思った通り、日本の竹島対応を観ていた中国

今回の中国船長釈放事件について、これまでの日本政府による竹島対応を思い起こさない日本人はいないだろう。
下記は私が2006年に書いたエントリーからの引用だが、今回の事件でも全く同じことが言える。

歴史的にも国際上の取り決めからみても、竹島が日本の領土であることに間違いはないと私は確信する。だが、はっきりいって、もし日本が現実的に竹島およびその近海を日本の領土として守ることができないのであれば、歴史がどうの、国際法がどうのなどといってみても全く意味がない。

事実上竹島を統括しているのは韓国であり、水域を武力で守っているのは韓国なのである。もし日本の態度がただ単に国際社会に訴えるとか、韓国に苦情をいう程度のことで終わるなら、日本に竹島を領土と呼ぶ資格などないといえる。(略)
韓国はどうせ日本は口先だけで何も出来ない弱体だと踏んでいるのであろう。(略)
…口での脅しや要求は武力で支えられてこそ意味があるのだ。日本が本気で竹島を守る気があるのなら、武力行使も辞さない覚悟で守るべきである。その覚悟がないなら黙って竹島など韓国にくれてやればいいのだ。
日本のこうした弱腰を北朝鮮や中国が注意して見ていないと思ったら大間違いだ

もちろん、今回の事件は中国が日本を試すために故意に行ったと考えるべきだ。中国は日本の韓国への対応からみて、日本が強気に出るなどとは考えていなかっただろう。だから船長が逮捕されたのは意外だったのかもしれない。だが、ちょっと政治的経済的な圧力をかけただけで、こうも簡単に屈することが解ったのだから、この作戦は大成果を遂げたと言える。
竹島の件に比べて、尖閣諸島が日本領土であることは歴史が新しいこともあって、証明が容易であるだけでなく、竹島と違って日本が現時点で統括している領土であるから、中国の理不尽な主張に対抗するには日本にとってずっと有利な立場にあるはず。
その領海侵犯にすらこのような対応しか出来ないとなれば、今後もこのようなことが起きることは火を見るよりも明らかである。今回のことは中国側が水に足を付けるという試しにすぎなかった。日本は試され完全に敗北したのだ。
この次は日本の漁船が中国に拿捕されることも充分に予想される。そうなった時に、乗組員や船長が簡単に帰ってくるなどと思ったら大間違いだ。
つけたし:木走さんが、今回の事件で起きた日本内外での影響について分析しておられる。非常に興味深いので一読の価値あり。

理不尽な中国の振る舞いに、重要なふたつのエフェクトが世界で、そして日本国内に波紋のような広がりを見せています。

 
ひとつのエフェクトは世界において中国への警戒感が一気に広がっていることです。
そしてもうひとつのエフェクトは今回の事件で日本国内の中国に対する一般世論の雰囲気が一変したことです。
世論が一気に「右傾化」し始めています。


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イスラム諸国の横暴を思わせる中国の傲慢な態度

今回の中国漁船船長の釈放については、ちょうど先週一週間ほど日本に帰省して居たので、実家の父とも話をすることが出来た。父は「これは非常にまずい外交だ」と言っていた。

那覇地検が、尖閣諸島周辺の日本領海での巡視船への衝突事件で逮捕、送検されていた中国人船長を処分保留で釈放する決定を公表したことに24日、与党・民主党からも失望や疑問の声が相次いだ。党代表選後、内閣支持率の上昇に勢いを得た菅首相だが、中国の圧力に屈服した格好の今回の決定は、今後の政権運営に大きな影響を与えそうだ。菅直人首相の求心力低下にもつながり、民主党代表選で首相に敗れたばかりの小沢一郎元幹事長の「復権」を早めることになるかもしれない。

