イスラエルはさっさとハマス退治をおわらせるべき、「米国、イスラエルへの不支持が支持上回る ガザの戦闘めぐる世論調査」

Tag: 世論調査

アップデート:3月29日午後 ハーバード・ハリス調査ではアメリカ有権者の82%が未だイスラエルのガザ軍事行動を支持しているとある。詳細は後記参照

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3月29日午前現在の記事

反イスラエルの自称ジャーナリストの曽我太一がうれしそうにこの世論調査をXで紹介していた。下記は朝日新聞の記事。

 パレスチナ自治区ガザでの戦闘をめぐり、イスラエルを擁護してきた米国で、国内世論がイスラエルへの反発を強めている。米ギャラップ社が27日に発表した世論調査では、イスラエルの軍事行動への不支持の割合が55%に達した。バイデン米大統領は難しいかじ取りを迫られている。

 同社が今月1~20日に全米の約1千人に世論調査を実施。このガザでのイスラエルの軍事行動を不支持とする割合は、11月の前回調査から10ポイント増加し、不支持が支持を逆転した。

 党派別の不支持の割合は、民主党支持層で75%、無党派層でも60%に達しており、11月に大統領選を控えるバイデン氏にとって看過できない状況になっている。

米国はこれまで、イスラム組織ハマスの奇襲攻撃を受けたイスラエルの自衛権を擁護し、恒久的な停戦はハマスを利するとの主張に寄り添ってきた。しかし、25日の国連安全保障理事会では、ラマダン(断食月)中の即時停戦を求める決議について拒否権を使わずに棄権し、採択を容認。イスラエルのネタニヤフ首相が予定していたワシントンへの代表団派遣の中止を表明するなど反発を招いた。

 ジャンピエール米大統領報道官は27日、中止になっていたイスラエル政府高官の米国訪問に向けて協議を再開したことを表明。訪米が実現した場合の両政府間の会談は、ネタニヤフ政権が「米国の支援がなくても実行する」と主張しているガザ南部ラファでの地上作戦が議題になるとの見通しを示した。(エルサレム=宋光祐)

なぜかこの記事では共和党による支持率が載っていないので、情報源のギャロップ社の記事を読んでみた。

イスラエルによるガザにおける軍事行動を支持するか?

11月 20233月 2024
% 支持する50%36%
% 支持しない45%55%
% 意見無し4%9%

確かに全般的に支持しないが増えている。その支持率の内訳なのだが、この戦争を注意深く追っている、やや詳しくおっている、あまり詳しく追っていないと答えた回答者別にみてみると、戦争の状況を詳しく追っている人ほど支持率は高い。

イスラエルのガザ軍事行動について支持する支持しない意見無し
詳しく追っている43%55%
やや詳しく追っている37%56%7%
あまり詳しく追っていない27%54%19%

党派別に見てみると、共和党はまだ支持するが支持しないを上回っている。

党派別支持率2023年11月2024年3月
共和党支持71%(不支持23%)支持64%(不支持30%)
民主党支持36%(不支持63%)支持18%(不支持75%)
無所属支持47%(不支持48%)支持29%(不支持60%)

民主党内部ではバイデン政権による中東政策の支持率はなんと27%という低さ。しかしバイデン政権への全体的支持率は40%とまあまあの数値なので、そんなに気にする必要はないのではないかと思う。

思うにアメリカ人はイスラエルの戦争を支持しないというより、長引く戦争に嫌気がさしているんだろう。同じ世論調査をウクライナについてやってみれば同じような結果が出るはずだ。何故かと言えば、戦争が長引けば長引くほどアメリカからの支援金が増えていくわけで、それを払うのは我々アメリカ市民だからである。アメリカ国内は今違法移民の問題で大変なことになっている。インフレも歯止めが効かない状態だ。それなのに何故アメリカが必死になって外国の戦争を応援しなくちゃならないのか、と思うのは当然のことだ。

私は他人事だから言えるのだが、イスラエルはハマスによる人質返還など、もう望がないものと諦めた方がいい。人質が返ってくるためにはイスラエルが奪回するよりほかにない。ハマスは絶対に降参しない。以前にも書いた通り、ハマスは降参さえしなければ、リーダーたちの一人でも生き延びることで勝利宣言が出来るからだ。だからイスラエルはハマスリーダーの最後の一人まで退治するなり逮捕するなりしなければならない。国連条令などどうでもいい。イスラエルは何をやってもやらなくても国際社会から責められる。老いぼれ爺のバイデンなんぞ何の役にもたたない。だったらさっさとラファへ侵攻しハマス退治を終結することに努力すべきであり、停戦交渉などして時間を無駄にすべきではない。

ハマスはこの戦争を長引かせることによって、国際社会の同情を買おうとしている。イスラエルはその手に乗ってはいけない。

ところでバイデン大統領は選挙に向けて中東政策を変えようとしているようだが、実はそんな必要は全くない。何故ならイスラエルを支持しない民主党有権者が至上もっともイスラエルに友好的な大統領だったトランプを支持するはずがないからである。民主党がバイデンに怒ったからといって、バイデンに投票を渋れば、よりイスラエルに友好的な大統領が選ばれてしまう。そんなばかなことを民主党有権者たちがするはずがない。バイデンはイスラエルの邪魔をせずに、この戦争が早急に終結する方向に努めるべきである。

アップデート:3月29日午後

ブレイトバートの記事: 3月27日に発表されたハーバード・ハリス社の新しい世論調査によると、アメリカの有権者のイスラエル支持は依然として強く、79%がガザ紛争が続くハマスよりもユダヤ国家を支持しており、2月以来ほとんど変わっていない。

ブライトバート・ニュースが当時報じたように、2月のハーバード・ハリス世論調査では、アメリカの有権者の82%がハマスよりもイスラエルを支持していた。登録有権者2,111人を対象に実施された世論調査では、3月の数字は79%とわずかな減少にとどまっている。

また、3月の世論調査では、アメリカ人有権者のほぼ3分の2にあたる63%が、ガザでの停戦を “すべての人質が解放され、ハマスが(政権から)排除された後 “にしか支持しなかった。2月の調査では、この意見は67%であった。


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イスラエル領の歴史的変化(忘備録)

Tag:イスラエルの歴史

常に話題になるので、今後質問された時のためにXでErected Official@OfficialErectedさんがまとめてくれたイスラエル・パレスチナ紛争の歴史を記載しておく。(転載はご了承済み)

1947年: イギリス領パレスチナ地区をイスラエル、ヨルダン、エジプト、レバノンの間で分ける案が国連で採択 1948-49年: イスラエルが建国と同時に反発したアラブ連盟軍(エジプト、ヨルダン、シリア、イラク)がイスラエルを攻め、返討ちにされ、領土を失う。 1949年: 地区の難民支援としてUNRWA設立。

