ヨセミテ、騾馬での旅は楽だなあ、、

カーン川での濁流下りを終えた我々苺畑夫婦は、ハイウェイ99を北へ走ってヨセミテに向った。写真家アンセル・アダムスの名をとった自然公園の山中で三日間の乗馬旅行をするためである。我々が乗馬旅行をするのは2002年の夏にグランドキャニオンの南淵からラバで中腹まで下った一日のツアーを含めると、これで5回目。ヨセミテは2003年の時から8年ぶりの二回目だ。
ミスター苺が、ミナレッツパックステーションという家族でやっている小さいな業者に我々二人だけのガイド付きツアーを申し込んでくれた。二人だとガイドと我々二人用の馬三頭と、荷物運び専門のラバが三頭の行列となる。
ヨセミテにはハイキングコースがいくらもあるが、アンセル・アダムス自然公園あたりは道が非常に険しいので徒歩でこなすのはかなり大変である。8年前にヨセミテに行った時は、最初の一週間ツオルムメドウ(私にはトゥワォロミーと聞こえるのだが、カタカナ表記はツオルムらしい)という草原のあたりを一週間ほどハイクしたが、標高一万フィート以上でのハイキングは空気が薄くて非常に大変だった。グランドキャニオンのハイクで荷物を持って行きすぎて懲りたので、超軽量キャンプに挑戦した我々夫婦は色々なものが足りなくて閉口した。特に食べ物が干し肉とお米だけだったというのは完全に間違っていた。
それに比べて馬の旅は楽だ。先ず空気が薄くがれきだらけの険しい山道を歩かなくて済む。荷物はラバが運んでくれるから折りたたみの椅子だのテントだのマットだのを持って行ける。食料でも重たい缶詰や瓶類をいくらでも詰めるからおいしい物が食べられる。人に寄ってはクーラーに入ったビール2ダースとか持ってくる人もいるというが、我々はキャンプ中の飲酒は危険なのでしない。
もっとも乗馬は馬だけが運動していて乗り手はただ乗っかっていればいいのだ、と思って挑んだら大変な事になる。乗り手に袋に入ったジャガイモみたいに乗っかっていられるほど馬にとって不愉快なことはないし、そういう乗り方は乗り手にとっても乗り心地が悪いだけでなく落馬する危険がある。
我々の選んだ道は標高5000から9000フィートまで登る険しい山道の行程で、場所によっては馬のたてがみに顔がつくような上り坂があったり、馬の尻に頭が付くような下り坂がある。川をいくつも横切るので、時々馬がジャンプしたりするから、馬の両脇を脚で掴むようにしていないと振り落とされる可能性が大きい。
つまり、乗馬は全くの土素人というような人にはお薦め出来ないコースである。
にも関わらず、乗馬旅行もこれで五度目ということで、今回の乗馬は二年前のカナダのローキー山脈で参加した五日間コースの時よりずっと楽に感じた。
先ず我々が乗ったのは馬ではなく乗り専門のラバだったのがよかった。ラバは馬より気質がおとなしいので、ちょっとしたことでパニックになって後ろ足で立ち上がるとか、突然意味もなく走り出すといかいうことをしない。(カナダではよく馬が疾走して止めるに苦労した。)また、木々の間を通り抜けるにしても、こちらが特に手綱で誘導しなくても乗り手に気を使って木を大きく回ってくれる。これが馬だと自分の身体さえ通れれば大きな枝が上から垂れてる木の下だろうと狭い道だろうとどんどん歩いて行こうとするので乗り手は手綱をひくのにかなり技術を要する。(しつけの悪い馬になるとわざと木に寄りかかって乗り手の脚を身体と木の間にはさんだりするけしからん奴までいるから、乗り手はかなり気を使う。)
ただ、ラバは頑固なので、道草を食って動きたくないと思ったら乗り手が蹴ろうがどうしようが動かないという場合はある。また、馬のように感情的ではないので乗り手になつかない。馬なら気に入った乗り手には頬ずりしてきたりするが、ラバは乗り手などちょっと煩い荷物くらいにしか思っていないのか、降りてしまえば一瞥もくれない。馬なら三日も乗っていれば愛着が湧く物だが,ラバには全くそういう感情移入は出来なかった。


