野蛮人と文明人は共存できない、ガザへの支援物資を運ぶトラック運転手が殺害される

先日エジプトからガザ北部へ向かう支援物資のトラック行列がガザ西部でガザ民の群衆に襲われてエジプト人トラック運転手たちは命からがらエジプトへ逃げ帰ったという話を紹介したばかりだが、不幸なことに少なくとも一人はガザ民の手で殺され、トラックは略奪されてしまったようだ。

陸路では危険だということで、本日からヨルダンやアメリカの空軍が空から支援物資を投下する方法に切り替えたが、空中投下では陸路に比べて支援物資は全く行きわたらないとの批判もある。だが、それではどうしろというのだ?

ガザにトラックを入れればトラック自体が襲われて修繕が効かないほど破損されるだけでなく、運転手の命さえ危険にさらされる。かといってイスラエル軍が武力で群衆から行列を守ろうとすれば、国際社会がIDFが過剰な暴力を振るったといって批判する。

イスラエルとしては批判されながら敵の民の救援をするいわれはない。機会さえあれば自分らを襲ってくるひとたちである。

イラク戦争の時もアメリカ軍の物資輸送トラックが襲われることはよくあった。しかし米軍の場合は前線にいる自分らの味方軍のための物資を輸送していたのであり、襲ってくるのは敵であったからその対応は明白だった。彼等の使命は襲ってくる敵を排除し物資を守るである。相手は敵なのだから何人殺そうが問題ではない。敵の犠牲者が多ければ多いほど戦った方の米軍兵はその勇敢さを讃えられこそすれ責められるようなことはなかった。

しかしイスラエルは不可能な責務を負わされている。救援物資は自分らのためでなく戦っている相手側の民のためのものである。ところが相手は物資をもらって感謝するような輩ではない。ガザ民はイスラエルの敵ではないということになっているが、ガザ民の中には敵のハマスも多く含まれている。物資トラックの襲撃者のなかにもハマスが居たことは間違いないだろう。にもかかわらずイスラエル軍はこの物資を守るために群衆に発砲してもいけないというのだ。物資は守れ、だが襲撃者を殺してはいけない。じゃあいったいどうしろというのだ?

もしこれが日本の被災地とかだったら、日本人はどんなにお腹が空いていても辛抱強く列にならんで配給品を待つだろう。何故ならそうやって待っていたほうが結局はみんなに品が行きわたることを知っているからだ。しかし行儀よく待てるのは途中で略奪する人などいないという前提があるからこそである。もし一部でも暴力で物資を略奪しそれが放置されて末端にいきわたらないことが最初から解っていたら誰もが略奪をしなければならなくなる。それが今のガザの状態だ。

私はこういうのを見ると、つくづく野蛮人と文明人の共存は不可能だと思う。

もうここ20年くらい、欧州では安い労働力として輸入したアラブやアフリカからの移民達が働かなくなり、欧州諸国の手厚い福祉を目当てに最初から働く気のない違法移民が殺到して大変なことになっている。彼等は地元の社会秩序などまるで興味がない。窃盗も強盗も強姦も好きなようにやる。例えつかまっても自国では即死刑になるような犯罪も欧州の罰は緩いので痛くもかゆくもないのだ。

社会秩序は警察が厳しく取り締まることももちろんだが、本当の力はその社会に住む人々が共有する道徳観念だ。何故日本の田舎で無人野菜売店が存在するのか、それは誰も見ていなくても他人の者を盗むことは悪いことだという道徳観念を村の人びとみんなが共有しているからである。だがそんなことは全くお構いなしで本能の欲するままに行動する野蛮人が大量に押しかけて来たらどうなるか。それが今の欧州の実情だ。

無論アメリカも全く他人事ではない。バイデン政権でガバガバになった国境から諸外国の違法移民が殺到している。また警察の予算が削られほぼ無法状態になってしまったワシントン州やカリフォルニア州やニューヨーク州の一部では、万引きが横行してどんどん商店が潰れるという状態になっている。

もういい加減我々に我々は気づくべきだ。人々の価値は皆同じではない。文化の価値も同じではない。世の中には良い文化と悪い文化があるのだ。良い民族と悪い民族があるのだ。文明社会と野蛮社会は違うのである。そして文明人と野蛮人の共存は不可能なのだ。


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イギリスのピアノ弾き生配信ユーチューバーが偶然言論の自由戦士になってしまった中国共産党との闘い

この話は数日前から世界中で評判になってしまったイギリスで起きた事件で、先日は妙佛さんのユーチューブでも紹介されるほどにまでなっていた。ことの発端はこちらの動画を観ていただくと良く分かるが、簡単に説明するとイギリスで二百万人のフォロワーを持つ人気ユーチューバーのドクターKが駅に設置してあるピアノを弾きながら生配信をしていたところ、傍にに中国人らしき人々が居たのでドクターKが話かける。赤いドレスの女性ともう一人の男性はドクターKと親し気に話し、中国人男性は自分もピアノが弾けるよといって弾いたりして和気あいあいとやっていた。この時ドクターKは「日本から来たの?」と聞き、帽子をかぶった女性が「いいえ、中国人です」と話しているのが聞こえる。下記がその時の動画。これは生配信前のものだ。

ところが生配信が始まってしばらくすると、別の女性がドクターKに近づき、ドクターKは自分らの肖像権を犯している、いますぐ撮影をやめてほしいと言い出す。この女性の英語が下手すぎたためドクターKは最初何を言われているのか理解できず戸惑っていた。そこへピアノを弾いていたのとは違う若い男が近づいてきてドクターKの音楽は楽しんでいるが自分らの顔を映されるのは困ると言い始める。その理由をドクターKが聴くと、男性は「私たちの法律では、、」と言い出す。

