス(影響を受ける)されているということだ。そしてコロナでの隔離生活中にこの問題に拍車がかかったことも事実である。

15歳の息子が突然自分は女だと言い出したキャサリンという女性。息子がADHDかどうかの診察をしてもらいたかったのに、なぜかジェンダークリニックを紹介され、医師は息子の精神病の診断をせず突然「死んだ息子と生きてる娘のどちらが欲しいのか」と質問してきたという。

これは今初めて聞いた質問ではない。子供が突然性違和を言い出した時、子供の性違和に疑問を抱く親たちが必ずされる質問だ。医師たちは子供を性転換させないと子供が自殺してしまうと親たちを脅すのである。

しかし性違和患者が性転換しないと自殺するという説の根拠は乏しい。三年前に発表されたThe Journal of the Endocrine Societyの調査では、性転換治療と自殺予防との関連性は証明されなかったとある。さらに他の自殺願望は他の精神病が影響している場合もあり、性違和のみが原因ではない場合、性転換治療は自殺願望緩和には全く意味がないどころか、ホルモンのバランスが崩れて悪化する可能性も考えられる。

政治の道具にされる未成年トランスジェンダー達

ポール記者の記事はまあまあ良い点をついているのだが、彼女の左翼バイアスが記事のあちこちからうかがわれる。彼女は未成年のトランスジェンダー問題は医療問題であるはずなのに、えてして政治問題として扱われることが多いと語る。

保守派の議員たちは、未成年のジェンダーケアへのアクセスを禁止しようとしている。しかしもう一方で、多くの医療従事者や精神科医が、活動家の圧力や組織の取り込みによって手を縛られていると感じている。彼らは、こうした若者たちに対して責任あるメンタルヘルスケアや医療を実践することが難しくなっていると言う。

いや左翼のトランスジェンダリズムが完全に政治活動になってしまった以上、それに異を唱えるためには政治力を使う以外にない。ちゃんとした診療をおこなおうとする医師たちに手かせを嵌めているのはバイデン政権をはじめとする左翼政治家達なのだ。これはどっちもどっちというものではない。

前述のパウエルも左翼から「トランスジェンダーの人々の信用を失墜させるために偽の物語を作っている右翼だと何度も非難された」と語っている。

LGBT当事者の中からも現在のトランス治療に疑問を呈する人たちが増えている。33歳で女性から男性に性転換した50歳のFtMアーロン・キンバリーは性転換によって自分の性違和は消えたという。キンバリーは看護師としてブリティッシュコロンビアの病院で働いていたが、ホルモン治療が必要とされた患者が深刻に精神を病んでいると判断しホルモン治療よりも精神カウンセリングを薦めたところ、性転換の門番をしていると責められ転職を余儀なくされたという。「なにか完全に脱線していると気が付きました」とキンバリーはいう。キンバリーはその後the Gender Dysphoria Alliance (性違和同盟)と L.G.B.T. Courage Coalition (LGBT勇気協定)を設立した。

一般的性別傾向から逸脱している女性っぽいゲイ男性やお転婆なレズビアン女性らもトランスジェンダーだと診断されてしまうことが多いという。これこそ昔のコンバージョンセラピーと何が違うのだろうか?また宗教心が強く保守的な家庭に育った同性愛者は同性愛は不浄だと思い込みトランスすることも多い。

子供の頃に性犯罪の被害に遭った子が性違和をもつことはよくあると言う話も昔聞いた。自分がこんな目にあうのは女(男)だからだと思い込み、異性になりたいとおもってしまうのだ。

ケイシー・エメリックも幼児性虐待の被害者でレズビアン。しかし自分は男だと思い込み性転換し男性として5年間も生きたが、精神状態は良くならず2022年に脱トランスした。彼女がTwitterでそれを発表したところ、すぐに酷い攻撃を受けた。私も当時の彼女のビデオを観たが、彼女のことを禿げだの醜いだのという中傷誹謗が酷かったのはよく覚えている。

「私の人生は終わったと思いました。私は五年間も偽りの生活をしていたのです」

A woman dressed in black with tattoos on one arm looks off to the right.
Kasey Emerick Credit…Tanyth Berkeley for The New York Times

彼女の声は男性っぽく低く、見た目も男性に見えるため、脱トランスだと言うと、何時テスタストロンをやめるのかと聞かれるそうだ。それでもうやめて一年も経っているというと驚かれるという。いちどなどセラピストに脱トランスだと話したところ「トランスジョセーだったなんて信じられないわ」と言われ「え?私をどっちの性だとおもってます?」と聞き返したそう。

何故かは解らないが、トランスした年齢にもよるが、男性から女性へMtFが女性ホルモンをやめると割合普通の男性に戻れるのに対して、女性から男性の場合は声変わりも髭や体毛や脱毛などは永遠で不可逆的である。男性ホルモンは顔立ちまで男性っぽくかえてしまうので、FtMの脱トランスは非常に難しい。

