アフガニスタンからの全面撤退は必要なかった

アメリカにとって歴史上最長の戦争だと言われるアフガニスタン戦争だが、我々はアフガニスタンでタリバンと20年間ずっと戦ってきたわけではない。確かに最初の数か月は戦闘状態にあった。しかしタリバンはことのほか容易に鎮圧され、アフガニスタン市民はタリバンの弾圧から解放された。この事態で戦争は終わっていたのだ。

ではなぜアメリカ軍はその場ですぐ撤退しなかったのか。アメリカの目的はタリバン制圧からアフガニスタンにおけるテロ組織の再燃を防ぐことにあった。そのためアメリカ軍が去った後でもアフガニスタンをタリバンの侵攻から守るためにアフガニスタン軍を設立することになった。困ったことに国という意識のないアフガニスタンでアフガニスタン国家に忠誠を誓う軍隊を作り上げることは困難だった。

アフガニスタンの政治家たちも国家に忠誠を誓うなどという気はさらさらなく、いかにしてアメリカ政府から金を吸い取り私腹を肥やすかしか興味のない連中ばかりだった。またアフガニスタンに駐留していた米将軍たちの中にも、アフガニスタンで一儲けしようという腐った奴らがいくらも居た。だからアフガニスタン軍がアメリカ兵のレベルに達していないにもかかわらず、いざという時には自分らだけで戦える軍になっているとアメリカ国民に嘘をつき続けて来たのだ。

オバマ大統領はブッシュ政権のイラク・アフガニスタン政策には批判的で、どんどんとイラクからは撤退していったが、なぜかアフガニスタンからは撤退しなかった。それどころか2009年には3万人の増兵を行った。いわゆるサージと呼ばれたもの。それはタリバンの台頭を防ぐための一時的な作戦であるとされていた。

しかし結局その後もアフガニスタンには2.5万から3万の兵が在留しトランプ大統領の代になった。毎年巨額の軍事費をつぎ込んでいるにもかかわらず、アフガニスタン政府の腐敗しきった様子に、これ以上軍事費をつぎ込んでも意味がないと判断したトランプは、直接アルカイダと交渉し条件付きで撤退を約束した。

その交渉が行われたのが2020年の2月のことである。その後トランプは25000から居た兵を2500にまで減らしていた。にも関わらずタリバンは領域を広げるようなことはなかった。それというのもトランプ大統領はかなり厳しい口調で、もしアメリカ軍および民間人の撤退においてタリバンが多少なりとも邪魔した場合には、タリバン本拠地のリーダーたちを殺すと釘を刺しておいたからだ。その時トランプはリーダーの名前と彼の隠れ家の場所まで言って相手を黙らせた、と本人がインタビューで語っていた。

ここからは私の勝手な想像だが、もしバイデン政権に代わらずトランプ政権が継続していたら、多分この2500兵はそのまま残留しただろう。何故かというと、今の状況から察するにアメリカ兵が皆無になったアフガニスタンは崩壊してしまう。これはトランプ大統領も十分承知だったはずだ。いくらアフガニスタンには米軍に協力した民間人が多くいるとはいえ、その人たちを全員アメリカに避難させるなどということは不可能である。第一、そんなことを言ったら実際に米軍に関与したしないにかかわらずアメリカに移民しようとやってくる人間が殺到することは間違いないからだ。

米軍撤退後もタリバンの侵攻を防ぐためには、頼りにならないとはいえアフガニスタン軍が機能しなければならない。アフガニスタンに居た元軍人の話では、アフガン軍は米国の指揮と空爆援助があれば十分タリバンと闘えるという話だった。バイデンはあんなに簡単にアフガン軍が崩壊するとは思わなかったと言っているが、それは彼らが米軍の指揮がなければ動けない軍隊だったからで、彼らを見捨てて真っ先に米軍が逃げてしまったので、アフガン軍も士気を失ってしまったからだ。もし2500の米軍が駐留し指揮を続けエアサポートを続けていたなら、アフガン軍もタリバンの侵攻を阻止できたはずなのである。

裏を返せば、トランプ大統領がどう思おうと、最後の2500兵はアフガニスタンに残るしかなかったと思う。しかしそれでもトランプ大統領は大半の米軍兵を帰還させたということで十分評価されただろう。たった2500兵の駐留などもう戦争とは言えないからだ。しかも戦死者が全くでなければなおのことだ。

つまりバイデンは何もしないで居れば自分が常に言い続けて来たアフガニスタン撤退を成功させることが出来たのだ。トランプ政権のお膳立てをそのまま継続していればよかったのだ。それをアフガニスタン撤退は自分の功績であることを誇示するためにトランプ政権の避難実行グループを解散させ、自分勝手に撤退の時期を変え、世界中で誰も理解できない最悪な方法で軍を撤退させたのである。

これはすべてバイデンのせいだ。誰のせいにもできない。

追記:2009年のオバマ大統領の増兵について書いたエントリーを読み返していて面白い部分があったので引用する。全文はこちら。すっきりしないオバマ王のアフガニスタン増兵作戦 – Scarecrow in the Strawberry Field (biglizards.net)

私がこの演説を聞いていて一番腹が立ったことは、オバマの口から「勝利」という言葉が一度も発せられなかった事だ。どうやって戦争を終わらせるかという「出口手段」ばかりが先走って、勝利作戦について全く触れられなかったのだ。

戦争をやるからには勝たねばならない。負ける戦争なら最初からやらないほうがよっぽどもましだ。勝つ気がないなら兵など送り込むな!

(中略)

オバマ王にとって問題なのは、リベラル派の支持だけでは次の選挙で勝つことは出来ないということだ。リベラル派の支持だけで次回の選挙に勝てるなら、オバマはアフガニスタンなど見捨てて今すぐ完全撤退をしたいところだ。しかし無所属の支持なくして再選はあり得ない。無所属派は必ずしも反戦ではない。いや、それどころか、アフガニスタンでは勝たなければならないというオバマの公約を正直に信じた人々が沢山いる。となると、オバマ王は自分の公約をおいそれと無視するわけにはいかないのである。

アフガニスタン戦争に勝つことはリベラル派が許さないが、何もしないで負けることは無所属が許さない。オバマが次の選挙で勝つにはリベラルも無所属も無視できない。つまり、アフガニスタンは勝っても負けてもいけない戦争なのである。

勝っても負けてもいけない戦争を何年も続けて来たことのツケが今回ってきたということだ。


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放映されなかったABCのバイデンインタビュー、バイデンの混乱をカットしていた