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苺畑夫婦、カーンリバー濁流下りに挑戦

苺畑夫婦は月曜日から土曜日までカリフォルニア中部のセコイアとヨセミテでアウトドアアドベンチャー旅行を楽しんで来た。本日は最初のカーン川濁流下りの話をしよう。
カーン川はカリフォルニア州中部にあり全長270km。水源はウィットニー山の雪解け水で、下流はシアラネバダ山脈の北東にあるベイカースフィールド。 セコイア峡谷を通り抜けるため数々の濁流があり、筏やカヤックでの濁流下りにはもってこいの川。
我々が参加したのはカーンリバーアウトフィッター(Kern River Outfitters)という会社の、途中にキャンプが入る一泊二日のローアーカーンリバーラフティングというカーン川下流を下るツアー。
濁流には段階が1から6まであって、5までは筏(いかだ)で抜けられるが6になると筏は通れない。我々はずぶの素人なので、クラス4が最高という流れを選んだ。それでもクラス3が確か7〜8カ所、クラス4が12カ所くらいある激しいコース。
月曜日の9時半アウトフィッターの事務所で集合。いつもは遅刻ばかりするミスター苺はこの日に限ってはり切って一時間も前に行って待たされる始末。この日のツアーに参加したのは23人という大人数で、子供を含めた家族ずれが3チームと会社の同僚3人のチーム、そして我々夫婦2人のチームだった。ひとつのボートに5人から6人乗って4つのボートに別れ、我々は3人の若い会社員男性らと一緒になった。
最初にヘルメットと救命チョッキの着方を教わり、その後で30分くらい安全事項の説明があったのだが、これを聞いているうちにカカシは非常に不安になった。
1。ボートが一方に偏いだ場合にはガイドの「ハイサイド(高い方)」という指図に従い即座に高い方に移動する。
2。もしもボートから落ちた場合、静かな流れの場所なら仰向けになって脚を延ばし、ラウンジチェアに座った感じで川の流れに従う。
3。万が一濁流に飲まれた場合には身体を丸めて玉のようになり、濁流から放リ出されるまでじっとしている。
4。泳げる状態になった時には、ガイドの指図に従って岸もしくは近隣のボートまで泳ぐ。
5。ボートがひっくり返り、身体がボートの下になった場合には、どちらか一方を選び手づたいでボートの外に出る。
他にも色々あったが、これだけ聞いていても何だか怖くなって来た。ボートから落ちるとかボート自体がひっくり返るなんてことはどのくらいの頻度で起きるのだろう。そのなかでも私がその犠牲になる可能性はどのくらいあるのだろう、などと考えを巡らせている間に我々は指定されたボートに乗り込んでいた。我々のボートで舵取りと指図をするガイドさんはブリジッドという24〜5歳の若い女性。もと体操の選手だったとかでパドルの使いかたの模範が優雅である。
会社員の一人ジェイソンがブリジッドに、ボートをひっくり返した経験はあるかと質問すると「二年間やっていて一度もひっくり返したことがなかったんだけど、この間始めてひっくりかえしたわ。今年は水かさが例年より多いから流れが激しいのよね。」となんだか余計に不安になる答えがかえってきた。
ボートには子供や女性が多い場合には8人くらい乗る事もあるようだが、大人の男性ならガイドを抜かして4〜5人で充分。我々は男4人と女1人の5人チーム。ブリジッドは女性だがプロなので私たち5人を合わせたより力強く漕いでいた。
第一日目は、午前中はメンバーが慣れるまでクラス2から3までのコースで留め、お昼前にクラス4を一カ所こなして昼休みとのことだった。一番前は力強い漕ぎ手が必要なので、30代前半で濁流下りの体験がある体格のいいジェイソンとトリストンがそれぞれ左と右に選ばれ、ジェイソンの後ろがミスター苺、トリストンの後ろが若く未経験のシェーン。ミスター苺の後ろがカカシ。後部の舵取りはブリジットとなった。
漕ぎ方の指図は簡単で、「フォーワード」が全員前進、「バック」は全員後退、「ライトバック」は右後退左前進、そして「レフトバック」左後退右前進。その後に「フォーワード、ワン」と言われたら一回漕ぎ、ツーなら二回。回数が指定されない場合は「ストップ」(止め)と言われるまで必死に漕ぐ。
最初の一時間半くらいは、こんな調子で結構うまくいっていた。それでも初めてクラス3に出くわした時はちょっと緊張した。水しぶきで前が見えずに冷たい水でずぶぬれになった時は、これはディズニーランドのスプラッシマウンテンみたいな柔なもんじゃないと実感した。
