想像力と常識に欠ける自称専門家たち

イスラエル関係の専門家と言われる学者たちやジャーナリストや自称ミリオタなどのX投稿を読んでいると、往々にして彼等には想像力というものがない。彼等は自分らの専門部門についてはエキスパートなのかもしれないが、そのほかのことはまるでド素人である。文字通り机上の理論を繰り広げているだけで、実際戦地で戦争やってる兵士のことや、空襲警報を毎日何百回と聞かされている市民の生活についてまるで想像できないようだ。

人質交換のために戦闘は一時休止状態にある。しかし休戦15分後にガザからロケット弾が飛んできた。それについてエルサレム在だという邦人記者はこのようにツイート。

曽我太一 Taichi Soga@エルサレム: 停戦の16分後にイスラエル側で警報が鳴った。ただ、その後は鳴ってない。戦闘停止直後にも単発的な攻撃があるのはいつものこと。 これが続いたなら別だが、在住者であれば、その辺も熟知しているであろうことなので、それくらいでは騒ぎ立てないで欲しい

このツイートはイスラエル在住の方々の神経を逆なでした。

@HadarJP_IL「停戦直後のミサイル攻撃はいつものことだから騒ぎ立てるな」 市民に対する無差別爆撃攻撃をこの様に軽々しく扱う人がいることに驚く。この人は停戦の16分後にイスラエルがガザを空爆しても同じ事を言うのだろうか。

そして定番のJSFさんいよるフォロー。

JSF:この捉え方は紛争の停戦がどういうものか知っていれば、普通の感覚です。2014〜2022年の東部ウクライナの違反が横行した酷い停戦の状態に比べたら、今のガザの停戦はよく守られてる方です。双方とも散発な発砲してますけれどね。でも単発的な小規模の違反でいちいち停戦を反故にしたりしません。

停戦を破るのはどの戦争でもあることだから騒ぐなというのは現地に居る人の気持ちをまるで解っていないから言えることだ。曽我氏に至っては現地に居るにもかかわらずイスラエル住民の気持ちをまるで察することが出来ていない。この人はいったいなんのために現地に居るのだ?

JSF氏が忘れているのは10月6日までイスラエルとハマスは停戦状態にあったのだということ。ハマスは停戦など平気で破ってくる連中なのだ。そういう意味ではハマスの行為は想定内ではあるが、だからといって空襲警報が鳴る度に避難しなければならないイスラエル市民が平気でいられるわけではない。北朝鮮から数か月に一回ミサイルが飛んでくる(しかも日本国内への着弾の可能性はほぼゼロ)でも大騒ぎする日本人が、一日数百という数で飛んでくるロケット弾のことをまるで想像できないというのが不思議だ。

問題なのはハマスが停戦を破ったことではなく、曽我氏の「騒ぎ立てないで欲しい」という口調にある。停戦後たったの15分で違反行為をしたハマスをイスラエルが批判して何が悪い?普段なにかと国際法を持ち出すJSF氏がこの時だけ違反を停戦なんてそういうもんだなどと平気な顔で良く言えると思う。

ところでJSF氏の常識のなさには本当に呆れる。この人は軍事オタクと自負している割には戦争というものを解っていない。

JSF:ガザ住民が北部に戻ろうとするのは権利であり合法なので、イスラエル側がいくら禁止だと言い張っても国際法上でもイスラエル側に正当性は無く、イスラエル軍が住民を追い返そうと発砲すればそちらの方が国際法違反になる。

JSF氏は南へ逃げようとしていたガザ市民を阻止しようと射殺したハマスの違法性については何もいっていなかったがね。まだ戦争は終わったわけではなく、戦闘は数日後には始まるのだ。せっかく一か月以上もかけて民間人を避難させたのに、ここでまた北への帰還を許したら今までの苦労が水の泡だ。第一何故ガザ民は北へ戻りたいなどと思うのだ?なんのために帰るのだ?空襲で瓦礫の山になった自宅の掃除にでもいくのか?そんなところへ帰って何の意味がある?戦闘が始まれば自分の身にも危険が及ぶ。普通の神経の人ならこの時点で帰ろうなどとはしないだろう。

ガザ市はイスラエル軍が包囲している。こんな状況で北へ帰りたいなどというのはハマス戦闘員くらいだろう。いくら停戦中だからといって敵の戦闘員が自由に包囲網を出入りするのを許可するなど愚の骨頂である。JSF氏のように「この捉え方は紛争の停戦がどういうものか知っていれば、普通の感覚」として理解してる人になら理解できるはずである。


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NHKの記事、親イスラエル国家のアメリカでなにがおきているのか

Tag:世論調査

Twitter(X)でハマスのプロパガンダを流し続けている日本人自称ジャーナリストのツイッタラーさんが紹介していたNHKの記事(親イスラエル国家 アメリカで何が?若者にパレスチナ支持広がる | NHK)NHKがおもしろそうなので読んでみる。

この記事ではアメリカは伝統的にイスラエルを支持してきたが、最近若者の間でパレスチナ支持が増えていることに触れている。強調はカカシ。

なぜ、若い世代はパレスチナを支持する傾向にあるのか。アメリカ世論や選挙に詳しい専門家は次のように指摘します。ジョージ・ワシントン大学 トッド・ベルト教授

「若い世代は差別と人権により敏感で、抑圧される側に共感する傾向が強いのです。イスラエルはパレスチナと比べて不釣り合いな防衛力を持っていて、イスラエルはパレスチナの人たちを不当に迫害していると感じているのです」

10月中旬にCNNなどが行った調査では、次のような結果が出ています。

「ハマスの攻撃に対するイスラエル政府の軍事的対応は正当性があるか」という問いに対し、65歳以上の81%が「完全に正当性がある」と回答しました。

ところが、18歳から34歳の若い世代では「完全に正当性がある」と答えたのは27%にとどまりました。これを踏まえて、バイデン大統領は軌道修正を余儀なくされています。

記事はこうした世論に答えるようにブリンケン国務長官は人道支援のために戦闘を一時休止すべきだと語ったことを指摘している。

この記事には無論書かれていないが、イスラエル軍はちょこちょこと戦闘を休止してガザ市民が安全に避難できる道を確保。ガザ南部で支援物資の供給なども行っている。そういうことをNHKは報道しているのだろうか?

