トランスジェンダリズムは女性の敵、活動家たちの執拗な攻撃に立ち向かうJ.K.ローリング女史とハフポのお惚け記事

先日ハリー・ポッターの著者J.K.ローリング女史が自宅の前でトランスジェンダー活動家たちが集まり、住所をさらされるなど悪質な嫌がらせを受けたと公表した。

『ハリー・ポッター』シリーズで知られる英作家のJ.K.ローリングが11月22日(現地時間)、自身のSNSでTwitter上に自宅の住所をさらされ脅迫を受けたと明かしました。きっかけは19日に投稿された写真付きのツイート。ローリングの自宅前で、3人の活動家がトランスジェンダーの権利を訴えるパネルを撮影し、住所が確認できる形でアップしたものです。

 ローリングは写真が「住所が見えるよう慎重に調整し撮影された」とし、投稿について教えてくれたユーザーたちやTwitter運営、対応したスコットランド警察に謝辞を述べています。また投稿をリツイートした人は「たとえその行動を非難するためであっても」削除するよう懇願していますが、3人の活動家はすでにアカウントごと当該のツイートを削除しています。(略)

ローリングは今回の脅迫に関して、自身は守られているがそうではない女性たちもいると、近年トランスフォビアだと批判され職を失うなどした女性たちの名を列挙。そして彼女らは「社会政治的な概念である性自認が性に取って代わることを無批判に受け入れないという理由で」SNS上で追い詰められたり、彼女らの雇用主が狙われたり、さらしやレイプを含む脅迫を受けていると主張しました。

 さらに3人の活動家たちについては、「住所をSNSにさらすことで、私が女性の性の権利について発言しないよう脅すことができると考えたのだろう」とし、「私が壁紙になるほど多くの殺害予告を受けてること、それでも発言するのをやめないことを考慮すべきだった」とツイート。そして「あなたたちの運動が女性にとって脅威でないと証明する最良の方法は、ストーキングやハラスメント、脅迫をやめることかも」と忠告しました。

トランス活動家たちによるローリン叩きはひどいもので、メディアや芸能界も一緒になってローリング排除に躍起になっている。この間行われたハリー・ポッタ映画20周年記念式典にすら原作者であるローリング女史は招待されないというひどい扱いだった。

Dia Dipasupil
J.K.ローリング女史

以前にも書いた通り、ローリング女史は左翼リベラルで移民問題など私は全く同意できない立場の人なので、ずっと好きではなかった。しかし、ことトランスジェンダーに関してはまともなことを言っており、しかもこれだけひどい脅迫を受けながら、まるで怯む様子を見せずに戦っている姿は立派だと思う。ローリング女史のような著名人がトランス活動家たちの理不尽さを全世界に発信してくるのは非常に良いことだ。欧米でもトランス活動家たちの実態はまだまだ知られていない。今回のことでいかにトランス界隈が怪しげなカルト集団であるかが少しでも一般人にわかってもらえたら良いと思う。

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ローリング女史への執拗な嫌がらせや社会的弾圧を目の当たりにしながら、日本版のハフポに掲載された生田綾著のこの記事を読んだりすると本当に白ける。

この記事の内容は「トランスジェンダーが『女性の安全を脅かす』という言説は誤り」というもの。強調はカカシ。

ここ数年で、トランスジェンダーに対する偏見や不安を煽る投稿がSNSに増加しています。

「トランスジェンダーの権利保障が進むと、心は女性だと言えば、誰でも女子トイレに入れるようになってしまう」「トランスジェンダー女性と、女装した性犯罪者の見分けがつかなくて怖い」…。そんな言葉とともに、トランスジェンダーは女性トイレや女風呂などの「安全」を脅かす存在だ、という誤った情報が広がっています。

しかし、性暴力被害者の支援に携わる専門家からは、むしろ、「女性たちの安全を守る」ことを“名目”にしてトランスジェンダー女性を排除することはやめてほしい、という声が上がりはじめています。

これは9月下旬に行われた「女性の人権と安全を大義名分としたトランスジェンダーへのヘイト言論について考えるオンラインイベントからのレポートということだ。これには「性犯罪の被害者支援などに携わる団体代表者らが登壇」したという。イベントの名前からして「女性の人権と安全がトランスジェンダリズムによって脅かされているなどということはない」という主旨のイベントなわけで、ローリング女史への執拗なまでの攻撃や欧米諸国で起きている数々の自認女の女装男による数々の犯罪を見て来た私には、いったいどのような言い逃れをするのかちょっと興味はある。

まずのっけから「性犯罪者と見分けがつかないから怖い→両者は『別の人』です」ではじまる。「女装した性犯罪者と見分けがつかなくて怖い」という主張に関して話したのはNPO法人「全国女性シェルターネット」の共同代表、「性暴力被害者サポートひろしま」の代表を務める北仲千里女史。

北仲は女子施設で女装して盗撮をするような人間とトランスジェンダーとして日常生きてる人は別人だと主張。「ですから、『紛らわしいから』と言って関係ない人を攻撃するというのは、それはしてはいけないと思います」そして「性犯罪者と見分けがつかない」という理由でトランスジェンダー女性を女性専用スペースから排除しようとしたり、攻撃したりすることは、「ヘイト」であると指摘する。

「性暴力などの犯罪の加害者は、その加害者個人が批判されて、その人が責任を取らされるべきです。しかし、『カテゴリー』や『全体』を攻撃することになると、それはヘイトスピーチとか、ヘイトクライムと呼ばれることになります」

そもそも何故女性専用施設などというものが存在するのか。我々は男性全員が痴漢だとか性犯罪者だとか思っているわけではない。だが性犯罪者の99%は男性であり、その被害者は女性や女児だという現実がある。だから女性の安全を最低限確保するために男性の女子施設使用は禁じられているのだ。この制度を男性へのヘイトだなどという人はいない。自認がどうあれトランス女性は男性である。男性体である以上他の女性に及ぼす脅威もまた他の男性と同じである。男性体の人間を男性と扱うことはヘイトでも差別でもない。

女装男による女子施設における性犯罪は後を絶たない。カナダの女子シェルターで入居者をレイプした男、イギリスの女性病棟で女性患者をレイプした男、女子トイレで高校生をレイプした男子高生、女子刑務所で女性受刑者をレイプした男たち等々、数え上げたらきりがない。しかもこうした男たちは精神科医によってトランスジェンダーと診断された男たちなのだ。だから施設はこの男たちの立ち入りを拒否することができなかったのだ。

日本でも女子更衣室で自慰をしたり、女子トイレや女湯で自撮りをしたりしている自称トランスジェンダーたちがいくらもいる。SNSにはそういう男たちの写真であふれかえっている。この人たちも普段トランスジェンダーとして生きてる男たちである。こういう男たちによる犯罪はどうするのだ?

トランスジェンダーの犯す犯罪率が一般男性より極端に少なく女性並であるという統計もない。よって自認がどうあれ男性体の人間は男性と同じに扱われるべきであり、それはヘイトでもなんでもない。ただの警戒だ、自己防衛だ。

しかし、北仲さんはこう強調します。

たとえば、どこどこ出身だから、どういう肌の色だからとか、どういう職業だからという理由で、その人が所属するカテゴリー全員が問題だという風に攻撃したら、それは差別であり、ヘイトですよね。今トランスジェンダー女性に対して起きていることは、そういうことなんです。 

例えば、加害者が黄色い服を着ていた人だった。黄色い服を着ている人を見たら恐怖が蘇るということは、確かに被害者にとってはあります。だけど、じゃあ黄色い服を着ている人すべてを、別人であるにも関わらず犯罪者だとみなして、攻撃することはしてはいけませんよね」

いや、もし特定の属性の人たちの間で犯罪が極めて多い集団があったら、その属性全体が警戒されるのは当然のことだ。例えばヨーロッパにおいて北アフリカやアラブからの移民による女性への性犯罪があまりに頻繁に起き、しかもイスラム教の代表者たちが女性が被害にあうのは女性達がみだらな服装をしているからだなどと公言している。そんな社会に生きていたら女性達がイスラム教徒の移民たちを警戒するのは当然のことであり、これはヘイトでも差別でもなんでもない。

北仲のような人間が性被害者を収容するシェルターの責任者であるというのは非常に恐ろしい。

次は悪名高いトランス活動家の弁護士仲岡しゅん氏。彼の主張は「心は女性だと言えば女子トイレに入れるようになる?→そんなことにはなりません」というもの。

身体の外観が明らかに男性の人が女湯に入り、『自分の性自認は女である』と言い出しました。『ああそうでしたか、じゃあお入りください』。そうなるんでしょうか? なるわけがないんです」

 「盗撮などの犯罪行為を目的に女性専用スペースに入っているのであれば、トランスジェンダー女性であろうがシスジェンダー女性であろうが、男性であろうが、いずれの場合でも犯罪になります。犯罪になるかどうかというのは、違法性のある行為をしているかどうかという点で、個別具体的に判断されます。

温泉や公衆浴場の場合、管理者の意思がまず第一に尊重されます。管理者から何らかの合意を得ているなどの事情がない限り、管理者の意思に反する立ち入りは建造物侵入となるか、少なくとも立ち入りを拒否されると思われます。

最近、女装した男性がカツラをかぶって女湯に入ったというニュースがありました。あのケースで、『心は女です』といえば、直ちに無罪放免になるんでしょうか?なりません。『今日から俺は女だ』といえば、女湯に入れるようになるというのが、そもそも非現実的な話なんです。そんなことはいわゆるLGBT法案の条文からも読み取れません」(仲岡さん)

仲岡しゅんさん
トランス活動家弁護士仲岡しゅん氏

はあ、そうですか。じゃあ自分は女だと言い張る男性が女湯で勃起した一物を女児の前でひけらかした場合はどうなるんですか?すでにロサンゼルスではそういう事件が起きてますけどねえ。

仲岡だけではないが、トランス活動家の弁護士の議論は非常に卑怯である。今既存の法律では「管理者の意思」に反した使用は建造物侵入として判断されるが、もし法律が変わってトランスジェンダーを差別してはいけないとなった場合、管理者が「自認に関わらず、男性体の人の立ち入りはお断り」という規則を押し通してもトランス差別をしたと訴えられない保証はあるのか?問題はそこだ。我々は今の法律の話をしているのではなく、仲岡のような活動家が推してる反差別だの理解増進だのという法律が一般社会ひいては女性にどのように影響を及ぼすのかという話をしているのだ。

トランス許容法を通した諸外国ですでに起きてる問題について全く言及せず、そんなことが起こるわけがない、非現実的な話だなどと言われても全く説得力がない。

さて、仲岡がいうように今日女だと言い張ったら突然女子施設が使えるようになるというわけではないというのが本当なら、女子施設は女性体のみ使用可能という法律をきちんと作ってはどうかという話について、

第一に、日本には戸籍上の性別と合致するトイレを使わなければならない、という法律はありません。そのため、SNSにはこんな声も上がっています。

「女性専用スペースを守るために、戸籍上の性別と異なるトイレは使えなくなるように、法律を定めるべきでは?」 

そうすれば、犯罪を目的とした侵入者を防げるようになる、というのです。

戸籍上の性別にしたがったトイレしか使えないようにしたら、逆に、混乱が生じます」

どういうことなのでしょうか?