お昼休みも近づいた頃、ブリジットが「この次の濁流はクラス4よ。私は色々言うから指図には速やかに従ってね。」と気合いを入れた。「イエーイ!」我々はまだ見えない濁流に備えて奮起の声を上げた。
ところが、クラス4に息つく前に予期せぬ事故が起きた。
今年の川ではビーバーが非常に活発に木を倒してダムを作っていたため、あちこちで倒れた木が我々の航路を塞いでいた。前日にはなかったようところで倒木に出くわすことが多く、この時も前方を見ると川の真ん真ん中に大きな木が倒れていた。
我々より先に通ったボートは皆右寄りに木をよけて通り過ぎて行ったのだが、ブリジットが倒木に気がついた時には我々のボートはすでに左の方に位置していたため、ブリジットは「レフトバック」と言って我々を左へ誘導した。しかし左側の水かさはブリジットが思ったよりも多く、我々では抜けきれないことが解った彼女は、とっさに「あ、だめだわ、止め、右後退!」と指図したが時既に遅し。ボートの右側が倒木に激突。右が高くなり左が極端に下がって傾いた。ブリジットの金切り声が「ハイサイド!ハイサイド!(高い方)」と指図したが、私が右側に登ろうとした時はすでにボートが傾きすぎて無理。私の身体はあっという間に水の中。
水中特有の「ぶくぶく」っという音が耳元でした時、私は思わず水をがぶ飲みしてしまった。それでも救命チョッキのおかげで、ほんの一瞬にして身体は水上に浮かび上がった。ほっと息をしたのはいいが目を開けても回りは真っ暗。なんだこりゃ? と一瞬戸惑ったが、ああ、これが最初に注意を受けたボートの下ってやつだなと悟った私は両手を上にあげて手伝いでボートの外に出た途端、濁流に飲み込まれた。「あれ、こういう時はラウンジチェアだっけボールだっけ」なんて考えている暇もなく流れから放り出された私は再び見ずの上に顔を出した。
ブリジットの「岸に泳げ!」と叫ぶ声が聞こえたが、右側は木ばかりで左側は岩ばかり。どちらも掴まれる場所などなさそうな感じで、どっちに行けばいいのか解らない。一応左側に向って泳ごうとしたが川の流れが激しくて岸にたどり着けない。そうこうしているうちに我々より先に木を避けたボートが川の真ん中まで漕ぎだしているのを見つけた。そのボートのガイドが「こっちこっち」と指図するので、そちらへ必死にクロールで泳いだ。
救命チョッキを着ていると、かなり泳ぎが巧い人でも非常に泳ぎにくいのだが、私のように泳ぎが下手な人間にはなおさら大変だった。それでもなんとかボートまでたどり着いた私はボートによじ上ろうとしたが、これもチョッキが邪魔でうまくいかない。「大丈夫よ、任せて!」と痩せた中年の女性が私のチョッキをつかんで後ろに倒れかかるように身体全体を使って持ち上げてくれた。私はその女性の上に覆いかぶさるようにボートに乗り込んだ。
私がぜいぜい言っていると、同じボートに救われたミスター苺が「カカシ!カカシ!」とヒステリックに呼んでる声がした。乗り手は皆ヘルメットを被ってチョッキを着ているので、ちょっと目には誰が誰だかわからない。それですぐ傍にいた私に彼は気がつかなかったのだろう。
他の4人はそれぞれ別々のボートに救われたが、パドルは二本流されてしまった。そして流れに合わせて見覚えのあるオレンジの容器が流れて行くのが見えた。それは北欧系特有の色白ミスター苺専用spf100の強度日焼け止めクリームだった。
木にひっかかって転覆したボートをガイド二人が取りに行っている間、岸に一時停泊した我々は被害を点検してみた。流されたのはパドル2本とミスター苺の日焼け止めクリーム。パドルは予備のものがあるし、日焼け止めはカカシのspf50を使えばいいということで、まあこの程度ならいいか、とほっとしたのもの束の間。今何時だろうと腕を見たミスター苺が「あ、俺の腕時計!」と叫んだ。
なんとミスター苺の腕時計が濁流に飲み込まれ流されてしまったのである。
実はこの時計、スクーバダイビングが好きなミスター苺がダイビング耐久ということで何年か前に購入したもので、だいぶ古くなってきたので買い替えようという話をしていたばかりだった。今回の旅行の前に買おうかどうしようかと迷っていたのだが、新しいものを買わなくて本当に良かった。流されたのが新品の時計だったら本当にがっかりするところだった。
20分くらいしてガイドたちは我々のボートに乗って戻って来た。
ボートから放り出されたメンバー5人とブリジットは再びボートに乗り込んだ。この状態が写真に撮られていたら記念になるのにね、と誰かが言ったが、特に危険な場所ではなかったためカメラマンは待機していなかった。残念。


