池内恵教授、多々のネットインフルエンサーに乱射攻撃で墓穴を掘る

現在のイスラエルとハマスとの紛争で、東大の池内恵教授がXで毎日のように連投しているらしい。私はブロックされているから彼が何を言っているのかは知らないが、先日よもぎねこさんのブログでご紹介いただいた(よもぎねこです♪ 自衛隊は国民を守ってくれる 池内恵教授vs小川清史元陸将 (fc2.com))というチャンネルくららの番組や飯山陽博士のYTチャンネルでも池内教授に対する批判がかなり出ていた。そしてそのどちらも池内教授の方からの攻撃的な抗議や飯山博士に言わせれば「個人的な誹謗中傷」への反論だった。

私はチャンネルくららの倉山満氏による反論のビデオを三つほど観た。また飯山女史のほうは昨日ライブストリームを観た。本来ならば池内教授が何を言ったのか私が調べてから感想を述べるべきかもしれないが、飯山女史は池内教授のXポストをいちいち全文引用して反論していたので信用できると思う。またクララの方にしても、番組側は池内教授を招待すると言っているのに対し、池内教授は研究員の一年分の給料を出演料として払うなら出てやってもいいという高飛車な態度で拒否しているので、これもクララ側の言い分に理があるのではないかと私は判断している。

それと読者諸氏もご存じのように、私は池内教授と個人的にTwitter時代にやり取りをしたことがあり、完全に人をバカにした態度に非常に腹が立った経験がある。単に私を「素人」と呼んだだけでなく、私がデマを飛ばしていると批判し、私のポストにいいねした人はすべてブロックすると言って、私からフォロワーさんが離れるようにせこい小細工をしたことがあるのだ。

昨日飯山女史も、池内氏は研究者ではない専門外の人びとを「一般人」とか「素人」といって常に馬鹿にしていると指摘していたが、池内氏は私にだけでなく、彼の論に同意しない人々をことごとくバカにする心の狭い人間であるようだ。

もっとも飯山博士も私が何か一言言ったらすぐブロックしてきたので(彼女に同意したのに)他人のことは言えないかも。ただ私が思うに女史の場合は大量のクソリプが来るようなので、私のポストも内容を良く読まずに他と一緒にブロックされた可能性は大いにあるので、そういうことにしておこう。

私は池内教授の本は読んだことがない。彼の本を読んだ他の人達の話だとイスラム教について非常に良く書かれた本だという話なので、それなりに実績のある人なんだろうと思う。ただ私が思うに、こういう問題は専門が細分化されているため、イスラム教研究者だからといって中東の紛争に詳しいかどうかとはまた別の話だし、国際法や戦闘作戦などになってくると、池内教授も完全に専門外なのである。専門外であれば池内氏もまたド素人なのだ。少なくとも三年前にハマスが停戦を守るはずがないと言った私のほうが池内氏より正しかったからね。

それにしても飯山博士も言っているように、池内氏は研究科としてこういう時こそ研究資料を分析して論文でも発表すべきなのではないか?Xなどで他人を誹謗中傷している暇があったら、、


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想像力と常識に欠ける自称専門家たち

イスラエル関係の専門家と言われる学者たちやジャーナリストや自称ミリオタなどのX投稿を読んでいると、往々にして彼等には想像力というものがない。彼等は自分らの専門部門についてはエキスパートなのかもしれないが、そのほかのことはまるでド素人である。文字通り机上の理論を繰り広げているだけで、実際戦地で戦争やってる兵士のことや、空襲警報を毎日何百回と聞かされている市民の生活についてまるで想像できないようだ。

人質交換のために戦闘は一時休止状態にある。しかし休戦15分後にガザからロケット弾が飛んできた。それについてエルサレム在だという邦人記者はこのようにツイート。

曽我太一 Taichi Soga@エルサレム: 停戦の16分後にイスラエル側で警報が鳴った。ただ、その後は鳴ってない。戦闘停止直後にも単発的な攻撃があるのはいつものこと。 これが続いたなら別だが、在住者であれば、その辺も熟知しているであろうことなので、それくらいでは騒ぎ立てないで欲しい

このツイートはイスラエル在住の方々の神経を逆なでした。

@HadarJP_IL「停戦直後のミサイル攻撃はいつものことだから騒ぎ立てるな」 市民に対する無差別爆撃攻撃をこの様に軽々しく扱う人がいることに驚く。この人は停戦の16分後にイスラエルがガザを空爆しても同じ事を言うのだろうか。

そして定番のJSFさんいよるフォロー。

JSF:この捉え方は紛争の停戦がどういうものか知っていれば、普通の感覚です。2014〜2022年の東部ウクライナの違反が横行した酷い停戦の状態に比べたら、今のガザの停戦はよく守られてる方です。双方とも散発な発砲してますけれどね。でも単発的な小規模の違反でいちいち停戦を反故にしたりしません。

停戦を破るのはどの戦争でもあることだから騒ぐなというのは現地に居る人の気持ちをまるで解っていないから言えることだ。曽我氏に至っては現地に居るにもかかわらずイスラエル住民の気持ちをまるで察することが出来ていない。この人はいったいなんのために現地に居るのだ?

JSF氏が忘れているのは10月6日までイスラエルとハマスは停戦状態にあったのだということ。ハマスは停戦など平気で破ってくる連中なのだ。そういう意味ではハマスの行為は想定内ではあるが、だからといって空襲警報が鳴る度に避難しなければならないイスラエル市民が平気でいられるわけではない。北朝鮮から数か月に一回ミサイルが飛んでくる(しかも日本国内への着弾の可能性はほぼゼロ)でも大騒ぎする日本人が、一日数百という数で飛んでくるロケット弾のことをまるで想像できないというのが不思議だ。

問題なのはハマスが停戦を破ったことではなく、曽我氏の「騒ぎ立てないで欲しい」という口調にある。停戦後たったの15分で違反行為をしたハマスをイスラエルが批判して何が悪い?普段なにかと国際法を持ち出すJSF氏がこの時だけ違反を停戦なんてそういうもんだなどと平気な顔で良く言えると思う。

ところでJSF氏の常識のなさには本当に呆れる。この人は軍事オタクと自負している割には戦争というものを解っていない。

JSF:ガザ住民が北部に戻ろうとするのは権利であり合法なので、イスラエル側がいくら禁止だと言い張っても国際法上でもイスラエル側に正当性は無く、イスラエル軍が住民を追い返そうと発砲すればそちらの方が国際法違反になる。

JSF氏は南へ逃げようとしていたガザ市民を阻止しようと射殺したハマスの違法性については何もいっていなかったがね。まだ戦争は終わったわけではなく、戦闘は数日後には始まるのだ。せっかく一か月以上もかけて民間人を避難させたのに、ここでまた北への帰還を許したら今までの苦労が水の泡だ。第一何故ガザ民は北へ戻りたいなどと思うのだ?なんのために帰るのだ?空襲で瓦礫の山になった自宅の掃除にでもいくのか?そんなところへ帰って何の意味がある?戦闘が始まれば自分の身にも危険が及ぶ。普通の神経の人ならこの時点で帰ろうなどとはしないだろう。