先日拙ブログでもちょっとご紹介したABCのバイデンインタビュー。実はABCはバイデンがインタビュー中に混乱して訳の分からないことを言いだした部分をカットしていたことが暴露された。私はインタビューは部分的にビデオで観たが、後は書き起こしを読んだだけで全部観たわけではない。だが、インタビューの最後の方は同じことの繰り返しのように思えたので、あまり注意をして読まなかった。しかしフォックスニュースのタッカー・カールソンは、ABCが編集してカットしていた部分には問題があると指摘する。

インタビュアーのジョージ・ステファノポウラスが、もっと威厳のある撤退は出来なかったのかと聞くとバイデンは、下記のように答えた。

よいか、それはわしの死んだ息子のボウに聞くようなもんじゃ、ボウは六か月コソボにイラクには一年、海軍の大佐としてじゃな、、あ、違った陸軍の少佐としてじゃな、、

それでじゃ、よいか、奴もアフガニスタ、、じゃない、イラクから出た時は後悔もあったじゃろ、

奴も後悔はあったじゃろ。しかしその考えがだな、、いや他の選択肢はなんじゃ?選択肢は何故アフガニスタンに留まるべきなのじゃ??なぜわしらはまだあそこにいるのじゃ?

先日、バイデンインタビューの書き起こしを訳していて思ったのは、バイデンは一つの文章をきちんと言い終わらないうちに、気が散って別のことを言い出したり、言い間違えを直したりするので、一体何が言いたいんだと思うような部分がいくつもあった。上記の部分は特にひどく、自分の死んだ息子が海軍に居たか陸軍にいたのか、どこの戦争に出動していたのか混乱してしまっている。しかもジョージの質問は、なぜアフガニスタンに残らなかったのかということではなく、どうしてあんなに無様な逃げ方をしたのかということだ。なんでそこで何故アフガニスタンに留まるのかなどという見当違いの答えが出て来るのか?

バイデンの混乱の理由ははっきりしている。なぜバイデンがちゃんと文章を完了できないのか、なぜ言ってる傍から何を言っていたのかを忘れるのか、なぜ突然頓珍漢なことをいいだすのか、年寄りが家族に居るひとなら誰もが見たことのある現象だ。

バイデンは認知症なのだ。いくらABCがその事実を隠そうとしても、彼の言動を見ていれば一目瞭然ではないか。この大事な時に世界最強国家の指導者が認知症だということの恐ろしさをメディアは隠している場合ではない!この耄碌爺のために何千何万という人々が犠牲になろうとしているのだ。

私はジョー・バイデンは大嫌いだが、これをすべてバイデンのせいにするのは酷だ。こんな老いぼれ爺さんを、そうと知っていながら担ぎ出した奴らにこそ責任がある。去年の選挙で大規模不正を行って正規の大統領を追い出した民主党の活動家にこそ責任があるのだ!

ことは一刻を争う。多くの元軍人や諜報部員が、今でもまだ民間人の避難は可能だと語る。やり方はあると。実際にイギリス軍やドイツ軍やフランス軍は少人数の部隊で自国民の救出を行っている。

アメリカも今すぐやらなければ手遅れになる。民主党がバイデン耄碌爺さんに構ってるあいだにも、多くのアメリカ人やアフガニスタン人が犠牲になってしまうのだ。なぜ世界最強の軍隊が11世紀の未開人から自国民を守れないのだ?はらわたが煮えくり返る思いである。


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トランプ大統領の民間人避難作戦はバイデンによってキャンセルされていた!

たしかにバイデン政権にはアメリカ民間人の避難に関する計画は全くなかったことがはっきりしてはいるが、では今年の五月一日までに全面的に撤退すると言っていたトランプ政権は、いったいどんな計画を立てていたのだろうか?もし、トランプもただ撤退すると言っていただけで、避難計画を立てていなかったとしたら、バイデンのいう混乱のない撤退などありえなかったのだという主張もまんざら嘘とは言えないからだ。

ところが実際にはトランプ政権には避難計画はちゃんとあったのに、それをバイデン政権のブリンケン国務長官がキャンセルしていたという情報が入ってきた。

トランプ政権は「有事危機対応省」(Contingency and Crisis Response Bureau)という機関を作り、外国にいるアメリカ人への医療、外交、兵站(へいたん)などの援助をする計画を立てていた。ところがバイデンは大統領就任後ブリンケン国務長官にこのプログラムを取りやめさせていた。この書類は国務省から漏れたもので、バイデン政権はこの賞に充てられていた予算を他所へ回してしまったのである。

トランプ政権の当初の目標は五月一日までに撤退を終わらすというものだった。8月の終わりまで延期したのはバイデンの考えだ。五月までの撤退は無理だったとバイデンは言うが、それまで何もしていなかったのに三か月以上延長し、突然アフガニスタン軍との連携もなく撤退した理由は何だったのだろうか?これは単にタリバンがアフガニスタンを制覇する時間を無駄に与えてしまうことになった。

興味深いのはこの情報がバイデン政権の国務省から漏れたということだ。ということはバイデン政権内にもバイデンに反対する人が存在しているということだ。

バイデンは何を言っていた?自分はトランプの作戦を引き継いだだけだから自分には責任はないとか言ってなかったか?本当にトランプ作戦を忠実に引き継いでいたらこんなことにはならなかったはずだ。

無論批判をするのは簡単だ。ではいったいアメリカに何が出来たのか?

素人の私でも考えられるのは、

  1. 避難しなければならないアメリカ人同盟国の名簿を作る。
  2. 避難しなければならないアフガニスタン民間人の名簿を作る。
  3. バグラム空軍空港(アメリカ軍が武器を置いたまま無様に去った空港)からこれらの人々を避難させる。
  4. 空港へ自分たちで来れない人たちはヘリコプターで迎えに行く。
  5. もし民間人の避難中にタリバンが邪魔をしたら、タリバンリーダー達が隠れている本拠地を空爆する。

バイデンには五月一日まで四か月もあったのだ。一日100人避難させるだけでも12000人の避難が可能だった。トランプ政権下ですでにこれらの名簿は出来ていたという話もあるので、バイデンはそれに従っていればよかっただけなのだ。

バイデン政権のやることはすべて同じだ。トランプがやって成功していた政策をすべてキャンセルして何もかも台無しにしてしまう。こんな奴を大統領に選んだ民主党には責任を取ってほしい。


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アメリカ史上最悪な外交、アフガニスタンの惨劇に完全にクルーレスな耄碌バイデン爺