これにカチンときたドクターKは、「ここは公共の場だ。イギリスで中国共産主義の法律は通用しない、映るのが嫌なら別の場所へ移動すればいいだろう」とやりかえした。私はビデオを一回しか見ていないので詳細は覚えていないが、そのうちにドクターKが一人の女性が持っていた赤い旗に触って、「これはCCP(中国共産党)の旗だよな」という。すると若い中国人男性が突然大声で「彼女に触るな!」と怒鳴り始め、その後は何を言っても「彼女に触るな!」をくりかえすだけ。

結局中国人達は警察を呼ぶが、かけつけた婦人警官は中国人たちのいう「人種差別だ」という言葉に圧倒されてドクターKに撮影をやめるように言う。とまあこういった具合。詳しい説明は下記参照。

黙っていれば済んでいたものを、この中国人達が大騒ぎをして警察まで呼んでしまったため、このビデオは拡散され大炎上。それでドクターKはポッドキャストにゲスト出演したり、昨晩はピアース・モーガンのショーに出演するまでの大評判になってしまった。

この動画が問題になったのは、イギリスでは昨今激増した移民たちの横暴な態度に多くのイギリス人が不満をもっていたことの現れではないかと思う。これは特に中国人だったからとかいうことではなく、外国人がイギリス人に外国の法律を振りかざして言うことを聞かせようとしたということで多くのイギリス人の反感を買ったのだ。

ドクターKは途中で「郷に入れば郷に従え」という意味で”When you are in Rome, do as Romans do(ローマに来たらローマ人のようにふるまえの意味)”というが、怒鳴った男性は「あなたはローマ人か」などと頓珍漢な質問をしていて笑ってしまった。

妙佛さんが言うに、これは多分中国共産党のお偉方かなにかがやって来て、「あのピアノ煩いな、やめさせろ」と下っ端の中国人に命令したのだろうとのこと。最初にドクターKに話かけた女性は丁寧な話仕方をしていたのだが、後から来た男が乱暴な口調を使ったことでことがエスカレートしてしまったようだ。

妙佛さん曰く、こういう場合は、スタッフがあのピアニストは有名人なんですとお偉方に説明していれば、お偉方もじゃあこちらから挨拶に行くかということになったはずで、やめさせろと言われて、かしこまりましたと言いなりになった下っ端の男性が悪いのだという意見もあるそうだ。中国人は地位や名声に弱い。非常に薄っぺらな人種なのだ。

ま、ともかく黙っていれば誰も気にしなかったのに、ギャーギャー騒いだせいで余計に有名になってしまったというバカな中国人たちの話であった。

アップデート:1月26日現在。ミスターKは中国人ファンや台湾人ファンたちから色々助言を受けたそうで、本日同じ場所でプーさんのぬいぐるみを持って生配信を始めた。なんかどっかで聞いたような話だな(笑)。


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とうとう殺人犠牲者が出る、激化するアメリカ国内のユダヤ人差別

先日非常に痛ましい事件が起きた。カカシが住む南カリフォルニアにある、ウエストレイクビレッジ(Westlake Village)というロサンゼルスから北西に40マイルくらいいったところにある町で親イスラエルのユダヤ人グループが平和的なデモ行進をしていたところへ、カウンターとして親パレスチナの数人が現れ、メガホンを使って大声でユダヤ人グループのデモの邪魔を始めた。親パの男がユダヤ人男性の一人と口論になり、親パ男が男性の頭を持っていたメガホンで殴った。殴られた男性はその場で気を失い救急車で運ばれたが、間もなく病院で死亡した。被害者の男性は近くのサザンオークス市住まいのポール・ケスラーさん(65歳)。

親パレスチナの暴力的なデモ行進とは正反対に、イスラエル支持の人たちの行進や集会は非常に静かで平和的であり、唯一音がでるとしたら、それは彼等が歌を歌う時くらいだ。そういえばハマス支持の集会では怒りに満ちたスローガンや罵声はいくらも聞かれるが歌は全く聞こえてこない。

この事件だけでなく、あちこちでハマスに拉致された人質のポスターがハマス支持者たちによって剥がされているが、昨日ポスターを剥がしている黒人の女を咎めた若い白人女性がこの黒人女に乱暴になぎ倒される動画を観た。さすがハマス支持者だけあって暴力的である。

イギリスでもパレスチナ支持行進ちかくでイスラエルの旗やイギリスの旗を振っていた人たちが追いかけまわされて殴られるなどという事件が後を絶たない。警察はパレスチナ旗を掲げている暴徒たちを逮捕するのではなく「あなたの安全のために」と言ってイギリスの旗を持っていた軍服姿の退役軍人を立ち退かせたりしていた。「なんでイギリスでパレスチナの旗を振り回すのはよくて、イギリスの旗を掲げてはいけないんだ」と軍服姿のお年よりが警官に聞くと、若い警官は同情した顔で「あちらの数の方がずっと多いので」と答えた。

そうなのだ。イスラム教徒は数で勝負する。彼等には異民族の人権など全く意味がない。自分らが少数派であった頃にどれだけ多数派が少数派の人権を守ってくれていても、自分らが権力を握った途端に少数派を弾圧するのだ。彼等には味方と敵という概念しかない。