さて、この戦争が長引けば次の選挙にも影響を及ぼすだろうと続くが、それは確かにそうだろう。ここでも記事は先のトッド・ベルト教授の言葉を引用。

「バイデン大統領にとって本当に深刻な試練です。ガザ地区で爆撃や必要な食料が手に入らない状況が続けば、選挙に大きな影響を与えることになるとみられます。戦闘が長引けばバイデン氏の政策が悪かったことの象徴になり、彼に投票しない人が増えるでしょう」

こういうことになったのも、バイデン政権が弱腰だからハマスは今がチャンスとイスラエルを攻撃したのだろう。もし今でもトランプ大統領が政権を握っていたら、ハマスはおとなしくして攻撃の時期を狙っていたことだろう。

何度も書いてきたように、アメリカは民主党も共和党も同じようにイスラエルを支持してきた。だからイスラエル支持は党派は無関係だったはずである。ところが最近、何故か民主党よりも共和党の方がイスラエル支持が強くなっている。トランプ大統領などこれまでで一番親イスラエルの大統領である。

対応が揺れるバイデン大統領に対し、攻勢を強めるのが野党・共和党です。大統領選挙もにらみ、バイデン大統領の対応は“弱腰”だと批判し、イスラエルを支持する姿勢を鮮明にしています。

10月下旬、私たちが向かったのは、ラスベガスで行われた共和党を支持するユダヤ系のロビー団体の会合。アメリカでは、ユダヤ系のロビー団体が、政治家に多額の政治資金を提供しながら、イスラエル寄りの政策をとるよう働きかけています。人口に占める割合が、推計で2%あまりのユダヤ系の人たちが、豊富な資金力を持つロビー団体を通じて、アメリカの外交政策に大きな影響を与えてきたのです。

会合には日本円にしておよそ30万円の参加費を払って、1000人以上の会員が集まっていました。

この会合では共和党の大統候補がほとんど参加しており、共和党の新下院議長マイク・ジョンソン議員らが次々にイスラエル支持を表明した。トランプ大統領も「私が大統領に戻れば、ためらうことなく、無条件で、100%イスラエルを支持する。残虐な行為への報復を行い、ハマスを壊滅させるため全面的に支援する」と発言。

共和党の間ではこの戦争が始まって以来トランプ大統領支持が増えている。はやり中東問題は実績のあるトランプに任せるべきだと感じている人が増えているせいだろう。それとユダヤ系民主党支持者のあいだでも、どちらの候補者が一番イスラエル支持をするかが重点となると言っている有権者もいる。

さてここから先はNHKお得意の偏向報道。若い学生たちを中心にパレスチナ支持運動が広がっているという話のなかで、こうした運動に参加している学生たちがイスラエル支持者たちに脅迫を受けているという内容になっている。

パレスチナを支持する大規模なデモが行われた、ニューヨークにある名門コロンビア大学。デモを主催したパレスチナを支持する学生団体のメンバーによると、衝突の開始以降、日に日に仲間が増え、インスタグラムのフォロワーは5000人も増えたといいます(11月1日時点)。

ところが、このメンバーが取材に応じる条件は「顔も名前も出さない」というものでした。理由を聞くと、パレスチナ支持者の一覧が、名前と顔写真に加え、出身大学などの個人情報つきで掲載されているサイトがあるから不安だというのです。

「私の個人情報を世界中にさらして、見つけられるようにしてやる、といった脅迫を受けています。ネットを武器として使っています。パレスチナ人に対する暴力を正当化しているのと同じ理屈が、この国の人々の反応を引き起こしているのです」

そして広がるヘイトクライムとして6歳児のムスリム男児が気違い男に刺された例をだしている。ユダヤ人も脅迫を受けているという話は一応書いてあるが、気違い男によるモスリム家族攻撃の一件以外に私はモスリムに対するヘイトクライムなど聞いていない。アメリカの主流メディアのパレスチナ支持偏向報道傾向から言って、もしそんなことが他でも起きていたらすぐさまニュースになるはずだ。

しかし反対にユダヤ人差別のヘイトクライムはあちこちで起きている。この記事が書かれた時点ではまだ起きていなかったが、先日南カリフォルニアでユダヤ人男性がパレスチナ支持者にメガホンで殴られて死亡という事件が起きたばかり。

また大学などユダヤ人学生がパ支持学生たちに追いかけまわされて保身のために図書館に立てこもるなどという事件も起きている。NHKが均衡のとれた取材をする気があったなら、ハマス支持の学生だけでなく、学校へいくのにも身の危険を感じているユダヤ人学生も取材すべきだったのではないか?


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キャンセルカルチャー推進者たちが突然言論の自由を言い出す偽善に騙されるな!

本日11月11日にはアメリカはVeterans Day、イギリスではArmistice Day といい第一次世界大戦の終結に連合軍とドイツとの間で休戦条約が結ばれた日を記念して戦没者追悼をする日である。この日は欧米の民主主義が独裁主義から守られた日であるといってもいい。そういう日にモスリムを中心に反ユダヤ人の抗議運動が計画されている イギリスの内務省長官はこのデモは禁止されるべきだと発言。でも主催者側は言論の自由をかかげて許可されるべきだと主張している。

先日ピアース・モーガンの番組でモーガンとダグラス・マレーがこれについて話していたが、マレーは言論の自由はすべての言論を許容するものではないとし、他人への暴力を扇動する行為は言論の自由では保証されていないと語った。世界各地(特に欧米)で起きているパレスチナ支持のデモ行進は薄く隠された反ユダヤ人運動である。いや薄くも隠されていない。彼等はあからさまに「川から海へ、パレスチナに自由を!」”From the river to the sea, Palestine will be free”と叫んでいる。この川とはヨルダン川のことであり海とは地中海だ。つまりこれはイスラエルの領土全般を指すのだ。彼等はあからさまにイスラエル国家殲滅を唄っているのである。

本日テレグラフに掲載されたコラムから読んでみよう。Yesterday’s cancel culture zealots are today masquerading as free speech warriors. Don’t fall for it (msn.com)著者はトム・スレーター。

