本日は立春なり、でも寒い。2014年はここ20年で一番寒い冬

注意:アメリカは一日遅れなので2/3だが、立春は2/4なので間違えないように!
二日前のヒット数がやたら多いなと思ったら、皆さん節分と立春についてずいぶんご興味がおありらしく、私が去年の節分に書いた記事、初めて知った節分と立春と旧正月の関係がちょっとした人気を呼んだらしい。
まとめてみると、
旧正月:中国の陰暦新年、いわゆる旧正月は冬至から二回目の新月。
立春:冬至と春分の真ん中
節分:立春の前日
というわけ。旧正月の日付が結構動くのに比べ、立春はだいたい2月3日か4日になるのはこれが理由。
さて、立春とはいえアメリカはカリフォルニア以外は猛烈に寒い冬が続いている。雪など滅多に降らないバージニア州でも今年はノーフォークにある支店が先週三日続けて雪のため事務所閉鎖となった。雪もだが風がもの凄いとかで、橋の多いあのあたりは大変なことになっているらしい。ニューヨークでは各地で除雪が遅れ、新しい市長さんが除雪を均等に行っていないと批判されるなど、市民の怒りは増している。ニュージャージーのホテルに泊まっていた同僚は雪のせいでホテルに監禁状態になったとフェイスブックで話していた。
色々な記事を読むにつけ、地球は暑いより寒い方が弊害が多いなと感じる。最近は露出した肌が数分で凍傷になってしまうとか、消防用の水がホースから出たとたんに凍ったなんて話も聞いている。
今年の寒波はポーラーボーテックス(極渦、きょくうず)という「北極の上空に出来る大規模な気流」が北半球で吹き捲くっている影響で、アメリカ各地はここ20年来で最悪の寒波を迎えたというわけ。カナダでは気温が急速に下がって凍り付く時におきるフロストクエークの音響を体験しているという。
こうなってくると自然に出て来る疑問は「地球温暖化はどうなったんでしょうねえ」というもの。あれだけ二酸化酸素排出が地球の温度を上げていると大騒ぎしていた温暖化迷信者たちは、だったら今年は二酸化酸素の排出を増やしてちょっとは寒波を緩和しようなんて言わないのかね。
ともかくだ、毎年毎年最低気温を記録する年が何年続けば地球温暖化は起きていないってことになるのだろうか。いや、それをいうなら、いったい地球温暖化とはどんなものなのだろうか?その現象を我々が観るのは何時のことなのだ?


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マーク・スタインのすばらしいコラム、相手から反論の「言葉」を奪う同性愛グループの独裁

私の好きな保守派ジャーナリストにマーク・スタインという人がいる。彼はカナダ国籍でイギリス育ち。いまだにイギリス訛りが抜けない変なカナダ人。そのマーク・スタインがダックダイスティーの今回の件について非常に面白いことを書いている。彼自身ヨーロッパのイスラム教徒について書いた本の内容がカナダの人権擁護法に触れて出版者と一緒に訴えられたことがあり、言論の自由に関しては自分の体験からも非常な専門家と言える。

先ずはスタインの最初のコラム、題して「不寛容な時代」から拾ってみよう。
スタインは近年アメリカやイギリスでは、言えなくなった言葉が増えたとし、今では先ず言えないという二つのジョークを挙げている。

最初のジョークはボブ・ホープが1975年に同性愛がカリフォルニアで合法になった年に言ったもの。

「カリフォルニアから飛んで来たばかりなんですが、あちらでは同性愛が合法になったんです。それで強制されないうちに逃げて来ました。」

最近では単に同性愛を許容するだけでなく、積極的に同性結婚を支持する等、彼らのライフスタイルを奨励しないとすぐにホモフォブ(同性愛恐怖症)だとか言われかねない風潮であることを考えると、ホープの「強制されないうちに逃げて来」たという台詞は笑って済まされなくなった。

次はフランク・シナトラとディーン・マーティンが25年間使い続けたジョークで、ディーンがフランクに「フルーツコージャル(a fruit cordial, カクテルの名前)はどうやって作る?」と聞くと、フランクが「奴にやさしくしてやれよ。」と答える。フルーツとは昔の言い方で同性愛者を指す。コージャルは「愛想がいい」という意味があるので、「同性愛者に愛想よくしてもらうにはどうしたらいいか」という隠れた意味があるわけ。ま、いってみればだじゃれである。

だが、スタイン曰く、我々がどれだけゲイたちにやさしくしても、過激派運動家たちの欲求は満たされない。こちらが折れれば折れるほど彼らはもっと多くを要求してくる。人々に寛容寛容と叫びながら、自分らは反対意見に全くの不寛容。まるで聴く耳もたずなのである。いや、単に聞く耳もたずどころか、脅しを使って相手を黙らせること以外に興味がないのだ。スタインはそういうゲイ活動家たちのやり方を独裁だという。

さて、面白いのはスタインが掲載したナショナルレビューオンライン誌の編集員の一人、ジェイソン・リー・ストーツが、政府による法律上の言論弾圧に対してならばスタインと供にバリケードに戦いを挑む覚悟があるとしながらも、スタインの下品な言葉使いに不満を示すコラムを書いている
ストーツは他人の言論の自由に対する不寛容を指摘するにしても、「フルーツ」のような侮辱的な言葉使いをするべきではない。意見の違いはその内容を攻撃すべきなのであって、反対意見を持つ人を批判すべきではない。過去にそういうステレオタイプをヒューモアと取り違えた人々を現代の我々が批判するべきではないが、現代人がそうした言葉使いをしない民度の高い文化にめざめたことを賞賛すべきなのだ、といった内容だ。このコラムには読者から批判の声が殺到したが、スタインの反論は最初のコラムより面白い。