ガザ市はイスラエル軍が包囲している。こんな状況で北へ帰りたいなどというのはハマス戦闘員くらいだろう。いくら停戦中だからといって敵の戦闘員が自由に包囲網を出入りするのを許可するなど愚の骨頂である。JSF氏のように「この捉え方は紛争の停戦がどういうものか知っていれば、普通の感覚」として理解してる人になら理解できるはずである。


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誤解のある国際法、病院が軍事司令部でないことの証明責任はハマスの方にある

数日前にXでミリオタのJSF氏が専門家の国際法無理解 病院が軍事施設でない証明義務はハマスにある 憲政史家倉山満【チャンネルくらら】 (youtube.com)を紹介していて、「違います、証明の責任はイスラエルの方にあります」と言っているのを見かけた。私はその時はこのビデオをちゃんと観なかったのだが、昨日よもぎねこさんのところでも紹介があったのでちゃんと観てみた。そうしたら私は国際法というものを根本的に誤解していたということに気付いた。

少し前にも私は国際法による均衡性について書いた。その時も思ったのだが国際法を持ち出す多くの人が、実は国際法をきちんと理解していないのではないかということだ。かく言う私も国際法なんぞ施行力がないので意味がないと思い、国際法を持ち出す人は相手にしてこなかった。しかし実は国際法には色々な誤解があるということを知り、イスラエルもそれをうまく利用すればこのプロパガンダ作戦に勝てるのではないかと考えを変えた。

倉山満氏はイスラエルの病院攻撃について下記のように語った。これは私の要約なので全体をお聞きになりたいかたは動画をご参照のこと。

イスラエルは病院にハマスの司令部があると主張している。ハマス擁護派は、ではそれを証明してみろという。国際法の一義的にはハマスの側にここは病院であって軍事施設ではないことを証明する義務がある。国際法では「疑わしきは決めつけて滅ぼせ」であり、これは冗談ではない。

国際法は戦争のルールである。頭に血の登っている軍人でも理解できるように作っていなければいけない。ここは病院か軍事施設かわからないので攻撃はやめようなどという判断を現場で出来るかどうか考えてほしい。国際法は不可能を求めない。攻撃する側と防御する側の戦っている双方に義務を求める。

民間人や病院を攻撃されたくなければ、そこには戦闘員が居ないと言う証明はハマスの側がしなければならない。よってイスラエルが病院が指令室であることを証明する義務はない。ハマスは民間人へのテロをやり人質を拉致するなど国際法どころか犯罪行為のオンパレードをやっている。ハマスが国際法を破っているのにイスラエルだけ国際法を守れと要求するのは不可能である。国際法は一方が国際法を守っていないのに片方だけ完全にまもれなどということは求めていない。そこが国内法とは全然ちがうところである。

ただイスラエルの側が何をやってもいいと言うことではない。少なくともハマスが病院が軍事基地ではないことの証明を怠っているということを証明する義務がある

国際法的では本当に悪くないのに国際社会から非難されるというということは宣伝戦がドヘタと言う意味である。国際法というのは宣伝戦の道具でもある。国際法とは人類の理想の面もある。もうひとつは力によってそれが守られる。ハマスは論外だがイスラエルもそれが解っていない。イスラエル批判派は国際法は人類の理想だから守れと言う、イスラエルの方もそんなのは理想であり出来もしないので守る気はないといってる。

というわけである。なるほどこれはよくわかる説明だ。だいたい戦争中に敵側が相手の軍事基地についてどのくらいの情報を得ているかなどということを攻撃前に発表する義理はない。そんなことをしたら相手にこちらの手のうちを晒すようなものだからだ。それでもイスラエル側が最初からアル・シファ病院を標的にするから民間人は避難するようにと警告しただけでも十分に国際法の義務を果たしているといえるだろう。ただ、倉山氏がおっしゃるように、イスラエル側も「国際法なんかなんぼのもんじゃい」という態度を改めて、実は我々の方ここれこれしかじかの理由で守っており、ハマスにはこれこれの義務があるのだともっと宣伝する必要があるだろう。私も国際法なんか、と思っていたくちなので大きなことは言えないが、倉山氏の説明で国際法にも意味があることがわかった。

何と言っても今はイスラエルは宣伝戦で負けている。敵側はガザの人びとが可哀そうだということにばかり焦点をあて人々の感情に訴えている。本来であるならば10月7日のテロだけでもイスラエルに一方的な同情が集まってもいいはずなのに、それがあっというまに反ユダヤ運動になってしまったのは恐ろしい。

国際法はうまく使えば宣伝戦の道具として有意義である。イスラエルも早くそのやり方を学んでほしい。

ところでXで誰かが多くの人は事実関係より感情に訴えるほうに弱いと言っていた。それで私は思ったのだが、欧米のあちこちでハマスに拉致された人質の写真ポスターを剥がす人たちがいる。最初からユダヤ人を憎悪しているモスリム活動家は別として、モスリムでもなんでもないリベラル欧米人が何故ポスターを剥がすのか私には疑問だった。ガザの子供たちの命を大切にしたいと言うのは分かる。誰も無実の子供たちを犠牲にしたいとは思っていない。だがそれとイスラエルの人質のポスターと何の関係があるのだろうか?彼等はテロの犠牲者である。犠牲者のなかには欧米からイスラエルを訪問していた人々も含まれている。ガザの子供たちもイスラエルの子供たちも命に変わりはないはず。イスラエルの人質のポスターを破くことでパレスチナの子供達の命は救われるわけではない。ではなぜそんなことをするのだ?

ポスターを剥がしている人々に「何故はがすの?」と聞くと、大抵の人たちは「これはプロパガンダだから!」と答える。彼等は実際にイスラエルから人々が拉致された事実を知らないのか?これはイスラエルのでっちあげだとでもいうのか?いや、そうではあるまい。

彼等は本心ではこれが真実であると知っている。いや、知っているからこそ剥がさなければならないのだ。彼等もハマスによる虐殺行為や拉致行為がよいことだなどとは思っていない。しかし彼等の中にはイスラエルが悪いという固定観念がありイスラエルにも正当性があるなどという考えは絶対に受け入れられない。彼等はモスリムのように非モスリムはどんな目にあってもいいなどとは思っていない。何故なら彼等の道徳観念はあくまでも欧米文化に基づくものだからだ。しかしそうであるなら、イスラエルが完全悪だと信じるためにはハマスの悪を無きものとしなければならない。拉致被害者のポスターは彼等の良心に訴える。ハマスの悪を思い起こさせるものだ。だから剥がさなければならないのだ。

倉山 満(くらやま みつる、1973年〈昭和48年〉12月18日 – は、日本の歴史学者。 専門は憲政史、特に憲政の常道 。救国シンクタンク所長・理事長。 国士舘大学非常勤講師、国立公文書館アジア歴史資料センター非常勤職員、希望日本研究所所長、次世代の党自主憲法起草委員会顧問を歴任。