先日のバイデン爺の演説は何もかも他人に責任を擦り付けるひどいものだった。今までトランプ大統領の成功していた政策をすべて覆して台無しにしてきたくせに、今回の作戦はトランプ政権のものを引き継いだものだった、あんなに早くアフガニスタン軍隊が崩壊すると思わなかったなどと見苦しい言い訳の数々。しかも記者からの質問には一切答えなかった。昨日になってやっとバイデンに同情的と思われるABCのジョージ・ステファノポウラスの一対一インタビューを受けたが、このインタビューにおいて、バイデンが如何に大統領として、そして米軍総司令官として失格であるかということが明らかになった。ステファノポウラスの名前は長すぎるのでジョージと呼ばせてもらう。

ジョージは先ず、去る7月にバイデンがタリバンによる制覇は先ずあり得ないと断言したことに言及。「諜報が間違っていたのですか、それとも単に過小評価していたのですか」という質問に対しバイデンは、諜報部でもそれに関しては同一の見方はなかった。そういうことがあったとしても年末までには起きないだろうと予測していたと回答。だがジョージはバイデンが期限について何も述べず、そういうことは先ずあり得ないと断言したではないかと追及。

そこでまたバイデンはアフガニスタンの30万の兵が戦わずに崩壊するとは予測していなかったと言い訳。しかしこれも、マコーネル上院議員(共和党)が多いに予測できることだと言っていたと問い詰めると、、

爺:なんじゃ?誰が予測できると言ったって?

ジョージ:マコーネル議員がタリバンによる制覇は予測できたことだと言ってました。

爺:あ~、年末くらいにはそいうこともあるかもと言ったのじゃ。だが誰もあの質問の時にそんなことはいっておらんかった。

ジョージ:ではこの一週間で起きたことを見て、諜報と計画と実行もしくは判断に失敗があったと考えますか?

爺:よいか、、わしはそのだな、これは単純な選択じゃったのじゃ。ジョージ、タリバンが、、ああちょっと言い方をかえるとじゃな、、

と、ここでもアフガニスタン首相がさっさと逃げ出したり30万のアフガン兵が戦わずして降参するなど考えられないことだったと繰り返す。そしてトランプの計画通り5月で引き揚げるのは無理だったので9月まで延長したと説明。

ジョージ:軍事アドバイザーの誰も「2500兵は残すべきだ。ここ数年安定しているから、それが出来る」と言わなかったのですか。

バイデン:いいや、誰からもそんなことを聞いた覚えはない。安定していたのは先の大統領が「五月までには出ていくからそれまでおとなしくしていろ」と交渉したからじゃ。

この後バイデンは、アフガニスタンからは何時か撤退しなければならなかった、それが10年前でも今でも混乱は避けられなかったのだと主張。

昨日私が聞いたトランプのフォックスでのインタビューによれば、トランプ政権は5月までに撤退するとは言ったが、それはタリバンがトランプの出した数々の条件を守るという前提で行われており、もしタリバンがその約束のひとつでも破ったら容赦なく攻撃するということになっていた。だからトランプが2万から居た兵を2500兵に減らしても、タリバンは手を出さなかったのである。

ジョージ:しかし最善の時がないとしても、いずれ撤退しなければならないとわかっていたのなら、アメリカ人の避難やアフガンの味方や同盟国の人の安全を確保するべきだったのでは、今カブールで起きているような混乱が起きないように。

バイデン:第一にじゃな、君もしってのとおり、諜報部は去年の6月や7月頃に、アフガン政府が崩壊するなどとはいっておらんかったのじゃ。それがまず第一。

ジョージ:タリバン制覇はあるが、こんなに早くに起きるとは思っていなかったということですか?

バイデン:こんなに早くとは思いもよらんかったのじゃ。もうすでに何千というパスポートをじゃな、ほれ、なんじゃあ、あの、あ~、あ~、通訳の人とかにじゃな、、わしが就任した時に、、8月末と交渉するまえに、、

この言い訳も本当に見苦しい。タリバンによるアフガニスタン全土制覇はたった数週間で起きたのではない。明らかにアメリカ軍が撤退した後のことを考えて、タリバンは色々根回しをしていたのだ。そのことをアメリカの諜報部が知らなかったのなら完全に彼らの失態だが、こんなことは子供でも予期できたはずで、それを軍諜報部が知らなかったなど信じられない。バイデンはこうなってしまった以上アメリカ人や関係者救出のために6000兵を動員すると語った。

ジョージ:それにしても空港の外では大騒ぎですよ。

バイデン:たしかにそうじゃが、いいか、まだ誰も殺されておらん。(略)すでに1000人、いや1200人じゃったか、昨日すでに去った。今日も2千人くらいじゃ。その数は増えておる。

ジョージ:でも私たちはみんな観ましたよ。何百二ンという人たちがC-17に詰め込まれ、乗れない人が飛行機から振り落とされるのを、、

バイデン:そりゃ4日か5日前のことじゃ!

これは二日前のことで4~5日前のことではない。だがそれがなんだというのだ?二日前でも4~5日前でもパニックが起きてることは同じではないか。

ジョージ:ではこの撤退はもう少しうまくやることは出来なかったとお考えですか?間違いはなかったと?

バイデン:そうじゃ。後から考えてより良い方法はあったかもしれんが、全く問題なくやるなどということは、どうやったらそんなことが出来るのかわからん。

どうやったら問題なく撤退できたか解らないって?それが米軍総司令官の言うことなのか?そして爺の周りにいる軍事アドバイザーの将軍どももどうしていいか解らんのか?だったらわかる人に代わってもらえ。きっとペトラエウス将軍ならもっと良い方法を知っているはずだ。

先ず第一に、民間人の避難が終わらないうちに軍隊を撤退させるなど、どういう頭をしていれば考えられるのだ?一般市民の避難に適している空港を、アメリカ軍の武器弾薬やハンビーやロケット弾などで詰まったまま、地元政府やアフガン軍隊に連絡もせずに一晩で捨てて撤退した理由を教えてくれ。どうやったらそれがいい考えだと思えたのか教えてくれ。他の司令官でも同じことをしたと言えるのか?

