アメリカ主流メディアのカメラマンはハマスメンバーだった?

先日Honest ReportingというアカウントがAPやCNNやロイターのカメラマンがハマスによる10月7日の虐殺行為に加担していたとして写真を何枚か暴露した。ハマスに拉致される女性の写真を撮ってる主流メディアのフォトグラファーたち。

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10月7日の映像が沢山あるのは、ハマスのテロリストどもが自慢げに自分らの悪行を撮影していたからだが、そのほかに実は西側メディアに雇われていたプロのカメラマンも混じっていたとこの記事は報じている。これらのカメラマンはガザに拠点を置くアソシエテドプレス(AP)やロイターやCNNと契約していたというのだ。もしそうだとすれば、彼等は事前にテロが起きることを知っていたことになり非常な問題だ。

APの写真提供者として名前を連ねているのはHassan Eslaiah, Yousef Masoud, Ali Mahmud, そして Hatem Ali。CNNと契約しているEslaiah(エスライア)は当日ガザからイスラエル領のキビツクファーアザKibbutz Kfar Azza)にはいりイスラエル軍の燃えている戦車を撮影している。エスライアは当日Xの自分のアカウントにイスラエル軍の戦車の前に立っている自撮り写真を掲載していた(今は削除されている)エスライアは記者のベストもヘルメットも被っていなかった。彼はアラビア語で「ガザ入植地の内部から生放送」と書いていた。

この記事の発表後すぐにエスライアがハマスのリーダーで10月7日のテロ攻撃の首謀者であるYahya Sinwarと並んで撮った写真も見つかっている。

ニューヨークタイムスと契約しているYousef Masoudもテロリストたちがイスラエル領内に入った時点で戦車の写真を何枚も撮っている。

Ali Mahmud と Hatem Ali はドイツ人女性が拉致された瞬間の写真を撮っていた。マフムッドはハマスが人々を拉致する様子を幾枚も撮影している。

現場からの写真を起用したロイターの記事。

この記事が公開されてから、APは事前にテロ攻撃があるという情報を得た事実はないと主張している。しかし記事のなかでは彼等が知っていたとは書かれていない。APは11月9日の時点で彼との契約は打ち切ったと発表している。

イスラエル首相官邸のパブリック・ディプロマシー総局は声明を発表し、ハマスの残虐行為を報道するジャーナリストを “人道に対する罪の共犯者 “とレッテルを貼り、その現象を “厳しく “見ていると述べた。声明はさらに、イスラエル政府報道局が、関連メディア各社に説明と「早急な対応」を求める公式の訴状を送ったと付け加えた。

エルサレム・ジャーナリスト協会は、関連する国際メディアに対し、この暴露から生じた疑問について徹底的な調査を開始するよう求めている、

拙ブログを昔からお読みくださってる聡明なる読者諸氏はすでにご存じのことだが、ジャーナリストを送り込むには危険すぎる場所や、また地元民でないと入れない場所などからの取材は、メディアは地元に通じたストリンガーと呼ばれる地元民に外注することがある。しかし地元に通じているだけに、ストリンガー達の素性も怪しいことが多いのだ。

下記は2006年にイラクにおいてAPが雇ったストリンガーに関する話。あまりにも昔の話なので元のリンクは剥がれているが、拙ブログで記録しておいたので引用する。

APのカメラマンとして賞までとったことのあるイラク人、ビラル・フセインという男がテロリストとしてアメリカ軍に取り押さえられた話は、去年の暮れ頃ここでも紹介した
彼はアメリカの記者の代わりに現地で取材をする所謂(いわゆる)ストリンガーだが、彼が撮ったテロリストの写真は、どう考えてもテロリストの協力を得て撮ったものが多々あった。フセインは去年アメリカ軍に逮捕されテロリストとしてイラクで拘束されている。(米軍、APのストリンガーを正式にテロリストとして起訴 – Scarecrow in the Strawberry Field (biglizards.net)2006年11月20日)

こういうことは珍しくもなんともないので今更驚きはしない。


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ナッシュビル小学校乱射事件トランスジェンダー犯人のマニュフェストをスティーブン・クラウダ―が暴露する、ソーシャルメディアは隠ぺいに必死

8か月前にテネシー州ナッシュビル市の小学校で起きたトランス自認の女による乱射事件で3人の小学生と3人の職員が殺害された事件で、犯人のマニュフェスト(声明文)の一部がポッドキャスターのスティーブン・クラウダ―によって暴露された。クラウダ―は正規のルートを通じてこの情報を入手したのではなく、ナッシュビル警察の内通者から手に入れた。まずは事件の内容から。

2023年3月27日、テネシー州ナッシュビルのグリーン・ヒルズ地区にあるアメリカ長老教会の教区小学校「コヴェナント・スクール」で銃乱射事件が発生。トランスジェンダーの男性(生得的女性)で同校の元生徒である28歳のエイデン・ヘイル(生まれはオードリー・エリザベス・ヘイル)が、9歳の児童3人と大人3人を殺害した後、メトロポリタン・ナッシュビル警察の警官2人に射殺された。

アメリカで乱射事件が起きる度に犯人の動機はその日のうちに発表されるのが普通だ。特に犯人が白人で動機が異人種への差別である場合は大々的に報道され、何日にもわたってニュースサイクルで話題になる。犯人がトランプ支持者の保守派だったりすればなおさらである。反対に犯人が黒人や他の有色人種である場合で被害者が保守派の白人を狙ったものだったりすると一応報道はするものの、反対の場合と比べて数日後にはもう報道されなくなる。数年前に起きたアメリカ至上最高の犠牲者数をだした最悪の乱射事件であるラスベガス事件などは犠牲者のほとんどがカントリーウエスタンファンの白人だったことから、全く詳細が報道されないうちに銃規制の話に変わってしまった。

この事件に関しては何故か犯人の動機が全く報道されなかった。多々のメディアがそのマニュフェストを手に入れようとしたが、その度に法廷によって阻止されるなどしてずっと隠蔽されていた。ナッシュビル警察はこのマニュフェストを公表する気は全くない意思を明らかにしていた。

何故なのか?