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証拠が出ても認めたがらない日本の中東専門家たち、IDFはアルシファ病院軍事基地の証拠映像を次々に公開

昨日イスラエル軍はアル・シファ病院の地下から近隣の民家に蜘蛛の巣のように続いているトンネルの映像を紹介。地下にはトイレや洗面所やシャワー室及び台所なども設置され、広い部屋の壁にはエアコンも備え付けられており、明らかに長い時間暮らせるようになっている。

こちらIDFの従軍記者としてガザに一緒にいっているFoxニュースのトレイ・インギストさんのビデオ。

病院は軍事基地になど利用されていない、そんなところを攻撃するのは国際法に触れると大騒ぎし、人質が病院に連れ込まれるビデオをみても、「単に怪我人が連れて来られただけで基地だという証拠にんはらなない」と言ってたミリオタさんはだんまりを決め込んでいる。ただ中東の専門家を気取ってる大先生方はまだまだ悪あがき。

国際政治学者の篠田英朗 Hideaki SHINODA大先生

すでに私が書いたように、これだけ批判されるとイスラエル政府も追加で小出しに何らかの「動画」を出し続けることは織り込み済。 しかし彼らの病院攻撃の正当化は「病院地下の司令部」であった。事前にそれを確証するのが当然なので、すでにその点で、大きな疑念。

そして「国際政治経済学、欧州統合、科学技術政策、宇宙政策、輸出管理、 グローバリゼーションなどについて勉強したり教えたりしています。 2013年12月から2015年7月まで国連安保理のイラン制裁パネルで勤務。」という鈴木和夫大先生も、

イスラエルのテレビ局がシファ病院の地下のトンネル(と彼らが言っている部分)を紹介。流しやトイレがあると紹介。その後、防弾チョッキと自動小銃も発見されたと言っているが、これだけでは「司令部」があったとは言い難い。

そしてイスラエル在といいながら現地すまいの一般人より情報がすくなくXに入り浸りの自称ジャーナリスト曽我太一 Taichi Soga@エルサレム氏は、イスラエル軍は外国人ジャーナリストを何人かガザに招待してシファ病院を見学させたと言っているが、あなたも見たのではないかと質問すると、、

選ばれた人しかいけません。私は「病院は司令部じゃない」なんて断定してませんよ。IDFもまだ司令部だった証拠見せられてないですよね。

と答えている。日本からわざわざエルサレム特派員として行っているのに、IDF同行に選んでももらえないなんて、ジャーナリストとしての価値ないね。

昨日も言ったように、こういう専門家たちは国際法だのなんだのには詳しいかもしれないが、実際の戦闘になるとまるでド素人。軍隊にとって地下に色々通路があり、街中のあちこちの出入り口から敵が飛び出してきて民間人を装って味方の軍人に発砲するというのがどれほど危険な存在であるか解ってない。しかも追い詰めたと思ったらどこかへの民家に滑り込み、子供部屋の地下に繋がるトンネルに逃げるなんていういたちごっこを強いられるIDFのことを考えると、もしこれが別の軍隊なら、このあたり一帯を先ず空爆してまっ平にしてしまうだろう。それをしないで味方の兵士を犠牲にしながら一歩一歩注意深く進むことが、どれだけ危険だと思うのか?

ところで先日病院でハマス戦闘員からの応戦はなかったので、この病院は指令室ではないと言っている人がいたが、実はIDFは病院を囲む民家でハマスと激しい銃撃戦を行っており、すでに百人を超す戦死者を出しているのだ。はっきりいってIDFはあまり広報部がよろしくない。もっとハマスとの激しい戦闘について説明する必要があるだろう。

トレイの質問に対して、IDF報道官はこの近所に指令部があることは間違いないと言っている。反イスラエルの大先生方は病院に指令室がなければ軍事標的にしてはいけないかのように話しているが、病院自体が司令部でなくても病院の近所に司令部があり、病院のトンネルからそこに続いていれば同じことである。司令部でなければ軍事標的にならないなどという規則がどこにあるのだ?

さて、中東での出来事を2013年からまとめているというこのちらのアカウントRyan │中東まとめさんが、天井のない監獄などと言われているガザが、実は非常に資金繰りがいいという話をしてくれている。拙ブログでもなんどかガザの大邸宅についてご紹介してきたが、ガザは実は国際社会から莫大な支援金を受け取っており、ハマスなど上層部は貴族のような生活を送っていたのだ。

平和構築を教える立場にいながら、ハマスが他に類を見ない国際援助を貰い続けて、ただのひとつもガザの民間人のためのシェルターを作らなかったことへの非難すらしないのはどうしてなんですか? 先生が、民間人への責任を果たさないことハマスへの非難するところをみたことないんですけど…

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国際社会からの支援金で私服を肥やし、個人資産何兆ドルといわれるハマスのリーダーたち。その富をガザ民に全く還元せずにガザ民を戦火から守ろうともせずに、ガザ民の犠牲者の数だけ世間にアピールしてイスラエルが悪いとプロパガンダを流し続けているハマスに対し、これらの大先生方は何故なにひとつ批判をしないのだ?


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アル・シファ病院がハマスの指令基地だった証拠が続々現れる、どうしても認めたくないハマス支持ネチズンたち

イスラエルは前々からガザのアル・シファ病院の地下にはハマスの司令部があると主張してきた。しかしハマス大好き主流メディアはこぞってこれはイスラエルの言い掛かりだと言っていた。どこのメディアか忘れたが、イスラエル軍の報道官へのインタビューで「イスラエルが攻撃する標的がいちいちハマスの軍事基地というのは都合のいい言い訳ですね」と皮肉たっぷりに聞いたのに対して報道官は「全く都合はよくありません。民間人の居る場所は攻撃が非常に困難なのです」と憤慨して答えていた。まるでイスラエルが故意に病院や学校やモスクを標的にしているかのような言い方。

しかしイスラエル軍が根拠もなしにこれらの施設はハマスの軍事基地として使われているなどと言うはずはない。もしイスラエル軍が故意に民間人を殺したいと思っているなら、主流メディアがイスラエルがやっていると濡れ衣を着せていることを本気でやり、ガザ全体を焼け野原にしてしまうことも出来るのだ。

さて数日前にIDFはアル・シファ病院を占拠した。IDFは少しづつ発見した武器や監視カメラの映像を流し始めたが、証拠をみせろおら~とやっているネチズンは我慢できないようで、何も出てこないじゃないか~と騒いでいる。ハマスがトンネルに色々な仕掛けをしていることは間違いないので、発見したからといってやたらに入っていくのは危険だ。こういうことは慎重にやらなければならない。しかし昨日やっとイスラエルに批判的な報道ばかりしてきたイギリスのBBC局すらもやはりこの病院はハマス基地だったようだと認める報道をした。下記はそれを紹介してくれた人のXポスト。