私は夢を見ているのだろうか?覚醒した(WOKE)左派が突然、表現の自由を心配している。キャンセルカルチャーを神話と呼び、検閲の台頭を真珠を握り締めるような道徳的パニック(被害妄想)として退けて何年も過ごしてきた人たちが、いまや異論や抗議への締め付け、とりわけスエラ・ブレイバーマン(イギリス内務省長官)による明日の「親パレスチナ」休戦記念日の行進を禁止しようとする動きに憤慨している。

う~ん、DeepLの翻訳はなんかぎこちないなあ。イギリス人の話方は皮肉っぽい表現が多いから翻訳は難しい。要するに何かにつけて自分らが気に入らない発言をヘイトスピーチだと言って発言者のキャリアを奪うような攻撃をしておきながら、キャンセルカルチャーなんてものは存在しない、すべて保守派の被害妄想だ、フリースピーチはヘイトスピーチだとまで言っていた左翼連中が、ブレイバーマン内務省長官が休戦記念日のデモ行進はやめさせるべきだと言った途端、言論の自由弾圧だと文句を言い出したという意味だ。

極左翼活動家でガーディアンのコラムニスト及びテレビタレントでもあるオーウェン・ジョーンズは行進を禁止するのは「意図的なヒステリックな運動だ」と批判している。オーウェンは普段は左翼が言論の自由を脅かす危険な権威主義者だと言ってる人たちが、平和的なデモ行進を自分らが気に入らないからといって禁止せよといっていると語った。

ノヴァラメディアのアシュ・サーカーは「なぜイスラエル支持者は違う意見にこうも不寛容なんだろう」とツイートしている。

最近政府が支援金を出している研究革新省(UK Research and Innovation)でEDI(平等・多様性・包括性)のアドバイザーとして任命された二人がハマスを支持するような発言をしたとして政府から警告の手紙が出されEDIグループが解散したことについて、大学の組合UCUのジョー・グレイディー組合長は「言論の自由と学問の自由に対し恐ろしい影響」を及ぼすと科学省長官に手紙を書いている。

これまで言論の自由を鼻で笑っていた連中が、自分らが好き勝手な暴言を言えなくなると、突然言論の自由が大切だと言い出したわけである。

これまで散々他人の言論の自由を踏みにじってきたオーウェン・ジョーンズは昨晩、自分らは真の言論の自由の熱意を持っていると述べ、左派に対して「実際の言論の自由」を求めるキャンペーンを展開するよう呼びかけた。UCUはこのビデオの一部をソーシャルメディアに掲載したが、大量の批判コメントが殺到したため削除した。

このビデオが炎上したのも当たり前だ。これまで大学組合は左翼以外の違う意見を全く受け入れてこなかった。散々違う意見をヘイトだなんだと悪者扱いしておいて、大学構内における言論弾圧の批判に対しては、大学ではそのような問題は生じていないとすっとぼけてきたのである。

2020年、ジョーンズはサーカー組合長に関する批判をツイートしたオックスフォードの従業員を首にしようとした。UCUはイスラエル支持学者や教授をブラックリストに載せるBDS運動に支援金を出していた。またトランスジェンダー概念に批判的な教授らへの攻撃もすさまじく、サセックス大学のキャサリーン・ストック教授は.何か月にもわたる嫌がらせに耐え切れず辞任に追い込まれた。

抗議運動をする権利に関しても、左翼連中はコロナ禍でロックダウンに反対する人たちの運動が制限された時に何も言わなかった。政府による市民の行動の制限という歴史始まって以来の弾圧への抵抗は左翼にとっては支持する価値はなかったらしい。それでいて「川から海へ」というイスラエル殲滅を唄いながらテロリスト集団のハマスの旗を振りながら行進する運動は自由の戦士として尊敬されるべきだというのである。

しかし、スレーターはジョーンズらの行動が一貫していないというのは正しくないと言う。いやむしろ非常に一貫している。「二重基準」という点において。彼等の言う言論の自由とは自分らに賛成する言論なのであり、反対意見には言論の自由などないという姿勢は一貫しているというわけだ。

スレーターはハマス支持者の言論もまもられるべきだという考えで、悪いスピーチに対抗するのは良いスピーチだという。パレスチナ支持者の本音を暴露し、それに対抗していくことこそ真の言論の自由を守るということになるというのである。

しかし、表現の自由に関するトーリー党の二重基準は、覚醒した左翼の偽善に比べれば屁でもない。彼らは言論の自由を信じていない。彼らは言論の自由を信じている。そして我々は、彼らがそうでないふりをするのを許してはならない。

私はハマス支持の行進は禁止されるべきだと言う内務省長官の意見に賛成だ。まずArmitice dayはイギリスの戦没者を追悼する日であり、イギリス国家への尊敬心を表わす日である。パレスチナ支持なら別の日にやればいいのであって、なぜこのような神聖な日にやらなければならないのか。これはイギリスという国家を侮辱する行為だ。それにダグラス・マレーも言っているように、他民族の絶滅を唱えテロリストを讃える運動は言論の自由で守られていない。このような脅迫運動が正当なものであるという扱いをされれば、ユダヤ人差別をイギリス政府が認めているということになってしまう。そんなことを許したら、今後ソーシャルメディアでも「ユダヤ人を殺しに行こう」「ユダヤ人経営のビジネスを破壊しよう」などという発言が横行し、ユダヤ系市民の身が危険にさらされることになる。

イスラエルから拉致された人質の写真ポスターを剥がしている人たちだが、最近Twitterではこうした人の顔を晒すアカウントがある。最近の顔面認証アプリが性能が良く、自分顔をネットで掲載したことのある人はすぐに誰なのか特定されてしまう。私は一度主人の同窓会に同席して団体写真に加わったことがあったが、その写真が私のフェイスブックのタイムラインに上がってきたときは驚いた。

というわけでポスターを破ったり、自分のソーシャルメディアでハマス支持をしたりユダヤ人差別をしたりしている人たちが次々に解雇されている。私はこれらの人びとに同情は微塵も感じない。今までちょっとしたことで人種差別者の汚名を着せられてキャンセルされたひとたちのことを思えば、実際にテロ支持をしている人たちがキャンセルされるなど当然である。ダグラス・マレーやディサンティス知事が言っているように、これらの人びとが移民であるなら、さっさと本国へ強制送還すべきだ。帰化人であれば国籍も剥奪すべきだ。何故ならアメリカ国民になる条件としてアメリカ政府を覆すような団体を支持していないことが含まれているからで、テロリストを支持するということは、その条件を満たしていないからである。