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イラク帰還兵、泥棒を拳銃で威嚇し駆けつけた警官に引き渡す

国民の銃砲所持に反対する運動家は常に銃を使った犯罪については注目するが、銃によって予防もしくは阻止された犯罪については全く興味がない。よって銃反対派ばかりの左翼リベラルメディアはそういう話は先ず報道しないので、一般市民は毎年どれだけの犯罪が銃所持者によって未然に防がれているのか、なかなか知る事ができない。
さて、そんななか、保守派オンライン新聞ザ・ブレーズが、自分の家に入って来た泥棒に銃をつきつけて、警察官がくるまで取り押さえたという陸軍特別部隊所属、イラク帰還兵の話を載せている。
ジョセフ・バラーさんは陸軍特別部隊所属のジョセフ・バラーさんは、近所の人からバラーさんの家に怪しげな男が侵入していると電話をもらった。急いで家に駆けつけたバラーさんは、車のなかから拳銃を取り出し家に入ると、息子の部屋付近にいた泥棒を見つけた。
バラーさんは銃を泥棒につきつけ、あぐらをかかせ両手を頭の上で組ませて警察に電話。駆けつけた警察に男の身柄を引き渡した。
もちろん警察は、バラーさんの行為は一つ間違えれば大悲劇になっているところだったので、何もかもうまくいって良かったと複雑な心境を隠せない。
とはいえ、犯人の男は19歳の単なるコソ泥で、アマチュアであることは確か。プロならほんの4〜5分でめざとく貴重品を盗んでさっさととんずらするもので、いつまでものろのろと他人の家に居座ったりはしない。
イラク帰還兵となると、バグダッドなどでパトロールもしていたのだろうから、バラーさんのほうが下手な警察官よりこういうことの体験は深いかもしれない。だとしたら、犯人はバラーさんがプロの兵士だったことに感謝すべきだ。バラーさんが犯人同様アマチュアだったら、あわてて引き金をひいていた可能性は高いから。
でもそれはそれで悪くなかったかも。


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ネットショッピングにも課税、反ビジネス主義のカリフォルニアから続々と逃げ出す企業

カリフォルニアをなんとか壊滅状態に陥れたいカリフォルニア州議会は、今度はインターネット販売にカリフォルニアの消費税をかける決議を通した。それでなくても反ビジネス政策がひどすぎるカリフォルニアから亡命する企業が多いというのに、カリフォルニアに広告代理店のあるネットサービス業者の商品はすべてカリフォルニアの消費税の対象になるという今回の取り決めは、これまで以上にカリフォルニアから企業を追い出すか出て行けない企業はつぶれるかする結果となる。
それでなくともカリフォルニアから撤退する会社の数は二年前に比べて5倍にもなると、アーバイン市で企業移転専門の仕事をしているジョセフ・ブラニッチ氏は語る。

「カリフォルニア州は安定していないという気持ちがあるんですよ。」「サクラメント(加州首都)は、知事にしろ議会にしろしっかりしていないで、闇雲に走り回っているとね。」

カリフォルニア州は、チーフエグゼクティブマガジンで過去7年に渡って国中で一番商売がしにくい州と投票されるほど。
同マガジンは、「かつてのカリフォルニアはビジネスに友好的だったが、最近は自らの経済に戦争を挑んでいる」と書いている。
96億ドルの負債を抱えるカリフォルニアは、なんとか税収を高めようと必死なのだが、増税すれば税収が上がると言う考えが甘い。特にオンラインの場合、なにもカリフォルニアの広告店など使わなくても全国でもっとビジネスフレンドリーな州がいくらでもあるのだ。商売がやりにくくなれば企業は出て行く、それだけの話ではないか。
案の定、すでにアマゾンなどの大手ネットショッピング企業はカリフォルニアの広告店との関係を断ち切るなど素早い対策に出ており、カリフォルニアの広告店は大打撃を受けている。
カリフォルニアには25千ものオンライン広告会社があり、去年の収益は19億ドル。今年からはこれがゼロ近くになる。州への打撃はそれだけではない。これらの会社がつぶれたり移転したりした場合にリストラになる加州労働者の数も考えてほしい。彼らの収める税金はゼロとなり、州は失業保険を払うというかえって出費につながるのだ。こういうのを英語では「ペニーに賢くポンドに愚か」というのである。(小さいところで節約しようとして、かえって大損をすること。)
最近カリフォルニア北部中心の超左翼リベラル方針に嫌気がさした比較的保守派の中南部カリフォルニアの郡のいくつかが、カリフォルニアから分裂したいと言い出した。カリフォルニアはサンフランシスコやサクラメントの社会主義者に乗っ取られており、このままではギリシャのような状態になるのは目に見えているからだ。