「戸籍上の性別と、その人の社会的に認知される性別というものは別で、必ずしも一致しません。もし、戸籍上の性別にしたがったトイレを必ず使うように振り分けたらどうなるでしょうか。 

一例ですが、髭の生えたトランスジェンダー男性が、戸籍上は女性だからということで、女子トイレを使うことになります。そうなった時、果たして、本当に混乱は生じないでしょうか?むしろ、その方が混乱が生じるんです」

これは典型的な藁人形論だ。戸籍云々ではなく男性体と女性体の人を分ければいいのであって、そうすることは差別にはならないという条項を反差別なり増進法なりに記載すれば済むことなのだ。トランスジェンダー男性はホルモン治療なども進んでいて男性に見えるひとは結構いる。そういう人は身体に合わせた方の施設を使えば混乱は起きない。わざと混乱が起きる規則を提案しておいて、それをなぎ倒すのは非常に不誠実なやり方だ。

しかし仲岡のような活動家は男性体と女性体の人を分けるやり方も、いまでも女性として女性施設を使ってるトランスジェンダーはいくらもいるので、そのような規則を設けることは彼らをも排除することになるからダメだと言い張る。男性体の人が女性施設に入り込むなどということはないと言っておきながら、こういう矛盾したことを平気で言うから活動家は信用できないのだ。

トランスジェンダーは昔から存在しており、彼らは自分らの体に合った方の施設を使って来た。そしてそれが社会的に問題視されるようなことはなかったと仲岡やユーチューバーの川上りえなどは言う。

「私は現段階における生涯のおよそ半分を今の性別で生きていますから、女性のスペースを長く利用していますし、当たり前にそのスペースが安全であってほしい。その場所が危うくなるということは望みません。それは、純粋に、女性のプライベートスペースの安全を願う一般の女性と同じように思うことです」

「本来、女性にとって安全な場所は、トランスジェンダー女性にとっても安全であるし、女性にとって安全でない場所は、トランスジェンダー女性にとっても安全ではありません」

「本来であれば、一緒になって、誰もが安心して利用できるトイレやお風呂にするために建設的な話ができるはずです。トランスジェンダー女性に関していえば、どちらの利用も難しい性別移行途中の人が、トイレなど外出先で困らないための資源拡充など、真面目に、具体的かつ建設的な話ができるはずです」(河上さん)

もし活動家達の主張が移行中のトランスでも使えるような多目的トイレの増設とかいう提案なら女性達は全く異存はない。それは我々が何度も提案してきたことだ。しかしそれを頑なに拒んで女性施設に入れろと要求しているのがトランス活動家たちなのである。

これまでにもニューハーフのように外見からは女性に見える人が女子施設を使っていたことは我々も知っている。見かけで判別がつかない人がこっそりと使って女性達も黙認していたという状況ならばそれでいい。だが活動家たちが要求しているのはそういう黙認を公認しろというものだ。黙認と公認では全く意味が異なる。

トランスジェンダー女性の女子施設使用を公認した場合、見かけが女に見える人だけは入ってもいいなどという規則を作ったら、それこそ混乱を招く。なぜなら見かけには主観が混じるからで、本人が自分は女性に見えると妄想していた場合、周りは彼が本当にそう信じていないと判断することなど不可能だ。医者の診断書にしてみても、問診30分程度でどんどん発行する藪医者もいる。そんなもの何の価値もない。

ニューハーフのような人たちがこっそり女子施設を使っていても大きな問題になってこなかった理由は、当事者が自分たちのことを弁えていたからということと、女性達が害がなさそうなニューハーフのことは見て見ぬふりをしてきたからだ。勃起した男性器を女児の前でひけらかすようなけしからん奴が居なかったからだ。しかしトランスを公認したらどうなる?

ロサンゼルスのWiSpa事件をみれば答えは明白だ。

さて、この記事の最後に生田はこう締めくくる。

SNSでは、トランスジェンダーがまるで「女性の安全を脅かす存在」であるかのようにみなす言説が広がっています。しかし、前述したように、それは誤解であり、実情と異なっています。「女性の人権や安全を理由に、別の人権侵害が起きてしまっている」イベントの登壇者からは、そんな声が上がりました。トランスジェンダーの人たちへのバッシングが激化しているのは、昨今のジェンダー平等施策に対する「バックラッシュ(反動)」である、という指摘もありました。

女性の安全を守ることと、トランスジェンダー女性の人権を守ることは、決して対立しません。

男性体の人に女性施設を使うなということがトランスジェンダーへの人権侵害になるというなら、トランスと女性との平和共存はありえない。「女性の安全を守ることと、トランスジェンダー女性の人権を守ることは」真っ向から対立するのだ。 


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トランスジェンダー狂気から正気をとりもどしつつあるイギリス

今年の7月に、いち早くトランスジェンダーに迎合して男女共同トイレをあちこちに設置してしまったイギリスでは、公共施設において男女別トイレ設置を義務付ける法律が通ったという話を紹介したが、最近になってすでに設置されていた男女共用のユニセックストイレが次々と排除され、男女別トイレに取り換えられるようになった。イギリス政府は男女共用の公衆トイレから男女別トイレ設置に移行する計画を明らかにした。ツイッターで奥田幸雄@yukiookudaさんがデイリーメールのこの記事を紹介してくれていたので、彼の翻訳を引用させてもらう。

「ジェンダーニュートラル」な施設からの脱却を目指す政府の計画では、男性と女性は別々のトイレを使用することになります。この提案は、プライバシーを求めるすべての人のために独立したトイレを提供するというものです。 世論調査では、性別に関係なくトイレを設置することを支持する女性は20人に1人にも満たなかった。

関係者は法務省に次のように語っている。 「尊厳、安全、安心のために、男女別のトイレを適切に提供することは重要です。そのため、セパレートトイレが標準であり続けるためのオプションを検討しています」と述べています。

障がい者用のトイレだけでなく、プライバシーを求めるすべての人のために独立したトイレを提供することが提案されています。 性別を問わないトイレの問題は、トランスジェンダーの権利を主張する運動家と、女性に「不利益」をもたらすと主張するフェミニストとの間で争点となっています。

性別関係のないトイレ設置を支持した女性は5%どころか1%でも居たら私は驚く。しかしともかく女性の大半は男女共用トイレなど求めていなかったということがイギリス政府にもやっと理解できたということだろう。だいたいなんで最初からこれが良いアイディアだなどと思ったのだろうか?

以前に私はイギリスで男女共用トイレを強く推進していた人たちがことごとくペドフィリアで幼児ポルノ所持やわいせつ行為で捕まったという話を紹介したが、(男を女子施設に入れさせようとしてるのはどういう男たちなのか? – Scarecrow in the Strawberry Field (biglizards.net))問題なのは何故一部の変態男たちのごり押しに常識あるはずの他の政治家たちが同意して、一番影響のある女性達の声に耳を傾けないまま強行してしまったのかということだ。トイレや更衣室を男女共用にして女性達が喜ぶわけがない。そんなこと考えなくても解ったはずだ。どうして女性の意見を聞きもせずにおかしな政策を実行して、苦情が殺到してから元に戻すなどという無駄なことをやったのだ?

しかし最近のイギリスはトランスジェンダリズムの狂気から正気を取り戻してきているような気がする。トランスジェンダー政策で一番規模が大きく影響力のある政治ロビーイストのストーンウォールから政府機関や企業がどんどん距離を置いてきていることや、BBC内部からストーンウォールの異常な影響力を告発する報道があったり、先日の女装男たちによるレズビアン虐待記事など、だんだんと主流メディアがトランスジェンダリズムのおかしさに気付き始めているように思えるのだ。

トランスジェンダリズムは欧米諸国を襲った集団狂気だ。これは中性の魔女狩り同様理屈では説明がつかない。大多数の人間がこの狂気を受け入れたわけではないが、なぜか政治権力のある連中がこの狂気を奨励し、狂気を人々に押し付けることで自分らの権力をより強硬なものにしていく。

アメリカでも行き過ぎたトランスジェンダリズムが教育界に広がり、それに気が付いた親たちが中心になって大きな抗議運動が始まっている。これまでトランスジェンダー活動家(TRA)達が優勢だったのは、彼らの目的があまりにも奇想天外で一般人はそんなことを推進する人がいるなど信じられないと思っていたからだ。だからTRAは水面下でこっそりと色々訳の分からない政策を進めていくことが出来た。

しかし今や人々が彼らの陰謀に気が付き始めた。TRAは闇に隠れてのみ行動できるバンパイアのような奴らだ。太陽の光の元、人々がその正体に気付いたら、長くは生き残れない。

どうかこれがトランスジェンダリズム狂気の終焉の始まりであってほしい。

追記:昨日の日本の選挙で、ジェンダー平等だの選択的夫婦別姓だの同性愛結婚だのと騒いでいた野党がぼろ負けしたことから解るように、日本人はそういうくだらないことに全く興味がない。やたらと欧米のおかしな思想を日本に持ち込んだところで、日本人が受け入れると考える方が浅はかだ。このままLGBTなどという思想が日本で広がらないうちに、欧米諸国でこれらの問題が下火になり、日本では根がはらずに終わってしまうという結果になることを切に願う。


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レズビアンたちが女装男達から性交を無理強いされている!BBCが画期的な特集を報道

この間のストーンウォールによるBBCへの異常な影響に関する内部告発に続き、今度はレズビアンたちが自称女のトランスジェンダーたちから無理やり性交を迫られているという記事を報道した。’We’re being pressured into sex by some trans women’、 拙ブログをご愛読の読者諸氏は覚えておられることと思うが、以前から自称女の男性たちからレズビアンたちが虐待されているという話は何度か紹介したことがある。しかしBBCのような主流メディアがその事実を報道するということはかなり画期的なことだと言える。

この記事では女装男たちから虐待された女性達の体験談がいくつか掲載されている。

ジェニー(24歳):彼女は女性体の人間にのみ魅力を感じる女性だが、トランス「女性」とのセックスを拒んだことから、トランスジェンダー活動家(TRA)やその一味(アライ)たちからひどく暴力的な脅迫を受けたという。

ヒットラーより私を殺したいと言われたことがあります。もしヒットラーと私が同じ部屋に居たら、ベルトでわたしの首を絞めてやると。私がトランスウーマンとセックスしないというだけで、信じがたいほど暴力的です。

彼女がよく言われたことは、例えばバーで会った女性と意気投合してそういう雰囲気になった時に、相手がトランスウーマンだとわかったらどう思うかというものだった。しかし、ジェニーからしてみれば、相手が生得的女性ではないと解った時点で性欲は失せてしまうという。そりゃそうだろう。私も男だと思って付き合い始めた人が実は女だったとなれば、千年の恋も冷めてしまうだろうから。