日本は三権分立社会であるから、検察の判断で釈放が決められたのであれば、議会はとやかく口を出せないというのは本当だが、本当に検察側独自の判断だったのかといえばそれはかなり疑わしい。かえって管政権は中国の圧力に屈服して検察に圧力をかけ、三権分立を言い訳に責任逃れをしているように見える。
船長釈放の交換条件として現在逮捕されているフジタ社員たちの釈放を確保できたというならまだしも、理不尽な拘束をされた人たちへの面会さえも許されていない。これでは中国の完全勝利とみられても仕方ないだろう。
中国の日本への態度を観ていると、イスラム諸国による西洋諸国への態度と酷似するものがあると感じる。それは自分らの悪行は棚に上げて、他人から多少でも自分らに都合の悪い行為をされるとそれがあたかも人民や文化全体への攻撃であるかのように大騒ぎする点である。
フジタの件のみならず、中国では日本市民を含む外国人が大した根拠もないのに、ちょくちょくスパイの疑いで逮捕されている。これらの人々には弁護士が面会することもままならず、事情がわからないまま長年の拘束が続けられているのだ。
また、中国では未だに人身売買は公然と行われており、北朝鮮からの脱北者女性のほとんどが中国で売春奴隷として売買されていることは周知の事実。
そういう国が、やたらと日本の占領時代の話を持ち出して人権問題を批判したりすると、いい加減にしろよ、と言いたくなる。日本の過去に中国市民を虐待した歴史がないとは言わないが、日本はすでにそういう文化を悔い改め民主国家として生まれ変わったのと比べて、中国は昔からの野蛮な弾圧的政治体制を全く改めず、未だに自国民や外国人を弾圧しているではないか。
問題なのはそういう野蛮な国の横暴に日本がやたらに屈服してしまうという点だ。こういう国に善意など通用しない。こういう国との外交であるのは力関係だけだ。
イスラム教徒でもそうだが、奴らは自分らが崇高な存在だと信じている。他の人間は下位なのであり、自分らが特別扱いされるのは当然のことなのだと思い込んでいる。だからアメリカで聖廟が建てられるのは当たり前の権利だが、サウジアラビアでキリスト教会建設など断固許せない行為という理屈になる。
中国にしたって同じことだ。
自分らによる人権迫害や市民虐待は当たり前。中国民族こそが崇高な民族なのであり、他民族は自分らを敬い従うべきだと考えているから、日本が過去の「過ち」を謝るのは当たり前、賠償金を払うのは当たり前、船長釈放は当たり前、なのである。
そんな当たり前のことをして中国がその行為に感謝などする訳がない。
日本が何をしようと、中国政府から善意など絶対に期待できないのだ。もういい加減にそのことに日本政府は気付き、中国の態度にいちいち怯えるのは止めてほしい。
中国から日本が敬意を評されることがあるとしたら、それは日本は中国の脅しには怯まないという強攻な態度しかない
無論強攻な態度は実際の軍事力によって支えられなければならない。アメリカからの敵国に対する脅しが多少でも効くのは、アメリカの軍事力と、いざとなったら軍事行使もいとわないという意志が後ろ盾があるからだ。
そのアメリカでさえ、オバマのような弱体が大統領になった途端、イランや北朝鮮などの敵国から舐められるようになった。野蛮国に対していかに闘う意志が大切かという証拠である。
中国との貿易関係を深めることは大切だ。中国人が日本に多く来る事はかまわないと思う。多くの中国人に自由な日本の良さを理解してもらうことで、彼らが自国政府の独裁性に気づいてくれれば、これは決して悪い事ではない。
だが、中国からやたらな軍事行使をされないように、日本もそれなりの武装をして、いざと言う時にはそれを使う意志があるという態度を示さなければならない。私は何も日本に中国と戦争しろと言っているのではない。中国からの横暴に立ち向かうにはそれなりの準備が必要だと言っているのだ。


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中国への迎合は反日を煽るだけ

どうも日本とかアメリカのリベラル連中は、こっちが相手に好意を示せば相手もそれを理解して好意を示してくれるという甘っちょろい考えを持っている人間が多い。世の中には、こちらの好意はこちらの弱さと解釈してそれにつけ込もうとする相手がいくらでもいるのだということを解っていない。
今回の上海万博における日本の異常な気の使いぶりがまさにその馬鹿さ加減を象徴している。

 【上海=加藤隆則、比嘉清太】多くの国のパビリオンが国旗を掲げる中、上海万博・日本館は1日、日の丸の掲揚を見送った。

 担当者は「過去の万博でも掲げなかったことはある」と説明するが、反日感情に配慮した措置と見られる。日本産業館スタッフも「政治にかかわることがないよう展示内容には気を使った」と話している。
 中国では抗日戦争を題材にしたテレビ番組が頻繁に放映されており、日の丸が軍国主義の象徴と受け止められる傾向が強い。

反日感情が怖くて国旗を掲げられないくらいなら、最初から参加するな、このアホ!と思ったのは私だけではなかったらしく、そんな弱腰ならとっとと閉館して帰って来いと呼びかける声もあるようだ。
相手がどう取ろうと、日の丸は日本の国旗だ。日本が日本であることを止めるというならともかく、その国旗を掲揚するのに他国に遠慮する必要がどこにある? はっきり言ってだ、日本が常に中国に対してへいこらした態度を取ることこそ、日本をより悪い立場に追い込むことになるのだ。歴史を知らない中国人や外国人からしてみれば、このように日本が常に自分らの非を認めているということは、日本はよっぽど中国に後ろめたいことがあるか、でなければ中国の偉大さに心底恐れを成しているかのどちらかか両方だと思うだろう。
外交の相手にそのように思われて、公平な立場での外交関係など成り立つはずがない。過去に何があったとしても、過去は過去。今の日本の政権とは無関係であり、今の日本が中国に遠慮する必要等全くない。だいたい中国は他国の人権迫害など批難するような立場か?
日本は日本であることを恥じているような行為を諸国に見せるべきではない。そんな遠慮は決して美徳とは取られない。弱体国の卑屈な態度と取られて軽蔑され、かえって反日感情を煽るだけだ。