それについては一体このマニュフェストに何が書かれているのかが問題となる。下記はその一部。原文は汚い言葉だらけだが、DeepLによる上品バージョンの翻訳はこちら。

「あのガキどもを殺せ!」。「私立の高級学校に通い、派手なカーキにスポーツリュックを背負い、マスタングやコンバーチブルに乗る父親を持つクソガキどもを。このクソガキどもめ。そのモップみたいな黄色い髪の弱虫どもを撃ち殺したい。このクソガキどもを皆殺しにしてやりたい!白人の特権を持ったクソガキどもめ。くたばれ、くたばれ。」

“Kill those kids!!!” one page reads. “Those crackers going to private fancy schools with those fancy khakis and sports backpacks, with their daddies [sic] Mustangs and convertibles. F*** you little sh**s. I wish to shoot you weaka** d***s w/ your mop yellow hair. Wanna kill all you little cr*ckers!!! Bunch of little f***ots with your white privileges. F*** you f***ots.”

ナッシュビル警察が犯人像について発表するのに消極的だった、というより積極的に隠ぺいした理由は犯人が男性自認の女性であったこと、そして彼女が白人差別主義者だったことにある。犯人本人も白人で同学校の元生徒なので、特権階級というなら彼女本人もそれに含まれる。

犯人は明らかに狂人だった。精神科治療も受けていたということは前々から解っていた事実だ。それで警察は単にこれが狂人による単発的な事件だったということで済ませようとしたのである。だから事件当初は彼女が男性を自認しているトランスジェンダーだと言っていたのに、すぐに犯人は気の狂った女だという報道に変わってしまった。超左翼の白人差別主義トランスジェンダーが犯人だなんてことになると左翼メディアとしては非常に都合が悪いからだ。

今後このような事件を未然に防ぎたいと思うのであれば、犯人の動機を知ることは非常に大事だ。すでに精神病を患っている女性が大量の男性ホルモンを摂取すればどんな悪影響があるのかということや、そんな精神的に無防備な人間がアメリカの教育現場で何かと白人がすべての悪の根源であり、白人は特権階級だという教育を受けていたことと彼女の動機とは関係があったのかどうか、こうした因果関係は十分に吟味されるべきである。そのためには彼女のマニュフェストは事件後即座に公表されるべきだった。彼女の動機を知ることは、今後このような犯罪を防ぐことに何かしらの役に立つかもしれないからである。

クラウダ―がこのマニュフェストを公開した直後、ユーチューブはすぐにこの動画を削除。動画を引用した他のユーチューバーのアカウントが凍結されたりした。フェイスブックやインスタグラムやレディットでも同じように動画は削除された。辛うじて残っているのは独立主義のRumbleとイーロン・マスクのXだけである。

とはいってもマニュフェストの内容はあらゆるメディアが再掲しており今更隠しようがない。ただ多くのメディアはマニュフェストの内容よりも、それを公式な発表ではなく漏洩という形で報道したクラウダ―批判に終治している。内容について語るより、そんな内容の声明文を発表することがあたかも犠牲者家族の傷を再び深めることになるかのような報道である。

今でも犯人が小学校に入って乱射する様子(犠牲者は映されていないが)や、犯人が警官に撃たれる動画など探せばいくらでも出て来るのに、犯人の声明文が発表されたら家族が余計傷つくとかおかしな話である。


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ガザに「難民キャンプ」なんて存在しない

昨日イスラエル軍はガザ北部にあるジャバリアに大規模な空爆を行ったが、多々の主流メディアでは一斉にガザでも最大規模の「難民キャンプ」が空爆され多数の民間人が犠牲になったと報道した。イスラエル軍はこの空爆によって多数のハマス幹部やその手下を除去したと発表している。民間人が犠牲になったのが事実だとしても、ハマス幹部が居たことも事実であり、その写真を見る限り、地下に軍事基地があったことも事実であるとと思われる。しかし私はそれよりもこの「難民キャンプ」という云い方に抵抗を感じる。

普通難民キャンプというと、仮設テントなどが張ってある臨時の避難場所という印象をもつが、現イスラエルに昔住んでいたアラブ人がガザに難民として来たのは75年も前の話である。もう三世代にもなっている場所が何時までも難民キャンプというのはおかしいだろう。それに難民キャンプに鉄筋コンクリートで出来た数階建ての病院やら学校やら集団住宅や動物園まであるとなると、もうこれはれっきとした街である。こんな場所をいつまでも難民キャンプと呼ぶのはどう考えても変だ。

上記のTwitterアカウントは、ガザ住まいのティックトッカ―がネットに上げている動画を紹介しているアカウントだ。ガザには難民キャンプどころか豪華賢覧な豪邸やレストランやショッピングモールや高級自動車ディーラーなどもあった。もちろんこれらの場所はハマス関係者たちの住む高級住宅街だが、一般人の住む場所も主流メディアが言うほどひどくはない。貧乏なアラブ諸国ではごく普通の光景である。下記はガザ南部のパン屋さんの前で並ぶ人々の様子。

イスラエル軍が難民キャンプを空爆と聞くと、空爆を逃れるために避難した人々が居る避難所を故意に空爆したという印象を受けるが、実はこのあたりはイスラエル軍がハマスの基地となっているため空爆する予定なので避難しろとずっと警告していた場所なのである。だからそこに民間人が多くいたとしたら、それはハマスが人間の盾とするために故意に集めたということになる。