欧米は自由な移民政策であまりにも多くのイスラム教徒を受け入れてしまった。彼等は欧米に欧米人になりたくてやってきたわけではない。彼等は単に欧米の富を略奪し土地を占領するためにやってきたのだ。大量の侵略者を大手を広げて迎え入れてしまった欧米諸国の政府はほんとうに愚かであったとしか言いようがない。今更これらの人びとを国から追い出すとしたら大変なことになるだろう。欧米諸国で内乱が起きることは先ず間違いない。

このままではイスラエルで起きたようなことが欧米諸国でも必ず起きる。問題なのはイスラエルと違って我々の敵な国内にいる。地域で分かれているわけではない。今イスラエルに停戦停戦と騒いでいる連中は自分らが攻撃の対象になった時、どんな反応をしめすのだろうか。


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アメリカの大学が反ユダヤ主義の温床になるのは何故か、元DEI(多様性・平等・包括性)指導者が語る

ここ数日、アメリカ各地のエリート大学の学生たちが大量に繰り出してパレスチナ支持というより反ユダヤ教デモを行っており、それを見た多くのアメリカ人は驚きの念を隠せない。しかしここに一人「私は驚かなかった」と言っている女性がいる。彼女の名前はタビア・リーさん。彼女はカリフォルニア州のシリコンバレーにあるディアンザカレッジ(DeAnza)大学の元DEI指導員だった人だ。DEIとはDiversity(多様性)Equity(平等)Incusion(包括性)の頭文字だ。リーさんは2021年まで同大学のDEIディレクターだった。では彼女がどんな体験をしたのかちょっと読んでみよう。

I was a DEI director — DEI drives campus antisemitism

Opinion by Tabia Lee• ニューヨークポストより

リーさんは2021年にディアンザカレッジにDEI部の部長として採用された。彼女は黒人女性なので書類の上では理想の人事と思われた。しかし彼女はDEIを文字通りに解釈していた。つまり本当の意味での多様性や平等や包括性を実施しようとしたのである、ユダヤ人学生も含めて。これが彼女の間違いだった。

DEIは正しくは有毒な批判的社会正義と理解すべきであり、実際にはDEIと正反対のことが要求される。

リーさんが雇われる前から、ユダヤ人学生たちはあらゆる差別と嫌がらせに耐えていた。学校はハヌカというユダヤ教のお祭りを主催しておきながらハヌカ関係の飾り付けをするどころか、かえってパレスチナ支持学生たちの抗議デモを奨励した。生徒会ではイスラエルは人間性を攻撃していると責めイスラエル製品ボイコットの規則を通した。

何人ものユダヤ人学生がリーさんにキャンパスは非常に反ユダヤ教徒の環境になっていると訴えた。それでリーさんはこの悪を正そうと大学にユダヤ人の演説者を招き、違った意見をきくことによって多様性と包括性を実施しようとした。ところがリーさんは「汚いシオニスト」と罵倒され、学校側は演説者を招待することを拒否した。

彼女はさらに学校側に反ユダヤ思想を糾弾するようにと要請したが、彼女の要求は拒絶されただけでなく、ユダヤ人は白人抑圧者でありユダヤ人差別などに拘るなと何度も忠告を受けた。

最悪の場合、DEIは、世界は抑圧する者と抑圧される者という2つのグループに分かれているという揺るぎない信念の上に成り立っている。

ユダヤ人は抑圧者のカテゴリーに分類され、イスラエルは「虐殺、入植、植民地主義国家」の烙印を押される。

(この世界観では、イスラエルやユダヤ人を批判することは容認されるだけでなく、賞賛に値する(ちょうどアメリカや白人を攻撃してもいいのと同じように)。

であるから積極的に彼等を責めないことは人種差別抑圧者の味方をすることになるというわけだ。弁護するなどとんでもないというわけである。彼女はそれまでこんなにもあからさまで極端な人種や宗教差別を見たことが無かったと言う。結局リーさんは解雇された。多分ユダヤ人を弁護しすぎたからだろう。

その後彼女は自分の体験が特別なものではないことを知った。彼女はアメリカ中の数えきれないほどの大学で全く同じように反ユダヤ主義が奨励されていることを知ったのだ。ある調査では大学のDEI関係者によるイスラエル関係のツイートの96%がイスラエル国を批判するものだった。そしてそれはハマスがイスラエルを襲撃する前のことなのである。

DEI活動家はユダヤ人学生を沈黙させあからさまにハマステロリストを支持している。今週の火曜日、100以上の公立私立大学からなる全国医学生グループがパレスチナ解放支持を表明した。

これではユダヤ人患者は医療関係者をどうやって信用したらいいのだろうか?これはユダヤ人の命に係わる。こんな憎悪に満ちた人々が医療関係者となることが許されてもいいのだろうか?

これもすべてDEIがユダヤ人は抑圧者だという教えが元凶である。最初は単なる思想だったが、今やそれが暴力的な攻撃の呼びかけへと変わった。特定の属性を持つグループを悪者扱いする思想は結局は敵とみなす人々への暴力へと繋がるのだ。憎悪と分離を奨励する概念はいずれコントロールできない力へと変化する。

リーさんは教育の場からDEI思想を排除すべきだと語る。名前とは裏腹にこれは人々を分離させ憎悪を増幅させる。今すぐそうしなければユダヤ人への憎悪はとんでもないレベルに増幅するだろうと。

ユダヤ人が抑圧者だなんてことがあるはずがない。もしそれが本当なら、これらの学生たちが反ユダヤ運動をこうもあからさまに行って全く罰せられない訳はないからである。しかし、今イスラム学生たちと一緒になってユダヤ人差別をやっている白人やLGBTQ+の馬鹿どもは次は自分らだということに気付いているのだろうか?