記者のキャロリン・ローブリッジがこの記事を書くきっかけとなったのは、ローブリッジがsex, lies and legal consent(セックスと嘘と法律上の同意)という記事を書いた後、何人かの人たちから連絡があり、レズビアンにとってこれは非常に大きな問題になっていると伝えられたことだった。

ローブリッジはこの話題は実態を知るのが非常に難しいことを知っていた。それというのも、レズビアンがこれについて大っぴらに苦情をいったりすると、トランス界隈やアライ達からひどい嫌がらせを受けるからである。ローブリッジ自身も記事を書くにあたり、インタビューを募るツイートをした際にひどい嫌がらせを受けたという。

エイミー(24歳):彼女は自分の両性愛指向の恋人から虐待を受けた。恋人の未オペのトランスウーマンを含めた三人でセックスをしようという提案をエイミーが断ったのが原因。

「最初に彼女は私をトランスフォビックだと呼びました。そしてすぐ、私が誰かと寝たくないと思う気持ちに罪悪感を持たせようとしたのです。」

「その人に魅力を感じる可能性はゼロだとわかってました。男性の声が聞こえるし、男性の顎が見えます。服の下には男性器があるのです。これは物理的な現実です。女性が好きな女として、これは無視することは出来ません。」

「彼女が凄いショックを受けて怒ったことを覚えてます。そして私の考えは過激なプロパガンダでありトランス界隈に暴力をもたらすものだと言いました。そして私を過激派右翼と同じだとも言いました。」

しかしエイミーはたとえトランスウーマンが手術をしていたとしても気持ちは変わらないと語る。

コリー(26歳):彼女は大学で出会ったトランスウーマンから何度も言い寄られ、その度に断っていたが、あまりにもプレッシャーをかけられてついに男女のセックスをしてしまったという。二人の学生寮が近かったせいもあり、ある日お酒を飲んだ後の勢いで、うまく断れなかったという。

「とっても気持ち悪くて、一刻一刻が嫌でした。私たちが魅力を感じるのはセックスではなくジェンダーだという考えですが、私にはそうは感じられなかったからです。でもそう感じられないことが後ろめたかった」

コリーは恥かしくて、この体験を誰にも話さなかったという。

『トランス女性は女性であり、レズビアンはデートすべき』と言われてますが、トランスだという理由でその人を拒絶したら私は悪い人間なのだろうか、もうLGBT界隈には入れてもらえなくなるのだろうか、何か仕返しされるんじゃないか、そう思ったら誰にも言えませんでした。

実はこの女性、ツイッターで誰かが「こんな体験談の寄せ集めなんか、何の証拠にもならない」といったのに対して、自分はすくなくとも他に三人のレズビアンが大学でトランスウーマンから虐待されたのを知っていると答えていた。どうやら彼女の大学にはレズビアンを餌食にしている悪どい自称女の男がいるらしい。

アンジェラ・C・ワイルド:拙ブログでも以前に紹介した Get The L Out というレズビアン団体の創設者のひとり。この団体は現在のLGBT活動のなかでレズビアンの権利が無視されていると感じている人たちの集まり。彼女たちは以前にイギリスのプライドパレードで抗議したことがあるが、その時も同団体は「偏狭、無知、そして憎悪」だと攻撃された。

レズビアンたちは話すのをとても怖がっています。なぜなら信じてもらえないかもしれないと思ってるし、トランス概念がみんなを沈黙させてるからです。

アンジェラはソーシャルメディアを通してレズビアンたちにアンケートを配った。そのうち80人の女性が返答したが、回答者の56%の女性達がトランスウーマンからセックスを迫られたり、嫌々同意させられたりしたと答えている。(調査結果はこちら.

アンジェラはサンプル数はレズビアン全体からしたら少ないかもしれないとは認めながら、それでもこういう事実があるということを記録しておく必要があると感じた。

回答者の中には、トランスウーマンとヌードの写真を交換しないのはトランスフォーブと呼ばれるのではないかと思ったとか、若い女性はトランスウーマンと寝ることで、自分はターフではないと証明できると思っている節があるというものもあった。またある女性はオンラインで「同性愛など存在しない、トランスシスターズのために自分の性器混乱を捨て、トランスに性器を挿入させるべきだ」と言われたと答えている。

回答者の一人は、もしトランスウーマンんとセックスをすれば男性器を受け入れられるようになるのではないかと思ったという。欧米諸国ではコンバージョンセラピーと言って同性愛を「治す」という野蛮な治療法が施行されていた時代があった。トランス活動家によるレズビアンたちへの男性器を受け入れさせる圧力は、まさに現代版のコンバージョンセラピーである。

ある女性はトランスウーマンとデートをした際に無理矢理セックスを迫られ、断ったらターフとして世間にさらし、仕事も首なるようにしてやると脅迫されたという。

無論この調査結果を発表したことで、アンジェラはトランス界隈やその一味たちからトランスフォーブと批判されたことは言うまでもない。「トランスウーマンすべてが強姦魔であるかのように書いている」などが典型的だ。しかしアンジェラは一人でもこういう被害を受けた人がいるなら、それについて話す必要があると語る。しかも被害者は一人ではない。実態はもっと広域に広がっているものと思われる。

ローズ・オブ・ドーン(MtF):トランスジェンダーのなかでは珍しくまともなことを言ってるユーチューバー。ローズも自分のチャンネルで「レズビアンがトランスウーマンとデートしないのはトランスフォビックか」という動画を作ったことがある。かの悪名高い偽女のレイチェル・マッキノンは以前「性器による性指向はトランスフォビックだ」とツイートしていたことに関し、ローズはそういう考え方は非常に害毒であると言う。

ローズは自分の仲間うちのトランスジェンダーたちも、レズビアンは自分の好きな人たちとデートすべきであり、デートの相手にトランスウーマンを含まないのは差別でもなんでもないと考えているという。しかしトランスジェンダー達ですら、そのような発言をするのが憚られる状況があるという。

私のような者はトランス活動家やそのアライたちからかなりの虐待を受けます。トランス活動家は同意しないと思われる人たちに対して非常に攻撃的ですから。

デビ―・ヘイトン(MtF):科学の教師で2012年に性転換をし、トランスに関する情報を書いている。デビ―は多くのトランスが転換後の交際がどれほど大変か考えずに転換していると語る。きちんとした調査があるわけではないが、トランスウーマンと呼ばれる男性たちの殆どが女性に性愛を感じているとデビ―は言う。男子が女子に性愛を持つのは生物学的に自然な状態だからだ。

ですからトランスウーマンがパートナーを探す時、レズビアン女性達は「女性が欲しい」といい、異性愛者女性達が「異性愛男性が欲しい」というと、トランスウーマンは取り残されてしまいます。そして社会から失望させられたと感じ、怒り、感情的になり、社会が自分たちを攻撃していると感じるわけです。

生得的女性にしか性愛を感じない人々を恥かしめ、あたかもそれが悪い感情であるかのような攻撃は酷いものがあるとデビ―は語る。

リリー・ケイド:レズビアンポルノ専門のポルノ女優。写真を見て一旦は合意した相手役が実はトランスウーマンだとわかって共演を断ったことで批判された。彼女自身はツイッターで過激なひとに批判された程度だったと話しているが、これがきっかけでコットンシーリングという言葉が聞かれるようになった。これは人工妊娠中絶専門クリニックのプランドペアレントフッドで開かれたワークショップのタイトルに使われたことで広まった言葉だ。これはトランスウーマンが女性とセックスするために障害となっているものという意味で使われる。リリーに言わせれば、女性が社会的地位を得られない透明な障害があることをグラスシーリング(ガラスの天井)と言ったのを生理用ナプキンと比べるのは「気持ち悪い」。

ストーンウォールとLGB Alliance:LGBT団体でもっとも規模が大きく影響力のあるストーンウォールにインタビューを要請したが断られた。だが一応声明文だけは受け取ったと言う。ストーンウォールは誰もデートの相手を強制されるべきではないとしながらも、人種や障碍者や肥満の人やトランスといった、ひとつの属性全体を取り除くのであれば、それは社会による偏見がどのように人々の指向に影響を与えているのか考えるべきであるとし、まだまだLGBT内部でも偏見はあるので、そういうことはオープンに正直に話し合われなければならないという答えだった。

もともとストーンウォールはイギリスの同性愛者への差別に抵抗するために作られた団体だったのだが、最近はトランス一本やりで、LGBたちが無視されるようになってきた。そこで新しくLGBAlliance(LGB同盟)というグループが設立された。

LGB同盟の創設者のひとりは、まさか同性愛者が同性を愛する権利のために再び戦う日がくるとは思わなかったと語る。「もうこの戦いには勝ったとおもってたんですが、またこの戦いを始めなければならないと考えると恐ろしいです。」

ライリー・J・デニス:ローブリッジのインタビュー要請には応じなかった。こいつは自称トランス女性のユーチューバー。未オペでホルモン治療すらしていないただの偽女。普通にヘテロ男性で性愛は女性指向。私はこいつはトランスジェンダーなどではないと確信している。いつもタンクトップからいかつい肩まるだしで人にお説教ばかりする気持ち悪い奴。今は消してしまったらしいが、こいつはヘテロ男性やレズビアンがトランスウーマンとデートしないのはトランスフォビアだというビデオをアップしていた。ストーンウォール同様、ここでもこの偏見は人種や肥満の人への差別と同じだと主張していた。

アニ・オブライアン(30歳):ニュージーランドのSpeak Up For Women(女性のために発言せよ)というグループの創設者。ティックトックを使って若いレズビアン女性達に呼びかけている。

アニはまたレズビアンたちが昔のように「試しても居ないのに男性器がきらいだなんて何故わかるのだ」といわれていると語る。性器を通り越して人を受け入れろと、だがそれは同性愛とは言えない。

トランス男性がゲイ男性にそれほど興味がないので問題になりません。しかしトランスウーマンの多くが女性に興味があるため、我々が不公平に影響を受けているのです。(略)私はティーンエージャーで同性愛を隠していた時、なんとかストレートになろうと努力しました。それだけでも大変でした。(若い子が)やっと自分が同性愛者であることに納得してカムアウトしたら、男性体の人は男性ではなくレズビアンだから、それを受け入れろと言われたらどんな気がするでしょうか?