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1956-57年: 航路として重要なスエズ運河をエジプトが国有化するとの宣言に反発してイギリスーフランスーイスラエル連合がエジプトに侵攻、スエズ運河まで占領するも、国際社会に非難され、最終的に撤退。地図上の変化は無し。

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1973年: ヨム・キプールの日にアラブ諸国(エジプト、シリア、イラク、ヨルダン)からの奇襲を受け、苦戦を強いられるが停戦した際にはイスラエルが占領区を増やしていた。

1987年: 第一次インティファーダの勃発。イスラエルとテロ組織の小競り合いやイスラエル人とパレスチナ人の犯罪などをきっかけにパレスチナ解放機構(PLO)とイスラエル政府の間で緊張が高まる。パレスチナ人による攻撃はエスカレートしていき、爆薬を使った攻撃が頻発するようになる。

1993年: 周辺諸国で紛争を繰り返して来たパレスチナ解放機構(PLO)とイスラエルとの間で相互承認がなされ、オスロ合意Iが署名さる。1. 西岸・ガザ地区で5年間の暫定自治、2. 国連安保理決議に基づくパレスチナ最終地位交渉、3. 暫定自治開始後3年以内に、エルサレムの帰属、パレスチナ難民、国境等の問題を含む最終的地位交渉開始

1994年: オスロ合意に基づき、イスラエルは西岸・ガザ地区から撤退。PLOは暫定自治政府(PA)を設立。一方で、原理主義組織であるハマスやイスラム聖戦はオスロ合意を拒否、イスラエルへのテロ攻撃を続ける。相次ぐテロ攻撃によりイスラエル国内でPAに対する不信感が高まり、和平交渉は停滞。1999年に暫定自治期限が終了する。

2000年: 第二次インティファーダの勃発。衝突はガザ、西岸の全域に広がった。 2002年: イスラエル政府はテロリストの侵入を阻止するため、西岸地区に壁の建設を決定。

2005年: アッバースPA大統領がハマス等の諸派との対話、治安情勢に一定の成果を上げた結果、イスラエルとPAの双方が軍事活動と暴力の停止を宣言し、西岸6都市の移譲、パレスチナ人拘禁者900名の釈放等が合意された。

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Big Lizard’s wife(カカシ姐さん)@biglizardswife

参考にしたいのでこちらのスレッドを私のブログで転載してもいいですか?

Erected Official@OfficialErected

どうぞ使って下さい!


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「イスラエル軍、救援物資を待つガザ民の列に発砲、100人以上が死亡か」というデマを無責任に報道するアメリカメディア

アップデートあり

見出しの通り、昨日アメリカの主流メディアが一斉にイスラエル軍が救援物資を取りに来たガザ民に発砲したというニュースを流した。下記はロイター通信から。支援物資待つガザ市民に発砲か、100人超死亡との情報 イスラエル側は異議(ロイター) – Yahoo!ニュース.

支援物資待つガザ市民に発砲か、100人超死亡との情報 イスラエル側は異議

パレスチナ自治区ガザの保健当局によると29日、援助物資を待つ市民100人超がイスラエル軍の砲撃を受けて死亡した。 これはロイターが入手した映像。ロバの荷車に遺体や負傷者を乗せて搬送する様子が映っている。

ホワイトハウスは「深刻な事案」だと表明。米国家安全保障会議は「罪のない人々の命が失われたことを悼み、罪のないパレスチナ人が家族を養おうと努めているガザで悲惨な人道状況があることを認識している」との声明を発表した。 パレスチナ保健当局によると、1度による攻撃の死者数としてはここ数週間で最大規模。また約5カ月にわたる紛争による犠牲者は3万人を超えた。

医療関係者は、この砲撃による負傷者の多さや傷の程度に対応することができなかったと述べた。数十人の負傷者は、イスラエルの襲撃を受け機能の大部分が停止したアルシファ病院へ搬送された。 別の映像には、物資搬送用だとするトラックに遺体や負傷者が積み上げられる様子が映っている。ロイターは撮影場所を確認したが、撮影日時は不明。 国連のグリフィス事務次長(人道問題担当)は死傷者数の報告に「がくぜんとしている」と述べた。 ガザ市のカマル・アドワン病院にいたこちらの男性は、犠牲になった人々は援助物資がナブルシ地区に到着すると聞いて、そこへ向かっていたと証言した。「その4―5分後、イスラエルの戦車が現れて私たちは驚いた。戦車は無差別に発砲した。その直後、私たちが目にしたのは、殉教者と負傷者が無秩序に地面に散乱している光景だった。

これは、子どもたちのために食料を調達しに行って負傷した私の兄だ」 ガザ北部への物資搬送はまれで、混乱を伴う。戦闘が活発な地域を通過して、国連によると多くの人が飢えに苦しむ地域へと運ばれる。 イスラエルは、29日の事件の死者数に異議を唱えている。イスラエル軍は、援助トラックの周りに集まる人々を写したというこの映像を公開した。軍当局者によれば、数十人が踏みつけられたり轢かれたりして死傷したとしている。またトラックに押し寄せた人々の一部が、戦車を含む軍の車両に近づき、イスラエル軍は発砲したとしている。 バイデン米大統領は、戦闘休止に向けた協議を複雑にする公算が大きいという認識を示した。 イスラム組織ハマスは声明で、今回の砲撃は休戦と人質解放に向けた交渉の失敗につながりかねないと警告した。

冒頭から「パレスチナ自治区ガザの保健当局によると」とあるので、もうこの時点で事実はかなりの眉唾物だと判断できる。ただこの記事は最後の方でイスラエル軍の言い分も載せているのでまだいい方なのだが、それでもこれでは救援物資の配給を辛抱強列に並んで待っていたガザ民に向けて、何故かイスラエル軍が一方的に発砲し100人以上が犠牲になったというふうに受け取れる。イスラエル軍側の公式発表を聞く前に、まずこれが現実的な状況かどうか考えてもらいたい。

イスラエルはわざわざ何十台という救援物資をガザ内に送り込み人道回廊まで設け、輸送車の行列に護衛までつけている。にもかかわらず、それを大人しく受け取りに来た群衆に向かって戦車で発砲する?何のために?イスラエルがガザ民を大量に殺害したいなら、救援物資の配給を許可せずガザ民を兵糧攻めにすればいいだけのことだ。なんでわざわざ輸送トラックを調達したりするのだ?

