最近ゲイマーの間でスイートベイビーIncという会社の名前をよく耳にするようになった。私はコンピューターゲームは全然やらないのだが、ゲイマー関連のユーチューブチャンネルを観るのが結構好きでよく見ている。のだそうだ。

拙ブログでもハリウッド映画のWOKE(ウォーク)と呼ばれるお目覚め主義や、アニメのローカライザーによる吹き替えポリコレ化について以前からちょくちょく書いてきたが、実はゲームの世界でもこれはもう10年以上前から色々と問題になっている。

10年前にフェミニスト達がコンピューターゲームの内容が男尊女卑だとか、もっと女性のキャラを増やせとか言ってゲームの内容を干渉する動きがあり、主に若い男性が多いゲイマーの間から猛烈な反撃が起きるという、いわゆるゲイマーゲートという事件があった。

しかし今、スイートベイビーにまつわる話は第二のゲイマーゲートではないかと言われている。

スイートベイビー(以後SBI)社とは小規模なDEIコンサルティング会社。DEIとは何度も書いているように多様・平等・包括という例のあれである。要するにゲームの内容が十分に女性や有色人種(黒人)やLGBTQ+に気を使っているかどうかアドバイスをする会社である。聞こえはいいが、実際にやっていることは完全なる白人男差別及び保守的考えの弾圧である。悪役は常に白人男性で右翼保守のステレオタイプだったり、白人男の英雄が次々に意味のない死に方をして有色人種や女性に挿げ替えられたりといった内容を推している。しかし欧米ゲイマーの大半は白人男だし、そうでなくてもブス女の活躍なんか観たくない人は大勢いる。それでやたら左翼ポリコレに染まったゲームは往々にして人気が出ない。

最近公開されたいくつかのゲームの内容がつまらないだけでなく、ゲイマー達が慣れ親しんできた白人男性キャラがどんどん変な死に方をしたり、美人キャラがどんどん不細工になったり、既存のキャラが突然同性愛者になったりしている裏にはSBIの策略があるのだ。

ではこのSBIの活動についてThe Radical Wokeness Of The Video Game Industry | The Daily Wireデイリーワイヤーのマット・ウォルシが説明してくれているのでちょっと引用する。

SBIは自らのウエッブサイトでいかにして多様性をゲームに組み入れていくかという話をしている。SBIの共同創設者のキム・ベルエアー(黒人女性)は最近ゲーム開発者たちを相手にSBIが決めたDEIを起用しない会社は脅迫して従わせるべきだと演説した。

あなたがシスヘテロ白人男性もしくはその仲間であるなら、作品が出来上がるのを待ってからマイノリティーの人を呼んで「あの、私たちがやった人種差別的なことは人種差別になるでしょうか、この非情に侮辱的な表現は侮辱的でしょうか、あなたはそれによって傷つきましたか」と聞くのではなく、彼等に何をみたいか最初に聞きなさい。何が彼等に喜びをもたらすか聞きなさい。もしチームリードが居るなら、その人に早い時期にリクエストを提出しなさい。もし上部がリクエストを受け入れない場合は、マーケティングチームの誰かをコーヒーに誘い、あなたの要請を聞き入れない場合にはどういうことになるか脅しなさい。

恐ろしい~!表現の自由とかどうなっちゃうんだこれは?ベルエアーは別の場でも多様性の表現を作り出すのは重要だとし、たとえそれが第一次世界大戦の最前線の戦闘シーンでも女性を入れるべきなどとアホなことを言っている。マイノリティーが登場しえない状況に無理矢理そういう役柄を押し込むというだけでも問題なのに、ゲーム開発者のなかには積極的に白人男性を締め出す傾向もある。

ゲーム開発のスタートアップ会社EAで働く元SBI社員のDani Lalonders(黒人女性)は、今20人以上いる開発チームのチームリーダーだが、彼女は意図的に白人を雇わないと公言している。それというのも白人によるマイクロアグレッションによって非白人たちの安全が脅かされるからだと言っている。こういう黒人女性のいう「マイノリティー」とか「有色人種」というのは常に黒人であり、東洋人は無論含まれない。彼女はそう言っていないが、チームメンバーは自分と同じ容貌の人だけにしてると言っていることからこれは明白。これはあきらかな人種差別でありアメリカでは違法である。だが黒人がこういうことを言っても何も起きないのがアメリカ。

しかしこういう人たちの作ったゲームは売れてない。ゲイミング産業も金儲けが目当てのはず。なのになぜ自分らの作品を破壊するような人たちのいうことを聞くのだろうか?

ゲーミング産業というのは今や音楽や映画産業を超える大ビジネスで、毎年10兆ドルを超す収益を得ている。ゲーム開発にはお金がかかる。だから投資を得るためには色々と条件を満たさなければならない。ここでESG投資というものが出て来る。

環境・社会・ガバナンス(ESG)投資とは、社会的意識の高い投資家が投資候補を選別するために用いる、企業の行動に関する一連の基準を指す。

最近ビール会社や下着会社がやたらと虹色宣伝に力を入れていると感じるのはこのESGが原因である。つまりゲーミング会社はESG投資を得るためにSBIのような会社を雇い、ポリコレ検閲をさせているというわけだ。

さてこのような裏事情が公になってきたため、TEAM Curatorグループという色々なゲームへのアクセス提供をしているサイトが、SBIが関係しているゲームのデータベースを公開した。彼等はSBI自身のウエッブサイトからこの情報を調達したと言っている。

しかしこれに発狂したのがSBIの社員クリス・キンドレッドがXでこのグループをハラスメントで非難し、クリエイターとSteamをタグ付けし「差別的な言葉をファイルオフしても、グループ自体はまだ行動規範に違反している 」と述べた。そしてキンドレッドは自分のフォロワーにSTEAMを集団通報してアカウントを凍結させようと呼びかけた。(居るよな、そういう奴)しかし反対にキンドレッドは標的型嫌がらせをしたとして数日間謹慎処分になった。(へえ~、そんなのあるんだ。今度やられたら通報しよう)

またSBIの別フェリクス・マヤ・クレーマーは、STEAMではSBIと関係ないゲームでも適当に不買リストに入れる可能性があるとXに書いたが、すぐにコミュニティーノートでSTEAMはきちんと情報元のリンクを貼っており、またリストのゲームを買うなとな言っていないと訂正されてしまった。

最近発売された中でも一番不人気のSuicide Squad: Kill the Justice Leagueでは最後に人々が愛するあのキャラを非常に不敬なやり方で殺害したとして、返品騒ぎが起きているくらいだ。ゲイマーゲート2は当分終わりそうにない。


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