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次々と崩れる日本企業の経営と評判

カカシがアメリカに来たのはちょうど1980年代のバブル経済の頃だった。当時の日本企業の世界進出、特にアメリカ市場への進出はすごかった。
日系企業による不動産売買もすさまじく、当時私が勤めていたアメリカの不動産ブローカーは大もうけをしていた。ニューヨークへ観光で遊びに行った時も、地元のガイドさんに「ビル買いに来たのか?」と冗談で言われたほどだ。
しかし最近になって、日本企業におけるアメリカでの失態が目立ってきた。本日のAPニュースから読んでみよう。
最近アクセルペダルの機能問題でトヨタ車が大幅リコールにあったばかりなのに、今度はホンダも窓スイッチ欠陥でリコールということになって日本の自動車会社の評判ががた落ちである。問題なのは自動車産業だけではない。先日の日本の航空会社の代表のような日本航空の破産宣告や、ソニーが市場でアップルに一位の座を奪われるなど、日本企業の数々の経営不審や失態が明らかになって来ている。

第二次世界大戦の灰の中から立ち上がった経済巨人に一体何がおきたのか?

トヨタ、ソニーそしてジャルの問題はそれぞれ異なるが、共通する点があると専門家は言う。それは世界進出への危険と現状維持意識、そして成功による奢りもしくは崩れるには大き過ぎるという油断だ。
「奢りと、ある種の油断が要因と言えます。高品質の第一生産者としてのランクに危機はないという考えです。」とベテラン東京トレーダーで、現在はニューエッッジグループという香港のファイナンシャルサービス会社でチーフストラテジストのカービー・デイリー氏は言う。現在の世界的経済危機が日本企業の弱点を暴露したのだという。「どこにも隠れ場所はありません。」

日本企業の品質管理は定評があったのだが、最近その評判が落ち目になるなか、中国や韓国の積極的な進出が注目されている。
電化製品では右に出るものはないと思われていた日本製品も、最近は安価で性能のいい他のアジア諸国の製品に市場を押され気味である。それでコストを下げて競争しようとしたトヨタやソニーは品質を犠牲にしてしまったのではないかと専門家たちは分析している。
また、あまりにも早く世界史上に拡大し過ぎたのではないかという見方もある。経営体制が企業の規模拡大に追いついていないというのである。
その結果がアメリカ、ヨーロッパおよび中国で7百万台のリコール。先週アメリカでは売れ行きナンバー1だったカムリー含む8種が生産一時停止となってしまった。不良品ゼロという評判だったトヨタ社でこのような不祥事が起きるとは専門家でも信じられないという。
ソニーの問題は、ソニーがいくつかの市場傾向を見誤ったことに端を発しているという。LCDテレビへの変換への反応が遅く韓国のサムソン電気に先を越された。1980年代に携帯ミュージックプレーヤーのウォークマンの成功に満足してしまって、デジタルプレーヤーへの転換に遅れを取り、アップルの iPodに市場を奪われた。その他もろもろの電化製品でも他のアジア諸国の競争相手に遅れを取ってしまった。
専門家はソニーが証券や映画や他のビジネスに手を延ばしている間、ソニーは焦点を忘れてしまったのではないかという。2006年ソニーはノートパソコンのバッテリー発火で、1000万のバッテリーをリコールするという失態を犯している。ソニーはハワード・ストリンガー会長の基本に帰る姿勢が評価されているとはいうものの、未だに赤字状態である。
日本航空の問題は、これまでにも国内で色々取りざたされてきたが、要するに大企業はつぶしたくないという政府の政策によって人工的に維持されてきたといっていいだろう。
JALの場合、諸外国のホテルに投資するなどの野心が仇になったようだ。また、アメリカの自動車会社とも共通する面として、定年後の従業員へのペンションが大き過ぎるということなども破産の原因となったのだろう。
しょっちゅう飛行機に乗るカカシのような人間からしてみたら、JALのサービスはいつも凄いなと感じていた。もっともその分航空券も高いので、私はJALはめったに乗ったことがなかったが。業界ではJALの贅沢三昧はジョークだったという。
余談だが、カカシにも個人的な記憶がある。昔はスチュワーデスといえば女性の仕事としては花形だった時代があった。当時スチュワーデスの初任給は普通の女性事務員の二倍以上だった。(私もスチュワーデスになりたかった女の子の一人なのだが、容姿端麗頭脳明晰まではよかったのだが、いかんせん背が低い。仕方なく諦めた。)
しかも、スチュワーデスの勤務時間は短く、日本からアメリカに飛んで来たら、二日休んで三日目に帰り、また二日休みという贅沢ぶり。ロサンゼルスで泊まるホテルも一流ホテル。持ってる鞄などもブランド品。国際空港のあるロサンゼルスでは、地元日系人の間では日本のスチュワーデスはつんつんしていると評判が悪かった。
おなじ航路を飛んでいたアメリカの航空会社のスチュワーデスたちは、お給料も低くハードスケジュールで、お金がないので成田付近のオデン屋さんでちびちびオデンを食べていた。
それで、他の航空会社はどうしてJALはあんな贅沢が出来るのだろうかと不思議がられていたものだ。やっぱり政府という後ろ盾があってのことだったわけだ。
さて、この記事では日本では世界で起きているリコール問題は大して取り上げられていないとある。記事では日本でリコールが起きているわけではないからだとしているが、実はそうでもない。先にリンクした中央日本の記事では、