これでは混乱したアフガン兵が逃げ出すのも当然だ。アメリカ兵が慌てて真っ先に逃げ出してしまったのだから。

元軍人や元CIA諜報部員らが口を揃えて、これ以上の愚策は考えられないと言っている。こんな奴がホワイトハウスを占拠してると思うと情けないったらない!アフガニスタンにまだとり残されているCNNの女性リポーターは、「これが失敗ではないというなら、何が失敗と言えるのか教えてほしい」と憤りを隠しきれなかった。

中国共産党とタリバンの関係

私は知らなかったのだが、タリバンと中国共産党とは2001年の911テロより昔から関係があった。中国はだだっぴろく色々な国と国境があるが、アフガニスタンとも国境がある。ウイグル人の居住区もこの国境沿いだ。中共はタリバンが国教を超えてウイグル人の独立運動を扇動することをずっと恐れている。だから実はアメリカがアフガニスタンに侵攻しタリバンを制圧していてくれたのは都合が良かった。しかし中国もアメリカが永遠にアフガニスタンに駐留するとは考えていなかったのだろう。それでアメリカが撤退した後に、タリバンの目が中国に向かないように、中国は一帯一路の一貫としてタリバン支援を始めたのだ。カブールには中華料理店まであるというからすごいもんだ。

アフガニスタンにはレアアースがあるらしく、中国にとってはおいしい国。しかし中共もタリバンの恐ろしさは知っているので、中共がタリバンを支援する代わりに中国には手を出さないという約束を取り付けたわけだ。もちろんタリバンが中共との約束を守るという保証は全くないので、中共としても不安なところだ。


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弱いアメリカをあざ笑う中国共産党

先ずは産経新聞の記事より。

【北京=三塚聖平】アフガニスタンでイスラム原理主義勢力タリバンが実権を掌握したことにより、同国で中国が影響力を増すことは必至だ。中国には、アフガンを巨大経済圏構想「一帯一路」の中継点とする思惑があり、米軍撤収後をにらみタリバン側とのパイプも強化。習近平政権は今後、アフガン情勢をめぐり米国が国際影響力を低下させる隙を突くとみられる。

中国外務省の華春瑩(か・しゅんえい)報道官は16日の記者会見で「タリバンが各党派や各民族と団結し、国情に合致した政治的枠組みを築くことを望む」との考えを示した。タリバンと意思疎通を保ってきたことも強調した。

中国にとりアフガンは地政学的に重要だ。中東など西へと延びる一帯一路の中継点となることが見込まれるほか、隣接する新疆(しんきょう)ウイグル自治区の安定にも影響を与えかねないからだ。

そのため先手を打つ形で、7月下旬に王毅(おう・き)国務委員兼外相が中国天津市でタリバン幹部と会談。王氏は、タリバンを「アフガンの和平、和解、復興プロセスで、重要な役割を発揮するだろう」と評価。タリバン側はタリバン側は「中国がアフガンの復興や経済発展においてより大きな役割を果たすことを望む」と応じた。

習政権にとり、対立する米国のプレゼンス低下につながる千載一遇の好機にもなる。中国共産党機関紙、人民日報系の環球時報は16日付の社説で「米国の一切を顧みない撤収計画は、(米国が結ぶ)同盟国との約束も信頼できないことを示した」と強調。複数の中国メディアが、カブール陥落をベトナム戦争時のサイゴン陥落になぞらえており、環球時報は「ベトナム戦争の失敗以上に、米国が無力であることを明瞭に示した」と主張した。

トランプ時代の中国なら、ここまで傍若無人にアメリカを侮辱したりはしなかったのだろうが、バイデンなら何もしないとタカをくくっての発言だ。アフガニスタンでのあの失態ぶりでは何を言われても仕方ないだろう。

この記事にもある通り、実はアフガニスタンのタリバン台頭は中国にとっても心配なことなのだ。なにしろ自国でイスラム教徒のウイグル人を弾圧してきた中国。イスラム原理主義のタリバンに敵意を向けられたら面倒なことになる。

とはいうものの、タリバンは別に同胞のイスラム教徒に同情心など持っていない。もし持っていたらアフガニスタンのイスラム教徒らを虐殺したりはしないだろう。タリバンにとって大事なのは自分らによる世界制覇なのであり、モスレム同胞が外国でどうなろうと知ったこっちゃないのだ。であるから中国共産党がタリバンを支援し金や武器を提供してくれるなら、そんなありがたいことはない。

中国政府も別にイスラム教徒が憎いわけではない。単に共産党に盾を就くやつらは誰であろうと容赦しないというだけに過ぎない。宗教家が狙われる理由は信心深い人たちは共産党より神に忠誠を誓うからで、それがモスレムでもクリスチャンでも同じことだ。

これに関しては改めて色々書きたいと思う。


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議事堂乱入はFBIのやらせだった?

今年一月六日の議事堂乱入事件は、トランプ支持者の白人至上主義者たちによる陰謀だったという話は何度も聞かされている。何十人もの警察官が死傷し1500世帯が焼かれ二兆ドルの損害を出したBLM・ANTIFAによる暴動は「おおむね平和的」と民主党やメディアが奨励していたにもかかわらず、たった数時間で死傷者も出さず(抗議者の女性が一人警官に撃たれた以外は)平和的に終息した議事堂乱入のほうがアメリカの平和を脅かすもっとも危険なテロ行為だと我々はずっと聞かされてきた。FBIはBLM・ANTIFA暴動では全く見せなかった熱意をこの事件だけには積極的に注ぎ込み、何百人という人たちをどんどん逮捕し起訴もせずに拘束している。にも拘わらず、我々には、いったいこの事件の首謀者が誰で、この攻撃はどういうふうに計画され、どのように行動に移されたのかという情報が全く伝わってこない。また、あれだけの群衆が集まることが解っていた首都の警備が、どうしてあんなに手薄だったのか、それすらも明らかにされていない。

ところが最近になって、実はあの乱入者の中には数人のFBI覆面捜査官が含まれていたという話をリボルバー誌が暴露している。Unindicted Co-Conspirators in 1/6 Cases Raise Disturbing Questions of Federal Foreknowledge – Revolver

先ず、あの乱入事件には二つのグループが参加していた。最初のグループはすでに議事堂のバリケードも議事堂のドアも開けられ、招待されたと勘違いして議事堂に入ってしまったいわゆる観光客気分のトランプ支持者たち。彼らは何も破損していないし、誰も傷つけていない。せいぜい住居不法侵入という軽い罪に問われるべき人々。もう一つは重武装をして黒づくめの忍者装束で現れ、警備の警官に襲い掛かりバリケードを破り、棒などを使って議事堂の窓ガラスやドアを蹴破り乱入を扇動したグループだ。

なぜか、これまでに逮捕された人々のほとんどが最初のグループで、中年のおじさん・おばさんたちが起訴もされず保釈にもならず、独房で一日一時間程度の外出しか許されないという非人道的な扱いで何か月も拘束されている。明らかに彼らはテロリストなどではないのに、この扱いは酷すぎる。

だが気になるのは、ではいったいこの事件の首謀者たちに対してはどんな対処がされているのかということだ。

FBIは首謀者たちは主に、オースキーパース、プラウドボーイズ、そしてスリーパーセンターズという右翼民兵団のメンバーによるものだとしている。聞いた話によれば、彼らはフェイスブックを使って結構オープンに自分らの計画を練っていたという。世界最高の諜報能力を持つFBIがその計画を全く察知していなかったというのも変な話だ。オンラインで計画を練っていたグループへの潜入など天下のFBI様にとっては朝飯前ではなかったのか?