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イスラエルは植民地政策やアパルトヘイトを実施している国際法に違反するならず者国家、という神話

元々イスラエルに憎悪を持っている人たちは別として、欧米諸国や日本ではイスラエルに関して誤った見解を持っている人が多いのは仕方ないことだと思う。しかしここ数週間Twitter(X)を読んでいて日本人でもこの問題に非常に詳しい人が結構いること、しかも専門家と言われる東大の大先生方なんかよりもずっと博学で洞察力のある人たちが多くいることを知って非常に感動している。そのなかのおひとりミルトスさんのノート(「パレスチナ問題」を考える際に押さえておきたいポイント|ミルトス (note.com)「パレスチナ問題」を考える際に押さえておきたいポイント|ミルトス (note.com))を紹介したい。彼のプロファイルは下記の通り。

東京都足立区にある出版社ミルトスです。イスラエル、ユダヤ、中東、聖書、ヘブライ語などに関連する書籍を出版しています。https://myrtos.co.jp/

先ずノートの目次を見てみよう。

  1. パレスチナ難民問題の背景
  2. 過疎地パレスチナ
  3. 増加したアラブ人口
  4. 難民定義の問題点
  5. 領土問題の捉え方
  6. 1. シオニズムは植民地主義か
  7. 2. 西岸地区の法的な帰属
  8. 3. 入植活動は国際法違反か
  9. イスラエル国防軍の対応
  10. ガザの戦闘員と非戦闘員の関係

どれも非常に興味深い内容で、これはイスラエルとパレスチナについて学びたい人は是非とも押さえておきたいポイントだ。しかし今日は最初の見出しにもあるようにイスラエルが植民地政策をとっておりアパルトヘイト国家であり国際法に違反しているという三つの点に焦点をあてたいと思う。

以下引用

1. シオニズムは植民地主義か

 一般的に「植民地主義」と言うとき、次の3つの特徴がある。

 ①宗主国、つまり郷土が別の場所にある。
 ②入植した地とは歴史的に関係がない
 ③入植地を搾取し、その富を宗主国に持ち帰る。

 これらがシオニズムにあてはまるかというと、

  • ①ユダヤ人に宗主国はなく
  • ②イスラエルの地との歴史的関係は現存する他のどの民族よりも古く、そして、
  • ③入植地を搾取するどころかユダヤ人の開拓が発展と余剰を生み、アラブ人を含むより多くの移民流入を可能にした

従って、どの特徴にも当てはまらない。実際、シオニスト会議がウガンダ案を否決(つまり歴史的関係のあるイスラエルの地にしか帰還するつもりはないと決議)した時点で、シオニズムが植民地主義ではないことを表明したことになる。

6.1.イスラエルはアパルトヘイト国?

 イスラエルは、南アフリカのような「アパルトヘイト国家」だという主張をよく見かける。逆説的ながら、仮にイスラエルが南アフリカのような人種差別政策を実行していたなら、パレスチナ人による市営バスやレストランでの自爆・殺傷テロは起こらなかっただろう。アパルトヘイト国家では出自別のバスやレストランを使用しなければならず、パレスチナ人はユダヤ人が使うバスやレストランには入れないことになるからだ。

 また、イスラエルにはアラブ系の大学教授国会議員最高裁判事がいることも、この紛争の本質人種差別ではないことを裏付けている。なおパレスチナ民族運動は、南アフリカのアフリカ民族会議の目標とは異なり、イスラエルの市民権獲得を望んではいない。と言うのも、市民権獲得はイスラエル国の正当性を承認することになるからだ。同運動が市民権獲得を拒否していること自体、イスラエルがアパルトヘイト国家でないことを意味している。

8.3. 入植活動は国際法違反か

 西岸地区のユダヤ人入植活動は国際法違反と言われることがある。その根拠としてジュネーヴ第4条約の第49条が示されるが、実はこの条項は占領地への強制移住に関するもので、国民が自らの意志で集落を築く入植活動には本来該当しない。同条項は、第二次大戦中にドイツ、ソ連、ウクライナ、ポーランド、ハンガリーの住民が経験したような強制移住が繰り返されないために定められたからだ。

アラブ側はこの条項をイスラエルの入植活動に当てはまるよう巧みに解釈して、ロビー活動によって国連や国際刑事裁判所などに普及させた経緯がある。この解釈の問題は、その正当性を厳密に検証することなく用いていること、およびユダヤ人にだけ適用されていることだ。自発的な入植活動は、例えば北キプロスを占領したトルコ、レバノンを侵攻したシリア、西サハラを領有したモロッコの国民がそれぞれの地域で行なっているが、この解釈が用いられたことは一度もない。そもそも、占領地に関する条項を「係争中の地域」である西岸地区に適用すること自体に問題がある

ーーー引用終わりーーー

Twitter(X)でイスラエルの入植行為は継続的に長年にわたってなされており、これは国際法違反であるからハマスの蛮行よりも罪が重いなどというバカげたことを言っている人がいた。こういう人は口で何と言おうと本心はユダヤ人憎しの偏見で話しており、なんとかイスラエルを悪者にしようと必死なので議論は無駄な行為だ。しかし上記のことを良く弁えておくと、のちのちイスラエルは~と言い出す人たちとの議論には役に立つだろう。

カウボーイが教える「イスラエルがパレスチナの土地を奪った」と主張する人に返す言葉

これに関連して先日面白い動画を見つけたのでその内容をちょっと紹介する。

1500人近いイスラエル人が襲撃された地域は酪農地だったが、ハマスやそれに混じってやってきたガザの民間人が農園を荒らし家畜を盗んでいた。そこでアメリカのオクラホマやアーケンサス州が酪農のプロのカウボーイたちがイスラエルに助っ人に出向いた。そのカウボーイの一人がイスラエルはパレスチナの土地を奪ったという人にどう対応すればよいかという教えを説いているので引用しよう。