日本政府によると、04-08年に日本国内でリコールされた車の台数は99-03年の2倍にのぼる。自動車だけではない。電子企業のシャープは26日、冷蔵庫100万台をリコールすると発表した。96-01年に生産した48種の冷蔵庫に扉の欠陥が見つかったからだ。

日本で08年の1年間、自動車・食品・薬品を除いた製品の安全問題でリコールした例は189件にのぼる。05年に比べ8割以上も増えている。

日本企業は初心に帰って気持ちを引き締める必要があるのではないだろうか。そうでないと、どんどん他のアジア諸国に市場を奪われてしまうだろう。


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オバマ王のアジア歴訪大失敗、下がる支持率

オバマ王はブッシュ前大統領の外交は傲慢で自国の利益を優先した敵対心に満ちたものだったと批判した。自分が大統領になった暁には、友好関係を重視した親しみ深い外交にして行きたいと語っていた。
今回のアジア諸国訪問では、オバマ王は天皇への深々しいお辞儀に始まって、中国でのおべんちゃら、インドでの仰々しいパーティと、確かに愛嬌をふるまいた。で、その結果オバマ王は何かすばらしい成果を上げたのかと言えば、、完全に否である。今回のオバマ王によるアジア諸国訪問は失敗だったというのが国内からの感想だが、ドイツの新聞スピーグルも全くそのように同意している。
どの国の首相も、オバマの笑顔には笑顔で応じはしたが、礼儀正しい表面とは裏腹に、オバマ王が目的としていたどの要求も受け入れる国はなかった。鳩山首相が米軍基地移転についてオバマ王と話し合わなかったと批判を受けたらしいが、それをいうならオバマ王のほうこそ、日本はアメリカとの合意に従うつもりがあるのか迫るべきだったのではないのか? 中国で万里の長城へなど行く暇があっなら、日本にもう一日滞在して首相とじっくり話あうことも出来たはずだ。日本では不満も出ただろうが、少なくとも鳩山さんはアメリカに無理矢理移転の件を押し進められることはなかった。
そうやってそそくさと中国に行き、中共にさんざんお世辞を言った挙げ句、オバマ王は中国から、アメリカ国内の経済状態をなんとかしろと批判され完全にコケにされた。このオバマ王の恥さらしな中国訪問は、普段は民主党大統領べったりのアメリカメディアですら恥かしくなったほどで、土曜日の夜の人気コメディ番組「サタデーナイトライブ」では、完全にその様子をおちょくるスキットが放映されたほどだ。民主党大統領がサタデーナイト、、、におちょくられるようになったらおしまいよ。
はっきり言って、オバマ王の「話せば解る」外交は完全に失敗だ。これだから素人に大統領なんかやらせちゃいけないって我々は何度も言ったのにねえ。
国内では健康保険改正法案が上院で審議されているが、共和党議員は全員反対。民主党からも反対意見が出ているので、上院を通過するかどうかはまだまだ不明。今年のはじめからオバマがこればっかりに力を入れて来てるのに、いまだにこれだもんね。
また、オバマ王は、アフガニスタンに援軍を送ってマッククリスタル将軍の推薦通り作戦変更をするのかどうかという決断もまだしていない。これについては、なんらかの決断を下したという話だが、発表は感謝祭の週末が終わった来週の月曜日になるらしい。
中国から指摘されるまでもなく、アメリカの不景気は悪くなるばかり。失業率はとっくに二桁台だし、オバマ王の経済活性案は景気を回復させるどころか悪化の一途をたどっている。いつまでもブッシュ前大統領のせいにばかりはしていられないだろう。
こうしたオバマの不能さが、オバマの支持率にも影響を与えている。就任一年にも満たないのに、すでに過半数割れ