どれだけメディアが偏向報道をしているかがわかると言うものだ。


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イスラエルによるガザ病院空爆で500人の犠牲者のニュース!夜が明けてわかったことは、、

昨日、ガザの病院がイスラエルの空爆によって破壊され500人からの死者が出たというニュースがあちこちの主流メディアで報道された。しかし一時間も経たないうちにイスラエル軍から、それはイ軍の爆撃ではない、詳細を調査中であるという発表があった。そして間もなく、イ軍はガザから発射された数十発のロケット弾の一つが空中で爆発しその破片が病院に落ちたのだと発表。数時間後にはイスラエル軍によるその時間のビデオが公開され、何十ッ発と打たれたロケット弾の一つがUターンしたと思うと地上で爆発する様子が映し出されていた。

しかし主流メディアは最初の報道を即座には訂正せず、空爆を受けたという病院の医師とやらがシーツにくるまれた死体に囲まれて病院の被害状況を発表する映像が流された。

ツイッター(X)では、なぜ空爆を受けた直後に犠牲者の数が500人とかすぐにわかるのだろうかという声も聞かれたが、なにせハマスが発表する死亡者の数というのは全くあてにならないから、この数もかなりの眉唾だろうと私は思っていた。

そして今朝夜が明けてみると、なんと空爆で破壊された病院は窓ガラスが割れた程度で全く損傷しておらず、破壊されたのは駐車場に駐められていた数台の車だけであったことがわかった。

この程度の被害では、死者が500人も出るはずはない。駐車場に数人の人がいたとしても、直撃されたのは十数人だろう。この間にガザ側からのロケット弾が病院に落ちたと正しく報道したのは皮肉なことにアルジェジーラだけだった。

当初のニュースはハマスによる発表であり、ハマスからのニュースはおよそあてにならないことは誰でも知っているはずなのに西側メディアはこぞって報道した。おかげでそれだけ聞いた中東のイスラム圏の人びとが街に繰り出してイスラエル大使館やアメリカ大使館を襲撃、火を放つという大事件に発展した。西側主流メディアの無責任は誤報がこのような散々たる状況を産んでしまったのだ。

ちなみに下記はハマスによるイスラエルの病院爆撃後の動画である。

この件に関してデイリーワイヤーのマット・ウォルシが、事件が起きて一時間もしないうちに双方ともに何が起きたのかはっきり解っているかのように断言できるのは何故なのかと皮肉っぽくはなしていたが、私は少なくともハマスのいうことは100%信用できないことは、もう過去20年近くこの問題を観察してきた私には容易に想像ができた。


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道徳の羅針盤を見失うな!ベン・シャピーロの訴え

デイリーワイヤーの共同編集長でありポッドキャスターのベン・シャピーロの今日のポッドキャストは非常に重たいものだった。彼はハマスが自慢のためにソーシャルメディアに上げた数々の悪行をそのままツイッターで報道した。あまりにも残酷なので目をそむけたくなる。だが我々はこれらの映像を見るべきだ。そして心に焼き付けろ。これがハマスの悪だ。これを見ても未だイスラエルとハマスを同列に並べられるのか?

シャピーロはオーソドックスジューといって、ユダヤ教の中でも特に伝統的な宗派の敬虔なる信者である。9月の終わりからヨン・キプールというユダヤ教にとっては聖なる祝日だったことから、シャピーロ一家はイスラエルに居る親戚を訪ねており、金曜日にフロリダに帰宅したそうだ。次の日の土曜日にハマスによるガザ襲撃が始まったのだが、オーソドックス教徒のしきたりで土曜日はサバスといい、金曜日の日没から土曜日一杯文明の利器を使うことは禁止されているため、オーソドックスの信者たちはテレビもインターネットもスマホも使っていなかった。それで彼等がガザの悲劇を知ったのは、ユダヤ教徒ではない周りのひとたちからの口伝えである。

ポッドキャストは一時間半もあるのでまとめることはちょっと無理だが、デイリーワイヤーに彼のコラムがあったのでこちらで紹介しておこう。翻訳はDeepLに多少私が手を加えた。

引用はじめ =================

道徳の羅針盤を失い、赤ん坊の首をはねることにニュアンスや複雑さがあると信じる社会は、生きる運命にある社会ではない。そのような社会は、いかなる圧力にも耐えることができない。CNNやMSNBCのインタビューでは、イスラエル人と、自宅で家族を惨殺し赤ん坊の首をはねたハマスのテロリストとの間に道徳的同等性があると主張する人々がいた。

ああ、洗練されたニュアンス。灰色の影が見えないのか?

メディアにはうんざりだ。本当にうんざりだ。真実を求める者もいる。求めていなくても、時折つまずく者もいる。でも中には自分らの似非洗練さと道徳的同率にしか興味がなく、それが他の何より大事だという動機で動く奴らがいる。

テロリズムとは定義上、民間人を巻き込む残虐行為である。民間人の後ろに隠れれば、その民間人の死に責任がある。それがハマスのやり方だ。ハマスが軍事司令部を置いたのは、文字通り病院の地下だった。これが彼らの正体だ。彼らはモスクの中に司令部を置く。武器庫を教会やモスクに隠すことで、イスラエルがそれらを爆破しなければならなくなったときに、ある種の人権侵害だと主張できるようにしている。

これが彼らのやり方だ。彼らは、西側のマスコミがどのようにこのゴミを流すかを理解している。彼らは、欧米のマスコミがハマスとイスラエルの間にある種の道徳的同等性があるように装っていることを理解している。

ハマスには、民間人が犠牲になった双方の責任がある。ハマスが、これらの地域から移動しないよう積極的に働きかけているのだ。私はこの事実を知っている:イスラエルは過去30年間、数え切れないほどの空爆を中止してきた。