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80%のアメリカ国民が増税を望んでいるって?あんた何考えてんの?

今、アメリカでは国際負債の上限の引き上げを巡ってオバマ王政権と共和党議会との間で激しい議論が交わされているが、オバマ王は相手に妥協を求める割には自分からは何の妥協策もだしていない。挙げ句の果てに共和党が折れないなら年金支払いや退役軍人手当などの支払いを差し止める用意もあると脅迫に出る始末。以下FNNより。

アメリカでは、政府の債務が法律で決められた上限に達したため、8月2日までに議会が上限の引き上げに同意しなければ、債務不履行という最悪の事態に陥る可能性が出ている。

財政赤字削減の方法をめぐっては、オバマ大統領が大幅な歳出カットと同時に、富裕層や石油会社への減税の打ち切りを主張しているのに対し、共和党側は増税による財政赤字削減に反発しており、5日間連続で続けた協議は難航している。

この債務不履行の恐れというのは、オバマ王がそうなるぞと言って国民を脅かしているだけで、実際にそんな恐れはない。シニアへの年金も退役軍人の手当も差し止める必要など全くないのだ。その詳しい話は後でまた改めてするが、オバマ王が望んでいるのは最終的には増税なのである。だから特に必要もないのに債務上限の引き上げ等と言う話を持ち出して来て、それが嫌なら増税に賛成しろ、妥協しろ、と言ってる訳だ。
だが、ここで共和党が一銭でも増税に同意したら次の選挙で共和党が議席を増やすのは不可能になる。共和党のみならずアメリカ国民の過半数が増税には断固反対だからだ。
7月14日(2011)のラスマスン世論調査によると、55%の有権者が債務上限をしない条件として増税するという政策には反対している。
にもかかわらず、オバマ王は先日、アメリカ市民の80%が増税に賛成していると大見栄を切った
はっきり言ってオバマ王ほど口からでまかせばかり言う政治家も珍しい。しかもすぐにバレるような嘘ばかりつく。
オバマ王は80%のアメリカ人が増税には納得している、問題なのは議会だけだ、と発言した。
オバマ政権は高所得者やジェット機を持っているような企業への増税を訴えることによって、一般アメリカ市民の支持を得ようとしているが、金持ちや大企業への増税なら構わないなどという階級意識で沸き立つほどアメリカ市民は馬鹿ではない。
強気な共和党議会の態度にうろたえているのはオバマ王だけではない。なんとしてでも共和党議員たちに公約を破らせようと必死な左翼リベラルメディアは一斉に共和党攻撃を激化させている。
「子供じみた共和党の反税姿勢」なんてはいいほうで、「共和党は呪いにかかっている」共和党は「政治カルトだ」と騒ぎ立ててるのはワシントンポストのリチャード・コーヘン。
「共和党のヘズボラ派完全コントロール」ニューリパブリックのジョナサン・チェイト。
添付した記事の終わりでは、「政治家が公約守るのがそんなに悪い事なのだろうか。」と締めくくられている。まったくね。


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オバマ王、メキシコ麻薬暴力団には銃を提供、アメリカ国民への銃販売は規制