オバマ米大統領:支持率49% 半数割れ早さ、戦後4番目--世論調査
 【ワシントン小松健一】米世論調査会社「ギャラップ」は20日、最新の世論調査でオバマ大統領の支持率が1月の就任後初めて50%を切り、49%となったと発表した。不支持率は44%と政権発足後最も高くなった。同社によると、第二次大戦後の歴代大統領ではフォード、クリントン、レーガン氏に次いで4番目に早い支持率過半数割れの記録だ。
 調査は今月17~19日、全米の有権者1533人を対象に実施。オバマ大統領の支持率は就任当時67%で、不支持率は13%だった。その後も60%台を維持していたが、世論を二分していた医療保険制度改革の論議が本格化した7~8月に支持率は急降下し、50%台前半で推移していた。

いつまでもチェンジチェンジといってるだけでは政は勤まらないのだ!


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恥さらしオバマ王、アメリカの原爆投下質問にしどろもどろ

オバマ王は日本での記者会見において、過去のアメリカによる日本への原爆攻撃に関して質問を受けた際、かなりしどろもどろな回答をして大恥を掻いたらしい。
パワーラインに実況の動画があるが、オバマがこういう厳しい質問を予測していなかったことは明白で、不意をつかれてかなりのうろたえぶりである。

オバマ:… さて、明らかに日本は広島と長崎という経験から独特な見解を持っています。そしてそれが首相がこの問題に深い関心を示す動機となっていることは確かでしょう。私も(被爆地である)二つの都市を将来訪問させていただく事は意味があり名誉あることだと思います。今ただちに旅をする予定はありませんが、確かに意味のあることです。
もうひとつ質問がありましたね。なんでしたっけ覚えてないんですが、北朝鮮についてでしたか?
質問:アメリカが核兵器を広島と長崎に落としたのは正しいことだったと思いますか?
オバマ:いや、三つに分かれた質問でしたよね。北朝鮮について質問しましたよね?

核兵器縮小を唱えているオバマ大統領のことだから、世界唯一つの被爆国である日本で、このような質問を受けることは充分に予測できたはずだ。もちろんいくらオバマが個人的にどう思っていようとも、アメリカの大統領が「原爆を落としたのは間違いだった」などとは死んでもいえないので、この質問は角が立たないように躱す(かわす)必要があるのは認める。が、同じ躱すにしてもやり方があるだろうが。質問の意味が解らなかったようなふりをして答えを逃げるなんざアメリカ大統領としての威厳のかけらもないではないか。
このことは日本のブロガーたちも気がついたようで色々なエントリーがあった。中でも九条バトルさんがその模様を詳しく紹介してくれている。

昨日の13日にあった鳩山首相とオバマ米大統領の日米首脳会談及びその後の共同記者会見の模様についてはみなさまご承知のとおりです。が、同記者会見後の質疑応答の部分で日本側の記者のひとりがオバマ大統領に「広島、長崎への原爆投下は正しかったとお考えですか?」という日米関係の現在(いま)と過去を考える上できわめて本質的で歴史的な質問を投げかけたこと。同大統領がそのエッセンシャルで、ある意味チャレンジングでもある同質問にどう答えたか、についてご存知の方はどれほどいらしゃるでしょうか? (略)

アメリカ・ニュージャージー州在住の作家、冷泉彰彦氏によれば、その質疑応答の部分は次のようなものであったということです。
同質問を受けた「オバマ大統領は、明らかに狼狽していました。『ずいぶん沢山の質問ですねえ』とふざけて見せ、『最後の質問は何でしたっけ・・・北朝鮮の問題だったかな?』と巧妙に話題を振って、見事に『北朝鮮の話』を延々として時間切れに持ち込んだのです。要するに質問への回答を拒否した形になりました。オバマ大統領という人のスピーチや、質疑応答での対処はずいぶん見てきていますが、こうした光景は異例です」。「その前の部分では、広島・長崎への訪問予定に関しては『短期的には予定はありません』としながらも『訪問ができたら大変な名誉です』という言い方で、『ニュートラル+やや前向き」の回答をしていましたが、『短期的には予定はない』という発言の部分については、『原爆投下の是非』への回答拒否と併せて、これも重苦しい瞬間でした」