子供、特に思春期は反抗期でもある。昔なら髪の毛を青く染めたり、変な化粧したり、コスプレする程度で済んでいたことが、最近は身体を不可逆的にかえてしまうトランスが流行っているのだ。こどもたちにはこの行為が自分の将来にどんな悪影響を及ぼすのか全く理解できていない。ポールは80%以上の子供が思春期を過ぎれば自然と性違和がなくなると指摘。またホルモン治療を始めた30%が四年以内にやめてしまうという。

最近のThe Archives of Sexual Behaviorという調査(recent study)78人の若い脱トランス者の40%までもがROGDに病んでいたという。トランスジェンダー活動家はそんなものはないと主張しているが、実際に証拠があるのだ。

ポールはここでオランダ、イギリス、スエーデン、ノルウエーなどアメリカに先駆けて子供のトランス治療を始めた国々が次々に方向転換をしていることを指摘する。しかしなぜかカナダやアメリカでは未だに子供の性転換治療が盛んである。

しかし昨日も指摘したように、ニューヨークタイムスでこのような記事が掲載出来たということだけでも、アメリカのトランスジェンダリズムに関する姿勢は変わってきている証拠だと思う。すでに20以上のアメリカの州で子供のトランス治療を規制する法律が色々通っている。男子の女子スポーツ参加に関しても規制法律が通っていることを考えると、アメリカでも明らかに風向きが変わったと私は確信する。

日本も変な方向へ進まないうちに方向転換をしてもらいたい。

関連記事:

Yes, Europe Is Restricting “Gender-Affirming Care” | City Journal (city-journal.org)

studies (fundacionjuntoscontigo.org)

questioned (segm.org)

criticized (tandfonline.com)

riddled (tandfonline.com)

British effort to replicate the study (nih.gov)

When Kids Say They’re Trans: A Guide for Thoughtful Parents (whenkidssaytheyretrans.com)



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遂にニューヨークタイムスまでが、性自認肯定治療に批判的な記事を掲載!

2024/2/2のニューヨークタイムス(Opinion, by Pamela Paul, As Kids, They Thought They Were Trans. They No Longer Do.)で脱トランスの記事が載ったが、それを紹介しているYang@AxiomAmericaのXポストを我らがエスケーさん@KatzePotatoesが翻訳してくれたので、エスケーさんのご了承を得てこちらに転載させていただく。文脈が繋がるように多少手を加えた。

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ニューヨークタイムズは本日、脱トランス者と、「常に肯定」モデルがどのように多くの混乱した子供たちの身体と人生を破壊したかについての長い記事を掲載しました。 以下にいくつかの注目すべき詳細を示します。

この記事は、ROGD(急性性同一性障害)の 10 代のよくある例から始まります。いじめられ、場違いに感じられ、問題を軽減する方法としてすぐに性別移行に惹かれたのです。移行期間中に、彼女がトランスジェンダーではないかもしれないと示唆する人は誰もいませんでした。

プライマリケア(主治医)のスタッフは、他の診断では決してそうしないにもかかわらず、何があっても患者のジェンダーアイデンティティ(性自認)を肯定するように言われています。

多くの親は、自分の子供が他の問題、特に自閉症を併発していることに気づいています。しかし、支援団体を運営する人々は親たちに、とにかく子供たちをただ性別移行させるように言います。

臨床医は通常、ホルモン剤や手術を受けなければ子供が自殺するだろうと言って親を脅迫している。しかし、自殺リスクが増加するという証拠はありません。

性別移行を望んでいる子供の多くは同性愛者です。多くの同性愛者は、トランス・イデオロギーが新たな「転換療法」であると警告している。

ある例では、脱トランス者がどのようにして彼女が若いゲイのティーンとしてトランスしたかについて話します。彼女は過去に多くのトラウマを抱えていたため、自分をコントロールできる感覚を求めていました。

場合によっては、それは十代の反抗の手段であることもあります。しかし、彼らが行うことの中には、取り返しのつかないダメージを与えるものもあります。

トランス活動家はよくROGDは右翼の神話だと言います。この用語を作った科学者であるリサ・リットマン博士がリベラルであり、それが実際に起きている現状であることは無視して。

他の国々はすべて子どもの性別移行から手を引いている。しかし、アメリカの臨床医たちは、その政策が誤った研究に基づいているにもかかわらず、方針を変えることを拒否しています。

この記事は、15年間自分をトランスジェンダーだと思っていた男性のプロフィールで終わっています。実際のところ、彼は同性愛者であることに苦しんでいただけで、今は肯定的なモデルの冷酷さについて他の人たちに警告しています。 終わり/

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カカシ:エスケーさん、翻訳ありがとうございます!このポスト拙ブログで引用してもいいですか?