リボルバー誌はFBIの工作員は首謀者の幹部に潜入していたと主張する。FBI及び連邦政府の諜報部が、議事堂乱入計画を事前に把握していなかったというだけでも諜報失敗というかなり重大な失態を犯したことになるが、もしもFBI諜報部員が計画を事前に知っていたのみならず、その計画と実行に積極的に参加していたとしたら、これは由々しき事態である。なぜなら彼らは議事堂乱入を阻止することが出来たにも関わらず、阻止するどころかわざと乱入を起こさせたことになるからだ。

この事件において、なぜか何人もの共謀者とされる人々が起訴されていない。リボルバー誌はこの起訴されていない共謀者たちこそがFBIの捜査員たちなのではないかという。もしそうなのだとしたら、FBI工作員たちはこの計画と実行にあたり、どのような役目を果たしたのか、彼らがただの情報提供者なのか、それとも積極的に事件に関与したのか、そのへんがはっきりされなければならない。

リボルバー誌はこの「起訴されていない共謀者たち」の行動について語るためには、去年の10月に起きたミシガンのウィットマー知事誘拐未遂事件を見直す必要があるという。なぜなら、独裁者ウィットマー知事誘拐に関与した14人のうち少なくとも5人はFBI諜報部員で、議事堂事件の首謀者とされるスリーパセンターズのメンバーだったという。

しかもミシガンの誘拐未遂事件を担当していたFBIデトロイト支部署長はDC部長にと昇進し、今回の事件を担当していたというのだ。

ミシガンの事件を詳しく話す必要は特にないが、どうもこのFBIのやり方は陰謀を暴露し事件を未然に防いだというよりも、放っておいても誘拐など実行できないような情けない個人に色々と助言と援助をし、陰謀首謀者に仕立て上げて捕まえて手柄にするという、FBIによるやらせともいえる事件だった。

この誘拐事件の前にすでにミシガン州首都の議事堂乱入事件が起きていたが、その乱入事件でもスリーパセンターが関与しており、その首謀者の1/4がFBI諜報部員だったという。

こうなってくると、FBIはテロ陰謀を暴く立場というより、テロ行為を扇動する工作員という役目を果たしているようにみえる。

1・6の事件でも首謀者とされ起訴された人々の横で全く同じかもっと過激な行為をした匿名の人間たちが起訴されていない。彼らはどうやらFBI工作員のようである。

こうしてみると、FBIの目的は議事堂乱入を事前に防ぐことにあったのではなく、乱入事件を扇動してなるべく多くのトランプ支持者たちを国内テロリストにでっちあげて逮捕することにあったのではないか。だから、乱入事件をテロだ革命だクーデターだと騒ぎながら、その詳細に関する情報を公開しないのでは?

タッカー・カールソンの映像だが、それに関して張陽さんが詳しく日本語の解説をしてくれているビデオはこちら。

参考資料:

HUGE! Revolver News Breaks Report on Likely Deep State Plants Inside Jan. 6 Uprising — WAS IT ALL PLANNED? (thegatewaypundit.com)

What was FBI’s role in Jan. 6 ‘insurrection’? Reports raise new questions – World Tribune: U.S. Politics and Culture, Geopolitics, East Asia Intelligence, China, Geostrategy, Military, National security, Corporate Watch, Media Watch, North Korea, Iran, Columnists: Dennis Prager, Michelle Malkin, John Metzler, Jeffrey Kuhner, John McNabb, Joe Schaeffer, Bill Juneau, Alexander Maistrovoy, Donald Kirk


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独立を拒んできたパレスチナの歴史

多くの人々が誤解しているが、イスラエルとパレスチナの問題は土地ではない。イスラエルはパレスチナ全土を占領しているわけではない。すでにガザはパレスチナに譲渡したし、ウエストバンクの一部を除けば、ほぼすべてがパレスチナの管轄内にあるのだ。パレスチナがその気になれば、パレスチナは独立国として存在できる。そうなったら今後一切イスラエル政府と戦争などする必要はなくなるのである。なのに何故パレスチナはイスラエルと交渉しようともしないのか?

この話は過去にも数回していると思うが、デニス・プレーガーがパレスチナが過去に何度も独立の機会があったのに、それをことごとく拒んできた歴史をまとめてくれているので紹介しよう。デニス・プレーガーはラジオトークショーホストでユダヤ教研究の著者でもある。無論本人はユダヤ系。

拒絶一回目:1937年。イギリスのピール委員会がアラブ人に80%、ユダヤ人に20%の土地を与えることでパレスチナの独立を提案。アラブ人は拒絶した。

拒絶二回目:1947年。アラブ人は国連のアラブとイスラエル分離計画を拒否。

拒絶三回目:1967年。エジプト、シリア、ヨルダンの同盟軍がイスラエル打倒のため戦争を仕掛けたが、かえってイスラエルに任されイスラエルはウエストバンクとヨルダンそしてガザをエジプトから奪い、ゴーランハイツをシリアから奪った。イスラエル人はガザにもウエストバンクにも興味がなかった。例外は東エルサレムのみ。ここにはユダヤ人がモハメッドが生まれる1400年も前からユダヤ人が3000年にわたり住んで来た土地。ここでもアラブ人はイスラエルとアラブの分離政策を拒否。

拒絶四回目:2000年。キャンプデイビッドでイスラエルのエフード・バラクがパレスチナのヤサー・アラファトにガザ全土と94%の東エルサレムを含むウエストバンクを提供すると提案。アラファトは拒否した。

拒絶五回目:2008年。イスラエルのオルメルト首相がバラク首相よりも多くの土地を提供すると提案したが、パレスチナは拒否した。

この間も話したように、ツイッターで私に絡んで来たパレスチナ出身らしきイスラム教徒は、私がイスラエルから攻撃を受けたくないのなら、和解して和平を結んではどうなのかと聞くと、イスラエルが今までパレスチナに対してやってきたことを考えたら和平などありえないと言っていた。しかし戦争を永遠に続けることでパレスチナに得るものなど何もない。にも拘わらず彼らはイスラエルとの和平はあり得ないと主張するのだ。いったいそれは何故なのか?