実は私は欧米諸国で起きている白人差別について書こうと思っていたところだ。今や欧米社会は長年にわたる誤った移民政策で白人が圧倒的多数を占めなくなってきている。先進国は少子化が深刻であるが、移民たちは産児制限などしない。だからどんどんと人口分布が変化し、アメリカなどはすでに白人は全非白人を合わせると過半数でもないのである。

欧米諸国は文明国として例え少数民族でもだからといってその人権を侵害してはいけないという基本にのっとって法律を作りそれを守っているが、他の民族や宗教は他宗教や他民族の人権なんぞ何とも思っていないのだ。そんな連中が多数派になったらどうなると思うのか?

ユダヤ人の次はリベラルだろうとLGBTQ+だろうと白人が狙われる。そしてその次は多分東洋人。すでに東洋人なんか白人並の扱いすらされていないのだからユダヤ人の次は東洋人かもしれない。ともかくユダヤ人に起きてることだからなんどと呑気なことを言ってると、ゲシュタポの軍靴は我々の家にやってくるだろう。


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小児性愛嗜好は実行に移さなくても駄目なのか、答え「駄目です!」

だいぶ前からLGBTQ+のQ+には小児性愛が含まれるのかという話のなかで、含まれたとして何が悪いのか、小児に性愛を持つこと自体は実行に移さない限り構わないではないかという人の意見を聞くようになった。だが私はその度に小児に性愛を持つこと自体が悪なのであり、そのような欲望を正当化してはいけないと言って来た。しかし誰に性愛を感じるかは人の自由であって、それを行動に移さない限り誰に加害をするわけでもない、その気持ちまで規制すべきではないと反論する人が少なからずいるのである。それで本日は、なぜそのような欲望を正当化してはいけないのか、その話をしたいと思う。

先日も小児性愛を差別すべきではないと言うブログエントリーを読んだ。読んでて気持ち悪くなったので読者諸氏にはお勧めしない。

「ペドフィリアは危険」の「根拠」としてよく挙がるのが、ペドファイルの欲望の対象が、性的同意が可能であるとみなすべきでない年齢であることだろう。ペドファイルは、その「定義」上、現実的には絶対に性的同意を得られない対象へ欲望が向いている。

だが同意を得られない対象と言うなら、子供だけでなく面識のないアイドルやすでに亡くなった人への性愛も危険だと言えるのだろうかとブログの著者は問いかける。

自分が求めてるのは、「同意のない行為」がなされることを阻止すること。性的同意のない対象への行為を非難することと、性的同意のない対象へ欲求をおぼえることは区別して語れるし、きちんと区別して語るべきことではないのか。(略)そもそも、あなたが本当は問題にしたいのは、「ペドファイル」の欲望ではなくて、「チャイルド・マレスター」による性暴力ではないのか。(略)加害しそうなひとやしたひとを必要な教育やケアへつなぎ、性暴力やそれを繰り返すことを共同体として防いでいくことではないのか。

著者は「同意の得られない対象への性愛(ペドフィリア)」を悪とするのではなく、「同意の得られない行為」を阻止すべきなのだと主張するが、同意のない性行為への欲望が行為に移るのを阻止するメカニズムとは何であろうか?

ある対象が性愛となるということは、その対象との性的欲望を満たしたいという気持ちがあるということだ。無論小児への性的虐待は違法である。だが法律に出来ることは実際に犯罪が起きてしまってから犯人を罰することだけであり、犯人が行為に及ぶことを阻止するためには、物理的にそういう欲求を持っている人を彼等の対象となる子供たちに近づけないこと以外にない。

だがもっと大事なことは、本人が自分の持っている欲望は悪であると意識することだ。もし本人にそれが出来ないのなら、せめて社会がそのような欲望を許さない姿勢をはっきり見せることである。ペドフィリアをLGBと同じような性指向であるかのように扱いQ+に含んで社会的に許容されるべき指向であるかのように認めるなどとんでもないことだ。

普通、道徳心のある文明人が犯罪を犯さないのは何故か?文明社会のいて普通の人がものを盗まないのは何故だ?無論窃盗は違法だが、監視カメラもなく無人の野菜売り場でも人々がお金を置いて野菜を持っていくような場所が存在出来るのは何故だ?それは誰もみていなくても罰せられる可能性が全くなくても、盗みは悪いことだという共通した道徳観念が社会にはあるからだ。

しかし社会におけるこの道徳的共通観念がなくなり法がきちんと機能しなくなるとどうなるか。それは今のサンフランシスコの無法ぶりをみていればよくわかるはずだ。

小児性愛は行動に移そうが移すまいがその欲望自体が悪なのである。社会がそのように判断しているからこそ多くの小児性愛者はそれを行動に移すことをためらうのだ。もしこれで社会がそれも正当な性指向のひとつだなどと認めたらどうなる?違法である今でさえ多い小児性虐待が爆発的に増えるのは火を見るよりも明らかである。

現にTQ+の活動家たちが子どもを性的に手懐けようと必死ではないか?