この他にもハマスが人質を連れ去ったジープが病院近くで発見されたり、また数人の人質の遺体が病院付近の民家で発見されたりしている。

これについて、ハマスは単に怪我人を病院に運んだだけだなどと言い訳をしているが、それを本気で信じている人がいるのだから呆れる。

JSF@rockfish31: ガザのシファ病院をイスラエル軍が占領した時に病院側から応戦の発砲が無かったのは事実ですね。病院の敷地内ではハマスとの交戦が無かったんです。そして噂の「地下司令部」は発見されず。

何の証拠にもなってないよね。人質が病気だったので病院に連れて来ましたって言い張られたら話は終わっちゃうし。そもそも病院の地下に要塞があるなら人質はそちらにこっそり連れて行く筈でしょう。病院の玄関から人質を連れて来たら周囲にバレやすいわけですけど、本来は人質の居場所は秘匿したほうが有利な筈で・・・

この人は自分のことをミリオタと言って色々詳しいと自負しているが、彼は戦闘作戦というものをまるで理解していない。例えば何故ハマスはイスラエル軍に応戦しなかったのかということだが、それについて別の人がこんなことを返していた。

ガンまにあ@kByElwGuX26G3dg:ニワカがなに妄想を吐いてるのかな? バンカーキャンプ・バトルキャンプ・ベースキャンプの後に。 司令部が在るのだから、司令部周辺で戦闘が無いのはあたりまえ。 何故ならば、IDFがハマス司令部に接近した頃は。 ハマス司令部は後方に撤退して居る訳ですね。

ガンまにあさんはどうやら軍事専門家らしい(本人がそう言ってるだけで、私は確認のよしはないのだが)「麻生内閣のときに、ソマリアの海賊対策で海洋哨戒機の派遣が決まったでしょう。アレは私のアイデアです。 後F15SJをF15MJに改修する案を最初に言い出したのも私です。」と言っている。

Twitter(X)には色々な専門家がいるからやたらなことは言えないな。ところで人質を治療のために病院に連れて来たとか、全く笑っちゃう言い訳だ。自分らでさんざん虐殺やって人質に大怪我負わせて拉致しておいて治療のために病院に連れて来ただ?いい加減にしろ!堂々と病院の表玄関から入ってきたのも、そこがハマスの基地だからで回りの人間もすべてハマス配下の人間だからだと思えばすべて辻褄があう。基地であるなら人質を隠してこっそり裏口から入れる必要はないからだ。

ミリオタといってもJSFさんはミサイルなど兵器には詳しいが、戦争のやり方には全く疎い。

私はイラク戦争の時もそう思ったのだが、戦争を批判的に言う人に限って戦闘とはどういうものなのか知らない人が多くて驚く。私はとうていミリオタではないし、やり方を知っているとは言えないが、イラク戦争当時数人の元軍人のブログを読んでいた。従軍記者のマイケル・ヨン氏など非常に詳しい記事を書いていたので非常に勉強になった。

いちどイラクに特派員として派遣された日本人記者が当時のヤフー掲示板で、イラクで泊った米軍基地内の宿舎の窓際に立ち、米軍兵たちがなにやらやっているのを見ていたら、兵士らから窓際に立つなと注意されたと言う話をしていた。そしてその記者は「よほど記者に見られては都合のわるいことをしているんだろう」というので、「窓際は敵の狙撃兵に狙われる可能性が高いし、もし爆撃があった場合には窓ガラスの破片が当たって危険だから、戦地では窓際に立たないのが常識なのだ、戦場記者のくせにそんなことも知らないのか」と言ってやったことがある。ド素人の私でも解ることを記者が無知だったのは本当に呆れてしまった。


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国際法による均衡性の原則は双方の犠牲者数とは無関係

ずっとイスラエルは国際法の均等性の原則を違反していると主張している人がいるので、いったいこの均衡性とは何を意味するのか、どういうやり方ならこの原則に違反しないのか疑問に思っていたのだが、今日Xで弁護士でこの問題には精通しているという人のツイートをよんで合点が行った。結論からいうとこの規則ならイスラエルは違反行為をしていない。Captain Allen@CptAllenHistory

普通メディアや一般人が均衡性proportionalityという言葉を使う時、戦争中の敵と味方がお互い相当の武力を使いお互いの犠牲者数も同程度なければならないと解釈する場合が多いが。実はこれは正しい解釈ではない。国際法における均衡性とは個々の軍事作戦が民間人犠牲者の数にみあうほどの軍事価値があるかどうかという均衡性を意味するのだ。

国際法に置いて標的は軍事標的でなくてはならない。だからハマスがしている民間人を故意に狙う行為は明らかに国際法に触れる。反対にイスラエルがやっている軍事標的への攻撃で民間人が巻き添えになる場合は、例え犠牲者の数が多くても必ずしも国際法には触れないのだ。

たとえばハマスの歩兵で大して重要ではない兵士が民家に隠れたとしよう。そしてこの民家には10人の人間が住んでいたとして、もしIDFがこの兵士一人を殺すためにこの民家を破壊して10人の民間人を皆殺しにしてしまった場合は、およそ均衡のとれた作戦とは言えず違法行為である。

病院や学校やモスクなどは通常は標的にしてはいけないことになっているが、そこが敵側の軍事基地として使われている場合にはこれらは軍事標的となる。こうした場所を軍事攻撃に使う行為そのものが国際法に違法するからである。そして民間人が人間の盾として使われている場合は、それらの民間人も軍事標的とみなされ均衡性の原則には違反しない。しかしこれも、これらの施設が軍事的にどれだけ価値のあるものかによっても民間人犠牲者数がそれに見合っているかどうかが問題となる。病院の地下の小規模の武器庫があるだけでは地上に居る何百人という民間人を道ずれに破壊するというのは均衡性に欠けるだろう。しかし反対にそこにロケット発信装置があったりハマスの重要人物の隠れ家があったりすれば同じ数の民間人犠牲者が出たとしても均衡性はあると判断されるわけだ。

キャプテンアレンによると、イスラエル軍(IDF)には軍事弁護士がついており、ひとつひとつの作戦に置いてそれが国際法に違反しないかどうかいちいち審査していると言う。彼等は軍隊の指揮系統の外にいるため、単に上官から命令されたらハンコを押すような立場にはない。これらの弁護士が間違った判断をした場合には後々戦争犯罪者として責任をとらなければならないので、彼等は非常に慎重である。 そしてその判断が非常に難しい場合には最高裁まで行って審査がされるというのだ。

そしてここで覚えておかなければならないのは、冒頭でも述べた通り、イスラエルの犠牲者数とパレスチナ人の犠牲者数は均衡性の原則には無関係であると言うことだ。だからイスラエルでは1400人しか真でないのにガザではすでに一万人以上が死んでいる(ハマスの言葉以外確認のすべはないが)からイスラエルは不均衡な戦争をしているという主張はナンセンスなのだ。