ストーツがスタインのことを「政府による弾圧」と「社会による弾圧」との違いを理解していないと批判したことに対しスタインは、そんなことは百も承知だと語る。スタインは数年前に出版社の編集長エズラ・レバントと供にカナダの人権擁護協会から訴えられた時、レバントはスタインに「非常識化(de-normalize)」という言葉を使ったという。つまり敵の目的は法廷で勝つことではなく、文明社会から相手を非常識な人間として疎外させることにあるということだ。だから、レバントとスタインは人権擁護法こそが非常識なのであり理不尽な法律なのだと断固戦かった。おかげでカナダでは人権擁護委員会の評判はがた落ちし、スタインとレバントの罪は取り下げられた。

GLAADのやり方も全く同じで、彼らは法律上相手に言論の自由があるかないかなどということにはそれほど興味がない。彼らは相手を非常識な人間として一般社会から疎外出来ればそれでいいのである。だから本人だけでなく相手の雇用主やスポンサーに圧力をかけて相手のキャリアを破壊するなど、言う事をきかなければそういう目に合わせるぞと脅迫するのが彼らのやりかたなのだ。スタインはストーツが敵の汚さを全く理解していないと語る。

自分が不愉快になるような言葉使いこそ守らなければ言論の自由など意味がない。GLAADのような団体は、相手の礼儀正しさや上品さを利用して、あたかも自分らを攻撃することは下品で非常識で文明社会には似つかわしくない行為であるかのように相手を攻撃するのである。我々に対して全く礼節正しい行為を示さない相手に対して、礼節だの上品だのと言っている場合ではないのだ。

これはストーツに限らず保守派がよく犯す間違いなのだが、我々保守派は左翼リベラルと違って礼節を重んじるあまり、相手から「ホモフォブ!」「レイシスト!」などと言われると、色々自分がいかにそんな偏見の持ち主ではないかを説明しようとする。だが、相手の攻撃に守りの姿勢になったらすでに相手の思うつぼなのだ。ブレイトバートニュースの編集員ベン・シャピーロも言っていたが、左翼リベラルを相手にする時は早期に攻撃にでることが大事だ。シャピーロがピアース・モーガンと銃規制について話した時、シャピーロは「サンディフックで殺された子供達の墓の上に立ちはだかって銃規制に悪用している。」とモーガンを責めた。そういうことに慣れていないモーガンは「よ、よくも、よくも、、、、」と言っただけで全く弁論できなかった。

スタインもシャピーロと同じように、左翼リベラルとの闘いは規則正しい土俵場の格闘技ではなく、戦場での戦闘であり、負けた方は完全に破壊されるのだということを充分に理解しているのだ。
ストーツは政府による言論弾圧との闘いならスタインと一緒にバリケードにつっこむ覚悟があると言ったが、スタインは「せっかくだがお断りする。あなたではあんまり頼りになりそうもないからね。」と締めくくっている。


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ダックダイナスティー、人気テレビパーソナリティーへの攻撃で頂点に達した保守派の怒り