我々は決してこのような変態達の口車に乗ってはいけない。

付け足し:いままさにツイッターで子供に性行為は同意できないというツイートに対してこんなのがかえってきた。結局どんなきれいごとを言おうと本心はこういうことなのだ。

なんなんちゃんキューテストフォーエバーインザ・ワールド2023@vegan@NANANANANNNANNM

なぜ絶対合意できないと言えるんや? 判断能力なんて個別で異なるやろ。 判断能力で決めるなら知的障害者と健常者の恋愛は健常者側が変態って事やな。 ましてや知的障害者同士は恋愛するなって事やな。


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BLM暴動より数倍深刻なフランスのイスラム移民暴動

以前私はよくフランスに居るイスラム移民による問題を色々書いていた。しかしあまりにも日常的でマンネリ化してしまったので、それにあまり触れる機会が無くなった。しかしだからと言ってフランスにおけるイスラム移民による問題がなくなっていたわけではない。いやそれどころか、もっとひどい状態になっている。今回「非武装のアルジェリアン移民の少年が警官に射殺された」事件をきっかけに起きている暴動はその規模や暴力性から言って、あれだけひどかった2020年のアメリカのBLM暴動よりもさらに輪をかけて悲惨な状況になっている。

動画元主が書いているとおり、9%が都市全体を崩壊させる。 フランスが炎上中。 移民がフランスの人口に占める割合は9%、その内アフリカ圏からの移民は44%、なかでもアルジェリアからが全体の13%を占める。警察官に射殺された17歳の青年もアルジェリア系の家族出身だった。@vismogliさん)

フランス暴動まとめ 3日目 (髙安カミユ(ミジンコまさ)@martytaka777さん)

  • 公道で2560件の火災
  • 1350台の車両が放火
  • 250の建物や店舗が放火
  • 略奪:数千件

今回の暴動の主体は10代の未成年が多く、フランスの学生の中には、特に学校の授業を妨害したり、教師に暴力的行為をする移民系連中には、AfrocentrismやIslamismに感化され、そして政府や教育機関での左翼的思想のせいで反フランス、反政府、非服従のなのもと自分たちは何しても良いと考えてる層がいる(フランス在住CRISTALINE@sh29leさん)

暴動のきっかけはアメリカのジョージ・フロイドや他の黒人容疑者が警官によって撃たれた事件とよく似ていて、スピード違反か何かで警官に呼び止められた容疑者の17歳のアルジェリア系移民の少年が、警官二人による要請を無視して車のアクセルを踏んだとたんに警官が発砲。救急車が駆け付けたが少年はその場で死亡した。

少年が撃たれた瞬間のビデオを観たが、私の独断ではこれは警官の正当防衛だと思う。というのも車は十分に武器なのであって、もし警官が車に魅かれて殺されると判断したとしたら、発砲は十分に正当である。しかしアメリカと同じようにメディアは事情がはっきりしないうちに、これが非武装少年を人種差別の警官が訳もなく殺したと発表している。

はっきり言って直接のきっかけが何であったかはもうどでもよい。事情がどうあれ殺されたのがアルジェリア移民だったという事実だけで、日ごろの鬱憤ばらしとばかりにアフリカ系モスレム若者による暴動は始まってしまった。年齢からいってこれらの若者たちは多分移民二世だろう。

これは多くの移民二世に見られることなのだが、親たちは自分らの貧しい母国から逃れて豊かな先進国へ移住する。しかし先進国で成功できるような学歴も手に職もない移民たちの多くは移住先でも貧困生活をするか政府のお世話になって生活保護などを受けるしかない。そんな家庭に育つ二世たちは学校へ行っても家庭でのサポートがないため学力も伸びない。結局学校に興味を失くして落ちこぼれる。かれらは親の母国語でも生まれ育った国の言葉でも読み書きもまともに出来ない中途半端な状態になる。それで10代後半になっても学校へも行かず、かといってきちんとした仕事にもつけず、結局街でチンピラ生活を続けることになるのだ。現にツイッターではこの暴動中にもイスラム移民と思われるブルカ姿の中年女性たちが銀行に集まって生活保護支給金を引き出しに並んでいる姿が上がっていた。

モスレム移民はどこの国へ行ってもその移住先で融和せず、自分らのコミュニティーを作ってしまうことで知られている。そして彼等の間での犯罪率は他の移民をはるかに上回る。特に女性への性暴力はひどいものだ。政治的にも彼等は数が少ないうちはおとなしくしているが、だんだん増えてくると自分らの要求をどんどん押し通そうとしてくる。日本で土葬させろだの給食をハラルにしろだの言い出してるのを見ていれば解るはずだ。

ゲートウェイパンディットによれば 現在45000人の機動隊員が出動、1300人以上が逮捕されているが、暴動は全く収まりそうにない。今現在100以上の都市が燃えているという。France 24によれば、マルセイユでは金曜日略奪者が狩猟用ライフルを略奪したという。ツイッタービデオでは男が自動小銃を撃っているビデオもあり、ウクライナから違法銃が流れてきている可能性があるという。


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米最高裁、キリスト教徒ウエッブデザイナーは宗教上の理由で同性婚の依頼を拒否出来ると判決

米最高裁は金曜日(6/30/23)キリスト教徒のウェッブサイトのデザイナーには宗教上の理由で同性婚の仕事依頼を拒否できると判決を下した。以前にもキリスト教ベイカリーが同性結婚式のウエディングケーキを焼くのを拒否して勝訴した例があるが、今回の判決は何を意味するのであろうか?