オバマ王はそんな権限など持ち合わせないくせに、大統領命令を使って国境州の銃販売を規制しようとしている。アメリカ人の銃砲所持は憲法で保証されており、オバマ王のこの動きは憲法違反である可能性が大であるとして、銃砲所持権利運動家たちは心配している
オバマ王は、厳しい銃砲取り締りの口実にメキシコの麻薬暴力団たちの手に渡った銃砲の多くがアメリカで合法に売られたものだという調査結果を持ち出している。
メキシコにアメリカの銃砲が大量に流入していることは確かだが、それは誰あろうアメリカ政府がATFの銃砲横流しおとり作戦でメキシコ麻薬暴力団に売りつけた銃砲だ。
ATFのメルソン局長代理が司法局のエリック・ホールダー局長の差し金だったと証言している「迅速かつ猛烈作戦」が、メキシコ国内における銃砲流通を捜査するにしては、どう考えても理屈に合わないのは、その目的が最初から麻薬暴力団の銃砲流通ではなく銃砲取り締まりが目的だったからだという説もあるくらいだ。
オバマ王は、より多くの銃砲を犯罪者の手に渡すことによって国境の治安を悪化させ、麻薬暴力団の犯罪に使われている銃の八割方がアメリカで合法に買われたものだと言う調査を練りだし、よってアメリカ国内の銃砲取り締まりを厳しくする必要があるのだとして国民に新しい銃砲取り締まり法を押し付けようという魂胆なわけだ。
だが、共和党や保守派が、オバマ王が次から次へと国民の自由を奪う政策を立てているという事実を国民に納得させることが出来たなら、より厳しい銃砲取締法はオバマ不人気の火にさらに油を注ぐ事になるだろう。


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カリフォルニア、公立学校で同性愛歴史の教育を義務化

先日イリノイ州の高校で経費節約のため国語作文を必須科目から除外したという話を書いたばかりだが、今回は同じく赤字で州立大学の月謝が2割だか上がるという状態にあるカリフォルニア州において、今回公立学校の社会学に同性愛の歴史を組み入れることが義務化された。
民主党が圧倒的多数を握るカリフォルニアの州議会は、公立学校の社会学のクラスで歴史的に同性愛、両性愛、性転換者などがどのように貢献したかを教えることを義務化する法律を通し、同じく民主党のブラウン知事が署名した。
わずかにいる共和党議員たちは反対したが、なにせ民主党が圧倒多数だからどうしようもない。
無論このような教育は子供達を同性愛に勧誘することにつながるのではないかという批判が出ているが、民主党議員やこの法律の支持者は保守派の心配を「下種の勘ぐり」といって笑に伏す。いつものことだ。
しかし、私は彼らの本当の目的は子供たちを堕落させることにあり、同性愛へを寛容に受け入れるという名目での勧誘はそのひとつの手段だと確信する。
法律の発案者はサンフランシスコ出身の(当たり前!)マーク・レノ州上院議員で、支持者たちは、こうした教育はゲイやレズビアンの生徒への偏見をなくし学校などでいじめにあわないようになると賞賛している。

「今日は我々の教科書や教材が今後LGBTアメリカ人の貢献を除外しないようになったカリフォルニアにとって歴史的な日です。」

学校でいじめに会う子供たちは同性愛者とは限らない。いや、そうでない場合の方が多いはずだ。学校におけるいじめの問題は同性愛云々の前に学校側がいじめ対策をきちんと取らずに、こどもたちの安全を確保していないことにある。科目で同性愛に対する理解度を深めるなんてことをやってみても、いじめ行為そのものが受け入れられない悪い行為だという認識をこどもたちに植え付けなければ意味がない。そのためには馬鹿みたいに同性愛者の貢献なんてことを教えるよりも、いじめ常習犯を徹底的に罰し、被害者のこどもたちをいじめの暴力から守ることのほうが先決だ。
無論左翼リベラルのカリフォルニア民主党員たちの目的が本当に同性愛者への理解を深め子供のいじめをなくすことにあるなんて馬鹿な話は私は頭から信じていない。
左翼リベラル達はもう1960年代から子供達の性解放に励んで来た。性への規制はあらゆる社会で道徳と結びつく。無宗教で非伝統的な左翼リベラルにとって既成の道徳観を根底から覆す事は必要不可欠なことであり、それをするのに一番手っ取り早いのが子供達の性意識の変革だ。
この科目が必須となった以上、同性愛は不道徳な行為であると信じる親達は、自分らの教えに反した考えを子供達に教育されることを拒絶できない。どうしても嫌だと思うなら子供を私立の学校に送るか家庭教育するしかない。多くの親達にそんな余裕はない。第一多くの親達は公立学校で子供達が何を教えられているのかよく知らないというのが現実だろう。
左翼リベラルの教育者たちは、こうやって子供達を洗脳し、より役に立つ愚か者達の教育をすすめていくのである。


