今、アメリカでは国際負債の上限の引き上げを巡ってオバマ王政権と共和党議会との間で激しい議論が交わされているが、オバマ王は相手に妥協を求める割には自分からは何の妥協策もだしていない。挙げ句の果てに共和党が折れないなら年金支払いや退役軍人手当などの支払いを差し止める用意もあると脅迫に出る始末。以下FNNより。

アメリカでは、政府の債務が法律で決められた上限に達したため、8月2日までに議会が上限の引き上げに同意しなければ、債務不履行という最悪の事態に陥る可能性が出ている。

財政赤字削減の方法をめぐっては、オバマ大統領が大幅な歳出カットと同時に、富裕層や石油会社への減税の打ち切りを主張しているのに対し、共和党側は増税による財政赤字削減に反発しており、5日間連続で続けた協議は難航している。

この債務不履行の恐れというのは、オバマ王がそうなるぞと言って国民を脅かしているだけで、実際にそんな恐れはない。シニアへの年金も退役軍人の手当も差し止める必要など全くないのだ。その詳しい話は後でまた改めてするが、オバマ王が望んでいるのは最終的には増税なのである。だから特に必要もないのに債務上限の引き上げ等と言う話を持ち出して来て、それが嫌なら増税に賛成しろ、妥協しろ、と言ってる訳だ。
だが、ここで共和党が一銭でも増税に同意したら次の選挙で共和党が議席を増やすのは不可能になる。共和党のみならずアメリカ国民の過半数が増税には断固反対だからだ。
7月14日(2011)のラスマスン世論調査によると、55%の有権者が債務上限をしない条件として増税するという政策には反対している。
にもかかわらず、オバマ王は先日、アメリカ市民の80%が増税に賛成していると大見栄を切った
はっきり言ってオバマ王ほど口からでまかせばかり言う政治家も珍しい。しかもすぐにバレるような嘘ばかりつく。
オバマ王は80%のアメリカ人が増税には納得している、問題なのは議会だけだ、と発言した。
オバマ政権は高所得者やジェット機を持っているような企業への増税を訴えることによって、一般アメリカ市民の支持を得ようとしているが、金持ちや大企業への増税なら構わないなどという階級意識で沸き立つほどアメリカ市民は馬鹿ではない。
強気な共和党議会の態度にうろたえているのはオバマ王だけではない。なんとしてでも共和党議員たちに公約を破らせようと必死な左翼リベラルメディアは一斉に共和党攻撃を激化させている。
「子供じみた共和党の反税姿勢」なんてはいいほうで、「共和党は呪いにかかっている」共和党は「政治カルトだ」と騒ぎ立ててるのはワシントンポストのリチャード・コーヘン。
「共和党のヘズボラ派完全コントロール」ニューリパブリックのジョナサン・チェイト。
添付した記事の終わりでは、「政治家が公約守るのがそんなに悪い事なのだろうか。」と締めくくられている。まったくね。


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