その理由は簡単だ。パレスチナが自分たちの独立を犠牲にしてでも戦わなければならない理由は、イスラエルというユダヤ教徒国家が存在していることにある。パレスチナにとって大事なのは独立でも平和でもなく、ユダヤ人の国であるイスラエル撲滅なのである。

プレーガーはイランが執拗にイスラエルの破壊を目指す理由はひとえにイスラエルがユダヤ教徒の国であるという宗教にあるという。イランはパレスチナなどどうなっても構わない。もしイランが同胞のイスラム教徒に関して多少でも興味があるなら、イスラム教徒であるウイグル人を弾圧している中国と付き合えるはずはないからだ。

考えてみれば、イスラム教というのは他の宗教と違って憎悪で成り立っていると言える。ま、創設者のモハメッドがユダヤ人を心から憎んでいたことから始まっているのだから当然と言えば当然だが。

なぜ国際社会はこの明らかな理由を無視してイスラエルとパレスチナの紛争は土地を巡って起きていると主張するのか。それは西洋社会はおもに世俗主義であり、世俗主義の我々は他の宗教を信じる社会を破壊しなければならないなどとは思わないから。第一、もしこれが土地を巡る紛争ではないとしたら、西洋社会はイスラエルを一方的に悪者にすることが出来なくなる。

いや、もっと困るのは、イスラム教の過激思想を責めなければならなくなることだ。


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イスラエル、アイアンドームは限界か?

ここ数日、ガザから何百というロケット弾がイスラエルに打ち込まれ、無敵と思われたアイアンドームもすべてを防ぎきることが出来ず、すでに犠牲者が出ている。

【エルサレム=工藤彩香】イスラエル軍は11日、同日夜にパレスチナ自治区ガザ地区から約100発のロケット弾が最大都市テルアビブなど中部地域に発射されたと発表した。地元メディアによると、バスや家屋に着弾し、イスラエル人1人が死亡、26人が負傷した。12日未明にも多数のロケット弾が撃ち込まれた。イスラエル軍などによると、10日以降にガザからイスラエルに向けて発射されたロケット弾は計約600発に上る。南部アシュケロンでは11日、国営エネルギー企業の施設が被弾し、火災が発生した。

11日、イスラエル・テルアビブ近郊で、ガザ地区からのロケット弾を受けて炎上する車(AP)

これについてエルサレムポストではハマスの攻撃に対してアイアンドール迎撃システムは効果的なのだろうかという記事を書いている

ツイッタラーのPraises5781さんがその記事の内容をまとめてくれているので引用する。

  • #パレスチナ の武器は減っていない (支援金テロ流用、#イラン の支援等) 14年紛争時、#ガザ は4,000発のロケットを50日間に渡り発射、多い時で200発/1日だったが彼等は今日一気に多くのロケットを発射 ※ #パレスチナ は38時間で1,050発以上のロケットを発射した。
  • 14年紛争時、#イスラエル 中央部に達するロケットの保有数は限られていたが、今回 #パレスチナ は都市テルアビブを標的にした100発以上のロケットを同時に発射、少なくともそれを2回成功させた ※この攻撃により都市テルアビブでアラブ人含むイスラエル市民が死亡。
  • パレスチナは飛距離、ロケット発射能力ともに飛躍させている ※ #イラン からの資金・武器両面の支援がある、資金は現金を #カタール が持ち込み、武器は検問所や違法テロトンネルを通して密輸 問題は、イスラエル諜報機関がハマスの能力を適切に評価していたか?
  • 評価が正しければ、ハマスがロケットを使い果たし、紛争が終わる時期を予測できる ※ネタニヤフ首相は昨日「この作戦は時間を要する」と声明(相手に情報を与えないための発表の可能性あり) ※5/12現在、イ軍側がこの点をメディアに問われ「相手は武器を使い果たした可能性」と述べ、イスラエル側の情報分析を明かしている、しかしビビとわざと違うこと言ってる可能性もありハマスが攻撃力を上げた(ヒズボラ=イラン)の攻撃能力も上がっている。
  • #イスラエル は南部で #ハマス、北部で #ヒズボラ とのテロ対峙。※ #ハマス#ヒズボラ とも #イラン が資金・武器供与 #イラン にミサイルやロケット技術を供与するのは #北朝鮮。 よってハマス に対する #イスラエル の脆弱性は、#ヒズボラ#イラン に対する #イスラエル の脆弱性を示す ・ #イスラエル の意思決定者と軍事戦略家はこの新しい状況を考慮して軍事行動を決定する必要がある 。または、停戦の道を早く見つけて次のラウンドのための計画を立てる必要がある ※停戦は #ハマス が拒否、メディア無報道。
  • IDFは #イラン・ #ヒズボラ 単体への対応も含み、紛争対応の迅速さを再考する必要がある。

西側諸国のニュースでは一方的にイスラエルが悪いという報道がほとんどなのだが、パレスチナはもう10年以上イスラエルへのロケット攻撃や凧に乗せた火炎攻撃をずっと続けている。今回の攻撃が激化したのは、バイデン政権がトランプ政権のような強硬な姿勢をとらずに、イランに甘い顔を見せ始めたからだろう。トランプ大統領はイスラエルとアラブ諸国の数か国との和平を成功させた。その方針が続いていれば、イラン及びパレスチナは孤立して、中東問題もついに解決するかと思われたかが、バイデン爺さんのおかげですべてが元の木阿弥となった。このままだと、イスラエルは最終的にイランと戦争をしなければならなくなる。イランが核兵器を完成させる前に止めさせる必要があるからだ。


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BLM/ANTIFA暴動、ここ数日で3人の死者、いい加減トランプ大統領の出番なのでは?

街を守ろうとして暴徒三人に発砲した17歳の少年。ケノーシャ、ウイスコンシン州(8/27/20)

先日、ウイスコンシン州ケノーシャで17歳の少年が三人の暴徒に発砲し二人が死亡、一人が怪我を負うという事件があった。彼がトランプ支持で銃所持権利を守る憲法補正案第二条の支持者であったことなどから、主流メディアはこぞって、この少年カイル・リッテンハウス君のことを「白人至上主義」だとか、平和な抗議デモ参加者に発砲などと過激派右翼の乱射事件のような報道になった。ミネソタ州の極左翼下院議員のイルマー・オマーなどはカイル君のことを国内テロリストなどと言って批難した。

しかし事実は全く逆で、カイル・リッテンハウス君は非常にまじめな愛国者であり、BLM/ANTIFAの暴力にケノーシャ警察がきちんと対応できていないことを憂いて街を守ろうと隣の州イリノイ(とはいえほんの20マイル離れた地域)からわざわざやってきたのだ。