イスラエルがガザを空爆したとき、ビデオには二次爆発が映っていた。二次爆発は、イスラエルが攻撃した建物の下に武器庫がある場合にのみ発生する。二次爆発は、武器を地面の下に隠した結果であり、パレスチナ自治政府、ハマス、イスラム聖戦がやっていることだ。

イスラエルはガザ地区の支配権をエジプトに渡そうとしたがエジプトは興味を示さなかった。イスラエルはユダヤとサマリアのパレスチナ・アラブ地域の支配権をヨルダンに渡そうとしたがヨルダンは「とんでもない」と言った。

アメリカは、ハマスが犯したような大虐殺には決して耐えられないだろう。今、南の国境を越えている人たちが全員武装していて、無差別に村々を訪れ、3万人のアメリカ人を殺害していると想像してみてほしい。メキシコとの国境は現在、誰にも管理されていないと思うか、アメリカ軍がそこにいると思うか?メキシコ政府が機能していると思うか?

イスラエルはなすべきことをし、メディア(すでに道徳的な臆病者である)が、自分たちの赤ん坊がテロリスト集団に斬首されるのを目撃した人々に銃口を向けるのを見守るしかないだろう。

この時点で道徳的な明確さが見えないと主張する人を私は信じない。赤ん坊を斬首する人々と、赤ん坊を守ろうとする人々との区別がつかないのであれば、それがあなた自身の似非詭弁であろうと、もっと卑しく暗い下心があろうと、あなたには下心があるのだ。

ひとつ言えることは、西側が勝つということだ。そして今、イスラエルは西側の使者として、人間の破片に立ち向かっている。

=========================引用終わり

ハマスにしろシリアのヒズボラにしろイスラムテロリストたちは西洋社会の偽善的なメディアをどう利用できるか熟知している。欧米にもすくなからず反ユダヤ思想は根強くある。だからどれだけイスラムテロリストによる悪行を見せつけられても、欧米メディアは何とかイスラエルにも非があるはずだと考え公平を理由にどっちもどっちだと報道するのである。だから双方平和を目指せとか、イスラエルに自制しろとか、いい加減なことばかり言うのだ。

繰り返す、ハマステロリスト対イスラエルではハマスが一方的に悪い。ガザでパレスチナの一般市民が犠牲になったらそれはすべてハマスに責任があるのだ。


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家族愛や友情を描いたマクドナルド広告が米国で話題に、なんで?

ここ2~3日、何故かツイッターやTikTokでこの日本のマクドナルドCMが話題になっている。

若いお父さんとお母さんが小さい子と一緒にマクドナルドのフレンチフライを食べているというだけの何気ないシーン。なんでこんなCMが話題になる?

この広告を見て発狂しているアメリカ人について、とある人は皮肉っぽくこんなことを言っている。

異人種間のカップルや混血児はどこにいるのか?トランスジェンダーの表現は?ラップのバックミュージックは?なぜ黒人のナレーションがないのか?洗練された明るい肌の黒人女性が、不器用な白人男性に消極的な態度を示す場面は?これはファシズムなのか?

もちろんこの人は冗談を言っているのだが、実は本気でこういった批判をした人たちが結構いたらしい。なにせ最近のアメリカのコマーシャルと来たら、いったい何を売りたいんだかわからないようなポリコレばかりでいい加減にげんなりする。

たとえば髭剃りのコマーシャルに明らかに乳房除去をした男性ホルモンで髭が生えだした女性がモデルになったり、男性が女性化粧品の宣伝に出たり、洋服の宣伝にデブでブスの黒人女がどでかいお尻を画面いっぱいに振るとか、中年の男二人がリビングで手を取り合ってダンスするとか、凡そ「普通の人」が登場しないのだ。昔なら朝ごはんのシリアルの宣伝なら食卓に座る子供にお皿をだしてるお母さんと出勤前にネクタイ締めながら急いでいるお父さんという白人家族が普通だったのに、いまや白人家族なんてコマーシャルで見たことがない。

同じくツイッター(X)で観たアメリカのマクドナルドのコマーシャルでは、醜い黒人の女装男が「トランスジェンダーを殺すな!」と怒鳴ってる動画。なんでファストフードの宣伝でこんな醜い変態の顔を見せつけられるのか、もうそれだけでマクドナルドなんて食べる気にならない。

日本のごく普通のコマーシャルに腹を立てる人というのは、結局アメリカの文化がどれほど荒んでいるかを証明しているのだと思う。彼等もアメリカメディアが奨励する普通でない家庭の在り方に疑問を持ち出しているのではないだろうか?


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男の人生を破壊したければレイプを叫べばいい、納得いかないキャンセルカルチャー

ここ数日、イギリスのラッセル・ブランドという人気コメディアンのキャンセルが凄まじい勢いで起きている。数日前四人の女性が20年前にブランドにレイプされたと名乗り出て(と言っても全員匿名)、イギリスの新聞が一斉に書きたてドキュメンタリードラマまで報道されたと思いきや、すべての情報を消火する暇もなく、ブランドは自分の所属事務所から解雇になり、レギュラー番組からも降ろされて、次々に彼が関与していた仕事から解雇されてしまった。そして本日(9月19日)ここ10年来やっているユーチューブからも無収益となってしまった。このすべてがほんの2~3日の間に起きてしまったのである。まだブランドを告発した女性達の話が事実かどうかも分からないと言うのに。いったい彼がどんな恐ろしい犯罪をしたと告発されたのかBBCニュースから読んでみる