ツイッターで記事を紹介してくれてる人がいたので引用する。元ツイはこちら。翻訳は@tarunynorzoさん。

「物議を醸したLGBTQの判決」 最高裁は、ビジネスがLGBTQ+コミュニティーのメンバーに対してサービスを提供する際、そのサービスがビジネス主の個人的あるいは宗教的信条に反するものであれば、拒否することができるという判決を下した

これはコロラド州のウェブデザイナーで福音主義キリスト教徒であるロリー・スミスが、同性結婚式に関する仕事を拒否したことに端を発している。 彼女の理由は、それが彼女の宗教的信条に反するというものだった。その結果、彼女は州を提訴し、最高裁は彼女の意見に同意し、彼女の勝利となった。

LGBTQ+コミュニティの熱心なメンバーや支持者の多くは、この判決を彼らの権利に対する重大な後退と受け止めている。 最高裁判事9人のうち、6人が共和党員であることも注目に値する。そのうち3人はトランプが任命し、残りの3人は民主党である。

今日の判決は6対3で、保守派の判事がロリ側につき、民主党の判事がロリに反対したもの。 ニール・ゴーサッチ判事は多数意見の中で、「コロラド州は、重要な問題に関して、コロラド州の見解に沿いながらも彼女の良心に背くような発言を個人に強制しようとしている」と書いた。

リベラル派のソニア・ソトマイヨール判事は、「今日、裁判所はその歴史上初めて、公衆に開かれたビジネスに、保護された階級のメンバーへのサービスを拒否する憲法上の権利を認めた」と書いた。 この法律がLGBTQ+コミュニティへの差別を助長するという意見も多い。

これでビジネスはLGBTQ+関連の人びとへのサービス提供を拒否出来るのかといえば、無論そんなことはない。ゴーサッチ判事の意見書によれば、今回の判決は非常に特定された言論に関してのみに当てはまり、ウエッブサイトデザイナーのサービスは顧客の好に合わせた表現を提供することで、拒否できるとされたのはこの表現に関してのみである。

ただ専門家の間ではこの判決は将来もっと拡大解釈をされ、差別禁止法が人種や宗教や性指向や性自認や年齢などによっても少しづつ削られてしまうのではないかと懸念している。しかしビジネスはいまでもすでに至るところで保守派の人間を差別している。大手銀行などは、保守派の口座を勝手に閉鎖してしまったりしているし、ペイトリアンやゴーファンドミーなどといった民間企業も自分らの気に入らない客の使用を禁止したりしている。はっきり言ってLGBTQ+への影響よりそっちの方がずっと怖いと思うのだが。


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ドジャース球場外で宗教冒涜団体に抗議するカトリック教徒たちが大規模デモ

昨日の金曜日(6/17/23)、ロサンゼルスのドジャース球場において、サンフランシスコジャイアンツとの試合の前にプライド月間の一つの催しとして、地域でプライド活動に貢献した団体が受ける地域英雄賞の授賞式が行われた。受賞したのは Sisters of Perpetual Indulgence という反カトリックの団体だ。男がけばけばしい化粧をしてカトリックの尼僧をおちょくる恰好が自慢の奴らで、カトリック教会のビショップからも冒涜者として批判されているヘイトグループである。このグループは一旦はドジャースから招待をキャンセルされたのだが、LGBT活動家らの批判に屈してドジャースは再び彼等を招待しなおした。その模様をロサンゼルス地元のテレビ局が報道しているが、下の映像を見る限り球場内はほぼ空っぽであり、賞のアナウンスがあった途端にあちこちからブーイングの声が上がったのが聞こえる。

これに腹を立てたのが地元のカトリック教徒たちである。昨晩何千という教徒が球場の周りに集まり、お祈りの会と称する大規模な抗議デモを行った。球場内が空っぽななのとは対照的に外側は抗議をする人びとでごった返しになっている。

ラーム・エマニュエル大使みたいなのばかり見ていると、アメリカはよっぽどLGBT思想に染まっているのではないかと思われがちだが、意外にもロサンゼルスにはカトリック教徒が多いのである。それというのもLAにはラテン系の移民が多いからで、彼らは元スペイン領だったことの影響で未だにカトリック教徒が大半だからなのだ。

特にスポーツファンはこういう政治的なことに巻き込まれるのを嫌う。にもかかわらずいったいドジャースは何故こんなことに首を突っ込んだのであろうか?バドライトやターゲットの炎上から何も学んでいないようだ。


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子供の性転換治療が性違和を持つ子供の命を救うという嘘

「トランスして命を救われた」と言う子供のトランス活動家の声を聴くことがおおくなった。アメリカ各地の州で未成年の性転換手術を違法にするところが増えている。この間トランスジェンダーによる乱射事件が起きたテネシー州でも最近子供の性転換手術が禁止されたばかりだった。こうした動きに対抗してトランスジェンダー活動家たちは、未成年の活動家を表に出して、思春期ブロッカーや異性ホルモン投与が子供たちの命を救っていると宣伝し始めた。しかし、性違和を持つ未成年者が性転換をしないと自殺する子供が増えるという説には全く根拠がないだけでなく、性別適合手術(SRS)を受けた10年後ぐらいに自殺をする人も多い。実際SRSを受けた人の自殺率及び自殺願望率は一般人のそれよりずっと高いという調査結果もある。だからホルモン治療やSRSが性同一性障害(GID)の治療として適切であるという医学的根拠はまるでないのである。これに関する多々の調査結果は拙ブログの過去エントリーでも紹介しているのでご参照のこと。

性同一性障害の治療は手術よりもカウンセリングが望ましい – Scarecrow in the Strawberry Field (biglizards.net)