事件前、カイル君は保守派ジャーナリストのインタビューに答えて、自分は救急医療員でもあるので応急手当は出来るなどと話し、その途中でけが人が来たため手当に当たったりしていた。ニューヨークタイムスの記事では、カイル君はBLM/ANTIFA暴徒にすら分け隔てなく怪我の手当に当たっていたという。また、彼が落書きされたビジネスの壁を塗り替えてる姿や、警察官と親しげにはなしている映像などもあり、およそ極右翼白人至上主義者などとは程遠いイメージであった。

それに比べてカイル君を追いかけ火炎瓶のようなものを投げつけて反対にカイル君に射殺された最初の男、ジョセフ・ロゼンバウム(36歳白人)は、事件前の映像で銃をかまえた自警団の黒人男性に「俺を撃ってみろ、このニガ(黒んぼ)!」などと人種差別的蔑称を浴びせていた。ロゼンバウムは小児性犯罪登録者で現在はDVの罪で裁判待ちの保釈中だった

ロゼンバウムを含む複数の暴徒に追いかけられ、一時ロゼンバウムから銃を奪われそうになったカイル君はやむなくロゼンバウムを射殺した。その後身の危険を感じたのか、彼は警察に通報した後立ち去った。しかし数分後に別の集団に追いかけられた。この時の映像は色々な角度のものがあるが、数人がカイル君を追いかけ、転んだカイル君に一人が蹴りを入れ、一人がスケートボードで殴り彼の銃を奪おうとした。ここでカイル君は四発発砲、スケボ男が射殺されもう一人が腕に傷を負った。撃たれた男の手には拳銃が握られていた。

スケボでカイル君を殴り、彼から銃を奪おうとした男はアンソニー・フーバー(26歳白人)で、こいつも札付きの悪。前科がいくつもあり、他人の首を絞めた罪で有罪になっており、つい最近もDVで起訴されている。いくつかの主流メディアはこの事実を無視して「平和的な優しい人」だの「スケートボードの達人」だの「正義感の強い人」だのきれいごとを並べている。

ピストルを持ってカイル君に襲い掛かかり反対に腕を撃たれたゲイジ・グロスクラウツ(Gaige Grosskreutz26歳白人)も酔っぱらって発砲した罪で逮捕された前科がある。

二人を撃ったあとカイル君は両手を掲げて警察の車に向かって静かに歩いて自首した。左翼メディアや批判者は、ライフルを持って歩いている男を警察が無視して通り過ぎて行ったことで、白人が優遇されているなどと馬鹿なことを言っているが、この時通り過ぎたパトカーは発砲のあった現場にかけつける途中で、カイル君が撃ったという事実は知らなかった。それにカイル君は逃げるどころか自分から両手をあげて警官に近づいてきたのだ。逮捕に抵抗して逃げようとした容疑者と同じ扱いを受けないのは当然のことだ。

カイル君は今殺人容疑で逮捕されている。多々の映像を見る限り、完全なる正当防衛に見えるが、今後どうなるかはわからない。確かに17歳の少年がライフルを持って街を守るなどと正義の味方を気取るべきではなかったかもしれない。だが、彼のような若者がそうしなければならないと感じるほど、警察がきちんと機能していない。私たちアメリカ在住者は、いったいいつどこで暴動が勃発するか気が気ではない状態だ。

ほんの数日前まで誰が平和なウィスコンシン州のケノーシャ郡で暴動がおきるなど予測しただろうか?

トランプ応援ラリーに参加した男性が射殺される。ポートランド、オレゴン州(8・29・20)

昨日の夕方、90日以上もBLM/ANTIFAの暴動が続いているオレゴン州のポートランド市郊外で、何百人という愛国者が集まり、トランプ応援ラリーを行うと集まっている映像を観た。これから車を何十台と連ねてポートランド市まで行進するということで、その後数分おきぐらいに何十台もの車が高速を走る映像がアップされていた。

主流メディアが何週間も「主に平和的」と表現していたBLM/ANTIFAの暴動とちがって、このラリーは非常にアップビートで本当に平和的だった。みんな星条旗を翻したり、歌を歌ったり楽しそうなラリーだった。下記はポートランド市内に向かうトランプラリーのキャラバン。

しかしこの平和なラリーはキャラバンがポートランド市内に入ってからおかしくなった。すでにダウンタウンで愛国者らを待ち伏せしていたBLM/ANTIFA暴徒らは、愛国者たちの車の通行を阻止しようと立ちはだかったが、愛国者たちはスピードを緩めず走り続けたり、時にはペパースプレーやペイントガンなどを発砲して暴徒らに応戦した。

カカシ注:8月31日現在、この記事を書いてから被害者の身元や撃たれた状況の詳細を手にいれたので、この部分を書き改めます。犠牲者は車に乗っていたキャラバンかは離れ、友達と二人で道を歩いていた。そこへ「トランプ支持者がいたぞ、撃て、撃て」という声と共に二人に近づいてきた男が一人に発砲。男性は即死した。

犠牲者はペイトリオットプレイアー(愛国心の祈り)という右翼グループのメンバーだったということ以外はまだ詳細は分かっていない。ただ、同グループのリーダー、ジョーイ・ギブソン氏によれば、犠牲者はグループのメンバーでギブソン氏の友人であるということだ。男性が撃たれた直後にギブソン氏は現場に現れたが一時暴徒に追われ近くのガソリンスタンドに避難するなど、かなり緊張した状況が続いた。

一夜明けた本日になってツイッターでは4ちゃんが犯人の素性を確かめたというニュースが上がっているがこの男が本当に犯人なのかどうかは今はまだ不明。

トランプ大統領はどうするのか?

ポートランドでの殺人事件についてトランプはBLMを「(暴力の)先導者でありちんぴらだ」と批判した。大統領は90にもわたるツイートを連続で書き、地元政治家の無能ぶりを批判したり、自分の再選チャンスを自慢したりしたとワシントンポストの記事にある

ポートランドでは大きなバックラッシュがあるだろう、95日も無能な市長を見ていれば予測できたことだ。市長自身自分が何をやっているかわからないと認めている。

ポートランドの人々は安全のない状況に我慢できないだろう。市長は馬鹿だ。州兵を出動させろ。

勇ましいことをツイートするのはいいが、90もツイートしてる暇があったら、なんとか市長を首にして大統領命令で州兵を出動させたらどうなのだろうか。市長も知事もポートランドを救う気がないなら、大統領自らが出ていくしかないのではないか?