コメディアンで俳優のラッセル・ブランドが、名声絶頂の7年間にレイプ、性的暴行、精神的虐待を受けたとして告発された。

この疑惑は、『サンデー・タイムズ』紙、『タイムズ』紙、チャンネル4の『ディスパッチ』による共同調査で明らかになった。

2006年から2013年の間に4人の女性が性的暴行を受けたとしている。

ブランドは疑惑を否定し、彼の交際は「常に合意の上」だったと語っている。

疑惑の対象となった数年間、ブランドはBBCラジオ2やチャンネル4、ハリウッド映画の俳優など、時期によってさまざまな注目される仕事をしていた。(中略)

捜査の一環として、何人かの女性がブランドに対して申し立てをしている:

  • ある女性は、ブランドからロサンゼルスの自宅で壁に向かってレイプされたと主張している。彼女は同日、レイプ・クライシス・センターで治療を受けた。タイムズ紙は、これを裏付ける医療記録を見たとしている。
  • もう一人の女性は、ブランドは30代前半、彼女は16歳(イギリスの合法同意年齢は16歳)でまだ学校に通っていたときに暴行を受けたと主張している。ブランドは彼女を “子供 “と呼び、感情的に虐待し、支配していたという。
  • 3人目の女性は、ロサンゼルスでブランドと一緒に働いていたときに性的暴行を受けたと主張し、ブランドは彼女が自分の申し立てを誰かに話したら法的措置を取ると脅したと主張している。
  • 4人目の女性は、ブランドから性的暴行を受け、身体的にも精神的にも虐待を受けたと主張している。

金曜日に、ブランドはビデオを公開し、その中で、彼に対する「重大な犯罪疑惑」を否定した。俳優でありコメディアンであるブランドは、テレビ会社と新聞社から「攻撃的な攻撃」の「羅列」が書かれた手紙を受け取ったと語った。

私はラッセル・ブランドという人を良く知らないが、たまにユーチューブで彼の話を聞いたことはある。有名人が20年近くも前の性犯罪で訴えられメディアがそれに関して大騒ぎをする時は、実際の犯罪をメディアが悪いと思っているというよりも、告発されている当人を破壊しようという協調されたメディアの意図を感じる。

例えばドナルド・トランプが民主党支持で大金持ちビジネスマンで後にテレビの人気番組の司会をしていた頃は、トランプがどれだけ女たらしかなんて話は誰も取沙汰しなかった。あれだけの人なら多くの美女が身体を投げ出してくるだろうに、そんなことを問題にする人は一人も居なかったのだ。ところが共和党から大統領候補に出た途端、トランプから性被害を受けたという匿名女性達が名乗り出て、根も葉もない言い掛かりであったにも拘わらず、メディアは大騒ぎをした。結局トランプの人気は凄まじいものだったので、トランプの支持者たちはトランプへの個人攻撃だとしてこれらの告発を真剣に取り合わなかった。

なのでブランドに対してこうも迅速かつ猛烈なキャンセルが行われるということには何か裏があるに違いないと勘繰りたくなるのは当然の話だ。

ウィキペディアで彼の経歴を調べてみると、現在48歳。2004年くらいからイギリスの人気番組の司会を始め2007年頃から映画俳優としても活躍しだし、いくつものヒット映画に出演している。そして2006年から2017年にかけてラジオ番組も手掛けていた。そして最近はポッドキャスト二つのホストもやっている。

2013年ごろからは政治活動家として、ニュー・ステイツマンという左系政治雑誌で毎週コラムをかいていた。彼の政治活動は富の不均衡、麻薬依存症、企業資本主義、環境変動、偏向メディアなどである。2014年には政治系コメディ番組シリーズThe Trewsをユーチューブで始めた。またレボリューションという本も出版している。

こうやって経歴をざっと読んでいると、どう見てもメディアが目の仇にしそうな右翼保守ではない。いや、むしろ典型的な左翼リベラル活動家のように見える。どうしてこんな人が昨今のキャンセルカルチャーに巻き込まれたのだろうか?

実はブランドは左翼活動家とはいえ、左翼リベラルが信じているすべてを素直に信じてない。例えば2020年のアメリカの選挙に対してや、1月6日の出来事に関しても、左翼リベラルやメディアとは違う考えを表明していた。また、彼が資本主義を批判するのは彼が左翼だからというより資本主義は庶民を苦しめていると本気で考えているからのようだ。それで特定の企業が金儲けのために庶民を苦しめていると思えば、どんな企業に対しても本気で抗議するのである。特に最近では大手製薬会社への批判が目立つようになっていた。

ブランドがメディアの逆鱗に触れたのではないかと言われているのが、最近ビル・マーが司会するトークショーで述べた内容だ。

  • 疫病でモダーナやファイザー関係の製薬会社では新しく40人の億万長者が生まれた。
  • アメリカの国会議員の三分の二がこうした製薬会社から政治献金をもらっている。
  • ファイザーの会長は2020年にワクチンは金儲けのために作ったのではないと言ったが、2022年ファイザーは1000億ドルの収益を上げた。
  • ワクチン開発の経費はアメリカ国民が払ったのだ。
  • 医療危機で製薬会社が儲け、戦争で防衛産業が儲け、エネルギー危機でエネルギー企業が儲けるというシステムだと、常に危機状態が続いてしまう。こうやって一般人が必要とするものとエリートのそれとはどんどん分かれて行ってしまうのだ。

これは理想的社会主義思想の持主なら考えて当然のことだろう。しかしご存じのように本物の社会主義は非常にエリート主義で偽善の塊だ。だからブランドのように理想と現実の矛盾を指摘するような人間は目の上のたんこぶなのであり、非常に不都合な存在なのだ。

強姦事件というのはその日のうちに警察に行って被害届を出しても証明が非常に難しい犯罪だ。特定の場所と時間がはっきりしていて、そこの加害者とされる人間と告発者が一緒にいたことが解っていたとしても、よしんば二人が性行為に至ったことが証明できたとしてですらも、お互い同意の上ではなかったとはっきり証明することは至難の業である。それで被害者がいくら自分は被害を受けたと訴えても、証拠不十分で被告が無罪になること、いや起訴すらされないことの方が多いのだ。

にもかかわらず20年近くも前に起きたとされる犯罪をいったいどうやって証明することが出来るというのだろうか?本当に強姦が起きていたとしても、告発者の証言以外にどんな証拠が残っているというのだろうか?