もうひとつ興味深い統計がある。国連の統計によれば一般的な戦争では一人の戦闘員の死に対して9人の民間人が死ぬのだそうだ。であるから民間人の数の多さのみだけで戦争犯罪がおきているかどうかは判断しないことになっている。イスラエルの攻撃によって民間人が死ぬ度にイスラエルは批判されるが、実はイスラエルの攻撃によって犠牲になった民間人の率は、10月7日以前のジニーンで戦闘員ひとりにあたり0.6人だった!IDFによる民間人犠牲者の数は1:9という国際社会の平均を大きくしたまわるだけではなく、IDFは民間人よりも戦闘員をより多く殺しているという計算になる。これは世界的に非常に稀な現象だ。

実際、イスラエルは、メディアによって、政治家によって、そして国連総会によって、ほとんど即座に戦争犯罪の非難を浴びている。イスラエルの具体的な一撃が国際法の枠内に収まるかどうかを判断するには、比例均衡テストを用いなければならないため、分析を提供する者は、民間人への予想される影響と予想される軍事的優位について、イスラエルがその攻撃を実行する前に考慮した事実をすべて把握していなければならない。イスラエルに批判的な即断を下す人が、そのような情報を持っているはずがないのは明らかだ。

イスラエルの空爆直後や空爆中にイスラエルを「戦争犯罪」だと非難するトーキングヘッドを見かけたとしても、それは何が戦争犯罪を構成するかについての国際法上の実際の法的分析ではないことを理解してほしい。それよりも、あなたが目撃しているのは、世論の目から見てイスラエル国家を悪魔化し、委縮させるというハマスの継続的な心理・宣伝戦キャンペーンの一環である可能性の方がはるかに高い。Captain Allen@CptAllenHistory

全くその通りだ。今イスラエルが国際法に違反しているとがなり立てている輩は何も知らずに適当なことを言っているだけなのだ。

キャプテンアレン:ユダヤの歴史とアイデンティティに情熱を燃やす弁護士・歴史家。知識と分析力をもって、あらゆる立場のユダヤ人と好奇心を持つ人々に力を与えたいと願っている。


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なんとこの私がヒラリー・クリントンに100%同意する日が来るとは!

昨日ヒラリー・クリントンが超左翼リベラル朝番組のThe Viewにゲスト出演し、今のイスラエル・ハマス戦争について語っていた。驚いたのはヒラリーの言っていることは100%正しく、私が完全に同意したということ。以前にヒラリーのユダヤ人嫌いは有名だとか書いたが、彼女の発言は私情を挟まない客観的なものだった。

ヒラリーの夫ビル・クリントンが大統領だった頃、キャンプデイビッドでクリントン大統領はイスラエルとPLOの仲介となり和平条約を結ばせようとした。しかし時のPLO代表のアラファトはすべての条件を拒否、話し合いは決裂した。後にヒラリーが国務長官だった頃もオバマ大統領がイスラエルとPLOの和平に務めたが全く話は進まなかった。だからヒラリーはいかにパレスチナが独立圏となるチャンスを自ら放ってきたかを良く知っているわけである。

「覚えてますか?10月6日まで停戦中だったのです。それをハマスが破ったのです。彼等の野蛮な攻撃によって。平和的な民間人を誘拐し殺害し斬首するという非人道的な野蛮さで。停戦中だったのです。それは保たれなかった。なぜならハマスがそれを破る選択をしたからです。」

全くその通りである。今停戦をがなり立てている連中は、中途半端なところで停戦をやればハマスはその時間を使って再編成し、再びイスラエルに攻め入るということを理解していない。停戦は終戦ではないのだ。ハマスが残っている限りこの戦争は永久に続くのである。ハマスは何度でも10月7日のような攻撃をするとはっきり宣言している。

ヒラリーはこれまで如何にハマスが何度も停戦条約を破ってきたか、ガザの地下にトンネルを掘って武器を貯蓄していたかについて語った。そして時期尚早の停戦は危険であると主張した。完璧な発言だ。火の打ちようがない。

TheViewの司会者女性達は皆左翼リベラルで、特にヒラリーに質問を投げかけていた黒人女性はパレスチナ側に居ることは間違いない。ただ、ヒラリーは通常であればこれらの女性達から神を崇めたてられるほど尊敬されている存在である。だから彼女が断固としてイスラエルは国の存続のために戦う権利があると言っているのには重みがある。

ところで人道的支援のために一時休戦すべきではないかという話についても、イスラエル軍は自らの命を危険にさらしながらガザ市民を比較的安全な場所へ誘導している。この間イスラエル軍は戦闘を中断しているのだ。また避難場所にたどり着いた人々に水やその他を供給しているビデオも観た。国際社会はハマスがは発表する出鱈目な犠牲者数をそのまま報道し、パリウッドと呼ばれているパレスチナによるプロパガンダ映像をそのまま流し、あたかも本当の犠牲者であるかのように見せて世論を煽っている。

避難しようとしているガザ市民を狙撃して避難を阻止しようとしているのはハマスの方なのだが、主流メディアはそういうことは完全無視だ。

駐日パレスチナ領事の不思議なツイート

さて、今日はまだ時間があるのでもう一つの話題。(ってビデオ発信じゃないよ)

最近駐日パレスチナの常駐総代表部というアカウントからハマス擁護のデマ発信が相次いでいる。これには公式アカウント特有の青いマークがないので本当にパレスチナ領事のアカウントなのかどうかかなり疑わしいのだが、今日もこんなことをつぶやいていた。

駐日パレスチナ常駐総代表部@PalestineEmb

イスラエルは病院からトンネルも武器も見つけられず、人質は病院の地下にいたという嘘を捏造した。 同軍の兵士はランティシ病院のカレンダーを指差して「テロリストの名前」が書かれた「人質リスト」の「証拠」と言ったが、文字通り土曜日から金曜日までの曜日がアラビア語で書いてあるだけだった。

昨日IDFはIDFが占拠した病院の地下に武器庫があり、地下には人質が一時的に拘留されていた形跡があるというビデオを発表したのだが、このツイートはそれについての話である。これは全く事実無根の内容なのだが、駐日パが引用した元ツイートはこちら。

イスラエルは病院からトンネルも武器も見つけられなかったので、「病院の地下に人質が保管されていた」という新たな嘘をでっち上げた。IDFスポークスマンは、「テロリストの名前」が書かれた「人質リスト」の「証拠」として、ランティシ病院にあったランダムなカレンダーを指摘している。しかし、その「リスト」に書かれているのは、文字通り土曜日から金曜日までの曜日だけである。@Megatron_ron

私は昨日IDF軍が発表したビデオ全編を観たので、このツイートが嘘であることはすぐに解った。先ず編集されていない元ビデオではIDF軍の報道官が病院の地下へ続くトンネルを指摘。地下で見つかった武器弾薬や自爆テロ用のベストやRPGなどを見せていた。そして別の部屋にトイレや台所やソファなどがあるのを指摘。椅子には足元に足かせとなったであろう輪になったロープ。椅子の上には女性の服が置かれていた。また国連からの救援物資の箱の上に哺乳瓶が置かれており下には紙おむつまであり、明らかに人質が居た形跡があった。このツイートは出鱈目ばかりなのだが、今引用しようとしたら早速コミュニティーノートが付けられていた。