実は昨日、トランプ大統領はこれまで何度もしたように、ポートランドへの州兵出動を市長に申し出ていた。しかし当にテッド・ウィーラー市長は、トランプ大統領にケンカ腰でトランプの援助など要らないと公開手紙で見得を切った。

ところが24時間と経たないうちに、BLM/ANTIFA暴徒どもがウィーラー市長の住むマンションに押し入り、マンションのロビーで座り込みを始めた。マンションの外では暴徒が数十人集まって、真夜中遅くまで音楽を鳴らしたりレーザー光線を窓に当てるなどしてマンション住民の安眠を妨げた。暴徒らは市長の辞任および警察予算をすべてBLM/ANTIFA関連の左翼団体に渡すことを要求している。

ウィーラー市長が自宅から引きずり出されて暴徒らに八つ裂きにされようと知ったことではないが、マンションには他の住人もおり、彼らには何の罪もない。こんな状況をいつまでも続けるては、善良なポートランド市民が気の毒である。ウィーラー市長が無能なら、トランプ大統領がなんとかして市を救ってあげるべきなのではないか?

この間の共和党大会では、共和党は法と秩序の党だとさんざん演説したではないか。バイデン元副大統領と違い、トランプ親分は現役の大統領だ。選挙結果を待っている必要はない。いますぐポートランドに圧倒的な数の州兵を出動させ、BLM/ANTIFAを退治してほしい。もうこれ以上罪のない人が殺されるのをみているわけにはいかない!

付け足し:アメリカの公共ラジオ放送NPRがANTIFAテロリストのメンバーが書いた略奪を弁護するという本を紹介していた。略奪に正当性などあるはずはないが、左翼過激派がどのように略奪を弁護するのか、価値があったら次回ご紹介しよう。

アップデート:8・30・20現在。被害者の名前がわかったので記しておこう。下記のツイッターでは苗字が間違っているが、本名はアラン・ダニエルソン。ジェイという仇名で呼ばれていた。ご愁傷様です。

アップデート:9月4日現在。ジェイさんを殺したアンティファ男、マイケル・ライオネルは昨晩、逮捕しにやってきた連邦警察官に銃で抵抗して射殺された。


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BLM/ANTIFA暴動はトランプ打倒に役立つのか(ヒント:否!)

今、アメリカでは共和党大会が開かれている。そのなかで、だいぶ前にセントルイスで数百人からの暴徒から銃で自宅を防衛したマクロスキー夫妻の演説があった。

二人の演説の内容は、民主党は市民を暴徒から守ろうとするどころか、暴徒から自宅を守ろうとした二人を起訴した、民主党に任せていたら、法と秩序は保てないといったものだった。体験に基づく話なだけに、非常に力強い演説となった。

しかし、共和党大会のまっさだ中、アメリカ各地でBLM/ANTIFAテロリストらによる暴動が起きている。それについてずっと書こうと思っていた矢先に、またぞろ別の事件がウィスコンシン州のケノーシャ郡で起きてしまった。今度も黒人容疑者が逮捕に抵抗し警官に撃たれて重傷を負うという事件を発端に、BLM/ANTIFA暴徒たちがまたまた暴動を始めたのだ。この射撃が正当であったかどうか、などということはもう重要ではない。BLM/ANTIFA連中は、黒人が警官に殺されたら、どんな状況でもそれを合図に暴動を始めるという行動に出ているからだ。(そうこうしているうちにミネアポリスで警官に追われた黒人容疑者が自殺するという事件が発生。警官は触っても居ないのに、再び略奪が始まっている。)

例によって、かなり準備周到に集まった群衆は黒人より白人のほうが多く、無差別にビジネスを略奪したうえ放火し完全破壊した。先の事件とは何の関係もなく、単に警察署付近に店があったというだけの自動車販売店や家具店やガソリンスタンドが群衆の攻撃の的となり、一夜明けたケノーシャは、まるで空襲を受けた戦地のようだ。

ウィスコンシン州のトニー・エバーズ知事は極左翼の民主党。トランプ大統領からの州軍700人の援軍申し出を断り、自体は悪化の一途をたどった。

警察だけでは人手が足りないということで、警察支持の民兵達が他州からケノーシャを守ろうと集まった。そしてついにその中の一人、17歳の少年が暴徒三人に発砲、二人は即し、一人が重症を負うという事件が発生した。

下記のツイートのスレッドがこの事件に関して詳しく説明しているが、ポートランドにしろシアトルにしろミネアポリスにしろ、BLM/ANTIFAが好き勝手に暴れ放題暴れて地元のビジネスを破壊し人々の生活を脅かしている。そして本来なら市民を守らなければならないはずの市長や知事がそれを見て見ぬふり。これでは一般市民が自らを守るために立ち上がるのは当然のことだ。

最近警察支持の民兵自警団があちこちに発足され、こじんまりとではあるが、少しづつBLM/ANTIFAテロリストたちに対抗するようになってきた。今回ウイスコンシンに現れたのもそうしたグループの一つだろう。

この町山智浩という男は、アメリカ左翼メディアが垂れ流すプロパガンダをそのまま、あたかも真実であるかのように日本語に訳す能無しだが、彼の言い分を聞いていれば、アメリカの主流メディアがどういうメッセージを流したいかが理解できる。

アメリカ左翼メディアは、どうしてもBLM/ANTIFAの暴動は、反差別のための平和抗議デモであるという説を固持したいようだ。

下記のビデオなどはその極め付き。

ところで、ウイスコンシン州はスイングステートと呼ばれており、大統領選では共和にも民主にも転ぶ可能性のある州だ。それでシニカルな人は、この暴動はトランプ打倒のために故意に繰り広げられた左翼の陰謀ではないかという。だが、もしトランプ打倒が目的でされたとするなら、こんなバカな作戦があるだろうか?

この間行われた民主党大会では、バイデンはじめ演説者の誰も暴動について語らなかった。それに比べ共和党大会では暴動から国民を守るというのが主題になっていた。暴動を好む国民などまずいないだろう。だとすれば、BLM/ANTIFAの行動は民主党にとっては、かえって逆効果なのではないか?

とはいうものの、口先だけでは何とでもいえる。トランプ大統領および共和党はこの繰り返される暴動を鎮圧しなければならない。暴動が起きているのが民主党の地域ばかりだと批判しているだけではだめだ。地域の人たちは確かに民主党を選んだかもしれないが、暴動を許容することに承諾したわけではない。それに昔からその地域に住んでいて、民主主事でも共和支持でもない善良な市民はいくらでもいるのだ。そういう人々を民主党地域に住んでいるからというだけで見捨ててはいけない。

トランプ大統領、お願いだ、なんとか州知事らの腕をへし曲げてでも、州兵軍を出動させてくれ、民主党地区に住む我々を救ってくれ。


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