考えの足りない人は、救援物資を送り込まないと国際社会か批判されるからだなどと言ってるが、一旦ガザに入れたトラック行列に集まるガザ民に発砲する方がよっぽども国際社会からの非難を浴びるだろう、現にハマスのプロパガンダを国際メディアが妄信していることからも解るように。

ではイスラエル軍の公式発表を聞いてみよう。下記はIDF Spokesperson RAdm. Daniel Hagariの発表である。例によって私による乱暴な翻訳なのであしからず。

今朝30台の救援トラックを人道的救援の一貫としてガザ北部住民のために輸送した。この支援物資はエジプトから来たものである。この物資はイスラエルのカレムシャロムで検査を受けた後、民間の運送業者によって輸送された。

この貴重な物資はガザ民のところへ行く途中だったところ、何千というガザ民がトラックの列に殺到した。何人かが暴力的に他の人を押し倒したり踏みつけたりし、救援物資を強奪し始めた。この不幸な事件によって、何十人というガザ市民が殺されたり負傷したりした。

ここに事実を記す。午前4時40分最初の人道トラックの列が我々が警備をしている人道回廊を登り始めた。そう、IDFは救援物資の行列がガザ北部の目的地に無事到着するために人道回廊の確保をしていた。我々の戦車は行列を警護するために出動していた。我々のUAV(ドローン)は上空から現場の明確の状況を兵士らに知らせるために出動していた。この人道的作戦の最中、午前4時45分、群衆が行列を待ち伏せし行列は止った。2:07ビデオでも解るように、戦車は行列を守るために居た。

イスラエル兵は平和に群衆を解散させるために何発か空に向けて警報射撃を行った。しかし数百人が数千人へと膨れ上がり、手に負えない状態になった。戦車隊の司令官はその場にいたガザ民に危害が及ばぬよう撤退を決断した。2:42ビデオでも解るように彼等は非常に気を付けて後退を始めた。軍人として言わせてもらうなら、これは非常に安全を保った後退である。彼等は自分達の命を危険にさらしながらも群衆に発砲することはなかった。

イスラエル防衛軍は作戦規約と国際法に乗っ取って行動した。IDFは救援物資行列に向かって攻撃していない。繰り返す。IDFの攻撃は救援物資行列に向かって攻撃していない。それどころか、IDFは人道作戦を行っておりガザ北部の人びとに届くように、人道回廊を守り救援物資が目的地に無事到着するように警護していたのだ。我々はこのような人道作戦を過去四晩に渡り問題なく行って来た。このような事件は初めてのことだ。

この救援物資はイスラエルによってガザ民のために調整されたものである。我々は救援物資がガザの人びとに届くことを望んでいる。我々はこれを実現するために日夜働いている。イスラエルは物資がガザに入ることに何の規制もしていない。我々は人道団体や国際社会と協力して、ガザ内部の配給問題に取り組んでいる。今朝救援物資は無事ガザ北部に到着した。これに対してIDFの攻撃は一切なかった。繰り返す。この物資に対するIDFの攻撃はなかった。我々は物資を守るためにそこに居たのだ。なぜなら我々の戦争はハマスとの闘いであり、ガザ民との闘いではないからだ。

我々は我々が始めたのでも、求めていたわけでもない戦争の中にいる。ハマスがこの戦争を始めたのだ。10月7日にイスラエル市民を大虐殺し拉致した時に。そしてハマスはガザにもどりガザ市民の後ろに隠れている。彼等を人間の盾として使っている。我々は無実のガザの人びとの苦しみを理解している。であるから我々は人道努力を拡大しようとしている。そのために我々は今朝のような人道作戦をおこなっているのである。

先ず、この救援物資トラックはこのトラックに押し寄せた群衆のためのものではなかったということ。これらはガザ北部の住民に届けるためのものだった。つまりそこに居た群衆は救援物資を受け取るために待っていたのではなく、輸送中の救援物資トラックを襲撃して物資を略奪するために集まったのである。

しかも報道官の見せたビデオでも解るように、群衆の数は数百人ではなく数千人にも及んだのだ。このような群衆が一気に攻めて来たにもかかわらず、群衆に向かって発砲しなかったイスラエル軍の自制力は大したものだ。私はこの状況で、もし本当にIDFが群衆に発砲したとしても完全なる正当防衛だと思う。しかしIDFの発表によれば、イスラエル軍はそれすらもしていないのである。ただ一つ認めていることは、空に向かって威嚇射撃をしたこと。この発表では含まれていないが、別の動画では威嚇してもさらに前進してくる群衆の足元を撃ったという発言もあった。

こちらのNBCの報道は本当にひどい。のっけから救援物資を待っていた人々に向かってイスラエル軍の戦車が発砲したと断言している。

しかしNBCの記者がその場に居たと言いながら、実際に戦車が群衆に向けて発砲した映像がない。また戦車やIDF兵士の発砲によって散り散りに逃げ惑う人々の映像もないのだ。わざわざ現場に行きながら、こんないい加減な報道があるか?

我々はこれまでにいくつもハマスが救援物資を運ぶトラックを乗っ取ったビデオを見てきている。もし本当にイスラエル軍が群衆に発砲したというなら、その証拠動画があるはずだ。背後に銃声が聞こえるような動画が出てきてもよさそうなものである。

だいたい救援物資輸送トラックを警護しているイスラエルが、救援物資をもらうために待っている群衆に発砲するという不思議な状況を誰か説明してもらいたい。救援物資はガザ民のためにあるのだ。イスラエル軍はそのために危険を冒してトラック輸送の警護に当たっているのだ。なのに何故そんなことをするのだ?

下記は現場の様子。背後に銃声も戦車の発砲の音も聞こえない。人々が逃げ惑う様子もない。

ハマスがこの事件を大々的に訴えている理由は明白だ。ハマスはすでに完全に追い詰められている。残された最後の砦はラファだけである。もしラファが落ちればハマスは終わりだ。シンワルは重々それを理解している。だからこそ、今の時点で世界中がイスラエルを攻撃し、イスラエルに国際的圧力をかけてラファ攻撃を止めさせようと必死なのだ。

だがそれはうまくいかないだろう。イスラエルは散々国連や国際社会から非難されながらもここまで作戦を遂行してきた。ここまで来て、ラファ落日を目の前に戦闘を止めるなどという愚かなことはしないだろう。そんなことをしたらこれまでの苦労が水の泡となってしまうからだ。

アラブ諸国が考える戦争の勝利は我々の考えるものとは全く違う。彼等はどれだけの戦闘で惨敗し領土を失くしどれだけの民が犠牲になったとしても、政権の首領が囚われの身とならず生き延びることができれば、それこそが勝利なのである。ここでイスラエルがラファ攻撃をせず、ラファに籠城した数千人のハマスが生き延びることが出来れば、イスラエルのような強硬な軍隊を相手に勇敢に戦って勝ったとしてハマスの拍が上がり、今後も支持者が増え国連からの同情支援金がどんどん集まりめでたしめでたしとなり、ガザ復興ならぬハマストンネル復興が始まるのである。そんなことになったらイスラエルにとっては元の木阿弥である。何百人ものイスラエル兵を犠牲にし多額の予算をつぎ込んで戦った意味がなくなるのだ。そんなことをイスラエルが許すはずがない。ここまで来たら最後までやり遂げなければならないのだ。

だからハマスがどうわめこうと、マスメディアがどう騒ごうと、バイデン爺が何を言おうと、この戦争はハマス殲滅が完了するまで終わらないのである。そのことに世界はいい加減気付くべきだ。