発見された手書きの日数表は、病院で使用するカレンダーと異なり、上の部分にアラビア語で「アル・アクサ洪水の戦い23年10月7日」とハマスのテロ実行日とその作戦名が手書きで記されています 参照 x.com/ryan_stracks/s… x.com/idf/status/172… twitter.com/AndreasShrugge…

(日本語) また切り取られていない元の動画では、ハマス幹部の隠れ家が学校の隣にある様子や、病院地下のハマスの部屋、病院の隣に防爆ドアの付いた地下20mのトンネルと病院屋上の太陽光パネルから電線が引き込まれている様子を紹介しています 参照 元のイスラエル軍の動画 x.com/idfonline/stat… 動画の持ち主に事実関係を確認しない引用は、デマの発信元になるため注意が必要です

元ツイ主はわざと動画を切り取っているので確信犯だが、駐日パのアカウント主は事実確認もせずにこんなことをリツイートするのは無責任じゃないか。本当にパレスチナ領事の公式アカウントなのか、かなり疑わしい。

こちらが元の動画。

それと私は不思議なのだが、ハマスはガザ地下に長距離に渡ってトンネルを掘っていた事実を否定していない。それどころかロシアのメディアを招待して動画を撮り、全世界に宣伝しているくらいだ。エジプトでのインタビューでハマスの親玉はガザのトンネルはハマス戦闘員のためにあるとはっきり証言している。それなのに何故トンネルが発見された動画が出てくると、これはデマだのやらせだのと言い訳するのだろうか?ご自慢のトンネルではないのか?


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NHKの記事、親イスラエル国家のアメリカでなにがおきているのか

Tag:世論調査

Twitter(X)でハマスのプロパガンダを流し続けている日本人自称ジャーナリストのツイッタラーさんが紹介していたNHKの記事(親イスラエル国家 アメリカで何が?若者にパレスチナ支持広がる | NHK)NHKがおもしろそうなので読んでみる。

この記事ではアメリカは伝統的にイスラエルを支持してきたが、最近若者の間でパレスチナ支持が増えていることに触れている。強調はカカシ。

なぜ、若い世代はパレスチナを支持する傾向にあるのか。アメリカ世論や選挙に詳しい専門家は次のように指摘します。ジョージ・ワシントン大学 トッド・ベルト教授

「若い世代は差別と人権により敏感で、抑圧される側に共感する傾向が強いのです。イスラエルはパレスチナと比べて不釣り合いな防衛力を持っていて、イスラエルはパレスチナの人たちを不当に迫害していると感じているのです」

10月中旬にCNNなどが行った調査では、次のような結果が出ています。

「ハマスの攻撃に対するイスラエル政府の軍事的対応は正当性があるか」という問いに対し、65歳以上の81%が「完全に正当性がある」と回答しました。

ところが、18歳から34歳の若い世代では「完全に正当性がある」と答えたのは27%にとどまりました。これを踏まえて、バイデン大統領は軌道修正を余儀なくされています。

記事はこうした世論に答えるようにブリンケン国務長官は人道支援のために戦闘を一時休止すべきだと語ったことを指摘している。

この記事には無論書かれていないが、イスラエル軍はちょこちょこと戦闘を休止してガザ市民が安全に避難できる道を確保。ガザ南部で支援物資の供給なども行っている。そういうことをNHKは報道しているのだろうか?

さて、この戦争が長引けば次の選挙にも影響を及ぼすだろうと続くが、それは確かにそうだろう。ここでも記事は先のトッド・ベルト教授の言葉を引用。

「バイデン大統領にとって本当に深刻な試練です。ガザ地区で爆撃や必要な食料が手に入らない状況が続けば、選挙に大きな影響を与えることになるとみられます。戦闘が長引けばバイデン氏の政策が悪かったことの象徴になり、彼に投票しない人が増えるでしょう」

こういうことになったのも、バイデン政権が弱腰だからハマスは今がチャンスとイスラエルを攻撃したのだろう。もし今でもトランプ大統領が政権を握っていたら、ハマスはおとなしくして攻撃の時期を狙っていたことだろう。

何度も書いてきたように、アメリカは民主党も共和党も同じようにイスラエルを支持してきた。だからイスラエル支持は党派は無関係だったはずである。ところが最近、何故か民主党よりも共和党の方がイスラエル支持が強くなっている。トランプ大統領などこれまでで一番親イスラエルの大統領である。

対応が揺れるバイデン大統領に対し、攻勢を強めるのが野党・共和党です。大統領選挙もにらみ、バイデン大統領の対応は“弱腰”だと批判し、イスラエルを支持する姿勢を鮮明にしています。

10月下旬、私たちが向かったのは、ラスベガスで行われた共和党を支持するユダヤ系のロビー団体の会合。アメリカでは、ユダヤ系のロビー団体が、政治家に多額の政治資金を提供しながら、イスラエル寄りの政策をとるよう働きかけています。人口に占める割合が、推計で2%あまりのユダヤ系の人たちが、豊富な資金力を持つロビー団体を通じて、アメリカの外交政策に大きな影響を与えてきたのです。

会合には日本円にしておよそ30万円の参加費を払って、1000人以上の会員が集まっていました。

この会合では共和党の大統候補がほとんど参加しており、共和党の新下院議長マイク・ジョンソン議員らが次々にイスラエル支持を表明した。トランプ大統領も「私が大統領に戻れば、ためらうことなく、無条件で、100%イスラエルを支持する。残虐な行為への報復を行い、ハマスを壊滅させるため全面的に支援する」と発言。

共和党の間ではこの戦争が始まって以来トランプ大統領支持が増えている。はやり中東問題は実績のあるトランプに任せるべきだと感じている人が増えているせいだろう。それとユダヤ系民主党支持者のあいだでも、どちらの候補者が一番イスラエル支持をするかが重点となると言っている有権者もいる。

さてここから先はNHKお得意の偏向報道。若い学生たちを中心にパレスチナ支持運動が広がっているという話のなかで、こうした運動に参加している学生たちがイスラエル支持者たちに脅迫を受けているという内容になっている。

パレスチナを支持する大規模なデモが行われた、ニューヨークにある名門コロンビア大学。デモを主催したパレスチナを支持する学生団体のメンバーによると、衝突の開始以降、日に日に仲間が増え、インスタグラムのフォロワーは5000人も増えたといいます(11月1日時点)。

ところが、このメンバーが取材に応じる条件は「顔も名前も出さない」というものでした。理由を聞くと、パレスチナ支持者の一覧が、名前と顔写真に加え、出身大学などの個人情報つきで掲載されているサイトがあるから不安だというのです。

「私の個人情報を世界中にさらして、見つけられるようにしてやる、といった脅迫を受けています。ネットを武器として使っています。パレスチナ人に対する暴力を正当化しているのと同じ理屈が、この国の人々の反応を引き起こしているのです」

そして広がるヘイトクライムとして6歳児のムスリム男児が気違い男に刺された例をだしている。ユダヤ人も脅迫を受けているという話は一応書いてあるが、気違い男によるモスリム家族攻撃の一件以外に私はモスリムに対するヘイトクライムなど聞いていない。アメリカの主流メディアのパレスチナ支持偏向報道傾向から言って、もしそんなことが他でも起きていたらすぐさまニュースになるはずだ。

しかし反対にユダヤ人差別のヘイトクライムはあちこちで起きている。この記事が書かれた時点ではまだ起きていなかったが、先日南カリフォルニアでユダヤ人男性がパレスチナ支持者にメガホンで殴られて死亡という事件が起きたばかり。

また大学などユダヤ人学生がパ支持学生たちに追いかけまわされて保身のために図書館に立てこもるなどという事件も起きている。NHKが均衡のとれた取材をする気があったなら、ハマス支持の学生だけでなく、学校へいくのにも身の危険を感じているユダヤ人学生も取材すべきだったのではないか?