アップデートあり:下記参照
私自身は観たことはないのだが、アメリカのケーブルテレビで「ダックダイナスティー」というドキュメンタリー番組がある。これはアヒル狩り関係のアウトドア製品を販売しているロバートソン一家の生活を追っていく番組なのだが、彼らが大実業家であるにもかかわらず、南部の度田舎出身で言葉使いから物腰から田舎もん丸出し。家族業であることから家族の絆は強く、敬虔なキリスト教徒であり、番組の終わりには必ずお祈りで済ますという信者たちである。この突拍子もない家族の経済的な成功話が人気を呼んで、ダックダイナスティーはケーブルテレビでは稀にみる視聴率をあげている。
さて、ロバートソン一家の一人フィル・ロバートソンがGQマガジンのインタビューで同性愛は宗教上の罪であり理屈に合わないと語ったことに過激派同性愛グループGLAADからクレームがつき、番組制作のA&E放送局はフィルを番組から一時的に謹慎処分にすることを発表。A&Eは謝罪表明をしGLAADは大喜びではしゃいで、これにて一件落着と思いきや、フィル謹慎処分の発表があって24時間以内にフェイスブックなどのソーシャルメディアで「A&Eをボイコットしよう」「フィルの言論の自由を守れ」とかいう運動がおき、A&E放送局の社長やGLAADのウェッブサイトなどに抗議が殺到。ものすごいバックラッシュ旋風が吹きまくっている。
フィルの発言は言葉使いは悪かったというものの、その真髄はキリスト教の教えに乗っ取ったもので、キリスト教徒ならば誰でも信じていることにある。ファンやキリスト教徒のみならず、自分の宗教について語ることのどこが悪いのかという不満が人々の間から沸騰しているである。
アメリカでは、もうずいぶん長い間左翼リベラルによる「ポリティカルコレクトネス」という言論弾圧が幅を利かせているが、特に最近になって同性結婚をはじめ同性愛過激派グループによる横暴が目につくようになった。ネットワークテレビ番組ではそれがコメディであろうとドラマであろうとオネエキャラを見ない日がない。テレビだけならどうということはないが、小中高学校の授業にも同性愛関係の科目が強制的に組み込まれたり、カリフォルニアのバスルーム法など、男女かまわず好きなトイレや差更衣室を使ってよいなどという、めちゃくちゃな法案が通ったりしている。
アメリカはもともと宗教心の強い国であり、本音を言えばアメリカ人の圧倒的多数が同性愛は宗教上の罪であると感じているはずである。だが、同性愛活動家の政治的な力が大きくなった現在、同性愛について多少なりとも批判的な発言をすることは許されない。常に寛容寛容とがなりたてる運動家たちだが自分らに対する反対意見に関しては断固不寛容である。
これまでにもGLAADのような過激派団体による横暴に、多くのアメリカ人が不満を抱いていたが、政治的に正しくあることへの圧力はものすごいものがあるので、多くの人々が沈黙を守ってきた。ドクター・ローラやラッシュ・リンボーといった保守派トークショーホストが同性愛やフェミニストを批判するような発言をすると、過激派たちは番組のスポンサーに直接圧力をかけて、圧力に負けたスポンサーが番組から下りるなど日常茶飯事である。もっともこれらの番組は大人気番組なので、スポンサーになりたがる企業はいくらもいる。ひとつ二つの企業が降りても番組自体は何の損害もうけていない。
A&Eは自分らの人気番組から大事なスポンサーが降りてしまうのを恐れて、さっさと問題児を謹慎処分にして問題を解決したとおもったのかもしれないが、それは非常な誤算だったようだ。
考えても見てほしい。聖書を振り回して政治的に正しいことなどお構いなしにやりたいことをやってる保守派の超田舎者のロバートソン一家の生活を楽しんでみている視聴者とはいったいどういう人々なのだ? 彼らのなかにGLAADのメンバーがどれだけいるというのだ?
つまり、ダックダイナスティーのファンはほとんどが保守派でクリスチャンだろうと考えられる。だとしたら、ほとんどの人々はフィルの発言に同意しているだろう。だいたいフィルは単に聖書にかかれたことを自分なりに言い換えたに過ぎず、言論の自由と宗教の自由はアメリカの憲法で保証されている。A&Eは民間企業なので彼らにはフィルを処分する権限はあるが、何故キリスト教徒の発言のみが弾圧されるのかというファンたちの怒りをしずめることはできない。
ロバートソン一家はフィルなしで番組を続ける意志はないとしているので、A&Eが折れないと、結果的にケーブルテレビ始まって以来の人気番組を失うことになる。もともと番組を救うためにフィルを謹慎処分にしたのだから、A&Eは折れざるおえないだろう。もしA&Eが番組をやめたら、ロバートソン一家は別の放送局が雇うのは必定。そんなことになったら元も子もない。
市場を把握せずに政治的圧力に屈しているとこうなるという良い例である。
GLAADも今まで見たこともないバックラッシュを受けているとのことで、今後どうなるのか、展開が楽しみである。
アップデート:2013年12月27日 A&Eはフィル・ロバートソンの謹慎処分を取り消した。そりゃそうだろう。金の卵を生むあひるを、そう簡単には手放せない。


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強姦の被害者が罰せられる国,アラブ首長国連邦の野蛮な法律

今日のニュースでUAE(アラブ首長国連邦)のドバイでノルウェー人の女性が強姦の被害を警察に届けたところ、結婚外性交渉をした罪で16ヶ月の禁固刑を言い渡されるという記事を読んで、ああ、またかと思ってしまった。

以前にもオーストラリアの女性が自分が働くドバイのホテルで同僚数人に睡眠薬を飲まされた挙句に集団強姦され、肋骨を折るほどの重傷を負ったにもかかわらず、被害を警察に届けたところ、やはり結外性交渉をした罪で10ヶ月の禁固刑にしょされ、恩赦で8ヶ月で釈放されたという事件や、お酒を飲んだ帰りに三人の地元男性に誘拐され数時間に渡って集団暴行にあったイギリス女性が、許可なしに飲酒した罪に問われ罰金を要求されたというを読んだことがある。(幸いにして警察は彼女が強姦された話を信じなかったため、彼女は結婚外性交渉の罪には問われなかった。)

UAEは国際的なビジネスで栄えており、ドバイには近代的なビジネス街が立ち並び、ホテルやバーなども西洋風で外国人の居住者の数が地元民を上回るという。それで外国人、特に西洋人たちは、ドバイの法律が自分らの国の法律と同じようなものだと勘違いするケースが多く、UAEの法律が回教によって仕切られているという事実に無知な人が多いのだ。

はっきり言って、イラク戦争以来、イスラム教の男尊女卑な女性にたいして非常に理不尽な法律について無知な西洋人が多いということのほうが私には不思議なのだが、外国へ行くならその土地のことを多少は知った上で行くのが訪問者としての責任だ。

強姦された女性が反対に罪に問われて禁固刑になるような国では被害者は泣き寝入りをせざる終えない。イスラム教の法律では強姦はイスラム教徒の男性4人の証言がなければ強姦としては認められないというばかげたしきたりがある。それを重々承知の地元男性はそういう事情を知らない隙だらけの外国人女性を食い物にしているのである。表沙汰にならないだけで、いったいこれまでどれだけの外国人女性が集団暴行の犠牲になってきたかわからない。もし女性たちが今でもUAEに住んでいるとしたら、彼女たちが真実を語ることは不可能である。

私は外国人女性はどんな事情があってもドバイへ行くべきではないと思う。一人で行動していなくても、泊まっているホテルの従業員から案内のガイドや一緒に働く同僚やバスやタクシーの運転手らから襲われる例が後を絶たないからである。