アップデート:3/1/24現在

ガザでの仕事を終えてエジプトへ帰ったトラック運転手たちの証言。

声1:みんな、国境を超えるな。パレスチナ人たちは俺たちのトラックを全部破壊した。奴らが犯したダメージが良く見えるだろう。奴らは岩を投げて窓を割った。これが仲間の運転手の血だよ。

声2:奴らが俺たちのトラックに何がしたか見えるか?運転手は重症を負って帰ってきた。見てみろよ!これがガザの奴らの祖業だよ。俺たちが祈ってやった人たちの。もうやめろ。奴らには今起きてる以上の罰がふさわしい。


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IDFガザ帰還兵たちが語る想像を絶する異世界

ガザでの出動任期を終えたIDF兵士たちが続々イスラエルに帰還しているが、それらの兵士がガザでの体験を色々話しているのをXで見かけるようになった。彼等の話を聞くにつけ、私たちはガザ内部の生活についてほとんど何も知らなかったのだなとつくづく思う。

我々はガザがパレスチナ難民キャンプという名前や「天井のない牢獄」などという言葉に騙されて、多くの難民が世界一人口密度の高い狭い場所に押し込められているという嘘を長い間信じ込まされてきた。しかし実態は全く違っていた。

実はガザ市は牢獄どころか近代的な大都市であり、高級タワマンや豪邸や高級ショッピングモールなどがあり、道路も整備されており、海岸沿いは豪華なリゾートだった。ガザへ入った兵士たちが口々に言うのは、一般住宅にはどこの家でも高価な家電や家具があり、普通のイスラエル人よりもずっと贅沢な暮らしぶりだったという。

さて、では本日はガザから帰還した友達の兵士から聞いたという話をヒラル・フルドという人が紹介していたので、こちらで紹介しよう。無論これは又聞きなのでどこまで本当か解らないが、一応こんな話もあるということでご了承願いたい。

著者はHillel Fuld@HilzFuld。本人のプロフィールによるとイスラエル在住イスラエル人。誇り高きシオニスト。ユダヤ人、グローバル・スピーカー(50都市以上)、テック・コラムニスト(TC、Inc、VB、FastCo)/アドバイザー(グーグル、マイクロソフト、オラクル)、5人の父親。

ヒラルの友達はガザの三つの基地に言ったという。「基地ってどういう意味」と聞くと、普通に武器や施設のある軍事基地で障害物レースの運動場や射撃場などを含め色々な設備が整っていたと言う。そしてこういう基地がガザのいたるところにあった。一メートルごとにトンネルの出口があった。ガザは本当にトンネルで覆われていた。言ってみればガザは地下と地上の二重構造になっているのだ。

すべての家に武器があった。民家のどの家にもだ。ハマステロリストは制服を着ない。だから殺されたら民間人が殺されたと言うのである。ハマスが民間人をどんなふうに頻繁に人間の盾として利用しているかといえば、テロリストは右手に持った銃でIDF兵士に発砲する傍ら、左手で老女と手をつないでいたりするのだ。それが彼等が一番好むやり方だ。その友達はガザで全くの無実の市民に出会ったことがないと言った。最初は無実の人に見せながら、実はハマスと通じているなどというのはざらだった。

ラファはハマスにとって最後の砦だ。ここをやられたらハマスは終わる。ハマスはそのことを十分承知している。だからより多くの民間人犠牲者を出すことによって、それに同情した諸外国がIDFに圧力をかけて総攻撃を阻止してくれることにかけているのだ。

兵士たちはいたるところで児童書や教科書や歴史書を見つけたが、その中身は如何にユダヤ人を殺すべきかという内容だった。IDF兵士が一人でも殺されるとガザ民は大喜びでお祝いした。何故か兵士が死ぬと数分後には爆竹がなり空に向けて銃を撃つのだ。そして何故かキャンディーが配られる。ユダヤ人が殺されるとキャンディーを配るのが彼等の習慣らしい。

ハマステロリストは、ガザ民にとって人気運動選手のように扱われている。彼等の写真が壁に飾られロックスターのように英雄扱いされている。

そしてこれは非常に気持ちの悪いことなのだが、何故かガザの民家にはポルノが溢れていた。どのパソコンにも例外なくポルノが入っていた。それだけではない。どの家にもセックスに関するものがはびこっていたという。セックストイやセックス着衣など。まるでガザ民は皆セックス依存症と言った感じ。

イスラエルは、ユダヤ人はどこにいても殺されて当然の動物にすぎないとゼロ歳のときから教え込まれている、ひどくひねくれた、道徳的に堕落した人間を相手にしている。この社会は根底から腐っており、根底から否定する必要がある。それ以外のことは、開腹手術が必要な社会の応急処置にすぎない。

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ヒラルの話はこれで終わりだが、つい先日もガザ北部に向かうIDFが護衛しながら運んでいる支援物資の行列にガザ民が殺到して大混乱が起き、群衆の下敷きになって踏み殺されたり、トラックの前に立ちはだかって曳かれてしまったりして100人以上が犠牲になるという事件が起きた。イスラエル軍はIDF兵に近寄ってきた人々に対して警報を発砲したと証言している。

無論ハマス側はこれを利用して、支援物資をもらおうと集まってきたガザ民にIDFが発砲して100人を虐殺したと発表している。無論これがバカげた発表であることはちょっと考えればすぐにわかる。救援物資をもらいに来た庶民に発砲するくらいなら、最初から救援物資を入れたりはしない。わざわざIDF兵士が危険を冒してまで救援物資をガザ北部へ届けようなどとする必要もない。

ハマスが言うようにIDFの目的はガザ民を飢えさすことにあるのなら、兵糧攻めを行えばいいわけで、物資運輸のトラックを何十台もガザに入れる必要はないのだ。しかし日本人でもハマスのいう、この馬鹿げた嘘を妄信している人が結構いるのには驚く。

ガザは我々が想像できるような場所ではない。これはもう異星人エイリアンの世界だ。イスラエルはこんな恐ろしいエイリアンたちを相手に戦争をしているのである。


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バイデンは何故過激派に依存しているのか?