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当然のことながら、この記事に対してトランス界隈とそのアライたちからBBCに抗議する声明文が発表された。その内容についてはまたいずれ紹介するが、一応リンクだけ張っておこう。

Open letter signed by 16,000 calls for BBC apology over trans article – BBC News

トランスウーマンと名乗る男たちの大半は単なる女装男であり性指向も女性が相手だ。こんな男たちを女性として社会が受け入れることがどれだけ危険なことか、この記事を読んだだけでも解るはずだ。これまでに私は女装男たちによる性犯罪についても色々書いてきたが、自称女の男たちは一般の正常な男性たちよりも女性にとってはずっと危険な存在なのである。


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女装男子高生の女子スポーツ参加を巡るトランス活動家の言いがかりに反論

2019から31州で女子スポーツに男子生徒の女子スポーツ参加を全面禁止する法案が可決もしくは議論されている件に関し、これがいかにトランス差別になるかという日本語記事を見つけたのでそれを読みながら反論していきたいと思う。下記がその記事。強調は原文のまま。

トランスジェンダーの学生の女子スポーツ参加議論が過熱するアメリカ、大人に批判集まる理由とは?【解説】 – フロントロウ -海外セレブ&海外カルチャー情報を発信 (front-row.jp)

アメリカの学校スポーツにてトランスジェンダーの女子生徒が女子チームに参加することを全面禁止しようとする動きが各州で広がっている。この動きを推し進める議員たちの目的は、“女子スポーツを守るため”なのか? それとも別に動機があるのか? 米Huluがプライド月間にドキュメンタリーを配信するなど、議論が加熱しているトランスジェンダーの学生アスリートの騒動をフロントロウ編集部が解説。(略)

 アメリカでは2017年に、“トランスジェンダーの女子生徒(※生まれた時に割り当てられた性別が男だったもののジェンダー・アイデンティティは女である女性のこと)が女子チームに参加するのは身体的な違いがあるためフェアではない”という議論が保守派の議員やメディアで噴出。

 当時は一時的な論争で収束したものの、2019年に入り、“女子スポーツを守るため”として、女子チームにトランスジェンダーの女子生徒が参加することを禁じる法案(以下、トランス排除法案)をいくつかの州の保守派議員が提出。このトランス排除法案を提出するという動きが他の州にも飛び火して、現在、保守派議員が多い共和党が実権を握る州を中心に、全50州のうち31州にて女子スポーツにトランスジェンダーの女子生徒が参加することを全面禁止する法案が可決または議論されている

ここで少し説明を加えておこう。オバマ政権の末期に、オバマは全国の義務教育の公立学校で「トランスジェンダー女子」許容政策を大統領命令で強制しようとした。これはタイトルIXという男女スポーツの平等を守る法律に真っ向から違反するものであり、大統領にこのような権限はない。それでアメリカ各州が連邦政府相手に訴訟を起こし、オバマの命令は施行される州とされない州とで分かれた。この話が一時的に下火になった理由は、2017年にトランプ政権になってから、オバマの憲法違反の大統領命令が撤回されたからだ。しかし多くの州は何時までも大統領命令に頼っているわけには行かないと判断し、新しく州法を通して女子スポーツを守ろうとしているのである。

トランスジェンダー活動家(TRA)は、なにかと「トランス排除」という言葉を使う。だがこれらの州は単に女子スポーツを女子体のみに限るとしているのであり、トランスジェンダーをスポーツから排除しようという意図はない。自認はどうあれ、スポーツに参加したい生徒は身体に合った方の性別枠のスポーツに参加することは可能なのである。

断っておくが、アメリカでは未成年者の異性ホルモン接種は原則的に違法である。自認がどうあれ異性ホルモンを接種するということ自体が違法であるため、高校生男子がトランスジェンダーだと言い張ってみたところで、身体的には普通の男子と全く違いはないのである。よって高校生の「トランスジェンダー」は自認はどうあれ身体的には全く普通の男子(女子)だということを覚えておいて欲しい。

さて同記事ではトランスジェンダー生徒の数はごく僅かであることから、地元の学校区においてトランスジェンダー学生が問題を起こしたという例を知っていた議員は居ないと指摘している。これはTRAの常套手段だ。歴史的にみてトランスジェンダーの人口はごく僅かである。実際本当の意味での性同一性違和で病んでいる人(GID)の数は全人口の1%にも及ばない。であるから本物のGIDによる異性スポーツ参加など誤差の範囲というのは全くその通りだ。しかし問題はそこではない。

問題なのはトランスジェンダーを装った一般男子が女子スポーツに参加する可能性にあるのであり、これまでにトランスジェンダー生徒が女子スポーツに参加した数がごく僅かであるかどうかは論点にはならない。しかしこの点について記事はこう語る。

 データの乏しさを指摘された議員たちは“子供たちのために将来の問題の種を事前に摘むため”だと主張するけれど、その心配が事実ならば、深く議論をして慎重にルールを作るべき。法案は子供にとって「危険」な動きだと声明を発表した米国小児科学会(AAPA)や、IOCに助言しているトランスジェンダーのスポーツ研究の第一人者であるジョアンナ・ハーパーをはじめとした多くの専門家がトランス排除法案に反対しているにもかかわらず、議員たちはそれに耳をかす様子はなく全面禁止を推し進めようとしている。

ここでいう「専門家」というのは、誰もかれもトランス推進活動家なので、女装男子の女子競技参加に賛成なのは当たり前である。まったく意味のない文章だ。では問題になったコネチカット州の例についてはどうなのか.

トランス排除法案の支持派がたびたび挙げる例が1つだけある。2017年6月に開催されたコネチカット州の陸上大会で、トランスジェンダーの女子生徒が1位2位を獲得。3位になった生徒は2人の勝利を称えたものの、これが保守派のあいだでやり玉にあがり、2020年に複数の生徒がルールを変えるよう求めてコネチカット州を提訴した。 これに対して、トランスジェンダーの生徒2人は、ホルモン治療を受けている自分たちのテストステロン値はシスジェンダーの女子生徒と同等であると裁判資料で主張。この2人の生徒は勝利ばかりを収めていたわけではなく、提訴の数日後に行なわれたレースでは、提訴したシスジェンダーの生徒の1人がトランスジェンダーの生徒の1人に勝利した

 そして2021年、“訴えた生徒たちは、トランスジェンダーの生徒を女子スポーツに参加させているポリシーのせいで起きている問題を示すことができなかった”といった理由で裁判所が訴えを棄却。シスジェンダーの生徒たちは、裁判を支援しているキリスト系団体Alliance Defending Freedomを通して控訴する意思を明かした。ちなみにこの団体は、SPLC(南部貧困法律センター)によって反LGBTQ+のヘイト団体として認定されている。

これは正しくない。裁判所が訴えを棄却したのは、問題となったテリー・ミラーとアンドラヤ・イヤーウッドのふたりは高校を卒業していたため、この訴訟自体が意味のないものだという理由であり、原告の女子選手たちが不当に差別されたことを証明できなかったという理由ではない。

読者諸氏にはもうおなじみにSPLCがここでも口をはさんでいるが、SPLCこそがヘイト団体であり、こいつらは保守派団体は誰でもヘイト団体と認定するので、これも全く意味のない文章である。

a group of young men playing a game of football
真ん中の赤い服がトランスジェンダーのイヤーウッド選手

さて、同記事では「学生スポーツでのトランス参加を議論するときに知っておくべきこと」として「トランスジェンダーの女子生徒は男子ではない」という前提で話を始めている。そしてこの問題を保守派と議論する際に二つの罠があると言う。一つ目は、

この議論が起きる時、昨日まで男子だった生徒が翌日から急に女子チームに入って女子選手を次々と負かす、というイメージを持つ人が一定数いる。実際に、2019年にはアニメ『サウスパーク』でそのようなギャグが描かれた。しかしこの“男子が女子チームに入る”というイメージは偏見であり、トランスフォビアである。

 “日本人女性は1人残らず全員がこういう身体的特徴です”とたった1つに限定することが不可能なように、トランスジェンダーの女子生徒の身体的特徴も1つに限定することはできないけれど、男女の身体的な差が現れる二次性徴の発現前ならば、puberty blocker(思春期ブロッカー/第二次性徴遮断薬)というものを使って二次性徴の発現を遅らせて“男性的”な体つきになることを止めている生徒もいれば、テストステロンを抑制するといったホルモン治療をしている生徒もいる。そして現時点で、トランスジェンダーの生徒の女子スポーツ参加を全面禁止すべき理由を示した科学的データは1つもない

上の写真でも解るように男子と女子の違いは一目瞭然である。女子の間でどれだけの個人差があろうとも遺伝子は嘘をつかない。その女子が生得的女子であるかどうかを見極めるのは非常に簡単なことだ。また、繰り返すがコネチカット州の高校生競技ではテスタストロン数値に関する規定がない。つまり、昨日まで男子チームで協議してた男子生徒が今日から女子と登録して参加することは可能なのだ。現にコネチカットの二人のトランスジェンダー選手はその前のシーズンまで男子競技に参加していた。オリンピックでも一定数のテスタストロン数値を一年以上保つことが条件となっているが、この二人はその条件すら満たしていなかった。

また、「トランスジェンダーの生徒の女子スポーツ参加を全面禁止すべき理由を示した科学的データは一つもない」というのも真っ赤な嘘だ。同記事ではホルモン治療をした男子が女子スポーツに参加しても不公平に有利にはならないという証拠として、「専門家」という人たちの話をいくつか引用しているが、彼らの意見はきちんとしたデータに基づいたものではない。

反対に女性ホルモン治療を二年間続けても、男子の運動能力は女子よりもずっと優勢であるという調査データなら存在する。男性ホルモン値を抑えても男性体は圧倒的に有利という調査結果 – Scarecrow in the Strawberry Field (biglizards.net)

しかし繰り返すが、コネチカット州の高校レベルの競技では、ホルモン治療は強制されていないため、いわゆるトランスジェンダー女子は、本人がそう言っているという以外は全く他の男子と変わらない、 まさにトランスジェンダーの女子生徒は男子なのだ。

さて、では記事のいう二つ目の罠とはなにか。それは学生が奨学金のためにスポーツを行っているという議論。

2つ目の罠が、学生スポーツとエリートスポーツを同列で考えてしまうこと。学生スポーツにおけるトランス生徒の参加の議論では、奨学金の獲得といった“機会が奪われる”ことにスポットライトが当たりやすいけれど、実際に子供たちが置かれている状況から目を逸らしてはいけない。 

部活に参加したことがある人ならば分かるかもしれないけれど、毎日のように部活の練習に明け暮れた生徒の中で、大学でその道に進む者や、大人になってプロになる者はひと握り。大半の生徒にとっては、学生時代のスポーツは喜びや悔しさといった様々な感情を経験して、自信を養い、友情を深める、青春の1ページ。1つの負けや1分1秒がキャリアに響くエリートアスリートとは状況が違う。

個人のブログじゃあるまいし、この稚拙な文章は恥ずかしいな。それはともかく、訴訟を起こした女子選手の一人セリーナ・スール選手はトランス選手が現れるまでコネチカット州一位のランクにあった。州大会で入賞するレベルになったら、これは記事のいうエリートスポーツのレベルに近い。奨学金が貰えるかどうかもそうだが、高校から奨学金で大学に進んだ場合、エリートコーチの元、大学でエリート選手としてのキャリアを伸ばすことが可能になる。しかし、大学側は上位数人しかリクルートしないので、10人の枠に二人の男子が入っていたら、二人の女子が奨学金もエリート大学入学も阻まれるという弊害が起きるのである。今回は二人だったが、もし何千という女子選手のなかに10人の男子が入り込んで上位を総ざらいしたらどうなる?数が少ないから問題ではないという理屈はここでも全く崩れるのだ。