私が読んだ何件かの事件でも、加害者が被害者と顔見知りであるとか、ホテルのバーなどで隣通しになった人などから睡眠薬を飲まされた上に集団強姦されるというのが多い。以前のオーストラリア人女性の場合は、自分の勤めるホテルのバーでお酒を飲んでいたところに同僚が話しかけてきて知らないうちに薬を盛られたと言っているし、今回のノルウェー人の女性も出張中のドバイで同僚とお酒を飲んだ際に薬を盛られて強姦されたと語っている。イギリス人女性の場合はちょっと事情が違うが、彼女はバーにいた男性に薬をもられた言っている。

以前にアメリカの女性兵士がバスの運転手に襲われた事件では、兵士が反対に運転手を素手で取り押さえて警察に突き出すというハッピーエンドで済んだが、彼女が兵士ではないか弱い女性だったらどういうことになっていたのか、結末は容易に想像がつく。またUAEのホテルのプールで水着姿で涼んでいた西洋人女性記者がホテル従業員に強姦されたという事件もあった。

いい加減我々は学ぶべきだ。イスラム諸国では文明社会の常識は通用しない。我々が普通と思う法や規律は存在しないのである。そんな国に経済的な機会があるからといって外国人女性がのこのこ行ってはいけないのである。それを承知であえて行くというのであれば、それなりの対策を整えた上で行ってほしい。それにしたってどれだけ安全なのかわからないが。
私は絶対に行かないからね!

アップデート:この記事を読んだ翌日の7月22日、この女性は宮廷から恩赦をもらい無事にノルウェーに帰国することになった。多分国際社会からの批難を受けて国の評判に拘ると恩赦にしたのかもしれない。ま、この件はそれで済んだかもしれないが、UAEは犠牲者を罰する法律を見直すべきである。


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野蛮なイスラム社会にアメリカの言論と宗教の自由を謝るな!アメリカの価値観を忘れた日にアメリカは滅びる

新エジプト大統領として初渡米前夜のムハムード・モーズィ大統領は『イスラム教を敬え、さもないと、、』とアメリカを脅迫した。
オバマ王が本当のアメリカ大統領であるならば、『アメリカは人々がどのような宗教を信じることも尊重する。同時にアメリカは人々が他宗教を批判する言論の自由も尊重する。エジプトはそのアメリカの価値観を理解し尊重すべきである。』と応えるべきだが、無論弱腰オバマにそんなことが言えるはずはない。
モーズィ氏はアルカイダの党首だったビンラデンやアイマン・ザワヒリがメンバーだった超過激派イスラムテロ軍団のモスレム同胞団の元リーダー。そのテロリストがアメリカに向ってアメリカはアラブ社会に対してもっと尊敬心を見せるべきであるとし、アラブ社会の貯まった怒りを克服したいのであれば、パレスチナ独立など、もっとアラブ社会の価値観に理解をしめすべきだと語った。
これが脅迫でなくて何なんだ、と聞きたいね。
モーズィ氏は、アメリカはアラブ社会の歴史をもっと理解すべきだというが、それはまさにその通りだ。アラブ及びイスラム社会の歴史ではっきりしていることは、常に強い馬にへいつくばるということ。オバマ王が強気に出て、エジプト大使館の攻撃に対してエジプト警察の出動が遅れたことや、警備の甘さなどを強く追求し、必要とあらばモスレム同胞団のアジトでも空爆するくらいの態度に出ていれば、モーズィ大統領もオバマ王にやたらなことは言えなかったはずなのである。それがアラブ人特有の脂ぎった嫌らしい笑みを浮かべてまたオバマ政権からの抗議を一笑に付すというでかい態度に出られて、オバマ王は腹が立たんのか?
少なくとも、現在アメリカがイスラエルとの和平を条件にずっとエジプトに送っている支援金を一切打ち切るべきだ。
イスラム社会は強い馬に従う。弱いと思われたらどんどん責められる。イスラム社会との妥協があるとしたら、それは向こうがこちらに従うことのみ。それ以外の和平は考えられないのだ。こちらの好意は弱みだと思われる。謝罪はイスラム教が他のどの宗教よりも優れていると認めることになり、他宗教を信じることやイスラム教への批判的な発言の弾圧を正当化することになるのである。
いくらオバマ王がアメリカが嫌いでも、そこまでするか?
だとしたら、アメリカは11月の総選挙で何としてでもこの非国民をホワイトハウスから追い出す必要がある。こんなやつにあと4年もアメリカ外交を任せてみろ、911攻撃のような同時多発テロが再びアメリカの地に起きないとは断言できなくなる。


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言論の自由を守ろう!全国チックフィルエーに集まった市民

水曜日は「チックフィルエーに感謝する日」ということで、全国各地のチックフィルエー店において普段の三倍以上のお客さんが集まった。
チックフィルエーの社長の一夫一婦制結婚制度に関する発言が元で、シカゴ市やボストン市の市長らが政治権力を使って、同市においてチィックフィルエー店の開店を許可しないとした発言は、これらの市長や同性結婚支持の過激派同性愛グループが意図したのとは全く違う方向へと進んでいる。
何度も指摘しているように、左翼リベラルは常に言葉の定義を完全に書き換えて相手を責めるが、今回も同じように「不寛容」とか「憎しみ」という言葉を全く元の意味とは違う意味で使っている。
同性愛結婚を支持しないと語ることが、何故同性愛者に対する不寛容ということになるのだろうか?何故伝統的な一夫一婦制を守るべきだという意見が憎しみに満ちているということになるのだろうか?
いや、それをいうなら、一夫一婦制を信じる社長が居るレストランチェーンを市から閉め出す行為は不寛容ではないのか? チックフィルエーの広告担当者が突然心臓マヒで亡くなった際に、大喜びして踊りまくった同性結婚支持者たちの態度は憎しみに満ちているとはいえないのか?
ロサンゼルスタイムスのマイケル・ヒルツィック(Michael Hiltzik)はチックフィルエーの社長は黙ってチキンを売っているべきだったと語る。