火曜日、ミシガン州の大統領予備選挙が行われた。ジョー・バイデンは80%の票を獲得して勝利。民主党候補はバイデン以外に居ないのに、なぜたったの80%なのか不思議だが、実はこれはかなりの数のミシガン州民が「未定」と投票したからである。

おいおい、わざわざ投票場へ行って「未定」と投票する意味があるのか? これは一部過激派州民による抗議投票なのである。ミシガン州のディアボーン市はソマリア系イスラム教徒が大半を占める。これはモスリム過激派によるバイデン政権のイスラエル支持政策に抗議しての投票だった。

ここで疑問なのは、何故ジョー・バイデンはこんな少数の過激派に依存しているのかということだ。

これについてデイリー・ワイヤーのベン・シャピーロが色々分析している

ジョー・バイデンは2020年の予備選挙の時は、バーニー・サンダースという超過激派左翼候補に対抗する穏健派として勝利した。もしそのまま穏健派として大人しくしていれば民主党の穏健派有権者の支持を保つことは可能だったはずだ。

しかしバイデンはリンドン・B・ジョンソンやフランクリン・D・ルーズベルト大統領のような革新的な人物として後世に語り継がれるような大統領になろうとしたのではないかとシャピーロは言う。

左派にとって革新的な大統領になるということは、「多様性、公平性、包括性からトランス政治に至るまで、最も覚醒的な政治をすべて受け入れることを意味する。可能な限り過激な立場を受け入れ、アメリカ国民を引きずり込む」ことだとシャピーロ。

外交政策についても同じことが言える。しかし外交というものは国内政策のようにはいかない。バイデンはアフガニスタンから撤退すると公約して大統領になったが、今やイスラエルとウクライナという戦争に間接的に関わってしまっている。

つまりアメリカの大統領である限り、外交で完全なる左翼政策を保つことは出来ないのである。唯一バイデンがやり遂げたアフガニスタン撤退は全世界に恥を晒す大失態となってしまった。このせいでバイデンの支持率は激減し、その後ほとんど回復していない。

シャピーロが言うに、バイデンは民主党中道派として地味な大統領で終わりたくなかった。だから派手な革新派を目指す余り、中道派の支持を失ってしまった。アフガン撤退の大失態によって無所属の支持も失ってしまった。それで残ったのは過激派だけとなってしまったのだ。

だからこそ、バイデンは常にクレイジーで不人気な立場を受け入れているのだ。イスラエルとハマスの紛争に関して言えば、アメリカ国民は広くイスラエルを支持している。最新のハーバード/ハリス世論調査によれば、82%のアメリカ人がハマスよりもイスラエルを支持していると答えている。68%のアメリカ人が、イスラエルはハマスとの戦争で民間人の犠牲を避けようとしていると答えている。つまり、イスラエルへの支持はかなり高いのだ。アメリカは依然として非常に親イスラエルの国だが、民主党のクレイジー派の中にイスラエル支持者はいない。

バイデンはこのクレイジーな過激派に依存せざる負えなくなっているのだ。無論今でもバイデンがそう願うなら、80%が支持する穏健派政策に戻ることは出来る。だが何故かバイデンはそうしない。

82%のアメリカ人がイスラエルを支持しているというのに、イスラエル軍がラファ侵攻前夜という時になってIDFに撤退しろと命令する。8割のアメリカ人の支持を得るより、ディアボーンの過激派イスラム教徒の票を選ぼうと言うのだ。


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アメリカ人、左翼偏向報道にもかかわらず圧倒的多数がイスラエルを支持

Tag: 世論調査

さっきXで拾った記事。Open Source Intel@Osint613より。強調はカカシ。

ハーバード・ハリスの新しい世論調査:

  • 米国民の82%がイスラエル支持を表明、一方18%がハマス支持を表明。
  • 67%の米国民は、ハマスが排除され、すべての人質が解放された後にのみ停戦を支持すると回答。
  • 回答者の63%がヨルダン川西岸地区に対するイスラエルの主権を支持している。
  • 回答者の78%が、ガザ地区からのハマスの排除を支持している。
  • ガザの将来については、回答者の73%が、イスラエルによる支配か、新しいアラブ国家の下での統治のどちらかを望んでいる。

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これについてShaiel Ben-Ephraim@academic_laさんの分析。

  1. アメリカ人は民主主義国家を支持する。
  2. アメリカ人はテロを憎んでいる。
  3. アメリカ人の生活を混乱させようとするハマス支持派のデモの試みは裏目に出た。
  4. 大学生世代はキャンパスでの騒ぎにもかかわらずイスラエルを支持している。
  5. イスラエルは世論戦でも戦場での戦いでも勝っている
  6. ガザは左派にとって勝利の問題ではない。彼らは間違った方針を支持している。

ハーバードハリスの世論調査は課金制の記事ばかりなので、Xで紹介されたこの記事に頼るしかないのだが、正直私には嬉しい驚きだ。なにしろアメリカでは日ごと夜ごとパレスチナ支持デモ行進が起き、イスラエル企業やユダヤ人経営の店などが嫌がらせを受けたり、道行くユダヤ人やユダヤ人大学生が大学構内で暴行を受けるなどしているので知識のないアメリカ人の多くがパレスチナを盲目的に支持してしまっているのではないかと思っていたのだが、意外や意外、アメリカ人の大半はイスラエルの自国防衛戦争を支持しているというのだ。

スターバックスの創設者がユダヤ系だというだけでスターバックスの前でデモをやってみたり、去年のクリスマスの祭典でクリスマスツリーの飾りを破壊してパレスチナの旗を掲げたり、ホワイトハウス前で大騒ぎしたり、州議会開催中の議事堂に入り込んで大騒ぎしたり、空港へ続く高速道路で座り込みをやり交通遮断したりといったデモは、人々のパレスチナへの同情を買うどころか、かえって敵意を買ってしまったようだ。

欧米中で起きているパレスチナ(ハマス)支持デモは、地元の人びとをパレスチナ擁護に向けるよりも、これだけ多くのテロリスト信者が自分らの国々に居るという恐怖心を煽っただけだと思う。私自身、個人的にアラブ系の人を見かけると怖いと思うようになった。ユダヤ系の人は苗字だけでそれとわかることが多いので、それだけでも脅威なのだ。

アメリカ人の大半が大手メディアやTikTokのプロパガンダに騙されていないことが解ってちょっと安心。


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パレスチナ人という民族は存在しない、DNA検査で見つけた予想通りの結果

Tag: イスラエルの歴史

前回も現在パレスチナ人と呼ばれている人たちの多くが20世紀初期にアラブ近隣諸国から移住してきた人たちの子孫だと言う話をしたが、それに関して面白い記事と動画を見つけたのでご紹介しよう。先ずこちらのサイトからArab migration shaped Palestinian society – The Ettinger Report

(前略)イギリス委任統治領パレスタインのアラブ人のほとんどは出稼ぎ労働者であり、エジプト、スーダン、レバノン、シリア、ヨルダン、イラク、サウジアラビア、バーレーン、イエメン、リビア、北アフリカ、ボスニア、インド、アフガニスタンなどからの1832年から1947年までのアラブ/イスラム移民の波の子孫であった。 イギリスの委任統治領はアラブ人の移民を奨励する一方で、ユダヤ人の移民を阻止した。(略)