部活レベルのスポーツを楽しめればいいというなら、トランス選手は生得的に正しい方の枠で十分青春の一ページを楽しめばいい。奨学金を目指している女子アスリートのキャリアを奪うべきではない。

 しかし今進められているトランス排除法案は、そういった大半の生徒も1人残らず締め出すもの。米国小児科学会(AAPA)はこれを子供にとって「危険」な動きだと批判している。

この文章もトランス活動家(TRA)典型な汚い手口である。女性専用施設の話をすると、TRAは必ずトランス排除だ差別だと言い出すが、誰も彼らを公共施設やスポーツから締め出せと言っているわけではない。単に体に合った方の施設を使えと言ってるにすぎず、自認女性の男子生徒は男子スポーツへの参加を拒まれているわけではないのだ。単にスポーツを楽しみたいのであれば、無理やりに女子競技に参加して女子の夢を壊すような行為をする必要はないはずだ。男子部門で下位の成績を取りながら青春を十分に満喫すればいい。

さて、同記事は芸能人やプロの選手たちもトランス支持の声明を出しているとして多々の著名人の名前を挙げている。

 2020年12月には、テニス界の重鎮ビリー・ジーン・キングや、サッカー米代表ミーガン・ラピノー、WNBA選手キャンデース・パーカーなど約200名の女性アスリートたちが、学校でトランスジェンダーの少女がスポーツに参加することを事実上禁止したアイダホ州の法律を差し止める下級審判決を支持するよう求める嘆願書を、少女や女性がスポーツや人生において自分の可能性を発揮できるようにすることを目的とした非営利団体「Women’s Sports Foundation」と、スポーツにおけるLGBTQの受容を提唱する非営利団体「Athlete Ally」と連帯して発表。

 トランスジェンダーのセレブリティの間では、2020年12月にトランスジェンダーであることをカミングアウトしたエリオット・ペイジが法案をたびたび批判しており、米Timeでは、「子供だったら自分自身がその立場にいたでしょう」と語り、それを「恐ろしいことです」とした。

しかし同記事は、往年のテニスの女王マティーナ・ナブラチロバを中心とした女子アスリートがバイデン政権の女装男子の女子スポーツ参加方針に抗議の声明文を発表したことや、水泳銀メダリストのシャロン・デイビースと陸上金メダリストのケリー・ホルムズなども男子の女子スポーツ参加に反対であることなどは完全に無視している。(女子競技のリーダー達、バイデンのトランス選手参加強制の大統領命令に抗議 – Scarecrow in the Strawberry Field (biglizards.net)

若干一人だけ、トライアスロンで金メダルを獲得し数年前にトランスジェンダーになったケイトリン(ブルース)・ジェナ―が 「生物学上は男子であるトランスの子が学校の女子スポーツで競うことには反対。フェアじゃない。私たちは女子スポーツを守らなくてはいけない」 と語ったことだけを挙げている。

この記事は一方的にトランスジェンダーを名乗る男子生徒が女子スポーツに参加できないことは差別だという主張だが、ホルモン治療も何も受けていないただの高校生男子が女子だと名乗った瞬間に女子と同じレベルの運動神経になるなどという非科学的な記事をよくも恥かしくもなく書けると思う。

いや、それをいうなら、多々の州で女子競技に男子は参加できないという、当たり前のことを法律にしなければならなくなったこのご時世こそが異常なのである。

関連記事:

女子競技に男子が参加するのは不公平だと訴えた女子高選手の記事、新聞社が勝手に「男子」を「トランスジェンダー」と書き換える – Scarecrow in the Strawberry Field (biglizards.net)

女子スポーツを救えるのは16歳の女子高生? – Scarecrow in the Strawberry Field (biglizards.net)

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トランスジェンダリズムについて、宇多丸とDJOASISの話し合い報告を読んで

宇多丸 DJ OASISと2人きりで話したことを語る (miyearnzzlabo.com) これは以前にも紹介したラッパーのDJ OASISさんがツイッターでしたトランスジェンダリズムに関する呟きに対して、同じラッパー仲間の宇多丸さんが自分のラジオ番組でオアシスさんを批判したことについて、今回お二人が直接会って話た内容の宇多丸さんによる報告記事。(以下敬称は省く)

宇多丸は以前のラジオ番組の内容からも解るようにかなりのリベラル。特にトランスジェンダリズムに関しては全面的に擁護しており、オアシスの発言は「 ちょっと、なんというか、一線を越えたというか。ちょっとはっきり、侮蔑してたり、差別をしていたり。なんというか、言説として暴力的なことになっちゃってるよ」と感じたという。前の宇多丸の番組についてオアシスは、やはりラッパー仲間のKダブシャインとの対話で「直接話をして欲しかった」と語っていたが、それについても、宇多丸はプライベートで話しているだけでは、オアシスの発言を容認したように取られる可能性があるので、番組内で取り上げるべきだと思ったと語っている。

だとしても、番組で取り上げる前にオアシスの意見を聴いたり、でなきゃ、オアシスを番組にゲストで呼んで対談するということを最初からすべきだったのではないかとは思うが、それでも少なくとも二人がプライベートでも話合うことが出来たのはよかった。だが、もし日本の業界でこういう対談が可能であるなら、ラジオなりユーチューブなりで対談番組を作ってやって公に欲しい。

まず宇多丸が問題があるとしたオアシスのツイートというのは、トランスジェンダリズムは女性空間の安全性について無頓着なのではないか、という意味の発言だった。

で、翌日、宇垣美里さんの火曜日の日もそのフォローをするというか。要するに問題になっているというような性自認というね。要するに自分で性のあり方を決められるというね。で、そうなるとでも、たとえば女性用のパブリックスペース。「女性用の空間みたいなところにいろんな人が入っててしまっては危ないんじゃないか?」という意見があるんだけど。でも、それはトランスジェンダーの人たちが起こす何かではないじゃないですか。その性犯罪の抑止、防止、罰していくという件とトランスジェンダーの人の権利拡大っていうのは全く別の話であって。だから、そこが対立構造になるのはおかしいと思うというような話も追加でさせていただきました。

宇多丸の話は、話し合いの内容というより、それに関する自分の感想を述べているだけで、どういう話題を取り上げ、どういうところは同意できてどういうところが平行線になったのかというような説明は全くない。なのでこれだけ読んでもあんまり意味がないと思った。それに比べてツイッターで同じ話し合いについて報告したオアシスのツイートは的を射ていて対照的だ。強調はカカシ。

宇多丸と話をした。自分の配慮が足りなかったであろう言葉でのツイートで傷付けてしまった人達への訂正とお詫びする旨を伝えた。改めてこの場を借りてその点に関し謝りたい。自分が差別者では無い事も理解してもらい、またラジオで一方的に話をしてしまった事も申し訳なかった、と伝えてくれた。

性自認に関しては「全ての性自認を認め、その権利を守るべき。生きるために性自認が必要な人が多く居る。性自認の主張が犯罪の直接的原因ではない。それに伴い起こる犯罪をトランスジェンダーと結び付けるのは間違えであり犯罪自体が悪いのであって監視体制が確立されていない社会の問題」という視点と「性自認を法で認める事でジェンダー関係なくそれを利用した犯罪が増える可能性、犯罪の監視体制が確立されても犯されるのが犯罪」という「危険視」する視点、それが双方の基本的違いであった。

宇多丸の言う「生きる為に性自認が必要」という立場の人が居る事は当然理解をしているが更に理解を深める様これからも努めて行きたい。宇多丸にも「性自認で起きる犯罪、監視体制を掻い潜って起こされるのが犯罪」という危険性に少しでも理解を持ってもらえたら嬉しい。子ども達の性自認に対する教育の形も各々意見は完全に別れたが「子どもを守る」という点は同じ考えだ。

言論、思想の自由は尊重されるべきで2人が直接話をする場を設けてくれた事に対して感謝している。そして考え方への理解も今後更に深められたらと思う。トランスジェンダーに対する偏見と捉えられる様な誤解をまねく発言ではなく、法、制度、教育、権利、等に対し意見を述べて行けたらと思う。

最後に関係者及び多くの人達に感謝と共にこの問題提起を意識し続け考えて行ってもらえたら幸いだ。この件に限らずネット社会になり顔を合わせての会話が減る世の中になり、コロナ禍がそれに拍車をかけているが直接目を見て対話をする大切さと、そうあるべき事が本来の姿という事を再確認した。

オアシスが自分の「ツイートで傷つけてしまった人たちへの訂正とお詫びはする」と言っているが、私はオアシスは誰かに謝罪するようなことは書いてないと思う。ただ本人が謝りたいというならそれは本人の勝手だからいいのだが、こういうことで「傷ついた!謝れ!」と言う人にはむやみやたらに謝らないほうがいい。なぜなら、奴らは単に自分に同意しない意見を聞いたことで気分を害したと言っているだけなので、それなら私たちなど、毎日のようにメディアでもSNSでもしょっちゅう「トランス女性は女性です」なんて女性に対して非常に失礼極まりない発言を聴かされているが、我々がどれだけその発言に気分を害そうが「傷つ」こうが、誰かが謝ってくれたことなど一度もない。

結局のとろこ、宇多丸とオアシスの根本的な意見の違いはオアシスも言っているように、自認のみ女性を女子専用空間に受け入れることと女性空間で起きる犯罪に関連性があるのかどうかという問題だ。

宇多丸はあくまで、トランスジェンダー許容と女子空間での犯罪は無関係であるという考え。なぜなら犯罪を犯すのはトランスジェンダーではなく犯罪者なのであって、それをトランスジェンダーのせいにするのはおかしいからという理屈。性犯罪の増加については監視体制の確立などで是正できるという主張。

オアシスはトランスジェンダー云々ではなく、自認のみ女性という男性を女性施設に受け入れることによる犯罪の増加を懸念しており、監視体制の確立だけでは解決できないという主張だ。

オアシスとはツイッターで私も何度かやり取りをしたので知っているのだが、彼は自称トランスジェンダーによる性犯罪についても結構知識がある。だが宇多丸はそのことを良く知らないのではないかと思う。知っていたら犯罪を犯すのはトランスジェンダーではなく、トランスに便乗した犯罪者だけだという偏見は持たないはずだからだ。

しかし10歩譲って真のトランスは犯罪を全く犯さない善良市民の集まりだったとしても、トランスに便乗する犯罪者が女性空間に入りやすくなる政策を取ることは問題だという考えはないのだろうか?そういうなりすましトランスから女性や女児を守る方法を具体的に示せる人はいない。

そもそも男女の空間が区別されている理由を考えてみてほしい。誰も男性は100%痴漢だから男女は区別しなければならないなどとは思っていない。ただ性犯罪を犯す90%以上が男性であり、その犠牲者も90%以上が女性や子供だという現実がある以上、すべての男性を女性から遠ざける以外にこれらの犯罪から女性達を守るのに最適な方法はない。

もちろん男女別施設が100%犯罪を防げるわけではない。だから監視体制を強化するということに依存はない。しかしハイテックな監視体制を設けなくても空間を男女別にするのは犯罪防止に非常な役に立つ。

まず男女別施設は痴漢男性をいぶりだすのに役立つ。なぜなら男女別になっていれば良識ある男性は女子施設にわざわざはいってきたりしないからだ。どんな管理システムよりも効果的なのは中にいる女性達の警戒心である。女子施設に入るべきではない人が入ってきたことに一番最初に気付くのは監視カメラでも警備員でもなく中にいる女性達だ。彼女達が挙動不審な人を見たらすぐに警報を鳴らせる状況こそが女性達を守る最善の方法なのである。自認のみ女性の女装男を女性空間に受け入れることは防犯に最適な二つのバリアを取り除くことになる。それが女性にとって安全であるはずがない。

オアシスの一番の危惧は、トランスジェンダー方針が先走りして女性や子供の安全に関する配慮が欠けているのではないかということだったわけだが、宇多丸はそれをトランス差別という問題にすり替えている。宇多丸はトランス活動家のプロではないが、活動家からトーキングポイントを教わっていることは確かだ。

女性や子供たちの安全を守るために女性専用空間は守らなければならないという話が、何故トランス差別やトランス排除という話につながるのか、先ずそれを考えるべきではないか?