エスケー:(6) エスケー on X: “@biglizardswife もちろんです! もし翻訳間違いがあったらすみません🙏” / X (twitter.com)

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こういう記事がニューヨークタイムスに掲載されると言うこと自体が驚きである。私は別にNYTが特別勇気があるとか、この記事が画期的であるとは思わない。むしろこういうことに関しては極左翼的なNYTですらさえも、この問題は取り扱うべきである、いや、取り扱っても大丈夫だと判断したということに注目すべきである。

この記事を書いたパメラ・ポールは明らかに保守派ではない。彼女は小児のトランスジェンダーケアに関する激しい論争は過激派革新派と過激派右翼の論争であるかのように書いているし、ドナルド・トランプがトランスジェンダリズムを「左翼のジェンダー狂気」と表現したのと革新派のいう「トランスフォーブ」が同等だとも言っている。はっきり言ってこれはトランプ大統領の「ジェンダー狂気」の方がよっぽども現実に近い。

またポールは思春期の未成年の性転換はもっと慎重に取り扱われなければならないとしながらも、大人の性転換は満足している人も多く、人によっては救命治療ですらあるというトランスジェンダー活動家の言い分を100%受け入れてしまっている。しかしそんな彼女でも昨今未成年のトランス自認者が増えていることには危惧を抱いているのである。

ポールはまた、脱トランスの話は保守派のメディアしか取り上げてもらえず、脱トランスたちは左翼革新派やトランス活動家たちからひどい仕打ちを受けていることも指摘している。トランスする時はあれほどちやほやした人々が、一旦脱トランスすると手のひらを返したように冷たくなるのは事実だ。

記事は、性違和を言い出す子供達を一番助けたいと思っているのは親たちである。しかし子供達の性違和に疑問を呈ずる親たちは子供達との関係が悪化してしまったと悲嘆にくれる話も紹介している。これはアビゲル・シュライヤーが「あの子もトランスジェンダーになった」で書いていた通りの話だ。残念ながら日本では発刊がトランスジェンダー活動家によって阻止されてしまったが、今やNYTですらも無視できないほど未成年の性転換治療は問題になっているということである。


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まるでパロディー、でも笑えない、チームの半分が男子の女子チームが男子二人の対抗チームに勝利

デイリーワイヤー制作の「レイディーボウラーズ」という映画の中で、全員男子の「女子」バスケチームがトーナメントを総なめしようと企んだところ、もっと才能のある全員男子の「女子」チームと対抗してしまい、え?となるシーンがあった。いや、自分らがインチキできるなら相手チームもそうなるでしょ、という設定である。無論これはコメディー映画のパロディーであり現実ではなかったのだが、なんとチームメンバーの半分である3人までもが男子という女子バレーボールチームが男子メンバー二人を含む女子チームに大勝利という信じられないゲームがカナダで実際におきてしまった!

先日も50代の男が最年少13歳を含む10代女子水泳競技に参加して女子更衣室を使っていたというニュースを報道したレベルニュースが、内部からの密告を得てこの事件を報道している

内通者からの報告を得てレベルニュースの記者が試合当日に取材に行くと、試合は明らかに男子選手による圧倒的な活躍が目立ち、ベンチで待機していた補欠の本物の女子メンバー達の出番は全くなかったそうだ。以前にアメリカで男子選手のスパイクをもろに顔に受けて後遺症が残る大怪我をした女子選手がいたが、カナダでも自称女子の男子選手の参加が増えるにつけ、女子選手の負傷も増えている。すでにここ数か月でオンタリオ大学体育協会(OCAA)主催の試合中に男子選手のスパイクをうけて脳震盪(のうしんとう)を起こした女子選手が二人も出ているのだ。

現在、OCAAには6人のトランスジェンダーがいるのだが、OCAAには何をもってして女子と認めるかという確たる規則がない。そのせいでトランス女子を名乗る男子6人のうち5人は、単にホルモン療法すら受けていない自称女子というだけの普通の男子なのである。

この試合を取材したレベルニュースのデイビッド・メンズィース(David Menzies)記者は、こういう取材をするときに取材を阻止してトランス自認の男たちを積極的に擁護するのは必ずといっていいほど若い女性達だという。こうした若い女性達の多くはトランスジェンダリズムに完全に洗脳されていて自分らのスポーツが破壊されつつあることに気付いていないのだ。

そのうちレイディーボウラーズの映画のように、全員男子の「女子チーム」が女子トーナメントで競い合う日が来るだろう。ほんと、これ冗談じゃなく。


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ライリー・ゲインズ、自認女子の男子選手を参加させるゴルフトーナメントのボイコットを呼びかける、棄権選手には保証金の支払いも!