読者諸氏もよくご存じの通り、パレスチナ人などという民族はイスラエルが建国されるまで存在しなかった。あの土地にはユダヤ人や多種のアラブ人が住んでいたが、イスラエル建国直後アラブ連合軍がイスラエルに攻め入り、戦乱に巻き込まれたくないアラブ人の多くが一時的に避難した。しかしイスラエルが勝ってしまったので避難したアラブ人は帰ってこれなくなり、彼等は難民となってしまったわけだが、アラブ諸国は彼等をパレスチナ難民と呼び、イスラエルに問題を起こすために、イスラエルによって土地を追われた可哀そうな民族という建前で残されたのだ。

だから今度誰かがイスラエルは違法にパレスチナの土地に居座っているのだという人がいたら、いくつかこんな質問をしてみようとカウボーイは言う。

  • パレスチナ国家が設立されたのは西暦何年のことですか?
  • パレスチナの国境はどこまでで、何時失くなったのですか?
  • パレスチナの通貨は何だったのですか?何故どの歴史にも残っていないのですか?
  • アラファトの前のパレスチナのリーダーは誰ですか?

ところで話はちょっと変わるが、この間ロンドンで親パレスチナの行進に参加していたイギリス人大学生二人が街角でこんなインタビューを受けていた。

質問「10月7日にハマスがイスラエルに侵略した際、あなたの最初の感想はどのようなものでしたか?」

女学生1「え?そんなことしてないでしょ?したの?ハマスが?」

女学生2「してないんじゃないの?このことについて良く知らないから、私にはその質問に答える資格はないと思う。」

おいおいおい、イスラエルが何故ガザに侵攻しているのか知らないで何に抗議してるんだ?全く近頃の大学生はしょうがないな。実はこのような学生は珍しくない。ヒジャブを被ったムスリム女性や髭面のムスリム男性のようにあからさまにイスラエルを憎んでいる人は別として、ごく普通のイギリス人やアメリカ人が街角に貼られたイスラエルの拉致被害者のポスターを剥がす理由を聞いてみると、「これはイスラエルがでっちあげたプロパガンダだ」とか「これは実在人物ではなくAIの写真だ」とか「ハマスは人質などとっていない」とか平気でいう人がいるのだ。ハマスは10月7日の攻撃を誇らしく思い自慢げに自分らでソーシャルメディアに掲載したくらいなのだ。それなのにこれらの人びとはそうした事実を全くしらないのである。

しかし知らずにイスラエルが悪いと思い込んでいるのだとしたらまだ希望はある。つまりメディアがきちんと真実を報道すればいいのである。しつこいくらいに10月7日の悲劇を報道し続けるのだ。女子供が凌辱した上に焼き殺されたり拉致されたりしたこと。男たちは首をはねられた手足をもぎ取られたり首をはねられたりしたこと、赤ん坊がオーブンで焼かれたこと、妊婦の腹がかっさばられて退治の首をはねられたこと。などなどなどを何度も繰り返して報道すればいいのだ。そうしたら今イスラエルが一方的に悪いと思っているひとたちもハマスの極悪さをしることになるだろう。

毎日のようにガザでがれきの下で下敷きになる子供の写真ばかり報道していないで、イスラエルの学校や病院に撃ち込まれているハマスのロケット弾の話をちゃんと報道しろ。そうすればほとんどの人はハマス支持などしないはずだ。


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アメリカ主流メディアのカメラマンはハマスメンバーだった?

先日Honest ReportingというアカウントがAPやCNNやロイターのカメラマンがハマスによる10月7日の虐殺行為に加担していたとして写真を何枚か暴露した。ハマスに拉致される女性の写真を撮ってる主流メディアのフォトグラファーたち。

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10月7日の映像が沢山あるのは、ハマスのテロリストどもが自慢げに自分らの悪行を撮影していたからだが、そのほかに実は西側メディアに雇われていたプロのカメラマンも混じっていたとこの記事は報じている。これらのカメラマンはガザに拠点を置くアソシエテドプレス(AP)やロイターやCNNと契約していたというのだ。もしそうだとすれば、彼等は事前にテロが起きることを知っていたことになり非常な問題だ。

APの写真提供者として名前を連ねているのはHassan Eslaiah, Yousef Masoud, Ali Mahmud, そして Hatem Ali。CNNと契約しているEslaiah(エスライア)は当日ガザからイスラエル領のキビツクファーアザKibbutz Kfar Azza)にはいりイスラエル軍の燃えている戦車を撮影している。エスライアは当日Xの自分のアカウントにイスラエル軍の戦車の前に立っている自撮り写真を掲載していた(今は削除されている)エスライアは記者のベストもヘルメットも被っていなかった。彼はアラビア語で「ガザ入植地の内部から生放送」と書いていた。

この記事の発表後すぐにエスライアがハマスのリーダーで10月7日のテロ攻撃の首謀者であるYahya Sinwarと並んで撮った写真も見つかっている。

ニューヨークタイムスと契約しているYousef Masoudもテロリストたちがイスラエル領内に入った時点で戦車の写真を何枚も撮っている。

Ali Mahmud と Hatem Ali はドイツ人女性が拉致された瞬間の写真を撮っていた。マフムッドはハマスが人々を拉致する様子を幾枚も撮影している。

現場からの写真を起用したロイターの記事。

この記事が公開されてから、APは事前にテロ攻撃があるという情報を得た事実はないと主張している。しかし記事のなかでは彼等が知っていたとは書かれていない。APは11月9日の時点で彼との契約は打ち切ったと発表している。

イスラエル首相官邸のパブリック・ディプロマシー総局は声明を発表し、ハマスの残虐行為を報道するジャーナリストを “人道に対する罪の共犯者 “とレッテルを貼り、その現象を “厳しく “見ていると述べた。声明はさらに、イスラエル政府報道局が、関連メディア各社に説明と「早急な対応」を求める公式の訴状を送ったと付け加えた。

エルサレム・ジャーナリスト協会は、関連する国際メディアに対し、この暴露から生じた疑問について徹底的な調査を開始するよう求めている、

拙ブログを昔からお読みくださってる聡明なる読者諸氏はすでにご存じのことだが、ジャーナリストを送り込むには危険すぎる場所や、また地元民でないと入れない場所などからの取材は、メディアは地元に通じたストリンガーと呼ばれる地元民に外注することがある。しかし地元に通じているだけに、ストリンガー達の素性も怪しいことが多いのだ。