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イスラエルは植民地政策やアパルトヘイトを実施している国際法に違反するならず者国家、という神話

元々イスラエルに憎悪を持っている人たちは別として、欧米諸国や日本ではイスラエルに関して誤った見解を持っている人が多いのは仕方ないことだと思う。しかしここ数週間Twitter(X)を読んでいて日本人でもこの問題に非常に詳しい人が結構いること、しかも専門家と言われる東大の大先生方なんかよりもずっと博学で洞察力のある人たちが多くいることを知って非常に感動している。そのなかのおひとりミルトスさんのノート(「パレスチナ問題」を考える際に押さえておきたいポイント|ミルトス (note.com)「パレスチナ問題」を考える際に押さえておきたいポイント|ミルトス (note.com))を紹介したい。彼のプロファイルは下記の通り。

東京都足立区にある出版社ミルトスです。イスラエル、ユダヤ、中東、聖書、ヘブライ語などに関連する書籍を出版しています。https://myrtos.co.jp/

先ずノートの目次を見てみよう。

  1. パレスチナ難民問題の背景
  2. 過疎地パレスチナ
  3. 増加したアラブ人口
  4. 難民定義の問題点
  5. 領土問題の捉え方
  6. 1. シオニズムは植民地主義か
  7. 2. 西岸地区の法的な帰属
  8. 3. 入植活動は国際法違反か
  9. イスラエル国防軍の対応
  10. ガザの戦闘員と非戦闘員の関係

どれも非常に興味深い内容で、これはイスラエルとパレスチナについて学びたい人は是非とも押さえておきたいポイントだ。しかし今日は最初の見出しにもあるようにイスラエルが植民地政策をとっておりアパルトヘイト国家であり国際法に違反しているという三つの点に焦点をあてたいと思う。

以下引用

1. シオニズムは植民地主義か

 一般的に「植民地主義」と言うとき、次の3つの特徴がある。

 ①宗主国、つまり郷土が別の場所にある。
 ②入植した地とは歴史的に関係がない
 ③入植地を搾取し、その富を宗主国に持ち帰る。

 これらがシオニズムにあてはまるかというと、

  • ①ユダヤ人に宗主国はなく
  • ②イスラエルの地との歴史的関係は現存する他のどの民族よりも古く、そして、
  • ③入植地を搾取するどころかユダヤ人の開拓が発展と余剰を生み、アラブ人を含むより多くの移民流入を可能にした

従って、どの特徴にも当てはまらない。実際、シオニスト会議がウガンダ案を否決(つまり歴史的関係のあるイスラエルの地にしか帰還するつもりはないと決議)した時点で、シオニズムが植民地主義ではないことを表明したことになる。

6.1.イスラエルはアパルトヘイト国?

 イスラエルは、南アフリカのような「アパルトヘイト国家」だという主張をよく見かける。逆説的ながら、仮にイスラエルが南アフリカのような人種差別政策を実行していたなら、パレスチナ人による市営バスやレストランでの自爆・殺傷テロは起こらなかっただろう。アパルトヘイト国家では出自別のバスやレストランを使用しなければならず、パレスチナ人はユダヤ人が使うバスやレストランには入れないことになるからだ。

 また、イスラエルにはアラブ系の大学教授国会議員最高裁判事がいることも、この紛争の本質人種差別ではないことを裏付けている。なおパレスチナ民族運動は、南アフリカのアフリカ民族会議の目標とは異なり、イスラエルの市民権獲得を望んではいない。と言うのも、市民権獲得はイスラエル国の正当性を承認することになるからだ。同運動が市民権獲得を拒否していること自体、イスラエルがアパルトヘイト国家でないことを意味している。

8.3. 入植活動は国際法違反か

 西岸地区のユダヤ人入植活動は国際法違反と言われることがある。その根拠としてジュネーヴ第4条約の第49条が示されるが、実はこの条項は占領地への強制移住に関するもので、国民が自らの意志で集落を築く入植活動には本来該当しない。同条項は、第二次大戦中にドイツ、ソ連、ウクライナ、ポーランド、ハンガリーの住民が経験したような強制移住が繰り返されないために定められたからだ。

アラブ側はこの条項をイスラエルの入植活動に当てはまるよう巧みに解釈して、ロビー活動によって国連や国際刑事裁判所などに普及させた経緯がある。この解釈の問題は、その正当性を厳密に検証することなく用いていること、およびユダヤ人にだけ適用されていることだ。自発的な入植活動は、例えば北キプロスを占領したトルコ、レバノンを侵攻したシリア、西サハラを領有したモロッコの国民がそれぞれの地域で行なっているが、この解釈が用いられたことは一度もない。そもそも、占領地に関する条項を「係争中の地域」である西岸地区に適用すること自体に問題がある

ーーー引用終わりーーー

Twitter(X)でイスラエルの入植行為は継続的に長年にわたってなされており、これは国際法違反であるからハマスの蛮行よりも罪が重いなどというバカげたことを言っている人がいた。こういう人は口で何と言おうと本心はユダヤ人憎しの偏見で話しており、なんとかイスラエルを悪者にしようと必死なので議論は無駄な行為だ。しかし上記のことを良く弁えておくと、のちのちイスラエルは~と言い出す人たちとの議論には役に立つだろう。

カウボーイが教える「イスラエルがパレスチナの土地を奪った」と主張する人に返す言葉

これに関連して先日面白い動画を見つけたのでその内容をちょっと紹介する。

1500人近いイスラエル人が襲撃された地域は酪農地だったが、ハマスやそれに混じってやってきたガザの民間人が農園を荒らし家畜を盗んでいた。そこでアメリカのオクラホマやアーケンサス州が酪農のプロのカウボーイたちがイスラエルに助っ人に出向いた。そのカウボーイの一人がイスラエルはパレスチナの土地を奪ったという人にどう対応すればよいかという教えを説いているので引用しよう。

読者諸氏もよくご存じの通り、パレスチナ人などという民族はイスラエルが建国されるまで存在しなかった。あの土地にはユダヤ人や多種のアラブ人が住んでいたが、イスラエル建国直後アラブ連合軍がイスラエルに攻め入り、戦乱に巻き込まれたくないアラブ人の多くが一時的に避難した。しかしイスラエルが勝ってしまったので避難したアラブ人は帰ってこれなくなり、彼等は難民となってしまったわけだが、アラブ諸国は彼等をパレスチナ難民と呼び、イスラエルに問題を起こすために、イスラエルによって土地を追われた可哀そうな民族という建前で残されたのだ。

だから今度誰かがイスラエルは違法にパレスチナの土地に居座っているのだという人がいたら、いくつかこんな質問をしてみようとカウボーイは言う。

  • パレスチナ国家が設立されたのは西暦何年のことですか?
  • パレスチナの国境はどこまでで、何時失くなったのですか?
  • パレスチナの通貨は何だったのですか?何故どの歴史にも残っていないのですか?
  • アラファトの前のパレスチナのリーダーは誰ですか?