何故かオバマ王のことを頭がいい人だと考えている人が多いが、オバマ王のやっていることを見ていると、とても賢い人のようには見えない。天皇陛下に土下座して媚びへつらう暇があったら(あ、土下座はしてなかったかな?)広島や長崎を真っ先に訪問し戦没者の冥福を祈るくらいすべきだった。過去の原爆投下については質問など受ける前に「あの戦争は悲劇だった。あれはまるで違う世界だった。しかし今は日本とアメリカというふたつの国が平和な友好関係を持つ事ができてとてもうれしい。今後は力を合わせて世界の核兵器縮小のためにがんばりましょう。」とかなんとか言って牽制しておけばよかったのだ。
当然されると予測できる質問に、明らかなうろたえぶりを見せ、全く用意していなかった様子をしっかり日本のニュース番組で放映されてしまうとは、無様だね。
オバマはまる一日にも満たない日本訪問で、さんざんアメリカ市民の顔に泥を塗ってくれた。これがアメリカ代表だってんだから、カカシ姉さんは情けないよ、全く。


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オバマ王天皇にお辞儀。日本人はうれしいかもしれないけど、、、

朝起きて、最初に見たニュースがこのロサンゼルスタイムスのブログエントリー、記事の見出しは「どこまで低くなるのか、オバマ大統領、日本天皇に深いお辞儀」。この「低くなる」というのは直訳だが、本当の意味は「どこまで下がり果てるのか」という悪い意味がある。
オバマ王のアジア巡り一週間の旅、その最初の国は日本。ま、今回の訪問で日米の関係にどのような影響があるのかは解らないが、どうもオバマって人は外交辞令に疎いようだ。
アメリカには皇室というものがない。アメリカは独立戦争でアメリカから皇室制度を廃止してしまったからだが、それでアメリカの最大の代表たる大統領は諸外国の皇室とは同等の立場にあると見なされる。アメリカの大統領夫妻は諸外国の王やお妃にお辞儀はしないというのが礼儀とされている。
ところが、オバマ王はこれまでにもサウジアラビアの王の前に膝まづいたりして、国内から多いに顰蹙を買った。その時は王の前でけつまづきそうになっただけだと見え透いた言い訳をしていたが、今回のお辞儀はまぎれもないお辞儀。どうにも言い逃れのしようがない。
日本人としては、アメリカ大統領が天皇に深々とお辞儀をしてくれるのはうれしいかもしれないが、同等の立場にあるはずの国の代表同士の会見なのだから握手と会釈くらいで良かったのではないか? オバマ王は日本の首脳がアメリカを訪問した時はずいぶんぞんざいな扱いをしたくせに、皇室って肩書きに弱いのかな。それにしてもオバマの側近には外交上公式儀礼を教えてくれる専門家がいないのだろうか?浅野内匠頭じゃないけれど、オバマは全くの田舎侍。他所に出て行く度に恥かくな。
ま、そんなことはいいとして、今回のオバマ王の日本訪問の目的は何なのか、勉強不足のカカシにはよく解らないので、色々詳しいことを書いているこちらのTNFUKというサイトでもご覧になっていただこう。


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ハローウィーン騒ぎ、ちょっと気になった日本保守派の人種差別