アメリカはどんな人でも有罪が証明されるまでは無罪として扱うことが原則となっている。ジョニー・デップの家庭内暴力の話にしても、デップの映画出演が次々にぽしゃって数年経ってから、実は暴力を受けていたのはデップの方で元妻の方ではなかったことが証明されたが、人気絶頂期の役者が数年も働けなかったことは彼のキャリアにとって大打撃であった。

ブランドがもし本当にそんなひどいことをしていたのなら、なぜ彼が人気テレビの司会者だった頃に誰も何も言わなかったのだ?ブランドは自他ともに認める女たらしで、一か月に80人からの女性と性行為を持っていた時期があったと公表している。もし彼が普通に女性を虐待するような男だったのなら、当時から色々噂になっていたはずである。それが事実であったならメディアが何も知らなかったわけはない。それなのに人気俳優だから、左翼活動家だから、という理由で彼の所業を黙認してきたのだとしたら、そのせいで多くの女性が犠牲になっていたのだとしたら、そっちこそ問題ではないのか?

私はブランドが無罪か有罪かは知らない。だが裁判で何が起きようと、すでにメディアは判決を下し罰をあたえてしまったのである。


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LGBTQ+支持のゲイ俳優も容赦なく攻撃するキャンセルカルチャー

私が好きなミュージカル俳優/歌手にジョン・バローマン(John Barrowman)という男性がいる。彼はスコットランドのグラスゴー出身だが、子供の頃に家族と一緒にカリフォルニアに移住、アメリカに帰化して、いまやアメリカ人俳優として舞台やテレビドラマやトークショー司会やコンサート歌手と、幅広い分野で活躍をしている。今日はその彼が一年ちょっと前にセクハラの汚名を着せられて、もう少しでキャンセルされそうになったというお話をしたい。

ジョン・バローマンの大ブレイクは1989年、彼がまだ22歳の頃にイギリスの大物舞台女優イレイン・ペイジに見い出され、ペイジ主演のエニシングゴーズ(Anything Goes)でペイジの相手役ビリー・クローカー役に抜擢されたことに始まる。その後イギリスのウエストエンドやニューヨークのブロードウェイの舞台で大活躍をするが、アメリカの視聴者にも知られるようになったのは2005年に再出発したドクターWHOでキャプテン・ジャック・ハークネス役を演じたのが最初だろう。その後も何度もドクターWHOに同役でゲスト出演しドクターWHOのスピンオフ番組トーチウッドの主演を演じた。最近ではヒーローものシリーズのアローで悪役を演じたりしている。彼は一応アメリカ人俳優ではあるが、出身地の母国UKでの活躍のほうが目立ち、イギリスの朝番組や音楽番組の司会などでも忙しかった。しかし常にアメリカ人キャラクターを保っており、イギリスの番組でもずっとアメリカ訛りで通している。

ドクターWhoのキャスト(左端がノエル・クラーク)とジョン・バローマン(右)

Josh Barrowman in Doctor Who

さて、そんな彼がトラブルに巻き込まれたのは2021年の春、ドクターWHOで共演したノエル・クラーク(Noel Clarke)が20人からの女性からセクハラされたと告発されたのがきっかけだ。このことでクラークの過去が色々掘り起こされ、そのなかでクラークが2015年にコンベンションかなにかでバローマンがドクターWHOの撮影現場で何度か局部をさらけ出したという話をしている動画が浮上し話題となってしまったのだ。これについてはバローマンは2008年にドクターWHOの制作者から注意を受けており、その時から何度も謝罪しており、他のインタビューや自叙伝でも色々と書いている。クラーク以外の共演者たちもバローマンの行動について面白おかしい思い出として話をしている。つまり仲間内やファンの間では広く知られていることであり新しいニュースではなかった。しかしクラークのセクハラスキャンダルが出た時点でクラークよりも遥かに知名度のあるバローマンの方にゴシップ雑誌やSNSやユーチューブチャンネルなどが食いついてしまったのだ。

おかげでドクターWHOのTime Fracture劇場版からバローマンのシーンがカットされてしまったり、トーチウッドの特別番組がキャンセルされたりジャック・ハークネスの劇画発売が発売直前にドタキャンされたりした。2021年後半、もうバローマンのキャリアはこれで終わりかと思われるほどひどい状態となってしまった。

バローマン本人は下記のように声明文を出しただけで、しばらくの間、特にこれといった発言をしなかった。

今にして思えば、私の高揚した行動によって動揺を招いたかもしれないことは理解していますし、以前にも謝罪しています(略)2008年11月の(最初の)謝罪以来、私の理解と行動も変わりました。

これは正しい行動だったと思う。こんなくだらないことで騒ぎ立てる奴らにはいくら謝罪しても意味がないからだ。かえって弱みを見せればその分叩かれるだけである。

バローマンは翌年2022年初期に、ロレイン・ケリーと言うスコットランドで人気の朝番組でスキャンダル初のインタビューを受ける。ロレインはもともとバローマンとは友人関係にあり、このインタビューもかなり同情的なものだった。これがスコットランドの番組であること、インタビュアーがスコットランド人であることなどから、普段はアメリカ人キャラクターを崩さないバローマンだが、この時はスコットランドのお国訛りで話している。