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イリノイ州の高校、経費節約のため作文の試験を廃止

イリノイ州の公立高校では、今後経費節約のため高校卒業のための学力テストから作文の試験を取り除くことにしたという。
はっきり言って、この見出しを読んだだけで、なんだそりゃ、と言いたくなるような話なのだが、冗談抜きで本気らしい。断っておくが、この作文とはフランス語とかスペイン語の外国語での作文ではなく、英語という国語の作文のことなのであしからず。
イリノイ州の教育委員会によると、作文の採点にはリーダーと呼ばれる人たちを多く雇わなければならないため非常に高くつくのだという。それで作文の試験を廃止することで240万ドルの節約ができるというのだ。イリノイ州ではすでに中学や小学校の学力テストから作文を廃止している。
また、作文の採点には読み手の主観も入るため、読み手によって採点もまちまちになる恐れがある、などというくだらない言い訳もされている。高校生の作文の採点もろくろく出来ないというのは、採点する方の読解力に問題があるということではないのか? イリノイの公立学校の教育を受けているとこういうことになるといういい例だ。
高校卒業して読み書き計算が出来なくてどうやってまともな仕事に就くのだ、大学に行くのだ、と思っていたら、進学する生徒達は別の試験を受けなければならないらしい。
優秀な高校生徒を対象にしているアドバンスドプレイスメントというプログラムに参加したい生徒や大学進学用の全国標準テスト(SAT)を受けるためには、作文は必須科目である。ということは、高校生の段階で文章が書ける子と書けない子の二つのグループに別けるということになるのだ。
日本でも多分そうだろうが、最近はツイッターや携帯メールの普及で、少ない文字で多くの情報を伝達する方法が普及しているため、言葉使いをはしょったり綴りを簡略化したりするのが普通になっている。
ところが、学校できちんと作文を教えていないので、こうしたメール用の簡略文章が普通の書き方なのだと勘違いしている若者が少なくない。
大学教授をしている私の友人は、大学院の生徒から”you”の代わりに”U”、 “because” とするところを”cuz”などと綴られたメールを受け取ってショックを受けたと話していた。実はかく言う私も同僚からそのようなメールをもらったことがあり、いくら同僚同士の社内メールでも、転送などで上司や他社の人間が見る事もあるわけで、公式文書にそのような書き方をするのは不適切である。
だが、イリノイの公立学校を出たような若者には、そんな常識さえ通用しなくなるのだろう。
ところで、学校が国語作文を教えるお金がないというなら、いったい何に金を使ってるんだ、と私は問いたい。左翼リベラルのプロパガンダを教える同性愛者を受け入れる訓練とかいうクラスは削られていないんじゃないかなあ〜と思うのは私だけではないはず。


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ニュージャージー州の教育委員会、州民の増税を訴えながら自分らは数年にわたって税金未払い

増税に大反対のクリスティー州知事を心から憎んでいる増税大好きなニュージャージーの教育委員会が、なんと2005年以来ずっと税金未払いで $56,730.31の先取特権を税務署に抑えられているという。
教務員労働組合は何かと金持ちの税金を引き上げろだの、固定資産税の値上げをうったえるだの、他の州民から税金を巻き上げることには熱心だが、自分らはもう6年も税金支払いを滞納しているというのだから呆れる。
もっとも自分らは特権階級だから税金など払わなくてもいいのだと思ってる訳だから、他人の税金がどれだけ上がろうと知ったこっちゃないと言うのも理屈かな。


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婚活20年? なにそれ?

昨日読売新聞で婚活20年で断られ続けてストレスが貯まったという女性の話を読んで、贅沢ばかり言って「行かず後家」になった女性という軽い話をしようと書き始めたのだが、色々考えていたら、最近の結婚活動の難しさの裏には日本社会の変化がかなり影響しているのではないかという気がして来た。
最近どこかで聞いたのだが、日本では一人暮らしの人が増えたそうだ。日本の一家族の平均は三人以下だという。確かに少子化が進んで各家庭に子供が二人以上いないとなると、独立した子供が結婚せずに一人で暮らすようになれば、三人以下の家族が増えるのは当然だ。

何故少子化と結婚活動が関係あるのかといえば、記事の冒頭の部分を読んで時代の変化を感じたからだ。

 結婚するために、結婚相手紹介サービスや合コンなどで、積極的に相手を探す「婚活(結婚活動)」。うまくいかずに疲れ果て、ひどくなると心の病まで患う「婚活ストレス」に悩む人が増えている。(岩永直子)