ハローウィーンといえば、アメリカでは子供達が仮装して近所の家を”Trick or treat”といいながら訪問し、お菓子をおねだりする習慣がある。お菓子をくれないケチな家にはトイレットペーパーを投げるなどしていたずらをするという暗黙の了解があるが、大抵の家ではお菓子を用意してあるので、まあそういういたずらはあまり見られない。
ハローウィーンとは、「諸聖人の祝日前夜」という意味で”All hallow’s Eve”が短縮されたものだというのが言語由来だ。ま、もともとは基督教のお祭りで、この日はご先祖様の霊やそれに混じって悪霊が舞い戻っていたずらをするという迷信があり、日本でいったらお盆のようなものだ。
しかしアメリカでは、そういう宗教的な意味合いはとっくの昔に失われており、今や大人達がどんちゃん騒ぎをするいい口実になっていて、あちこちで仮装パーティや仮装行列が行われたりしている。私もハワイのワイキキに泊まっていた同僚がカルカウア通りに繰り出した大勢の仮装した男女の写真を自分のフェイスブックサイトにアップしたのを見たばかり。
さて、ここ数年、この大人によるハローウィーンのお祭り騒ぎが日本にも輸出されたようで、日本では仮装パーティならぬ、仮装した男女による地下鉄乗車が流行っているらしい。多分最初は日本に住む外国人たちが余興で始めたことなのだろうが、最近では日本人も加わってかなりきわどい格好で地下鉄電車に乗り込んでいるようだ。
これを忌々しく思ったのが日本の保守派諸氏。なんとメガホンとプラカード持参でハローウィーン仮装乗客に抗議をしに出かけたというのだから極端。
その抗議の模様を掲載した、とある保守派サイトをみていて私はちょっと嫌な気がした。それは、抗議をしている人たちが持っている看板に「日本人にハローウィーンは必要ない」と英語と日本語で書かれているものの他に、「白人キリスト教徒による日本侵略を許すな」と書かれた看板が目についたからだ。
はっきり言ってカカシとしては、きわどい衣装を着て電車に乗ってる若い男女を見るよりも、駅の構内で中年のおっさん連中がメガホンで「ハローウィーン粉砕」などと野暮なことをガ鳴り立てている方がよっぽども迷惑。日本の法律を破っていない限り、どんな服装で電車に乗ろうと余計なお世話ではないか。それが電車の中で飲酒したり法律で禁じられている破廉恥行為に至るようなことがあれば、それはそれで警察が取り締まるべきではあるが、単におもしろい格好で電車に乗っているというだけなら、一年に一度のことだし、別にそれほど眉をひそめるほどのことではないと思う。
それよりも、そういうことを口実に他人種や異教徒を迫害するような行為をすることのほうがよっぽども問題ではないだろうか。
日本では宗教の自由は保証されているはずだ。地下鉄に乗り込む若者たちが宗教活動としてこのようなことをしているとは考えられないが、仮に抗議者が言うように、これがキリスト教の宗教活動の一部だと解釈するならば、それこそこの行為は保証されるべきで迫害されるべきではない。
抗議者たちの目的は、単に破廉恥な格好で電車に乗り込むお祭り騒ぎを止めさせたいだけなのか、それとも日本に住む「白人のキリスト教徒」を迫害したいのか、どっちなのだ?はっきり言ってこれなら、スカーフをしていない女性になぐりかかるイスラム過激派と全く変わりがない。
私はずっと、一部の日本の保守派の間にある人種差別的な要素には不信感を持っていた。アメリカの保守派の間でも違法移民を嫌う風潮があるが、単に国土安全の心配からくるものなのか、それとも外国人に対する人種差別からくるものなのか、混乱しているひとたちがかなり居る。
私のブログの読者の皆様は、私がやたらに人権を振り回すリベラルではないことは充分ご承知のはず。その私が「人種差別」や「人権擁護」という言葉を使う時は、けっして軽々しい意味で言うのではない。
リベラル連中が、やたらとこれらの言葉を振り回し、自分たちの都合のいい時に「人種差別だ!」「人権迫害だ!」とやるので、その意味が薄れてしまったことは非情に忌々しいばかりなのだが、一部の保守派の人々によるあからさまな人種差別や外国人排斥行為を見ていると、これらの人々は決して日本の保守派思想推進に役立っていない。
こういう人種差別行為が、「人権」という言葉を振り回すリベラルに、保守派を攻撃する格好の武器を与えてしまうのだと私は思う。
これは以前にも「人種差別の汚名を着ないために」というエントリーで書いたことなのだが、ここでもう一度強調しておきたい。一部抜粋するつもりだったが短いので全文掲載しておく。

人権擁護法反対の勢いが日本の右翼ブログの増してきているが、それらのブログ及びコメント欄を読んでいてちょっと心配になることがある。人権擁護法は確かに悪法であり、差別意識の「サ」の字もないような善良な市民がこの法律によって迫害される可能性は多大にある。しかしながら、この法律を反対する人たちのなかにこのような法律を正当化してしまうようなあからさまな差別意識を持っている人々がいることも否めない。

我々人権擁護法反対派が本気でこの法律の阻止を望むのであれば、断固として人種(および性別年齢並びに国籍)差別者を拒絶すべきである。例えば中国及び東南アジア諸国からの違法移民や外国人暴力団員などへの批判は当然だが、何世代にも渡って日本に住み着いている在日合法外国人をこれらの違法移民や犯罪者と同等に扱うべきではない。また合法に就労許可を持っている外国人への差別も決して容認されてはならない。
我々が容認できないとする外国人は、日本国内に違法に滞在し日本の法律を犯している外国人のみにしぼられるべきである。そしてその批判の理由は彼等が犯罪者であるからであり、彼等が異人種であるとか外国人であるからという理由からではないことを明確にしなければならない。
であるから、日本にいる「支那人や半島人は国外追放せよ」とか、「ユダ公の陰謀に騙されるな」とかいう発言は「苺畑より」においては完全に拒絶することを明確にしておく。
このような発言は人権擁護法を悪用しようとする左翼連中の「右翼や保守派は人種差別者のあつまりである」というステレオタイプにきっちりはまってしまう。
人権擁護法を阻止したいのであれば、法支持者の立場を正当化するような差別意識は断固拒絶しなければならない。相手側に法律の必要性の大義を与えるような行動を反対派は絶対にとってはいけない。差別意識が存在しなければ擁護法など必要ないのだ。そのことを人権擁護法反対派の我々は肝に銘じておく必要がある。


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オバマ対鳩山、日米対立の危機?