バローマンはインタビューでこれは15年前の出来事であり、身内だけの撮影現場でのことで、周りも皆ふざけていて誰もきにしていなかったこと、その後も色々な場所で何度も謝罪しており自分の自叙伝にも書いていることを説明し、ちょっとしたおふざけがまるで深刻なセクハラでもあるかのようにゴシップ紙に大袈裟に脚色されて書かれてしまったと怒りをぶつけた。無論今ならそんなことはしないが、過去を変えることは出来ないと語った。

興味深かったのはバローマンが「キャンセルカルチャー」という言葉を何度か使ったことだ。この言葉は主に保守派の人たちが使い出した言葉で、特にLGBTQ+に関して批判的なことを言った人たちがキャリアを破壊されてきたことに使われてきた。イギリスではJKローリングのようにトランスジェンダーに批判的な発言をした人たちが攻撃され色々な場でキャンセルされてきた。

ここではっきりさせておかなければならないのは、ジョン・バローマンは自分がゲイであることを最初からオープンにしていただけでなく、LGBTQ+活動にも積極的に参加していたということである。キャプテン・ジャック・ハークネスのキャラクターはバイセクシュアルで、彼には女性ファンも多いが男性ファンもかなりいる。そんな彼でさえもこのキャンセルカルチャーは容赦なく攻撃したのだ。

左翼リベラルたちはキャンセルカルチャーなどというものは存在しない。これは右翼保守の陰謀論だとか被害妄想だとか言って来た。だからそれをゲイでLGBTQ+の熱烈支持者であるバローマンが使ったのは皮肉である。保守派を黙らせるための手段がまわりまわって自分らの仲間をも攻撃し始めたというわけだ。

私はこの件でBBCは非常に偽善的だと思った。この話が広まった際に、BBCはあたかもバローマンの過去の行動を全く知らなかったかのように言っているが、すでに2008年の段階でBBCは彼に注意までしていたという事実があり、それでことは解決していたはずである。バローマン主演のトーチウッドが始まった時には、バローマンの現場での行為は有名だった。いくら注意を促したとはいえ人気があるからといって穏便に済ましていたものを、今になってあたかも驚いたようにふるまうのは卑怯だろう。そんなに許せないことだったなら、なぜ当時彼を首にしなかったのだ?当時は大したことだとは思わなかったのなら、今の価値観で15年以上も前のことを蒸し返すのはおかしいだろう。

それにBBCの番組では男女の裸体など普通に放映している。イギリスのテレビはアメリカと違って、セックスに関する描写がおおらかである。アメリカでは普通のネットワーク番組では男性の局部どころか臀部すらも映さない。だがイギリス国営放送のBBCでは男性の正面からの全裸など普通に映される。そういう局で、バローマンがうちわの仲間たちの間で裸になったからなんだというのだ?

BBCが支持しているLGBTQ+のプライド月間では、全裸の男たちが子どもたちの前で男性器をひけらかしているではないか。ああいう行為を批判しないなら、バローマンの行為だけ批判するのはおかしいだろう。

結局バローマンはどうなったのかというと、ロレインでのインタビューでも謝罪をちょっとした後は、新しく始まるテレビ番組のレギュラーになった話や自分のコンサートツアーの宣伝でインタビューの大半が埋まった。この後にも他の番組でのインタビューで、やはり冒頭でスキャンダルの話をちょっとした後は、今後のイベントの宣伝をしていた。司会者たちが好意的であったことから考えて、ああ、これで終わったんだなと感じた。イギリスメディアはバローマンを許したのだ。

そして一年後の今、バローマンのフェイスブックを覗いてみると、コンサートやコンベンション出演の予定がぎっしり詰まっている。どうやらバローマンはキャンセルカルチャーの攻撃を生き延びたようである。


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最初から解っていた潜水艇タイタン号の悲劇、なぜ遭難事件のように報道したのか?バイデン息子有罪示談の煙幕だった?

先週の日曜日に豪華客船タイタニック号の残骸を見物するために海底に潜水したタイタン号の行方がわからなくなったとして木曜日まで数日間にわたってメディアもSNSも大騒ぎしていた。艇内の空気が何日持つとか持たないとか、30分おきにSOSのような音を察知したとか、広域にわたりアメリカ海軍だけでなくカナダや他の国も協力して捜索活動が行われていると報道されていた。しかし木曜日の朝、アメリカの湾岸警備隊はタイタン号の破片を発見したと発表。人々の注目を集めたこの遭難事件は悲劇的な終わりを遂げた。しかし、この話はどうも胡散臭いという話が上がってきている。映画タイタニックのジェームス・キャメロン監督が、潜水艇が海水の圧力で内側に潰れる、いわゆる爆縮した事実は潜水艇と連絡が取れなくなって数時間後には関係者の誰もが知っていたとテレビのインタビューで話したのである。

タイタン号はイギリスの大富豪ストクトン・ラッシュ氏が始めたオーシャンゲートという会社による製造だが、デザインの段階からその安全性を危惧する批判が潜水艇専門家の間から上がっていた。特に胴体を作る材料について、これは海底の高水圧に耐久できるものではないという指摘が上がっていたのだ。

また問題とされたのはラッシュ氏の雇用方針で、潜水艇の専門家は元軍人の中年の白人男性ばかりで夢がない、若者に意欲を持たせるためには若い技術者を雇う必要があると言っていたインタビュー動画が拡散され、経験あるエンジニアを雇わなかったことで、安全性に関する十分な措置がとられていなかったのではないかという批判も上がっていた。

ではキャメロン監督の話にもどろう。私は知らなかったのだが、キャメロン監督は映画監督であると同時に潜水艇については専門家で自分も潜水艇の設計をしており、タイタニックにも何度も他の潜水艇で潜った経験がある。

