2008年の総選挙で圧勝した民主党は、国民が左よりの政治を期待しているものと勘違いした。国民が民主党の独裁を望んでいると思い込んで、オバマ王をはじめ民主党議会はただでさえ経済危機に陥っているアメリカで、もっと負債を増やす税金無駄遣いの極左翼政策を次から次へと打ち出して来た。オバマ王の経済活性案は大失敗で、本来なら回復の途にあるべきアメリカ経済は低迷したまま、失業率はなんと80年代初期いらい始めての二桁に及ぶ。それに加えて国家経済を破綻させる健康保険改悪法案登場。
これらによって2008年の選挙では圧倒的にオバマ及び民主党を支持した国民すらも、民主党の暴走に脅威の念を持つようになった。
民主党は2008年の選挙で、国民から左翼政策遂行のフリーパスを得たものと読み違えた。実際は国民は民主党を支持したというより、共和党に怒りを感じていたといった方が正しい。
共和党のスローガンは小さな政府、汚職撤退、国家予算の縮小節約、といった「保守的」な政治をすることにあったはず。にもかかわらず、共和党は自分らが与党になると、それまで民主党を批判してきた税金の無駄遣いをどんどんやりはじめ、政府は小さくなるどころか、かえって大きくなってしまった。
共和党の裏切りに怒った国民はその怒りを票にして表した。ところが、民主党は最初から節約など公約していないし、大きな政府や税金無駄遣いは民主党の専売特許だから、選挙に勝ったということは自分らの社会主義政策を国民が支持したものと思い込んでしまった訳である。政府の無駄遣いに怒った国民のメッセージから全く正反対の教訓を学んでしまったのである。
先日行われた特別選挙で、民主と共和の割合が3:1というリベエラルなマサチューセッツ州で、共和党のスコット・ブラウンが圧勝したのも、州民の民主党への怒りが表現されたものと解釈できる。特にオバマの独裁に対しての抗議があったことは間違いない。
草の根運動からじわじわと拡大していった市民によるティーパーティーを真剣に受け止めず、ティーバッガーだの非国民だのといって馬鹿にしていた民主党議員達も、どうやら今度の選挙で目を覚ましたらしい。健康保険改正法案について、民主党下院のペロシ議長は上院で通った法案のままでは下院からは議席が足りないと発表しているし、上院の方でもブラウンが正式に議員に就任するまで投票は待つべきだという意見が増えている。事実上健康保険改正案はすでに死んでいるか瀕死の状態と言える。
にもかかわらず、唯一人、完全にクルーレスなのが我らが大統領バラク・フセイン・オバマ王である。ABCテレビのインタビューで、オバマ王は、スコット・ブラウンが圧勝したのは一年前に自分が圧勝したのと同じ理由だと語った。人々は過去一年に不満を抱いているというより、8年間に渡るジョージ・ブッシュ前大統領の政策に未だに怒っているせいだというのである。
はっきり言ってだな、現役の大統領がすでに一年間も政治をやっとるのに、未だに一年前に引退した前大統領の方が国の政策に影響力があると言うのは、いかに自分が不能であるかを白状しているようなものではないか?
いったい何時まで「ブッシュが悪い」と言い続けるつもりなのだ、オバマ王、あんたはもう候補者じゃないんだよ、もう選挙運動は終わったんだよ、あんたが大統領なんだよ、いったい何時になったら大統領として国のまつりごとに手がけるつもり?


3 responses to マサチューセッツ州民、奢り高ぶる民主党に釘を指す

kusuko11 years ago

『本当にヤバイ!欧州経済』の著者 渡邉哲也氏がブログで今回の選挙について次のように述べています。
http://blogs.yahoo.co.jp/daitojimari/58272296.html
>★マサチューセッツ州での民主党敗北、これはオバマ大統領にクリティカルなダメージを与えることになりそうです。ケネディ家の指定席とされていたマサチューセッツ、今回の候補者が弱かったこともあるが、高い失業率とウォール街よりの態度により、民主党オバマへの批判の高まりが民衆に拡がっていることが明確になった。
(中略)
>今後と言うことであるが、議会はウォール街に対する批判を強めることになると思われる。今回の選挙で明確になったのは、ウィール街バッシングは票になると言うことである。11月の中間選挙に向けて、票になる行動をとることで自らの選挙を有利に進めようという力は大きくなるだろう。
>★医療制度法案、民主党の金主は金融とメディアであり、支持母体は労働組合とマイノリティや貧困層という二重構造になっている。実は、この医療制度改革法案は、民主党の金主である保険会社など金融と、労働組合にとって廃止すべきものである。保険会社は皆保険が成立することで営業基盤の一部を失うことになるし、労組は年金や保険が組合員獲得のための最大の武器なのだ。皆保険が成立してしまうと労組の指導力は大きく失われることになるためである。しかし、オバマの当選にはこの皆保険の付与というのが最大の餌であり、これが浮動層や貧困層を動かした要素が強い。これを通せないとオバマの指導力は大きく低下することになる。法案が通せなければ、この先3年間、オバマ大統領は非常に厳しい政権運営を行わざるえないであろう。
http://blogs.yahoo.co.jp/daitojimari/58313744.html
>『ウォール街叩きが正義』になった意味は非常に大きいのでしょう。議会で下手にウォール街の味方をすると、悪役にされてしまう可能性がある。米国人の心象風景は、『西部劇であり、アメリカンコミック』なんですよね。『ウォール街は悪の巣窟』という印象付けがされたのかもしれない。
>2010/1/23(土) 午後 1:17[ equus ]氏のコメント↓
>今日、米国で一番大きなニュースは、実は最高裁のやった「企業、団体の政治献金に関する制限の撤廃」だと思っています。選挙のあり方が変わるということは、政治のあり方が変わるということですから。
>報道機関の解説記事とブログによる分析のリンク集:
http://www.scotusblog.com/2010/01/citizens-united-round-up-morning-edition/
http://www.scotusblog.com/2010/01/citizens-united-v-fec-round-up/
>普通に考えると共和党に有利だと思うのですが、実際はどうでしょうか。
↑なかなか興味深いと思ったので、コピペさせていただきましたけど、どうでしょう。

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Sachi11 years ago

久しぶりに陳さんからのコメントがあった:カカシ
ほんとあの結果は衝撃的だったよね。
札幌一区や福岡一区で自民党候補が当選したような話だからねぇ。

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Sachi11 years ago

kusukoさん、
今回の最高裁の政治献金の件は共和党にとって大勝利と言えますよ。これは言論の自由の問題ですからね。これについてはまた後で改めて書きたいと思っています。
健康保険改正案は、多分もう通らないでしょう。おっしゃる通り、通常ならば全国民の保険加入制度は保険会社にも労働組合にも良くないはずなのですが、それはそれ、オバマは両者に賄賂を約束することで賛同を得ました。クリントン大統領の時のような保険会社による大反対が起きなかったのはそれが理由です。
国民は本当にオバマ王に怒っているのです。
カカシ

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