朝鮮日報は沖縄の米軍基地移転問題、深まる日米対立なる、ただならぬ見出しで長文の特集をしている。
この件については日本の読者の皆様のほうがカカシよりもよくご存知のことと思う。

ゲーツ米国防長官は21日、日本を離れる直前の記者会見で、日本政府に対し、普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設問題で退路を断つ圧力をかけた。飛行場を沖縄県内の他地域に移す、という過去の合意事項を日本が守らない場合、米国も沖縄駐留の海兵隊兵力8000人のグアム移転、普天間飛行場の土地返還という当初合意に応じない、と表明した。その上で、11月12日に予定されるオバマ米大統領訪日までに決断するよう迫った。ゲーツ国防長官は訪日期間中、自衛隊による栄誉礼も拒否した。

日本の外務省関係者は、「公の場で脅迫したにほかならない」「民主党政権を手なずけようとしている」と述べるなど、当惑した表情を隠し切れなかった。読売新聞は「日米同盟が一挙に緊迫している」と報じ、朝日新聞は「鳩山政権に対するゼロ回答だった」と評した。米国側の姿勢を、交渉の余地を全く残さない圧迫ととらえたものだ。

カカシは日本とアメリカとの軍事協力は好ましいものと考えている。だが、現在のオバマ政権の同盟国をないがしろにした態度を見ていると、鳩山首相の対応が必ずしも悪いものだとは思えない。オバマ王がポーランドやチェコ共和国に対してしたようなことが、日本に対しても起きないという保証は全くないからだ。
オバマ王の中共贔屓はあまりにも明らかだし、オバマ王の社会主義が講じれば、日本は犠牲にして北朝鮮の方を持ちかねない。そんなアメリカに対して、日本が「はい恐れ入りました」と服従する義理もない。
だいたいアメリカの敵国のイランや北朝鮮に対して強気なことが言えないアメリカが、大事な同盟国に脅迫めいた要求をするとはどういうことなのだ?それが友達に対してする態度か?
私は鳩山首相のファンではないし、終局的にはアメリカと日本の軍事協力は大事だと思う。ゲーツ長官の意見にも特に反対ではない。だが、長年アメリカと親好的な関係にあった日本という大事な同盟国に対して、アメリカの態度はあまりにも高慢すぎないだろうか?
また、インド洋での日本の海上自衛隊の役割にしてもだ、オバマ王自体がアフガニスタンをどうするのか決断が出来ない以上、同盟国としてもはっきりした態度が見せられないとしても仕方ないだろう。カカシ個人としては日本はインド洋の警護を続けるべきだと思う。これはアメリカがどうのこうのではなく、海洋警備は世界的な責任のはずだからである。
アメリカが日本を大切な同盟国と考えているのであれば、脅迫よりも親好を深めるべきではないのか? ブッシュ大統領を傲慢だとか高慢だとかいって批判してきたオバマ王。自分は「離せば解る」式外交で諸外国の好意を得たいといっていたのに、これはいったいどいういことなのさ。え、オバマさんよ!


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北朝鮮と一対一で話合いたいオバマ王

下記はミスター苺のエントリーです。
まるでビル・クリントンの90年代と同じだね!
ジェイク・ペーパー(Jake Tapper)によると911同時多発テロの8年記念日にオバマ王が打ち出した外交方針とは:

合衆国は本日(9・11・2009)方針を変え、ピョンヤングを核兵器交渉に戻すことに役立つのであれば、北朝鮮と一対一で話合う意志があると発表した。….

アメリカの高官は背景について「六カ国の国々と相談した結果、我々の見解では(米・北朝)二カ国交渉は北朝鮮が六カ国会議に戻るために効果あると考える。…北朝鮮に断固たる行為をとらせるために、彼らにどういう責任があるのかをもう一度確認する意味でも、役に立つ一歩であると考える。」
北朝鮮は最近核交渉には今後断じて応じないと宣言した。…なのに交渉に応じると期待できるのか?
「まあ、待って見ましょう」と高官は語った。

オバマ王の交渉団が北朝鮮に核兵器開発をあきらめさせるために何をするつもりなのだ? 北朝鮮に賄賂でも払うのか?北朝鮮の要求をすべて呑むのか?這いつくばって金正日の足に口付けでもするのか?
オバマに任せときゃ、間違いねえよ!


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