下記は2006年にイラクにおいてAPが雇ったストリンガーに関する話。あまりにも昔の話なので元のリンクは剥がれているが、拙ブログで記録しておいたので引用する。

APのカメラマンとして賞までとったことのあるイラク人、ビラル・フセインという男がテロリストとしてアメリカ軍に取り押さえられた話は、去年の暮れ頃ここでも紹介した
彼はアメリカの記者の代わりに現地で取材をする所謂(いわゆる)ストリンガーだが、彼が撮ったテロリストの写真は、どう考えてもテロリストの協力を得て撮ったものが多々あった。フセインは去年アメリカ軍に逮捕されテロリストとしてイラクで拘束されている。(米軍、APのストリンガーを正式にテロリストとして起訴 – Scarecrow in the Strawberry Field (biglizards.net)2006年11月20日)

こういうことは珍しくもなんともないので今更驚きはしない。


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ナッシュビル小学校乱射事件トランスジェンダー犯人のマニュフェストをスティーブン・クラウダ―が暴露する、ソーシャルメディアは隠ぺいに必死

8か月前にテネシー州ナッシュビル市の小学校で起きたトランス自認の女による乱射事件で3人の小学生と3人の職員が殺害された事件で、犯人のマニュフェスト(声明文)の一部がポッドキャスターのスティーブン・クラウダ―によって暴露された。クラウダ―は正規のルートを通じてこの情報を入手したのではなく、ナッシュビル警察の内通者から手に入れた。まずは事件の内容から。

2023年3月27日、テネシー州ナッシュビルのグリーン・ヒルズ地区にあるアメリカ長老教会の教区小学校「コヴェナント・スクール」で銃乱射事件が発生。トランスジェンダーの男性(生得的女性)で同校の元生徒である28歳のエイデン・ヘイル(生まれはオードリー・エリザベス・ヘイル)が、9歳の児童3人と大人3人を殺害した後、メトロポリタン・ナッシュビル警察の警官2人に射殺された。

アメリカで乱射事件が起きる度に犯人の動機はその日のうちに発表されるのが普通だ。特に犯人が白人で動機が異人種への差別である場合は大々的に報道され、何日にもわたってニュースサイクルで話題になる。犯人がトランプ支持者の保守派だったりすればなおさらである。反対に犯人が黒人や他の有色人種である場合で被害者が保守派の白人を狙ったものだったりすると一応報道はするものの、反対の場合と比べて数日後にはもう報道されなくなる。数年前に起きたアメリカ至上最高の犠牲者数をだした最悪の乱射事件であるラスベガス事件などは犠牲者のほとんどがカントリーウエスタンファンの白人だったことから、全く詳細が報道されないうちに銃規制の話に変わってしまった。

この事件に関しては何故か犯人の動機が全く報道されなかった。多々のメディアがそのマニュフェストを手に入れようとしたが、その度に法廷によって阻止されるなどしてずっと隠蔽されていた。ナッシュビル警察はこのマニュフェストを公表する気は全くない意思を明らかにしていた。

何故なのか?

それについては一体このマニュフェストに何が書かれているのかが問題となる。下記はその一部。原文は汚い言葉だらけだが、DeepLによる上品バージョンの翻訳はこちら。

「あのガキどもを殺せ!」。「私立の高級学校に通い、派手なカーキにスポーツリュックを背負い、マスタングやコンバーチブルに乗る父親を持つクソガキどもを。このクソガキどもめ。そのモップみたいな黄色い髪の弱虫どもを撃ち殺したい。このクソガキどもを皆殺しにしてやりたい!白人の特権を持ったクソガキどもめ。くたばれ、くたばれ。」

“Kill those kids!!!” one page reads. “Those crackers going to private fancy schools with those fancy khakis and sports backpacks, with their daddies [sic] Mustangs and convertibles. F*** you little sh**s. I wish to shoot you weaka** d***s w/ your mop yellow hair. Wanna kill all you little cr*ckers!!! Bunch of little f***ots with your white privileges. F*** you f***ots.”

ナッシュビル警察が犯人像について発表するのに消極的だった、というより積極的に隠ぺいした理由は犯人が男性自認の女性であったこと、そして彼女が白人差別主義者だったことにある。犯人本人も白人で同学校の元生徒なので、特権階級というなら彼女本人もそれに含まれる。

犯人は明らかに狂人だった。精神科治療も受けていたということは前々から解っていた事実だ。それで警察は単にこれが狂人による単発的な事件だったということで済ませようとしたのである。だから事件当初は彼女が男性を自認しているトランスジェンダーだと言っていたのに、すぐに犯人は気の狂った女だという報道に変わってしまった。超左翼の白人差別主義トランスジェンダーが犯人だなんてことになると左翼メディアとしては非常に都合が悪いからだ。

今後このような事件を未然に防ぎたいと思うのであれば、犯人の動機を知ることは非常に大事だ。すでに精神病を患っている女性が大量の男性ホルモンを摂取すればどんな悪影響があるのかということや、そんな精神的に無防備な人間がアメリカの教育現場で何かと白人がすべての悪の根源であり、白人は特権階級だという教育を受けていたことと彼女の動機とは関係があったのかどうか、こうした因果関係は十分に吟味されるべきである。そのためには彼女のマニュフェストは事件後即座に公表されるべきだった。彼女の動機を知ることは、今後このような犯罪を防ぐことに何かしらの役に立つかもしれないからである。

クラウダ―がこのマニュフェストを公開した直後、ユーチューブはすぐにこの動画を削除。動画を引用した他のユーチューバーのアカウントが凍結されたりした。フェイスブックやインスタグラムやレディットでも同じように動画は削除された。辛うじて残っているのは独立主義のRumbleとイーロン・マスクのXだけである。

とはいってもマニュフェストの内容はあらゆるメディアが再掲しており今更隠しようがない。ただ多くのメディアはマニュフェストの内容よりも、それを公式な発表ではなく漏洩という形で報道したクラウダ―批判に終治している。内容について語るより、そんな内容の声明文を発表することがあたかも犠牲者家族の傷を再び深めることになるかのような報道である。

今でも犯人が小学校に入って乱射する様子(犠牲者は映されていないが)や、犯人が警官に撃たれる動画など探せばいくらでも出て来るのに、犯人の声明文が発表されたら家族が余計傷つくとかおかしな話である。