イスラエル地理学の世界的権威であるヘブライ大学のモシェ・ブラワー教授は、1920年代から1930年代にかけてのアラブ移民の波が、イスラエルの地におけるアラブ人村落の例外的な拡大に与えた影響を記録している。これは、エジプトの支配者ムハンマド・アリ・パシャがこの地域を征服した1832年から1840年にかけての持続的なアラブ人移民に続くものであった(「イスラエルの地におけるアラブ人村落の成長要因としての移民」、定期刊行物『メルハヴィム2』、1975年)。 第一次世界大戦後、移民の波は、軍事基地、道路、鉄道、倉庫といったイギリス委任統治領の大規模なインフラ建設プロジェクトに加え、ユダヤ人による商業農業(特に柑橘類)の拡大や住宅建設によって労働力需要が高まったことが引き金となった。(略)

1917年当時、ヤッファのアラブ人の国籍は、エジプト人を中心に、シリア人、イエメン人、ペルシア人、アフガニスタン人、ヒンズー人、バルチ人など、少なくとも25カ国に及んでいた。 英国パレスチナ探検基金は、ヤッファ地区にエジプト人居住区が広がっていることを記録している: アブ・ケビール、スメイル、シェイク・ムニス、サラメ、フェジャなどである。内陸部のアラララ、ケーファー・カセム、タイイバ、カランサワにも数百世帯のエジプト人が定住していた。

現在のパレスチナ難民は、なにかとパレスチナ人という民族があの土地に先祖代々住んでいたのに、シオニストが来てパレスチナ人の土地を奪ったと主張するが、実はパレスチナには25以上の隣国からアラブ人が移住してきており、パレスチナ民族なるものは存在したことがないのだ。これを裏付けるDNA検査の動画を見つけたのでちょっと紹介したい。これは数人のパレスチナ人が自分のDNA検査をした結果を集めた動画集で合計15人の結果が出ているので、ちょっと統計を取ってみた。

この検査では個別の国ではなく、地域での分配なので細かいことは解らないのだが、全員に共通していることは誰もが5つ以上の民族のDNAを持っていること。多い人は8つもあった。下記が主な地域及び民族。

  • 中東
  • 北アフリカ
  • 西アジア
  • イタリア
  • イラン・イラク
  • ナイジェリア
  • アイベリア
  • アシュケナジジュー(東欧系ユダヤ人)
  • サフェリックジュー(中東系ユダヤ人)

現代のパレスチナ人にユダヤ人の血が流れているのは全く不思議でもなんでもない。隣り合わせで済んでいるのだし交流が全くないわけではないから。しかしこれではっきり言えることはパレスチナ人は一つの民族ではなく、多くの地域から移住してきた人々の子孫だということだ。移民の多いアメリカなどでも一人でいくつもの地域の人のDNAを持っていることは珍しくない。一つの民族が同じ土地で何千年も住んでいれば、このようなDNAのバリエーションはあり得ない。

例えばこれが日本人のDNA検査だったりすると、98%日本民族で後の2%その他といった人がほとんどである。これこそが日本民族が存在する証拠だ。

さて、パレスチナ人がパレスチナ民族という一つの民族の子孫ではないと言うことが解ったからといって、じゃあ何なんだと言えば、彼等が一つの民族ではないということは、彼等が先祖代々あの地域に住んでいた民族であり後から来たシオニストらによって国を追われた、という論説がなりたたなくなる。

だからパレスチナ活動家は必死になってパレスチナ人はカナン族の末裔だなどとアホなことを言っているのだ。

アップデート:2月26日現在

昨日Xで現在のパレスチナ人はカナン族の末裔であるという証拠としてある論文を添付した人がいた。その内容は私には難しすぎて理解できなかったのだが、その論文を素人にも解るように説明したサイトがあったので貼っておく。Jews and Arabs Descended from Canaanites – Biblical Archaeology Society

これによると今現在中近東に住むアラブ人やユダヤ人の祖先の半分は古代カナナイツ族であるというもの。特にパレスチナ人がどうのこうのということは全く書いてなかった。


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パレスチナの土地は奪われたのではなく、すべて購入されたもの

Tag:イスラエルの歴史

私はもうだいぶ前からイスラエル建国に関しては色々な話を聞いたり読んだりしてきて、まあまあ知識はある方だと思うのだが、10月7日以後、俄かパレスチナ支持者になった人の多くが全く歴史を知らないか、もしくはパレスチナ活動家(ハマスやPA)による歪曲された誤った歴史を信じてしまっていて残念である。

しかし幸運なことに、私より歴史的事実につて非常に詳しい人達が結構Xで投稿してくれているので、そういう資料を見つけ次第、自分の勉強のためにも記録しておこうと思う。なにせXのアカウントは何時凍結されるか解らないので。

今日見つけたポストはPeter Baum@baum_p氏によるもので題名は「FACT  No  Palestinian land was stolen 」(パレスチナで奪われた土地はない)。

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事実1:パレスチナで奪われた土地はない(すべて合法に購入されたもの)

『アラブ指導部は、1930年のホープ・シンプソン委員会と1937年のピール委員会の両方で、今日イスラエルとして知られる地理上のすべての土地(パレスチナ)が合法的に購入されたと証言した。買い手は個人、ユダヤ人、シオニスト団体だった。 土地には、マルク、ミリ、ワクフ、メトルーク、メワットの 5 つのクラスがありました(日本の用途地域に該当するもの?)。マルクは自由保有権、ミリは借地権でした。ワクフは宗教当局の保護下にある土地であり、メトルークとメワットは国有地であり、国のみが所有する荒地でした。これら 2 つのカテゴリーは総地理の約 80 パーセントを占め、砂漠、森林、湿地、道路などはすべてこれら 2 つのカテゴリーの一部であり、この土地はユダヤ人の故郷の一部を形成する法的拘束力のある国際協定に基づいて指定されました。』(Babyboss_second@Babyboss_thirdさんの翻訳)

(以降翻訳はカカシ)マルク(Mulk)もしくは自由保有地は全体のほんの1%であり、すべてのマルクは合法に購入された。全体の17%にあたるミリ(Miri)という借地は農地だったが、この借地はフェラヒン族の農家でアラブ人の地主から3年連続農作物を生産することと土地使用税金の納税義務が課されていた。しかしフェラヒン族はマラリアや干ばつで食料の生産が滞り、罰金を払うこともできなくなっていた。またアラブ人やベドウィン族はシオニストが土地を欲しがっているせいで土地の値段が上がっていることに気付き高値でシオニストに土地を売り始めたため、フェラヒン族はリースを失ってしまう。それでシオニストたちはシリア、レバノン、オトマンの地主たちから合法にこれらの土地をリースした。これらは全て記述が残っている。さらにシオニスト農家による作物生産高が非常に良かったので、3年のリースは50年に延長された。

この時期に大量のアラブ人がこの地域に入ってきた理由は、シオニストの農業技術によって土地が豊かになり経済が発展したからである。

ウィンストン・チャーチルやアラブ政治家たちもこの大量移住について何度も語っており、ブリタニカ百科事典でも1911年のアラブ人大量移住が記録されているほどだ。レバノン人のサルサク一家、シリア人のエル・サラム一家、アンソニーとミシェル・エル・タイナン一家はユダヤ人に何百ドゥナムを売った例である。土地登記記録によれば、フェラヒンは土地を所有していなかった。