子供の性転換治療をいち早く始めたスエーデンでは、すでに未成年の性転換治療を禁止している。以前に見たスエーデンのドキュメンタリー「トランス列車」(ユーチューブ動画、日本語字幕あり)子供のうちに性転換をしないと18歳までに子供が自殺してしまうというのは全く根拠のない出鱈目であったと言っていた。

最近よく聞くようになった脱トランスの体験談でも、ジェンダークリニックに精神カウンセリングを受けに行った未成年が早々に思春期ブロッカーやホルモン治療を推進され、女の子には早く乳房を取ってしまわないと自殺してしまうなどと本人や親が脅かされることもしばしばで、自分には自殺願望など全くなかったのに手術をせかされたという少女たちの話も何件か聞いたことがある。

最近早期にホルモン治療や性器除去手術を受けた未成年の子供たちが、州議会の公聴会で「性転換治療によって命を救われた」などと証言する映像をよくみかけるようになったが、そんなこと、この子たちにわかるはずがない。早い子では2歳児から親やカウンセラーや幼稚園の先生などから自分はトランスジェンダーであり極端な治療をしなければ死んでしまうと言われ続けたら、年端も行かない子供たちがそれを信じ切ってしまったとしても不思議ではない。よくGIDを小児性癌などと比べて、子供が癌だと解っているのに手術させない親などいるかと聞く人があるが、癌は身体の病気であり放っておいたら100%死亡するのに対し、GIDは精神の病気であり放っておいても90%完治するのである。まるで比較にならない。

今朝ツイッターにも5歳の時に母親からトランスを強制されたジャズ・ジェニング(20歳)が、自分はトランスしたことを後悔していないと演説していたが、トランスジェンダーとしてしか生きたことのない彼にその生き方が間違っていたかどうかなどどうしてわかるというのか?彼が出演しているリアリティーショーでもジャズは凡そ幸せな20歳の大学生には見えない。

私は彼がまだ10歳くらいの時のビデオを見たことがあるが、ジャズは当時からなんらかの精神安定剤を常飲していた。健康な子供が抗うつ剤を飲むなどありえないだろう。そしてSRSを受けた今でも、彼は激しいムードスイングに悩まされているのだ。彼の精神病の原因が何かは分からないが、明らかにSRSはこの問題を解決することには全く役に立っていない。

上記のリンクでも書いた通り、性違和だと診断される子供の大半が別の精神疾患を併合していることが多い。自殺願望はそちらの病気のせいである可能性も高い。女の子が乳房を取りたいなどと思うのは、よく精神疾患を持つ子供がする自傷行為の延長かもしれない。だとしたら、不可逆的な極端で危険な治療を始める前に、先ずそちらの精神治療から始めるというのが筋のはずだ。ともかくそうした治療を成人するまで続け、大人になっても性違和が消えない個人に関してだけ、性転換治療を始めるべきだろう。それにしたって私は性転換治療などと言う物自体が非科学的であると信じてはいるが。

以前にも話た通り、私も思春期の頃は非常な悩みを抱えていて、心配した親が神経内科に通わせたほどである。かなりの自殺願望もあったし、自分の体が嫌いで拒食症になったりもした。あの頃今のようなトランスカルトが精神科を乗っ取っていたら、私も間違いなくトランスジェンダーにされていただろう。しかし私の命を救ったのは抗うつ剤でもトランスカルトでもない。神様だ。いや、神への信仰だというべきだろうか。

私は信心深い人間ではない。特にこれといった宗教に所属しているわけでもない。今でも特にどの教会にも通っていない。ただ当時の私は非常な読書家で特にドイツとかフランスの文学を良く読んでいた。またよくお芝居も観ていた。そんな中であるお芝居で誰かが歌った歌の歌詞に「神様は越えられない試練を与えない」というものがあった。

その時なぜかその言葉が心に突き刺さった。さらにお芝居をみていて、お芝居の中の登場人物には無駄はないことに気付いた。誰にもその役割はある。たとえそれが悪役でもちょい役でも。もしこの世の中が神様の作った台本通りに回っているのだとしたら、その中の登場人物である私の存在にもなにかしらの意味があるはず。私の存在は間違いではないのだ!

とまあそんな具合に自分なりに悟りをひらいた。私の命を救ったのはその悟りだ。

最近発表されたアメリカの世論調査では定期的に教会に通っているという人の数がすでに40%くらいになっているという話を聞いた。アメリカはもともと非常に宗教的な国だったのだが、最近の世俗主義は子供たちの心のよりどころを奪っているのではないだろうか。

「神を信じなくなると何も信じなくなるのではない。何でも信じてしまうのだ。」とは誰かが言っていたがまさにその通りだ。子供たちに必要なのは、性違和のある子どもの命を救うのは手術や薬ではない。あなた達がその身体で生まれて来たことは間違いではない。神様は間違いなどおかさない。と誰かが子供たちに諭して揚げることが必要なのだ。


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家父長制度は男尊女卑なのか

先日杉田水脈議員が国会で2014年に発言した家父長制度と男女共同参画に関するビデオがツイッターで上がってきた。私は日本住まいではないし、日本国内の政治については非常に疎い。しかし私の限られた知識のなかの杉田水脈議員の発言は常に同意できるものばかりだ。これもそのひとつである。

本来日本は男女の役割をきちんとしたうえで女性が大切にされ、世界で一番女性が輝いていた国です。女性が輝けなくなったのは冷戦後、男女共同参画の名のもと伝統や慣習を破壊するナンセンスな男女平等を目指してきたことに起因します。男女平等は絶対に実現しえない反道徳の妄想です。-杉田水脈議員

それで、左翼フェミニストのなかには家父長制度が悪の根源みたいに言う人が多いが、女性は男性が守るべきという社会のほうが、女も男も外で働け!女一人でも子供育てろ!という社会より生きやすいのではないだろうか。という内容のツイートをしたら、私のことを「男尊女卑が身にしみこんでる」と返してきた人がいた。この人と私は普段はトランスジェンダーのことなどで女性空間は守られなければならない、男と女は違うという意見で一致しているのだが、どうも夫婦に関する話題になると突然敵意を丸出しにしてくる。何故左翼フェミニストはこうも男を敵視するのであろうか?