記事で取り上げられた44歳になるという女性は、短大卒業後三つもの結婚相談所を渡り歩き、30人以上の男性を紹介されたが、すべて断られ、立て続けに両親が他界、派遣社員の契約も切れて完全に鬱状態になったという。

結婚活動という言葉も比較的新しいが、私が適齢期だった大昔には、親戚や近所で仲人をほぼプロ並みに専門にしている中年女性が必ず居た。私の場合は大叔母(祖母の妹)がそれだった。また年頃の子供を持つ親が、知り合いにお見合い写真をばらまき「いいご縁があったら、是非ご紹介くださいませ。」と頼んで回るのも極々普通のことだった。

つまり、昔は婚活といえば家族ぐるみの活動だったから、断られても家族が親身に相談に乗ってくれて一人で悩む必要はなかったのだ。もちろん当時は女性は25歳、男性は30歳くらいまでに結婚出来ないと、社会からの圧力は非常に大きかった。

それに家族が大きく兄弟姉妹が多く居た場合、上から順番に結婚していくのが普通だったから、長女がぐずぐずしていると次女が婚期を失うという下からの圧力もかかったわけだ。

まだ22〜3歳くらいで遊びたい年代の男女だと、親や親戚から「早く結婚しろ」と騒がれるのを煩く感じたのは事実。親がいうから仕方なしにお見合いはしても、結婚する気がないのでわざわざ断られるような行動をとった人も多かった。

子供の結婚は親の責任だと考える人も多かったので、私の同年代の女性が30歳半ばになっても結婚していなかった時、母が「あそこの家は親が悪い。」と責めていたのを思い出す。だから当時は「女性も年収700万円以上、有名な大学出身との条件は譲れない。」なんて現実離れな理想を持ち続けるなんてことは考えられなかった。大叔母のところに結婚の相談に行った時点で大叔母から「あんたね〜、現実を考えなきゃ駄目よ。贅沢いってると行き遅れるわよ。」とひとつお説教されたに違いないから。

昔のしきたりは面倒くさいし窮屈なようにも思えるが、ひとりで結婚相談所を渡り歩いて、自分には釣り合わない理想だけを追い求めて20年もさまようのであれば、親や親戚の紹介で適当な人と早い時期に一緒になっていたほうがよっぽども幸せだったのではないだろうか。

最初は年収など少なくとも、そのうち出世するかもしれないし、このご時世、最初はエリートだってリストラされるかもしれないのに、何故最初から年収700万以上とか決めなきゃ行けないのだろう?第一、20年も断わられ続けているのに「条件は譲れない」と相手にそんなことを求めるだけの価値が自分にはあると本気で考えているというとこからしておかしい。

記事内でも、

 「この不況で、男が養い、女が家事・育児をするという『昭和的結婚』はますます不可能になっているのに、古い結婚観から抜け出せず、ないものねだりを続ける男女が多い」

と専門家の分析が載っているが、これも少子化が進んで婚期が遅れている背景があるのではないだろうか。

自分がまだ20代前半の女性なら、相手もまだ若いわけだから出世の可能性はあっても年収がそれほど多くないのは当然。お互い若いのだし今は何もないけど二人で頑張って家庭を築いていこうという気持ちにもなれるだろう。

だが、少子化が進み家族からも早期の結婚が求められなくなると男女ともに婚期が遅くなった。今や25歳を過ぎた女性が「婚期を逃した」なんてことは思われないだろう。だが、30代半ばの結婚が普通になると結婚観というものも変わってくる。

その年頃になれば男女ともにキャリアも進んでいるだろうし、独身生活にも慣れているから、妥協してまで結婚する意味を持てなくなってしまうのかもしれない。だから苦労して二人で家庭を築いていこうなんて面倒くさいことを考えるより、すでにきちんとしたキャリアを持っている人と一緒になりたいと思うのかもしれない。記事内の専門家も、

「婚活ストレスの裏には、将来の生活不安が隠れていることが多い。女性は本気で働き、男性は家事などの生活能力を鍛えて、一人でも生きられ、共働きでも支え合える力を身に着けるのが生活不安の予防にも、結婚への近道にもなる」

と語っている。

好きでもない人と親のいいなりになって結婚を強制されるような伝統はなくなり、相手を自由に選べる時代になったのはいいが、家族からの介入が減った分その援助も減り孤独な結婚活動をする人が増えたのだろう。婚期が遅れれば必然的に生める子供の数も減る。

核家族化が進むと少子化が進み、少子化が進むと結婚が減る、、現代社会の深刻な問題だ。


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