「私は現場に何度もいっています」キャメロン氏は木曜日ABCニュースで語った。「33回も潜っているのです。多分(タイタンの)キャプテンよりも多く潜っている計算になります」

キャメロン自身、タイタニック号の残骸を33回訪れているが、潜水艇が客船の残骸を見るために潜水し始めてから1時間45分後に連絡が途絶えたと聞いたとき、潜水艇が 「消えた」ことを「疑わなかった」と語った。

ジェームズ・キャメロンは、オーシャンゲートのタイタン潜水艇の危険性に警鐘を鳴らしていればと後悔している。「私にとって、疑う余地はありませんでした。私は、あの潜水艇が最後に確認された深度と位置の真下にあることを知っていました。捜索は行われなかったのです」

キャメロン氏は潜水艇との連絡が途絶えたと聞いた時点ですでに何がおきたか察知していたと語り、関係者に連絡をしたところ、そうに違ないと確認を取ったと言う。其れに関してすぐに何も言わなかったのは、公式には捜索が続けられているという発表だったため、家族の心情などを思って沈黙を守っていたのだそうだ。事実海軍は潜水艇との連絡が途絶えた時間に爆縮と一致する音響信号を検知していたのである。つまり関係者は潜水艇に何が起きたか日曜日の段階ですでに知っており、潜水艇の残骸がどのあたりにあるかも十分承知していたのである。キャメロン氏がいうように「捜索は行われなかった」のだ。

実は私も火曜日の段階で潜水艇は多分爆縮したのだろうという話を潜水艦の専門家のユーチューブチャンネルで聴いていた。つまり関係者でなくとも専門家は何がおきたのかだいたい想像がついていたということだ。

しかしそうだとすると、月曜日から木曜日までの「酸素が、あと何時間持つか」だの「艇内からと思われる音がした」だのという報道は一体なんだったんだ?何のために数か国の軍隊の協力を得て「捜索」などする必要があったのだ?最初からアメリカ海軍も湾岸警備隊も何が起きたか解っていたなら、連絡が途絶えた時の場所付近に無人潜水艇を潜らせて探せば済んだだけの話ではないか?いったい四日間にわたる「捜索」は何のためだったのだ?

実はここ数日、司法局が5年にわたって捜査をしている、現大統領のドラ息子ハンター・バイデン(53歳)の汚職・脱税事件に関する重大な進展があったのだ。ハンターは罪状への有罪を認めることで減刑されることが決まったのだ。これによってハンターは多分一日も刑務所の臭い飯をくうこともなく、たんなる執行猶予程度で済まされてしまうことになる。

この重大発表の数時間後、なんとハンターはジョー・バイデン主催のインディア首相歓迎パーティに出席し、メイリック・ガーランド司法長官とその夫人と談笑していた写真が公開されている。

この事件はハンターのみならず、父親のジョー・バイデンがハンターのウクライナや中国との汚い商談にジョー爺さんが関わっていたという密告者の証言もあり、公平な世の中ならバイデン大統領は弾劾どころか背信罪で逮捕されてもいい位の出来事なのだ。そんな重大なことが起きてる時に、アメリカメディアは何をしていた?

潜水艇が行方不明だ?酸素が足りないだ?

すでに何が起きたか解っていた事件を、あたかも遭難しているかのように四日も一日中報道しまくって、もっと大事な捜査の話を一切しなかったメディア。

この話は確実にハンターバイデンから人々の関心をそらすための煙幕だったのだ。


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ジェームス・オキーフ、ブラックロックの内側を暴く

これは昨日ジェームス・オキーフのOMGが発表したお得意の隠しカメラリポート。どなたかが日本語役をつけてくれているので張っておこう。

私がブラックロックについて知ったのはほんの最近。しかもポリコレに関する話題から、大企業がいったい誰のいいなりになっているのかという文脈からだった。しかしブラックロックは私が思っていたよりも、もっと巨大な組織であり、ロシア対ウクライナ戦争とも密接に関わりがある。

最近ずっと保守的だったフォックスニュースがだんだんポリコレに冒されているというのも、保守派ケーブルテレビのキャスターの第一人者であるタッカー・カールソンが解雇されたのも、ブラックロックがフォックスニュースの13%からの株を持っているということと無関係ではあるまい。

サージ・バロレーは、大統領が誰かなんて問題じゃない。金を動かしてる人間が誰かが問題なのだと語っている。また、政治家なんて安いものだ10万ドルも出せば(一千万円強)こっちの思い通りになるなどと言っている。特に戦争は儲かる、ウクライナは小麦が資産だからロシアがウクライナの貯蔵庫を爆破してくれて大助かりだよなどとうそぶいている。いや、彼が本気でそう思っているのか、単に一緒にいる女性に自慢話がしたいのかは分からないが、彼の言ってるようなことは私も多分そうだろうと思っていることばかりだった。バロレー自身、もし君がリポーターでこの話が外部に漏れたとしてもどうということはない、こんなの普通の人には解らないことばかりだから、と偉ぶっていた。

しかし今朝ジェームス・オキーフがスティーブン・クラウダ―の番組で話していたのは、確かにみんなそんなことだろうとは思っていても、実際にその裏を取れるということには意味がある。彼等が実際法の下で罰せられることがなくても、彼等が好き勝手なことができるのも一般市民が関心を持っていないからで、より多くの人が「これはおかしい」と思い始めれば事は変わるのではないかというのである。

確かに、ブラックロックにとっては小規模なことかもしれないが、バドライトやターゲットのボイコット、ディズニーのポリコレ映画の散々たる業績を考えると、一般消費者にも案外拒否権はあるのかもしれない。


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