ツイッターで女性空間の話をしていると、必ずトランス活動家(TRA)やその一味(アライ)たちが差別だトランス排除だといちゃもんをつけてくる。しかし考えてもみてほしい。もしも女性体の人のみの空間を守ることがトランス排除とみなされるというのであれば、女性や子供たちを守りたい全ての人が二つに一つの選択をしなければならなくなる。つまりトランスジェンダー活動家たちは女性の安全とトランスジェンダーの共存は不可能だと言っているのだ!

女性の安全とトランスジェンダーの気持ちのどちらかを選べと言われたら、私の答えはすでに決まっている。日本社会はどんな選択をするのだろうか?

追記:

本題とは外れるが、英米などでは芸能人がこの問題について正直な対話など出来ない状況になっている。アメリカでOJOASISさんくらいの著名人が自分のツイッターでトランスジェンダー批判をしたりしたら、業界から追い出されるなどの非常な危険な目にあう。日本ではまだそういうことになっていないのは非常に喜ばしいことだ。


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BBC,イギリスの強力なトランスロビー団体、ストーンウォールの本質を暴く

読者諸氏はイギリスのLGBT市民団体ストーンウォールのことはご存じだろう。拙ブログでも何回かお話したことがある。もともと彼らは同性愛者保護という趣旨で始まった団体だったのだが、近年はほぼトランスジェンダー政策一筋になっていた。さて、最近BBCのラジオDJスティーブン・ノーランがストーンウォールの多大なる影響力について、その本質を暴くポッドキャストを何回かのシリーズに分けて放送した。ちょっと中身がぐちゃぐちゃしすぎているため私は三話まで聞いて諦めた。しかしそれに関連する記事を見つけたので先ずそちらから読んでみよう。

ストーンウォールはダイバーシティー(多様性)専門家を自称する慈善事業ということになっているが、実は彼らは無益団体などではなく、諸企業に「ダイバーシティーチャンピオンズ」という多様性アドバイスを有料で提供している。要するに企業は自分らのやっていることがストーンウォールの言うLGBT多様性に従っているかどうかお金を払ってお伺いを立てているというわけである。そしてイギリスの公共放送であるBBCもストーンウォールに多額の金を払って指図を仰いでいた。

ところが最近になって風向きが変わってきた。イギリスには Ofcom と呼ばれる電気通信を管理する政府機関があるが、ここもストーンウォールの指図にずっと従って来た。ところが、最近になってOfcomおよび人権擁護委員会などが次々にストーンウォールとの契約更新を止めた。

そして最近BBCもストーンウォールと関わりすぎて中立性が失われていると考え、ストーンウォールとの契約を継続しない方向に向かっている。

何故このような傾向がみられるようになったのだろうか?きっかけとなったスティーブン・ノーランのポッドキャストに関するBBCの記事から読んでみよう。

先ほども書いた通り、ストーンウォールは英国全土で多大なる影響力を持つロビー団体だ。それが、この度のBBCの捜査により、この団体の怪しげなスキーム(企て)が暴露された。そのせいで多くの著名な組織が次々とストーンウォールと距離を置くようになったのだ。

最近問題になっているのはストーンウォールの二つのスキーム(企て)である。一つが先ほど紹介した有料の「ダイバーシティーチャンピオンズ」そしてもう一つが無料の Workplace Equality Index (WEI 職場平等指標)。

この指標はようするに職場がどれだけLGBTQに迎合しているかを採点する通知表のようなもの。ノーランの得た情報によれば、ストーンウォールは各組織にこの点数を挙げるように要請していた。その内容についてノーランは Freedom of Information (FOI) という法律に基づいて多々の組織から情報を取り寄せたが、BBCはじめいくつかの組織はストーンウォールの経営に悪影響を及ぼすという理由で情報提供を拒否した。

Ofcomはテレビやラジオの局に関する情報をWEIに提供していた。8月にチャンピオンズからは脱退したものの、WEIへの情報提供は未だ続けている。ストーンウォールはOfcomに対して、どのようにLGBTQに迎合した方針を取ってきたかを質問、Ofcomはその例として、ある局のラジオ放送内でDJがはなったトランス差別の発言を罰したと答えている。

トランス差別の発言というのは、とあるDJが自分の6歳の娘が性別で分けられていない更衣室で着替えるのは気が引けるとし、トランスジェンダーのことを「彼、彼女、それ」と表現したというもの。このDJは自分の番組で謝罪を強制された。他にも「妊娠した男」という題名の他所の局のドキュメンタリー番組をおちょくった番組を罰したなどの例がある。

Ofcomは放送基準はOfcom独自の方針であり、ストーンウォールの影響は受けていないと主張するが、もし影響がないなら何故金を払ってチャンピオンズに参加していたのか不思議だ。

BBCにおいては人事に関してもストーンウォールと密接なつながりがある。BBCはスタッフについて多様性や許容性に関してストーンウォールのアドバイスを仰いでいる。ということは、スタッフのなかに行き過ぎたLGBT方針に反対する人が居れば、解雇されたり左遷される可能性は大いにあったということだ。

問題なのは、BBCはストーンウォールのみがLGBTQの専門家であるとし、他にも色々と異論があるにもかかわらず、すべてストーンウォールの言いなりになっていたということだ。BBC内部でのLGBTトレーニングではストーンウォールのメンバーが講師としてやってきてストーンウォールの教材を使っていた。

BBCで25年勤め、最近退社したサム・スミス記者はBBC内ではストーンウォールに批判的なことを言うのを恐れている人が結構いたと証言している。そしてストーンウォールの方針はBBCの番組作りにも大きな影響を及ぼしていると語る。The Nolan Investigates podcast is available on BBC Sounds

私は昔からBBCの番組には良いものが多いので観ているのだが、確かに最近はあまりにもポリコレが行き過ぎで観られなくなったものもある。例えば超長寿番組のドクターWHOなどがいい例。この番組は1960年代から続いており、90年代に一旦中断したが、また2000年代から再開された。主役は何年かごとに入れ替わるが、ドクターは常に男性で、そのパートナーは若く美しい女性というのが定番だった。ところが最新のドクターは女性となり、彼女のアシスタントに黒人男性、パキスタン女性、白人男性、と三人。それだけならまだしも、筋があまりにもポリコレ過ぎてつまらないったらない。私は最初のシーズンだけ観てみるのを止めてしまった。そう思ったのは私だけではなく、視聴率がドクターシリーズ始まって以来の低さとなり、主人公の女優が自ら降板するという事態にまで発展。

また私たち夫婦が良く見ている警察シリーズでも、片田舎の保守的な村の設定なのに、やたらとゲイやレズビアンやトランスジェンダーが出てくる。人種も多種多様。それでも話の筋に必要性があるならいいが、まるで無関係にLGBTの人が出てくると話がややこしくなってしまう。このシリーズもいつまで観続けられるかわからない。

BBCは国営放送だ。イギリスにもニュースはテレビやラジオから得るという人も多いだろう。それがこうもLGBTにべったりの政策を取っているとしたら、いったいどんな偏向報道がされているのかわかったのものではない。しかし内部告発があって、それをちゃんとポッドキャストで放送したということは、BBCにも肝の据わった人が居る証拠だ。

イギリスやアメリカで父母たちが行き過ぎたLGBT教育に抗議するようになったことも含めて、もしかすると西側諸国はやっとこのLGBT狂気から目覚めつつあるのかもしれない。

その点日本は周期遅れで欧米の間違いを繰り返そうとしているのが歯がゆい。


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バージニア州の学校、女子トイレで女装男子が女子を強姦した事件を隠蔽、学校に抗議しようとした父親を反対に通報

数週間前、バージニアのラウドン学校区のPTA会議で暴れた男性が駆け付けた警察官に逮捕されているビデオが拡散された。最近連邦政府司法省がPTA会議における父母たちの暴走が激化しているとして、父母たちを国内テロリストの対象にしてFBIに捜査をさせると発表するきっかけともなったビデオだ。しかし、この事件には裏があった。逮捕された男性はこの数週間前に同区の高校で娘を強姦されていたのである。

ベン・シャピーロが編集長のこのデイリーワイヤーの記事は課金制なので概要だけ説明するとこうなる。

去る6月22日(2021年)、スコット・スミス氏はラウドン区の教育委員会の会議において違法に集合したとして逮捕された。実はこの会議はきちんと計画されてPTA会議で多くの父母や地域の住民が集まっていたのだ。スミス氏はこの会議で発言をしようとしていたが、突然学校側はこの集会は無許可の不法集会であるとして警察に逮捕させたのだ。

実はこの約一か月前の5月28日、同学校区のストーンブリッジ高校の女子トイレでスミス氏の娘がスカートを履いた男子生徒により強姦されていたのだ。

未成年の犯行なので公式な書類は密封されているが、スミス氏の弁護士によれば、少年の数々の強制わいせつと強姦罪で起訴された。内容はひどすぎて羅列できない。

最近全国教育委員会は、PTA会議で父母たちから脅迫されたり暴力を振るわれたりしているとして司法省に訴えていたが、警察官に取り押さえられるのに抵抗しているスミス氏の姿はその象徴として報道された。

スミス氏が逮捕される数分前、同会議において学校区の教育委員会(LCPS)の役員は同学校区におけるトランスジェンダー方針についての懸念は筋違いであり、学校のトイレ内での暴行事件などひとつもないと語っていた。

この会議中に虹色ハートのシャツを着た地域の活動家女性が突然スミス氏に話かけ、彼の娘の話は信じないと言い放った。頭に血が登ったスミス氏は女性と激しい言い争いになった。 会議の警備にあたっていた警察官が突然スミス氏の腕を掴みスミス氏の顔を殴り手錠をかけ床をひきずった。そのせいでスミス氏のズボンが下がり、スミス氏の腹が丸出しになり下半身も見えそうになる無様な姿がビデオに撮られ全国中に拡散されるに至ったのだ。

同区のもっともリベラルで学校区とも密接なつながりのあるブタ・ビベラジ検察官はスミス氏を起訴し禁固刑に処そうとしている。この検察官はスミス氏の娘の事件も十分に承知しているはずなのにこの扱いだ。スミス氏は現在自宅で軟禁状態である。

一方強姦の加害者の少年(15歳)はというと、低い罪を認めて実刑を免れ別の高校に移された。ところがなんと去る10月6日、転校先の学校でも女性徒を空の教室に無理矢理連れ込みわいせつ行為を働いた。

スミス氏の身に起きたことは信じられないほどひどい。㋄28日、学校に呼び出されたスミス氏は学校側から娘が暴行を受けたことを知らされる。学校でいじめにあったと思って駆け付けたスミス氏は、娘がもっとひどい目に遭っていたことを知る。学校側が処理するからと言われたスミス氏はショックを受ける。

しばらくして警察が呼ばれたが、なんと駆け付けた警察官は強姦を犯した少年を逮捕しにきたのではなく、スミス氏を取り調べるために現れた。学校側がスミス氏を通報したのである!