何十年、いや何世紀にも渡る苦い経験から、ビジネスの経営者達は商品にものを言わせ、自分は黙っているべきだという教訓から学んでいないようだ。

当然のことながら、この批判は非常に不公平だ。チックフィルエーのダン・キャシー社長の結婚に関する見解が公になったのは、キャシー社長がキリスト教のバプティスト出版社提供のラジオの宗教番組で、同性結婚は神の計画に違反するものだと述べたのがきっかけ。

「私たちは家族を大変に支持します。聖書が定義する家族という単位を」「天に拳を振り上げ、結婚とは何かについて私たちの方が神よりも良く知っていると言うことは、神の裁きを招くことになると思います。」

キャシー社長はキリスト教の番組で聖書に書かれた結婚の定義について自分の見解を述べたに過ぎない、それをヒルツィックはビジネスマンであるキャシー社長は黙っているべきだったと言うのである。キリスト教番組でキリストの教えについて述べる事が許されないと言うなら、どこでならそういう話をしてもいいというのだ?
だいたいである、左翼リベラルのビジネスマンや歌手や俳優は、日夜自分らの政治見解を公表して憚らないではないか? ヒルツィックはディキシーチックスが数年前にコンサート中にジョージ・W・ブッシュの批判をした時、「黙って歌え」と言ったか? マイクロソフトやアップルの左翼リベラル思想は有名だし、マイクロソフトなどは民主党に莫大な政治献金を払っている。そういう行為については何も言う事は無いのか?
ヒルツィックのような左翼リベラルが「黙れ」というのは、保守派の意見に関してのみである。左翼リベラルがどんな不適切なことを時と場所柄も考慮せずに発言しようが一向に構わないが、保守派がちょっとでもそれに反論すると、「政治を持ち込むな!黙れ、黙れ、黙れ〜!」

黙れ!と彼は説明した。

となるのである。
ヒルツィックはキャシー社長の発言がチックフィルエーの売り上げに響いた、ざま〜みろ、と言いたげだが、先日の「感謝する日」における同チェーン店の売上高は少なくとも1.5倍。多いところでは3倍になったという。ただ、そのうちの一軒は爆弾脅迫があり、店を開けることが出来なかったという。
政治権力や暴力や脅迫を使って相手を黙らせる、それが左翼リベラルのやり方だ。だが、そんなやり方でアメリカ人を黙らせることは出来ない。「感謝する日」の成功がそれを物語っている。