もとNCAAオールアメリカンスイマーのライリー・ゲインズは自認女性の男性選手が参加するゴルフトーナメントを自発的に棄権する女子選手に対して保証金を出すと提案した。

ゲインズ及びアウトキックの創設者クレイ・トラビスなどが、トーナメントを棄権しスポンサーを失くすなどして収入が無くなる女子選手らを応援するためクラウドファンディングで募金を集め、女子選手たちに保証金を支払う用意があると発表した。Riley Gaines doubles down on paying golfers who boycott trans competitor: ‘It is legit’ (msn.com)

最近問題となっているのはヘイリー・デイビィッドソンという自認女子のゴルファーによる女子競技参加である。多くの人が指摘しているが、自認女子の男を女子競技から追い出すためには、女子選手が団結して競技を棄権するのが一番手っ取り早いやり方だ。しかし大型トーナメントになってくると、女子選手たちはスポンサーへの責任もあり、参加しないということは収入を失うということになってしまう。

ライリー曰く、この発表をするにあたって多くの女子選手たちと話をしたという。しかし彼女たちは「私は出場しないわけにはいかない。だってスポンサーもいるし、推薦も受けてるし、これが私の仕事なんだから。」と口々に言ったそうだ。

それで女子選手たちに棄権を促すなら、彼女たちがトーナメントに参加しなくても損をしない金銭的な援助が必要だとライリーたちは考えたわけだ。

現在トランス自称ヘイリー・デイビッドソンは各トーナメントで上成績を収めており、LPGAへの出場資格を得るまであと一歩といったところにある。女子プロゴルフ協会LPGAが生まれつきの女子という資格を取り除いたのは2010年。デイビッドソンがホルモン治療を始めたのは2015年で性別適合手術を受けたのは2021年。残念ながらLPGAの規則では彼を排除することはできない。

私はもう10年近く、こういう日が来るに違いないと予測していた。自認女子のトランスジョセーが女子競技に参加できるようになった頃、トランスジェンダー活動家(TRA)たちは、トランス選手の数はごく僅かであり、その中でもエリート競技に参加できるような人はそれこそ極々僅かであるから女子選手は全く心配する必要はないと言っていた。だが私はその時から、種目にもよるが女子エリート選手の記録を簡単に敗れる男子は全国で何千人もいる。そのうちの10人でも女子を自認し始めたら女子の誰も入賞できなくなるのだと主張してきた。

それでも地方の小さなアマチュアトーナメントで賞金せいぜい100ドル程度といったところでちまちま勝っているうちはあまり問題にはならなかった。(参加したアマチュア女子たちは非常に悔しいだろうが)だがプロゴルフやプロテニスになってくると賞金の額は半端ではない。それに賞金だけでなく種々のスポンサーもつく。プロ競技は大ビジネスである。こんなところへ男子が我が物顔で乗り込んで来たら、女子スポーツは結果的に二流男子のスポーツへと変貌してしまう。

ゲインズらがやっているように女子選手に棄権を呼びかけるのはもちろん大事だ。しかしもっと大事なのは女子競技のスポンサーたちに呼びかけることだ。彼等にトランスジョセーへのスポンサーをやめさせ、男子が参加する女子トーナメントそのものへの資金援助をやめさせることにある。女子選手たちだけに犠牲を強いるのはあまりにも理不尽である。

本来ならトーナメント主催者こそがこの茶番を断固否定すべきであるのに、何故女子たちだけが犠牲になるのだ!

スポンサーといえば、サーフィン用水着をつくっているリップカール社が最近、女子水着のイメージガールとして、それまでコマーシャルに起用していた女子サーファーのベサニー・ハミルトン(Bethany Hamilton)との契約を止め、代わりに44歳の自認女子の男子サーファー、サーシャ・ジェイン・ローワーソンを女子水着のモデルにすると発表した。ハミルトンはサメに襲われて片腕を失くしたことで有名だが、彼女がスポンサーを失った理由は、単に男子は女子競技に参加すべきではないと発言したことだった。リップカール社はトランスジョセー選手に批判的なハミルトンを降ろしてわざわざトランス選手を起用したというわけ。せこいやり方だ。

これにはライリー・ゲインズも男子に優勝を奪われたスケートボーダーのテイラー・シルバーマンも怒りの声をあげている。

ローワーソンが「トランス」したのは2020年。40年も男性として生きてたくせに突然女性だと目覚めてトランス。その後多くの女子サーフィン競技で優勝している。もし私の記憶が正しければこの人は男子としても十分に記録を出せる人だ。現に去年彼の記録は女子枠でトップだっただけでなく、男子枠でも優勝できる記録だった。性適合手術を受けているのかどうかは別として、何故男子枠で勝てる人がわざわざ女子枠を侵略しなければならないのか。単に好きなスポーツに参加したいとか勝ちたいという理由だけでは説明ができない。明らかに彼の目的は女性枠を破壊することにあるのだ。


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