ところで話はちょっと変わるが、この間ロンドンで親パレスチナの行進に参加していたイギリス人大学生二人が街角でこんなインタビューを受けていた。

質問「10月7日にハマスがイスラエルに侵略した際、あなたの最初の感想はどのようなものでしたか?」

女学生1「え?そんなことしてないでしょ?したの?ハマスが?」

女学生2「してないんじゃないの?このことについて良く知らないから、私にはその質問に答える資格はないと思う。」

おいおいおい、イスラエルが何故ガザに侵攻しているのか知らないで何に抗議してるんだ?全く近頃の大学生はしょうがないな。実はこのような学生は珍しくない。ヒジャブを被ったムスリム女性や髭面のムスリム男性のようにあからさまにイスラエルを憎んでいる人は別として、ごく普通のイギリス人やアメリカ人が街角に貼られたイスラエルの拉致被害者のポスターを剥がす理由を聞いてみると、「これはイスラエルがでっちあげたプロパガンダだ」とか「これは実在人物ではなくAIの写真だ」とか「ハマスは人質などとっていない」とか平気でいう人がいるのだ。ハマスは10月7日の攻撃を誇らしく思い自慢げに自分らでソーシャルメディアに掲載したくらいなのだ。それなのにこれらの人びとはそうした事実を全くしらないのである。

しかし知らずにイスラエルが悪いと思い込んでいるのだとしたらまだ希望はある。つまりメディアがきちんと真実を報道すればいいのである。しつこいくらいに10月7日の悲劇を報道し続けるのだ。女子供が凌辱した上に焼き殺されたり拉致されたりしたこと。男たちは首をはねられた手足をもぎ取られたり首をはねられたりしたこと、赤ん坊がオーブンで焼かれたこと、妊婦の腹がかっさばられて退治の首をはねられたこと。などなどなどを何度も繰り返して報道すればいいのだ。そうしたら今イスラエルが一方的に悪いと思っているひとたちもハマスの極悪さをしることになるだろう。

毎日のようにガザでがれきの下で下敷きになる子供の写真ばかり報道していないで、イスラエルの学校や病院に撃ち込まれているハマスのロケット弾の話をちゃんと報道しろ。そうすればほとんどの人はハマス支持などしないはずだ。


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アメリカ主流メディアのカメラマンはハマスメンバーだった?

先日Honest ReportingというアカウントがAPやCNNやロイターのカメラマンがハマスによる10月7日の虐殺行為に加担していたとして写真を何枚か暴露した。ハマスに拉致される女性の写真を撮ってる主流メディアのフォトグラファーたち。

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10月7日の映像が沢山あるのは、ハマスのテロリストどもが自慢げに自分らの悪行を撮影していたからだが、そのほかに実は西側メディアに雇われていたプロのカメラマンも混じっていたとこの記事は報じている。これらのカメラマンはガザに拠点を置くアソシエテドプレス(AP)やロイターやCNNと契約していたというのだ。もしそうだとすれば、彼等は事前にテロが起きることを知っていたことになり非常な問題だ。

APの写真提供者として名前を連ねているのはHassan Eslaiah, Yousef Masoud, Ali Mahmud, そして Hatem Ali。CNNと契約しているEslaiah(エスライア)は当日ガザからイスラエル領のキビツクファーアザKibbutz Kfar Azza)にはいりイスラエル軍の燃えている戦車を撮影している。エスライアは当日Xの自分のアカウントにイスラエル軍の戦車の前に立っている自撮り写真を掲載していた(今は削除されている)エスライアは記者のベストもヘルメットも被っていなかった。彼はアラビア語で「ガザ入植地の内部から生放送」と書いていた。

この記事の発表後すぐにエスライアがハマスのリーダーで10月7日のテロ攻撃の首謀者であるYahya Sinwarと並んで撮った写真も見つかっている。

ニューヨークタイムスと契約しているYousef Masoudもテロリストたちがイスラエル領内に入った時点で戦車の写真を何枚も撮っている。

Ali Mahmud と Hatem Ali はドイツ人女性が拉致された瞬間の写真を撮っていた。マフムッドはハマスが人々を拉致する様子を幾枚も撮影している。

現場からの写真を起用したロイターの記事。

この記事が公開されてから、APは事前にテロ攻撃があるという情報を得た事実はないと主張している。しかし記事のなかでは彼等が知っていたとは書かれていない。APは11月9日の時点で彼との契約は打ち切ったと発表している。

イスラエル首相官邸のパブリック・ディプロマシー総局は声明を発表し、ハマスの残虐行為を報道するジャーナリストを “人道に対する罪の共犯者 “とレッテルを貼り、その現象を “厳しく “見ていると述べた。声明はさらに、イスラエル政府報道局が、関連メディア各社に説明と「早急な対応」を求める公式の訴状を送ったと付け加えた。

エルサレム・ジャーナリスト協会は、関連する国際メディアに対し、この暴露から生じた疑問について徹底的な調査を開始するよう求めている、

拙ブログを昔からお読みくださってる聡明なる読者諸氏はすでにご存じのことだが、ジャーナリストを送り込むには危険すぎる場所や、また地元民でないと入れない場所などからの取材は、メディアは地元に通じたストリンガーと呼ばれる地元民に外注することがある。しかし地元に通じているだけに、ストリンガー達の素性も怪しいことが多いのだ。

下記は2006年にイラクにおいてAPが雇ったストリンガーに関する話。あまりにも昔の話なので元のリンクは剥がれているが、拙ブログで記録しておいたので引用する。

APのカメラマンとして賞までとったことのあるイラク人、ビラル・フセインという男がテロリストとしてアメリカ軍に取り押さえられた話は、去年の暮れ頃ここでも紹介した
彼はアメリカの記者の代わりに現地で取材をする所謂(いわゆる)ストリンガーだが、彼が撮ったテロリストの写真は、どう考えてもテロリストの協力を得て撮ったものが多々あった。フセインは去年アメリカ軍に逮捕されテロリストとしてイラクで拘束されている。(米軍、APのストリンガーを正式にテロリストとして起訴 – Scarecrow in the Strawberry Field (biglizards.net)2006年11月20日)

こういうことは珍しくもなんともないので今更驚きはしない。


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