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オバマ政権の対宗教戦争

オバマ政権始め民主党やリベラルは、保守派や共和党が女性に戦いを挑んでいると言いがかりをつけ、「対女性戦争」を今回の一般選挙のキャンペーンとして使っている。だが、実際に誰かが誰かに戦いを挑んでいるとしたら、それはオバマ政権の方であり、その標的はカトリック教会及びユダヤ・キリスト教というアメリカ文化の基本となる宗教そのものである。(イスラム教は無論例外)だが、民主党がでっち上げた架空の「対女性戦争」が、女性有権者の間で全く影響を及ぼしていないのとは反対に、オバマ王による「対宗教戦争」は、オバマ王支持層の間に大きな波紋を生んでいる。
先日、アメリカ全国各地で無数のカトリック教会及びカトリック系大学などが、一斉にオバマ政権のいわゆるオバマケアと呼ばれる国民皆保険制度に対して抗議すべくオバマ政権を相手取って訴訟を起こした。その理由は、オバマケアが雇用主に強制している従業員保険による避妊費用負担は、避妊を否定しているカトリック教に対して、アメリカ憲法第一条で保障されている宗教の自由を迫害するものだというもの。これについては以前にも教会がオバマケアを拒絶する声明を出した時に書いた事がある。
カトリック教会はこれまで、その人道的な立場から、福祉社会を率先する民主党の強い味方だった。無論我々保守派からしてみれば、民主党の言う「福祉」とは政府が国民を統括し弾圧するための道具なのであり、実際の福祉とは無関係なことはよくよく承知していた。であるから、これまでのカトリック教会による民主支持は誤った観点から始まったと言える。だがそれが、オバマ王のあまりの傲慢な態度にカトリック教会は漸くその事実に気づいたようだ。
この訴訟がオバマの再選選挙にどのような影響を与えるか、CNNのカファティーファイルでは、オバマ政権は訴訟について何も声明を出していないが、長年の支持者である教会を敵に回すことがいいことであるはずはないと語る。だが、それだけでなく、カファティーはオバマ王は最近カトリックだけでなく、同性結婚を巡って、やはりオバマの誠実な支持者であった黒人キリスト教会を怒らせるような発言をしたと指摘する。
先日オバマ王が同性結婚を公に支持した発言と、それを真っ先に支持した黒人市民団体NAACPの声明は、これまでオバマの熱狂的な支持層であった黒人キリスト教会とその信者達をまっぷたつに割る衝撃を与えた
近年NAACPは黒人の人権を守る市民団体などというのは建前で、単にその影響力を使ってリベラル左翼政策を促進する民主党の手先と成り下がっている。であるから、個人的には同性愛者を嫌っているメンバー達も、政治的な理由でオバマの政策には全面的に賛同するのは特におどろくべきことではない。
だが、黒人教会の多くは、実際に敬虔なクリスチャンが多く、聖書の教えに従うのであれば、同性結婚を支持することは出来ないのである。となってくると、それを公に歓迎したオバマ王を支持することも難しくなるというわけだ。
比較的リベラルなキリスト教徒らからは、せっかく黒人が大統領になるという歴史的な出来事が起きたのに、たったひとつの事柄だけで、その快挙を台無しにするべきではないという意見も出ている。だが、オバマが大統領に立候補した時、オバマ自身が敬虔なキリスト教徒であるというイメージを大々的に打ち出していた。オバマの両親がイスラム教徒なので、オバマは特に神経質に自分のキリスト教ぶりを主張したのである。多くの黒人市民はオバマが自分と同じ神を信じ、自分らと同じ価値観を持つ、下手をすれば救世主のような存在だという印象を持っていた。であるから最近のオバマの発言は神の教えを冒涜するものであり、自分たちへの裏切りであるとも取れるわけだ。
比較的知られていることだが、黒人社会は白人社会よりもマッチョな文化が存在し、同性愛は一般社会よりも受け入れられていない。最近行われたピュウーの世論調査では、白人の間で同性結婚の支持は47%なのに対し、黒人の間での支持は39%に留まっている。
このことだけで、黒人層によるオバマ支持が減るかどうかはまだよくわからない。だが、オバマや民主党が黒人は圧倒的にオバマ支持だとたかをくくって油断していると、大変なことになるかもしれない。
ところで、最近いくつか発表された世論調査において、アメリカ市民の間では同性結婚を支持する人の数が増えているという結果が出ているが、私にはどうしても納得がいかないのである。もし本当に半数近くのアメリカ市民が同性結婚を支持しているというなら、なぜ全国各地の州で同性結婚を否定する結婚は一夫一婦制のみという法律や憲法改正案が出る度に、州民の圧倒的な支持を受けて可決されるのだ? 比較的リベラルで、圧倒的に民主主義のカリフォルニア州ですら、一夫一婦制の正式な確立をした憲法改正が過半数で通っている。同性結婚を合法にした州は、どこも州民投票によるものではなく、裁判所や議会の決断によって決められたものに限る。州民投票によって同性結婚が認められた州は存在しない。
10月末に民主党の全国党大会が開かれることになっているノースカロライナ州でも先日5月9日、同性結婚を禁止する憲法改正案が圧倒的多数の州民投票で通過した。
世論調査と選挙結果がこのように大きく食い違う理由について、ミスター苺がこんなことをいった。アンケートを受けた回答者たちは、質問者に正直に答えていないのではなかというのだ。世論調査で問題なのは誘導質問などもあるが、それよりも、回答者が質問者がどのような答えを期待しているか察知し、質問者が気に入るような答え方をする場合が多いという。
たとえば、「あなたはお手洗いに行ったら必ず手を洗いますか?」という質問に対して、実際に洗わない人でも、洗わないとは答えにくいはず。いくら匿名でも質問者に自分の不清潔な習慣を知られるのは恥かしいと思って「必ず洗います」と答える人も結構居るのでは?
ということは、メディアなどで日夜連続で同性結婚を支持しない人間は同性愛恐怖症の差別主義者だと決めつけるイメージを押し付けれている市民からしてみれば、同性結婚に反対しますと正直にアンケートに答えにくかったという可能性は多いにある。世論調査で嘘をついても別に罪になるわけではないし、調査でどれだけ自分のプライバシーが守られているか解らない場合、見ず知らずの人に自分の正直な意見をいうのは憚られるということもある。
昔のように、誰も同性結婚など支持しておらず、メディアでも同性愛は異常な行為だという描写が普通だった頃は、こういう調査で同性結婚に反対すると答えることに抵抗を持つひとは少なかったはず。だからこういった世論調査で国民の意見を正確に把握するのは難しい。州民の本音は州民投票に現れる。
さて、そうしたことを考えると、オバマ王の最近の行動はどうも腑に落ちない。何故オバマ王は自分の支持層に波紋を及ぼすようなことを立て続けにするのだろうか? 避妊費用負担にしろ同性結婚にしろ、そんなアジェンダを押しているのは一部の過激派だけだ。そんなことに肩入れしても特に票が集まるとは思えない。それよりも、それに反対する人々の怒りを買うことのほうが問題なはず。いくら経済という国民が一番きにしている問題から話題をそらせたいからと言って、このような話題を選ぶのは的外れにもほどがあるのでは?
どうもオバマのやることは理解できない。


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避妊にかかる費用が三年間で三千ドルという計算は変じゃない?

先日米議会の、公聴会でジョージタウン大学法律学校に通う女子大学生が、避妊に保険が効かないと、自分と同じ立場にある女子大生たちは、法律学校三年間の間3000ドルという多額の避妊費用を負担することになり、それでなくても学費や生活費で大変な苦学生達に多大なる負担を負わせることなると証言した。

「ジョージタウン大学の40%の女子学生が(大学が避妊費を保険で負担しないという制度)によって、経済的にも精神的にも苦しんでいる。」「保険が効かないと、ご存知のように女性が負担する避妊費用は在学中3000ドルとなる」

この証言に関して、保守派ラジオトークショーのラッシュ・リンボーやグレン・ベックなどは、そんなにセックスしたいのか、とか、破廉恥な女学生の性生活のために国民が避妊費を負担するなら、国民はヒモ同然だ、などという批難を浴びせた。
ラッシュ・リンボー:

ジョージタウン大学のサンドラ・フルークによると、ジョージタウンの女子学生達はセックスのやり過ぎで自分らでは避妊費用を払うことができなく、生活苦に陥っているという。

またグレン・ベックのラジオ番組では、ベックのアシスタントの男性二人が:

パット:「3000ドル! どれだけセックスすれば三年間の法律学校在学中にそんな金がかかるんだ?」

ストゥー:「在学中毎日三回やらなきゃ追いつかないよ。」

注:ストゥーの計算はコンドーム1個が約1ドルとして、三年間に三千ドルかかるとしたら、そのくらいの数が必要という意味。
さらに二人は、セックス依存症か売春婦ならそういうことも可能だろうとか、土曜日までためておいて週末に21回やるという方法もあるとか散々おちょくった。

パット:「誰がそういうのを破廉恥だとかあばずれとか言えるんだ?いいじゃんか、みんな俺たちが払うべきだ。」

私から言わせると、彼らの批判はちょっとお角違いで不公平だ。しかし話があまり進まないうちに背景を説明しておくと、すでに「恩を仇で返したオバマ王、カトリック教会に戦いを挑む」で詳しく書いたが、簡単に説明しておくと、独裁者オバマ王が国民の反対を押し切って無理矢理通した国民健康保険制度のひとつとして、最近新しく宗教で避妊や堕胎を禁止している団体が雇用主である場合でも、従業員の避妊や堕胎にかかる費用を保険の対象にしなければならないという規則が加えられた。保険省によるこの理不尽な要求に、これまで民主党支持だったカトリック教会はオバマ王に反旗を翻した。
私がリンボーやベック番組の批判が不公平だと言った理由は、どれだけセックスすれば避妊に3000ドルもかかるのか、という批判である。女性のする避妊はセックスの回数とは直接関係がない。避妊薬のピルはセックスをしているいないにかかわらず毎日飲み続けていないといざという時に効果がない。向こう何年間か妊娠したくないのであれば、毎月一パック21錠から28錠入りの避妊薬を、生理の周期に合わせて毎日一錠づつ飲み続ける必要がある。今月はセックスの予定がないから一ヶ月飛ばすとか言うように、途中で間を空けるわけにはいかないのである。
だから避妊薬を飲んでいる女性が必ずしも色好みのあばずれ女というわけではないのだ。そういう批判は避妊法をきちんと理解していない男によるかなり不公平な言い方で、女性として彼らの批判にはちょっと腹が立った。
しかしながら、フルークの言う三年間で三千ドルの負担という金額はおかしいという批判は事実。ちょっとネットで調べただけでも、普通の避妊薬ピルは6ヶ月分たったの102ドル。三年間でも612ドルくらいの負担で、どうってことはない。特にジョージ・タウンのようなIBリーグに通う学生は金持ちが多いからおこずかいで充分に賄える金額。
もちろん堕胎薬や堕胎手術を加えたら、かなりの費用がかかると言うのは当然だが、母体に危険を及ぼすような妊娠であれば、普通の保険は負担するはずだし、単なる避妊のための堕胎だとしたら、それを宗教団体の雇用主に要求するのは理不尽というもの。妊娠しても養子に出すとか育てるとか他に方法がいくらもあるのに人工中絶を選ぶのであれば、堕胎費くらいは自分とボーイフレンドで負担するのは当然だろう。それまで何で無関係な納税者が負担しなければならないのだ?
ベック番組では、フルークが公立奨学金で大学に通っているということから、学費を政府から出してもらって、さらに避妊薬まで税金で負担しろというのか、と批判しているが、これは正当な批判だと思う。
ところで、このフルークなる女子大生は、議会での証言に関してオバマ大統領じきじきに激励の電話を貰ったとか、リンボーや保守派からの批判で沈黙させられはしないとテレビのトークショー番組ではりきっている。
一方リンボーのほうは、「破廉恥」「あばずれ」といった言葉使いが問題になり、ラジオ番組のスポンサーがいくつか降りるという被害にあった。しかしリンボーは大人気のトークショーホストだから、他にいくらもスポンサーはつくだろう。


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顔を覆うヒジャブを着た女性は素通り、文句を言った乗客は拘束、まったくさかさまな空港警備