事実2:ガザも西岸もイスラエルの主権領域である

ガザと西岸(ヨルダン川の西)は常に合法的に定められた主権領域である。 ( ジュデアとサマリア)ゴラン高原は占領されているが主権領域ではない。しかしイスラエルはまだシリアとは戦争中ということになっているので、ここは国際法によってイスラエルの占領が認められている土地である。シリアがイスラエルとの姿勢を改めない限り、ゴラン高原はイスラエル占領地としてとどまる。よってガザや西岸をイスラエルが違法に占領しているというのは嘘である。

イスラエルがガザから撤退し、ヨルダン川西岸地区をパレスチナの支配地域に分割するという取り決めは単に政治的なものであり国際法の不変性に基づくものではない。 1922年の国際連盟委任統治領(サンレモ条約を含む)は、1945年の国連憲章第80条(とりわけ、法的拘束力のある権利取得と禁反言の原則(いずれも1969年のウィーン条約第70条1項(b)で成文化された)によって批准され、承認された。 イスラエルの主権領域はヨルダン川西岸地区とガザ地区を含む。これを支持する最後の国際判決は2013年のベルサイユ第3法廷の判決である。

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というわけなので、イスラエルはパレスチナ人(そんな民族は存在しない)の土地を武力で奪って人々をガザや西岸に追いやったというのは全くの嘘であり、現在もイスラエルはパ人の土地を違法に占領しているというのも嘘である。

これは以前にミスター苺から聞いた話だが、イスラエル建国直前にユダヤ人に土地を売ったアラブ人たちは、その土地がユダヤ人のものになってしまうことを懸念していなかったという。何故なら、どうせ戦争をやってアラブ人がイスラエルから土地を取り戻せると思っていたからだ。金を受け取っておいて、後で奪い返すつもりだったとは、アラブ人の考えそうなことだ。

追記:Xでイスラエル建国当時、パレスタインの地主の90%以上はアラブ人だったと言う人がいた。その人が提供してくれた資料を読む限りそれが偽物であるとも思えなかった。しかし90%もの土地をアラブ人が持っていたのに、それをイギリスがユダヤ人に譲渡するとも思えないので、それはどういう意味なのだろうとずっと不思議だった。しかし本日その謎が解けた。これは90%のパレスタインの土地をアラブ人が持っていたという意味ではなく、民間人所有地の90%の持主がアラブ人だったという意味なのだ。当時のパレスタインの土地はほとんどが公有地であり、民間人が所有できる所謂私有地は少なかった。だからその殆どをアラブ人が所有していたとしても特に不思議でもなんでもない。

下記はこちらのサイトから引用。The Palestinian land ownership claim | Şalom Turkey (salom.com.tr)

この地図を見ていただきたい。これは1947年当時のイギリス統治下のパレスタイン。青い色がユダヤ人が所有していた土地。右側の地図の緑色の部分がアラブ人が所有していた土地。白い部分は政府が所有する公有地である。

最終的にユダヤ人の個人や組織よって購入されたパレスタインの私有地は私有地全体の9%くらいになった。これがアラブ人の地主が90%以上と言われるゆえんである。しかし、9%の私有地がユダヤ人所有だということは残りの91%の土地がアラブ人のものだったという意味ではないということは、この記事でも強調されている。


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イスラエル軍公式発表、ナセル病院制覇状況報告

下記はイスラエル軍によるナセル病院戦闘及び制覇の状況報告だ。さほど長くないので全文翻訳を掲載する。強調はカカシ。

コマンド旅団、シャイエット13、ISA軍、その他第98師団傘下の特殊部隊の兵士たちは、週末、カン・ユニスのナセル病院周辺で活動した。病院の敷地に入る前に、部隊はこの地域で、テロリストの工作員と至近距離で、また内部にバリケードを築いたテロリストと、病院敷地内からのロケット砲火を浴びながら、複雑な戦闘を繰り広げた。これまでのところ、病院に潜伏していた数百人のテロリストやその他のテロ容疑者(そのうちの何人かは医療スタッフを装っていた)が逮捕された。逮捕された者の中には、10月7日の大虐殺に参加したテロリスト、人質とつながりのある者、ハマスの重要な工作員も含まれている。

逮捕されたテロリストと容疑者は、治安部隊による更なる調査を受けるために移送された。病院では、兵士たちが大量の武器を発見したが、そのうちのいくつかは、ハマスのテロリストが10月7日の大虐殺を実行するために使用した車両に隠されていた。さらに、キブツ・ニール・オズ所有の車両が病院周辺で発見されたが、これは盗難車であった可能性が高い。

病院でのイスラエル国防軍の活動の一環として、イスラエル人人質の名前が書かれた薬の箱が発見された。発見された医薬品のパッケージは密封されており、人質には渡されていなかった。イスラエル国防軍は、作戦面でも情報面でも、人質の帰国に向けてあらゆる努力を続けており、任務が完了するまで手を緩めるつもりはない。病院への立ち入りは、病院内でのテロ活動を停止するよう事前に警告した後に行われた。スキャンは、患者や医療スタッフに危害を加えることなく、自衛隊の価値観と国際法に従い、病院の機能を継続できるようにしながら実施された。

2024年2月18日午前10時33分

ここまでくると、まさかナセル病院が軍事利用されていなかったなどとバカげたことを言い出すものもないだろう。病院の敷地内からロケット弾が飛んでくるとか、IDFに向かって敷地内から撃ってくるとか軍事利用されていなければあり得ない実情だからだ。ちょっと考えればわかることだが、もしこの病院が普通に単なる病院だったのだとしたら、武装したIDF兵士が入ってきたとしても戦闘にはならない。病院従業員は平和的に病院を明け渡せばいいだけだ。

IDF兵が病院を襲撃しハマスがやったようなテロをやったというなら別だが、もしIDFの目的が民間人の大量殺戮にあったのなら攻撃予告や避難勧告などするはずはない。それにガザ民がIDFをハマスのように恐れていたなら、攻撃予告が起きた時点で病院はもぬけの殻になっていたはずだが、医師や患者らが残っていたということは、IDF兵に虐殺される心配はしていなかったということだ。

ところで物凄くバカバカしい写真をXでみた。病院のベッドに寝かされている死後何か月も経っているような赤ん坊の白骨遺体の写真があった。IDFが攻めて来るので未熟児を置いて医師たちが避難したせいで、子供が死んだと言いたいらしいのだが、何で死後二日の赤ん坊が白骨になるのだ?全く嘘をつくにしても、もう少しましな嘘がつけないのかね。こいつらは。

アル・シファ病院の時も、IDFが電力を止めたせいで何十人もの未熟児が死んだと言って、何人もの赤ん坊が並べられている写真が掲載されたが、病院制覇後IDFは何十人もの未熟児をエジプトの病院に移送したと発表。数日前に電力を止められて死んだとされる赤ちゃんたちの遺体はどこへ行ったのだ?