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ガザに「難民キャンプ」なんて存在しない

昨日イスラエル軍はガザ北部にあるジャバリアに大規模な空爆を行ったが、多々の主流メディアでは一斉にガザでも最大規模の「難民キャンプ」が空爆され多数の民間人が犠牲になったと報道した。イスラエル軍はこの空爆によって多数のハマス幹部やその手下を除去したと発表している。民間人が犠牲になったのが事実だとしても、ハマス幹部が居たことも事実であり、その写真を見る限り、地下に軍事基地があったことも事実であるとと思われる。しかし私はそれよりもこの「難民キャンプ」という云い方に抵抗を感じる。

普通難民キャンプというと、仮設テントなどが張ってある臨時の避難場所という印象をもつが、現イスラエルに昔住んでいたアラブ人がガザに難民として来たのは75年も前の話である。もう三世代にもなっている場所が何時までも難民キャンプというのはおかしいだろう。それに難民キャンプに鉄筋コンクリートで出来た数階建ての病院やら学校やら集団住宅や動物園まであるとなると、もうこれはれっきとした街である。こんな場所をいつまでも難民キャンプと呼ぶのはどう考えても変だ。

上記のTwitterアカウントは、ガザ住まいのティックトッカ―がネットに上げている動画を紹介しているアカウントだ。ガザには難民キャンプどころか豪華賢覧な豪邸やレストランやショッピングモールや高級自動車ディーラーなどもあった。もちろんこれらの場所はハマス関係者たちの住む高級住宅街だが、一般人の住む場所も主流メディアが言うほどひどくはない。貧乏なアラブ諸国ではごく普通の光景である。下記はガザ南部のパン屋さんの前で並ぶ人々の様子。

イスラエル軍が難民キャンプを空爆と聞くと、空爆を逃れるために避難した人々が居る避難所を故意に空爆したという印象を受けるが、実はこのあたりはイスラエル軍がハマスの基地となっているため空爆する予定なので避難しろとずっと警告していた場所なのである。だからそこに民間人が多くいたとしたら、それはハマスが人間の盾とするために故意に集めたということになる。

どれだけメディアが偏向報道をしているかがわかると言うものだ。


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イスラエルによるガザ病院空爆で500人の犠牲者のニュース!夜が明けてわかったことは、、

昨日、ガザの病院がイスラエルの空爆によって破壊され500人からの死者が出たというニュースがあちこちの主流メディアで報道された。しかし一時間も経たないうちにイスラエル軍から、それはイ軍の爆撃ではない、詳細を調査中であるという発表があった。そして間もなく、イ軍はガザから発射された数十発のロケット弾の一つが空中で爆発しその破片が病院に落ちたのだと発表。数時間後にはイスラエル軍によるその時間のビデオが公開され、何十ッ発と打たれたロケット弾の一つがUターンしたと思うと地上で爆発する様子が映し出されていた。

しかし主流メディアは最初の報道を即座には訂正せず、空爆を受けたという病院の医師とやらがシーツにくるまれた死体に囲まれて病院の被害状況を発表する映像が流された。

ツイッター(X)では、なぜ空爆を受けた直後に犠牲者の数が500人とかすぐにわかるのだろうかという声も聞かれたが、なにせハマスが発表する死亡者の数というのは全くあてにならないから、この数もかなりの眉唾だろうと私は思っていた。

そして今朝夜が明けてみると、なんと空爆で破壊された病院は窓ガラスが割れた程度で全く損傷しておらず、破壊されたのは駐車場に駐められていた数台の車だけであったことがわかった。

この程度の被害では、死者が500人も出るはずはない。駐車場に数人の人がいたとしても、直撃されたのは十数人だろう。この間にガザ側からのロケット弾が病院に落ちたと正しく報道したのは皮肉なことにアルジェジーラだけだった。

当初のニュースはハマスによる発表であり、ハマスからのニュースはおよそあてにならないことは誰でも知っているはずなのに西側メディアはこぞって報道した。おかげでそれだけ聞いた中東のイスラム圏の人びとが街に繰り出してイスラエル大使館やアメリカ大使館を襲撃、火を放つという大事件に発展した。西側主流メディアの無責任は誤報がこのような散々たる状況を産んでしまったのだ。

ちなみに下記はハマスによるイスラエルの病院爆撃後の動画である。

この件に関してデイリーワイヤーのマット・ウォルシが、事件が起きて一時間もしないうちに双方ともに何が起きたのかはっきり解っているかのように断言できるのは何故なのかと皮肉っぽくはなしていたが、私は少なくともハマスのいうことは100%信用できないことは、もう過去20年近くこの問題を観察してきた私には容易に想像ができた。


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道徳の羅針盤を見失うな!ベン・シャピーロの訴え

デイリーワイヤーの共同編集長でありポッドキャスターのベン・シャピーロの今日のポッドキャストは非常に重たいものだった。彼はハマスが自慢のためにソーシャルメディアに上げた数々の悪行をそのままツイッターで報道した。あまりにも残酷なので目をそむけたくなる。だが我々はこれらの映像を見るべきだ。そして心に焼き付けろ。これがハマスの悪だ。これを見ても未だイスラエルとハマスを同列に並べられるのか?

シャピーロはオーソドックスジューといって、ユダヤ教の中でも特に伝統的な宗派の敬虔なる信者である。9月の終わりからヨン・キプールというユダヤ教にとっては聖なる祝日だったことから、シャピーロ一家はイスラエルに居る親戚を訪ねており、金曜日にフロリダに帰宅したそうだ。次の日の土曜日にハマスによるガザ襲撃が始まったのだが、オーソドックス教徒のしきたりで土曜日はサバスといい、金曜日の日没から土曜日一杯文明の利器を使うことは禁止されているため、オーソドックスの信者たちはテレビもインターネットもスマホも使っていなかった。それで彼等がガザの悲劇を知ったのは、ユダヤ教徒ではない周りのひとたちからの口伝えである。

ポッドキャストは一時間半もあるのでまとめることはちょっと無理だが、デイリーワイヤーに彼のコラムがあったのでこちらで紹介しておこう。翻訳はDeepLに多少私が手を加えた。

引用はじめ =================

道徳の羅針盤を失い、赤ん坊の首をはねることにニュアンスや複雑さがあると信じる社会は、生きる運命にある社会ではない。そのような社会は、いかなる圧力にも耐えることができない。CNNやMSNBCのインタビューでは、イスラエル人と、自宅で家族を惨殺し赤ん坊の首をはねたハマスのテロリストとの間に道徳的同等性があると主張する人々がいた。

ああ、洗練されたニュアンス。灰色の影が見えないのか?