スミス氏は大声を張り上げたことは認めたが、娘を強姦された父親としては当然の反応だ。ところがなんと知らせを受けて学校には6台のパトカーが集結。「まるでスワットチームのようだった」とスミス氏。しかし警察が来たことで娘は病院に運ばれ検査を受けることができた。

未成年の犯罪は犯人の名前は伏せられるが、公開されている記録によれば、その日にその場で強姦事件が起きたということは確認できる。

ところがその日の午後4時48分、同高校の校長は全生徒の保護者に向けてメールを発信。学校内で生徒が被害に合った事実はなく、スミス氏が暴れたことを目撃しトラウマを受けた生徒達にカウンセリングを提供すると伝えた。これを読んだスミス氏が爆発したのは無理もない。

ストーンブリッジファミリーの皆さんこんばんは。校長のティム・フリンです。本日学校で事件が発生しラウド郡警察が呼ばれました。事件は学校の事務所とその入り口のみで留まり、生徒たちには危険は及びませんでした。 この事件は向いの職員室で教員と話していた数人の生徒により目撃されました。この件で相談したい生徒のためにユニファイド精神健康チームによるカウンセリングを用意してあります。 生徒のなかには本日警察が呼ばれたことに気付いた人もいると思いますので異常事態が発生したことをお伝えしておきたいと思いました。わが校の生徒とスタッフの安全は我がラウドン公立学校の最優先事項であります。

女性徒を強姦という酷い犯罪から守れないでおいて、何が安全が最優先事項だ!よくもそんな白々しいことが言えるな!

スミス氏によればLCPS学校区はこの問題には一切関知していない。デイリーワイヤーの取材にも学校側は生徒のプライバシー保持ということで全く応じていない。

スミス夫妻は同性愛者には友好的だと言う。しかし学校のトランスジェンダー許容規則が、今回のような事件を起こしたのだと語る。スミス氏の娘を襲った男子がトランスジェンダーだったかどうかは問題ではない。学校の規則が悪用されたことは間違いない。

ところが同学校の委員のひとりベス・バーツ(女性)は父母たちの懸念は被害妄想と偏見に満ちたものであると主張。「わが校の生徒達は守られている。生徒達は危険にさらされていない」「校内のトイレで暴行事件なんか起きてますか?」とすっとぼけていたのである。

「少女たちの安全と少年の気持ちとどっちが大事だ?選べ!」と書かれたプラカードを掲げる女性。

教頭のスコット・ズィ―グラーは「私の知る限り、校内のトイレで暴行事件など起きていない」と発言。

スミス氏が逮捕された6月22日、250人を超す学校区の住民が会議に参加。次々に学校区のトランスジェンダー方針に抗議する発言を行った。しかしトランスジェンダー支持の活動家らも集まり、双方で激しい言葉が交わされた。学校側はこれ以上父母からの意見を聞きたくないとして、途中で会議を中断。集会は違法であるとした。

スミス氏の娘が強姦されたという事実を学校側は隠蔽し、スミス氏の屈辱的な映像だけが全国的に報道され、スミス氏は実家で軟禁状態。同じ女装男子により二人の女子高生が強姦されたというのに、学校側はトランスジェンダー方針により子供の安全が脅かされることはないと主張。

実は先日私もツイッターで、性自認のみ女性を女子施設に受け入れた国々で女性への性犯罪が増えたなどという事実はないと主張するツイッタラーに出会った。なぜならそういう統計が存在しないからだと。私が報道された事件だけでも無数にあると例を羅列しても、個々の事件を羅列してトランスジェンダーへの偏見を増長しているだけで、女性達が危険にさらされている証拠にはならないと言われた。

私が挙げた例は警察が来て逮捕された事件だけだ。この学校のように実際に起きた事件を隠蔽するのであれば、実際はもっと多くの事件が起きていると考えられる。だが、そうした事件について被害者が声を挙げようとすると逮捕されるというのなら、誰が真実を明らかにすることが出来るのだろうか?

司法省の新政策に対し、学生の父母たちの怒りは頂点に達している。今後抗議をした父母たちがどんどんFBI捜査の対象になって逮捕されるようなことが続けば、もっと大々的なデモが起きることは間違いない。

これはトランスジェンダーの問題ではない。トランスジェンダーを道具に人々の思想や言論を弾圧することが目的なのだ。バイデン政権の独裁はどんどん過激化していく。


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なぜ保守派は文化戦争に勝てないのか?マサチューセッツ州の「トランスジェンダー反差別法撤廃の失敗」から学ぶ

先ほどツイッターで誰かがトランス活動家のプロパガンダ誌に掲載された記事を紹介していた。そのピンクニュースの記事などうでもいいのだが、そこで取り上げられていたマスレジスタンスという過激保守派サイトの記事は興味深い。それは2018年の11月、マサチューセッツ州にある反トランスジェンダー差別法を撤回させようとして失敗した保守派の反省文と言っていい。Analysis: MA voters pass trans law by large margin! (massresistance.org)

マサチューセッツ州(MA)にはトランスジェンダー反差別法なるものがあり、トランスを本人が自認する方の性別で扱わないと罰せられ罰金を課されることもある。去年の11月にその法律を撤廃しようと保守派の親家族グループによる動きがあったが、州民投票で撤廃派の試みは68-32で惨敗した。

LGBTロビーはこの問題はLGBTの人権問題だとし反対派は反人権派だと決めつけた。しかも撤廃派の20倍にあたる5.7百万㌦という支援金を集め、テレビコマーシャルや個別訪問など非常に組織的で効果的なキャンペーンを実行。もちろん主流メディアも活動家に友好的な報道をした。

それに比べて撤廃派の保守派グループのキャンペーンはお粗末なものだった。マスレジスタンスはどちらかというと過激な保守派団体のようで、今までのおとなしい保守派のやり方にかなり不満を持っているようだ。同記事は先ず保守派の「お手洗いでの安全性」を主題にした作戦が間違っていたと指摘する。

著者は反トランス法によって女子トイレの周りに変態がうろうろするとか、女性のプライバシーが侵害されるとかいう議論にばかり終始してLGBT側の人権に関する反論を全くしなかった。異様なトランスジェンダリズムに関する議論も全くせず、単に「トランスジェンダーの権利はすでに守られているので新法は必要ない」とするに留まった。また保守派側は支援金を少額しか集められず、これと言った団体からも支持されなかった。

同記事は組織的なLGBT活動家と立ち向かうためには、このようなおとなしいやり方ではなく、もっと攻撃的に相手の詭弁をひとつひとつ壊していく必要があると主張する。マスレジスタンスが注目すべきとしたのは次の三点。

  1. この法律とLGBT人権とは無関係であること
  2. トランスジェンダリズムは精神障害であり、破壊的な思想であること
  3. この法律は男が女になれるという偽りを人々に受け入れさせるものであること

マスレジスタンスというグループは保守派ではあるが、この記事を読む限りかなり過激な思想を持っているように思う。要するに彼らは既存の「女性の安全やプライバシーを守る」というような生易しいメッセージではトランス活動家たちを倒すことは出来ないと言っているわけだ。なにしろ相手は我々を少数派の人権を踏みにじる冷血な差別者であると位置づけているのだから、こちらも同等にLGBT活動家の異常さを全面的に出して戦うべきだという考えだ。

マスレジスタンスは保守派のおとなしいやり方に苛立ちを覚えているようだが、一方でLGBT過激派の活動はその過激性を増しており、一般に差別はいけないと思っていた人たちの間でも、何かおかしいという気持ちが芽生え始めている。LGBTですら一枚岩ではない。

だから私はLGBTを一緒くたにして異常だとするようなキャンペーンは逆効果だと思う。それより伝統的には左翼と言われてきたフェミニストやLGBの人たちとも連帯して、この問題は右翼とか左翼ではなく、常識対異常との戦いなのだということを地道に説得していくことが大事だと思う。


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お惚けトランスジェンダー活動家がうっかり漏らした本音、LGBT理解増進法の隠されたアジェンダ


先日ご紹介した「女性スペースを守る会」について、昨日ツイッターでLGBT理解増進法を推進している神原元という弁護士といくつかやり取りをした。他のツイッタラーさんたちの話ではこの神原弁護士は結構左翼の活動家として有名(悪名?)高いひとらしい。彼と色々やりとりをしていて非常に興味深いことが解ったので、皆さんにもお話したいと思う。では先ず私との最初のやり取りはこちら。

弁護士神原元@kambara:女性スペースを守る会がなすべきことは、日本中の警察署に申し入れをして、LGBT理解増進法ができても現場の運用を変えないことを約束させること、それに尽きるんじゃないか? 警察署は「もちろん、そう致します」と言うであろうから、それでこの運動は終了ですよ。


苺畑カカシ@ichigobatakekak
警察は法を施行するのであり、法の解釈をするのは司法なはず。だからまず立法機関が女装男子を女子専用施設に入れないのは差別にならないという条項を理解増進法に明記すべき。弁護士のくせにこんなこと言うなんて信じられない。

聡明なる読者諸氏はすでに私の立場をよくご理解してくださっていると思うが、我々の懸念は理解増進法などというものが出来て性自認のみ女性の男性が女子施設に侵入してくることを危惧している。ところが神原弁護士はそんな我々の心配は老婆心だと言い張る。

何度も指摘しているが、左翼の議論の仕方は先ず最初に自分らの本意を述べずにあからさまな嘘をつくことだ。無論神原のようなベテランになってくると、その嘘のつき方も結構上手になる。その典型的な例がこれ。

弁護士神原元@kambara:現行法上、男性が犯罪目的で女性トイレに入ったら住居侵入罪になりますね。それ以上の規制は必要ない筈。

確か我々は現行法について議論しているのではなく、理解増進法という新しい法律について議論していたはず。現行法で違法とされる行為が合法になったらどうするのか、そのために安全弁を作っておかなければならないと言っているのにそれに関しては議論しない。