イギリスのガットウィック空港で、漫画家のデイビッド・ジョーンズ氏がモスレム女性が来ていたヒジャブについてしたコメントが原因で一時間ほど空港で拘束されるという事件が起きた。
ことの起こりは、漫画家のジョーンズ氏がガットウッド空港のセキュリティーを通るとき、自分の人工
ヒップが金属探知機にひっかかり色々と調べられたとき、その傍を顔を全面的に隠すヒジャブを着た女性が、一度もヒジャブを脱がずにすんなり通り過ぎたのを見て、「私もヒジャブを付けていれば何も言わずにとおりすぎられたのかな。」と冗談を言ったところ、それを聞いたイスラム教徒の警備員によってジョーンズ氏は拘束され、一時間にわたって「人種差別的な発言」の謝罪を迫られたという。
ジョーンズ氏は自分は何も悪いことはしていないので謝罪はしないと断固拒絶。しかしそのままでは釈放される気配がなかったので、仕方なく「気を悪くするようなコメントをしたかもしれない」とだけ認めることで、一時間後に釈放された。
この事件にはいくつもの問題が含まれている。
まず第一に、顔を完全に隠すスカーフを付けている女性がセキュリティーを素通りできると言うのはどういうことだ?アメリカの空港警備TSAは癌患者の頭から帽子をひっぺがえしたり、80歳のおばあちゃんのオムツを脱がせたり、若い女性と見ると全身スキャナーに何回もかけたり、子供の性器まで触れるパットダウンなどといったプライバシーの侵害をしておきながら、アメリカ行きの飛行機が飛び立つイギリスの空港で全身を覆ったヒジャブ姿の女性(?)が顔も見せずに素通りでは、こんな警備なんの意味もないではないか?
これまでに飛行機内や飛行場で起きたテロはほぼ全面的にイスラム過激派の手によっておこされている。イスラム教徒、特にイスラムの衣服を着ている乗客は特に厳しく調べられるべきなのに、顔を隠しているイスラム教徒は素通りで一般市民は厳しく監視では、まるで話しがさかさまである!
第二に、乗客によるちょっとしたコメントを「イスラム教徒への人種差別的発言」だと決め付けるのも問題だ。しかもそう決め付けたのは空港で働くイスラム教徒の警備員。
以前にイギリスの空港では、最近イスラム教徒が空港職員として雇われるケースが増えており、イスラム教徒はいったん権限のある職に就くと非イスラム教徒を差別し、キリスト教徒などの同僚に嫌がらせをしたり言いがかりをつけて職場から追い出す事件なども起きている
去年の11月、ヒースロー空港の免税店で勤めるキリスト教の女性が、同僚のイスラム教徒からキリストやキリスト教に対して散々たる悪口を浴びせかけられ、それについてモスレム同僚に抗議し、上司にもそのいじめぶりを訴えたところ、反対に人種差別行為をしたとして13年間も勤めた免税店から解雇された。しかもそれについて苦情申し立てをするなら、それにかかる費用は自己負担するように言われたと言う。
問題なのは、空港に勤めるイスラム教徒が増えれば増えるほど、非イスラム教徒への差別はひどくなるにもかかわらず、それについて苦情を述べたりすれば、すぐに「イスラム差別」の汚名を着せられて反対に罰せられるという事実が存在することだ。
前記のジョーンズ氏が目撃したようにモスレム警備員が顔を隠したモスレム乗客を素通りさせているなら、この乗客が実際に女性かどうかわからないし、ヒジャブやブルカの中に何を隠し持っているかもわからないわけで、警備にも何もなっていない。しかもそれに関して他の非モスレム警備員が何か言えない状況となっているとなれば、いったいイギリスの空港には警備など存在するのか、ということになってしまう。
液体爆弾テロ未遂が起きたのも確かヒースロー空港だったはず。一般の乗客が自分好みのジュースも持ち込めないで、ゲート前に買った水をセキュリティーで飲み干すか捨てるかしている状態なのに、テロリストの可能性が十分にあるモスレム乗客は素通り。テロリストの手先かもしれないモスレム警備員が空港で幅をきかし、非モスレム従業員はモスレム従業員から嫌がらせをされて常に解雇の危機にさらされている。
ところで、イギリスの空港ではユダヤ教徒の乗客がモスレム警備員によってやたらに厳しい審査を受けているとして訴訟を起こした人もいる。
イギリスはイスラム過激派のこの陰謀に対して対策をとらないのだろうか? あきらかに国土警備にかかわる問題だと思うが。


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なぜオバマはすぐ謝る? アフガニスタンで燃やされたコーラン

アフガニスタンのカブールのNATO基地内において、コーランの焼き残しが掃除夫によって発見されたという事件で、今アフガニスタンでは怒った地元民により暴動が起きている。すでにこの騒ぎによって数人の死者が出ており、そのうちの二人はアメリカ兵。オバマ王は即座に米兵の行為は不届きであったとしてカーザイ大統領に正式に謝罪した。
ここで私が理解できないのは、なんでオバマ王はそう急いで謝罪する必要があったのかということだ。いや、それを言うなら最初から謝罪の必要などあるのだろうか?
NATO軍が居住する基地内の焼却炉でコーランが焼かれたという話だが、実際にコーランを焼却炉に入れたのがアメリカ兵だという証拠はあるのか? 焼け残ったコーランを発見したという掃除夫の証言はどこまで信用できるのだ? アメリカ軍とアフガニスタン市民の間に亀裂を作ろうと、タリバンの工作員が基地内にわざと置いて行った可能性はないのか?
だが、オバマ王が即座に謝ってしまった(罪を認めた)以上、こういう疑問に対する答えはすでに意味のないものとなった。
熱烈なイスラム教徒であるアフガニスタン市民に、たかがコーランを燃やしたくらいで騒ぐなと言ってみても説得力はない。だが、コーランを焼いたのはタリバンの差し金でありアメリカ兵による仕業ではない、という理屈ならアフガン市民でも納得が行く。オバマ王が実際にアフガン市民と米軍との友好的な関係を保ちたいのであれば、うっかりであろうと故意であろうと米兵がコーランを焼いたなどということは最初から断じて認めるべきではなかった。
「コーランを焼くなど不届きな行為は言語同断である。我が軍の兵士はイスラム教に深い敬意を持っており、イスラム教を冒涜するような行為は断じてしない。これはタリバンの差し金である。タリバンの手下が故意に基地内でコーランを焼き、米軍とアフガン市民の間に亀裂を生じさせようとしたものだ。我が軍は徹底的に真犯人追求に努めるものである。」
即座に謝罪に走る前にこのくらいのことは言うべきだった。すべて感情に走っているアフガン市民にとって真実は意味がない。イスラム教徒には潔い謝罪などという観念はない。やたらに謝るのは弱い証拠であり、アフガン市民から軽蔑されこそすれ、怒りを収めたり好意をもたれるなどということは絶対にない。今回二人のアメリカ兵が射殺されたことでも、それは明らかなはずだ。
10年もアフガニスタンで戦争をしてきて、アメリカはこんなことも学べないのか? だから素人に総司令官なんかやってもらっちゃ困るんだよ。


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