メディアにはうんざりだ。本当にうんざりだ。真実を求める者もいる。求めていなくても、時折つまずく者もいる。でも中には自分らの似非洗練さと道徳的同率にしか興味がなく、それが他の何より大事だという動機で動く奴らがいる。

テロリズムとは定義上、民間人を巻き込む残虐行為である。民間人の後ろに隠れれば、その民間人の死に責任がある。それがハマスのやり方だ。ハマスが軍事司令部を置いたのは、文字通り病院の地下だった。これが彼らの正体だ。彼らはモスクの中に司令部を置く。武器庫を教会やモスクに隠すことで、イスラエルがそれらを爆破しなければならなくなったときに、ある種の人権侵害だと主張できるようにしている。

これが彼らのやり方だ。彼らは、西側のマスコミがどのようにこのゴミを流すかを理解している。彼らは、欧米のマスコミがハマスとイスラエルの間にある種の道徳的同等性があるように装っていることを理解している。

ハマスには、民間人が犠牲になった双方の責任がある。ハマスが、これらの地域から移動しないよう積極的に働きかけているのだ。私はこの事実を知っている:イスラエルは過去30年間、数え切れないほどの空爆を中止してきた。

イスラエルがガザを空爆したとき、ビデオには二次爆発が映っていた。二次爆発は、イスラエルが攻撃した建物の下に武器庫がある場合にのみ発生する。二次爆発は、武器を地面の下に隠した結果であり、パレスチナ自治政府、ハマス、イスラム聖戦がやっていることだ。

イスラエルはガザ地区の支配権をエジプトに渡そうとしたがエジプトは興味を示さなかった。イスラエルはユダヤとサマリアのパレスチナ・アラブ地域の支配権をヨルダンに渡そうとしたがヨルダンは「とんでもない」と言った。

アメリカは、ハマスが犯したような大虐殺には決して耐えられないだろう。今、南の国境を越えている人たちが全員武装していて、無差別に村々を訪れ、3万人のアメリカ人を殺害していると想像してみてほしい。メキシコとの国境は現在、誰にも管理されていないと思うか、アメリカ軍がそこにいると思うか?メキシコ政府が機能していると思うか?

イスラエルはなすべきことをし、メディア(すでに道徳的な臆病者である)が、自分たちの赤ん坊がテロリスト集団に斬首されるのを目撃した人々に銃口を向けるのを見守るしかないだろう。

この時点で道徳的な明確さが見えないと主張する人を私は信じない。赤ん坊を斬首する人々と、赤ん坊を守ろうとする人々との区別がつかないのであれば、それがあなた自身の似非詭弁であろうと、もっと卑しく暗い下心があろうと、あなたには下心があるのだ。

ひとつ言えることは、西側が勝つということだ。そして今、イスラエルは西側の使者として、人間の破片に立ち向かっている。

=========================引用終わり

ハマスにしろシリアのヒズボラにしろイスラムテロリストたちは西洋社会の偽善的なメディアをどう利用できるか熟知している。欧米にもすくなからず反ユダヤ思想は根強くある。だからどれだけイスラムテロリストによる悪行を見せつけられても、欧米メディアは何とかイスラエルにも非があるはずだと考え公平を理由にどっちもどっちだと報道するのである。だから双方平和を目指せとか、イスラエルに自制しろとか、いい加減なことばかり言うのだ。

繰り返す、ハマステロリスト対イスラエルではハマスが一方的に悪い。ガザでパレスチナの一般市民が犠牲になったらそれはすべてハマスに責任があるのだ。


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家族愛や友情を描いたマクドナルド広告が米国で話題に、なんで?

ここ2~3日、何故かツイッターやTikTokでこの日本のマクドナルドCMが話題になっている。

若いお父さんとお母さんが小さい子と一緒にマクドナルドのフレンチフライを食べているというだけの何気ないシーン。なんでこんなCMが話題になる?

この広告を見て発狂しているアメリカ人について、とある人は皮肉っぽくこんなことを言っている。

異人種間のカップルや混血児はどこにいるのか?トランスジェンダーの表現は?ラップのバックミュージックは?なぜ黒人のナレーションがないのか?洗練された明るい肌の黒人女性が、不器用な白人男性に消極的な態度を示す場面は?これはファシズムなのか?

もちろんこの人は冗談を言っているのだが、実は本気でこういった批判をした人たちが結構いたらしい。なにせ最近のアメリカのコマーシャルと来たら、いったい何を売りたいんだかわからないようなポリコレばかりでいい加減にげんなりする。

たとえば髭剃りのコマーシャルに明らかに乳房除去をした男性ホルモンで髭が生えだした女性がモデルになったり、男性が女性化粧品の宣伝に出たり、洋服の宣伝にデブでブスの黒人女がどでかいお尻を画面いっぱいに振るとか、中年の男二人がリビングで手を取り合ってダンスするとか、凡そ「普通の人」が登場しないのだ。昔なら朝ごはんのシリアルの宣伝なら食卓に座る子供にお皿をだしてるお母さんと出勤前にネクタイ締めながら急いでいるお父さんという白人家族が普通だったのに、いまや白人家族なんてコマーシャルで見たことがない。

同じくツイッター(X)で観たアメリカのマクドナルドのコマーシャルでは、醜い黒人の女装男が「トランスジェンダーを殺すな!」と怒鳴ってる動画。なんでファストフードの宣伝でこんな醜い変態の顔を見せつけられるのか、もうそれだけでマクドナルドなんて食べる気にならない。

日本のごく普通のコマーシャルに腹を立てる人というのは、結局アメリカの文化がどれほど荒んでいるかを証明しているのだと思う。彼等もアメリカメディアが奨励する普通でない家庭の在り方に疑問を持ち出しているのではないだろうか?


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