これは非常に興味深い話題だ。家父長制度とは本当に男尊女卑の制度なのか考えてみよう。

家父長制度とは、父方の家系が長男によって受け継がれる制度であるが、日本の場合は婿養子も可能なため、事実上は長女が引き継ぐことも可能だ。確かに昔は長である父親の権限が最高であり最終であるとされており、女性は財産を持てなかったり、発言権がなかったりとかなり男尊女卑な時代もあった。

しかし、戦後の家父長制は単に父方の家系が引き継がれるというだけであり、父親はあくまで家族の代表であり、絶対的権限を持つ長ではなくなった。

フェミニズムが家父長制度を毛嫌いする理由は、これを単なる家族制度と考えず、「男性支配」「女性たちの抑圧」とほぼ同義語として使ってきたからだ。この解釈は明らかに杉田議員の解釈とは違っている。

まず一旦家父長制度という言葉は横に置いて、結婚制度について考えてみよう。

先ず大事なのは結婚は女子供を守る制度だということ。極端な話、男に女子供は必要ない。野生の世界では雄は雌の種付けをしたら、すぐ去っていく種族も多い。人の雄も自然に任せればそういう傾向がある。だから何の規制も無ければ、男は女に飽きたらさっさと去っていくように出来ているのだ。

しかしヒトはそういうわけにはいかない。なぜならヒト科の雌は男性にくらべ弱体で筋力も瞬発力も劣るため雄のように狩をして必要な食料を集めることができない。またヒト科の赤ん坊は他の動物にくらべて非常に未熟なまま生まれてくるため、一時でも目を話すことはできない。だからヒト科の雌と乳児は雄の庇護が無ければ生き延びられないのである。

いにしえの昔から人間社会はそのことに気付いていた。だから男が女を孕ませた後に無責任に逃げてしまわず子供がしっかり育つまで女子供の傍にとどまるために結婚制度というものが生まれたのだ。

確かに肉体的に強い男性が女性を弾圧した時代は長い。しかし現代の日本における家父長制度は男性による女性弾圧の制度ではない。これは男が女を守るというより、結婚制度が女子供を守るのだと言い換えた方がいいのかもしれない。

ところで先ほどの@maikokarino121さんがおもしろいことを言った。

なぜ男が”長”でないといけないのかわかりませんね。役割分担があっても女性が長で問題ありません。うちは世帯主は女ですけどね。安全を守るのは男ではなく警察です。

この「警察」というのは文字通りの「警察」というより政府の象徴と解した方が解りやすい。

以前にもシングルマザーを政府がもっと援助すべきだと言っていた女性がいたが、マイコさんもこうした女性達と同じで、女手一つで子育てをするのは非常に難しいことだと認めている。だが何故か男性の伴侶と一緒に子育てをするのではなく、夫の代わりに政府に面倒をみてもらいたいという考え方なのだ。

家族単位の制度を破壊して社会全体で子育てをするというのは社会主義の典型的な思想だ。

彼女たちは長である男性に決定権を与えたくないと言いながら、政府にその絶対的権力を委ねようというのである。しかも権力者の殆どは彼女達が嫌う男性であると言うことを無視して。

現在の日本における家父長制度の長(世帯主)は、絶対的権力を持ち家族を服従させる立場にある人を指すのではない。彼はあくまで家族の代表に過ぎない。家族がひとつのチームであるとしたら、チームリーダーが必ずしもチームメンバーたちを独裁できる立場ではないことからそれは容易に理解できるはずだ。

ただ長には最終的責任がある。家族で話あって決めたことでも最終的な責任は彼がとらなければならない。だから迂闊は判断はできないのである。私はこんな責任重大な立場になどボランティア(立候補)したくない。頼りになる夫にすべて任せられるならそれに越したことはないと思っている。

日本で男女共同参画なる不思議な制度が起用されるようになって、女性達はそれ以前よりも幸せになったのだろうか?女性の権利はより守られるようになったのだろうか?

私は2008年に、男女共同参画の基盤となっているジェンダ―フリーという思想は女性の権利をまもるどころか文明社会全体を破壊しかねないと警告した。思った通り、男女共同参画によって日本女性たちは女性専用トイレを失い、女湯に男性器付き人間が入ってくる危険にさらされている。男尊女卑だと言って家父長制度を弱体化して母子家庭を増やし、ジェンダ―フリーと言って男女の差を無視した結果がこれである。

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ところで家父長制に関して批判的で、私に敵意むき出しで喧嘩腰に話しかけてくる女性達は、私から見てとても幸せだとは思えない。自分の生活に満足していて幸せな人は他人の何気ない発言に牙をむき出しにして吠えて来たりはしないと思う。

反対に、私と和やかに話をしてくれる人達は、大抵の場合自分の生活に満足している人が多い。もちろん人生色々不満なところはあるに違いないが、自分の不幸せを男性のせいにしてばかりいる女性は幸せになれないような気がする。


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