他のツイッタラーさん達も、理解増進法で自認トランスジェンダーが女子施設に入ってくるのを容認されたら、あからさまに男性である女装男が女子施設に入ってきても通報することが出来なくなり、警察も逮捕をためらうのではないかと質問しても、警察が被疑者を逮捕しないなんてことはないの一点張り。

私が実際に犯罪が起きたかどうかも分からない状況で警察がやたらに被疑者を逮捕するなんてことは出来ないし、よしんば逮捕しても起訴は出来ない。そうなったら反対に通報した女性達がヘイトクライムで逮捕されるなんてことになりかねないというと、

弁護士神原元@kambara7·3h:LGBTへの理解を増進する法律が出来たからといって、刑事実体法にはなんの変更もありませんから、通報行為がヘイトクライムに当たることは絶対にありませんね。 日本の法曹有資格者として断言しますよ。 安心して通報されたらよいのですよ。

とこんな頓珍漢な答えが返ってきた。神原氏は、まだ日本ではトランス活動がどんなものか知らない人達を相手に話をしてきているので、こんな中身のない保証で一般女性が納得すると思っているらしいが、性自認法が通っても女性に危害が及ぶなどということは全くないから安心しろ、と言っていた欧米の活動家たちに騙されて、理不尽な法律がどんどん通って惨事が起きてる状況をずっと見て来た私にそんなことを言っても通じない。

それで私は、もしこの法律が女性に危害を及ぼすものではないというのであれば、女性専用施設を守るという項目を法律に付け区分けることの何が問題なのかと質問すると、

苺畑カカシ@ichigobatakekak: それに、女性専用施設は生得的女性だけのために守られなければならないと明記することで誰に不都合なのか?痴漢目的で女性施設に入ろうとする痴漢だけではないか?

弁護士神原元@kambara7:トランス女性の一部は、現状でもなんの問題もなく女性トイレを使用しているものと思われます。 その方々に対して、新たに法律を制定して利用を禁止するとすれば、人権制限に当たるので、きちっとした立法事実の立証が必要なのですよ。

出たア~神原氏の本音。つまり、彼は今トランス女性がこっそりと女性施設を使っていて女性達がそれを黙認している状況を公認すべきだと言っているのだ。そして理解増進法を使ってそれを実現させようとしているのである。つまり、神原氏の理解する理解増進法とはまさに性自認法に他ならないのである!

この「立法事実の立証が必要」というのを神原氏はよく言うのだが、私は弁護士ではないのでそれがどういう意味なのか検索したところ

「立法事実」とは、立法的判断の基礎となっている事実であり、「法律を制定する場合の基礎を形成し、かつその合理性を支える一般的事実、すなわち社会的、経済的、政治的もしくは科学的事実」(芦部信喜、判例時報932号12頁)といわれている。簡単に言えば、どうしてその法律が必要であるのかということを支えている事実ということになろうか。

ということだった。つまり「女性スペースを守る」という法律を作ることの必要性が述べられていないと言っているわけだ。いや、それはおかしいだろう。これだけ諸外国で自称女性の男性たちが女子すぺーしに侵入して女性達の安全を脅かしている例があるというのに、立法事実がないって何を惚けているんだ?

もちろん神原氏のような20年も弁護士をやっていて左翼活動を長年やってる人が諸外国の状況を知らないはずはない。女性スペースを守る会の滝本弁護士に対して滝本氏が立法事実を提示していないと何度も繰り返すことで、滝本氏が実際にその正当性を述べていないかのような印象操作をしているが、女性スペースのサイトをちゃんと読めば、なぜ女性スペースが必要なのか子供でも理解できる。

英米で男女共同施設を強く推していた政治家や活動家たちの中に多くの性犯罪者が紛れ込んでいたのは偶然ではない。滝本氏がそうだと言っているわけではないが、頑なに女子専用施設保持を阻止しようとする男性たちにはかなり怪しげな魂胆があると考えて間違いはない。


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違う意見を絶対に許さない不寛容なリベラル、ヒップホップ界の宇多丸とDJOasisの違い

ツイッターでヒップホップ歌手の宇多丸という人のラジオトークが上がってきた。彼が自分の番組で音楽仲間のDJ Oasis(以後オアシスと略)という人のトランスジェンダーに関するツイートについて批判したものだ。宇多丸はかなり辛辣にオアシスを批判していたので、いったいどんなひどいことをツイートしたのだろうか読んでみたら非常にまともなことをしか書いてなかった。では先ず問題とされたオアシスのツイートより。

DJ Oasis
@djoasisthefunkp
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Sep 27
「トランスジェンダーとハリウッド:過去、現在、そして」を観た。これを観ればこれまでの辛い環境、差別的歴史、守るべきTの人が居る事が当然理解出来る。ここに出て来る人達は皆守られるべきTの人だろう。問題なのはTという事を利用して性犯罪やスペースの侵害をしようとしている人間が居るという事。

犯罪は性別、性自認、時と場所を問わず問題提起されるべき事。Tという事を利用され犯罪を犯そうとしている人間に対しTの人達は当事者としてもっと問題提起するべきなんじゃないか?そして生物学的女性への差別、侵害、それも問題提起していいんじゃないだろうか?

この作品に出てる人は明確な考えを持ち発言も出来る人。ならば自分達の権利だけでなく多くの問題提起も出来る人達なんじゃないだろうか。Tが利用され起きる犯罪を無くす為、生物学的女性と共生出来るコミュニティを作る為に世を変えるのはこういう当事者の人達がその発言をする事なんじゃないだろうか

何故当事者にはそういう発言をする人が少ないんだろうか。何故どんな事も「差別」「差別者」で済ます人が居る事に「それで終わらすべきじゃない」とメッセージを出さないんだろうか。そういう点がこの作品に無かった事が残念だ。自分は勉強不足の人間だ。でも勉強不足の人間から出る率直な意見なんだ。

これのどこが悪いのか私には解らないが、宇多丸が何故これが差別的だと思ったのか、彼の長ったらしいトークから抜粋しよう。宇多丸はつい最近までトランスジェンダーに関してはほとんど何も知らなかったとしたうえでこのように述べる(強調はカカシ)

当然、この番組はカルチャーキュレーション番組、文化の番組ですけども。だからこそ、そういうところの勉強は怠らない。それはもちろん今後も、たとえばジェンダーのこと、たとえばセクシズム的なこと、性差別に関しても私は昭和のシス男性で……シスジェンダーというのはつまり、自分の性自認と生物学的な性別が一致しているということですけども。

まあ、多数派にして男性ということで、この社会の中でははっきりと抑圧をするような立場であって。我々は……図らずもですよ? 自分がそう意図をしていなくても、社会の構造として。というので、とにかく謙虚に耳を傾け、勉強していくことは必須であろうと。(略)

(オアシス)自身も「トランス差別をしている」という意識とか意図はないと思うんですよ。彼の言っていることはいわゆる「セルフID危険視論」っていうのがあって。要するに自分で性自認を決められるということにあると、たとえば……これはその方々の主張ですよ? たとえば、そういう女性に限定されるような空間……たとえば公共浴場であるとか、そういうところに「私は女です」と勝手に自ら言っている男が入ってきて、性暴力とかそういったことが起きてしまうではないかっていうようなことを言っているんですが。

でも、この論理自体もパッと聞いて「あれ?」って思う人、いると思うんですけども。「あれ? その性暴力をしているのは『男』なのでは?」っていう。「トランスジェンダー女性」には何の責任もないことですよね。女性に嫌がらせをしたいとか、性的に何かをしたいっていう意図で性別移行をする人って、いないと思うんですけども。だから、それをやるのは明らかに「男性」ですよね。おそらく、それは「シス男性」ですよね? なので、ちょっとそれは問題の論点が違うだろうと。

もちろん、たとえばそういう危険性をどう防ぐのか?っていう個別の議論はあってしかるべきでしょうし。女性が安心していろんなところに行けるっていうのは当然、あれでしょうけども。そのことをトランスジェンダーという人々に対して責を負わせるというのは完全に筋違いですし。

宇多丸はオアシスの書いた文章を読んだのだろうか?オアシスの発言にはトランスジェンダーへの差別的なものは何もない。トランスジェンダーの人たちには差別されている人もいるだろうし辛い環境の人もいるだろうとしたうえで、トランスジェンダー界隈の人たちこそ、積極的に性犯罪を犯す自称トランスたちを批判すべきなのではないかと問題提起をしているだけだ。差別だ差別だと騒いでいるだけでは理解は得られないと言っているのだ。

宇多丸もオアシスが観たという「トランスジェンダーとハリウッド:過去、現在、そして」 を観たという。宇多丸の傲慢なことろは、同じ映画を観たひとは全く同じ感想を持つと思い込んでいる点だろう。同じものを観ても全く違う印象を持つ人や意見を持つ人がいるなど信じられないようだ。それでオアシスとは何度かコラボをしているというのに、このままオアシスの意見が変わらないのであれば今後一緒に仕事はできないだろうなどと言っている。多種多様を常に言っているリベラルにしては偏狭だな(皮肉です)。

宇多丸はオアシスが前記のツイートを訂正して謝罪すべきだと言う。

だからちょっと、わかりません。ここから先は。どういう風に、オアシスさんがどの程度考えを改めてくれるとか……それは彼の問題でもあるので。あるいは、ちゃんと訂正をして謝罪をしてくれるところまで行くのかはわかりません。僕としてはそこまで行かないとこの件は決着がつかないと思うけど。で、これを今、放送上で言っていることでちょっと刺激しちゃっているところもあるかもしれないけど。でも僕は、話ができる仲間だと信じたいというか。ヒップホップシーンの自浄の力を信じたいというか。進歩する力を信じたいというか。僕らの世代のヒップホップをやっている人間であってもね。ここんところ、評判が悪かったから。

オアシスの他のツイートを見る限り、彼の考えは結構一貫して保守的なので、彼がこの発言を本当に悪いと思って撤回するとは思えない。もしそれをするとしたら、宇多丸みたいな音楽関係の人たちから撤回しなければ今後仕事はしないというような圧力をかけられた場合のみだろう。

オアシスがツイートしたのは昨日のことなのでまだどうなるか解らないが、アメリカで芸能人がこういう発言をしたら即座にキャンセルされるだろう。日本ではまだそこまで行っていないのだとしたら非常に喜ばしいことだが、宇多丸のような同じ業界の人たちがオアシスに撤回しろ、謝罪しろ、と圧力をかけたらどうなるかは分からない。オアシスという人がどのくらいその業界で顔が効くかにもよるが、彼のキャリアに響く可能性はある。

以前にも言ったがトランス界隈は絶対服従を求めるので、どれほどトランスジェンダーに理解を示しても、最後の最後まで100%服従しない人間には容赦がない。オアシスさんがその圧力に負けないことを祈ろう。


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