こういうデマを流し続けるハマス保険省の言ってることを未だにそのまま報道する自称ジャーナリストの何と多いことか。エルサレム在住のフリーランス記者のこじつけポストなど、かえって創造的で面白いので、ここに記載しておこう。

ミュンヘンでPA首相シュタイエが、「10月7日は忘れるべきだ」と言ったとされる部分、正確な発言を投稿しておきます。「forget」とは言っていない。 なお、アンカーは、アッバスは市民が望むなら、その座を明け渡す準備があるのかまで突っ込むべきだから。曽我太一 Taichi Soga@エルサレム

といって曽我氏が添付したビデオの書き起こしはこちら。

“As I told you, one should not continue focusing on the Oct 7th. No way we accept any killing of any civilian innocent people. This is something we should put behind ourselves.”

これを私が意訳して

「我々は10月7日のことにばかりこだわるべきではない、罪のない民間人の殺戮は許されるべきではないが、一旦それは過ぎたこととして後ろに置いといて、、」文字通り忘れろと言ってないから言ってないなんて解釈はかなり不誠実。

と書いたら、曽我氏は「そうは言ってないですよ。ただ『忘れろ』はかなり雑な翻訳だなと」というので機械翻訳をしてみた。

「言ったように、10月7日に焦点を当て続けるべきではありません。罪のない一般市民が殺害されることは決して受け入れられない。 このことは、私たち自身が過去のことにすべきことなのです」

英語でいう”put behind ourselves”という表現は「過去のこととして水に流す」という意味あいがあり、下手すれば「忘れよう」より酷い。曽我氏はアッバスが「忘れよう」と言ったわけではなく、本当はこういうことを言ったのだと自ら訳して説明すべきだったのであり、彼の最初の投稿を鵜呑みにしていたら、アッバスはそんなことは全く言っていなかったのに歪曲して報道されたという印象を持ってしまう。日本語でXを使ってるほとんどの人はビデオでアッバスが何を言ってるか解らないだろう。それをいいことに印象操作をしていると思われても仕方ない書き方だ。


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次々に明るみに出るハマスによるナセル病院軍事利用の事実

先日もナセル病院で捕虜として捉えられたハマス戦闘員の証言をご紹介したが、(ナセル病院がどう軍事利用されていたのか、ハマス捕虜の証言 – Scarecrow in the Strawberry Field (biglizards.net))ナセル病院完全制覇を完了したイスラエル軍により、病院がどのように軍事利用されていたかという事実がどんどん明るみに出てきている。

下記にXで学んだいくつかの事実をご紹介していこう。IDF公式アカウントによると、この24時間でIDF軍は:

  • ナセル病院での活動を継続し、追加の武器を発見した。
  • 大量の武器、爆発物、RPGを発見し、カン・ユニスでテロリストのインフラに標的を絞った作戦を実施。
  • 戦車砲撃で約20人のテロリストを排除。
  • IAFと空爆を調整し、約15人のテロリストを排除。

ナセル病院敷地内で10月7日の襲撃に使われた車輛が発見された。

日本の国境なき医師団はこのまま募金活動を継続することが難しくなるでしょう。 ナセル病院はやはり、ハマスに関与していた疑いが濃厚です。 10/7ハマステロが使用していた車輌が病院内で発見されました。 車内には大量のアミュネーションも。帰る祖国を無くしたくない!@Rainwater7777

IDFは過去 24 時間にわたり、イスラエル国防軍兵士たちは次のことを行いました。 ナセル病院での活動を継続し、追加の武器を発見した。大量の武器、爆発物、RPG を発見し、カーンユニスのテロインフラに対して標的を絞った作戦を実施した。約タンク火災によるテロリスト20名。IAFと連携して空爆を行い、テロリストは15人排除。PIIINO·˖✶@piino14

ナセル病院に人質に渡すようにとイスラエル側が赤月軍の渡しておいた常備薬が保管されていた。

私たちの部隊は、ガザのイスラエル人人質のために特別に指定された医薬品、大量の武器、キブツ・ニール・オズ所有の車両を発見した。ハマスが同病院で民間人を人間の盾として使い続けている一方で、IDFは継続的に医薬品と資源を提供してきた。IDFとISAはまた、ナセル病院に潜伏していた数百人のテロリストや容疑者を逮捕した。Israel Defense Forces@IDF

人質に差し入れた薬も結局届く事はなかった。これって人道から外れてるよ。ガザの医療関係者、赤十字含んで皆人質の事はおざなりにしていたからこの扱いから亡くなった人は多いのだと思う。その上でご遺体さえも解放しない。ハマスに関わる者は皆鬼畜化するんだな酷いよ…a_KatzeMeister@atzeATL900

ハマスと交渉され、イスラエルの人質のために用意された数十個の薬箱が、彼らの手元には届かなかった。Uri Israel@Israel2252

国境なき医師団が活動している ナセル病院の薬品棚で人質に届けられるはずの薬がそのまま放置されていた映像が公開されました。 医師団と赤十字はイスラエルの人質には 薬を届ける事さえ拒否していたのです。 ナセル病院では医師10名を含む 100人の容疑者が逮捕されています@Rainwater7777

つい先日も国境なき医師団がナセル病院を攻撃しないでくれと嘆願していたが、彼等がナセル病院がハマスに軍事利用されていたことや、人質が拘束されていたことを知らなかったわけはない。UNRWAと共に国境なき医師団も解体すべきだ。すくなくともガザで行動していた人々は逮捕して厳しく捜査すべき。

IDF、医師を含む70人の病院関係者を拘束

IDFはナセル病院攻撃直前に一旦拘束したハマス戦闘員をナセル病院で開放し、病院に避難している何十人もの民間人に早急に避難するように警告させたが、この戦闘員はハマスによって裏切り者として即座に殺されてしまったのだそうだ。(Nadia@nir_aromaより)しかしアルジェジーラによれば何十人という民間人が避難出来た様子。無論アルジェジーラは患者や避難民が強制的に立ち退きを余儀なくされたと言っているが。

速報|イスラエル軍が、ガザのカーン・ユニスにあるナセル病院の外科部長ナヒード・アブ・タアイマ医師を誘拐。保健省は本日、イスラエルが同病院から70人の医療従事者を誘拐したと発表した。Quds Network@QoudsNen

いつものことながら、ハマスが病院を軍事利用していたことはイスラエルは前々から主張していた。国際法専門家さんたちは証拠がないのに攻撃するのは国際法に触れると大騒ぎしていたが、彼等はイスラエルに謝罪するのだろうか?病院を軍事利用するというハマスの国際法違反については何も言うことはないのだろうか?


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